(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014784
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】口栓
(51)【国際特許分類】
B65D 5/74 20060101AFI20250123BHJP
B65D 41/34 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
B65D5/74 020Z
B65D41/34 114
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117610
(22)【出願日】2023-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001276
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 孝行
【テーマコード(参考)】
3E060
3E084
【Fターム(参考)】
3E060AA05
3E060AB04
3E060BC04
3E060CF06
3E060DA11
3E060EA03
3E084AA05
3E084AA12
3E084AA34
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB05
3E084DB12
3E084DC03
3E084FB01
3E084GA04
3E084GB04
3E084GB08
3E084KA13
3E084KB01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】フラットトップ型の紙容器が倒立落下した場合でも、口栓周辺の陥没を抑制可能な口栓を提供する。
【解決手段】紙を主体とした容器本体の開口に取り付けられ、スパウトとキャップとを備える口栓であって、スパウトは、突起部及び雄ネジが形成された注出筒部と、容器本体の内面の開口の周囲に溶着されるスパウトフランジ部とを有し、キャップは、頂板部、及び頂板部の端縁から垂直に伸び、内周面に雌ネジが形成されたスカート部を備えるキャップ本体と、スカート部との間に所定の隙間を空けて配置されると共に、スカート部に複数のブリッジを介して接続され、内面にフラップを有するタンパーバンドと、タンパーバンドのブリッジと反対側の端部に接続され、容器本体に溶着されたスパウトフランジ部との間に容器本体の開口の周辺部を挟み込むキャップフランジ部とを有し、キャップフランジ部の外径がスパウトフランジ部の外径より大きい、口栓。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙を主体とした容器本体の開口に取り付けられ、スパウトと、前記スパウトに螺合により取り付けられるキャップとを備える口栓であって、
前記スパウトは、
筒形状を有し、外周面に一方端側から順に突起部及び雄ネジが形成された注出筒部と、
前記注出筒部の前記一方端に接続され、前記容器本体の内面の前記開口の周囲に溶着されるスパウトフランジ部とを有し、
前記キャップは、
頂板部、及び前記頂板部の端縁から垂直に伸び、内周面に前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されたスカート部を備えるキャップ本体と、
前記スカート部との間に所定の隙間を空けて配置されると共に、前記スカート部に複数のブリッジを介して接続され、内面に前記突起部に係合するフラップを有するタンパーバンドと、
前記タンパーバンドの前記ブリッジと反対側の端部に接続され、前記容器本体に溶着された前記スパウトフランジ部との間に前記容器本体の前記開口の周辺部を挟み込むキャップフランジ部とを有し、
前記タンパーバンドの前記キャップ本体側の端面には、前記キャップの閉栓方向側の辺が斜辺であり、前記タンパーバンド側の辺よりも前記キャップ本体側の辺の方が短い、直角台形の形状を有する凸部が形成され、
前記キャップ本体の前記スカート部の開放端側の端面には、前記凸部を収容可能な凹部が形成され、
前記キャップフランジ部の外径が前記スパウトフランジ部の外径より大きい、口栓。
【請求項2】
