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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025015668
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】部品実装システム
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/00 20060101AFI20250123BHJP
   H05K 13/02 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
H05K13/00 Z
H05K13/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024199350
(22)【出願日】2024-11-15
(62)【分割の表示】P 2022556776の分割
【原出願日】2020-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩平
(72)【発明者】
【氏名】三治 満
(57)【要約】
【課題】フィーダの交換を効率良く行なって、生産効率の向上を図る。
【解決手段】部品実装システムは、複数の部品実装機と自動搬送装置とフィーダ移載装置とを備える。各部品実装機は、フィーダが装着されて部品の供給が可能となる第1被装着部と、フィーダが装着されて保管される第2被装着部と、を有し、前記第1被装着部に装着されたフィーダから供給される部品を取り出して実装する。自動搬送装置は、フィーダを搬送して複数の部品実装機の前記第2被装着部に補給する。フィーダ移載装置は、複数の部品実装機においてそれぞれ第1被装着部と第2被装着部との間でフィーダを移載する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を実装する部品実装システムであって、
フィーダが装着されて部品の供給が可能となる第1被装着部と、フィーダが装着されて保管される第2被装着部と、を有し、前記第1被装着部に装着されたフィーダから供給される部品を取り出して実装する複数の部品実装機と、
フィーダを搬送して前記複数の部品実装機の前記第2被装着部に補給する自動搬送装置と、
前記複数の部品実装機においてそれぞれ前記第1被装着部と前記第2被装着部との間でフィーダを移載するフィーダ移載装置と、
を備える部品実装システム。
【請求項2】
請求項1に記載の部品実装システムであって、
前記自動搬送装置は、前記部品実装機がジョブを実行している最中に、前記部品実装機の前記第2被装着部に次回以降のジョブで使用する部品を収容したフィーダを補給し、
前記フィーダ移載装置は、前記部品実装機において実行中のジョブが終了したとき又は実行中のジョブが終了する前に、次のジョブで使用する部品を収容したフィーダを当該部品実装機の前記第2被装着部から前記第1被装着部へ移載する、
部品実装システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の部品実装システムであって、
前記自動搬送装置は、前記部品実装機において部品切れが発生する前に、同一部品種を収容したフィーダを当該部品実装機の前記第2被装着部に補給し、
前記フィーダ移載装置は、前記部品実装機の前記第1被装着部に装着されているフィーダのうちのいずれかのフィーダに部品切れが発生すると、前記部品切れしたフィーダと前記第2被装着部に装着されている前記同一部品種を収容したフィーダとを交換する、
部品実装システム。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれか1項に記載の部品実装システムであって、
前記第2被装着部は、前記フィーダが複数装着されるパレットにより構成され、
前記自動搬送装置は、前記フィーダが複数装着された前記パレットを搬送し、前記フィーダを前記パレットごと前記部品実装機に対して着脱するように構成され、
前記フィーダ移載装置は、前記第1被装着部と前記第2被装着部との間で前記フィーダを個別に交換するように構成される、
部品実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、部品実装システムについて開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板搬送方向に並ぶ複数の部品実装機を含む部品実装ラインと、部品実装ラインに組み込まれ各部品実装機に着脱可能なフィーダを複数保管するフィーダ保管庫と、自動搬送装置(AGV)と、交換ロボットと、を備える部品実装システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。各部品実装機は、それぞれフィーダが着脱可能な供給エリアおよびストックエリアを有する。供給エリアは、フィーダが部品を供給可能なエリアとして構成される。ストックエリアは、フィーダをストック可能なエリアとして構成される。