(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025146783
(43)【公開日】2025-10-03
(54)【発明の名称】イメージセンサー及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
H04N 25/77 20230101AFI20250926BHJP
H04N 25/771 20230101ALI20250926BHJP
H04N 25/532 20230101ALI20250926BHJP
H04N 25/59 20230101ALI20250926BHJP
H10F 39/18 20250101ALI20250926BHJP
H04N 25/531 20230101ALI20250926BHJP
【FI】
H04N25/77
H04N25/771
H04N25/532
H04N25/59
H10F39/18 A
H04N25/531
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025044696
(22)【出願日】2025-03-19
(31)【優先権主張番号】10-2024-0039956
(32)【優先日】2024-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徐 ミン 雄
【テーマコード(参考)】
5C024
【Fターム(参考)】
5C024CX43
5C024CX51
5C024GX03
5C024GX16
5C024GX18
5C024GY39
5C024GY41
(57)【要約】 (修正有)
【課題】グローバルシャッター(GS)方式とローリングシャッター(RS)方式で動作可能なイメージセンサーを提供する。
【解決手段】伝送トランジスタTXを通じフォトダイオードPDで生成された光電荷を蓄積するフローティング拡散領域FD、リセットトランジスタRX、FDの電圧を増幅し第1ノードN1に出力するソースフォロワートランジスタSF、第1ノードN1と出力ラインCLiを接続させる選択トランジスタSX、リセットトランジスタに接続される第2ノードN2、第1と第2ノードを接続する経路に配置される第1及び第2キャパシタCP1、CP2を有し、GSモードの信号ダンプ動作で第1ノードを通じ第1キャパシタにピクセル電圧を格納し、第1ノードを通じ第2キャパシタにリセット電圧を格納し、RSモードで第1及び第2キャパシタ中の1つはPDからオーバーフローした電荷が格納されるよう構成される。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロードライバーと、
少なくとも1つのフォトダイオードと、
伝送トランジスタを通じて前記少なくとも1つのフォトダイオードで生成された光電荷を蓄積するフローティング拡散領域と、
リセット制御信号に基づいて、ピクセル電源端の電圧を前記フローティング拡散領域に提供するリセットトランジスタと、
前記フローティング拡散領域の電圧を増幅して第1ノードに出力するソースフォロワートランジスタと、
前記第1ノードと出力ラインを接続させる選択トランジスタと、
前記リセットトランジスタに接続される第2ノードと、
前記第1ノード及び前記第2ノードを接続する経路に配置される第1キャパシタ及び第2キャパシタと、
前記第1ノードと前記第2ノードとの間に位置し、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタに各々接続される複数のトランジスタと、を有し、
グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作(signal-dump operation)で、
前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタを制御して前記第1ノードを通じて前記第1キャパシタにピクセル電圧を格納し、
前記第1ノードを通じて前記第2キャパシタにリセット電圧を格納し、
ローリングシャッターモードで、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタの中の少なくとも1つは、前記少なくとも1つのフォトダイオードからオーバーフローした電荷が格納されるように構成されるラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタ(Lateral Overflow Integration Capacitor:LOFIC)であることを特徴とするイメージセンサー。
【請求項2】
前記グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタの中の少なくとも一部を制御して、前記第2キャパシタに格納された前記リセット電圧を前記第2ノードを通じて前記フローティング拡散領域に伝達することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記第2ノードは、前記フローティング拡散領域と等電位を有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記第2ノードと前記フローティング拡散領域を接続するコンバーティングゲイントランジスタをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記ローリングシャッターモードのリードアウト動作で、
前記ロードライバーは、前記第2キャパシタが選択的に前記フローティング拡散領域に電気的に接続されるように前記複数のトランジスタの中の少なくとも一部を制御し、
前記第2キャパシタは、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタで構成されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記グローバルシャッターモード及び前記ローリングシャッターモードで、前記フローティング拡散領域に格納された前記リセット電圧又は前記ピクセル電圧は、前記ソースフォロワートランジスタによって増幅されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記第1ノードと接地との間で、互いに直列に接続されるプリチャージトランジスタ及びプリチャージ選択トランジスタと、
前記第1ノードと前記第2ノードとの間で、互いに直列に接続されるフィードバックトランジスタ、第1トランジスタ、及び第2トランジスタと、
前記フィードバックトランジスタを通じて前記第1ノードと接続される前記第1キャパシタと、
前記フィードバックトランジスタ及び前記第1トランジスタを通じて前記第1ノードと接続される前記第2キャパシタと、
前記第2キャパシタと前記第2ノードを接続する前記第2トランジスタと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記ローリングシャッターモードで、前記ロードライバーは、前記フィードバックトランジスタ及び前記第1トランジスタをターンオフさせ、
前記グローバルシャッターモードで、前記ロードライバーは、前記フィードバックトランジスタ及び前記第1トランジスタを選択的にターンオフさせることを特徴とする請求項7に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記グローバルシャッターモードの前記信号ダンプ動作で、前記ロードライバーは、
前記フィードバックトランジスタ及び前記第1トランジスタをターンオンさせ、
前記第2トランジスタをターンオフさせて、前記第2キャパシタにリセット電圧を格納させることを特徴とする請求項7に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記グローバルシャッターモードの前記信号ダンプ動作で、前記ロードライバーは、
前記フィードバックトランジスタをターンオンさせ、
前記第1トランジスタをターンオフさせて、前記第1キャパシタにピクセル電圧を格納させることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサー。
【請求項11】
前記第1キャパシタと前記フローティング拡散領域を接続する第1リードトランジスタをさらに有し、
前記グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、前記ロードライバーは、
前記第1リードトランジスタを制御して、第1キャパシタに格納された前記ピクセル電圧を前記フローティング拡散領域に伝達させ、
前記第2リードトランジスタを制御して、前記第2キャパシタに格納された前記リセット電圧を前記第2ノードを通じて前記フローティング拡散領域に伝達させることを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサー。
【請求項12】
前記第1ノードと接地との間で互いに直列に接続されるプリチャージトランジスタ及びプリチャージ選択トランジスタと、
前記第1ノードと前記第2ノードとの間で、互いに並列に接続される第1フィードバックトランジスタ及び第2フィードバックトランジスタと、
前記第1キャパシタ及び前記第2ノードに接続される第3トランジスタと、
前記第2キャパシタ及び前記第3ノードに接続される第4トランジスタと、をさらに有し、
前記第1キャパシタは、前記第1フィードバックトランジスタを通じて前記第1ノードと接続され、
前記第2キャパシタは、前記第2フィードバックトランジスタを通じて前記第1ノードと接続される請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項13】
前記第2ノードと前記フローティング拡散領域を接続するコンバーティングゲイントランジスタをさらに有し、
前記グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、前記ロードライバーは、前記リセット電圧及び前記ピクセル電圧が前記フローティング拡散領域に伝達される前に、前記リセットトランジスタ及び前記コンバーティングゲイントランジスタを制御して、前記フローティング拡散領域をプリチャージさせることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項14】
前記第1ノード及び前記第2ノードを接続する経路に一端が接続され、他端は接地に接続される第3キャパシタをさらに有し、
前記少なくとも1つのフォトダイオードは、第1フォトダイオード及び第2フォトダイオードを含み、
前記グローバルシャッターモードの前記信号ダンプ動作で、前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタの中の少なくとも一部を制御して、
第1フォトダイオードで生成された光電荷に対応するピクセル電圧を前記第1キャパシタに格納させ、
第2フォトダイオードで生成された光電荷、又は第1フォトダイオードと第2フォトダイオードの全てで生成された光電荷に対応するピクセル電圧を前記第3キャパシタに格納させることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項15】
前記第3キャパシタと前記フローティング拡散領域を接続する第2リードトランジスタをさらに有することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサー。
【請求項16】
ロードライバーと、
少なくとも1つのフォトダイオードと、
伝送トランジスタを通じて前記少なくとも1つのフォトダイオードで生成された光電荷を蓄積するように構成されるフローティング拡散領域と、
リセット制御信号に基づいて、ピクセル電源端子の電圧を前記フローティング拡散領域に提供するリセットトランジスタと、
前記フローティング拡散領域の電圧を増幅して第1ノードに出力するソースフォロワートランジスタと、
前記第1ノードと出力ラインを接続する選択トランジスタと、
複数のトランジスタを通じて前記第1ノードに接続される複数のキャパシタと、を有し、
グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作で、前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタの中の少なくとも一部を制御して前記フローティング拡散領域からピクセル電圧又はリセット電圧を前記ソースフォロワートランジスタ及び前記第1ノードを通じて前記複数のキャパシタに格納させ、
前記複数のキャパシタの中の少なくともいずれか1つは、ローリングシャッターモードで、前記少なくとも1つのフォトダイオードからオーバーフローした電荷が格納されるように構成されるラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタ(Lateral Overflow Integration Capacitor:LOFIC)であることを特徴とするイメージセンサー。
【請求項17】
ローリングシャッターモードのリードアウト動作で、前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタの中の少なくとも一部を制御して、前記複数のキャパシタの中の前記少なくとも1つのフォトダイオードからオーバーフローして第1キャパシタに格納された電荷を、前記リセットトランジスタに接続された第2ノードに伝達させることを特徴とする請求項16に記載のイメージセンサー。
【請求項18】
前記ロードライバーは、コンバーティングゲイントランジスタを制御して前記オーバーフローした電荷を前記フローティング拡散領域に伝達させることを特徴とする請求項17に記載のイメージセンサー。
【請求項19】
前記グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、前記ロードライバーは、前記リセットトランジスタ及び前記コンバーティングゲイントランジスタを制御して、前記フローティング拡散領域をプリチャージさせることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサー。
【請求項20】
フォトダイオード及び複数のトランジスタを含む複数のピクセルと、前記複数のピクセルの各々に制御信号を供給するロードライバーと、前記ロードライバーの駆動を制御するタイミングコントローラと、前記複数のピクセルのイメージ信号を出力する読出し回路と、を含むイメージセンサーで、
前記イメージセンサーが、グローバルシャッターモード制御信号に対応して、同一の時間区間で、光に露出された前記複数のピクセルの各々に含まれたフォトダイオードで生成した光電荷に対応して、ソースフォロワートランジスタが出力した第1ピクセル電圧を第1キャパシタに格納し、前記ソースフォロワートランジスタが出力したフローティング拡散領域の第1リセット電圧を第2キャパシタに格納する段階と、
前記イメージセンサーが、前記グローバルシャッターモード制御信号に対応して、前記複数のピクセルからのローリングリードアウトで、前記第1キャパシタに格納された前記第1ピクセル電圧及び前記第2キャパシタに格納された前記第1リセット電圧に各々対応する前記ソースフォロワートランジスタの出力をカラムラインに出力する段階と、
前記イメージセンサーが、ローリングシャッターモード制御信号に対応して、少なくとも一部が互いに異なる時間区間で、光に露出された前記複数のピクセルの各々に含まれたフォトダイオードで生成した光電荷に対応して、ソースフォロワートランジスタが出力した第2ピクセル電圧、及び前記ソースフォロワートランジスタが出力した前記フローティング拡散領域の第2リセット電圧をローリングリードアウトで前記カラムラインに出力する段階と、
前記イメージセンサーが、前記ローリングシャッターモード制御信号に対応して、ラテラルオーバーフロー蓄積(Lateral Overflow Integration)方式により、前記フォトダイオードからオーバーフローした電荷が格納される前記第1キャパシタ又は前記第2キャパシタのキャパシタンスを選択的に前記フローティング拡散領域に提供する段階と、を有することを特徴とするイメージセンサーの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMOSイメージセンサー(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)に関し、特に、グローバルシャッターモード及びローリングシャッターモードで動作可能なイメージイメージセンサーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは、光信号を電気信号に変換させる装置である。
ローリングシャッター(rolling shutter)方式のイメージセンサーは、ピクセルアレイの各ローごとに露出される時間区間が互いに異なって動作する。
これに比べて、グローバルシャッター(global shutter)方式のイメージセンサーは、ピクセルアレイの各ローごとに露出される時間区間が互いに同一に動作する。
【0003】
日々進歩するイメージセンサーにおいては、常に、性能を向上させるという課題が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第11,317,042号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来のイメージセンサーにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、グローバルシャッター方式とローリングシャッター方式の中のいずれか1つで選択的に動作可能なイメージセンサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーは、ロードライバーと、少なくとも1つのフォトダイオードと、伝送トランジスタを通じて前記少なくとも1つのフォトダイオードで生成された光電荷を蓄積するフローティング拡散領域と、リセット制御信号に基づいて、ピクセル電源端の電圧を前記フローティング拡散領域に提供するリセットトランジスタと、前記フローティング拡散領域の電圧を増幅して第1ノードに出力するソースフォロワートランジスタと、前記第1ノードと出力ラインを接続させる選択トランジスタと、前記リセットトランジスタに接続される第2ノードと、前記第1ノード及び前記第2ノードを接続する経路に配置される第1キャパシタ及び第2キャパシタと、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に位置し、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタに各々接続される複数のトランジスタと、を有し、グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作(signal-dump operation)で、前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタを制御して前記第1ノードを通じて前記第1キャパシタにピクセル電圧を格納し、前記第1ノードを通じて前記第2キャパシタにリセット電圧を格納し、ローリングシャッターモードで、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタの中の少なくとも1つは、前記少なくとも1つのフォトダイオードからオーバーフローした電荷が格納されるように構成されるラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタ(Lateral Overflow Integration Capacitor:LOFIC)であることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーは、ロードライバーと、少なくとも1つのフォトダイオードと、伝送トランジスタを通じて前記少なくとも1つのフォトダイオードで生成された光電荷を蓄積するように構成されるフローティング拡散領域と、リセット制御信号に基づいて、ピクセル電源端子の電圧を前記フローティング拡散領域に提供するリセットトランジスタと、前記フローティング拡散領域の電圧を増幅して第1ノードに出力するソースフォロワートランジスタと、前記第1ノードと出力ラインを接続する選択トランジスタと、複数のトランジスタを通じて前記第1ノードに接続される複数のキャパシタと、を有し、グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作で、前記ロードライバーは、前記複数のトランジスタの中の少なくとも一部を制御して前記フローティング拡散領域からピクセル電圧又はリセット電圧を前記ソースフォロワートランジスタ及び前記第1ノードを通じて前記複数のキャパシタに格納させ、前記複数のキャパシタの中の少なくともいずれか1つは、ローリングシャッターモードで、前記少なくとも1つのフォトダイオードからオーバーフローした電荷が格納されるように構成されるラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタ(Lateral Overflow Integration Capacitor:LOFIC)であることを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーの動作方法は、フォトダイオード及び複数のトランジスタを含む複数のピクセルと、前記複数のピクセルの各々に制御信号を供給するロードライバーと、前記ロードライバーの駆動を制御するタイミングコントローラと、前記複数のピクセルのイメージ信号を出力する読出し回路と、を含むイメージセンサーで、前記イメージセンサーが、グローバルシャッターモード制御信号に対応して、同一の時間区間で、光に露出された前記複数のピクセルの各々に含まれたフォトダイオードで生成した光電荷に対応して、ソースフォロワートランジスタが出力した第1ピクセル電圧を第1キャパシタに格納し、前記ソースフォロワートランジスタが出力したフローティング拡散領域の第1リセット電圧を第2キャパシタに格納する段階と、前記イメージセンサーが、前記グローバルシャッターモード制御信号に対応して、前記複数のピクセルからのローリングリードアウトで、前記第1キャパシタに格納された前記第1ピクセル電圧及び前記第2キャパシタに格納された前記第1リセット電圧に各々対応する前記ソースフォロワートランジスタの出力をカラムラインに出力する段階と、前記イメージセンサーが、ローリングシャッターモード制御信号に対応して、少なくとも一部が互いに異なる時間区間で、光に露出された前記複数のピクセルの各々に含まれたフォトダイオードで生成した光電荷に対応して、ソースフォロワートランジスタが出力した第2ピクセル電圧、及び前記ソースフォロワートランジスタが出力した前記フローティング拡散領域の第2リセット電圧をローリングリードアウトで前記カラムラインに出力する段階と、
