(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014597
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】情報管理装置、情報管理方法及び情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0234 20230101AFI20250123BHJP
【FI】
G06Q30/0234
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117288
(22)【出願日】2023-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐貫 友亮
(72)【発明者】
【氏名】大関 康宏
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】店舗を利用するユーザから、店舗において提供されたサービスに好感が示された場合に、当該好感が店員個人に対するものか、店舗全体に対するものかを識別し易くする。
【解決手段】店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末2から店舗に向けて送信された店舗宛メッセージ情報D6、又は店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末2から店員に向けて送信された店員宛メッセージ情報D7及び店員宛付与ポイント数情報D8を受信する受信手段(通信部13)と、受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別手段(制御部11)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末から送信された情報であるユーザ送信情報を受信する受信手段と、
前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別手段と、
を備えることを特徴とする情報管理装置。
【請求項2】
前記ユーザ送信情報は、前記店舗又は前記店員に向けられたメッセージに係る情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記ユーザ送信情報は、前記店舗又は前記店員に付与するポイントに係る情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記ユーザ送信情報は、店舗に備えられ、店員が所持し、又は店舗からユーザに配付される配付物に付された記憶媒体に記憶された情報を前記ユーザ端末が読み取った情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記識別手段が、前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものであると識別する場合に、前記ユーザ送信情報が向けられた店舗である対象店舗を特定する第1特定手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
前記第1特定手段が前記対象店舗を特定した場合に、店舗情報記憶手段に記憶された前記対象店舗に関する情報を更新する第1更新手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の情報管理装置。
【請求項7】
前記ユーザ送信情報は、店舗毎に付された識別情報である店舗識別情報を含み、
前記第1特定手段は、前記店舗識別情報を用いて、前記対象店舗を特定することを特徴とする請求項5に記載の情報管理装置。
【請求項8】
前記ユーザ送信情報は、前記対象店舗に付与するポイントに係る情報を含み、
前記ポイントの前記対象店舗に勤務する店員に対する配分を決定する配分決定手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の情報管理装置。
【請求項9】
前記識別手段が、前記ユーザ送信情報が店員に向けられたものであると識別する場合に、前記ユーザ送信情報が向けられた店員である対象店員を特定する第2特定手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項10】
前記第2特定手段が前記対象店員を特定した場合に、店員情報記憶手段に記憶された前記対象店員に関する情報を更新する第2更新手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の情報管理装置。
【請求項11】
前記ユーザ送信情報は、店員毎に付された識別情報である店員識別情報を含み、
前記第2特定手段は、前記店員識別情報を用いて、前記対象店員を特定することを特徴とする請求項9に記載の情報管理装置。
【請求項12】
ユーザ情報記憶手段に記憶された前記ユーザに関する情報を更新する第3更新手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報管理装置。
【請求項13】
前記ユーザ送信情報は、前記店舗又は前記店員に付与するポイントに係る情報を含み、
前記第3更新手段は、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたポイントに係る情報を、ポイントを減算するようにして更新することを特徴とする請求項12に記載の情報管理装置。
【請求項14】
店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末から送信された情報であるユーザ送信情報を受信する受信ステップと、
前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別ステップと、
を含むことを特徴とする情報管理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末から送信された情報であるユーザ送信情報を受信する受信手段、
前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別手段、
として機能させることを特徴とする情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理装置、情報管理方法及び情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗を利用するユーザが、当該店舗において提供されたサービスに好感を持った際には、提供されたサービスに好感を持った旨を示すことができることが好ましい。そこで、店舗を利用するユーザが、サービスを提供した店員個人に対して、ポイントの付与という形で、提供されたサービスに好感を持った旨を示すことを可能とするシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
店舗を利用するユーザが、店舗において提供されたサービスに好感を持った旨を示す際には、サービスを提供した店員個人に対して好感を示す場合と、サービスを提供した店舗全体について好感を示す場合と、の両者が考えられるところ、従来のシステムでは、サービスを提供した店員個人に対してポイントを付与することしかできないことから、店舗を利用するユーザによって示された好感が、サービスを提供した店員個人に対するものか、サービスを提供した店舗全体に対するものかを識別することは困難であった。
