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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001552
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】電子メール送信システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/14 20060101AFI20241225BHJP
   H04L 51/04 20220101ALI20241225BHJP
【FI】
H04L9/14
H04L51/04
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101191
(22)【出願日】2023-06-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月21日 掲載アドレスhttps://www.qualitia.com/jp/news/2022/06/21_1000.htmlにおいてウェブサイト掲載。 令和4年7月28日 掲載アドレスhttps://www.qualitia.com/jp/news/2022/07/28_1100.htmlにおいてウェブサイト掲載。 令和4年6月22日 掲載アドレスhttps://www.qualitia.com/jp/form/document_request/においてサービスカタログ(Active!gate SSサービスカタログ)及びリーフレット(PPAP対策&TLS確認機能リーフレット)の配布。 令和5年3月31日 株式会社クオリティア(東京都中央区日本橋茅場町3-11-10)においてリーフレット(よくわかる脱PPAPリーフレット)の配布。 令和4年7月28日 株式会社日本海洋科学(神奈川県川崎市幸区堀川町580番地)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 伊勢崎市民病院(群馬県伊勢崎市連取本町12番地1)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 株式会社調和技研(北海道札幌市北区北二十一条西12丁目2305)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 ソニービズネットワークス株式会社(東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 レバレジーズ株式会社(東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 東京カレンダー株式会社(東京都品川区大崎1丁目2番2号)においてサービス提供開始。 令和4年6月21日 ひまわりネットワーク株式会社(愛知県豊田市若草町3丁目32番地8)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 株式会社スタジオアリス(大阪府大阪市北区梅田1丁目8番17号)においてサービス提供開始。 令和4年11月1日 バリュエンスホールディングス株式会社(東京都港区南青山5丁目6番19号MA5)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 株式会社黒田生々堂(大阪府大阪市中央区南久宝寺町1丁目4番9号)においてサービス提供開始。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年1月4日 IMV株式会社(大阪府大阪市西淀川区竹島2丁目6番10号)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 株式会社ミツウロコグループホールディングス(東京都中央区京橋3丁目1番1号)においてサービス提供開始。 令和4年7月28日 株式会社よしもとアドミニストレーション(大阪府大阪市中央区難波千日前11番6号)においてサービス提供開始。 令和4年6月20日 掲載アドレスhttps://www.qualitia.com/jp/product/ag/tls-check.htmlにおいてウェブサイト掲載。 令和4年7月20日 掲載アドレスhttps://activegate-ss.jp/lp/においてウェブサイト掲載。 令和4年7月22日 掲載アドレスhttps://activegate-ss.jp/tls-check/においてウェブサイト掲載。 令和5年6月20日 掲載アドレスhttps://www.qualitia.com/jp/lp/ppap/においてウェブサイト掲載。 令和4年6月27日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220627webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年6月30日 株式会社クオリティアのウェブサイトのアドレスhttps://info.qualitia.co.jp/webinar_20220630において開催されたオンラインセミナーにて講演。 令和4年7月5日 ソニービズネットワークス株式会社の運営するウェブサイト「NURO Biz」のアドレスhttps://biz.nuro.jp/seminar/20220705/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年7月13日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220713webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年7月21日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220721webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年7月27日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220727webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年8月4日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220804webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年8月8日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220808webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年8月18日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220818webmicrosoft_365_ppapweb/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年8月26日 テクバン株式会社のウェブサイトのアドレスhttps://www.techvan.co.jp/event/20220826webmicrosoft_365_ppap_web/において開催されたウェブセミナーにて講演。 令和4年9月20日~9月20日 オンライン展示会名「fun to share!365 2022 VRmillion Virtual Seminar&Exhibition」、オンライン展示会サイトのアドレスhttps://www.kacoms.co.jp/event-funtoshare365/において開催されたセミナーにて講演。 令和4年10月7日 展示会「Security Days Fall 2022」、開催場所「JPタワーホール&カンファレンス(KITTE 4F)(東京都千代田区丸の内二丁目7番2号)」において講演。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年10月19日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_PJhFSGJMQzmS27iDpj1JTAにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年10月27日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_6eUEmVbmSaGLVdDO4TtetQにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年10月31日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_o037gcXsRFioMn-7KMjdYAにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年11月9日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Ks1DCH48TQWGXFYBQnPCLgにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年11月18日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_1kyhXL9BR2aYimDoPqlPfQにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年11月24日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_4fIn6DCCTs2jBb-HEtkzzwにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年11月8日 展示会「JPAAWG 5th General Meeting」、開催場所「出島メッセ長崎(長崎県長崎市尾上町5-1)」において講演。 令和4年12月1日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ioXij_69RVyjkj0UDV50nAにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年12月7日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_SMscHrQVT5yEuC52gyjRgQにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年12月14日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_jIX9ujaMTv-HZIst_euiNQにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和4年12月19日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ZEhfRdphTdqFDx9Sc8ubEgにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年1月17日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_MIVe5s12RNGB73MSDoy1vwにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年1月26日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ReESsItJSue4-nWGiK406gにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年1月31日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_XqdQ6_wrQhKyeBEHJUeAUAにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年2月21日 ウェブセミナー「ビジネス+ITセミナー PPAPからの脱却2023冬」、ウェブセミナーサイトのアドレスhttps://www.sbbit.jp/eventinfo/73887において講演。 令和5年2月8日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_oeSn6MMVSBedZ24A5aOQmQにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年2月13日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_MilykwIcTISiha9ie52fIQにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年2月17日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_vnIBt3gfTrK78SJH38JXMwにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年3月10日セミナー「FIT大阪フォーラム セキュリティセミナー」、開催場所「グランフロント大阪タワーC8FナレッジキャピタルカンファレンスルームRoom C01(大阪府大阪市北区大深町3-1)」において講演。 令和5年3月13日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_bzk5WhQ5T4qf_IvI5tRwdwにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年3月14日 Zoomアドレスhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_yRMdwfUTRlCpKKjnrqBA2gにおいてテクバン株式会社が開催したウェブセミナーにて講演。 令和5年3月24日 ウェブセミナー「DX(クラウド化)・スマホの時代を勝ち抜く メールサーバ環境ウェビナー」、ウェブセミナーサイトのアドレスhttps://biz.mxmobiling.co.jp/seminar/dx/において講演。 令和5年5月17日 ウェブセミナー「ビジネス+ITセミナー PPAPからの脱却2023春」、ウェブセミナーサイトのアドレスhttps://www.sbbit.jp/eventinfo/74777において講演。 令和4年9月20日 ウェブサイト「日経BP社 日経XTECH ACTIVE」、ウェブサイトのアドレスhttps://active.nikkeibp.co.jp/atcl/wp/b/22/09/12/02966/において資料掲載。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年9月28日 インターネットニュースサイト「ITmedia」、インターネットニュースサイトのアドレスhttps://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2209/28/news002.htmlに記事が掲載。 令和4年9月30日 ウェブサイト「日経BP社 日経XTECH ACTIVE」、ウェブサイトのアドレスhttps://active.nikkeibp.co.jp/atcl/sp/b/22/09/08/00771/において記事が掲載。 令和5年3月9日 ウェブサイト「日経BP社 日経XTECH ACTIVE」、ウェブサイトのアドレスhttps://active.nikkeibp.co.jp/atcl/wp/b/23/02/28/03419/において資料掲載。 令和5年3月27日インターネットニュースサイト「ビジネス+IT」、インターネットニュースサイトのアドレスhttps://www.sbbit.jp/article/sp/109178において記事が掲載。 令和5年3月27日インターネットニュースサイト「ビジネス+IT」、インターネットニュースサイトのアドレスhttps://www.sbbit.jp/movie/sp/13106において記事が掲載。 令和5年5月23日インターネットニュースサイト「ITmedia」、インターネットニュースサイトのアドレスhttps://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2305/17/news06.htmlにおいて記事が掲載。 令和5年6月13日 ウェブサイト「White Paper Download Center ホワイトペーパーダウンロードセンター」、ウェブサイトのアドレスhttps://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/73783において資料掲載。 令和4年7月14日~7月15日展示会「KANSAI Summer FESTA 2022」、開催場所「リコージャパン株式会社 本町橋事業所(大阪府大阪市中央区本町橋1-5本町橋タワー5F)」において展示。
(71)【出願人】
【識別番号】599121540
【氏名又は名称】株式会社クオリティア
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】松田 賢
(72)【発明者】
【氏名】村上 正幸
(57)【要約】
【課題】添付ファイルを安全に送信するとともに電子メールの不通が生じない電子メール送信システムを提供する。
【解決手段】電子メール送信システム2に含まれる送信側メールサーバ3は、送信メールに添付ファイルが添付されていると、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応しているか否かを確認する。TLSに対応している場合、添付ファイルを含む送信メールをTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出する。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、送信メールから分離された添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けて送出し、この添付ファイル格納サーバ4から添付ファイルを提供するか、又は、分離された添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して送信メールに再添付し、TLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、
前記送信側メールサーバは、
作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、
受け付けた前記送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する添付ファイル検出部と、
前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、
前記送信メールから前記添付ファイルを分離して前記添付ファイルと該添付ファイルが除かれた前記送信メールとに分割する添付ファイル分離部と、
前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの前記添付ファイルの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、
前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、
前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、
該暗号化通信判定処理制御部は、
前記添付ファイル検出部で前記送信メールに添付ファイルが添付されていると検出される場合、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、
取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記添付ファイルを含む前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出するとともに前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させることを特徴とする電子メール送信システム。
【請求項2】
前記添付ファイルを格納し該添付ファイルに対する提供要求に応じて格納されている前記添付ファイルを提供する添付ファイル格納サーバを備え、
該添付ファイル格納サーバは、
前記送信側メールサーバから送出される前記添付ファイルを受け付ける添付ファイル受付部と、
受け付けた前記添付ファイルを記憶する添付ファイル格納部と、
該添付ファイル格納部に記憶されている前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付ける添付ファイル提供要求受付部と、
前記提供要求を送出した要求元に前記添付ファイルを提供する添付ファイル提供部とを有し、
前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイルを前記添付ファイル格納サーバに向けて送出する添付ファイルアップロード部を有し、
さらに、前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用されるとともに前記パスワード付き圧縮ファイルを前記圧縮前の前記添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される圧縮解凍パスワードを生成する圧縮解凍パスワード生成部と、