前記イメージセンサーが、前記ローリングシャッターモード制御信号に対応して、ラテラルオーバーフロー蓄積(Lateral Overflow Integration)方式により、前記フォトダイオードからオーバーフローした電荷が格納される前記第1キャパシタ又は前記第2キャパシタのキャパシタンスを選択的に前記フローティング拡散領域に提供する段階と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るイメージセンサーによれば、グローバルシャッター方式とローリングシャッター方式の中のいずれか1つで選択的に動作可能である。
本発明のイメージセンサーは、少ない数のトランジスタを利用して単純な構造としてグローバルシャッター方式とローリングシャッター方式の中のいずれか1つで動作可能であり、グローバルシャッター方式及びローリングシャッター方式の全てで劣化が少ないイメージを生成可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示すブロック図である。
【
図2A】
図1のイメージセンサーのグローバルシャッターモードの動作を説明するための図である。
【
図2B】
図1のイメージセンサーのローリングシャッターモードの動作を説明するための図である。
【
図3A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図3B】
図3Aのピクセルのグローバルシャッターモードで信号ダンプ動作を概念的に説明するための図である。
【
図3C】
図3Aのピクセルのグローバルシャッターモードでリードアウト動作を概念的に説明するための図である。
【
図3D】
図3Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図3E】
図3Aのピクセルのローリングシャッターモードの動作を概念的に説明するための図である。
【
図3F】
図3Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するタイミング図である
【
図4A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図4B】
図4Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図4C】
図4Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図4D】
図4Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図5A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図5B】
図5Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図5C】
図5Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図5D】
図5Aのピクセルの一実施形態によるローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図6A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図6B】
図6Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図6C】
図6Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図6D】
図6Aのピクセルの一実施形態によるローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図7A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図7B】
図7Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図7C】
図7Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図8A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図8B】
図8Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図8C】
図8Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図9A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図9B】
図9Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図9C】
図9Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図10A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図10B】
図10Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図10C】
図10Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図11A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【
図11B】
図11Aのピクセルのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図11C】
図11Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図11D】
図11Aのピクセルのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図12】本発明の実施形態によるピクセルアレイのピクセルグループを説明するための図である。
【
図13】本発明の一実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示す斜視図である。
【
図14】本発明の一実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示す斜視図である。
【
図15】本発明の一実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示す斜視図である。
【
図16A】本発明の一実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示す斜視図である。
【
図16B】
図16Aのイメージセンサーの一実施形態による概略構成を示す断面図である。
【
図16C】
図16Aのイメージセンサーの一実施形態による概略構成を示す断面図である。
【
図17】本発明の一実施形態による電子装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図18】本発明の一実施形態によるアプリケーションプロセッサの概略構成を示すブロック図である。
【
図19】本発明の一実施形態によるイメージセンサーの動作方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係るイメージセンサー及びその動作方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサー100の概略構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態によるイメージセンサー100は、モード制御信号MCに基づいて、グローバルシャッターモード及びローリングシャッターモードの中のいずれか1つで動作する。
イメージセンサー100は、グローバルシャッターモードでフィードバック構造に基づいて、1つのソースフォロワートランジスタを利用して信号ダンプ(signal dump)動作とローリングリードアウト動作を全て実行する。
また、イメージセンサー100は、グローバルシャッターモードでピクセル電圧又はリセット電圧を格納するキャパシタをラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタ(Lateral Overflow Integration Capacitor:LOFIC)で構成する。
一実施形態で、イメージセンサー100は、ローリングシャッターモードのリードアウト動作で、キャパシタの静電容量をフローティング拡散領域に選択的に提供する。
本明細書で、ピクセル電圧は、フォトダイオードで生成された光電荷に対応してカラムラインに出力される電圧を意味する。
【0013】
図1を参照してイメージセンサー100を詳細に説明する。
図1は、例示的にカラムライン別に並列にピクセル信号PXSを出力するイメージセンサー100を示したが、本発明はこれに限定されなく、ピクセル別に並列にピクセル信号を出力するイメージセンサーで具現可能である。
イメージセンサー100は、レンズを通じて撮像された物体の視覚的情報であるイメージデータを生成し、イメージ信号プロセッサ(未図示)は、イメージセンサー100によって生成されたイメージデータを処理してディスプレイ装置に出力するか、或いは格納装置に格納するように具現される。
イメージセンサー100は、ピクセルアレイ110、ロードライバー120、タイミングコントローラ130、ランプ信号生成器140、ADC(analog-digital converter)150、及び出力バッファ160を含む。
【0014】
ピクセルアレイ110は、複数のピクセルPXsを含む。
ピクセルアレイ110は、ロードライバー120から選択トランジスタを制御する選択信号、リセットトランジスタを制御するリセット信号、及び伝送トランジスタを制御する伝送トランジスタ制御信号等の複数のピクセル駆動信号CSnを受信する。
ピクセルアレイ110の複数のピクセルPXsの各々は、受信したピクセル駆動信号CSnの制御に応じて動作する。
複数のピクセルPXsは、例えば、マトリックス(matrix)形状に配列される。
ピクセルPXの各々は、複数のローライン及び複数のカラムラインの中のいずれか1つのローライン及びいずれか1つのカラムラインと電気的に接続される。
一実施形態で、各ピクセルPXは、ロードライバー120によって制御される複数のトランジスタを含む。
一実施形態で、互いに隣接する2以上のピクセルPXsは、1つのピクセルグループを構成し、ピクセルグループに含まれる2以上のピクセルPXsは、伝送トランジスタ、駆動トランジスタ、選択トランジスタ、及びリセットトランジスタの中の少なくとも一部を互いに共有する。
【0015】
複数のピクセルPXsの各々は、入射した光信号を電気的信号に変換する光電変換素子を含む。
各ピクセルPXは、少なくとも1つの光電変換素子を含む。
光電変換素子は、フォトダイオード(photodiode:PD)であり得る。
光電変換素子は、フォトダイオード(photodiode:PD)、フォトキャパシタ(photocapacitor)、フォトゲート(photogate)、ピンドフォトダイオード(pinned photodiode:PPD)、部分的ピンドフォトダイオード(partially pinned photodiode)、有機フォトダイオード(Organic Photo Diode:OPD)、及びクォンタムドット(Quantum Dot:QD)の中のいずれか1つであるか、或いはこれらの組み合わせ等であり得る。
本明細書の実施形態は、光電変換素子がフォトダイオードPDであることを前提として説明するが、先に記述した他の光電変換素子を使用することができ、フォトダイオードPDであることに限定しない。
【0016】
ロードライバー120は、タイミングコントローラ130の制御に応じてピクセルアレイ110のいずれか1つのロー(row)又は複数のローを駆動する。
即ち、ロードライバー120は、複数のローの中の少なくともいずれか1つのローを駆動する。
ロードライバー120は、複数のローの中の少なくともいずれか1つのローを駆動するための選択信号を生成する。
ロードライバー120は、選択されたローに対応するピクセルを活性化させる。
選択されたローのピクセルのピクセル信号PXSは、複数のカラムラインCLmを通じてADC150に伝達される。
【0017】
ピクセル信号PXSは、リセット電圧信号及びピクセル電圧信号を含む。
ピクセル電圧信号は、複数のピクセルの各々に含まれたフォトダイオードPDで生成された電荷が反映されたフローティング拡散領域(floating diffusion region)の電圧である。
リセット電圧信号は、ピクセル電圧信号と相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling:CDS)を実行するための基準電圧として使用されるフローティング拡散領域の電圧である。
タイミングコントローラ130は、ピクセルアレイ110、ロードライバー120、ランプ信号生成器140、及びADC150を制御する。
タイミングコントローラ130は、ロードライバー120にタイミングコントロール信号(timing control signal:TC)を提供する。
【0018】
本発明の実施形態によるタイミングコントロール信号TCは、モード制御信号MCに基づいて、異なって設定される。
例えば、モード制御信号MCは、ユーザ(user)から選択された撮影モードに基づいた信号であり、撮影モードは、停止画モード、動画モード等を含む。
モード制御信号MCは、イメージセンサー100がグローバルシャッターモード又はローリングシャッターモードで動作するように制御する信号である。
一実施形態で、モード制御信号MCは、イメージ信号プロセッサから提供される。
ロードライバー120は、タイミングコントロール信号TCに基づいて、複数のピクセルPXsの各々をグローバルシャッター方式又はローリングシャッター方式で駆動させる。
ロードライバー120は、ソースフォロワートランジスタを制御する信号を利用して、グローバルシャッター方式又はローリングシャッター方式の全てで複数のピクセルPXsの各々のピクセル信号PXSを出力する。
複数のピクセルPXsの各々は、1つのソースフォロワートランジスタを含む。
即ち、1つの同一のソースフォロワートランジスタがグローバルシャッター方式又はローリングシャッター方式の全てでピクセル信号PXSの出力として利用される。
【0019】
一実施形態で、ロードライバー120は、ローリングシャッター方式に複数のピクセルPXsの各々を駆動させる場合、複数の変換利得モード(conversion gain modes)を提供するようにピクセルPXを動作させる。
この場合、ピクセルPXがピクセル電圧に高変換利得(High Conversion Gain:HCG)を適用してピクセル電圧信号を生成するか、或いは、ピクセル電圧に低変換利得(Low Conversion Gain:LCG)を適用してピクセル電圧信号を生成するように、ロードライバー120は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICをフローティング拡散領域に選択的に、電気的に接続させる。
ローリングシャッターモードで、複数の変換利得モードで使用されるラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICは、グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作でピクセル電圧を格納するキャパシタ又はリセット電圧を格納するキャパシタである。
タイミングコントローラ130は、ランプ制御信号(CS_RP)を通じてランプ信号生成器140を制御し、ADC制御信号(CS_ADC)を通じてADC150を制御する。
ランプ制御信号(CS_RP)は、ランプイネーブル信号、モード信号等を含む。
【0020】
ランプ信号生成器140は、ランプ制御信号(CS_RP)に対応してランプ信号RAMPを生成する。
ランプ信号生成器140は、予め設定された勾配を有するランプ信号RAMPを生成する。
ランプ信号生成器140は、生成したランプ信号RAMPをADC150に提供する。
ADC150は、ランプ信号RAMPに基づいて、ピクセル信号PXSのリセット電圧信号及びピクセル電圧信号をデジタル信号ピクセルデータPXDに変換して出力する。
例えば、ADC150は、相関二重サンプリング方式にリセット電圧信号及びピクセル電圧信号をランプ信号RAMPに基づいて、各々デジタル信号に変換し、リセット電圧信号とピクセル電圧信号との差をデジタル信号であるピクセルデータPXDに出力する。
ADC150は、比較器151及びカウンター回路152を含む。
【0021】
ピクセル信号PXS及びランプ信号RAMPは、比較器151に提供される。
カウンター回路152は、リセット電圧信号のレベル及びピクセル電圧信号のレベルに対応するクロック信号をカウントする。
カウンター回路152は、リセット電圧信号のレベルとピクセル電圧信号のレベルとの差をデジタル信号であるピクセルデータPXDとして生成する。
出力バッファ160は、ピクセル信号PXDの格納のために各カラムに対応する複数のカラムメモリブロック161を含む。
出力バッファ160は、カラムメモリブロック161に格納されたピクセル信号PXDを増幅するためのセンスアンプ162を含む。
センスアンプSAは、増幅されたピクセル信号PXDをイメージデータIDTに出力する。
【0022】
図2Aは、
図1のイメージセンサー100のグローバルシャッターモードの動作を説明するための図であり、
図2Bは、
図1のイメージセンサー100のローリングシャッターモードの動作を説明するための図である。
図1及び
図2Aを参照すると、イメージセンサー100は、グローバルシャッターモードで動作する時、ピクセルアレイ110の全体ピクセルに対してフォトダイオードの光電荷蓄積時間(integration time)P1が同一の時間区間に位置するように各ピクセルPXを制御する。
蓄積時間は、フォトダイオードが実質的に光電荷を蓄積する時間を意味する。