フィーダ保管庫は、各部品実装機の供給エリアと同じ高さにフィーダが着脱可能な保管エリアが設けられている。AGVは、部品実装ラインのライン外からフィーダ保管庫の保管エリアにフィーダを搬入出する。交換ロボットは、フィーダ保管庫の保管エリアから次の実装処理に必要な部品を収容したフィーダを取り外して各部品実装機の供給エリアに取り付けたり、次の実装処理に不要な部品を収容したフィーダを供給エリアから取り外してストックエリアや保管エリアに取り付けたりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2017/033268号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した部品実装システムでは、交換ロボットは、フィーダ保管庫の保管エリアと複数の部品実装機の各供給エリアや各ストックエリアとの間のフィーダの交換と、供給エリアとストックエリアとの間のフィーダの交換が必要である。このため、段取り替え等に際して、全てのフィーダの交換に長時間を要し、生産開始が遅れて生産効率が悪化するおそれがある。
【0005】
本開示は、フィーダの交換を効率良く行なって、生産効率の向上を図ることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の部品実装システムは、
部品を実装する部品実装システムであって、
フィーダが装着されて部品の供給が可能となる第1被装着部と、フィーダが装着されて保管される第2被装着部と、を有し、前記第1被装着部に装着されたフィーダから供給される部品を取り出して実装する複数の部品実装機と、
フィーダを搬送して前記複数の部品実装機の前記第2被装着部に補給する自動搬送装置と、
前記複数の部品実装機においてそれぞれ前記第1被装着部と前記第2被装着部との間でフィーダを移載するフィーダ移載装置と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本開示の部品実装システムでは、複数の部品実装機と、自動搬送装置と、フィーダ移載装置と、を備える。複数の部品実装機は、それぞれ、フィーダが装着されて部品の供給が可能となる第1被装着部と、フィーダが装着されて保管される第2被装着部と、を有し、第1被装着部に装着されたフィーダから供給される部品を取り出して実装するものである。自動搬送装置は、フィーダを搬送して複数の部品実装機の第2被装着部に補給する。フィーダ移載装置は、複数の部品実装機においてそれぞれ第1被装着部と第2被装着部との間でフィーダを移載する。これにより、自動搬送装置とフィーダ移載装置との協働によりフィーダの交換を効率良く行なうことができ、生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】部品実装システムの概略構成図である。
図2】部品実装機とフィーダの概略構成図である。
図3】フィーダの概略構成図である。
図4】ローダの概略構成図である。
図5】部品実装機とAGVの概略構成図である。
図6】AGVの概略構成図である。
図7】部品実装システムの電気的な接続関係を示すブロック図である。
図8】供給エリア情報とストックエリア情報の一例を示す説明図である。
図9】フィーダ供給指示送信処理の一例を示すフローチャートである。
図10】フィーダストック指示送信処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、部品実装システムの概略構成図である。図2は、部品実装機とフィーダ台の概略構成図である。図3は、フィーダの概略構成図である。図4は、ローダの概略構成図である。図5は、部品実装機とAGVの概略構成図である。図6は、AGVの概略構成図である。図7は、部品実装システムの電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1,2および図5中、左右方向をX軸方向とし、前後方向をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
【0012】
部品実装システム10は、半田が印刷された基板Sに部品を実装することで実装済み基板を生産するものであり、図1に示すように、印刷装置12と、印刷検査装置14と、複数の部品実装機20と、実装検査装置(図示せず)と、ローダ50と、AGV60と、システム全体を管理する管理装置80と、を備える。印刷装置12は、基板Sの表面に半田を印刷する。印刷検査装置14は、印刷装置12で印刷された半田の状態を検査する。部品実装機20は、フィーダ30から供給された部品を吸着ノズル(採取部材)でピックアップして基板Sに実装する。実装検査装置は、部品実装機20で実装された部品の実装状態を検査する。印刷装置12と印刷検査装置14と部品実装機20と実装検査装置は、基板Sの搬送方向に沿って上流からこの順に整列されて生産ラインを構成する。
【0013】