前記キャップフランジ部の厚みは、平面視において前記スパウトフランジ部の外周縁と重なる箇所から前記キャップフランジ部の外周縁にかけて減少する、請求項1に記載の口栓。
【請求項3】
前記キャップフランジ部の前記キャップ本体と反対側の面には、前記キャップフランジ部の円周方向に延びるリブが形成されている、請求項1に記載の口栓。
【請求項4】
前記キャップの前記頂板部には、前記注出筒部の内周面と密着するインナーリングが形成されている、請求項1に記載の口栓。
【請求項5】
前記キャップの前記頂板部には、前記注出筒部の他方端に接するコンタクトリングが形成されており、
前記コンタクトリングは、前記注出筒部の他方端側の先端部に向かって幅が狭まり、かつ、前記先端部の角度が鋭角となる断面形状を有する、請求項1に記載の口栓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口栓に関する。
【背景技術】
【0002】
紙容器等の包装容器において、液体等の内容物を注出するために口栓を設けたものが知られている。口栓が取り付けられる紙容器の形態として、ゲーブルトップ型のものやフラットトップ型のものが挙げられる(特許文献1及び特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-179462号公報
【特許文献2】特開2021-062902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フラットトップ型の紙容器に口栓を設ける場合、紙容器の頂部に形成された開口に口栓が取り付けられる。頂部はフラットな形状を有しているため、紙容器が倒立落下をした場合には落下の衝撃が口栓に集中し、口栓が取り付けられた紙容器の開口周辺が陥没し、破損する恐れがあった。
【0005】
そのため、フラットトップ型の紙容器が倒立落下した場合でも、口栓周辺の陥没を抑制可能な口栓を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る口栓は、紙を主体とした容器本体の開口に取り付けられ、スパウトと、スパウトに螺合により取り付けられるキャップとを備える口栓であって、スパウトは、筒形状を有し、外周面に一方端側から順に突起部及び雄ネジが形成された注出筒部と、注出筒部の一方端に接続され、容器本体の内面の開口の周囲に溶着されるスパウトフランジ部とを有し、キャップは、頂板部、及び頂板部の端縁から垂直に伸び、内周面に雄ネジと螺合する雌ネジが形成されたスカート部を備えるキャップ本体と、スカート部との間に所定の隙間を空けて配置されると共に、スカート部に複数のブリッジを介して接続され、内面に突起部に係合するフラップを有するタンパーバンドと、タンパーバンドのブリッジと反対側の端部に接続され、容器本体に溶着されたスパウトフランジ部との間に容器本体の開口の周辺部を挟み込むキャップフランジ部とを有し、タンパーバンドのキャップ本体側の端面には、キャップの閉栓方向側の辺が斜辺であり、タンパーバンド側の辺よりもキャップ本体側の辺の方が短い、直角台形の形状を有する凸部が形成され、キャップ本体のスカート部の開放端側の端面には、凸部を収容可能な凹部が形成され、キャップフランジ部の外径がスパウトフランジ部の外径より大きい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フラットトップ型の紙容器が倒立落下した場合でも、口栓周辺の陥没を抑制可能な口栓を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態>
図1は、実施形態に係る口栓の概略構成を示す正面図であり、
図2は、
図1に示した口栓の縦端面図であり、
図3は、リキャップ時の口栓を示す正面図。
図1~2に記載の口栓100は、開栓前の状態を示しており、
図3は開栓後にリキャップした時の状態を示している。
【0010】
口栓100は、スパウト10とキャップ20とを備え、例えば、紙を主体とした容器本体1の開口に取り付けられる。以降において、容器本体1に口栓100を取り付けた状態のものを包装容器と呼ぶ。本実施形態に係る口栓100は、フラットトップ型の包装容器に好適に用いることができる。なお、本明細書において、スパウト10に対してキャップ20を螺合させる際のキャップ20の回転方向を閉栓方向という。閉栓方向は、
