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特開2025-14866名刺管理システム、及び名刺管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014866
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】名刺管理システム、及び名刺管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20250123BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117791
(22)【出願日】2023-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】599108242
【氏名又は名称】Sky株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】濱田 和崇
(72)【発明者】
【氏名】松本 和也
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA11
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知する。
【解決手段】複数の操作端末2のそれぞれは、名刺データベースに記憶された名刺情報の更新を行う更新処理部と、ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、の少なくとも一方を備え、管理サーバ1は、更新処理部を備えた操作端末2により名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行し、更新された名刺情報を更新後名刺情報とし、訪問先取得部を備えている操作端末2を対象操作端末2cとして、対象操作端末2cが、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定を示す訪問先情報を取得した場合に、対象操作端末2cに対して更新情報を通知する通知処理を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の名刺情報が記憶された名刺データベースに接続され、前記名刺情報を管理する管理サーバと、
前記管理サーバと通信可能に接続され、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末と、を備えた名刺管理システムであって、
複数の前記操作端末のそれぞれは、
前記名刺データベースに記憶された前記名刺情報の更新を行う更新処理部と、
前記ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、
の少なくとも一方を備え、
前記管理サーバは、
前記更新処理部を備えた前記操作端末により前記名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行し、
更新された前記名刺情報を更新後名刺情報とし、前記訪問先取得部を備えている前記操作端末を対象操作端末として、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が、前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問予定を示す前記訪問先情報を取得した場合に、前記対象操作端末に対して前記更新情報を通知する通知処理を実行する、名刺管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問先情報を取得した場合、前記訪問先情報の登録時及び前記訪問先情報に示された訪問日時に対して予め定められた一定期間前の少なくとも一方で、前記通知処理を実行する、請求項1に記載の名刺管理システム。
【請求項3】
前記対象操作端末は、
前記通知処理にて既に通知された前記更新情報を通知履歴として記憶する記憶部を有し、
少なくとも1つ以上の前記通知履歴を選択可能に表示する表示処理を実行する、請求項1又は2に記載の名刺管理システム。
【請求項4】
前記管理サーバ及び前記操作端末の少なくとも一方は、前記ユーザが自身の前記訪問先への前記訪問予定を含むスケジュールの管理を行うためのスケジュール管理プログラムを備え、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部は、前記スケジュール管理プログラムから前記ユーザの前記訪問先情報を取得する、請求項1又は2に記載の名刺管理システム。
【請求項5】
前記管理サーバ及び前記操作端末の少なくとも一方は、前記ユーザが自身の前記訪問先への前記訪問予定及び訪問実績を登録して管理する営業管理プログラムを備え、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部は、前記営業管理プログラムから前記ユーザの前記訪問先情報を取得する、請求項1又は2に記載の名刺管理システム。
【請求項6】
前記管理サーバは、
報道情報が記憶された報道データベースに接続され、
前記通知処理において、前記更新情報に加え、前記更新後名刺情報に関連する前記報道情報を通知する、請求項1又は2に記載の名刺管理システム。
【請求項7】
複数の名刺情報が記憶された名刺データベースに接続され、前記名刺情報を管理する管理サーバと、前記管理サーバと通信可能に接続され、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末と、を備えた名刺管理システムにおいて、前記管理サーバにおける名刺管理機能をコンピュータに実現させる名刺管理プログラムであって、
