(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025157887
(43)【公開日】2025-10-16
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20251008BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024060211
(22)【出願日】2024-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】内山 義崇
(72)【発明者】
【氏名】梅田 覚志
(72)【発明者】
【氏名】小林 邦昭
(72)【発明者】
【氏名】雁部 元春
(72)【発明者】
【氏名】鍛治 誠
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA01
(57)【要約】
【課題】複数の撤去態様に好適に対応可能とする。
【解決手段】遊技場用システムにおいて、複数設けられる撤去区分の内、遊技機の属性情報により撤去区分に対応して予め設定される撤去条件を満たさない撤去区分を対象とした撤去指示の受付は抑制するので、複数の撤去態様に好適に対応可能となる。
【選択図】
図28
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が配置され、撤去対象となる撤去遊技機の撤去を含む遊技機の入替が行われる遊技場用のシステムであって、
前記入替を行う場合の入替計画を対象として、その入替日、及び前記撤去遊技機を登録可能な登録手段と、
撤去に関する属性情報を遊技機単位、或いは機種単位で対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撤去遊技機の撤去に関する処分の内容を、その内容別の複数の撤去区分として示す区分手段と、
前記撤去遊技機となる遊技機単位或いは機種単位で、前記複数の撤去区分のうちの何れにより撤去するかを指定する撤去指示を、前記撤去遊技機を登録する場合に受付ける受付手段と、
前記属性情報により予め設定される撤去条件を満たさない前記撤去区分を判定し、当該判定結果に応じて前記撤去指示の受付を抑制する抑制手段と、を備える遊技場用システム。
【請求項2】
前記複数の撤去区分は、前記撤去遊技機についての売却、下取り、メーカから新たに販売される新台の割引適用、返却、及び廃棄、のうち複数を対象として、何れかの処分の内容を含み、
前記撤去条件は、前記売却が可能な中古取引が行われていること、前記下取りが可能であること、前記新台を購入する場合の前記割引適用の対象であること、前記返却を前提とするレンタル品であること、前記レンタル品でなく前記廃棄が可能であること、のうち複数を対象として、何れかの条件を含むよう前記撤去区分に対応付けて予め設定される請求項1に記載の遊技場用システム。
【請求項3】
遊技機は、遊技領域を形成する盤面部と、その盤面部以外の機種枠部とで構成され、
前記撤去区分は、前記撤去遊技機における前記盤面部を売却対象とした第1売却処分と、前記盤面部及び前記機種枠部からなる遊技機全体を売却対象とした第2売却処分と、を含む複数の処分の内容を示す請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【請求項4】
前記登録手段は、遊技場に配置されている遊技機を対象として、遊技する際の遊技価値のレートを変更するレート変更遊技機を登録可能であり、
前記受付手段は、遊技機単位或いは機種単位で遊技機を一覧で提示し、当該一覧で示される遊技機を対象として前記撤去指示、及び前記レート変更遊技機を登録するためのレート変更情報のうち何れかを受付可能である請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【請求項5】
前記登録手段は、第1入替計画を対象とした前記入替計画に関する登録を可能である一方、これより入替日が後となる第2入替計画を対象とした前記登録を、前記第1入替計画の入替日以前に可能であり、
前記抑制手段は、前記第2入替計画を対象として前記撤去遊技機が登録されている場合、その撤去遊技機については、前記第1入替計画における前記撤去指示の対象から除外することにより、前記撤去指示の受付を抑制する請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【請求項6】
遊技場内の複数の遊技機の配置を示すレイアウト設定を前記入替計画単位で設定可能なレイアウト設定手段を備え、
前記レイアウト設定手段は、前記レイアウト設定以外において受付けた撤去指示により前記撤去遊技機が登録された状態で前記レイアウト設定を行う場合に、当該レイアウト設定において撤去遊技機が配置されていた配置箇所を、当該撤去遊技機を指定することなく当該撤去遊技機が配置されていない状態とする請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では既存の遊技機を撤去する一方、新しい種類の遊技機を設置して入替る所謂入替を頻繁に行っているが、例えば特許文献1では遊技機の入替を行った場合に在庫として保管される遊技機数を更新し、当該在庫について、新たに設置することや中古として売却することが示されている(同文献1の段落0195参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、上記のように撤去した遊技機を一旦在庫として保管し、当該保管した在庫を売却することがある。
また、遊技場ではこのように一旦在庫として管理することなく撤去後に、例えばそのまま売却したり、所謂ECO割引と言われるような新台購入の割引を受けるために引渡したり、場合によってはレンタルしていた遊技機を返却するといったように多種類の撤去を行いたいと考えている。
しかしながら、例えば中古市場で取引がなければ中古売却はできないし、レンタルしていなければ返却する必要もないといったように、撤去態様によって撤去可能かを判断する必要があり、そのような判断を行うために一旦、在庫として保管することも止む無しと考えられていた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の撤去態様に好適に対応可能な遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の遊技機が配置され、撤去対象となる撤去遊技機(撤去台)の撤去を含む遊技機の入替が行われる遊技場用のシステムであって、
前記入替を行う場合の入替計画を対象として、その入替日、及び前記撤去遊技機を登録可能な登録手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
撤去に関する属性情報(例えば
図26の「自店」の台数やアウト、「レンタル」や「メーカ下取り」等の情報)を遊技機単位、或いは機種単位で対応付けて記憶する記憶手段(例えば記憶部を有する閲覧端末等6,32)と、
前記撤去遊技機の撤去に関する処分の内容を、その内容別の複数の撤去区分(例えば
図28の一覧表における「売却候補」~「廃棄」の各区分)として示す区分手段(例えば表示部6a,32aを有する閲覧端末等6,32)と、
前記撤去遊技機となる遊技機単位或いは機種単位で、前記複数の撤去区分のうちの何れにより撤去するかを指定する撤去指示(例えば
図28の各区分における「+」「-」釦の操作による台数の指定)を、前記撤去遊技機を登録する場合に受付ける受付手段(例えば操作部6b,32bを介して受付ける閲覧端末等6,32)と、
前記属性情報により予め設定される撤去条件を満たさない前記撤去区分を判定し、当該判定結果に応じて前記撤去指示の受付を抑制する抑制手段(例えば
図28の一覧表でグレーアウトにより操作不能とする閲覧端末等6,32)と、を備える。
【0007】
本発明によれば、複数設けられる撤去区分の内、遊技機の属性情報により撤去区分に対応して予め設定される撤去条件を満たさない撤去区分を対象とした撤去指示の受付は抑制するので、複数の撤去態様に好適に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
【
図3】閲覧端末等の表示手段で表示されるカレンダー画面(その1)を示す図
【
図11】レイアウト画面で展開される導入リストを示す図
【
図12】レイアウト画面上部の台番操作・表示欄を示す図
【
図13】(a)は、レイアウト画面における遊技機の配置箇所の一部を示す拡大図、(b)は、同配置箇所の識別表示の一例を示す説明図
【
図14】(a)は、レイアウト画面で展開される保留リストを示す図、(b)は、保留リストにおける遊技機の配置替操作が行われた場合の台番操作・表示欄を示す図、(c)は、保留リストにおける遊技機の選択操作が行われた場合のレイアウト上の関連箇所の表示態様を示す拡大図
【
図15】レイアウト画面のシート単位の管理とシートコピーの方法を示す説明図
【
図16】第2入替計画におけるレイアウト上の報知態様を示す拡大図
【
図17】(a)及び(b)は、元々の第2入替計画における導入リスト及び台番操作・表示欄を示す図
【
図18】(a)及び(b)は、調整処理により調整された導入リスト及び台番操作・表示欄を示す図
【
図19】(a)~(c)は、入替の3パターンに対応したレイアウト設定を変更する際の表示内容を示す図
【
図20】レイアウト設定における変更前後の該当台番周辺をクローズアップした拡大表示領域を示す図
【
図21】第2実施形態における全体サマリ画面を示す図
【
図26】第3実施形態における撤去画面(その1)を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態について
図1~
図20を参照しながら説明する。
図1において枠で囲った「遊技場A」「遊技場B」「遊技場C」は、複数店舗A~Cの遊技場を模式的に例示しており、共通する遊技場用システムが構築されていることから、以下では、遊技場Aの構成を中心に説明する。
図1に示す遊技場用システムにおいて、遊技場A内には多数の遊技機1が設置されており、それら遊技機1と1対1で対応して、その側方の遊技装置2と上方の情報表示装置3とが夫々付設されている。
【0010】
遊技機1は対応する遊技装置2に接続され、遊技装置2及び情報表示装置3は2台ずつ中継装置4に接続され、中継装置4はLAN5を介して管理装置6と接続されている。管理装置6は、遊技機1における遊技状況を示す遊技情報を受信することにより、遊技機1単位で遊技情報を管理する。この場合、遊技機1における遊技情報は、当該遊技機1側から遊技装置2、中継装置4を順次経由して管理装置6にて受信される。
【0011】
遊技場A内には、図示しない景品交換端末(POS)や精算機も設置されており、POSや精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。
POSは、遊技装置2で発行された所謂会員カードや一般カードといったICカード(図示略)を受付けることにより特定される持点や預入点(所謂貯玉)等の遊技価値の範囲内で景品交換するための景品交換処理を実行する。また、図示は省略するが、前記精算機は、ICカードが挿入されるカード挿入口を有しており、そのカード挿入口から挿入されたICカードに記録されている入金残高(貨幣価値)をカードRWにより読取り、その読取った入金残高に対応する紙幣や硬貨を返却口から返却する。
【0012】
管理装置6は、遊技場A内の例えば事務室等に設置された場内管理装置である。詳しい図示は省略するが、管理装置6の制御部は、CPU、記憶部(ROMやRAM、HDD等)、I/Oを有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、当該制御部には、遊技場Aの管理者が操作するキーボード6bやマウス(操作手段)、モニタ(表示手段)6aが接続されるとともに、図示しないプリンタや通信部(I/F部)等が接続されている。
【0013】
管理装置6の制御部は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から或いはPOSや精算機を含む遊技場A内の各機器から出力される遊技信号を入力することにより、各遊技者の遊技状況を管理するとともに、遊技機1単位の遊技情報(後述する稼動状況を示す稼動情報等)を含む、当該遊技場Aにおける全ての機器の情報を管理する(自装置6の記憶部に記憶する)。
【0014】
なお、遊技場Aでは、例えば数百台もの遊技機1が設置される(
図8の台番「1,2,3、…280」参照)一方、遊技者の目に触れない場所(例えば各機器を保管する倉庫)に在庫としての遊技機1やその構成部品1B,1F(
図2参照)が保管されている。管理装置6の制御部は、前記全ての機器の情報として、係る設置箇所(所謂台番のような配置箇所)の遊技機1の情報はもとより、倉庫の遊技機1或いはその構成部品1B,1Fの在庫の情報をも管理する。なお、管理装置6の制御部を単に「管理装置6」或いは「端末装置6」とも称する。
【0015】
続いて遊技機1について説明する。遊技機1は、遊技者が所有する残高、持点や預入点を換算した遊技点を記憶及び管理している所謂スマート遊技機であり、その記憶している遊技点が残っていることを条件として内部のパチンコ玉を発射装置に供給して盤面に発射し、入賞して遊技者が遊技点を獲得すると、パチンコ玉を払出すことなくデータ(仮想上の遊技価値に相当する)上の獲得点として加算するといったように、その増減につき主となって管理する。
【0016】
遊技機1各々において、遊技者が遊技により獲得した遊技価値であって、遊技機1側で主として管理される遊技点を遊技機価値(遊技機獲得価値)とも称し、遊技装置2側で主として管理される持点を装置価値(装置獲得価値)とも称する。また、遊技機価値及び装置価値だけでなく、それらを合わせた(遊技点と持点とを合計した)保有点(保有獲得価値)を含めた遊技者が獲得した遊技価値を獲得価値とも称する。
【0017】
図2に示すように、遊技機1は、遊技領域を形成する盤面部1Bと、その盤面部1B以外の機種枠部1Fと、の2つの構成部品1B,1Fの組合せで構成されている。係る遊技機1において、盤面部1Bはパチンコ玉が発射される盤面1aを主体とし、機種枠部1Fは、当該遊技機1の外郭をなす矩形枠状に形成されている。
具体的には、機種枠部1Fは、その右側下方に位置させてパチンコ玉の発射装置を構成する操作ハンドル11を有し、盤面1aの下側にて残高を表示する残高表示部12、遊技点を持点に換算するための計数釦13、遊技点数を表示する遊技点表示部14、装飾用パネル26が設けられると共に、図示しない演出ランプ等が設けられている。
【0018】
盤面部1Bは、その盤面1aの略中央に位置させて特図表示部17を有し、当該特図表示部17の周りには普図表示部15、普図保留表示部16、普図入賞口18、一般入賞口19,20、第1保留数表示部21、第2保留数表示部22、第1始動口23、第2始動口24、大入賞口25が設けられている。
また、盤面部1Bは、
図2に示すように機種枠部1Fの枠内に収まるようにして組み込まれ、機種枠部1Fごと設置される(つまり遊技機全体1B,1Fとして設置され、機種枠部1Fがなければ設置できない)ようになっている。
【0019】
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口23は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口24は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口23,24への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部17にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
【0020】
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。なお、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)が通常遊技状態(通常状態、通常)と確率変動状態(確変状態、確変)とで区分して設定されている(例えば1/320と1/32)。また、大当り後に確変となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率(例えば66%)も定められる。
【0021】
(4)大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口25を開放する。入賞することで遊技点が加算され(入賞付与処理)、1Rの上限入賞数は10個、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放期間の何れか満たされた場合に1Rを終了する。対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は、第1始動口23に入賞した場合は、2Rが10%、8Rが50%、15Rが40%であるが、第2始動口24に入賞した場合は、8Rが10%、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口23よりも第2始動口24の方が高く設定される。
【0022】
(5)確変中は大当り確率が向上すると共に、第2始動口24の入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。また、確変大当りでない大当り(通常大当り)が発生した場合は大当り後に確変でない時短(単独時短)となり、所定の時短回数(例えば100回)分の図柄変動を行うか大当りが発生するまで時短を継続し、大当りが発生せずに時短回数分の図柄変動を行うと通常状態に戻る。
【0023】
(6)第2始動口24は普図入賞口18への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に通常の状態よりも入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動期間は通常状態では30秒であり、時短状態では3秒である。また、開放期間は通常状態では0.3秒であり、時短では5秒である。即ち、時短では通常状態と比較して普図変動期間が短くなる一方、開放期間が長くなることで開放状態になり易くなり、第2始動口24の入賞率が高くなる。
【0024】
(7)大入賞口25や第2始動口24が盤面1aの右側にあることから時短中や大当り中には盤面1aの右側を狙ってパチンコ玉を打出す、所謂右打ちが行われる。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種Bであればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となり、例えば大当り確率を遊技機設定値(モード)により調整可能とするなど遊技性も異なる。
【0025】
遊技機1は、遊技者によるパチンコ玉の打ち込みや各始動口23,24への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示すデータ項目を示す遊技信号を出力する。
「アウト」=前回データ送信時からの消費(使用、打込)価値(アウト)を1点単位で示すデータ項目。
「セーフ」=前回データ送信時からの入賞に応じて付与された入賞付与価値(セーフ)を1点単位で示すデータ項目。
「S入賞(回数)」=前回データ送信時からの始動入賞(S入賞)を1回単位で示すデータ項目。
【0026】
「スタート(回数)」=前回データ送信時からのS入賞により作動(変動)する役物(特図表示部17)のスタート(図柄変動数、役物作動数、単位遊技数)を示すデータ項目。作動が確定した時点で計数されるが、開始した時点で計数してもよい。
「作動中(状態)」=データ送信時に図柄変動中等の役物が作動中であればオン、非作動中ならオフを示すデータ項目。オンとなってからオフとなるまでの期間が役物作動中として特定される。
【0027】
「大当り(回数)」=前回データ送信時から発生した大当り数を1回単位で示すデータ項目。発生した時点で計数されるが、終了した時点で計数してもよい。
「大当り(状態)」=データ送信時に大当り状態の発生中であればオン、大当り状態の発生中でなければオフを示すデータ項目。オンとなってからオフとなるまでの期間が大当り中として特定される。
【0028】
「甘中(状態)」=データ送信時に、特別状態中(甘中)或いは大当り状態の発生中であればオン、それ以外であればオフを示すデータ項目。オンとなってからオフとなるまでの期間が甘中或いは大当り中として特定される。例えば甘中(状態)がオンの場合、大当り(状態)がオンであれば大当り中、オフなら甘中と特定される。大当り中には必ずしもオンにならなくともよい。なお、大当り(状態)や甘中(状態)といった遊技信号により示される状態が何れもオフであれば通常状態と特定される。甘中は、上記した時短や確変といった特別状態に対応しており、甘中或いは大当り中である状態を特賞中とする。
上記のデータ項目は、これを特定可能な電文のようなデータ信号として、前回送信時からの累計データ(更新データ)が遊技機1から遊技装置2に対して一定間隔(例えば200ミリ秒毎)で送信され、上記のデータ項目以外の遊技点数や不正情報等も出力対象となる。なお、遊技信号としては例えばパルス信号のようなデータ信号以外の信号形式を採用しても勿論よい。
【0029】
遊技装置2は、
図1に示すように遊技機1の側方に配置され、当該遊技機1の遊技状態や自装置2の状態を示す状態表示灯27を有する。また、遊技装置2は、貨幣が投入される貨幣投入口28、遊技者からの操作入力の受付けや各種の遊技データの表示を行うタッチパネル式の液晶表示部2a、払出操作(付与操作)を受付ける払出釦(遊技釦)29、前記ICカードが挿入されるカード挿入口30等を有する。その他、遊技装置2に係る構成や動作については、本出願人が出願した特願2023-192988号等に記載しており、詳細な説明を省略する。
【0030】
また、情報表示装置3は、
図1に示すように遊技機1の上方に配置され、当該遊技機1の遊技情報や遊技場Aからのお知らせ等を遊技者向けに表示する表示部3aを有する。情報表示装置3は、管理装置6から送信される設定情報を含む各種情報を受信し、管理装置6で特定された遊技情報や当該遊技機1の遊技状態等を報知するようになっている。
【0031】
図1に示すように、管理装置6は、インターネットやVPN接続等のネットワーク(公衆回線100)に接続可能となっており、遊技場A~C外(例えば同図のセンター)に設置されている遊技情報サーバ31と、公衆回線100等を介して通信可能である。遊技場B、Cでも遊技場Aと同等の構成が実現されており、遊技場B、Cの管理装置6についても、遊技場Aの管理装置6と同様、遊技情報サーバ31と公衆回線100等を介して通信可能な場内管理手段として構成されている。
【0032】
遊技情報サーバ31は、例えば情報提供会社により前記センターで運営されている場外の管理サーバである。
