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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025147529
(43)【公開日】2025-10-07
(54)【発明の名称】ケーブル撤去方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 1/06 20060101AFI20250930BHJP
   H02G 9/10 20060101ALI20250930BHJP
【FI】
H02G1/06
H02G9/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024047820
(22)【出願日】2024-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000003687
【氏名又は名称】東京電力ホールディングス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】593027716
【氏名又は名称】株式会社エステック
(71)【出願人】
【識別番号】591036653
【氏名又は名称】株式会社常磐ボーリング
(71)【出願人】
【識別番号】592207256
【氏名又は名称】株式会社興洋
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(72)【発明者】
【氏名】吉田 啓二
(72)【発明者】
【氏名】成岡 伸一
(72)【発明者】
【氏名】古泉 寛隆
(72)【発明者】
【氏名】板垣 忠大
(72)【発明者】
【氏名】今村 太一
(72)【発明者】
【氏名】田中 大暉
(72)【発明者】
【氏名】瀧 文彦
(72)【発明者】
【氏名】椙島 正樹
(72)【発明者】
【氏名】下平 由巳
(72)【発明者】
【氏名】松尾 竜
(72)【発明者】
【氏名】瀬谷 藤夫
(72)【発明者】
【氏名】高村 正和
【テーマコード(参考)】
5G352
5G369
【Fターム(参考)】
5G352CA09
5G352CK08
5G369BA06
5G369EA04
(57)【要約】
【課題】三相ケーブルを撤去する際の接続部の解体や3本のケーブルの引き抜き等の作業を効率的に行うことができ、撤去作業に要する時間を大幅に短縮することが可能なケーブル撤去方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかるケーブル撤去方法の代表的な構成は、地中の管路20およびマンホール30に敷設されている三相ケーブル100を撤去するケーブル撤去方法であって、マンホール30で三相ケーブル100同士を接続している接続部110を、マンホール30内において複数回切断し、切断された接続部110をマンホール30外に順次搬出し、接続部110を切断後の三相ケーブル100の3本のケーブル102をまとめて引き抜くとともに地上に向かって送り出し、送り出された三相ケーブル100を地上において所定長さに切断することを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中の管路およびマンホールに敷設されている三相ケーブルを撤去するケーブル撤去方法であって、
前記マンホールで前記三相ケーブル同士を接続している接続部を、該マンホール内において複数回切断し、
切断された前記接続部を前記マンホール外に順次搬出し、
前記接続部を切断後の三相ケーブルの3本のケーブルをまとめて引き抜くとともに地上に向かって送り出し、
前記送り出された三相ケーブルを地上において所定長さに切断することを特徴とするケーブル撤去方法。
【請求項2】
前記接続部を切断した後、前記三相ケーブルの3本のケーブルを引き抜く前に、前記管路から突出した該3本のケーブルそれぞれの端部に該3本のケーブルを延長するスリーブをかしめることを特徴とする請求項1に記載のケーブル撤去方法。
【請求項3】
前記3本のケーブルを引き抜く際には、
前記管路から突出する前記3本のケーブルの中心に挿入される反力受けと、
前記反力受けに向かって前記3本のケーブルをそれぞれ付勢する把持用クランプと、
を備えた引き抜き装置を用いて、
3本のケーブルをまとめて把持することを特徴とする請求項1に記載のケーブル撤去方法。
【請求項4】
ケーブル切断装置が荷台に搭載された車両が地上に配置されていて、
前記送り出された三相ケーブルを前記ケーブル切断装置によって荷台上で切断することを特徴とする請求項1に記載のケーブル撤去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中の管路およびマンホールに敷設されている三相ケーブルを撤去するケーブル撤去方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、都市における景観への配慮や安全性という観点から地中配線の普及が進んでいる。地中配線では、地中にトラフや管路を埋設し、その内部に電力ケーブルや通信ケーブル等(以下、地中ケーブルと称する)を敷設する。地中ケーブルは、経年劣化した際や、不要になった際には撤去される。