【0005】
本発明の課題は、店舗を利用するユーザから、店舗において提供されたサービスに好感が示された場合に、当該好感が店員個人に対するものか、店舗全体に対するものかを識別し易くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報管理装置において、
店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末から送信された情報であるユーザ送信情報を受信する受信手段と、
前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、前記店舗又は前記店員に向けられたメッセージに係る情報を含むことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、前記店舗又は前記店員に付与するポイントに係る情報を含むことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、店舗に備えられ、店員が所持し、又は店舗からユーザに配付される配付物に付された記憶媒体に記憶された情報を前記ユーザ端末が読み取った情報を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報管理装置において、
前記識別手段が、前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものであると識別する場合に、前記ユーザ送信情報が向けられた店舗である対象店舗を特定する第1特定手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報管理装置において、
前記第1特定手段が前記対象店舗を特定した場合に、店舗情報記憶手段に記憶された前記対象店舗に関する情報を更新する第1更新手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、店舗毎に付された識別情報である店舗識別情報を含み、
前記第1特定手段は、前記店舗識別情報を用いて、前記対象店舗を特定することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、前記対象店舗に付与するポイントに係る情報を含み、
前記ポイントの前記対象店舗に勤務する店員に対する配分を決定する配分決定手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報管理装置において、
前記識別手段が、前記ユーザ送信情報が店員に向けられたものであると識別する場合に、前記ユーザ送信情報が向けられた店員である対象店員を特定する第2特定手段を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の情報管理装置において、
前記第2特定手段が前記対象店員を特定した場合に、店員情報記憶手段に記憶された前記対象店員に関する情報を更新する第2更新手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、店員毎に付された識別情報である店員識別情報を含み、
前記第2特定手段は、前記店員識別情報を用いて、前記対象店員を特定することを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報管理装置において、
ユーザ情報記憶手段に記憶された前記ユーザに関する情報を更新する第3更新手段を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の情報管理装置において、
前記ユーザ送信情報は、前記店舗又は前記店員に付与するポイントに係る情報を含み、
前記第3更新手段は、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたポイントに係る情報を、ポイントを減算するようにして更新することを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、情報管理方法において、
店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末から送信された情報であるユーザ送信情報を受信する受信ステップと、
前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項15に記載の発明は、情報管理プログラムにおいて、
コンピュータを、
店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末から送信された情報であるユーザ送信情報を受信する受信手段、
前記ユーザ送信情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する識別手段、
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、店舗を利用するユーザから、店舗において提供されたサービスに好感が示された場合に、当該好感が店員個人に対するものか、店舗全体に対するものかを識別し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施形態に係る情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る情報管理システムにおいて、ユーザが店舗にメッセージを送る場合の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図3】実施形態に係る情報管理システムにおいて、ユーザが店員にメッセージ及びポイントを送る場合の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、
図1から
図3に基づいて、本発明の実施形態である情報管理システム100について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではない。
【0024】
[第1 構成の説明]
情報管理システム100は、
図1に示すように、管理サーバ1と、ユーザ端末2と、第1情報記憶媒体3と、第2情報記憶媒体4と、を備えて構成され、管理サーバ1とユーザ端末2との間は、通信ネットワークNを介して接続されている。
【0025】
[1 管理サーバ]
管理サーバ1は、例えば、情報管理システム100を管理・運営し、サービスを提供する企業等が保有するコンピュータであり、後述のようにユーザ端末2から送信された情報の記憶等を行う。
管理サーバ1は、
図1に示すように、例えば、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えて構成されている。
【0026】
なお、管理サーバ1は、必ずしも単一のコンピュータによって実現されていることを要せず、例えば、複数台のコンピュータが通信ネットワークNを介して接続されることで、複数台のコンピュータにより、管理サーバ1としての機能が実現されていてもよい。この場合、このような複数台のコンピュータが接続されたものが、管理サーバ1に該当することとなる。
【0027】
制御部11は、管理サーバ1の動作を制御する部分であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、記憶部12に記憶されたプログラムデータ等とCPUとの協働により、管理サーバ1の各部を統括制御する。
