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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025159665
(43)【公開日】2025-10-21
(54)【発明の名称】間仕切りユニット
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/343 20060101AFI20251014BHJP
   E04B 2/74 20060101ALI20251014BHJP
   E04B 2/72 20060101ALI20251014BHJP
【FI】
E04B1/343 E
E04B2/74 541K
E04B2/74 561A
E04B2/72 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024062425
(22)【出願日】2024-04-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2025-07-23
(71)【出願人】
【識別番号】000204985
【氏名又は名称】DAIKEN株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】722013416
【氏名又は名称】四国化成建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 裕太
(72)【発明者】
【氏名】坂口 晃士
(72)【発明者】
【氏名】門田 達雄
(57)【要約】
【課題】屋外又は半屋外において、特定のスペースを、内部へのアクセスが制限可能で且つ内部において植物の栽培が可能なように間仕切る間仕切りユニットを提供する。
【解決手段】間仕切ユニット1は、内部スペースSの4つの側面を閉塞する4つの壁面部10を備える。各壁面部10は、間隔を空けて立設された3本以上の柱15と、隣り合う各2本の柱15の上端部を接続する複数の上桟16と、隣り合う各2本の柱15の間の上桟16の下方を覆う複数の面材17とを有している。複数の面材17の少なくとも1つは、施錠可能な扉Dで構成され、2組の対向する2つの壁面部10からなる壁面部対の少なくとも一方の各壁面部10は、少なくとも1つの面材17がルーバーで構成されている。複数の面材17のうちの扉D以外の面材17の少なくとも1つの下方には、設置面Gとの間に、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部Oが形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外又は半屋外において平面視矩形状の内部スペースを間仕切る間仕切ユニットであって、
上記内部スペースの4つの側面を閉塞する4つの壁面部を備え、
上記各壁面部は、
間隔を空けて立設された3本以上の柱と、
隣り合う各2本の上記柱の上端部を接続する複数の上桟と、
隣り合う各2本の上記柱の間の上記上桟の下方を覆う複数の面材とを有し、
隣り合う各2つの上記壁面部の角部では、該2つの壁面部が1本の上記柱を共有し、
上記複数の面材の少なくとも1つは、施錠可能な扉で構成され、
2組の対向する2つの上記壁面部からなる壁面部対の少なくとも一方の各壁面部は、少なくとも1つの上記面材がルーバーで構成され、
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材の少なくとも1つの下方には、設置面との間に、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部が形成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の間仕切りユニットにおいて、
上記開口部は、上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材全ての下方に形成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の間仕切りユニットにおいて、
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材全ての下方に、該面材の両側の2本の上記柱を接続する下桟が設けられ、
全ての上記下桟の下方に、該下桟が接続する2本の上記柱の下端部を接続する補強桟が設けられ、
上記開口部は、上記下桟と上記補強桟との間に形成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載の間仕切りユニットにおいて、
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材は、全てルーバーで構成され、
上記扉の戸板は、ルーバーで構成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1つに記載の間仕切りユニットにおいて、
上記複数の面材は、全て外寸法が等しいものである
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外や半屋外に設置される間仕切りユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスビルや集合住宅等の建物の屋上等の屋外や専有部でない共用のベランダ等の半屋外において、地面に直に又は床面に載置されたプランターに植物を植えることにより、屋外や半屋外の緑化が図られている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
【0003】
下記の特許文献1には、建物の屋上等の床面に、複数のプランターを載置し、複数のプランターで植物を生育することにより、屋上を緑化する設備が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-72194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、屋外又は半屋外に緑化のために設けられた植物でも、管理上の都合で、人のアクセスを制限したい場合がある。例えば、集合住宅等の屋上の一部に複数のプランターを設置し、野菜や果物を栽培可能な菜園として利用する場合、栽培者以外の人が栽培対象(野菜や果物)に触れられないように、人のアクセスを制限する必要がある。
【0006】
しかしながら、屋外又は半屋外において、特定のスペースを内部において植物の栽培が可能なように間仕切る間仕切りユニットは存在しなかった。そのため、建物の屋上の一部のスペースを、例えば貸菜園等として利用しようとしても、菜園への人の出入りを制限することができなかった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋外又は半屋外において、特定のスペースを、内部へのアクセスが制限可能で且つ内部において植物の栽培が可能なように間仕切る間仕切りユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、この発明では、屋外又は半屋外において平面視矩形状のスペースを4つの壁面部で間仕切ることとし、施錠可能な扉を設けて内部スペースへのアクセスが制限できるようにし、天井を設けず、対向する壁面部にルーバーを設け、給水管及び電気配線を挿通可能な開口部を設けることとした。