【0003】
地中ケーブルを撤去する方法としては、例えば特許文献1に「マンホールとマンホールとをつなぐ地中の管路に布設されたまま長時間経過した地中超高圧送電ケーブルを撤去する地中超高圧送電ケーブル撤去方法」が開示されている。特許文献1の地中超高圧送電ケーブル撤去方法は、「予め両端が切断された、撤去を要する前記送電ケーブルの両端部のうち終端を有するマンホールの土間に仮フックを設ける工程と、前記仮フックに油圧ジャッキを接続する工程と、前記油圧ジャッキに前記送電ケーブルの終端を接続する工程と、前記油圧ジャッキを駆動し、その引き力により、前記送電ケーブルを側圧および自重圧に抗して前記管路から前記マンホールに引き出す、縁切り工程と」を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7177537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
送電方式が三相3線式であった場合、3本のケーブルを1回線とした三相ケーブルが用いられる。三相ケーブルとしてよく知られているPOF(Pipe Oiled Filled)ケーブルは、鋼管内に三条(三相)のケーブルコアが配置され、鋼管内は、ケーブルコアを覆うように絶縁材料である絶縁油で満たされた構造となっている。
【0006】
地中ケーブルをマンホールから撤去する際、地中ケーブルが1本であった場合には、特許文献1のように「送電ケーブルの両端を予め切断し、油圧ジャッキに接続する終端を形成する」方法を適用することができる。これに対し上述したPOFケーブル(三相ケーブル)は、マンホール内の接続部に溶接されている。したがって、POFケーブルをマンホールから撤去する場合には、まず接続部を切断して解体し、解体した接続部をマンホール内から撤去する必要がある。
【0007】
POFケーブルの接続部を切断および解体する際には、まずPOFケーブルの鋼管と接続部との溶接個所をガウジング等によって削る作業を行う必要がある。このため、POFケーブルの接続部を解体する作業は、他のケーブルの接続部を解体する作業よりも多くの手間や時間を要する。したがって、作業効率の向上が求められていた。またPOFケーブルの接続部は他のケーブルの接続部よりもサイズが大きいため、切断箇所が多くなることも作業時間を多く要する要因となっている。
【0008】
上述したように接続部をマンホール内から撤去したら、ケーブルの抜き取りが行われる。特許文献1では、接続部から切り離された三相ケーブルの端にプーリングアイを取り付け、プーリングアイを油圧ジャッキ等の引抜機によって引っ張ることにより、地中ケーブルを管路から引き抜いている。しかし、この方法であると三相ケーブルの3本のケーブルをすべて巻き取り終わるまでに多大な時間を要するため、作業効率が低く、線路停止が長時間化してしまう。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み、三相ケーブルを撤去する際の接続部の解体や3本のケーブルの引き抜き等の作業を効率的に行うことができ、撤去作業に要する時間を大幅に短縮することが可能なケーブル撤去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかるケーブル撤去方法の代表的な構成は、地中の管路およびマンホールに敷設されている三相ケーブルを撤去するケーブル撤去方法であって、マンホールで三相ケーブル同士を接続している接続部を、マンホール内において複数回切断し、切断された接続部をマンホール外に順次搬出し、接続部を切断後の三相ケーブルの3本のケーブルをまとめて引き抜くとともに地上に向かって送り出し、送り出された三相ケーブルを地上において所定長さに切断することを特徴とする。
【0011】
上記接続部を切断した後、三相ケーブルの3本のケーブルを引き抜く前に、管路から突出した3本のケーブルそれぞれの端部に3本のケーブルを延長するスリーブをかしめるとよい。
【0012】
上記3本のケーブルを引き抜く際には、管路から突出する3本のケーブルの中心に挿入される反力受けと、反力受けに向かって3本のケーブルをそれぞれ付勢する把持用クランプと、を備えた引き抜き装置を用いて、3本のケーブルをまとめて把持するとよい。
【0013】
当該ケーブル撤去方法は、ケーブル切断装置が荷台に搭載された車両が地上に配置されていて、送り出された三相ケーブルをケーブル切断装置によって荷台上で切断するとよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、三相ケーブルを構成する3本のケーブルをまとめて管路から引き抜いてマンホール外に送り出すことができ、撤去作業に要する時間を大幅に短縮し、作業効率の向上を図ることが可能なケーブル撤去方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】三相ケーブルを撤去する作業現場を説明する図である。
図2】三相ケーブルを説明する図である。
図3】本実施形態にかかるケーブル撤去方法を説明するフローチャートである。
図4】接続部を撤去した後の作業現場を例示する図である。
図5】ケーブルの端部に取り付けられるスリーブを説明する図である。
図6】カシメ装置を説明する図である。