【0028】
記憶部12は、管理サーバ1の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータ等の管理サーバ1の運用に必要となるデータを、制御部11から読み書き可能に記憶する。
【0029】
記憶部12には、店舗に関する情報が記憶される店舗情報データベース121と、店舗に勤務する店員に関する情報が記憶される店員情報データベース122と、店舗を利用するユーザに関する情報が記憶されるユーザ情報データベース123と、が備えられている。
また、記憶部12には、後述の動作の説明において述べるように管理サーバ1を動作させるための制御部11への各種命令を含むプログラムが記憶されている。
【0030】
なお、本実施形態において店舗とは、小売業、飲食業等の業種を問わず、訪れた者に何らかのサービスを提供する場所であれば、広く含まれるものとする。
また、店員としては、業務内容を問わず、店舗において勤務するものであれば、広く含まれるものとする。
また、ユーザとしては、店舗を利用してサービスを受けるものであれば、広く含まれるものとする。
【0031】
店舗情報データベース121には、本システムによるメッセージ等の情報送信の対象となる全ての店舗について、店舗毎に付された番号、符号等の識別子であり、各店舗を識別可能な情報である店舗識別情報D1と、後述のように各店舗に送られたメッセージに係る情報である店舗宛メッセージ情報D6と、が紐付けて記憶されている。
【0032】
なお、店舗識別情報D1は、当該情報が店舗識別情報D1か店員識別情報D2かを識別可能な情報と、各店舗を識別可能な情報との両者を含む。
例えば、店舗識別情報D1を複数桁の数字とし、特定の桁の数字を店舗識別情報D1か店員識別情報D2かを識別可能な情報とし、他の桁の数字を、各店舗を識別可能な情報とすればよい。具体的には、店舗識別情報D1を1001、1002、1003等の四桁の数字とした上で、一つ目の数字が1であれば店舗識別情報D1と識別可能であり、残りの数字が店舗毎に付された各店舗を識別可能な情報となるようにすることが考えられる。
【0033】
店員情報データベース122には、本システムによるメッセージ等の情報送信の対象となる全ての店員について、店員毎に付された番号、符号等の識別子であり、各店員を識別可能な情報である店員識別情報D2と、各店員が保有するポイント数に係る情報である店員保有ポイント数情報D4と、後述のように各店員に送られたメッセージに係る情報である店員宛メッセージ情報D7と、が紐付けて記憶されている。
なお、本実施形態においてポイントとは、数値でカウント可能であり、何らかの利用が可能なものであればよく、その種類等は特に限定されない。
【0034】
なお、店員識別情報D2は、当該情報が店舗識別情報D1か店員識別情報D2かを識別可能な情報と、各店員を識別可能な情報との両者を含む。
例えば、店員識別情報D2を複数桁の数字とし、特定の桁の数字を店舗識別情報D1か店員識別情報D2かを識別可能な情報とし、他の桁の数字を、各店員を識別可能な情報とすればよい。具体的には、店員識別情報D2を2004、2005、2006等の四桁の数字とした上で、一つ目の数字が2であれば店員識別情報D2と識別可能であり、残りの数字が店員毎に付された各店員を識別可能な情報となるようにすることが考えられる。
【0035】
ユーザ情報データベース123には、本システムによってメッセージ等の情報を送信する全てのユーザについて、ユーザ毎に付された番号、符号等の識別子であり、各ユーザを識別可能な情報であるユーザ識別情報D3と、各ユーザが保有するポイント数に係る情報であるユーザ保有ポイント数情報D5と、が紐付けて記憶されている。
【0036】
通信部13は、管理サーバ1と、ユーザ端末2との間の通信に用いられる部分であり、例えば、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタ等を有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の元、所定の通信プロトコルを用いて、通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
【0037】
[2 ユーザ端末]
ユーザ端末2は、例えば、本システムを利用するユーザのそれぞれが所持するスマートフォン、タブレット端末等の情報機器であり、後述のように、ユーザによって入力された情報の管理サーバ1への送信等を行う。
図1においてはユーザ端末2を一つしか図示していないが、実際には、本システムを利用するユーザの数に応じて多数のユーザ端末2が、管理サーバ1と通信ネットワークNを介して接続されている。
【0038】
ユーザ端末2は、
図1に示すように、例えば、管理サーバ1と同様に、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を備えると共に、さらに、表示部24と、操作部25と、撮影部26と、を備えて構成されている。
【0039】
制御部21及び通信部23の構成は、それぞれ管理サーバ1における制御部11及び通信部13と変わるところはない。
記憶部22は、管理サーバ1における記憶部12と同様に、例えば、HDD、半導体メモリ等により構成され、当該ユーザ端末2を利用するユーザに関する情報が記憶されるユーザ情報データベース221が備えられている。また、記憶部22には、後述の動作の説明において述べるようにユーザ端末2を動作させるための制御部21への各種命令を含むプログラムが記憶されている。
【0040】
ユーザ情報データベース221には、当該ユーザ端末2を使用するユーザに付されたユーザ識別情報D3と、当該ユーザ端末2を使用するユーザが保有するポイント数に係るユーザ保有ポイント数情報D5と、が紐付けて記憶されている。
【0041】
表示部24は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を当該ディスプレイに表示する。
【0042】
操作部25は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを有するキーボード等を備え、ユーザ端末2を使用するユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。操作部25は、例えば、表示部24と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
【0043】
撮影部26は、例えば、レンズ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像素子と、を有し、レンズの光軸方向の画像(動画を含む。)を撮影する。撮影部26は、撮影した画像のデータを、制御部21へと出力する。
【0044】
[3 第1情報記憶媒体]
第1情報記憶媒体3は、各店舗に掲示された、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コードが印刷された紙であり、各店舗に最低一つずつ掲示されている。
【0045】
第1情報記憶媒体3に印刷された二次元コードには、第1情報記憶媒体3が掲示された店舗を示す識別情報である店舗識別情報D1が、ユーザ端末2によって読み取り可能に記憶されている。
店舗識別情報D1は、上記のように店舗毎に付された番号、符号等の識別子であり、当該第1情報記憶媒体3が掲示された店舗を識別可能な情報である。