詳しい図示は省略するが、遊技情報サーバ31の制御部は、CPU、記憶部(ROMやRAM、HDD等)、I/Oを有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。当該制御部には、センターの管理者が操作するキーボード31bやマウス、モニタ31a、プリンタ(図示略)が接続されるとともに、図示しないプリンタ各遊技場A~Cの管理装置6と通信を行うための通信部(I/F部)等が接続されている。
遊技情報サーバ31の制御部(以下「管理サーバ31」或いは「サーバ31」と略す)は、公衆回線100を介して各遊技場A~Cの管理装置6から送信される上記の遊技情報等を、遊技場IDとともに受信する。なお、遊技場IDは、遊技場単位で設定される遊技場A~C固有の識別情報である。
【0033】
即ち、各遊技場A~Cでは、管理装置6において周知の通り遊技機1側から出力される遊技信号により遊技機単位で遊技情報を特定し、機種名や遊技場IDなどの属性情報を対応付けてサーバ31に送信する。また、所謂頭取りデータのように、各遊技場A~Cにおける遊技機1の設置台数や稼動情報(稼動数や稼動率)等の情報は、管理装置6にアクセスできなくとも例えば他の閲覧端末32(
図1の「自宅又は企業」の端末32)等から操作入力することでサーバ31へ送信可能であり、サーバ31において受信した情報を取り纏めて管理する。
【0034】
サーバ31は各遊技場A~Cから受信した遊技情報を取り纏め、遊技場単位で管理する。
この場合、遊技場IDにより、当該遊技場、その遊技場を含む商圏、或いは当該商圏以外の所定地域を特定可能であり、例えば当該遊技場Aの属する商圏により区分し、或いは全国、関東や関西等の所定地域により区分して遊技情報を特定することも可能である。
なお、商圏は、当該遊技場の属する地域的な集計エリアを規定するものであり、遊技場単位で設定可能であるが、周辺の遊技場を含み或いは商圏単位で属する遊技場を設定してもよい。
【0035】
上記の通り頭取りデータにより、管理装置6からサーバ31にアクセスできない店舗も、商圏等により区分された遊技情報を特定可能である。また、サーバ31は、前記設置台数や稼動情報を含む各種の遊技情報を営業日単位で管理しており、例えば後述する入替日等の日付の情報と対応付けた遊技情報の登録(記憶)・管理が行われることにより、その対象期間や遊技機1を導入した時点における遊技情報も特定可能である。
【0036】
ここで、
図1の「関係者」のところに示す閲覧端末32は遊技場関係者により使用され、「関係者」は遊技場関係者を指すものとする。
閲覧端末32は、サーバ31に公衆回線100を介して接続される所謂クライアント装置である。閲覧端末32の制御部は、図示しないCPU、記憶部、I/Oを有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。
【0037】
また、閲覧端末32の制御部(「閲覧端末32」とも称する)には、遊技場関係者が操作するキーボード32bやマウス(操作手段)、表示部32a(表示手段)等が接続されている。
なお、
図1では説明の便宜上、一の閲覧端末32を示しているが、例えば遊技場A~Cの経営者や店長(前記管理者)、主任のような従業員、本部、或いは遊技機メーカや管理システムのメーカ、更には遊技機1の中古販売取引会社や運搬会社等、遊技場関係者の自宅や会社内で各々使用可能な複数の閲覧端末32が存在する。
【0038】
そして、サーバ31は、閲覧端末32での入力操作により受信した認証(ログイン)用のアカウントIDやパスワード(ログイン情報)、メールアドレス等を含む遊技場関係者の情報(クライアント情報)を登録し、そのログインによりどのようなユーザかを特定可能とした上で、閲覧端末32における当該サーバ31へのアクセス、及びその権限に応じた情報の閲覧を含むサービスの提供を可能にする。
【0039】
なお、本実施形態では遊技場関係者のうち、遊技場A~Cの経営者や店長、従業員、本部等の店舗の運営を行っているような店舗に属している関係者を「遊技場運営関係者」、店舗の運営を行っていないような店舗に属しない前記メーカや中古販売取引会社等の関係者を「他遊技場関係者」とも総称し、両者を区別する。
また、本実施形態の遊技場用システムにおいて、クライアント装置は、閲覧端末32だけでなく例えば管理装置6やスマートフォン(図示略)のように遊技場関係者が各々使用可能な他の端末装置6を含み、それら複数の端末装置6,32への各種情報の送信を含むサービスが提供される。係るクライアント装置としての端末装置6,32を「閲覧端末等6,32」、その表示手段を「表示部6a,32a」、操作手段を「操作部6b,32b」とも称する。
【0040】
さて、遊技場A~Cでは既存の遊技機1を撤去する一方、新しい種類の遊技機1を設置する等して入替る所謂入替を頻繁に行っている。
係る入替に際して、例えば遊技機1を配置するレイアウトの作成や修正を行い、或いは導入台の発注や当局への入替申請、設置台の売却手続きやチェーン店間移動といった複数の事前イベントを予め処理しておく必要があるが、担当者が通常業務に追われて失念すれば、処理が間に合わず場合によっては予定通りの入替が行えない場合すらあった。
【0041】
また例えば、先の入替の1週後に次の入替が予定されることや、レイアウトの作成を入替日の数週間前に行うことも珍しくなく、希望する導入台を購入できなかったといった理由で先の入替が予定通り行えなかった場合、後の入替のレイアウトは、先の入替のレイアウトを前提としているため修正する必要があり、その修正が滞る等してトラブルとなる虞がある。
更には例えば、導入台の配置箇所に設置されていた所謂既設機の配置替えにあっては、その既設機を遊技していた遊技者が配置先の既設機を見つけ易いように、配置替え前の箇所や同一機種が配置される箇所等を考慮して配置替えすることが望ましいが、従来の遊技場用システムでは係る考慮がなされておらず、既設機や他の新台等のレイアウトを作成、修正する場合でも、その入替に関わる遊技機の設置状況を今一歩把握し難いものとなっていた。
【0042】
そこで、本実施形態の遊技場用システムでは、閲覧端末等6,32の表示部6a,32aにおいて、遊技機1を入替る場合の入替計画或いは入替の予定をカレンダー形式で表示可能で(
図3のカレンダー50参照)、その入替日と前記事前イベントとを示す情報を、カレンダー50上における夫々の日付に対応付けて表示するようになっている。
【0043】
また例えば、
図3のカレンダー50上において登録された先の入替計画(第1入替計画)の変更があった場合、後の入替計画(第2入替計画)が登録されていることで当該後の入替を変更する必要があると判別された場合に、その必要がある旨を「エラー」表示(同図の「6/22」参照)等で報知する。更には、後述するレイアウト60を示す画面(
図8等参照)において、入替の対象となる既設機等(移動対象台)を選択する選択操作等が行われた場合に、当該移動対象台の情報及びその関連情報に基づいて、当該移動対象台に関連するレイアウト60上の配置箇所である関連箇所を、その選択前の表示態様とは異なる表示態様(
図14(c)の符号(C
BR)、1(C
GR)で示す背景色や点滅表示等)で識別表示する構成とされている。
係る遊技場用システムの構成について、「(1-1)カレンダー上の入替の予定と報知」「(1-2)レイアウト設定と識別表示」「(1-3)入替計画の変更と報知」の順に、
図3~
図20も参照しながら詳述する。
【0044】
(1-1)入替の予定とカレンダー
図3は、遊技場運営関係者の閲覧端末等6,32の表示部6a,32aに表示されるカレンダー画面の例示であり、サーバ31によるオンラインカレンダーサービスとして提供される。
即ち先ず、遊技場Aの運営関係者は、閲覧端末等6,32の操作部6b,32bを操作することにより、図示しないメニュー画面にて入替予定のメニュー選択を行い、その入替予定に係る
図3のカレンダー画面を表示させる。
【0045】
同図のカレンダー画面には、月別のカレンダー50が表示されるとともに、その上方のタイトル「入替予定」に対して、カレンダー50の示す年/月を指定するための指定釦51や、設定釦52を含む釦群が左右に並べて表示される。
カレンダー50は、例えば日付を示す一日分の日付枠を、横方向に「月、火、…」の曜日順に並べ、縦方向に第1週、第2週、…の週順に並べたマトリクス状のカレンダー形式で一月分を表示する。なお、必ずしも行列によって表現されるマトリクス状にしなくともよく、例えば日付を一列に並べたような他のカレンダー形式を採用してもよい。
【0046】
ここで、遊技場Aにおいて遊技機1を入替る入替日をカレンダー画面で登録する場合、指定釦51で該当する年/月(同図では2022年6月)を指定するとともに、その指定された月のカレンダー50上で入替日としたい日付枠をクリックする登録操作を行う。
こうした閲覧端末等6,32における登録操作は、操作部6b,32bの操作により図示しないカーソルを所望する日付枠に移動させたり、表示部6a,32aがタッチパネル式のものである場合に、所望する日付枠をタッチ操作により指定する操作でもよい。この他、操作部6b,32b等での操作により項目の選択、日付(数値)や文字を入力するといった操作部6b,32b等を介した操作を「選択操作」「入力操作」「設定操作」或いは単に「選択」「操作」等と称して説明を簡単化する。
【0047】
閲覧端末等6,32は、カレンダー50上で入替日の登録操作が行われると、その日付枠内に「入替実施日」の文字を表示し(例えば6/8の日付枠参照)、当該入替日の情報を遊技場Aの遊技場IDと対応付けてサーバ31へ送信する。これにより、サーバ31(第1登録手段)は、遊技場Aの運営関係者のカレンダーに入替日を予め登録することができる。
【0048】
また、閲覧端末等6,32(設定手段)において、設定釦52を操作することで、当該入替に付随して行うべき所定の事前イベントを設定する。設定釦52は、事前イベントや後述するグループ色(
図5参照)等の設定用の釦であり、「入替実施日」の登録前でも夫々の設定操作を受付可能である。
図4は、係る事前イベントの設定画面を示しており、設定釦52の操作に応じてカレンダー50に替えて(或いは重ねて)表示される。同図に示す「事前イベント」は、その「期限」及び「適用」の有無並びに「適用条件」の各項目を夫々設定可能とする。
【0049】
「事前イベント」は、同項目欄の「新台発注」、「中古台発注」、「申請書提出」、遊技機1の「売却手続」や「チェーン店間移動」を含む。このように、事前イベントは、関連する入替日(入替実施日)より前の日に当該入替を実施するために必要な事前の手続きや作業等を総称するものであり、図示しない遊技信号線の発注や配線、遊技者に対する告知(例えばHPの更新や広告、DMの配布等)、或いは管理装置6の設定変更等も想定できる。
事前イベントの「期限」は、入替日を起点とした遡及期間を示す。つまり事前イベントを行うべき前の日は、関連する入替日より所定期間遡った日であり、「期限」の項目欄での設定操作により、例えば新台発注につき「28日」と設定することで、入替日より28日前の日を当該事前イベントの処理期限として設定する。
【0050】
「適用」は、事前イベントをカレンダー50上で取扱うかを示し、「適用」の項目欄での設定操作により「有」と設定することで、入替日の登録に併せて事前イベントの情報(同
図4の期限や除外条件を含む情報)もサーバ31へ送信され登録される。一方、「無」と設定すれば入替日を登録しても事前イベントは登録されない。
このように、閲覧端末等6,32では事前イベントに係る情報を遊技場のニーズに応じて任意に設定することができ、サーバ31(第2登録手段)は、当該入替日に関連付けて設定された事前イベントを前記所定期間とともに登録し、管理する。
【0051】
「除外条件」は、事前イベントが事情により予定できない場合に、その条件を設定する。例えば平日に行うべき事前イベントについては、同
図4に示す「土日祝を除く」条件に設定することにより、その事前イベントの該当日(例えば入替日より28日前)が土日祝となった場合、それ以前の条件に見合う日(例えば土曜が該当日の場合、その前日の金曜日)を該当日とする。
なお、前記「申請書提出」は、遊技機1の入替を行う場合に警察や公安委員会のような所轄機関へ事前に必要書類(申請書)を提出するものであるが、「土日祝を除く」除外条件により、行政機関の休日を避けた日を該当日として自動的に設定しうることとなる。
【0052】
また、前記「新台発注」及び「中古台発注」は、入替において新たに導入される遊技機1である新規導入台(遊技場にとって新規に導入される遊技機であれば新台だけでなく中古台も含む)の発注であり、メーカから新たに販売される「新台」及び遊技場或いは遊技機1の販売業者から遊技機市場に供される「中古台」の発注を事前に行う必要があるが、「土日を除く」或いは「無」とする等、当該遊技場Aにて任意の除外条件を設定してもよい。また、例えば事前イベントが遊技者に対する告知の場合、所定台数(例えば10台)に達するような入替だけを対象として行う場合もあることから、入替台数が10台未満を除く、或いは新台が導入されない場合は除くといった曜日や祝日以外の条件を「除外条件」として採用してもよい。
なお、本実施形態の「入替」とは、係る新台や中古台の導入、配置箇所が変更されて配置替えとなる遊技機1(配置替台)の配置替え、撤去対象となる撤去遊技機(撤去台)の撤去を含むが、それら新台等の詳細については後述する。
【0053】
こうして、閲覧端末等6,32では、登録された入替の予定を
図3に示すカレンダー50形式で表示部6a,32aにて表示可能とし、その「入替実施日」と事前イベントとを示す情報を、カレンダー50上における夫々の日付枠内に表示し対応付ける。
例えば入替日を「7/1」とし、事前イベントを
図4の設定内容とする登録がなされることにより、
図3のカレンダー50で示すように、入替日の7日前の「6/24」を「申請書提出」、21日前の「6/10」を「中古台発注」、28日前の「6/3」を「新台発注」として夫々の日付枠内に表示する。
【0054】
この場合、「6/24」「6/10」「6/3」の何れの事前イベントにも対応する入替日「入替7/1」が示されるとともに、それら入替日の背景色が同じ緑C
GRで表示される。
図5は、係る事前イベントのグループ色設定画面を示しており、前記設定釦52の操作に応じて表示される。同図に示すように、最も早い(直近の)入替日は「赤」、その次に早い2番目の入替日は「紫」、3番目の入替日は「青」、4番目の入替日は「緑」…といったように入替日ごとの「色」を設定操作により設定可能とする。この設定操作により設定された色は、カレンダー50における入替日の背景色(
図3の赤C
RE、紫C
PU、青C
BL、緑C
GR参照)に用いられ、入替日ごとに複数の事前イベントをグループ化した場合のグループ色(対応する入替日の識別色)を表す。
【0055】
こうして、
図3のカレンダー50上において、事前イベントは、対応する入替日の早い「6/8」「6/17」「6/22」「7/1」の順に「赤」「紫」「青」「緑」の背景色C
RE、C
PU、C
BL、C
GRを付すことにより、入替日ごとに異ならせて表示する。また、入替日を迎えて最も早い入替日が繰上がった場合にはグループ色も繰上げて更新すればよい。
なお、説明簡略化のため、カレンダー50では事前イベントに係る所定期間(
図4の期限)を1週間単位としているが、例えば10日前といった設定も可能であり(
図4の売却手続き参照)、事前イベントが除外条件に該当する場合、その除外条件を満たす日を事前イベントの該当日とする。また、サーバ31でも遊技場Aの運営関係者のカレンダーには、受信した除外条件を満たす日が事前イベントの該当日として登録される。
【0056】
続いて、入替日及び事前イベントの識別表示と、カレンダー50上の表示形式について説明する。
図3に示すように、入替日の表示は「入替実施日(計画中)」「入替実施日」「入替実施日(エラー)」に区別され、夫々の日付枠にて入替計画をカレンダー形式で表示し、夫々の入替日を示す情報をカレンダー上における日付に対応付けて表示するものである。なお、入替計画とは入替日、レイアウト設定、或いは新台導入台や撤去台等の登録を例示できるが、例えば入替日だけを登録するといった入替計画を対象としてもよい。
【0057】
即ち先ず、入替日を初めて登録した場合(登録操作の直後)は「入替実施日(計画中)」となる(「7/1」の日付枠参照)。この表示状態は、レイアウト画面(
図8のレイアウト60参照)での設定が確定するまで、つまり入替日が「7/1」の入替計画を対象としたレイアウト設定が登録されるまで継続する。その後は、レイアウト設定に係るレイアウト条件が成立していれば「入替実施日」、当該レイアウト条件が成立していなければ「入替日実施日(エラー)」となる。
【0058】
また例えば、6/22を入替日とする入替計画について、一旦、レイアウト条件が成立して「入替実施日」となっても、その入替計画より入替日が前となる6/17の入替計画に変更が生じ、6/22の入替計画を変更する必要がある場合には
図3の如く「入替実施日(エラー)」として報知される。この場合、6/22の入替計画のレイアウト設定(入替日)が登録されていれば、そのレイアウト条件が成立していなくともエラーを報知してもよい。
詳しくは後述するように、レイアウト条件は、
図8のレイアウト画面で左上の「導入リスト」61の遊技機が全てレイアウト済となり、空き台(レイアウト60上で遊技機1の情報と対応付けられていない台)となる台番がない状態を例示できる。レイアウト画面は保存釦64a,64b(
図8上部の左右両側の釦64a,64b)の操作のような確定操作により確定することを例示できるが当該画面を終了するだけで確定としてもよい。
【0059】
また、
図3のカレンダー50において、上記のように複数の入替日「6/8」「6/17」「6/22」「7/1」が登録される場合、それら入替日と対応する事前イベントとが夫々の日付枠に表示されるとともに、上記の背景色C
RE~C
GRを用いた識別表示が行われる。
具体的には例えば、
図3のカレンダー50における6月1日の日付枠には、その上部に日にち「1」が表示されるとともに、入替日を「6/8」とする事前イベント「申請書提出」と、入替日を「6/22」とする事前イベント「中古台発注」と、が上下2段に帯状に表示される。
【0060】
この場合、上段の入替日及び事前イベント(「入替6/8」及び「申請書提出」)と、下段の入替日及び事前イベント(「入替6/22」及び「中古台発注」)と、が夫々一連の情報として関連性をもって表示されるように入替日の背景色CREとCBLとを用い且つ夫々の入替日及び事前イベントを左右に並べた表示形態とされている。
また、6/8の日付枠の「入替実施日」及び6/1の日付枠の「申請書提出」のところで夫々用いられている背景色CRE、並びに、6/22の日付枠の「入替実施日」及び6/1・6/15の日付枠の「中古台発注」・「申請書提出」のところで夫々用いられている背景色CBLは、それら入替日及び事前イベントを相互に関連性をもって表示するためのグループ色の赤CRE並び青CBLで識別表示を行うものである。
同様に、6/17の「入替実施日」及び6/10の「申請書提出」の背景色CPU、並びに、7/1の「入替実施日」及び6/3・6/10・6/24の「新台発注」「中古台発注」「申請書提出」の背景色CGRは、夫々のグループ色の紫CPU並び緑CGRで識別表示を行うものである。
【0061】
なお、上記した背景色による識別表示に代えて、画鋲や矢印等に見立てた指標(アイテムやマーク等)を入替日ごとの色CRE~CGRで識別表示することや、その種類をグループ別に設定すること等により、入替日ごとのグループとして識別表示してもよい。また、事前イベント表示自体をグループ表示しても勿論よい。
何れにしても、閲覧端末等6,32とサーバ31とが第1及び第2登録手段として機能し、入替日及び事前イベントについて夫々複数の登録が可能であっても、カレンダー50上において前記の関連性をもった識別表示が行われることにより、どの事前イベントがどの入替に対応するかを把握し易くなる。
【0062】
また、
図3に示すように、カレンダー50では事前イベント表示自体も識別表示される。例えば、事前イベントは、これを登録した場合に橙の背景色C
OR´で識別表示されるが(6/10、6/15、6/24の申請書提出のC
OR´参照)、係る事前イベントの処理を実際に行い、カレンダー50上でもその処理を行った旨が登録されると(後述する処理済の入力操作によりサーバ31でも登録されると)、橙の背景色C
OR´は、グレーの背景色C
GRY´に変わり、6/1の「申請書提出」の如くグレー表示C
GRY´で識別表示される。なお、同申請書提出の符号「(C
OR´→)C
GRY´」は、背景色が橙C
OR´からグレーC
GRY´に変わったことを示している。
【0063】
一方、事前イベントの期限が近付いた場合には、別途その旨が報知されるが(後述する
図7のPOP表示57参照)、当該期限が近付いているにも関わらず処理済でない場合は、
図3のカレンダー50における例えば「6/1」の「中古台発注」や「6/3」の「新台発注」のように、該当する事前イベントを赤の背景色C
RE´で識別表示する(背景色を橙C
OR´から赤C
RE´に変えることで報知する)。
【0064】
ここで、同
図3のPOP表示53は、「6/10」の日付枠を操作した(例えば前記カーソルを近づけた)場合の表示例を示しており、このように何れかの日付枠を操作すると、その日付に関する情報のポップアップ(別画面、特別画面)表示を行う。POP表示53では、同図に示すように、その日付「6月10日(金)」並びに入力釦53aを含む釦群、当該日付に対応付けられた事前イベント並びに属性情報を表示する。この属性情報としては、対象となる機種数や台数、他遊技場関係者から入力されたメッセージ情報等が表示される。これ以外に例えば対象となる機種名や費用、或いは相手先の企業名や担当者等を属性情報に含めてもよい。
【0065】
他遊技場関係者のメッセージ情報について説明しておく。
このメッセージ情報は、POP表示53の入力釦53aを操作することで入力可能となり、前記ログイン情報に応じて対応する入力元(例えば同
図3の「本部より」)を示す情報と共に表示される。
一般的に入替を行う場合、遊技場のオーナーや本部が新台(後述する
図22の新台購入画面参照)、店長が中古台や撤去台(後述する
図26の撤去画面参照)を決定し、又、主任がレイアウト(後述する
図8のレイアウト画面参照)や申請書の提出処理を行うことが想定され、このような立場や役割の異なる遊技場運営関係者が、他の遊技場関係者へ補助的なメッセージを伝えるために、POP表示53を利用できる。この点を考慮して、ここでのメッセージ情報を遊技場運営関係者に限定して、閲覧、入力できるようにしてもよい。
【0066】
一方、
図3のカレンダー50上の何れかの日付枠内の、入替実施日や事前イベントを操作(クリックして選択)した場合、対応する処理画面へ遷移する。
例えば、入替実施日(入替日)を選択した場合は後述する
図21の全体サマリ画面、申請書提出を選択した場合は、申請書の前記処理済の登録を含む申請書に関する情報の入力画面(図示略)、新台発注や中古台発注を選択した場合は、新規導入台の発注画面(図示略。