図7】ケーブルにスリーブをかしめる際のカシメ装置の動作を説明する図である。
図8】三相ケーブルの引抜を行う作業現場を例示する図である。
図9】引抜装置を説明する図である。
図10】引抜装置の詳細を説明する図である。
図11】後部本体を後方から観察した状態を例示する図である。
図12】引抜作業の前処理について説明する図である。
図13】初期引抜(1回目)を説明する図である。
図14】初期引抜(2回目)を説明する図である。
図15】引抜装置の動作について説明する図である。
図16】切断装置を説明する図である。
図17図16(d)の刃の拡大断面図である。
図18図8の運搬用車両の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0017】
図1は、三相ケーブル100を撤去する作業現場10を説明する図である。図1に示すように作業現場では、路面12の下に管路20が埋設されていて、管路20の間には、所定間隔ごとに保全作業用のマンホール30が設けられている。
【0018】
図2は三相ケーブル100を説明する図であり、図2(a)は断面図、図2(b)は三相ケーブル100(3本のケーブル102)の斜視図である。図1および図2に示すように鋼管である管路20の内部には三相ケーブル100(POFケーブル)が敷設されていて、管路20内に絶縁油(不図示)が充填され加圧されている。
【0019】
図2(a)に示すように三相ケーブル100は、3本のケーブル102a、102b、102cからなる。図2(b)に示すように、3本のケーブル102a、102b、102cは、導体106(分割導体)の外周が被覆108によって覆われていて、被覆108の外周にはそれぞれスキッドワイヤ104が巻き回されている。なお以下の説明では、3本のケーブル102a、102b、102cを特に区別しない場合には、ケーブル102と称する。
【0020】
(ケーブル撤去方法)
(接続部の切断(S602)および解体(S604))
図3は、本実施形態にかかるケーブル撤去方法を説明するフローチャートである。三相ケーブル100(POFケーブル)を撤去する際には、まずマンホール30に繋がっている複数の管路20の三相ケーブル100を接続している接続部110を複数回切断し、(S602)、解体する(S604)。図1に示す例では、接続部110(上段接続部110a、下段接続部110b)はマンホール30内において上下に2つ配置されている。
【0021】
上段接続部110aはフック40によってマンホール30の天井32に吊られている。下段接続部110bは、固定具42によってマンホール30の床面34に固定されている。以下の説明において、上段接続部110aおよび下段接続部110bを特に区別しない場合には、単に接続部110と称する。
【0022】
なお本実施形態では、マンホール30内において接続部110が上下に2つ配置されている構成を例示するが、これに限定するものではない。接続部110が1つの場合や、接続部110が3つ以上の場合であっても本実施形態のケーブル撤去方法を適用することが可能である。
【0023】
(ケーブル102の端部へのスリーブ120のかしめ(S606))
図4は、接続部110を撤去した後の作業現場10を例示する図である。S602およびS604の工程において接続部110をマンホール30外へ撤去したら、三相ケーブル100の3本のケーブル102を引き抜く前に、各ケーブル102の先端にスリーブを取り付ける。これはマンホール30の壁面から突出するケーブル102の長さが短すぎて、引抜装置400で把持しにくいからである。そこで図4に示すようにマンホール30内にカシメ装置300を配置する。そしてカシメ装置300を用いて、管路20から突出した3本のケーブル102それぞれの端部に、それを延長するスリーブ120をかしめる(S606)。
【0024】
図5は、ケーブル102の端部に取り付けられるスリーブ120を説明する図である。図5(a)は、スリーブ120の断面図である。図5(b)および図5(c)は、ケーブル102の端部へのスリーブ120の取付について説明する図である。
【0025】
上述したようにマンホール30内で接続部110(図1参照)が切り離された三相ケーブル100の端、すなわち3本のケーブル102の端部には、図5(a)に例示するスリーブ120が取り付けられる。スリーブ120は、ケーブル102の端部の導体を挿入可能な挿入孔122を有し、先端にはIボルト124が連結されている。
【0026】
ケーブル102の端部にスリーブ120を取り付ける際には、まずケーブル102の端部の被覆108(樹脂)を剥いで導体106(金属)を露出させる。次に図5(b)に示すように、露出した導体106をスリーブ120の挿入孔122に挿入する。そして図5(c)に示すようにスリーブ120に複数のカシメ部126(例えば6箇所)を形成することにより、ケーブル102の端部にスリーブ120が圧着されて取り付けられる。
【0027】
図6は、カシメ装置300を説明する図である。図6(a)はカシメ装置300の正面図であり、図6(b)はカシメ装置300の側面図である。図6(a)および(b)に示すカシメ装置300は、三相ケーブル100(ケーブル102)の端部にスリーブ120をかしめる装置である。以下の説明において、三相ケーブル100の延伸方向をD1、延伸方向D1を軸とする回転方向をD2、延伸方向に直交かつ上下する方向をD3、延伸方向に直交かつ水平方向をD4とする。