【0046】
第1情報記憶媒体3は、各店舗に一つのみ掲示されていても、各店舗に複数掲示されていてもよいが、複数掲示されている場合には、店舗毎に同一の店舗識別情報D1が記憶されていることとなる。
【0047】
[4 第2情報記憶媒体]
第2情報記憶媒体4は、各店員が所持する、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コードが印刷された紙であり、各店員が最低一つずつ所持している。
【0048】
第2情報記憶媒体4に印刷された二次元コードには、第2情報記憶媒体4を所持する店員を示す識別情報である店員識別情報D2が、ユーザ端末2によって読み取り可能に記憶されている。
店員識別情報D2は、上記のように店員毎に付された番号、符号等の識別子であり、当該第2情報記憶媒体4を所持する店員を識別可能な情報である。
【0049】
第2情報記憶媒体4は、各店員が一つのみ所持していても、各店員が複数所持していてもよいが、複数所持している場合には、店員毎に同一の店員識別情報D2が記憶されていることとなる。
【0050】
[5 通信ネットワーク]
通信ネットワークNは、例えば、インターネット、電話回線網、携帯電話通信網、無線LAN通信網等であり、
図1に示すように、管理サーバ1と、ユーザ端末2と、の間を接続する。
通信ネットワークNとしては、上記のように各装置間を繋ぎ、これらの間でデータの送受信を行うことが可能なものであれば特に限定されない。
【0051】
[第2 動作の説明]
次に、本実施形態に係る情報管理システム100の動作について、ユーザが店舗にメッセージを送る場合(ステップS1)と、ユーザが店員にメッセージ及びポイントを送る場合(ステップS2)と、に分けて説明する。
【0052】
[1 ステップS1:ユーザが店舗にメッセージを送る場合]
まず、ユーザが利用した店舗のサービスに好感を持った場合において、当該店舗に対してメッセージを送る場合の本システムの動作について、
図2のフローチャートに従って説明する。
【0053】
ユーザ端末2を使用するユーザは、まず、ユーザ端末2により、当該店舗に掲示された第1情報記憶媒体3から、店舗識別情報D1を読み取らせる(ステップS1-1)。
【0054】
具体的には、ユーザ端末2の撮影部26を第1情報記憶媒体3に向けて、第1情報記憶媒体3に印刷された二次元コードを撮影させ、二次元コードが撮影されると、ユーザ端末2の制御部21が、撮影された画像中から、当該二次元コード内に記憶された店舗識別情報D1を読み取るようにすればよい。
【0055】
続いて、ユーザは、店舗に送るメッセージを入力する(ステップS1-2)。
【0056】
具体的には、ユーザは、ユーザ端末2の操作部25を用いて任意のメッセージを入力すればよい。
【0057】
メッセージとしては、言語や内容を問わず、何らかの内容を持った文章であればよい。例えば、利用した店舗がA店であれば、「A店のサービスが素晴らしかった。」といった内容が考えられる。
【0058】
ステップS1-2で店舗に送るメッセージが入力されると、ユーザ端末2の制御部21は、入力されたメッセージに係る情報(店舗宛メッセージ情報D6)を、ステップS1-1で読み取った店舗識別情報D1及び記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ識別情報D3と紐付けて、通信部23から通信ネットワークNを介して、管理サーバ1へと送信する(ステップS1-3)。
【0059】
ユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1、ユーザ識別情報D3及び店舗宛メッセージ情報D6を、通信部13によって受信した管理サーバ1においては、制御部11が、受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する(ステップS1-4)。
【0060】
具体的には、制御部11は、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1に含まれる当該情報が店舗識別情報D1か店員識別情報D2かを識別可能な情報を用いて、受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別すればよい。上記のように店舗識別情報D1を1001、1002、1003等の四桁の数字とし、店員識別情報D2を2004、2005、2006等の四桁の数字とした場合であれば、一つ目の数字のみを参照し、これが1であれば、受信した情報は店舗に向けられたものと識別し、これが2であれば、受信した情報は店員に向けられたものと識別すればよい。
【0061】
この場合、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1は、当該情報が店舗識別情報D1であると識別可能な情報を含むことから、受信した情報は店舗に向けられたものと識別することとなる。
【0062】
続いて、制御部11は、受信した情報が向けられた特定の店舗である対象店舗を特定する(ステップS1-5)。
【0063】
具体的には、制御部11は、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1に係る識別子と、店舗情報データベース121に記憶された全ての店舗識別情報D1に係る識別子と、を対照し、店舗情報データベース121に記憶された店舗識別情報D1に係る識別子のうち、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1に係る識別子と一致する識別子に係る店舗を、対象店舗として特定すればよい。
【0064】
なお、上記においてはステップS1-4とステップS1-5とを別のステップとして説明したが、対象店舗が特定されれば必然的に受信した情報が店舗に向けられたものと識別されることから、これら二つのステップを一括して行うようにしてもよい。
【0065】
すなわち、制御部11は、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1に係る識別子と、店舗情報データベース121に記憶された全ての店舗識別情報D1に係る識別子及び店員情報データベース122に記憶された全ての店員識別情報D2に係る識別子と、を対照する。
その上で、この場合、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店舗識別情報D1に係る識別子が、店舗情報データベース121に記憶された店舗識別情報D1に係る識別子のうちいずれかと一致することから、制御部11は、一致する識別子に係る店舗を対象店舗と特定すると共に、受信した情報は店舗に向けられたものと識別することとなる。
【0066】
続いて、管理サーバ1の制御部11は、記憶部12の店舗情報データベース121に記憶された情報を更新する(ステップS1-6)。
【0067】
具体的には、制御部11は、店舗情報データベース121に記憶された店舗識別情報D1のうち、ステップS1-5で特定した対象店舗に係る店舗識別情報D1と紐付けて、ステップS1-3で受信した店舗宛メッセージ情報D6に係るメッセージを記憶させる。
なお、このように新規の情報が記憶される場合、既存の情報について修正又は削除される場合のいずれについても、情報が更新される場合に含まれるものとする。
【0068】
[2 ステップS2:ユーザが店員にメッセージ及びポイントを送る場合]
