(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001558
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20241225BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241225BHJP
H04L 51/046 20220101ALI20241225BHJP
H04L 67/306 20220101ALI20241225BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q50/10
H04L51/046
H04L67/306
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101205
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白井 佑
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザの状況を変化させる。
【解決手段】情報処理装置100は、ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得部と、ユーザの状況をユーザのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける受付部と、ライフスタイルから、ユーザの状況に関する指標を算出する算出部と、指標に基づいて、ユーザの特性の変動から、ユーザの状況をユーザのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する推定部と、ユーザと他のユーザとが属するグループを生成する生成部と、グループに属するユーザと他のユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成部と、ユーザの状況がグループチャットルームで変化したかを判定する判定部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得部と、
前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける受付部と、
前記ライフスタイルから、前記ユーザの状況に関する指標を算出する算出部と、
前記指標に基づいて、前記ユーザの特性の変動から、前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する推定部と、
前記ユーザと前記他のユーザとが属するグループを生成する生成部と、
前記グループに属する前記ユーザと前記他のユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成部と、
前記ユーザの状況が前記グループチャットルームで変化したかを判定する判定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記ユーザの状況が変化したら、前記他のユーザの状況を前記他のユーザがなりたい状況に変化させる新しいグループを更に生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記ユーザの状況が前記ユーザのなりたい状況に変化したら、前記ユーザを、前記新しいグループに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させた場合には、前記ユーザをなりたい状況に変化させた前記他のユーザを評価する評価部と、
所定の条件を満たしたら、前記グループを解散させる解散部と、を更に備える、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得工程と、
前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける受付工程と、
前記ライフスタイルから、前記ユーザの状況に関する指標を算出する算出工程と、
前指標に基づいて、前記ユーザの特性の変動から、前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する推定工程と、
前記ユーザと前記他のユーザとが属するグループを生成する生成工程と、
前記グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成工程と、
前記ユーザの状況が前記グループチャットルームで変化したかを判定する判定工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得手順と、
前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける受付手順と、
前記ライフスタイルから、前記ユーザの状況に関する指標を算出する算出手順と、
前指標に基づいて、前記ユーザの特性の変動から、前記ユーザの状況を前記ユーザのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する推定手順と、
前記他のユーザを招集する処理手順と、
前記ユーザと前記他のユーザとが属するグループを生成する生成手順と、
前記グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成手順と、
前記ユーザの状況が前記グループチャットルームで変化したかを判定する判定手順と、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
グループのユーザがコミュニケーションをとることが可能な技術が提供されている。グループチャットが開始されたときに、グループチャットに参加するメンバーに対して、所定のメッセージを送信することで、他のユーザにユーザの状況を通知する技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術には改善の余地がある。上記の従来技術では、ユーザの状況を変化させることが難しい可能性がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの状況を変化させる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、取得部と、受付部と、算出部と、推定部と、生成部と、作成部と、判定部とを備える。取得部は、ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する。受付部は、ユーザの状況をユーザのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける。算出部は、ライフスタイルから、ユーザの状況に関する指標を算出する。推定部は、指標に基づいて、ユーザの特性の変動から、ユーザの状況をユーザのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する。生成部は、ユーザと他のユーザとが属するグループを生成する。作成部は、グループに属するユーザと他のユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。判定部は、ユーザの状況が前記グループチャットルームで変化したかを判定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの状況を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る要求元の端末装置におけるグループチャットルームの画面遷移の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る要求先のユーザ端末におけるグループチャットルームの画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報処理装置によるユーザの状況が変化した後の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔情報処理の一例〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1では、実施形態に係る情報処理システム1に含まれる情報処理装置100が、ユーザUのライフスタイルを取得し、ユーザUからユーザUのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付けたら、ライフスタイルからユーザUの状況に関する指標を算出する。そして、情報処理装置100が、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定し、グループチャットルームを作成する例を示す。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末10と、情報処理装置100とを含む。