【0028】
本実施形態のカシメ装置300は、固定ダイス310、固定ダイス310に対して移動可能に連結された可動ダイス320、および可動ダイス320を駆動する駆動源330を含んで構成される。固定ダイス310は、回転装置350に保持されていて、可動ダイス320がスライド移動可能なスライド溝312を有する略U字状の部材である。また固定ダイス310は、スライド溝312の端に、ケーブル102が配置されるカシメ面(以下、固定側カシメ面314と称する)を有している。
【0029】
可動ダイス320は、固定ダイス310のスライド溝312内をスライド移動可能な部材であり、固定ダイス310の固定側カシメ面314と対向する面がカシメ面(以下、可動側カシメ面324と称する)となっている。可動ダイス320は、駆動源330が接続されていて、駆動源330によって駆動して固定ダイス310に向かって離接する方向に移動可能である。
【0030】
図6に示すカシメ装置300の特徴として、固定ダイス310には、三相ケーブル100を構成する3本のケーブル102のうち、1本のケーブル102が固定側カシメ面314と可動側カシメ面324の間に配置されたときに、残りの2本のケーブル102が挿入される4つの逃げ穴316a、316b、316c、316dが形成されている。
【0031】
3本のケーブル102は、端面方向から観察すれば概ね正三角形の頂点に位置している。そこで逃げ穴316a、316b、316c、316dは、カシメ位置(固定側カシメ面314と可動側カシメ面324の間)を正三角形の1つの頂点としたときの他の2つの頂点の位置に設けられている。なお本実施形態では、固定ダイス310に4つの逃げ穴316a-316dが形成されている構成を例示するが、固定ダイス310の位置と角度を下記より多く動かすことにより、逃げ穴の最小数を2つとすることができる。
【0032】
また図6に示すように本実施形態のカシメ装置300は、固定ダイス310および可動ダイス320を回転または移動させる回転装置350(D2方向の移動)、上下移動装置360(D3方向の移動)および水平移動装置370(D1、D4方向の移動)を更に備える。
【0033】
回転装置350は、固定ダイス310および可動ダイス320を三相ケーブル100の延伸方向D1を軸とする回転方向D2に(三相ケーブル100の延伸方向D1に直交する面内で)回転させる。本実施形態の回転装置350は、外枠352および内枠354、ローラ356を含んで構成される。
【0034】
外枠352は、固定ダイス310および可動ダイス320の正面側および背面側に配置された円形状の部材であり、フレーム340に固定されている。内枠354は、外枠352の内側に配置された円形状の部材であり、固定ダイス310に固定されている。ローラ356は外枠352に固定されて内枠354の縁を走行可能に支持している。
【0035】
上記構成によれば、駆動源330のハンドル332をD2方向に回転させると、固定ダイス310、可動ダイス320および駆動源330が一体となって回転する。これにより、3本のケーブル102に対する固定ダイス310の角度(すなわち逃げ穴316a-dの位置)を回転させることができる。
【0036】
上下移動装置360は、固定ダイス310および可動ダイス320を三相ケーブル100の延伸方向D1に直交する上下方向D3に移動させる。上下移動装置360は、フレーム340の底板342と台座344との間に配置されているジャッキである。これにより、上下移動装置360であるジャッキを伸縮させることにより、フレーム340が台座344に対して上下移動し、固定ダイス310および可動ダイス320を上下移動させることができる。
【0037】
水平移動装置370は、固定ダイス310および可動ダイス320を水平方向(三相ケーブルの延伸方向D1および直交方向D4)に移動させる。本実施形態の水平移動装置370は、具体例として台座344の下面に取り付けられたキャスターである。これにより、台座344に支持されているフレーム340ごと固定ダイス310および可動ダイス320を水平移動させることができる。
【0038】
図7は、ケーブル102にスリーブ120をかしめる際のカシメ装置300の動作を図である。3本のケーブル102にスリーブ120をかしめる際には、まず図7(a)に示すようにカシメ装置300の固定ダイス310と可動ダイス320とを離間させた状態とする。
【0039】
カシメ装置300を三相ケーブルの延伸方向D1に移動させて、スリーブ120(図5(b)参照)を先端に被せたケーブル102aをカシメ位置(固定側カシメ面314と可動側カシメ面324の間)に挿入する。このとき、残りの2本のケーブル102b、102cはそれぞれ逃げ穴316b、316cに挿入して退避させる。これにより、残りの2本のケーブル102b、102cが固定ダイス310に突き当たることなく、かしめるケーブル102aをカシメ位置に挿入することができる。
【0040】
そして駆動源330によって可動ダイス320を固定ダイス310に近接させ、固定側カシメ面314および可動側カシメ面324によってスリーブ120をかしめることにより、ケーブル102aにスリーブ120が圧着される(図5(c)参照)。