続いて、ユーザが利用した店舗における特定の店員のサービスに好感を持った場合において、当該店員に対してメッセージ及びポイントを送る場合の本システムの動作について、
図3のフローチャートに従って説明する。
【0069】
ユーザ端末2を使用するユーザは、まず、当該店員が所持する第2情報記憶媒体4の提示を求めた上で、ユーザ端末2により、当該店員によって掲示された第2情報記憶媒体4から、店員識別情報D2を読み取らせる(ステップS2-1)。
【0070】
具体的には、ユーザ端末2の撮影部26を第2情報記憶媒体4に向けて、第2情報記憶媒体4に印刷された二次元コードを撮影させ、二次元コードが撮影されると、ユーザ端末2の制御部21が、撮影された画像中から、当該二次元コード内に記憶された店員識別情報D2を読み取るようにすればよい。
【0071】
続いて、ユーザは、店員に送るメッセージ及びポイント数を入力する(ステップS2-2)。
【0072】
具体的には、ユーザは、ユーザ端末2の操作部25を用いて任意のメッセージ及びポイント数を入力すればよい。
【0073】
メッセージとしては、この場合も、言語や内容を問わず、何らかの内容を持った文章であればよい。例えば、特定の店員が店員Bであれば、「店員のBさんのサービスが素晴らしかった。」といった内容が考えられる。
【0074】
また、ポイント数としては、ユーザは自らが有するポイント数の範囲で(記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5の範囲で)数字を入力すればよい。
なお、入力されたポイント数が、記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5に係るポイント数を超える場合には、制御部21は、その旨の通知を表示部24に表示させ、ユーザにポイント数を再入力させればよい。
【0075】
なお、ポイント数の入力は、ユーザが任意の数字を入力可能としてもよいが、ユーザが誤入力により意図しない数のポイントを送ってしまうことを防止する観点からは、予め設定された複数のポイント数(例えば、50・100・150・200・送信しない)を表示部24に表示させ、その中からユーザが選択する方が好ましい。
【0076】
ステップS2-2で店員におくるメッセージ及びポイント数が入力されると、ユーザ端末2の制御部21は、入力されたメッセージに係る情報(店員宛メッセージ情報D7)及び入力されたポイント数に係る情報(店員宛付与ポイント数情報D8)を、ステップS2-1で読み取った店員識別情報D2及び記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ識別情報D3と紐付けて、通信部23から通信ネットワークNを介して、管理サーバ1へと送信する(ステップS2-3)。
【0077】
ユーザ端末2から送信された店員識別情報D2、ユーザ識別情報D3,店員宛メッセージ情報D7及び店員宛付与ポイント数情報D8を、通信部13によって受信した管理サーバ1においては、制御部11が、受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する(ステップS2-4)。
【0078】
識別方法はステップS1-4で述べたのと同様であり、制御部11は、ステップS2-3でユーザ端末2から送信された店員識別情報D2に含まれる当該情報が店舗識別情報D1か店員識別情報D2かを識別可能な情報を用いて、受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別すればよい。上記のように店舗識別情報D1を1001、1002、1003等の四桁の数字とし、店員識別情報D2を2004、2005、2006等の四桁の数字とした場合であれば、一つ目の数字のみを参照し、これが1であれば、受信した情報は店舗に向けられたものと識別し、これが2であれば、受信した情報は店員に向けられたものと識別すればよい。
【0079】
この場合、ステップS1-3でユーザ端末2から送信された店員識別情報D2は、当該情報が店員識別情報D2であると識別可能な情報を含むことから、受信した情報は店員に向けられたものと識別することとなる。
【0080】
続いて、制御部11は、受信した情報が向けられた特定の店員である対象店員を特定する(ステップS2-5)。
【0081】
具体的には、制御部11は、ステップS2-3でユーザ端末2から送信された店員識別情報D2に係る識別子と、店員情報データベース122に記憶された全ての店員識別情報D2に係る識別子と、を対照し、店員情報データベース122に記憶された店員識別情報D2に係る識別子のうち、ステップS2-3でユーザ端末2から送信された店員識別情報D2に係る識別子と一致する識別子に係る店員を、対象店員として特定すればよい。
【0082】
なお、上記においてはステップS2-4とステップS2-5とを別のステップとして説明したが、対象店員が特定されれば必然的に受信した情報が店員に向けられたものと識別されることから、これら二つのステップを一括して行うようにしてもよい。
【0083】
すなわち、制御部11は、ステップS2-3でユーザ端末2から送信された店員識別情報D2に係る識別子と、店舗情報データベース121に記憶された全ての店舗識別情報D1に係る識別子及び店員情報データベース122に記憶された全ての店員識別情報D2に係る識別子と、を対照する。
その上で、この場合、ステップS2-3でユーザ端末2から送信された店員識別情報D2に係る識別子が、店員情報データベース122に記憶された店員識別情報D2に係る識別子のうちいずれかと一致することから、制御部11は、一致する識別子に係る店員を対象店員と特定すると共に、受信した情報は店員に向けられたものと識別することとなる。
【0084】
続いて、管理サーバ1の制御部11は、記憶部12の店員情報データベース122に記憶された情報を更新する(ステップS2-6)。
【0085】
具体的には、制御部11は、店員情報データベース122に記憶された店員識別情報D2のうち、ステップS2-5で特定した対象店員に係る店員識別情報D2と紐付けて、ステップS2-3で受信した店員宛メッセージ情報D7に係るメッセージを記憶させると共に、ステップS2-5で特定した対象店員に係る店員識別情報D2と紐付けて記憶された店員保有ポイント数情報D4に係るポイント数に、受信した店員宛付与ポイント数情報D8に係るポイント数を加算する。
【0086】
続いて、制御部11は、ステップS2-3で情報を送信したユーザ端末2を使用するユーザである送信ユーザを特定する(ステップS2-7)。
【0087】
具体的には、制御部11は、ステップS2-3でユーザ端末2から送信されたユーザ識別情報D3に係る識別子と、ユーザ情報データベース123に記憶された全てのユーザ識別情報D3に係る識別子と、を対照し、ユーザ情報データベース123に記憶されたユーザ識別情報D3に係る識別子のうち、ステップS2-3でユーザ端末2から送信されたユーザ識別情報D3に係る識別子と一致する識別子に係るユーザを、送信ユーザとして特定すればよい。
【0088】
続いて、管理サーバ1の制御部11は、記憶部12のユーザ情報データベース123に記憶された情報を更新する(ステップS2-8)。
【0089】
具体的には、制御部11は、ユーザ情報データベース123に記憶されたユーザ識別情報D3のうち、ステップS2-7で特定した送信ユーザに係るユーザ識別情報D3と紐付けて記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5に係るポイント数から、ステップS2-3で受信した店員宛付与ポイント数情報D8に係るポイント数を減算する。