生成された前記圧縮解凍パスワードを適用して前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに前記暗号化圧縮変換する添付ファイル圧縮部と、
該添付ファイル圧縮部で作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付する圧縮ファイル再添付部とを有し、
前記添付ファイル格納サーバは、
前記添付ファイルアップロード部から送出される前記添付ファイルを前記添付ファイル受付部で受け付け、受け付けた前記添付ファイルを前記添付ファイル格納部に記憶した後、前記添付ファイル提供要求受付部が前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付けると、前記添付ファイル提供部が前記提供要求を送出した前記要求元に前記添付ファイルを提供するようになっており、
前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイル圧縮部が、前記圧縮解凍パスワード生成部で生成された前記圧縮解凍パスワードを前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルに適用して前記パスワード付き圧縮ファイルを作成し、前記圧縮ファイル再添付部が、作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた送信メールに再度添付した後、前記パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを、前記非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出するようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法は、
前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記添付ファイルアップロード部から前記添付ファイル格納サーバに向けて送出させるか、又は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、該パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出させるかのいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項1に記載の電子メール送信システム。
【請求項3】
前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、
所定時間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項2に記載の電子メール送信システム。
【請求項4】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールの本文に文章を追記する送信メール本文追記部を有し、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信対応情報問合せ部が取得する前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報に基づいて、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しているか否かを示す文章を前記送信メールの本文に追記させるように前記送信メール本文追記部を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の電子メール送信システム。
【請求項5】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールを送出してきた前記差出人端末に通知をする差出人端末通知部を有し、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信経路を通して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに送出したか否かを示す内容を前記差出人端末に向けて通知させるように前記差出人端末通知部を制御することを特徴とする請求項4に記載の電子メール送信システム。
【請求項6】
差出人端末の電子メール送信状態を管理する管理者端末が前記送信側メールサーバに通信可能に接続されており、
前記送信側メールサーバは、
前記差出人端末から送出された前記送信メールの送信結果を前記管理者端末に通知する管理者端末通知部を有し、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かを示す内容を前記管理者端末通知部に向けて通知させるように前記管理者端末通知部を制御することを特徴とする請求項5に記載の電子メール送信システム。
【請求項7】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報を含む送信履歴情報を前記差出人端末から送出された前記送信メール毎に記憶する送信メール履歴記憶部と、
該送信メール履歴記憶部に記憶された複数の前記送信メールの前記送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する送信メール履歴レポート作成部と、
該送信メール履歴レポート作成部で作成された前記送信メール履歴レポートを提供する送信メール履歴レポート提供部とを有し、
前記送信メール履歴レポートには、
前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出された前記送信メールの件数である暗号化通信メール件数、前記非暗号化通信経路を通して送出された前記送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、前記送信メール全件数に対する前記暗号化通信メール件数や前記非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎又は/及び宛先毎に集計した個人データ、又は、複数の差出人又は/及び複数の宛先の前記個人データを集計した統計情報データを含むことを特徴とする請求項6に記載の電子メール送信システム。
【請求項8】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メール本文追記部が前記送信メールの本文に文章を追加した表示画面を疑似的に作成する疑似画面作成部と、
該疑似画面作成部により作成された前記送信メールの疑似画面を提供する疑似画面提供部とを有し、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しており前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しておらず前記送信メールが前記非暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面とを、前記送信メールの送出にかかわらず作成できることを特徴とする請求項4に記載の電子メール送信システム。
【請求項9】
差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、
前記送信側メールサーバは、
作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、
前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、
前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの前記送信メールの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、
前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、
前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、
該暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、
取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて、前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部に送出させることを特徴とする電子メール送信システム。
【請求項10】
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記送信メールの送出方法は、
所定時間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項9に記載の電子メール送信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
以前の電子メールシステムでは、メールサーバ間の通信経路が暗号化されておらず、平文の電子メールが通信されていた。電子メールに添付される添付ファイルには機密性の高い情報が含まることもあるため、添付ファイルの盗聴リスクを低減する試みとして、添付ファイルをパスワード付きのZIP暗号化ファイルに圧縮し、このZIPファイルを送信メールに添付して送信することが行われている。メール送信者は、ZIP暗号化ファイルを添付した電子メールを送信した後に、そのZIP暗号化ファイルを解凍するパスワードを記載した電子メールを改めて作成して同じ宛先に送信する。
【0003】
本発明者が実施した調査によると、今日では、メールサーバ間の通信経路の90%程度が暗号化されていることが確認されている。このメールサーバ間の暗号化には、TLS(Transport Layer Security)などの安全性の高い通信を行うプロトコルが用いられている。
【0004】
これまでにメールサーバ間の通信経路が暗号化されていることを利用する電子メールシステムがいくつか提案されており、例えば、下記特許文献1に記載されている電子メールサーバ装置が知られている。
【0005】
この電子メールサーバ装置は、送信先のメールサーバとの間でSSL(Secure Socket Layer)やTLSなどの安全な通信手順により通信可能であるかを判断して、通信可能であれば安全な通信手順により電子メールを配信する。一方、送信先のメールサーバとの間で安全な手順の通信ができない場合には、そのまま配信するか、または、配信を中止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006-345403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の電子メールサーバ装置では、安全な通信手順の通信ができない場合、安全な通信手順の通信によらずにそのまま配信するため盗聴リスクがあり、また、安全な通信手順の通信ができない場合に配信を中止すると、電子メールでの通信が不通になってしまうため、使い勝手がよくないという問題があった。
【0008】
電子メール本文に比べて添付ファイルに機密性の高い情報が含まれることが多いため、添付ファイルを安全に送信するとともに、電子メールの不通が生じない使い勝手のよい電子メール送信システムが求められていた。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、この発明の課題は、添付ファイルを安全に送信するとともに電子メールの不通が生じない電子メール送信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、前記送信側メールサーバは、作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、受け付けた前記送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する添付ファイル検出部と、前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、前記送信メールから前記添付ファイルを分離して前記添付ファイルと該添付ファイルが除かれた前記送信メールとに分割する添付ファイル分離部と、前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの前記添付ファイルの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、該暗号化通信判定処理制御部は、前記添付ファイル検出部で前記送信メールに添付ファイルが添付されていると検出される場合、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記添付ファイルを含む前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出するとともに前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記添付ファイルを格納し該添付ファイルに対する提供要求に応じて格納されている前記添付ファイルを提供する添付ファイル格納サーバを備え、該添付ファイル格納サーバは、前記送信側メールサーバから送出される前記添付ファイルを受け付ける添付ファイル受付部と、受け付けた前記添付ファイルを記憶する添付ファイル格納部と、該添付ファイル格納部に記憶されている前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付ける添付ファイル提供要求受付部と、前記提供要求を送出した要求元に前記添付ファイルを提供する添付ファイル提供部とを有し、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイルを前記添付ファイル格納サーバに向けて送出する添付ファイルアップロード部を有し、さらに、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用されるとともに前記パスワード付き圧縮ファイルを前記圧縮前の前記添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される圧縮解凍パスワードを生成する圧縮解凍パスワード生成部と、生成された前記圧縮解凍パスワードを適用して前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに前記暗号化圧縮変換する添付ファイル圧縮部と、該添付ファイル圧縮部で作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付する圧縮ファイル再添付部とを有し、前記添付ファイル格納サーバは、前記添付ファイルアップロード部から送出される前記添付ファイルを前記添付ファイル受付部で受け付け、受け付けた前記添付ファイルを前記添付ファイル格納部に記憶した後、前記添付ファイル提供要求受付部が前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付けると、前記添付ファイル提供部が前記提供要求を送出した前記要求元に前記添付ファイルを提供するようになっており、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイル圧縮部が、前記圧縮解凍パスワード生成部で生成された前記圧縮解凍パスワードを前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルに適用して前記パスワード付き圧縮ファイルを作成し、前記圧縮ファイル再添付部が、作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた送信メールに再度添付した後、前記パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを、前記非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出するようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記添付ファイルアップロード部から前記添付ファイル格納サーバに向けて送出させるか、又は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、該パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出させるかのいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、所定時間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールの本文に文章を追記する送信メール本文追記部を有し、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記暗号化通信対応情報問合せ部が取得する前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報に基づいて、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しているか否かを示す文章を前記送信メールの本文に追記させるように前記送信メール本文追記部を制御することを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールを送出してきた前記差出人端末に通知をする差出人端末通知部を有し、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記暗号化通信経路を通して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに送出したか否かを示す内容を前記差出人端末に向けて通知させるように前記差出人端末通知部を制御することを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の構成に加えて、差出人端末の電子メール送信状態を管理する管理者端末が前記送信側メールサーバに通信可能に接続されており、前記送信側メールサーバは、前記差出人端末から送出された前記送信メールの送信結果を前記管理者端末に通知する管理者端末通知部を有し、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かを示す内容を前記管理者端末通知部に向けて通知させるように前記管理者端末通知部を制御することを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報を含む送信履歴情報を前記差出人端末から送出された前記送信メール毎に記憶する送信メール履歴記憶部と、該送信メール履歴記憶部に記憶された複数の前記送信メールの前記送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する送信メール履歴レポート作成部と、該送信メール履歴レポート作成部で作成された前記送信メール履歴レポートを提供する送信メール履歴レポート提供部とを有し、前記送信メール履歴レポートには、前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出された前記送信メールの件数である暗号化通信メール件数、前記非暗号化通信経路を通して送出された前記送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、前記送信メール全件数に対する前記暗号化通信メール件数や前記非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎又は/及び宛先毎に集計した個人データ、又は、複数の差出人又は/及び複数の宛先の前記個人データを集計した統計情報データを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項4に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メール本文追記部が前記送信メールの本文に文章を追加した表示画面を疑似的に作成する疑似画面作成部と、該疑似画面作成部により作成された前記送信メールの疑似画面を提供する疑似画面提供部とを有し、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しており前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しておらず前記送信メールが前記非暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面とを、前記送信メールの送出にかかわらず作成できることを特徴とする。
【0018】
請求項9に係る発明は、差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、前記送信側メールサーバは、作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの前記送信メールの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、該暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて、前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部に送出させることを特徴とする。
