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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025152685
(43)【公開日】2025-10-10
(54)【発明の名称】産業車両
(51)【国際特許分類】
   B60K 11/06 20060101AFI20251002BHJP
   B60K 1/04 20190101ALI20251002BHJP
【FI】
B60K11/06
B60K1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024054707
(22)【出願日】2024-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】石田 大樹
【テーマコード(参考)】
3D038
3D235
【Fターム(参考)】
3D038AA09
3D038AB10
3D038AC22
3D235AA18
3D235BB45
3D235CC12
3D235CC13
3D235CC15
3D235DD12
3D235DD18
3D235DD37
3D235FF06
3D235FF12
(57)【要約】
【課題】駆動モータ及びモータ制御装置の冷却性能を向上できる産業車両を提供する。
【解決手段】フォークリフト10は、車両本体21と、車両負荷と、駆動モータと、モータ制御装置33と、冷却装置60と、を有する。車両本体21には、駆動モータと、モータ制御装置33と、冷却装置60と、が収容されている。冷却装置60は、第1冷却配管61と、第2冷却配管62と、を有する。第1冷却配管61は、流入口65aと、流出分岐口と、流出口と、を有する。第2冷却配管62は、流入分岐口と、排気口としての走行モータ用排気口81a及び荷役モータ用排気口と、を有する。モータ制御装置33は、流出分岐口よりも下流且つ流出口よりも上流を流動する空気と熱交換可能に第1冷却配管61に接続されている。駆動モータは、排気口から排気される空気により冷却可能に第2冷却配管62に接続されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両負荷が設けられた車両本体と、
前記車両負荷を駆動する駆動モータと、
前記駆動モータを制御するモータ制御装置と、を有し、
前記車両本体は、
前記駆動モータ及び前記モータ制御装置を収容する収容空間と、
前記収容空間と前記車両本体の外部とを連通させる開口部と、を有し、
前記駆動モータは、前記車両本体に設けられたバッテリを動力源とする産業車両であって、
前記収容空間には、
前記開口部を介して前記車両本体の外部と連通する流入口、及び前記流入口から流入した空気が流出する流出口を有するとともに、前記流入口より下流且つ前記流出口より上流となる部分に流出分岐口を有する第1冷却配管と、
前記流出分岐口と連通する流入分岐口を有するとともに、前記流入分岐口から流入した空気が排気される排気口を有する第2冷却配管と、が収容されており、
前記モータ制御装置は、前記流出分岐口よりも下流且つ前記流出口よりも上流を流動する空気と熱交換可能に前記第1冷却配管に接続され、前記駆動モータは、前記排気口から排気される空気により冷却可能に前記第2冷却配管に接続されることを特徴とする産業車両。
【請求項2】
前記第1冷却配管には、前記流入口から前記流出口に向かう流れを前記第1冷却配管に作る第1ファンが設けられており、
前記第2冷却配管は、前記流入分岐口が設けられた分岐部を有しており、
前記分岐部は、前記流出分岐口と連通する分岐室を画定するとともに、前記流入分岐口から前記排気口に向かう流れを前記第2冷却配管に作る第2ファンを前記分岐室に収容していることを特徴とする請求項1に記載の産業車両。
【請求項3】
前記車両負荷は、前記車両本体に設けられた荷役装置及び駆動輪であり、
前記駆動モータは、前記駆動輪を駆動する走行モータ、及び前記荷役装置を駆動する荷役モータを有しており、
前記排気口は、走行モータ用排気口、及び荷役モータ用排気口を有しており、
前記第2冷却配管は、前記分岐室において開口する走行モータ用流入口から前記走行モータ用排気口に延びる走行モータ用排気配管と、前記分岐室において開口する荷役モータ用流入口から前記荷役モータ用排気口に延びる荷役モータ用排気配管と、を有していることを特徴とする請求項2に記載の産業車両。
【請求項4】
前記分岐部は、前記走行モータ用流入口が設けられた第1開口壁と、前記荷役モータ用流入口が設けられるとともに前記第2ファンを挟んで前記第1開口壁と対向する第2開口壁と、前記流入分岐口が設けられるとともに、前記第1開口壁と前記第2開口壁に挟まれた第3開口壁と、を有しており、
前記第1開口壁の厚さ方向、及び前記第2開口壁の厚さ方向と直交する方向を前記第3開口壁の厚さ方向とすると、前記第2ファンは、前記流入分岐口から前記分岐室に向けて空気を吸入するとともに、前記分岐室において、前記第1開口壁、前記第2開口壁、及び前記第3開口壁の各々の厚さ方向と直交する方向に向けて空気を吐出するブロアファンであることを特徴とする請求項3に記載の産業車両。
【請求項5】
前記走行モータ用流入口の口径は、前記荷役モータ用流入口の口径よりも大きいことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の産業車両。
【請求項6】
前記モータ制御装置は前記第1冷却配管の内部に向かって立設された複数のフィンを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の産業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バッテリを動力源とするフォークリフトが開示されている。フォークリフトは、車両本体と、駆動モータとしての走行モータ及び荷役モータと、バッテリと、モータ制御装置と、冷却ファンと、を有する。車両本体は、走行モータと、荷役モータと、バッテリと、モータ制御装置と、冷却ファンと、を収納している。走行モータ及び荷役モータは、バッテリによる出力の下で駆動される。モータ制御装置は、走行モータ及び荷役モータの駆動を制御している。冷却ファンは、走行モータ及び荷役モータよりも、フォークリフトの後方に配置されている。
【0003】
フォークリフトが走行している際、車両本体の内部には、フォークリフトの前方から、走行風が導入される。車両本体の内部に導入された走行風は、冷却ファンにより、フォークリフトの前方から後方に向けて流される。走行モータ、荷役モータ、及びモータ制御装置の各々は、走行風により冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2023-149063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バッテリを動力源とするバッテリ式フォークリフトにおいては、より高いバッテリによる出力の下で、駆動モータは駆動させるために、駆動モータ及びモータ制御装置の冷却性能を向上することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための産業車両は、車両負荷が設けられた車両本体と、前記車両負荷を駆動する駆動モータと、前記駆動モータを制御するモータ制御装置と、を有し、前記車両本体は、前記駆動モータ及び前記モータ制御装置を収容する収容空間と、前記収容空間と前記車両本体の外部とを連通させる開口部と、を有し、前記駆動モータは、前記車両本体に設けられたバッテリを動力源とする産業車両であって、前記収容空間には、前記開口部を介して前記車両本体の外部と連通する流入口、及び前記流入口から流入した空気が流出する流出口を有するとともに、前記流入口より下流且つ前記流出口より上流となる部分に流出分岐口を有する第1冷却配管と、前記流出分岐口と連通する流入分岐口を有するとともに、前記流入分岐口から流入した空気が排気される排気口を有する第2冷却配管と、が収容されており、前記モータ制御装置は、前記流出分岐口よりも下流且つ前記流出口よりも上流を流動する空気と熱交換可能に前記第1冷却配管に接続され、前記駆動モータは、前記排気口から排気される空気により冷却可能に前記第2冷却配管に接続されることを要旨とする。