複数の前記操作端末のそれぞれが、
前記名刺データベースに記憶された前記名刺情報の更新を行う更新処理部と、
前記ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、
の少なくとも一方を備えるものであり、
前記管理サーバに、
前記更新処理部を備えた前記操作端末により前記名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行させ、
更新された前記名刺情報を更新後名刺情報とし、前記訪問先取得部を備えている前記操作端末を対象操作端末として、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が、前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問予定を示す前記訪問先情報を取得した場合に、前記対象操作端末に対して前記更新情報を通知する通知処理を実行させる、名刺管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の名刺情報を取得として管理する名刺管理システム、及び名刺管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特表2014-528186号公報)には、複数の名刺情報を管理する管理サーバ(10)と、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末(12)とを備え、複数の操作端末を介して名刺情報を閲覧・管理することが可能な名刺管理システムの一例が開示されている。当該名刺管理システムでは、例えば、一の操作端末(12)を介して名刺情報が更新された場合、更新された名刺情報を要求するユーザが利用する他の操作端末(12)へ名刺情報が送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2014-528186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
更新された名刺情報は、営業活動において有用である場合が多いため、必要に応じてユーザに提示されることが好ましい。上記特許文献1に開示の名刺管理システムでは、名刺情報が更新された場合、当該更新された名刺情報は、名刺情報を要求するユーザへ通知されるものの、ユーザの営業活動等に応じて通知されるものではなく、更新された名刺情報を適切なタイミングで通知するという観点から改善の余地があった。
【0005】
上記背景に鑑みて、更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知することが可能な名刺管理システム及び名刺管理プログラムの提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた、名刺管理システムは、
複数の名刺情報が記憶された名刺データベースに接続され、前記名刺情報を管理する管理サーバと、
前記管理サーバと通信可能に接続され、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末と、を備えた名刺管理システムであって、
複数の前記操作端末のそれぞれは、
前記名刺データベースに記憶された前記名刺情報の更新を行う更新処理部と、
前記ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、
の少なくとも一方を備え、
前記管理サーバは、
前記更新処理部を備えた前記操作端末により前記名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行し、
更新された前記名刺情報を更新後名刺情報とし、前記訪問先取得部を備えている前記操作端末を対象操作端末として、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が、前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問予定を示す前記訪問先情報を取得した場合に、前記対象操作端末に対して前記更新情報を通知する通知処理を実行する。
【0007】
本構成によれば、名刺情報が更新された場合、更新情報は、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定を示す訪問先情報を取得した対象操作端末に通知されるから、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定があり、更新情報を必要とする可能性があるユーザに対して適切なタイミングで更新情報を通知できる。これにより、例えば、対象操作端末を保持するユーザが、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先へ訪問して営業活動等を行う場合、更新情報を容易に利用することができる。このように、本構成によれば、更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知することが可能な名刺管理システムを実現することができる。
【0008】
一つの好適な態様として、複数の名刺情報が記憶された名刺データベースに接続され、前記名刺情報を管理する管理サーバと、
