(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001474
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、通信端末、支払金額計算装置、ポイント加算装置、商品提供装置、通信端末、情報付与装置、棚、及び移動量計算装置
(51)【国際特許分類】
G16H 10/40 20180101AFI20241225BHJP
G16H 20/60 20180101ALI20241225BHJP
G16H 50/20 20180101ALI20241225BHJP
G16H 50/30 20180101ALI20241225BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241225BHJP
G06Q 30/0226 20230101ALI20241225BHJP
【FI】
G16H10/40
G16H20/60
G16H50/20
G16H50/30
G06Q50/10
G06Q30/0226
【審査請求】未請求
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101090
(22)【出願日】2023-06-20
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】515029156
【氏名又は名称】株式会社ユカシカド
(74)【代理人】
【識別番号】100103687
【弁理士】
【氏名又は名称】百瀬 尚幸
(74)【代理人】
【識別番号】100095289
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100101166
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 理絵
(72)【発明者】
【氏名】美濃部 慎也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
5L099
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC11
5L050CC11
5L099AA15
5L099AA22
(57)【要約】
【課題】生体の体液を直接的に把握して生体の状態を把握する
【解決手段】情報処理装置は、生体の体液が有する複数の成分の各々の濃度を取得する取得部と、前記取得された前記生体の体液が有する各成分の濃度と、前記生体の属性データにより定まる目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違を計算する計算部と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体の体液が有する複数の成分の各々の濃度を取得する取得部と、
前記取得された前記生体の体液が有する各成分の濃度と、前記生体の属性データにより定まる目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違を計算する計算部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、生体の体液が有する複数の成分の各々と反応して各成分の濃度に応じて発色状態(色・濃度)が変化する複数の試薬を担持する試薬担持体に、前記体液が付着されることにより変化した、前記複数の試薬を撮像した撮像画像に基づいて、前記生体の体液が有する各成分の濃度を計算することにより、前記生体の体液が有する各成分の濃度を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記各成分の前記相違に関連する情報を出力する出力部を更に備える請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記各成分の前記相違関連する情報は、
前記各成分の前記相違の態様を示す情報、
前記各成分の前記濃度の情報、
前記各成分の前記相違の態様に対応する、前記生体が有する各成分の濃度と、前記目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違を解消するためのソリューション、及び、
前記ソリューションを達成するための商品の店舗の情報、
の少なくとも1つである請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ソリューションは、
前記各成分の前記相違の態様に対応して推奨される摂取物及び推奨されない非摂取物の少なくとも一方の情報、
前記摂取物のレシピ情報、及び
前記各成分の前記相違の態様に対応する生活態様のアドバイス情報
の少なくとも1つである、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記摂取物の情報は、前記摂取物の品名、前記摂取物を入手可能な店の情報、前記摂取物の摂取量の少なくとも1つである、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記アドバイス情報は、人工知能ツールを用いて、生成される、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記体液が付着されることにより変化した前記複数の試薬の前記撮像画像と、生体の体液の複数の成分の各々の複数の濃度の各々の画像とに基づいて、前記生体の体液が有する各成分の濃度を計算する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生体の体液の複数の成分の各々の複数の濃度の各々の画像は、前記試薬担持体に担持され、
前記取得部は、前記体液が付着されることにより変化した前記複数の試薬の前記撮像画像と、前記試薬担持体に担持される前記複数の成分の各々の複数の濃度の各々の画像とに基づいて、前記生体の体液が有する各成分の濃度を計算する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記生体の体液の複数の成分の各々の複数の濃度の各々の画像を記憶する記憶部を更に備え、
前記取得部は、前記体液が付着されることにより変化した前記複数の試薬の前記撮像画像と、前記記憶部に記憶された画像とに基づいて、前記生体の体液が有する各成分の濃度を計算する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記記憶部に記憶された前記複数の成分の各々の複数の濃度の各々の画像は、所定の撮像環境を基準として作成され、
前記取得部は、異なる複数の撮像環境の中の前記所定の撮像環境以外の撮像環境で前記試薬担持体が撮像されて得られた前記複数の試薬の前記撮像画像を、前記所定の撮像環境で前記試薬担持体が撮像されて得られる前記複数の試薬の前記撮像画像に補正するように学習された学習済みモデルを用いて、前記複数の試薬の前記撮像画像を補正し、補正された前記複数の試薬の前記撮像画像と、前記記憶部に記憶された画像のデータとに基づいて、前記生体が有する各成分の濃度を計算する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は、画像マッチングにより、前記体液が付着されることにより変化した前記複数の試薬の前記撮像画像と、前記生体の体液の複数の成分の各々の複数の濃度の各々の画像とを比較し、当該比較の結果から、前記生体が有する各成分の濃度を計算する、8~請求項11の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記複数の試薬の前記撮像画像を受信する受信部を更に備える、請求項2及び請求項8~請求項12の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記生体は動物であり、前記体液は尿である、請求項1~請求項13の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータを、請求項1~請求項14の何れか1項に記載の前記取得部及び前記計算部として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項3に記載の前記各成分の前記相違に関連する情報を受信する受信部と、
前記各成分の前記相違に関連する情報を表示する表示部と、
を備える通信端末。
【請求項17】
前記各成分の前記相違関連する情報は、
前記各成分の前記相違の態様を示す情報、
前記各成分の前記濃度の情報、
前記各成分の前記相違の態様に対応する、前記生体が有する各成分の濃度と、前記目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違を解消するためのソリューション、及び、
前記ソリューションを達成するための商品の店舗の情報、
の少なくとも1つである請求項16に記載の通信端末。
【請求項18】
請求項3に記載の前記各成分の前記相違に関連する情報として、前記各成分の前記相違の態様を示す情報を受信する受信部と、
前記各成分の前記相違の態様を示す情報を表示する表示部と、
を備える通信端末。
【請求項19】
商品に付与された商品の情報を読み取る読取部と、
前記商品の情報に対応して予め定められた支払金額から請求項18に記載の前記表示部に表示された前記相違の態様を示す情報に応じた額だけ減額した金額を、最終の支払金額として計算する支払金額計算部と、
を備える支払金額計算装置。
【請求項20】
ポイント担持体から取得したポイントに請求項18に記載の前記表示部に表示された前記相違の態様を示す情報に応じたポイントを加算する加算部と、
を備えるポイント加算装置。
【請求項21】
請求項3に記載の前記各成分の前記相違に関連する情報として、前記各成分の前記相違の態様を示す情報を受信する受信部と、
前記各成分の前記相違の態様を示す情報を送信する送信部と、
を備える通信端末。
【請求項22】
請求項18又は請求項21の通信端末から、前記各成分の前記相違の態様を示す情報を取得(読み取る/受信)する取得部と、
前記取得された前記相違の態様を示す情報に対応する商品を提供する商品提供部と、
を備える商品提供装置。
【請求項23】
商品を製造する製造部と、
請求項18又は請求項21の通信端末から、前記各成分の前記相違の態様を示す情報を取得(読み取る/受信)する取得部と、