【0007】
これによれば、第1冷却配管には、車両本体の外部から開口部及び流入口を介して空気が流入する。第1冷却配管に流入した空気は、第1冷却配管の内部を流出口に向けて流動する。第1冷却配管の内部を流動した空気は、第1冷却配管の外部へ流出口より流出する。第1冷却配管の内部における空気の流れは、流入口から流出口に向かう流れと、流入口から流出分岐口に向かう流れと、に分岐する。流入口から流出口に向かって流れた空気は、流出分岐口よりも下流且つ流出口よりも上流において、モータ制御装置を冷却する。
【0008】
流入口から流出分岐口に向かって流れた空気は、流出分岐口において第1冷却配管から流出するとともに、流入分岐口を介して第2冷却配管に流入する。第2冷却配管に流入した空気は、第2冷却配管の内部を排気口に向けて流動する。第2冷却配管の内部を流動した空気は、第2冷却配管の外部へ排気口より排気される。排気口から排気された空気は、駆動モータを冷却する。
【0009】
産業車両は、第1冷却配管と第2冷却配管とにより、モータ制御装置を冷却する空気の流れと、駆動モータを冷却する空気の流れと、を配管によって別々に生じさせ、モータ制御装置と駆動モータの各々に集中して空気を送ることができるため、モータ制御装置及び駆動モータをより効率よく冷却できる。つまり、産業車両は、駆動モータ及びモータ制御装置の冷却性能を向上できる。
【0010】
上記産業車両において、前記第1冷却配管には、前記流入口から前記流出口に向かう流れを前記第1冷却配管に作る第1ファンが設けられており、前記第2冷却配管は、前記流入分岐口が設けられた分岐部を有しており、前記分岐部は、前記流出分岐口と連通する分岐室を画定するとともに、前記流入分岐口から前記排気口に向かう流れを前記第2冷却配管に作る第2ファンを前記分岐室に収容してもよい。
【0011】
第1ファンは、流入口から流入した空気を、第1冷却配管のうちモータ制御装置を冷却する部分に向かって流動させる。さらに、第1ファンは、モータ制御装置を冷却した空気を流出口から排気する。第2ファンは、第1冷却配管を流動する空気を、流入分岐口より第2冷却配管に向かって流動させる。さらに、第2ファンは、流入分岐口から排気口に向かって空気を流動させる。この結果、産業車両は、第1ファン及び第2ファンを有しない場合と比べて、モータ制御装置及び駆動モータをより効率よく冷却できる。
【0012】
上記産業車両において、前記車両負荷は、前記車両本体に設けられた荷役装置及び駆動輪であり、前記駆動モータは、前記駆動輪を駆動する走行モータ、及び前記荷役装置を駆動する荷役モータを有しており、前記排気口は、走行モータ用排気口、及び荷役モータ用排気口を有しており、前記第2冷却配管は、前記分岐室において開口する走行モータ用流入口から前記走行モータ用排気口に延びる走行モータ用排気配管と、前記分岐室において開口する荷役モータ用流入口から前記荷役モータ用排気口に延びる荷役モータ用排気配管と、を有してもよい。
【0013】
これによれば、走行モータ用排気配管を通過するとともに走行モータ用排気口から排気される空気により、走行モータは冷却される。荷役モータ用排気配管を通過するとともに荷役モータ用排気口から排気される空気により、荷役モータは冷却される。つまり、走行モータと荷役モータとは、互いに異なる配管を通過した空気によって冷却される。この結果、走行モータ及び荷役モータの各々は、例えば走行モータ及び荷役モータのうち一方が、他方を通過した空気により冷却される場合と比べて、より効率よく冷却される。
【0014】
上記産業車両において、前記分岐部は、前記走行モータ用流入口が設けられた第1開口壁と、前記荷役モータ用流入口が設けられるとともに前記第2ファンを挟んで前記第1開口壁と対向する第2開口壁と、前記流入分岐口が設けられるとともに、前記第1開口壁と前記第2開口壁に挟まれた第3開口壁と、を有しており、前記第1開口壁の厚さ方向、及び前記第2開口壁の厚さ方向と直交する方向を前記第3開口壁の厚さ方向とすると、前記第2ファンは、前記流入分岐口から前記分岐室に向けて空気を吸入するとともに、前記分岐室において、前記第1開口壁、前記第2開口壁、及び前記第3開口壁の各々の厚さ方向と直交する方向に向けて空気を吐出するブロアファンであってもよい。
【0015】
これによれば、第1冷却配管から第2冷却配管への空気の流動は、分岐室に設けられた第2ファンの吸入によって、促進される。
また、第2ファンは、吸入した空気を第1開口壁の厚さ方向及び第2開口壁の厚さ方向の各々と直交する方向に向けて吐出する。これにより、第2ファンは、走行モータ用流入口又は荷役モータ用流入口のいずれか1つに空気の流入を偏らせることなく、分岐部に空気を導入できる。
【0016】
さらに、第2ファンにより空気が吐出される方向は、第3開口壁の厚さ方向と直交している。例えば、第2ファンによる空気の吐出が、第3開口壁の厚さ方向と平行である場合、分岐室には、第3開口壁の厚さ方向において当該空気を受け入れるための空間が設定される必要がある。この場合、分岐室を第3開口壁の厚さ方向において拡大する必要があるため、分岐部が当該方向に大型化する虞がある。しかし、第2ファンにより空気が吐出される方向が、第3開口壁の厚さ方向と直交する方向である場合、分岐室を第3開口壁の厚さ方向に拡大しなくてもよい。この結果、産業車両は、第2ファンにより空気が吐出される方向を、第3開口壁の厚さ方向と直交する方向とすることにより、分岐部の大型化を抑制できる。
【0017】
上記産業車両において、前記走行モータ用流入口の口径は、前記荷役モータ用流入口の口径よりも大きくてもよい。
産業車両において、走行モータは、荷役モータと比べて、より発熱しやすい。つまり、産業車両において、走行モータは、荷役モータと比べて、より効率よく冷却されることが望まれている。上記構成によれば、第2ファンにより分岐室に導入された空気は、荷役モータ用流入口と比べて、走行モータ用流入口に多く流入する。このため、荷役モータ用排気配管と比べて、走行モータ用排気配管により多くの空気を流入させることができる。この結果、産業車両は、荷役モータと比べて、走行モータをより効率よく冷却できる。
【0018】
上記産業車両において、前記モータ制御装置は前記第1冷却配管の内部に向かって立設された複数のフィンを有してもよい。
これによれば、モータ制御装置において発生した熱は、複数のフィンに伝達される。フィンは、第1冷却配管の内部に収容されている。つまり、第1冷却配管を流動した空気は、複数のフィンを通過する。複数のフィンを通過した空気には、複数のフィンから、熱が伝達される。複数のフィンを通過した空気は、流出口から第1冷却配管の外部に排気される。モータ制御装置は、複数のフィンを備えない場合と比べて、第1冷却配管の内部を流動する空気に対して露出した面積を大きくできる。この結果、産業車両は、モータ制御装置が複数のフィンを備えない場合と比べて、より効率よくモータ制御装置を冷却できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、駆動モータ及びモータ制御装置の冷却性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、フォークリフトを示す側面図である。