前記管理サーバと通信可能に接続され、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末と、を備えた名刺管理システムにおいて、前記管理サーバにおける名刺管理機能をコンピュータに実現させる名刺管理プログラムであって、
複数の前記操作端末のそれぞれが、
前記名刺データベースに記憶された前記名刺情報の更新を行う更新処理部と、
前記ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、
の少なくとも一方を備えるものであり、
前記管理サーバに、
前記更新処理部を備えた前記操作端末により前記名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行させ、
更新された前記名刺情報を更新後名刺情報とし、前記訪問先取得部を備えている前記操作端末を対象操作端末として、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が、前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問予定を示す前記訪問先情報を取得した場合に、前記対象操作端末に対して前記更新情報を通知する通知処理を実行させる。
【0009】
本構成によれば、名刺情報が更新された場合、更新情報は、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定を示す訪問先情報を取得した対象操作端末に通知されるから、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定があり、更新情報を必要とする可能性があるユーザに対して適切なタイミングで更新情報を通知できる。これにより、例えば、対象操作端末を保持するユーザが、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先へ訪問して営業活動等を行う場合、更新情報を容易に利用することができる。このように、本構成によれば、更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知することが可能な名刺管理プログラムを実現することができる。
【0010】
名刺管理システム及び名刺管理プログラムの更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】名刺管理システムのシステム構成の一例を示す図
図2】操作端末のシステム構成の一例を示すブロック図
図3】操作端末のシステム構成の他の例を示すブロック図
図4】名刺管理プログラムの処理を含むフローチャート
図5】登録された名刺情報及び更新のための更新ボタンの画面表示の一例を示す図
図6】営業活動予定入力画面の画面表示の一例を示す図
図7】訪問予定一覧の画面表示の一例を示す図
図8】更新情報が通知された画面表示の一例を示す図
図9】更新情報の通知履歴の画面表示の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、名刺管理システム及び名刺管理プログラムの実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、名刺管理システム100のシステム構成の一例を示している。図1に示すように、名刺管理システム100は、複数の名刺情報を管理する管理サーバ1と、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末2とを備えている。名刺管理システム100は、複数の操作端末2と管理サーバ1とが、ネットワーク5を介して相互に通信可能に接続されている。尚、ネットワーク5は、有線、無線の双方を含む。例えば、不図示の中継装置と管理サーバ1とが有線ネットワークで接続され、操作端末2と中継装置とが無線ネットワークで接続されていてもよい。管理サーバ1はデータベース6を備えており、ここではデータベース6として、複数の名刺情報が記憶された名刺データベース61と、複数のアカウント情報が記憶されたアカウント情報データベース62と、複数の報道情報が記憶された報道データベース63と、ユーザの訪問先への訪問予定及び訪問実績を記憶する営業データベース64とを例示している。なお、管理サーバ1が複数のサーバを備え、管理サーバ1の機能がこれら複数のサーバにより実現されてもよい。
【0013】
また、図1に例示する形態においては、操作端末2として、ユーザが携帯可能な携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)2aと、パーソナルコンピュータ等を中核としたコンピュータシステム2bとを例示している。
【0014】
本実施形態では、図2に示すように、操作端末2である携帯情報端末2aは、入出力装置7と、演算装置8と、記憶装置9(記憶部の一例)と、通信装置10とを備えている。このような携帯情報端末2aは、例えばタブレット端末、スマートフォンなどである。入出力装置7は、入力部71及び出力部72を備えたタッチパネル7a(図1に図示)により構成されている。演算装置8は、中核となる少なくとも1つのマイクロプロセッサを含み、DSP(Digital Signal Processor)、その他の周辺素子とを備え、これらのハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。記憶装置9は、SRAM、フラッシュメモリ等に構成された携帯情報端末2aの内蔵ストレージである。通信装置10は、例えば携帯情報端末2aに内蔵された無線LANアダプタである。もちろん、通信装置10として有線LANアダプタを備えていてもよい。
