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特開2025-1541成長支援装置、成長支援方法、及び成長支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001541
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】成長支援装置、成長支援方法、及び成長支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241225BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101177
(22)【出願日】2023-06-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】523236881
【氏名又は名称】株式会社thanXi
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】吉田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】豊田 恵子
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】 ユーザ自身が満足するための目標を自ら設定できるとともに、当該ユーザは客観的な評価を受けることができる。
【解決手段】 本発明に係る成長支援装置は、ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得し、目標を達成するために選択されるべき中間目標の候補が予め設定され、ユーザは候補の中から中間目標を選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得し、遂行するべき行動目標が予め設定され、遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示し、提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得し、提示された行動目標に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得し、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出部とを備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの成長を支援する成長支援装置であって、
前記ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得部と、
前記目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、前記ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、前記ユーザは前記目標を達成するための中間目標を前記候補の中から選択するものであって、前記ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得部と、
前記中間目標取得部が取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、前記ユーザが選択した前記中間目標を達成するために遂行するべき前記行動目標を前記ユーザ及び前記ユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示部と、
前記行動目標提示部によって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザに対する前記複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得部と、
前記行動目標提示部によって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得部と、
前記評価情報及び前記達成度情報に基づいて、前記ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出部と、
を備えることを特徴とする成長支援装置。
【請求項2】
前記ユーザの前記目標、前記中間目標、及び前記行動目標は1つのマンダラチャートで表され、当該1つのマンダラチャートに対して前記目標取得部により取得された1の前記目標が設定され、当該1の目標に対して前記中間目標取得部により取得された8の前記中間目標が設定され、当該8の中間目標の各々に対して当該中間目標を達成するために遂行するべき予め定められた8の前記行動目標が設定されることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項3】
前記行動目標提示部は、前記目標を中心に配置し前記目標の周囲に8の前記中間目標を配置した第1マンダラの周囲に、前記中間目標を中心に配置し前記中間目標の周囲に8の前記行動目標を配置した第2マンダラを配置したマンダラチャートの表示態様で、前記行動目標を提示することを特徴とする請求項2に記載の成長支援装置。
【請求項4】
前記ユーザの従業員満足度をES情報として取得するES情報取得部を更に備え、
前記スコア算出部は、前記ES情報、前記評価情報、及び前記達成度情報に基づいて、前記ユーザの前記働き甲斐スコアを算出することを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項5】
前記ユーザの顧客の顧客満足度をCS情報として取得するCS情報取得部を更に備え、
前記スコア算出部は、前記CS情報、前記ES情報、前記評価情報、及び前記達成度情報に基づいて、前記ユーザの前記働き甲斐スコアを算出することを特徴とする請求項4に記載の成長支援装置。
【請求項6】
前記目標は、前記ユーザの次の職位等級への昇進であることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項7】
前記中間目標の候補は、当該中間目標に関連する前記目標を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動の行動特性を分析して設定した中間目標に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項8】
前記行動目標は、当該行動目標に関連する中間目標若しくは目標を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動の行動特性を分析して設定されることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項9】
前記スコア算出部により算出された前記ユーザの前記働き甲斐スコアの値に比例してゲージ部の長さを伸長させることで当該値に関するグラフを表示するスコア表示制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項10】
ユーザの成長を支援する成長支援方法であって、
コンピュータに、
前記ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得ステップと、
前記目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、前記ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、前記ユーザは前記目標を達成するための中間目標を前記候補の中から選択するものであって、前記ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得ステップと、
前記中間目標取得ステップにおいて取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、前記ユーザが選択した前記中間目標を達成するために遂行するべき前記行動目標を前記ユーザ及び前記ユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示ステップと、
前記行動目標提示ステップによって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザに対する前記複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得ステップと、
前記行動目標提示ステップにおいて提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得ステップと、
前記評価情報及び前記達成度情報に基づいて、前記ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出ステップと、
を実行させることを特徴とする成長支援方法。
【請求項11】
ユーザの成長を支援する成長支援プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得機能と、
前記目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、前記ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、前記ユーザは前記目標を達成するための中間目標を前記候補の中から選択するものであって、前記ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得機能と、
前記中間目標取得機能において取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、前記ユーザが選択した前記中間目標を達成するために遂行するべき前記行動目標を前記ユーザ及び前記ユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示機能と、
前記行動目標提示機能によって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザに対する前記複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得機能と、
前記行動目標提示機能において提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得機能と、
前記評価情報及び前記達成度情報に基づいて、前記ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出機能と、
を発揮させることを特徴とする成長支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成長支援装置、成長支援方法、及び成長支援プログラムに関し、特にユーザの働き甲斐の向上に着目した成長支援装置、成長支援方法、及び成長支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
組織、及び企業などを構成する従業員の働き甲斐の向上は、組織、及び企業の業績並びに企業価値を高める上で重要である。これはES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)との相関関係からも明らかである。
【0003】
従業員一人ひとりの能力と働きがいの向上、及びその実現に向けた支援を行うことができるとする人材開発支援システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に開示の人材開発支援システムによれば、プラン実行者(従業員に相当)がプラン情報(計画に相当)と当該プラン情報に関連するアクション情報(実施状況に相当)を自ら入力し、当該プラン実行者により選ばれた支援者(上司等に相当)からプラン情報及びアクション情報に対するフィードバックを当該プラン実行者は得ることができるとしている。
【0005】
