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特開2025-15370情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法
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  • 特開-情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025015370
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/85 20140101AFI20250123BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20250123BHJP
   A63F 13/58 20140101ALI20250123BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20250123BHJP
   A63F 13/30 20140101ALI20250123BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20250123BHJP
【FI】
A63F13/85
A63F13/53
A63F13/58
A63F13/69
A63F13/30
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023138765
(22)【出願日】2023-08-29
(62)【分割の表示】P 2023117977の分割
【原出願日】2023-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】504440133
【氏名又は名称】株式会社ポケモン
(74)【代理人】
【識別番号】100151688
【弁理士】
【氏名又は名称】今 智司
(72)【発明者】
【氏名】岡田 隼弥
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ゲーム開発に影響を及ぼさずにゲームの盛り上がりをSNS上で可視化できる情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理プログラムは、特定のSNSに投稿された画像に基づく所定の情報のリプライをコンピュータに実行させるための情報処理プログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ゲーム内において決定された所定のパラメータの値をユーザに知覚可能に所定の画像内に表示した表示画像と、特定のテキストとを投稿データとして把握し、特定のSNSへの投稿データの投稿を監視する投稿監視ステップと、投稿データにおける表示画像内の所定のパラメータの値を特定するパラメータ値特定ステップと、特定した所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを投稿データに対してリプライ処理するリプライ処理ステップとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備え、特定のSNS(Social Networking Service)に投稿された画像に基づく所定の情報のリプライをコンピュータに実行させるための情報処理プログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
ゲーム内において決定された所定のパラメータの値をユーザに知覚可能に所定の画像内に表示した表示画像と、特定のテキストとを投稿データとして把握し、前記特定のSNSへの前記投稿データの投稿を監視する投稿監視ステップと、
前記投稿データにおける前記表示画像内の前記所定のパラメータの値を、当該表示画像を解析することで特定するパラメータ値特定ステップと、
前記特定した前記所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを前記投稿データに対してリプライ処理するリプライ処理ステップと
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項2】
前記表示画像が、前記ゲームの画像を取得する画像取得ステップにより取得される請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記表示画像内の前記所定のパラメータが、ユーザが視覚的に把握できる情報であって、視覚的に把握できない情報を含まない請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記パラメータ値特定ステップが、複数のユーザそれぞれの前記投稿データにおける前記表示画像内の前記所定のパラメータの値の累積値を特定し、
前記リプライ処理ステップが、前記累積値を前記リプライコンテンツに含ませる請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記パラメータ値特定ステップが、前記累積値に基づいて実行される所定の累積値処理結果を表示するウェブページを作成する特設サーバに前記累積値を供給し、
前記特設サーバが、前記所定の累積値処理結果を前記ウェブページに表示する請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記特設サーバが、前記ウェブページに所定のキャラクタを表示させ、かつ、前記所定の累積値処理結果に基づいて前記所定のキャラクタの表示及び動作の少なくともいずれかを変化させる請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記ゲームが、前記ユーザの睡眠情報に基づいて実行される睡眠ゲームであり、
前記所定のパラメータが、直接は前記睡眠情報を把握できないパラメータである請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記投稿データが、前記SNSと連携した所定の投稿ボタンを介さずに投稿される請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に係る発明において実行されるすべてのステップを実行する手段を備える情報処理システム。
【請求項10】
制御部と、格納部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、請求項1から請求項8のいずれか1項に係る発明において実行されるすべてのステップを実行する情報処理装置。
【請求項11】
制御部と、格納部とを備えるサーバであって、前記制御部が、請求項1から請求項8のいずれか1項に係る発明において実行されるすべてのステップを実行するサーバ。
【請求項12】
特定のSNS(Social Networking Service)に投稿された画像に基づく所定の情報のリプライを実行する情報処理システムの情報処理方法であって、
ゲーム内において決定された所定のパラメータの値をユーザに知覚可能に所定の画像内に表示した表示画像と、特定のテキストとを投稿データとして把握し、前記特定のSNSへの前記投稿データの投稿を監視する投稿監視ステップと、
前記投稿データにおける前記表示画像内の前記所定のパラメータの値を、当該表示画像を解析することで特定するパラメータ値特定ステップと、
前記特定した前記所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを前記投稿データに対してリプライ処理するリプライ処理ステップと