図21の全体サマリ画面や
図22の新台購入画面で選択した遊技機が発注対象となる)へ遷移し、その遷移した画面内で当該選択した処理が完了したかを登録可能とする。
【0067】
前記メッセージ情報は、選択した事前イベント自体に対応付けるだけでもよいが、例えば入替日にメッセージ情報を設定した場合に、対応する全ての事前イベントに当該メッセージ情報を対応付けてもよいし、例えば新台発注のような特定の事前イベントだけを対応付けの対象としてもよい。この場合、例えば入替日に設定されたメッセージ情報を対応付けるか否かを別途
図4の設定画面で設定可能とすることが望ましい。また、事前イベントに対してメッセージ情報を対応付けた場合に、対応する入替日や他の事前イベントにメッセージを対応付けてもよい。
【0068】
なお、対応付けられたメッセージ情報は、上記同様に対象日にカーソルを近づけた(所定の操作を行った)場合に表示されるものとする。また、
図3のカレンダー画面では、同カレンダー50の表示に加えて、これからリリース予定がある機種を例えば後述する
図7に示すように画面表示開始時にPOP表示57や画面隅に常時表示する機種表示により表示することも可能で(図示略)、今後リリース予定のある機種を把握した上で入替計画を検討することも可能である。
【0069】
閲覧端末等6,32(変更手段)では、その操作部6b,32bでの操作により、一旦登録された入替日を変更可能である。
図6は、「7/1」の入替日を「6/30」へ変更した場合のカレンダー画面を示している。入替日の変更操作としては、変更元となる7/1の日付枠の「入替実施日」をドラッグして、変更先となる6/30の日付枠へドロップする操作を例示でき、そのドラッグ・アンド・ドロップ操作に際して、青の長円54
BLと矢印55
BLで変更元と変更先(入替日の変更前後の日付枠)を表示する。
【0070】
このように、閲覧端末等6,32において入替日を「7/1」から「6/30」へ変更する変更操作が行われると、これに伴い変更前の入替日「7/1」と関連付けて登録されている「6/3」「6/10」「6/24」の事前イベントを、前記所定期間(
図4の期限参照)に基づき変更後の入替日「6/30」と対応するように「6/2」「6/9」「6/23」の日付に変更する。
【0071】
換言すれば、入替日の変更により、対応する事前イベント(6/3の新台発注、6/10中古台発注、6/24の申請書提出)も、赤の長円54
REと矢印55
REで示すように、入替日と同様の変更(例えば入替日を1日早めれば事前イベントも1日早め、入替日を2日遅くすれば事前イベントも2日遅くする変更)を自動的に行い、変更後の日付枠に表示する。
なお、事前イベントの変更後の日付が例えば
図4の除外条件(例えば土日祝を除く)に該当する場合、事前イベントは上記同様に除外条件を満たす該当日へ変更する。また、符号54
RE,55
RE,54
RE,55
REで示した矢印等は表示しなくともよい。
【0072】
ここで、
図7は、
図3のカレンダー画面の表示開始時、即ち、閲覧端末等6,32においてログイン情報を入力した後、同カレンダー画面へ遷移する場合に表示されるPOP表示57を例示している。
図7では左上に「本日 6/1」(同日付のハッチング参照。以下「当日」とする)と示される通り、「6/1」にログインした当初の画面において、予め設定された期間(例えば当日から3日後までの期間)における事前イベントや入替日等のイベントを、POP表示57によりカレンダー50上に重ねて報知する。
【0073】
これは、ログインした当日の表示時点を基準とした直近(例えば前記3日後まで)の事前イベント等を、カレンダー50上における表示態様(
図3参照)とは異なる別の表示態様のPOP表示57で報知するものである。
POP表示57は、
図7に示すようにカレンダー50上に重ねて表示する一方、直近の事前イベントの日付枠(該当日の「6/1」と「6/3」)及び対応する入替実施日の日付枠「7/1」を透かして表示させる(或いは当該POP表示57から該当日及び対応する入替日を夫々切欠くようにして視認させる)。
【0074】
同図に示すように、POP表示57では、「近日中に以下の作業を完了ください」或いは「以下の作業は完了済みです」とのメッセージと併せて、直近の事前イベントを該当日と共に表示し、対応する入替日も表示する。また、当日が期限である場合、「本日期限」である旨を表示する。なお、直近の事前イベントであっても処理済みの場合には、同図の如く「~完了済みです」といったメッセージにより区別可能に報知するが、当該報知をしなくてもよい。
【0075】
更に、POP表示57では、メッセージ情報として例えば、上記したメッセージに加え、本部の関係者(遊技場運営関係者)からのメッセージ(同図下側の「本部より~」参照)と、中古台取引会社のような相手先(他遊技場関係者)からのメッセージ(中央のメールアイコン57a参照)とを、夫々の関係者を把握可能に表示する。
これは、当該遊技場Aのカレンダー50における入替日或いは事前イベントと併せて、夫々の関係者により登録されたメッセージ情報であって、係る情報を管理するサーバ31から当該閲覧端末等6,32に対して通知されることにより当該表示部6a,32aにて(POP表示57で)表示可能である。
【0076】
即ち、メッセージ情報は、遊技場Aに属しない相手先の閲覧端末等6,32でも登録可能であり、「メッセージ有」とのメールアイコン57aは、遊技場Aのカレンダー50の表示時点を基準とした直近の事前イベントをPOP表示57で表示する場合に相手先によって登録されたメッセージがある旨を示し、当該メールアイコン57aが選択(操作)された場合、当該相手先からのメッセージが表示される。
また、POP表示57の下側に示すように、本部の関係者からのメッセージ「本部より~」と併せて、そのメッセージ中の入替日の日付枠「7/1」も透かして表示させるようになっている。
【0077】
前記レイアウト設定に係る通知時期は、当該入替計画における入替日の21日前をデフォルト値とするが任意の時期へ設定変更可能である。係る通知時期までにレイアウト条件が成立していない場合には、上記同様に報知の対象となる。
つまり、計画判別手段としての閲覧端末等6,32或いはサーバ31により、登録された入替日より所定期間遡った日(例えば入替日の21日前)においてレイアウト設定が未設定(例えばレイアウト設定が行われていない(未登録)、或いはレイアウト条件が未成立等)の入替計画と判別された場合に、その旨のPOP表示57でのメッセージ表示で報知する。
【0078】
また、係る通知時期までにレイアウト条件が成立していれば報知対象とならないが、例えば上記のように、「6/22」の入替計画につき一旦、レイアウト条件が成立しても、「6/17」の入替計画に変更があった(例えば予定していた新台を購入できず別の台でレイアウトし直した)場合、同図の「6/22」の日付枠に示すように「入替実施日(エラー)」と識別表示することで、「6/22」の入替計画を変更する必要がある旨をカレンダー50内で報知する。一方、
図7のようなログイン後のPOP表示57では、上記通知時期に関わりなく報知の対象とする。
【0079】
換言すれば、6/17の入替計画で予定していた新台を導入できず、そのレイアウト設定に変更があった場合、既に6/22の入替計画を対象としたレイアウト設定が登録されているかにより、当該6/22の入替計画を変更する必要があるかを判別し、その必要があると判別したとき、前記所定期間に関わりなく(前記21日前か否かに関わらず)、
図7のPOP表示57で当該6/22の入替計画を変更する必要がある旨のメッセージを表示し、又、後述する
図17~
図19のレイアウト設定に係るPOP表示67~69等で報知するようになっている。
【0080】
なお、「入替実施日(エラー)」との識別表示として、前の入替以外の理由でレイアウト条件が成立していない場合と、前の入替(第1入替計画)で変更が生じた場合とで共通する識別表示を例示したが、区別可能な表示としても、両者の内、一方のみを対象として識別表示してもよい。何れにしても、閲覧端末等6,32の表示手段は、
図3の「6/22」の日付枠に例示したように入替日を示す情報に加え、報知手段として前記の必要がある旨を、カレンダー50上の「エラー」表示等により(或いはPOP表示57のメッセージにより)報知する。
【0081】
閲覧端末等6,32(受付手段、レイアウト設定手段、計画登録手段、計画判別手段)では、上記の入替計画における入替日と併せて、その入替の対象となる遊技機1の情報を含むレイアウト設定に係る情報を受付け、入替計画単位で設定・登録が可能である。こうしたレイアウト設定に係る各種情報もサーバ31(計画登録手段)へ送信され、登録される。
以下の(1-2)では、入替計画を対象とした遊技機1のレイアウト設定の登録方法やレイアウトにおける識別表示について説明する。
【0082】
(1-2)レイアウト設定と識別表示
図8は、レイアウト設定に際して表示されるレイアウト画面を示している。同レイアウト画面は、
図3のカレンダー50上で入替日を選択した場合に遷移する全体サマリ画面(
図21参照)においてレイアウトタブ63dを選択した場合に表示されるものとする。
図8に示すように、レイアウト画面は、遊技場A内における遊技機1の配置を示すレイアウト60を主体に表示し、右端のスクロールバー60aの操作により、他の箇所(同画面で表示されていない部分)のレイアウト60もスクロール可能に表示する(以下に例示する他の画面のスクロールバー60aも同様とする)。
【0083】
レイアウト60は、遊技場Aにおける実際の島レイアウトに応じた遊技機1の配置を、各島の台番を区画する枠線Lと、当該遊技機1の情報とで表示する。
レイアウト60上の遊技機1の情報は、例えば同
図8の台番と対応する位置に示す「P機種A」「P機種B」…、或いは「PミドルA」「PミドルB」…といったように機種名で表される。また、台番乃至レイアウト60の枠線Lに、タイプに応じた色(例えばミドルは赤C
RE、ハイミドルは緑C
GR等)を用いている。
【0084】
なお、閲覧端末等6,32では、移動対象台の情報として機種識別情報を遊技機1単位で記憶し、又、移動対象台の情報にはタイプを対応付けて記憶している。
機種識別情報は、機種名や機種ID(つまり機種を識別可能な情報)であり、タイプは、属性情報として遊技性を示す(後述する)。機種名の「P機種A」や「PミドルA」等は、こうした機種識別情報やタイプを含む(各遊技機1と対応付けて規定される)名称の例示であり、各遊技機1はスペックに応じたタイプ別に分類されるものとする。
【0085】
図8においてタイプに対応する赤C
REや緑C
GR等の識別表示は、レイアウト60の
配置箇所を画する枠線Lのうち、「L(C
RE)、L(C
GR)…」で示す側方の縦線部分(以下「ラインL」とも称する)の色で表され、係るラインLは全ての島でタイプ別に色分けされる。
また、「P」はパチンコ遊技機、「S」はスロットマシンを表すものとし、レイアウト60を示すレイアウト表示領域600には、前記スクロールにより表示される箇所も含め、レイアウト60上における遊技機の情報が、係る「P」等を含む文字や色で表示されるものとする。
【0086】
図8のレイアウト画面上部(レイアウト60の上方)には、左側及び右側に位置させて「導入リスト」61及び「保留リスト」62が設けられると共に、その最上欄に、入替計画における「今回予算」~「年間予算」を示す予算欄と、「全体サマリ」~「レイアウト」のタブ63a~63dを示すタブ欄とが設けられている。
【0087】
「導入リスト」61には、「∨」の重なる部分にある展開/格納釦61aと、当該リストに機種を追加/変更するための「追加/変更」釦61bとが設けられている。追加/変更釦61bが操作されると、
図8のレイアウト画面から
図9の機種追加画面に遷移する。
図9の機種追加画面は、前記カレンダー50上で選択した入替日において、新台として導入可能な遊技機の一覧(同図左側の導入候補一覧)が表示される。
【0088】
図9に示すように、導入候補一覧には「機種名」以外に「タイプ」「大当り確率」「メーカ名」「導入時期」等の対応する属性情報が示され、当該属性情報の何れかを選択すると、当該選択した属性情報によりソートする。同図では、導入時期でソートした場合を示しており、その旨を示す「▼」マークが示される(他に例示する画面におけるソートも同様とする)。
「タイプ」は、本実施形態では大当り確率に範囲を設けて大当り確率が低い順に「ハイミドル」「ミドル」「ライトミドル」「ライト」と振分けるといったように遊技機のスペック(遊技性)により区分している。また、所謂一発台のような特異な遊技性は「その他」に区分される。なお、所謂羽根モノのような例示しない他の遊技性により区分しても勿論よい。
【0089】
導入候補一覧の上方には、「パチンコ」と「スロットマシン」とのチェックボックスが設けられると共に、「タイプ」の指定欄が設けられている。
係るチェックボックスの何れかをチェックすることにより、チェックされていない方を導入候補一覧から除外するか否かを指定する。
【0090】
なお、同
図9では「タイプ」として「全タイプ」を指定しているが、任意のタイプの指定も可能である。更に、表示対象となる機種の属性情報としてリリース時期が予め登録されると共に、「3年前以上の機種を表示しない」のチェックボックスも設けられており、これをチェックすると、遊技機1のリリースから所定期間(例えば遊技機の検定期間に対応する3年)以上経過した遊技機1を導入候補一覧から除外する。
このように機種追加画面では、上方の指定欄で導入候補一覧から除外する条件を指定した上で、対応する釦群61cのうち「検索」釦を操作すると、当該条件に見合うように導入候補の一覧が更新され、「クリア」釦を操作すると当該条件の入力前の状態に戻る。
【0091】
図9に示すように機種追加画面の中央には、右矢印を示す「追加→」釦と、左矢印を示す「削除←」釦が設けられている。導入候補一覧の中から何れかを選択して「追加→」釦を操作すると、その導入候補が選択済となり右側の「選択済」欄へ移動する一方、「選択済」欄の導入候補の中から何れかを選択して「削除←」釦を操作すると、その選択済が解除され左側の導入候補一覧へ戻される。
「選択済」欄において、右側の項目「台数」の「+」「-」釦の操作や台数の数値を直接入力することで台数を変更できる。このように希望の遊技機を選択済として台数を調整した上で、対応する下方の釦群61dのうち「機種追加」釦を操作することで選択済の機種を導入リスト61にリストアップし(
図10、
図11参照)、或いは全体サマリ画面の新台として追加する(
図21参照)。一方、釦群61dのうち「キャンセル」釦を操作することで、前記リストアップ或いは新台の追加がキャンセルされる。何れにしても釦群61dが操作されると、
図9の機種追加画面から
図8のレイアウト画面に戻る。
【0092】
なお、
図9の機種追加画面では新台を対象としているが、画面右上の「新台」「中古台」「在庫」の釦群61eの何れかを選択することで、導入候補の対象を新台以外の中古台や在庫としての遊技機1へ変更可能である。
また、上記のように
図8のレイアウト表示領域600では遊技機1のタイプを、対応する色のラインLでも表示するが、
図9の機種追加画面において、その色を対応付ける設定を別途行ってもよい(例えば
図5同様に機種単位で色を対応付けるといった設定)。
【0093】
図8のレイアウト画面の最上段に示す、「今回費用」等について説明する。
例えば新台や中古台の購入費を考慮して入替には予算が設定されるが(閲覧端末等6,32にて受付けられるが)、当該
予算が「今回予算」で、現在計画している費用が「今回費用」となる。この予算と費用を考慮して上記の通り導入する新台を検討する。このとき、最上欄における右側の釦群64aのうち、「出力」釦を操作すると例えばCSVのような形式で入力した内容が出力され、「保存」釦を操作(確定操作)すると入力内容を確定できる(入替計画ごとに保存できる)。また、左側の「自動保存」釦64bの操作により入力毎、或いは所定時間(例えば5秒)毎に随時保存(確定)する自動保存とする切替も可能とする(以降の画面でも同様とする)。
【0094】
なお、他の予算や費用等については
図21の全体サマリ画面以降のところで説明する。
また、閲覧端末等6,32において、前記入替計画の確定操作が行われたとき、自端末の記憶手段(前記記憶部)に、レイアウト画面の同レイアウト60上における遊技機1の情報或いは台番(配置箇所)や機種名、タイプ、メーカ名等の遊技機1に関連する関連情報、及び以下の移動対象台の情報を記憶(蓄積)し、又、予め「今回予算」等の設定操作が行われることで、入替日単位で予算も記憶する。
【0095】
図10は、
図8の導入リスト61及び保留リスト62の展開/格納釦61a及び62aを操作することによりに、夫々のリスト61,62が展開された状態で示すレイアウト画面を示している。
図10の左上部に示すように、導入リスト61は、下方へ展開された展開状態で遊技機1(例えば導入機種「PミドルG」~「PミドルJ」)の一覧を表示する。これは、上記の機種追加画面で追加され或いは後述の全体サマリ画面等で追加された新規導入台等の導入機種(機種名)を、夫々の台数と共に示す対象台情報の一覧である。
【0096】
また、
図10及び
図11の拡大図で示すように、導入リスト61は、その展開状態で「全体」「P」「S」の釦群61fが表示され、このうち何れかの釦を操作することで、パチンコ遊技機だけ、或いはスロットマシンだけを表示対象として展開することも可能である。
なお、導入リスト61は、展開/格納釦61aを操作しない場合(或いは展開状態で再度操作した場合)、
図8のように格納された状態となる。同様に、保留リスト62も、展開/格納釦62aの操作により
図8の格納状態と
図10の展開状態との間で切替わり、その展開状態で「全体」「P」「S」の釦群62fが表示される(
図14(a)参照)。
【0097】
続いて、レイアウト60を変更するときの基本的な操作を、
図10を参照して説明する。
例えば導入リスト61の導入機種を移動対象台として、レイアウト60を変更するとき、その対象台情報「PミドルG」~「PミドルJ」のうち任意の遊技機をドラッグ(選択)して、その選択した対象台情報(例えばPミドルG)をレイアウト60上の任意の台番付近へドロップする。
このように、対象台情報を選択する選択操作、及びその選択された対象台情報をレイアウト60上の配置箇所へ移動させる移動操作は、導入リスト61からレイアウト60上の配置箇所への導入機種のドラッグ・アンド・ドロップ操作を例示できるが、例えば導入リストをクリックしてから配置箇所をクリックするといった操作を採用してもよい。つまり、移動操作は、その配置箇所に当該移動対象台を設置している状態にレイアウト60上の遊技機1の情報を更新するため操作であればどのような操作を採用してもよい。
【0098】
また、この場合、
図10に示すように導入リスト61と保留リスト62との間には、台番操作・表示欄65が設けられており、上記の選択操作及び移動操作に伴い、同欄65の「移動元」と「移動先」とが更新される。
そして、台番操作・表示欄65における「台数」や「台番」等を調整する操作をした上で「実行」釦65aを操作すると、当該導入機種がレイアウト60上の当該台番に配置され、当該台番に配置されていた遊技機1が保留リスト62にリストアップされる。ここで、同欄65の「移動元」において、例示する「PミドルG」は16台の導入予定だが、「移動先」で選択した台番範囲が「1~17」の17台分であることから、「残台数」が「-1」となり矛盾がある旨を示しており、この場合には「実行」釦65aの操作が不能となる(抑制される)。
【0099】
一方、
図10の導入リスト61において、下端の「↓レイアウト済を表示」釦を操作すると、上記の移動操作等によりレイアウトした導入機種のリストが追加的に一覧表示される(
図11参照)。
つまり、上記の選択操作及び移動操作並びに台番操作・表示欄65での操作を含む一連のレイアウト操作により遊技機1が配置されることに伴い、その導入機種は、
図11の導入リスト61において、未配置を示す白の背景色C
WHのリスト部分から、配置済(レイアウト済)を示すグレーの背景色C
GRYのリスト部分へ自動的に移動されることとなる。このように全ての導入機種がレイアウト済に移動するまで、レイアウト操作による導入機種の配置を繰返すといった、レイアウト条件を満たすための操作がサポートされる。
【0100】
レイアウト60上では、例えば「P機種P」のように今回導入された遊技機1の
配置箇所の台番が赤の背景色1(C
RE)で識別表示される(
図13(b)の「導入台」、
図10の符号1(C
RE)参照)。
つまり、
図10は、新規導入台「P機種P」を21~25番台に配置し、当該台番に配置されていた5台の「P機種D」が保留リスト62に移動したことも含む複数回の操作を繰返した状態で、新たに導入リスト61の「PミドルG」を台番1~16に配置しようとしている状態を示す。このうち、移動対象台(P機種Pの遊技機1)に関連するレイアウト60上の配置箇所である関連箇所(21~25番台)は、その選択前の表示態様(例えば
図8の表示態様)とは異なる表示態様の、赤の背景色1(C
RE)で識別表示される(同
図10、
図13(a)(b)参照)。
【0101】
なお、導入リスト61は、
図11に示す「導入機種」の箇所(釦群61fの左隣の箇所)を選択することで、台数順、タイプ順、或いは導入時期順といったソートを可能とするPOP画面(図示略)が表示され、ソートが可能となる。また、導入リスト61では、左端の符号「L(C
RE)、L(C
OR)、L(C
RE)、…」で示すように、タイプに応じた色のラインLで各導入機種が識別される。
同様に、保留リスト62は、
図14(a)の拡大で示すように「保留機種」の箇所を選択することで、台数順等でのソートを可能とするPOP画面(図示略)が表示される。また、保留リスト62でも、左端の符号L(C
GR)、L(C
RE)で示すように、タイプに応じた色で各保留機種が識別される。
【0102】
図12は、
図11の導入リスト61における「レイアウト済」一覧の何れかの機種(例えばP機種P)を選択した状態における、台番操作・表示欄65を示す。この場合、同リスト61の「レイアウト済」一覧では該当機種が例えば黄の背景色で識別され(
図10の同リスト61及び
図13の保留リスト62も同様に識別され)、その機種が選択された旨を示す(黄の背景色C
YEにつき
図14(a)参照)。
【0103】
このように機種を選択した状態で
図12の「取消」釦65bを操作すると、当該機種の配置を取消す。即ち、例えばP機種Pは未レイアウト状態となり、P機種Dも元の台番に(レイアウト60上に)戻されて保留リスト62から除外される。
また、台番操作・表示欄65において「台番」を変更する操作を行うと前記「実行」釦65aが表示されるので(
図10参照)、当該「実行」釦65aの操作により、操作した台番変更に対応するようにレイアウト60上の表示が更新され、導入リスト61上の表示も更新される。
【0104】