前記取得された前記相違の態様を示す情報に対応する商品が製造されるように前記製造部を制御する制御部と、
を備える商品提供装置。
【請求項24】
請求項3に記載の前記各成分の前記相違の態様を示す情報をと、前記相違の複数の態様の各々に対応して定められる複数の摂取物を販売する販売店における前記複数の摂取物が配置される領域における前記相違の態様に応じて定められる摂取物の位置を示すデータと、を受信する受信部と、
前記領域における前記相違の態様に応じて定められる摂取物の位置を示すデータに基づいて、前記領域における前記摂取物の位置を提示する提示部と、
を備える通信端末。
【請求項25】
請求項3に記載の前記各成分の前記相違に関連する情報として、前記各成分の前記相違の態様を示す情報を受信する受信部と、
複数の種類の摂取物を販売するウェブサイトにアクセスするアクセス部と、
前記アクセスされたウェブサイトの前記複数の種類の摂取物の中の前記受信された前記相違の態様を示す情報に対応した前記摂取物を表示する表示部と、
を備える通信端末。
【請求項26】
生体の体液が有する各成分の濃度と、生体の属性データにより定まる目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違に応じた複数の態様の何れかを示す情報を商品又は商品の包装に付与する情報付与装置。
【請求項27】
生体の体液が有する各成分の濃度と、生体の属性データにより定まる目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違に応じた複数の態様の各々に対応して、前記生体が有する各成分の濃度と、前記目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違を解消するためのソリューションを記憶する記憶部と、
指定された態様に対応する前記ソリューションを提供する提供部と、
を備えるソリューション提供装置。
【請求項28】
生体の体液が有する各成分の濃度と、生体の属性データにより定まる目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違に応じた複数の態様の各々に応じて区画され、各態様に対応して摂取することが推奨される摂取物が収容される棚。
【請求項29】
前記棚は、仕切り板により区画され、
前記仕切り板は、前記仕切り板により定まる収容領域の大きさが変化されるように、前記棚に移動可能に配置される、請求項28に記載の棚。
【請求項30】
前記区画には、前記態様を示す情報を表示する表示部が設けられる、請求項28又は請求項29に記載の棚。
【請求項31】
請求項29に記載の前記仕切り板の移動量を計算する移動量計算装置であって、
前記区画毎に、前記摂取物の売り上げ数を計数する計数部と、
前記計数された前記売り上げ数に応じて、前記売り上げ数が多い区画の収容領域の大きさが、前記売り上げ数が少ない区画の収容領域の大きさより、大きくなるための、前記仕切り板の移動量を計算する計算部と、
を備える移動量計算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、情報処理装置、プログラム、通信端末、支払金額計算装置、ポイント加算装置、商品提供装置、通信端末、情報付与装置、棚、及び移動量計算装置
に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザ端末、店舗端末、及びサーバ装置を備え、ユーザの健康状態に基づいて、ユーザの健康に適した飲食物を提供可能な店舗(飲食店)を紹介する店舗紹介システムが開示されている。
【0003】
ユーザ端末は、ユーザが摂取した飲食物に含まれる栄養素やその含有量、及びカロリーを測定する。脂質、糖質、タンパク質、及び水分に対する特徴量が得られる各波長の分光画像を取得し、分光画像に基づいて、測定対象食品の成分分析を実施し、各成分の成分含有率を算出し、カロリーを算出する。ユーザ端末装置の入力部を介してユーザ端末に、バイタルデータの各要素(年齢、身長、体重等)を入力する。ユーザ端末は、これらのデータをサーバ装置に送信する。
【0004】
サーバ装置は、ユーザの各栄養素の摂取量及びカロリーと理想栄養素量及び理想カロリーとから、過不足栄養素量及び過不足カロリーを算出し、ユーザの健康に適した飲食物を提供可能な店舗(飲食店)を抽出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の店舗紹介システムは、ユーザの健康に適した飲食物を提供可能な店舗(飲食店)を紹介するために、ユーザが摂取した飲食物に含まれる栄養素やその含有量、及びカロリーを測定する。このようにユーザが摂取した飲食物に含まれる栄養素では、ユーザの体液の状態を間接的にしか把握することができない。
【0007】
本開示の技術は、生体の体液の状態を直接的に把握することができる情報処理装置、プログラム、及び通信端末を提供することを目的とする。
【0008】
また、本開示の技術は、生体の体液の状態に関連する情報に対応する利益を提供可能な支払金額計算装置、ポイント加算装置、商品提供装置、通信端末、情報付与装置、棚、及び移動量計算装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため本開示の技術の第1の態様の情報処理装置は、生体の体液が有する複数の成分の各々の濃度を取得する取得部と、前記取得された前記生体の体液が有する各成分の濃度と、前記生体の属性データにより定まる目標生体の体液が有する各成分の目標濃度との相違を計算する計算部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の技術は、生体の体液を直接的に把握して生体の状態を把握することができる。
【0011】
また、本開示の技術は、生体の状態に対応する利益を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】尿が収容される容器に試薬担持体を投入する様子を示す図である。
【
図2】ソリューション提供システムのブロック図である。
【
図7】計算部及び読出部の処理内容を示す図である。
【
図8】スマホとサーバとの動作例を示すタイミングチャートである。
【
図9】スマホの表示装置のサーバから受信した各情報を表示する画面を示す図である。
【
図10】スマホの表示装置の栄養タイプを表示する画面を示す図である。
【
図12】スマホとコンビニ装置との動作例を示すタイミングチャートである。
【
図14】スマホと第1の商品提供装置との動作例を示すタイミングチャートである。
【
図15A】第2の商品提供装置のブロック図である。
【
図15B】スマホと第2の商品提供装置との動作例を示すタイミングチャートである。
【
図16】レストラン装置とサーバとの動作例を示すタイミングチャートである。
【
図17】スーパーマーケット装置のブロック図である。
【
図18】スマホとスーパーマーケット装置との動作例を示すタイミングチャートである。
【
図19】栄養タイプ及び商品の名前と、スーパーマーケットの売り場領域における指定された商品及びユーザの現在位置と、を示す図である
【
図20】スマホとECサイトのサーバとの動作例を示すタイミングチャートである。
【
図21A】スマホのECサイトのサーバからダウンロードした各栄養タイプの摂取物の注文画面を示す図である。
【
図21B】ユーザにより指定された栄養タイプにおける代表的な摂取物が仮注文された様子を示す注文画面を示す図である。
【
図21C】試薬担持体の注文の場合のスマホとサーバとの動作例を示すタイミングチャートである。
【
図23】コンビニエンスストアに設定された、各栄養タイプ応じて区画され、各栄養タイプに対応して摂取することが推奨される摂取物が収容される棚を示す正面図である。
【
図24】棚の収納領域を仕切る仕切り板の移動量を計算する仕切り板の移動量計算処理のフローチャートである。
【
図25】第1の変形例の尿が収容される容器に試薬担持体を投入する様子を示す図である。
【
図26】第1の変形例の取得部の処理内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本開示の技術の実施の形態を説明する。
【0014】
[実施の形態]
(構成)
図1は、尿18が収容される容器16に試薬担持体10を投入する様子を示す図である。
【0015】
試薬担持体10は、生体の体液が有する複数の成分の各々と反応して各成分の濃度に応じて発色状態が変化する複数の試薬12Aから12Fを担持する。本実施の形態では、試薬担持体10に6個の成分の各々と反応して各成分の濃度に応じて発色状態が変化する6個の試薬12Aから12Fを備える場合を例にとり、説明する。なお、成分及び試薬の数は、6個に限定されず、例えば、2個~5個、7個~10個等でもよい。
【0016】
生体は、例えば、人であり、体液は、例えば、尿である。なお、生体は、人以外の動物、例えば、牛、馬、又は、豚等でもよい。体液は、尿以外の血液、唾液、又は、汗等でもよい。発色状態には、例えば、色や濃度の状態があるが、本実施の形態では、濃度の状態である。具体的には、試薬12Aは、尿18の第1の成分(1)と反応して第1の成分の濃度に応じて濃度が変化する。試薬12Bは、尿18の第2の成分(2)と反応して第2の成分の濃度に応じて濃度が変化する。試薬12Cは、尿18の第3の成分(3)(例えば、尿酸)と反応して第3の成分の濃度に応じて濃度が変化する。試薬12Dは、尿18の第4の成分(4)と反応して第4の成分の濃度に応じて濃度が変化する。試薬12Eは、尿18の第5の成分(5)と反応して第5の成分の濃度に応じて濃度が変化する。試薬12Fは、尿18の第6の成分(6)と反応して第3の成分の濃度に応じて濃度が変化する。
【0017】
第1の成分(1)から第6の成分(6)は、例えば、タンパク質、補酵素ビタミン、抗酸化ビタミン、微妙ミネラル、多量ミネラル、pHである。
【0018】
試薬担持体10は、カラーチャートが担持される。具体的には、試薬担持体10は、尿18の第1の成分の複数の濃度の各々の複数の画像14A、尿18の第2の成分の複数の濃度の各々の複数の画像14B、及び、尿18の第3の成分の複数の濃度の各々の複数の画像14Cが担持される。試薬担持体10は、尿18の第4の成分の複数の濃度の各々の複数の画像14D、尿18の第5の成分の複数の濃度の各々の複数の画像14E、及び、尿18の第6の成分の複数の濃度の各々の複数の画像14Fが担持される。