特許文献1に開示の人材開発支援システムにおいて、プラン実行者が自らプラン情報及びアクション情報を設定するため、当該プラン実行者の主体性を担保することができる反面、プラン実行者により選ばれた支援者からのフィードバックは、当該支援者の主観に左右される虞があり、プラン実行者に対する客観的な評価が難しい場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2022-160304号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、ユーザ自身が満足するための目標を自ら設定できるとともに、当該ユーザは客観的な評価を受けることができる成長支援装置、成長支援方法、及び成長支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、第1の態様に係る成長支援装置は、ユーザの成長を支援する成長支援装置であって、ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得部と、目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、ユーザは目標を達成するための中間目標を候補の中から選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得部と、中間目標取得部が取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、ユーザが選択した中間目標を達成するために遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示部と、行動目標提示部によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得部と、行動目標提示部によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得部と、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第2の態様は、第1の態様に係る成長支援装置において、ユーザの目標、中間目標、及び行動目標は1つのマンダラチャートで表され、当該1つのマンダラチャートに対して目標取得部により取得された1の目標が設定され、当該1の目標に対して中間目標取得部により取得された8の中間目標が設定され、当該8の中間目標の各々に対して当該中間目標を達成するために遂行するべき予め定められた8の行動目標が設定されることとしてもよい。
【0010】
第3の態様は、第2の態様に係る成長支援装置において、行動目標提示部は、目標を中心に配置し目標の周囲に8の中間目標を配置した第1マンダラの周囲に、中間目標を中心に配置し中間目標の周囲に8の行動目標を配置した第2マンダラを配置したマンダラチャートの表示態様で、行動目標を提示することとしてもよい。
【0011】
第4の態様は、第1の態様に係る成長支援装置において、ユーザの従業員満足度をES情報として取得するES情報取得部を更に備え、スコア算出部は、ES情報、評価情報、及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐スコアを算出することとしてもよい。
【0012】
第5の態様は、第4の態様に係る成長支援装置において、ユーザの顧客の顧客満足度をCS情報として取得するCS情報取得部を更に備え、スコア算出部は、CS情報、ES情報、評価情報、及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐スコアを算出することとしてもよい。
【0013】
第6の態様は、第1の態様に係る成長支援装置において、目標は、ユーザの次の職位等級への昇進であることとしてもよい。
【0014】
第7の態様は、第1の態様に係る成長支援装置において、中間目標の候補は、当該中間目標に関連する目標を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動特性を分析して設定した中間目標に基づいて設定されることとしてもよい。
第8の態様は、第1の態様に係る成長支援装置において、行動目標は、当該行動目標に関連する中間目標若しくは目標を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動の行動特性を分析して設定されることとしてもよい。
【0015】
第9の態様は、第1の態様に係る成長支援装置において、スコア算出部により算出されたユーザの働き甲斐スコアの値に比例してゲージ部の長さを伸長させることで当該値に関するグラフを表示するスコア表示制御部を更に備えることとしてもよい。
【0016】
第10の態様に係る成長支援方法は、ユーザの成長を支援する成長支援方法であって、コンピュータに、ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得ステップと、目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、ユーザは目標を達成するための中間目標を候補の中から選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得ステップと、中間目標取得ステップにおいて取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、ユーザが選択した中間目標を達成するために遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示ステップと、行動目標提示ステップによって提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得ステップと、行動目標提示ステップにおいて提示された行動目標に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得ステップと、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0017】
第11の態様に係る成長支援プログラムは、ユーザの成長を支援する成長支援プログラムであって、コンピュータに、ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得機能と、目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、ユーザは目標を達成するための中間目標を候補の中から選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得機能と、中間目標取得機能において取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、ユーザが選択した中間目標を達成するために遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示機能と、行動目標提示機能によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得機能と、行動目標提示機能において提示された行動目標に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得機能と、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出機能と、を発揮させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る成長支援装置等は、ユーザの成長を支援する成長支援装置であって、ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得部と、目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、ユーザは目標を達成するための中間目標を候補の中から選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得部と、中間目標取得部が取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、ユーザが選択した中間目標を達成するために遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示部と、行動目標提示部によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得する評価取得部と、行動目標提示部によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する達成度取得部と、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出部と、を備えることを特徴とするので、ユーザ自身が満足するための目標を自ら設定できるとともに、当該ユーザは客観的な評価を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は本実施形態に係る成長支援装置が採用するサービスプロフィットチェーンの概念図である。
図2図2は本実施形態に係る成長支援装置を含むインフラ構成図である。
図3図3は本実施形態に係る成長支援装置がアクセスするサーバのドメインモデル図である。
図4図4は本実施形態に係る成長支援装置の構成について説明するためのブロック図である。
図5図5は本実施形態に係る成長支援装置の機能的構成について説明するためのブロック図である。
図6図6は本実施形態に係る中間目標の候補について説明するための図である。
図7図7は本実施形態に係る成長支援装置が採用するマンダラチャートについて説明するための図である。
図8図8は本実施形態に係る成長支援装置が採用するマンダラチャートについて説明するための図である。
図9図9は本実施形態に係る成長支援装置が採用するマンダラチャートについて説明するための図である。
図10図10は本実施形態に係るマンダラチャート作成時にユーザに提示するテンプレートについて説明するための図である。
図11図11は本実施形態に係るマンダラチャート作成時にユーザに提示するテンプレートについて説明するための図である。
図12図12は本実施形態に係る中間目標に紐付けられた行動目標の例について説明するための図である。
図13図13は本実施形態に係る中間目標に紐付けられた行動目標の例について説明するための図である。
図14図14は本実施形態に係る成長支援装置における評価の流れの一例について説明するためのフローチャートである。
図15図15は本実施形態に係る成長支援装置の表示部の表示画面の一例について説明するための図である。
図16図16は本実施形態に係る成長支援装置の表示部の表示画面の一例について説明するための図である。
図17図17は本実施形態に係る成長支援プログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1乃至図16を参照して、本発明の一実施形態に係る成長支援装置20について説明する。
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る成長支援装置20が採用する概念であるサービスプロフィットチェーンについて説明する。図1は本実施形態に係る成長支援装置20が採用するサービスプロフィットチェーンの概念図である。
【0021】
サービスプロフィットチェーンとは、従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)の向上が、顧客満足度(CS:Customer Satisfaction)の向上につながり、それが更に企業の業績向上につながる。そして、企業の業績向上は従業員に対して社内サービスの質の向上として還元させるという好循環サイクルのことを言う。
図1に示す様にサービスプロフィットチェーンは、ループの開始1とループの終了11との間の下記の2から10のステップを連鎖的に繰り返し、従業員、顧客、及び企業の各々の利益を連鎖的に生み出す。
【0022】
具体的には、図1に示す様に、従業員向けのサービス、例えば、人事、労務、総務、法務など、社内サービスの質2の向上は、従業員満足度3の向上に直結し、従業員ロイヤルティ4及び従業員の生産性5を押し上げる。従業員ロイヤルティ4とは組織に属する従業員などの愛社精神及び忠誠心の大きさをいう。この従業員ロイヤルティ4及び従業員の生産性5の向上は顧客に対するサービスの価値6の上昇に繋がる。サービスの価値6の上昇は顧客の満足7に繋がり顧客ロイヤルティ8を向上させる。顧客ロイヤルティ8とは、顧客の企業に対する愛着心及び信頼の高さをいう。顧客ロイヤルティ8の上昇は、顧客の利用回数及び購買意欲の増大、並びに新規顧客の獲得といった企業の売上拡大及び利益向上につながる。企業は得た利益を従業員に還元するために社内サービスの質2を向上させる。本実施形態に係る成長支援装置20、後述の成長支援方法、及び成長支援プログラムは、このようなES、CS、及び企業の業績の連鎖であるサービスプロフィットチェーンを好循環サイクルとして促進させるものである。
【0023】
本実施形態に係る成長支援装置20のユーザである従業員及び元従業員は、当該成長支援装置20を通じてユーザ自身の成長を支援するサービスを享受する。元従業員とは、過去に従業員として成長支援装置20、後述の成長支援方法、又は成長支援プログラムを使用し、そして現在も使用してるユーザのことをいう。従って、以下、ユーザは、当該サービスを享受する従業員及び元従業員の総称として用いられる。
なお、ユーザを評価する評価者が使用する端末を評価者用端末24といい、当該サービスを提供する事業者の担当者が使用する端末を事業担当者用端末25といい、当該サービスを提供する事業者のエンジニアが使用する端末をエンジニア用端末26といい、店舗内に設置された端末であって顧客が主に使用する端末を店舗内端末27という。