これに対し、移動対象台の対象が前記配置替台の場合は、レイアウト60上で配置替え元となる任意の台番を選択して(ドラッグして)配置替え先となる任意の台番へドロップすれば、選択した機種単位で台番操作・表示欄65が更新される。これにより、更新された台番操作・表示欄65にて、上記同様に台番を微調整する操作を行い、実行釦65aを操作することでレイアウト60上の遊技機1の情報を更新することができる。
【0105】
図13(a)は、レイアウト表示領域600における一部の台番(21~40番台)付近の箇所を拡大して示している。
上記のように、レイアウト60上で配置される遊技機1は、その台番の枠線Lにてタイプに対応した色のラインL(C
RE)で識別表示すると共に、台番自体は同図(b)の色設定テーブルに示すように新規「導入台」は赤、「配置替台」は黄色、未配置の「空き台」はグレーといったように背景色1(C
RE)、1(C
YE)、1(C
GRY)で識別表示される。
【0106】
図14(a)は、保留リスト62(保留台表示領域)を展開状態で示しており、「P機種D」等の遊技機1(保留台)を夫々の台数と共に表示している。
これは、例えば
図14(c)の台番「22-25」へ新規導入台「P機種P」が導入リスト61から移動される(移動操作により移動対象台がレイアウト60上の配置箇所に移動される)ことに伴い、そのP機種Pの移動先の台番「22-25」に配置されていた「P機種D」を一旦退避させ、保留しておくリスト62である。この場合、P機種D及びその台数の情報は、保留台情報(P機種Dとの機種名だけ、或いは台数だけとしてもよい)として保留リスト62にリストアップされる(レイアウト60上から退避させて示す)こととなる。
なお、説明の便宜上、P機種Pの配置箇所として
図14(c)では4箇所の台番「22-25」を示している(21番台を図示略)が、
図10のレイアウト60上では5箇所であり、P機種Dの
図14(a)の保留「台数」も5台としている。
【0107】
図14(a)は、係る保留リスト62の保留台情報のうち任意の遊技機1、例えばP機種Dを選択した場合の、その選択した旨の識別表示の一例(P機種Dにおける黄の背景色C
YE)を示している。
なお、機種名を示す対象台情報(対象台表示領域)は、導入リスト61や保留リスト62に限らず、例えば後述する台番操作・表示欄65で操作対象となる対象台(当該表示欄65)やレイアウト表示領域600の機種名(当該表示領域600)を含めてもよいし、導入リスト61を省略して(当該リスト61の対象台がレイアウト60上に配置された状態で)レイアウトの変更を行う構成とする等、適宜変更しうるものである。
【0108】
そして、
図14(b)は、配置替操作により選択したP機種Dを任意の台番(配置箇所)にドロップする移動操作を行った場合の台番操作・表示欄65を示しており、当該保留台だったP機種Dを配置替台として他の台番に配置替えするケースを想定している。このように、保留台たるP機種Dは移動対象台に、保留リスト62の保留台情報は前記対象台情報に夫々含まれ、配置替操作は、保留リスト62の保留台情報を選択する操作を含む。
この場合、台番操作・表示欄65において、「移動元」では保留機種(P機種D)を示し、そのP機種Dの「移動先」では「開始台番」~「終了台番」を調整可能だが、同欄65では他の場合も含めて「追加」「削除」釦65c、65dが設けられるものとする。
【0109】
即ち、台番操作・表示欄65では、連続する台番単位で行を設けているので、連続しない台番を「移動先」とする場合、当該移動先の行を追加するために「追加」釦65cを操作し、追加された行に台番を入力する。例えば同図(b)の状態から、1行目を「196~198」番台とし、「追加」釦65cの操作により追加した2行目で「201-202」番台とするといった指定も可能である。また、「削除」釦65dは行単位で設けられ、対応する行における指定を取消す場合に操作する。
【0110】
更に、同欄65右側の「保留リスト予定」は、係る上記のような台番の指定により移動先に設置されている遊技機1が保留リスト62にリストアップされる旨を示し、これも行単位で機種名と台番(台数)とが示される。このようにして
図14(b)により対象となる台番を調整した上で実行釦65aを操作することで、保留台を配置替台とし、レイアウト60を更新する(
図13参照)一方、配置替台となった保留台は保留リスト62より除外される。
なお、上記のような台番操作・表示欄65での操作は、新規導入台及び配置替台の何れも対象となり(
図12及び
図14(b)の「移動元」参照)、「移動対象台」とは、それら新規導入台及び配置替台の少なくとも一方を称するものとする。また、移動対象台の情報には、例えば当該遊技機1が元々配置されていた台番、機種名、タイプ、メーカ名等の情報も含まれる。
【0111】
図14(a)に示す、保留リスト62の各遊技機1に設けられる「情報」釦62gを操作する(例えばカーソルを近づけ或いは重ねる)と、対応する台番を対象としてレイアウト60表示が更新され、同台番の識別表示が行われる(
図14(c)の符号1(C
BR)、1(C
GR)参照)。
即ち、閲覧端末等6,32は表示制御手段として機能し、例えば保留リスト62のP機種Dの「情報」釦62gにカーソルを重ねること(保留台情報の選択操作)により、そのP機種D(保留台)が配置替操作の対象となった場合に、当該保留台の情報と前記関連情報(当該保留前の元々の台番の情報を含む)とに基づいて、これまでのレイアウト60上の配置箇所(
図14(c)の元々の台番「22-25」)を関連箇所として、その選択前の表示態様とは異なる表示態様(例えば選択前の色(
図13に示す赤の背景色1(C
RE))と異なる茶の背景色1(C
BR))で識別表示する。
【0112】
また、この場合、同レイアウト60上において、当該遊技機1と同一機種(P機種D)の台番「26-28」も例えば緑の背景色1(CGR)とその点滅表示により、元々の台番「22-25」と区別可能に識別表示する。
これは、保留リスト62において、上記の配置替操作(保留台情報の選択操作)が行われた場合に、当該保留台の機種をレイアウト60上の機種と照合することにより、その選択対象となった当該保留台に関連するP機種Dの配置箇所「26-28」を関連箇所として、選択前とは異なる背景色1(CGR)及び点滅表示で識別表示を行うものであり、機種識別情報に基づき、所謂シリーズものの機種のような機種識別情報により関連することを特定可能な機種が配置されている台番を関連箇所として識別表示を行うようにしてもよい。
【0113】
こうした識別表示1(C
BR)、1(C
GR)を把握し易くするため、一時的にレイアウト60上の他の識別表示(例えば
図13(b)に示す「導入台」~「空き台」の識別表示1(C
RE)~1(C
GRY)等)が抑制され、当該操作を解除する(例えばカーソルを遠ざける)と前者の識別表示1(C
BR)1(C
GR)を止めて、後者の識別表示1(C
RE)~1(C
GRY)の抑制も解除される。このような識別は、
図14(a)の保留リスト62における遊技機1をドラッグした場合や、同図(b)の台番操作・表示欄65で操作対象となった場合に行ってもよい。
このような操作により、保留リスト62にリストアップした遊技機1の配置替えを可能とするが、操作入力が完了した場合(例えば他の画面に切替えた場合)、保留リスト62にリストアップされている(保留されたままの)遊技機1は撤去対象となる。
【0114】
移動対象台として保留リスト62の遊技機1、これに関連する配置箇所(関連箇所)として元々の台番や同一機種の台番を例示したが、移動対象台として導入リスト61の遊技機1や、前記配置替台(レイアウト60上の遊技機1も含む)を対象としてもよいし、関連箇所として同タイプや同メーカの遊技機1の台番を採用してもよい。
【0115】
例えば、導入リスト61の遊技機1を希望するレイアウト60上の配置箇所へドロップするためにドラッグ(
選択操作)した場合に、その遊技機1のタイプ(例えばライト)と同タイプの遊技機1が配置されているレイアウト60上の台番を識別表示するために、当該台番におけるライトの前記ラインL(
図10のL(C
RE)、L(C
GR)…等のうちの該当するライン色)を点滅表示するようにしてもよい。
また、この場合、関連するタイプの遊技機1として、同タイプ(例えばライト)だけでなく近似するタイプ(例えばライトに近似するライトミドル)をも特定し、それらタイプの遊技機1の配置箇所を前記関連箇所として識別表示してもよい。
【0116】
このように、導入リスト61の遊技機1の配置替操作が行われた場合に、その対象となった当該遊技機1(移動対象台)に関連する例えばハイミドルの遊技機1の配置箇所をも関連箇所としてラインLの点滅表示等を行うことで、その識別乃至設置状況を把握しやすくすることができる。
なお、上記した種々の識別表示は、例えばドラッグ(選択操作)した時点で行うことなく(選択した場合には無反応だが)、ドロップした時点やドロップにより配置箇所へ移動させた時点で初めて識別表示する構成としてもよい。
【0117】
上記のレイアウト画面では、例えばEXCEL(登録商標)のようなアプリケーションを用いてレイアウト60を作成し、又、上記の選択操作及び移動操作により更新されるレイアウト60の複製を作成することができる。
即ち、レイアウト60は例えば、EXCEL(登録商標)データのような汎用データ形式で作成可能で、そのレイアウト60のデータは、ワークシートのようにシート単位で管理され、同一入替日について複数のシート(レイアウト画面)によるレイアウト設定を可能とする。これにより、複数のレイアウト60の案を設定し、両者を見比べて最良のレイアウトを実際のレイアウトとして採用したいとのニーズに対応している。
【0118】
図15は、係るシートのレイアウト設定をコピーするときの表示画面(表示ボックス60c)を、レイアウト表示領域600下方のシートタブ60bと共に示している。
同図に示すように、表示ボックス60cでは、シートコピー用の複数のチェックボックスが設けられており、コピー元のシート「7月1日入替予定(1)」と「前回島図」の別、或いはコピー対象としての「導入機種のみコピーする」と「新規作成」の別にチェックして、コピーを利用したレイアウト設定を行うことができる。
【0119】
この場合、一旦作成したレイアウト60について(コピー元の両シートに関して)、同図のようにチェックを入れることで、入替予定(1)のシートの配置替台を除いた「導入機種」だけをコピー対象とする(同図の「7月1日入替予定(1)」及び「導入機種のみコピーする」の双方を選択する)。
換言すれば、閲覧端末等6,32(複製手段)は、更新されたレイアウト60上の遊技機について、「導入機種」(新規導入台)と配置替台とに判別するとともに、導入機種を含むが配置替台を含まない第1パターン(「導入機種のみコピーする」をチェックしたときの配置パターン)のレイアウト60と、導入機種及び配置替台の何れも含む第2パターン(チェックを外すことにより、現在のシート内容とする配置パターン)のレイアウト60と、を複製対象として選択可能に作成する。
【0120】
「導入機種のみコピーする」第1パターンを選択した場合に、そのシートにおいて新規導入台と入替た台を更に配置替え(配置替台として配置箇所を変更)しているとき、当該配置替台もコピーの対象としてもよいが、当該配置替台を配置替え先に配置するのではなく保留リスト62にリストアップしてもよく、両者を選択的に実行してもよいし、何れか一方のみを採用してもよい。
なお、表示ボックス60cの「新規作成」は、操作入力前の初期段階の状態でレイアウト60(島レイアウト)が表示されるので、今回のレイアウト60を1からやり直したい場合に操作する。また、コピー対象のシートは、レイアウト表示領域600の他、各リスト61及び62(導入台表示領域及び保留台表示領域)を含むレイアウト画面であるが、少なくともレイアウト60の案としてレイアウト表示領域600を示すシートで構成されていればよい。
【0121】
(1-3)入替計画の変更と報知
上記のようにしてレイアウト60を作成し、前記確定操作により係るレイアウト設定を入替計画単位で確定(登録)することができる。
このようにレイアウト60を確定している状態で、その入替計画とは別の直近の入替計画(入替予定)が変更となった場合、確定したレイアウト60を修正する必要がある。この場合、最初からレイアウト設定をやり直すのではなく、修正箇所だけを修正するようサポートするため、以下の処理を行う。
【0122】
具体的には、例えば6月17日、22日の第1、第2入替計画が登録されている場合に(
図3参照)、その6月22日(第2入替計画)のレイアウト条件の成立後に、6月17日(第1入替計画)のレイアウト60を変更したケースを想定する。
また、例えば6月22日の入替では3台のP機種A(例えば38~40番台(以下「該当台番」と称する)を機種Bへ入替る予定だったが、6月17日の入替でP機種Aを入替できなかった(該当台番は代理で機種Cになった)ので、その内容を反映(第1入替計画のレイアウト設定を変更)した上で、6月22日のレイアウト画面を表示した場合、レイアウト60上の該当台番を点滅等で識別表示する(
図16参照)。
【0123】
なお、こうしたケースは、第1入替計画を対象として遊技機1の変更(例えば前記機種Cへの変更)があった場合、第2入替計画を対象としたレイアウト設定において、当該変更があった該当台番に当該遊技機1とは異なる遊技機(機種Cとは異なる機種)の配置が計画されているかを、前記関連情報を第1、第2入替計画の相互間で照合することにより判別することができる。また、この場合、閲覧端末等6,32では、係る関連情報の照合により(両入替計画の関連情報に基づいて)、第2入替計画を対象としたレイアウト設定において該当台番(配置箇所)を抽出する抽出処理を実行する。
【0124】
図16は、係る抽出処理により抽出された該当台番を含むレイアウト60の一部を示す拡大図である。同図では便宜上、該当台番「38~40」を囲う枠で、該当台番(その背景色を含む)の点滅を表し、6月22日の入替計画を変更する必要がある旨の報知態様1(C
INFO)としている。
これは、
図3のところで説明したカレンダー50上の表示による「入替実施日(エラー)」の報知とは別に、レイアウト画面で該当箇所をも報知するものであり、既に6月22日の入替計画を対象としたレイアウト設定が登録されていることを前提とする。
以下も含めて、レイアウト60上の該当台番の1箇所だけを対象として例示するが、複数箇所が対象となる場合は、全ての対象箇所を対象として以下の処理が行われるものとする。この場合、複数の箇所を一括で処理してもよいし、箇所単位で順番に処理してもよい。
【0125】
6月22日のレイアウト画面を表示する場合、以前に確定したレイアウト60のまま表示するが(
図17参照)、以前の6月17日の入替により変更があった機種について、例えば上記の機種Cのような代理で入替た機種を保留リスト62にリストアップする一方、実際には配置されていないP機種Aのような機種を保留リスト62から除外し、レイアウト済にリストアップして(
図18参照)6月22日の入替検討前の状態に戻るような調整処理を、所定の操作に応じて行えばよいが、所定の操作なしに行うようにしてもよい(後述する
図19に関する処理も同様とする)。
【0126】
上記の例において、以前確定した6月22日の入替内容は、
図17(a)(b)のように「P機種A」が台番操作・表示欄65の「保留リスト」、「機種B」が導入リスト61の「レイアウト済」にリストアップされ該当台番に配置された設定であった。
ところが実際には、P機種Aは配置されておらず(入替できなかった)、同「保留リスト」にリストアップしたままでは実際に設置されていない機種が撤去対象になり得るため、
図18(a)(b)に示すようにP機種Aに代えて代理の「機種C」を「保留リスト」にリストアップし、「P機種A」を仮でレイアウト60上の該当台番に配置することで「レイアウト済」にリストアップする。なお、導入予定となる「機種B」も導入リストにリストアップする。
【0127】
つまり、閲覧端末等6,32は、第2入替計画を対象としたレイアウト設定により設定される該当台番の遊技機1の配置に関する内容を、その設定前の内容に戻すべく、配置されているはずだったP機種Aを一旦導入機種として登録してレイアウト済みとし、導入予定だった機種Bを導入機種にリストアップする調整処理を実行する。このように処理することで、第2入替計画のレイアウト変更を検討した初期段階に戻した上で再度検討し直したいといったニーズに対応可能となる。
【0128】
なお、具体的には上記した6月17日の入替計画における前記機種Cへの変更に伴い、6月22日の入替計画において該当台番の機種を変更する必要があると判別された場合、6月22日の入替計画のレイアウト画面では
図17(a)(b)に示すように元々の設定内容が表示される(併せて
図16の該当台番の識別表示1(C
INFO)が行われる)とともに、例えば図示しない取消釦(後述する
図19の「実行」釦に相当)をポップアップにより表示して、該当台番に関するレイアウト変更を取消す旨の取消操作(所定の操作)を受付可能とする。当該取消操作を受付けた場合、調整処理が実行されることにより
図17(a)(b)のようなレイアウト画面から、
図18(a)(b)のようなレイアウト画面への修正(調整)が行われた上で、レイアウト操作(
図16の報知に対処するレイアウト60上の操作)を受付ける。
【0129】
上記に代えた、或いは上記と選択的に実行可能な構成として、取消操作を受付けた場合、実際の設置状況に見合うように、上記の機種Cのような代理ではあるが実際に設置されている機種を該当台番に配置するようにレイアウト60を設定する処理を実行し、実際のレイアウト60に対応した状態から再度レイアウト設定を受付けるようにしてもよい。
この場合、
図18と比較して、該当台番以外は、保留リストはリストアップ無しで、「導入機種」に機種Bをリストアップしたまま、P機種Aは表示対象とならない。
【0130】
また、上記では先の入替(第1入替計画)の変更が機種単位で行われた場合を例示したが、例えば7台の機種の内、一部だけ(例えば3台)変更される場合も想定できる。この場合、上記同様に変更できなかった遊技機1だけを処理の対象にしてもよいし、機種単位で(つまり、変更がなかった4台も含む7台全てを対象として)処理してもよい。また、上記では処理前に該当台番を識別する(
図16の識別表示1(C
INFO)参照)ことを例示したが、処理後に移動台番を識別してもよいし、処理前と処理後の双方で、或いは処理中に継続して識別するといったようにどのように識別してもよい。
【0131】
図19(a)~(c)は、上記のケースにおいて6月22日のレイアウト画面を表示する場合に、上記の調整処理に係るレイアウト画面(
図17、
図18参照)を表示させてからレイアウト操作を促すのではなく、それ以前のタイミングで(例えばレイアウト画面へ遷移する際、或いはその画面の表示開始の際に)表示されるPOP表示67~69であって、一括で修正が必要な箇所を修正する場合の表示例を示している。
【0132】
この場合、POP表示67~69のパターンとしては、同図(a)~(c)の3パターンが想定され、状況に応じて表示を使い分ける(選択的に表示される)。なお、3パターンのPOP表示67~69は、
図17や
図18で例示したレイアウト画面表示後の取消操作に応じて修正する際に適用してもよい(レイアウト操作を受付けるタイミングで表示してもよい)。
また、
図19(a)(b)について、
図18のところで「上記に代えた」構成として説明したように実際の配置、つまり、例えば
図19(c)の「機種C」ように実際に配置されている機種を配置する変更処理と選択的に実行してもよく、その他、付随する構成も同様である。以下、各図(a)~(c)の状況や処理について説明する。
【0133】
図19(a)は、該当台番に配置する予定の機種が新台や中古台等の
新規導入台である場合に上記同様の修正(第2入替計画を検討した初期段階へ戻す)を行うか、そのままレイアウト確定を解除して確定したレイアウト60から修正を行うかを選択するための、POP表示67の例を示している。
POP表示67では、こうした修正に対応して、前記所定の操作を受付ける「実行」釦67b、「上書きせずレイアウト確定を解除する」釦67cを設けて、調整処理の選択的な実行を可能としている。同様に、
図19(b)及び(c)のPOP表示68及び69でも選択用の釦68b,68c及び69b,69cが設けられるものとする。
【0134】
図19(a)に示すように、POP表示67は、元々配置されていたP機種Aを該当台番に配置して導入リスト61にレイアウト済みとしてリストアップするとともに、機種Cは該当台番から保留台へとリストアップする調整処理の内容を表し、機種Bは導入リスト61にリストアップし、他の機種のレイアウトは、6月22日分で確定したレイアウトを維持するものとする。
【0135】
また、POP表示67では、調整処理の前後のレイアウト60を確認するための「島図確認」釦67aを設けている。「島図確認」釦67aが押下されると、
図20(a)に示すように該当台番「38~40」が識別された状態(例えば
図16の報知態様と同じ)で該当台番周辺をクローズアップした拡大表示領域610を釦611と共に表示する。
また、釦611の押下により、
図20(a)の表示は同図(b)の表示に切替る。同図(b)は調整処理の後の状態、つまりは
図19(a)のPOP表示67における「上書き」後の「P機種A」を該当台番に配置した状態の拡大表示領域610´を釦611´と共に表示する。
【0136】
このように、該当台番の前記抽出処理は、その該当台番をレイアウト設定で示すよりも(通常のレイアウト60の大きさに比して)拡大した表示領域610,610´を表示可能な出力処理を含み、
図20(a)(b)の釦611,611´での切替操作により、上書き前後の該当台番周辺を拡大した状態(拡大表示領域610,610´)を夫々確認することができる。
図19(a)の「島図確認」釦67aは、
図19(b)及び(c)の「島図確認」釦68a及び69aと共通するものであり、それら「島図確認」釦67a~69aを含むPOP表示67~69は、6月22日分の入替計画を変更する必要がある旨を報知するものと言える。
【0137】
図19(b)は、該当台番に配置する予定の機種Bが他の
配置箇所からの
配置替台である場合に対応したPOP表示68の例を示している。
図19(b)のPOP表示68は、機種Bを導入リスト61にリストアップせずに元の配置箇所(「301~303」番台)に戻す点で、
図19(a)のPOP表示67と相違する。それ故、POP表示68の「実行」釦68bの操作により、配置替え前の状態に戻すために配置替えの遊技機1(機種B)も前の台番「301~303」に戻す調整処理が実行されることとなる。
【0138】
図19(c)は、先の入替(例えば6月17日の入替計画)で予定変更となった該当台番(例えば「38~40」番台)が、後の入替(例えば6月22日の入替計画)で入替対象とならなかった場合に対応したPOP表示69の例を示している。
このように、POP表示69は、先の入替後の実際の配置に対応するよう機種BをCに入替る内容を示し、「実行」釦69bの操作により、機種Cをそのままレイアウトし、他のレイアウトは6月22日分で確定したレイアウト60を維持する変更処理が実行される。このように、POP表示69での変更処理は、レイアウト60を初期段階へ戻すPOP表示67,68での調整処理とは異なり、レイアウト操作によることなくレイアウト60上必要な変更を自動的に行うものとしている。