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の構成に加えて、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記送信メールの送出方法は、所定時間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していることが確認されると、その暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して添付ファイルを含む送信メールが宛先側メールサーバに向けて送出され、一方、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないことが確認されると、添付ファイルが送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出されるとともに添付ファイルが除かれた送信メールが暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバに向けて送出される。このようになっているため、添付ファイルを安全に送信するとともに電子メールの不通が生じない電子メール送信システムが実現される。
【0021】
請求項2の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法が、添付ファイルを添付ファイル格納サーバに向けて送出してその添付ファイル格納サーバを介して添付ファイルを提供するか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、そのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバに向けて送出するかのいずれかとなる。このようになっているため、添付ファイルを安全に送信できる。添付ファイル格納サーバを用いる送出方法では、より高度の安全性が確保される。一方、パスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバに向けて送出する方法では添付ファイル格納サーバを設置する必要がなくなり、システム構成を簡素化できる。
【0022】
また、請求項2の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法が、添付ファイルを添付ファイル格納サーバに向けて送出してその添付ファイル格納サーバを介して添付ファイルを提供するか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、そのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバに向けて送出するかのいずれかを、選択可能に設定できる。このようになっているため、添付ファイルの送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【0023】
請求項3の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が複数あり多様な設定が可能である。また、ユーザのニーズに合わせた設定を柔軟に実現できる。
【0024】
また、請求項3の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が複数の選択の中から選択可能に設定できる。このようになっているため、送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【0025】
請求項4の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かを示す文章が送信メールの本文に追記されるため、送信メールを受け取ると、そのメールが暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を通して送られてきたのか否かを確認できる。
【0026】
請求項5の発明によれば、送信メールが暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を通して送出されたか否かを送信メールの差出人端末で確認できる。
【0027】
請求項6の発明によれば、送信メールが暗号化通信経路を通して送出されたか否かを管理者端末で確認できる。
【0028】
請求項7の発明によれば、作成された送信メール履歴レポートを確認することで、どの程度の送信メールが暗号化通信経路を通して送出されたのか等の履歴を詳細に分析できる。
【0029】
請求項8の発明によれば、宛先に届けられる送信メールの表示画面をあらかじめ確認できる。
【0030】
請求項9の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していることが確認されると、その暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して送信メールが宛先側メールサーバに向けて送出され、一方、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないことが確認されると、送信メールが送信メール送出設定保持部の設定に基づいて暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバに向けて送出される。このようになっているため、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているときには送信メールが暗号化通信により安全に送出され、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときは、あらかじめ設定された送出方法で送信メールが送出される。このため、送信メールの差出人や管理者は、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの安全性をあらかじめ把握することができる。また、電子メールの不通が生じない電子メール送信システムが実現できる。
【0031】
請求項10の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの送信メールの送出方法が複数あり多様な設定が可能である。また、送信メールの差出人や管理者等のユーザのニーズに合わせた設定を柔軟に実現できる。
【0032】
また、請求項10の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの送信メールの送出方法が複数の選択の中から選択可能に設定できる。このようになっているため、送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】この発明の実施の形態1に係る電子メール送信システムを含む電子メールシステムを概略的に示す構成ブロック図である。
図2】同実施の形態1に係る電子メール送信システムに含まれる送信側メールサーバの概略機能ブロック図である。
図3】同実施の形態1に係る電子メール送信システムにより提供される送信メール送出設定画面の概略図である。
図4】同実施の形態1に係る電子メール送信システムにより宛先に表示される電子メールの表示画面の例を示す概略図であり、(a)はTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送信されたメール画面、(b)はTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されたメール画面を示す図である。
図5】同実施の形態1に係る電子メール送信システムに含まれる添付ファイル格納サーバの概略機能ブロック図である。
図6】同実施の形態1に係る電子メール送信システムを含む電子メールシステムにおいて電子メールを送信する流れを示す概略図である。ただし、宛先側メールサーバがTLSに不対応の場合、添付ファイル格納サーバに添付ファイルを送出する流れを示す図である。
図7】同実施の形態1に係る電子メール送信システムを含む電子メールシステムにおいて電子メールを送信する流れを示す概略図である。ただし、宛先側メールサーバがTLSに不対応の場合、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、その圧縮ファイルを送信メールに添付し宛先側メールサーバに送出する流れを示す図である。
図8】この発明の実施の形態2に係る電子メール送信システムを含む電子メールシステムを概略的に示す構成ブロック図である。
図9】同実施の形態2に係る電子メール送信システムに含まれる送信側メールサーバの概略機能ブロック図である。
図10】同実施の形態2に係る電子メール送信システムを含む電子メールシステムにおいて電子メールを送信する流れを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[発明の実施の形態1]
この発明の実施の形態1について、図1図7を用いて説明する。
【0035】
図1は、この発明の実施の形態1に係る電子メール送信システム2を含む電子メールシステム1を概略的に示す構成ブロック図である。
【0036】
この電子メールシステム1は、送信側メールサーバ3、添付ファイル格納サーバ4及び宛先側メールサーバ7がインターネット等の通信回線9を介して接続されている。送信側メールサーバ3には、作成された送信メールが送出される差出人端末5と、差出人端末5の電子メール送信状態を管理する管理者端末6が通信可能に接続されている。宛先側メールサーバ7には、送信メールの宛先である宛先端末8が通信可能に接続されている。また、宛先端末8は、通信回線9にも接続されており、通信回線9を介して添付ファイル格納サーバ4に記憶されているファイルをダウンロードできるようになっている。
【0037】
送信側メールサーバ3、添付ファイル格納サーバ4及び宛先側メールサーバ7には、サーバ装置が用いられる。差出人端末5、管理者端末6及び宛先端末8には、PC(Personal Computer)やスマートホン、タブレットなどの情報端末が用いられ、それぞれ、図示しないCPU(Central Processing Unit)、不揮発性記憶装置である補助記憶装置、RAM(Random Access Memory)を含む制御部、表示部、入力部などを備える。
【0038】
また、送信側メールサーバ3と添付ファイル格納サーバ4を含むように電子メール送信システム2が構成される。
【0039】
電子メール送信システム2に含まれる送信側メールサーバ3が差出人端末5で作成された送信メールを受け付けると、受け付けた送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出する。宛先側メールサーバ7では、送信メールを受け付けて保管し、宛先端末8からの要求に応じて送信メールを宛先端末8に提供する。
【0040】
送信側メールサーバ3は、送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出し、添付されていると検出される場合、送信メールの宛先側メールサーバ7に問い合わせて、その宛先側メールサーバ7が暗号化通信に対応しているか否かを含む暗号化通信対応情報を取得する。「暗号化通信」としては、SSLやTLS等のどのような暗号化通信プロトコルであってもよいが、以下では、「暗号化通信」としてTLSの場合を例にとって説明する。
【0041】
取得したこの暗号化通信対応情報から宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していることが確認されると、添付ファイルを含む送信メールがTLSに基づいて暗号化されている暗号化通信経路を通して送信側メールサーバ3から宛先側メールサーバ7に向けて送出される。一方、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないことが確認されると、送信メールから分離された添付ファイルが送信側メールサーバ3の送信メール送出設定保持部304にあらかじめ設定された送出方法により送出されるとともに、添付ファイルが除かれた送信メールがTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に向けて送出される。
【0042】
送信メール送出設定保持部304に設定される添付ファイルの送出方法には、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に送出しこの添付ファイル格納サーバ4を介して添付ファイルを提供する方法、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化圧縮変換してこのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに再添付してTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に向けて送出する方法がある。パスワード付き圧縮ファイルとしては、例えば、パスワード付きZIP圧縮ファイルなどを用いることができる。
【0043】
添付ファイル格納サーバ4を用いる送出方法では、送信側メールサーバ3から送出される添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4で受け付け、受け付けた添付ファイルが記憶される。その後、添付ファイルの提供要求が宛先端末8から送出され添付ファイル格納サーバ4で受け付けられると、添付ファイル格納サーバ4は提供要求を送出した要求元である宛先端末8に添付ファイルを提供する。
【0044】
パスワード付き圧縮ファイルを送信メールに再添付する送出方法では、まず、送信側メールサーバ3で、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用される圧縮解凍パスワードを生成する。この圧縮解凍パスワードは、パスワード付き圧縮ファイルを圧縮前の添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される。
【0045】
次に、生成された圧縮解凍パスワードを送信メールから分離された添付ファイルに適用してパスワード付き圧縮ファイルを作成し、この作成されたパスワード付き圧縮ファイルを添付ファイルが除かれた送信メールに再度添付する。その後、パスワード付き圧縮ファイルが添付された送信メールがTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に向けて送出される。
【0046】
宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していれば、送信側メールサーバ3は、添付ファイルを含む送信メールをTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で安全に宛先側メールサーバ7に送出できる。
【0047】
一方、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していない場合、送信側メールサーバ3は、送信メールから分離した添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に送出して、この添付ファイル格納サーバ4から安全に添付ファイルを提供する。または、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化して安全に送出する。
【0048】
添付ファイル格納サーバ4に添付ファイルを送出して、この添付ファイル格納サーバ4から添付ファイルを提供する送出方法では添付ファイルをより安全性高く送信できる。一方の添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、送信メールに再添付して送出する方法では、添付ファイル格納サーバ4を設置する必要がなくシステム構成を簡素化できる。
【0049】
また、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していない場合であっても、添付ファイルが除かれた送信メールは、宛先側メールサーバ7に送出されるため、電子メールが不通になることがない。
【0050】
図2は、送信側メールサーバ3の概略機能ブロック図である。この送信側メールサーバ3は、制御部30、送信メール受付部32、宛先検出部34、送信メール送出部36、通信部38、「暗号化通信判定処理部」としてのTLS通信判定処理部300を含むように構成される。
【0051】
制御部30は、図示しないCPU、不揮発性記憶装置である補助記憶装置、RAMを含むように構成される。CPUは、プログラムの実行、演算処理、この送信側メールサーバ3を構成する各要素の制御などを行う。補助記憶装置には、CPUが実行するプログラムや登録データなどが記憶され、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などが用いられる。RAMは、CPUによるプログラムの実行や演算処理のワークエリアとして使用される。
【0052】
送信メール受付部32は、制御部30の制御に基づいて、差出人端末5から送出されてくる送信メールを受け付ける。この送信メールは、差出人端末5で作成される。宛先検出部34は、制御部30の制御に基づいて、送信メール受付部32で受け付けた送信メールの宛先を検出する。
【0053】
送信メール送出部36は、送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出する。この送信メール送出部36は、TLSにより暗号化されている暗号化通信経路を選択して送信メールを送出することができ、また、TLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して送信メールを送出することも可能である。
【0054】
通信部38は、送信側メールサーバ3の外部とのデータの送受信を行う。
【0055】
TLS通信判定処理部300は、暗号化通信判定処理制御部301、送信メール送出設定画面提供部302、送信メール送出設定受付部303、送信メール送出設定保持部304、添付ファイル検出部306、「暗号化通信対応情報問合せ部」としてのTLS通信対応情報問合せ部308、「暗号化通信対応状態判定部」としてのTLS通信対応状態判定部310、添付ファイル分離部312、圧縮解凍パスワード生成部314、添付ファイル圧縮部316、送信メール本文追記部318、圧縮ファイル再添付部320、パスワード記載メール作成部321、差出人端末通知部322、管理者端末通知部324、ダウンロードURL(Uniform Resource Locator)生成部326、ダウンロードパスワード生成部328、添付ファイルアップロード部330、送信メール履歴記憶部332、送信メール履歴提供部334、送信メール履歴レポート作成部336、送信メール履歴レポート提供部338、疑似画面作成部340、疑似画面提供部342を含むように構成される。
【0056】
このTLS通信判定処理部300は、送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出し、添付されていると検出される場合、送信メールの宛先側メールサーバ7に問い合わせて、その宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かの情報を含む「暗号化通信対応情報」としてのTLS通信対応情報を取得する。このTLS通信対応情報には、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かを識別する情報の他に、例えば、TLS暗号化のバージョン、TLSサーバ証明書、TLSサーバ証明書の有効期限、暗号スイート(Cipher suite)などが含まれる。取得したこのTLS通信対応情報から宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していることが確認されると、添付ファイルを含む送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出される。一方、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないことが確認されると、送信メール送出設定保持部304にあらかじめ設定されている添付ファイルの送出方法にしたがい、送信メールから分離された添付ファイルが添付ファイル格納サーバ4に向けて送出されるか、または、パスワード付き圧縮ファイルに暗号化圧縮変換された上で送信メールに再添付されて宛先側メールサーバ7に送出される。添付ファイルが除かれた送信メールについては、宛先側メールサーバ7に向けてTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して送出される。
【0057】
暗号化通信判定処理制御部301は、上述の制御部30により構成され、TLS通信判定処理部300の一連の動作の制御を行う。すなわち、この暗号化通信判定処理制御部301は、TLS通信判定処理部300に含まれる各要素の動作を制御する。この暗号化通信判定処理制御部301は、TLS通信対応情報問合せ部308で取得される宛先側メールサーバ7のTLS通信対応情報に基づいて添付ファイルの送出方法を切り替える。この送出方法には、添付ファイル格納サーバ4に向けて送出する方法や添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化圧縮変換した上で宛先側メールサーバ7に向けて送出する方法が含まれる。
【0058】
送信メール送出設定画面提供部302は、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法の設定と添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定を行う画面を提供する。
【0059】
図3は、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法の設定と添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定を行う送信メール送出設定画面345の概略図である。この送信メール送出設定画面345の上部には、添付ファイルの送出方法の設定部346、その下方には、添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定部347が配置されている。