【0013】
ユーザ端末10は、ユーザUすなわちユーザU1,U2…がそれぞれ利用する端末装置であるユーザ端末10-1,10-2…である。ユーザUは、ユーザ端末10から図示略のネットワークを介し、情報処理装置100へアクセスすることで、情報処理装置100が提供するサービスを利用する。なお、以下では、「ユーザU」は、適宜「ユーザ端末10」と読み替えることができる。また、ユーザ端末10は、インスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。以下では、「インスタントメッセンジャーのアプリケーション」を適宜「メッセンジャーアプリ」と記載する。
【0014】
情報処理装置100は、各種サービスをユーザUへ提供するサーバ装置である。情報処理装置100が提供するサービスは、例えば、ユーザ端末10にインストールされた各種アプリやブラウザを介して各種情報を提供するサービスである。提供されるサービスには、メッセージを送受信するサービスのほか、例えば、ニュース提供サービスや、オークションサービス、天気予報サービス、ショッピングサービス、金融取引(株取引等)サービス、路線検索サービス、地図提供サービス、旅行サービス、飲食店紹介サービス、ブログサービス等が含まれてもよい。
【0015】
情報処理装置100は、ユーザUに関するユーザ情報も取得可能である。例えば、情報処理装置100は、ユーザU性別、年齢、自宅、趣味、興味(嗜好)といったユーザUのユーザ属性に関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、ユーザUを示す識別情報(ユーザID)とともにユーザUの属性に関する情報を記憶して管理する。以下では、趣味及び興味(嗜好)を適宜「趣味等」と記載する。
【0016】
情報処理装置100は、ユーザUのユーザ端末10から、あるいはユーザIDなどに基づいて各種サーバなどから、ユーザUの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報処理装置100は、ユーザUの位置や日時の履歴である位置履歴をユーザ端末10から取得する。また、情報処理装置100は、ユーザ端末10の使用状態をユーザ端末10から取得する。ユーザ端末10の使用状態には、充電の開始及び終了時間、ラームの設定時間、通話履歴等が含まれる。また、情報処理装置100は、ユーザUが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザUの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
【0017】
情報処理装置100は、ユーザ端末10からライフスタイルを取得する(ステップS1)。ここでのライフスタイルは、ユーザUの行動(行動履歴)を指す。例えば、ライフスタイルとは、ユーザUの実際の各行動を指す。具体的には、ユーザUのインターネットへのアクセス(動画の再生、漫画、ニュース、天気アプリの閲覧、インスタントメッセンジャーの使用等)やオフラインでの行動(リアルでの行動)を含む。リアルでの行動は、例えば起床やトイレ、通勤、通学、料理、就寝、着替え、洗面等の生活パターンやルーティーンが挙げられる。
【0018】
そして、情報処理装置100は、ユーザUから、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける(ステップS2)。ユーザUは、ユーザ端末10を操作することで、グループの生成の要求を情報処理装置100へ送信する。
【0019】
そして、情報処理装置100は、ユーザUの状況に関する指標(スコア)を算出する(ステップS3)。情報処理装置100は、ユーザUのライフスタイルから、レーダチャートでユーザUの指標を算出する。指標は、ユーザUの行動特性に関する指標と、ユーザUの感情特性に関する指標とを含む。
【0020】
ここでの行動特性は、ユーザUの種々の行動を含む。例えば、行動特性は、例えば、「運動」、「飲食」、「音楽」、「アニメ」、「在宅率」、「仕事」、「ドライブ」等、ライフスタイルや趣味を示す項目を含む。また、ここでの感情特性は、ユーザUの気持ちを含む。例えば、感情特性は、「楽しさ」、「うれしさ」、「幸福」、「苛立たしさ」、「悲しみ」、「つまらなさ」、「恐怖」等種々の感情の項目を含む。また、感情特性には、ユーザUの希望や願望を含めてもよい。例えば感情特性には、「なごみたい」、「痩せたい」等といった項目を含んでよい。なお、それぞれの特性の項目の数は、6つ以上であっても5つであってもよい。また、それぞれの特性の項目の内容も任意であってよく、
図1に示した内容を含んでいても含んでいなくてもよい。
【0021】
図1に示す例では、行動特性の項目は、「運動」、「飲食」、「音楽」、「アニメ」、「在宅率」、「仕事」である。ユーザU1の行動特性のスコアS1は、「音楽」、「アニメ」及び「仕事」のスコアが高く、「運動」と「飲食」のスコアがそれらよりも低く算出されている。また、「在宅率」は、標準的なスコアである。感情特性の項目は、
図1の例では、「楽しさ」、「うれしさ」、「幸福」、「苛立たしさ」、「悲しみ」、「つまらなさ」である。ユーザU1の実線で示される現在の感情特性のスコアS2は、負の感情のスコアが明るい感情のスコアよりも高く算出されている。具体的には、ユーザU1のスコアS2は、「つまらなさ」、「悲しみ」及び「苛立たしさ」のスコアが「楽しさ」、「うれしさ」及び「幸福」のスコアよりも高く算出されている。そして、ユーザU1の点線で示されるなりたい状況(感情特性)のスコアS3は、現在よりも負の感情を抑え、明るい感情のスコアが高くなるように算出されている。具体的に、「楽しさ」、「嬉しさ」及び「幸福」のスコアが、「苛立たしさ」、「悲しみ」、「つまらなさ」のスコアよりも高くなるように算出されている。すなわち、ユーザUの特性(属性)が変化している。具体的に、ユーザU1は、現在よりも明るく変化したい(変動したい)といえる。ここでは、「つまらなさ」、「悲しみ」、「苛立たしさ」を「負の感情」とし、「楽しさ」、「うれしさ」、「幸福」を「明るい感情」としている。
【0022】
なお、ユーザU1のスコアS3は、情報処理装置100が統計情報や学習モデルを用いて、算出してもよいし、ユーザU1がユーザ端末10-1を操作して情報処理装置100へ送信してもよい。
【0023】
続いて、情報処理装置100は、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する(ステップS4)。具体的に、情報処理装置100は、指標に基づいて、ユーザUの特性の変動から、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する。他のユーザは、行動特性においてユーザUと類似していることが好ましい。また、他のユーザは、スコアS2において、ユーザUの明るい感情のスコアよりも他のユーザの明るい感情のスコアの方が高いことが好ましい。
【0024】