【0041】
ケーブル102aにスリーブ120をかしめたら、カシメ装置300をD1方向に移動させて、3本のケーブル102からカシメ装置300を抜き取る。次に図7(b)に示すように回転装置350によって固定ダイス310および可動ダイス320をフレーム340に対して180度回転させる(上下反転)。
【0042】
そして水平移動装置370によって固定ダイス310および可動ダイス320を図中右方向に水平移動させ、上下移動装置360によって固定ダイス310および可動ダイス320を図中下方向に移動する。これにより、ケーブル102cと固定ダイス310の固定側カシメ面314との位置合わせが完了する。
【0043】
位置合わせが完了したらカシメ装置300をD1方向に移動させて、ケーブル102cをカシメ位置に挿入し、残りの2本のケーブル102a、102bをそれぞれ逃げ穴316c、316dに挿入して退避させる。そして上述したように可動ダイス320を固定ダイス310に近接させてスリーブ120をかしめ、ケーブル102cにスリーブ120を圧着する。
【0044】
ケーブル102cにスリーブ120をかしめたら、3本のケーブル102からカシメ装置300を抜き取り、図7(c)に示すように水平移動装置370によって固定ダイス310および可動ダイス320を図中左方向に水平移動させる。これにより、ケーブル102bと固定ダイス310の固定側カシメ面314との位置合わせが完了する。
【0045】
位置合わせが完了したらカシメ装置300をD1方向に移動させて、ケーブル102bをカシメ位置に挿入し、残りの2本の102a、102cをそれぞれ逃げ穴316b、316aに挿入して退避させる。そして上述したように可動ダイス320を固定ダイス310に近接させてスリーブ120をかしめ、ケーブル102bにスリーブ120を圧着する。これにより、3本のケーブル102にスリーブ120が圧着される。
【0046】
上記説明したカシメ装置300によれば、三相ケーブル100を構成する3本のケーブル102のうち、1本のケーブル102にスリーブ120をかしめる作業をするときに他のケーブルを固定ダイス310の逃げ穴316a-dに退避することができる。これにより、1本の地中ケーブルをかしめる際の他のケーブルの干渉を好適に防ぎ、作業効率の向上を図ることが可能となる。
【0047】
なお本実施形態のカシメ装置300は、三本のケーブルいわゆる三芯を有する三相ケーブルであれば、POFケーブル以外にOFケーブル(Oil Filled cable)やCV(Cross-linked polyethylene insulated Vinyl sheath)ケーブル等の他のケーブルにも適用することが可能である。
【0048】
(三相ケーブル100(3本のケーブル102)の引き抜き(S608))
図8は、三相ケーブル100の引抜を行う作業現場10を例示する図である。S606の工程において3本のケーブル102それぞれの端部にスリーブ120を圧着したら、図8に示すようにマンホール30内にケーブル引抜装置(以下、引抜装置400と称する)を配置する。そして引抜装置400を用いて、接続部110を切断後の三相ケーブルの3本のケーブルをまとめて引き抜くとともに地上に向かって送り出す(S608)。
【0049】
図9は、引抜装置400を説明する図である。図9に示すように引抜装置400は、台車410、本体420、把持用クランプ(前部クランプ452、後部クランプ454)および走行用シリンダ460を含んで構成される。台車410は、下部に車輪412が設けられている。これにより引抜装置400が、マンホール30の底34に敷設されたレール50上を、壁面36aに対して離接する方向に走行可能となる。台車410の上には本体420が載置されている。
【0050】
図10は、引抜装置400の詳細を説明する図である。図10(a)は、図2の台車410および本体420の拡大図である。図10(b)は、後部本体440の2面図である。図10(c)は、前部本体430の2面図である。
【0051】
図9および図10(a)に示すように本体420は、引抜装置400の移動方向で前後に分割された前部本体430および後部本体440から構成される。これにより、本体を分割しない場合と比して、1体あたりの重さを軽量化することができる。したがって、マンホール30内への搬入と搬出を良好に行うことが可能となる。ただし、これに限定するものではなく、本体420を2体に分割せずに1体とする構成としてもよい。
【0052】
図10(b)に示すように後部本体440は、管路20から突出する3本のケーブル102の中心(ケーブル102の間)に挿入される略Y字状の部材であり、反力受けとして機能する。詳細には、後部本体440は、円周方向で等間隔に配置された3つの扇状のリブ442を有し、3つのリブ442の間には、ケーブル102が挿入される3つの溝444がそれぞれ形成されている。
【0053】
後部本体440には、3つの溝444のそれぞれに対して3方向から把持用クランプである後部クランプ454が取り付けられる。
【0054】
