(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014633
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】ロボット制御装置、キャリブレーション方法及びそれに用いられるセンサ装置
(51)【国際特許分類】
B25J 9/22 20060101AFI20250123BHJP
H01L 21/68 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
B25J9/22 Z
H01L21/68 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117344
(22)【出願日】2023-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】000000262
【氏名又は名称】株式会社ダイヘン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】北野 豊和
(72)【発明者】
【氏名】村田(檀上) 梓紗
(72)【発明者】
【氏名】土方 優明
【テーマコード(参考)】
3C707
5F131
【Fターム(参考)】
3C707AS05
3C707AS24
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5F131AA02
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5F131KB12
5F131KB52
(57)【要約】
【課題】ロボットとセンサとの位置関係を適切に算出することができるロボット制御装置、キャリブレーション方法及びそれに用いられるセンサ装置を提供することである。
【解決手段】ロボット制御装置100は、ロボット10における所定の基準点Tを中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボット10を動作させるロボット制御手段110と、ロボット10を動作させることにより、円弧形状の一部をセンサ装置20に設けられているセンサ21,22により複数回検知する検知手段120と、検知手段120によって検知された際の基準点Tの複数の位置T1~T3を取得する基準点位置取得手段130と、複数の位置T1~T3に基づいて、センサ21,22の位置を算出するセンサ位置算出手段140と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットの動作を制御するロボット制御装置であって、
ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボットを動作させるロボット制御手段と、
前記ロボット制御手段によって前記ロボットを動作させることにより、前記円弧形状の一部をセンサ装置に設けられているセンサにより複数回検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された際の前記基準点の複数の位置を取得する基準点位置取得手段と、
前記複数の位置に基づいて、前記センサの位置を算出するセンサ位置算出手段と、を備える、
ロボット制御装置。
【請求項2】
前記センサ位置算出手段は、前記センサにより検知された際の前記基準点の少なくとも2つの位置、及び前記円弧形状を一部に含むように構成される円の直径に基づいて、前記センサの位置を算出する、
請求項1に記載のロボット制御装置。
【請求項3】
前記センサ位置算出手段は、前記センサにより検知された際の前記基準点の少なくとも3つの位置に基づいて、前記センサの位置を算出する、
請求項1に記載のロボット制御装置。
【請求項4】
前記ロボット制御手段は、
前記基準点の位置と、前記センサ位置算出手段によって算出された前記センサの位置とに基づいて、前記センサ装置を保持するように前記ロボットを動作させ、
前記基準点の位置と前記センサの位置との相対位置を把握する、
請求項1に記載のロボット制御装置。
【請求項5】
ロボットの動作を制御するロボット制御装置が実行するキャリブレーション方法であって、
ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボットを動作させるロボット制御ステップと、
前記ロボット制御ステップにおいて前記ロボットを動作させることにより、前記円弧形状の一部をセンサ装置に設けられているセンサにより複数回検知する検知ステップと、
前記検知ステップで検知された際の前記基準点の複数の位置を取得する基準点位置取得ステップと、
前記複数の位置に基づいて、前記センサの位置を算出するセンサ位置算出ステップと、を含む、
キャリブレーション方法。
【請求項6】
ロボットの動作を制御するロボット制御装置が実行するキャリブレーション方法に用いられるセンサ装置であって、
前記キャリブレーション方法は、
ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボットを動作させるロボット制御ステップと、