【0024】
図2を参照して、成長支援装置20、評価者用端末24、事業担当者用端末25、エンジニア用端末26、及び店舗内端末27を含むインフラ構成図について説明する。図2は本実施形態に係る成長支援装置20を含むインフラ構成図である。
成長支援装置20、評価者用端末24、事業担当者用端末25、エンジニア用端末26、及び店舗内端末27は、情報処理装置(コンピュータ)の一種であり、インターネットを含むネットワーク21を介してサーバ28に接続する。サーバ28は、成長支援装置20を利用するユーザの成長を支援するための各種データを蓄積し、成長支援装置20との間で相互の交信を行う。また、サーバ28は、後述の成長支援プログラムを記憶している。
【0025】
評価者用端末24は、サーバ28と交信してユーザの成長を支援するための各種データの送受信を行う。なお、成長支援装置20と評価者用端末24とは、サーバ28を介して交信を行うが、サーバ28を介することなく両者が相互に直接的に交信を行うこともできる。
事業担当者用端末25は、ウェブブラウザが動作し、当該ウェブブラウザを通じてHTTPS通信によりサーバ28にセキュアに接続し、事業担当者用の表示画面を表示する。
エンジニア用端末26は、サーバ28の保守・管理・修理などを行う事業者のエンジニアが用いる端末である。
店舗内端末27は、店舗内に設置され、ネットワーク21を介してサーバ28に接続可能であり、顧客が顧客満足度を当該端末に対して入力し、そして顧客に提示されたアンケートの回答を入力するができ、当該顧客満足度及び当該回答はサーバ28において後述のCS情報として蓄積される。また、店舗内端末27は、顧客から商品、店舗、及び従業員などに関する口コミ情報及び評価などを取得しサーバ28によって記憶し蓄積することもできる。
【0026】
上記したサービスプロフィットチェーンに基づく成長支援のサービスを受けようとするユーザは、自身のスマートフォンなどの情報処理装置(コンピュータ)を用いてサーバ28にネットワーク21を介して接続し、後述の成長支援プログラムを自身の情報処理装置にダウンロードし実装することで、当該ユーザは自身の情報処理装置を成長支援装置20として用いる。成長支援装置20は、ウェブブラウザが動作し、ウェブブラウザを通じてHTTPS通信によりサーバ28にセキュアに接続し、ユーザ用の後述の表示画面をユーザに対して表示することができる。
【0027】
サーバ28は、上記の成長支援のサービスをユーザ等に提供する事業者によって管理、及び運営される。サーバ28は、当該事業者のオンプレミスにより設置されてもよいし、当該事業者が利用するクラウドコンピューティングサービスのクラウドサーバであってもよい。オンプレミスとは、当該事業者が管理する施設の構内などに物理的な機器を設置して当該サービスの提供に用いるシステムの運用を行うことをいう。クラウドコンピューティングサービスとは、ネットワーク21を経由してピューティングサービスを提供することをいい、例えば、GCP(登録商標)(Google Cloud Platform)、AWS(登録商標)(Amazon Web Services)、及びAZURE(登録商標)のことをいう。
【0028】
上記の成長支援のサービスにおいて、サーバ28は、ユーザが所属する組織、企業等におけるユーザを評価する立場にある人(以下、評価者という。)用のインターフェースを提供する。評価者は、自身のスマートフォンなどの情報処理装置(コンピュータ)を評価者用端末24として用いてサーバ28にネットワーク21を介して接続し、当該評価者は評価者用端末24を用いて評価者の立場からユーザの成長支援に参加する。サーバ28は、ネットワーク21を介して評価者用端末24との間で相互の交信を行い、評価者用端末24に対して評価者用の表示画面を提供する。評価者用端末24は、ウェブブラウザが動作し、ウェブブラウザを通じてHTTPS通信によりサーバ28にセキュアに接続し、評価者用の表示画面を評価者に提示する。
【0029】
サーバ28において、当該サービスを提供する事業者の担当者(以下、事業担当者という。)が用いるインターフェース、及び事業者のエンジニア(以下、エンジニアという。)が用いるインターフェースがそれぞれ用意される。事業担当者は、事業担当者用端末25を用いてネットワーク21を介してサーバ28に接続する。事業担当者用端末25は、ウェブブラウザが動作し、ウェブブラウザを通じてHTTPS通信によりサーバ28にセキュアに接続し、管理者用の表示画面を当該事業担当者に提示する。
エンジニアは、エンジニア用端末26を用いてネットワーク21を介してサーバ28に接続する。エンジニア用端末26は、ウェブブラウザが動作し、ウェブブラウザを通じて公開鍵認証により安全性が確保されたSSH通信によりサーバ28に接続し、エンジニア用の表示画面を当該エンジニアに提示する。
【0030】
図2において、便宜上、成長支援装置20、評価者用端末24、事業担当者用端末25、及びエンジニア用端末26はそれぞれ1台のみ表示しているが、これに限るものではなく、それぞれ2台以上がネットワーク21を介してサーバ28に接続することができる。
【0031】
次に、図3を参照し、サーバ28についてドメインモデル図を用いて説明する。図3は本実施形態に係る成長支援装置20がアクセスするサーバ28のドメインモデル図である。
本実施形態におけるサーバ28は、クラウドコンピューティングサービスのクラウドサーバであるものとする。サーバ28はメインメモリにおいて仮想パブリック領域29と仮想プライベート領域19とを備える。仮想パブリック領域29とは、ラウドコンピューティングサービスの提供事業者が構築した環境を、他の利用者と共同利用する領域のことをいう。仮想プライベート領域19とは、仮想パブリック領域29内に作成され、利用者ごとに論理的に分離された環境であり、利用者ごとに占有することができる領域のことをいう。
【0032】
仮想パブリック領域29は、ファイアウォール29a、Event Bridge29b、DNSウェブサービス29c、Cloud Watch29d、Security Manager29e、s3-protected29f、ECR29g、SES29h、及びCloud Formation29iなどの各サービスを利用者は機能として用いることができる。
【0033】
ファイアウォール29aは、外部からの攻撃を弾くのが目的である。攻撃とは、例えば、クロスサイトスクリプティング(XSS)、及びSQLインジェクションなどのことである。後述のALB(Application Load Balancer)19kを通過する全てのリクエスト(要求)は、ファイアウォール29aによってチェックされる。
【0034】
Event Bridge29bは、定期的なイベントを生成する。イベントは、仮想空間の環境の状態の変化のことをいう。イベントは、後述のバッチサーバ19fのバッチ処理のトリガーとして利用される。
【0035】
DNSウェブサービス29cは、この成長支援のサービスを提供する事業のために用いる2つのドメインを管理する。DNSウェブサービス29cは、後述のALB19k、ACM、及びCloudfrontなどで利用される。ACMとは、AWS Certificate Managerの略であり、SSL/TLS証明書の発行、管理、および自動化を行うフルマネージドサービスのことである。Cloudfrontとは、CDN(Contents Delivery Network)サービスのことである。
【0036】
Cloud Watch29dは、後述の第1APIサーバ19g、第2APIサーバ19hのリアルタイムのログなどを管理する。
Security Manager29eは、後述の第1APIサーバ19g、第2APIサーバ19hの秘匿情報を管理する。
【0037】
s3-protected29fは、Amazon(登録商標) s3(Simple Storage Service)を用いてアセット管理を行う。Amazon s3は、オブジェクトストレージサービスであり、データをオブジェクト単位で保存する方法を用いたストレージである。s3-protected29fとは、優れた耐久性を備えるAmazon s3を用いたデータストレージサービスのことをいう。
【0038】
ECR29gは、後述の第1APIサーバ19g、第2APIサーバ19hで動作するアプリケーションのDocker(登録商標)イメージが保存される。Dockerイメージとは、Dockerコンテナの動作環境となるテンプレートファイルである。Dockerコンテナとは、Dockerイメージの実行中のインスタンスである。インスタンスとは、コンピュータプログラム、及びデータ構造などをメインメモリ上に展開して処理、実行できる状態にしたものをいう。
【0039】
SES29hは、ユーザ自身のEメールアドレスとドメインを使用してEメールを送受信するための、Eメールプラットフォームである。SES29hは、第1APIサーバ19g、第2APIサーバ19hから呼び出される。
【0040】
Cloud Formation29iは、クラウドコンピューティングサービスのリソースをプロビジョニングするサービスのことをいう。プロビジョニングとは、リソースの割り当て及び設定を行い、利用、運用などが可能な状態にすることをいう。Cloud Formation29iは、構成管理ツールであり、CDKはインフラの構成についてコードを用いて定義し、Cloud Formation29iではCDKのコードがCloudFormationに変換されて、実行される。CDKとは、Cloud Development Kitの略で、クラウドコンピューティングサービス上のリソースを何らかの機能を持ったプログラム部品(コンポーネント)ごとに集約して提供し、クラウドコンピューティングサービス上でのアプリケーション開発を支援するサービスのことである。CDKは、クラウドインフラ(仮想空間を構築する基盤となる設備及びアプリケーションのことであり、例えば、サーバ、ストレージ、及びネットワーク、並びに仮想化を可能とするアプリケーションなどのことをいう。)をコードで定義し、前述のCloudFormationを通じてプロビジョニングする。
【0041】
仮想プライベート領域(VPC:Virtual Private Cloud)19は、第1パブリックサブネット19a、第2パブリックサブネット19b、第1プライベートサブネット19c、及び第2プライベートサブネット19dを備える。サブネットとは、仮想プライベート領域19を論理的に細分化した領域のことである。パブリックサブネットとは、インターネットゲートウェイにルーティング(経路が確保)されているサブネットであり、外部からネットワーク21を経由してアクセスが可能なサブネットのことである。プライベートサブネットは、インターネットゲートウェイへのルート(経路)がないサブネットで、外部から直接アクセスすることができず仮想プライベート領域19内部における通信によるアクセスにのみ対応するサブネットのことである。
【0042】
第1パブリックサブネット19a及び第2パブリックサブネット19bは、ファイアウォール29aに弾かれることなく後述のALB19kを通過した外部からのリクエスト(要求)が直接アクセスすることができるサブネットである。成長支援装置20、評価者用端末24、及び事業担当者用端末25のリクエスト(要求)は、先ずALB19kに到達し、ALB19kを通過したリクエスト(要求)のみが第1APIサーバ19g若しくは第2APIサーバ19hに到達し得る。
【0043】
第1プライベートサブネット19cは、第1パブリックサブネット19a及び第2パブリックサブネット19bからアクセス可能となる。なお、第2プライベートサブネット19dは、上記の何れのブリックサブネットともルート(経路)が確保されていない。
【0044】
第1パブリックサブネット19aは、踏み台サーバ19e、バッチサーバ19f、及び第1APIサーバ19gを備える。踏み台サーバ19eとは、外部からのアクセスがその先の目的のサーバにアクセスするための中継サーバのことであり、エンジニアがエンジニア用端末26を使って、後述のプライマリDB(Data Base)インスタンス19iにアクセスする際の中継サーバとなるものである。エンジニア用端末26は、公開鍵認証により安全性が確保されたSSH通信により踏み台サーバ19eにアクセスして、更にその先のプライマリDBインスタンス19iにアクセスする。踏み台サーバ19eは、プライマリDBインスタンス19iへの攻撃及び不正アクセスなどの防御に用いられる。
【0045】
プライマリDBインスタンス19i及び後述のスタンバイDBインスタンス19jは、サーバ28のメインメモリ上の第1プライベートサブネット19c内及び第2プライベートサブネット19d内にデータベースを操作するためのアプリケーションを展開して処理、実行できる状態にしたものをいう。
【0046】
バッチサーバ19fは、Event Bridge29bが定期的に生成するイベントをトリガーとしてプライマリDBインスタンス19iに対してバッチ処理を行う。データベースに対するバッチ処理とは、蓄積された複数件のデータを、まとめて一括処理することを言い、例えば、データベースのバックアップ、データの転送、統計資料の作成などがある。