【0060】
添付ファイルの送出方法の設定部346では、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法が選択可能に設定できるようになっている。この図に示すように、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けてアップロードして送出させるか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、このパスワード付き圧縮ファイルが再添付された送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出させるかのいずれかを選択して設定できる。
【0061】
添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定部347では、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が選択可能に設定できるようになっている。この図に示すように、上から下に向けて「所定時間保留して所定時間経過後に送信メールを送出する」、「送信メールのBcc(Blind Carbon Copy:ブラインド・カーボン・コピー)に所定の電子メールアドレスを追加した後に送信メールを送出する」、「送信メールの送出を中止する」、「所定の承認者の承認後に送信メールを送出する」、「送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する」、「送信メールを即時に送出する」の選択肢が配置されておりいずれかを選択して設定できる。
【0062】
また、「所定時間保留して所定時間経過後に送信メールを送出する」を選択する場合の保留時間を設定する欄、「送信メールのBccに電子メールアドレスを追加した後に送信メールを送出する」を選択する場合のBccに追加する電子メールアドレスを設定する欄、「承認者の承認後に送信メールを送出する」を選択する場合の承認者の電子メールアドレスを設定する欄、「送信メールを送出するとともに、通知先電子メールアドレスに通知する」を選択する場合の通知先電子メールアドレスを設定する欄が配置されている。
【0063】
この送信メール送出設定画面345は、差出人端末5や管理者端末6等に提供され、この設定画面345を通して、添付ファイルの送出方法の設定と添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定が行われる。
【0064】
図2に示す送信メール送出設定受付部303は、送信メール送出設定画面345により設定される宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法の設定と添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定を受け付ける。この送信メール送出設定受付部303で受け付けられる設定は、送信メール送出設定保持部304に設定され登録される。
【0065】
送信メール送出設定保持部304には、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの、添付ファイルの送信方法の設定や、添付ファイルが除かれた送信メールの送信方法の設定があらかじめ保持される。この設定は上述のように差出人端末5や管理者端末6から行うようにしてもよいし、電子メール送信システム2の導入時にあらかじめ設定しておくようにしてもよい。
【0066】
宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルの送信方法として、上述のように添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に送出し、添付ファイル格納サーバ4から提供するようにしてもよいし、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルにして宛先側メールサーバ7に向けて送出してもよい。
【0067】
また、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送信方法として、所定時間保留して所定時間経過後に送信メールを送出する、送信メールのBccに所定の電子メールアドレスを追加した後に送信メールを送出する、送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に送信メールを送出する、送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、送信メールを即時に送出する等の様々な設定が可能である。
【0068】
添付ファイル検出部306は、送信メール受付部32で受け付けた送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する。
【0069】
TLS通信対応情報問合せ部308は、送信メールの宛先側メールサーバ7に問い合わせ、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かの情報を含むTLS通信対応情報を取得する。例えば、宛先側メールサーバ7に対して、EHLOコマンドを送出して、そのコマンドに対する宛先側メールサーバ7からの応答を検出する。
【0070】
TLS通信対応状態判定部310は、TLS通信対応情報問合せ部308で取得されたTLS通信対応情報に基づいて、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かについて判定する。宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないと判定する条件として、TLSに不対応の場合だけでなく、TLSに対応していたとしても、暗号化バージョンが低い、証明書がroot(ルート証明書:root certificate)までたどれない、有効期限が切れている、脆弱なcipherを使用している等のセキュリティリスクが高い場合も含めるようにしてもよい。
【0071】
添付ファイル分離部312は、添付ファイル付きの送信メールについて、その送信メールから添付ファイルを分離して添付ファイルと添付ファイルが除かれた送信メールとに分割する。
【0072】
圧縮解凍パスワード生成部314は、分離した添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する際の圧縮解凍パスワードを生成する。また、この圧縮解凍パスワードは、パスワード付き圧縮ファイルを解凍する際のパスワードにもなっている。
【0073】
圧縮解凍パスワードの生成方法としては、例えば、ランダムに発生される文字列により生成する、差出人端末5から指定された文字列により生成する、ワンタイムパスワードを用いる等を指定できる。
【0074】
送信メールに複数の添付ファイルが添付されている場合、これら複数の添付ファイルを一つのパスワード付き圧縮ファイルにまとめるようにしてもよく、圧縮解凍パスワード生成部314で生成される1個の圧縮解凍パスワードによって複数の添付ファイルを圧縮するようにしてもよい。
【0075】
なお、圧縮解凍パスワードが記載された送信メールとは別個の圧縮解凍パスワード通知メールが送信側メールサーバ3で作成され、宛先側メールサーバ7に送出される。
【0076】
添付ファイル圧縮部316は、圧縮解凍パスワード生成部314で生成された圧縮解凍パスワードを適用して添付ファイルを暗号化圧縮変換してパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する。上述のように、送信メールに複数の添付ファイルが添付されている場合、これら複数の添付ファイルを一つの圧縮ファイルにまとめるようにしてもよい。
【0077】
なお、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していれば、安全性の高いTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して添付ファイルを宛先側メールサーバ7に送ることができ、また、添付ファイル格納サーバ4に添付ファイルを送出して記憶させ、添付ファイル格納サーバ4から添付ファイルを提供する送出経路でも高い安全性が確保される。このため、添付ファイルを含む送信メールをTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送出できる場合や、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けて送出する場合には、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化圧縮変換しなくても、添付ファイルが安全に送信される。したがって、そのような場合には、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化することは必須でなく、添付ファイルを暗号化圧縮変換せずにそのまま送信してもよい。
【0078】
送信メール本文追記部318は、暗号化通信判定処理制御部301の制御に基づいて、送信メールの本文に文章を追記する。TLS通信対応情報問合せ部308が取得する宛先側メールサーバ7のTLS通信対応情報に基づいて、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かを示す文章が送信メールの本文に追記される。例えば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合、「暗号化されたメールの通信経路(TLS通信)で送信されました。」や「本メールは、TLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されました。」等の文章が本文に追記される。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、「暗号化されていないメールの通信経路(TLS通信)で送信されました。」や「本メールは、TLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送信されました。」等の文章が本文に追記される。
【0079】
また、後述するダウンロードURL生成部326で生成される添付ファイル格納サーバ4における添付ファイルの所在(アドレス)を示すダウンロードURLや、ダウンロードパスワード生成部328で生成される添付ファイル格納サーバ4から添付ファイルをダウンロードする際のダウンロードパスワードなども、送信メール本文追記部318により送信メールの本文に追記される。
【0080】
図4は、この送信メール本文追記部318により追記された文章を含む送信メールの表示画面の例を示す概略図である。このような電子メールの表示画面が、宛先端末8に表示される。図4(a)はTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送信されたメール画面、(b)はTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されたメール画面を示す図である。その電子メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されたか、または、TLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送信されたかを表示する暗号化送信/非暗号化送信表示352や、添付ファイル格納サーバ4から添付ファイルをダウンロードすることを案内する添付ファイルダウンロード案内表示354、ダウンロードURLを表示するダウンロードURL表示356などにより、送信メール本文追記部318で追記される追記文章350が構成される。また、追記文章350の下方に、送信メール本文360が表示される。
【0081】
図2に示す圧縮ファイル再添付部320は、パスワード付き圧縮ファイルを添付ファイルが除かれた送信メールに再度添付する。
【0082】
パスワード記載メール作成部321は、圧縮解凍パスワード生成部314で生成された圧縮解凍パスワードを宛先端末8に通知するパスワード記載メール(圧縮解凍パスワード通知メール)を作成する。このパスワード記載メールには、圧縮解凍パスワードが記載される。そして、このパスワード記載メールは、差出人端末5からの送信メールとは、別便として、宛先側メールサーバ7に向けて送出される。
【0083】
差出人端末通知部322は、暗号化通信判定処理制御部301の制御に基づいて、送信メールを送出してきた差出人端末5に通知をする。送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出されたか否かを示す内容が差出人端末5に向けて通知される。例えば、送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出された場合、「暗号化されたメールの通信経路(TLS通信)で送信されました。」や「本メールは、TLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されました。」等の内容が差出人端末5に通知される。一方、送信メールがTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送出された場合、「暗号化されていないメールの通信経路(TLS通信)で送信されました。」や「本メールは、TLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送信されました。」等の内容が差出人端末5に通知される。
【0084】
管理者端末通知部324は、暗号化通信判定処理制御部301の制御に基づいて、差出人端末5から送出された送信メールの送信結果を管理者端末6に通知する。送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出されたか否かを示す内容が管理者端末6に向けて通知される。
【0085】
ダウンロードURL生成部326は、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けて送出し記憶させる際に、添付ファイル格納サーバ4における添付ファイルの所在(アドレス)を示すダウンロードURLを生成する。
【0086】
生成されたダウンロードURLは、送信メール本文追記部318により送信メールの本文に追記される。
【0087】
ダウンロードパスワード生成部328は、添付ファイル格納サーバ4に記憶されている添付ファイルをダウンロードする際のダウンロードパスワードを生成する。
【0088】
生成されたダウンロードパスワードは、送信メール本文追記部318により送信メールの本文に追記される。
【0089】
添付ファイルアップロード部330は、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けて送出する。この際に、ダウンロードURL生成部326で生成されたダウンロードURL及びダウンロードパスワード生成部328で生成されたダウンロードパスワードも添付ファイル格納サーバ4に送出される。
【0090】
送信メール履歴記憶部332は、差出人端末5から送出された送信メールの送信履歴情報を記憶する。送信履歴情報には、宛先側メールサーバ7のTLS通信対応情報やTLSに対応しているか否かの判定結果が含まれる。また、この送信履歴情報には、TLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報が含まれる。送信履歴情報は、差出人端末5から送出された送信メール毎に記憶される。
【0091】
送信メール履歴提供部334は、送信メール履歴記憶部332に記憶されている送信履歴情報を提供する。差出人端末5や管理者端末6から送られてくる送信履歴情報の提供要求に応じて、その要求元に向けて要求された送信履歴情報が提供される。
【0092】
送信メール履歴レポート作成部336は、送信メール履歴記憶部332に記憶された複数の送信メール毎の送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する。この送信メール履歴レポートには、TLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出された送信メールの件数である暗号化通信メール件数、TLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送出された送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、送信メール全件数に対する暗号化通信メール件数や非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎及び宛先毎に集計した個人データや、複数の差出人及び複数の宛先の個人データを集計した統計情報データが含まれる。また、この送信メール履歴レポートには、グラフ表示も含まれており、TLS通信により暗号化されている暗号化通信経路での通信またはTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路での通信における宛先・差出人毎の件数、割合などがグラフ形式で表示される。このグラフ表示としては、例えば、ヒートマップ生成や統計情報(統計図表)を表示させるようにしてもよい。ここで、統計図表とは、複数の統計データの整理や視覚化、分析などに用いられるグラフや表のことである。
【0093】
送信メール履歴レポート提供部338は、送信メール履歴レポート作成部336で作成された送信メール履歴レポートを提供する。管理者端末6からの送信メール履歴レポートの提供要求に応じて、その要求元である管理者端末6に向けて送信メール履歴レポートが提供される。そして、管理者端末6が送信メール履歴レポートを受け取ると、管理者端末6の画面に例えば、ヒートマップ生成や統計情報(統計図表)の表示を含む送信メール履歴レポートが表示される。
【0094】
疑似画面作成部340は、送信メール本文追記部318が送信メールの本文に文章を追記した表示画面を疑似的に作成する。この疑似画面作成部340は、差出人端末5からの送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送出されたと想定した場合、または、TLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送出されたと想定した場合について、送信メール本文追記部318による追記後のメール本文の文面が疑似的に構成された疑似画面を作成する。この疑似画面作成部340によれば、送信メールの送出の有無にかかわらず疑似画面を作成できる。
【0095】
また、この疑似画面作成部340は、添付ファイルが添付ファイル格納サーバ4に送出されたと想定したときの、送信メール本文追記部318によりダウンロードURLやダウンロードパスワードが追記されたメール本文の文面を疑似的に構成し、疑似画面を作成する。
【0096】
疑似画面提供部342は、疑似画面作成部340で作成された送信メールの疑似画面を提供する。管理者端末6からの疑似画面の提供要求に応じて、その要求元である管理者端末6に向けて疑似画面が提供される。そして、管理者端末6が疑似画面を受け取ると、管理者端末6の画面に疑似画面が表示される。このように、送信メールの送出を行うことなく、事前に疑似画面を確認できる。
【0097】
以上が送信側メールサーバ3の機能ブロック図の説明である。
【0098】
この送信側メールサーバ3において、暗号化通信判定処理制御部301は、添付ファイル検出部306で送信メールに添付ファイルが添付されていると検出される場合、TLS通信対応情報問合せ部308に宛先側メールサーバ7のTLS通信対応情報を取得させ、取得したTLS通信対応情報から宛先側メールサーバ7がTLSに対応していることが確認されると、添付ファイルを含む送信メールをTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を選択して宛先側メールサーバ7に向けて送信メール送出部36に送出させる。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないことが確認されると、送信メールから分離された添付ファイルを添付ファイルアップロード部330から添付ファイル格納サーバ4に送出するとともに、添付ファイルが除かれた送信メールをTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に向けて送信メール送出部36に送出させる。または、送信メールから分離された添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮し、このパスワード付き圧縮ファイルが再添付された送信メールをTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して送信メール送出部36から宛先側メールサーバ7に向けて送出させる。
【0099】
図5は、電子メール送信システム2に含まれる添付ファイル格納サーバ4の概略機能ブロック図である。この添付ファイル格納サーバ4は、添付ファイルを格納し、提供要求に応じて格納している添付ファイルを提供する。
【0100】
添付ファイル格納サーバ4は、添付ファイル格納サーバ制御部40、添付ファイル受付部41、添付ファイル格納部42、ダウンロードURL受付部43、ダウンロードパスワード受付部44、添付ファイル提供要求受付部45、ダウンロードパスワード確認部46、添付ファイル提供部47及び通信部48を含むように構成される。
【0101】