前記ロボット制御ステップにおいて前記ロボットを動作させることにより、前記円弧形状の一部を当該センサ装置に設けられているセンサにより複数回検知する検知ステップと、
前記検知ステップで検知された際の前記基準点の複数の位置を取得する基準点位置取得ステップと、
前記複数の位置に基づいて、前記センサの位置を算出するセンサ位置算出ステップと、を含む、
センサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット制御装置、キャリブレーション方法及びそれに用いられるセンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、産業界において、多くのロボットが普及している。当該ロボットは、例えば、電子部品及び機械部品の組み立て、溶接及び搬送等に用いられ、工場の生産ラインの効率化及び自動化が図られている。
【0003】
半導体製造装置に用いられるウエハを搬送する搬送ロボットでは、ウエハを適切な位置へ搬送するためのティーチングを行うが、その精度は、操作者の知識及び熟練度などに依存し、また、操作者の作業スペースが十分に確保できない程の省スペース化が求められている場合もあるため、ティーチングの自動化が図られている。
【0004】
例えば、搬送ロボットにカメラ又はセンサを取り付けて、当該搬送ロボットと目標位置との位置関係、及び障害物などの周辺環境を把握して、対象物を適切に目標位置まで搬送する技術が知られている。
【0005】
特許文献1では、3つの光学センサが設けられた基板型治具がハンドにより保持された状態で、基板保持部を回転させることにより当該基板保持部上に予め設けられている目印の円周状の回転軌跡を形成する。そして、3つの光学センサからそれぞれ得られた回転軌跡に対する相対位置に基づいて、ハンドの基板保持部に対する平面視における相対位置を算出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、ハンドにより保持された基板型治具に設けられた3つの光学センサにより得られた相対位置に基づいて、ハンドと基板保持部との相対位置を算出しているが、ハンドと3つの光学センサとの位置関係については、何ら開示されていない。
【0008】
3つの光学センサが基板型治具に設けられる際に、ズレたり、個体バラツキがあったりすることが考えられ、また、ハンドにより基板型治具が保持される際も、ズレたりする場合が考えられる。すなわち、ハンドと3つの光学センサとの位置関係がズレてしまい、その結果、ハンド(ロボット)の基板保持部(例えば、基板を設置する目標位置など)に対する位置が適切に算出できないという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、ロボットとセンサとの位置関係を適切に算出することができるロボット制御装置、キャリブレーション方法及びそれに用いられるセンサ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係るロボット制御装置は、ロボットの動作を制御するロボット制御装置であって、ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボットを動作させるロボット制御手段と、ロボット制御手段によってロボットを動作させることにより、円弧形状の一部をセンサ装置に設けられているセンサにより複数回検知する検知手段と、検知手段によって検知された際の基準点の複数の位置を取得する基準点位置取得手段と、複数の位置に基づいて、センサの位置を算出するセンサ位置算出手段と、を備える。
【0011】
この態様によれば、ロボット制御手段は、ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成するロボットを動作させる。検知手段は、センサ装置に設けられているセンサによってロボットにおける円弧形状の一部を複数回検知し、基準点位置取得手段は、その際の所定の基準点の位置を取得し、センサ位置算出手段は、当該基準点の複数の位置に基づいてセンサの位置を算出する。これにより、ロボットと、センサ装置におけるセンサとの位置関係を適切に算出することができる。
【0012】
上記態様において、センサ位置算出手段は、センサにより検知された際の基準点の少なくとも2つの位置、及び円弧形状を一部に含むように構成される円の直径に基づいて、センサの位置を算出してもよい。
【0013】
この態様によれば、センサ位置算出手段は、ロボットにおいて円弧形状を一部に含むように構成される円の直径(半径)が予め分かっていれば(固定値として)、センサにより検知された際の基準点は少なくとも2つでよく、効率良く、ロボットとセンサとの位置関係を適切に算出することができる。
【0014】
上記態様において、センサ位置算出手段は、センサにより検知された際の基準点の少なくとも3つの位置に基づいて、センサの位置を算出してもよい。
【0015】
この態様によれば、センサにより検知された際の基準点が少なくとも3つあれば、ロボットにおいて円弧形状を一部に含むように構成される円の直径(半径)に関わらず(例えば、ロボットの個体差又は測定誤差があったとしても)、ロボットとセンサとの位置関係を適切に算出することができる。