図2図2は、フォークリフトを模式的に示す断面図である。
図3図3は、フォークリフトの内部を模式的に示す部分断面平面図である。
図4図4は、車両本体の内部を模式的に示す部分斜視図である。
図5図5は、冷却装置を示す斜視図である。
図6図6は、第1冷却配管及びモータ制御装置を示す分解斜視図である。
図7図7は、第2冷却配管を示す部分斜視図である。
図8図8は、第2冷却配管を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、産業車両をフォークリフトに具体化した一実施形態を図1図8にしたがって説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、フォークリフトを運転する作業者がフォークリフトの進行方向の前方を向いた状態を基準とした場合の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」のことをいう。
【0022】
<フォークリフトの全体>
図1及び図2に示すように、産業車両としてのフォークリフト10は、車体11と、操舵輪13と、車両負荷Wと、を有する。車両負荷Wは、駆動輪12及び荷役装置14である。
【0023】
フォークリフト10は、駆動モータMと、動力伝達装置30と、モータ制御装置33と、を有する。駆動モータMは、走行モータ31及び荷役モータ32を有する。駆動モータMは、車両負荷Wを駆動する。つまり、走行モータ31は、駆動輪12を駆動する。荷役モータ32は、荷役装置14を駆動する。モータ制御装置33は、駆動モータMを制御する。フォークリフト10は、荷役装置14及び駆動輪12をそれぞれ駆動する駆動モータMを有する。フォークリフト10は、バッテリ40を有する。走行モータ31及び荷役モータ32は、車両本体21に設けられたバッテリ40を動力源としている。フォークリフト10は、冷却装置60を有する。冷却装置60は、走行モータ31、荷役モータ32、及びモータ制御装置33を冷却する。
【0024】
動力伝達装置30は、走行モータ31と接続している。走行モータ31の回転は、動力伝達装置30を介して駆動輪12に伝達される。フォークリフト10は、走行モータ31及び動力伝達装置30により駆動輪12を駆動することにより走行する。
【0025】
<車体>
車体11は、車両本体21と、車両本体21に設置されたキャビン28と、を有する。キャビン28の内部には、運転席29が設けられている。なお、前後方向は、車体11の前後方向であり、左右方向は、車体11の車幅方向である。車両本体21には、荷役装置14及び駆動輪12が設けられている。荷役装置14は、車両本体21の前方に設けられている。
【0026】
図2及び図3に示すように、車両本体21は、底部22と、右側部23a及び左側部23bと、前方仕切板23cと、を有する。車両本体21は、一対のステップ24と、カウンタウェイト25と、を有する。右側部23a及び左側部23bは、左右方向に離れている。右側部23a及び左側部23bの各々は、カウンタウェイト25の前方に配置されている。前方仕切板23cは、右側部23a及び左側部23bの前部において掛け渡されている。前方仕切板23cは、車両本体21の前端の一部分を構成している。前方仕切板23cは、底部22の前方及び上方に配置されている。
【0027】
右側部23a及び左側部23bの各々には、ステップ24が設けられている。ステップ24は、右側部23a及び左側部23bの各々の下部が、車両本体21の内側から外側に向かって膨出することにより形成されている。底部22は、右側部23a及び左側部23bの下部に掛け渡されている。底部22は、カウンタウェイト25よりも前方にある。
【0028】
右側部23aには、第1右側開口部231と第2右側開口部232とが設けられている。第1右側開口部231は、第2右側開口部232よりも前方にある。右側部23aは、第1右側開口部231と第2右側開口部232との各々により、左右方向において開口している。上下方向において、第1右側開口部231と第2右側開口部232との各々は、底部22よりも上方に設けられている。第1右側開口部231には、換気ファン26が設けられている。換気ファン26は、車両本体21の内部から外部に向かう方向に送風している。つまり、第1右側開口部231には、換気ファン26により、車両本体21の内部から外部に向かう方向の流れが生じている。
【0029】
左側部23bには、開口部27が設けられている。つまり、車両本体21は、開口部27を有する。左側部23bは、開口部27により、左右方向において開口している。上下方向において、開口部27は、底部22よりも上方に設けられている。
【0030】
図4に示すように、底部22のうち、前方寄りの部分には、動力伝達装置30が配置されている。動力伝達装置30は、上下方向において、前方仕切板23cの下方に設けられている。
【0031】
カウンタウェイト25は、荷役装置14が荷役を積載した場合に釣り合いを取るためのウェイトである。
図1及び図2に示すように、キャビン28は、天板28aと、一対の側方フレーム28bと、底板28cと、シート台座28dと、を有する。キャビン28は、車両本体21の上面から上方に立設する。図1には、一方の側方フレーム28bのみ図示しており、他方の側方フレーム28bは図示されていない。底板28cは、車両本体21の上面に配置されて、後述の収容空間21aを画定する。シート台座28dの上面には、運転席29が固定されている。
【0032】
バッテリ40は、車両本体21のうち、キャビン28よりも後方となる位置に設けられている。
<収容空間>
車両本体21は、収容空間21aを有する。収容空間21aは、車両本体21の内部に形成されている。収容空間21aは、底部22と、右側部23aと、左側部23bと、前方仕切板23cと、カウンタウェイト25と、底板28cと、シート台座28dと、により画定されている。収容空間21aは、走行モータ31、荷役モータ32、及びモータ制御装置33を収容する。走行モータ31及び荷役モータ32の各々は、底部22の上面に固定されている。開口部27は、収容空間21aと車両本体21の外部とを連通させている。
【0033】
収容空間21aの内部は、換気ファン26により、換気されている。より詳細には、収容空間21aには、換気ファン26により、開口部27から流入するとともに第1右側開口部231から流出する空気の流れが生じている。
【0034】
<走行モータ、荷役モータ、モータ制御装置>
図3及び図4に示すように、収容空間21aにおいて、走行モータ31は、底部22の上面のうち、前方寄りの部分に固定されている。底部22には、2つの走行モータ31が固定されている。走行モータ31の数は、適宜変更してもよい。2つの走行モータ31は、左右方向に並んでいる。
【0035】
収容空間21aにおいて、荷役モータ32は、底部22の上面のうち、後方寄りの部分に固定されている。荷役モータ32は、走行モータ31よりも後方に設けられている。底部22には、1つの荷役モータ32が固定されている。荷役モータ32の数は適宜変更してもよい。収容空間21aにおいて、荷役モータ32は、左右方向において、底部22の中央付近に設けられている。