【0015】
更に、携帯情報端末2aは、演算装置8にて実行されるソフトウェアとして名刺データベース61に記憶された名刺情報の更新を行う更新処理部8aと、管理サーバ1に備えられた営業管理プログラムからユーザの訪問先情報を取得する訪問先取得部8bの少なくとも一方を備えている。尚、図2では、更新処理部8aと訪問先取得部8bとの双方を備える構成を示している。更新処理部8aは、携帯情報端末2aにインストールされているブラウザであり、訪問先取得部8bは、携帯情報端末2aにインストールされている訪問先取得プログラムである。
ここで、営業管理プログラムは、ユーザが自身の訪問先への訪問予定及び訪問実績を、営業データベース64へ登録して管理するプログラムである。営業管理プログラムは、図6に示す営業活動予定入力画面により、営業活動の日時、予定や実績等のカテゴリ、訪問やWEB打合せ等の営業活動の手段、顧客名や顧客の会社情報等の顧客情報、社内関係者等が入力され、登録ボタンS4が押下されることにより、訪問予定又は訪問実績を、営業データベース64に記憶し登録する。当該訪問予定又は訪問実績は、営業管理プログラムにより更新・削除・取得(閲覧)が可能であり、訪問予定は、訪問先取得部8bとしての訪問先取得プログラムにより取得(閲覧)可能である。
【0016】
操作端末2は、携帯情報端末2aのように一体化された端末装置でなく、複数の機器を備えたシステムとして構成されていてもよい。図3は、パーソナルコンピュータ等を中核としたコンピュータシステム2bにより構成された操作端末2の一例を示している。演算装置8は、例えばパーソナルコンピュータの本体に内蔵されたマザーボードであり、中核となる少なくとも1つのマイクロプロセッサを含み、DSP(Digital Signal Processor)、その他の周辺素子を備えて構成されている。そして、入力装置73は、キーボード73a(図1に図示)やマウス73b(図1に図示)などであり、出力装置74は、ディスプレイ74a(図1に図示)である。記憶装置9(記憶部の一例)は、例えば、パーソナルコンピュータの本体に内蔵されたHDD(Hard Disc Drive)や、SSD(Solid State Drive)である。もちろん、記憶装置9は、本体の外部に接続されたHDDやSSDであってもよい。通信装置10は、例えばパーソナルコンピュータの本体に内蔵された無線LANアダプタや有線LANアダプタである。尚、ここでは、いわゆるデスクトップ型のパーソナルコンピュータを中核としたコンピュータシステム2bを例示したが、コンピュータシステム2bは、ノート型(ラップトップ型)のパーソナルコンピュータを中核として構成されていてもよい。
【0017】
以下、名刺管理システム100及び名刺管理プログラムの実施形態を詳細に説明するが、名刺管理プログラムは、名刺管理システム100における管理サーバ1に名刺管理機能を実現させるプログラムである。名刺管理機能は、演算装置8を中核とするハードウェアと、ソフトウェア(名刺管理プログラム)との協働により実現される。
【0018】
名刺管理プログラムは、図4に示すように、管理サーバ1に、更新処理部8aを備えた操作端末2により名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行させ、更新された名刺情報を更新後名刺情報とし、訪問先取得部8bを備えている操作端末2を対象操作端末2cとして、対象操作端末2cが、更新後名刺情報に示された者の所属先への訪問予定を示す訪問先情報を取得した場合に、対象操作端末2cに対して更新情報を通知する通知処理を実行させる。尚、以下の説明では、対象操作端末2cが携帯情報端末2aである場合を例として説明する。
【0019】
図4は、名刺管理プログラムの処理を含むフローチャートである。図4に示すように、名刺管理システム100は、操作端末2による名刺情報の更新#01、管理サーバ1による名刺情報更新処理#02、更新情報生成処理#03、訪問先情報の取得処理#04、訪問先情報の訪問先と更新後名刺情報の所属先とが一致するかの判定#05、管理サーバ1による通知処理#06、対象操作端末2cによる表示処理#07を記載の順に実行する。
即ち、名刺管理プログラムは、管理サーバ1に、名刺情報更新処理#02と、更新情報生成処理#03と、訪問先情報の訪問先と更新後名刺情報の所属先とが一致するかの判定#05と、通知処理#06とを実行させる。
【0020】
名刺情報の更新#01は、操作端末2により、名刺情報の更新を受け付ける処理である。操作端末2は、操作端末2にインストールされているブラウザ等の更新処理部8aにより、管理サーバ1にインストールされる名刺管理プログラムにアクセスして、図示しないログイン画面を表示し、ID及びパスワード等のアカウント情報の入力を受け付ける。名刺管理プログラムが、入力されたアカウント情報を、アカウント情報データベース62に記憶されているアカウント情報と照合し合致すれば、操作端末2は、図示しない名刺管理画面を表示する。名刺管理画面にて、氏名、会社名、部署名等の名刺情報の一部がタッチパネル7aやキーボード73aから入力されると、入力内容に合致する名刺情報をリストで表示し、所望の名刺情報が選択されると、所望の名刺情報に紐付けられる名刺詳細画面を表示する。名刺詳細画面では、図5に示すように、会社名、住所、役職、氏名、氏名カナ、電話番号、FAX番号、メールアドレス等の名刺基本情報と共に、当該名刺のメモ情報及び名刺を撮影した画像が表示される。更に、名刺詳細画面では、名刺基本情報を更新するための名刺基本情報更新ボタンS1、メモ情報を更新するためのメモ情報更新ボタンS2が表示されており、名刺基本情報更新ボタンS1が押下されると名刺基本情報を更新する更新画面(図示せず)が表示され、メモ情報更新ボタンS2が押下されるとメモ情報を更新する更新画面(図示せず)が表示され、更新画面にて更新内容の入力が行われる。