【0016】
上記態様において、ロボット制御手段は、基準点の位置と、センサ位置算出手段によって算出されたセンサの位置とに基づいて、センサ装置を保持するようにロボットを動作させ、基準点の位置とセンサの位置との相対位置を把握してもよい。
【0017】
この態様によれば、ロボット制御手段は、基準点の位置と、センサ位置算出手段によって算出されたセンサの位置とに基づいて、センサが取り付けられている領域を回避するようにしてセンサ装置を保持しつつ、基準点の位置とセンサの位置との相対位置を把握することができる。
【0018】
本発明の一態様に係るキャリブレーション方法は、ロボットの動作を制御するロボット制御装置が実行するキャリブレーション方法であって、ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボットを動作させるロボット制御ステップと、ロボット制御ステップにおいてロボットを動作させることにより、円弧形状の一部をセンサ装置に設けられているセンサにより複数回検知する検知ステップと、検知ステップで検知された際の基準点の複数の位置を取得する基準点位置取得ステップと、複数の位置に基づいて、センサの位置を算出するセンサ位置算出ステップと、を含む。
【0019】
この態様によれば、ロボット制御ステップでは、ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成するロボットを動作させる。検知ステップでは、センサ装置に設けられているセンサによってロボットにおける円弧形状の一部を複数回検知し、基準点位置取得ステップでは、その際の所定の基準点の位置を取得し、センサ位置算出ステップでは、当該基準点の複数の位置に基づいてセンサの位置を算出する。これにより、ロボットと、センサ装置におけるセンサとの位置関係を適切に算出することができる。
【0020】
本発明の一態様に係るセンサ装置は、ロボットの動作を制御するロボット制御装置が実行するキャリブレーション方法に用いられるセンサ装置であって、キャリブレーション方法は、ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該ロボットを動作させるロボット制御ステップと、ロボット制御ステップにおいてロボットを動作させることにより、円弧形状の一部を当該センサ装置に設けられているセンサにより複数回検知する検知ステップと、検知ステップで検知された際の基準点の複数の位置を取得する基準点位置取得ステップと、複数の位置に基づいて、センサの位置を算出するセンサ位置算出ステップと、を含む。
【0021】
この態様によれば、ロボット制御ステップでは、ロボットにおける所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成するロボットを動作させる。検知ステップでは、センサ装置に設けられているセンサによってロボットにおける円弧形状の一部を複数回検知し、基準点位置取得ステップでは、その際の所定の基準点の位置を取得し、センサ位置算出ステップでは、当該基準点の複数の位置に基づいてセンサの位置を算出する。これにより、ロボットと、センサ装置におけるセンサとの位置関係を適切に算出することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ロボットとセンサとの位置関係を適切に算出することができるロボット制御装置、キャリブレーション方法及びそれに用いられるセンサ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施形態に係る搬送ロボットシステム1のシステム構成を示す概要図である。
【
図2】クリーン環境において搬送ロボット10が動作する様子を示す概要図である。
【
図3】搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20が保持されている様子を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るロボット制御装置100の各機能を示す機能ブロック図である。
【
図5】固定されたセンサ80と円形状の移動体99との位置関係について説明するための図である。
【
図6】円の一部(円弧形状)を構成するハンド11の一例を示す図である。
【
図7】ハンド11の先端部を光学センサ21によって検知させて、センサ装置20における光学センサ21の位置を把握する様子を示す図である。
【
図8】搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20が保持されている様子を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るロボット制御装置100が実行するキャリブレーション方法M100の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】ハンド11の両サイドに円の一部(円弧形状)を構成するハンド11の一例を示す図である。
【