イメージセンサー100は、光電荷蓄積時間P1に信号ダンプ動作を実行する。
【0023】
グローバルシャッターモードで、イメージセンサー100は、ローリングリードアウト動作を実行する。
即ち、イメージセンサー100は、蓄積時間の後に、リードアウトが実行される時間区間がピクセルアレイのロー別に異なるように各ピクセルPXを制御する。
又は、リードアウトが実行される時間区間は、一定グループのロー別に異なり得る。
この場合、同一グループのピクセルは、同一の時間区間で、リードアウトが実行される。
イメージ信号のいずれか1つのフレームに対応して、ピクセルアレイ110の全体のピクセルPXsに対するリードアウトに所要される時間は、フレームリードアウト時間P2である。
【0024】
図1及び
図2Bを参照すると、イメージセンサー100は、ローリングシャッターモードで動作する時、フォトダイオードの光電荷蓄積時間P3が位置した時間区間がピクセルアレイのロー別に互いに異なるように各ピクセルPXを制御する。
実施形態に応じて、蓄積が実行される時間区間は、すべてのロー別に異なり得る。
又は、蓄積が実行される時間区間は、一定グループのロー別に異なり得る。
この場合、同一グループのピクセルは、同一の時間区間で光電荷の蓄積が実行される。
ローリングシャッターモードで、イメージセンサー100は、ローリングリードアウト動作を実行する。
即ち、イメージセンサー100は、蓄積時間の後に、リードアウトが実行される時間区間P4がピクセルアレイのロー別に異なるように各ピクセルPXを制御する。
又は、リードアウトが実行される時間区間は、一定グループのロー別に異なり得る。
この場合、同一グループのピクセルは、同一の時間区間でリードアウトが実行される。
【0025】
図3Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図3AのピクセルPXは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3Bは、
図3AのピクセルPXのグローバルシャッターモードで信号ダンプ動作を概念的に説明するための図であり、
図3Cは、
図3AのピクセルPXのグローバルシャッターモードでリードアウト動作を概念的に)であり、
図3Dは、
図3AのピクセルのグローバルシャッターモードでピクセルPXの動作を説明するためのタイミング図であり、
図3Eは、
図3AのピクセルPXのローリングシャッターモードの動作を概念的に説明するための図であり、
図3Fは、
図3AのピクセルのローリングシャッターモードでピクセルPXの動作を説明するためのタイミング図である。
【0026】
図3Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXは、フォトダイオードPD、伝送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、ソースフォロワートランジスタSF、選択トランジスタSX、プリチャージトランジスタPX、プリチャージ選択トランジスタPSX、フィードバックトランジスタFBT、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第1キャパシタCP1、及び第2キャパシタCP2を含む。
伝送トランジスタTXは、フォトダイオードPDとフローティング拡散領域FDを接続し、伝送制御信号TGによって制御される。
リセットトランジスタRXは、第1ピクセル電圧電源VDD1とフローティング拡散領域FDを接続し、リセット制御信号RSによって制御される。
リセットトランジスタRXの一端子は、第1ピクセル電圧電源VDD1に接続され、他の端子は、第2ノードN2に接続される。
第2ノードN2は、フローティング拡散領域FDに含まれる。
したがって、第2ノードN2の電位は、フローティング拡散領域FDの電位と同一である。
【0027】
本発明の実施形態によるピクセルPXは、グローバルシャッターモードのローリングリードアウト動作で、リセットトランジスタRXを利用してフローティング拡散領域FDをプリチャージする。
即ち、フローティング拡散領域FDをプリチャージするための別のトランジスタを含まなくともよい。
ソースフォロワートランジスタSFは、駆動トランジスタと称され、フローティング拡散領域FDの電圧によって制御される。
ソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1と第2ピクセル電圧電源VDD2を接続する。
第2ピクセル電圧電源VDD2は、第1ピクセル電圧電源VDD1と同一であるか、或いは、異なる電圧を提供する。
【0028】
第1ノードN1と第2ノードN2との間にはフィードバックトランジスタFBT、第1トランジスタT1、及び第2トランジスタT2が互いに直列に接続されて配置される。
フィードバックトランジスタFBT、第1トランジスタT1、及び第2トランジスタT2が互いに直列に順次に配置される場合、フィードバックトランジスタFBTの一端子は、第1ノードN1に接続され、他の端子は、第1トランジスタT1の一端子と第1キャパシタCP1の一端子に接続される。
第1トランジスタT1の一端子は、フィードバックトランジスタFBTの他の端子に接続され、第1トランジスタT1の他の端子は、第2トランジスタT2の一端子と第2キャパシタCP2の一端子に接続される。
第2トランジスタT2の一端子は、第1トランジスタT1の他の端子に接続され、第2トランジスタT2の他の端子は、第2ノードN2に接続される。
【0029】
第1ノードN1とグラウンドとの間にはプリチャージトランジスタPX及びプリチャージ選択トランジスタPSXが直列に接続される。
プリチャージトランジスタPXは、第1ノードN1とプリチャージ選択トランジスタPSXを接続し、プリチャージ信号PCによって制御される。
プリチャージ選択トランジスタPSXは、プリチャージトランジスタPXとグラウンドを接続し、プリチャージ選択信号PSELによって制御される。
選択トランジスタSXは、第1ノードN1とカラムラインCLiを接続し、選択信号SELによって制御される。
【0030】
本発明の実施形態によるピクセルPXは、1つのソースフォロワートランジスタSFを利用してグローバルシャッターモードで信号ダンプ動作及びローリングリードアウト動作を実行する。
また、第2キャパシタCP2は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
即ち、イメージセンサー100がローリングシャッターモードで動作する場合、蓄積時間にフォトダイオードPDでオーバーフローされた電荷は、第2キャパシタCP2に格納される。
イメージセンサー100がグローバルシャッターモードで動作する場合、蓄積時間にリセット制御信号RSは、ハイレベルを有し、フォトダイオードPDでオーバーフローされた電荷は、第2キャパシタCP2に格納されないことがあり得る。
【0031】
図3Bを参照すると、ピクセルPXは、グローバルシャッターモードで信号ダンプ動作を実行する。
フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFで増幅されて第1キャパシタCP1に格納され、フローティング拡散領域FDのリセット電圧はソースフォロワートランジスタSFで増幅されて第2キャパシタCP2に格納される。
又は、リセット電圧が第1キャパシタCP1に格納され、ピクセル電圧が第2キャパシタCP2に格納される。
この時、選択トランジスタSXは、ターンオフされる。
【0032】
グローバルシャッターモードで、プリチャージトランジスタPXには一定であり、小さいサイズの電流が流れるようにプリチャージ信号PSによって制御され、プリチャージ選択トランジスタPSXは、ハイレベルのプリチャージ選択信号PSELによってターンオンされる。
この場合、プリチャージトランジスタPXは、飽和領域で動作し、プリチャージ選択トランジスタPSXは、線型領域で動作する。
以下で説明される他の実施形態のピクセルがグローバルシャッターモードで動作する場合、プリチャージトランジスタPX及びプリチャージ選択トランジスタPSXは、これと類似に動作する。
【0033】
図3Cを参照すると、ピクセルPXは、グローバルシャッターモードでローリングリードアウト動作を実行する。
第1キャパシタCP1に格納されたピクセル電圧に対応する電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
第2キャパシタCP2に格納されたリセット電圧に対応する電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0034】
ローリングリードアウト動作で、ピクセル電圧及びリセット電圧の増幅を実行するソースフォロワートランジスタSFは、信号ダンプ動作でピクセル電圧及びリセット電圧の増幅を実行するソースフォロワートランジスタSFと同一である。
即ち、信号ダンプ動作のピクセル電圧及びリセット電圧は、ローリングリードアウト動作でフローティング拡散領域FDに再びフィードバックされる。
したがって、ピクセルPXは、グローバルシャッターモードに専用に使用される別のサンプルホールド回路を必要としなく、ピクセルPXは、少ない数のトランジスタを利用してグローバルシャッターモードで動作する。
【0035】
図3Dは、グローバルシャッターモードでのピクセルPXの動作を説明するためのタイミング図である。
信号ダンプ動作のために、T1時点で、リセット制御信号RSはハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、リセットされる。
T2時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にリセット電圧を出力する。
T3時点で、フィードバック制御信号FBがハイレベルに遷移し、フィードバック制御信号FBは、ピクセル電圧とリセット電圧を各々第1キャパシタCP1と第2キャパシタCP2に格納する間に、ハイレベルを維持する。
【0036】
T3時点で、第1制御信号LOF1がハイレベルに遷移して第1トランジスタT1がターンオンされ、TA時点で、リセット電圧は、第2キャパシタCP2に格納される。
T4時点で、第1制御信号LOF1がローレベルに遷移し、第1トランジスタT1は、ターンオフされる。
T5時点で、伝送制御信号TGはハイレベルに遷移し、フォトダイオードPDの電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
フローティング拡散領域FDの電圧に対応して、ソースフォロワートランジスタSFは第1ノードN1にピクセル電圧を出力する。
TB時点で、第1ノードN1のピクセル電圧が第1キャパシタCP1に格納される。
ローリングリードアウト動作のために、T8時点で、リセット制御信号RSはハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDはリセット(プリチャージ)される。
選択制御信号SELは、ピクセル電圧及びリセット電圧のローリングリードアウト動作の間にハイレベルを維持し、選択トランジスタSXがターンオンされる。
【0037】
T10時点で、第2制御信号LOF2は、ハイレベルに遷移して第2トランジスタT2がターンオンされ、第2キャパシタCP2に格納された電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TC時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
T12時点で、リセット制御信号RSは、再びハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、リセット(プリチャージ)される。
T14時点で、第1制御信号LOF1及び第2制御信号LOF2は、ハイレベルに遷移して第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2はターンオンされ、第1キャパシタCP1に格納された電荷はフローティング拡散領域FDに移動する。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0038】
図3Eは、ピクセルPXのローリングシャッターモードの動作を概念的に説明するための図である。
ローリングシャッターモードで、プリチャージ選択信号PSEL、フィードバック制御信号FB、及び第1制御信号LOF1は、ローレベルを維持し、プリチャージ選択トランジスタPSX、フィードバックトランジスタFBT、及び第1トランジスタT1は、ターンオフされる。
光電荷は、蓄積時間の間にフォトダイオードPDに蓄積される。
照度が高い場合、フォトダイオードPDでオーバーフローされた光電荷は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成された第2キャパシタCP2に移動する。
一実施形態で、第2キャパシタCP2とフォトダイオードPDとの間にオーバーフローされた光電荷が移動される経路が別に形成されるか、或いは、第2トランジスタT2の電位障壁を調節してフォトダイオードPDでオーバーフローされた光電荷が第2キャパシタCP2に移動する。
【0039】
実施形態に応じて、第1キャパシタCP1もまたラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICとして構成され得る。
この場合、第1キャパシタCP1の静電容量と第2キャパシタCP2の静電容量を異なって構成することができる。
したがって、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2は、2段階のラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICsとして動作する。
即ち、第2キャパシタCP2でオーバーフローされた光電荷が、再び第1キャパシタCP1に移動する。
図3E及び
図3Fを参照して説明する実施形態は、第1トランジスタT1がターンオフされ、第2キャパシタCP2のみがラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成されたことを仮定して説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0040】
図3Fは、ローリングシャッターモードでのピクセルPXの動作を説明するためのタイミング図である。
図3Fを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXは、高変換利得HCGモード及び低変換利得LCGモードを提供する。
T1時点で、リセット制御信号RSがハイレベルに遷移してリセットトランジスタRXがターンオンされ、フローティング拡散領域FDがリセットされる。
この時、第2トランジスタT2は、ターンオフされた状態である。
T3時点で、ハイレベルの選択制御信号SELによって選択トランジスタSXがターンオンされ、TA時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応するHCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
T4時点で、ハイレベルの伝送制御信号TGによって伝送トランジスタTXがターンオンされ、フォトダイオードPDの光電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
【0041】
TB時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応するHCGモードのピクセル電
圧がサンプリングされる。
T6時点で、第2ノードN2とラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成された第2キャパシタCP2を接続する第2トランジスタT2が、ハイレベルの第2制御信号LOF2によってターンオンされ、第2キャパシタCP2は、フローティング拡散領域FDに電気的に結合する。
TC時点で、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDでLCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T7時点で、ハイレベルのリセット制御信号RSによって、リセットトランジスタRXがターンオンされて、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDがリセットされる。
TD時点で、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDでLCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0042】
本発明の実施形態によるピクセルPXは、グローバルシャッターモードで、ピクセル電圧及び/又はリセット電圧を格納する少なくとも1つのキャパシタ(CP1、CP2)がラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成されて、ローリングシャッターモードで、フォトダイオードPDのオーバーフローされた光電荷を格納する。
また、ローリングシャッターモードで少なくとも1つのキャパシタ(CP1、CP2)が選択的に静電容量をフローティング拡散領域FDに提供することによって、ピクセルPXは、複数の変換利得モードを提供することができる。
したがって、高品質のイメージを生成することができる。
【0043】
図4Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図4AのピクセルPXaは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図3Fを参照して、重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図4Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXaは、
図3Aを参照して説明したピクセルPXと異なって、第2ノードN2とフローティング拡散領域FDを接続する変換利得トランジスタCGTを含む。
【0044】
第2ノードN2は、変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって選択的にフローティング拡散領域FDと電気的に結合する。
第2キャパシタCP2は、第2トランジスタT2及び変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって、フローティング拡散領域FDと電気的に結合する。
一実施形態で、第2キャパシタCP2は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
実施形態によって、第1キャパシタCP1もまたラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成され得る。
ピクセルPXaは、グローバルシャッターモードのローリングリードアウト動作で、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTを利用して、フローティング拡散領域FDをプリチャージする。
即ち、フローティング拡散領域FDをプリチャージするための別のトランジスタを含まなくともよい。
【0045】
図4Bは、
図4AのピクセルのグローバルシャッターモードでのピクセルPXaの動作を説明するためのタイミング図である。
信号ダンプ動作のために、T1時点で、リセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGはハイレベルに遷移し、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTはターンオンされ、フローティング拡散領域FDはリセットされる。
T2時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にリセット電圧を出力する。
T3時点で、フィードバック制御信号FBがハイレベルに遷移し、フィードバック制御信号FBは、ピクセル電圧とリセット電圧を各々第1キャパシタCP1と第2キャパシタCP2に格納する間に、ハイレベルを維持する。
【0046】
T3時点で、第1制御信号LOF1がハイレベルに遷移して、第1トランジスタT1がターンオンされる。
TA時点で、第1ノードN1のリセット電圧は、第2キャパシタCP2に格納される。