尚、フローチャートでの図示は省略するが、名刺管理プログラムは、名刺情報の更新#01の前に、複数の名刺情報を登録する登録操作が操作端末2において行われると、名刺データベース61に名刺情報を登録する処理を実行する。また、操作端末2により名刺情報の削除操作が行われると、名刺データベース61から名刺情報を削除する処理を実行する。
【0021】
名刺情報更新処理#02は、管理サーバ1が、更新画面にて更新内容の入力が完了した場合に、名刺情報を更新する処理である。管理サーバ1は、名刺データベース61に記憶される名刺情報に更新内容を上書きして保存する形で、名刺情報を更新する。本実施形態では、更新後の名刺情報を更新後名刺情報と呼ぶ。
【0022】
更新情報生成処理#03は、管理サーバ1が、更新された更新内容を示す更新情報を生成する処理である。換言すれば、管理サーバ1は、更新前の名刺情報と更新後の更新後名刺情報との差分を更新情報として生成し、更新後名刺情報に紐付ける形で、名刺データベース61に記憶する。
【0023】
訪問先情報の取得処理#04は、対象操作端末2cの訪問先取得部8bが、ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する処理である。訪問先取得部8bとしての訪問先取得プログラムは、例えば、当該対象操作端末2cがユーザにより操作されることにより、管理サーバ1の営業管理プログラムを介して訪問先情報を取得する。ここで、ユーザは、対象操作端末2cのユーザである。
尚、訪問先取得プログラムは、ユーザにより訪問先取得の操作が行われると、例えば、図7に示すように、日付毎のユーザの訪問予定一覧を、対象操作端末2cのタッチパネル7aに表示する。
【0024】
訪問先情報の訪問先と更新後名刺情報の所属先とが一致するかの判定#05は、名刺管理プログラムが、対象操作端末2cにより取得された訪問先情報の訪問先(法人、団体)と、既に更新された更新後名刺情報の所属先(法人、団体)とが一致するかを判定する処理である。名刺管理プログラムは、訪問先取得プログラムにより取得された訪問先情報の訪問先を営業管理プログラムから取得する。名刺管理プログラムは、取得した訪問先情報の訪問先が、更新後名刺情報の所属先に一致するか否かを、名刺データベース61に記憶される更新後名刺情報の所属先を検索する形で判定する。名刺管理プログラムは、取得した訪問先情報の訪問先が、更新後名刺情報の所属先に一致する場合(#05でYes)、以下の通知処理#06を実行する。一方、一致しない場合(#05でNo)、#05の判定を予め定められた間隔で実行する。
【0025】
通知処理#06は、訪問先取得プログラムにより取得された訪問先情報の訪問先が、更新後名刺情報の所属先と一致する場合に、訪問先情報の訪問先に対応する更新後名刺情報の更新情報を、対象操作端末2cに対して通知する処理である。名刺管理プログラムは、名刺データベース61にアクセスし、更新後名刺情報に紐付く更新情報を読み出し、当該更新情報を、訪問先情報の取得処理#04を実行した対象操作端末2cへ通知する。
尚、当該通知処理#06は、営業管理プログラムによる営業データベース64への訪問先情報の登録時及び訪問先情報に示された訪問日時に対して予め定められた一定期間前の少なくとも一方で、実行される。
【0026】
更に、名刺管理プログラムは、更新後名刺情報に未だアクセスしていない操作端末2(携帯情報端末2a)を対象操作端末2cとして通知処理#06を実行する。ここで、更新後名刺情報に未だアクセスしていない操作端末2(携帯情報端末2a)とは、ブラウザを介して管理サーバ1に接続される名刺データベース61の更新後名刺情報を閲覧していない操作端末2、又は通知処理#06により更新情報が通知されていない操作端末2である。
尚、当該実施形態では、図5に示す名刺詳細画面において、通知先、通知先の区分、優先度、既読確認要求の夫々を設定可能な変更通知設定領域S3があり、当該変更通知設定領域S3において、通知先及び通知区分の少なくとも一方が設定されている場合、更新情報が通知される範囲は、設定されている通知先及び通知区分の設定されている条件を満たす対象操作端末2cに制限される。
【0027】
更に、名刺管理プログラムは、通知処理#06において、更新情報に加え、更新後名刺情報に関連する報道情報を通知する。更新後名刺情報に関連する報道情報は、報道データベース63に記憶される情報であって、更新後名刺情報に示された者、その者の所属する法人、団体等が示された報道情報である。
【0028】
表示処理#07は、対象操作端末2cのプッシュ通知機能により、更新情報をタッチパネル7aに表示する処理である。図8に示すように、対象操作端末2cのタッチパネル7aには、更新情報の概要が表示されると共に、当該通知をタップすることで更新情報の詳細及び当該更新情報に関連する報道情報(図示せず)が表示される。
尚、対象操作端末2cの記憶装置9は、通知処理#06にて既に通知された更新情報を通知履歴として記憶し、図9に示すように、記憶している少なくとも1つ以上の通知履歴を、タッチパネル7aにて選択可能に表示する表示処理を実行する。
【0029】
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、名刺管理システム100は、報道データベース63を備える構成を示した。しかしながら、そのような構成に限定されることなく、データベース6として、名刺データベース61及びアカウント情報データベース62のみを備える構成としても良い。当該構成の場合、通知処理#06において、報道情報は通知しない。