図11】ハンド11の内部に円の一部(円弧形状)を構成するハンド11の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。また、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する場合がある。
【0025】
<一実施形態>
[搬送ロボットシステムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送ロボットシステム1のシステム構成を示す概要図である。
図1に示されるように、搬送ロボットシステム1は、ロボット制御装置100と、搬送ロボット10とを備える。
【0026】
搬送ロボット10は、例えば、ウエハ搬送を目的とする水平多関節ロボットであって、半導体デバイス及びフラットパネルディスプレイの製造、医療・食品産業などにおける、クリーン環境での搬送に用いられるクリーン搬送ロボットである。本実施形態では、搬送ロボット10は、例えば、2軸又は3軸の円筒座標型であって、エンドエフェクタとしてのハンド11を有し、当該ハンド11によってウエハ(対象物)を保持して搬送することを一例として説明する。
【0027】
ロボット制御装置100は、搬送ロボット10の動作を制御する機器である。例えば、ロボット制御装置100は、ティーチペンダントなどの操作機器(図示せず)に接続されており、当該操作機器において入力された動作指示情報を取得することができる。ロボット制御装置100は、当該動作指示情報に基づいて、搬送ロボット10を起動及び停止させたり、対象物を取り出したり、搬送して設置したりするために搬送ロボット10の各軸、及びアームやハンド11を動作させる。
【0028】
ティーチペンダントなどの操作機器は、搬送ロボット10の動作指示情報について、対象物を搬送する搬送作業に関して、操作者からの入力を受け付ける。通常、操作者は、例えば、搬送ロボット10の起動及び停止、さらには、搬送ロボット10に対する設定、及びアームやハンド11の動作、教示点の登録などについて、ティーチペンダントなどの操作機器を用いて適切な指示情報を入力する。
【0029】
また、教示点の登録については、搬送ロボット10を動作させながら当該動作経路における教示点を、ティーチペンダントなどの操作機器を用いて操作者が逐次登録するのではなく、自動教示において教示点を自動的に登録してもよい。当該自動教示は、例えば、操作者の侵入スペース(作業空間)が十分に確保できないような環境や場面において有効である。
【0030】
[ウエハ搬送の様子]
図2は、クリーン環境において搬送ロボット10が動作する様子を示す概要図である。
図2に示されるように、作業空間WSに設置された搬送ロボット10は、ウエハWをハンド11に保持した状態で、真空環境のプロセスチャンバにおける各ステージS1~S3に搬送する。
【0031】
具体的には、搬送ロボット10は、ロボット制御装置100からの動作指示情報に基づいてアームやハンド11を動作させて、ウエハWを取り出したり、搬送先となるステージに搬送したりする。
【0032】
ここで、ウエハWを搬送して設置する目標位置は、例えば、各ステージの中心であり、ウエハWを各ステージの中心に高精度に設置されることが好ましく、ロボット制御装置100としては、各ステージの中心(目標位置)を適切に把握することが重要となる。そして、ロボット制御装置100は、搬送ロボット10におけるハンド11のTCP(Tool Center Point)が当該目標位置に一致するように搬送ロボット10を動作させて、その動作を教示データとして登録されるとよい。
【0033】
[センサ装置の構成]
センサ装置は、光学センサを備えて、搬送ロボット10のハンド11に把持、保持又は取付可能な装置である。
図3は、搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20が保持されている様子を示す図である。
図3に示されるように、ハンド11は、2つの光学センサ21及び22を有するセンサ装置20を保持している。
【0034】
2つの光学センサ21及び22は、センサ装置20の裏面に取り付けられており、光源から下向きに発光された光の反射光を受光することによって距離を算出可能な反射型光センサである。
【0035】
センサ装置20は、ハンド11の上に載置されることから、2つの光学センサ21及び22は、下向きに発光する光がハンド11に遮られないように、センサ装置20の外周近郊(端)に取り付けられている。換言すれば、ハンド11は、2つの光学センサ21及び22が取り付けられている領域を回避するようにして、センサ装置20を保持している。
【0036】
また、センサ装置20は、制御部及び通信部を備えていてもよく、2つの光学センサ21及び22において、光源から発光される光を制御したり、反射光を受光してそれに関する情報を、例えば、ロボット制御装置100に通知したりする。
【0037】
このように、ロボット教示に際しては、搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20を保持した状態で、搬送ロボット10と目標位置との位置関係、及び障害物などの周辺環境を適切に把握しながら、高精度に教示データを生成する。
【0038】