部品実装機20は、図2に示すように、基板SをX軸方向に搬送する基板搬送装置22と、ヘッド25と、ヘッド25を水平方向(XY軸方向)に移動させるヘッド移動装置24と、実装制御装置29(図7参照)と、を備える。ヘッド25は、図示しないが、部品を吸着する吸着ノズルと、ボールねじ機構やモータなどにより当該吸着ノズルを昇降させる昇降装置と、を有する。ヘッド移動装置24は、ヘッド25が取り付けられるスライダ24aと、ボールねじ機構などを介してスライダ24aを水平方向(XY軸方向)に移動させる図示しないモータと、を有する。
【0014】
また、部品実装機20は、この他に、マークカメラ26やパーツカメラ27なども備える。マークカメラ26は、基板Sの位置を検知するために、基板Sに付された基準マークを上方から撮像するものである。パーツカメラ27は、吸着ミスや吸着ずれを検知するために、吸着ノズルに吸着された部品を下方から撮像するものである。
【0015】
実装制御装置29は、周知のCPU29aやROM29b、HDD29c、RAM29dなどで構成される。実装制御装置29は、マークカメラ26やパーツカメラ27からの画像信号などを入力する。また、実装制御装置29は、基板搬送装置22やヘッド25、ヘッド移動装置24などに駆動信号を出力する。
【0016】
実装制御装置29のCPU29aは、部品を基板Sに実装する実装処理を実行するに際して、フィーダ30から供給される部品の上方へヘッド25が移動するようヘッド移動装置24を制御する。続いて、CPU29aは、昇降装置により吸着ノズルを下降させて当該吸着ノズルに部品が吸着するようヘッド25を制御する。CPU29aは、吸着ノズルに吸着させた部品がパーツカメラ27の上方へ移動するようヘッド移動装置24を制御し、当該部品をパーツカメラ27で撮像する。CPU29aは、部品の撮像画像を処理して当該部品の吸着ずれ量を測定し、測定した吸着ずれ量に基づいて基板Sへの部品の実装位置を補正する。そして、CPU29aは、ノズルに吸着させた部品が補正した実装位置の上方へ移動するようヘッド移動装置24を制御し、昇降装置により吸着ノズルを下降させて部品が基板Sに実装されるようヘッド25を制御する。
【0017】
フィーダ30は、図3に示すように、矩形状のカセット式のテープフィーダであり、フィーダ台40に着脱可能に保持される。このフィーダ30は、テープリール32と、テープ送り機構33と、コネクタ35と、レール部材37と、フィーダ制御装置39(図7参照)と、を備える。テープリール32は、テープ31が巻回されている。テープ31には、その長手方向に沿って所定間隔置きにキャビティが形成されている。各キャビティには、部品が収容されている。これらの部品は、テープ31の表面を覆うフィルムによって保護されている。テープ送り機構33は、テープリール32からテープ31を引き出して部品供給位置へ送り出すものである。テープ31に収容された部品は、部品供給位置の手前でフィルムが剥がされることで部品供給位置にて露出した状態となり、ヘッド25(吸着ノズル)により吸着される。コネクタ35の両脇には、取付方向に突出する2本の位置決めピン34を有する。レール部材37は、フィーダ30の下端に設けられ、取付方向に延びている。フィーダ制御装置39は、周知のCPUやROM、RAMなどで構成され、テープ送り機構33(送りモータ)に駆動信号を出力する。また、フィーダ制御装置39は、コネクタ35を介してフィーダ30の取付先の制御部(実装制御装置29など)と通信可能となっている。
【0018】
また、部品実装機20は、図2に示すように、前方において、フィーダ30をセット可能な上下2つのエリアを有する。上のエリアは、フィーダ30が部品供給位置へ部品を供給可能な供給エリア20Aであり、下のエリアは、フィーダ30をストックしておくためのストックエリア20Bである。各エリア20A,20Bには、それぞれ複数のフィーダ30が着脱可能なフィーダ台40が設けられている。フィーダ台40は、図2に示すように、側面視がL字状の台であり、スロット42と、2つの位置決め穴44と、コネクタ45と、を有する。スロット42には、フィーダ30のレール部材37が挿入される。2つの位置決め穴44には、フィーダ30の2本の位置決めピン34が挿入され、フィーダ30がフィーダ台40に位置決めされる。コネクタ45は、2つの位置決め穴44の間に設けられ、フィーダ30のコネクタ35と接続される。
【0019】
図8は、HDD29cに記憶された供給エリア情報とストックエリア情報の一例を示す説明図である。供給エリア情報は、供給エリア20Aにセットされているフィーダ30の情報である。ストックエリア情報は、ストックエリア20Bにセットされているフィーダ30の情報である。供給エリア情報は、供給エリア20Aにおけるフィーダ30の取付位置の位置情報(スロット番号)の他、フィーダ情報として、フィーダ30のID情報やフィーダ30に収容されている部品種の情報、残り部品数の情報などが含まれる。これらの情報は、互いに関連付けられてHDD29cに記憶されている。なお、位置情報は、フィーダ台40の複数のスロット42のうち基準スロット(例えば左端のスロット42)を先頭位置「001」として順に定められている。ストックエリア情報は、ストックエリア20Bにおけるフィーダ30の取付位置の位置情報(スロット番号)の他、フィーダ情報として、フィーダ30のID情報やフィーダ30に収容されている部品種の情報、残り部品数の情報などが含まれる。これらの情報は、互いに関連付けられてHDD29cに記憶されている。供給エリア情報とストックエリア情報は、フィーダ30が着脱された際や部品実装処理中に部品が供給された際に、フィーダ30のフィーダ制御装置39から部品実装機20の実装制御装置29に取得されて適宜更新される。なお、図8において、ストックエリア情報の位置情報が「003」の位置には、フィーダ30が取り付けられていないことを示す。