【0030】
(2)上記実施形態では、表示処理#07が、対象操作端末2cのプッシュ通知機能により、更新情報をタッチパネル7aに表示する処理である構成を示した。しかしながら、当該構成に限定されることなく、表示処理#07は、SNS(Social Networking Service)、Eメール、SMS(Short Message Service)により、更新情報を通知する構成としても良い。
【0031】
(3)上記実施形態では、営業管理プログラムは管理サーバ1に備えられる構成を示した。しかしながら、当該営業管理プログラムは、操作端末2に備えられていても構わない。この構成においては、操作端末2に備えられる営業管理プログラムは、ネットワーク5を介して管理サーバ1にアクセスし、営業データベース64へのユーザの訪問先への訪問予定及び訪問実績の登録・更新・削除・取得等を実行する。
【0032】
(4)上記実施形態では、管理サーバ1が営業管理プログラムを備え、訪問先取得部8bとしての訪問先取得プログラムは、管理サーバ1の営業管理プログラムを介して訪問先情報を取得する構成例を示した。しかしながら、当該構成に限定されることはなく、管理サーバ1が、ユーザが自身の訪問先への訪問予定を含むスケジュールの管理を行うためのスケジュール管理プログラムを備え、対象操作端末2cの訪問先取得部8bは、スケジュール管理プログラムからユーザの訪問先情報を取得する構成としても良い。
尚、スケジュール管理プログラムは、操作端末2に備えらえていても構わない。
【0033】
(5)また、名刺管理プログラムは、名刺情報を更新した操作端末2(携帯情報端末2a)については対象操作端末2cとしないよう構成しても良い。
【0034】
(6)上記実施形態では、名刺管理プログラムが、ステップ#05において、訪問先情報の訪問先と更新後名刺情報の所属先とが一致するかを判定する構成を示した。しかしながら、当該構成に限定されることなく、名刺管理プログラムは、ステップ#05において、訪問先情報に示された者と更新後名刺情報に示された者とが一致するかを判定する構成としても良い。
【0035】
(7)尚、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0036】
〔本実施形態の概要〕
以下、上記において説明した名刺管理システム100及び名刺管理プログラムの概要について簡単に説明する。
【0037】
上記に鑑みた、名刺管理システムは、
複数の名刺情報が記憶された名刺データベースに接続され、前記名刺情報を管理する管理サーバと、
前記管理サーバと通信可能に接続され、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末と、を備えた名刺管理システムであって、
複数の前記操作端末のそれぞれは、
前記名刺データベースに記憶された前記名刺情報の更新を行う更新処理部と、
前記ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、
の少なくとも一方を備え、
前記管理サーバは、
前記更新処理部を備えた前記操作端末により前記名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行し、
更新された前記名刺情報を更新後名刺情報とし、前記訪問先取得部を備えている前記操作端末を対象操作端末として、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が、前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問予定を示す前記訪問先情報を取得した場合に、前記対象操作端末に対して前記更新情報を通知する通知処理を実行する。
【0038】
本構成によれば、名刺情報が更新された場合、更新情報は、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定を示す訪問先情報を取得した対象操作端末に通知されるから、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定があり、更新情報を必要とする可能性があるユーザに対して適切なタイミングで更新情報を通知できる。これにより、例えば、対象操作端末を保持するユーザが、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先へ訪問して営業活動等を行う場合、更新情報を容易に利用することができる。このように、本構成によれば、更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知することが可能な名刺管理システムを実現することができる。
【0039】
一つの好適な態様として、複数の名刺情報が記憶された名刺データベースに接続され、前記名刺情報を管理する管理サーバと、
前記管理サーバと通信可能に接続され、ユーザによる操作を受け付ける複数の操作端末と、を備えた名刺管理システムにおいて、前記管理サーバにおける名刺管理機能をコンピュータに実現させる名刺管理プログラムであって、
複数の前記操作端末のそれぞれが、
前記名刺データベースに記憶された前記名刺情報の更新を行う更新処理部と、
前記ユーザの訪問先への訪問予定を含む訪問先情報を取得する訪問先取得部と、
の少なくとも一方を備えるものであり、
前記管理サーバに、
前記更新処理部を備えた前記操作端末により前記名刺情報が更新された場合には、更新内容を示す更新情報を生成する更新情報生成処理を実行させ、