【0019】
例えば、複数の画像14Aは、試薬12Aに対応して配置され、試薬12Aに近い順に、濃度が低い画像である。試薬12Aに最も近い画像は、第1の成分の濃度が、例えば、10%であり、試薬12Aから離れるに従って濃度が、20%、30%、40%、50%ように、順に高くなる。例えば、試薬12Aの濃度が試薬12Aに近い順に3番目の画像の濃度と一致する第1の成分の濃度は、30%である、と理解できる。複数の画像14Bから14Fも、複数の画像14Aと同様に、試薬12Bから12Fに対応して配置され、試薬12Bから12Fに近い順に、濃度が低い画像である。
【0020】
試薬担持体10はQRコード10QRが印刷される。QRコード10QRは、当該試薬担持体10の販売店を識別する情報が含まれている。
【0021】
試薬担持体10は、例えば、紙、プラスチック、又は、不織布から成る支持体である。
【0022】
図2は、ソリューション提供システム2050のブロック図である。ソリューション提供システム2050は、通信端末(例えば、スマートフォン(以下、「スマホ」という)20、サーバ装置(以下、「サーバ」という)50、複数のコンビニ装置150、複数の第1の商品提供装置220、複数の第2の商品提供装置250、複数のレストラン装置222、複数のスーパーマーケット装置280、複数のECサイトサーバ340、及び複数の情報付与装置400を備える。これらのスマホ20から情報付与装置400は、ネットワーク、例えば、インターネット40を介して互いに通信可能に接続される。
【0023】
スマホ20は、尿18が付着されることにより複数の試薬12A、12B、12Cの濃度が変化した試薬担持体10を撮像する。
【0024】
図3は、スマホ20のブロック図である。スマホ20は、プロセッサ22、RAM(Random Access Memory)24、記憶装置26、撮像装置28、入力装置21、表示装置23、及び通信装置25を備える。プロセッサ22から通信装置25は、バス27を介して相互に通信可能に接続される。プロセッサ22は、RAM24、記憶装置26、撮像装置28、入力装置21、表示装置23、及び通信装置25を制御する。
表示装置23は、本開示の技術の「表示部」及び「提示部」の一例である。通信装置25は、本開示の技術の「受信部」、「送信部」、及び「アクセス部」の一例である。
【0025】
プロセッサ22は、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、及びGPU(Graphics Processing Unit)を含む処理装置であり、DSP及びGPUは、CPUの制御下で動作し、画像に関する処理の実行を担う。ここでは、プロセッサ54の一例として、DSP、CPU、及びGPUを含む処理装置を挙げているが、これはあくまでも一例に過ぎず、プロセッサ22は、GPU機能を統合した1つ以上のCPU及びDSPであってもよいし、GPU機能を統合していない1つ以上のCPU及びDSPであってもよいし、TPU(Tensor Processing Unit)が搭載されていてもよい。
【0026】
記憶装置26は、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。記憶装置26としては、例えば、フラッシュメモリ(例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory))が挙げられる。
【0027】
RAM24は、一時的に情報が記憶されるメモリであり、プロセッサ22によってワークメモリとして用いられる。RAM24としては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はSRAM(Static Random Access Memory)等が挙げられる。
【0028】
入力装置21は、キーボードであり、ユーザからの指示を受け付け、受け付けた指示を示す信号をプロセッサ22に出力する。
【0029】
表示装置23は、プロセッサ22の制御下で、各種情報をユーザに提示する。
【0030】
図4Aは、サーバ50のブロック図である。サーバ50は、プロセッサ52、入力装置60、RAM54、通信装置56、表示装置58、及び記憶装置62を備える。プロセッサ52から記憶装置62は、バス64を介して相互に通信可能に接続される。プロセッサ52は、入力装置60、RAM54、通信装置56、表示装置58、及び記憶装置62を制御する。
表示装置58は、本開示の技術の「提示部」の一例である。記憶装置62は、本開示の技術の「記憶部」の一例である。サーバ50は、本開示の技術の「ソリューション提供装置」の一例である。
【0031】
記憶装置62には、情報処理プログラム62Pが記憶される。プロセッサ52は、記憶装置62から情報処理プログラム62Pを読み出し、読み出した情報処理プログラム62PをRAM54上で実行することにより情報処理を行う。プロセッサ52が、RAM54上で実行する情報処理プログラム62Pに従って、通信制御部54A、取得部54B、計算部54C、及び読出部52Dとして動作することによって、情報処理が実現される。
【0032】
記憶装置62は、第1の記憶領域62Aを備える。第1の記憶領域62Aには、年齢、性別、体重、身長等の他、第1の成分(1)の目標濃度、第2の成分(2)の目標濃度、第3の成分(3)の目標濃度が属性データとして記憶される。
【0033】
記憶装置62は、第2の記憶領域62Bを備える。第2の記憶領域62Bには、栄養タイプと、各成分の現実の濃度と目標濃度との差の態様とが対応して記憶される。
【0034】
ここで、栄養タイプとは、詳細には後述する人の尿が有する各成分の現実の濃度と、人の属性データにより定まる目標生体の尿が有する各成分の目標濃度との相違に関連する情報、具体的には、相違の態様を示す情報である。具体的には、栄養タイプには、例えば、栄養タイプI、II、・・・がある。栄養タイプの個数は、例えば、以下の5であるが、5個に限定されない。なお、現実の濃度と目標濃度との相違には、例えば、現実の濃度と目標濃度との差である。相違としては、差に限定されず、商、和、又は、積でもよい。
【0035】
(第1の内容)
栄養タイプの内容は、例えば、以下の第1の内容である。
栄養タイプIは、第1の成分(1)から第3の成分(3)の何れか1つが0未満(N)の場合である。その他の成分は問われない。栄養タイプIは、タンパク質、補酵素ビタミン、及び抗酸化ビタミンの何れか1つのみが不足している場合である。
【0036】
栄養タイプIIは、第1の成分(1)から第3の成分(3)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第4の成分(4)が0未満(N)の場合である。成分(5)は問われない。栄養タイプIIは、タンパク質、補酵素ビタミン、及び抗酸化ビタミンの全てが足りているが、微妙ミネラルが不足している場合である。
【0037】
栄養タイプIIIは、第1の成分(1)から第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第5の成分(5)が0未満(N)の場合である。栄養タイプIIIは、タンパク質、補酵素ビタミン、抗酸化ビタミン、及び微妙ミネラルの全てが足りているが、多量ミネラルが不足している場合である。
【0038】
栄養タイプIVは、第1の成分(1)から第5の成分(5)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第6の成分(6)が0未満(N)の場合である。栄養タイプIVは、タンパク質、補酵素ビタミン、抗酸化ビタミン、微妙ミネラル、及び多量ミネラルの全てが足りているが、pHが不足している場合である。
【0039】
栄養タイプVは、第1の成分(1)から第6の成分(6)の各々の上記差が0以上(G)の場合である。栄養タイプVは、タンパク質、補酵素ビタミン、抗酸化ビタミン、微妙ミネラル、多量ミネラル、及びpHの全てが足りている場合である。
【0040】
(第2の内容)
栄養タイプの内容は第1の内容に限定されない。例えば、栄養タイプは次の第2の内容でもよい。
栄養タイプIは、第1の成分(1)、第3の成分(3)、及び第4の成分(4)の何れか1つのみの上記差が0未満の場合である。その他の成分は問われない。
栄養タイプIIは、第1の成分(1)、第3の成分(3)、及び第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第2の成分(2)が0未満(N)の場合である。その他の成分は問われない。
栄養タイプIIIは、第1の成分(1)から第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第5の成分(5)が0未満(N)の場合である。成分(6)は問われない。
栄養タイプIVは、第1の成分(1)から第5の成分(5)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第6の成分(6)が0未満(N)の場合である。
栄養タイプVは、第1の成分(1)から第6の成分(6)の各々の上記差が0以上(G)の場合である。
【0041】
(第3の内容)
栄養タイプの内容は第1の内容及び第2の内容に限定されない。例えば、栄養タイプは次の第3の内容でもよい。
栄養タイプIは、第1の成分(1)から第5の成分(5)の全てが0未満でない(0以上(G))場合である。成分(6)は問われない。
栄養タイプIIは、第1の成分(1)又は第2の成分(2)が0未満(N)の場合である。その他の成分は問われない。
栄養タイプIIIは、第1の成分(1)及び第2の成分(2)が0以上(G)であり且つ第3の成分(3)が0未満(N)の場合である。その他の成分は問われない。
栄養タイプIVは、第1の成分(1)から第3の成分(3)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第4の成分(4)が0未満(N)の場合である。その他の成分は問われない。
栄養タイプVは、第1の成分(1)から第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第5の成分が0未満(N)の場合である。第6の成分(6)は問われない。
【0042】