【0036】
図6に示すように、モータ制御装置33は、制御部34と、熱交換部35と、を有する。制御部34は、走行モータ31及び荷役モータ32と電気的に接続している。制御部34は、走行モータ31及び荷役モータ32の駆動を制御する。制御部34は、図示しない3つのモータドライバからなる。3つのモータドライバは、それぞれ、2つの走行モータ31と、1つの荷役モータと、の駆動を制御する。
【0037】
熱交換部35は、板状である。熱交換部35の厚さ方向における一方の面には、制御部34が固定されているとともに、熱交換部35の厚さ方向における他方の面には、複数のフィン35cが立設されている。つまり、モータ制御装置33は、熱交換部35の厚さ方向において、制御部34と熱交換部35とが並んでいる。また、モータ制御装置33は、複数のフィン35cを有する。
【0038】
収容空間21aにおいて、モータ制御装置33は、後方且つ上方に設けられている。モータ制御装置33は、熱交換部35の厚さ方向が前後方向と一致するように、収容空間21aに収容されている。さらに、モータ制御装置33は、制御部34が熱交換部35よりも前方となるように、収容空間21aに収容されている。
【0039】
モータ制御装置33は、後述する第1冷却配管61に設けられている。モータ制御装置33は、カバーブラケット36により、収容されつつ、第1冷却配管61に固定されている。
【0040】
<冷却装置>
図4及び図5に示すように、冷却装置60は、第1冷却配管61と、第2冷却配管62と、を有する。冷却装置60は、収容空間21aに収容されている。つまり、第1冷却配管61は、収容空間21aに収容されている。また、第2冷却配管62は、収容空間21aに収容されている。
【0041】
<第1冷却配管>
第1冷却配管61は、内部を空気が流動するダクトである。第1冷却配管61は、第1端に流入端部63を有するとともに、第2端に流出端部64を有する。第1冷却配管61は、収容空間21aの左寄りの部分に配置されて前後方向に延びる導入部65と、収容空間21aの後方寄りの部分に配置されて左右方向に延びる冷却部66と、を有する。第1冷却配管61は、上下方向から見てL字状である。
【0042】
導入部65は、流入端部63を含む。冷却部66は、流出端部64を含む。
導入部65は、流入端部63から冷却部66に向かって後方且つ上方に延びる。導入部65の内部には、流路が形成されている。冷却部66は、導入部65から流出端部64に向かって右方に延びる。冷却部66の内部には、流路が形成されている。
【0043】
<導入部>
図3及び図5に示すように、導入部65は、外面のうち左右方向において、第1導入部面651と第2導入部面652とを有する。第1導入部面651は、左方を向く面である。第2導入部面652は、右方を向く面である。第2導入部面652は、第1導入部面651の反対面である。第1導入部面651は、左側部23bと対向している。
【0044】
導入部65は、流入端部63寄りの部分において、流入口65aを有する。つまり、第1冷却配管61は、流入口65aを有する。流入口65aは、第1導入部面651において開口している。流入口65aは、開口部27と対向する位置にある。流入口65aは、開口部27を介して、収容空間21aの外部に向かって開口している。つまり、流入口65aは、開口部27を介して車両本体21の外部と連通している。導入部65の内部には、開口部27及び流入口65aを介して、車両本体21の外部から空気が流入する。なお、流入口65aと開口部27とは接続されていてもよく、僅かに空隙があってもよい。
【0045】
図8に示すように、導入部65は、冷却部66よりも流入口65a寄りの部分において、流出分岐口65bを有する。つまり、第1冷却配管61は、流出分岐口65bを有する。流出分岐口65bは、第2導入部面652において開口している。流入口65aと流出分岐口65bとは、導入部65の内部を介して連通している。
【0046】
<冷却部>
図3及び図6に示すように、冷却部66は、外面のうち前後方向において、第1冷却部面661と第2冷却部面662とを有する。第1冷却部面661は、後方を向く面である。第2冷却部面662は、前方を向く面である。第2冷却部面662は、第1冷却部面661の反対面である。冷却部66は、第2冷却部面662のうち、導入部65寄りの部分において、導入部65と接続している。
【0047】
冷却部66は、第2冷却部面662に保持部67を有する。保持部67は、前方に向かって開口する枠状である。保持部67は、冷却部66のうち、導入部65と接続している部分よりも、流出端部64寄りの部分に設けられている。
【0048】
冷却部66は、保持部67により、モータ制御装置33を保持している。モータ制御装置33は、保持部67の内側を通じて冷却部66の内部に、複数のフィン35cを挿入した状態で保持部67に保持されている。つまり、モータ制御装置33は、第1冷却配管61の内部に向かって立設された複数のフィン35cを有する。保持部67の開口は、熱交換部35により閉塞されている。つまり、冷却部66は、複数のフィン35cを内部に収容しつつ、制御部34が外部に露出するように、モータ制御装置33を保持している。冷却部66は、モータ制御装置33よりも後方となる位置に設けられている。
【0049】
モータ制御装置33は、カバーブラケット36により、冷却部66に固定されている。モータ制御装置33は、カバーブラケット36及び冷却部66が画定する空間に収容されている。
【0050】
冷却部66は、流出端部64寄りにおいて、流出口66aを有する。つまり、第1冷却配管61は、流出口66aを有する。流出口66aは、流出端部64において、右方に開口している。流出口66aは、右側部23aと対向しているとともに、第2右側開口部232を介して、収容空間21aの外部に向かって開口している。つまり、流出口66aは、第2右側開口部232を介して車両本体21の外部と連通している。
【0051】
以上より、第1冷却配管61の内部には、流入口65aから流出口66aに向かって延びる流路が形成されている。言い換えると、第1冷却配管61の内部に形成された流路は、流入口65a及び流出口66aによって、第1冷却配管61の外部と連通している。また、第1冷却配管61の内部に形成された流路は、流出分岐口65bによって、第1冷却配管61の外部と連通している。流入口65a、流出分岐口65b、及び流出口66aは、第1冷却配管61の内部に形成された流路によって連通している。第1冷却配管61の内部に形成された流路には、複数のフィン35cが設けられている。
【0052】
<第2冷却配管>
図3及び図5に示すように、第2冷却配管62は、分岐部70と、2つの走行モータ用排気配管81と、荷役モータ用排気配管82と、を有する。
【0053】
<分岐部>
図7及び図8に示すように、分岐部70は、分岐部ハウジング71を有する。分岐部ハウジング71は、直方体状である。分岐部ハウジング71の内部には、分岐室70aが形成されている。分岐部ハウジング71は、上壁72と、下壁73と、周壁74と、を有する。分岐室70aは、上壁72と、下壁73と、周壁74と、により画定されている。つまり、分岐部70は、分岐室70aを画定している。
【0054】
周壁74は、第1開口壁741と、第2開口壁742と、第3開口壁743と、第4壁744と、によって構成されている。つまり、分岐部70は、第1開口壁741と、第2開口壁742と、第3開口壁743と、を有する。
【0055】