【0020】
ローダ50は、図1に示すように、複数の部品実装機20の前面に基板の搬送方向(X軸方向)に対して平行に設けられたガイドレール18に沿って移動する。ローダ50は、図4に示すように、ローダ移動装置51とフィーダ移載装置53とを備える他、図5に示すように、位置センサ57や監視センサ58、ローダ制御装置59を備える。ローダ移動装置51は、ローダ50をX軸方向に移動させるための駆動用ベルトを駆動するX軸モータ52aと、ガイドレール18上を転動してローダ50の移動をガイドするガイドローラ52bと、を有する。
【0021】
フィーダ移載装置53は、ローダ50がいずれかの部品実装機20のフィーダ台40と向かい合う位置で、当該部品実装機20の供給エリア20Aとストックエリア20Bとの間でフィーダ30を移載するものである。このフィーダ移載装置53は、Y軸スライダ55と、Y軸スライダ55をZ軸ガイドレール56bに沿って移動させるZ軸モータ56aと、を有する。Y軸スライダ55は、フィーダ30をクランプするクランプ部54と、クランプ部54をY軸ガイドレール55bに沿って移動させるY軸モータ55aと、を含む。Y軸スライダ55は、Z軸モータ56aの駆動により、部品実装機20の供給エリア20Aに向かい合う位置と、ストックエリア20Bに向かい合う位置とに移動する。
【0022】
位置センサ57は、ローダ50の左右方向(X軸方向)における移動位置を検出するエンコーダである。監視センサ58は、ローダ50の左右方向(X軸方向)における障害物(作業者)の有無を監視するものであり、例えばレーザスキャナとして構成される。
【0023】
ローダ制御装置59は、周知のCPUやROM、RAMなどで構成され、位置センサ57や監視センサ58から検知信号を入力し、ローダ移動装置51やフィーダ移載装置53に駆動信号を出力する。
【0024】
ローダ制御装置59は、フィーダ30をストックエリア20B(移載元)から供給エリア20A(移載先)へ移載する際、まず、Y軸スライダ55がストックエリア20Bに向かい合う位置である下方へ移動するようZ軸モータ56aを制御する。続いて、ローダ制御装置59は、クランプ部54がストックエリア20Bのフィーダ台40に近接する方向へ移動するようY軸モータ55aを制御し、当該フィーダ台40に取り付けられているフィーダ30をクランプ部54でクランプする。そして、ローダ制御装置59は、クランプ部54がフィーダ台40から離間する方向(図4中、前方)へ移動するようY軸モータ55aを制御する。これにより、フィーダ30は、ストックエリア20Bのフィーダ台40から取り外されて、ローダ50内に回収される。次に、ローダ制御装置59は、Y軸スライダ55が供給エリア20Aに向かい合う位置である上方へ移動するようZ軸モータ56aを制御する。続いて、ローダ制御装置59は、フィーダ30をクランプしたクランプ部54が供給エリア20Aのフィーダ台40に近接する方向(図4中、後方)へ移動するようY軸モータ55aを制御し、クランプ部54のクランプを解除する。これにより、フィーダ30は、そのレール部材37が供給エリア20Aのフィーダ台40のスロット42に挿入されて、当該フィーダ台40に取り付けられる。
【0025】
また、ローダ制御装置59は、フィーダ30を供給エリア20A(移載元)からストックエリア20B(移載先)へ移載する際、まず、Y軸スライダ55が供給エリア20Aに向かい合う位置である上方へ移動するようZ軸モータ56aを制御する。続いて、ローダ制御装置59は、クランプ部54が供給エリア20Aのフィーダ台40に近接する方向へ移動するようY軸モータ55aを制御し、当該フィーダ台40に取り付けられているフィーダ30をクランプ部54でクランプする。そして、ローダ制御装置59は、クランプ部54がフィーダ台40から離間する方向(図4中、前方)へ移動するようY軸モータ55aを制御する。これにより、フィーダ30は、供給エリア20Aのフィーダ台40から取り外されて、ローダ50内に回収される。次に、ローダ制御装置59は、Y軸スライダ55がストックエリア20Bに向かい合う位置である下方へ移動するようZ軸モータ56aを制御する。続いて、ローダ制御装置59は、フィーダ30をクランプしたクランプ部54がストックエリア20Bのフィーダ台40に近接する方向(図4中、後方)へ移動するようY軸モータ56aを制御し、クランプ部54のクランプを解除する。これにより、フィーダ30は、そのレール部材37がストックエリア20Bのフィーダ台40のスロット42に挿入されて、当該フィーダ台40に取り付けられる。