【0047】
第1APIサーバ19gは、プライマリDBインスタンス19i及びs3-protected29fの機能を外部のアプリケーションが利用するためのAPI(Application Programming Interface)を提供するサーバのことであり、後述のALB19kを通過した成長支援装置20、評価者用端末24、及び事業担当者用端末25からのリクエスト(要求)に対してレスポンス(応答)を返す役割を担う。APIとは、プライマリDBインスタンス19i及びs3-protected29fの機能を外部からアクセスしてきたアプリケーションに対して提供する際のインターフェースである。第1APIサーバ19gは、リクエスト(要求)に対して、自身が持つデータ、及び機能を使ってプライマリDBインスタンス19i及びs3-protected29fに対して処理を行い、リクエスト(要求)に対するレスポンス(応答)を生成し成長支援装置20、評価者用端末24、及び事業担当者用端末25に返す。
【0048】
第2パブリックサブネット19bは、第2APIサーバ19hを備える。第2APIサーバ19hは、第1APIサーバ19gと同様に、プライマリDBインスタンス19i及びs3-protected29fの機能を外部のアプリケーションが利用するためのAPIを提供するサーバのことであり、後述のALB19kを通過した成長支援装置20、評価者用端末24、及び事業担当者用端末25からのリクエスト(要求)に対してレスポンス(応答)を返す役割を担う。第2APIサーバ19hは、リクエスト(要求)に対して、自身が持つデータ、及び機能を使ってプライマリDBインスタンス19i及びs3-protected29fに対して処理を行い、リクエスト(要求)に対するレスポンス(応答)を生成し成長支援装置20、評価者用端末24、及び事業担当者用端末25に返す。
【0049】
ALB(Application Load Balancer)19kは、第1APIサーバ19g及び第2APIサーバ19hへの負荷の集中を抑制するために、外部からのリクエスト(要求)を一方に偏らないように分散させる。ALB19kは、外部の成長支援装置20、評価者用端末24、及び事業担当者用端末25からのリクエスト(要求)を第1APIサーバ19gと第2APIサーバ19hとに偏ることなく分散させることで、2つのAPIサーバ19g、19hの何れか一方にリクエスト(要求)が集中することを防止する。APIサーバ19g、19hに対するリクエスト(要求)の集中は、当該サーバの処理が間に合わず、処理能力の低下、延いては当該サーバの故障の原因になるため、こういった事態をさけるために、ALB19kは、外部からのリクエスト(要求)を一方に偏らないように分散させる。
【0050】
第1プライベートサブネット19cは、プライマリDB(Database)インスタンス19iを備える。プライマリDBインスタンス19iは、クラウドコンピューティングサービス内のプライマリ・リレーショナル・データベース(Relational Database)に対する操作を行うインスタンスである。プライマリDBインスタンス19iは、プライマリ・リレーショナル・データベースに対して、データの保存、更新、削除などの基本的操作、データのバックアップ及び回復などの管理、データの同期及び複製などの高可用性及び耐障害性の確保、並びに、データの分析及びクエリなどの処理を行う。
【0051】
第2プライベートサブネット19dは、スタンバイDBインスタンス19jを備える。スタンバイDBインスタンス19jは、プライマリDBインスタンス19iと同様に、クラウドコンピューティングサービス内のリレーショナル・データベースに対する操作を行うインスタンスである。スタンバイDBインスタンス19jは、プライマリDBインスタンス19iが操作するプライマリ・リレーショナル・データベースの複製としてスタンバイ・リレーショナル・データベースを生成する。プライマリDBインスタンス19i又はプライマリ・リレーショナル・データベースに障害などの不具合、問題などが発生した場合に、これらの代わりにタンバイDBインスタンス19j及びスタンバイ・リレーショナル・データベースが用いられる。第2プライベートサブネット19dは、第1APIサーバ19g及び第2APIサーバ19hに接続されていないため、外部からのリクエスト(要求)は受け付けない。スタンバイDBインスタンス19jは、プライマリDBインスタンス19iからデータを同期的又は非同期的に受け取り、プライマリ・リレーショナル・データベースの複製としてスタンバイ・リレーショナル・データベースを生成する。
【0052】
リレーショナル・データベース(Relational Database)とは、表(テーブル)形式の複数のデータを相互に関連付けて管理するデータベースの一種であり、必要なデータを組み合わせて引き出すことができる。本実施形態におけるリレーショナル・データベースは、ユーザの人事労務情報、後述の評価情報、ユーザが作成したマンダラチャート60、達成度情報、売上情報、利益情報、ES情報、及びCS情報などのデータが蓄積、保管される。
【0053】
また、リレーショナル・データベースは、ユーザが自身の情報処理装置を成長支援装置20として使用するために必要となる、後述の成長支援プログラム、各種アプリケーション及び当該アプリケーションによって利用される各種データなどが記憶される。
【0054】
サーバ28は、s3-protected29fとリレーショナル・データベースとの両方にデータを蓄積する。s3-protected29fは、データをオブジェクト単位で蓄積するオブジェクトストレージであり、基本的にデータの読み書きしか行えずデータの操作性に乏しいが、高い耐久性及び優れた可用性を備える。一方、リレーショナル・データベースは、所定の形式によって構造化されて蓄積されるためデータの検索及び集計などの操作性に優れる。サーバ28は、s3-protected29fとリレーショナル・データベースとの両方を用いてデータを蓄積することで、データに対する優れた操作性及び可用性、並びに高い耐久性を備えることができる。
【0055】
図4を参照して、成長支援装置20の構成について説明する。図4は本実施形態に係る成長支援装置20の構成について説明するためのブロック図である。成長支援装置20は、パーソナルコンピュータ(以下、PC)、タブレット型PC、ノートPC、スマートフォンなどに代表される情報処理装置(コンピュータ)の一種である。
なお、現場のユーザは、スマートフォンに後述の成長支援プログラムを実行させた成長支援装置20を用いてもよい。現場のユーザは、成長支援装置20を仕事中に使用する機会があり携帯できるスマートフォンのアプリケーションとしての利用は利便性の向上に繋がる。
【0056】
なお、評価者用端末24、事業担当者用端末25、及びエンジニア用端末26も、成長支援装置20と同様に、パーソナルコンピュータ(以下、PC)、タブレット型PC、ノートPC、スマートフォンなどに代表される情報処理装置(コンピュータ)の一種である。
【0057】
成長支援装置20は、通信インターフェース20a、ROM(Read Only Memory)20b、RAM(Random Access Memory)20c、記憶部20d、CPU(Central Processing Unit)20e、及び、入出力インターフェース20f等を備えている。
【0058】
通信インターフェース20aは、成長支援装置20のデータについて、インターネットを含むネットワーク21を介して、サーバ28、評価者用端末24、事業担当者用端末25、及びエンジニア用端末26を含む他の機器との間の送受信を行う機能を備える。成長支援装置20のデータは、ユーザが用いる成長支援装置20と他のユーザが用いる成長支援装置20との間で遣り取りされる情報などのことであり、例えば、後述の評価情報、ユーザが作成したマンダラチャート60、達成度情報、売上情報、利益情報、ES情報、及びCS情報などのことである。
【0059】
記憶部20dは、成長支援装置20の記憶装置として利用でき、後述の成長支援プログラム、成長支援装置20が動作する上で必要となるファームウエア、OS(Operating System)、各種アプリケーション及び当該アプリケーションによって利用される各種データなどが記憶される。ファームウエアは、成長支援装置20に内蔵されるソフトウエアの一種であり、成長支援装置20の基本的な制御を司る機能を持つ。
【0060】
成長支援装置20は、後述する成長支援プログラムをROM20b若しくは記憶部20dに保存し、RAM20cなどで構成されるメインメモリに当該成長支援プログラムを取り込む。CPU20eは、当該成長支援プログラムを取り込んだメインメモリにアクセスして、当該成長支援プログラムを実行する。
【0061】
入出力インターフェース20fは、成長支援装置20の外部装置に対してデータなどの送受信を行う。外部装置とは、成長支援装置20に対してデータなどの入出力を行う入力装置20g及び出力装置20hのことである。入力装置20gはキーボード及びマウスなどのことであり、出力装置20hは表示部22である内蔵モニタ、外部モニタ、プリンタ及び外部スピーカなどのことである。なお、入力装置20gとして、表示部22に表示されるソフトウエアキーボード23を採用する。ユーザはソフトウエアキーボード23をタッチ操作することで文字を成長支援装置20に入力することができる。
【0062】
次に図5を参照して、成長支援装置20の機能的構成について説明する。図5は本実施形態に係る成長支援装置20の機能的構成について説明するためのブロック図である。成長支援装置20は、後述する成長支援プログラムを実行することで、CPU20eに、目標取得部30、中間目標取得部31、行動目標提示部32、評価取得部33、達成度取得部34、ES情報取得部35、CS情報取得部36、スコア算出部37、及びスコア表示制御部38などの機能部を備える。
【0063】
目標取得部30は、ユーザが自ら達成するために設定した目標41を取得する。
ユーザは、ソフトウエアキーボード23を操作して、自らが達成するべき目標41を成長支援装置20に入力することができる。
目標41は、後述の通り、ユーザの次の職位等級への昇進であることとしてもよい。
【0064】
中間目標取得部31は、目標41を達成するために選択されるべき中間目標であって、ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、ユーザは目標41を達成するための中間目標を候補の中から選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得する。
【0065】
中間目標の候補は、当該中間目標に関連する目標41を優秀な成績で達成したハイパフォーマー、又は職務若しくは業務上の役割において優秀な成果を発揮するハイパフォーマーの行動の行動特性(専門知識、技術、ノウハウ、基礎能力、思考パターンなど)を分析して設定される。
【0066】
また、中間目標の候補は、上記ハイパフォーマーが採用した中間目標が採用されることとしてもよいし、異なる業種若しくは業態の成功企業における上記ハイパフォーマーの行動特性を参考にして設定されてもよい。
【0067】
中間目標は、予め設定された候補の中からユーザによって選択される。ユーザは目標41を達成するために8個の中間目標を候補の中から選択する。
中間目標は、ユーザの成長支援装置20に対するソフトウエアキーボード23を用いる入力操作によって入力されてもよいし、予め成長支援装置20に登録された候補の中からタッチ操作などの選択操作によって入力されてもよい。
タッチ操作とは、スマートフォンなどの成長支援装置20の表示画面を指などにより触れたり動かしたりすることで操作することをいう。
【0068】
ユーザは、ハイパフォーマーの行動の行動分析から設定された候補の中から中間目標を自ら設定するので、ユーザの主体性を担保することができるとともに、ハイパフォーマーの専門知識、技術、ノウハウ、基礎能力、思考パターンなどを学びながらハイパフォーマーを模範とする中間目標を設定でき、自ら設定した目標41を達成するノウハウを得ることができる。ユーザは、自身が達成したい目標41を設定でき、この目標41を達成するためのノウハウを得ることができるため、ユーザは仕事に対する満足度を向上させることができる。
【0069】
図6を参照して、飲食業界の企業で採用された、研修対象者向けの中間目標の候補の一覧を例に挙げて以下に説明する。図6は本実施形態に係る中間目標の候補について説明するための図である。
【0070】
なお、本実施形態に係る成長支援装置20、及び、後述する成長支援方法、並びに成長支援プログラムは、飲食業界のみならず、様々な業界において利用可能である。中間目標の候補、及び、中間目標の各々に紐付けられた行動目標は、様々な業界の特性に合わせて設定することで、その業界において効果を発揮することができる。
【0071】
中間目標の候補は、図6に示す様に、心、技、体、及び生活の4つの大カテゴリに分類される。