記憶装置62は、第3の記憶領域62Cを備える。第3の記憶領域62Cには、各栄養タイプと、当該栄養タイプにおける上記差を解消するためのソリューションの情報と、ソリューションを達成するための商品の店舗の情報とが対応して記憶される。
【0043】
ソリューションの情報には、栄養タイプに対応して推奨される摂取物(食べ物及び飲みもの)、栄養タイプに対応して推奨されない非摂取物、当該摂取物のレシピ情報、及び栄養タイプに対応する生活態様のアドバイス情報がある。アドバイス情報は、人工知能ツール、例えば、ChatGPTを用いて、生成される。
【0044】
ここで、例えば、栄養タイプIのソリューションの情報を説明する。摂取物(食べ物及び飲みもの)の情報として、a(例えば、里芋の炊き込みごはん),b(例えば、野菜と青魚の南蛮漬け)、c、d・・がある。摂取物の情報には、上記のように品名(里芋の炊き込みごはん等)の他、一定期間(例えば、一日当たり)の摂取量も含まれる。非摂取物の情報として、ア(ダイエットソーダ)、イ(フルーツのシロップ漬け)、・・・がある。食べ物a,b,・・・の各レシピ情報がある。アドバイス情報として、△△(1日平均1万歩以上歩く)、・・・がある。アドバイス情報には、更に、「このままだと○○病になる可能性がある」等もある。
【0045】
店舗の情報は、
図4Bに示すように、摂取物を入手できる各店舗の情報62CP、62CQ、・・・がある。例えば、摂取物a、bを入手できる店舗が店舗P、店舗Qであるとすると、店舗Pの情報62CPには、店舗Pの名称及びその店舗PのWebサイトのアドレスがある。店舗Pの情報62CPには、摂取物aの商品名「a」、摂取物aの写真(
図4Bでは「〇」として示している)、摂取物の減額後の代金:350円、及び減額前の代金:400円がある。店舗Pの情報62CPには、摂取物bの商品名「b」、摂取物bの写真(
図4Bでは「△」として示している)、摂取物の減額後の代金:300円、及び減額前の代金:350円がある。店舗Qの情報62CQには、店舗Pの情報62CPの情報と同様の情報が記憶される。例えば、店舗Pは実店舗(コンビニエンスストア)であり、店舗QはEC(electronic commerce)サイトである、とする。
【0046】
記憶装置62には、第4の記憶領域62Dを備える。第4の記憶領域62Dには、各ユーザの履歴データが記憶される。
【0047】
図4Cは、ユーザの履歴データを示す図である。ユーザの履歴データには、各ユーザの各検査の際の属性データ及び検査結果が記憶される。検査とは、尿18に付着させた試薬担持体10の画像を用いて上記相違の態様を計算することである。検査結果は、各成分の現実の濃度、目標濃度、及び栄養タイプである。
【0048】
例えば、ユーザU1の履歴データを説明する。ユーザU1は、今までに3回検査をしている。ユーザU1の履歴データには、第1回検査の日付(3月1日)、属性データ、具体的検査結果、栄養タイプIがある。具体的検査結果には、第1の成分(1)の現実の濃度:20%及び目標濃度:50%、第2の成分(2)の現実の濃度:50%及び目標濃度:70%、及び、第3の成分の現実の濃度:30%及び目標濃度:50%がある。
【0049】
なお、その他の第2回目及び第3回目の各々の検査についても、第1回目の検査と同様の項目のデータが記憶される。
【0050】
図5は、通信制御部52Aの処理内容を示す図である。通信制御部52Aは、通信装置56を制御して、スマホ0からの属性データ及び画像データを受信し、スマホ20に、栄養タイプ及びソリューションの情報等を送信する。
【0051】
図6は、取得部52Bの処理内容を示す図である。取得部52Bは、人の尿18が有する6個の成分の各々の濃度を取得する。取得部52Bは、ステップ54B1で、画像マッチングにより、尿18が付着されて反応して発色した試薬12Aから12Fの各々の画像と、尿18の第1の成分(1)から第6の成分(6)の各々の複数の濃度の各々の複数の画像14Aから14Fとを比較し、類似度を計算する。具体的には、取得部52Bは、例えば、試薬12Aの画像と複数の画像14Aの各々との各類似度を計算する。取得部52Bは、ステップ54B2で、最大類似度を抽出し、ステップ54B3で、複数の画像14Aの中の最大輝度値に対応する画像を抽出して濃度を決定する。
【0052】
類似度を求める他の方法としては、例えば、試薬12Aの画像の中の最大輝度値と複数の画像14Aの各々の最大輝度値との差を計算する。当該差が小さい程、類似度が高い。類似度は、各画像の最大輝度値に限定されず、比較する各画像の輝度の平均値の差を計算することにより、求めてもよい。取得部52Bは、ステップ54B2で、試薬12Aの画像と複数の画像14Aの各々との各類似度の中の最大輝度値を抽出する。取得部52Bは、ステップ54B3で、複数の画像14Aの中の最大輝度値に対応する画像を抽出して濃度を決定する。取得部52Bは、他の第2の成分(2)及び第3の成分(3)の各々にも同様に処理を行う。
【0053】
以上により、例えば、第1の成分(1)の現実の濃度が30%、第2の成分(2)の現実の濃度が60%、第3の成分(3)の現実の濃度が40%として取得される。
【0054】
図7は、計算部52C及び読出部52Dの処理内容を示す図である。計算部52Cは、各成分の現実の濃度と、属性データにより定まる目標となる人の目標濃度との差を計算する。具体的には、第1の成分(1)については、30%(現実の濃度)-50%(目標濃度)=-20%が計算され、第2の成分(2)については、60%(現実の濃度)-60%(目標濃度)=0%が計算され、第3の成分(3)については、40%(現実の濃度)-40%(目標濃度)=0%が計算される。その他の第4の成分(4)から第6の成分(6)についても上記差が計算される。
【0055】
次に、計算部52Cは、このような各成分の上記差の態様から、栄養タイプを、次のように決定する。
【0056】
(栄養タイプの内容が第1の内容の場合)
まず、計算部52Cは、第1の成分(1)の上記差を判断する。当該差が0未満(N)の場合には、栄養タイプIとする。次に、計算部52Cは、第1の成分(1)の上記差が0以上(G)の場合において、第2の成分(2)が0未満(N)の場合には、栄養タイプIとする。次に、計算部52Cは、第1の成分(1)及び第2の成分(2)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第3の成分(3)が0未満(N)の場合には、栄養タイプIとする。
【0057】
次に、第1の成分(1)から第3の成分(3)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第4の成分(4)が0未満(N)の場合、栄養タイプIIとする。
【0058】
次に、第1の成分(1)から第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第5の成分(5)が0未満(N)の場合、栄養タイプIIIとする。
【0059】
次に、第1の成分(1)から第5の成分(5)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第6の成分(6)が0未満(N)の場合、栄養タイプIVとする。
【0060】
最後に、第1の成分(1)から第6の成分(6)の各々の上記差が0以上(G)の場合、栄養タイプVとする。
【0061】
(栄養タイプの内容が第2の内容の場合)
まず、計算部52Cは、第1の成分(1)の上記差が0未満の場合には、栄養タイプIとする。次に、計算部52Cは、第1の成分(1)の上記差が0以上(G)の場合において、第3の成分(3)が0未満(N)の場合には、栄養タイプIとする。次に、計算部52Cは、第1の成分(1)及び第3の成分(2)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第4の成分(4)が0未満(N)の場合には、栄養タイプIとする。
【0062】
次に、計算部52Cは、第1の成分(1)、第3の成分(3)、及び第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第2の成分(2)が0未満(N)の場合、栄養タイプIIとする。
【0063】
次に、計算部52Cは、第1の成分(1)から第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第5の成分(5)が0未満(N)の場合、栄養タイプIIIとする。
【0064】
次に、計算部52Cは、第1の成分(1)から第5の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)の場合において、第6の成分(6)が0未満(N)の場合、栄養タイプIVとする。
【0065】
最後に、計算部52Cは、第1の成分(1)から第6の成分(6)の各々の上記差が0以上(G)の場合には、栄養タイプVとする。
【0066】
(栄養タイプの内容が第3の内容の場合)
まず、計算部52Cは、第1の成分(1)から第5の成分(5)の全てが0未満でない(0以上(G))場合、栄養タイプIとする。第6の成分(6)は問われない。
【0067】
次に、計算部52Cは、各成分の上記差の態様が栄養タイプIではないと判断した場合、第1の成分(1)又は第2の成分(2)が0未満(N)の場合、栄養タイプIIとする。
【0068】
次に、計算部52Cは、各成分の上記差の態様が栄養タイプIIではないと判断した場合、第1の成分(1)及び第2の成分(2)が0以上(G)であり且つ第3の成分(3)が0未満(N)の場合、栄養タイプIIIとする。
【0069】
次に、計算部52Cは、各成分の上記差の態様が栄養タイプIIIではないと判断した場合、第1の成分(1)から第3の成分(3)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第4の成分(4)が0未満(N)の場合、栄養タイプIVとする。
【0070】
最後に、計算部52Cは、各成分の上記差の態様が栄養タイプIVではないと判断した場合、第1の成分(1)から第4の成分(4)の各々の上記差が0以上(G)であり且つ第5の成分が0未満(N)の場合、栄養タイプVとする。
【0071】
以上のように栄養タイプが決定されると、読出部52Dは、栄養タイプに対応するソリューションの情報及び店舗の情報を、記憶装置62の第3の領域62Cから、読み出す。
【0072】