図10(c)に示すように前部本体430は、管路20に近接している側に配置されたケーブル保持部430a、および後部本体440と隣接する側に配置された反力受け部430bを有する。前部本体430の反力受け部430bは、円周方向で等間隔に配置された3つの扇状のリブ432を有し、3つのリブ432の間には、ケーブル102が挿入される3つの溝434がそれぞれ形成されている。ケーブル保持部430aは、円柱状であり、ケーブル102が挿通される挿通穴436が形成されている。
【0055】
前部本体430の反力受け部430bには、3つの溝434のそれぞれに対して3方向から把持用クランプである前部クランプ452が取り付けられる。
【0056】
図11は、後部本体440を後方から観察した状態を例示する図である。把持用クランプ(前部クランプ452および後部クランプ454)に接続されている把持用シリンダ456が駆動すると、図11に示すように後部クランプ454が溝444に向かって移動する。これにより、溝444に挿入されたケーブル102が、後部クランプ454によって後部本体440に向かって3方向から付勢(押圧)される。なお前部本体430では、反力受けである反力受け部430bの溝434に向かってケーブル102が前部クランプ452によって付勢される。
【0057】
また図9に示すように引抜装置400は、マンホール30の管路20側の壁面36aを押して台車410を走行させる走行用シリンダ460を備える。本実施形態では走行用シリンダ460は、本体420の上部に2つ(1つは不図示)、本体420の下部に2つ、計3つ設けられている。
【0058】
走行用シリンダ460の前端462(図中右側、壁面36aに近接している側の端部)は、接続ロッド490を介してマンホール側プレート472に連結されている。厳密には走行用シリンダ460の前端462は、走行用シリンダ460の内部に収容されているピストン(後述)の先端である。
【0059】
マンホール側プレート472は、マンホール30の壁面36aに取り付けられたロードセル側プレート474に接続されている。走行用シリンダの後端464(図中左側、壁面36aから離れている側の端部)は、エンドプレート482に連結されている。エンドプレート482の下部には、レール50上を走行する車輪482aが設けられている。
【0060】
図12は、引抜作業の前処理について説明する図である。図12(a)は、図1のマンホール30に引抜装置400を配置する前の状態を例示している。図12(a)に例示するように壁面32には、切断された管路20が突出していて、管路20からはケーブル102の導体106が露出している。またマンホール30の底34には、引抜装置400の走行用のレール40が敷設されている。
【0061】
接続部(不図示)を切断した状態では、図12(a)に示すように壁面32から突出するケーブル102の長さが短かく、このままでは引抜装置400によって把持することができない。このため、初期引抜においては引抜ロッド140によってケーブル102を引抜装置400に係止して引き抜きを行う。
【0062】
図12(b)は、引抜作業の前処理および初期引抜に使用する部品を説明する図である。引抜作業の前処理には、図12(b)に示すスリーブ120、連結ネジ軸130、引抜ロッド140、固定板150、およびナット160が用いられる。なお、連結ネジ軸130は引抜ロッド140を短くしたものである。
【0063】
スリーブ120の端部は、Iボルト124となっている。連結ネジ軸130は、端部にネジ134を有し、引抜ロッド140も、同様に端部にネジ144を有する。また連結ネジ軸130および引抜ロッド140は、ネジ134・144と反対側の端部の内側に雌ネジが施されている。固定板150は、ネジ144を挿通可能な穴152を有し、ナット160と組み合わせて用いられる。
【0064】
図12(c)は、図12(a)のマンホール30内において引抜作業の前処理を行った状態を例示する図である。引抜作業の前処理では、図12(c)に示すようにケーブル102の導体106をスリーブ120の内部に挿入する。そしてケーブル102の導体106にスリーブ120をかしめる。
【0065】
図13は、初期引抜(1回目)を説明する図である。まずは図13(a)に示すようにスリーブ120のIボルト124に連結ネジ軸130を取り付ける。そして連結ネジ軸130のネジ134に引抜ロッド140を取り付ける。これにより、スリーブ120に連結ネジ軸130および引抜ロッド140が連結される。
【0066】
次に図13(b)に示すように、引抜ロッド140のネジ144を固定板150の穴152(図12(b)参照)に挿入してナット160で留める。これにより、引抜ロッド140が引抜装置400の本体420に係止される。続いて図13(c)に示すように、管路20から離れる方向に引抜装置400を走行させる。これにより、連結ネジ軸130および引抜ロッド140を介して3本のケーブル102が管路20から引き抜かれる(初期引抜1回目)。
【0067】
図14は、初期引抜(2回目)を説明する図である。図13(c)に示すように3本のケーブル102の1回目の初期引抜を行ったら、図14(a)に示すように引抜装置400を壁面32に向かって移動させる(戻す)。そして引抜ロッド140を連結ネジ軸130から取り外す。
【0068】
