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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025015043
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20250123BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20250123BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
F21V23/00 115
F21V23/06
F21V23/04 100
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023118108
(22)【出願日】2023-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】522091416
【氏名又は名称】国楽(香港)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100164013
【弁理士】
【氏名又は名称】佐原 隆一
(72)【発明者】
【氏名】趙 賽
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】人感センサの検知範囲を簡易な構成で変更できるようにした照明器具を提供する。
【解決手段】本発明の照明器具100は、点灯部130を有する照明器具本体110と、人を検知する人感センサ180が設けられた検知ユニット150と、を備える。照明器具本体110および検知ユニット180は、コネクタ170を介して着脱可能であり、検知ユニット150は、コネクタ170を介して照明器具本体110に電気的に接続された状態において、コネクタ170の軸L1回りに回動可能である。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯部を有する照明器具本体と、
人を検知する人感センサが設けられた検知ユニットと、
を備え、
前記照明器具本体および前記検知ユニットは、コネクタを介して着脱可能であり、
前記検知ユニットは、前記コネクタを介して前記照明器具本体に電気的に接続された状態において、前記コネクタの軸回りに回動可能である、
照明器具。
【請求項2】
前記検知ユニットは、
検知ユニット本体を有し、
前記人感センサは、検知範囲が前記コネクタの軸方向と交差する方向に向けられるように、前記検知ユニット本体に取り付けられている、
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記検知ユニットは、
前記人感センサの検知結果に基づいて、前記点灯部の点灯および消灯を切り替え可能な状態である検知有効状態と、
前記人感センサの検知結果に関わらず、前記点灯部の点灯および消灯を切り替え不能な状態である検知無効状態と、
を切り替える切替スイッチを有する、
請求項1に記載の照明器具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人感センサを備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人感センサを備えた照明器具が知られている。人感センサが人の存在を検知すると、照明器具は例えば自動で消灯状態から点灯状態に切り替えられる。
【0003】
人感センサは、人を検知できる検知範囲が予め設定されているが、検知範囲を変更できるようにした照明器具も知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の照明器具では、赤外線を一部透過させないようにしたマスキング部材によって人感センサを覆うことにより、人感センサの検知範囲を変更するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-169219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のマスキング部材は、人感センサの外側を覆うドーム状の形状を有しており、マスキング部材が大きくなる。このため、例えば室内のインテリアとして使用されるフロアライトやデスクライトのような照明器具では、人感センサやマスキング部材が照明器具の外観デザインに影響を及ぼす場合があった。
【0006】
本発明の目的は、人感センサの検知範囲を簡易な構成で変更できるようにした照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の照明器具は、
点灯部を有する照明器具本体と、
人を検知する人感センサが設けられた検知ユニットと、
を備え、
前記照明器具本体および前記検知ユニットは、コネクタを介して着脱可能であり、
前記検知ユニットは、前記コネクタを介して前記照明器具本体に電気的に接続された状態において、前記コネクタの軸回りに回動可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の照明器具によれば、人感センサの検知範囲を簡易な構成で変更できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態にかかる照明器具を示す図である。