複数のコンビニ装置150、複数の第1の商品提供装置220、複数の第2の商品提供装置250、複数のレストラン装置222、複数のスーパーマーケット装置280、ECサイトサーバ340、及び情報付与装置400の構成は後述する。
【0073】
(スマホ20とサーバ50との動作例)
図8は、スマホ20とサーバ50との動作例を示すタイミングチャートである。
【0074】
ユーザは、スマホ20の入力装置21を介して属性データを入力する。属性データには、氏名、年齢、性別、体重、身長、運動の頻度、妊娠の有無、及び各成分の目標値がある。スマホ20は、ステップ82で、属性データの入力を受け付ける。
【0075】
ユーザは、尿18が収容される容器16に試薬担持体10を投入する。ユーザは、当該投入時から所定期間(例えば、10秒)以内に、試薬担持体10を、撮像装置28により撮像する。
【0076】
スマホ20は、タイマーがオンされたときから所定期間(例えば、10秒)経過した時に撮像装置28を稼働させて撮像する機能を有する。そこで、ユーザは、尿18が収容される容器16に試薬担持体10を投入した時に、タイマーをオンにし、撮像装置28の撮像領域に、試薬12Aから12Cが尿18に付着した試薬担持体10を位置させる。タイマーがオンされたときから所定期間(例えば、10秒)経過した時に撮像装置28が稼働し、撮像装置28は、試薬担持体10を撮像する。
【0077】
スマホ20は、ステップ84で、撮像装置28により試薬担持体10が撮像されて得られた試薬担持体10の画像データを受け付ける。
【0078】
ステップ86で、通信装置25は、属性データ及び試薬担持体10の画像データをサーバ50に送信する(
図5参照)。
【0079】
サーバ50では、ステップ92で、通信処理部52Aの制御の下で通信装置56は、属性データ及び試薬担持体10の画像データを受信する。
【0080】
上記のように属性データには、各成分の目標値がある。しかし、ユーザは、各成分の目標値を入力することは困難な場合もある。ユーザは、各成分の目標値を入力しなくてもよい。このように属性データに、各成分の目標値がない場合、サーバ50の取得部52Bは、「希望する体型はありますか?」等の問い合わせメッセージを、スマホ20に、通信装置56を介して、送信する。
【0081】
スマホ20の通信装置25は、当該メッセージを受信し、表示装置23は、当該メッセージを表示する。ユーザは、入力装置21を介して、例えば、「もっとスリムな体型になりたい」又は「筋肉質の体型になりたい」等の返答メッセージを入力する。通信装置25は、当該返答メッセージをサーバ50に送信する。
【0082】
サーバ50の取得部52Bは、通信装置56を介して、当該返答メッセージを受信し、当該返答メッセージの内容に応じて、目標濃度を設定する。例えば、返答メッセージの内容がもっとスリムな体型になりたい」の場合には、各成分の目標値を、年齢、性別、身長、及び体重から定まる標準の目標濃度の値を、例えば、3%増加させた値を、各成分の目標濃度として設定する。
【0083】
このように取得部52Bは、各成分の目標濃度を、ユーザへの問い合わせの返答に基づいて、設定する。
【0084】
また、各成分の目標濃度は、年齢、性別、身長、及び体重により定めてもよい。この場合、年齢、性別、身長、及び体重の内容が変化すると、目標濃度も変化する。例えば、体重が一定量減少した場合、各成分の目標濃度も一定量変化させる。
【0085】
ステップ94で、上記のように、取得部52Bは、各成分の現実の濃度を計算する(
図6参照)。ステップ96で、計算部52Cは、栄養タイプを決定する(
図7参照)。ステップ98で、読出部52Dは、ソリューションの情報及び店舗の情報を、記憶装置62の第3の領域62Cから読み出す(
図7参照)。ステップ100で、通信処理部52Aの制御の下で通信装置56は、スマホ20に、栄養タイプ、各成分の濃度の情報(現実の濃度、目標濃度、及びこれらの差)、ソリューションの情報、及び店舗の情報を送信する(
図5参照)。
上記のように試薬担持体10には、試薬担持体10の販売店を識別する情報が含まれているQRコード10QRが印刷される。サーバ50は、画像データの中のQRコード10QRの部分から、試薬担持体10がどの販売店から購入されたのかを把握し、販売店毎の試薬担持体10の販売数を管理する。
【0086】
スマホ20では、ステップ88で、通信装置25は、栄養タイプ、各成分の濃度の情報、ソリューションの情報、及び店舗の情報を受信する。ステップ90で、表示装置23は、栄養タイプ、各成分の濃度の情報、ソリューションの情報、及び店舗の情報を、
図9に示すように表示する。
図9に示すように、表示装置23は、表示画面23Dに、次の情報を表示する。
【0087】
表示装置23は、領域102に、例えば、栄養タイプとして「I」を表示する。
【0088】
表示装置23は、成分(1)の濃度については、領域104に、現実の濃度:30を、領域106に、目標濃度:50を、領域108に、差:-20を表示する。表示装置23は、成分(2)の濃度については、領域110に、現実の濃度:60を、領域112に、目標濃度:70を、領域114に、差:-10を表示する。表示装置23は、その他の成分(3)から(6)の濃度についても同様に、現実の濃度、目標濃度、及び差を表示する。
【0089】
表示装置23は、領域122に、成分(1)から成分(6)の現実の濃度と目標濃度とを、レーダーチャートで表示する。例えば、目標濃度を点線で示し、現実の濃度を実践で示す。
【0090】
表示装置23は、ソリューションとして、領域124には、食べるべき物:a,b・・・を、領域126には、飲むべき物:c,d・・・、領域128には、これらの食べるべき物のレシピ情報:○○、領域130に、アドバイス情報:△△を表示する。表示装置23は、ソリューションとして、領域124Nには、食べるべきでない物:ア・・・を、領域126Nには、飲むべきでないもの:イ・・・を表示する。
【0091】
表示装置23は、店舗情報として、領域132に、店舗Pの情報62CP(
図4B参照)、店舗Qの情報62CQ(
図4B参照)を表示する。
【0092】
表示装置23は、領域122A、122B、・・・に、成分(1)から成分(6)の現実の濃度の経時変化を折れ線グラフ(横軸:検査日、縦軸は濃度の値)で表示する。折れ線グラフには、成分(1)から(6)の目標濃度を点線で示す。これにより、現実の濃度の経時変化をユーザに理解させやすくすることができ、目標濃度に近づいているのか否かも示すことができる。
【0093】
(効果)
以上のように本実施の形態は、人の尿が有する各成分の現実の濃度を把握し、人の尿から栄養タイプを直接的に把握することができる。
【0094】
また、本実施の形態は、栄養タイプに応じたソリューションの情報及び店舗の情報をユーザに知らせることができ、ユーザは、現実の濃度が目標濃度に近づけるように努力することができる、という利益を提供することができる。
【0095】
(コンビニエンスストアでのスマホ20とコンビニ装置150との動作例)
次に、コンビニエンスストアでのスマホ20とコンビニエンスストアに配置された装置(以下、「コンビニ装置」という)150との動作例を説明する。
【0096】
コンビニ装置150は、本開示の技術の「支払金額計算装置」及び「ポイント加算装置」の一例である。コンビニエンスストアの装置に限定されず、その他の小売店の装置でもよい。
【0097】
図10は、スマホ20の表示装置23の栄養タイプを表示する画面23Dを示す図である。上記のようにスマホ20は、サーバ50から、栄養タイプ(例えば、栄養タイプI)を受信する(
図8のステップ88参照)。
【0098】
スマホ20は、表示装置23の画面23Dに、
図10に示すように、栄養タイプ(例えば、栄養タイプI)を表示する。これにより、コンビニエンスストアの店員は、当該ユーザは、上記検査をしたことを理解することができる。
【0099】
図11は、コンビニ装置150のブロック図である。コンビニ装置150は、プロセッサ152、RAM154、記憶装置162、読取装置160、入力装置161、通信装置156、及び表示装置158を備える。プロセッサ152から表示装置158は、バス164により相互に通信可能に接続されている。プロセッサ152は、RAM154、記憶装置162、読取装置160、入力装置161、通信装置156、及び表示装置158を制御する。
【0100】
記憶装置162には、商品情報と代金とが対応して記憶されている。例えば、商品情報:AAと代金:500円とが対応して記憶されている。商品情報:BBBと代金:1000円とが対応して記憶されている。
読取装置160は、本開示の技術の「読取部」の一例である。プロセッサ152は、本開示の技術の「支払金額計算部」及び「加算部」の一例である。
【0101】
図12は、スマホ20とコンビニ装置との動作例を示すタイミングチャートである。
【0102】
スマホ20の表示装置23の画面23Dには、店舗P、Q等の情報(
図4B参照)が表示される。よって、上記検査をしたユーザは、栄養タイプIに応じた商品a等が店舗P等で取得することができること、商品a等が割り引かれた金額で購入することができることを知る。よって、ユーザは、ソリューションを実現するため、例えば、店舗P(コンビニエンスストア)に来店し、商品aを購入するため、商品aを店員に差し出す。また、ユーザは、店員に、ポイントカード(ポイント担持体の一例)を差し出す。その際、ステップ182で、ユーザの操作に従って、
図10に示すように、表示装置23は、画面23Dに、
図10に示すように、栄養タイプ(例えば、栄養タイプI)を表示する。これにより、コンビニエンスストアの店員は、当該ユーザは、上記検査をしたことを理解することができる。
【0103】
コンビニ装置150の読取装置160は、ステップ200で、商品aに付された商品情報を読み取る。ステップ210で、店員の操作に従って入力装置161は、当該ユーザは商品aを購入することによりソリューションを達成しようすることを示すソリューションの実行を入力する。ソリューションの実行が入力されると、コンビニ装置150は、代金の減額及びポイントの割増加算をすることが指定される。しかし、ユーザが上記検査をしておらず、表示装置23の画面23Dに栄養タイプが表示されないと、店員は、ソリューションの実行を入力しない。よって、代金の減額及びポイントの割増加算がされない。
【0104】