添付ファイル格納サーバ制御部40は、図示しないCPU、不揮発性記憶装置である補助記憶装置、RAMを含むように構成される。CPUは、プログラムの実行、演算処理を行い、添付ファイル格納サーバ制御部40がこの添付ファイル格納サーバ4を構成する各要素の制御などを行う。
【0102】
添付ファイル受付部41は、添付ファイル格納サーバ制御部40の制御に基づいて、送信側メールサーバ3から送出される添付ファイルを受け付ける。
【0103】
添付ファイル格納部42は、添付ファイル受付部41で受け付けた添付ファイルを記憶する。
【0104】
ダウンロードURL受付部43は、送信側メールサーバ3から送出されてくるダウンロードURLを受け付けて記憶する。
【0105】
添付ファイル格納部42に記憶されている添付ファイルは、ダウンロードURL受付部43で受け付けられたダウンロードURLと対応付けが行われ、添付ファイルとダウンロードURLとの対応付け情報が、添付ファイル格納部42に記憶される。そして、添付ファイルの要求元である外部の宛先端末8などからこのダウンロードURLにアクセスされると、このダウンロードURLに対応付けられている添付ファイルがダウンロードされるようになっている。
【0106】
ダウンロードパスワード受付部44は、送信側メールサーバ3から送出されてくるダウンロードパスワードを受け付けて記憶する。このダウンロードパスワードは、添付ファイルをダウンロードする際に入力が要求されるパスワードであり、入力されたパスワードと一致すれば、ダウンロードが許可される。
【0107】
添付ファイル提供要求受付部45は、宛先端末8など外部からの添付ファイルの提供要求を受け付ける。この提供要求は、提供要求元である外部からダウンロードURLにアクセスすることにより発生する。
【0108】
ダウンロードパスワード確認部46は、添付ファイルの提供要求元から送出される入力ダウンロードパスワードを受け付け、受け付けた入力パスワードと、ダウンロードパスワード受付部44で受け付けたダウンロードパスワードとを比較して、一致していれば添付ファイルのダウンロードを許可し、不一致であればダウンロードを禁止する。
【0109】
添付ファイル提供部47は、提供要求を送出した要求元に添付ファイルをダウンロードにより提供する。
【0110】
通信部48は、外部とのデータの送受信を行う。
【0111】
送信側メールサーバ3により宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないことが確認されると、送信側メールサーバ3の暗号化通信判定処理制御部301は、送信メールから分離された添付ファイルを添付ファイルアップロード部330から添付ファイル格納サーバ4に向けて送出する。
【0112】
添付ファイル格納サーバ4では、送信側メールサーバ3から送出されてくる添付ファイルを添付ファイル受付部41で受け付け、受け付けた添付ファイルを添付ファイル格納部42に記憶する。このようにして添付ファイルが添付ファイル格納部42に記憶された後に、例えば、宛先端末8等がダウンロードURLにアクセスして添付ファイルの提供要求が送出されると、この提供要求を添付ファイル提供要求受付部45が受け付ける。続いて、提供要求元である宛先端末8等から入力ダウンロードパスワードが送出されると、ダウンロードパスワード確認部46で受け付け、正しいダウンロードパスワードと一致するか判定される。一致する場合、添付ファイルのダウンロードが許可され、添付ファイル提供部47から提供要求の要求元である宛先端末8等に添付ファイルが提供される。
【0113】
次に、本発明の実施の形態1に係る電子メール送信システム2を含む電子メールシステム1の動作について説明する。
【0114】
図6は、この電子メールシステム1において電子メールを送信する流れを示す概略図である。ただし、宛先側メールサーバ7がTLSに不対応の場合、添付ファイル格納サーバ4に添付ファイルを送出する流れを示す図である。また、宛先側メールサーバ7がTLSに不対応の場合、添付ファイルが除かれた送信メールが即時に送出される設定の流れを示す図である。
【0115】
まず、差出人端末5を用いて送信メールが作成され(ステップS100)、作成された送信メールが送信側メールサーバ3に送出される(ステップS101)。
【0116】
送信側メールサーバ3は、差出人端末5から送出される送信メールを受け付け(ステップS200)、受け付けた送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検査する(ステップS201)。
【0117】
添付ファイルが添付されていない場合(ステップS201のNoの場合)には、受け付けた送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出する(ステップS230)。
【0118】
一方、添付ファイルが添付されている場合(ステップS201のYesの場合)、送信側メールサーバ3は、宛先側メールサーバ7に対してTLSに対応しているか否か等について問合せを行う(ステップS202)。宛先側メールサーバ7が、この問合せを受け付ける(ステップS400)と、TLS通信対応情報を送信側メールサーバ3に向けて送出する(ステップS401)。
【0119】
送信側メールサーバ3がTLS通信対応情報を取得する(ステップS203)と、取得したTLS通信対応情報に基づいて、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かについて判定する(ステップS204)。
【0120】
宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合(ステップS204のYesの場合)、送信メールの本文にこの送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されることが追記される(ステップS220)。その後、添付ファイルを含む送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される(ステップS221)。そして、添付ファイルを含む送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される(ステップS222)。
【0121】
一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合(ステップS204のNoの場合)、送信メールの本文にTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路でこの送信メールが送信されることが追記される(ステップS205)。その後、送信メールから添付ファイルが分離され(ステップS206)、分離された添付ファイルが添付ファイル格納サーバ4に送出される(ステップS207)。添付ファイル格納サーバ4では、送出された添付ファイルを受け付け(ステップS300)、記憶する(ステップS301)。
【0122】
続いて、送信側メールサーバ3では、添付ファイルが除かれた送信メールをTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出する(ステップS208)。その後、添付ファイルが除かれた送信メールが暗号化されずに送出されたことが差出人端末5に通知される(ステップS209)。
【0123】
宛先側メールサーバ7は、添付ファイルが除かれた送信メールを送信側メールサーバ3から受け付けると、その送信メールを保管する(ステップS402)。送信メールの宛先である宛先端末8が宛先側メールサーバ7に対して送信メールの閲覧を要求すると、宛先側メールサーバ7は保管しているその宛先端末8宛の送信メールを宛先端末8に送出する(ステップS403)。
【0124】
宛先端末8は、宛先側メールサーバ7から送られてくる送信メールを受信(ステップS500)して画面に表示する。宛先端末8が添付ファイル格納サーバ4に記憶されている添付ファイルの提供要求を行う(ステップS501)と、この提供要求を受け付けた添付ファイル格納サーバ4(ステップS302)が、その提供要求に応じて、添付ファイルを提供する(ステップS303)。添付ファイルの提供要求元である宛先端末8は、添付ファイルを受け付け(ステップS502)、閲覧する。
【0125】
なお、添付ファイルが添付されていない場合(ステップS201のNoの場合)の送信メールの送出(ステップS230)において、送信側メールサーバ3は、宛先側メールサーバ7に対してTLSに対応しているか否かについて問合せを行い、宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合、送信メールの本文にこの送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されることが追記される。そして、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される。その後、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、送信メールの本文にTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路でこの送信メールが送信されることが追記される。そして、送信メールがTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される。その後、送信メールが暗号化されずに送出されたことが差出人端末5に通知される。
【0126】
図7は、この電子メールシステム1において電子メールを送信する流れを示す概略図である。ただし、宛先側メールサーバ7がTLSに不対応の場合、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、その圧縮ファイルを送信メールに再添付し宛先側メールサーバ7に送出する流れを示す図である。また、宛先側メールサーバ7がTLSに不対応の場合、パスワード付き圧縮ファイルを添付した送信メールが即時に送出される設定の流れを示す図である。
【0127】
まず、差出人端末5を用いて送信メールが作成され(ステップS150)、作成された送信メールが送信側メールサーバ3に送出される(ステップS151)。
【0128】
送信側メールサーバ3は、差出人端末5から送出される送信メールを受け付け(ステップS250)、受け付けた送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検査する(ステップS251)。
【0129】
添付ファイルが添付されていない場合(ステップS251のNoの場合)、受け付けた送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出する(ステップS280)。
【0130】
一方、添付ファイルが添付されている場合(ステップS251のYesの場合)、送信側メールサーバ3は、宛先側メールサーバ7に対してTLSに対応しているか否か等について問合せを行う(ステップS252)。宛先側メールサーバ7が、この問合せを受け付ける(ステップS450)と、TLS通信対応情報を送信側メールサーバ3に向けて送出する(ステップS451)。
【0131】
送信側メールサーバ3がTLS通信対応情報を取得する(ステップS253)と、取得したTLS通信対応情報に基づいて、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かについて判定する(ステップS254)。
【0132】
宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合(ステップS254のYesの場合)、送信メールの本文にこの送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されることが追記される(ステップS270)。その後、添付ファイルを含む送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される(ステップS271)。そして、添付ファイルを含む送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される(ステップS272)。
【0133】
一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合(ステップS254のNoの場合)、送信メールの本文にTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路でこの送信メールが送信されることが追記される(ステップS255)。その後、送信メールから添付ファイルが分離され(ステップS256)、圧縮解凍パスワード生成部314で圧縮解凍パスワードが生成される(ステップS257)。次に、生成された圧縮解凍パスワードを適用して添付ファイルを暗号化圧縮変換してパスワード付き圧縮ファイルを生成する(ステップS258)。このパスワード付き圧縮ファイルが送信メールに再添付され(ステップS259)、この圧縮ファイルを添付した送信メールがTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される(ステップS260)。続いて、圧縮解凍パスワードが記載されたメールが送信側メールサーバ3から宛先側メールサーバ7に送出される(ステップS261)。その後、パスワード付き圧縮ファイルが添付された送信メールがTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される(ステップS262)。
【0134】
宛先側メールサーバ7は、パスワード付き圧縮ファイルが添付された送信メールと圧縮解凍パスワードが記載されたメールを送信側メールサーバ3から受け付けると、その送信メールを保管する(ステップS452)。送信メールの宛先である宛先端末8が宛先側メールサーバ7に対して送信メールの閲覧を要求すると、宛先側メールサーバ7は保管しているその宛先端末8宛の送信メールを宛先端末8に送出する(ステップS453)。
【0135】
宛先端末8は、宛先側メールサーバ7から送られてくるパスワード付き圧縮ファイルが添付された送信メールと圧縮解凍パスワードが記載されたメールを受信する(ステップS550)。そして、圧縮解凍パスワードを適用してパスワード付き圧縮ファイルを解凍して圧縮前の添付ファイルに復号化解凍変換する(ステップS551)。この解凍処理により、宛先端末8で解凍された添付ファイルが閲覧できるようになる。
【0136】
なお、添付ファイルが添付されていない場合(ステップS251のNoの場合)の送信メールの送出(ステップS280)において、送信側メールサーバ3は、宛先側メールサーバ7に対してTLSに対応しているか否かについて問合せを行い、宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合、送信メールの本文にこの送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されることが追記される。そして、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される。その後、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、送信メールの本文にTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路でこの送信メールが送信されることが追記される。そして、送信メールがTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される。その後、送信メールが暗号化されずに送出されたことが差出人端末5に通知される。
【0137】
次に、本発明の実施の形態1の効果について説明する。
【0138】
本実施の形態1によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していることが確認されると、TLSにより暗号化されている暗号化通信経路を選択して添付ファイルを含む送信メールが宛先側メールサーバ7に向けて送出され、一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないことが確認されると、添付ファイルが送信メール送出設定保持部304の設定に基づいて送出されるとともに添付ファイルが除かれた送信メールがTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に向けて送出される。このようになっているため、添付ファイルを安全に送信するとともに電子メールの不通が生じない電子メール送信システムが実現される。
【0139】
また、本実施の形態1によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときの添付ファイルの送出方法が、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けて送出してその添付ファイル格納サーバ4を介して添付ファイルを提供するか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、そのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバ7に向けて送出するかのいずれかとなる。このようになっているため、添付ファイルを安全に送信できる。添付ファイル格納サーバ4を用いる送出方法では、より高度の安全性が確保される。一方、パスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバ7に向けて送出する方法では添付ファイル格納サーバ4を設置する必要がなくなり、システム構成を簡素化できる。
【0140】
また、本実施の形態1によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときの添付ファイルの送出方法が、添付ファイルを添付ファイル格納サーバ4に向けて送出してその添付ファイル格納サーバ4を介して添付ファイルを提供するか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、そのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバ7に向けて送出するかのいずれかを、選択可能に設定できる。このようになっているため、添付ファイルの送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【0141】
また、本実施の形態1によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が複数あり多様な設定が可能である。また、ユーザのニーズに合わせた設定を柔軟に実現できる。
【0142】
また、本実施の形態1によれば、TLSに対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が複数の選択の中から選択可能に設定できる。このようになっているため、送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【0143】
また、本実施の形態1によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かを示す文章が送信メールの本文に追記されるため、送信メールを受け取ると、そのメールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して送られてきたのか否かを確認できる。
【0144】
また、本実施の形態1によれば、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して送出されたか否かを送信メールの差出人端末5で確認できる。
【0145】
また、本実施の形態1によれば、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して送出されたか否かを管理者端末6で確認できる。
【0146】
また、本実施の形態1によれば、作成された送信メール履歴レポートを確認することで、どの程度の送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して送出されたのか等の履歴を詳細に分析できる。
【0147】
また、本実施の形態1によれば、宛先に届けられる送信メールの表示画面をあらかじめ確認できる。
【0148】
[発明の実施の形態2]
上述の本発明の実施の形態1では、送信メールに添付ファイルが添付されていると検出された場合に、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応しているか否かを判定するように構成されている。
【0149】
本発明の実施の形態2では、添付ファイルの有無にかかわらず、送信メールの送出時に宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応しているか否かを判定するように構成される。以下に、本発明の実施の形態2に係る電子メール送信システム2Aについて説明をするが、上述の実施の形態1に係る電子メールシステム1や電子メール送信システム2と同一又は類似の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0150】
この発明の実施の形態2について、図8図10を用いて説明する。
【0151】
図8は、この発明の実施の形態2に係る電子メール送信システム2Aを含む電子メールシステム1Aを概略的に示す構成ブロック図である。
【0152】
本発明の実施の形態1に係る電子メールシステム1の構成(図1参照)から添付ファイル格納サーバ4が除かれた構成になっている。
【0153】
この電子メール送信システム2Aは、差出人端末5で作成された送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出する送信側メールサーバ3Aを含んでいる。