【0026】
ローダ制御装置59は、部品実装機20の指定とフィーダ30の移載元および移載先の指定を伴って段取り替えや部品切れしたフィーダ30の移載が指示されると、指定された部品実装機20と向かい合う位置を目標位置としてローダ50が移動(走行)するようローダ移動装置51を制御する。ローダ制御装置59は、ローダ50が目標位置に到着すると、上述したように、移載元からフィーダ30を取り外し、取り外したフィーダ30を移載先へ取り付けるよう制御する。なお、ローダ制御装置59は、ローダ50の走行中に監視センサ58により障害物が検知されると、障害物が検知されなくなるまで、走行を停止する。
【0027】
AGV60は、自動搬送装置(例えば、床面走行式の自動搬送装置)として構成され、多数のフィーダ30を保管する倉庫(図示せず)と各部品実装機20との間を移動する。AGV60は、図5に示すように、フィーダ30が取り付けられたフィーダ台40(パレット)を搬送し、ストックエリア20Bから使用済みのフィーダ30をフィーダ台40(パレット)ごと回収したり、ストックエリア20Bに対して使用予定のフィーダ30をフィーダ台40(パレット)ごと補給したりする。尚、AGV60は、本実施形態では、複数台配置され、一方のAGV60は、使用済みのフィーダ30が取り付けられたフィーダ台40をストックエリア20Bから回収し、他方のAGV60は、使用予定のフィーダ30が取り付けられたフィーダ台40をストックエリア20Bに補給する。なお、AGV60は、1台でフィーダ台40の回収と補給とが可能に構成されてもよい。
【0028】
AGV60は、図7に示すように、AGV移動装置61やパレット移載装置63、位置センサ67、監視センサ68、AGV制御装置69を備える。AGV移動装置61は、予め定められた走行ルートに沿ってAGV60を走行させるものであり、車輪62を駆動する駆動モータや操舵装置を有する。パレット移載装置63は、図6に示すように、フィーダ台40(パレット)の底面を支持するよう並行に延びる2本一対の支持部材64と、支持部材64を昇降させる図示しない昇降装置と、を有する。位置センサ67は、AGV60の走行位置を検出するものである。監視センサ68は、AGV60の進行方向における障害物(作業者)の有無を監視するものであり、例えばレーザスキャナとして構成される。AGV制御装置69は、周知のCPUやROM、RAMなどで構成され、位置センサ67や監視センサ68から検知信号を入力し、AGV移動装置61やパレット移載装置63に駆動信号を出力する。
【0029】
AGV制御装置69は、部品実装機20の指定を伴ってフィーダ台40(パレット)の回収が指示されると、指定された部品実装機20のストックエリア20Bと向かい合う位置を目標位置として予め定められた走行ルートに沿ってAGV60が移動(走行)するようAGV移動装置61を制御する。AGV60が目標位置に到着すると、AGV制御装置69は、一対の支持部材64がストックエリア20Bのフィーダ台40の下に入り込むまでAGV60が前進するようAGV移動装置61を制御する。そして、AGV制御装置69は、支持部材64が上昇するよう昇降装置を制御すると共にAGV60が後退するようAGV移動装置61を制御する。これにより、フィーダ台40に取り付けられている複数のフィーダ30は、フィーダ台40ごとAGV60に回収される。
【0030】
AGV制御装置69は、部品実装機20の指定を伴ってフィーダ台40(パレット)の補給が指示されると、一対の支持部材64にフィーダ台40を保持しつつ指定された部品実装機20のストックエリア20Bと向かい合う位置を目標位置として予め定められた走行ルートに沿ってAGV60が移動(走行)するようAGV移動装置61を制御する。AGV60が目標位置に到着すると、AGV制御装置69は、一対の支持部材64がストックエリア20B内に入り込むまでAGV60が前進するようAGV移動装置61を制御する。そして、AGV制御装置69は、支持部材64が下降するよう昇降装置を制御すると共にAGV60が後退するようAGV移動装置61を制御する。これにより、フィーダ台40に取り付けられている複数のフィーダ30は、フィーダ台40ごとストックエリア20Bに補給される。なお、AGV制御装置69は、AGV60の走行中に監視センサ68により障害物が検知されると、障害物が検知されなくなるまで、走行を停止する。
【0031】