大カテゴリの心(スピリット)は、カルチャー及びマインドの二つの中カテゴリに分類される。大カテゴリの技(スキル)は、ベーシック、オペレーション、エキスパート、及びナレッジの4つの中カテゴリに分類される。なお、中カテゴリ「ナレッジ」は、ホールの担当者とキッチンの担当者とではキッチンの担当者が習得するべき知識(ナレッジ)が多いためキッチンの担当者に専用の中間目標の候補が設定される。大カテゴリの体(スタンス)は、グリッドの1つの中カテゴリを含む。大カテゴリの生活(スタイル)は、ウェルビーイングの1つの中カテゴリを含む。
【0072】
中間目標の候補は、等級によって異なり、それぞれの等級に適した候補が設定される。等級は、研修対象者、新卒・外国人社員、現場社員、マネージャ、専門家などに分類される。
【0073】
例えば、研修対象者向けの中間目標の候補において、大カテゴリ「心」に属し、中カテゴリ「カルチャー」に属する候補は「理念」であり、中カテゴリ「マインド」に属する候補は「挨拶のポイントの理解」、「アピアランス(人の容貌)」、及び「ビジネスマナー」である。
【0074】
図7乃至図9を参照して、マンダラチャート60について説明する。図7乃至図9は本実施形態に係る成長支援装置20が採用するマンダラチャート60について説明するための図である。
【0075】
先ず図7を参照して、第1マンダラ40について説明する。第1マンダラ40は、その中心に目標41を配置し、目標41の周囲に中間目標1~8(41~49)を配置している。図9に示すマンダラチャート60の中央の9マスが第1マンダラ40となる。
【0076】
図9に示すマンダラチャート60において、第1マンダラ40の周囲に8個の第2マンダラ50が配置される。図8を参照して、第2マンダラ50について説明する。第2マンダラ50の中央には、中間目標1~8(41~49)の各々が配置される。第2マンダラ50の中央に配置される中間目標1~8(41~49)を代表して中間目標A51と記載する。Aは1~8の整数が入り、Aが1の場合は中間目標1を意味し、Aが2の場合は中間目標2を意味する、以下、Aが3~8の場合も同様にそれぞれ中間目標3~8を意味する。以下同様。
【0077】
図8に示す様に、第2マンダラ50において、中間目標A51の周囲には、行動目標A-1~A-8(52~59)が配置される。行動目標A-1~A-8(52~59)は、中間目標A51を達成するための具体的な行動(アクション)である。
【0078】
マンダラチャート60は、行動を生み出す思考設計法である。曼荼羅(まんだら)模様のようなマス目を行動目標によって満たすことで思考の整理、及び発展行動を図ることができる。曼荼羅は密教(仏教の流派)において、悟りを開くために生まれた絵画として知られている。マンダラチャート60は、縦9マス×横9マスの合計81マスをキーワードによって埋めることで形成される。中心にユーザが次に目指す職位等級を目標41として設定し、その周囲に関連する中間目標42~49を埋めていく。中央に設定した目標41を達成するための中間目標42~49を細分化して設定し、本質の部分を明確にできるため、思考をより深く整理し行動へのきかっけを促すことができる。また、マンダラチャート60は、ユーザに課された目標41を叶えるための論理的思考能力のサポートとしても機能する。
【0079】
マンダラチャート60の中央に設定した目標41を達成するための中間目標42~49は、成功・成長企業のナレッジ、及びハイパフォーマーのノウハウを棚卸しし網羅的に取り入れて設計され、企業のMVV(Mission(ミッション)、Vision(ビジョン)、Value(バリュー))に関わる中間目標42~49、及びコンピテンシー(行動目標)は企業毎に独自設計ができる。また、個人のプロファイル(略歴)によってユーザ一人一人の才能開花を図るための中間目標42~49、及びコンピテンシー(行動目標)を抽出することも可能である。マンダラチャート60は、ユーザの各々のプロファイル(略歴)に沿って成長するための道筋を示しものである。
【0080】
マンダラチャート60を使うメリットとしては、業界に特有の細かい成長思考・行動を可視化でき、成長目標達成の具体的なプロセスが明確になり、課題を洗い出すことができ、ベテラン層が持っている知見を棚卸し、組織、企業において共有でき、組織、企業の全体のスキルを底上げすることができる。
【0081】
マンダラチャート60は、特にサービス業に適しているといえる。なぜなら、サービス業は日々の決まった行動の積み重ねであること、そして、その毎日の決まった行動に最適な行動目標をマンダラチャート60に基づいてユーザに提示することができるからである。
【0082】
中間目標1~8(42~49)は、精神及び心を養うため、基礎力、運営力、技能力、及び接客力などスキルを養うため、仕事に対する姿勢を磨くため、並びに、ウェルビーイング(人生力)のテーマごとに設定される。
【0083】
マンダラチャート60は、1つの目標41と、8つの中間目標1~8(42~49)と、64個の行動目標A-1~A-8(A:1~8)の塊である。中間目標1~8(42~49)は目標41を達成するために必要な行動の種類(テーマ)であり、行動目標A-1~A-8(A:1~8)は中間目標1~8(42~49)を具体的に表した行動(アクション)のことである。
【0084】
ユーザが所属する組織、企業等は、ユーザが8つの中間目標を設定する際に、ユーザが参照するべきテンプレートを設けてもよい。
図10図11を参照して、ユーザが8つの中間目標を設定する際に、ユーザが参照するべきテンプレートについて説明する。図7及び図8は本実施形態に係るマンダラチャート60作成時にユーザに提示するテンプレートについて説明するための図である。
【0085】
図10に示す様に、ユーザが中間目標を選択する際に、ユーザが選択するべき中間目標の候補の大カテゴリを予め指定してもよい。例えば、図7に示す中間目標1(42)~中間目標8(49)について、それぞれ予め大カテゴリを図10に示す様に指定して、ユーザは指定された大カテゴリに属する中間目標の候補の中から中間目標1(42)~中間目標8(49)を選択してもよい。ユーザは、例えば、中間目標1(42)を設定する際に、図10に示すテンプレートを参照して大カテゴリ「心」に属する候補の中から選択する。
【0086】
組織、企業等は、図10に示す様に、例えば、ユーザに対して、第1マンダラ40における中間目標1(42)は、大カテゴリ「心」に属する中間目標の候補の中から選択されるべき旨をテンプレートによって示すようにしてもよい。中間目標2(43)~中間目標8(49)についても、中間目標1(42)と同様に、それぞれ大カテゴリの「技」、「体」、「体」、「技」、「技」、「生活」、「心」に属する中間目標の候補の中から選択されるべき旨をテンプレートによって示してもよい。
【0087】
また、図11に示す様に、ユーザが中間目標を選択する際に、ユーザが選択するべき中間目標の候補の中カテゴリを予め指定してもよい。例えば、図7に示す中間目標1(42)~中間目標8(49)について、それぞれ予め中カテゴリを図11に示す様に指定して、ユーザは指定された中カテゴリに属する中間目標の候補の中から中間目標1(42)~中間目標8(49)を選択してもよい。ユーザは、例えば、中間目標1(42)を設定する際に、図11に示すテンプレートを参照して中カテゴリ「カルチャー」に属する候補の中から選択する。
【0088】
組織、企業等は、図11に示す様に、例えば、ユーザに対して、第1マンダラ40における中間目標1(42)は、中カテゴリ「カルチャー」に属する中間目標の候補の中から選択されるべき旨をテンプレートによって示すようにしてもよい。中間目標2(43)~中間目標8(49)についても、中間目標1(42)と同様に、それぞれ中カテゴリの「ベーシック」、「グリッド」、「グリッド」、「エキスパート」、「オペレーション」、「ウェルビーイング」、「マインド」に属する中間目標の候補の中から選択されるべき旨をテンプレートによって示してもよい。
【0089】
組織、企業等は、ユーザが選択する中間目標について、ある程度の組織、企業等の意向を反映させることができるとともに、ユーザの主体性を担保することができる。また、中間目標の選択をユーザの意思のみに委ねることは、ユーザによって設定される中間目標に偏りが生じる虞があるため、組織、企業等が中間目標の大カテゴリを予め指定することでユーザが選択する中間目標の偏りを抑制することができる。更に、組織、企業等は、上記のテンプレートの中に、大カテゴリ「心」、「体」、「生活」、若しくは中カテゴリ「カルチャー」、「マインド」、「グリッド」、「ウェルビーイング」を含めることで、ユーザの成長に加えて健康及び幸せを重要に考えていることをユーザに示すことができる。
【0090】
目標41は、ユーザの次の職位等級への昇進であることとしてもよい。
目標41をユーザの次の職位等級への昇進にすることによって、ユーザは仕事に対する意欲を向上させることができるとともに、組織、企業などは経験豊富な従業員(ユーザ)がリーダシップを発揮して部下を指導することができるため組織全体のスキルの向上及び活性化が期待できる。また、成長支援装置20は、職位等級ごとに中間目標及び行動目標を設定することで、アルバイト、パート従業員、新人研修対象者、若手社員、ベテラン社員、中間管理職、上級管理職、及び経営陣などを対象とする成長の支援を行うことができる。
【0091】
ユーザの目標41、中間目標、及び行動目標は1つのマンダラチャート60で表され、当該1つのマンダラチャート60に対して目標取得部30により取得された1の目標41が設定され、当該1の目標41に対して中間目標取得部31により取得された8の中間目標が設定され、当該8の中間目標の各々に対して当該中間目標を達成するために遂行するべき予め定められた8の行動目標が設定されることとしてもよい。なお、中間目標は、8個の行動目標に共通する特性、特徴、属性などを表すテーマとして捉えられてもよい。
【0092】
行動目標提示部32は、中間目標取得部31が取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、ユーザが選択した中間目標を達成するために遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示する。
行動目標は、当該行動目標に関連する中間目標若しくは目標41を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動の行動特性を分析して設定される。
【0093】
行動目標は、中間目標ごとに予め8個設定される。行動目標は、中間目標に紐付けられた、中間目標を達成するために実践するべき具体的な行動(action)若しくは態度(attitude)である。
行動目標は、中間目標の候補と同様に、関連する中間目標若しくは目標41を優秀な成績で達成したハイパフォーマー、又は職務若しくは業務上の役割において優秀な成果を発揮するハイパフォーマーの行動の行動特性(専門知識、技術、ノウハウ、基礎能力、思考パターンなど)を分析して設定される。
【0094】
また、行動目標は、上記ハイパフォーマーが実際に採用した行動目標が採用されることとしてもよいし、異なる業種若しくは業態の成功企業における上記ハイパフォーマーの行動特性を参考にして設定されてもよい。
行動目標は、中間目標ごとに予め8個設定され、ユーザは上記した中間目標の候補から中間目標を選択することで、中間目標を達成させるために遂行するべき8個の行動目標を取得することができる。
【0095】
行動目標は予め成長支援装置20又はサーバ28に登録され、中間目標が候補の中から選択されると当該中間目標ごとに紐付けられた行動目標がユーザの実行するべき行動の目標として当該ユーザに提示され付与される。ユーザは、ハイパフォーマーの行動の行動分析から設定された行動目標を得ることができるので、ハイパフォーマーの専門知識、技術、ノウハウ、基礎能力、思考パターンなどを学びながら、自ら設定した中間目標を達成するノウハウを得ることができる。
【0096】
行動目標提示部32は、目標41を中心に配置し目標41の周囲に8の中間目標1~8(42~49)を配置した第1マンダラ40(図7参照)の周囲に、中間目標A(A:1~8)51を中心に配置し中間目標A(A:1~8)51の周囲に8個の行動目標A-1~A-8(A:1~8)52~59を配置した第2マンダラ50(図8参照)を配置したマンダラチャート60(図9参照)の表示態様で、行動目標を提示することとしてもよい。
【0097】
図12図13を参照して中間目標に紐付けられた行動目標の例について説明する。図12図13は本実施形態に係る中間目標に紐付けられた行動目標の例について説明するための図である。
【0098】
研修対象者向けの大カテゴリ「心」の中カテゴリ「カルチャー」に属する中間目標の候補「理念」は、図12に示す様に、8個の行動目標である「企業理念の説明を受ける」、「企業理念の暗記をする」、「企業理念のテスト合格」、「クレドの説明を受ける」、「クレドの暗記をする」、「クレドテスト合格」、「タブーの説明を受ける」、「タブーの暗記をする」が紐付けられる。中間目標として「理念」を選択したユーザは、行動目標として「理念」に紐付けられた上記の8個の行動目標が与えられる。