第1開口壁741は、上下方向を長手方向としつつ前後方向を厚さ方向とする長板状である。第1開口壁741には、2つの走行モータ用流入口741aが設けられている。2つの走行モータ用流入口741aの各々は、第1開口壁741を、厚さ方向に貫通している。2つの走行モータ用流入口741aは、第1開口壁741において、第1開口壁741の長手方向に並んでいる。2つの走行モータ用流入口741aの口径は一致している。
【0056】
第2開口壁742は、上下方向を長手方向としつつ前後方向を厚さ方向とする長板状である。第2開口壁742には、荷役モータ用流入口742aが設けられている。荷役モータ用流入口742aは、第2開口壁742を厚さ方向に貫通している。荷役モータ用流入口742aは、第2開口壁742のうち、長手方向の中央付近に設けられている。周壁74において、第2開口壁742は、第1開口壁741と前後方向に対向する位置にある。第1開口壁741の厚さ方向は、第2開口壁742の厚さ方向と一致している。荷役モータ用流入口742aの口径は、2つの走行モータ用流入口741aの口径よりも小さい。言い換えると、走行モータ用流入口741aの口径は、荷役モータ用流入口742aの口径よりも大きい。
【0057】
第3開口壁743は、前後方向を長手方向としつつ左右方向を厚さ方向とする長板状である。第3開口壁743には、流入分岐口743aが設けられている。分岐部70は、流入分岐口743aを有する。つまり、第2冷却配管62には、流入分岐口743aが設けられている。流入分岐口743aは、第3開口壁743を厚さ方向に貫通している。流入分岐口743aは、第3開口壁743のうち、長手方向の中央付近に設けられている。
【0058】
第3開口壁743は、長手方向の両端における2つの縁のうち、一方の縁において第1開口壁741と接続するとともに、他方の縁において第2開口壁742と接続している。第3開口壁743の長手方向は、第1開口壁741の厚さ方向と一致している。また、第3開口壁743の長手方向は、第2開口壁742の厚さ方向と一致している。第3開口壁743は、第1開口壁741の厚さ方向、及び第2開口壁742の厚さ方向と直交する方向を厚さ方向としている。流入分岐口743aの開口方向は、2つの走行モータ用流入口741aの開口方向、及び荷役モータ用流入口742aの各々の開口方向と直交している。
【0059】
第3開口壁743は、長手方向及び厚さ方向と直交する方向における2つの縁のうち、一方の縁において上壁72と接続するとともに、他方の縁において下壁73と接続している。
【0060】
第4壁744は、長手方向の両端における2つの縁のうち、一方の縁において第1開口壁741と接続するとともに、他方の縁において第2開口壁742と接続している。周壁74において、第4壁744は、第3開口壁743と、対向する位置にある。第3開口壁743の厚さ方向は、第4壁744の厚さ方向と一致している。第4壁744は、長手方向及び厚さ方向と直交する方向における2つの縁のうち、一方の縁において上壁72と接続するとともに、他方の縁において下壁73と接続している。
【0061】
<走行モータ用排気配管、及び荷役モータ用排気配管>
図4図7及び図8に示すように、分岐部70には、2つの走行モータ用排気配管81が接続されている。つまり、第2冷却配管62は、走行モータ用排気配管81を有する。2つの走行モータ用排気配管81の各々は、走行モータ用流入口741aに接続されるとともに、分岐室70aにおいて開口している。
【0062】
2つの走行モータ用排気配管81の各々は、排気口としての走行モータ用排気口81aを有する。つまり、第2冷却配管62は、走行モータ用排気口81aを有する。2つの走行モータ用排気配管81の各々は、第1端において分岐部70と接続するとともに、第2端において走行モータ用排気口81aを有する。走行モータ用排気口81aは、2つの走行モータ31の各々に向かって開口している。
【0063】
2つの走行モータ用流入口741aのうち、上壁72寄りの走行モータ用流入口741aには、右側部23a寄りに設けられた走行モータ31に向かって延びる走行モータ用排気配管81が接続されている。また、2つの走行モータ用流入口741aのうち、下壁73寄りの走行モータ用流入口741aには、左側部23b寄りに設けられた走行モータ31に向かって延びる走行モータ用排気配管81が接続されている。つまり、第2冷却配管62は、分岐室70aにおいて開口する走行モータ用流入口741aから走行モータ用排気口81aに延びる走行モータ用排気配管81を有する。2つの走行モータ用排気配管81の内径は一致している。
【0064】
図3及び図7に示すように、分岐部70には、荷役モータ用排気配管82が接続されている。つまり、第2冷却配管62は、荷役モータ用排気配管82を有する。荷役モータ用排気配管82は、荷役モータ用流入口742aに接続されるとともに、分岐室70aにおいて開口している。
【0065】
図6に示すように、荷役モータ用排気配管82は、排気口としての荷役モータ用排気口82aを有する。つまり、第2冷却配管62は、荷役モータ用排気口82aを有する。荷役モータ用排気配管82は、第1端において分岐部70と接続するとともに、第2端において荷役モータ用排気口82aを有する。荷役モータ用排気口82aは、荷役モータ32に向かって開口している。つまり、第2冷却配管62は、分岐室70aにおいて開口する荷役モータ用流入口742aから荷役モータ用排気口82aに延びる荷役モータ用排気配管82を有する。
【0066】
<第1冷却配管と第2冷却配管との位置関係>
第2冷却配管62は、分岐部70が導入部65に固定されることにより、第1冷却配管61と接続している。分岐部70は、第3開口壁743の外面と第2導入部面652とが対向する位置に設けられている。分岐部70は、流入分岐口743aと流出分岐口65bとが連通するように、導入部65に固定されている。つまり、第2冷却配管62は、流出分岐口65bと連通する流入分岐口743aを有する。これにより、分岐室70aは、流出分岐口65bを介して、第1冷却配管61の内部に形成された流路と連通している。
【0067】
冷却装置60において、第1開口壁741と第2開口壁742とは、前後方向に並んでいる。また、冷却装置60において、第1開口壁741は、第2開口壁742よりも前方に位置している。つまり、分岐部70は、前後方向において、走行モータ31に向かって、走行モータ用流入口741aにより開口している。また、分岐部70は、前後方向において、荷役モータ32に向かって、荷役モータ用流入口742aにより開口している。
【0068】
<第1ファン>
図6に示すように、冷却装置60は、第1冷却配管61に設けられた第1ファン91を有する。第1ファン91は、第1羽根部材91aを有する。第1ファン91は、第1羽根部材91aを回転させることにより、送風を行う。第1ファン91は、第1羽根部材91aの回転方向と直交する方向に送風する。
【0069】
図6及び図3に示すように、第1ファン91は、第1冷却配管61に設けられている。第1ファン91は、流出端部64に設けられている。第1ファン91は、第2右側開口部232と対向する位置に設けられている。第1ファン91は、第1羽根部材91aと第2右側開口部232とが対向する位置に設けられている。第1ファン91は、流出口66aと第2右側開口部232との間に介在している。第1ファン91は、流出口66aの開口方向に沿って、第1羽根部材91aにより、送風を行う。第1ファン91は、流出口66aから第2右側開口部232に向かって送風を行う。第1ファン91は、冷却部66の内部から、流出口66aを介して、空気を排気する。言い換えると、第1ファン91は、流入口65aから流入した空気を流出口66aから排気する。つまり、第1冷却配管61は、流入口65aから流入した空気が流出する流出口66aを有する。