図2図2は、フットスイッチの正面断面図である。
図3図3は、照明器具本体に検知ユニットを取り付ける状態を示す斜視図である。
図4図4は、照明器具本体に検知ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。
図5図5は、照明器具のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態にかかる照明器具は、
点灯部を有する照明器具本体と、
人を検知する人感センサが設けられた検知ユニットと、
を備え、
前記照明器具本体および前記検知ユニットは、コネクタを介して着脱可能であり、
前記検知ユニットは、前記コネクタを介して前記照明器具本体に電気的に接続された状態において、前記コネクタの軸回りに回動可能である(第1の構成)。
【0011】
上記構成によれば、検知ユニットは、コネクタを介して照明器具本体に電気的に接続された状態において、コネクタの軸回りに回動可能である。
このため、検知ユニットの向きを変えることにより、人感センサの検知範囲を変更することができる。
【0012】
上記第1の構成において、
前記検知ユニットは、
検知ユニット本体を有し、
前記人感センサは、検知範囲が前記コネクタの軸方向と交差する方向に向けられるように、前記検知ユニット本体に取り付けられていてもよい(第2の構成)。
【0013】
上記構成によれば、人感センサは、検知範囲がコネクタの軸方向と交差する方向に向けられるように、検知ユニット本体に取り付けられている。
このため、人感センサの位置を確認することにより、人感センサの検知範囲がどの方向に向いているのかを容易に把握することができる。
また、検知ユニットを回動させて人感センサの位置を変化させることにより、人感センサの検知範囲を容易に変更することができる。
【0014】
上記第1の構成において、
前記検知ユニットは、
前記人感センサの検知結果に基づいて、前記点灯部の点灯および消灯を切り替え可能な状態である検知有効状態と、
前記人感センサの検知結果に関わらず、前記点灯部の点灯および消灯を切り替え不能な状態である検知無効状態と、
を切り替える切替スイッチを有してもよい(第3の構成)。
【0015】
上記構成によれば、検知ユニットは、検知有効状態と検知無効状態を切り替える切替スイッチを有している。
このため、点灯部の点灯および消灯を人感センサの検知に基づいて自動で行う状態と、人感センサの検知に関わらずに点灯部の点灯および消灯を手動で行う状態とを容易に切り替えることができる。
【0016】
[実施形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る照明器具100を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
【0017】
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態にかかる照明器具100を示す図である。本実施形態では、照明器具100がフロアライトである場合について説明する。なお、本発明の照明器具の種類はフロアライトに限定されず、デスクライトや他の種類の照明器具であってもよい。以下の図では、矢印Uは照明器具100の上方向を示し、矢印Dは下方向を示す。
【0018】
図1に示すように、照明器具100は、照明器具本体110、検知ユニット150、フットスイッチ10およびリモコン20を有している。
【0019】
照明器具本体110は、ベース部120および点灯部130を有している。ベース部120は、略直方体の形状を有しており、上部にコネクタ170を介して検知ユニット150を着脱可能に取り付けることができる。点灯部130は、枠体131および光源140を有している。枠体131は、内側に開放部132が形成されている。枠体131の下部は、ベース部120に支持されている。
【0020】
枠体131には、開放部132に向けて光を照射するように、内側面の全周に光源140が設けられている。光源140として第1光源141および第2光源142が設けられている。第1光源141および第2光源142は、それぞれ複数のLED(Light Emitting Diode)モジュールである。第1光源141および第2光源142として、それぞれ色温度が異なるLEDモジュールが用いられている。例えば、第1光源141として色温度がおよそ3000Kである電球色のLEDモジュールが用いられ、第2光源142として色温度がおよそ5000Kである昼白色のLEDモジュールが用いられている。色温度の異なる第1光源141および第2光源142のそれぞれの調光率を変化させることにより、光源140の色温度と明暗を変化させる調光/調色を行うことが可能となる。
【0021】
フットスイッチ10は、使用者の足先等での押動操作により、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えを行うものである。また、フットスイッチ10は、リモコン20から送信される信号に基づいて、照明器具本体110の光源140に対して調光/調色制御を行うものである。
【0022】