【0099】
研修対象者向けの大カテゴリ「心」の中カテゴリ「マインド」に属する中間目標の候補「挨拶のポイント理解」は、図13に示す様に、8個の行動目標である「お客様入店時の声かけをする」、「お客様退店時の声かけをする」、「スタッフ全員に挨拶する」、「業者様へ挨拶する」、「焦らずゆったりと挨拶する」、「明るい声で挨拶する」、「手を止めて挨拶する」、「目を見て挨拶をする」が紐付けられる。中間目標として「挨拶のポイント理解」を選択したユーザは、行動目標として「挨拶のポイント理解」に紐付けられた上記の8個の行動目標が与えられる。
【0100】
評価取得部33は、行動目標提示部32によって提示された行動目標A-1~A-8(A:1~8)52~59に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得する。
複数の評価者は、ユーザと日々の行動を共にする上司、部下、同僚などのことであり、一人のユーザを多面的・総合的に評価する仕組みである360度評価を実践するものである。また、ユーザは複数の評価者により評価されるので、客観的な評価を受けることが期待できる。
【0101】
評価情報としては、ユーザを評価する評価者が評価する期間中のある一日において、一番活躍した人、一番頑張った人、組織に一番貢献した人、又は一番成績を上げた人をMVP(most valuable player)として称賛し、どの評価者が誰をMVPに選んで投票したかを示す情報であってもよい。所定の期間中にMVPとして称賛された回数が、ユーザの得点となるものである。
【0102】
評価者情報は、ユーザに対する評価者が行う定性評価を含むこととしてもよい。
定性評価とは、数値では表現できない事象について評価者の主観的評価を下すことをいう。評価者は、ユーザの業務に対する知識習得、姿勢、積極性、規律性、責任感、協調性、プロセス、方針、業務スピード、創意工夫、及び顧客若しくは同じ職場の人に対する気配り、並びに、コミュニケーション能力、リーダシップ能力など数値化が困難な実績を評価し、評価者の主観的評価に基づいて数値化し若しくは所定の階級に振り分けるなどして評価情報とする。所定の等級とは、例えば、金銀銅、松竹梅、色とその濃淡などのことである。色とその濃淡とは、例えば、儒教の徳目を参考に、徳(=紫)、仁(=青)、礼(=赤)、信(=黄)、義(=白)、智(=黒)とし、各々の徳目を大・小に分けて計十二階として等級を定めてもよい。
【0103】
定性評価のメリットは、仕事、業務の成果だけで判断せずに、数値等によって成果を測りにくい目に見えない部分を評価してもらえるため、ユーザの視点からは、公平に評価されていると感じやすくなり、ユーザの仕事、業務に対するやる気を高めることができる。さらに、仕事、業務に対する成果を出し難い新入社員、外国人社員を評価し易いというメリットもある。
【0104】
定性評価のデメリットは、数値化が難しい部分から判断することとなり、評価者の主観に基づいて判断を下すため、ユーザと評価者との関係性、若しくは評価者の性格、能力などに左右される傾向にあり客観的な評価が困難な場合がある。
本実施形態における成長支援装置20は、一人のユーザに対する複数の評価者による評価を評価情報とすることで、一人の評価者による評価と比較して評価の客観性、公平性を担保するようにしている。
【0105】
図14を参照して、本実施形態に係る成長支援装置20における評価の流れの一例について説明する。図14は本実施形態に係る成長支援装置20における評価の流れの一例について説明するためのフローチャートである。
【0106】
以下に示す成長支援装置20における評価は、現場上司、マネージャ、及び人事担当者の3人の評価者によって、1人のユーザに対する評価を行うものとし、複数人の評価者による360度評価を実践する。現場上司とは、ユーザが業務を行う職場で働くユーザの上司のことをいい、ユーザに対して指示及び命令を出す立場であり、ユーザの業務を管理する役割を持つ。マネージャとは、ユーザが所属するチーム又はプロジェクトのメンバーを統括する立場にあり、メンバーの業務をサポート及びコーチングする役割を持つ。人事担当者とは、組織、企業などにおける人事管理、及び人材育成などの業務を担当する人のことをいう。なお、評価者は3人に限定されるものでは無く、2人若しくは4人以上であってもよい。
【0107】
また、成長支援装置20の評価取得部33は、図14のフローチャートに示す評価の流れに沿って確定されたユーザの最終評価を評価情報として取得するものとする。即ち、評価は、中間評価及び最終評価の2段階でもって行われるものとする。
【0108】
S12:目標設定ステップ
目標設定ステップS12において、ユーザによって中間目標が選択され、当該中間目標に紐付けられた8個の行動目標がユーザに与えられ目標設定が完了する。設定された中間目標及び行動目標は、サーバ28に記憶され蓄積される。行動目標提示部32は、ユーザが遂行するべき行動目標を成長支援装置20及び評価者用端末24に表示して、ユーザ及びユーザを評価する3人の評価者に提示する。その後、成長支援装置20及び評価者用端末24は、中間評価期間に入ったことをユーザ及び3人の評価者に提示する。
【0109】
S13:自己評価の中間評価ステップ
自己評価の中間評価ステップS13において、ユーザは、行動目標提示部32によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザ自身の対する中間の自己評価を行う。ユーザが自身を評価した中間評価を成長支援装置20に入力することで自己評価の中間評価ステップS13は終了する。成長支援装置20に入力されたユーザの自己評価の中間評価はサーバ28に記憶され蓄積される。
【0110】
S14:現場上司の中間評価ステップ
現場上司の中間評価ステップS14において、現場上司は、行動目標提示部32によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対して評価を行う。現場上司は、先に行われたユーザの中間の自己評価をサーバ28から取得し参照してユーザに対して評価を行ってもよいし、ユーザの自己評価を参照することなくユーザに対して評価を行ってもよい。現場上司がユーザを評価した中間評価を評価者用端末24に入力することで現場上司の中間評価ステップS14は終了する。現場上司がユーザを評価した中間評価はサーバ28に記憶され蓄積される。
【0111】
なお、現場上司の中間評価ステップS14の終了後に、現場上司はユーザと面談を行いユーザに対する中間評価についてユーザに通達し意見交換をするなどのフィードバックを行ってもよい。また、面談には、ユーザ、現場上司の他に、マネージャ、人事担当者などが同席してもよい。なお、面談が行われた際は、現場上司及びユーザ、又は何れか一方によって面談の議事録、面談調書、面談ファイル、記録簿などの記録文書が作成され、サーバ28に記憶され蓄積される。マネージャ及び人事担当者はサーバ28に蓄積された面談の記録文書を、評価者用端末24を用いて閲覧することができる。なお、後述の最終評価の終了後に行われる面談についても、同様に記録文書が作成されて、サーバ28に記憶され蓄積される。
【0112】
次に、成長支援装置20及び評価者用端末24は、最終評価期間に入ったことをユーザ及び3人の評価者(現場上司、マネージャ、及び人事担当者)に提示する。
S15:自己評価の最終評価ステップ
自己評価の最終評価ステップS15において、ユーザは、行動目標提示部32によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザ自身の最終の自己評価を行う。ユーザは、先に行われた現場上司の中間評価、若しくは、現場上司との面談の記録文書をサーバ28において閲覧若しくは入手し参照して最終の自己評価を行ってもよい。ユーザが自身を評価した最終評価を成長支援装置20に入力することで自己評価の最終評価ステップS15は終了する。自己評価の最終評価ステップS15の終了後に、現場上司とユーザとの面談を行ってもよい。ユーザが自身を評価した最終評価、及びその後の面談の記録文書は、サーバ28に記憶され蓄積される。
【0113】
S16:マネージャの最終評価ステップ
マネージャの最終評価ステップS16において、マネージャは、行動目標提示部32によって提示された行動目標に基づいて行動するユーザに対して評価を行う。マネージャは、先に行われたユーザ及び現場上司の中間評価、ユーザ自身による最終評価、及び、面談の記録文書をサーバ28において閲覧若しくは入手し参照してユーザに対して最終評価を行ってもよい。マネージャがユーザを評価した最終評価を評価者用端末24に入力することでマネージャの最終評価ステップS16は終了する。マネージャがユーザを評価した最終評価は、サーバ28に記憶され蓄積される。
【0114】
S17:人事担当者の最終評価確定ステップ
人事担当者の最終評価確定ステップS17において、人事担当者は、サーバに蓄積された、ユーザの中間評価及び最終評価、現場上司の中間評価、マネージャの最終評価、並びに面談が実施された場合の面談の記録文書を、閲覧若しくは入手し参照してユーザの最終評価を確定する。人事担当者が確定したユーザを評価した最終評価を評価者用端末24に入力することで人事担当者の最終評価確定ステップS17は終了する。人事担当者が確定したユーザを評価した最終評価は、サーバ28に記憶され蓄積される。成長支援装置20の評価取得部33は、人事担当者の最終評価確定ステップS17において確定された最終評価を評価情報としてサーバ28から取得する。
上記の通り、本実施形態に係る成長支援装置20における評価者の評価では、ユーザの自己評価を参照しながら行うのでユーザの自己評価を尊重することができる。また、必要となれば評価者とユーザとの面談を実施することで、評価者とユーザとの意思疎通を図り、ユーザが抱えている問題などを評価者が把握し解決の手助けなどをすることができる。
【0115】
達成度取得部34は、行動目標提示部32によって提示された行動目標A-1~A-8(A:1~8)に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標に対する達成度を達成度情報として取得する。
【0116】
ユーザの行動目標に対する達成度は、ユーザ自身が成長支援装置20に入力してもよいし、当該ユーザを評価する評価者が達成度を達成度情報として成長支援装置20に入力してもよい。この場合、達成度取得部34は、評価者が持つ成長支援装置20から達成度情報を取得する。ユーザの行動目標に対する達成度は、評価者の主観に左右されるものでは無く、ユーザの行動に基づいてユーザの行動目標に対する達成度を取得するためユーザを客観的に評価することができる。
【0117】
達成度取得部34は、MBO(Management By Objectives)評価による達成度を達成度情報として取得してもよい。
MBO評価とは、ユーザ自身によって設定された個人目標と、この個人目標の達成度合いによってユーザを評価する評価方法である。例えば、ユーザに所定期間におけるユーザ自身の売上目標を立てさせて、当該期間におけるユーザ自身の売上実測値との比較において、その達成度合いを算出して達成度情報を取得してもよい。当該達成度情報は、ユーザ自身によって成長支援装置20に入力することで達成度取得部34が達成度情報を取得してもよいし、ユーザの評価者が、当該評価者が評価者用端末24にユーザの達成度情報を入力することで、ユーザの成長支援装置20の達成度取得部34が達成度情報を取得してもよい。
【0118】
上記の個人目標は、売上目標の他に、利益目標、ES(Employee Satisfaction)目標、CS(Customer Satisfaction)目標であってもよい。
個人目標が利益目標の場合、ユーザに所定期間におけるユーザ自身の利益目標を立てさせて、当該期間におけるユーザ自身の利益実測値との比較において、その達成度合いを算出して達成度情報を取得してもよい。
【0119】
個人目標がES目標の場合、ユーザに所定期間におけるユーザ自身の従業員満足度の目標値を立てさせて、当該期間が経過した後にユーザ自身に当該期間におけるユーザの従業員満足度を答えさせて、従業員満足度の目標値との比較において、その達成度合いを算出して達成度情報を取得してもよい。
【0120】
個人目標がCS目標の場合、ユーザに所定期間におけるユーザの顧客の顧客満足度の目標値を立てさせて、当該期間が経過した後に当該顧客の当該期間の顧客満足度の実測値との比較において、その達成度を算出して達成度情報を取得してもよい。
【0121】
顧客満足度の実測値は、店舗内に設置された端末(以下、店舗内端末27。図2参照。)に対して顧客が顧客満足度を入力する、若しくはアンケートの回答を顧客が店舗内端末27に入力し当該回答を分析することで取得されてもよい。また、顧客満足度の実測値は、店舗のHPのウェブ画面に対して顧客が顧客満足度を入力する、若しくはアンケートの回答を顧客が当該ウェブ画面に入力し当該回答を分析することで取得されてもよい。店舗内端末27及び店舗のHPのウェブ画面において取得された顧客満足度はサーバ28においてCS情報として記憶され蓄積される。