図1に示す例では、ユーザU2のスコアS1は、仕事のスコアがユーザU1の仕事のスコアよりも低いが、他の項目のスコアは、概ね類似して算出されている。また、ユーザU2のスコアS2は、「苛立たしさ」のスコアがユーザU1よりも高いが、明るい感情のスコアもユーザU1よりも高く算出されている。また、ユーザU2のスコアS3も現状のスコアS2よりもよくなりたいことを示している。すなわち、ユーザU2についても現在よりも明るく変動したいといえる。ユーザUnのスコアS1は、飲食のスコアがユーザU1及びユーザU2よりも高く、アニメのスコアが低く算出されているが、音楽を含む他の項目のスコアは、ユーザU1及びユーザU2のスコアと類似して算出されている。また、ユーザUnのスコアS2は、「つまらなさ」のスコアがユーザU1及びユーザU2よりも高く算出されている。ユーザUnのスコアS3も現状のスコアS2よりもよくなりたいことを示している。すなわち、ユーザUnについても、現在よりも明るく変動したいといえる。すなわち、ユーザU2及びユーザUnは、ユーザU1の状況と類似しており、ユーザU1の状況を変化させる他のユーザであるといえる。
【0025】
続いて、情報処理装置100は、ユーザUと他のユーザとが属するグループを生成する(ステップS5)。グループの人数は、ユーザUのスコアS1~S3によって推定されるユーザの人数である。
【0026】
そして、情報処理装置100は、グループに属するユーザが参加するグループチャットルームを作成し(ステップS6)、ユーザ端末10へグループチャットルームを提供する(ステップS7)。
【0027】
図1に示す例では、グループGP1は、メッセンジャーアプリにおけるグループチャットであり、ライフスタイルや趣味及び興味(嗜好)、なりたい状況等が類似、つまり、行動特性や感情特性のスコアが類似しているユーザが参加している。グループGP1には、ユーザU1、ユーザU2、ユーザUnの3人が参加している。なお、グループチャットについては、複数ユーザが参加してやり取りをするチャットのグループであり、一般的なグループチャットと同様であるため詳細な説明は省略する。
【0028】
例えば、ユーザU1は、ユーザ端末10-1を用いてメッセンジャーアプリを利用し、グループGP1でのメッセージのやり取りを行う。また、ユーザU2は、ユーザ端末10-2を用いてメッセンジャーアプリを利用し、グループGP1でのメッセージのやり取りを行う。また、ユーザUnは、ユーザ端末10-nを用いてメッセンジャーアプリを利用し、グループGP1でのメッセージのやり取りを行う。
【0029】
ユーザU1は、メッセンジャーアプリによりグループGP1に参加する他のユーザに「「AAA」というアニメ見終わっちゃったんだけど、何かお勧めのアニメある?なんか楽しみたいんだよねー」という文字列であるメッセージ(「メッセージMS1」とする)を送信する。
【0030】
メッセージMS1は、13:22にユーザU1から、グループGP1に参加しているユーザを送信先として送信される。例えば、ユーザ端末10-1から送信されたメッセージMS1をユーザ端末10-2及びユーザ端末10が受信する。例えば、ユーザ端末10-2を利用するユーザU2は、メッセンジャーアプリが起動されたユーザ端末10-2にメッセージMS1を表示する。また、ユーザ端末10を利用するユーザUnは、メッセンジャーアプリが起動されたユーザ端末10-nにメッセージMS1を表示する。
【0031】
その後、ユーザU2は、13:23にメッセンジャーアプリによりグループGP1に参加する他のユーザに「俺も楽しみたいなー 「BBB」がお勧め 俺は、「AAA」見てないから見てみるよ」という文字列であるメッセージ(「メッセージMS2」とする)を送信する。その後、ユーザUnは、13:25に「私は、「CCC」見た オープニングテーマよかったよ! 「AAA」と「BBB」見てみるね 余談だけど、「DDD」っていう飲食店うまいよ!気分変わるかも!」という文字列であるメッセージ(メッセージMS3)を送信する。
【0032】
このように、情報処理装置100は、行動特性や感情特性のスコアが類似しているユーザのグループを生成することで、ユーザUの状況を変化させることができる。また、このようにすることで、他のユーザの状況も変化させることが可能となる。また、例えば、他のユーザが場所を提案することでも、ユーザU1の状況を変化させることにもつながる。
【0033】
なお、上述した説明は、一例であり、ユーザUは、負の感情のスコアを高めてもよい。例えば、図示しないが、ユーザU1は、感情特性の「恐怖」のスコアを高めるため、「恐怖を味わいたい」といった内容をグループチャットで発言してもよい。例えば、「恐怖を味わいたい」と発言したら、他のユーザの「ホラー映画」や「アトラクション」などの提案により「恐怖」のスコアを変化させることができる。
【0034】
〔情報処理システム1の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1は、複数のユーザ端末10-1~10-nと、情報処理装置100と、を含む。
【0035】
これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)である。なお、ネットワークNは、例えば、4G(4th Generation)または5G(5th Generation)などの移動体通信システムなどを含む構成であるが、係る例に限定されない。
【0036】
ユーザ端末10は、上記したように、ユーザUによって利用される端末装置である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話機や、tablet端末や、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、PDA(Personal Digital Assisitant)等の情報処理装置である。また、ユーザ端末10には、眼鏡型や時計型の情報処理装置であるウェアラブルデバイス(wearable device)も含まれる。
【0037】
ユーザ端末10は、ユーザUによる操作や、ユーザ端末10が有する機能(例えば、メッセージを送受信するためのアプリを実行する機能や、検索サービスを利用するためのアプリを実行する機能や、ブラウザ機能等)に応じて各種情報を取得し、取得した情報に応じた情報を生成して送信する。例えば、ユーザ端末10-1,10-2…の各々は、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされており、情報処理装置100を介して、ユーザ端末10間でチャットなどのメッセージを送受信することができる。かかるアプリケーションは、ユーザUがコミュニケーションを実現するためのチャットルームを立ち上げる機能やチャットのメッセージを送受信する機能を備える。また、かかるアプリケーションは通話機能を備える。かかるアプリケーションは、グループでコミュニケーションをとることができる機能を備える。なお、かかるアプリケーションは、例えばLINE(登録商標)と連携して動作することができる。
【0038】
情報処理装置100は、ユーザ端末10-1~10-nとネットワークNを介して送受信が可能である。情報処理装置100は、ユーザ端末10に対し、コミュニケーションを実現するサービスを提供するサービス提供サーバとして機能するサーバ装置である。また、情報処理装置100は、ユーザUのライフスタイルを取得し、ユーザUのユーザ端末10からグループチャットルームを作成の要求を受付けたら、状況に関する指標を算出する。そして、情報処理装置100は、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定し、ユーザUと推定された他のユーザが参加するグループチャットルームを作成して、ユーザ端末10にグループチャットルームを提供する。
【0039】
〔情報処理装置100の構成〕
次に、
図3を用いて、情報処理装置100の構成例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【0040】
図3に示すように、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100を利用する管理者等から各種操作を受付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0041】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10との間で情報の送受信を行う。