図1~3においては左方向(キャップ20の頂板部25の外方から平面視した時の時計回り方向)に相当する。開栓方向は、閉栓方向の逆の回転方向である。
【0011】
(スパウト)
スパウト10は、容器本体1の開口に取り付けられ、容器本体1に収容された液体等の内容物を外部に注出するための部材である。スパウト10は、筒状の注出筒部11とスパウトフランジ部12とを備える。
【0012】
注出筒部11は、円筒状であり、その外周面には一方端側(スパウトフランジ部12側)から順に突起部13及び雄ネジ4aが形成される。突起部13は、注出筒部11の外周面から突出する円環状の凸条であり、後述するキャップ20に形成されたフラップ29と係合する。雄ネジ4aは、後述するキャップ20に形成された雌ネジ4bと螺合する。
【0013】
スパウトフランジ部12は、注出筒部11の一方端に接続され、容器本体1の内面の開口の周囲に溶着される。スパウトフランジ部12は、注出筒部11の外方に延設された平板状の部材であり、本実施形態では、注出筒部11の軸方向と直交する方向に延設して形成されている。スパウトフランジ部12の形状は、容器本体1と接合することができる限り限定されないが、例えば、円環状とすることができる。スパウトフランジ部12と容器本体1とは、例えば、溶着等の既知の方法を用いて接合される。
【0014】
スパウト10は、例えば、熱可塑性樹脂を含む材料により成形され、射出成形、コンプレッション成形等の既存の成型方法により成型可能である。
【0015】
(キャップ)
キャップ20は、スパウト10に螺合により着脱自在に取り付けられる、スクリューキャップである。キャップ20は、キャップ本体21と、キャップ本体21の開放端に複数のブリッジ22を介して接続されるタンパーバンド23と、タンパーバンド23のブリッジ22と反対側の端部に接続されるキャップフランジ部24とを備える。ブリッジ22が設けられることで、キャップ本体21とタンパーバンド23との間に隙間が生じる。そのため、包装容器が倒立落下した際に当該隙間が圧縮され、落下の衝撃を吸収することができる。このとき、キャップ本体21とタンパーバンド23との距離は0.5mm~0.7mmであることが好ましい。
【0016】
キャップ本体21は、頂板部25と、頂板部25の端縁から垂直に伸びるスカート部26とを備える。キャップ本体21のタンパーバンド23側の端面(スカート部26の開放端面)には、複数のブリッジ22が接続される。スカート部26の内周面には、スパウト10に形成された雄ネジ4aと螺合する雌ネジ4bが形成される。また、
図1に示すように、キャップ本体21のタンパーバンド23側の端面には、後述するタンパーバンド23に形成される凸部5aを収容する凹部5bが凸部5aと同数設けられる。凹部5bの数は、2個でも4個でも良い。
【0017】
キャップ20の頂板部25には、注出筒部11の内周面と密着するインナーリング27、及び注出筒部11の他方端に接するコンタクトリング28が形成されていることが好ましい。これにより、包装容器の密封性を高めることができる。また、上述のように、包装容器が倒立落下した際にはブリッジ22によって形成されたキャップ本体21とタンパーバンド23との間の隙間で衝撃を吸収するが、コンタクトリング28を形成することで、隙間を圧縮するためのマージンを確保することができる。この場合、コンタクトリング28は倒立落下の衝撃で潰れ、それに伴ってキャップ20とタンパーバンド23との隙間が埋まることになるため、倒立落下の衝撃で潰れやすいように、コンタクトリング28は注出筒部11の他方端側の先端部に向かって幅が狭まり、かつ、先端部の角度が鋭角となる断面形状を有することが好ましい。なお、倒立落下でキャップ本体21とタンパーバンド23との間の隙間が圧縮される構成であれば、必ずしもコンタクトリング28を形成する必要はない。
【0018】
タンパーバンド23は、複数のブリッジ22を介してキャップ本体21のスカート部26と接続されることにより、スカート部26と所定間隔を空けて配置される。タンパーバンド23は、内面に、スパウト10に設けられた突起部13に係合するフラップ29を備える。
【0019】