フットスイッチ10は、ケーシング30、操作部40、および点灯制御部60(図2参照)を有している。操作部40は、ケーシング30に対して押動操作可能に設けられている。使用者が足先等で操作部40を押動操作することにより、照明器具本体110の点灯/消灯が切り換えられる。点灯制御部60は、ケーシング30の内部に収容されている(図2参照)。点灯制御部60は、操作部40の押動操作に基づいて、光源140の点灯/消灯を行うとともに、リモコン20から送信される信号に基づいて光源140の調光/調色を行う。
【0023】
フットスイッチ10には、入力コード51および出力コード52が接続されている。入力コード51には、変換器53が接続されている。変換器53は、交流の商用電源に接続されて、交流を直流に変換する。入力コード51は、1回路のコードであり、商用電源から変換された直流を点灯制御部60に入力する。出力コード52は、2回路のコードであり、点灯制御部60から照明器具本体110に対して第1光源141および第2光源142を駆動させるための直流を供給する。
【0024】
リモコン20は、点灯制御部60に対して、調光/調色に対応した信号を送信する。リモコン20には、使用者が調光/調色を指示するための操作ボタン21が設けられている。使用者が操作ボタン21を操作することにより、送信部(図示せず)から調光/調色に対応した赤外線信号が送信される。赤外線信号を受信した点灯制御部60は、受信した信号に基づいて光源140の調光/調色を行う。なお、リモコン20は、タイマー機能によって、調光/調色に対応した赤外線信号を送信部から自動送信するようにしてもよい。
【0025】
[フットスイッチ]
図2は、フットスイッチ10の正面断面図である。図2に示すように、ケーシング30の内部空間には、点灯制御部60が配置されている。点灯制御部60は、基板61、スイッチ70、第1点灯回路81、第2点灯回路82、制御部90、および受信部95を備えている。基板61には、第1点灯回路81、第2点灯回路82、制御部90、および受信部95が実装されている。スイッチ70は、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えを行うものであり、基板61とは別に配置されている。
【0026】
操作部40は、ケーシング30の開口部33から上方に突出しており、ケーシング30に対して上下方向に移動可能に設けられている。操作部40に対して押し込み操作を行うことにより、スイッチ70が操作される。
【0027】
スイッチ70はいわゆるオルタネートスイッチであり、操作部40に対して押し込み操作を行う度に、スイッチ70のON/OFF(接続/切断)が切り替えられ、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えが行われる。操作部40は、弾性体41によって上方に付勢されているため、操作部40に対する押し込み操作の後は、ケーシング蓋体32の開口部33から上方に突出した元の位置に復帰する。
【0028】
リモコン20からは、点灯制御部60に対して、調光/調色に対応した赤外線信号が送信される。赤外線信号を受信した点灯制御部60は、受信した信号に基づいて光源140の調光/調色を行う。
【0029】
[検知ユニット]
図3は、照明器具本体110に検知ユニット150を取り付ける状態を示す斜視図である。図4は、照明器具本体110に検知ユニット150を取り付けた状態を示す斜視図である。図3に示すように、検知ユニット150は、検知ユニット本体160、コネクタ170の一方であるプラグ171、および人感センサ180を有している。照明器具本体110には、コネクタ170の他方であるジャック172が設けられている。
【0030】
検知ユニット150は、照明器具本体110に対してコネクタ170(プラグ171、ジャック172)を介して着脱可能である。検知ユニット150と照明器具本体110がコネクタ170を介して接続された状態では、検知ユニット150と照明器具本体110は電気的に接続される(図4参照)。また、検知ユニット150は、コネクタ170を介して照明器具本体110に電気的に接続された状態において、コネクタ170の軸L1回りに回動可能である。
【0031】
検知ユニット本体160は、円筒形状であり、内部には制御部181およびスイッチ182が収容されている(図5参照)。また検知ユニット本体160の側面には、人感センサ180が取り付けられている。検知ユニット本体160の上部には、切替スイッチ183が取り付けられている。
【0032】
人感センサ180は、人の存在を検知するセンサである。本実施形態では、人感センサ180として、人が発する赤外線を検知することで検知信号を出力する赤外線方式のセンサを用いている。人感センサの検知方式は、赤外線方式に限定されず、例えば超音波を検知する方式等であってもよい。
【0033】
人感センサ180は、人の存在を検知できる検知範囲ARが予め設定されている(図4参照)。具体的には、人の存在を検知できる距離(例えば5m)、および検知できる範囲(人感センサ180を中心とした角度が例えば100度)が予め設定されている。本実施形態の人感センサ180は、人感センサ180の検知範囲ARがコネクタ170の軸L1方向と交差する方向に向けられるように、検知ユニット本体160の側面に取り付けられている。
【0034】