上記のようにソリューションの実行が入力されると、ステップ202で、プロセッサ152は、代金の減額計算を実行する。具体的には、プロセッサ152は、商品情報、例えば、AAAに基づいて、記憶装置162から、AAAの商品の代金D0を読み出し、代金D0から減額代金Dtを減算したものを、最終の代金Dfとして計算する。
【0105】
ステップ204で、読取装置160は、ポイントカードから、保有するポイントP0を読み取り、ステップ206で、プロセッサ152は、ポイントの割増加算を実行する。具体的には、プロセッサ152は、保有ポイントP0に、割増ポイントPt(商品の代金D0に応じたポイントと、ソリューションの実行のためのポイントとを加算したポイント)を加算した値を、新に保有するポイントP0として計算する。
【0106】
ステップ208で、表示装置158は、代金データDfを表示する。これにより、ユーザは、商品aの代金として、減額された代金を知ることができる。
【0107】
スマホ20では、代金Dfの支払処理を行い、ステップ190で、通信装置25は、代金データを送信する。ステップ210で、コンビニ装置150の通信装置156は、代金データを受信し、ステップ212で、記憶装置162に、代金データを記憶し、ステップ214で、通信装置156は、新たに保有するポイントをポイントカードに記憶させる。店員は、新たなポイントが記憶されたポイントカードをユーザに返却する。
【0108】
以上のように本実施の形態のコンビニ装置150は、上記検査を行い、ソリューションを実行しようとするユーザに、ソリューションの実行の援助(代金の減額及びポイントの割増加算)という利益を提供することができる。
【0109】
コンビニ装置150は、サーバ50から、当該ユーザの上記検査回数及び各成分の現実の濃度の経時変化の情報を取得し、検査回数及び経時変化の少なくとも一方に応じて減額代金Dt及び割増ポイントPtのそれぞれを一定値増やすようにしてもよい。
【0110】
(スマホ20と第1の商品提供装置220との動作例)
図13は、第1の商品提供装置220のブロック図である。第1の商品提供装置220は、プロセッサ222、RAM224、通信装置228、記憶装置226、及び商品提供部230を備える。プロセッサ222から商品提供部230は、バス229により相互に通信可能に接続される。プロセッサ222は、RAM224、通信装置228、記憶装置226、及び商品提供部230を制御する。
【0111】
商品提供部230は、各栄養タイプに対応した商品を提供することができる。商品提供部230は、例えば、栄養タイプIに対応して商品Aを、栄養タイプIIに対応して商品アを、排出口232から、排出する。なお、第1の商品提供装置220は、商品として、各栄養タイプに応じた栄養ドリンクの缶を提供する。缶に限定されず、サプリメント等でもよい。
【0112】
図14は、スマホ20と第1の商品提供装置220との動作例を示すタイミングチャートである。
【0113】
スマホ20では、ステップ242で、記憶装置26は、ユーザの入力装置21への操作に従ってから栄養タイプを読み出し、ステップ242で、通信装置25が、栄養タイプ(例えば、栄養タイプI)を、第1の商品提供装置220に送信する。
【0114】
第1の商品提供装置220では、ステップ246で、通信装置228は、栄養タイプのデータを受信し、ステップ248で、商品提供部230は、栄養タイプに対応する商品を提供する。例えば、栄養タイプIに対応する商品Aを排出する。
【0115】
このように本実施の形態の第1の商品提供装置220は、栄養タイプに応じた商品を提供するという利益を提供することができる。
【0116】
スマホ20から第1の商品提供装置220に栄養タイプを送信することに限定されない。例えば、スマホ20の表示装置23に、例えば、バーコードで表示された栄養タイプを、第1の商品提供装置220が備える読取装置、例えば、バーコードリーダーで読み取るようにしてもよい。
【0117】
(スマホ20と第2の商品提供装置250との動作例)
図15Aは、第2の商品提供装置250のブロック図である。第2の商品提供装置250は、プロセッサ252、RAM254、通信装置256、記憶装置262、及び商品提供部258を備える。プロセッサ252から商品提供部258は、バス260により相互に通信可能に接続される。プロセッサ252は、RAM254、通信装置256、記憶装置262、及び商品提供部258を制御する。
通信装置256は、本開示の技術の「取得部」の一例である。商品提供部258は、本開示の技術の「製造部」の一例である。プロセッサ252は、本開示の技術の「制御部」の一例である。
【0118】
商品提供部258は、成分1を提供する成分1提供部258S1、成分2を提供する成分2提供部258S2、成分3を提供する成分3提供部258S3、・・・を備える。
【0119】
成分1提供部258S1~成分3提供部258S3・・・からの成分は、管を介して、混合部258Mに提供され、各成分が混合部258Mで混合され、開閉部258MOが開放されると混合物(例えば、栄養ドリンク)は管を介して取り出し口258Nにある取り出し容器258Pに排出される。ユーザは、容器258を、取り出し口258Nから取り出し、混合物を取得することができる。
【0120】
図15Bは、スマホ20と第2の商品提供装置250との動作例を示すタイミングチャートである。
【0121】
スマホ20では、ステップ262で、記憶装置26は、ユーザの入力装置21への操作に従ってから栄養タイプを読み出し、ステップ262で、通信装置25が、栄養タイプ(例えば、栄養タイプI)を、第2の商品提供装置250に送信する。
【0122】
第2の商品提供装置250では、ステップ266で、通信装置256は、栄養タイプのデータを受信する。
【0123】
ステップ268で、プロセッサ252は、栄養タイプIに応じた量の成分1から成分3・・・が混合部258Mに提供されるように、成分1提供部258S1~成分3提供部258S3・・・を制御する。成分1提供部258S1~成分3提供部258S3・・・からは、各提供部の開閉部を開放すると、単位時間当たりに一定量の各成分の液体が排出(落下)される。よって、栄養タイプに応じた定められた時間、各提供部の開閉部を開放すると、栄養タイプに対応する液体が排出される。混合部258Mでは、排出された各液体を混合する。
【0124】
ステップ270で、プロセッサ252は、開閉部258MOを開放する。これにより混合物(例えば、栄養ドリンク)は管を介して取り出し口258Nにある取り出し容器258Pに排出される。ユーザは、容器258を、取り出し口258Nから取り出し、混合物を取得することができる。
【0125】
このように本実施の形態の第2の商品提供装置250は、栄養タイプに応じた商品(栄養ドリンク)を提供するという利益を提供することができる。なお、商品は、栄養ドリンクに限定されず、例えば、カレー粉、ごはんへのふりかけ等でもよい。
【0126】
スマホ20から第2の商品提供装置250に栄養タイプを送信することに限定されない。例えば、スマホ20の表示装置23に、例えば、バーコードで表示された栄養タイプを、第2の商品提供装置250が備える読取装置、例えば、バーコードリーダーで読み取るようにしてもよい。
【0127】
(レストラン装置222とサーバ50との動作例)
図16は、レストラン装置222とサーバ50との動作例を示すタイミングチャートである。なお、レストラン装置222は、サーバ50と同様の構成であるので、その説明を省略する。なお、レストラン装置222のサーバ50と同様の構成には、Rを付して、区別する。
【0128】
レストラン装置222では、ユーザが、栄養タイプ及び料理名を店員に告げたり表示装置23に表示したり、更には、スマホ20からレストラン装置222に送信したり、する。
【0129】
ステップ241で、レストランの店員に操作に従って入力装置60Rは、栄養タイプ及び料理名を入力する。ステップ243で、通信装置56Rは、栄養タイプ及び料理名を、サーバ50に送信する。
【0130】
サーバ50では、ステップ245で、通信措置56は、栄養タイプ及び料理名を受信し、ステップ247で、記憶装置62の第3の領域62Cから、栄養タイプ及び料理名に対応するレシピ情報を読み出し、ステップ249で、通信措置56は、レシピ情報を、レストラン装置222に送信する。
【0131】
ステップ253で、表示装置58Rは、レシピ情報を表示する。
【0132】
これにより、レストランでは、栄養タイプに応じた料理が作られ、ユーザに提供される。このようにレストラン装置222は、栄養タイプに応じた料理をユーザに提供するという利益を提供することができる。
【0133】
(スマホ20とスーパーマーケット装置280との動作例)
図17は、スーパーマーケット装置280のブロック図である。スーパーマーケット装置280は、プロセッサ282、RAM284、通信装置286、及び記憶装置288を備える。プロセッサ282、RAM284、通信装置286、及び記憶装置288は、バス290を介して、相互に通信可能に接続される。プロセッサ282は、RAM284、通信装置286、及び記憶装置288を制御する。
【0134】
記憶装置288は、栄養タイプ、商品の名前、及び配置場所を対応して記憶するテーブル288Tと、スーパーマーケットの商品が配置される領域の地図データ288Mと、を記憶する。テーブル288Tには、例えば、栄養タイプI、商品の名前:AAAA、及び配置場所P1が対応して記憶される。
【0135】
図18は、スマホ20とスーパーマーケット装置280との動作例を示すタイミングチャートである。
図19は、商品の名前と、スーパーマーケットの売り場領域における指定された商品及びユーザの現在位置とを示す図である。
【0136】
スマホ20では、ステップ302で、プロセッサ22は、ユーザの入力装置21への操作に従って栄養タイプを記憶装置26から読み出し、ステップ304で、通信装置25が、栄養タイプ(例えば、栄養タイプI)を、スーパーマーケット装置280に送信する。
【0137】
スーパーマーケット装置280では、ステップ322で、通信装置286は、栄養タイプIを受信し、ステップ324で、プロセッサ282は、栄養タイプIに対応する複数の商品の名前:AAAA、BBBB、・・・を読み出し、ステップ326で、通信装置286は、栄養タイプIに対応する複数の商品の名前:AAAA、BBBB、・・・をスマホ20に送信する。
【0138】
スマホ20では、ステップ306で、通信装置25は、栄養タイプIに対応する複数の商品の名前:AAAA、BBBB、・・・を受信し、ステップ308で、表示装置23は、