【0139】
以上説明したように、本第1実施形態の遊技場用システムによれば、例えば閲覧端末等6,32で入替日を登録した場合、その入替日より前の日に行うべき事前イベントを当該入替日に関連付けて登録し、例えば
図3の如くカレンダー50上における夫々の日付に対応付けて表示させることができ、入替に必要な事前イベントの処理を失念してトラブルが生ずる虞を低減可能となる。
【0140】
例えば上記の如く
図6の「7/1」の入替日を「6/30」へ変更した場合、同図の矢印55
REで示すように事前イベントも付随して変更するので、入替日が変更になっても付随する事前イベントをその変更に合わせて調整し、カレンダー50上で好適に管理できる。
【0141】
例えば
図3に示したように、入替日と事前イベントとが一連の情報として関連性をもって表示されるので、複数の入替日が近似する場合でも、どの事前イベントがどの入替に対応するかを把握し易くなる。
【0142】
例えば
図7のPOP表示57で示したように、直近の事前イベントをカレンダー50とは別の表示態様で報知するので、入替日より数日早く処理すべき事前イベントを失念する虞を低減できる。
【0143】
閲覧端末等6,32で入替日や事前イベントにメッセージ情報(例えば
図3、
図7のPOP表示53,57のメッセージ)を対応付け、複数の閲覧者で確認可能とするので、例えば新台決定は本部、申請書処理は店舗等、複数の担当者で分業されているような管理形態の場合であっても、相手先とのやり取りが事前に必要なイベントがあっても入替に関する意思疎通を容易化できる。
【0144】
直近の事前イベントを報知する場合に、中古台取引会社のような相手先からのコメント等(例えば
図7のメールアイコン57aで示される相手先によって登録されたメッセージ)もメッセージ情報として表示するので、相手先との意思疎通も容易化できる。
【0145】
また、本第1実施形態の遊技場用システムによれば、先の入替計画を変更した場合に後の入替計画を変更する必要がある旨を報知するので(例えば
図7のPOP表示57、
図3のカレンダー50、
図19のPOP表示67~69参照)、先の入替が予定通り行えなかった場合に、後の入替でトラブルが生ずる虞を低減できる。
【0146】
カレンダー50中の日付に対応させて入替日を表示する一方、先の入替計画の変更により後の入替計画を変更する必要がある場合、その旨をカレンダー50上の表示により(例えば
図3の「エラー」表示により)把握可能となり、後の入替計画の変更を失念するのを抑制できる。
【0147】
入替日より所定期間遡った時点でレイアウト設定が未設定の場合にその旨を報知する(例えば
図7のPOP表示57により報知する)一方、先の入替日に対応したレイアウト60の変更により、後の入替日に対応したレイアウト60を変更する必要がある場合は日数に関わりなく報知する(例えば
図7のPOP表示57や
図19のPOP表示67~69により報知する)ので、先の入替に変更が無くとも後の入替のレイアウト60を設定する期限を設けて滞りなくレイアウト60を確定できるようになる一方、先の入替に起因して後の入替を変更する必要がある場合には期限に関わらず報知することができ、後の入替を変更する緊急性が高まり失念する虞を更に低減できる。
【0148】
先の入替計画を変更した場合に、その変更箇所(例えば
図16の該当台番38~40)を後の入替計画のレイアウト60において抽出、或いは例えば
図20の如く拡大表示させることができ、先の入替計画の変更により、後の入替計画で変更が必要な箇所を容易に把握可能となる。
【0149】
先の入替計画を対象として遊技機1の変更(例えば機種Aを配置する計画から機種Cを配置する計画への変更)があった場合で、且つ後の入替計画で別の遊技機1(例えば機種B)の設置が予定されている場合に、その配置箇所たる該当台番について当該レイアウト60の設定前の状態に戻すことができ、レイアウト変更を検討した初期段階に戻した上で再度検討し直したいといったニーズに対応可能となる。
【0150】
更に、本第1実施形態の遊技場用システムによれば、レイアウト60上の新たな配置箇所へ移動対象台を選択した上で移動可能であり、その選択操作と移動操作との少なくとも一方の操作が行われた場合に、例えば
図14(c)の台番「22-25」或いは「26-28」で示したように、関連する配置箇所を当該選択前とは異なる表示態様の背景色1(C
BR)或いは1(C
GR)で表示する等して識別表示するので、遊技機1を配置するレイアウト60を作成、修正する場合に、配置する遊技機1に関わる他の遊技機1の設置状況が把握し難くなる虞を軽減可能となる。
【0151】
新規導入台をレイアウト60上の配置箇所に配置した場合に、当該配置箇所に配置されていた遊技機1を保留台として保留台表示領域(例えば保留リスト62)に退避させ、当該保留台を新たな配置箇所を指定するために選択した場合に、これまでの配置箇所をレイアウト60上での識別表示により確認することができ、又、これを確認した上で配置替え先を検討し易くなる。
【0152】
前記配置替操作が行われた場合に、その対象となった移動対象台に関連する機種識別情報の遊技機の配置箇所を、例えば
図14(c)の台番「26-28」の如くレイアウト60上で識別表示するので、同機種をまとめて配置する、或いは分散して配置するといった遊技場の戦略に応じた配置の検討が容易になる。
【0153】
前記配置替操作として例えば導入リスト61のライトの遊技機1(移動対象台)を選択した場合に、当該移動対象台と同タイプ、或いは近似するタイプ(ライトミドル)の遊技機1が配置されるレイアウト60上の箇所を識別表示するので、同タイプ、或いは近似するタイプの遊技機1をまとめて配置する、或いは分散して配置するといった遊技場の戦略に応じた配置の検討が容易になる。
【0154】
作成したレイアウト60を複製する場合に、新規導入台は含むが配置替台は含まない第1パターンと、新規導入台及び配置替台の何れも含む第2パターンとを選択可能とするので、複数のレイアウト案を設定し、両者を見比べて最良のレイアウト60を採用したいとのニーズに対応する場合に、先に設定した第1案に対して新規導入台だけを確定した上で次の第2案を検討するのか、第1案からの変更箇所だけを第2案で検討するのかを選択可能となり、第2案をニーズに応じて作成し易くなる。
【0155】
<第2実施形態>
上記のような入替には殆どの場合、予算が設けられるので、従来は遊技場の担当者が遊技機の単価と台数とにより機種単位の購入費を算出し、導入対象となる全ての機種の購入費を算出した上で、その合計と予算とを見比べて購入可能かを判断した上で、導入対象となる遊技機1を選定していた。
しかしながら、一度の入替で多数の遊技機1を導入する場合もあり、係る購入費の算出や判断が煩雑さを極めていることから、このような煩雑さを軽減し得る遊技場用システムが切望されている。
【0156】
また、入替にあっては、係る予算に関連して当該遊技場の遊技機1の在庫も考慮しており、入替の度に在庫の確認を要する等、遊技場担当者の業務をより煩雑なものにしている。即ち、上記のように遊技機1は盤面部1Bや機種枠部1Fだけで保管されることが少なくなく、担当者は入替の都度その構成部品1B,1Fの在庫も夫々確認し、それらの組合せにより遊技機1として設置可能かをも判断するなど手間が掛かっていた。
【0157】
そこで、本第2実施形態の遊技場用システムでは、例えば閲覧端末等6,32において、入替の際の新規導入台に係る予算を入替日単位で特定可能とし、その新規導入台の候補となる遊技機1を対象として、遊技機1を導入するための費用(
図24の「本体」価格や「盤面」価格参照)を含む遊技機情報を遊技機単位或いは機種単位で収集するとともに、前記予算及び前記遊技機情報に基づいて、導入候補となる遊技機1の中から当該予算内で導入可能な遊技機1の導入パターン(
図24の遊技機画像75参照)を入替日単位で特定するように構成されている。
【0158】
また、管理装置6或いは閲覧端末等6,32は、遊技場Aにより保管される構成部品1B,1F或いは遊技機1の在庫の情報として、盤面部1Bを対象とした第1在庫情報、及び機種枠部1Fと遊技機1とのうち少なくとも一方である含枠部材を対象とした第2在庫情報を含む在庫情報を管理し、その在庫情報に基づいて、少なくとも保管対象の盤面部1Bと機種枠部1Fとの組合せにより当該遊技場Aに設置可能な導入可能台数(
図25参照)を、遊技機単位、機種単位或いは機種枠部1F単位で特定する構成とされている。係る構成について、
図21~
図25も参照しながら説明する。
【0159】
図21は、全体サマリ画面を示しており、
図3等のカレンダー画面で登録されている入替日(入替実施日の日付枠)を選択した場合にカレンダー画面から遷移する。
図21に示すように、全体サマリ画面では、新台や中古台等の新規導入台の情報を示す「導入予定一覧」及び撤去台の情報を示す「撤去予定一覧」を中心に表示し、それら一覧の上方には、レイアウト画面と同様(
図8参照)、「全体サマリ」~「レイアウト」のタブ63a~63dを設けている。なお、全体サマリ画面では、選択した入替日(該当する入替実施日)を、例えば後述する
図26の画面左上の「7/1新台入替え」の如く表示してもよい(
図22以降の画面も同様とする)。
【0160】
レイアウト画面の導入リスト61に追加した機種(
図9の機種追加画面でリストアップした遊技機1)は、全体サマリ画面の「導入予定一覧」に、保留リスト62に追加された機種(
図14(a)の保留リスト62へ退避させた遊技機1)は、全体サマリ画面の「撤去予定一覧」に夫々追加される。
同様に、導入タブ63bの選択により表示される後述の導入画面(
図22参照)で新台や中古台等を選択した場合も、全体サマリ画面の「導入予定一覧」に追加されると共に、レイアウト画面における導入リスト61にも追加される。
【0161】
図21に示すように、「導入予定一覧」或いは「撤去予定一覧」では、機種単位の属性情報として、「種別」、「導入区分」或いは「撤去区分」、「機種名」、「タイプ」、「導入台数」或いは「撤去台数」、「購入単価」或いは「売却単価」、「総額」、の各項目を設けている。
このうち、「種別」の項目は、「4円P」「2円P」「1円P」といった遊技機1の種類やレート等で、どのような種別(機種グループ)かを示し、本実施形態では種別単位で対応するレートを設定可能としており、種別とレートとが1:1の関係をもっているので実質的に種別の違いがレートの違いとなっている。なお、レートとは所謂貸単価で持点のような遊技価値を貸出す対価の単価を例示できるが、例えば所謂交換単価のような他のレートを採用しても勿論よい。「総額」の項目は、購入単価×導入台数で求められる新規導入台の総額、或いは売却単価×撤去台数で求められる撤去台の総額を示す。
【0162】
また、「導入台数」の項目欄には「+」「-」釦を設けており、それらの釦操作により機種単位で導入台数の増減が可能である。また、「導入予定一覧」右下の「+」釦70aを操作すれば、
図9の機種追加画面が表示されるので、同一覧に更なる機種の追加も可能で、これら台数の変更操作に応じて
図22の導入画面や
図8のレイアウト画面(導入リスト61)等の導入台数も増減される。
【0163】
同様に、「撤去台数」の項目欄では、「+」「-」釦の釦操作により撤去台数の増減が可能であり、「撤去予定一覧」右下の「+」釦70bを操作すれば同一覧に更なる機種の追加も可能で、これら台数の変更操作に応じて他の画面での撤去台数や保留リスト62の台数も増減される。
このように、
図21の全体サマリ画面、
図22の導入画面、
図8レイアウト画面等が互いに連動して新規導入台や撤去台が管理される。
【0164】
詳しい図示は省略するが、上記のように撤去台を増減させた場合、その増減の対象となる機種のレイアウトをPOP表示し(レイアウト60上の当該機種の全部を識別表示して)、対象となる台番を選択可能とする。また、予め指定される若番又は老番に応じて例えば若番なら対象となる機種において最も若番(例えば1番台)から台数分といったように対象となる台番を特定してレイアウト画面における保留リスト62の増減対象に加えることで選択しないようにしてもよい。なお、撤去対象の遊技機1は保留リスト62に加えられると共にレイアウト画面では配置されていた台番が、未配置の空き台(
図13(b)参照)になる。
【0165】
図21に示す全体サマリ画面の最上欄は、
図8のレイアウト画面のところで説明した「今回費用」や「今回予算」等を示す予算欄とされている。この他、予算欄には、「月間予算」や「年間予算」といった、予め設定された対象期間における予算が表示される。
また予算欄において、「今回費用」は、導入予定一覧の「総額」と撤去予定一覧の「総額」との差引きにより今回必要な費用として表示され、これまでに行った入替も含めた対象期間における費用合計が、「月使用予定合計額」や「通期使用予定合計額」として表示される。
【0166】
こうした今回費用ないし通期使用予定合計額は、上記した台数の変更操作により更新される。また、図示は省略するが、別途の画面(或いは
図21の画面)に設けられる「予算計画へ」釦の押下により、予算計画画面が表示される。この予算計画における入力操作により、当該遊技場Aでの新規導入台に係る「今回予算」を予め入替日単位で設定し、或いは「年間予算」等の所定の期間における予算を予め設定しておくことができる。
図21の全体サマリ画面では、別途、例えば運搬費や設置費用、配線代等を考慮した諸経費を「導入予定一覧」或いは「撤去予定一覧」の「購入単価」や「総額」等に含めたり、別途諸経費欄を設けて表示したりしてもよい。また、例えば購入費は新台では機種単位が一般的だが、中古台では遊技機単位で異なることが一般的である。また、諸経費は遊技機単位で異なることもあるので、費用については機種単位と遊技機単位とのいずれにしてもよい。なお、
図21では後述する通り「廃棄」のみ諸経費となる撤去費用を含めている。
【0167】
ここで、全体サマリ画面における「導入区分」や「撤去区分」について説明しておく。
遊技機1の導入或いは撤去に関する処分の内容として、それらの区分に規定されている「新台」「中古台」或いは「中古売却」は、新規導入台の購入或いは中古販売業者との売買に対応する。「在庫」或いは「倉庫」は、後述する自店やチェーン店における在庫としての導入或いは在庫とするための撤去に対応する。「移設」は同種別内での配置替え、「種別移動」は異種別との配置替えに対応する。
なお、「種別移動」に係る機種は、遊技場Aに配置されている遊技機1を対象として、遊技する際の遊技価値のレートを変更するレート変更遊技機に相当する。
【0168】
また、撤去台(撤去区分)についての「下取り」(同
図21では図示略)は、メーカの下取り(
図28右欄の「メーカ下取り」参照)、「ECO・リユース」は、メーカから新たに販売される新台の割引適用が受けられる引渡しに対応する。「レンタル返却」は、レンタルした機種の返却、「廃棄」は、レンタル品でなく且つ中古販売で取引無のような中古売却すらできない場合に対応する。これら撤去区分について、詳しくは
図28のところで説明する。
【0169】
なお、
図9の機種追加画面でリストアップする遊技機1の「新台」「中古台」及び「在庫」の別に応じて、
図21の「導入区分」でも「新台」「中古台」及び「在庫」の別に区分される。
また、
図21の「購入単価」は、新台であれば遊技機メーカの販売単価、中古台(撤去台の場合は販売可能の場合)であれば中古流通市場の平均単価、販売不能な(取引無の)廃棄台は撤去費用といったように対応する単価を表示するが、例えば見積りや購入等により購入先や値引き額等を特定した場合には、これを加味した実際の価格で更新される(単価の表示を更新する)。
【0170】
図21の全体サマリ画面下側には、「導入予定一覧」と「撤去予定一覧」の遊技機1の台数を、上記の「導入区分」と「撤去区分」で夫々分けて集計した「導入計」と「撤去計」を含む集計欄71a,71bを左右に並べて表示している。
即ち、左側の集計欄71aは、「導入計」の他、「新台」~「移設」に対応する台数を種別単位で夫々集計した種別の導入予定台数と、導入予定一覧の「総額」を種別単位で集計した種別の「支出額」とを示す。右側の集計欄71bは、「撤去計」の他、「種別移動」~「移設」に対応する台数を種別単位で夫々集計した種別の撤去予定台数と、撤去予定一覧の「総額」を種別単位で集計した種別の「売却益」とを示す。こうした集計欄71a,71bにより、増減台数が一致しているかを種別単位で或いは総計として確認できる。
【0171】
また、同図に示すように、集計欄71a,71bの右方には「増減台数差分」71cも示されるので、差分により一致しているかも、種別単位で或いは「総台数」として確認できる。
なお、集計欄71aの「新台」「中古台」等の処分の内容は導入区分に対応するが、集計欄71bの「下取ECO」の内訳は、下取りとECO・リユースとをまとめて集計し、「返却廃棄」の内訳は、レンタル返却と廃棄とをまとめて集計したものである。このように、集計欄71a,71bの項目(処分の内容)については、各予定一覧の区分(処分の内容)に合わせなくても(例えば複数の項目をまとめる)、合わせても(例えば1対1で対応させる)よい。
【0172】
更に、同図の画面では、各機種を選択した状態でドラッグ・アンド・ドロップ操作を行うことで当該機種情報のコピーも可能で、例えば同一機種を対象として導入元の半分を「中古台」、半分を「在庫」といったように導入区分が異なる場合の入力補助となり、入力操作を簡単に行えるようにしている。
【0173】
以上より、例えば
図21の場合、「増減台数差分」71cにおける「総台数」は-2台であるが、11台分の「種別移動」があることや、種別「20円S」の「導入計」が「撤去計」より2台少ないので、「20円S」を増台、或いは撤去数を減台する必要があること、「今回予算」700万に対して571万と未だ予算に余裕があるので、更に検討する余地があること等を把握できる。
同図の「導入」タブ63bを選択すると、同図の全体サマリ画面から
図22の導入画面へ遷移する。
【0174】
図22の導入画面は、「全体サマリ」~「レイアウト」のタブ63a~63dの下側に、「新台購入」~「倉庫/チェーン店移動」のサブタブ63e~63gを設けており、このうち「新台購入」サブタブ63eが選択されている場合の新台購入画面を示している。
この場合、同図に示すように購入候補となる新台が一覧表示され、購入候補単位で対応付けられる機種名「新機種A、新機種B、…」、機種画像75(盤面部1Bの画像を含む画像情報)、メーカ名、遊技性、タイプ、大当り確率、前記機種枠部1Fを含めた「本体」(全体)の価格、機種枠部1Fを除く「盤面」部1Bの価格といった遊技機情報が表示される。
【0175】
こうした、遊技機情報は、新規導入台の候補となる遊技機1を対象とし、遊技機1を導入するための費用(「本体」価格や「盤面」部1B価格等の価格情報)を含むとともに、今後新たに販売される新台の情報(後述する
図23の導入予定遊技機)も含め、例えばサーバ31(収集手段)を通じて遊技機単位、或いは機種単位で収集され、閲覧端末等6,32に提供される(表示される)。それ故、本実施形態の価格情報は、機種単位で異なる新台の価格に対応し、又、後述する通り「中古台購入」のサブタブ63fを選択すれば新台に代えて中古台を対象とした中古台購入画面が表示され、遊技機単位で異なる中古台の価格にも対応した費用として提示される。
【0176】
また、同
図22の画面において、「本体」価格や「盤面」部1B価格で示すように、新台は盤面部1Bと、機種枠部1Fも含む本体(遊技機全体)とを選択的に購入(導入)可能である。もっとも、盤面部1Bを購入しても機種枠部1Fがなければ設置できないので、盤面部1Bを購入する場合、別途対応する機種枠部1Fが必要となる。当該機種枠部1Fはメーカ単位で異なることが多いものの、複数の機種に共通する場合もある。
【0177】
そこで、同画面の下欄72に示すように、新台を購入する場合の属性情報や在庫の情報により当該遊技場A(自店)の倉庫に当該新台に対応する機種枠部1Fがあれば、「枠在庫」のところに在庫数が表示される。当該在庫数がある場合に限り盤面部1Bを選択可能で、例えば新機種Bは枠在庫が「無し」であることから「盤面」部1Bの価格欄はグレーアウトして選択不可であることを示す。
【0178】
同様に、「枠在庫」下側の「倉庫/チェーン店在庫」は、自店と遊技場Aのチェーン店(系列店)との倉庫に本体があればその合計の在庫数が表示され、無ければ「無し」と表示される。なお、上記の通り「枠在庫」は自店の倉庫のみの在庫を示すことを例示したが、チェーン店の倉庫の在庫を含めて表示してもよく、仮に自店に5台、チェーン店に7台ある場合に、5/7といった内訳を示してもよく、更には「倉庫/チェーン店在庫」も自店のみの「本体」や上記内訳を示してもよい。
こうした在庫の情報は、各遊技場で保管されている盤面部1B、機種枠部1F、遊技機1と、夫々のメーカや販売年等の属性情報とを対応付けたデータ(在庫情報)として、各管理装置6(在庫管理手段)により管理され、サーバ31により収集される。
【0179】
図22の画面上部において、サブタブ63e~63gの直ぐ下側には、「パチンコ」「スロットマシン」のような遊技機1の種類、「ハイミドル」「ミドル」のようなタイプといった属性情報を指定するための釦群73aと、その右側に並ぶ「詳細絞込」「導入予定」「お勧め一括選択」の釦群73bが設けられている。
【0180】
このうち、釦群73aの操作により遊技機1の種類やタイプ等を指定することで、その指定した属性情報に見合う遊技機1を抽出し(収集手段により収集された遊技機情報の中から抽出し)、同画面の如く左右に並べて表示する。
また、右側の釦群73bのうち「詳細絞込」釦を押下すると、釦群73aで指定される属性情報以外の属性情報(例えば価格情報等)を指定可能な入力画面(図示略)がPOP表示され、その中で希望の属性情報を指定することにより更なる絞込みも可能である。更に「導入予定」釦を押下すると、別途、
図23のような今後リリース予定のある遊技機(同図の導入予定遊技機A~)が属性情報と共に一覧表示される。なお、
図23の一覧表示では、今月以降の日付(予定納期)を示し、その日付枠に導入予定遊技機A~及びそのメーカ名の他、各遊技機の種類やタイプ等の属性情報も表示されるものとする。
【0181】
こうして、
図23の導入予定遊技機A~も考慮した上で、
図22の画面において提示された遊技機1(購入候補)の中から、「本体」や「盤面」の販売価格の右側の「+」釦の押下により、所望する遊技機1や盤面部1Bを「購入予定」として別々に指定することができる。
具体的には例えば、
図22左側の新機種Aについて、「盤面」価格の右隣にある「+」釦の押下に伴い「購入予定」と表示され、その「+」釦の押下数に応じた盤面部1Bの購入予定台数「5台」と対象種別「4P」も表示される。
【0182】