【0042】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、指標情報記憶部122と、推定情報記憶部123と、グループ情報記憶部124とを有する。
【0043】
(ユーザ情報記憶部121)
ユーザ情報記憶部121は、ユーザ端末10のユーザUの情報を含むユーザ情報を記憶する。
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【0044】
図4に示すように、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報には、「ユーザID(Identifier)」、「ユーザ名」および「ユーザ属性」等のユーザ情報がユーザU毎に含まれる。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報であり、例えば、チャットやミーティングにおけるアカウント名である。「ユーザID」は、例えばLINEでは、LINE IDに対応する。「ユーザ名」は、ユーザUの名称である。
【0045】
「ユーザ属性」は、ユーザUの属性を示す情報である。ユーザUのユーザ属性は、例えば、性別、年齢、業種、勤務時間、勤務地、自宅、趣味、興味(嗜好)等の属性である。ユーザ属性には、ユーザUのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を含んでもよい。例えば、ユーザ属性には、氏名、家族構成、出身地(地元)、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄り駅以外)、習い事(場所、時間帯等)等のライフスタイルに関する情報を含むことが好ましい。なお、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ属性は、各ユーザUによって適宜更新される。
【0046】
本実施例では、ユーザID「U1」のユーザUは、ユーザ名が「AAAA」であり、性別が「男性」であり、年齢が「20代」であり、職業が「看護師」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「zzz」であり、趣味が「読書、アニメ」であり、興味(嗜好)が「無回答」である。ユーザID「U2」のユーザUは、ユーザ名が「YYYY」であり、性別が「男性」であり、年齢が「10代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地及び自宅が「xxx」であり、趣味が「アニメ」であり、興味(嗜好)が「ピザ、ラーメン」である。ユーザID「U3」のユーザUは、ユーザ名が「OOOO」であり、性別が「女性」であり、年齢が「30代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「3交代」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「yyy」であり、趣味が「ゲーム、音楽」であり、興味(嗜好)が「イタリアン」である。ユーザID「Un」のユーザUは、ユーザ名が「BBBB」であり、性別が「女性」であり、年齢が「30代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地及び自宅が「yyy」であり、趣味が「映画、アニメ」であり、興味(嗜好)が「お酒、ラーメン」である。
【0047】
(指標情報記憶部122)
図3に戻って、指標情報記憶部122は、ユーザU毎の状況を記憶する。指標情報記憶部122は、ユーザUのライフスタイルから、ユーザUの状況を記憶する。指標情報記憶部122は、ユーザU毎の状況を行動特性および感情特性としてそれぞれをレーダーチャートで記憶する。なお、指標情報記憶部122は、行動特性および感情特性をレーダーチャートとして記憶することに限られず、座標にスコアをプロットしたり、表を用いて、数値で表したりして記憶してもよい。なお、指標情報記憶部122は、ユーザUのライフスタイルを記憶してもよい。
【0048】
(推定情報記憶部123)
推定情報記憶部123は、ユーザUの状況を変化させる他のユーザに関する情報を記憶する。推定情報記憶部123は、例えば、ユーザUの状況を変化させる他のユーザのユーザ属性や状況を記憶する。他のユーザは、後述する推定部134によって推定される。
【0049】
(グループ情報記憶部124)
グループ情報記憶部124は、グループに関わるグループ情報を記憶する。
図5は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【0050】
図5に示すように、グループ情報記憶部124に記憶されるグループ情報は、「グループID」、「グループ名」、および「参加ユーザID」などの情報をチャットグループ毎に含む。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報である。「グループ名」は、チャットグループの名称であり、例えば、グループチャットにおけるアカウント名である。「参加ユーザID」は、チャットグループに参加しているユーザUのユーザIDである。
【0051】
図5に示す例では、グループID「G1」のチャットグループは、グループ名が「グループGP1」であり、参加しているユーザUのユーザIDが「U1」,「U2」,「U3」などである。また、グループID「G2」のチャットグループは、グループ名が「グループGP2」であり、参加しているユーザUのユーザIDが「U20」,「U21」である。また、グループID「G3」のチャットグループは、グループ名が「グループGP3」であり、参加しているユーザUのユーザIDが「U1」,「U15」,「U32」などである。
【0052】
図4に示すグループ情報記憶部124は、グループチャットのメッセージの情報であるグループチャット情報をチャットグループ毎に記憶する。
図6は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【0053】
図6に示すように、グループ情報記憶部124に記憶されるグループチャット情報は、「ユーザID」および「メッセージ情報」などの情報をメッセージ毎に含む。グループ情報記憶部124には、
図6に示すグループチャット情報をチャットグループ毎に含まれる。
図6に示すグループチャット情報は、グループGP1のグループチャット情報である。
【0054】
「ユーザID」は、チャットグループに参加しているユーザUのユーザIDである。「メッセージ情報」は、チャットグループのメッセージの情報であり、「種別」、「日時」、「文字情報」、および「画像情報」などを含む。また、図示していないが、「メッセージ情報」には、メッセージの送信元の情報が含まれる。メッセージの送信元の情報は、メッセージがユーザUのメッセージである場合、ユーザUのユーザIDであり、メッセージが情報処理装置100からのメッセージである場合、メッセージの固有の識別情報である。
【0055】
「種別」は、メッセージの種別を示す情報であり、「種別」には、「入力」または「受信」が設定される。「入力」は、ユーザUが入力したメッセージであることを示す。「受信」は、他のユーザUが入力したメッセージであることを示す。「日時」は、メッセージが送受信された日時を示す情報である。
【0056】
「文字情報」は、メッセージに文字が含まれる場合におけるメッセージに含まれる文字の情報である。「画像情報」は、メッセージに画像が含まれる場合におけるメッセージに含まれる画像の情報である。画像の情報は、ユーザ端末10で撮像された画像である撮像画像の情報またはスタンプの画像の情報などである。スタンプは、アニメーション画像、またはアニメーション画像に加えて音声を含んでいてもよい。また、「メッセージ情報」は、音声ファイル、動画ファイル、またはデータファイルなどの情報も含まれる場合がある。
【0057】
図6に示す例では、ユーザID「U1」のユーザUは、日時DAにおいて「「AAA」というアニメ見終わっちゃったんだけど、何かお勧めのアニメある?なんか楽しみたいんだよねー」というメッセージを入力し、日時DBにおいて「俺も楽しみたいなー 「BBB」がお勧め 俺は、「AAA」見てないから見てみるよ」いうメッセージを受信している。その後、ユーザID「U1」のユーザUは、日時DCにおいて「私は、「CCC」見た オープニングテーマよかったよ!「AAA」と「BBB」見てみるね 余談だけど、「DDD」っていう飲食店うまいよ!気分変わるかも!」というメッセージを受信している。