更新された前記名刺情報を更新後名刺情報とし、前記訪問先取得部を備えている前記操作端末を対象操作端末として、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が、前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問予定を示す前記訪問先情報を取得した場合に、前記対象操作端末に対して前記更新情報を通知する通知処理を実行させる。
【0040】
本構成によれば、名刺情報が更新された場合、更新情報は、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定を示す訪問先情報を取得した対象操作端末に通知されるから、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への訪問予定があり、更新情報を必要とする可能性があるユーザに対して適切なタイミングで更新情報を通知できる。これにより、例えば、対象操作端末を保持するユーザが、更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先へ訪問して営業活動等を行う場合、更新情報を容易に利用することができる。このように、本構成によれば、更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知することが可能な名刺管理プログラムを実現することができる。
【0041】
また、前記管理サーバは、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部が前記更新後名刺情報に示された者又はその者の所属先への前記訪問先情報を取得した場合、前記訪問先情報の登録時及び前記訪問先情報に示された訪問日時に対して予め定められた一定期間前の少なくとも一方で、前記通知処理を実行すると好適である。
【0042】
本構成によれば、訪問先情報の登録時というユーザが自身の訪問予定を含む訪問先情報に触れる可能性があるタイミング、及び、訪問先情報に示された訪問日時の一定期間前というユーザが訪問先に関する情報を必要とする可能性があるタイミングの少なくとも一方で、訪問先情報に関する更新情報をユーザに通知することができる。従って、ユーザに対して適切なタイミングで更新情報を通知することができる。
【0043】
また、前記対象操作端末は、
前記通知処理にて既に通知された前記更新情報を通知履歴として記憶する記憶部を有し、
少なくとも1つ以上の前記通知履歴を選択可能に表示する表示処理を実行すると好適である。
【0044】
対象操作端末のユーザは、過去に更新情報の通知があった時に、当該通知内容を詳細に確認できない場合や、確認したとしても訪問先への訪問日時に更新情報を失念している場合がある。
本構成によれば、対象操作端末が、表示処理により過去の通知処理にて通知された内容の履歴を選択可能に表示するから、ユーザは、通知処理による通知タイミングのみならず、自身に都合の良いタイミングでも更新情報を閲覧することができる。
【0045】
また、前記管理サーバ及び前記操作端末の少なくとも一方は、前記ユーザが自身の前記訪問先への前記訪問予定を含むスケジュールの管理を行うためのスケジュール管理プログラムを備え、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部は、前記スケジュール管理プログラムから前記ユーザの前記訪問先情報を取得すると好適である。
【0046】
本構成によれば、ユーザにより訪問先への訪問予定等の情報が入力されるスケジュール管理プログラムに基づいて更新情報を通知するので、訪問先取得部によって容易且つ適切に訪問先情報を取得することができる。
【0047】
また、前記管理サーバ及び前記操作端末の少なくとも一方は、前記ユーザが自身の前記訪問先への前記訪問予定及び訪問実績を登録して管理する営業管理プログラムを備え、
前記対象操作端末の前記訪問先取得部は、前記営業管理プログラムから前記ユーザの前記訪問先情報を取得すると好適である。
【0048】
本構成によれば、訪問先への訪問予定等の情報が入力される営業管理プログラムに基づいて更新情報を通知するので、訪問先取得部によって容易且つ適切に訪問先情報を取得することができる。
【0049】
また、前記管理サーバは、
報道情報が記憶された報道データベースに接続され、
前記通知処理において、前記更新情報に加え、前記更新後名刺情報に関連する前記報道情報を通知すると好適である。
【0050】
本構成によれば、通知処理において、名刺の更新情報に加えて、更新後名刺情報に関連する報道情報、例えば、更新後名刺情報に含まれる会社名が含まれる報道情報も通知することができる。そのため、当該通知を受けたユーザにとっての有用性を更に高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明に係る技術は、更新された名刺情報を、適切なタイミングで通知することが可能な名刺管理システム及び名刺管理プログラムに利用できる。
【符号の説明】
【0052】
1 :管理サーバ
2 :操作端末
2a :携帯情報端末(操作端末、対象操作端末)
2b :コンピュータシステム(操作端末、対象操作端末)
2c :対象操作端末
8a :更新処理部
8b :訪問先取得部
9 :記憶装置(記憶部)
61 :名刺データベース
63 :報道データベース
100 :名刺管理システム
図1
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図9