ロボット教示に際して用いられるセンサ装置20(2つの光学センサ21及び22)について、搬送ロボット10におけるハンド11によって保持される際の、2つの光学センサ21及び22のキャリブレーションについて説明する。
【0039】
[ロボット制御装置の構成]
図4は、本発明の一実施形態に係るロボット制御装置100の各機能を示す機能ブロック図である。
図4に示されるように、ロボット制御装置100は、ロボット制御手段110と、検知手段120と、基準点位置取得手段130と、センサ位置算出手段140とを備え、搬送ロボット10の動作を制御する。ロボット制御装置100によって動作する搬送ロボット10が、固定されて配置されているセンサ装置20(2つの光学センサ21及び22)によって検知され、ロボット制御装置100は、その検知結果に基づいて、搬送ロボット10と2つの光学センサ21及び22との位置関係を把握する。
【0040】
なお、ロボット制御装置100は、
図1を用いて説明したように、搬送ロボット10に接続されており、さらには、ティーチペンダントなどの操作機器からの動作指示情報、又は自動制御(自動教示)などに基づいて、種々の制御を行うために多くの機能を備えて、処理を行っている。ここでは、ロボット制御装置100について、主に、ロボット教示に際してのキャリブレーション機能に関するものを示しているが、その他の構成及び機能を備えている。
【0041】
ロボット制御手段110は、搬送ロボット10における所定の基準点を中心とする円弧形状を一部に構成する当該搬送ロボット10を動作させる。ここで、搬送ロボット10における所定の基準点とは、例えば、ハンド11のTCP(Tool Center Point)であってもよく、ハンド11の先端部は、当該TCPを中心として描かれる円の一部(円弧形状)を構成している。ロボット制御手段110は、円弧形状を構成するハンド11を、固定されて配置されているセンサ装置20における2つの光学センサ21及び22によって検知されるように、搬送ロボット10を動作させる。
【0042】
検知手段120は、ロボット制御手段110によって搬送ロボット10を動作させることにより、円弧形状の一部をセンサ装置20に設けられている2つの光学センサ21及び22により複数回検知する。例えば、センサ装置20の裏面に設けられている2つの光学センサ21及び22は、下方に向かって光を発光しており、当該発光された光の位置に、搬送ロボット10におけるハンド11の先端部(円弧形状)の一部が到達することにより、2つの光学センサ21及び22によって受光される反射光が変化する。検知手段120は、2つの光学センサ21及び22によってハンド11の先端部(円弧形状)の一部が検知されたことに関する情報を、センサ装置20から取得する。
【0043】
なお、2つの光学センサ21及び22によってハンド11の先端部(円弧形状)が複数回検知されるが、2つの光学センサ21及び22それぞれにおいて検知される毎に、ハンド11の先端部(円弧形状)の異なる位置が検知されるものとする。
【0044】
基準点位置取得手段130は、検知手段120によって検知された際の基準点の複数の位置を取得する。例えば、基準点位置取得手段130は、2つの光学センサ21及び22によってハンド11の先端部(円弧形状)の一部が検知された際の、当該ハンド11のTCPを取得する。具体的には、ロボット制御装置100は、2つの光学センサ21及び22によってハンド11の先端部(円弧形状)の一部が検知された際の搬送ロボット10の位置・姿勢に基づいて、搬送ロボット10におけるハンド11のTCP(ロボット座標系)を取得する。
【0045】
センサ位置算出手段140は、基準点位置取得手段130によって取得されたハンド11の複数のTCP(ロボット座標系)に基づいて、2つの光学センサ21及び22の位置(ロボット座標系)を算出する。具体的には、上述したように、ハンド11の先端部(円弧形状)により、複数のTCPに基づく円形状から、その中心を2つの光学センサ21及び22の位置として算出する。
【0046】
このように、ロボット制御装置100は、搬送ロボット10(ハンド11のTCP)と、当該搬送ロボット10におけるハンド11に保持されるセンサ装置20に取り付けられている2つの光学センサ21及び22との位置関係を把握することができる。
【0047】
そして、ロボット制御手段110は、基準点であるTCPと、センサ位置算出手段140によって算出された2つの光学センサ21及び22の位置とに基づいて、2つの光学センサ21及び22から下向きに発光する光がハンド11に遮られないように、2つの光学センサ21及び22が取り付けられている領域を回避するようにして搬送ロボット10を動作させて、センサ装置20を保持する。
【0048】
ロボット制御装置100は、搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20を保持させて、ハンド11のTCPと2つの光学センサ21及び22との相対位置(位置関係)を適切に把握することができているため、当該2つの光学センサ21及び22を用いつつ、高精度にロボット教示を行うことができる。
【0049】
以下に、2つの光学センサ21及び22のキャリブレーションについて、より具体的に詳細を説明する。