即ち、新台の場合、パチンコなら4円レート(略称「4P」「4円P」とする。他の種別も同様)、スロットマシンなら20円レート(略称「20S」)で設置されることが多いので、デフォルトでパチンコなら同図の「4P」、スロットマシンなら20Sといった予め選択した種別を対象種別として選択するようにしており、当該表示箇所の選択操作により種別の変更や、複数の種別の選択も可能である。また、「購入予定」となった遊技機1或いは盤面部1B、対応する販売価格右隣の「+」釦に並べて「-」釦が表示され、その台数を増減できる。
なお、係る「+」釦並びに「-」釦については、
図24の「+」釦など他の画面の「+」釦や「-」釦でも同様に機能する。また、これにより指定した台数は、上記の通り全体サマリ画面やレイアウト画面の導入リスト61等にも反映される。
【0183】
購入候補はメーカのような
販売元からサーバ31への情報提供により属性情報(
遊技機情報)を更新するが、やはり先頭、
図22であれば左側の方が確認し易いため、当該情報提供を受けた順(日付単位で特定しても良いし時刻単位で特定してもよい)に、(別途リリース予定日によるソートも可能なので、同一リリース予定日の中で)より良い配置箇所となるよう左側から配置している。このように配置することで、より良い配置とするため新台の情報提供をより早めに行うよう販売元が競うようになり、より早く情報を更新可能となる。
【0184】
このように、サーバ31は、遊技機1の販売元から提供される遊技機1に関する情報を、その提供された日付或いは時刻を示す日時情報を含む遊技機情報として記憶することにより、閲覧端末等6,32(出力手段)において、購入候補となる遊技機1の提示順を前記日時情報に応じて特定し、
図22の画面の一端側(例えば左側)から並べて提示する。
なお、
図22の画面では、購入候補となる全ての遊技機1(或いは前記絞込み後の遊技機)を対象として並べて表示しているが、前記導入パターンを構成する遊技機1(予算内の導入パターンとして特定される遊技機)を並べて表示してもよい(後述の中古台購入画面等でも同様とする)。また、出力手段としては、表示部6a,32aでの表示出力に限らず、前記プリンタでの印字出力でもよく、当該画面以外の画面も印字出力により提示しうることは勿論である。
【0185】
図22に示す「新機種A」「新機種B」…のうち何れかの遊技機画像75を選択すると、当該遊技機1について、例えば全国や該当地域を対象として既に設置済の他の遊技場における遊技情報を取りまとめて別画面で表示し、自店で設置済であればその情報と対比可能に表示する。他の遊技場でも未設置なら例えばシミュレーションデータや情報サイトで閲覧された回数のようなアクセス情報や販売予約台数のような購入状況等の未設置でも特定可能な遊技情報を表示する。
【0186】
こうした情報も参考にして、
図22の画面で購入候補となる新規導入台の選択・指定を可能とする(画面右上の釦群73bのうち「お勧め一括選択」釦での一括選択については別途説明する)。また、同画面の下方には、各購入候補に対応する「機種紹介」及び「ECサイト」の各釦74が設けられている。各釦74の操作により、当該遊技機1の詳細を紹介する「機種紹介」サイトへアクセスし、或いは当該遊技機1を販売する「ECサイト」へアクセスして別画面に遷移するので、導入を決めた遊技機1を「ECサイト」で購入手続きすることも可能である。
【0187】
詳しい図示は省略するが、
図22上方の「中古台購入」サブタグ63fを選択した場合、新台購入画面から中古台購入画面に遷移する。
中古台購入画面では、中古台を購入候補の対象として表示するが、新台購入画面のように遊技機画像(画像情報)は示さず自店、商圏、全国等を対象とした実際の稼動情報を含む遊技機情報を一覧表示する。
【0188】
即ち、稼動情報は、当該遊技場A、その遊技場Aを含む商圏、或いは当該商圏以外の所定地域(例えば関東や関西、それらの地域を含む全国等)での当該遊技機1の稼動状況を示し、中古台購入画面では、中古台の盤面部1Bの画像(
図22の遊技機画像75)を含まず文字情報により当該中古台をその稼動情報と共に示す第2提示とされている。この点で、
図22の新台購入画面において、新台をその遊技機画像75(盤面部の画像を含む画像情報)と文字情報とで示す第1提示と、中古台購入画面の第2提示は相違する。
【0189】
図22にて符号73bで示す画面右上の「お勧め一括選択」釦を操作した場合、新台購入予算額を入力するPOP表示が行われる。この場合、新台購入予算額として希望する額(例えば100万円)を入力すると、お勧めの遊技機1(以下、推薦機)が抽出されて、同画面の機種一覧部分を更新した
図24の推薦機表示画面に切替わる。
【0190】
図24に示す推薦機「新機種A」「新機種B」「新機種F」「新機種G」「新機種H」…は、購入候補となる遊技機1(収集された遊技機情報)の中から稼動情報により所定の条件を満たす遊技機の機種名を示し、当該予算内(例えば100万円以内)で導入可能な台数を含む遊技機の導入パターンとして入替日単位で特定されたものである。
【0191】
具体的には、同図の推薦機の各画像75に重ねて示す「自店良好台」は自店、「商圏良好台」は商圏、「市場注目台」は全国、を稼動情報の集計エリアとし、所定の条件を満たす遊技機として例えば、全国や自店を対象とした平均アウトが基準値に達している機種或いは自店だけでなく他店も含む商圏内の遊技場における稼動率が基準値に達している機種を、夫々対応する平均アウトや稼動率が高い順(基準値との差分が大きい順としてもよい)に左側から並べて表示する。
【0192】
これにより、例えば全国と商圏との複数エリアで夫々基準値に達していれば(夫々所定の条件を満たしていれば)、同図の新機種Aのように「市場注目台」と「商圏良好台」とで重複してその旨が表示される。
なお、稼動情報は、稼働率や平均アウトを示す数値に限らず、例えばサーバ31にて評価されたA,B,C等の評価データでもよい。また、所定の条件も、上記の基準値を用いた条件に限らず、稼動情報に対応して導入に好適な遊技機1を選別するための条件が規定されていればよい。さらに稼動情報もアウトに限らず、例えば所謂頭取りにより入力した稼動情報を採用するといったようにどのような情報を採用してもよい。
【0193】
また、同図の各推薦機の画像75に重ねて示す「盤面」と「新台」及び夫々の「台数」は、各推薦機の機種枠部1Fの在庫の情報を照合することにより、その在庫の有無に応じて「盤面」部1Bを導入するパターンと、遊技機全体を「新台」として導入するパターンの、両導入パターンを表している。
即ち、閲覧端末等6,32(導入パターン特定手段)では、上記した在庫の情報を照合することにより、該当する機種枠部1Fの在庫が有れば、その在庫数に応じて当該予算内で当該推薦機の「盤面」部1Bを導入可能な台数を特定し、導入パターンとして当該推薦機の画像75に「盤面」と台数とを重ねて表示する。
【0194】
例えば、同図の新機種Fのように、「枠在庫」が7台有って盤面部1Bを選択可能(購入可能)な場合には、その機種画像75に重ねた「盤面 4台」で示すように、「盤面」を優先して予算内で導入可能(購入可能)な「台数」を表示し、右下の「追加」釦の操作に応じて上記同様に前記導入台数として指定することができる。
【0195】
なお、同図に示すように、新機種Fの「盤面」価格が21万円(若しくは20万)するとき、104万円(若しくは100万円)で「4台」購入可能であることから、説明の便宜上、「盤面 4台」として予算(例えば100万円)に見合う導入台数の例を示している。
また、遊技機1の導入パターンの特定に際して参照される「予算」は、「お勧め一括選択」釦73bの操作時に入力した額(例えば100万円)であるが、少なくとも「今回予算」の額以内に収まるように、両者の額の何れも超えないように導入パターンを特定する構成としてもよい。
【0196】
新機種B,Gの画像75に重ねて示す「新台 2台」は、「枠在庫」も「倉庫/チェーン店在庫」も無く、遊技機全体を導入するパターンを提示しており、その台数も、右下の「追加」釦の操作に応じて導入台数として指定することができる。
同図の推薦機表示画面でも、
図22の新台購入画面と同様、「本体」価格や「盤面」価格の右の「+」「-」釦により任意台数の指定も可能である。それ故、例えば新機種Aや新機種Hの画像75に重ねた「新台 2台」や「新台 1台」で示すように、「枠在庫」があっても「新台」(本体)を導入するものとして任意台数を指定することができ、係る本体の任意台数を指定した場合には、当該「本体」価格分(盤面の場合「盤面」価格分)の購入費を除外した予算で購入可能な台数(導入パターン)が、残りの推薦機に対応して更新される。
【0197】
上記の導入台数或いは任意台数の指定により残った予算で購入可能な推薦機がなくなった場合、
図24の推薦機表示を終了する(導入パターンの提示を終了し、
図22の画面に戻る)。また、推薦機の表示中、
図22の「お勧め一括選択」釦73bは図示しない「お勧め一括終了」釦に切替わるので、その釦操作を行った場合も推薦機表示を終了する。
【0198】
閲覧端末等6,32(入替情報特定手段)において、
図24の推薦機表示は、新規導入台に係る予算を入替日単位で特定した上で行われるが、その予算の特定は、上記した希望する額(例えば100万円)の受付に限らず(受付を待つことなく)、予め全体の予算(例えば今回予算)を入力しておくだけで、或いは当該予算に対して既に選択した遊技機の購入費等を除外した上で入替日単位の予算を振分けることにより行うようにしてもよい。
また、
図24の推薦機表示は、予算内で導入可能な少なくとも一の導入パターンを出力するように構成されていればよく、導入パターンとしては、遊技機1の在庫の情報を照合することにより、当該遊技機1の在庫も含めて特定するように構成してもよい。
【0199】
図25は、当該在庫として保管されている遊技機1を導入候補として一覧表示する画面であり、予算内で導入可能な遊技機1乃至導入パターンを示すものと言える。また、同画面は、「導入」タブ63bを選択したときの導入画面であって、そのうち「倉庫/チェーン店移動」のサブタグ63gを選択することで表示される倉庫/チェーン店移動画面に相当する。
【0200】
「倉庫/チェーン店」移動画面は、遊技場A/そのチェーン店の画面に対応しており、遊技場Aにおいて未設置または設置していた遊技機1やその構成部品1B,1Fは、倉庫に在庫として保管され、管理装置6により属性情報と対応付けて在庫数と共に管理されており、自店とチェーン店とで区分される(同図の一覧表の「在庫区分」参照)。
このように、管理される在庫情報は、盤面部1Bを対象とした第1在庫情報、及び含枠部材(つまり機種枠部1F或いはこれを含む遊技機全体)を対象とした第2在庫情報を含む。また、在庫情報は、盤面部1B、及び含枠部材の対応関係を示す属性情報を含む。
【0201】
係る属性情報は、例えば
図25の一覧表の項目「機種名」「タイプ」「メーカ名」…や、図示しない販売年等、遊技機1の属性を示す情報である。
そして、
図25の画面では、係る属性情報により以下のような導入候補の抽出表示も可能であり、任意の属性情報の項目を選択すれば当該属性情報によりソートされる(同図では「▼」の通り「検定切れ」の項目でソートした状態を示す)。
【0202】
同一覧表の項目のうち、左端の「在庫区分」は、当該遊技場Aの倉庫で保管していれば「自店倉庫」、チェーン店(系列店)の倉庫で保管していれば「チェーン店移動」となる。また、このような区分は盤面部1B及び含枠部材1F,1のいずれか一方のみを対象として区分してもよい。なお、
図25ではいずれの機種も自店倉庫とチェーン店移動とのいずれかしか示されていないが、複数に区分して夫々在庫情報を示したり、自店倉庫分をチェーン店移動分に優先して在庫情報を示したりしてもよい。
遊技機1は本体(全体)としてだけでなく、盤面部1Bと機種枠部1Fとの構成部品1B,1Fに分解しても保管できるが、盤面部1B、機種枠部1F共にある本体を在庫として保管していれば「枠」の項目にて「有り」、盤面部1Bだけの保管であれば「無し」となる。
【0203】
遊技場Aは盤面部1Bがなくとも機種枠部1Fを枠在庫として保管しており、本体ではなく盤面部1B(同図で「枠」が「無し」)でも属性情報により対応する機種枠部1Fがあれば、その在庫数を「別枠在庫」の項目に含める。つまり、枠在庫と盤面部1Bとの属性情報は、例えば「001-010」といったメーカIDと通番を示す識別情報で例示できる盤面部1Bに対応する枠在庫を特定可能な情報が含まれている。
このように「別枠在庫」は、第1在庫情報により示される当該盤面部1Bに対応する機種枠部1Fの在庫数を提示するものであり、上記のメーカや販売年等の属性情報により特定される。
【0204】
ここで、管理装置6或いは閲覧端末等6,32(特定手段、出力手段)において、導入候補として出力するのは、「別枠在庫」を含めて設置可能な遊技機1だけであり、例えば盤面部1Bだけあるが、対応する機種枠部1Fがなければ導入候補から除外する。
この場合、同図の「導入可能台数」は、各機種の属性情報に基づいて、「別枠在庫」の機種枠部1Fと対応する盤面部1Bとの組合せを在庫情報の中から抽出することにより、その構成部品1F,1Bの組合せの台数と、本体の台数とを併せた当該遊技場Aに設置可能な台数として、遊技機単位、機種単位で特定され、提示される。
なお、
図25の一覧表では、「枠」が「無し」の機種もあり、盤面部1B単位で導入可能台数を特定しているとも言えるが、保管する機種枠部1F単位で他機種の盤面部1Bを組合せて導入可能台数を特定してもよい。
【0205】
図25の一覧表において、例えば「在庫機種A~E」は自店の倉庫、「在庫機種F~I」はチェーン店の倉庫にあって、夫々のタイプやメーカ名等も把握することができる。
また、例えば「在庫機種A」は、自店倉庫に「枠」「有り」なので本体があり、「別枠在庫」がブランク(機種枠部1Fが無し)でも、設置可能な「導入可能台数」が30台あることが分かる。一方、「在庫機種I」は、チェーン店の倉庫に「枠」が「無し」の盤面部1Bしかなくとも、「別枠在庫」が10台有り、その組合せで「導入可能台数」が4台あることが分かる。
【0206】
上記のように「別枠在庫」も考慮して導入可能な遊技機数が「導入可能台数」欄に示されるので、当該導入可能台数を上限として「導入台数」欄に希望する台数を入力する。「導入台数」は、同欄の「+」「-」釦の操作により増減可能で、機種単位で入力することができる。
このようにして「導入台数」は更新されるが、他のチェーン店でも同時期に入力されることもあるので、他のチェーン店で入力された場合には「導入可能台数」が更新される。同様に、「別枠在庫」のような他の項目の情報もリアルタイムに更新される。
【0207】
また、同図の「4円P」「1円P」で示すように、導入先の「導入種別」も入力可能であり、「導入種別」の欄にて希望する箇所を選択すると、導入先となる種別の候補がPOP表示されるので、当該候補から希望の種別を選択して設定することができる。
こうして、閲覧端末等6,32では、
図25の「導入可能台数」に含まれる遊技機1の中から当該遊技場Aに導入する遊技機を選択して(「導入台数」や種別等を入力・更新して)登録する。また、係る導入台数等の入力・更新に伴い、対象となる当該遊技機1が、他と同様に例えば
図10のレイアウト画面における導入リスト61(レイアウト60とともに示す遊技機のリスト)や、
図21の全体サマリ画面の導入予定一覧(当該遊技場Aで配置替えの対象となる遊技機の一覧)等に追加されることとなる。
【0208】
それ故、
図25の画面で登録された遊技
機及びその導入台数は、例えば「レイアウト」タブ63dを選択したときに
図10の画面の導入リスト61における機種名及び台数として提示され、或いは「全体サマリ」タブ63aを選択したときに
図21の画面の導入予定一覧における機種名及び導入台数として提示される。
【0209】
図25の一覧表における「検定切れ」の欄では、遊技機1に定められている検定期限を示し、当該検定期限を超えた遊技機の設置は原則認められていない。しかしながら、所謂「認定機」のように所定の認定処理を行うことで検定期限の延長も可能なので、当該認定処理が行われていれば「認定」欄に「済み」と示される。
【0210】
同一覧表における「リンク」欄は、各機種の「機種紹介」をするウェブサイトへのリンクとなっており、何れかの「機種紹介」を選択することで、そのサイトの運営者やメーカ等が運営する機種紹介サイトへ遷移する。当該サイトでは、スペックや関連する遊技機(例えば次回作)等の詳細な属性情報を確認できる。
また、同一覧表の「機種名」欄における、「在庫機種A~」の何れかの機種を選択すると、属性情報として対応付けられる自店や他店等(例えば全国データ)を対象とした実際の遊技情報(前記稼動情報等)が表示される。
【0211】
図25の画面において、導入候補は一覧表の上方の「パチンコ」「スロットマシン」や対応するタイプ等(属性情報)の釦群73aの操作により抽出表示されるが、「詳細絞込」釦73bの操作により、表示されない属性情報、例えば、メーカや導入可能台数、或いは全国データに対して条件を設定し、当該条件に見合う導入候補の抽出も可能である。
【0212】
上記の「別枠在庫」は、盤面部1Bのない機種枠部1Fだけを対象とした在庫数として説明したが、例えば盤面部1Bを含む本体の在庫も、盤面部1Bを外せば適用可能な他機種の盤面部1Bに対する機種枠部1Fとして利用できるので、そのような在庫も別枠在庫に含めて管理する構成としてもよい。
この構成において、「別枠在庫」は、含枠部材1F,1として機種枠部1Fと遊技機1との双方を合わせた在庫数を提示(出力)する。また、「導入可能台数」は、属性情報により対応する盤面部1Bと遊技機1との組合せを抽出可能であり、盤面部1Bと、当該盤面部1Bとは機種が異なる遊技機1に組込まれている機種枠部1Fと、の組合せをも特定可能である。
【0213】
なお、このような本体の在庫を「別枠在庫」とは区分して、例えば同一枠機種数といった属性情報(別の項目)として台数を管理してもよい。
また、
図25では、「自店倉庫」と「チェーン店移動」とを在庫区分として例示したが、区分せずに在庫を管理してもよい。また、このうち自店倉庫だけを管理対象にするといったようにいずれか一方だけを管理対象にしてもよい。
【0214】
以上説明したように、本第2実施形態の遊技場用システムによれば、入替日単位で予算を特定可能であり、当該予算内で導入可能な遊技機1の導入パターンを提示するので、予算に見合う導入機種を選定する場合における煩雑さを軽減可能となる。
【0215】
例えば自店、商圏内または全国での稼動情報が基準値に達する等、所定の条件を満たす機種を対象として導入パターンを特定するので、実績となる稼動情報に基づく遊技機1を提示可能となる。
【0216】
機種枠部1Fの在庫を管理し、新規導入台について盤面部1Bと、本体(全体)との何れも導入するパターンとして提示可能であるので、盤面部1Bと本体とを選択的に購入可能で、遊技機1として適切な購入バターンを把握可能となる。
【0217】
販売元から情報提供された時期が早い遊技機1を優先した優先順で提示するので、より良い配置とするため新台の情報提供をより早めに行うよう販売元が競うようになり、より早く情報を更新可能となる。
【0218】
導入候補として、在庫となる遊技機1を含めて導入パターンを特定し、選択可能とするので、予算を考慮して遊技機の購入が難しい場合に在庫の遊技機1を導入候補として加えて検討できるようになる。
【0219】
新台は盤面画像付きの第1表示で提示する一方、中古台は盤面画像を付けずに実際の稼動情報を示す第2表示で提示するので、実績の遊技情報が得られない新台は盤面画像により機種のイメージをし易くする一方、実績の遊技情報が得られる中古台は、例えば盤面画像の表示スペース分を稼動情報の提示スペースにあてて、その実績の遊技情報を参照しながら導入を検討できるようになる。
【0220】
また、本第2実施形態の遊技場用システムによれば、例えば倉庫に盤面部1Bだけ或いは機種枠部1Fだけ在庫として保管していても、それらの組合せにより設置可能な導入可能台数を提示するので、遊技機の設置にあたり、それら構成部品1B,1Fの在庫の確認作業など従来手間が掛かっていた作業を省略して、設置可能な台数を容易に把握することが可能となる。
【0221】
例えば盤面部1B及び機種枠部1Fの夫々について属性情報を対応付けて管理し、当該属性情報により対応する組合せを抽出することにより、導入可能台数を特定することができ、盤面部1B又は機種枠部1Fだけの在庫であっても設置可能な台数を適切に特定可能となる。
【0222】
例えば
図25のように別枠在庫の台数を導入可能台数とともに提示するので、例えば機種枠部1Fを共通して利用可能な他機種の盤面部1Bだけの遊技機1を含めて、どれだけ導入可能かをも把握可能となる。
【0223】
例えば別枠在庫は本体の在庫を含み、当該本体の機種枠部1Fと他の機種の盤面部1Bとの組合せを含む導入可能台数を特定するので、本体として保管している機種枠部1Fであっても、他の機種の盤面部1Bを利用した導入可能台数として把握可能となる。
【0224】
例えば
図25の倉庫/チェーン店移動画面で導入する遊技機1を選択し、その導入台数等を登録すると、全体サマリ画面やレイアウト画面といった別画面でも、配置替えの対象となる機種や導入リスト61上の機種として追加されるので、操作入力処理に掛かる負担を軽減でき、手間を省くことができる。
【0225】
<第3実施形態>
遊技場Aでは、上記のように遊技機1を一旦在庫として管理することなく撤去後に、例えばそのまま売却したり、所謂ECO割引と言われるような新台購入の割引を受けるために引渡したり、場合によってはレンタルしていた遊技機1を返却するといったように多種類の撤去を行いたいと考えている。
しかしながら、例えば中古市場で取引がなければ中古売却はできないし、レンタルしていなければ返却する必要もないといったように、撤去態様によって撤去可能かを判断する必要があり、そのような判断を行うために一旦、在庫として保管することも止む無しと考えられていた。
【0226】
そこで、本第3実施形態の閲覧端末等6,32は、前記撤去台の撤去に関する処分の内容を、その内容別の複数の撤去区分(
図28の「種別移動」~「廃棄」の区分)として示す区分手段、並びに、撤去台となる遊技機単位或いは機種単位で、複数の撤去区分のうちの何れにより撤去するかを指定する撤去指示を、撤去台を登録する場合に受付ける受付手段として機能し、撤去に関する属性情報により予め設定される撤去条件を満たさない撤去区分を判定し、当該判定結果に応じて撤去指示の受付を抑制する(
図28の一覧表でグレーアウトして操作不能とする)ようになっている。係る構成について、
図26~
図28も参照しながら説明する。
【0227】
図26は、「撤去・種別移動」タブ63cを選択することで表示される撤去画面を示している。撤去画面では、遊技場Aに設置される遊技機1を撤去候補として、他の帳票(例えば
図25等の画面)と同様に、遊技機単位或いは機種単位で対応する属性情報と共に一覧表で提示する。つまり、
図26では機種単位での提示を例示しているが、遊技機単位で提示してもよい。
図26の一覧表における「機種名」のP機種A,P機種B,…が撤去遊技機の候補であり、係る撤去台としての機種或いは遊技機1を撤去遊技機と称する。同図に示すように、一覧表では、撤去に関する属性情報として、「タイプ」や「メーカ名」の項目の他、「自店」の項目等が設けられている。