【0154】
図9は、送信側メールサーバ3Aの概略機能ブロック図である。本発明の実施の形態1に係る送信側メールサーバ3の構成(図2参照)から添付ファイル格納サーバ4に関連する、ダウンロードURL生成部326、ダウンロードパスワード生成部328、添付ファイルアップロード部330などの要素が取り除かれている。
【0155】
送信側メールサーバ3が宛先側メールサーバ7に向けて送信メールを送出するのに先立って、送信側メールサーバ3は、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かを判定する。宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合、送信側メールサーバ3は、TLS通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して送信メールを送出する。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、送信側メールサーバ3は、送信メール送出設定保持部304にあらかじめ設定されている送信メールの送出方法に基づいて送信メールを送出する。
【0156】
送信メール送出設定画面提供部302は、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの送信メールの送出方法の設定を行う画面を提供する。具体的には、図3に示した送信メール送出設定画面345のうちの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法の設定部347と同様の設定選択項目が、送信メールの送出方法として画面表示される。この画面から入力操作することにより、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの送信メールの送出方法が選択可能に設定できる。
【0157】
送信メールの送出方法として、「所定時間保留して所定時間経過後に送信メールを送出する」、「送信メールのBccに所定の電子メールアドレスを追加した後に送信メールを送出する」、「送信メールの送出を中止する」、「所定の承認者の承認後に送信メールを送出する」、「送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する」、「送信メールを即時に送出する」の選択肢が配置されておりいずれかを選択して設定できる。
【0158】
この送信メール送出設定画面は、差出人端末5や管理者端末6等に提供され、この設定画面を通して、送信メールの送出方法の設定が行われる。
【0159】
送信メール送出設定受付部303は、送信メール送出設定画面により設定される宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの送信メールの送出方法の設定を受け付ける。この送信メール送出設定受付部303で受け付けられる設定は、送信メール送出設定保持部304に設定され登録される。
【0160】
また、送信メールに添付ファイルが添付されている場合、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していれば、添付ファイルを含む送信メールがTLSに基づいて暗号化されている暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出される。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化圧縮変換し、このパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに再添付して、TLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路で宛先側メールサーバ7に送出される。続いて、同じ宛先の圧縮解凍パスワードが記載された電子メールが宛先側メールサーバ7に送出される。
【0161】
宛先側メールサーバ7がTLSに対応していれば、TLSにより暗号化されている暗号化通信経路で安全に送出されるし、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに暗号化圧縮変換して送出するため、添付ファイルを安全に送出できる。
【0162】
送信側メールサーバ3Aは、作成された送信メールを差出人端末5から受け付ける送信メール受付部32と、送信メールの宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かの情報を含むTLS通信対応情報を宛先側メールサーバ7から取得するTLS通信対応情報問合せ部308と、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときの送信メールの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部304と、送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送出する送信メール送出部36と、TLS通信対応情報問合せ部308で取得されたTLS通信対応情報に基づいて送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部301とを有する。
【0163】
この暗号化通信判定処理制御部301は、TLS通信対応情報問合せ部308に宛先側メールサーバ7のTLS通信対応情報を取得させ、取得したTLS通信対応情報から宛先側メールサーバ7がTLSに対応していることが確認されると、TLSにより暗号化されている暗号化通信経路を選択して送信メールを宛先側メールサーバ7に向けて送信メール送出部36に送出させる。一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないことが確認されると、送信メール送出設定保持部304の設定に基づいて、送信メールをTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して送信メール送出部36に送出させる。
【0164】
送信メール送出設定保持部304に設定される送信メールの送出方法は、所定時間保留して所定時間経過後に送信メールを送出する、送信メールのBccに所定の電子メールアドレスを追加した後に送信メールを送出する、送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に送信メールを送出する、送信メールを送出するとともにあらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定される。
【0165】
次に、本発明の実施の形態2に係る電子メール送信システム2Aを含む電子メールシステム1Aの動作について説明する。
【0166】
図10は、この電子メールシステム1Aにおいて電子メールを送信する流れを示す概略図である。
【0167】
まず、差出人端末5を用いて送信メールが作成され(ステップS600)、作成された送信メールが送信側メールサーバ3Aに送出される(ステップS601)。
【0168】
送信側メールサーバ3Aが、差出人端末5から送出される送信メールを受け付ける(ステップS700)と、宛先側メールサーバ7に対してTLSに対応しているか否か等について問合せを行う(ステップS701)。宛先側メールサーバ7が、この問合せを受け付ける(ステップS800)と、TLS通信対応情報を送信側メールサーバ3Aに向けて送出する(ステップS801)。
【0169】
送信側メールサーバ3がTLS通信対応情報を取得する(ステップS702)と、取得したTLS通信対応情報に基づいて、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているか否かについて判定する(ステップS703)。
【0170】
宛先側メールサーバ7がTLSに対応している場合(ステップS703のYesの場合)、送信メールの本文にこの送信メールがTLS通信により暗号化されている暗号化通信経路で送信されることが追記される(ステップS710)。その後、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に送出される(ステップS711)。そして、送信メールがTLSにより暗号化されている暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される(ステップS712)。
【0171】
一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していない場合(ステップS703のNoの場合)、送信メールの本文にTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路でこの送信メールが送信されることが追記される(ステップS704)。その後、送信メール送出設定保持部304に設定される送信メールの送出方法により宛先側メールサーバ7に送出される(ステップS705)。ただし、送信メール送出設定保持部304の設定によっては、送信メールの送出が中止される場合もある。送信メール送出設定保持部304に設定される送信メールの送出方法は、(1)所定時間保留して所定時間経過後に送信メールを送出する、(2)送信メールのBccに所定の電子メールアドレスを追加した後に送信メールを送出する、(3)送信メールの送出を中止する、(4)所定の承認者の承認後に送信メールを送出する、(5)送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、(6)送信メールを即時に送出する、のいずれかである。
【0172】
その後、送信メールがTLS通信により暗号化されていない非暗号化通信経路で送出されたことが差出人端末5に通知される(ステップS706)。
【0173】
宛先側メールサーバ7は、送信メールを送信側メールサーバ3Aから受け付けると、その送信メールを保管する(ステップS802)。送信メールの宛先である宛先端末8が宛先側メールサーバ7に対して送信メールの閲覧を要求すると、宛先側メールサーバ7は保管しているその宛先端末8宛の送信メールを宛先端末8に送出する(ステップS803)。
【0174】
宛先端末8は、送出された送信メールを受信する(ステップS900)。
【0175】
次に、本発明の実施の形態2の効果について説明する。
【0176】
本実施の形態2によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していることが確認されると、TLSにより暗号化されている暗号化通信経路を選択して送信メールが宛先側メールサーバ7に向けて送出され、一方、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないことが確認されると、送信メールが送信メール送出設定保持部304の設定に基づいてTLSにより暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバ7に向けて送出される。このようになっているため、宛先側メールサーバ7がTLSに対応しているときには送信メールがTLS通信により安全に送出され、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときは、あらかじめ設定された送出方法で送信メールが送出される。このため、送信メールの差出人や管理者は、宛先側メールサーバ7がTLS通信に対応していないときの安全性をあらかじめ把握することができる。また、電子メールの不通が生じない電子メール送信システムが実現できる。
【0177】
また、本実施の形態2によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときの送信メールの送出方法が複数あり多様な設定が可能である。また、送信メールの差出人や管理者等のユーザのニーズに合わせた設定を柔軟に実現できる。
【0178】
また、本実施の形態2によれば、宛先側メールサーバ7がTLSに対応していないときの送信メールの送出方法が複数の選択の中から選択可能に設定できる。このようになっているため、送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【符号の説明】
【0179】
1,1A…電子メールシステム、2,2A…電子メール送信システム、3,3A…送信側メールサーバ、4…添付ファイル格納サーバ、5…差出人端末、6…管理者端末、7…宛先側メールサーバ、8…宛先端末、9…通信回線、30…制御部、32…送信メール受付部、34…宛先検出部、36…送信メール送出部、38…通信部、300,300A…TLS通信判定処理部(暗号化通信判定処理部)、301…暗号化通信判定処理制御部、302…送信メール送出設定画面提供部、303…送信メール送出設定受付部、304…送信メール送出設定保持部、306…添付ファイル検出部、308…TLS通信対応情報問合せ部(暗号化通信対応情報問合せ部)、310…TLS通信対応状態判定部(暗号化通信対応状態判定部)、312…添付ファイル分離部、314…圧縮解凍パスワード生成部、316…添付ファイル圧縮部、318…送信メール本文追記部、320…圧縮ファイル再添付部、321…パスワード記載メール作成部、322…差出人端末通知部、324…管理者端末通知部、326…ダウンロードURL生成部、328…ダウンロードパスワード生成部、330…添付ファイルアップロード部、332…送信メール履歴記憶部、334…送信メール履歴提供部、336…送信メール履歴レポート作成部、338…送信メール履歴レポート提供部、340…疑似画面作成部、342…疑似画面提供部、350…追記文章、352…暗号化送信/非暗号化送信表示、354…添付ファイルダウンロード案内表示、356…ダウンロードURL表示、360…メール本文、40…添付ファイル格納サーバ制御部、41…添付ファイル受付部、42…添付ファイル格納部、43…ダウンロードURL受付部、44…ダウンロードパスワード受付部、45…添付ファイル提供要求受付部、46…ダウンロードパスワード確認部、47…添付ファイル提供部、48…通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、
所定時間の間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項2に記載の電子メール送信システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項7】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報を含む送信履歴情報を前記差出人端末から送出された前記送信メール毎に記憶する送信メール履歴記憶部と、
該送信メール履歴記憶部に記憶された複数の前記送信メールの前記送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する送信メール履歴レポート作成部と、
該送信メール履歴レポート作成部で作成された前記送信メール履歴レポートを提供する送信メール履歴レポート提供部とを有し、
前記送信メール履歴レポートには、
前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出された前記送信メールの件数である暗号化通信メール件数、前記非暗号化通信経路を通して送出された前記送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、前記送信メール全件数に対する前記暗号化通信メール件数や前記非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎又は/及び宛先毎に集計した個人データ、又は、複数の差出人又は/及び複数の宛先の前記個人データを集計した統計情報データを含むことを特徴とする請求項6に記載の電子メール送信システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項10】
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記送信メールの送出方法は、
所定時間の間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項9に記載の電子メール送信システム。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、所定時間の間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報を含む送信履歴情報を前記差出人端末から送出された前記送信メール毎に記憶する送信メール履歴記憶部と、該送信メール履歴記憶部に記憶された複数の前記送信メールの前記送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する送信メール履歴レポート作成部と、該送信メール履歴レポート作成部で作成された前記送信メール履歴レポートを提供する送信メール履歴レポート提供部とを有し、前記送信メール履歴レポートには、前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出された前記送信メールの件数である暗号化通信メール件数、前記非暗号化通信経路を通して送出された前記送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、前記送信メール全件数に対する前記暗号化通信メール件数や前記非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎又は/及び宛先毎に集計した個人データ、又は、複数の差出人又は/及び複数の宛先の前記個人データを集計した統計情報データを含むことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の構成に加えて、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記送信メールの送出方法は、所定時間の間保留して該所定時間経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、
前記送信側メールサーバは、
作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、
受け付けた前記送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する添付ファイル検出部と、
前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、
前記送信メールから前記添付ファイルを分離して前記添付ファイルと該添付ファイルが除かれた前記送信メールとに分割する添付ファイル分離部と、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないときの前記添付ファイルの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、
前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、
前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、
該暗号化通信判定処理制御部は、
前記添付ファイル検出部で前記送信メールに前記添付ファイルが添付されていると検出される場合、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、
取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記添付ファイルを含む前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出するとともに前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させるようになっており、
前記暗号化通信対応情報には、
前記暗号化通信の暗号化バージョン及び前記暗号化通信の暗号スイートが含まれており、
前記暗号化バージョン、及び、前記暗号スイートに含まれるcipherに基づいてセキュリティリスクが高いと判定されると、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応している場合であっても、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないものとして前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出させることを特徴とする電子メール送信システム。
【請求項2】
前記添付ファイルを格納し該添付ファイルに対する提供要求に応じて格納されている前記添付ファイルを提供する添付ファイル格納サーバを備え、
該添付ファイル格納サーバは、
前記送信側メールサーバから送出される前記添付ファイルを受け付ける添付ファイル受付部と、
受け付けた前記添付ファイルを記憶する添付ファイル格納部と、
該添付ファイル格納部に記憶されている前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付ける添付ファイル提供要求受付部と、
前記提供要求を送出した要求元に前記添付ファイルを提供する添付ファイル提供部とを有し、
前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイルを前記添付ファイル格納サーバに向けて送出する添付ファイルアップロード部を有し、
さらに、前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用されるとともに前記パスワード付き圧縮ファイルを前記圧縮前の前記添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される圧縮解凍パスワードを生成する圧縮解凍パスワード生成部と、