【0050】
[反射型センサによる位置決め原理]
先ず、固定されたセンサと円形状の移動体との位置関係について説明する。
図5は、固定されたセンサ80と円形状の移動体99との位置関係について説明するための図である。
図5に示されるように、固定されたセンサ80(光学センサ21又は22に相当)に向かって、中心90(TCPに相当)とする円形状の移動体99(ハンド11に相当)が移動している。
【0051】
そして、移動体99がセンサ80に近づいて、移動体99の円弧の一部がセンサ80によって検知された際の、移動体99の中心位置91として記録する(1回目)。次に、1回目とは異なる位置から移動体99がセンサ80に近づいて、移動体99の円弧の一部(1回目とは異なる箇所)がセンサ80によって検知された際の、移動体99の中心位置92として記録する(2回目)。さらに、1回目及び2回目とは異なる位置から移動体99がセンサ80に近づいて、移動体99の円弧の一部(1回目及び2回目とは異なる箇所)がセンサ80によって検知された際の、移動体99の中心位置93として記録する(3回目)。
【0052】
このように、中心位置91,92,93が得られると、これら3点を含む円80Cを一義的に描くことができる。そして、当該円80Cの中心位置がセンサ80の位置として算出することができる。
【0053】
[搬送ロボット(ハンド)の形状]
図5を用いて説明したセンサと移動体との位置関係に関する原理を利用するために、搬送ロボット10におけるハンド11は、円の一部(円弧形状)を構成している。
【0054】
図6は、円の一部(円弧形状)を構成するハンド11の一例を示す図である。
図6に示されるように、ハンド11における先端部11A及び11Bは、TCP(T)を中心とする半径rの円Cの一部(円弧形状)を構成している。
【0055】
固定して配置されているセンサ装置20に向かって、搬送ロボット10におけるハンド11を移動させる。ハンド11がセンサ装置20に近づいて、ハンド11の先端部11A及び11Bがセンサ装置20における2つの光学センサ21及び22によって検知されることにより、
図5を用いて説明した原理に基づいて、2つの光学センサ21及び22の位置を算出することができる。
【0056】
[光学センサの位置(ロボット座標系)]
図7は、ハンド11の先端部を光学センサ21によって検知させて、センサ装置20における光学センサ21の位置を把握する様子を示す図である。先ず、2つの光学センサ21及び22が取り付けられたセンサ装置20を、例えば、支持ピンなどに載置することによって固定して配置するものとする。2つの光学センサ21及び22はそれぞれ下向きに光を発光する反射型光センサであって、センサ装置20の裏面に取り付けられている。
【0057】
(A)状態では、固定して配置されているセンサ装置20に向かって、搬送ロボット10におけるハンド11を移動させる。ハンド11がセンサ装置20に近づいて、センサ装置20の下側に侵入し、ハンド11の先端部の円弧形状部分が光学センサ21によって検知され、その際のTCP(T1)が記録される(1回目)。
【0058】
その後、ハンド11をセンサ装置20から遠ざかる方向に移動させて、(B)状態では、1回目とは異なる位置からセンサ装置20に向かってハンド11を移動させる。ハンド11がセンサ装置20に近づいて、センサ装置20の下側に侵入し、ハンド11の先端部の円弧形状部分が光学センサ21によって検知され、その際のTCP(T2)が記録される(2回目)。
【0059】
その後、ハンド11をセンサ装置20から遠ざかる方向に移動させて、(C)状態では、1回目及び2回目とは異なる位置からセンサ装置20に向かってハンド11を移動させる。ハンド11がセンサ装置20に近づいて、センサ装置20の下側に侵入し、ハンド11の先端部の円弧形状部分が光学センサ21によって検知され、その際のTCP(T3)が記録される(3回目)。
【0060】
このように、3つのTCP(T1~T3)が得られると、これら3点を含む円21Cを一義的に描くことができる。そして、当該円21Cの中心位置が光学センサ21の位置(ロボット座標系)として算出することができる。
【0061】
同様に、光学センサ22の位置(ロボット座標系)も算出することができる。
【0062】
図8は、搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20が保持されている様子を示す図である。
図8に示されるように、ハンド11は、2つの光学センサ21及び22が取り付けられている領域を回避するようにして、センサ装置20を保持している。
【0063】
ロボット制御装置100は、
図7を用いて説明したように、TCP及び2つの光学センサ21及び22の位置を把握していることから、2つの光学センサ21及び22が取り付けられている領域を回避するように、搬送ロボット10(ハンド11)を動作させて、支持ピンなどに載置されているセンサ装置20を下側からすくい上げるようにしてハンド11に載置すればよい。
【0064】