T4時点で、第1制御信号LOF1がローレベルに遷移し、第1トランジスタT1はターンオフされる。
T5時点で、伝送制御信号TGはハイレベルに遷移し、フォトダイオードPDの電荷はフローティング拡散領域FDに移動する。
フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にピクセル電圧を出力する。
TB時点で、第1ノードN1のピクセル電圧は、第1キャパシタCP1に格納される。
【0047】
ローリングリードアウト動作のために、T8時点で、リセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGはハイレベルに遷移し、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTはターンオンされ、フローティング拡散領域FDはプリチャージされる。
選択制御信号SEL及び変換利得制御信号DCGは、ピクセル電圧及びリセット電圧のローリングリードアウト動作の間にハイレベルを維持し、選択トランジスタSX及び変換利得トランジスタCGTは、ターンオン状態を維持する。
T10時点で、第2制御信号LOF2はハイレベルに遷移して、第2トランジスタT2がターンオンされ、第2キャパシタCP2に格納された電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TC時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0048】
T12時点で、リセット制御信号RSは、再びハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされる。
T13時点で、リセットトランジスタRXは、ターンオフされる。
T14時点で、第1制御信号LOF1及び第2制御信号LOF2はハイレベルに遷移して、第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2はターンオンされ、第1キャパシタCP1に格納された電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0049】
図4Cは、
図4AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXaの動作を説明するためのタイミング図である。
図4Cを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXaは、高変換利得HCGモード及び低変換利得LCGモードを提供する。
本発明の実施形態によるピクセルPXaは、
図3Fを参照して説明したピクセルPXの動作と異なって、変換利得トランジスタCGTは、HCGモードでターンオフ状態を維持し、LCGモードでターンオン状態を維持する。
したがって、HCGモードで、第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質が向上させることができる。
【0050】
T1時点で、リセット制御信号RSがハイレベルに遷移して、リセットトランジスタRXがターンオンされ、フローティング拡散領域FDがリセットされる。
この時、第2トランジスタT2は、ターンオフされた状態である。
T3時点で、ハイレベルの選択制御信号SELによって選択トランジスタSXがターンオンされ、TA時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応するHCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
T4時点で、ハイレベルの伝送制御信号TGによって伝送トランジスタTXがターンオンされ、フォトダイオードPDの光電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TB時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応するHCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T6時点で、第2ノードN2とラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成された第2キャパシタCP2を接続する第2トランジスタT2がハイレベルの第2制御信号LOF2によってターンオンされる。
【0051】
第2ノードN2とフローティング拡散領域FDを接続する変換利得トランジスタCGTがハイレベルの変換利得制御信号DCGによってターンオンされる。
第2トランジスタT2及び変換利得トランジスタCGTは、LCGモードで、ターンオン状態を維持する。
第2キャパシタCP2は、フローティング拡散領域FDに電気的に結合する。
TC時点で、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDでLCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T7時点で、ハイレベルのリセット制御信号RSによって、リセットトランジスタRXがターンオンされて、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDがリセットされる。
TD時点で、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDで、LCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0052】
図4Dは、
図4AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXaの動作を説明するためのタイミング図である。
図4Dを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXaは、高変換利得HCGモード、中変換利得(Middle Conversion Gain:MCG)モード、及び低変換利得LCGモードを提供する。
即ち、本発明の実施形態によるピクセルPXaは、
図4Cを参照して説明したピクセルPXaの動作と異なって、中変換利得モードを提供することによって、HCGモードでLCGモードに変換される時の大きい変換利得下落を減少させることができる。
また、HCGモードで第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質が向上させることができる。
【0053】
図4Cを参照して説明したピクセルPXaの動作と異なる部分を主に説明する。
図4Dを参照すると、ピクセルPXaは、ローリングシャッターモードで、MCG/LCGモードでリードアウト動作を実行する。
T6時点で、第2ノードN2とフローティング拡散領域FDを接続する変換利得トランジスタCGTがハイレベルの変換利得制御信号DCGによってターンオンされる。
変換利得トランジスタCGTは、MCG/LCGモードでターンオン状態を維持する。
第2ノードN2は、フローティング拡散領域FDに電気的に結合する。
即ち、第2ノードN2のジャンクション(junction)による寄生静電容量がフローティング拡散領域FDに提供される。
TC時点で、第2ノードN2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDでMCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
【0054】
T7時点で、第2ノードN2とラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成された第2キャパシタCP2を接続する第2トランジスタT2が、ハイレベルの第2制御信号LOF2によってターンオンされる。
第2キャパシタCP2の静電容量が追加的にフローティング拡散領域FDに提供される。
TD時点で、第2ノードN2及び第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDで、LCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T8時点で、ハイレベルのリセット制御信号RSによってリセットトランジスタRXがターンオンされて、第2キャパシタCP2及び第2ノードN2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDがリセットされる。
TE時点で、第2キャパシタCP2及び第2ノードN2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDで、LCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
T10時点で、第2トランジスタT2がローレベルの第2制御信号LOF2によってターンオフされる。
TF時点で、第2ノードN2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDで、MCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0055】
T1時点で、リセット制御信号RSがハイレベルに遷移してリセットトランジスタRXがターンオンされ、フローティング拡散領域FDがリセットされる。
この時、第2トランジスタT2は、ターンオフされた状態である。
T3時点で、ハイレベルの選択制御信号SELによって、選択トランジスタSXがターンオンされ、TA時点でフローティング拡散領域FDの電圧に対応するHCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
T4時点で、ハイレベルの伝送制御信号TGによって、伝送トランジスタTXがターンオンされ、フォトダイオードPDの光電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TB時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応するHCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T6時点で、第2ノードN2とラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成された第2キャパシタCP2を接続する第2トランジスタT2がハイレベルの第2制御信号LOF2によってターンオンされる。
【0056】
第2ノードN2とフローティング拡散領域FDを接続する変換利得トランジスタCGTが、ハイレベルの変換利得制御信号DCGによってターンオンされる。
第2トランジスタT2及び変換利得トランジスタCGTは、LCGモードでターンオン状態を維持する。
第2キャパシタCP2は、フローティング拡散領域FDに電気的に結合する。
TC時点で、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDで、LCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T7時点で、ハイレベルのリセット制御信号RSによってリセットトランジスタRXがターンオンされて、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDがリセットされる。
TD時点で、第2キャパシタCP2が電気的に結合されたフローティング拡散領域FDで、LCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0057】
本発明の実施形態によるピクセルPXaは、グローバルシャッターモードで、ピクセル電圧及び/又はリセット電圧を格納する少なくとも1つのキャパシタ(CP1、CP2)がラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成されて、ローリングシャッターモードで、フォトダイオードPDのオーバーフローされた光電荷を格納する。
また、ローリングシャッターモードで、少なくとも1つのキャパシタ(CP1、CP2)が選択的に静電容量をフローティング拡散領域FDに提供することによって、ピクセルPXは、複数の変換利得モードを提供する。
また、変換利得トランジスタCGTによって第2ノードN2とフローティング拡散領域FDが分離されることによって、さらに多い数の変換利得モードを提供することができる。
したがって、高品質のイメージを生成することができる。
【0058】
図5Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図5AのピクセルPXbは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図4Dを参照して重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図5Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXbは、
図4Aを参照して説明したピクセルPXaと異なって、第1キャパシタCP1の一端子とフローティング拡散領域FDを接続するリードトランジスタRTを含む。
【0059】
リードトランジスタRTは、リード制御信号RDによって制御される。
ピクセルPXbは、グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、第1キャパシタCP1に格納されたピクセル電圧に対応する電荷が、リードトランジスタRTを通じてフローティング拡散領域FDに移動することによって、イメージ品質の劣化を減少させることができる。
即ち、ピクセル電圧に対応する電荷が、少ない数のトランジスタを通じてフローティング拡散領域FDに移動することによって、イメージ品質を向上させることができる。
また、ピクセルPXbは、ローリングシャッターモードのHCGモードで、第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質を向上させることができる。
一実施形態で、第2キャパシタCP2は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
実施形態によって、第1キャパシタCP1もまたラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成され得る。
【0060】
図5Bは、
図5AのピクセルのグローバルシャッターモードでのピクセルPXbの動作を説明するためのタイミング図である。
図4Bを参照して説明したピクセルPXaの動作と相違点を主に説明する。
信号ダンプ動作で、リードトランジスタRTは、ローレベルのリード制御信号RDによってターンオフ状態を維持する。
【0061】
ローリングリードアウト動作のために、T8時点で、リセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGはハイレベルに遷移し、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTはターンオンされ、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされる。
選択制御信号SELは、ピクセル電圧及びリセット電圧のローリングリードアウト動作の間にハイレベルを維持し、選択トランジスタSXはターンオン状態を維持する。
T10時点で、第2制御信号LOF2は、ハイレベルに遷移して第2トランジスタT2がターンオンされる。
変換利得トランジスタCGTは、ターンオンされた状態である。
第2キャパシタCP2に格納された電荷は、第2トランジスタT2及び変換利得トランジスタCGTを通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TC時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0062】
他の実施形態で、第2トランジスタT2及び変換利得トランジスタCGTがターンオフされ、リードトランジスタRTがターンオンされ、第2キャパシタCP2に格納された電荷は、リードトランジスタRTを通じてフローティング拡散領域FDに移動し得る。
T12時点で、リセット制御信号RSは、再びハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされる。
T13時点で、変換利得制御信号DCGは、ローレベルに遷移し、変換利得トランジスタCGTは、ターンオフされる。
したがって、第2ノードN2は、フローティング拡散領域FDで電気的に分離される。
T14時点で、リード制御信号RDは、ハイレベルに遷移してリードトランジスタRTがターンオンされる。
第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2は、ターンオフされた状態である。
第1キャパシタCP1に格納された電荷は、リードトランジスタRTを通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0063】
図5Cは、
図5AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXbの動作を説明するためのタイミング図である。
図4Cを参照して説明したピクセルPXaの動作と相違点を主に説明する。
ピクセルPXbは、リード制御信号RDがHCGモード及びLCGモードのリードアウト動作の全てでローレベルを維持し、リードトランジスタRTがターンオフされた状態を維持する。
【0064】
図5Dは、
図5Aのピクセルの一実施形態によるローリングシャッターモードでのピクセルPXbの動作を説明するためのタイミング図である。
図4Dを参照して説明したピクセルPXaの動作と相違点を主に説明する。
ピクセルPXbは、リード制御信号RDが、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードのリードアウト動作の全てでローレベルを維持し、リードトランジスタRTがターンオフされた状態を維持する。
【0065】
図6Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図6AのピクセルPXcは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図5Dを参照して重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図6Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXcは、
図5Aを参照して説明したピクセルPXbと異なって、複数のフォトダイオード(PD1、PD2)、複数の伝送トランジスタ(TX1、TX2)、第3キャパシタCP3、第2トランジスタT2、及び第2リードトランジスタRT2を含む。
第1リードトランジスタRT1は、
図5AのリードトランジスタRTに対応し、第3トランジスタT3は、
図5Aの第2トランジスタT2に対応する。
【0066】
本発明の実施形態によるピクセルPXcは、デュアルフォトダイオードピクセルである。
即ち、1つのピクセルPXcが複数のフォトダイオード(PD1、PD2)を含み、複数のフォトダイオード(PD1、PD2)が同一のマイクロレンズを共有する。
ピクセルPXcは、
図1のイメージセンサー100のピクセルアレイ110に含まれたピクセルPXsの中の一部のピクセルに対応するか、或いは、全部のピクセルに対応することができる。
【0067】
図6A~
図6Dを参照して説明する実施形態は、ピクセルPXcがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明するが、複数のピクセルが各々別個のフォトダイオードを有し、1つの同一のマイクロレンズを共有するスーパーフォトダイオードピクセルにも同様に適用される。
本発明の実施形態によるピクセルPXcは、グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作で、複数のフォトダイオード(PD1、PD2)で生成した光電荷に対応する電圧を各々互いに異なるキャパシタ(CP1、CP2)に別々に格納する。
又は、第2キャパシタCP2には第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応する電圧を格納し、第1キャパシタCP1には第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応する電圧を共に格納する。