を備える情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法に関する。特に、本発明は、Social Networking Service(SNS)へ投稿された所定の情報のリプライが可能な情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、アバター画像に対する評価を管理するためのシステムであって、1又は複数のコンピュータプロセッサは、読取可能な命令の実行に応じて、アバター画像の登録を受け付ける処理と、登録されたアバター画像に対する評価を受け付ける処理と、所定のコミュニケーションにおけるメッセージとして利用可能な画像オブジェクトであって登録されたアバター画像に対応するアバター画像オブジェクトを提供する処理と、を実行し、アバター画像オブジェクトを提供する処理は、登録されたアバター画像に対する評価に少なくとも基づいて、登録されたアバター画像に対応するアバター画像オブジェクトを提供することを含むシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のシステムによれば、コンテスト等に登録されたアバター画像の継続的な利用を促進できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-091363公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1等に記載のシステムにおいては、ゲーム自体やゲームにおいて実行されるイベント等を周知させることや新たなゲームプレイヤを開拓する観点からSocial Networking Service(SNS)を利用した広告宣伝活動が実行されている。例えば特許文献1においても、ゲームに関する情報をSNSへ投稿する機能をゲーム内に実装することが提案され、ユーザはゲームプレイ中に所定のゲーム情報を特定のSNSに対して投稿できる(例えば、特許文献1の段落[0058]等)。
【0005】
ここで、ゲームの本質はゲーム自体の遊戯性や興趣性にあり、ゲーム開発においても遊戯性や興趣性を高める観点における開発が主体となる。しかし、ゲーム開発に広告宣伝を主眼とする機能の実装工程を含めた場合、ゲーム開発の進捗に影響を及ぼす場合がある。また、広告宣伝は潜在的なゲームプレイヤを含めた様々なバックグラウンドを有するゲームプレイヤに対応させて適宜、適切な施策を実行する必要があるところ、当該施策の実行タイミングとゲーム開発のタイミングとが一致するとは限らないことが通常である。
【0006】
したがって、本発明の目的は、ゲーム開発に影響を及ぼさずにゲームの盛り上がりをSNS上で可視化できる情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するため、プロセッサと、メモリとを備え、特定のSNS(Social Networking Service)に投稿された画像に基づく所定の情報のリプライをコンピュータに実行させるための情報処理プログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ゲーム内において決定された所定のパラメータの値をユーザに知覚可能に所定の画像内に表示した表示画像と、特定のテキストとを投稿データとして把握し、特定のSNSへの投稿データの投稿を監視する投稿監視ステップと、投稿データにおける表示画像内の所定のパラメータの値を、当該表示画像を解析することで特定するパラメータ値特定ステップと、特定した所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを投稿データに対してリプライ処理するリプライ処理ステップとを備える情報処理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法によれば、ゲーム開発に影響を及ぼさずにゲームの盛り上がりをSNS上で可視化できる情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、サーバ、及び情報処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概要図である。
図2】本実施形態に係る情報処理システムの機能構成ブロック図である。
図3】本実施形態に係る情報処理システムにおける処理のフロー図である。
図4】本実施形態に係る情報処理システムにおけるゲーム画面である。
図5】本実施形態に係る情報処理システムにおけるSNSの画面である。
図6】本実施形態に係る情報処理システムにおける所定のキャラクタの図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態]
<情報処理システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概要を示す。
【0011】
本実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザが所持し、ゲームが実行される情報端末10と、情報端末10から特定のSocial Networking Service(SNS)サーバ30への投稿に基づいて所定の処理を実行するサーバ20とを備える。また、情報処理システム1は、情報端末10から特定のSNSサーバ30への投稿内容に基づいて所定の処理を実行する特設サーバ40を備えることもできる。情報端末10、サーバ20、SNSサーバ30、及び/又は特設サーバ40は通信ネットワーク5を介して双方向通信可能に接続される。情報処理システム1は、サーバクライアント型の情報処理システムであってよい。
【0012】
なお、図1では1つの情報端末10が通信ネットワーク5を介してサーバ20、SNSサーバ30、及び/又は特設サーバ40に接続されている例を示すが、1つの情報端末10及び/又はそれぞれ異なるユーザが用いる複数の情報端末10それぞれが通信ネットワーク5を介してサーバ20、SNSサーバ30、及び/又は特設サーバ40に接続されていてもよい。以下の説明では、説明を簡略化するため、1つの情報端末10が通信ネットワーク5を介してサーバ20、SNSサーバ30、及び/又は特設サーバ40に接続されている例を主として説明する。
【0013】
具体的に情報処理システム1は、情報端末10において実行されるゲームのゲーム画像が、所定の情報端末10から特定のSNSへ投稿された場合、このゲーム画像に含まれる所定の情報を特定し、特定した所定の情報を含むコンテンツを投稿元(つまり、所定の情報端末10のユーザのSNSアカウント。なお、典型的には情報端末10と所定の情報端末10とは同一である。ただし、後述のように情報端末10と所定の情報端末10とは異なっていてもよい。)に対してリプライ処理するシステムである。ここでは一例として、ゲームが、ユーザの睡眠に関する睡眠情報に基づいて実行される睡眠ゲームである場合を説明する。睡眠ゲームは、ユーザがゲームにおいて自ら睡眠目標を設定し、ユーザが睡眠をとることで当該睡眠目標を達成した場合に、所定の特典を当該ユーザに付与するゲームであってよい。
【0014】
情報端末10で実行される睡眠ゲームは、情報端末10が有するユーザの睡眠状態を測定する睡眠測定部若しくは情報端末10とは別個独立に設けられる睡眠測定部により測定されるユーザの睡眠情報を用いて実行される。例えば、睡眠測定部はモーションセンサ等によって構成できる。そして、情報端末10は、ユーザが覚醒して活動している時間帯のユーザの操作の有無等に基づいて増加する第1のパラメータ、ユーザの睡眠に関する睡眠情報(例えば、睡眠時間)に基づいて決定される睡眠パラメータ、及び第1のパラメータに睡眠パラメータを乗じて得られる第2のパラメータ(以下、「ねむけパワー」と称する場合がある。)に基づいてゲームを進行させる。情報端末10は、第2のパラメータに基づいて、発生させるゲームイベントを決定する。また、情報端末10は、第2のパラメータの値が表示されたゲーム画面を情報端末10の表示部に表示させる。
【0015】
そして、情報処理システム1は、第2のパラメータの値が表示されたゲーム画面の画像と特定のテキスト(例えば、ハッシュタグやメンション等)とを投稿データとし、投稿データが特定のSNSへ投稿されたか否かを監視する。投稿データは情報端末10から通信ネットワーク5を介してSNSサーバ30にアップされることで、特定のSNSに投稿される。ゲーム画面の画像は、情報端末10のオペレーティングシステムに予め含まれているスクリーンショット機能を利用したスクリーンショット画像若しくは他の情報端末10による撮像画像であってよい。他の情報端末10が撮像した撮像画像を用いる場合、当該他の情報端末10から投稿データを特定のSNSに投稿してもよい。
【0016】
続いて、情報処理システム1は、投稿データが特定のSNSへ投稿された場合、この投稿データに含まれる特定のテキストに基づいてゲーム画面の画像(当該投稿データに含まれる画像)を収集すると共に第2のパラメータの値を特定する。情報処理システム1は、例えば、所定のApplication Programming Interface(API)を用い、投稿データ内のゲーム画面の画像から第2のパラメータの値を特定する。一例として、情報処理システム1は、ゲーム画面の画像に所定の画像処理を施すことで第2のパラメータの値を特定する。そして、情報処理システム1は、特定した第2のパラメータを含むリプライ用のコンテンツ(リプライコンテンツ)を生成し、投稿データの投稿元(情報端末10のユーザが特定のSNSにユーザ登録することで開設したSNSアカウント)に対してリプライコンテンツをリプライする。これにより特定のSNSにおいて、情報端末10から投稿された投稿データ、及び情報処理システム1がリプライしたリプライコンテンツをウェブ上で参照することができる。