そして、ロボット制御装置100は、搬送ロボット10におけるハンド11によってセンサ装置20が保持された状態でロボット教示を行う。搬送先となるステージが円形状である場合、上述したように位置校正された2つの光学センサ21及び22を有するセンサ装置20を用いて、当該ステージの中心位置を求めてもよい。
【0065】
具体的には、ロボット制御装置100は、センサ装置20を保持したハンド11をステージに近づかせて、当該ステージのエッジ部分(円形状)を光学センサ21及び/又は光学センサ22によって検知する。
【0066】
ステージが円形状である場合には、当該ステージのエッジ部分(円形状)の3点を光学センサ21及び/又は光学センサ22によって検出すれば、当該ステージの中心位置を算出することができる。
【0067】
一般的に、ステージの円形状は、高精度な真円で形成されており、上記方法でステージの中心位置を算出することにより、高精度に当該ステージの中心位置を把握することができる。その結果、例えば、搬送ロボット10によってウエハWを当該ステージの中心位置(目標位置)に搬送する際には、より高精度に搬送できるようにロボット教示を行うことができる。
【0068】
なお、ステージの円形状について、予め当該ステージの半径又は直径が分かっていれば、当該ステージのエッジ部分(円形状)の2点を、光学センサ21及び/又は光学センサ22によって検出し、光学センサ21及び/又は光学センサ22とステージとの位置関係に基づいて、当該ステージの中心位置を把握することができる。
【0069】
[キャリブレーション方法]
次に、ハンド11に保持されるセンサ装置20における2つの光学センサ21及び22をキャリブレーションする方法について、具体的に詳しく説明する。
【0070】
図9は、本発明の一実施形態に係るロボット制御装置100が実行するキャリブレーション方法M100の処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示されるように、キャリブレーション方法M100は、ステップS110~S160を含み、各ステップは、主に、ロボット制御装置100に含まれるプロセッサによって実行される。
【0071】
ステップS110では、センサ装置20を設置する。具体例としては、2つの光学センサ21及び22が搭載されたセンサ装置20が支持ピンなどに載置されることによって固定して配置される。
【0072】
ステップS120では、搬送ロボット10(ハンド11)を移動させる(ロボット制御ステップ)。具体例としては、ロボット制御手段110は、搬送ロボット10におけるハンド11の先端部が2つの光学センサ21及び22に検知されるように、搬送ロボット10(ハンド11)を動作させる。なお、ハンド11の先端部は、例えば、
図6に示されたようにTCP(T)を中心とする円弧形状(11A及び11B)を構成する。
【0073】
ステップS130では、光学センサ21及び22によってハンド11の一部(円弧)を検知する(検知ステップ)。具体例としては、検知手段120は、ステップS120で搬送ロボット10(ハンド11)を動作させることにより、ハンド11の先端部11A及び11B(円弧形状)の一部を2つの光学センサ21及び22により検知する。
【0074】
ステップS140では、ステップS130での検知時の円弧形状を含む円の中心位置をメモリなどに保存する(基準点位置取得ステップ)。具体例としては、基準点位置取得手段130は、2つの光学センサ21及び22によってハンド11の先端部(円弧形状)の一部が検知された際の、当該ハンド11のTCPを取得してメモリに保存する。
【0075】
ステップS150では、ステップS140で保存した中心位置に基づいて円を形成できるかを判定する。円を形成できると判定した場合(ステップS150の「Yes」)には、ステップS160の処理に進み、円を形成できないと判定した場合(ステップS150の「No」)には、ステップS120の処理の戻り、ステップS120~S150の処理を繰り返す。
【0076】
例えば、
図5及び
図7を用いて説明したように、3点あれば一義的に円を描くことができるが、2点であっても円の半径又は直径が分かっていれば円を描くことができる。ここで、円の半径とは、
図6で示されたように、ハンド11のTCP(T)を中心とする円Cの半径rであって、TCP(T)からハンド11における先端部11A及び11Bまでの長さである。
【0077】
ステップS160では、ステップS140で保存した中心位置(ロボット座標系)に基づいて、センサ位置(ロボット座標系)を算出する(センサ位置算出ステップ)。具体例としては、センサ位置算出手段140は、ステップS140で保存されたハンド11の複数のTCP(T1~T3)に基づいて、
図7に示されたように、円21Cの中心位置を光学センサ21の位置(ロボット座標系)として算出する。同様に、センサ位置算出手段140は、光学センサ22の位置(ロボット座標系)も算出する。
【0078】