このため、人感センサ180の位置を確認することにより、人感センサ180の検知範囲ARがどの方向に向いているのかを容易に把握することができる。また、検知ユニット150を回動させて人感センサ180の位置を変化させることにより、人感センサ180の検知範囲ARの向きを容易に変更することができる。
【0035】
切替スイッチ183は、検知ユニット150を検知有効状態と検知無効状態とに切り替えるためのスイッチである。検知有効状態は、人感センサ180の検知結果に基づいて、点灯部130の点灯および消灯を切り替え可能な状態である。検知無効状態は、人感センサ180の検知結果に関わらず、点灯部130の点灯および消灯を切り替え不能な状態である。
【0036】
なお、本実施形態では切替スイッチ183を設けて検知ユニット150を検知有効状態と検知無効状態とに切り替えるようにしたが、切替スイッチ183を設けずに、検知ユニット150を常に検知有効状態としてもよい。
【0037】
コネクタ170は、プラグ171およびジャック172から構成される一対のコネクタである。本実施形態では、コネクタ170として、いわゆるフォーンコネクタを用いている。フォーンコネクタは、検知ユニット150側のプラグ171を照明器具本体110側のジャック172に差し込んだ状態において、プラグ171とジャック17をコネクタ170の軸L1回りに相互に回動させることが可能である。
【0038】
なお、コネクタの形式は、フォーンコネクタに限定されない。コネクタの形式は、検知ユニット150と照明器具本体110を電気的に接続した状態において、検知ユニット150を照明器具本体110に対して回動させることができる形式のものであればよい。
【0039】
図5は、照明器具100のブロック図である。図5に示すように、照明器具本体110は、それぞれ色温度の異なる第1光源141および第2光源142を有している。フットスイッチ10に設けられた点灯制御部60は、照明器具本体110のコネクタ170(ジャック172)を介して第1光源141および第2光源142に接続されている。点灯制御部60には、交流の商用電源から変換器53によって変換された直流が供給される。検知ユニット150は、照明器具本体110に対してコネクタ170(プラグ171、ジャック172)を介して着脱可能である。
【0040】
点灯制御部60のスイッチ70は、操作部40に対して押し込み操作を行う度に、スイッチ70のON/OFF(接続/切断)が切り替えられ、第1点灯回路81および第2点灯回路82に電力を供給する電気回路を開閉する。
【0041】
受信部95は、リモコン20から送信された調光/調色に対応した赤外線信号を受信する。受信した信号は、制御部90に入力される。
【0042】
制御部90は、受信部95から入力された信号を受け付けて、第1点灯回路81および第2点灯回路82を制御する制御信号を生成する。本実施形態では、制御部90は、LEDモジュールを点灯するオン期間と消灯するオフ期間とを繰り返す、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行うものとする。
【0043】
第1点灯回路81および第2点灯回路82は、それぞれ色温度の異なる第1光源141および第2光源142を駆動させる回路である。第1点灯回路81および第2点灯回路82は、制御部90で生成された制御信号に基づいて、第1光源141および第2光源142を駆動させる。
【0044】
照明器具本体110のジャック172に、検知ユニット150のプラグ171が差し込まれると、照明器具本体110および検知ユニット150は、電気的に接続された状態となる。また、ジャック172は、プラグ171が差し込まれている状態と、プラグ171が差し込まれていない状態とで内部の回路が切り替えられるように構成されている。
【0045】
具体的には、照明器具本体110のジャック172に検知ユニット150のプラグ171が差し込まれていない状態では、ジャック172の内部の回路は、第1点灯回路81および第2点灯回路82からの駆動電流が、そのまま第1光源141および第2光源142に供給される状態となっている。
【0046】
一方、照明器具本体110のジャック172に、検知ユニット150のプラグ171が差し込まれている状態では、ジャック172の内部の回路は、第1点灯回路81および第2点灯回路82からの駆動電流が、検知ユニット150のスイッチ182を経由して第1光源141および第2光源142に供給される状態に切り替えられる。
【0047】
照明器具本体110および検知ユニット150が電気的に接続された状態において、人感センサ180が人の発する赤外線を検知すると、人感センサ180は検知信号を制御部181に入力する。制御部181は、人感センサ180から入力された信号に基づいてスイッチ182を制御する。
【0048】
人感センサ180が人の存在を検知した場合には、制御部181はスイッチ182を制御して、第1点灯回路81および第2点灯回路82からの駆動電流が、それぞれ第1光源141および第2光源142に供給されるようにする(点灯部130が点灯)。
【0049】