【0017】
更に、情報処理システム1は、複数のユーザの情報端末10それぞれから特定のSNSに投稿された投稿データに含まれる複数の第2のパラメータの値を特定し、特定した複数の第2のパラメータの値の累積値を算出する。そして、情報処理システム1は、この累積値に基づいて特設サーバ40がウェブ上に公開する特設サイトにおいて、所定の処理を実行する。所定の処理とは、例えば、特設サイトにおいて表示される所定のキャラクタの表示態様や行動を、この累積値に基づいて変化させる処理であってよい。一例として、情報処理システム1は、累積値の大きさに比例させ、特設サイトにおいて表示される所定のキャラクタのサイズを大きくさせて表示する。これにより特設サイトを情報端末10によって参照したユーザは、当該ユーザを含む複数のユーザが投稿した画像に含まれる第2のパラメータの値が合算されることよって所定のキャラクタのサイズが大きくなっていることを知覚することができる。
【0018】
これにより、情報処理システム1によれば、SNSへの投稿用の特別の機能をゲーム内に構築しなくとも、ゲーム外において特定のSNSにゲーム画面の画像及び第2のパラメータの値をリプライ処理によりアップすることができるので、ゲーム開発に影響を及ぼさずにゲームの盛り上がりを特定のSNSや特設サイト上において様々なユーザに対して可視化させることができる。したがって、情報処理システム1によれば、所定のゲーム内におけるパラメータを活用したSNSキャンペーンを実施することができ、その結果、SNS上でゲームの盛り上がりを可視化できるので、既存ユーザの一体感の醸成のみならず、新規ユーザの獲得も容易になる。
【0019】
なお、特定のSNSは、一例として、複数のユーザ間、及び/又は1以上のユーザと情報処理システム1間において双方向で情報の投稿が可能なSNSであってよく、ユーザの投稿データに対する応答として所定の情報を投稿することを「リプライ」と称する。
【0020】
また、情報端末10は、ユーザが操作可能な装置である。情報端末10は、例えば、移動体通信システムに対応した携帯電話やスマートフォン、タブレット等の携帯端末であってよい。この他に、情報端末10は、例えば、据え置き型のPersonal Computer(PC)、ラップトップPC、ノートPC、携帯用ゲーム機、及び/又は家庭用ゲーム機やゲーム専用機等であってもよい。更に、通信ネットワーク5は、携帯電話網、及び/又はインターネット等の通信網である。通信ネットワーク5は、有線LAN及び無線LAN等の通信ネットワークを含むこともできる。そして、以下において本実施形態に係る情報処理システム1の詳細を説明するが、上記説明及び下記説明における名称や数値等はあくまで例示であり、これらの固有名や数値に本発明が限定されることはないこと、及びこれら固有名や数値は実在の固有名や数値とは必ずしも関係するとは限らないことを付言する。
【0021】
<情報処理システム1の詳細>
図2は、本実施形態に係る情報処理システムの機能構成の概要の一例を示す。
【0022】
[情報処理システム1の構成の概要]
情報処理システム1は、情報端末10において実行されるゲームのゲーム画面を含む画像が特定のSNS(SNSサーバ30によって運営されるSNS)に投稿された場合、当該画像に基づいて所定の情報のリプライを実行するシステムである。例えば、情報処理システム1は、情報端末10、サーバ20、及び/又は特設サーバ40を備えて構成される。また、ゲームは情報端末10において実行される。本実施形態では、一例として、ゲームがユーザの睡眠情報に基づいて実行される睡眠ゲームである場合を主として説明する。また、情報端末10のユーザが特定のSNSを運営するSNSサーバ30に予めユーザ登録し、当該ユーザのSNSアカウントが開設されているものとする。なお、SNSサーバ30は、ユーザが所定の情報を投稿する機能を有する。情報処理システム1は、既知のSNSサーバ30の動作を利用し、情報処理システム1の構成にSNSサーバ30は含まないこととしてよい。
【0023】
まず、情報処理システム1は、各種の情報を出力する出力部100と、出力部100を制御する出力制御部101と、ユーザからの入力を受け付ける入力部102と、ユーザの睡眠情報を取得する睡眠情報取得部110と、ゲームの実行を制御するゲーム制御部112と、ゲーム内の所定のパラメータの値を決定するパラメータ値決定部114と、ゲーム画面の画像を生成する画像生成部116と、ゲーム画面の画像を取得する画像取得部118と、特定のSNSへの投稿を監視する投稿監視部200と、投稿画像に基づいてパラメータ値を特定するパラメータ値特定部202と、リプライ処理を実行するリプライ処理部204と、累積値を格納する累積値格納部206と、ユーザへの報酬を制御する報酬制御部208と、特設サーバの動作を制御する特設サーバ制御部400とを備える。
【0024】
情報処理システム1では、例えば、ユーザが用いる情報端末10においてゲームが実行される。この場合、情報端末10は、出力部100と入力部102とを少なくとも有して構成される。また、特定のSNSへの所定の情報の投稿、すなわち、SNSサーバ30への所定の情報の投稿は、入力部102を介してユーザの指示に基づいて実行される。
【0025】
なお、情報処理システム1は、上記複数の構成要素を物理的に同一の装置や場所に有するだけでなく、上記複数の構成要素の一部を物理的に離れた位置に設置してもよい。この場合、各構成要素は、例えば、インターネット等の通信網により接続されてよい。例えば、情報処理システム1は、構成要素の機能の一部を外部のサーバに担わせてもよい。また、情報処理システム1は、一以上のサーバとして構成してもよい。この場合、情報端末、並びに一のサーバの構成要素及び他のサーバの構成要素を組み合わせることで、情報処理システム1が構成される。また、本実施形態において、各装置(情報端末やサーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体(所定の構成要素の集合体)を1つの「情報処理装置(制御部と格納部とを備える情報処理装置)」として把握することができ、情報処理システム1を複数の情報処理装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係る情報処理システム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又は情報処理システム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定できる。また、情報端末10が有する各構成要素の一部をサーバ20が有していてもよく、サーバ20が有する各構成要素の一部若しくは全部を情報端末10若しくは特設サーバ40が有していてもよい。
【0026】
[情報処理システム1の構成の詳細]
以下の説明においては、情報処理システム1により提供されるゲームを主としてユーザが情報端末10(例えば、スマートフォン、タブレット端末等)を用いて実行する場合を例として説明する。
【0027】
(ゲーム制御部112)
ゲーム制御部112は、ユーザの所定の操作やユーザの現実生活に関する情報(例えば、睡眠情報等)に基づいてユーザのゲームプレイを制御してゲームを進行させる。例えば、ゲーム制御部112は、ゲームプレイの進行に伴って取得するユーザの睡眠情報に基づいて、所定のキャラクタ及び/又はアイテム等のゲームオブジェクトの抽選による処理(例えば、所定のキャラクタのユーザへの付与処理、登場させるアイテム等の種類・数量のユーザへの付与処理等)を制御する。これにより、ユーザは、睡眠情報に基づいて新たなゲームキャラクタを発見する等の体験ができる。また、ゲーム制御部112は、入力部102を介して受け付けるユーザの操作入力に応じ、各種のゲーム処理(例えば、所定のキャラクタの動作処理、ゲームがロールプレイングゲームである場合にはユーザの指示に応じて実行される所定のキャラクタの動作等やユーザによる所定のシナリオの選択指示に基づく各種処理、及び/又はゲームが対戦ゲームである場合にはユーザが操作するキャラクタと他のユーザが操作するキャラクタ若しくはノンプレイヤキャラクタ(NPC)との対戦処理等)を実行することもできる。
【0028】
(出力部100、出力制御部101)