以上のように、本発明一実施形態に係るロボット制御装置100及びキャリブレーション方法M100によれば、ロボット制御手段110は、固定して配置されているセンサ装置20に向かって、TCP(T)を中心とする円弧形状(先端部11A及び11B)を一部に構成するハンド11を有する搬送ロボット10を動作させる。検知手段120は、ハンド11の先端部11A及び11Bがセンサ装置20における2つの光学センサ21及び22によって複数回検知し、基準点位置取得手段130は、その際のTCP(T1,T2,T3)を取得し、センサ位置算出手段140は、当該TCP(T1~T3)に基づいて形成される円の中心を2つの光学センサ21及び22の位置として算出する。これにより、搬送ロボット10と、センサ装置20における2つの光学センサ21及び22との位置関係を適切に算出することができる。
【0079】
なお、本実施形態では、センサ位置算出手段140は、
図7を用いて説明したように、ハンド11の先端部を光学センサ21によって3回検知させて、その際のTCP(T1~T3)3点から円21Cを描くことにより、当該円21Cの中心位置を光学センサ21の位置として算出していたが、これに限定されるものではない。例えば、センサ位置算出手段140は、ハンド11のTCPと、当該ハンド11における円弧形状を構成する先端部との距離(当該TCPを中心とする当該円弧形状を含む円の半径)が予め分かっていれば(固定値として)、ハンド11の先端部を光学センサ21によって2回検知させて、その際のTCP2点から2通りの円を描くことができる。そして、光学センサ21とハンド11との位置関係に基づいて、当該2通りの円のうちハンド11の先端部側に描かれる円を選択することができ、すなわち、ハンド11の先端部を光学センサ21によって2回検知すれば、センサ位置算出手段140は、光学センサの位置を算出することができる。
【0080】
また、本実施形態では、センサ装置20には2つの光学センサ21,22が設けられていたが、これに限定されるものではなく、例えば、光学センサは、1つであってもよく、又は3つ以上であってもよく、ロボット教示に応じて必要な個数の光学センサを設けるとよい。
【0081】
さらに、本実施形態では、センサ装置20を円形状としており、例えば、実際に搬送ロボット10によって搬送されるウエハWと同様又は近い形状及び重さとした場合、当該センサ装置20を保持した状態で、ロボット教示を行えば、より高精度に教示及び搬送が可能となる。
【0082】
一方、センサ装置20は、必ずしも円形状に限定されるものではなく、例えば、矩形であっても、三角形、その他多角形であってもよい。具体的には、ロボットハンドの形状に応じて、当該ロボットハンドによってセンサ装置を保持した際に、センサ装置に設けられる光学センサが当該ロボットハンドに遮られないように配置されればよい。
【0083】
さらには、センサ装置20は、下側からロボットハンドによって載置されて保持されるものに限定されるものではなく、その他の態様であってもよい。例えば、ロボットハンドの一部にTCPを中心とする円の一部(円弧形状)が構成されていれば、センサ装置は、当該センサ装置における光学センサのキャリブレーションが完了した後に、ロボットハンドによって両側から挟み込むように保持されるものであってもよいし、ロボットハンドに取り付けられるものであってもよい。
【0084】
また、本実施形態では、センサ装置20における2つの光学センサ21,22に検知させる搬送ロボット10として、ハンド11の先端部11A,11Bを円弧形状としていたが、これに限定されるものではなく、ハンド11の一部にTCPを中心とする円の一部(円弧形状)を構成していればよい。
【0085】
図10は、ハンド11の両サイドに円の一部(円弧形状)を構成するハンド11の一例を示す図である。
図10に示されるように、ハンド11における両サイド11C及び11Dは、TCP(T)を中心とする半径rの円Cの一部(円弧形状)を構成している。
【0086】
図11は、ハンド11の内部に円の一部(円弧形状)を構成するハンド11の一例を示す図である。
図11に示されるように、ハンド11の内部に、例えば、溝などの段差11Eを形成することにより、TCP(T)を中心とする半径rの円Cの一部(円弧形状)を構成している。なお、段差11Eは、光学センサ21及び22によって検知可能な構成である。
【0087】
このように、ハンド11において、先端部11A,11Bに加えて、又は替えて、両サイド11C及び11D、内部(段差)11Eによって円弧形状を構成することにより、これらをセンサ装置20における2つの光学センサ21,22に検知させてもよい。2つの光学センサ21,22によって効率良くハンド11の円弧形状を検知できれば、その際のTCP(2点又は3点)から短時間で2つの光学センサ21,22の位置を算出することができる。
【0088】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0089】
1…搬送ロボットシステム、10…搬送ロボット、11…ハンド、11A~11E…円弧形状、20…センサ装置、21,22…光学センサ、80…センサ、90…中心、91~93…中心位置、99…移動体、100…ロボット制御装置、110…ロボット制御手段、120…検知手段、130…基準点位置取得手段、140…センサ位置算出手段、M100…キャリブレーション方法、S110~S160…キャリブレーション方法M100における各ステップ、r…半径、W…ウエハ、WS…作業空間、S1~S3…ステージ、C,21C,80C…円