管理装置80は、汎用のコンピュータであり、図7に示すように、CPU81と、ROM82と、HDD83(記憶装置)と、RAM84と、を備える。管理装置80には、キーボードやマウスなどの入力デバイス85と、ディスプレイ86と、が電気的に接続される。HDD83には、生産スケジュールの他、生産に必要な各種情報として、フィーダ保有情報や、ジョブ情報、ステータス情報などが記憶されている。これらの情報は、部品実装機20ごとに管理されている。ここで、生産スケジュールは、各部品実装機20において、どの基板Sにどの部品をどの順番で実装するか、また、そのように実装した基板S(製品)を何枚作製するかなどを定めたスケジュールである。また、フィーダ保有情報は、各部品実装機20が保有するフィーダ30に関する情報である。このフィーダ保有情報には、フィーダ30の取付位置の位置情報(スロット番号)やフィーダ30のID情報、フィーダ30に収容されている部品種の情報、残り部品数の情報などが含まれ、これらの情報は、部品実装機20ごとに、互いに関連付けられてHDD83に記憶されている。フィーダ保有情報は、生産中に各部品実装機20の実装制御装置29から管理装置80に取得されて適宜更新される。ジョブ情報は、各部品実装機20に対する実装指示(部品を実装した基板の生産指示)に関する情報である。このジョブ情報には、基板の種類や吸着ノズルの種類、実装する部品の種類およびサイズ、実装位置などが含まれ、これらの情報は、ジョブごとに、互いに関連付けられてHDD83に記憶されている。ステータス情報は、各部品実装機20の動作状況を示す情報である。このステータス情報には、生産中や、段取り替え中、異常発生中などが含まれる。ステータス情報は、各部品実装機20から管理装置80に取得されて適宜更新される。
【0032】
管理装置80は、実装制御装置29と有線により通信可能に接続され、各部品実装システム10の各部品実装機20と各種情報のやり取りを行なう。管理装置80は、各部品実装機20から動作状況を受信してステータス情報を最新の情報に更新する。また、管理装置80は、各部品実装機20のフィーダ台40に取り付けられたフィーダ30のフィーダ制御装置39と実装制御装置29を介して通信可能に接続される。管理装置80は、フィーダ30が部品実装機20から取り外されたり、新たなフィーダ30が部品実装機20に取り付けられたりしたときに、対応する部品実装機20から着脱状況を受信してフィーダ保有情報を最新の情報に更新する。さらに、管理装置80は、ローダ制御装置59と無線により通信可能に接続され、ローダ50と各種情報のやり取りを行なう。また、管理装置80は、AGV制御装置69と無線により通信可能に接続され、AGV60と各種情報のやり取りを行なう。また、管理装置80は、この他、印刷装置12や印刷検査装置14、実装検査装置の各制御装置とも通信可能に接続され、対応する機器からの各種情報のやり取りも行なう。
【0033】
次に、こうして構成された部品実装システム10の動作について説明する。特に、段取り替えや部品切れが発生した際の動作について説明する。図9は、管理装置80のCPU81により実行されるフィーダ供給指示送信処理の一例を示すフローチャートである。フィーダ供給指示送信処理が実行されると、管理装置80のCPU81は、まず、今回のジョブが終了したか否かを判定する(ステップS100)。ジョブが終了したか否かの判定は、ステータス情報を調べることにより行なうことができる。CPU81は、今回のジョブが終了したと判定すると、段取り替えが発生したか否かを判定し(ステップS110)、今回のジョブが終了していない即ちジョブが実行中であると判定すると、部品切れが発生したか否かを判定する(ステップS120)。段取り替えが発生したか否かの判定は、ステータス情報を調べることにより行なうことができ、部品切れが発生したか否かの判定は、フィーダ保有情報の残り部品数を調べることにより行なうことができる。CPU81は、ステップS110で段取り替えが発生していないと判定したり、ステップS120で部品切れが発生していないと判定すると、フィーダ供給指示送信処理を終了する。
【0034】
CPU81は、ステップS110で段取り替えが発生したと判定すると、供給エリア20Aにある使用済みのフィーダ30のうち次のジョブに使用されないフィーダ30を回収対象フィーダに設定する(ステップS130)。続いて、CPU81は、ストックエリア20Bにあるフィーダ30のうち次のジョブに使用されるフィーダ30を供給対象フィーダに設定する(ステップS140)。そして、CPU81は、回収対象フィーダおよび供給対象フィーダの各位置情報(スロット番号)をフィーダ保有情報から取得し(ステップS150)、回収対象フィーダの回収指示と供給対象フィーダの供給指示とをローダ50(ローダ制御装置59)に送信して(ステップS160)、フィーダ供給指示送信処理を終了する。回収指示には、供給エリア20Aに回収対象フィーダを保有する部品実装機20の指定情報と、回収対象フィーダの現在(回収元)の位置情報(スロット番号)と、回収対象フィーダの回収先の位置情報と、が含まれる。また、供給指示には、ストックエリア20Bに供給対象フィーダを保有する部品実装機20の指定情報と、供給対象フィーダの現在(供給元)の位置情報(スロット番号)と、供給対象フィーダの供給先の位置情報と、が含まれる。回収指示と供給指示とを受信したローダ制御装置59は、回収対象フィーダを指定された部品実装機20の供給エリア20Aからストックエリア20Bに移載し、供給対象フィーダを指定された部品実装機20のストックエリア20Bから供給エリア20Aに移載するよう制御する。
【0035】