出力部100は、出力制御部101に制御され、ゲームの実行に関する各種情報(例えば、テキスト情報、静止画や動画の画像情報、音声情報等)を出力する。出力部100は、各種の処理結果をユーザが知覚可能に出力する。具体的に出力制御部101は、各構成要素における各種処理結果等を、所定形式のデータ、静止画像、動画像、音声、テキスト、及び/又は振動等として出力部100に出力させる。出力部100は、外部のサーバ、すなわち、SNSサーバ30及び/又は特設サーバ40から受け取る情報を出力することもできる。なお、出力部100は、各種情報を表示する表示部、音声を出力するスピーカー等の音声出力部、及び/又は所定の情報に応じて振動を発生する振動部等を有して構成されてよい。そして、表示部は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであってよい。
【0029】
また、出力制御部101は、情報処理システム1の各構成要素からの指示に応じ、出力部100への所定の情報の出力を制御する。例えば、出力制御部101は、睡眠情報取得部110が取得した睡眠情報やユーザの操作入力に基づいて受け付けた所定の情報、ゲーム制御部112が決定したゲームの効果、画像生成部116が生成するゲームの画像、及び/又は画像生成部116が生成したゲームの画像であってパラメータ値決定部114が決定したパラメータの値の表示を含む画像(表示画像)等の各種情報を出力部100に出力させる。
【0030】
(入力部102、入力面104、入力制御部106)
入力部102は、ユーザからの所定の指示や操作等の入力を受け付ける。当該入力は音声による入力であってもよい。入力部102は、情報端末10の所定の構成要素に当該指示を供給する。当該指示を受け付けた各構成要素はそれぞれ所定の機能を発揮する。入力部102は、ユーザからの操作入力を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、モーションセンサ、マイク等)である。本実施形態では入力部102が、情報端末10が備えるタッチパネルである例を説明する。なお、タッチパネルは、マルチタッチ検出可能であってよい。具体的に、入力部102としてのタッチパネルは、ユーザからの操作等が入力される入力面104と入力面104に入力された操作に関する情報を取得する入力制御部106とを有する。タッチパネルは、出力部100である表示部に重ねて配置され、タッチパネルの表面が入力面104に対応する。
【0031】
例えば、表示部には所定の指示を受け付ける領域が表示され、入力面104は、入力面104の当該領域に対するユーザの操作(例えば、タッチ操作、タップ操作、スワイプ操作等)により指定された位置における所定の指示を検知する。入力面104は検知した情報、すなわち、検知した位置における所定の指示を示す情報を入力制御部106に供給する。入力制御部106は、入力面104から所定の指示を示す情報を取得し、情報処理システム1の所定の構成要素に当該情報を供給する。
【0032】
また、入力部102はユーザから所定の情報の入力指示を受け付けて、特定のSNSのSNSサーバ30への情報の投稿を実行する。例えば、情報端末10が通信ネットワーク5を介してSNSサーバ30と通信可能に接続されている状態で、SNSサーバ30によって出力部100に出力される特定のSNSのサイトに対するユーザの所定の情報及び当該所定の情報のSNSサーバ30への投稿指示を入力部102は受け付けて、通信ネットワーク5を介してSNSサーバ30に所定の情報を供給することで、特定のSNSへの所定の情報の投稿を実行する。
【0033】
(睡眠情報取得部110)
睡眠情報取得部110は、情報端末10のユーザの睡眠に関する情報を取得する睡眠測定部を構成するセンサ(例えば、加速度センサ、角速度センサ等を含んで構成されるモーションセンサ)によって取得されるユーザの睡眠情報を取得する。具体的に、睡眠情報取得部110は、睡眠測定部が取得したユーザの睡眠に関する情報、つまり、睡眠情報を睡眠測定部から取得する。睡眠情報は、例えば、ユーザの覚醒/睡眠状態、ユーザの動きの情報、日付情報、就寝時刻、入床時刻、入眠時刻、起床時刻、睡眠時間、ユーザの睡眠の深さ、睡眠の質、及び/又は睡眠中の環境音声等の情報である。一例として、睡眠情報取得部110は、ユーザの睡眠開始(若しくは入床又は就寝開始)から起床までの睡眠情報を常時若しくは予め定められた時間間隔で取得する。睡眠情報取得部110は、取得した睡眠情報をゲーム制御部112、及びパラメータ値決定部114に供給する。ただし、ゲームが睡眠ゲームではない場合、睡眠情報取得部110は不要である。
【0034】
なお、情報端末10と睡眠測定部とが別個独立のデバイスである場合、情報端末10は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信により睡眠測定部と通信し、睡眠測定部のセンシング結果を受信する。睡眠測定部は、例えば、情報端末10に内蔵されるモーションセンサ等のセンサにより実現されてよい。すなわち、情報端末10と睡眠測定部とが同一の装置内にあってもよい。この場合、情報端末10が、睡眠測定部としても機能する。
【0035】
(パラメータ値決定部114)
パラメータ値決定部114は、ゲーム内におけるユーザの操作等に基づいて、所定のパラメータの値を決定若しくは算出する。パラメータは、ゲーム内で用いられるパラメータであって、所定の基準に基づいて比較可能なパラメータであれば限定はない。具体的に、パラメータは、ゲーム内におけるユーザの操作やユーザの状態(現実世界における状態)等に基づいて決定され、大小の比較及び/又は四則演算可能な値として表すことが可能なパラメータであってよい。例えば、パラメータは、ユーザの睡眠情報に基づいて決定されるパラメータ(一例として、上記説明による第2のパラメータ)、ゲームに所定のキャラクタが登場する場合においてユーザのゲーム操作に基づいて決定される当該キャラクタの所定のパラメータ(一例として、当該キャラクタの所定のステータスの値やレベル等)、ゲームにおいてユーザが獲得したキャラクタの種類数や獲得数を示すパラメータ、対戦要素を含むゲーム内においてユーザが実行した対戦数や対戦の勝ち数及び/又は負け数を示すパラメータ等であってよい。本実施形態では一例として、パラメータ値決定部114は、睡眠情報取得部110が取得したユーザの睡眠情報(例えば、睡眠時間)に基づいて、当該睡眠情報に所定の処理を施したパラメータの値(例えば、第2のパラメータの値)を決定する。このパラメータの値は、所定の処理(例えば、所定の計算処理)によってユーザ及び第三者が直接は睡眠情報を把握できないようにしたパラメータであってよい。すなわち、パラメータ値決定部114が決定若しくは算出するパラメータは、ユーザのプライバシーに関わる情報の内容を直接は把握できないパラメータであってよい。パラメータ値決定部114は決定したパラメータの値を画像生成部116に供給する。
【0036】
(画像生成部116)
画像生成部116は、ゲーム制御部112による制御に応じ、所定のゲーム画像を生成する。具体的に、画像生成部116は、ゲーム内で設定、決定、若しくは算出された所定のパラメータの値を含むゲーム画像を生成する。例えば、画像生成部116は、パラメータ値決定部114が決定したパラメータの値をユーザに知覚可能に所定のゲーム画像内に表示した表示画像を生成する。つまり、表示画像には、ゲーム内で決定されたパラメータの値が表示される。例えば、表示画像には、パラメータ値決定部114が決定したパラメータの値が数値若しくはテキストとしてユーザが視覚で把握可能な状態で表示される。つまり、画像生成部116は、表示画像として、ユーザが視覚的に把握できる情報であって、視覚的に把握できない情報(例えば、画像に表示されない情報であって、画像が生成された位置情報や時刻情報等であってよい。)を含まない画像を生成することができる。画像生成部116は、画像取得部118からの要求に応じ、生成した表示画像を画像取得部118に供給する。
【0037】
(画像取得部118)
画像取得部118は、ゲーム制御部112により制御されて画像生成部116が生成したゲームの画面の画像を取得する。例えば画像取得部118は、画像生成部116が生成した表示画面を取得する。ここで、画像取得部118は、情報端末10の動作を制御する情報端末10のオペレーティングシステムが有するスクリーンショット機能を利用してよい。また、画像取得部118は、表示画像を表示している情報端末10とは別の情報端末10が有する撮像部であってもよい。
【0038】
ここで、特定のSNSにゲームに登場する所定のキャラクタ画像等の画像を投稿する機能(例えば、SNS連携機能に基づく投稿機能であって、特定のSNSと連携している所定の投稿ボタン)が予めゲーム内に設けられている場合、情報処理システム1が当該機能を備えることは妨げない。つまり、情報処理システム1は、所定の画像を特定のSNSに投稿するための投稿ボタンを備えることができ、画像取得部118が当該SNS連携機能を利用することは妨げない。この場合、画像取得部118は、画像生成部116が表示画像を生成する場合に用いるゲームの画面の画像に、パラメータ値決定部114が決定したパラメータの値を対応付けて当該画像を取得してもよい。