【0068】
イメージセンサー100は、ピクセルPXcの第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応するピクセル電圧と第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応するピクセル電圧を利用して、グローバルシャッターモードで、オートフォーカシング動作を実行する。
一実施形態で、オートフォーカシングに使用される位相データを生成するピクセルPXcがスーパーフォトダイオードピクセルで構成される場合、ピクセルPXcのローリングシャッターモードで、出力はイメージ生成に使用されなく、バッドピクセル訂正(bad pixel correction)処理が実行される。
【0069】
また、ピクセルPXcは、グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、第1キャパシタCP1及び/又は第2キャパシタCP2に格納されたピクセル電圧に対応する電荷がリードトランジスタ(RT1、RT2)の中の1つを通じてフローティング拡散領域FDに移動することによって、イメージ品質の劣化を減少させることができる。
また、ピクセルPXcは、ローリングシャッターモードのHCGモードで、第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質を向上させることができる。
一実施形態で、第3キャパシタCP3は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
実施形態によって、第1キャパシタCP1及び/又は第2キャパシタCP2もまたラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成され得る。
【0070】
図6Bは、
図6AのピクセルのグローバルシャッターモードでのピクセルPXcの動作を説明するためのタイミング図である。
図6Bを参照して説明するピクセルPXcの動作は、第2キャパシタCP2には第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応する電圧を格納し、第1キャパシタCP1には第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応する電圧を共に格納するものと仮定して説明する。
第3キャパシタCP3にはリセット電圧が格納される。
図5Bを参照して説明したピクセルPXbの動作と相違点を主に説明する。
【0071】
信号ダンプ動作で、リードトランジスタ(RT1、RT2)及び第3トランジスタT3は、ローレベルのリード制御信号(RD1、RD2)及び第3制御信号LOF3によってターンオフ状態を維持する。
T1時点で、ハイレベルのリセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGによって、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTはターンオンされ、フローティング拡散領域FDはリセットされる。
T2時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にリセット電圧を出力する。
ハイレベルのフィードバック制御信号FB、第1制御信号LOF1、及び第2制御信号LOF2によって、フィードバックトランジスタFBT、第1トランジスタT1、及び第2トランジスタT2がターンオンされる。
TA時点で、第1ノードN1のリセット電圧が第3キャパシタCP3に格納される。
【0072】
T3時点で、第2トランジスタT2は、第2制御信号LOF2によってターンオフされ、T4時点で、第1伝送トランジスタTX1のターンオンによって第1フォトダイオードPD1で生成された光電荷に対応するピクセル電圧が第1ノードN1に出力される。
TB時点で、第1フォトダイオードPD1で生成された光電荷に対応する第1ノードN1のピクセル電圧が第2キャパシタに格納される。
T7時点で、第1伝送トランジスタTX1及び第2伝送トランジスタTX2のターンオンによって、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2の全てで生成された光電荷に対応するピクセル電圧が第1ノードN1に出力される。
TC時点で、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成された光電荷に対応するピクセル電圧が第1キャパシタCP1に格納される。
ローリングリードアウト動作のために、T8時点で、リセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGはハイレベルに遷移し、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTはターンオンされ、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされる。
選択制御信号SELは、ピクセル電圧及びリセット電圧のローリングアウト動作の間にハイレベルを維持し、選択トランジスタSXはターンオン状態を維持する。
【0073】
T10時点で、第3制御信号LOF3は、ハイレベルに遷移して第3トランジスタT3がターンオンされる。
変換利得トランジスタCGTは、ターンオンされた状態である。
第3キャパシタCP3に格納された電荷は、第3トランジスタT3及び変換利得トランジスタCGTを通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
T12時点で、リセット制御信号RSは、再びハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされる。
T13時点で、変換利得制御信号DCGは、ローレベルに遷移し、変換利得トランジスタCGTは、ターンオフされる。
したがって、第2ノードN2は、フローティング拡散領域FDで電気的に分離される。
【0074】
T14時点で、第2リード制御信号RD2は、ハイレベルに遷移して第2リードトランジスタRT2がターンオンされる。
第2トランジスタT2及び第3トランジスタT3は、ターンオフされた状態である。
第2キャパシタCP2に格納された電荷は、第2リードトランジスタRT2を通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TE時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
T16時点で、フローティング拡散領域FDは、再びプリチャージされ、T18時点で、ハイレベルの第1リード制御信号RD1によって第1リードトランジスタRT1がターンオンされ、第1キャパシタCP1に格納された電荷が第1リードトランジスタRT1を通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TF時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0075】
図6Cは、
図6AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXcの動作を説明するためのタイミング図である。
図6Cを参照して説明するピクセルPXcの動作は、ピクセルPXcがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明する。
図4Cを参照して説明したピクセルPXaの動作と相違点を主に説明する。
図6Cを参照して説明するピクセルPXcの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含む。
【0076】
ピクセルPXcは、第1及び第2リード制御信号(RD1、RD2)がHCGモード及びLCGモードのリードアウト動作の全てでローレベルを維持し、第1及び第2リードトランジスタ(RT1、RT2)がターンオフされた状態を維持する。
HCGモードで、TA時点で、リセット電圧がサンプリングされた後、第1及び第2伝送トランジスタ(TX1、TX2)が第1及び第2伝送制御信号(TG1、TG2)によって同時にターンオンされる。
したがって、第1及び第2フォトダイオード(PD1、PD2)によって生成された光電荷が同時にフローティング拡散領域FDに移動し、TB時点で、ピクセル電圧がサンプリングされる。
LCGモードで、変換利得トランジスタCGTがターンオンされて、第3キャパシタCP3がフローティング拡散領域FDに電気的に接続される。
第3キャパシタCP3がフローティング拡散領域FDに電気的に接続された状態で、TC時点で、LCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T7時点で、リセットトランジスタRXがターンオンされ、TD時点で、LCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0077】
図6Dは、
図6AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXcの動作を説明するタイミング図である。
図6Dを参照して説明するピクセルPXcの動作は、ピクセルPXcがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明する。
図4Dを参照して説明したピクセルPXaの動作と相違点を主に説明する。
図6Dを参照して説明するピクセルPXdの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードを含む。
【0078】
ピクセルPXcは、第1及び第2リード制御信号(RD1、RD2)がHCGモード及びLCGモードのリードアウト動作の全てでローレベルを維持し、第1及び第2リードトランジスタ(RT1、RT2)がターンオフされた状態を維持する。
また、HCGモードで、TA時点で、リセット電圧がサンプリングされた後、第1及び第2伝送トランジスタ(TX1、TX2)が第1及び第2伝送制御信号(TG1、TG2)によって同時にターンオンされる。
したがって、第1及び第2フォトダイオード(PD1、PD2)によって生成された光電荷が同時にフローティング拡散領域FDに移動し、TB時点で、サンプリングされる。
MCGモード及びLCGモードで、変換利得トランジスタCGTがターンオン状態を維持する。
【0079】
TC時点で、第3トランジスタT3がターンオフされた状態でフローティング拡散領域FDのMCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T7時点で、第3トランジスタT3ターンオンされ、第3キャパシタCP3がフローティング拡散領域FDに電気的に接続される。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのLCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T8時点で、フローティング拡散領域FDがリセットされ、TE時点で、第3キャパシタCP3がフローティング拡散領域FDに電気的に接続された状態でLCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
T10時点で、第3キャパシタCP3がフローティング拡散領域FDから電気的に分離され、TF時点で、フローティング拡散領域FDのMCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0080】
図7Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図7AのピクセルPXdは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図6Bを参照して重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図7Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXdは、
図3Aを参照して説明したピクセルPXと異なって、第1ノードN1と第2ノードN2との間には第1フィードバックトランジスタFBT1及び第2フィードバックトランジスタFBT2が並列に接続されて配置される。
また、第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2は、各々第1フィードバックトランジスタFBT1及び第2フィードバックトランジスタFBT2と直列に接続される。
【0081】
第1キャパシタCP1の一端子は、第1フィードバックトランジスタFBT1と第1トランジスタT1の各々一端子と接続され、第2キャパシタCP2の一端子は、第2フィードバックトランジスタFBT2と第2トランジスタT2の各々一端子と接続される。
したがって、第1ノードN1と第2ノードN2との間に第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2が互いに並列に接続される。
一実施形態で、第2キャパシタCP2は、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
実施形態によって、第1キャパシタCP1もまたラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成され得る。
即ち、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の中の少なくともいずれか1つは、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
本発明の実施形態によるピクセルPXdは、少ない数のトランジスタを利用してグローバルシャッターモードで動作することができる。
また、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の各々とフローティング拡散領域FDとの間の経路は互いに対称的である。
したがって、グローバルシャッターモードでも相関二重サンプリング(CDS)が正確に実行され得る。
【0082】
図7Bは、
図7AのピクセルのグローバルシャッターモードでのピクセルPXdの動作を説明するためのタイミング図である。
図7Bを参照して説明するピクセルPXdの動作は、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2に各々リセット電圧及びピクセル電圧を格納する。
図3Bを参照して説明したピクセルPXの動作と相違点を主に説明する。
【0083】
信号ダンプ動作で、第1及び第2トランジスタ(T1、T2)は、ローレベルの第1及び第2制御信号(LOF1、LOF2)によってターンオフ状態を維持する。
T1時点で、リセット制御信号RSは、ハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、リセットされる。
T2時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にリセット電圧を出力する。
T3時点で、第1フィードバック制御信号FB1がハイレベルに遷移し、第1フィードバックトランジスタFBT1がターンオンされる。
TA時点で、第1ノードN1のリセット電圧が第1キャパシタCP1に格納される。
T5時点で、伝送制御信号TGは、ハイレベルに遷移し、フォトダイオードPDの電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
第2フィードバック制御信号FB2がハイレベルに遷移し、第2フィードバックトランジスタFBT2がターンオンされる。
フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にピクセル電圧を出力する。
【0084】
TB時点で、第1ノードN1のピクセル電圧が第2キャパシタCP2に格納される。
ローリングリードアウト動作のために、T8時点で、リセット制御信号RSは、ハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、リセット(プリチャージ)される。
選択制御信号SELは、ピクセル電圧及びリセット電圧のローリングリードアウト動作の間にハイレベルを維持し、選択トランジスタSXがターンオンされる。
T10時点で、第1制御信号LOF1は、ハイレベルに遷移して第1トランジスタT1がターンオンされ、第1キャパシタCP1に格納された電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TC時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、カラムラインCLiに出力される。
図3BのピクセルPXの動作と異なって、第1トランジスタT1は、T11時点で、ターンオフされる。
T12時点で、リセット制御信号RSは、再びハイレベルに遷移し、フローティング拡散領域FDは、リセット(プリチャージ)される。
T14時点で、第2制御信号LOF2は、ハイレベルに遷移して第2トランジスタT1はターンオンされ、第2キャパシタCP2に格納された電荷は、フローティング拡散領域FDに移動する。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、カラムラインCLiに出力される。
【0085】
図7Cは、
図7AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXdの動作を説明するためのタイミング図である。
図7Cを参照して説明するピクセルPXdの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
図3Fを参照して説明したピクセルPXの動作と相違点を主に説明する。
【0086】
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含む。
LCGモードで、第1キャパシタCP1又は第2キャパシタCP2の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供される。
又は、LCGモードで、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の静電容量の全てがフローティング拡散領域FDに提供される。
他の実施形態で、複数の変換利得モードは、
図4Dを参照して説明した実施形態と同様にHCGモード、MCGモード、及びLCGモードを含む。
この場合、第1キャパシタCP1の静電容量が第2キャパシタCP2の静電容量と異なって構成される。
又は、MCGモードでは、第1キャパシタCP1又は第2キャパシタCP2の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供され、LCGモードでは、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の全ての静電容量がフローティング拡散領域FDに提供される。
【0087】
図7Cを参照して説明するピクセルPXdの動作は、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含むものを仮定して説明する。
また、LCGモードで、第1キャパシタCP1の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供されるものを仮定して説明する。
HCGモード及びLCGモードで、第1フィードバック制御信号FB1及び第2フィードバック制御信号FB2は、ローレベルを維持する。
HCGモードで、T1時点で、リセットトランジスタRXのターンオンによってフローティング拡散領域FDがリセットされ、T3時点で、選択トランジスタSXがターンオンされ、TA時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧がカラムラインCLiに出力される。
T4時点で、伝送トランジスタTXがターンオンされてフォトダイオードPDの電荷がフローティング拡散領域FDに移動し、TB時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧がカラムラインCLiに出力される。
【0088】