フラップ29は、スパウト10の突起部13に当接し、キャップ20の開栓時にタンパーバンド23のスパウト10の開放端側への移動を規制する。キャップ本体21を開栓方向に回転させると、回転に伴ってキャップ本体21はスパウト10から離れる方向に移動するが、タンパーバンド23の同方向への移動が規制されているため、更にキャップ本体21を回転させることでブリッジ22が破断して、キャップ本体21とタンパーバンド23が分離し、キャップ20を開栓することができる。フラップ29を備えるタンパーバンド23を設けることにより、口栓100にタンパーエビデント性(不正開封防止機能)を付与することができる。
【0020】
図1に示すように、タンパーバンド23のキャップ本体21側の端面には、キャップ本体21の凹部5bに収容される凸部5aが形成される。凸部5aは、キャップ20の閉栓方向側の辺が斜辺であり、タンパーバンド23部側の辺よりもキャップ本体21側の辺の方が短い、直角台形の形状を有する。また、凸部5aを収容する凹部5bは凸部5aと相似形状を有している。
【0021】
キャッピング時にキャップ本体21を閉栓方向に回転させると、凹部5b及び凸部5aの開栓方向側の垂直面同士の接触により、キャップ本体21の回転力をタンパーバンド23側に効率よく伝達することができる。そのため、キャッピング時のキャップ本体21の回転に対するタンパーバンド23の追従性を高めることができる。
【0022】
また、開栓時にキャップ本体21を開栓方向に回転させると、キャップ本体21の凸部5aの斜辺に対して、タンパーバンド23の凹部5bの斜辺が閉栓方向側から接触する。これにより、回転力の一部が、キャップ本体21をタンパーバンド23からキャップ本体21の軸方向に引き離す力に変化し、キャップ20の開栓を容易にすることができる。
【0023】
また、キャップ20をリキャップする場合は、高い確率で凹部5bと凸部5aの位置関係がずれる。そのため、
図3に示すように、凸部5aのキャップ本体21側の辺がキャップ本体21のスカート部26の端面に接触し、初期の閉栓時よりもさらに強く後述するキャップフランジ部24を押さえることが可能となる。
【0024】
キャップフランジ部24は、タンパーバンド23のブリッジ22と反対側の端部に接続されており、容器本体1の内面の開口の周囲に溶着されたスパウトフランジ部12との間に容器本体1の開口の周辺部を挟み込む。キャップフランジ部24の外径は、スパウトフランジ部12の外径よりも大きく設定されている。このように、キャップフランジ部24の面積を広く設計しているため、包装容器が倒立落下して口栓100に衝撃が加えられた場合であっても、容器本体1の開口周辺に加わる力を分散させることができる。そのため、口栓周辺の陥没を抑制することができる。さらに、
図1~2に示すように、キャップフランジ部24の厚みは、平面視においてスパウトフランジ部12の外周縁と重なる箇所からキャップフランジ部24の外周縁にかけて減少する。これにより、倒立落下時に容器本体1がスパウトフランジ部12の端縁で切れてしまうのを抑制できる。
【0025】
キャップフランジ部24のキャップ本体21と反対側の面には、キャップフランジ部24の円周方向に延びるリブ6が形成されていることが好ましい。これにより、キャッピング時のキャップフランジ部24と容器本体1との間の抵抗を減らすことができる。リブ6は、
図1~2に示すように複数設けてもよい。
【0026】
なお、開栓後は必ずしも再びキャップ本体21を取り付ける必要はなく、例えば、ポンプ、ディススペンサー、トリガーなどの別の口栓を、スパウト10に取り付けてもよい。この場合、タンパーバンド23のキャップ本体側の端面(
図4に示す矢印の箇所)を押さえる、または当該箇所に近接するように口栓が設置されると、付け替え後も倒立落下耐性の効果を維持することができる。
【0027】
(口栓の取付け方法)
口栓100を容器本体1へ取付ける方法について説明する。
図5は、口栓を容器本体に取付ける方法を説明する図である。
【0028】
本実施形態に係る口栓100は、スパウトフランジ部12とキャップフランジ部24とで容器本体1の開口周辺を挟み込む構成のため、最初にスパウト10を単体で取り付ける必要がある。具体的には、まず、スパウト10の注出筒部11を、容器本体1の内側から開口に挿通させてスパウトフランジ部12を容器本体1の内面に接触させ、超音波ホーン3を容器本体1の外面からあてがい、スパウト10を容器本体1に溶着する。その後、スパウト10から内容物を容器本体1内に充填する。最後に、キャップ20をスパウト10に螺合させ、タンパーバンド23のフラップ29がスパウト10の突起部13を乗り越えるまで閉め込むことで、口栓100を容器本体1に取付けることができる。