【0058】
なお、記憶部120は、グループチャット以外のチャットのメッセージの情報なども記憶している。また、記憶部120に記憶されるグループチャット情報は、チャット情報の一部の情報であってもよい。この場合、チャット情報には、グループチャットを含むすべての種類のチャットのメッセージが含まれる。
【0059】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理装置プログラムの一例に相当)がRAMを領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0060】
制御部130は、取得部131と、受付部132と、算出部133と、推定部134と、生成部135と、作成部136と、提供部137と、判定部138と、評価部139と、解散部140とを有する。制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行うことができる構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理の部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0061】
(取得部131)
取得部131は、ユーザUの属性を取得する。取得部131は、ユーザUのユーザ属性からライフスタイルを取得する。取得部131は、ユーザUの勤務に関する情報を取得する。取得部131は、職業、勤務時間、勤務地、自宅などを取得する。また、取得部131は、ユーザUの趣味、興味(嗜好)を取得する。また、取得部131は、ユーザUのユーザ端末10の使用状態を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUのユーザ端末10から電源のオンオフ、アラームの設定時間、通話履歴等を取得する。
【0062】
(受付部132)
受付部132は、ユーザUの状況を変化させるグループの生成の要求を受付ける。受付部132は、ユーザUがユーザ端末10を操作することで、グループの生成の要求を受付ける。
【0063】
受付部132は、ユーザUの状況を受付けてもよい。受付部132は、例えば、ユーザUの変化したい状況を受付ける。受付部132は、ユーザUのユーザ端末10から、「楽しみたい」等の要求を受付ける。なお、ユーザUの状況は取得部131が取得してもよい。
【0064】
(算出部133)
算出部133は、ユーザUの状況に関する指標を算出する。算出部133は、ユーザUのライフスタイルからユーザUの現在の状況に関する指標を算出する。
【0065】
算出部133は、ライフスタイルからユーザUのなりたい状況に関する指標を算出する。この場合、例えば、算出部133は、ユーザUのライフスタイルと、なりたい状況と因果関係を有するユーザUの一連の行動との間の関係性を学習したモデルを用いて、ユーザUのなりたい状況を算出(推定)してもよい。
【0066】
算出部133は、受付部132が受付けたユーザUからの要求に基づいて、なりたい状況に関する指標を算出してもよい。
【0067】
(推定部134)
推定部134は、指標に基づいて、ユーザUの属性の変動から、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する。推定部134は、ユーザUの状況が変化する要因(例えば趣味等)に基づいて、かかる要因に共通性のある他のユーザを推定することが好ましい。推定部134は、例えば、ユーザUが楽しみたいなど明るい感情になりたい場合には、ユーザUを明るい感情にさせることができる他のユーザを推定する。例えば、推定部134は、趣味に共通性のある他のユーザを推定する。さらに言えば、推定部134は、ユーザU1の変わりたい項目のスコアについて、そのスコアが高い他のユーザを推定することが好ましい。例えば、推定部134は、ユーザU1の「うれしさ」スコアよりもそのスコアが高い他のユーザを推定することが好ましい。推定部134は、ユーザUの状況を変えることができる他のユーザを複数人推定することが好ましい。
【0068】
(生成部135)
生成部135は、ユーザUと他のユーザとが属するグループを生成する。生成部135は、ユーザUと推定部134が推定した複数の他のユーザが属するグループを生成する。
【0069】
生成部135は、ユーザUの状況が変化したら、他のユーザの状況を他のユーザの状況をなりたい状況に変化させる新しいグループを更に生成する。生成部135は、ユーザUの状況がユーザUのなりたい状況に変化したら、ユーザUを、他のユーザの状況を他のユーザのなりたい状況に変化させる新しいグループに含んでもよい。後述するように、例えば、ユーザUを新しいグループに含む場合には、ユーザUが他のユーザを評価しなかった場合が挙げられる。言い換えれば、ユーザUが他のユーザにポイントを付与しなかった場合が挙げられる。すなわち、生成部135は、後述する評価部139からの信号に基づいて新しいグループを生成することが好ましい。
【0070】
また、生成部135は、新しいグループを後日作成するという内容を含むポップアップをユーザUのユーザ端末10と他のユーザのユーザ端末10とのそれぞれに送信することが好ましい。
【0071】
(作成部136)
作成部136は、グループのグループチャットルームを作成する。作成部136は、グループに属するユーザU同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。作成部136は、特定のユーザU(例えばユーザU1)のユーザ端末10からグループチャットルームの作成の要求を取得すると、生成部135が生成した複数の他のユーザが属するグループを生成する。
【0072】
(提供部137)
提供部137は、通信部110を介して、ユーザ端末10へ各種情報を送信する。提供部137は、インスタントメッセンジャーのアプリケーションの機能を提供する。例えば、グループチャットルームをグループに属するユーザ全員のユーザ端末10に提供する。
【0073】
(判定部138)
判定部138は、ユーザUの状況が変化したかを判定する。判定部138は、ユーザUの状況が変化したかをユーザUに回答させる表示(ポップアップなど)をユーザ端末10に送信する。判定部138は、ユーザUの回答に基づいて、ユーザUの状況が変化したかを判定する。例えば、判定部138は、ユーザU1が「ありがとう」や「助かった」といったメッセージを送信したら、ユーザUの状況が変化したと判定する。
【0074】
判定部138は、例えば、チャットのメッセージとユーザUの状況の変化の有無を示すラベルとを含むデータセットに基づく学習によって生成される学習済みの状況変化判定モデルを有する。判定部138は、状況変化判定モデルにチャットのメッセージを入力し、状況変化判定モデルから出力されるスコアが閾値以上である場合に、ユーザUの状況が変化したと判定する。判定部138は、状況変化判定モデルから出力されるスコアから状況が変化したと判定したあとに、ユーザUに回答させるポップアップをユーザ端末10に送信する。判定部138は、ユーザUのユーザ端末10からポップアップに対する応答メッセージを受付ける。
【0075】
(評価部139)
評価部139は、ユーザUの状況がユーザUのなりたい状況に変化した場合、ユーザUをなりたい状況に変化させた他のユーザを評価する。評価部139は、例えば、ポイントを付与することで、他のユーザを評価する。評価部139は、例えば、ユーザUのユーザ端末10に、他のユーザにポイントを付与するメッセージを含むポップアップを送信してよい。ポップアップには、ポイントを付与するためのメッセージと、新しくグループを作成することを示すメッセージを含んでよい。つまり、評価部139は、ポイント数を入力する表示と新しくグループを生成するためのボタン等を含むポップアップをユーザUのユーザ端末10に送信する(
図8参照)。
【0076】