図19に示すように、画面23Dの第1の領域23D1に、栄養タイプIに対応する複数の商品の名前:AAAA、BBBB、・・・を表示する。これらの表示を見たユーザが、入力装置21を操作することにより、第1の領域23D1に表示された商品の名前AAAA、BBBB、・・・の中から、購入目的の商品の名前、例えば、BBBBの指定(クリック)する。ステップ310で、プロセッサ22は、BBBBの指定を受け付ける。ステップ312で、通信装置25は、商品の指定データ(BBBBの名前)をスーパーマーケット装置280に送信する。
【0139】
スーパーマーケット装置280では、ステップ328で、通信装置286は、商品の指定データを受信し、ステップ330で、プロセッサ282は、記憶装置288から、地図データ288Mと、指定された商品の配置場所P2とを読み出し、ステップ332で、通信装置286は、地図データ288Mと、指定された商品の配置場所P2とを、スマホ20に送信する。
【0140】
スマホ20では、ステップ314で、通信装置25は、地図データ288と、指定された商品の配置場所P1とを受信し、ステップ316で、表示装置23は、
図19に示すように、画面23Dの第2の領域23D2に、スーパーマーケットの商品が配置される領域におけるBBBBの位置23Pを表示する。
図19に示す例では、スマホ20の位置23Qも領域に示す。なお、スマホ20の位置は、図示しないGPS信号受信機が受信したGPS信号に基づいて、検出される。
【0141】
このように本実施の形態のスーパーマーケット装置280は、ユーザの指定した商品の、上記領域における位置を提示するという利益を提供することができる。
【0142】
ユーザの指定した商品の、上記領域における位置の提示は、表示装置の画面に表示することに限定されない。例えば、音声により提示してもよい。
【0143】
(スマホ20とECサイトのサーバ340の動作例)
図20は、スマホ20とECサイトのサーバ340の動作例を示すタイミングチャートである。
図21Aは、スマホ20のECサイトのサーバ340からダウンロードした各栄養タイプの商品の注文画面を示す図である。
図21Bは、ユーザにより指定された栄養タイプにおける代表的な商人が仮注文された様子を示す注文画面を示す図である。
【0144】
ECサイトのサーバ340の構成は、サーバ50と同様の構成であるので、その説明を省略する。なお、ECサイトのサーバ340のサーバ50と同様の構成には、Eを付して、区別する。
【0145】
上記のようにスマホ20では、
図8のステップ90で、表示装置23は、店舗の情報を表示画面23Dに表示する(
図9参照)。例えば、店舗Qの情報62CQ(
図4B参照)が表示される。店舗Qの情報62CQには、店舗Qの名称及びその店舗QのWebサイトのアドレスがある。
【0146】
ユーザは、店舗QのWebサイトのアドレスをクリックする。ステップ342で、通信装置25は、当該アドレスにアクセスする。
【0147】
ECサイトのサーバ340では、ステップ360で、通信装置56Eは、当該アクセスを受け付け、ステップ362で、プロセッサ52Eは、各栄養タイプの商品の注文画面の画面データを記憶装置62Eから読み出し、ステップ364で、通信装置56Eは、画面データをスマホ20に送信する。
【0148】
スマホ20では、ステップ346で、通信装置25は、画面データを受信し、ステップ348で、表示装置58Eは、
図21Aに示すように、ECサイトの各栄養タイプの商品の注文画面を表示する。例えば、栄養タイプIに対応して、パンについては、個別の商品名(例えば、パンa1)23M1、・・・と、当該商品名23M1の仮注文のためのボタン23M2、・・・が表示される。その他の商品、例えば、サプリ、ジュース等も同様である。その他の栄養タイプII、・・・についても同様である。
【0149】
ステップ350で、ユーザの操作に従って入力装置21は、例えば、ユーザの栄養タイプIの欄23MTをクリックして、栄養タイプIを入力する。ステップ352で、通信装置25は、栄養タイプIをECサイトのサーバ340に送信する。
【0150】
ECサイトのサーバ340では、通信装置56Eは、栄養タイプIを受信し、ステップ368で、プロセッサ52Eは、
図21Bに示すように、栄養タイプIに対応する各種の各商品の中の代表商品をカート23Cに入れる画面を作成する。例えば、パンでは、商品名23M1に対応するボタン23M2がオンとなる。その他のサプリ及びジュースについて同様に代表商品の商品名に対応するボタンがオンとなる。この場合、カート23Cには、3つの商品が指定される。
【0151】
ステップ370で、通信装置56Eは、ステップ368で作成された画面データを、スマホ20に送信する。スマホ20では、ステップ354で、通信装置25が、当該画面データを受信し、ステップ356で、表示装置23は、当該画面データを表示する。これによりユーザは、パンでは、商品名23M1のパンが仮注文されたことを理解することができる。その他のサプリ及びジュースについても仮注文されることを理解することができる。以上の内容を了承するユーザは、図示しない商品確定ボタンをオンする。以上の内容を修正したい場合には、他の商品名に対応するボタンをクリックする。例えば、パンb1の商品名に対応するボタンがクリックされると、パンa1のボタン23M2がオフとなり、パンb1に対応するボタンがオンとなる。サプリの注文をしない場合には、サプリa1に対応するボタンを、クリックすることにより、オフにする。画面の内容を了承するユーザは、図示しない商品確定ボタンをオンする。これにより、ステップ374で、通信装置25は、確定した商品の注文のデータを、ECサイトのサーバ340に送信する。
【0152】
ECサイトのサーバ340では、ステップ375で、通信装置56Eは、確定した商品の注文のデータを受信し、ステップ376で、通信装置56Eは、サーバ50から、当該ユーザの上記検査の回数及び各濃度の経時変化を受信し、プロセッサ52Eは、これらの上記検査の回数及び各濃度の経時変化をチェックする。ステップ377で、プロセッサ52Eは、代金の計算を行う。上記検査の回数が1回の場合には、代金を割引かない。これに対し、上記検査の回数が複数の場合には、代金を、一定の割引額又は回数が多くなる程多くなる割引額で割り引く。また、上記検査の回数が複数の場合には、各濃度が改善している場合(目標濃度に近づいている場合)、賞賛の意味で、代金を更に割り引く。ステップ378で、通信装置56Eは、計算された代金のデータをスマホ20に送信する。
【0153】
スマホ20では、379で、通信装置25が、代金のデータを受信し、ステップ380で、表示装置23は、代金を表示し、ステップ381で、ユーザの操作に従って入力装置21は、正式注文ボタンをオンする。これにより、ステップ382で、通信装置25は、正式注文のデータを、ECサイトのサーバ340に送信する。
【0154】
ECサイトのサーバ340では、ステップ383で、通信装置56Eは、正式注文のデータを受信する。これにより、商品の売買が成立する。商品の発送がされる。
【0155】
以上説明したように本実施の形態のECサイトのサーバ340は、栄養タイプに対応する商品の売買を成立させることができるという利益を提供することができる。ユーザは、注文した商品を取得することができる。
【0156】
(試薬担持体10の購入のためのスマホ20とサーバ50の動作例)
図21Cは、試薬担持体10の購入のためのスマホ20とサーバ50の動作例を示すタイミングチャートである。
【0157】
スマホ20では、ステップ372で、ユーザの操作に従って、入力装置21は、試薬担持体10の注文を注力する。ステップ374で、注文のデータをサーバ50に送信する。
【0158】
サーバ50では、ステップ375で、通信装置56は、注文のデータを受信する。
【0159】
以後は、代金の計算の処理及び正式注文のスマホ20及びサーバ50の処理(ステップ376から383)であるが、これらは、
図20のステップ376から383の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0160】
(情報付与装置400)
図22は、情報付与装置400のブロック図である。情報付与装置400は、プロセッサ402、RAM404、記憶装置406、搬送装置408、及び印刷装置410を備える。プロセッサ402から印刷装置410は、バス414を介して相互に通信可能に接続される。プロセッサ402は、RAM404、記憶装置406、搬送装置408、及び印刷装置410を備える。
【0161】
搬送装置408は、商品の包装416を、印刷装置410に搬送する。印刷装置416は、搬送される商品の包装416に、栄養タイプ、例えば、栄養タイプIを印刷する。
【0162】
情報付与装置400は、商品の包装に栄養タイプを印刷するので、ユーザは自己のソリューションの実現のための商品を容易に取得することができるという利益を提供することができる。
【0163】
印刷装置416は、商品に直接印刷してもよい。印刷装置410に代えて、栄養タイプが印刷されたシールを商品又は商品の包装に張り付ける貼り付け装置を備えてもよい。栄養タイプの文字に限定されず、栄養タイプを示す数字や記号でもよい。
【0164】
(コンビニエンスストアの棚500)
図23は、コンビニエンスストアに配置された、各栄養タイプ応じて区画され、各栄養タイプに対応して摂取することが推奨される摂取物(食べ物及び飲みもの)が収容される棚500を示す正面図である。
【0165】
このように棚500は、各栄養タイプ応じて区画されるので、各栄養タイプに対応して摂取することが推奨される摂取物の選択及び購入が容易になるという利益を提供することができる。。
【0166】
棚500は、仕切り板510により区画され、仕切り板510は、仕切り板510により定まる収容領域の大きさが変化されるように、棚500に移動可能に配置される。
【0167】
各区画には、栄養タイプを示す情報を表示する表示部501が設けられる。
【0168】
図24は、棚500の収納領域を仕切る仕切り板510の移動量を計算する仕切り板の移動量計算処理のフローチャートである。仕切り板の移動量計算処理は、コンビニ装置150が実行する。
【0169】
ステップ502で、プロセッサ152は、商品が購入されたか否かを判断する。商品が購入されない場合、ステップ502の処理が繰り返される。例えば、