【0122】
また、店舗内端末27及び店舗のHPのウェブ画面において取得した、ユーザを含む店員及び店舗の評価、並びに口コミ情報をサーバ28において記憶し蓄積することができる。サーバ28に蓄積されたユーザを含む店員及び店舗の評価並びに口コミ情報は、成長支援装置20及び評価者用端末24を用いて閲覧若しくは入手することができるため、ユーザにこれら顧客の評価及び口コミ情報をフィードバックすることができ、評価者はユーザを評価の際にこれら顧客の評価及び口コミ情報を参照することができる。
【0123】
スコア算出部37は、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出する。
ユーザは、自身の働き甲斐スコアを見ることによって、自身の仕事に対する「働き甲斐」を客観的に認識することができる。そして、ユーザは、自身の仕事に対する「働き甲斐」を更に向上させるためには、マンダラチャート60に基づいて提示される行動目標A-1~A-8(A:1~8)を実践すればよいとの気付きが得られるため仕事に対する意欲を向上させることができる。
【0124】
成長支援装置20は、更にES情報取得部35を備えてもよい。
ES情報取得部35は、ユーザのユーザ満足度をES情報として取得する。ユーザは、自分の仕事、業務、若しくは、組織における役割などに対する満足度をユーザ満足度としてソフトウエアキーボード23を用いて成長支援装置20に入力してもよい。ES情報取得部35はユーザによって入力されたユーザ満足度をES情報として取得する。
【0125】
この場合、スコア算出部37は、ES情報、評価情報、及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐スコアを算出することとなる。ユーザの働き甲斐スコアは、ES情報をも加味して算出されるので、ユーザの自分の仕事、業務、若しくは、組織における役割などに対する満足度が反映された働き甲斐スコアとなるため、ユーザはより身近なスコアとして働き甲斐スコアを認識することができる。
【0126】
成長支援装置20は、更にCS情報取得部36を備えてもよい。
CS情報取得部36は、ユーザの顧客の顧客満足度をCS情報として取得する。CS情報は、ユーザ若しくは当該ユーザの評価者による顧客へのアンケートの実施によって、ユーザの顧客の顧客満足度をCS情報として取得し、成長支援装置20若しくは評価者用端末24に入力してもよい。成長支援装置20若しくは評価者用端末24に入力されたCS情報はサーバ28に記憶され蓄積される。CS情報取得部36はユーザ又は評価者によって入力されたユーザの顧客満足度をCS情報として取得し、更にはサーバ28に蓄積されたCS情報を取得する。
【0127】
この場合、スコア算出部37は、CS情報、ES情報、評価情報、及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐スコアを算出することとなる。ユーザの働き甲斐スコアは、CS情報をも加味して算出されるので、ユーザの顧客の顧客満足度が反映された働き甲斐スコアとなるため、ユーザは自身の働き甲斐スコアを認識することで顧客の立場に立った行動を心がけるように促される。
【0128】
成長支援装置20は、更にスコア表示制御部38を備えてもよい。
スコア表示制御部38は、スコア算出部37により算出されたユーザの働き甲斐スコアの値に比例してゲージ部39の長さを伸長させることで当該値に関するグラフを表示する(図16参照)。
ゲージ部39の長さをユーザの働き甲斐スコアの値に比例して伸長させることで、働き甲斐スコアを直感的に認識することができる。なお、ゲージ部39は円弧形状をしているが、これに限るものでは無く、例えば、ゲージ部39は棒形状であってもよい。
【0129】
次に、図15及び図16を参照して、成長支援装置20の表示部22の表示画面の一例について説明する。図15及び図16は本実施形態に係る成長支援装置20の表示部22の表示画面の一例について説明するための図である。
【0130】
先ず、図16を参照して、成長支援装置20のマンダラチャート60の入力時の表示画面について説明する。成長支援装置20は表示部22にマンダラチャート60を表示する。ユーザは、前述のようにソフトウエアキーボード23を用いて、マンダラチャート60の空白のマスの中に、予め用意された中間目標となり得る候補の中から中間目標を選択して入力することでマンダラチャート60を完成させる。
【0131】
図15に示す様に、成長支援装置20は、表示部22に、マンダラチャート60の他に、保存ボタン22a、ホームボタン22b、マンダラ表示ボタン22c、評価表示ボタン22d、トーク表示ボタン22e、キャリアログ表示ボタン22f、進捗状況表示バー22g、進捗状況表示部22hを表示する。
【0132】
保存ボタン22aは、作成したマンダラチャート60を記憶する際にタッチ操作するボタンであり、成長支援装置20の記憶部20d又はネットワーク21を経由してアクセスする補助記憶装置(不図示)に作成したマンダラチャート60を保存する。なお、マンダラチャート60が未完成の状態であっても、保存ボタン22aをタッチ操作することで記憶部20d又はネットワーク21を経由してアクセスする補助記憶装置(不図示)に保存することができる。
【0133】
ホームボタン22bは、成長支援装置20の表示部22にホーム画面を表示させる際にタッチ操作されるボタンである。ホーム画面は、複数用意されている表示画面のうち最も基本的な表示画面、又は、ユーザが成長支援装置20にログインして最初に表示される表示画面である。
【0134】
マンダラ表示ボタン22cは、表示部22にマンダラチャート60を表示させる際にタッチ操作されるボタンである。評価表示ボタン22dは、評価情報を表示部22に表示させる際にタッチ操作されるボタンである。トーク表示ボタン22eは、トークアプリの画面を表示部22に表示させる際にタッチ操作されるボタンである。キャリアログ表示ボタン22fは、表示部22にユーザの職歴などのキャリアログデータを表示する際にタッチ操作されるボタンである。ユーザのキャリアログデータは、成長支援装置20を使用している期間のものが記載され、転職を経た場合でも、転職前のキャリアログデータを参照することができる。
【0135】
進捗状況表示バー22gは、表示部22に表示されているタスク(やるべき処理、作業、仕事など)の進捗状況について棒グラフの長さを用いて表示する。図15に示す進捗状況表示バー22gは、マンダラチャート60の作成作業の進捗状況を表し、8/8、即ち、完了したことを示している。進捗状況表示部22hは、表示部22に表示されているタスクの進捗状況について百分率でもって表示する。図15に示す進捗状況表示部22hは、100%を示している。
【0136】
次に図16を参照して、成長支援装置20の表示部22にユーザに対する評価を表示する表示画面について説明する。表示部22に表示される表示画面の上部にはユーザプロフィール表示部22iがあり、ユーザの顔写真と共にプロフィールが表示される。
【0137】
表示部22には更に、ダッシュボード22jが表示される。ダッシュボード22jには、働き甲斐スコア表示部22k、利益表示部22l、ES表示部22m、及びCS表示部22nが表示される。
【0138】
働き甲斐スコア表示部22kは、スコア算出部37によって算出されたユーザの働き甲斐スコアを数値及びゲージ部39によって表示する。
利益表示部22lは、対象期間中にユーザが生み出した利益を数値及びゲージ部39によって表示する。
ES表示部22mは、ES情報取得部35が取得したES情報を表示する。
CS表示部22nは、CS情報取得部36が取得したCS情報を表示する。
【0139】
次に図17を参照して、本発明の一実施形態に係る成長支援プログラムについて、成長支援方法とともに説明する。図17は本実施形態に係る成長支援ログラムのフローチャートである。成長支援方法は、成長支援プログラムに基づいて、成長支援装置20のCPU20eにより実行される。
【0140】
成長支援プログラムは、成長支援装置20のCPU20eに対して、目標取得機能、中間目標取得機能、行動目標提示機能、評価取得機能、達成度取得機能、ES情報取得機能、CS情報取得機能、スコア算出機能、及びスコア表示制御機能などの各種機能を実現させる。これらの機能は図17に示される順に実行されるが、適宜、順番を入れ替えて実行することもできる。なお、各機能は前述の成長支援装置20の各種機能部の説明と重複するため、その詳細な説明は省略する。
【0141】
目標取得機能は、ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する(S30:目標取得ステップ)。
中間目標取得機能は、目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、ユーザは目標を達成するための中間目標を候補の中から選択するものであって、ユーザによって選択された中間目標を取得する(S31:中間目標取得ステップ)。
【0142】
行動目標提示機能は、中間目標取得ステップにおいて取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、ユーザが選択した中間目標を達成するために遂行するべき行動目標をユーザ及びユーザを評価する複数の評価者に提示する(S32:行動目標提示ステップ)。
【0143】
評価取得機能は、行動目標提示機能において提示された行動目標A-1~A-8(A:1~8)に基づいて行動するユーザに対する複数の評価者の評価を評価情報として取得する(S33;評価取得ステップ)。
【0144】
達成度取得機能は、行動目標提示機能において提示された行動目標A-1~A-8(A:1~8)に基づいて行動するユーザの行動の当該行動目標A-1~A-8(A:1~8)に対する達成度を達成度情報として取得する(S34:達成度取得ステップ)。
【0145】
ES情報取得機能は、ユーザのユーザ満足度をES情報として取得する(S35:ES情報取得ステップ)。
【0146】
CS情報取得機能は、ユーザの顧客の顧客満足度をCS情報として取得する(S36:CS情報取得ステップ)。
【0147】
スコア算出機能は、評価情報及び達成度情報に基づいて、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出する(S37:スコア算出ステップ)。
【0148】
スコア表示制御機能は、スコア算出機能により算出されたユーザの働き甲斐スコアの値に比例してゲージ部の長さを伸長させることで当該値に関するグラフを表示する(S38:スコア表示制御ステップ)。
【0149】
上記した実施形態に係る成長支援装置20、成長支援方法、及び成長支援プログラムによれば、ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出し当該ユーザに提示するので、当該ユーザは自身の仕事に対する働き甲斐スコアを数値として理解でき、さらに働き甲斐スコアを向上させるための意欲を惹起させることができる。
【0150】
また、上記した実施形態に係る成長支援装置20、成長支援方法、及び成長支援プログラムによれば、行動目標に基づいて行動するユーザを複数の評価者によって定性的に評価して得た評価情報、及び行動目標の達成度に基づいてユーザを定量的に評価して得た達成度情報に基づいて働き甲斐スコアを算出する。働き甲斐スコアは、定性的評価と定量的評価に基づいて得られるユーザの得点であるため、それぞれ異なる観点からユーザの能力及び業績を働き甲斐スコアによって評価することができる。
【0151】
定性的評価は、ユーザの業務に対する知識習得、姿勢、積極性、規律性、責任感、協調性、プロセス、方針、業務スピード、創意工夫、及び顧客若しくは同じ職場の人に対する気配り、並びに、コミュニケーション能力、リーダシップ能力など数値化が困難な実績によってユーザを評価するので、ユーザのモチベーション及び成長意欲を高めることができる。
【0152】
さらに、定性的評価は、評価者の主観により行われるため、評価者の能力及び性格などの特性の影響を受けて偏り公平性が欠如する虞があるが、上記した実施形態に係る成長支援装置20、成長支援方法、及び成長支援プログラムによれば、複数の評価者によって1人のユーザを評価する360度評価を実施するため、評価の偏りを防ぎ公平性の欠如を抑制することができる。定量的評価は、ユーザの業績を数値化して評価することができるので結果を明確にすることができる。
【0153】
このように、働き甲斐スコアによるユーザの評価は、定性的評価と定量的評価のバランスが取れているため、結果のみの評価に偏らず、ユーザの能力及び行動を公平に評価することができる。従って、働き甲斐スコアによるユーザの評価は、組織、企業に属するユーザの愛社精神及び忠誠心が増大し従業員ロイヤルティ4(図1参照)の向上に繋がるため、サービスプロフィットチェーンの好循環サイクルの促進に寄与するものである。
【0154】