次に図14(b)に示すように連結ネジ軸130のネジ134を固定板150の穴152に挿入してナット160で留める。続いて図14(c)に示すように、管路20から離れる方向に引抜装置400を走行させると、連結ネジ軸130および引抜ロッド140を介して3本のケーブル102が管路20から引き抜かれる(初期引抜2回目)。この2回の初期引抜により、引抜装置400の本体420において把持可能な程度のケーブル102を引き出すことが可能となる。
【0069】
図15は、引抜装置400の動作について説明する図である。マンホール30の壁面36aの管路20から突出した三相ケーブル100の3本のケーブル102をまとめて引き抜く際には、まず図15(a)に示すように前側本体420のケーブル保持部430aの挿通穴436、反力受け部430bの溝434、および後部本体440の溝444(図4参照)に3本のケーブル102を挿入する。そして把持用シリンダ456によって前部クランプ452および後部クランプ454を駆動させ、ケーブル102を反力受け部430bおよび後部本体440に対して付勢する。これにより、3本のケーブル102が本体420に把持された状態となる。
【0070】
図15(a)に示す状態で走行用シリンダ460を駆動すると、ピストン460aが走行用シリンダ460から押し出されることにより、図15(b)に示すように本体420がマンホール30内のレール50を走行して管路20から離れる方向に移動する。これにより、本体420に把持された3本のケーブル102が、本体420の移動量とほぼ同じ長さ分、管路20から引き抜かれる。
【0071】
図15(b)に示すように本体420がレール50上を移動し終わったら、把持用クランプ(前部クランプ452、後部クランプ454)によるケーブル102の把持を解除する。そしてピストン460aを引き込むことにより、図15(c)に示すように本体420を壁面36aに向かって移動させる。そして上述した図15(a)-(c)に示す作業を繰り返すことにより、管路20からケーブル102を抜き出し、同時にケーブル102を地上に向かって繰り出すことができる。ケーブル引抜装置400によって繰り出された3本のケーブル102は、地上からマンホール30に挿通されたガイドパイプ60(図4および図8参照)を通じてマンホール30から押し出され、地上に送り出される。
【0072】
上記説明した引抜装置400によれば、三相ケーブル100を構成する3本のケーブル102を管路20からまとめて引き抜き、マンホール30外に送り出すことができる。特に、反力受けである後部本体440および反力受け部430bに向かってケーブル102を付勢することにより、ケーブル102が安定することから強く付勢することができるため、確実に把持することができる。したがって、3本まとめて引き抜けるような大きな引き抜き荷重をかけることができる。これにより、従来のように油圧ジャッキを用いてケーブルを1本ずつ引き抜く場合に比して、撤去作業に要する時間を大幅に短縮し、作業効率の向上を図ることができる。
【0073】
(三相ケーブル100(3本のケーブル102)の切断(S610))
S608の工程において三相ケーブル100をマンホール30から地上に送り出したら、かかる三相ケーブル100を地上においてケーブル切断装置(以下、切断装置500と称する)を用いて切断する(S610)。図8および図18に示すように地上には運搬用車両70が配置されていて、運搬用車両70の荷台には切断装置500が積載されている。地上に送り出された地中ケーブル102は、ガイドパイプ60の末端によって切断装置500へと案内される。
【0074】
図16は、切断装置500を説明する図である。図16(a)は、三相ケーブル100を切断前の切断装置500の正面図である。図16(b)は、図3(a)の切断装置500の側面図である。図16(c)は、図16(a)の切断装置500の上面図である。図16(d)は、三相ケーブル100を切断時の切断装置500の正面図である。
【0075】
図16に示す切断装置500は、一対の刃510、フレーム520および駆動装置532、534を含んで構成される。
【0076】
図16(a)に示すように一対の刃510は、切断装置500に挿入された三相ケーブル100の上側に配置される上刃512、および下側に配置される下刃514を含んで構成される。フレーム520は、スタンド540の上方に固定されていて、上枠522、下枠524、およびそれらを連結する一対の縦枠526a、526bを含んで構成される。
【0077】
上刃512は、フレーム520の上枠522に保持されていて、上枠522に取り付けられた駆動装置532によって下刃514と離接する方向に動作する。下刃514は、フレーム520の下枠524に保持されていて、下枠524に取り付けられた駆動装置534によって上刃512と離接する方向に動作する。また図16(b)に示すように一対の刃510は、切断装置500に対する三相ケーブル100の挿入方向において摺動可能に隣接して配置されている。
【0078】
本実施形態では一対の刃510のうち、上刃512は、中央が上方に向かって後退したV字形状となっている。下刃514は、中央が下方に向かって後退したV字形状となっている。なお本実施形態では、上刃512および下刃514がV字形状となっている構成を例示したが、これに限定するものではない。上刃512および下刃514は、中央が後退したU字状、または中央が後退した円弧状であってもよい。