CPU81は、ステップS120において、部品切れが発生したと判定すると、供給エリア20Aにある部品切れしたフィーダ30を回収対象フィーダに設定すると共に(ステップS170)、ストックエリア20Bにあるフィーダ30のうち部品切れしたフィーダ30と同一の部品種の部品を収容したフィーダ30を供給対象フィーダに設定する(ステップS180)。そして、CPU81は、回収対象フィーダおよび供給対象フィーダの各位置情報(スロット番号)をフィーダ保有情報から取得し(ステップS150)、回収対象フィーダの回収指示と供給対象フィーダの供給指示とをローダ50(ローダ制御装置59)に送信して(ステップS160)、フィーダ供給指示送信処理を終了する。回収指示と供給指示とに含まれる情報や、回収指示と供給指示とを受信したローダ制御装置59の動作については上述した。
【0036】
次に、ストックエリア20Bに使用予定のフィーダ30をストックするための動作について説明する。図10は、管理装置80のCPU81により実行されるフィーダストック指示送信処理の一例を示すフローチャートである。管理装置80のCPU81は、まず、ローダ50による段取り替えが発生し且つその段取り替えが終了したか否かを判定する(ステップS200)。この判定は、ステータス情報を調べることにより行なうことができる。CPU81は、段取り替えが発生していないと判定したり、段取り替えが発生したがその段取り替えが終了していないと判定すると、フィーダストック指示送信処理を終了する。
【0037】
一方、CPU81は、段取り替えが発生し且つその段取り替えが終了したと判定すると、ストックエリア20Bにあるフィーダ台40の回収指示をAGV制御装置69に送信する(ステップS210)。ここで、ローダ50による段取り替えが終了すると、ストックエリア20Bには、終了したジョブで使用された使用済みのフィーダ30が取り付けられている。このため、ステップS210の処理は、ストックエリア20Bにある使用済みのフィーダ30が取り付けられたフィーダ台40の回収を指示するものとなる。そして、CPU81は、使用予定のフィーダ30が取り付けられたフィーダ台40のストック指示をAGV制御装置69に送信して(ステップS220)、フィーダストック指示送信処理を終了する。使用予定のフィーダ30には、次回以降のジョブで使用されるフィーダ30が含まれる他、実行中のジョブで使用されるフィーダ30のうち部品切れが予想される予備のフィーダ30が含まれる。また、回収指示やストック指示には、対象となる部品実装機20の指定情報が含まれる。
【0038】
ここで、本実施形態の主要な要素と請求の範囲の欄に記載した主要な要素との対応関係について説明する。即ち、本実施形態の供給エリア20Aのフィーダ台40が本開示の第1被装着部に相当し、ストックエリア20Bのフィーダ台40が第2被装着部に相当し、部品実装機20が部品実装機に相当し、AGV60が自動搬送装置に相当し、ローダ50のフィーダ移載装置53がフィーダ移載装置に相当する。また、フィーダ台40がパレットに相当する。
【0039】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0040】
例えば、上述した実施形態では、ローダ50がフィーダ移載装置53を備え、複数の部品実装機20間を移動することで、単一のフィーダ移載装置53で各部品実装機20の供給エリア20Aとストックエリア20Bとの間でフィーダ30を移載するものとした。しかし、フィーダ移載装置は、各部品実装機20に個別に設けられてもよい。
【0041】
上述した実施形態では、ローダ50のフィーダ移載装置53は、フィーダ30を1本ずつ移載するように構成されるものとした。しかし、フィーダ移載装置53は、上述したAGV60のパレット移載装置63と同様に、フィーダ台40(パレット)ごとフィーダ30を一括して移載するよう構成されてもよい。
【0042】
上述した実施形態では、AGV60のパレット移載装置63は、部品実装機20のストックエリア20Bにフィーダ台40ごとフィーダ30を一括して移載するよう構成されるものとした。しかし、パレット移載装置63は、上述したローダ50のフィーダ移載装置53と同様に、フィーダ30を1本ずつ移載するように構成されてもよい。
【0043】
上述した実施形態では、フィーダ供給指示送信処理において、CPU81は、今回のジョブが終了したときに供給エリア20Aから使用済みのフィーダ30(回収対象フィーダ)を回収して次のジョブで使用されるフィーダ30(供給対象フィーダ)を供給するよう回収指示と供給指示とを送信するものとした。しかし、CPU81は、供給エリア20Aのフィーダ台40の空きスロット42に余裕があれば、今回のジョブが終了する前(ジョブの実行中)に次のジョブで使用されるフィーダ30を供給するように供給指示を送信してもよい。
【0044】
以上説明したように、本開示の部品実装システムは、部品を実装する部品実装システムであって、フィーダが装着されて部品の供給が可能となる第1被装着部と、フィーダが装着されて保管される第2被装着部と、を有し、前記第1被装着部に装着されたフィーダから供給される部品を取り出して実装する複数の部品実装機と、フィーダを搬送して前記複数の部品実装機の前記第2被装着部に補給する自動搬送装置と、前記複数の部品実装機においてそれぞれ前記第1被装着部と前記第2被装着部との間でフィーダを移載するフィーダ移載装置と、を備えることを要旨とする。