図12のステップ212の代金データの記憶処理が行われた場合、商品が購入されたと判断され、移動量計算処理は、ステップ504に進む。
【0170】
ステップ504で、プロセッサ152は、
図12のステップ200で読み取られた商品情報に基づいて、購入された商品は、複数の栄養タイプの何れかに属する商品か否かを判断する。購入された商品は複数の栄養タイプの何れかに属する商品であると判断されなかった場合、移動量計算処理は、ステップ502に戻る。購入された商品は複数の栄養タイプの何れかに属する商品であると判断された場合、移動量計算処理は、ステップ506に進む。
【0171】
ステップ506で、プロセッサ152は、栄養タイプtを抽出し、ステップ508で、プロセッサ152は、栄養タイプtの商品の購入数stを1加算する。
【0172】
ステップ510で仕切り板の移動量を算出するか否かを判断する。ユーザの操作に従って入力装置161が、仕切り板の移動量を算出することの指示が入力されなかった場合、ステップ510は否定判定され、移動量計算処理は、ステップ502に戻る。仕切り板の移動量を算出することが指示された場合、ステップ510は肯定判定され、移動量計算処理は、ステップ512に戻る。
【0173】
ステップ512で、プロセッサ152は、各栄養タイプの購入数の比を計算し、ステップ514で、プロセッサ152は、ステップ512で計算された比に応じて各仕切り板の配置位置を計算する。ステップ516で、表示装置158は、各仕切り板の配置位置を表示する。
【0174】
これにより、コンビニエンスストアの定員は、仕切り板を、表示された配置位置に配置する。よって、限られた棚500の各栄養タイプの収容領域の大きさを、各栄養タイプの商品の購入数に応じて、変化させるので、他の500の収容領域を有効活用することができる。
コンビニ装置150は、本開示の技術の「移動量計算装置」の一例である。プロセッサ152は、本開示の技術の「計数部」及び「計算部」の一例である。
【0175】
[変形例]
次に、本開示の技術の変形例を説明する。
【0176】
(第1の変形例)
第1の変形例の構成は、前述した実施の形態の構成と同様であるので、同一部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0177】
図25は、第1の変形例の尿18が収容される容器16に試薬担持体530を投入する様子を示す図である。
【0178】
前述した実施の形態では、試薬担持体10に、尿18の第1の成分から第6の成分の各々の複数の濃度の各々の複数の画像14Aから14F(カラーチャート)が担持される。
【0179】
これに対し、第1の変形例では、試薬担持体530は、これらの画像14Aから14Fは担持せず、サーバ50の記憶措置62に記憶されている。第1の変形例の試薬担持体530は、生体の体液が有する複数の成分の各々と反応して各成分の濃度に応じて発色状態が変化した6個の試薬12Aから12Fを担持する。サーバ50の記憶措置62に記憶されている6個の試薬12Aから12Fは、所定の撮像環境で試薬担持体530が撮像されて得られた各試薬の画像である。
【0180】
ユーザは、スマホ20の入力装置21を介して属性データを入力する。ユーザは、尿18が収容される容器16に試薬担持体530を投入する。ユーザは、当該投入時から所定期間(例えば、10秒)以内に、試薬担持体530を、撮像装置28により撮像する。撮像装置28により試薬担持体530が撮像されて得られた試薬担持体530の画像データが及び属性データがサーバ50に送信される。
【0181】
図26は、第1の変形例の取得部52Bの処理内容を示す図である。取得部52Bは、各成分の現実の濃度を計算する。
【0182】
ステップ552B0で、取得部52Bは、学習済みモデルを用いて、試薬担持体530の画像データ530Gの各試薬の画像データ12AG~12CGを補正する。
学習済みモデルは、異なる複数の撮像環境の中の所定の撮像環境以外の撮像環境で試薬担持体530が撮像されて得られた各試薬の撮像画像を、所定の撮像環境で試薬担持体530が撮像されて得られる各試薬の撮像画像に補正するように学習された学習済みのモデルである。
これにより、画像データ530Gの各試薬の画像データ12AG~12CGを上記所定の撮像環境で撮像された画像に補正することができる。
【0183】
ステップ552B1で、取得部52Bは、試薬毎に補正した画像とカラーチャートの画像との類似度を計算する。具体的には、取得部52Bは、例えば、試薬12Aの補正後の画像と複数の画像14Aの各々との各類似度を計算する。
【0184】
ステップ552B2で、取得部52Bは、複数の画像14Aの中の最大類似度に対応する画像を抽出する。ステップ552B3で、取得部52Bは、最大類似度に対応する画像から濃度を決定する。
【0185】
このように第1の変形例では、試薬担持体530は、カラーチャートを担持しないので、試薬担持体530をより小型にすることができる。第1の変形例では、取得部52Bは、学習済みモデルを用いて、試薬担持体530の画像データ530Gの各試薬の画像データ12AG~12CGを補正する。よって、各成分の濃度をより精度よく計算することができる。
【0186】
(第2の変形例)
試薬担持体10の各試薬の発色後の画像とカラーチャートとをユーザが目視により確認し、各試薬の濃度を、入力装置21を介して入力し、スマホ20からサーバ50に各試薬の濃度を送信したり、試薬担持体10の画像をみて、サーバ50のオペレータが入力装置60を介して各試薬の濃度を入力したり、してもよい。
【0187】
(第3の変形例)
上記各例の試薬担持体10、530の試薬は、尿が付着すると、尿の成分の濃度に対応する濃度に発色するが、これに限定されず、試薬は、尿が付着すると、尿の成分の濃度に対応する色に発色するものでもよい。
【0188】
(第4の変形例)
特許第5542888号公報に記載の分析装置を備え、試薬担持体10、530の試薬の各画像における透過光又は散乱光を検出することで、吸光度、反射率、又は、透過率から、尿の各成分の濃度を計算してもよい。
【0189】
(第5の変形例)
試薬担持体を用いないで、特開平05-232107号公報に記載の尿中の各成分の濃度を検出する濃度センサを備え、尿の各成分の濃度を計算するようにしてもよい。
【0190】
(その他の変形例)
上記実施形態では、サーバ50の記憶装置62に情報処理プログラム62Pが記憶されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、情報処理プログラム62PがSSD、USBメモリ、又は磁気テープなどの可搬型のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体に記憶されていてもよい。非一時的記憶媒体に記憶されている情報処理プログラム62Pは、サーバ50にインストールされる。プロセッサ52は、情報処理プログラム62Pに従って、情報処理を実行する。
【0191】
また、ネットワークを介してサーバ50に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶装置に情報処理プログラム62Pを記憶させておき、サーバ50の要求に応じて情報処理プログラム62Pがダウンロードされ、サーバ50にインストールされるようにしてもよい。
【0192】
なお、サーバ50に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶装置に情報処理プログラム62Pの全てを記憶させておく必要はなく、情報処理プログラム62Pの一部を記憶させておいてもよい。
【0193】
上記実施形態では、本開示の技術がソフトウェア構成によって実現される形態例を挙げて説明しているが、本開示の技術はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はPLD(Programmable Logic Device)を含むデバイスを適用してもよい。また、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせを用いてもよい。
【0194】
上記実施形態で説明した情報処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、情報処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA、PLD、又はASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電子回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで情報処理を実行する。
【0195】
情報処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、情報処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0196】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、情報処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、情報処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、情報処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0197】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電子回路を用いることができる。また、上記の情報処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0198】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0199】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0200】
2050 ソリューション提供システム
10 試薬担持体
20 スマホ
50 サーバ
150 コンビニ装置
220 第1の商品提供装置
250 第2の商品提供装置
222 レストラン装置
280 スーパーマーケット装置
340 ECサイトサーバ
400 情報付与装置