【0070】
以上より、第1ファン91は、第1冷却配管61において、流入口65aから流出口66aに向かう流れを作る。言い換えると、第1冷却配管61には、流入口65aから流出口66aに向かう空気の流れを、第1冷却配管61に作る第1ファン91が設けられている。
【0071】
第1冷却配管61の内部の空気は、第1ファン91により、流入口65aから流出口66aに向かって流動する。つまり、第1冷却配管61は、上流に流入口65aを有するとともに、下流に流出口66aを有する。これより、第1冷却配管61には、流入口65aより下流且つ流出口66aより上流となる部分に流出分岐口65bが設けられているともいえる。
【0072】
<第2ファン>
図7に示すように、冷却装置60は、第2冷却配管62の分岐部70に設けられた第2ファン92を有する。第2ファン92は、第2羽根部材93と、ファンハウジング96と、を有する。ファンハウジング96は、羽根収容部94と、吐出部95と、により構成されている。第2ファン92は、ブロアファンである。
【0073】
羽根収容部94は、円柱状である。羽根収容部94は、軸方向の一方に吸入面94aを有するとともに、軸方向の他方に取付面94bと、を有する。羽根収容部94は、吸入面94aにおいて開口する羽根収容室94cを画定している。
【0074】
吐出部95は、羽根収容部94に接続している。吐出部95は、羽根収容部94の軸方向と直交する方向に延びる筒状である。吐出部95は、第1端において羽根収容部94と接続するとともに、第2端において吐出口95aを有する。吐出部95の内部には、吐出通路95bが形成されている。吐出口95aは、吐出通路95bにより、羽根収容室94cと連通している。言い換えると、羽根収容室94cは、羽根収容部94の軸方向において、吸入面94aで開口するとともに、当該開口方向と直交する方向において吐出口95aにより外部と連通している。
【0075】
ファンハウジング96は、羽根収容室94cに第2羽根部材93を収容している。第2羽根部材93は、羽根収容部94の軸方向を回転軸として回転可能に、ファンハウジング96に設けられている。第2ファン92は、第2羽根部材93を回転させることにより、吸入面94aにおける開口を介して、羽根収容室94cに空気を吸入する。羽根収容室94cに吸入された空気は、吐出通路95bに導入された後、吐出口95aから吐出される。
【0076】
第2ファン92は、分岐室70aに収容されている。つまり、第2開口壁742は、第2ファン92を挟んで第1開口壁741と対向している。第2ファン92は、取付面94bが第4壁744と対向するとともに、吸入面94aが第3開口壁743と対向するように、分岐部70に設けられている。第2ファン92は、吐出口95aが下壁73に向かって開口するように、分岐部70に設けられている。言い換えると、吐出口95aの開口方向は、第1開口壁741、第2開口壁742、及び第3開口壁743の各々の厚さ方向と直交する方向である。
【0077】
第2ファン92は、第3開口壁743と第4壁744とに図示しないボルトにより固定されている。また、第2ファン92は、吐出口95aと下壁73とが離間するように、分岐部70に設けられている。
【0078】
吸入面94aのうち開口している部分と、流入分岐口743aとは、第3開口壁743の厚さ方向において並んでいる。つまり、第2ファン92は、第2羽根部材93を回転させることにより、流入分岐口743aを介して、分岐部70の外部から、羽根収容室94cに空気を吸入できる。言い換えると、第2ファン92は、流入分岐口743aから分岐室70aに向けて空気を吸入する。
【0079】
第2ファン92は、羽根収容室94cに吸入した空気を、吐出口95aから下壁73に向けて吐出する。言い換えると、第2ファン92は、流入分岐口743aを介して吸入した空気を、分岐室70aに吐出する。つまり、第2ファン92は、分岐室70aにおいて、第1開口壁741、第2開口壁742、及び第3開口壁743の各々の厚さ方向と直交する方向に向けて空気を吐出するブロアファンである。
【0080】
流入分岐口743aから分岐室70aに導入された空気は、2つの走行モータ用流入口741a、及び荷役モータ用流入口742aより、分岐室70aから流出する。分岐室70aから走行モータ用流入口741aに向かって流動した空気は、分岐室70aから流出するとともに、走行モータ用排気配管81に流入する。走行モータ用排気配管81に流入した空気は、走行モータ用排気口81aから排気される。また、分岐室70aから荷役モータ用流入口742aに向かって流動した空気は、分岐室70aから流出するとともに、荷役モータ用排気配管82に流入する。荷役モータ用排気配管82に流入した空気は、荷役モータ用排気口82aから排気される。つまり、第2冷却配管62には、流入分岐口743aから流入した空気が排気される走行モータ用排気口81a及び荷役モータ用排気口82aが設けられている。以上より、第2ファン92は、流入分岐口743aから走行モータ用排気口81a及び荷役モータ用排気口82aの各々に向かう流れを第2冷却配管62に作る。
【0081】
[本実施形態の作用]
本実施形態の作用を、フォークリフト10及び冷却装置60の動作とともに説明する。
フォークリフト10は、駆動モータMが駆動することにより、動作する。より詳細には、フォークリフト10は、走行モータ31により駆動輪12を駆動することによって走行する。また、フォークリフト10は、荷役モータ32により荷役装置14を駆動することによって荷役作業を行う。
【0082】
駆動モータMの駆動は、駆動モータMの発熱を伴う。また、モータ制御装置33の駆動は、制御部34の発熱を伴う。駆動モータM及び制御部34の発熱は、収容空間21aの空気の昇温を導く。制御部34において発生した熱は、熱交換部35を介して、複数のフィン35cに伝達される。
【0083】
フォークリフト10が駆動している際、換気ファン26、第1ファン91、及び第2ファン92の各々は駆動している。換気ファン26は、収容空間21aの空気を、第1右側開口部231から車両本体21の外部に向かって排気する。
【0084】
第1右側開口部231から空気が流出するとともに、車両本体21の外部から開口部27に空気が流入する。開口部27に流入した空気は、流入口65aから冷却装置60に流入する。より詳細には、開口部27に流入した空気は、流入口65aから第1冷却配管61の内部に流入する。
【0085】
流入口65aに流入した空気は、第1ファン91による排気に伴って流出口66aに向かう流れと、第2ファン92による吸入に伴って、流出分岐口65bから流出する流れと、に分岐する。
【0086】
流出口66aに向かう空気は、第1冷却配管61の内部を流入口65aから流出口66aに向かって流動する。流出口66aに向かって流動する空気は、第1冷却配管61のうち、流出分岐口65bより下流且つ流出口66aより上流となる部分において、複数のフィン35cを通過する。複数のフィン35cを通過した空気には、複数のフィン35cから熱が伝達される。言い換えると、制御部34で発生した熱は、複数のフィン35cを介して、冷却部66を流動する空気に伝達される。つまり、モータ制御装置33は、流出分岐口65bよりも下流且つ流出口66aよりも上流を流動する空気と熱交換可能に第1冷却配管61に接続されている。複数のフィン35cを通過した空気は、第1ファン91により、流出口66aから第1冷却配管61の外部に流出する。流出口66aより流出した空気は、第2右側開口部232を通過した後、車両本体21の外部に排気される。