LCGモードで、T6時点で、ハイレベルの第1制御信号LOF1によって第1トランジスタT1がターンオンされて、第1キャパシタCP1がフローティング拡散領域FDと電気的に接続される。
TC時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧がカラムラインCLiに出力される。
T7時点で、第1トランジスタT1がターンオンされた状態で、リセットトランジスタRXのターンオンによって、再びフローティング拡散領域FDがリセットされる。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧がカラムラインCLiに出力される。
先に説明したように、ピクセルPXdが、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードを提供する場合、ピクセルPXdは、
図4Dを参照して説明した実施形態と同様に動作することができる。
【0089】
図8Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図8AのピクセルPXeは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図7Cを参照して重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図8Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXeは、
図7Aを参照して説明したピクセルPXdと異なって、第2ノードN2とフローティング拡散領域FDを接続する変換利得トランジスタCGTを含む。
第2ノードN2は、変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって選択的にフローティング拡散領域FDと電気的に結合する。
第1キャパシタCP1及び/又は第2キャパシタCP2は、第1トランジスタT1及び/又は第2トランジスタT2と変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって、選択的にフローティング拡散領域FDと電気的に結合する。
【0090】
一実施形態で、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の中の少なくともいずれか1つは、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
本発明の実施形態によるピクセルPXeは、少ない数のトランジスタを利用してグローバルシャッターモードで動作することができる。
また、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の各々とフローティング拡散領域FDとの間の経路は、互いに対称的である。
したがって、グローバルシャッターモードでも相関二重サンプリング(CDS)が正確に実行され得る。
また、ピクセルPXdは、ローリングシャッターモードのHCGモードで、第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質を向上させることができる。
【0091】
図8Bは、
図8AのピクセルのグローバルシャッターモードでのピクセルPXeの動作を説明するためのタイミング図である。
図8Bを参照して説明するピクセルPXeの動作は、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2に、各々リセット電圧及びピクセル電圧を格納する。
図7Bを参照して説明したピクセルPXdの動作と相違点を主に説明する。
ピクセルPXeで、変換利得トランジスタCGTは、信号ダンプ動作で、ローレベルの変換利得制御信号DCGによってターンオフ状態を維持し、ハイレベルの変換利得制御信号DCGによってローリングリードアウト動作でターンオン状態を維持する。
【0092】
信号ダンプ動作で、TA時点で、ハイレベルの第1フィードバック制御信号FB1によってターンオンされた第1フィードバックトランジスタFBT1を通じて、リセット電圧が第1キャパシタCP1に格納される。
TB時点で、ハイレベルの第2フィードバック制御信号FB2によってターンオンされた第2フィードバックトランジスタFBT2を通じて、ピクセル電圧が第2キャパシタCP2に格納される。
ローリングリードアウト動作で、TC時点で、第1制御信号LOF1によってターンオンされた第1トランジスタT1によって第1キャパシタCP1に格納されたリセット電圧がフローティング拡散領域FDに移動し、リセット電圧がカラムラインCLiに出力される。
TD時点で、第2制御信号LOF2によってターンオンされた第2トランジスタT2によって、第2キャパシタCP2に格納されたピクセル電圧がフローティング拡散領域FDに移動し、ピクセル電圧がカラムラインCLiに出力される。
【0093】
図8Cは、
図8AのピクセルのローリングシャッターモードでのピクセルPXeの動作を説明するためのタイミング図である。
図8Cを参照して説明するピクセルPXeの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
図7Cを参照して説明したピクセルPXdの動作と相違点を主に説明する。
一実施形態で、複数の変換利得モードはHCGモード及びLCGモードを含む。
LCGモードで、第1キャパシタCP1又は第2キャパシタCP2の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供される。
又は、LCGモードで、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の静電容量の全てがフローティング拡散領域FDに提供される。
又は、LCGモードで、第2ノードN2のジャンクションキャパシタンスがフローティング拡散領域FDに提供される。
【0094】
他の実施形態で、複数の変換利得モードは、
図4Dを参照して説明した実施形態と同様に、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードを含む。
この場合、第1キャパシタCP1の静電容量が第2キャパシタCP2の静電容量と異なって構成される。
又は、MCGモードでは、第1キャパシタCP1又は第2キャパシタCP2の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供され、LCGモードでは、第1キャパシタCP1及び第2キャパシタCP2の全ての静電容量がフローティング拡散領域FDに提供される。
又は、MCGモードでは、第2ノードN2のジャンクションキャパシタンスがフローティング拡散領域FDに提供され、LCGモードでは、第1キャパシタCP1又は第2キャパシタCP2の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供される。
【0095】
図8Cを参照して説明するピクセルPXeの動作は、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含むものを仮定して説明する。
また、LCGモードで、第1キャパシタCP1の静電容量がフローティング拡散領域FDに提供されるものを仮定して説明する。
変換利得トランジスタCGTは、HCGモードで、ターンオフ状態を維持し、LCGモードで、ターンオン状態を維持する。
第1トランジスタT1は、HCGモードでターンオフされ、LCGモードでターンオンされて、第1キャパシタCP1のキャパシタンスがフローティング拡散領域FDに提供される。
ピクセルPXeは、LCGモードで、第1キャパシタCP1がフローティング拡散領域FDに電気的に接続された状態で、ピクセル電圧及びリセット電圧を各々TC時点とTD時点で、サンプリング(カラムラインCLiに出力)する。
【0096】
図8Cに示していない他の実施形態で、ピクセルPXeの動作は、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードを含み得る。
この場合、ピクセルPXeは、MCGモードで、変換利得トランジスタCGTのターンオンによって、第2ノードN2のジャンクションキャパシタンスをフローティング拡散領域FDに提供する。
また、ピクセルPXeは、LCGモードで、変換利得トランジスタCGT及び第1トランジスタT1のターンオンによって、第2ノードN2のジャンクションキャパシタンス及び第1キャパシタCP1のキャパシタンスをフローティング拡散領域FDに提供する。
【0097】
図9Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図9AのピクセルPXfは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図8Cを参照して重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図9Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXfは、
図7Aを参照して説明したピクセルPXdと異なって、第1ノードN1と第2ノードN2との間に第3フィードバックトランジスタFBT3が追加に並列に接続されて配置される。
【0098】
また、第1ノードN1と第2ノードN2との間に第3キャパシタCP3が追加に並列に接続される。
即ち、第1ノードN1と第2ノードN2との間に第1フィードバックトランジスタFBT1、第2フィードバックトランジスタFBT2、及び第3フィードバックトランジスタFBT3が互いに並列に接続される。
また、第1フィードバックトランジスタFBT1、第2フィードバックトランジスタFBT2、及び第3フィードバックトランジスタFBT3の各一端子と各々接続された第1キャパシタCP1、第2キャパシタCP2、及び第3キャパシタCP3も互いに並列に接続される。
第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、及び第3トランジスタT3は、各々第1フィードバックトランジスタFBT1、第2フィードバックトランジスタFBT2、及び第3フィードバックトランジスタFBT3と直列に接続される。
一実施形態で、第1キャパシタCP1、第2キャパシタCP2、及び第3キャパシタCP3の中の少なくともいずれか1つは、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
【0099】
本発明の実施形態によるピクセルPXfは、少ない数のトランジスタを利用してグローバルシャッターモードで動作する。
また、第1キャパシタCP1、第2キャパシタCP2、及び第3キャパシタCP3の各々とフローティング拡散領域FDとの間の経路は、互いに対称的である。
したがって、グローバルシャッターモードでも相関二重サンプリング(CDS)が正確に実行される。
【0100】
図9A~
図9Cを参照して説明する実施形態は、ピクセルPXfがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明するが、実施形態によってピクセルPXfは、スーパーフォトダイオードピクセルであり得る。
ピクセルPXfは、
図1のイメージセンサー100のピクセルアレイ110に含まれたピクセルPXsの中の一部のピクセルに対応するか、或いは、全部のピクセルに対応し得る。
ピクセルPXfは、グローバルシャッターモードのオートフォーカシング動作のためのピクセル電圧を生成する。
例えば、グローバルシャッターモードの信号ダンプ動作で、複数のフォトダイオード(PD1、PD2)で生成した光電荷に対応する電圧を、各々互いに異なるキャパシタ(CP1、CP2)に別々に格納する。
【0101】
又は、第2キャパシタCP2には第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応する電圧を格納し、第1キャパシタCP1には第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応する電圧を共に格納する。
イメージセンサー100は、ピクセルPXcの第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応するピクセル電圧と第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応するピクセル電圧を利用して、グローバルシャッターモードで、オートフォーカシング動作を実行する。
一実施形態で、オートフォーカシングに使用される位相データを生成するピクセルPXfが、スーパーフォトダイオードピクセルで構成される場合、ピクセルPXfのローリングシャッターモードで出力は、イメージ生成に使用されなく、バッドピクセル訂正処理が実行される。
【0102】
図9Bは、
図9AのピクセルPXfのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
図9Bを参照して説明するピクセルPXfの動作は、第2キャパシタCP2には第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応する電圧が格納され、第3キャパシタCP3には第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応する電圧が共に格納されることを仮定して説明する。
第1キャパシタCP1にはリセット電圧が格納される。
図7Bを参照して説明したピクセルPXdの動作と相違点を主に説明する。
【0103】
信号ダンプ動作で、TA時点で、ハイレベルの第1フィードバック制御信号FB1によってターンオンされた第1フィードバックトランジスタを通じて、リセット電圧が第1キャパシタCP1に格納される。
TB時点で、ハイレベルの第2フィードバック制御信号FB2によってターンオンされた第2フィードバックトランジスタを通じて、第1フォトダイオードPD1の光電荷に対応するピクセル電圧が第2キャパシタCP2に格納される。
TC時点で、ハイレベルの第3フィードバック制御信号FB3によってターンオンされた第3フィードバックトランジスタを通じて、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2の全ての光電荷に対応するピクセル電圧が第3キャパシタCP3に格納される。
【0104】
ローリングリードアウト動作で、TD時点で、第1制御信号LOF1によってターンオンされた第1トランジスタT1によって第1キャパシタCP1に格納されたリセット電圧がフローティング拡散領域FDに移動し、リセット電圧がカラムラインCLiに出力される。
TE時点で、第2制御信号LOF2によってターンオンされた第2トランジスタT2によって第2キャパシタCP2に格納されたピクセル電圧がフローティング拡散領域FDに移動する。
第1フォトダイオードPD1の光電荷に対応するピクセル電圧がカラムラインCLiに出力される。
TF時点で、第3キャパシタCP3に格納されたピクセル電圧がフローティング拡散領域FDに移動する。
第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2の全ての光電荷に対応するピクセル電圧がカラムラインCLiに出力される。
【0105】
図9Cは、
図9AのピクセルPXfのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
図9Cを参照して説明するピクセルPXfの動作は、ピクセルPXfがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明する。
図8Cを参照して説明したピクセルPXeの動作と相違点を主に説明する。
図9Cを参照して説明するピクセルPXfの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含む。
【0106】
ピクセルPXfは、第2及び第3制御信号(LOF2、LOF3)がHCGモード及びLCGモードのリードアウト動作の全てでローレベルを維持し、第2及び第3トランジスタ(T2、T3)がターンオフされた状態を維持する。
第1、第2、及び第3フィードバックトランジスタ(FBT1、FBT2、FBT3)は、リードアウト動作の全てでローレベルを維持する。
HCGモードで、TA時点で、リセット電圧がサンプリングされた後、第1及び第2伝送トランジスタ(TX1、TX2)が第1及び第2伝送制御信号(TG1、TG2)によって同時にターンオンされる。
したがって、第1及び第2フォトダイオード(PD1、PD2)によって生成された光電荷が同時にフローティング拡散領域FDに移動し、TB時点で、ピクセル電圧がサンプリングされる。
LCGモードで、第1トランジスタT1がターンオンされて、第1キャパシタCP1がフローティング拡散領域FDに電気的に接続される。
第1キャパシタCP1がフローティング拡散領域FDに電気的に接続された状態で、TC時点で、LCGモードのピクセル電圧がサンプリングされる。
T7時点で、リセットトランジスタRXがターンオンされ、TD時点で、LCGモードのリセット電圧がサンプリングされる。
【0107】
図10Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図10AのピクセルPXgは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図9Cを参照して重複するか、或いは、類似の部分は詳細な説明を省略する。
図10Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXgは、
図9Aを参照して説明したピクセルPXfと異なって、第2ノードN2とフローティング拡散領域FDを接続する変換利得トランジスタCGTを含む。
【0108】
一実施形態で、第2ノードN2は、変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって選択的にフローティング拡散領域FDと電気的に結合する。
他の実施形態で、第1キャパシタCP1、第2キャパシタCP2、及び第3キャパシタCP3の中の少なくとも1つは、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、及び第3トランジスタT3と変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって選択的にフローティング拡散領域FDと電気的に結合する。
一実施形態で、第1キャパシタCP1、第2キャパシタCP2、及び第3キャパシタCP3の中の少なくともいずれか1つは、ラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成される。
本発明の実施形態によるピクセルPXgは、少ない数のトランジスタを利用してグローバルシャッターモードで動作することができ、キャパシタ(CP1、CP2、CP3)の各々とフローティング拡散領域FDとの間の経路は互いに対称的である。
したがって、グローバルシャッターモードでも相関二重サンプリング(CDS)が正確に実行される。
【0109】
ピクセルPXgは、グローバルシャッターモードのオートフォーカシング動作のためのピクセル電圧を生成する。
ピクセルPXgは、変換利得トランジスタCGTのターンオン又はターンオフによって選択的に第2ノードN2のジャンクションキャパシタンスをフローティング拡散領域FDに提供する。
また、ピクセルPXgは、変換利得トランジスタCGTのターンオンと第1、第2、及び第3トランジスタ(T1、T2、T3)の選択的なターンオン又はターンオフによって選択的にキャパシタ(CP1、CP2、CP3)の中の少なくとも1つのキャパシタンスをフローティング拡散領域FDに提供する。
したがって、ピクセルPXgは、ローリングシャッターモードで、複数の変換利得モードを提供する。
また、ピクセルPXgは、ローリングシャッターモードのHCGモードで、第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質を向上させることができる。
【0110】
図10A~
図10Cを参照して説明する実施形態は、ピクセルPXgがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明するが、実施形態によってピクセルPXgは、スーパーフォトダイオードピクセルであり得る。
ピクセルPXgは、
図1のイメージセンサー100のピクセルアレイ110に含まれたピクセルPXsの中の一部のピクセルに対応するか、或いは、全部のピクセルに対応し得る。