また、評価部139は、生成部135に新しいグループを生成する信号を送信する。つまり、評価部139は、ユーザUによるポップアップの操作に基づき処理を行う。具体的に、ユーザUは、ポイント数を入力するか新しいグループを生成するかを選択する。言い換えれば、評価部139は、ユーザUによる選択に基づいて、判定し、処理を行う。
【0077】
評価部139は、ユーザUがポイント数を入力したら、他のユーザに対してポイントを付与する。この時、評価部139は、ポイントを他のユーザに付与したことを示すポップアップをユーザUのユーザ端末10に送信する。そして、評価部139は、他のユーザのユーザ端末10にユーザUからポイントをもらったことを示すポップアップを送信する。なお、ここでの付与するポイントは、買い物をすることができるポイントや電子マネーであってよい。本実施形態では、評価部139は、他のユーザを同様に評価(ポイントを付与)しているが、発言内容等によって他のユーザ毎に評価(付与するポイント)を異ならせてもよい。
【0078】
また、評価部139は、評価部139がユーザUのユーザ端末10に送信した最初のポップアップで、ユーザUが新しいグループを生成することを選択したら、生成部135に新しいグループを生成する信号を送信する。
【0079】
(解散部140)
解散部140は、所定の条件を満たしたら、グループチャットルームを解散させる。ここでの所定の条件は、任意であってよいが、例えば、ユーザUの状況が他のユーザによって変化した、所定の期間グループチャットルームを開いていない、メッセージのやり取りがない等が挙げられる。なお、解散の条件は、メッセージのやり取りに基づいて、グループチャットルームを解散してもよい。例えば、解散部140は、「グループを解散しよう」というメッセージに参加ユーザが同意したらグループチャットルームを解散する。ここでの所定の期間は、数日間、1か月等の具体的な日数やユーザUの状況が変化するのに必要であると推定される期間を含む。
【0080】
情報処理装置100は、例えば、
図1に示すように、グループチャットルームにおけるチャットで、他のユーザ同士でも提案することにより、グループチャットルームに参加しているユーザの状況を変化させることに繋がる。すなわち、ユーザUの状況を変化させることも他のユーザの状況を変化させることも可能となる。したがって、1人のユーザの状況が変化するだけ(得する)ではなく、他のユーザも状況が変化する(得する)ことに繋がる。
【0081】
一方、状況が変化しないもしくは、現状のスコアよりもスコアが低くなるユーザもいる場合がある。この場合、情報処理装置100は、かかるユーザのスコアが高くなるようにポイントを付与することで、状況のスコア(例えば「うれしい」等)を高めることが可能となる。また、情報処理装置100は、ユーザUの状況が変化しても、他のユーザを評価しなかった場合、かかるユーザの状況を変化させるグループを更に生成し、そのグループに状況が変化したユーザUも参加する。すなわち、情報処理装置100は、かかるユーザを新たなグループに移行させることで、かかるユーザの状況を変化させることが目的となり、チャットしやすくなる。また、状況が変化したユーザUがかかるグループに参加するため、ユーザUが他のユーザの状況を変化させることができる。そのため、ユーザUの状況だけが変化することを抑制できる。つまり、1人のユーザの状況が変化するだけ(得する)ではなく、他のユーザも状況が変化する(得する)ことに繋がる。
【0082】
〔ユーザ端末10の構成〕
次に、ユーザ端末10の構成について説明する。
図7は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図7に示すように、実施形態に係るユーザ端末10は、通信部40と、制御部50と、表示部60と、操作部70とを有する。
【0083】
(通信部40)
通信部40は、例えば、NICなどによって実現される。通信部40は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0084】
(表示部60)
表示部60は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)などのディスプレイである。
【0085】
(操作部70)
操作部70は、例えば、文字、数字、及びスペースを入力するためのキー、エンターキー、および矢印キーなどを含むキーボード、マウス、及び電源ボタンなどを含む。また、操作部70は、音声を入力するためのマイクを含んでもよい。表示部60がタッチパネルディスプレイの表示装置である場合、操作部70は、タッチパネルであってもよい。
【0086】
(制御部50)
制御部50は、インスタントメッセンジャーのアプリケーションを実行する。制御部50は、情報取得部51と、表示処理部52と、情報出力部53とを有する。
【0087】
(情報取得部51)
情報取得部51は、情報処理装置100から送信されネットワークNを介して通信部40で受信されるユーザUの指標やグループチャットに関わる情報を取得する。情報処理装置100から送信されるユーザUの指標は、ユーザUの行動特性や感情特性を示す項目やスコア(レーダーチャート)等である。情報処理装置100から送信されるグループチャットに関わる情報は、グループチャットルーム内でのメッセージやグループチャットに参加している参加者等である。
【0088】
(表示処理部52)
表示処理部52は、情報取得部51によって取得された情報を表示部60に表示させる。例えば、表示処理部52は、ユーザUの予定表を表示させる。表示処理部52は、ユーザUの指標が視覚的に識別できるように、文字の色やサイズ等を表示させる。表示処理部52は、グループチャットルームに参加するユーザUの情報を含む画面を表示部60に表示させる。
【0089】
(情報出力部53)
情報出力部53は、ユーザUによる操作部70への操作に基づいて、状況を変化させたいというユーザUの希望やグループの生成の要求、インスタントメッセンジャーのアプリケーションに関わるユーザUのメッセージ等を通信部110及びネットワークNを介して情報処理装置100へ送信する。例えば、情報出力部53は、ユーザUがグループチャットルームの作成を要求した場合には、グループチャットルームの作成の要求を示すメッセージを情報処理装置100へ送信する。また、情報出力部53は、ユーザUが状況を変化させたいという希望を入力した場合には、入力した希望を含むメッセージを情報処理装置100へ送信する。
【0090】
〔要求元のユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面遷移〕
図8は、実施形態に係る要求元の端末装置におけるグループチャットルームの画面遷移の一例を示す図である。要求元のユーザ端末10には、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。
図8左図には、チャットの様子が表示されている。
【0091】
以降では、ユーザU1(ユーザ名:「AAAA」)のユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面遷移の一例について説明する。
【0092】
グループチャットルームが作成されたら、ユーザU1が、ユーザ端末10から例えば、趣味や楽しみが不足していることを含むメッセージを送信する。例えばユーザU1は、趣味が「アニメ」(
図4参照)であり、「楽しさ」が「うれしさ」や「幸福」よりも少ない(
図1参照)。
【0093】
そして、他のユーザとチャットをすることで、ユーザU1の状況が変化する。
【0094】
ユーザU1の状況が変化したタイミングで、判定部138は、ユーザU1の状況が変化したかをユーザU1に回答させるポップアップP1をユーザ端末10に表示させる。
【0095】
図8に示す例では、判定部138は、ユーザU1が「いろいろありがとう!」というメッセージMS4を送信したら、ポップアップP1をユーザU1のユーザ端末10に送信する。ポップアップP1は、「状況は変わりましたか?」というメッセージと「はい」、「いいえ」、「もう少し」という選択肢を含んでいる。ユーザU1は、「いいえ」や「もう少し」を選択した場合には、情報処理装置100では、これらを選択したことを示す応答メッセージを受付ける。そして、判定部138は、ポップアップP1を消し、ユーザU1は、グループチャットを続けることができる。この場合、判定部138は、ユーザU1がチャットを続け、ユーザU1の状況が変化したタイミングで再度ポップアップP1を表示させる。