また、上記した実施形態に係る成長支援装置20、成長支援方法、及び成長支援プログラムによれば、働き甲斐スコアの算出に、評価情報及び達成度情報に加えてユーザの従業員満足度を示すES情報をも加味するため、働き甲斐スコアによるユーザの評価は、ユーザの従業員満足度を更に上昇させようとするユーザの意欲に繋がるため、ユーザのモチベーションを高めることができる。
【0155】
また、上記した実施形態に係る成長支援装置20、成長支援方法、及び成長支援プログラムによれば、働き甲斐スコアの算出に、評価情報、達成度情報、及びユーザの従業員満足度に加えて、顧客満足度を示すCS情報をも加味するため、働き甲斐スコアによるユーザの評価は、ユーザに顧客の満足度を上昇させようとする意欲を惹起させるため、サービスプロフィットチェーンの好循環サイクルの促進に寄与するものである。
【0156】
なお、本発明は上記した実施形態に係る成長支援装置20、成長支援方法、及び成長支援プログラムに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、若しくは応用例により実施可能である。
【符号の説明】
【0157】
1 ループの開始
2 社内サービスの質
3 従業員満足度
4 従業員ロイヤルティ
5 従業員の生産性
6 サービスの価値
7 顧客満足度
8 顧客ロイヤルティ
9 売上拡大
10 利益向上
11 ループの終了
19 仮想プライベート領域
19a 第1パブリックサブネット
19b 第2パブリックサブネット
19c 第1プライベートサブネット
19d 第2プライベートサブネット
19e 踏み台サーバ
19f バッチサーバ
19g 第1APIサーバ
19h 第2APIサーバ
19i プライマリDBインスタンス
19j スタンバイDBインスタンス
19k ALB20 成長支援装置
20a 通信インターフェース
20b ROM(Read Only Memory)
20c RAM(Random Access Memory)
20d 記憶部
20e CPU(Central Processing Unit)
20f 入出力インターフェース
20g 入力装置
20g 出力装置
21 ネットワーク
22 表示部
22a 保存ボタン
22b ホームボタン
22c マンダラ表示ボタン
22d 評価表示ボタン
22e トーク表示ボタン
22f キャリアログ表示ボタン
22g 進捗状況表示バー
22h 進捗状況表示部
22i ユーザプロフィール表示部
22j ダッシュボード
22k 働き甲斐スコア表示部
22l 利益表示部
22m ES表示部
22n CS表示部
23 ソフトウエアキーボード
24 評価者用端末
25 事業担当者用端末
26 エンジニア用端末
27 店舗内端末
28 サーバ
29 仮想パブリック領域
29a ファイアウォール
29b Event Bridge
29c DNSウェブサービス
29d Cloud Watch
29e Security Manager
29f s3-protected
29g ECR
29h SES
29i Cloud Formation
30 目標取得部
31 中間目標取得部
32 行動目標提示部
33 評価取得部
34 達成度取得部
35 ES情報取得部
36 CS情報取得部
37 スコア算出部
38 スコア表示制御部
39 ゲージ部
40 第1マンダラ
41 目標
42 中間目標1
43 中間目標2
44 中間目標3
45 中間目標4
46 中間目標5
47 中間目標6
48 中間目標7
49 中間目標8
50 第2マンダラ
51 中間目標A
52 行動目標A-1
53 行動目標A-2
54 行動目標A-3
55 行動目標A-4
56 行動目標A-5
57 行動目標A-6
58 行動目標A-7
59 行動目標A-8
60 マンダラチャート
S12 目標設定ステップ
S13 自己評価の中間評価ステップ
S14 現場上司の中間評価ステップ
S15 自己評価の最終評価ステップ
S16 マネージャの最終評価ステップ
S17 人事担当者の最終評価確定ステップ
S31 行動目標取得ステップ
S32 行動目標提示ステップ
S33 評価取得ステップ
S34 達成度取得ステップ
S35 ES情報取得ステップ
S36 CS情報取得ステップ
S37 スコア算出ステップ
S38 スコア表示制御ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-10-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの成長を支援する成長支援装置であって、
前記ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得部と、
前記目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、前記ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、前記ユーザは前記目標を達成するための中間目標を前記候補の中から選択するものであって、前記ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得部と、
前記中間目標取得部が取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、前記ユーザが選択した前記中間目標を達成するために遂行するべき前記行動目標を前記ユーザ及び前記ユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示部と、
前記行動目標提示部によって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザに対する前記複数の評価者の評価を前記ユーザの得点とする評価情報として取得する評価取得部と、
前記行動目標提示部によって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザの行動の当該行動目標に対する達成度合いから算出される達成度を達成度情報として取得する達成度取得部と、
前記評価情報の前記ユーザの得点及び前記達成度情報の達成度合いから算出される達成度に基づいて、前記ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出部と、を備え
前記ユーザの前記目標、前記中間目標、及び前記行動目標は1つのマンダラチャートで表され、当該1つのマンダラチャートに対して前記目標取得部により取得された1の前記目標が設定され、当該1の目標に対して前記中間目標取得部により取得された8の前記中間目標が設定され、当該8の中間目標の各々に対して当該中間目標を達成するために遂行するべき予め定められた8の前記行動目標が設定される
ことを特徴とする成長支援装置。
【請求項2】
前記行動目標提示部は、前記目標を中心に配置し前記目標の周囲に8の前記中間目標を配置した第1マンダラの周囲に、前記中間目標を中心に配置し前記中間目標の周囲に8の前記行動目標を配置した第2マンダラを配置したマンダラチャートの表示態様で、前記行動目標を提示することを特徴とする請求項に記載の成長支援装置。
【請求項3】
前記ユーザの従業員満足度をES情報として取得するES情報取得部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項4】
前記ユーザの顧客の顧客満足度をCS情報として取得するCS情報取得部を更に備えることを特徴とする請求項に記載の成長支援装置。
【請求項5】
前記目標は、前記ユーザの次の職位等級への昇進であることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項6】
前記中間目標の候補は、当該中間目標に関連する前記目標を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動の行動特性を分析して設定した中間目標に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項7】
前記行動目標は、当該行動目標に関連する中間目標若しくは目標を優秀な成績で達成したハイパフォーマーの行動の行動特性を分析して設定されることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項8】
前記スコア算出部により算出された前記ユーザの前記働き甲斐スコアの値に比例してゲージ部の長さを伸長させることで当該値に関するグラフを表示するスコア表示制御部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の成長支援装置。
【請求項9】
ユーザの成長を支援する成長支援方法であって、
コンピュータに、
前記ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得ステップと、
前記目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、前記ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、前記ユーザは前記目標を達成するための中間目標を前記候補の中から選択するものであって、前記ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得ステップと、
前記中間目標取得ステップにおいて取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、前記ユーザが選択した前記中間目標を達成するために遂行するべき前記行動目標を前記ユーザ及び前記ユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示ステップと、
前記行動目標提示ステップによって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザに対する前記複数の評価者の評価を前記ユーザの得点とする評価情報として取得する評価取得ステップと、
前記行動目標提示ステップにおいて提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザの行動の当該行動目標に対する達成度合いから算出される達成度を達成度情報として取得する達成度取得ステップと、
前記評価情報の前記ユーザの得点及び前記達成度情報の達成度合いから算出される達成度に基づいて、前記ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出ステップと、を実行させ
前記ユーザの前記目標、前記中間目標、及び前記行動目標は1つのマンダラチャートで表され、当該1つのマンダラチャートに対して前記目標取得ステップにより取得された1の前記目標が設定され、当該1の目標に対して前記中間目標取得ステップにより取得された8の前記中間目標が設定され、当該8の中間目標の各々に対して当該中間目標を達成するために遂行するべき予め定められた8の前記行動目標が設定される
ことを特徴とする成長支援方法。
【請求項10】
ユーザの成長を支援する成長支援プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザが自ら達成するために設定した目標を取得する目標取得機能と、
前記目標を達成するために選択されるべき中間目標であって、前記ユーザの中間目標として選択されうる候補が予め設定され、前記ユーザは前記目標を達成するための中間目標を前記候補の中から選択するものであって、前記ユーザによって選択された中間目標を取得する中間目標取得機能と、
前記中間目標取得機能において取得した中間目標の達成のために遂行するべき行動目標が予め設定され、前記ユーザが選択した前記中間目標を達成するために遂行するべき前記行動目標を前記ユーザ及び前記ユーザを評価する複数の評価者に提示する行動目標提示機能と、
前記行動目標提示機能によって提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザに対する前記複数の評価者の評価を前記ユーザの得点とする評価情報として取得する評価取得機能と、
前記行動目標提示機能において提示された前記行動目標に基づいて行動する前記ユーザの行動の当該行動目標に対する達成度合いから算出される達成度を達成度情報として取得する達成度取得機能と、
前記評価情報の前記ユーザの得点及び前記達成度情報の達成度合いから算出される達成度に基づいて、前記ユーザの働き甲斐に関する得点を働き甲斐スコアとして算出するスコア算出機能と、を発揮させ
前記ユーザの前記目標、前記中間目標、及び前記行動目標は1つのマンダラチャートで表され、当該1つのマンダラチャートに対して前記目標取得機能により取得された1の前記目標が設定され、当該1の目標に対して前記中間目標取得機能により取得された8の前記中間目標が設定され、当該8の中間目標の各々に対して当該中間目標を達成するために遂行するべき予め定められた8の前記行動目標が設定される
ことを特徴とする成長支援プログラム。