【0087】
流入口65aから流入した空気のうち、流出分岐口65bから流出した空気は、流入分岐口743aに流入する。流出分岐口65bから流出した空気は、第2ファン92により、流入分岐口743aに向かって流動する。流入分岐口743aに流入した空気は、分岐室70aに吸入された後、走行モータ用排気配管81及び荷役モータ用排気配管82に流入する。第2ファン92によって第2冷却配管62に作られた流れにより、空気は、走行モータ用流入口741aから走行モータ用排気口81aに向かって走行モータ用排気配管81を流動する。また、第2ファン92によって第2冷却配管62に作られた流れにより、空気は、荷役モータ用流入口742aから荷役モータ用排気口82aに向かって荷役モータ用排気配管82を流動する。
【0088】
走行モータ用排気配管81を流動した空気は、走行モータ用排気口81aから走行モータ31に向かって排気される。走行モータ31に向かって排気された空気は、走行モータ31に沿って流動した後、第1右側開口部231より車両本体21の外部に排気される。走行モータ31を通過する空気には、走行モータ31から熱が伝達される。つまり、走行モータ31は、走行モータ用排気口81aから排気される空気により冷却可能に第2冷却配管62と接続している。
【0089】
荷役モータ用排気配管82を流動した空気は、荷役モータ用排気口82aから荷役モータ32に向かって排気される。荷役モータ32に向かって排気された空気は、荷役モータ32に沿って流動した後、第1右側開口部231より車両本体21の外部に排気される。荷役モータ32を通過する空気には、荷役モータ32から熱が伝達される。つまり、荷役モータ32は、荷役モータ用排気口82aから排気される空気により冷却可能に第2冷却配管62と接続している。以上より、駆動モータMは、走行モータ用排気口81a及び荷役モータ用排気口82aから排気される空気により冷却可能に第2冷却配管62と接続されている。
【0090】
[本実施形態の効果]
本実施形態の効果を説明する。
(1)冷却装置60は、開口部27から第1冷却配管61に流入した空気によりモータ制御装置33を冷却できる。また、冷却装置60は、開口部27に流入した空気を、第1冷却配管61から第2冷却配管62により分岐させることにより、第2冷却配管62に流入した空気によって駆動モータMを冷却できる。つまり、冷却装置60は、モータ制御装置33を冷却できる。よって、冷却装置60は、第1冷却配管61と第2冷却配管62とにより、モータ制御装置33を冷却する空気の流れと、駆動モータMを冷却する空気の流れとを配管によって別々に生じさせ、モータ制御装置33と駆動モータMの各々に集中して空気を送ることができるため、駆動モータM及びモータ制御装置33をより効率よく冷却できる。以上より、フォークリフト10は、駆動モータM及びモータ制御装置33の冷却性能を向上できる。
【0091】
例えば、フォークリフト10をエンジン式フォークリフトの代替として使用する場合を考える。この場合、駆動モータM及びモータ制御装置33には、フォークリフト10をエンジン式フォークリフトの代替として使用しない場合と比べて、バッテリ40から供給される電力が大きくなる。つまり、フォークリフト10をエンジン式フォークリフトの代替として使用する場合、駆動モータM及びモータ制御装置33の発熱は大きくなる。フォークリフト10は、駆動モータM及びモータ制御装置33の冷却性能が冷却装置60により向上しているため、駆動モータM及びモータ制御装置33において大きな発熱が発生する場合であっても使用できる。以上より、フォークリフト10は、駆動モータM及びモータ制御装置33の冷却性能が向上した結果、エンジン式フォークリフトの代替として使用可能となっている。
【0092】
(2)第1ファン91は、流入口65aから流入した空気を、第1冷却配管61のうちモータ制御装置33を冷却する部分に向かって流動させる。さらに、第1ファン91は、モータ制御装置33を冷却した空気を流出口66aから排気する。第2ファン92は、第1冷却配管61を流動する空気を、流入分岐口743aより第2冷却配管62に向かって流動させる。さらに、第2ファン92は、流入分岐口743aから走行モータ用排気口81a及び荷役モータ用排気口82aに向かって空気を流動させる。この結果、フォークリフト10は、第1ファン91及び第2ファン92を有しない場合と比べて、モータ制御装置33及び駆動モータMをより効率よく冷却できる。
【0093】
(3)冷却装置60は、走行モータ用排気配管81及び荷役モータ用排気配管82を有する。このため、走行モータ31と荷役モータ32とは、互いに異なる配管を通過した空気によって冷却される。この結果、走行モータ31及び荷役モータ32の各々は、例えば、走行モータ31及び荷役モータ32のうち一方が、他方を通過した空気により冷却される場合と比べて、より効率よく冷却される。
【0094】
(4)第2ファン92は、吸入した空気を第1開口壁741の厚さ方向及び第2開口壁742の厚さ方向の各々と直交する方向に向けて吐出する。これにより、第2ファン92は、走行モータ用流入口741a又は荷役モータ用流入口742aのいずれか1つに空気の流入を偏らせることなく、分岐部70に空気を導入できる。
【0095】
(5)第2ファン92により空気が吐出される方向は、第3開口壁743の厚さ方向と直交している。例えば、第2ファン92による空気の吐出が、第3開口壁743の厚さ方向と平行である場合、分岐室70aには、第3開口壁743の厚さ方向において当該空気を受け入れるための空間が設定される必要がある。この場合、分岐室70aを第3開口壁743の厚さ方向において拡大する必要があるため、分岐部70が当該方向に大型化する虞がある。しかし、第2ファン92により空気が吐出される方向が、第3開口壁743の厚さ方向と直交する方向である場合、分岐室70aを第3開口壁743の厚さ方向に拡大しなくてもよい。この結果、フォークリフト10は、第2ファン92により空気が吐出される方向を、第3開口壁743の厚さ方向と直交する方向とすることにより、分岐部70の大型化を抑制できる。
【0096】
(6)フォークリフト10において、走行モータ31は、荷役モータ32と比べて、より発熱しやすい。つまり、フォークリフト10において、走行モータ31は、荷役モータ32と比べて、より効率よく冷却されることが望まれている。走行モータ用流入口741aの口径は、荷役モータ用流入口742aの口径と比べて大きい。このため、第2ファン92により分岐室70aに導入された空気は、荷役モータ用流入口742aに比べて、走行モータ用流入口741aに多く流入する。これにより、フォークリフト10は、荷役モータ用排気配管82と比べて、走行モータ用排気配管81により多くの空気を流入させることができる。この結果、フォークリフト10は、荷役モータ32に比べて、走行モータ31をより効率よく冷却できる。
【0097】
(7)モータ制御装置33は、複数のフィン35cを備えない場合と比べて、第1冷却配管61の内部を流動する空気に対して露出した面積を、より大きくできる。この結果、フォークリフト10は、モータ制御装置33が複数のフィン35cを備えない場合と比べて、より効率よくモータ制御装置33を冷却できる。
【0098】
[変更例]
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施できる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