【0096】
一方、ユーザU1が「はい」を選択した場合には、情報処理装置100では、「はい」を選択したことを示す応答メッセージを受付ける。
【0097】
判定部138は、ユーザU1の状況が変化したと判断し、評価部139は、他のユーザを評価するポップアップP2をユーザU1のユーザ端末10に送信する。
【0098】
図8に示す例では、「ポイントを入力して、ユーザを評価するか新しいグループを作るかを選択してOKを押してください。」という説明メッセージと「ユーザの評価 ポイント数を入力」というメッセージと「 ポイント」というポイントを入力できるメッセージとを含むポップアップP2が表示されている。さらに、ポップアップP2は、それらの下に「または」というメッセージと「新しいグループを作る」ボタンと「OK」ボタンとを含んで表示されている。なお、図示していないが、ポップアップP2は、ポイントや新しくグループを作ることについての更なる説明を含んでもよい。例えば、「新しくグループを作る際には、U1さんもそのグループに参加し、後日、そのグループチャットに参加してU1さんもU2さんなどの状況を変化させます。」という説明を表示してもよい。
【0099】
ユーザU1は、例えば、他のユーザを評価する場合には、他のユーザに付与したいポイントを入力して「OK」ボタンを押下する。ポイント数の制限は、任意であってよい。情報処理装置100では、ユーザU1がポイント数を入力し、「OK」ボタンを押下すると、ポイント数が入力されたメッセージを含む情報を受付ける。そして、評価部139は、ユーザU1が入力したポイントを他のユーザに付与する。
【0100】
評価部139は、他のユーザにポイントを付与したらポップアップP3をユーザ端末10に表示させる。
【0101】
図8に示す例では、ポップアップP3には、「お知らせ U2さんとUnさんに300ポイントずつ付与しました。」というメッセージが表示されている。
【0102】
一方、ユーザU1が「新しいグループを作る」というボタンを押下した場合には、情報処理装置100では、新しいグループを生成するメッセージを受付ける。生成部135は、ユーザU1を含む新しいグループを生成する。そして、作成部136は、新しいグループのグループチャットルームが作成される。なお、作成部136は、後日、グループチャットルームを作成することが好ましい。
【0103】
なお、図示しないが、例えば、生成部135は、新しいグループを後日作成するという内容を含むポップアップをユーザ端末10に表示させる。
【0104】
〔要求先のユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面〕
図9は、実施形態に係る要求先のユーザ端末におけるグループチャットルームの画面の一例を示す図である。要求先のユーザ端末10には、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。ここでは、
図8で示したユーザU1のユーザ端末10からの要求で他のユーザがグループチャットルームに参加した時の、グループの他のユーザのユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面の一例について説明する。
【0105】
要求先のユーザ端末10は、要求元のユーザU1が、メッセージを送信したら、チャットを開始することが好ましい。ユーザU1のユーザ端末10から、メッセージを受信すると、他のユーザは、応答する。
【0106】
そして、ユーザU1が状況が変化したと判断し、他のユーザを評価した場合には、ポイントが付与される。
【0107】
図9に示す例では、「お知らせ U1さんから300ポイントをもらいました。」というメッセージを含むポップアップP4が表示されている。
【0108】
なお、図示しないが、例えば、ユーザU1が新しいグループを作ることを選択した場合には、生成部135は、新しいグループを後日作成するという内容を含むポップアップを他のユーザのユーザ端末10に表示させる。
【0109】
〔情報処理装置100の処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置100が実行する処理手順について説明する。
図9は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0110】
図9に示すように、取得部131は、ユーザUのライフスタイルを取得する(ステップS101)。受付部132は、グループの生成の要求を受付ける(ステップS102)。受付部132は、ユーザUのユーザ端末10からユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させるためのグループの生成の要求を受付ける。
【0111】
算出部133は、ライフスタイルからユーザUの状況の指標を算出する(ステップS103)。
【0112】
推定部134は、指標に基づいて、ユーザUの属性の変動から、ユーザUの状況をユーザのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する(ステップS104)。
【0113】
生成部135は、ユーザUと他のユーザとが属するグループを生成する(ステップS105)。
【0114】
作成部136は、グループに属するユーザUと他のユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する(ステップS106)。
【0115】
提供部137は、グループチャットルームをユーザ端末10に提供する(ステップS107)。提供部137は、グループチャットルームをグループに属するユーザ全員のユーザ端末10に提供する。
【0116】
判定部138は、ユーザの状況が変化したかを判定する(ステップS108)。判定部138は、ユーザUの状況が変化したと判定した場合(ステップS108;Yes)、処理を終了する。ユーザUの状況が変化した後の処理については、後述する。
【0117】
一方、判定部138は、判定部138は、ユーザUの状況が変化していないと判定した場合(ステップS108;No)、ユーザUの状況が変化したタイミングで処理を終了する。
【0118】
図11は、実施形態に係る情報処理装置によるユーザの状況が変化した後の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0119】
評価部139は、他のユーザを評価するか判定する(ステップS110)。評価部139は、他のユーザを評価すると判定した場合(ステップS110;Yes)、他のユーザにポイントを付与し(ステップS111)、解散部140は、グループを解散し(ステップS112)て、処理を終了する。
【0120】
一方、評価部139は、他のユーザを評価しないと判定した場合(ステップS110)、グループを解散し(ステップS113)、生成部135は、新しいグループを生成する(ステップS114)。このグループには、上述したように状況が変化したユーザUが含まれる。
【0121】
そして、作成部136は、新しいグループチャットルームを作成し(ステップS115)、提供部137は、新しいグループチャットルームを提供し(ステップS115)、処理を終了する。
【0122】
〔他の例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されたよい。そこで、以下では、実施形態の他の例について説明する。
【0123】
上記実施形態において、情報処理装置100は、知識を変化させてもよい。例えば、情報処理装置100は、音楽の知識を増やしたいユーザUに対して、その状況を変化させるユーザを推定してもよい。推定されるユーザは、ユーザUよりも音楽の知識が豊富なユーザとなる。
【0124】