【0090】
ステップS2-8でユーザ情報データベース123に記憶された情報を更新すると、管理サーバ1の制御部11は、更新後のユーザ保有ポイント数情報D5を、通信部13から通信ネットワークNを介して、ステップS2-3で情報を送信したユーザ端末2へと送信する(ステップS2-9)。
【0091】
管理サーバ1から送信された更新後のユーザ保有ポイント数情報D5を、通信部23によって受信したユーザ端末2においては、制御部21が、記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5を、受信した情報に従って更新する(ステップS2-10)。
【0092】
[第3 効果の説明]
次に、本実施形態に係る情報管理システム100の効果について説明する。
【0093】
本実施形態に係る情報管理システム100によれば、管理サーバ1において、店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末2から送信された情報(ステップS1の場合店舗宛メッセージ情報D6、ステップS2の場合店員宛メッセージ情報D7及び店員宛付与ポイント数情報D8)を受信した場合に、受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する。この場合、具体的には、受信した情報が店舗宛メッセージ情報D6であれば店舗に向けられたものと識別し、受信した情報が店員宛メッセージ情報D7及び店員宛付与ポイント数情報D8であれば店員に向けられたものと識別することとなる。
【0094】
これによって、店舗を利用するユーザが使用するユーザ端末2から、メッセージやポイントの付与等に関する情報を送信する形で、店舗において提供されたサービスに対する好感が示された場合に、当該好感が、店員個人に対するものか、店舗全体に対するものかを識別し易くすることができる。
【0095】
また、ユーザ端末2から管理サーバ1へと送信される情報が、ユーザ端末2が店舗に備えられた第1情報記憶媒体3から読み取った店舗識別情報D1又はユーザ端末2が店員が所持する第2情報記憶媒体4から読み取った店員識別情報D2を含むことで、管理サーバ1が受信した情報が店舗に向けられたものか店員に向けられたものかを識別する際に、これら情報を利用することが可能となる。
【0096】
また、第1情報記憶媒体3及び第2情報記憶媒体4に、店舗識別情報D1又は店員識別情報D2を記憶したQRコード(登録商標)等の二次元コードが印刷されていることで、ユーザ端末2による情報の読み取りが容易となる。
【0097】
また、管理サーバ1において、ユーザ端末2から受信した情報が店舗に向けられたものであると識別する場合に、当該情報が向けられた店舗である対象店舗を特定し、記憶部12の店舗情報データベース121に記憶された当該対象店舗に関する情報を更新する(この場合、受信した店舗宛メッセージ情報D6を当該対象店舗に係る店舗識別情報D1と紐付けて記憶させる)ことで、受信した情報を、当該情報が向けられた店舗と紐付けて記憶させることができる。
【0098】
また、管理サーバ1がユーザ端末2から受信する情報が、店舗毎に付された識別情報である店舗識別情報D1を含むことで、当該情報が向けられた店舗である対象店舗を特定することが容易となる。
【0099】
また、管理サーバ1において、ユーザ端末2から受信した情報が店員に向けられたものであると識別する場合に、当該情報が向けられた店員である対象店員を特定し、記憶部12の店員情報データベース122に記憶された当該対象店員に関する情報を更新する(この場合、受信した店員宛メッセージ情報D7を当該対象店員に係る店員識別情報D2と紐付けて記憶させると共に、店員保有ポイント数情報D4に店員宛付与ポイント数情報D8に係るポイント数を加算する)ことで、受信した情報を、当該情報が向けられた店員と紐付けて記憶させることができる。
【0100】
また、管理サーバ1がユーザ端末2から受信する情報が、店員毎に付された識別情報である店員識別情報D2を含むことで、当該情報が向けられた店員である対象店員を特定することが容易となる。
【0101】
また、管理サーバ1がユーザ端末2から情報を受信した場合に、記憶部12のユーザ情報データベース123に記憶された、当該ユーザ端末2を使用するユーザに関する情報を更新する(この場合、ユーザ保有ポイント数情報D5に係るポイント数から、店員宛付与ポイント数情報D8に係るポイント数を減算する)ことで、ユーザ端末2から管理サーバ1への情報の送信時に、ユーザに関する情報も併せて更新することが可能となる。
【0102】
[第4 変形例]
次に、本実施形態に係る情報管理システム100の変形例について説明する。
【0103】
[1 変形例1:送信情報の変更]
上記動作の説明では、ステップS1でユーザが店舗にメッセージを送る場合(ユーザ端末2から管理サーバ1へと店舗宛メッセージ情報D6が送信される場合)について説明し、ステップS2でユーザが店員にメッセージ及びポイントを送る場合(ユーザ端末2から管理サーバ1へと店員宛メッセージ情報D7及び店員宛付与ポイント数情報D8が送信される場合)について説明したが、ユーザ端末2から管理サーバ1へと送信される情報はこれに限られるものではない。
【0104】
例えば、ステップS1で、ユーザが店舗に対して、メッセージに加えてポイントを送ることができるようにしてもよい。この場合、ユーザは、ステップS1-2で、店舗に送るメッセージに加えて、店舗に送るポイント数に係る情報を入力し、ステップS1-3では、店舗識別情報D1、ユーザ識別情報D3及び店舗宛メッセージ情報D6に加えて、入力されたポイント数に係る情報(店舗宛付与ポイント数情報)が管理サーバ1へと送信されることとなる。
また、ステップS2-7からS2-10で説明したのと同様にして、管理サーバ1の記憶部12のユーザ情報データベース123に記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5及びユーザ端末2の記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5も更新することとなる。
【0105】
また、ステップS1で、ユーザが店舗に対して、メッセージに代えてポイントを送ることができるようにしてもよい。この場合、ユーザは、ステップS1-2で、店舗に送るメッセージを入力することなく、店舗に送るポイント数に係る情報を入力し、ステップS1-3では、管理サーバ1へと、店舗宛メッセージ情報D6が送信されることなく、入力されたポイント数に係る情報(店舗宛付与ポイント数情報)が、店舗識別情報D1及びユーザ識別情報D3と共に送信されることとなる。
【0106】
また、ステップS2で、ユーザが店員に対して、メッセージ又はポイントのいずれかのみを送るようにしてもよい。この場合、ユーザは、ステップS2-2で、店員に送るメッセージ又は店員に送るポイント数のいずれかに係る情報を入力し、ステップS2-3では、店員宛メッセージ情報D7又は店員宛付与ポイント数情報D8のいずれかのみが、店員識別情報D2及びユーザ識別情報D3と共に管理サーバ1へと送信されることとなる。
【0107】