【0029】
以上説明したように、本実施形態に係る口栓100は、容器本体1の開口周辺部をキャップフランジ部24とスパウトフランジ部12とで挟み込む構成を有し、かつ、キャップフランジ部24の外径はスパウトフランジ部12の外径より大きく構成される。これにより、包装容器の倒立落下時に口栓100が受ける衝撃をキャップフランジ部24内で分散させることができる。そのため、口栓周辺の陥没を抑制することができる。
【0030】
また、キャップ20においては、キャップ本体21とタンパーバンド23とが複数のブリッジ22を介して接続される。これにより、キャップ本体21とタンパーバンド23との間に所定の隙間が形成され、包装容器の倒立落下時に口栓100が受ける衝撃を、キャップ本体21とタンパーバンド23との間で吸収することができ、口栓周辺の陥没を抑制することができる。
【0031】
また、タンパーバンド23の内面には、突起部13に係合するフラップ29が形成される。これにより、キャップ20の開栓時に、複数のブリッジ22を介して接続されたキャップ本体21とタンパーバンド23とが分離される。そのため、口栓100にタンパーエビデント性を付与することができる。
【0032】
また、タンパーバンド23のキャップ本体21側の端面には凸部5aが形成され、キャップ本体21のスカート部26のタンパーバンド23側の端面には凸部5aを収容する凹部5bが形成される。これにより、キャッピング時に凹部5bと凸部5aとが接触し、キャップ本体21の回転力をタンパーバンド23側に効率よく伝達することができる。そのため、キャッピング時のキャップ本体21の回転に対するタンパーバンド23の追従性を高めることができる。さらに、キャップ20を開栓後リキャップする場合は、凸部5aのキャップ本体21側の辺がキャップ本体21のスカート部26の端面に接触し、初期のキャッピング時よりもさらに強くキャップフランジ部24を押さえることが可能となる。
【0033】
また、キャップフランジ部24の厚みは、平面視においてスパウトフランジ部12の外周縁と重なる箇所からキャップフランジ部24の外周縁にかけて減少する。これにより、倒立落下時に容器本体1がスパウトフランジ部12の端縁で切れてしまうのを抑制できる。
【0034】
また、キャップフランジ部24のキャップ本体21と反対側の面には、キャップフランジ部24の円周方向に延びるリブ6が形成されている。これにより、キャッピング時のキャップフランジ部24と容器本体1との間の抵抗を減らすことができる。
【0035】
また、キャップ20の頂板部25には、注出筒部11の内周面と密着するインナーリング27が形成されている。れにより、包装容器の密封性を高めることができる。
【0036】
また、キャップ20の頂板部25には、注出筒部11の他方端に接するコンタクトリング28が形成されている。これにより、包装容器の密封性を高めることができる。
【0037】
また、コンタクトリング28は注出筒部11の他方端側の先端部に向かって幅が狭まり、かつ、先端部の角度が鋭角となる断面形状を有する。これにより、コンタクトリング28は倒立落下の衝撃で潰れるため、それに伴ってキャップ20のスカート部26とタンパーバンド23との隙間が埋まり、倒立落下の衝撃を吸収することができる。そのため、そのため、口栓周辺の陥没を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る口栓は、紙容器に取り付けられる口栓であり、特にフラットトップ型の紙パックの容器本体に取り付けられる口栓に利用できる。
【符号の説明】
【0039】
1 :容器本体
4a :雄ネジ
4b :雌ネジ
5a :凸部
5b :凹部
6 :リブ
10 :スパウト
11 :注出筒部
12 :スパウトフランジ部
13 :突起部
20 :キャップ
21 :キャップ本体
22 :ブリッジ
23 :タンパーバンド
24 :キャップフランジ部
25 :頂板部
26 :スカート部
27 :インナーリング
28 :コンタクトリング
29 :フラップ
100 :口栓