生成された前記圧縮解凍パスワードを適用して前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに前記暗号化圧縮変換する添付ファイル圧縮部と、
該添付ファイル圧縮部で作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付する圧縮ファイル再添付部とを有し、
前記添付ファイル格納サーバは、
前記添付ファイルアップロード部から送出される前記添付ファイルを前記添付ファイル受付部で受け付け、受け付けた前記添付ファイルを前記添付ファイル格納部に記憶した後、前記添付ファイル提供要求受付部が前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付けると、前記添付ファイル提供部が前記提供要求を送出した前記要求元に前記添付ファイルを提供するようになっており、
前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイル圧縮部が、前記圧縮解凍パスワード生成部で生成された前記圧縮解凍パスワードを前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルに適用して前記パスワード付き圧縮ファイルを作成し、前記圧縮ファイル再添付部が、作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付した後、前記パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出するようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法は、
前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記添付ファイルアップロード部から前記添付ファイル格納サーバに向けて送出させるか、又は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、該パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出させるかのいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項1に記載の電子メール送信システム。
【請求項3】
前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認される場合又は前記暗号化通信に対応していないものとされる場合、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、
所定時間の間保留して該所定時間の経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項2に記載の電子メール送信システム。
【請求項4】
差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、
前記送信側メールサーバは、
作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、
受け付けた前記送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する添付ファイル検出部と、
前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、
前記送信メールから前記添付ファイルを分離して前記添付ファイルと該添付ファイルが除かれた前記送信メールとに分割する添付ファイル分離部と、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないときの前記添付ファイルの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、
前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、
前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、
該暗号化通信判定処理制御部は、
前記添付ファイル検出部で前記送信メールに前記添付ファイルが添付されていると検出される場合、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、
取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記添付ファイルを含む前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出するとともに前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させるようになっており、
前記添付ファイルを格納し該添付ファイルに対する提供要求に応じて格納されている前記添付ファイルを提供する添付ファイル格納サーバを備え、
該添付ファイル格納サーバは、
前記送信側メールサーバから送出される前記添付ファイルを受け付ける添付ファイル受付部と、
受け付けた前記添付ファイルを記憶する添付ファイル格納部と、
該添付ファイル格納部に記憶されている前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付ける添付ファイル提供要求受付部と、
前記提供要求を送出した要求元に前記添付ファイルを提供する添付ファイル提供部とを有し、
前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイルを前記添付ファイル格納サーバに向けて送出する添付ファイルアップロード部を有し、
さらに、前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用されるとともに前記パスワード付き圧縮ファイルを前記圧縮前の前記添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される圧縮解凍パスワードを生成する圧縮解凍パスワード生成部と、
生成された前記圧縮解凍パスワードを適用して前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに前記暗号化圧縮変換する添付ファイル圧縮部と、
該添付ファイル圧縮部で作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付する圧縮ファイル再添付部とを有し、
前記添付ファイル格納サーバは、
前記添付ファイルアップロード部から送出される前記添付ファイルを前記添付ファイル受付部で受け付け、受け付けた前記添付ファイルを前記添付ファイル格納部に記憶した後、前記添付ファイル提供要求受付部が前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付けると、前記添付ファイル提供部が前記提供要求を送出した前記要求元に前記添付ファイルを提供するようになっており、
前記送信側メールサーバは、
前記添付ファイル圧縮部が、前記圧縮解凍パスワード生成部で生成された前記圧縮解凍パスワードを前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルに適用して前記パスワード付き圧縮ファイルを作成し、前記圧縮ファイル再添付部が、作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付した後、前記パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを、前記非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出するようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法は、
前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記添付ファイルアップロード部から前記添付ファイル格納サーバに向けて送出させるか、又は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、該パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出させるかのいずれかに選択可能に設定されるようになっており、
前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、
所定時間の間保留して該所定時間の経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されるようになっており、
さらに、前記送信側メールサーバは、
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法及び前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法の設定を行う送信メール送出設定画面を提供する送信メール送出設定画面提供部を有し、
前記添付ファイルの送出方法及び前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法の設定を前記送信メール送出設定画面の一画面で行えることを特徴とする電子メール送信システム。
【請求項5】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールの本文に文章を追記する送信メール本文追記部を有し、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信対応情報問合せ部が取得する前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報に基づいて、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しているか否かを示す文章を前記送信メールの本文に追記させるように前記送信メール本文追記部を制御することを特徴とする請求項2又はに記載の電子メール送信システム。
【請求項6】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールを送出してきた前記差出人端末に通知をする差出人端末通知部を有し、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信経路を通して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに送出したか否かを示す内容を前記差出人端末に向けて通知させるように前記差出人端末通知部を制御することを特徴とする請求項に記載の電子メール送信システム。
【請求項7】
前記差出人端末の電子メール送信状態を管理する管理者端末が前記送信側メールサーバに通信可能に接続されており、
前記送信側メールサーバは、
前記差出人端末から送出された前記送信メールの送信結果を前記管理者端末に通知する管理者端末通知部を有し、
前記暗号化通信判定処理制御部は、
前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かを示す内容を前記管理者端末通知部に向けて通知させるように前記管理者端末通知部を制御することを特徴とする請求項に記載の電子メール送信システム。
【請求項8】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報を含む送信履歴情報を前記差出人端末から送出された前記送信メール毎に記憶する送信メール履歴記憶部と、
該送信メール履歴記憶部に記憶された複数の前記送信メールの前記送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する送信メール履歴レポート作成部と、
該送信メール履歴レポート作成部で作成された前記送信メール履歴レポートを提供する送信メール履歴レポート提供部とを有し、
前記送信メール履歴レポートには、
前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出された前記送信メールの件数である暗号化通信メール件数、前記非暗号化通信経路を通して送出された前記送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、前記送信メールの全件数に対する前記暗号化通信メール件数や前記非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎又は/及び宛先毎に集計した個人データ、又は、複数の差出人又は/及び複数の宛先の前記個人データを集計した統計情報データを含むことを特徴とする請求項に記載の電子メール送信システム。
【請求項9】
前記送信側メールサーバは、
前記送信メール本文追記部が前記送信メールの本文に文章を追加した表示画面を疑似的に作成する疑似画面作成部と、
該疑似画面作成部により作成された前記送信メールの疑似画面を提供する疑似画面提供部とを有し、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しており前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しておらず前記送信メールが前記非暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面とを、前記送信メールの送出にかかわらず作成できることを特徴とする請求項に記載の電子メール送信システム。
【請求項10】
差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、
前記送信側メールサーバは、
作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、
前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないときの前記送信メールの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、
前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、
前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、
該暗号化通信判定処理制御部は、
前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、
取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、
前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて、前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部に送出させるようになっており、
前記暗号化通信対応情報には、
前記暗号化通信の暗号化バージョン及び前記暗号化通信の暗号スイートが含まれており、
前記暗号化バージョン、及び、前記暗号スイートに含まれるcipherに基づいてセキュリティリスクが高いと判定されると、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応している場合であっても、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないものとして前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メールを送出させることを特徴とする電子メール送信システム。
【請求項11】
前記送信メール送出設定保持部に設定される前記送信メールの送出方法は、
所定時間の間保留して該所定時間の経過後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールの送出を中止する、
所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、
前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、
又は、
前記送信メールを即時に送出する、
のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする請求項10に記載の電子メール送信システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、前記送信側メールサーバは、作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、受け付けた前記送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する添付ファイル検出部と、前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、前記送信メールから前記添付ファイルを分離して前記添付ファイルと該添付ファイルが除かれた前記送信メールとに分割する添付ファイル分離部と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないときの前記添付ファイルの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、該暗号化通信判定処理制御部は、前記添付ファイル検出部で前記送信メールに前記添付ファイルが添付されていると検出される場合、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記添付ファイルを含む前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出するとともに前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させるようになっており、前記暗号化通信対応情報には、前記暗号化通信の暗号化バージョン及び前記暗号化通信の暗号スイートが含まれており、前記暗号化バージョン、及び、前記暗号スイートに含まれるcipherに基づいてセキュリティリスクが高いと判定されると、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応している場合であっても、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないものとして前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出させることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記添付ファイルを格納し該添付ファイルに対する提供要求に応じて格納されている前記添付ファイルを提供する添付ファイル格納サーバを備え、該添付ファイル格納サーバは、前記送信側メールサーバから送出される前記添付ファイルを受け付ける添付ファイル受付部と、受け付けた前記添付ファイルを記憶する添付ファイル格納部と、該添付ファイル格納部に記憶されている前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付ける添付ファイル提供要求受付部と、前記提供要求を送出した要求元に前記添付ファイルを提供する添付ファイル提供部とを有し、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイルを前記添付ファイル格納サーバに向けて送出する添付ファイルアップロード部を有し、さらに、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用されるとともに前記パスワード付き圧縮ファイルを前記圧縮前の前記添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される圧縮解凍パスワードを生成する圧縮解凍パスワード生成部と、生成された前記圧縮解凍パスワードを適用して前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに前記暗号化圧縮変換する添付ファイル圧縮部と、該添付ファイル圧縮部で作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付する圧縮ファイル再添付部とを有し、前記添付ファイル格納サーバは、前記添付ファイルアップロード部から送出される前記添付ファイルを前記添付ファイル受付部で受け付け、受け付けた前記添付ファイルを前記添付ファイル格納部に記憶した後、前記添付ファイル提供要求受付部が前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付けると、前記添付ファイル提供部が前記提供要求を送出した前記要求元に前記添付ファイルを提供するようになっており、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイル圧縮部が、前記圧縮解凍パスワード生成部で生成された前記圧縮解凍パスワードを前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルに適用して前記パスワード付き圧縮ファイルを作成し、前記圧縮ファイル再添付部が、作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付した後、前記パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出するようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