【0045】
この本開示の部品実装システムでは、自動搬送装置とフィーダ移載装置との協働によりフィーダの交換を効率良く行なうことができ、生産効率を向上させることができる。
【0046】
こうした本開示の部品実装システムにおいて、前記自動搬送装置は、前記部品実装機がジョブを実行している最中に、前記部品実装機の前記第2被装着部に次回以降のジョブで使用する部品を収容したフィーダを補給し、前記フィーダ移載装置は、前記部品実装機において実行中のジョブが終了したとき又は実行中のジョブが終了する前に、次のジョブで使用する部品を収容したフィーダを当該部品実装機の前記第2被装着部から前記第1被装着部へ移載するものとしてもよい。こうすれば、ジョブの切り替えをスムーズに行なうことができる。
【0047】
また、本開示の部品実装システムにおいて、前記自動搬送装置は、前記部品実装機において部品切れが発生する前に、同一部品種を収容したフィーダを当該部品実装機の前記第2被装着部に補給し、前記フィーダ移載装置は、前記部品実装機の前記第1被装着部に装着されているフィーダのうちのいずれかのフィーダに部品切れが発生すると、前記部品切れしたフィーダと前記第2被装着部に装着されている前記同一部品種を収容したフィーダとを交換するものとしてもよい。こうすれば、部品切れしたフィーダの交換をスムーズに行なうことができる。
【0048】
さらに、本開示の部品実装システムにおいて、前記第2被装着部は、前記フィーダが複数装着されるパレットにより構成され、前記自動搬送装置は、前記フィーダが複数装着された前記パレットを搬送し、前記フィーダを前記パレットごと前記部品実装機に対して着脱するように構成され、前記フィーダ移載装置は、前記第1被装着部と前記第2被装着部との間で前記フィーダを個別に交換するように構成されるものとしてもよい。こうすれば、各部品実装機に複数のフィーダを一括して補給でき、各部品実装機への複数のフィーダの補給を短時間で行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本開示は、部品実装システムの製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0050】
10 部品実装システム、12 印刷装置、14 印刷検査装置、18 ガイドレール、20 部品実装機、20A 供給エリア、20B ストックエリア、22 基板搬送装置、24 ヘッド移動装置、24a スライダ、25 ヘッド、26 マークカメラ、27 パーツカメラ、29 実装制御装置、30 フィーダ、31 テープ、32 テープリール、33 テープ送り機構、34 位置決めピン、35 コネクタ、37 レール部材、39 フィーダ制御装置、40 フィーダ台、42 スロット、44 位置決め穴、45 コネクタ、50 ローダ、51 ローダ移動装置、52a X軸モータ、52b ガイドローラ、53 フィーダ移載装置、54 クランプ部、55 Y軸スライダ、55a Y軸モータ、55b Y軸ガイドレール、56a Z軸モータ、56b Z軸ガイドレール、57 位置センサ、58 監視センサ、59 ローダ制御装置、60 AGV、61 AGV移動装置、63 パレット移載装置、64 支持部材、67 位置センサ、68 監視センサ、69 AGV制御装置、80 管理装置、81 CPU、82 ROM、83 HDD、84 RAM、85 入力デバイス、86 ディスプレイ、S 基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を実装する部品実装システムであって、
フィーダが装着されて部品の供給が可能となる第1エリアと、前記第1エリアの下方に配置されフィーダが装着されて保管される第2エリアと、を有し、前記第1エリアに装着されたフィーダから供給される部品を取り出して実装する複数の部品実装機と、
前記部品実装機がジョブを実行している最中に、次回以降のジョブで使用するフィーダを、前記複数の部品実装機を含んで構成される生産ラインの外から搬送して前記複数の部品実装機の前記第2エリア当該フィーダが複数装着されたパレットごと補給する自動搬送装置と、
前記ジョブが終了したときに、前記複数の部品実装機においてそれぞれ終了したジョブで使用された使用済みのフィーダのうち次回のジョブで使用されないフィーダを前記第1エリアから前記第2エリアに個別に移載すると共に前記自動搬送装置により前記第2エリアに補給された前記フィーダを前記第1エリアに個別に移載する段取り替えを行なうフィーダ移載装置と、
前記段取り替えが終了した後、前記フィーダ移載装置により前記第2エリアに移載された使用済みのフィーダを、当該使用済みのフィーダが装着されたパレットごと前記第2エリアから回収する前記自動搬送装置と同一または別の自動搬送装置と、
を備える部品実装システム。