【0039】
例えば、情報処理システム1においては、特定のSNSと連携し、当該特定のSNSへのゲーム画像の投稿を実行できる投稿ボタンをゲーム内に設けてもよい。ただし、入力部102は、ゲーム内に予め設けられた特定のSNSと連携した所定の投稿ボタンを介さずに特定のテキストを含んだ投稿データの投稿を実行する。投稿ボタンが存在する場合、ユーザは、例えば、ゲーム内に登場したキャラクタ等の画像のみを特定のSNSに投稿する場合に投稿ボタンを介して当該画像を特定のSNSに投稿できる。一方、表示画像、つまり、所定のパラメータの値が表示されたゲーム画像と特定のテキストとをセットにした投稿データを特定のSNSに投稿する場合、当該投稿ボタンを介さずに入力部102が直接、特定のSNSに投稿する。ここで、投稿ボタンを介さずに特定のSNSへ投稿データを投稿するとは、ゲーム外から投稿することを意味する。すなわち、情報端末10がアクセスするSNSサーバ30が提供する投稿機能を利用し、情報端末10の所定のブラウザや、特定のSNS用のアプリケーションから投稿データを特定のSNSに投稿することを意味する。
【0040】
そして、入力部102は、ユーザから所定の情報(特定のテキスト。例えば、ハッシュタグやメンション等)の入力指示を受け付けると共に画像取得部118が取得した表示画像のうちユーザが選択した表示画像を選択し、当該特定のテキスト及び当該表示画像を含む投稿データを特定のSNSのSNSサーバ30へ供給する。これにより、特定のSNSへの所定の情報(ここでは、特定のテキスト及び表示画像を含む情報である投稿データ)の投稿が実行される。
【0041】
具体的に、入力部102は、情報端末10から通信ネットワーク5を介して特定のSNSのSNSサーバ30に所定の情報を供給することで、特定のSNSへの投稿を実行する。入力部102は、ゲーム外から特定のSNSへの投稿を実行する。この前提として、ユーザが予め特定のSNSにユーザ登録することで当該ユーザに与えられたSNSアカウントが存在することを要する。そして、このSNSアカウントにおいて、ユーザの指示に基づいて所定の情報がSNSサーバ30に供給され、特定のSNSへの所定の情報の投稿が実行される。例えば、入力部102はユーザからの指示を受け付けて、SNSサーバ30によって運用されているSNSサイトが提供する所定のフォーマットに所定の情報を入力し、所定の投稿指示を受け付けることで特定のSNSに対する情報の投稿を実行する。例えば、情報端末10が通信ネットワーク5を介してSNSサーバ30にアクセスし、情報端末10の表示部にSNSサイトを表示させる。そして、入力部102は、SNSサイトの所定のフォーマットに対する所定の情報の入力をユーザの指示に応じて受け付け、続いてユーザからの投稿指示を受け付けた場合、所定の情報をSNSサイトに投稿する。これにより、SNSサーバ30にアクセスした情報端末10(投稿を実行したユーザの情報端末10のみならず、他のユーザの情報端末10を含む)によって、当該所定の情報を参照できる。
【0042】
本実施形態では、特定のSNS、つまりSNSサーバ30には、ゲーム内において決定された所定のパラメータの値、つまり、パラメータ値決定部114が決定したパラメータの値をユーザに知覚可能(典型的には、視覚によって知覚可能)に所定の画像内に表示した表示画像と、特定のテキスト(例えば、ハッシュタグやメンション)とを含むデータが投稿データとして投稿される。特定のテキストは、例えば、第2のパラメータの名称と所定の記号とを含むテキストであってよい(一例として、第2のパラメータとして「ねむけパワー」を用いる場合、特定のテキストは「#ねむけパワー」等であってよい。)。
【0043】
なお、表示画像を表示する情報端末10とは異なる情報端末10の撮像部を介して画像取得部118が当該表示画像を取得した場合、撮像部が撮像した表示画像は、表示画像を生成した情報端末10に通信ネットワーク5や近距離無線通信を介して供給されてよい。そして、表示画像を受け取った情報端末10から特定のSNSに投稿データを投稿してもよい。あるいは、撮像部を有する情報端末10から特定のSNSにおけるユーザのSNSアカウントに、当該撮像部が撮像した表示画像を含む投稿データを投稿してもよい。この場合、撮像部を有する情報端末10は、当該ユーザが所持する情報端末10ではなく、当該ユーザと所定の関係のある人物(例えば、配偶者、兄弟姉妹等の親族、友人、知人等)が所持する情報端末10であってよい。
【0044】
(投稿監視部200)
投稿監視部200は、特定のSNSに対する所定の投稿を監視する。すなわち、投稿監視部200は、情報端末10において実行されるゲーム内において決定された所定のパラメータの値をユーザに知覚可能に所定の画像内に表示した表示画像と特定のテキストとを投稿データとして把握し、特定のSNSへ、この投稿データが投稿されたか否かを監視する。投稿監視部200は、所定のAPIを用いて構成でき、特定のテキスト(ハッシュタグやメンション等)に基づいて投稿データがいずれのSNSアカウントに投稿されたか否かを監視できる。投稿監視部200は、特定のテキストを含む投稿データが特定のSNSに投稿された場合、当該投稿データ及び投稿されたSNSアカウントに関する情報(例えば、SNSアカウントを利用するユーザの認証に要する情報)を取得し、パラメータ値特定部202、リプライ処理部204、及び報酬制御部208に供給する。
【0045】
(パラメータ値特定部202)
パラメータ値特定部202は、投稿監視部200によって投稿が確認された、特定のSNSに投稿された投稿データ内における表示画像内の所定のパラメータの値を特定する。パラメータ値特定部202は、ゲーム内で決定されたパラメータの値が画像内に表示されている表示画像に基づいて当該パラメータの値を特定し、抽出する。例えば、パラメータ値特定部202は、所定の解析処理(一例として、文字解析処理や抽出処理、若しくは光学文字認識(OCR)処理)により、投稿データに含まれる表示画像内の所定のパラメータの値を特定し、抽出する。あるいは、パラメータ値特定部202は、投稿データ内の表示画像に含まれるテキスト(文字や数値)の特徴点等の特徴量に基づいて、所定のパラメータの値を特定してもよい。
【0046】
なお、ゲームにおいて特定のSNSに所定のキャラクタ画像等の画像を投稿する機能(例えば、特定のSNSへの所定の情報の投稿機能)が予め設けられている場合において、画像取得部118がゲームの画面の画像にパラメータ値決定部114によって決定されたパラメータの値を対応付けて当該画像を取得した場合には、パラメータ値特定部202は、当該画像に対応付けられているパラメータ値を取得することによりパラメータ値を特定してもよい。
【0047】
また、パラメータ値特定部202は、投稿監視部200が互いに異なる複数のユーザそれぞれのSNSアカウントの投稿データ及び投稿されたSNSに関する情報を取得した場合、複数のユーザそれぞれの投稿データに含まれる表示画像内の所定のパラメータの値の累積値を特定する。すなわち、パラメータ値特定部202は、複数のユーザそれぞれのSNSアカウントに投稿された投稿データに含まれる所定のパラメータの値をそれぞれ特定し、特定した複数の所定のパラメータの値を合計することで累積値を特定する。パラメータ値特定部202は、特定したパラメータの値をリプライ処理部204に供給する。また、パラメータ値特定部202は、特定した累積値をリプライ処理部204、累積値格納部206、及び特設サーバ制御部400に供給する。
【0048】
(リプライ処理部204)
リプライ処理部204は、パラメータ値特定部202において特定された所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを生成し、投稿データを投稿した元(投稿元)に対して生成したリプライコンテンツのリプライ処理を実行する。投稿元とは、特定のSNSに予めユーザ登録しているユーザのSNSアカウントであって、投稿データを投稿したユーザのSNSアカウントである。つまりリプライ処理部204は、投稿監視部200から受け取った投稿データを投稿したSNSアカウントに関する情報を用い、リプライ処理を実行できる。また、リプライ処理部204は、パラメータ値特定部202において特定されたパラメータの値をテキスト情報としてリプライ処理することもできる。つまり、この場合、リプライコンテンツには、所定のパラメータの値がテキスト情報として含まれる。また、リプライコンテンツには、投稿データに含まれていた表示画像を含めることもできる。ここで、リプライ処理部204は、投稿データに表示画像が含まれていない場合及び/又は表示画像に所定のパラメータの値が含まれていない場合には、リプライコンテンツの代わりにエラーのリプライ処理を実行するか、若しくはリプライ処理を実行しなくてもよい。更に、リプライ処理部204は、パラメータ値特定部202から受け取った累積値をテキスト情報としてリプライコンテンツに含ませることもできる。これにより、投稿データを特定のSNSに投稿したユーザのSNSアカウントには、自身のゲーム結果に基づくパラメータ値、当該パラメータ値を含む表示画像、及び/又は複数のユーザのゲーム結果に基づいて決定されたパラメータ値の累積値を含むリプライコンテンツが表示される。