【0228】
「自店」の項目欄では、設置される「台数」や台平均当りの「アウト」、「台粗利」、「累計台粗利」といった遊技情報が示されると共に「PPM」も示される。なお、係る属性情報としては台粗利をアウトで除した玉粗利や設置期間等といった他の遊技情報を採用してもよく、同一覧表の如く機種単位、或いは遊技機単位で対応付けて規定し、記憶された夫々の遊技情報を提示するように構成されていればよい。
【0229】
ここで、PPMについて説明しておく。PPMは稼動情報(例えばアウト)と粗利情報(例えば台粗利)とにより区分した所謂PPM分析に対応する遊技機区分で、基準値となる遊技場の平均値、例えば同図の符号76a(「自店」上方の欄)で示す「自店平均」の欄の「アウト」、「台粗利」を例示できる予め設定される基準値(基準情報)を基準として問題児や金のなる木等に区分している。
「PPM」の欄の超問題児と準問題児は、問題児を区分して示すものであり、その区分は台粗利の平均値の例えば半分の基準値に達しているかによる。
【0230】
つまり、アウトも台粗利も自店平均に達していない問題児は、台粗利が平均値の半分に達しているかにより、更に超問題児と準問題児とに区分される。また、粗利情報として台粗利に代えて玉粗利や理論上の粗利等により区分してもよく、更に平均値の半分といった基準ではなく平均値から1000円や0.1円といった所定値を差引いた値を超問題児と準問題児との区分の基準値として採用してもよい。稼動情報も同様に例えば稼動時間や稼動率等、稼動を示す情報であればどのような情報を採用してもよい。更に基準値として平均値以外の任意の数値を採用してもよい。
【0231】
他の帳票同様(例えば
図25の「検定切れ」欄の「▼」マークと同様)、属性情報によるソートも可能で、
図26の画面では、PPMの項目でソートしている。一般的にアウトが低く、粗利も取れない超問題児、準問題児の順に撤去するのが推奨されるので、デフォルトとしてPPMによるソートが採用される。
【0232】
図26に示す「レンタル満了日」の項目欄は、メーカからレンタル契約した遊技機1の返却期限を示し、「メーカ下取り価格」の項目欄は、遊技機メーカより下取り価格が提示されている場合にその価格を示し、両項目共に対応しない場合は「---」としてグレー表示する。
「中古価格(平均)」の項目欄では、本体の中古価格の平均を示しており、中古取引が行われていない場合、「取引無」を表示する。なお、「中古価格(平均)」は、本体と盤面部1B(後述する
図28の「売却候補」参照)に区分して表示してもよいし、それらの表示に代えて夫々の中古取引の有無を表示してもよく、何れの属性情報もサーバ31にて管理(記憶)されるものとする。
【0233】
「ECO」の項目欄は、上記したECO・リユース(
図21の「撤去区分」参照)の対象である旨がメーカより示される場合に「有」となり、当該「有」を選択すればその内容がPOP表示される。他も含め、これら情報はメーカや販売元からの情報提供により更新してもよいし、遊技場運営関係者が操作入力により更新してもよい。
【0234】
「導入日」の項目欄以降は、対応する機種の導入当初の遊技情報を示す。例えば、「導入日」は導入日初日(時間営業を考慮して翌日となる場合も有り)、「2週目平日初日」は導入日の翌週の平日における営業日初日(月曜とすればよいが祝日により火曜、水曜等に変更してもよい)における遊技情報を示す。
また、「維持率」は導入日に対する2週目平日初日の対応する遊技情報の割合、つまり、導入日を基準に翌週どの程度遊技情報が維持できたかを示す。
【0235】
「導入日」~「維持率」では、夫々遊技情報として「アウト支持率」と「遊技時間」の項目欄を設けている。
「アウト支持率」は遊技場平均アウト(導入日であれば導入日における平均)に対する該当遊技機1のアウトの割合、「遊技時間」は所謂稼動時間に相当する。これら遊技情報にはタイプ別に基準値が設けられ、当該基準値に達している場合は該当項目の箇所を例えばピンク色で(同図の各項目のうち濃い背景色の部分で)識別表示する。
同図に示すように、例えばハイミドルの「アウト支持率」であれば導入日は370(%)、2週目平日初日は350(%)等の基準に達しているか否かで濃淡を付けており、このような基準値に達している項目が多い程、長期間の稼動が見込まれる機種と考えられる。
【0236】
その他、他の帳票と同様に、
図26の画面上部の左側には、種別(同図では「4円P」を選択)やタイプ等の属性情報を指定するための釦群77が設けられるとともに、「データ集計期間」の指定欄が設けられている。
こうした属性情報の指定により該当する撤去候補を抽出し、又、撤去台に係るデータの集計期間を指定した上で、同図の如く一覧表示することが可能である。また、同一覧表示の上方ほぼ中央(太枠76bで囲った部分)には、全体サマリ画面の集計台数(
図21の「導入計」と「撤去計」に相当)も示される。なお、
図26では上部の釦群77で「4円P」を選択しているが、例えば「パチンコ全体」のような複数種別を対象とした場合、複数種別に渡って設置される遊技機1を種別単位で区分して一覧表示する。
【0237】
同一覧表の「P機種E」のように対象となる入替日(同画面左上に示す「7/1」)以降に入替が予定される機種は、その入替日「7/15」と共に「入替計画が存在します。」とのメッセージが示される。また、P機種Eのように同一機種の一部が対象となる場合には上下に台数を区分するとともに、そのうち入替が予定される「3台」を、それ以外の「4台」と区分してグレーアウト表示し、今回の撤去対象から除外する。
これは、上記したように、入替日「7/1」の入替計画を第1入替計画とした場合、これより入替日が後となる「7/15」の第2入替計画を対象とした入替計画に関する登録を、第1入替計画の入替日である「7/1」以前に行いうることから、「7/15」の第2入替計画を対象として撤去台が登録されている場合、その撤去台については、「7/1」の第1入替計画における撤去指示の対象からグレーアウトにより除外し、撤去指示の受付を抑制するものである。
同様に、係るP機種Eの「3台」は、
図10のレイアウト画面や
図21の全体サマリ画面等でも撤去対象から除外される。
【0238】
図26の撤去画面右上の釦群76cのうち「種別実績比較」釦を操作すると任意の種別を指定可能となり、指定した種別に関する遊技情報を表示する。
図27は、指定した種別が「1円P」(「種別実績比較」釦の直ぐ下の表示)である場合の撤去画面を示している。
【0239】
図27の撤去画面は、その一覧表の右半部にて「自店」「商圏」「全国」の遊技情報が示される点で、
図26の撤去画面と相違する。
即ち、「自店」の項目欄では、指定された種別の自店における遊技情報として「台数」~「累計台粗利」が示され、対応する遊技機が指定された種別で設置されていない場合は「-」でグレー表示される。このように、一覧表において、右半部に示す指定された種別の遊技情報は、左半部に示す上記の遊技情報と同様で、両者を比較し易いように左右に並ぶ形で提示される。
【0240】
「商圏」の項目欄では、商圏内の遊技場の遊技情報を示し、ライバル店舗を含みうるため詳細な遊技情報を得ることは難しく、所謂頭取りにより特定できるような「台数」(設置台数)や「稼動率」(稼動台数÷設置台数)のような簡易な遊技情報を提示するが、これも指定された種別が対象となる。
【0241】
「全国」の項目欄では、全国の遊技場を対象とする遊技情報として「アウト」「台粗利」を示しているが累計台粗利のような他の遊技情報を採用しても勿論よく、これも指定された種別が対象となる。これらにより撤去候補の内、指定した種別へ種別移動した方が良い撤去候補を選定し易くなる。
【0242】
撤去する決め手に欠ける機種がある場合、その機種を一覧表左端の「絞込」で選択して、画面右上の釦群76cのうち「詳細絞込」釦を操作することで、当該機種を抽出表示する。また、釦群76cのうち「参考情報」釦の操作を操作することで、例えばサイトの閲覧数や関連機種(例えば次回作)のリリース情報等の参考となる属性情報が表示される。
【0243】
以上のようにして撤去対象となる遊技機1を検討し、一覧表右端の「台数入力」の箇所78を選択すると、同
図27の画面から
図28の画面へ切替わる。
図28の撤去画面では、当該画面左上の日付(例えば7/1 新台入替え)を入替日とし、検討した遊技機1を撤去台として登録可能である。
【0244】
この場合、同図の一覧表の右半部にて「種別移動」~「廃棄」の各区分が表示され、夫々の区分単位で台数を指定可能としている。また、各区分のうち「種別移動」を除く「売却候補」~「廃棄」は、撤去台の撤去に関する処分の内容を、その内容別の複数の撤去区分として示すものであり、撤去区分と処分の内容とは1対1で対応する。
【0245】
即ち先ず、「種別移動」は、レートの変更(或いは異種別との配置替え)に対応する区分であり、撤去台として処分しない点で「売却候補」~「廃棄」と区別される。また、同図の「種別移動」は、変更先のレート(或いは配置替先種別)の「→2円」と「→1円」とで更に区分される(画面左上の釦群77で指定された4円Pの機種につき2円と1円とに変更可能に区分される)。
「売却候補」は、撤去台についての売却に対応する区分であり、同図に示すように「本体」(遊技機全体)と「盤面」とで更に区分される。つまり「売却候補」の撤去区分は、撤去台における「盤面」部1Bを売却対象とした第1売却処分と、盤面部1B及び機種枠部1Fからなる本体を売却対象とした第2売却処分と、の処分の内容を示す。
【0246】
「倉庫移動」は、自店やチェーン店内の倉庫への撤去に対応する区分である。
「メーカ下取り」は、自店の撤去台を下取り品とするときのメーカの下取りに対応する区分である。
「ECO・リユース」は、メーカから新たに販売される新台の割引適用が受けられる撤去台の引渡しに対応する区分である。
「レンタル返却」は、レンタルにより導入した機種の撤去に伴う返却に対応する区分である。
「廃棄」は、レンタル品でなく且つ中古販売で取引無のような中古売却すらできない場合の撤去台の廃棄に対応する区分である。
【0247】
上記の各撤去区分には、予め撤去条件が設定されている。
撤去条件は、例えば「売却候補」につき撤去台の「本体」又は「盤面」部1B単位で売却が可能な中古取引が行われていること、「メーカ下取り」につき撤去台の下取り品として下取りが可能であること、「ECO・リユース」につき新台を購入する場合の割引適用の対象となる撤去台であること、「レンタル返却」につき撤去台の返却を前提とするレンタル品であること、「廃棄」につき撤去台がレンタル品でなく廃棄が可能であること、の夫々の条件(何れかの条件でもよい)を含むよう撤去区分に夫々対応付けて予め設定されるものとする。
この他、「種別移動」や「倉庫移動」についても、上記のように対象となる入替日以降に撤去台の入替が予定されていないこと(第2入替計画を対象として撤去台が登録されていない)を各撤去区分に共通する処分の条件として規定している。
【0248】
これにより、
図28の撤去画面では、機種名「P機種A,B,C…」について、夫々対応する属性情報により予め設定される撤去条件を満たさない撤去区分を判定し、当該判定結果に応じて撤去指示の受付を抑制する。
具体的には、例えばP機種Cは、「本体」及び「盤面」の何れも中古取引が行われていないため(
図26の中古価格で「取引無」のため)、「売却候補」の撤去条件を満たさないと判定され、夫々の区分を操作不能とし、グレーアウトして(同図の濃い背景色で表して)撤去に係る受付を抑制する。なお、
図28の「売却候補」の本体及び盤面のグレーアウトした箇所は、
図26の「中古価格(平均)」の「取引無」の箇所に対応する。
【0249】
同様に、各機種について属性情報(
図26の「メーカ下取り価格」「ECO」「レンタル満了日」に係る情報等)を照合することにより、下取りが可能ではない、新台を購入する場合の割引適用の対象ではない、レンタル品ではない、廃棄が可能ではない、或いは対象となる入替日以降に撤去台の入替が予定されている、といった判定結果に応じて、該当する撤去区分を操作不能とし、グレーアウトしてその旨を示す。
【0250】
なお、撤去区分や撤去条件は例示であり、例示した全てを撤去区分や撤去条件として採用しなくともよい。
また、撤去指示の受付の抑制としては、グレーアウトに伴い操作不能(選択対象として提示せずに受付不能)とすることに限らず、選択対象として提示しても別途登録操作を禁止する(例えば禁止の旨をPOP表示する)、或いは識別表示だけ行って登録操作は可能とする(この場合、別途受入が可能(登録されている情報から情報更新されていない)かを取引先に確認する必要がある)等、受付を抑制可能な態様であればよい。
【0251】
ここで、
図28の一覧表における撤去台の撤去指示は、「売却候補(本体)」~「廃棄」の撤去区分にて、他と同様に「+」「-」釦の操作で台数の指定を行うことにより、それら撤去区分のうちの何れにより撤去するかを遊技機単位或いは機種単位で指定し、撤去台をその台数とともに登録することができる。
また、当該一覧表で示される遊技機1を対象として、「種別移動」の「→2円」と「→1円」の区分にて、夫々の「+」「-」釦の操作で台数の指定を行うことにより、前記レート変更遊技機を登録する場合のレート変更情報として受付可能である。ここで、レート変更遊技機はレートを変更する遊技機であり、必ずしも配置替えしなくともよい(同じ台番のままレートだけを変更して場合にレート変更遊技機として特定してもよい)。
なお、「+」「-」釦の操作は、係る
撤去指示の受付、及びレート変更情報の受付の何れもグレーアウトされていない区分で行うものとする。
【0252】
これにより、撤去台の台数が更新され、或いはレート変更情報が受付けられると、同一覧表の下部の合計欄や上方の符号76bで示す「導入計」や「撤去計」等も更新・変更され、同様に
図21の全体サマリ画面や
図10のレイアウト画面等も更新・変更される。
なお、レイアウト画面では全体サマリ画面同様に、撤去対象の遊技機1は保留リスト62に加えられると共にレイアウト60上に配置されていた台番が未配置の空き台(
図13参照)になる。つまり、上記したレイアウト設定を行うための
図10等のレイアウト画面を表示させることなく、
図28の画面で撤去指示を行うことにより撤去台が登録された場合に、当該レイアウト設定において撤去台が配置されていた配置箇所を、当該撤去台をレイアウト画面で指定することなく当該撤去台が配置されていない状態の空き台とするように構成されている。
【0253】
上記の撤去指示により撤去候補の台数を入力した状態で、画面右上の釦群76cのうち「一括見積り依頼」釦を操作すると、売却候補について、指定した本体、盤面を対象として複数の中古販売業者へ見積り依頼が送信される。このような見積り依頼を受けた販売業者は当該遊技場に対して売買価格も含めてどのような売買条件で取引可能かを回答するので、遊技場は希望に見合う販売業者を選択して遊技機を売却すればよい。
【0254】
この場合、売却候補だけを対象として見積りを依頼することに限らず、例えばメーカ下取りやECO・リユース、或いは廃棄等、提供されている情報に変化がある場合もある(例えばレンタル返却の場合、レンタル価格が販売価格を上回ればそのまま買取り扱いとなる等)ので、確認のためにメーカや廃棄処理会社等に価格も含む対応条件を問合せる処理を、上記「一括見積り依頼」釦の操作に応じた処理に含めてもよいし、別途操作によりこれらを問合せてもよい。
【0255】
また、中古価格は、
図26で本体のみ平均価格が表示され(或いは遊技機単位で価格が異なり)、実際の中古価格を把握できない(或いは
図26と異なり中古価格を表示しないとすると)と上記のような検討が出来ないとのニーズも考慮し、撤去を検討している全ての遊技機1を仮に選択して先に「一括見積り依頼」を行い、その結果に応じて検討を行うような運用も想定できる。この場合、例えばPPMにより超問題児と準問題児といった任意の撤去候補グループを指定することで、抽出した撤去候補グループを対象として一括見積りすることを例示できる。
【0256】
上記したように、撤去区分単位で撤去条件を設定しても、複数の撤去区分に共通して撤去条件を設定してもよく、例えば中古売却(売却候補)とメーカ下取りは、買取価格が設定されていなければ撤去条件が満たされないといったように、夫々の撤去区分に対応する撤去条件が予め設定されていればよい。
【0257】
以上説明したように、本第3実施形態の遊技場用システムによれば、複数設けられる撤去区分の内、遊技機1の属性情報により撤去区分に対応して予め設定される撤去条件を満たさない撤去区分を対象とした撤去指示の受付は抑制するので、複数の撤去態様に好適に対応可能となる。
【0258】
機種枠部1Fを含む本体を対象とした第1売却処分と、機種枠部1Fを含まない盤面部1Bを対象とした第2売却処分とが撤去区分に含まれるので、遊技機1の売却を検討する場合に、例えば本体としては設置することはないが、他機種の機種枠部1Fとして利用可能な場合には盤面部1Bだけを、他機種の機種枠部1Fとしても利用できない場合には本体を売却したいといった遊技場のニーズに応じた検討がし易くなる。
【0259】
撤去指示を行う場合に、レート変更遊技機の登録つまりは遊技レートを変更する種別移動の指示を可能とし、撤去指示と種別移動の指示とを同じ機会に選択的に受付可能とすることができ、例えば4円Pに設置していた遊技機を1円Pへ種別変更して再利用するのか、それとも種別変更すらせず撤去してしまうかといった検討がし易くなる。
【0260】
後の入替計画の対象となる遊技機1は、先の入替計画の撤去指示対象から除外されるので、既に後の入替で入替対象となっている遊技機1を、先の入替計画で誤って入替対象とする虞を低減できる。
【0261】
撤去指示により撤去遊技機を登録した場合、当該遊技機が配置されていたレイアウト60上の配置箇所(台番)を未配置の言わば空き台とするので、レイアウト設定を行う場合に撤去対象とした遊技機の台番が既に空き台となり、その空き台を埋める要領で新規導入台や配置替台を配置するといった操作で、レイアウト操作がし易くなる。
【0262】
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張するようにしてもよい。
□新規導入台を一旦、導入リスト61にリストアップしてから、任意の箇所へ配置するレイアウト設定を例示したが、例えば遊技場では新台の配置箇所が予め決められている場合もあるので、当該配置箇所に新規導入台を配置すると共に当該配置箇所に配置されていた遊技機を保留リスト62にリストアップした状態でレイアウト設定を開始するといったように、必ずしも導入リスト61を設けなくともよい。
閲覧端末等6,32やサーバ31における各設定値は遊技場運営関係者等が任意に操作入力により設定しても、予め場内管理装置6や遊技装置2のメーカで設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定してもよい。なお、この場合もサーバで操作入力により入力された設定値となる。
【0263】
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定してもよい。また、機種としては、メーカ単位やスペック単位等、遊技機1の種類を示せばどの様な区分としてもよい。
【0264】
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよい。また、演算式については単なる例示であり例示した演算式と同様の値を示す、或いは同様の意義を持つ演算値を演算するのであれば、どの様な演算式を採用してもよい。
【0265】
以下と未満についてはどちらを採用してもよく、「達していない」等の表現は以下或いは未満となった場合のいずれにも対応する表現となる。以上と超過についても同様で、「達している」等の表現は双方に対応する表現となる。また、報知方法乃至出力方法として主に表示出力を例示したが、印字出力のような他の方法による報知乃至提示も採用できる。
【0266】
遊技媒体の払出を行わない所謂スマート遊技機に対応する遊技装置2を例示したが、それ以外に例えば従来の遊技価値を払出すパチンコ遊技機やスロットマシンに対応する遊技装置を対象としてもよいし、それらを混在して集計対象としてもよい。上記実施形態のようなスマート遊技機のように点数式の遊技機1だけでなく従来の払出式の遊技機1で払出される遊技媒体を対象としてもよいため、両者を包含する遊技価値という表現を適宜使用している。
【0267】
例示した処理は、サーバ31、場内管理装置6、遊技装置2、或いは中継装置4等で適宜分担して行ってもよく例示した構成には限定されない。
また、例示した構成を適宜設定に応じて採用するか否かを変更してもよいし、変形例を含む例示した構成をどのように組合せてもよいし、適宜構成を除外してもよい。
【0268】
なお、以上に例示した実施形態からは以下の特徴を抽出することも可能である。
複数の遊技機が設置された遊技場を管理する遊技場用システムであって、
遊技場において遊技機を入替る入替日を予め登録する第1登録手段(例えばサーバ31、閲覧端末等6,32)と、
前記入替日より前の日に当該入替に付随して行うべき所定の事前イベント(例えば
図4の新台発注、中古台発注、申請書提出等)を設定する設定手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
前記第1登録手段により前記入替日が登録される場合、当該入替日に関連付けて前記事前イベントを登録する第2登録手段(例えば管理サーバ31、閲覧端末等6,32)と、
前記入替の予定をカレンダー形式(例えば
図3のカレンダー50のマトリクス表形式)で表示可能であって、前記入替日と前記事前イベントとを示す情報(例えば
図3の入替実施日「7/1」と、その前の日に行うべき6/3,6/10及び6/24の「新台発注」「中古台発注」或いは「申請書提出」を示す情報)を、カレンダー50上における夫々の日付に対応付けて表示する表示手段(例えば
図1の表示部6a,32a)と、を備える。
【0269】
前記入替日を変更可能な変更手段(例えば閲覧端末等6,32)を備え、事前イベントを行うべき前の日は、関連する前記入替日より所定期間(例えば
図4の期限「28日」「21日」「7日」等)遡った日であり、前記第2登録手段は、前記事前イベントを前記所定期間とともに登録し、前記変更手段は、例えば前記入替日を変更(例えば
図6の「7/1」の入替日を「6/30」へ変更)した場合、その変更前の入替日と関連付けて登録されている前記事前イベント(
図6の長円54RE部分にあった「6/3」「6/10」「6/24」の事前イベント)を、前記所定期間に基づき前記変更後の入替日と対応するように変更する(例えば矢印55REで指し示す「6/2」「6/9」「6/23」に変更する)。
【0270】
前記第1及び第2登録手段は、前記入替日及び事前イベントについて夫々複数の登録が可能であり、表示手段は、一の前記入替日及び事前イベント(例えば