また、ユーザ端末2から管理サーバ1へと送信される情報は、ユーザ端末2を利用するユーザが、店舗において提供されたサービスに好感をもった場合にこれを示すことができるものであればよく、メッセージ及び/又はポイントに限られるものではない。メッセージ及び/又はポイントに加えて又は代えて、店舗又は店員に対し、提供されたサービスに好感を持った旨を示すことができるその他の情報を送信するようにしてもよい。
【0108】
[2 変形例2:ポイントの配分の決定]
変形例1で説明したように、ユーザが店舗に対してポイントを送る場合(ユーザ端末2から管理サーバ1へと店舗宛付与ポイント数情報が送信される場合)、管理サーバ1において、ユーザから対象店舗に送られたポイントについて、当該対象店舗に勤務する店員に対する配分を決定するようにしてもよい。この場合、店舗宛付与ポイント数情報に係るポイント数を、決定された配分に従って、管理サーバ1の記憶部12の店員情報データベース122に記憶された店員保有ポイント数情報D4に加算することとなる。
【0109】
例えば対象店舗に送られたポイントが1000ポイントであり、このポイントを対象店舗に勤務する5人の店員(店員A、店員B、店員C、店員D、店員E)のうち店員A及び店員Bに均等に配分すると決定した場合、決定された配分は、店員A:店員B:店員C:店員D:店員E=1:1:0:0:0となり、店員A及び店員Bに係る店員保有ポイント数情報D4にそれぞれ500ポイントを加算することとなる。
なお、例えば、複数の店員からポイントを付与する店員を一人決定し、それ以外の店員にはポイントを付与しない場合も、ポイントの配分を、一人:その他=1:0とするという形で、ポイントの配分を決定している場合に含まれるものとする。
【0110】
具体的な配分の決定方法としては、例えば以下の方法が考えられる。
なお、配分の決定方法は下記2例に限られるものではなく、他の決定方法を採用することも可能である。下記2例の他には、例えば、店舗にポイントを送ったのと同一のユーザから、個人宛のメッセージが送られた店員がいた場合に、当該店員の配分を多くするような配分の決定方法等が考えられる。
【0111】
[(1) 変形例2-1:勤務日時情報を用いた配分]
管理サーバ1において、ユーザ端末2を使用するユーザによる対象店舗の利用日時に係る情報と、対象店舗における各店員の勤務日時に係る情報(対象店舗において勤務している店員の日及び時間帯別の情報)と、を取得の上、これらを用いて、ユーザによる対象店舗の利用日時に勤務していた店員に配分するようにして、店舗宛付与ポイント数情報に係るポイントの配分を決定する。
【0112】
ユーザによる対象店舗の利用日時に係る情報としては、例えば、上記のように店舗に掲示された第1情報記憶媒体3又は店員が所持する第2情報記憶媒体4に記憶された情報をユーザ端末2によって読み取り、これら情報を読み取った場合にユーザ端末2から管理サーバ1へと情報が送信される場合には、店舗の利用中にのみこれら情報が読み取られることから、管理サーバ1において情報を受信した日時を、ユーザによる対象店舗の利用日時とすればよい。
また、例えば、ユーザが、ユーザ端末2の操作部25を用いて対象店舗を利用した日時を入力するようにし、ステップS1-3又はステップS2-3の情報の送信時に、入力された対象店舗を利用した日時に係る情報を併せて送信するようにしてもよい。
【0113】
対象店舗において各店員が勤務した日時に係る情報としては、例えば、管理サーバ1が、対象店舗における店員の勤務状況に係る情報を管理する勤怠管理に関するシステムと連携することで取得するようにすればよい。
【0114】
例えば、ユーザ端末を使用するユーザによる対象店舗の利用日時が5月10日15時00分と特定され、対象店舗に勤務する5人の店員が、5月10日において、店員A:9時00分~12時00分、店員B:12時00分~17時00分、店員C:12時00分~17時00分、店員D:勤務なし、店員E:勤務なしと特定された場合であれば、ユーザによる対象店舗の利用日時に勤務していた店員B及び店員Cに均等に配分するようにして、店員A:店員B:店員C:店員D:店員E=0:1:1:0:0と配分を決定すればよい。
【0115】
[(2) 変形例2-2:評価情報を用いた配分]
管理サーバ1において、ユーザ端末2を使用するユーザによる対象店舗の部門毎の評価に係る情報と、対象店舗において各店員が勤務する部門に係る情報と、を取得の上、これらを用いて、ユーザが高く評価した部門に勤務する店員に配分するようにして、店舗宛付与ポイント数情報に係るポイントの配分を決定する。
【0116】
ユーザによる対象店舗の部門毎の評価に係る情報としては、例えば、ユーザが、ユーザ端末2の操作部25を用いて対象店舗において高く評価する部門を入力するようにし、ステップS1-3又はステップS2-3の情報の送信時に、入力された対象店舗において高く評価する部門に係る情報を併せて送信するようにすればよい。
【0117】
対象店舗において各店員が勤務する部門に係る情報としては、例えば、予め店舗の責任者に各店員が勤務する部門に係る情報を入力させることで取得するようにすればよい。
【0118】
例えば、対象店舗がレストランである場合において、ユーザ端末2を使用するユーザが、対象店舗における料理を高く評価する旨の情報を入力し、当該情報がユーザ端末2から管理サーバ1へと送信された場合において、対象店舗に勤務する5人の店員の勤務部門が、店員A:調理、店員B:調理、店員C:接客、店員D:接客、店員E:接客と特定された場合であれば、勤務する部門が調理である店員A及び店員Bに均等に配分するようにして、店員A:店員B:店員C:店員D:店員E=1:1:0:0:0と配分を決定すればよい。
【0119】
また、例えば、対象店舗の部門毎の評価に係る情報としては、各部門の評価を点数や星の数等で表した情報としてもよい。この場合、このような評価に応じて、店舗宛付与ポイント数情報に係るポイントの配分を決定する。
【0120】
例えば、上記と同様に対象店舗がレストランである場合において、ユーザ端末2を使用するユーザが、対象店舗における料理(調理部門)を100点、サービス(接客部門)を50点と評価する旨の情報を入力し、当該情報がユーザ端末2から管理サーバ1へと送信された場合において、対象店舗に勤務する5人の店員の勤務部門が、店員A:調理、店員B:調理、店員C:接客、店員D:接客、店員E:接客と特定された場合であれば、部門毎の点数に応じてポイントを配分するようにし、店員A:店員B:店員C:店員D:店員E=2:2:1:1:1と配分を決定すればよい。
【0121】
なお、変形例2-1で説明した勤務日時情報を用いた配分と組み合わせて、例えば、勤務日時情報を用いて勤務していた店員を特定し、勤務していた店員にのみポイントが配分されるようにした上で、勤務していた店員の間での配分を、部門毎の評価に応じて決定するようにしてもよい。
【0122】
[3 変形例3:第1情報記憶媒体及び第2情報記憶媒体の変更]
上記動作の説明では、第1情報記憶媒体3として、店舗に掲示されたQRコード(登録商標)等の二次元コードが印刷された紙を使用し、第2情報記憶媒体4として、店員が所持するQRコード(登録商標)等の二次元コードが印刷された紙を使用する場合について説明したが、第1情報記憶媒体3及び第2情報記憶媒体4はこれに限られるものではない。
【0123】
まず、面積当たりの情報の記憶容量の観点から好ましくはないものの、二次元コードに代えて、一般的なバーコード等の一次元コードを使用してもよい。
【0124】
また、二次元コード又は一次元コードは、上記のような紙媒体に代えて、店舗に設置され、又は店員が所持する端末装置のディスプレイ等の電子媒体に表示されるようにしてもよい。