【0049】
(累積値格納部206)
累積値格納部206は、パラメータ値特定部202によって特定されたパラメータの値の累積値を格納する。すなわち、パラメータ値特定部202が、互いに異なる複数のユーザそれぞれのSNSアカウントの投稿データに含まれる表示画像内の所定のパラメータの値を特定すると共に特定した複数のパラメータの値を合計することで累積値を特定した場合、累積値格納部206は当該累積値を時系列に沿って格納する。累積値格納部206は、特設サーバ制御部400からの要求に応じ、格納している累積値を特設サーバ制御部400に供給する。
【0050】
(報酬制御部208)
報酬制御部208は、所定の画像(つまり、表示画像)を含む情報、つまり投稿データを特定のSNSに投稿したユーザに対し、所定の報酬を付与する。すなわち、報酬制御部208は、投稿監視部200から受け取った投稿データ及び投稿されたSNSアカウントに関する情報を参照し、投稿されたSNSアカウントに関する情報に基づいて、当該SNSアカウントを所持するユーザに対し、所定の報酬の付与を実行する。この場合において報酬制御部208は、特定のSNSにおいて利用されるダイレクトメッセージ等を利用し、当該SNSアカウントのユーザに対して報酬の獲得方法を伝達してもよい。
【0051】
(特設サーバ制御部400)
特設サーバ制御部400は、特設サーバ40を制御し、ウェブ上の特設サイトの運営を実行する。例えば、特設サイトは、複数のユーザそれぞれの情報端末10から特定のSNSに投稿された投稿データに含まれる所定のパラメータの値の累積値に基づいて実行される所定の累積値処理結果を表示するウェブページであってよい。そして、パラメータ値特定部202は、特設サーバ40の特設サーバ制御部400に累積値を供給し、特設サーバ制御部400は、当該所定の累積値処理結果をウェブページの特設サイトにリアルタイムで表示してよい。また、特設サーバ制御部400は、累積値格納部206に格納されている累積値を取得して、取得した累積値に基づいて実行される所定の累積値処理結果を特設サイトに表示してもよい。これにより、ユーザは、情報端末10を用いて特設サーバ40の特設サイトにアクセスすることで、累積値を含むウェブページを閲覧できる。
【0052】
一例として、特設サーバ制御部400は、特設サイトであるウェブページに所定のキャラクタを表示させる。そして、特設サーバ制御部400は、パラメータの値の累積値に基づいて、所定のキャラクタの表示及び動作の少なくともいずれかを変化させて表示する(当該表示結果が累積値処理結果の一例である。)。例えば、特設サーバ制御部400は、累積値に応じてキャラクタのサイズを大きくさせ、特設サイトにサイズを大きくしたキャラクタを表示する。これによりユーザは、情報端末10から特設サーバ40の特設サイトにアクセスした場合、累積値に応じて徐々に大きくなっていくキャラクタを観察することができる。
【0053】
[情報処理システム1の処理の流れ]
図3は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の流れの一例を示す。また、図4図6は、本実施形態に係る情報処理システムにおける表示内容の一例を示す。なお、以下では、ユーザが情報端末10を用いる場合を説明する。
【0054】
まず、情報端末10においてゲーム制御部112に制御され、所定のゲームが実行される。そして、ゲーム制御部112により実行されるゲームにおいて、パラメータ値決定部114は所定のタイミングで所定のパラメータの値を決定する(ステップ10。以下、ステップを「S」と表す。)。所定のパラメータは実行されるゲームの種類によって適宜決定できる。ゲームが睡眠ゲームである場合、ユーザの睡眠情報に基づいて決定されるパラメータであってよい。ここでは一例として、所定のパラメータが上記説明による「ねむけパワー」である例を説明する。
【0055】
続いて、画像生成部116は、ユーザの睡眠情報に基づいて決定される「ねむけパワー」の値を含む画像(つまり、表示画像)を生成する(S12)。表示画像は、ゲームの流れにおいてユーザに提示される画像であってよい。つまり、表示画像は、特定のSNSに投稿することを目的として生成される画像ではなくてよい。表示画像は、特定のSNSの存在に関わらず、ゲームの進行に伴って所定のタイミングで出力部100に出力される画像であってよい。例えば、図4に示すように、画像生成部116は、所定のパラメータである「ねむけパワー」のパラメータ値500と、ゲームに登場し、ユーザが獲得した所定のキャラクタのキャラクタ画像510とを含む表示画像を生成する。出力部100は出力制御部101に制御され、表示画像を情報端末10の出力部100(つまり、表示部)に出力する。図4の例では、パラメータ値500として「1,580,000」という数値が表示画像に含まれ、この数値の内訳501がパラメータ値500の下に表示されている。
【0056】
そして、画像取得部118は、ユーザからの指示に応じ、表示画像を取得する(S14)。例えば、画像取得部118は、情報端末10のスクリーンショット機能を利用し、表示画像を取得する。次に、入力部102は、ユーザから特定のテキスト(ハッシュタグやメンション等)の入力を受け付ける。また、入力部102は、ユーザから画像取得部118が取得した表示画像、若しくは画像取得部118が複数の表示画像を取得した場合、複数の表示画像のうちユーザが選択した表示画像の選択を受け付ける。そして、入力部102は、ユーザからの特定のSNSへの投稿データの投稿指示を受け付けて、ユーザから受け付けた特定のテキスト(以下、「特定テキスト」と称する場合がある。)と画像取得部118が取得した表示画像若しくはユーザが選択した表示画像(以下、「選択表示画像」と称する場合がある。)とを投稿データとし、この投稿データを特定のSNSへ投稿する(S16)。
【0057】
例えば、図5(a)に示すように、SNSサーバ30にアクセスした情報端末10の出力部100に特定のSNSへの投稿フォーマットが表示される。そして、入力部102は、ユーザの入力指示に応じて特定テキスト600(図5(a)の例では「#ねむけパワー」と表示されている。)と選択表示画像602とを投稿データとし、更に入力部102が投稿ボタン610を介してユーザからの投稿指示を受け付けることで、投稿データが特定のSNSへ投稿される。
【0058】
投稿監視部200は、特定のテキスト(例えば、特定テキスト600)を含む投稿データが特定のSNSへ投稿されたか否かを監視する(S18)。投稿監視部200は、特定のテキストを含む投稿データが特定のSNSへ投稿されていない場合(S18のNo)、監視を継続する。一方、投稿監視部200は、特定のテキストを含む投稿データが特定のSNSへ投稿された場合(S18のYes)、当該投稿データ及び投稿されたSNSアカウントに関する情報をパラメータ値特定部202に供給する。例えば、投稿監視部200は、SNSサーバ30へ投稿された情報に含まれる特定のテキストを認識し、この特定のテキストを含む情報を投稿したSNSアカウントのユーザに関する情報(つまり、SNSアカウントに関する情報)を取得する。投稿監視部200は、取得した投稿データ及びSNSアカウントに関する情報をパラメータ値特定部202及びリプライ処理部204に供給する。
【0059】
そして、パラメータ値特定部202は、投稿監視部200によって投稿が確認された投稿データから、所定のパラメータの値である「ねむけパワー」の値を特定する(S20)。例えば、パラメータ値特定部202は、投稿データに含まれる表示画像に表示されている所定のテキスト情報(例えば、所定のパラメータの名称。図5(a)の例では「ねむけパワー」というテキスト情報)を基準にし、当該基準から所定の位置にある数値情報を取得する。パラメータ値特定部202は、特定した数値をリプライ処理部204に供給する。図5(a)の例でパラメータ値特定部202は、パラメータの値として選択表示画像602内の「ねむけパワー」近傍に表示されている「1,580,000」という数値を取得し、リプライ処理部204に供給する。
【0060】