一方、人感センサ180が人の存在を検知しない場合には、制御部181はスイッチ182を制御して、第1点灯回路81および第2点灯回路82からの駆動電流が、第1光源141および第2光源142に供給されないようにする(点灯部130が消灯)。なお、制御部181は、人感センサ180からの検知信号が入力されない状態になってから所定時間経過後に、点灯部130を点灯状態から消灯状態に切り替えるようにしてもよい。
【0050】
切替スイッチ183は、検知ユニット150を検知有効状態と検知無効状態とに切り替える。検知有効状態においては、検知ユニット150は、人感センサ180の検知結果に基づいて、点灯部130の点灯および消灯を切り替え可能である。検知無効状態においては、検知ユニット150は、人感センサ180の検知結果に関わらず、点灯部130の点灯および消灯を切り替え不能である。
【0051】
ここで、フットスイッチ10およびリモコン20を操作することによる、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えと、調光/調色について説明する。
【0052】
まず、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えは、フットスイッチ10に設けられた操作部40に対する押動操作によって行われる(図2参照)。具体的には、使用者が足先等で操作部40に対して押し込み操作を行う度に、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えが行われる。なお、照明器具本体110の点灯/消灯の切り換えは、照明器具本体110の調光/調色の状態に関わらず実行することができる。
【0053】
次に、照明器具本体110の調光/調色は、リモコン20から送信される信号に基づいて行われる(図2参照)。具体的には、使用者がリモコン20の操作ボタン21を操作すると、リモコン20から調光/調色に対応した赤外線信号が送信される。点灯制御部60は、リモコン20からの赤外線信号を受信し、受信した信号に基づいて光源140の調光/調色を行う。例えば、光源140を暖色系に調色する場合は、色温度が低い第1光源141の調光率を増加させ、色温度が高い第2光源142の調光率を減少させる。反対に光源140を寒色系に調色する場合は、色温度が低い第1光源141の調光率を減少させ、色温度が高い第2光源142の調光率を増加させる。光源140の色を変えずに調光する場合は、第1光源141と第2光源142の調光率の比を保持した状態で、それぞれの調光率を増減させる。なお、照明器具本体110の調光/調色は、照明器具本体110の点灯状態において実行することができる。
【0054】
[実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る照明器具100によれば、以下の効果を有する。
【0055】
検知ユニット150は、コネクタ170を介して照明器具本体110に電気的に接続された状態において、コネクタ170の軸L1回りに回動可能である。このため、検知ユニット150の向きを変えることにより、人感センサ180の検知範囲ARの向きを変更することができる。
【0056】
人感センサ180は、検知範囲ARがコネクタ170の軸L1方向と交差する方向に向けられるように、検知ユニット本体160に取り付けられている。このため、人感センサ180の位置を確認することにより、人感センサ180の検知範囲ARがどの方向に向いているのかを容易に把握することができる。また、検知ユニット150を回動させて人感センサ180の位置を変化させることにより、人感センサ180の検知範囲ARの向きを容易に変更することができる。
【0057】
検知ユニット150は、検知有効状態と検知無効状態を切り替える切替スイッチ183を有している。このため、点灯部130の点灯および消灯を人感センサ180の検知に基づいて自動で行う状態と、人感センサ180の検知に関わらずに点灯部130の点灯および消灯を手動で行う状態とを容易に切り替えることができる。
【0058】
[変形例]
本発明に係る照明器具は、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、人感センサ180の取り付け位置は、本実施形態の位置に限定されない。例えば、検知ユニット150の上部に設けられた切替スイッチ183の代わりに人感センサ180を設けるようにしてもよい。
【0059】
本実施形態で説明したリモコン20は、調光/調色の機能のみを有しているが、点灯/消灯の機能を有するようにしてもよい。例えば、第1光源141および第2光源142の調光率をそれぞれ0パーセントとして照明器具を消灯させるようにしてもよい。
【0060】
第1光源141および第2光源142の色温度は一例であり、第1光源141および第2光源142の色温度が異なるものであればよい。また、色温度の種類は2種類に限定されず、3種類以上とし、3種類以上の色温度を有する光源の調光/調色を行うようにしてもよい。
【0061】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0062】
100 照明器具
110 照明器具本体
130 点灯部
150 検知ユニット
160 検知ユニット本体
170 コネクタ
171 プラグ
172 ジャック
180 人感センサ
183 切替スイッチ
AR 人感センサの検知範囲
L1 コネクタの軸中心

図1
図2
図3
図4
図5