【0099】
○ モータ制御装置33は、複数のフィン35cを備えなくてもよい。この場合、モータ制御装置33と、第1冷却配管61の内部を流動する空気との熱交換は、熱交換部35のうち、制御部34が設けられている面の反対面において行われる。
【0100】
○ 走行モータ用流入口741aの口径は、荷役モータ用流入口742aの口径以下であってもよい。
○ 分岐部70は、周壁74のうち、第1開口壁741とは異なる部分に走行モータ用流入口741aを有していてもよい。例えば、走行モータ用流入口741aは、第4壁744に設けられていてもよい。この場合、走行モータ用流入口741aは、第4壁744のうち、前後方向において走行モータ31寄りの部分に設けられることが好ましい。
【0101】
○ 分岐部70は、周壁74のうち、第2開口壁742とは異なる部分に荷役モータ用流入口742aを有していてもよい。例えば、荷役モータ用流入口742aは、第4壁744に設けられていてもよい。この場合、荷役モータ用流入口742aは、第4壁744のうち、前後方向において荷役モータ32寄りの部分に設けられることが好ましい。
【0102】
○ 分岐部70は、周壁74のうち、第3開口壁743とは異なる部分に流入分岐口743aを有してもよい。この場合、流入分岐口743aは、流出分岐口65bと、例えば配管により接続される。
【0103】
○ 第2ファン92は、流入分岐口743aから吸入した空気を、第1開口壁741、第2開口壁742、及び第3開口壁743の各々の厚さ方向と直交する方向とは、異なる方向に吐出してもよい。例えば、第2ファン92は、第1開口壁741に向かって空気を吐出してもよい。
【0104】
○ 第2ファン92は、ブロアファンでなくてもよい。例えば、第2ファンは、流入分岐口743aに設けられるとともに、第3開口壁743から第4壁744に向かう方向に送風を行うファンであってもよい。また、第2ファン92は、ブロアであってもよい。要は、第2ファン92は、流入分岐口743aを介して、分岐部70の外部から分岐室70aに向かって空気を吸入可能であればよい。
【0105】
○ 車両負荷Wは、駆動輪12及び荷役装置14のいずれか1つであってもよい。例えば、車両負荷Wは、駆動輪12のみであってもよい。この場合、駆動モータMは、走行モータ31のみである。さらにこの場合、排気口は、走行モータ用排気口81aのみを有するとともに、第2冷却配管62は、走行モータ用排気配管81のみを有する。
【0106】
○ 第1開口壁741には、走行モータ用流入口741aが1つのみ設けられていてもよい。この場合、第2冷却配管62は、走行モータ用排気配管81を1つのみ有する。当該走行モータ用排気配管81は、1つの走行モータ用流入口741aから延びるとともに、流路の途中で分岐することによって、2つの走行モータ用排気口81aを有する。
【0107】
○ 第1ファン91は、流出端部64に設けられなくてもよい。例えば、第1ファン91は、導入部65と冷却部66との間に設けられてもよい。また、第1冷却配管61には、第1ファン91が設けられていなくてもよい。例えば、第1ファン91は、第2右側開口部232に設けられていてもよい。
【0108】
○ フォークリフト10は、第1ファン91を有していなくてもよい。
○ 第2冷却配管62は、分岐室70aに第2ファン92を収容していなくてもよい。第2ファン92は、第2冷却配管62の外部に設けられていてもよい。例えば、第2ファン92は、流出分岐口65bに設けられていてもよい。また、冷却装置60は、流入分岐口743aと流出分岐口65bとを接続する配管を有するとともに、当該配管に第2ファン92を有してもよい。
【0109】
○ フォークリフト10は、第2ファン92を有していなくてもよい。
○ 第2冷却配管62は、分岐部70を備えなくてもよい。この場合、走行モータ用排気配管81と荷役モータ用排気配管82とは、直接接続する。また、流入分岐口743a及び分岐室70aの各々は、走行モータ用排気配管81と荷役モータ用排気配管82のいずれか1つに設けられる。
【0110】
○ 流出分岐口65bは、導入部65のうち冷却部66よりも流入口65a寄りの部分に設けられていなくてもよい。例えば、流出分岐口65bは、冷却部66のうち流出口66aよりも導入部65寄りの部分に設けられてもよい。この場合、分岐部70は、冷却部66に設けられてもよい。要は、流出分岐口65bは、第1冷却配管61のうち、流入口65aより下流且つ流出口66aよりも上流に設けられていればよい。
【0111】
○ モータ制御装置33は、冷却部66のうち、導入部65よりも流出口66a寄りに設けられていなくてもよい。例えば、モータ制御装置33は導入部65に設けられていてもよい。要は、モータ制御装置33は、第1冷却配管61のうち、流出口66aよりも上流且つ流出分岐口65bよりも下流となる部分に設けられていればよい。
【0112】
○ 第2右側開口部232はなくてもよい。この場合、第2ファン92から送られる空気は、収容空間21a内に排出される。収容空間21a内に排出された空気は、前方に送られて換気ファン26により、第1右側開口部231から排出されるか、後方に送られて空隙や図示しない通孔を介して排出される。
【0113】
○ 第2右側開口部232は、第1ファン91と対向していなくてもよい。
○ 車両負荷Wは、駆動輪12及び荷役装置14に限られない。例えば、車両負荷Wは、動力伝達装置30を有していてもよい。この場合、第2冷却配管62は、動力伝達装置30に向けて空気を排気する配管を有する。フォークリフト10は、分岐部70と接続するとともに、分岐部70より供給された空気を動力伝達装置30に向けて排気する配管を有してもよい。つまり、フォークリフト10において、動力伝達装置30は、第2冷却配管62の排気口から排気される空気により冷却可能に第2冷却配管62に接続されている。
【0114】
○ 車両本体21の内部における、走行モータ31、荷役モータ32、及びモータ制御装置33の位置関係は、実施形態の限りではない。例えば、走行モータ31と荷役モータ32の前後方向の位置は入れ替わってもよい。この場合、走行モータ31、荷役モータ32、及びモータ制御装置33の位置に応じて、第1冷却配管61及び第2冷却配管62の各々の形状は変化する。
【0115】
○ 車両本体21における開口部27の位置は、実施形態の限りではない。例えば、開口部27は、車両本体21の前部に設けられてもよい。
○ 産業車両は、フォークリフト10に限られない。例えば、産業車両は、トーイングカーであってもよい。
【符号の説明】
【0116】
10…産業車両としてのフォークリフト、12…駆動輪、14…荷役装置、21…車両本体、21a…収容空間、27…開口部、31…走行モータ、32…荷役モータ、33…モータ制御装置、35c…複数のフィン、40…バッテリ、61…第1冷却配管、62…第2冷却配管、65a…流入口、65b…流出分岐口、66a…流出口、70…分岐部、70a…分岐室、81…走行モータ用排気配管、81a…排気口としての走行モータ用排気口、82…荷役モータ用排気配管、82a…排気口としての荷役モータ用排気口、91…第1ファン、92…第2ファン、741…第1開口壁、741a…走行モータ用流入口、742…第2開口壁、742a…荷役モータ用流入口、743…第3開口壁、743a…流入分岐口、M…駆動モータ、W…車両負荷。
図1
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