記添付ファイルアップロード部から前記添付ファイル格納サーバに向けて送出させるか、又は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、該パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出させるかのいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認される場合又は前記暗号化通信に対応していないものとされる場合、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、所定時間の間保留して該所定時間の経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、前記送信側メールサーバは、作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、受け付けた前記送信メールに添付ファイルが添付されているか否かを検出する添付ファイル検出部と、前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、前記送信メールから前記添付ファイルを分離して前記添付ファイルと該添付ファイルが除かれた前記送信メールとに分割する添付ファイル分離部と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないときの前記添付ファイルの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、該暗号化通信判定処理制御部は、前記添付ファイル検出部で前記送信メールに前記添付ファイルが添付されていると検出される場合、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記添付ファイルを含む前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記送信メールから分離された前記添付ファイルを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出するとともに前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させるようになっており、前記添付ファイルを格納し該添付ファイルに対する提供要求に応じて格納されている前記添付ファイルを提供する添付ファイル格納サーバを備え、該添付ファイル格納サーバは、前記送信側メールサーバから送出される前記添付ファイルを受け付ける添付ファイル受付部と、受け付けた前記添付ファイルを記憶する添付ファイル格納部と、該添付ファイル格納部に記憶されている前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付ける添付ファイル提供要求受付部と、前記提供要求を送出した要求元に前記添付ファイルを提供する添付ファイル提供部とを有し、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイルを前記添付ファイル格納サーバに向けて送出する添付ファイルアップロード部を有し、さらに、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮する暗号化圧縮変換に適用されるとともに前記パスワード付き圧縮ファイルを前記圧縮前の前記添付ファイルに解凍する復号化解凍変換にも適用される圧縮解凍パスワードを生成する圧縮解凍パスワード生成部と、生成された前記圧縮解凍パスワードを適用して前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに前記暗号化圧縮変換する添付ファイル圧縮部と、該添付ファイル圧縮部で作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付する圧縮ファイル再添付部とを有し、前記添付ファイル格納サーバは、前記添付ファイルアップロード部から送出される前記添付ファイルを前記添付ファイル受付部で受け付け、受け付けた前記添付ファイルを前記添付ファイル格納部に記憶した後、前記添付ファイル提供要求受付部が前記添付ファイルに対する前記提供要求を受け付けると、前記添付ファイル提供部が前記提供要求を送出した前記要求元に前記添付ファイルを提供するようになっており、前記送信側メールサーバは、前記添付ファイル圧縮部が、前記圧縮解凍パスワード生成部で生成された前記圧縮解凍パスワードを前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルに適用して前記パスワード付き圧縮ファイルを作成し、前記圧縮ファイル再添付部が、作成された前記パスワード付き圧縮ファイルを前記添付ファイルが除かれた前記送信メールに再度添付した後、前記パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを、前記非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出するようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記添付ファイルアップロード部から前記添付ファイル格納サーバに向けて送出させるか、又は、前記添付ファイル分離部で分離された前記添付ファイルを前記パスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、該パスワード付き圧縮ファイルが添付された前記送信メールを前記送信メール送出部から前記宛先側メールサーバに向けて送出させるかのいずれかに選択可能に設定されるようになっており、前記送信メール送出設定保持部には、前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法もあらかじめ設定されており、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記添付ファイル分離部で前記添付ファイルが除かれた前記送信メールを前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メール送出部から送出させるようになっており、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法は、所定時間の間保留して該所定時間の経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されるようになっており、さらに、前記送信側メールサーバは、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記添付ファイルの送出方法及び前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法の設定を行う送信メール送出設定画面を提供する送信メール送出設定画面提供部を有し、前記添付ファイルの送出方法及び前記添付ファイルが除かれた前記送信メールの送出方法の設定を前記送信メール送出設定画面の一画面で行えることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項に係る発明は、請求項2又はに記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールの本文に文章を追記する送信メール本文追記部を有し、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記暗号化通信対応情報問合せ部が取得する前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報に基づいて、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しているか否かを示す文章を前記送信メールの本文に追記させるように前記送信メール本文追記部を制御することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールを送出してきた前記差出人端末に通知をする差出人端末通知部を有し、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記暗号化通信経路を通して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに送出したか否かを示す内容を前記差出人端末に向けて通知させるように前記差出人端末通知部を制御することを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記差出人端末の電子メール送信状態を管理する管理者端末が前記送信側メールサーバに通信可能に接続されており、前記送信側メールサーバは、前記差出人端末から送出された前記送信メールの送信結果を前記管理者端末に通知する管理者端末通知部を有し、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かを示す内容を前記管理者端末通知部に向けて通知させるように前記管理者端末通知部を制御することを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出されたか否かの情報、差出人情報及び宛先情報を含む送信履歴情報を前記差出人端末から送出された前記送信メール毎に記憶する送信メール履歴記憶部と、該送信メール履歴記憶部に記憶された複数の前記送信メールの前記送信履歴情報に基づいて、送信メール履歴レポートを作成する送信メール履歴レポート作成部と、該送信メール履歴レポート作成部で作成された前記送信メール履歴レポートを提供する送信メール履歴レポート提供部とを有し、前記送信メール履歴レポートには、前記暗号化通信経路を通して前記宛先側メールサーバに送出された前記送信メールの件数である暗号化通信メール件数、前記非暗号化通信経路を通して送出された前記送信メールの件数である非暗号化通信メール件数、及び、前記送信メールの全件数に対する前記暗号化通信メール件数や前記非暗号化通信メール件数の割合を差出人毎又は/及び宛先毎に集計した個人データ、又は、複数の差出人又は/及び複数の宛先の前記個人データを集計した統計情報データを含むことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記送信側メールサーバは、前記送信メール本文追記部が前記送信メールの本文に文章を追加した表示画面を疑似的に作成する疑似画面作成部と、該疑似画面作成部により作成された前記送信メールの疑似画面を提供する疑似画面提供部とを有し、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しており前記送信メールが前記暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応しておらず前記送信メールが前記非暗号化通信経路を通して送出される場合の前記送信メールの前記疑似画面とを、前記送信メールの送出にかかわらず作成できることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項10に係る発明は、差出人端末で作成された送信メールを宛先側メールサーバに向けて送出する送信側メールサーバを含む電子メール送信システムであって、前記送信側メールサーバは、作成された前記送信メールを前記差出人端末から受け付ける送信メール受付部と、前記送信メールの前記宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かの情報を含む暗号化通信対応情報を前記宛先側メールサーバから取得する暗号化通信対応情報問合せ部と、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないときの前記送信メールの送出方法の設定があらかじめ保持されている送信メール送出設定保持部と、前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて送出する送信メール送出部と、前記暗号化通信対応情報問合せ部で取得された前記暗号化通信対応情報に基づいて前記送信メールの送出動作を制御する暗号化通信判定処理制御部とを有し、該暗号化通信判定処理制御部は、前記暗号化通信対応情報問合せ部に前記宛先側メールサーバの前記暗号化通信対応情報を取得させ、取得した前記暗号化通信対応情報から前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していることが確認されると、前記暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して前記送信メールを前記宛先側メールサーバに向けて前記送信メール送出部に送出させ、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないことが確認されると、前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて、前記送信メールを前記暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して前記送信メール送出部に送出させるようになっており、前記暗号化通信対応情報には、前記暗号化通信の暗号化バージョン及び前記暗号化通信の暗号スイートが含まれており、前記暗号化バージョン、及び、前記暗号スイートに含まれるcipherに基づいてセキュリティリスクが高いと判定されると、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応している場合であっても、前記暗号化通信判定処理制御部は、前記宛先側メールサーバが前記暗号化通信に対応していないものとして前記送信メール送出設定保持部の設定に基づいて前記送信メールを送出させることを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の構成に加えて、前記送信メール送出設定保持部に設定される前記送信メールの送出方法は、所定時間の間保留して該所定時間の経過後に前記送信メールを送出する、前記送信メールのブラインド・カーボン・コピーに所定の電子メールアドレスを追加した後に前記送信メールを送出する、前記送信メールの送出を中止する、所定の承認者の承認後に前記送信メールを送出する、前記送信メールを送出するとともに、あらかじめ登録された電子メールアドレスに通知する、又は、前記送信メールを即時に送出する、のいずれかに選択可能に設定されることを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項1及び4の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していることが確認されると、その暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して添付ファイルを含む送信メールが宛先側メールサーバに向けて送出され、一方、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないことが確認されると、添付ファイルが送信メール送出設定保持部の設定に基づいて送出されるとともに添付ファイルが除かれた送信メールが暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバに向けて送出される。このようになっているため、添付ファイルを安全に送信するとともに電子メールの不通が生じない電子メール送信システムが実現される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項2及び4の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法が、添付ファイルを添付ファイル格納サーバに向けて送出してその添付ファイル格納サーバを介して添付ファイルを提供するか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、そのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバに向けて送出するかのいずれかとなる。このようになっているため、添付ファイルを安全に送信できる。添付ファイル格納サーバを用いる送出方法では、より高度の安全性が確保される。一方、パスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバに向けて送出する方法では添付ファイル格納サーバを設置する必要がなくなり、システム構成を簡素化できる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
また、請求項2及び4の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルの送出方法が、添付ファイルを添付ファイル格納サーバに向けて送出してその添付ファイル格納サーバを介して添付ファイルを提供するか、又は、添付ファイルをパスワード付き圧縮ファイルに圧縮して、そのパスワード付き圧縮ファイルを送信メールに添付して宛先側メールサーバに向けて送出するかのいずれかを、選択可能に設定できる。このようになっているため、添付ファイルの送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
請求項3及び4の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が複数あり多様な設定が可能である。また、ユーザのニーズに合わせた設定を柔軟に実現できる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
また、請求項3及び4の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの添付ファイルが除かれた送信メールの送出方法が複数の選択の中から選択可能に設定できる。このようになっているため、送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
請求項の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているか否かを示す文章が送信メールの本文に追記されるため、送信メールを受け取ると、そのメールが暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を通して送られてきたのか否かを確認できる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
請求項の発明によれば、送信メールが暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を通して送出されたか否かを送信メールの差出人端末で確認できる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
請求項の発明によれば、送信メールが暗号化通信経路を通して送出されたか否かを管理者端末で確認できる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
請求項の発明によれば、作成された送信メール履歴レポートを確認することで、どの程度の送信メールが暗号化通信経路を通して送出されたのか等の履歴を詳細に分析できる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
請求項の発明によれば、宛先に届けられる送信メールの表示画面をあらかじめ確認できる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
請求項10の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していることが確認されると、その暗号化通信により暗号化されている暗号化通信経路を選択して送信メールが宛先側メールサーバに向けて送出され、一方、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないことが確認されると、送信メールが送信メール送出設定保持部の設定に基づいて暗号化通信により暗号化されていない非暗号化通信経路を通して宛先側メールサーバに向けて送出される。このようになっているため、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応しているときには送信メールが暗号化通信により安全に送出され、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときは、あらかじめ設定された送出方法で送信メールが送出される。このため、送信メールの差出人や管理者は、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの安全性をあらかじめ把握することができる。また、電子メールの不通が生じない電子メール送信システムが実現できる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
請求項11の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの送信メールの送出方法が複数あり多様な設定が可能である。また、送信メールの差出人や管理者等のユーザのニーズに合わせた設定を柔軟に実現できる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
また、請求項11の発明によれば、宛先側メールサーバが暗号化通信に対応していないときの送信メールの送出方法が複数の選択の中から選択可能に設定できる。このようになっているため、送出方法の設定を容易に行うことができ、システムの導入がしやすく使い勝手のよいシステムが実現される。