この場合、感情特性のスコアを変化さてもよいが、例えば特性をさらに増やし、その項目を知識に関する項目だけにしてもよい。情報処理装置100は、例えば、知識特性のレーダーチャートを増やし、「楽器」、「歴史」、「作詞」、「作曲」等の項目を設けてもよい。また、特定のアーティストに関する知識の場合には、情報処理装置100は、レーダーチャートに「結成」、「アルバム」、「公演」、「曲調」等の項目を設けてよい。
【0125】
上記実施形態において、情報処理装置100は、行動特性を変化させてもよい。例えば、情報処理装置100は、運動したいユーザUに対して、その状況を変化させるユーザを推定してもよい。推定されるユーザは、運動を行っているユーザとなる。これにより、運動時間が少ないユーザUは、行動特性の「運動」のスコアを高くすることができる。
【0126】
上記実施形態において、情報処理装置100は、行動特性と感情特性を変化させてもよい。例えば、運動したいユーザUであっても、運動の目的によって、運動方法や運動時間等が異なる。情報処理装置100は、ユーザUの運動の目的に適したユーザを推定することによって、ユーザUの行動特性や感情特性を変化させることができる。なお、この場合、情報処理装置100は、感情特性の項目に「痩せたい」、「筋肉を増やしたい」等を含んでもよい。また、情報処理装置100は、「うれしさ」、「楽しさ」のスコアを変化させてもよい。
【0127】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、受付部132と、算出部133と、推定部134と、生成部135と、作成部136と、提供部137と、判定部138とを備える。取得部131は、ユーザUのユーザ属性からライフスタイルを取得する。受付部132は、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させるグループの生成の要求を受付ける。算出部133は、ライフスタイルから、ユーザUの状況に関する指標を算出する。推定部134は、指標に基づいて、ユーザUの属性の変動から、ユーザUの状況をユーザUのなりたい状況に変化させる他のユーザを推定する。生成部135は、ユーザUと他のユーザとが属するグループを生成する。作成部136は、グループに属するユーザUと他のユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。判定部138は、ユーザUの状況がグループチャットルームで変化したかを判定する。
【0128】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ライフスタイルから指標を算出する。したがって、似たような指標のユーザ同士のグループを生成でき、ユーザUの状況を変化させることができる。
【0129】
また、生成部135は、ユーザUの状況が変化したら、他のユーザの状況を他のユーザがなりたい状況に変化させるグループを更に生成する。これにより、他のユーザも状況を変化させることができる。
【0130】
また、生成部135は、ユーザUの状況がユーザUのなりたい状況に変化したら、ユーザUを、他のユーザの状況を他のユーザのなりたい状況に変化させるグループに含む。これにより、ユーザUが他のユーザの状況を変化させることができる。
【0131】
また、情報処理装置100は、ユーザの状況をユーザのなりたい状況に変化させた場合には、ユーザをなりたい状況に変化させた他のユーザを評価する評価部139と、所定の条件を満たしたら、グループを解散させる解散部140と、を更に備える。
【0132】
これにより、ユーザUが他のユーザの状況を変化し難い場合に、他の方法で他のユーザを評価することができる。また、グループの解散条件を設けることで、グループを適切に解散することができる。
【0133】
〔プログラム〕
上述してきたユーザ端末10や情報処理装置100による処理は、本願に係る情報処理プログラムにより実現される。例えば、情報処理装置100に係る制御部130等は、情報処理装置100が有するCPUやMPU等によって、例えば範囲特定アプリケーション等に含まれる情報処理プログラムがRAMを作業領域として、情報処理プログラムに係る情報処理手順が実行されることにより実現される。
【0134】
なお、本願に係るユーザ端末10や情報処理装置100が実行する処理は、必ずしも全てが情報処理プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、情報処理装置100外の情報等は、情報処理装置100が有するOS(Operating System)によって取得されてもよい。すなわち、情報処理プログラム自体が、上述してきたような情報処理装置100で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、画像等のコンテンツを表示(再生)するために用いるデータ)を受け取ったりすることにより、上述してきた情報処理装置100の処理を実現するようにしてもよい。
【0135】
〔ハードウェア構成〕
上述した実施形態に係る情報処理装置100等の情報処理装置は、例えば
図12に示すようなコンピュータ1000によって実現される。
図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0136】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0137】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0138】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0139】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウスなどの入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0140】
メディアインターフェイス1700は、記憶媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記憶媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記憶媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記憶媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0141】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部15の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記憶媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0142】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0143】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0144】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0145】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0146】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段
」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0147】
1 情報処理システム
10-1、10-2、10-n ユーザ端末
40 通信部
50 制御部
51 情報取得部
52 表示処理部
53 情報出力部
60 表示部
70 操作部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 指標情報記憶部
123 推定情報記憶部
124 グループ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 受付部
133 算出部
134 推定部
135 生成部
136 作成部
137 提供部
138 判定部
139 評価部
140 解散部
N ネットワーク