一実施形態で、オートフォーカシングに使用される位相データを生成するピクセルPXgが、スーパーフォトダイオードピクセルで構成される場合、ピクセルPXgのローリングシャッターモードで出力は、イメージ生成に使用されなく、バッドピクセル訂正処理が実行される。
【0111】
図10Bは、
図10AのピクセルのグローバルシャッターモードでのピクセルPXgの動作を説明するためのタイミング図である。
図9Bを参照して説明したピクセルPXfの動作と相違点を主に説明する。
図10Bを参照して説明するピクセルPXgの動作は、第2キャパシタCP2には第1フォトダイオードPD1で生成した光電荷に対応する電圧が格納され、第3キャパシタCP3には第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成した光電荷に対応する電圧が共に格納されることを仮定して説明する。
【0112】
第1キャパシタCP1にはリセット電圧が格納される。
図9Bを参照して説明したピクセルPXfの動作と相違点を主に説明する。
変換利得トランジスタCGTは、ローレベルの変換利得制御信号DCGによって信号ダンプ動作でターンオフ状態を維持し、ハイレベルの変換利得制御信号DCGによってローリングリードアウト動作でターンオン状態を維持する。
【0113】
図10Cは、
図10AのピクセルPXgのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
図10Cを参照して説明するピクセルPXgの動作は、ピクセルPXgがデュアルフォトダイオードピクセルであることを仮定して説明する。
図9Cを参照して説明したピクセルPXfの動作と相違点を主に説明する。
【0114】
図10Cを参照して説明するピクセルPXgの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含む。
変換利得トランジスタCGTは、HCGモードでターンオフ状態を維持し、LCGモードでターンオン状態を維持する。
したがって、HCGモードで第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質を向上させることができる。
【0115】
図10Cに示さない他の実施形態で、ピクセルPXgの動作は、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードを含む。
この場合、ピクセルPXgは、MCGモードで、変換利得トランジスタCGTのターンオンによって第2ノードN2のジャンクションキャパシタンスをフローティング拡散領域FDに提供する。
また、ピクセルPXgは、LCGモードで、変換利得トランジスタCGT及び第1トランジスタT1のターンオンによって第2ノードN2のジャンクションキャパシタンス及び第1キャパシタCP1のキャパシタンスをフローティング拡散領域FDに提供する。
したがって、変換利得トランジスタCGTによって第2ノードN2とフローティング拡散領域FDが分離されることによって、HCGモードでイメージの品質が向上され、さらに多い数の変換利得モードを提供することができる。
【0116】
図11Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図11AのピクセルPXhは、
図1のイメージセンサー100のピクセルPXに対応する。
図3A~
図10Cを参照して重複するか、或いは、類似む部分は詳細な説明を省略する。
図11Aを参照すると、本発明の実施形態によるピクセルPXhは、
図6Aを参照して説明したピクセルPXcと異なって、フォトダイオードPD、及び伝送トランジスタTXを含む。
【0117】
本発明の実施形態によるピクセルPXhは、イメージセンサー100がグローバルシャッターモードで動作する場合、蓄積時間にフォトダイオードPDでオーバーフローされた電荷が、変換利得トランジスタCGTの電位障壁を越えてラテラルオーバーフロー蓄積キャパシタLOFICで構成された第3キャパシタCP3に格納される。
この場合、リセット制御信号RSは、ローレベルを有し、リセットトランジスタRXは、ターンオフされる。
第3トランジスタT3は、ターンオンされ、第2ノードN2と第3キャパシタCP3を電気的に接続する。
ピクセルPXhは、第3キャパシタCP3に格納されたオーバーフローされた光電荷に対応する電圧を、第1キャパシタCP1に格納された光電荷に対応する電圧と別に読み出す。
即ち、ピクセルPXhは、イメージセンサー100のグローバルシャッターモードでも高照度環境に対応してフォトダイオードPDでオーバーフローされた電荷にさらに基づいてイメージ信号を生成することができる。
【0118】
ピクセルPXhは、イメージセンサー100のグローバルシャッターモードで信号ダンプ動作を実行する。
フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFで増幅されて第1キャパシタCP1に格納され、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFで増幅されて第2キャパシタCP2に格納される。
又は、リセット電圧が第1キャパシタCP1に格納され、ピクセル電圧が第2キャパシタCP2に格納される。
この時、選択トランジスタSXは、ターンオフされる。
また、ピクセルPXhは、グローバルシャッターモードのリードアウト動作で、第1キャパシタCP1及び/又は第2キャパシタCP2に各々格納されたピクセル電圧及び/又はリセット電圧に対応する電荷が、リードトランジスタ(RT1、RT2)の中の1つを通じてフローティング拡散領域FDに移動することによって、イメージ品質の劣化を減少させることができる。
また、ピクセルPXhは、ローリングシャッターモードのHCGモードで、第2ノードN2がフローティング拡散領域FDから分離されることによって、イメージセンサー100で生成するイメージの品質を向上させることができる。
【0119】
一実施形態で、第3トランジスタT3は、省略され、第2ノードN2と第3キャパシタCP3は、互いに分離される。
一実施形態で、デュアル変換利得トランジスタDCGは、省略され、第2ノードN2とフローティング拡散領域FDは、直接接続される。
この場合、
図3Aの実施形態と同様に動作する。
一実施形態で、ピクセルPXhは、第1~第3キャパシタ(CP1~CP3)と並列に接続された追加キャパシタを含み、オートフォーカシング動作を支援することができる。
この場合、フォトダイオードは、2つのデュアルフォトダイオードで構成され、
図6AのピクセルPXcと同様に動作することができる。
【0120】
図11Bは、
図11AのピクセルPXhのグローバルシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
図11Bを参照して説明するピクセルPXhの動作は、第1キャパシタCP1にピクセル電圧を格納し、第2キャパシタCP2にリセット電圧を格納し、第3キャパシタCP3にフォトダイオードPDでオーバーフローされた電荷が格納されることを仮定して説明する。
信号ダンプ動作で、リードトランジスタ(RT1、RT2)、第2トランジスタT2、及び第3トランジスタT3は、ローレベルのリード制御信号(RD1、RD2)、第2制御信号LOF2、及び第3制御信号LOF3によってターンオフ状態を維持する。
【0121】
T1時点で、ハイレベルのリセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGによって、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTは、ターンオンされ、フローティング拡散領域FDは、リセットされる。
T2時点で、フローティング拡散領域FDの電圧に対応してソースフォロワートランジスタSFは、第1ノードN1にリセット電圧を出力する。
ハイレベルのフィードバック制御信号FB及び第1制御信号LOF1によって、フィードバックトランジスタFBT及び第1トランジスタT1がターンオンされる。
TA時点で、第1ノードN1のリセット電圧が第2キャパシタCP2に格納される。
T3時点で、第1トランジスタT1は、第1制御信号LOF1によってターンオフされ、T4時点で、伝送トランジスタTXのターンオンによってフォトダイオードPDで生成された光電荷に対応するピクセル電圧が、第1ノードN1に出力される。
TB時点で、フォトダイオードPDで生成された光電荷に対応する第1ノードN1のピクセル電圧が、第1キャパシタCP1に格納される。
【0122】
ローリングリードアウト動作のために、T7時点で、リセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGは、ハイレベルに遷移し、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTは、ターンオンされ、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされる。
選択制御信号SELは、ピクセル電圧及びリセット電圧のローリングリードアウト動作の間にハイレベルを維持し、選択トランジスタSXは、ターンオン状態を維持する。
T8時点で、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTは、ターンオフされ、T9時点で、第2リード制御信号RD2は、ハイレベルに遷移して第2リードトランジスタRT2がターンオンされる。
第2キャパシタCP2に格納された電荷は、第2リードトランジスタRT2を通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TC時点で、フローティング拡散領域FDのリセット電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0123】
T10時点で、第2リードトランジスタRT2は、ローレベルの第2リード制御信号RD2によってターンオフされ、T11時点で、リセット制御信号RS及び変換利得制御信号DCGは、ハイレベルに遷移し、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTは、ターンオンされ、フローティング拡散領域FDは、再びプリチャージされる。
T12時点で、リセットトランジスタRX及び変換利得トランジスタCGTは、ターンオフされ、T13時点で、第1リード制御信号RD1は、ハイレベルに遷移して第1リードトランジスタRT1がターンオンされる。
第1キャパシタCP1に格納された電荷は、第1リードトランジスタRT1を通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TD時点で、フローティング拡散領域FDのピクセル電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
T14時点で、第1リードトランジスタRT1は、ターンオフされ、T15時点で、第3制御信号LOF3及び変換利得制御信号DCGは、ハイレベルに遷移して第3トランジスタT3及び変換利得トランジスタCGTがターンオンされる。
第3キャパシタCP3に格納されたオーバーフローされた電荷は、第3トランジスタT3及び変換利得トランジスタCGTを通じてフローティング拡散領域FDに移動する。
TE時点で、フローティング拡散領域FDの電圧は、ソースフォロワートランジスタSFによって増幅されて選択トランジスタSXを経てカラムラインCLiに出力される。
【0124】
本発明の実施形態によるピクセルPXhのTE時点で出力されるフローティング拡散領域FDの電圧は、第3キャパシタCP3に格納されたオーバーフローされた電荷に対応する電圧とフォトダイオードPDのピクセル電圧を合計した値であり得る。
即ち、第3キャパシタCP3に格納されたオーバーフローされた電荷がフローティング拡散領域FDに移動する前に、フローティング拡散領域FDは、プリチャージされなくともよい。
一実施形態で、TD時点で、カラムラインCLiに出力された信号、及びTE時点で、カラムラインCLiに出力された信号は、各々リセット電圧に基づいてデジタルピクセル信号に変換され、ピクセル外部の信号処理回路で、その中で1つのデジタルピクセル信号を最終ピクセル信号に決定することができる。
したがって、ピクセルPXhは、高照度でも飽和されないイメージを生成することができる。
【0125】
図11Cは、
図11AのピクセルPXhのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
図6Cを参照して説明したピクセルPXcの動作と相違点を主に説明する。
図11Cを参照して説明するピクセルPXhの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード及びLCGモードを含む。
ピクセルPXhは、
図6Cを参照して説明したピクセルPXcのローリングシャッターモードでの動作と同一に動作することができる。
しかし、
図6Cと異なって伝送トランジスタ制御信号TGは、1つの信号のみが存在する。
【0126】
図11Dは、
図11AのピクセルPXhのローリングシャッターモードでの動作を説明するためのタイミング図である。
図6Dを参照して説明したピクセルPXcの動作と相違点を主に説明する。
図11Dを参照して説明するピクセルPXhの動作は、複数の変換利得モードを提供する。
一実施形態で、複数の変換利得モードは、HCGモード、MCGモード、及びLCGモードを含む。
ピクセルPXhは、
図6Dを参照して説明したピクセルPXcのローリングシャッターモードでの動作と同一に動作することができる。
しかし、
図6Dと異なって伝送トランジスタ制御信号TGは、1つの信号のみが存在する。
【0127】
図12は、本発明の一実施形態によるピクセルアレイのピクセルグループを説明するための図である。
図12を参照して説明するピクセルグループは、
図1のイメージセンサー100のピクセルアレイ110の一部に対応する。
図12のピクセルは、
図1~
図11Dを参照して説明した実施形態の中のいずれか1つのピクセルに対応する。
図1及び
図12を参照してピクセルアレイ110を説明する。
【0128】
一実施形態で、ピクセルアレイ110には同一のカラーフィルターを有するピクセルが連続して配置される。
同一のカラーフィルターを含むピクセルをピクセルグループと称する。
図12は、ピクセルアレイ110がテトラセル構造として、同一のカラーフィルターを有する4つのピクセルがピクセルグループを構成する実施形態を仮定して説明する。
この場合、第1ピクセルグループPG1及び第4ピクセルグループPG4は、緑色カラーフィルターを含み、第2ピクセルグループPG2はレッドカラーフィルターを含み、第3ピクセルグループPG3はブルーカラーフィルターを含む。
即ち、ピクセルグループ(PG1、PG2、PG3、PG4)は、ベイヤー(bayer)パターンに配置される。
ピクセルアレイ110には
図12のようなピクセルグループ(PG1、PG2、PG3、PG4)は、繰り返して配置される。
【0129】
図12の実施形態によるピクセルアレイ110を含むイメージセンサー100は、テトラモード又はノーマルモードで動作する。
外部環境が低照度である場合、イメージセンサー100は、テトラモードで動作する。
外部環境が正常照度である場合、イメージセンサー100は、ノーマルモードで動作する。
ノーマルモードで、ピクセルアレイ110は、ピクセルグループ(PG1、PG2、PG3、PG4)に含まれたピクセルの各々でアナログ信号を出力する。
テトラモードで、ピクセルアレイ110は、ピクセルの各々でアナログ信号を出力する代わりに、ピクセルグループ(PG1、PG2、PG3、PG4)別にアナログ信号を出力する。
即ち、ピクセルアレイ110は、ピクセルグループ単位に動作する。
例えば、同一のピクセルグループに含まれたピクセルは、同様に制御され、同一のピクセルグループに含まれたピクセルで出力される信号は、ビニング(binning)される。
【0130】
一実施形態で、ピクセルグループは、M×N(M、Nは2以上の整数)形態のピクセルを×含む。
M×N形態は、M個のピクセルラインが垂直方向に羅列された形態である。
M個のピクセルラインの各々は、水平方向に連続して羅列されたN個のピクセルを含む。
図12を参照した実施形態は、M及びNは、2であることと仮定されるが、本発明はこれに限定されなく、M及びNは、3であるか、或いは、それより大きい。
また、MとNは、異なる整数であり得る。
【0131】
図13は、本発明の一実施形態によるイメージセンサー100aの概略構成を示す斜視図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
イメージセンサー100aは、積層された第1基板10aと第2基板20aを含む。
第1基板10aは、例えば、第2基板20a上に基板の平面(D1及びD2と平行である面)と垂直になる方向D3に積層される。
第1基板10aと第2基板20aは、電気的に接続される。
例えば、第1基板10aと第2基板20aは、基板周辺領域に位置したパッドの間の貫通シリコン電極(Through Silicon Via:TSV)を通じてピクセル信号又は制御信号を伝送する。
第1基板10aと第2基板20aは、ピクセルPXiの内部のインピクセルコンタクト(IN_CT)を通じても電気的に接続される。
インピクセルコンタクトは、例えば、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトであり得る。
第1基板10aのピクセル信号(又はピクセルデータ)は、第2基板20aの読出し回路(又は、イメージ信号処理ロジック)に伝送される。
第2基板20aは、読出し回路、タイミング制御器、イメージ信号処理ロジック等のロジック、及びインターフェイス回路を含み得る。
読出し回路はADCを含み得る。
【0132】
図14は、本発明の一実施形態によるイメージセンサー100bの概略構成を示す斜視図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
イメージセンサー100bは、積層された第1基板10bと第2基板20bを含む。
第1基板10bと第2基板20bは、ピクセルレベルのC2Cインターコネクションを利用したウエハボンディング工程を通じて互いに接続される。
第1基板10bと第2基板20bは、ピクセルPXj内部のインピクセルコンタクトのみならず、基板周辺領域に位置したC2C(Cu-to-Cu)アレイを通じても電気的に接続される。
C2Cアレイを通じてピクセル回路を制御するための制御信号が伝送される。
インピクセルコンタクトを通じて第1基板10bのピクセル信号(又は、ピクセルデータ)は、第2基板20bの読出し回路(又は、イメージ信号処理ロジック)に伝送される。
【0133】
図15は、本発明の一実施形態によるイメージセンサー100cの概略構成を示す斜視図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
図15を参照すると、イメージセンサー100cは、第1基板10c、第2基板20cの外に第3基板30cをさらに含む。
第3基板30c、第2基板20c、及び第1基板10cは、基板の平面(D1及びD2と平行である面)と垂直になる方向D3に順次に積層される。
第3基板30cは、メモリ装置を含む。
例えば、第3基板30cは、DRAM、SRAM等の揮発性メモリ装置を含み得る。
第3基板30cは、第1基板10c及び第2基板20cから信号が伝達され、メモリ装置を通じて信号を処理する。
【0134】
図16Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサー100dの概略構成を示す斜視図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
図16Aを参照すると、イメージセンサー100dは、第1基板10d、第2基板20d、及び第3基板30dを含む。
第3基板30d、第2基板20d、及び第1基板10dは、基板の平面(D1及びD2と平行である面)と垂直になる方向D3に順次に積層される。
一実施形態で、第1基板10d及び第2基板20dの各々に、ピクセルの回路(PXl_a、PXl_b)の一部が形成される。
ピクセルの第1の部分回路(PXl_a)は、第1基板10dに配置され、ピクセルの残りの第2の部分回路(PXl_b)は、第2基板20dに配置される。
第3基板30dは、読出し回路、タイミング制御器、イメージ信号処理ロジック等のロジック、及びインターフェイス回路を含み得る。
読出し回路は、ADCを含み得る。
【0135】
例えば、
図1~