リプライ処理部204は、投稿監視部200から受け取ったSNSアカウントに関する情報を認識し、当該SNSアカウントのユーザからSNSサーバ30に投稿された投稿データに対し、リプライ処理を実行する(S22)。リプライ処理部204は、パラメータ値特定部202が特定したパラメータの値、つまり「ねむけパワー」の値を含むリプライコンテンツを生成し、投稿監視部200から受け取ったSNSアカウントに関する情報から認識されたSNSアカウントのユーザが投稿した投稿データに対するリプライとしてSNSサーバ30にリプライコンテンツを投稿する。
【0061】
例えば、リプライ処理部204は、図5(b)に示すように、リプライメッセージ700を含むリプライコンテンツを生成してリプライ処理をする。ユーザは、SNSサーバ30にアクセスした情報端末10の出力部100を介し、このリプライメッセージ700を出力部100に出力させて確認できる。リプライメッセージ700には、ユーザが投稿した投稿データの表示画像に含まれていたパラメータの値が表示される(図5(b)の例では、「あなたのねむけパワーは1,580,000でした!!」と表示されている。)。ただし、リプライ処理部204は、投稿監視部200が取得した投稿データに表示画像が含まれていない場合及び/又は表示画像に所定のパラメータの値(つまり、「ねむけパワー」の値)が含まれていない場合には、エラーを示すリプライ処理を実行するか、リプライ処理を実行しなくてもよい。エラーを示すリプライ処理としては、例えば、エラーを示す所定のメッセージを投稿元にリプライしてよい。エラーを示す所定のメッセージは、一例として、「画像が含まれていません!」というようなテキストデータや「ねむけパワーが含まれていません!」というようなテキストデータ等であってよい。
【0062】
また、パラメータ値特定部202は、投稿監視部200によって複数のユーザそれぞれからの投稿データが確認された場合、複数のユーザそれぞれの投稿データにおける表示画像から、各表示画像内に表示されている所定のパラメータの値である「ねむけパワー」の値をそれぞれ特定する(S20)。そして、パラメータ値特定部202は、特定した複数の「ねむけパワー」の値を合計した累積値を算出して特定する。パラメータ値特定部202は、算出した累積値を累積値格納部206に格納し、特設サーバ40の特設サーバ制御部400に供給する(S24)。
【0063】
なお、パラメータ値特定部202は、複数のユーザそれぞれからの投稿データが確認された時刻に対応付けて、累積値を累積値格納部206に格納してもよい。例えば、第1のユーザ、第2のユーザ、及び第3のユーザがこの順にSNSサーバ30に投稿データを投稿したとする。投稿監視部200は各ユーザの投稿時刻と共に各ユーザの投稿データ及びSNSアカウントに関する情報を取得する。そして、パラメータ値特定部202は、各ユーザの投稿データそれぞれについて所定のパラメータの値である「ねむけパワー」の値を特定し、各ユーザが投稿データを投稿した投稿時刻に特定した「ねむけパワー」の値を対応付けると共に、順次、「ねむけパワー」の値を合計して累積値を算出する。例えば、第1のユーザにより投稿された投稿データから特定される「ねむけパワー」の値が「x」であり、当該投稿が第1時刻になされ、第2のユーザにより投稿された投稿データから特定される「ねむけパワー」の値が「y」であり、当該投稿が第2時刻になされ、第3のユーザにより投稿された投稿データから特定される「ねむけパワー」の値が「z」であり、当該投稿が第3時刻になされたとする。この場合、パラメータ値特定部202は、第1時刻における累積値を「x」と算出し、第2時刻における累積値を「x+y」と算出し、第3時刻における累積値を「x+y+z」と算出する。そして、パラメータ値特定部202は、各ユーザの投稿時刻に対応付けて、各投稿時刻における累積値を累積値格納部206に格納する。
【0064】
そして、リプライ処理部204は、リプライ処理を実行する場合において、パラメータ値特定部202が算出した累積値、若しくは累積値格納部206に格納されている累積値をリプライコンテンツに含めてリプライ処理をする(S22)。この場合、リプライコンテンツには、投稿監視部200から受け取ったSNSアカウントに関する情報から認識されたSNSアカウントのユーザが投稿した投稿データに含まれていた表示画像内の「ねむけパワー」の値と共に「ねむけパワー」の累積値が数値として含まれる。
【0065】
また、特設サーバ制御部400は、パラメータ値特定部202から受け取った累積値、若しくは累積値格納部206に格納されている累積値に基づいて、所定の処理を実行する。例えば、特設サーバ40は、累積値に基づいて実行される所定の累積値処理結果を表示するウェブページを作成する。特設サーバ制御部400は、受け取った累積値に基づいて所定の処理を実行し、実行結果である所定の累積値処理結果を当該ウェブページに表示可能にする。
【0066】
例えば、特設サーバ制御部400は、特設サイトのウェブページに所定のキャラクタを表示させる。そして、特設サーバ制御部400は、所定の累積値処理結果に基づいて所定のキャラクタの表示及び動作の少なくともいずれかを変化させて表示させる(S26)。一例として、図6(a)に示すように、特設サーバ制御部400は、「ねむけパワー」の累積値の累積値表示420(図6(a)の例では「累積ねむけパワー」として「5,000,000」という値が表示されている。)と共に、所定のキャラクタ800の画像をウェブページに表示する。ユーザは、特設サーバ40にアクセスした情報端末10の出力部100を介し、キャラクタ800の画像を参照できる。
【0067】
そして、特設サーバ制御部400は、パラメータ値特定部202から受け取った累積値、若しくは累積値格納部206に格納されている累積値の大きさに応じ、キャラクタ800のサイズを大きくすることができる。例えば、図6(a)、図6(b)、及び図6(c)に示すように、累積値表示420に表示される累積値が大きくなるにつれて、キャラクタ800のサイズを大きく表示する(図6(b)の例では「累積ねむけパワー」として「20,000,000」という値が累積値表示420として表示され、図6(c)の例では「累積ねむけパワー」として「100,000,000」という値が累積値表示420として表示され、累積値の大きさに応じ、キャラクタ800のサイズが大きく表示されている。)。ユーザは、特設サーバ40にアクセスした情報端末10の出力部100を介し、キャラクタ800のサイズが累積値に応じて徐々に大きくなっていく様子を観察できる。つまり、ユーザは、特設サイトのキャラクタ800の大きさを参照することで、自身及び自身を除く他のユーザがゲームを実行していることを把握できる。
【0068】
[情報処理システム1の応用例]
情報処理システム1において実行されるゲームとしては、睡眠ゲームの他にロールプレイングゲーム(RPG)が挙げられる。例えば、ゲーム制御部112は、入力部102を介して受け付けるユーザの操作に応じてゲームストーリーを進行させ、当該進行に合わせて画像及び/又はテキスト等を出力部100に出力させる。また、ゲーム制御部112は、1以上の所定のクエストを出力部100に出力させ、入力部102を介してユーザからイベントの選択を受け付け、ユーザにより選択されたイベントを進行させる処理を制御する。例えば、ゲーム制御部112は、ユーザの入力操作に基づいて、ゲーム内のキャラクタをゲーム空間内で所定の目的地に向けて移動させ、移動中に所定のイベントを発生させることや目的地において所定のイベントを発生させることができる。
【0069】
そして、パラメータ値決定部114は、ゲーム内において決定された所定のパラメータの値を決定する。このパラメータは、RPGにおいてユーザが操作するユーザキャラクタ、ユーザキャラクタの仲間の仲間キャラクタ、及び/又は敵キャラクタ等の所定のステータスのパラメータ等であってよい。そして、画像生成部116は、ゲーム制御部112に制御され、ゲーム画面の画像を生成する。生成される画像は、例えば、RPGにおいて発生したイベント等を表す画像であってよい。この場合において画像生成部116は、パラメータ値決定部114が決定した所定のパラメータ値を含む表示画像を生成する。
【0070】
その後の処理は図3において説明したフローのS14以降と同様であるので説明は省略する。なお、情報処理システム1において実行されるゲームは、RPGとは別の種類のゲーム、例えば、格闘ゲーム、アクションゲーム、シューティングゲーム、シミュレーションゲーム、レーシングゲーム、パズルゲーム、音楽ゲーム等のゲームであってもよい。
【0071】
[情報処理プログラム]