【0125】
また、ユーザが利用した店舗を示す店舗識別情報D1が記憶された二次元又は一次元のコードは、紙媒体や電子媒体ではなく、壁面や床面等の建造物自体に表示されるようにすることも可能である。この場合、このような壁面や床面自体が、第1情報記憶媒体3に該当することとなる。
【0126】
また、例えば、各店員が所持する名札や、各店員が着用する制服に、当該店員が勤務する店舗を示す店舗識別情報D1が記憶された二次元又は一次元のコードと、当該店員を示す店員識別情報D2が記憶された二次元又は一次元のコードと、が表示されるようにしてもよい。この場合、このような名札や制服が、第1情報記憶媒体3及び第2情報記憶媒体4に該当することとなる。
【0127】
また、例えば、店舗に掲示し、又は店員が所持するのではなく、店舗を利用したユーザに配付される領収書に、ユーザが利用した店舗を示す店舗識別情報D1が記憶された二次元又は一次元のコードと、当該ユーザを担当した店員を示す店員識別情報D2が記憶された二次元又は一次元のコードと、が印刷されるようにしてもよい。この場合、このような領収書が、第1情報記憶媒体及び第2情報記憶媒体の両者を兼ねることとなる。
【0128】
また、領収書ではなく、専用のカードに、ユーザが利用した店舗を示す店舗識別情報D1が記憶された二次元又は一次元のコード及び/又は当該ユーザを担当した店員を示す店員識別情報D2が記憶された二次元又は一次元のコードが印刷されるようにし、当該カードを、店舗を利用したユーザに配付するようにしてもよい。
このような領収書やカードを含む店舗から当該店舗を利用したユーザに配付されるものを、店舗からユーザに配付される配付物とする。
【0129】
また、店舗識別情報D1又は店員識別情報D2を記憶する手段としては、ユーザ端末2による読み取りを容易とする観点からは、上記のように二次元又は一次元のコードを使用することが好ましいが、ユーザ端末2によって読み取り可能な状態で情報を記憶できればよく、二次元又は一次元のコードに限られるものではない。
【0130】
例えば、NFC(近距離無線通信)タグ等を用いて、ユーザ端末2によって読み取り可能な状態で、店舗識別情報D1又は店員識別情報D2を記憶するようにしてもよい。
【0131】
また、例えばビーコンを用いて、店舗識別情報D1又は店員識別情報D2を含む信号をユーザ端末2へと送信するようにしてもよい。
【0132】
また、例えば、特定のウェブサイトへと遷移するURLや当該URLに係るリンクが付されたサムネイル画像等をユーザ端末2へと配信するようにし、当該ウェブサイト上において店舗識別情報D1又は店員識別情報D2を読み取るようにすることも可能である。
【0133】
[4 変形例4:対象店舗及び対象店員の特定方法の変更]
上記動作の説明では、ステップS1で、対象店舗を、店舗に掲示された第1情報記憶媒体3からユーザ端末2が読み取った店舗識別情報D1から特定し、ステップS2で、対象店員を、店員が所持する第2情報記憶媒体4からユーザ端末2が読み取った店員識別情報D2から特定する場合について説明した。この点、簡易かつ確実な特定の観点からはこのような特定方法が好ましいものの、対象店舗及び対象店員を特定する方法はこれに限られるものではない。
【0134】
例えば、対象店員は、管理サーバ1において、ユーザ端末2を使用するユーザによる店舗の利用日時に係る情報と、当該店舗における各店員の勤務日時に係る情報(対象店舗において勤務している店員の日及び時間帯別の情報)と、を取得の上、これらを用いて特定するようにしてもよい。
【0135】
この場合、ユーザが店舗を利用した日時に当該店舗において勤務していた店員を、対象店員として特定することとなる。
【0136】
また、ユーザが逐一確認の上で入力する必要があることから好ましくはないものの、ユーザがユーザ端末2の操作部25を用いて、利用した店舗の名称又は担当した店員の氏名(店舗全体のサービスに好感を持った場合には当該店舗の名称、特定の店員のサービスに好感を持った場合には当該店員の氏名)を入力するようにし、入力した名称又は氏名に係る情報が、ユーザが入力したメッセージに関する情報及び/又はユーザが入力したポイント数に係る情報と共に管理サーバ1へと送信されるようにし、管理サーバ1において、受信した名称又は氏名に係る情報を用いて、対象店舗又は対象店員を特定するようにすることも可能である。
【0137】
[5 変形例5:店舗向け又は店員向けの識別方法の変更]
上記動作の説明では、ユーザ端末2から送信された情報が店舗に掲示された第1情報記憶媒体3に記憶された店舗識別情報D1であるか、店員が所持する第2情報記憶媒体4に記憶された店員識別情報D2であるかによって、ユーザ端末2から送信された情報が店舗向けであるか店員向けであるかを識別する場合について説明した。
【0138】
この点、ユーザに大きな負担をかけることなく、かつ、実際に店舗を利用したユーザしか当該店舗向けの情報を送信できず、実際に店員からサービスを受けた者しか当該店員向けの情報を送信できなくする観点からは、上記の識別方法が好ましいものの、識別方法は必ずしもこれに限られるものではない。
【0139】
例えば、ユーザが逐一入力する必要があることから好ましくはないものの、ユーザがユーザ端末2の操作部25を用いて、ユーザ端末2から送信される情報が店舗向けであるか店員向けであるかを入力するようにし、入力した情報がユーザが入力したメッセージに関する情報及び/又はユーザが入力したポイント数に係る情報と共に管理サーバ1へと送信されるようにし、管理サーバ1において、ユーザが入力した情報を用いて、ユーザ端末2から送信された情報が店舗向けであるか店員向けであるかを識別するようにすることも可能である。
【0140】
[6 変形例6:ユーザに対する特典の付与]
ユーザによる店舗又は店員に対するメッセージ及び/又はポイントの送信を奨励するため、ステップS1-3又はステップS2-3で情報を送信したユーザ端末2を使用するユーザに対して、ポイントの付与等の形で特典を与えるようにしてもよい。
【0141】
この場合、例えば、ステップS2-7で説明したようにして送信ユーザを特定した上で、所定のポイント数を、管理サーバ1の記憶部12のユーザ情報データベース123に記憶された当該送信ユーザに係るユーザ保有ポイント数情報D5に係るポイント数に加算し、かつ、当該送信ユーザが使用するユーザ端末2の記憶部22のユーザ情報データベース221に記憶されたユーザ保有ポイント数情報D5に加算するようにして、ユーザに対して情報送信の特典を与えるようにすればよい。
【符号の説明】
【0142】
100 情報管理システム
1 管理サーバ(情報管理装置)
11 制御部(識別手段、第1特定手段、第2特定手段、第1更新手段、第2更新手段、第3更新手段、配分決定手段)
12 記憶部
13 通信部(受信手段)
2 ユーザ端末
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 表示部
25 操作部
26 撮影部
3 第1情報記憶媒体(記憶媒体)
4 第2情報記憶媒体(記憶媒体)
D1 店舗識別情報(ユーザ送信情報)
D2 店員識別情報(ユーザ送信情報)
D3 ユーザ識別情報(ユーザ送信情報)
D4 店員保有ポイント数情報
D5 ユーザ保有ポイント数情報
D6 店舗宛メッセージ情報(ユーザ送信情報)
D7 店員宛メッセージ情報(ユーザ送信情報)
D8 店員宛付与ポイント数情報(ユーザ送信情報)