【0079】
本実施形態の切断装置500を用いて三相ケーブル100を切断する際には、まず図16(a)に示すように離間した上刃512および下刃514の間に三相ケーブル100を挿入する。図16(b)に示すように本実施形態の切断装置500では、離間した上刃512および下刃514の間に三相ケーブル100を案内するガイド筒550が設けられている。これにより、三相ケーブル100を上刃512および下刃514の間に効率的に挿入することができる。
【0080】
三相ケーブル100を上刃512および下刃514の間に配置したら、駆動装置532、534を駆動する。これにより、上刃512および下刃514は、図16(d)に示すように、互いに近接する方向に移動して摺動する。これにより、スキッドワイヤ104が逃げることもなく、三相ケーブル100が一括して切断される。
【0081】
図17は、図16(d)の刃510の拡大断面図である。図17に示すように刃510を構成する上刃512および下刃514は、それぞれの刃先512a、514aにチャンファー加工が施されている。すなわち上刃512および下刃514は、それぞれの刃先512a、514aが鈍角になるように面取りされている。かかる構成によれば、鋼鉄線からなる硬いスキッドワイヤ104による刃こぼれを好適に防ぐことができ、刃510を長期間にわたって使用することが可能となる。
【0082】
図18は、図8の運搬用車両70の拡大図である。上述したように切断装置500を用いて三相ケーブル100を切断したら、切断後の三相ケーブル100aを運搬用車両70に積載する。したがって、三相ケーブル100を切断する際には、運搬用車両70の荷台に積載可能な長さL(例えば500cm)ごとに切断するとよい。
【0083】
上記説明した切断装置500によれば、マンホール30から引き抜いた三相ケーブル100をまとめて切断することができる。したがって、従来のように三相ケーブル100の3本の地中ケーブル102を1本ずつ引き抜く場合に比して、撤去作業に要する時間を大幅に短縮し、作業効率の向上を図ることができる。
【0084】
また運搬用車両70の荷台上において三相ケーブル100を所定長さ毎に切断することにより、大きなリールを必要とせずに、切断後の三相ケーブル100aをそのまま運搬用車両70で運搬することができる。これにより、運搬作業の効率化および設備の簡略化を図ることも可能である。
【0085】
以上説明したように本実施形態のケーブル撤去方法によれば、接続部110の切断および解体工程、ケーブル端部へのスリーブ120のかしめ工程、ケーブルの引き抜き工程、およびケーブルの切断工程の全ての工程を三相ケーブル100に合わせて最適化することができる。したがって、三相ケーブル100をマンホール30から撤去する際に要していた時間および労力を従来に比して飛躍的に削減することが可能となる。
【0086】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、地中の管路およびマンホールに敷設されている三相ケーブルを撤去するケーブル撤去方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0088】
10…作業現場、12…路面、20…管路、30…マンホール、32…天井、34…床面、36…壁面、36a…壁面、38…搬出口、40…フック、42…固定具、50…レール、60…ガイドパイプ、70…運搬用車両、100…三相ケーブル、100a…三相ケーブル、102…ケーブル、102a…ケーブル、102b…ケーブル、102c…ケーブル、104…スキッドワイヤ、106…導体、108…被覆、110…接続部、110a…上段接続部、110b…下段接続部、120…スリーブ、122…挿入孔、124…Iボルト、126…カシメ部、300…カシメ装置、310…固定ダイス、312…スライド溝、314…固定側カシメ面、316a…逃げ穴、316b…逃げ穴、316c…逃げ穴、316d…逃げ穴、320…可動ダイス、324…可動側カシメ面、330…駆動源、332…ハンドル、340…フレーム、342…底板、344…台座、350…回転装置、352…外枠、354…内枠、356…ローラ、360…上下移動装置、370…水平移動装置、400…引抜装置、410…台車、412…車輪、420…本体、430…前部本体、430a…ケーブル保持部、430b…反力受け部、432…リブ、434…溝、436…挿通穴、440…後部本体、442…リブ、444…溝、452…前部クランプ、454…後部クランプ、456…把持用シリンダ、460…走行用シリンダ、460a…ピストン、462…前端、464…後端、472…マンホール側プレート、474…ロードセル側プレート、482…エンドプレート、482a…車輪、490…接続ロッド、500…切断装置、510…刃、512…上刃、514…下刃、520…フレーム、522…上枠、524…下枠、526a…縦枠、526b…縦枠、532…駆動装置、534…駆動装置、540…スタンド、550…ガイド筒
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図18