図1図6に示した本実施形態に係る情報処理システム1が備える各構成要素は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)等の演算処理装置(プロセッサ)にプログラム(すなわち、情報処理プログラム)を実行させること、つまり、ソフトウェアによる処理により実現できる。また、集積回路(Integrated Circuit:IC)等の電子部品としてのハードウェアにプログラムを予め書き込むことで実現することもできる。なお、ソフトウェアとハードウェアとを併用することもできる。
【0072】
すなわち、本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサと、メモリとを備え、特定のSNSに投稿された画像に基づく所定の情報のリプライを実行したり、特定のSNSに対する投稿を解析したりするコンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、本実施形態に係る情報処理プログラムは、例えば、ICやROM等に予め組み込むことができる。また、情報処理プログラムは、インストール可能な形式、又は実行可能な形式のファイルで、磁気記録媒体、光学記録媒体、半導体記録媒体等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータプログラムとして提供することもできる。プログラムを格納している記録媒体は、CD-ROMやDVD等の非一過性の記録媒体であってよい。更に、情報処理プログラムを、インターネット等の通信ネットワークに接続されたコンピュータに予め格納させ、通信ネットワークを介してダウンロードによる提供ができるようにすることもできる。
【0073】
本実施形態に係る情報処理プログラムは、CPU等に働きかけて、情報処理プログラムを、図1図6にかけて説明した出力部100、出力制御部101、入力部102、睡眠情報取得部110、ゲーム制御部112、パラメータ値決定部114、画像生成部116、画像取得部118、投稿監視部200、パラメータ値特定部202、リプライ処理部204、累積値格納部206、報酬制御部208、及び特設サーバ制御部400として機能させる。
【0074】
[実施の形態の効果]
本実施形態に係る情報処理システム1は、ゲーム内で決定された所定のパラメータの値を含む表示画像を特定のSNSに投稿する場合に、情報端末10のスクリーンショット機能若しくは撮像部によって表示画像を取得し、取得した表示画像を特定のSNSに投稿できる。つまり、情報処理システム1は、ゲーム内に特定のSNSへの投稿用ボタンを実装することを要さずに特定のSNSに表示画像を投稿できるので、ゲーム開発に影響を及ぼさずにゲームの盛り上がりをSNS上で可視化できる。特定のSNSは、様々なユーザが自身の情報端末10を用いて参照できるので、多くのユーザにゲームがプレイされていることを特定のSNSを介して可視化できる。
【0075】
また、情報処理システム1は、例えばゲームの所定のキャンペーン中にユーザが特定のSNSに投稿データを投稿した場合、投稿データに含まれるハッシュタグやメンション等に基づいて当該ユーザのSNSアカウントを特定する。そして、情報処理システム1は、投稿データに含まれる表示画像に所定の画像解析を施して所定のパラメータの値を特定した上、特定した所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを生成し、当該ユーザのSNSアカウントに対して当該リプライコンテンツを投稿することでリプライ処理する。すなわち、情報処理システム1は、投稿データを特定のSNSに投稿したユーザに対してリプライ処理するので、当該ユーザはこのリプライを参照することで所定のキャンペーンに参加したことを確実に認識でき、キャンペーンに参加できないという不具合を防止できる。
【0076】
更に、情報処理システム1は、特定のSNSに複数のSNSアカウントから投稿された複数の投稿画像のそれぞれに含まれる所定のパラメータの値の累積値に基づいて、特設サイトにおいて所定の処理を実行できる。これにより、情報処理システム1によれば、ユーザは、他のユーザもゲームを実行していること及び他のユーザと協力して特設サイトにおける所定の処理が実行されていることを認識できるので、ゲームに対する他のユーザとの一体感等を醸成できる。
【0077】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せのすべてが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。更に、上記した実施形態の技術的要素は、単独で適用されてもよいし、プログラム部品とハードウェア部品とのような複数の部分に分割されて適用されるようにすることもできる。
【0078】
なお、本実施形態に係る情報処理システムは、特許請求の範囲と混同されるべきでない以下の付記項でも言及できる。
【0079】
(付記項1)
特定のSNS(Social Networking Service)に投稿された画像に基づく所定の情報のリプライを実行する情報処理システムであって、
所定のゲーム内において決定された所定のパラメータの値をユーザに知覚可能に所定の画像内に表示した表示画像と特定のテキストとを投稿データとして把握し、前記特定のSNSへの前記投稿データの投稿を監視する投稿監視部と、
前記投稿データ内における前記表示画像内の前記所定のパラメータの値を特定するパラメータ値特定部と、
前記特定した前記所定のパラメータの値を含むリプライコンテンツを前記投稿データに対してリプライ処理するリプライ処理部と
を備える情報処理システム。
(付記項2)
前記表示画像が、前記ゲームの画像を取得する画像取得部により取得される付記項1に記載の情報処理システム。
(付記項3)
前記表示画像が、ユーザが視覚的に把握できる情報であって、視覚的に把握できない情報を含まない付記項1に記載の情報処理システム。
(付記項4)
前記パラメータ値特定部が、所定の解析処理により、前記投稿データに含まれる前記表示画像内の前記所定のパラメータの値を特定する付記項1に記載の情報処理システム。
(付記項5)
前記パラメータ値特定部が、複数のユーザそれぞれの前記投稿データの前記表示画像内の前記所定のパラメータの値の累積値を特定し、
前記リプライ処理部が、前記累積値を前記リプライコンテンツに含ませる付記項1に記載の情報処理システム。
(付記項6)
前記パラメータ値特定部が、前記累積値に基づいて実行される所定の累積値処理結果を表示するウェブページを作成する特設サーバに前記累積値を供給し、
前記特設サーバが、前記所定の累積値処理結果を前記ウェブページに表示する付記項5に記載の情報処理システム。
(付記項7)
前記特設サーバが、前記ウェブページに所定のキャラクタを表示させ、かつ、前記所定の累積値処理結果に基づいて前記所定のキャラクタの表示及び動作の少なくともいずれかを変化させる付記項6に記載の情報処理システム。
(付記項8)
前記ゲームが、前記ユーザの睡眠情報に基づいて実行される睡眠ゲームであり、
前記所定のパラメータが、前記睡眠情報を直接は把握できないパラメータである付記項1に記載の情報処理システム。
(付記項9)
プロセッサと、メモリとを備え、特定のSNSに対する投稿を解析するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記特定のSNSに投稿された、ゲーム内で算出されるパラメータの数値を含むゲーム画面をキャプチャした画像(表示画面)と特定のテキストとを含む投稿データの投稿を監視するステップと、
前記特定のテキストを監視することで前記投稿データの投稿を検知すると、当該投稿データに含まれる前記画像内の文字解析を実施し、前記数値を認識するステップと、
前記認識した数値をテキスト情報として含むリプライ処理を実行するステップと
を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0080】
1 情報処理システム
5 通信ネットワーク
10 情報端末
20 サーバ
30 SNSサーバ
40 特設サーバ
100 出力部
101 出力制御部
102 入力部
104 入力面
106 入力制御部
110 睡眠情報取得部
112 ゲーム制御部
114 パラメータ値決定部
116 画像生成部
118 画像取得部
200 投稿監視部
202 パラメータ値特定部
204 リプライ処理部
206 累積値格納部
208 報酬制御部
400 特設サーバ制御部
420 累積値表示
500 パラメータ値
501 内訳
510 キャラクタ画像
600 特定テキスト
602 選択表示画像
610 投稿ボタン
700 リプライメッセージ
800 キャラクタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6