図11の実施形態によるピクセル(PXa~PXh)でフォトダイオードが第1基板10dに配置され、残りのピクセル回路は、第2基板20dに配置される。
又は、ピクセル(PXa~PXh)でフォトダイオード、伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ、及び選択トランジスタが、第1基板10dに配置され、実施形態によって、デュアル変換利得トランジスタ、キャパシタ、キャパシタと接続されたトランジスタ、及びフィードバックトランジスタは、第2基板20dに配置され得る。
又は、ピクセル(PXa~PXh)でフォトダイオード、伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、デュアル変換利得トランジスタ、キャパシタ、及びキャパシタと接続されたトランジスタは、第1基板10dに配置され、残りの回路は、第2基板20dに配置される。
ピクセル(PXa~PXh)を構成する回路の中で第1基板10d及び第2基板20dに配置される形態はこれに限定されない。
【0136】
第1基板10d及び第2基板20dは、互いに電気的に接続される。
一実施形態で、第1基板10dと第2基板20dは、基板周辺領域に位置した貫通シリコン電極TSVを通じてピクセル信号又は制御信号を伝送する。
一実施形態で、第1基板10dのピクセルの第1の部分回路(PXl_a)と第2基板20dのピクセルの第2の部分回路(PXl_b)は、第1インター基板接続構造INTC1を通じても電気的に接続される。
インター基板接続構造INTC1は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクト、ディープコンタクト構造であり得る。
ディープコンタクト構造は、貫通シリコン電極を含む。
【0137】
以下で
図16B及び
図16Cを参照して説明する。
インター基板接続構造INTC1は、ピクセルの第1の部分回路(PXl_a)の素子と電気的に接続されたインピクセルコンタクト(IN_CT1)とピクセルの第2の部分回路(PXl_b)の素子と電気的に接続されたインピクセルコンタクト(IN_CT2)を互いに電気的に接続する。
一実施形態で、第1基板10d及び/又は第2基板20dは、貫通シリコン電極TSV及び/又は第2インター基板接続構造INTC2を通じて第3基板30dと電気的に接続される。
第1基板10d及び/又は第2基板20dの信号は、貫通シリコン電極TSV及び/又は第2インター基板接続構造INTC2を通じて第3基板30dの読出し回路(又は、イメージ信号処理ロジック)に伝送される。
一実施形態で、ピクセルの第2の部分回路(PXl_b)は、第3基板30dの回路とCu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを通じて電気的に接続される。
第2インター基板接続構造INTC2は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを含む。
一実施形態で、ピクセルの第2の部分回路(PXl_b)は、第3基板30dの回路とTSC(Thru-silicon Copper)を通じて電気的に接続される。
【0138】
図16Bは、
図16Aのイメージセンサー100dの一実施形態による概略構成を示す断面図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
図16Bを参照すると、イメージセンサー100d1は、第1構造体S1、第2構造体S2、及び第3構造体S3を含む。
一実施形態で、第1構造体S1は、フォトダイオードPD、伝送ゲートTG、及びフローティング拡散領域FDを含む。
一実施形態で、ピクセル(PXl_1、PXl_2)の各々のピクセル回路は、第2構造体S2に配置される。
又は、一実施形態で、ピクセル(PXl_1、PXl_2)の各々のピクセル回路の一部は、第1構造体S1に配置され、他の部は、第2構造体S2に配置される。
【0139】
即ち、
図16Bは、例示的に、第1構造体S1のフローティング拡散領域FDが第2構造体S2のトランジスタTRと直接接続されることを示す。
しかし、
図16Bと異なって第1構造体S1のフローティング拡散領域FDは、第1構造体S1の他のピクセル回路を通じて第2構造体S2のトランジスタTRと電気的に接続されてもよい。
一実施形態で、第3構造体S3は、読出し回路、タイミング制御器、イメージ信号処理ロジック等のロジック、及びインターフェイス回路を含み得る。
一実施形態で、第1構造体S1、第2構造体S2、及び第3構造体S3は、電気的信号の伝達のための配線層WSを含む。
一実施形態で、第1構造体S1は、互いに対向する第1面FS1と第2面BS1を含む。
第1面FS1は、第1構造体S1の前面であり、第2面BS1は、第1構造体S1の背面であり得る。
例えば、イメージセンサー100d1は、第1構造体S1の後面へ光が入射される、背面照射型(back sid eillumination type:BSI)イメージイメージセンサーであり得る。
【0140】
一実施形態で、第1構造体S1に配置されたピクセル(PXl_1、PXl_2)は、各々フォトダイオードPD、カラーフィルター(CFa、CFb)、及びマイクロレンズ(MLa、MLb)を含む。
図16Bは、ピクセル(PXl_1、PXl_2)の各々が互いに異なるマイクロレンズ(MLa、MLb)を含むことを示したが、これとは異なって、イメージセンサー100d1の複数のピクセルが1つのマイクロレンズを共有することもできる。
又は、複数のフォトダイオードが1つのマイクロレンズを共有することもできる。
即ち、1つのマイクロレンズが複数のピクセル又は複数のフォトダイオードを横切って延長して形成することができる。
例えば、イメージセンサー100d1のピクセルは、一ピクセルの複数のフォトダイオードが1つのマイクロレンズを共有するデュアルフォトダイオードピクセルであり得る。
又はイメージセンサー100d1のピクセルは、複数のピクセルが1つのマイクロレンズを共有するスーパーピクセルであり得る。
【0141】
一実施形態で、第1構造体S1の第1基板W1の第1面FS1と第2面BS1との間で、第2面BS1から第1面FS1に向かって延長される複数の画素分離膜DTIが形成される。
画素分離膜DTIで、ピクセル(PXl_1、PXl_2)が互いに区分される。
一実施形態で、第1構造体S1は、素子分離部STIを含む。
一実施形態で、素子分離部STIは、第1基板W1の第1面FS1から第2面BS1に向かって所定の深さに延長され、絶縁物質を含む。
この場合、素子分離部STIは、画素分離膜DTIと互いに接続され、素子分離部STIと画素分離膜DTIの境界は、不明確であり得る。
一実施形態で、素子分離部STIは、第1基板W1の第1面FS1から第2面BS1に向かって所定の深さを有するドーピング領域として形成される。
ドーピング領域は、Pタイプの物質でドーピングされる。
【0142】
一実施形態で、第2構造体S2は、第2基板W2を含む。
一実施形態で、第2基板W2は、SOI(Silicon on Insulator)基板であり得る。
この場合、SOI基板が第1構造体S1に接合された後、SOI基板の一部がグラインディング(grinding)されるか、或いは、ポリッシング(polishing)されるか、或いはイオンカッティングされて分離される。
この場合、第2基板S2は、酸化物層OX及び埋め込み酸化物(buried oxide:BOX)層を含む。
第2基板W2は、活性層と称され得る。
一実施形態で、
図16Bで例示的に示したものとは異なって第2基板W2は、埋め込み酸化物BOX層を含まなくともよい。
即ち、第2基板W2は、SOI基板ではない一般的な半導体基板であり得る。
【0143】
一実施形態で、第1構造体S1と第2構造体S2は、ディープコンタクト構造DCNTを通じて互いに電気的に接続される。
ディープコンタクト構造DCNTは、第1構造体S1の少なくとも一部と第2構造体S2の少なくとも一部を横切るコンタクトで形成される。
ディープコンタクト構造DCNTは、第1構造体S1と第2構造体S2の接合の後に形成される。
一実施形態で、ディープコンタクト構造DCNTは、タングステンで構成された電気的接続経路を含み得る。
又は、一実施形態で、
図16Bで示したものとは異なって、第1構造体S1と第2構造体S2は、貫通シリコン電極を通じて互いに電気的に接続することもできる。
【0144】
又は、一実施形態で、第1構造体S1と第2構造体S2は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを通じて互いに電気的に接続することもできる。
又は、一実施形態で、第1構造体S1と第2構造体S2は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクト、ディープコンタクト構造DCNT、及び貫通シリコン電極の全てを通じて互いに電気的に接続することもできる。
一実施形態で、第2構造体S2と第3構造体S3は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを通じて電気的に接続される。
又は、
図16Bで示したものとは異なって、第2構造体S2と第3構造体S3は、貫通シリコン電極及び/又はTSCを通じて互いに電気的に接続することもできる。
一実施形態で、第1基板W1の第1面FS1と第2基板W2の第3面BS2が互いに対向し、第2基板W2の第4面FS2と第3基板W3の第5面FS3が互いに対向する。
【0145】
図16Cは、
図16Aのイメージセンサー100dの一実施形態による概略構成を示す断面図である。
図16Bのイメージセンサー100d1を参照した説明と重複するか、或いは類似の部分は詳細な説明を省略する。
図16Cを参照すると、イメージセンサー100d2は、第1構造体S1、第2構造体S2、及び第3構造体S3を含む。
一実施形態で、第1構造体S1、第2構造体S2、及び第3構造体S3は、各々基板(W1、W2、W3)を含む。
一実施形態で、第1構造体S1と第2構造体S2は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを通じて互いに電気的に接続される。
【0146】
又は、
図16Cで示したものとは異なって、第1構造体S1と第2構造体S2は、貫通シリコン電極を通じて互いに電気的に接続することもできる。
又は、第1構造体S1と第2構造体S2は、Cu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクト及び貫通シリコン電極の全てを通じて互いに電気的に接続することもできる。
一実施形態で、第2構造体S2と第3構造体S3は、TSC及び/又はCu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを通じて電気的に接続される。
TSCは、第2基板W2を貫通して形成されたCu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを含む。
又は、
図16Cで示したものとは異なって、第2構造体S2と第3構造体S3は、貫通シリコン電極及び/又はCu-to-Cu(C2C)ボンディングコンタクトを通じて互いに電気的に接続することもできる。
一実施形態で、第1基板W1の第1面FS1と第2基板W2の第4面FS2が互いに対向し、第2基板W2の第3面BS2と第3基板W3の第5面FS3が互いに対向する。
【0147】
図17は、本発明の一実施形態による電子装置の概略構成を示すブロック図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
電子装置1000は、撮像部1100、イメージセンサー1200、及びプロセッサ1300を含む。
電子装置1000は、イメージセンサー1200からプロセッサ1300に提供する位相データに基づいたオートフォーカシングを実行する。
位相データは、
図6A、
図9A、及び
図10Aを参照して説明したピクセル(PXc、PXf、PXg)のピクセル電圧に基づいて、イメージ信号プロセッサ1240で生成する。
【0148】
プロセッサ1300は、電子装置1000の全体的な動作を制御する。
プロセッサ1300は、レンズ駆動部1120に制御信号を提供して、レンズ1110の位置を制御する。
その結果、焦点距離が制御される。
撮像部1100は、光を受信する構成要素として、レンズ1110、レンズ駆動部1120を含む。
レンズ1110は、複数のレンズを含む。
レンズ駆動部1120は、プロセッサ1300の制御信号に基づいて、客体Sからの距離が増加する方向又は減少する方向にレンズ1110を移動させる。
【0149】
イメージセンサー1200は、入射した光に基づいて、イメージデータ及び位相データを生成する。
イメージセンサー1200は、ピクセルアレイ1210、タイミングコントローラ1220、ADC1230、及びイメージ信号プロセッサ1240を含む。
ピクセルアレイ1210のピクセルは、少なくとも1つの光電変換素子を含む。
本発明の実施形態によるピクセルアレイ1210のピクセルは、グローバルシャッターモード又はローリングシャッターモードで動作することができる。
イメージ信号プロセッサ1240は、プロセッサ1300が伝送した撮影モード信号MODEに基づいて、モード制御信号MCを生成する。
ピクセルは、イメージ信号プロセッサ1240が伝送したモード制御信号MCに基づいて、グローバルシャッターモード及びローリングシャッターモードの中のいずれか1つで動作する。
【0150】
プロセッサ1300は、位相データを利用して位相差(disparity)演算を実行する。
プロセッサ1300は、レンズ1110の位置を移動させるため、レンズ駆動部1120に位相差演算結果に基づいた制御信号を提供する。
プロセッサ1300は、タイミングコントローラ1220に動作モード制御信号(INFO_MD)を提供する。
タイミングコントローラ1220は、動作モード制御信号(INFO_MD)に基づいて、ピクセルアレイ1210の動作を制御する。
【0151】
図18は、本発明の一実施形態によるアプリケーションプロセッサ1300aの概略構成を示すブロック図である。
先に説明した部分と重複される部分は詳細な説明を省略する。
アプリケーションプロセッサ1300aは、イメージ信号処理装置1310を含む。
イメージ信号処理装置1310は、複数のイメージ信号処理部(ISP1、ISP2、ISP3)(1311~1313)、カメラモジュール制御部1314、及びカメラインターフェイス1315を含む。
【0152】
カメラモジュール制御部1314は、複数のカメラモジュールに制御信号(CSa、CSb、CSc)を伝送する。
図18は、3つのカメラモジュールに制御信号(CSa、CSb、CSc)を伝送するものとして示したが、実施形態がこれに制限されることではない。
実施形態に応じて、カメラモジュール制御部1314は、2つのカメラモジュールに制御信号を伝送するか、或いは、4つ以上のカメラモジュールに制御信号を伝送することができる。
本発明の実施形態によるカメラモジュール制御部1314は、複数のカメラモジュールの中の少なくとも1つをグローバルシャッターモードで動作するように制御信号(CSa、CSb、CSc)を伝送する。
イメージ信号(ISa、ISb、ISc)は、複数のカメラからカメラインターフェイス1315を通じて外部メモリ1400に格納される。
【0153】
イメージ信号処理部(ISP1、ISP2)は、外部メモリ1400に格納されたイメージ信号(ISa、ISb、ISc)を処理してディスプレイに表示するか、又はオートフォーカシングを実行する。
イメージ信号(ISa、ISb、ISc)は、イメージデータ及び位相データを含む。
外部メモリ1400に格納されるイメージ信号(ISa、ISb、ISc)は、エンコーディングされたイメージ信号である。
イメージ信号処理部(ISP1、ISP2)は、外部メモリ1400からエンコーディングされたイメージ信号を読出してデコーディングし、デコーディングされたイメージ信号に基づいて、生成されるイメージデータをディスプレイする。
【0154】
図19は、本発明の一実施形態によるイメージセンサーの動作方法を説明するためのフローチャートである。
イメージセンサーは、
図1のイメージセンサー100であり得る。
イメージセンサー100は、S110段階で、制御信号を受信する。
制御信号は、イメージ処理プロセッサ又は電子装置で提供される。
制御信号は、グローバルシャッターモードでイメージ撮影を指示する信号又はローリングシャッターモードでイメージ撮影を指示する信号である。
【0155】
S120段階で、制御信号がグローバルシャッターモードを指示する場合、S130段階を実行し、制御信号がローリングシャッターモードを指示する場合、S150段階を実行する。
S130段階で、イメージセンサー100は、リセット電圧とピクセル電圧の信号ダンピング動作を実行する。
イメージセンサー100のピクセルは、
図3A、
図4A、
図5A、
図6A、
図7A、
図8A、
図9A、及び
図10Aの中のいずれか1つであり得る。
信号ダンピング動作は、同一の時間区間で光に露出された複数のピクセルの各々に含まれたフォトダイオードで生成した光電荷に対応して、ソースフォロワートランジスタが出力した第1ピクセル電圧を第1キャパシタに格納し、ソースフォロワートランジスタが出力したフローティング拡散領域の第1リセット電圧を第2キャパシタに格納して実行する。
信号ダンピング動作は、
図3D、
図4B、
図5B、
図6B、
図7B、
図8B、
図9B、及び
図10Bのタイミングのように動作することができる。
【0156】
S140段階で、イメージセンサー100は、ローリングリードアウトで第1キャパシタに格納された第1ピクセル電圧及び第2キャパシタに格納された第1リセット電圧に各々対応して、ソースフォロワートランジスタの出力をカラムラインに出力する。
ローリングリードアウト動作は、
図3D、
図4B、
図5B、
図6B、
図7B、
図8B、
図9B、及び
図10Bのタイミングのように動作することができる。
S150段階で、イメージセンサー100は、制御信号がローリングシャッターモードの複数の変換利得モードで撮影を指示する場合、S160段階を実行し、制御信号がローリングシャッターモードの単一変換利得モードで撮影を指示する場合、S180段階を実行する。
S160段階で、イメージセンサー100は、第1キャパシタ及び第2キャパシタの中の少なくともいずれか1つのキャパシタンスをフローティング拡散領域に選択的に提供する。
【0157】
S170段階で、イメージセンサー100は、第1キャパシタ及び第2キャパシタの中の少なくともいずれか1つとフローティング拡散領域を電気的に分離又は結合させながら、ローリングリードアウト方式でリセット電圧及びピクセル電圧を出力する。
S180段階で、イメージセンサー100は、第1キャパシタ及び第2キャパシタとフローティング拡散領域の結合又は分離が固定された状態で、ローリングリードアウト方式でリセット電圧及びピクセル電圧を出力する。
即ち、1つの変換利得モードで、ローリングリードアウト方式でリセット電圧及びピクセル電圧を出力する。
【0158】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0159】
10b、10c、10d 第1基板
20b、20c、20d 第2基板
30c、30d 第3基板
100、100a~d、100d1、100d2 イメージセンサー
110 ピクセルアレイ
120 ロードライバー
130 タイミングコントローラ
140 ランプ信号生成器
150 ADC
151 比較器
152 カウンター回路
160 出力バッファ
161 カラムメモリブロック
162 センスアンプ
1000 電子装置
1100 撮像部
1110 レンズ
1120 レンズ駆動部
1200 イメージセンサー
1210 ピクセルアレイ
1220 タイミングコントローラ
1230 ADC
1240 イメージ信号プロセッサ
1300 プロセッサ
1300a アプリケーションプロセッサ
1310 イメージ信号処理装置
1311~1313 イメージ信号処理部
1314 カメラモジュール制御部
1315 カメラインターフェイス
1400 外部メモリ
CP1、CP2 (第1、第2)キャパシタ
FBT フィードバックトランジスタ
FD フローティング拡散領域
PD フォトダイオード
PSX プリチャージ選択トランジスタ
PX プリチャージトランジスタ
PX ピクセル
RX リセットトランジスタ
SF ソースフォロワートランジスタ
SX 選択トランジスタ
T1、T2 (第1、第2)トランジスタ
TX 伝送トランジスタ