図3の6/17の入替実施日及び6/10の申請書提出)と、他の前記入替日及び事前イベント(例えば7/1の入替実施日及び6/3・6/10・6/24の新台発注・中古台発注・申請書提出)と、が夫々一連の情報として関連性をもって表示されるように識別表示(例えば符号CPUとCGRで示す紫と緑のグループ色を用い、且つ事前イベントの日付枠にその入替日を表示する識別表示)を行う。
【0271】
前記表示手段は、表示時点(例えばカレンダー画面の表示開始時)を基準とした直近の事前イベントを、カレンダー50上における表示態様とは異なる別の表示態様で(例えば
図7のPOP表示57でカレンダー50上に重ねて)報知する。
【0272】
前記第1及び第2登録手段により登録される前記入替日及び事前イベントに係る情報を管理する管理サーバ31と、この管理サーバ31にネットワーク(例えば
図1の公衆回線100)を介して接続され、前記表示手段を有するクライアント装置として遊技場関係者(本部等の遊技場運営関係者や中古台取引会社等の他遊技場関係者(相手先)を含む)が各々使用可能な複数の端末装置(例えば閲覧端末等6,32)と、を備え、管理サーバ31は、前記端末装置に対して、前記入替日或いは事前イベントと併せて登録されたメッセージ情報(例えば
図3、
図7のPOP表示53,57の「本部」からのメッセージや、同表示57中のメールアイコン57aで示す相手先からのメッセージ)を通知し、前記表示手段(例えば表示部6a,32a)は前記端末装置に設けられ、カレンダー50上における表示に加え、前記メッセージ情報も表示可能である。
【0273】
前記メッセージ情報は、遊技場に属しない他遊技場関係者(メーカや中古台取引会社等の相手先)により登録可能であり、前記端末装置の表示手段は、表示時点(例えばカレンダー画面の表示開始時)を基準とした直近の事前イベントを示す情報を表示可能であり、当該情報を表示する場合に前記他遊技場関係者によって登録されたメッセージ情報(例えば
図7のメールアイコン57aで示される相手先によって登録されたメッセージ)を表示可能とする。
【0274】
複数の遊技機が設置された遊技場を対象とした遊技場用システムであって、
遊技場において遊技機1を入替る場合の入替計画を対象として、その入替の対象となる遊技機1及び入替日の情報を受付ける受付手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
前記入替計画を登録する手段であって、前記受付手段により受付けられた情報により第1入替計画(例えば
図3中「6/17」を入替実施日とする入替計画)と、当該第1入替計画より入替日が後となる第2入替計画(例えば「6/22」を入替実施日とする入替計画)とを登録可能な計画登録手段(例えば管理サーバ31、閲覧端末等6,32)と、
前記計画登録手段により登録された入替計画を変更可能な変更手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
前記第1入替計画を対象とした変更があった場合、前記第2入替計画が登録されていることで、当該第2入替計画を変更する必要があるかを判別する計画判別手段(例えば管理サーバ31、閲覧端末等6,32)と、
前記計画判別手段により前記第2入替計画を変更する必要があると判別された場合に、その必要がある旨を報知(例えば
図7のPOP表示57で6/22の入替計画を変更する必要がある旨のメッセージの表示、
図3のカレンダー50での「エラー」表示、或いは
図17~
図19のレイアウト設定に係るPOP表示67~69等により報知)する報知手段(例えば表示部6a,32a)と、を備える。
【0275】
前記入替計画をカレンダー形式(例えば
図3のカレンダー50の形式)で表示可能であって、夫々の入替日を示す情報をカレンダー50上における日付に対応付けて表示する表示手段(例えば表示部6a,32a)を備え、前記表示手段は、前記入替日を示す情報に加え、前記報知手段として前記必要がある旨を、カレンダー50上の表示により(例えば
図3のカレンダー50上の「エラー」表示により)報知する。
【0276】
遊技場内における遊技機1の配置を示すレイアウト設定(例えば
図8のレイアウト60)を前記入替計画単位で設定可能なレイアウト設定手段(例えば閲覧端末等6,32)を備え、前記計画判別手段は、前記第1入替計画を対象とした変更があった(例えば6/17の入替計画で予定していた新台を購入できず別の台でレイアウトし直した)場合、既に前記第2入替計画を対象とした前記レイアウト設定(例えば6/22の入替計画を対象としたレイアウト60)が登録されているかにより、前記必要があるかを判別する一方、前記レイアウト設定が未設定の入替計画を判別し、前記報知手段は、登録された入替日より所定期間遡った日(例えば入替日の21日前)において前記レイアウト設定が未設定の入替計画と判別された場合にその旨を報知する(例えば
図7のPOP表示57により報知する)一方、前記必要があると判別された場合に、その旨を前記所定期間に関わりなく報知する(例えば
図7のPOP表示57や
図16~
図19のレイアウト設定に係るPOP表示67~69等により報知する)。
【0277】
前記レイアウト設定手段は、前記必要があると判別された場合に、前記第2入替計画を対象としたレイアウト設定(例えば6/17の入替計画より後の、6/22の入替計画のレイアウト60)において変更する必要のある遊技機1の配置箇所(例えば
図16の該当台番38~40)を抽出する抽出処理を行う。
前記抽出処理は、前記変更する必要のある遊技機1の配置箇所をレイアウト設定で示すよりも拡大して(例えば
図8のレイアウト60に比して拡大した
図20の拡大表示領域610,610´で)表示可能な出力処理を含む。
【0278】
前記計画判別手段は、前記第1入替計画を対象として遊技機1の変更(例えば機種Aを配置する計画から機種Cを配置する計画への変更)があった場合、前記第2入替計画を対象としたレイアウト設定において、当該変更があった遊技機1の配置箇所(例えば
図16の該当台番38~40)に当該遊技機1とは異なる遊技機(例えば機種Cとは異なる機種)の配置が計画されているかを判別し、前記レイアウト設定手段は、前記配置が計画されていると判別された場合に、前記第2入替計画を対象としたレイアウト設定により設定される当該配置に関する内容を、その設定前の内容に戻すための調整処理(例えばレイアウト60の内容を
図18、
図19(a)(b)に示す初期段階の内容に戻す上書き処理)を行う。
【0279】
新たに導入される遊技機1である新規導入台、及び配置箇所が変更されて配置替えとなる遊技機1である配置替台の少なくとも一方を含む移動対象台(例えば新規導入台である「P機種P」や配置替台である「P機種D」)により、遊技機1を配置するレイアウト60が変更される遊技場を管理するする遊技場用システムにおいて、
前記レイアウト60を示すレイアウト表示領域(例えば
図10のレイアウト60の表示領域600)、及び、前記移動対象台を示す対象台情報(例えば
図10の導入リスト61や保留リスト62における機種名を含む情報)を表示する表示手段(例えば閲覧端末等6,32の表示部6a,32a)と、
前記対象台情報を選択する選択操作(例えばカーソルを重ねる操作)、及び、その選択された対象台情報をレイアウト60上の配置箇所へ移動させる操作(例えば該当台番へのドラッグ・アンド・ドロップ操作)であって、その配置箇所に当該移動対象台を設置している状態にレイアウト60上の遊技機1の情報を更新するための移動操作を行うことが可能な操作手段(例えば閲覧端末等6,32の操作部6b,32b)と、
前記レイアウト上における遊技機に関連する関連情報(例えばレイアウト表示領域600に配置されている遊技機の台番や「P機種D」等の機種名やそのタイプ、或いはメーカ名等)、及び前記移動対象台の情報(例えば「P機種D」が元々配置されていた台番や機種名やタイプやメーカ名等)を蓄積する記憶手段(例えば管理サーバ31や閲覧端末等6,32の記憶部)と、
前記選択操作、及び前記移動操作の内、少なくとも一方である配置替操作が行われた場合に、その対象となった移動対象台の情報と前記関連情報とに基づいて、当該移動対象台に関連するレイアウト60上の配置箇所である関連箇所を、その選択前の表示態様とは異なる表示態様(例えば
図14(c)の台番「22-25」を「P機種D」が元々配置されていた台番、或いは「26-28」を「P機種D」と同じ機種名やタイプ、メーカ名が配置される台番である関連箇所として、選択前と異なる茶の背景色1(C
BR)或いは緑の背景色1(C
GR)で表示し、又は選択前と異なり点滅表示する表示態様)で識別表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば閲覧端末等6,32の制御部)と、を備える。
【0280】
前記表示手段は、前記移動操作により移動対象台がレイアウト60上の配置箇所に移動(例えば
図14(c)の台番「22-25」へ「P機種P」が移動)されることに伴い、その配置箇所に配置されていた遊技機(台番「22-25」に配置されていた「P機種D」)である保留台を示す保留台情報を退避させて示す保留台表示領域(例えば「P機種D」を示す
図14(a)の保留リスト62)を表示し、前記保留台は前記移動対象台に、前記保留台情報は前対象台情報に夫々含まれ、前記配置替操作は、前記保留台表示領域の保留台情報を選択する操作(例えば保留リスト62のP機種Dの情報釦62gにカーソルを重ねる選択操作)を含み、前記表示制御手段は、前記保留台が前記配置替操作の対象となった場合に、これまでのレイアウト60上の配置箇所(例えば保留前の元々の台番「22-25」)を前記関連箇所として識別表示する(例えば選択前の色と異なる茶の背景色1(C
BR)で表示する)。
【0281】
前記移動対象台の情報として、遊技機1の機種識別情報(例えば機種名や機種ID)を含み、前記表示制御手段は、前記配置替操作(例えば
図14(a)の保留リスト62におけるP機種Dの選択操作)が行われた場合に、その対象となった移動対象台に関連する機種識別情報の遊技機の配置箇所(例えば当該P機種Dと同機種の遊技機が配置されている
図14(c)の台番「26-28」)を前記関連箇所として識別表示する(例えば選択前とは異なる緑の背景色1(C
GR)及び点滅表示で識別する)。
【0282】
前記移動対象台の情報には、属性情報として遊技性を示すタイプを対応付けることが可能であり、前記表示制御手段は、前記配置替操作が行われた場合(例えば導入リスト61のライトの遊技機1を希望するレイアウト60上の配置箇所へドロップするためにドラッグした場合)に、その対象となった移動対象台に関連するタイプ(例えばドラッグ対象と同じライト、或いは近似するタイプであるライトミドル)の遊技機1の配置箇所を前記関連箇所として識別表示する(例えば配置箇所のラインLを点滅表示させる)。
【0283】
前記選択操作及び移動操作により更新されるレイアウト60の複製を作成する複製手段(例えば前記アプリケーションを用いて作成する閲覧端末等6,32)を備え、前記複製手段は、更新されたレイアウト60上の遊技機1について、新規導入台と配置替台とに判別するとともに、新規導入台を含むが配置替台を含まない第1パターン(例えば
図16の表示ボックス60cで「導入機種のみコピーする」をチェックしたときの配置パターン)のレイアウト60と、新規導入台及び配置替台の何れも含む第2パターン(例えばチェックを外すことにより、現在のワークシートの内容とする配置パターン)のレイアウト60と、を複製対象として選択可能に作成する。
【0284】
複数の遊技機1が設置され、新たに導入される遊技機1である新規導入台を設置することで遊技機1を入替る遊技場を対象とした遊技場用システムであって、
遊技機1を入替る場合における前記新規導入台に係る予算を入替日単位で特定可能(例えば新台購入予算額として希望する額を受付可能)な入替情報特定手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
前記新規導入台の候補となる遊技機1を対象として、遊技機1を導入するための費用(例えば
図24の「本体」価格や「盤面」価格)を含む遊技機情報を遊技機単位、或いは機種単位で収集する収集手段(例えばサーバ31)と、
前記予算及び前記遊技機情報に基づいて、前記候補となる遊技機1の中から当該予算内で導入可能な遊技機1の導入パターン(例えば
図24の遊技機及びその台数を並べて示す新機種A,B,F,G,Hといった複数の提示パターン)を入替日単位で特定する導入パターン特定手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
特定された前記導入パターンを出力する出力手段(例えば表示部6a,32aに表示出力する閲覧端末等6,32)と、を備える。
【0285】
前記遊技機情報は、当該遊技場A、その遊技場Aを含む商圏、或いは当該商圏以外の所定地域(例えば関東や関西、それらの地域を含む全国等)での前記候補となる遊技機1の稼動状況を示す稼動情報を含み、前記導入パターン特定手段は、前記候補となる遊技機1の中から前記稼動情報により所定の条件が満たされる遊技機(例えば自店を対象とした平均アウトが基準値に達している機種、商圏内の遊技場における稼動率が基準値に達している機種等)を優先して含むように導入パターンを特定する。
【0286】
前記新規導入台は、盤面部1Bと、その盤面部1B及び機種枠部1Fからなる遊技機全体との何れによっても導入可能であり(例えば盤面部1Bを導入し、遊技場の倉庫に保管される機種枠部1Fと組合せて設置することも、遊技機全体を導入して設置することも可能であり)、遊技場において機種枠部1Fの在庫の情報を管理する在庫管理手段(例えば管理装置6及びサーバ31)を備え、前記導入パターン特定手段は、機種枠部1Fの在庫の情報を照合することにより、その在庫の有無に応じて盤面部1Bを導入するパターン(例えば
図24の新機種Fの「盤面 4台」のパターン)と遊技機全体を導入するパターン(例えば新機種Aの「新台 2台」のパターン)との何れも前記導入パターンとして特定可能である。
【0287】
前記遊技機情報は、遊技機の販売元から遊技機1に関する情報が提供された日付、或いは時刻を示す日時情報を含み、前記出力手段は、前記候補となる遊技機1(例えば
図22の新機種A,B,C,D,E)、或いは前記導入パターンを構成する遊技機1(例えば
図24の新機種A,B,F,G,H)を夫々同図の如く並べて提示可能であり、その提示順を前記日時情報に応じて特定する。
【0288】
遊技場において遊技機1の在庫の情報を管理する在庫管理手段(例えば管理装置6)を備え、前記導入パターン特定手段は、遊技機の在庫の情報を照合することにより、当該遊技機1の在庫も含めて(例えば
図25の一覧表における「在庫機種A~」も含めて)前記導入パターンを特定する。
【0289】
前記出力手段は、前記候補となる遊技機1(例えば
図22の新機種A,B,C,D,E)、或いは前記導入パターンを構成する遊技機1(例えば
図24の新機種A,B,F,G,H)を提示可能であり、当該提示する場合に、新台はその遊技領域を形成する盤面部1Bの画像を含む画像情報(例えば同
図22,24の遊技機画像75)と文字情報とで示す第1提示により提示する一方、中古台は盤面部1Bの画像を含まず文字情報により当該中古台の稼動情報を示す第2提示により提示する。
【0290】
遊技領域を形成する盤面部1B及びその盤面部1B以外の機種枠部1Fを構成部品1B,1Fとする遊技機1が複数設置される遊技場を対象とした遊技場用システムであって、
遊技場により保管される構成部品1B,1F或いは遊技機1の在庫の情報として、盤面部1Bを対象とした第1在庫情報、及び機種枠部1Fと遊技機1とのうち少なくとも一方である含枠部材を対象とした第2在庫情報を含む在庫情報を管理する在庫管理手段(例えば管理装置6及びサーバ31)と、
前記在庫情報に基づいて、少なくとも前記保管対象の盤面部1Bと機種枠部1Fとの組合せにより当該遊技場に設置可能な導入可能台数(例えば
図25の「別枠在庫」と盤面部1Bとを組合せてなる遊技機1の台数を含む「導入可能台数」)を、遊技機単位、機種単位或いは機種枠部1F単位で特定する特定手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
特定された前記導入可能台数を出力する出力手段(例えば表示部6a,32aに表示出力する閲覧端末等6,32)と、を備える。
【0291】
前記在庫情報は、遊技機の属性を示す情報であって、盤面部1B、及び前記含枠部材(例えば
図25の「別枠在庫」の機種枠部1F)の対応関係を示す属性情報を含み、前記特定手段は、前記属性情報により対応する盤面部1Bと前記含枠部材との組合せを抽出することにより、前記導入可能台数を特定する。
【0292】
前記特定手段は、前記第1在庫情報により前記導入可能台数を特定可能であり、当該第1在庫情報により示される盤面部1Bに対応する含枠部材の在庫数(例えば
図25の「別枠在庫」の台数)を前記属性情報により特定し、前記出力手段は、特定された前記含枠部材の在庫数を前記導入可能台数とともに出力する(例えば同図の「別枠在庫」の台数を「導入可能台数」とともに提示する)。
【0293】
前記第2在庫情報は、遊技機1を少なくとも対象とし(例えば
図25の「別枠在庫」は少なくとも遊技機1の在庫を含み)、前記在庫情報は、遊技機1の属性を示す情報であって、盤面部1B、及び遊技機1の対応関係を示す属性情報を含み、前記特定手段は、前記属性情報により対応する盤面部1Bと遊技機1との組合せを抽出可能であり、盤面部1Bと、当該盤面部1Bとは機種が異なる遊技機1に組込まれている機種枠部1Fと、を組合せることで前記導入可能台数を特定可能である。
【0294】
前記導入可能台数に含まれる遊技機1の中から当該遊技場に導入する遊技機1を選択して(例えば、
図25の「導入台数」や種別等を入力して)登録するための登録手段(例えば閲覧端末等6,32)を備え、前記出力手段は、登録された遊技機1を、当該遊技場で配置替えの対象となる遊技機1(例えば
図21の全体サマリ画面における導入予定一覧の機種)として追加し、或いは当該遊技場内の複数の遊技機1の配置に対応したレイアウト60とともに示す遊技機1(例えば
図10のレイアウト画面における導入リスト61上の機種)として追加し、提示する。
【0295】
複数の遊技機1が配置され、撤去対象となる撤去遊技機(撤去台)の撤去を含む遊技機1の入替が行われる遊技場用のシステムであって、
前記入替を行う場合の入替計画を対象として、その入替日、及び前記撤去遊技機を登録可能な登録手段(例えば閲覧端末等6,32)と、
撤去に関する属性情報(例えば
図26の「自店」の台数やアウト、「レンタル」や「メーカ下取り」等の情報)を遊技機単位、或いは機種単位で対応付けて記憶する記憶手段(例えば記憶部を有する閲覧端末等6,32)と、
前記撤去遊技機の撤去に関する処分の内容を、その内容別の複数の撤去区分(例えば
図28の一覧表における「売却候補」~「廃棄」の各区分)として示す区分手段(例えば表示部6a,32aを有する閲覧端末等6,32)と、
前記撤去遊技機となる遊技機単位或いは機種単位で、前記複数の撤去区分のうちの何れにより撤去するかを指定する撤去指示(例えば
図28の各区分における「+」「-」釦の操作による台数の指定)を、前記撤去遊技機を登録する場合に受付ける受付手段(例えば操作部6b,32bを介して受付ける閲覧端末等6,32)と、
前記属性情報により予め設定される撤去条件を満たさない前記撤去区分を判定し、当該判定結果に応じて前記撤去指示の受付を抑制する抑制手段(例えば
図28の一覧表でグレーアウトにより操作不能とする閲覧端末等6,32)と、を備える。
【0296】
前記複数の撤去区分は、前記撤去遊技機についての売却、下取り、メーカから新たに販売される新台の割引適用、返却、及び廃棄(例えば
図28の「売却候補」「メーカ下取り」「ECO・リユース」「レンタル返却」及び「廃棄」)、のうち複数を対象として、何れかの処分の内容を含み、
前記撤去条件は、前記売却が可能な中古取引が行われていること、前記下取りが可能であること、前記新台を購入する場合の前記割引適用の対象であること、前記返却を前提とするレンタル品であること、前記レンタル品でなく前記廃棄が可能であること、のうち複数を対象として、何れかの条件を含むよう前記撤去区分に対応付けて予め設定される。
【0297】
前記撤去区分は、前記撤去遊技機における盤面部1Bを売却対象とした第1売却処分(例えば
図28の「売却候補(盤面)」)と、盤面部1B及び機種枠部1Fからなる遊技機全体を売却対象とした第2売却処分(例えば「売却候補(本体)」)と、を含む複数の処分の内容を示す。
【0298】
前記登録手段は、遊技場に配置されている遊技機1を対象として、遊技する際の遊技価値のレートを変更する(例えば
図28では4円Pを配置替先種別の「→2円」や「→1円」に変更する)レート変更遊技機を登録可能であり、前記受付手段は、遊技機単位或いは機種単位で遊技機1を一覧(例えば
図28の一覧表)で提示し、当該一覧で示される遊技機1を対象として前記撤去指示、及び前記レート変更遊技機を登録するためのレート変更情報のうち何れかを受付可能である。
【0299】
前記登録手段は、第1入替計画を対象とした前記入替計画(例えば
図28の「7/1」の撤去を含む入替計画)に関する登録を可能である一方、これより入替日が後となる第2入替計画(例えば「7/15」の入替計画)を対象とした前記登録を、前記第1入替計画の入替日以前に可能であり、前記抑制手段は、前記第2入替計画を対象として前記撤去遊技機が登録されている場合、その撤去遊技機については、前記第1入替計画における前記撤去指示の対象から除外する(例えば
図28の一覧表でグレーアウトにより操作不能とする)ことにより、前記撤去指示の受付を抑制する。
【0300】
前記レイアウト設定手段は、前記レイアウト設定(例えば
図10等の画面でのレイアウト設定)以外において受付けた撤去指示により前記撤去遊技機が登録された状態で前記レイアウト設定を行う場合に、当該レイアウト設定において撤去遊技機が配置されていた配置箇所を、当該撤去遊技機を指定することなく当該撤去遊技機が配置されていない状態(例えば
図13に示す「空き台」の状態)とする。
【符号の説明】
【0301】
図面中、1は遊技機(含枠部材)、1Bは盤面部、1Fは機種枠部(含枠部材)である。
6は管理装置(閲覧端末等、第1及び第2登録手段、変更手段、クライアント装置、端末装置、受付手段、計画登録手段、計画判別手段、レイアウト設定手段、入替情報特定手段、導入パターン特定手段、出力手段、在庫管理手段、特定手段、登録手段、記憶手段、区分手段、受付手段、抑制手段)、6aは表示部(表示手段、報知手段、出力手段)、6bは操作部(操作手段、受付手段)である。
31は管理サーバ(第1及び第2登録手段、計画登録手段、計画判別手段、収集手段、在庫管理手段)である。
32は閲覧端末(閲覧端末等、第1及び第2登録手段、変更手段、クライアント装置、端末装置、受付手段、計画登録手段、計画判別手段、レイアウト設定手段、入替情報特定手段、導入パターン特定手段、出力手段、特定手段、登録手段、記憶手段、区分手段、受付手段、抑制手段)、32aは表示部(表示手段、報知手段、出力手段)、32bは操作部(操作手段、受付手段)である。
60はレイアウト、600はレイアウト表示領域である。