【0009】
具体的には、第1の発明は、屋外又は半屋外において平面視矩形状の内部スペースを間仕切る間仕切ユニットであって、上記内部スペースの4つの側面を閉塞する4つの壁面部を備え、上記各壁面部は、間隔を空けて立設された3本以上の柱と、隣り合う各2本の上記柱の上端部を接続する複数の上桟と、隣り合う各2本の上記柱の間の上記上桟の下方を覆う複数の面材とを有し、隣り合う各2つの上記壁面部の角部では、該2つの壁面部が1本の上記柱を共有し、上記複数の面材の少なくとも1つは、施錠可能な扉で構成され、2組の対向する2つの上記壁面部からなる壁面部対の少なくとも一方の各壁面部は、少なくとも1つの上記面材がルーバーで構成され、上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材の少なくとも1つの下方には、設置面との間に、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
第1の発明に係る間仕切りユニットによれば、面材の1つが施錠可能な扉で構成された4つの壁面部により、屋外又は半屋外の特定のスペースを、内部へのアクセスが制限可能に間仕切ることができる。また、上記間仕切りユニットによれば、天井を設けないことにより、内部スペースに十分な日光を取り込むことができ、対向する2つの壁面部にルーバーを設けることとしているため、内部スペースへの通風性が確保される。さらに、上記間仕切りユニットによれば、給水管及び電気配線を挿通可能な開口部を予め設けておくことにより、内部スペースに給水設備や照明等の電気機器を容易に設置することができる。つまり、上記間仕切りユニットによれば、屋外又は半屋外において、採光性及び通風性に優れた植物の栽培に適した環境(内部スペース)を、内部へのアクセスが制限可能に間仕切ることができる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、上記開口部は、上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材全ての下方に形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
第2の発明によれば、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部が、内部スペースの全周囲に設けられるため、水栓や電源に近い開口部から給水管及び電気配線を取り出せばよく、給水管及び電気配線を無駄に取り回す必要がなくなる。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材全ての下方に、該面材の両側の2本の上記柱を接続する下桟が設けられ、全ての上記下桟の下方に、該下桟が接続する2本の上記柱の下端部を接続する補強桟が設けられ、上記開口部は、上記下桟と上記補強桟との間に形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
第3の発明では、下桟の下方に所定の間隔を空けて補強桟を設けるだけで、給水管及び電気配線を挿通可能な開口部を容易に形成することができる。
【0015】
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材は、全てルーバーで構成され、上記扉の戸板は、ルーバーで構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
第4の発明によれば、内部スペースの全周囲にルーバーが設けられるため、内部スペースの通風性に優れたものとなる。
【0017】
第5の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、上記複数の面材は、全て外寸法が等しいものであることを特徴とするものである。
【0018】
第5の発明では、複数の面材は全て、外寸法が等しくなるように構成されている。そのため、屋上等の壁付近に間仕切りユニットを設置する場合、通風を確保できる方向が決まってしまう場合があるが、複数の面材の全ての外寸法が等しくなるように構成することで、ルーバーを設ける位置を設置現場の環境に合わせて自由に変更できる。このように、第5の発明によれば、面材の入れ替えが容易に行えるため、通風を容易に且つ確実に確保することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明の間仕切りユニットによると、屋外又は半屋外において平面視矩形状の内部スペースを4つの壁面部で間仕切ることとし、施錠可能な扉を設けて内部スペースへのアクセスが制限できるようにし、天井を設けず、対向する壁面部にルーバーを設け、給水管及び電気配線を挿通可能な開口部を設けることとした。そのため、本発明によれば、屋外又は半屋外において、特定のスペースを、内部へのアクセスが制限可能で且つ内部において植物の栽培が可能なように間仕切る間仕切りユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、実施形態1に係る間仕切りユニットの斜視図である。
図2図2は、実施形態1に係る間仕切りユニットの正面図である。
図3図3は、実施形態1に係る間仕切りユニットの背面図である。
図4図4は、実施形態1に係る間仕切りユニットの左側面図である。
図5図5は、実施形態1に係る間仕切りユニットの右側面図である。
図6図6は、実施形態1に係る間仕切りユニットの使用例を示す平面図である。
図7図7は、実施形態2に係る間仕切りユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0022】
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る間仕切ユニット1を示す。この間仕切ユニット1は、例えば、オフィスビルや集合住宅等の建物の屋上等の屋外やベランダ等の半屋外に設置され、特定のスペースを内部において植物の栽培が可能なように間仕切るものである。
【0023】
-構成-
図1に矢印で方向を示すように、以下では、図1の右上から左下に向かう方向を前、左下から右上に向かう方向を後、右下から左上に向かう方向を左、左上から右下に向かう方向を右、上下は紙面の通りとして説明する。
【0024】
図1に示すように、間仕切ユニット1は、平面視矩形状の内部スペースSの4つの側面を閉塞する4つの壁面部10と、4つの壁面部10の上端部を接続する梁部20と、4つの壁面部10の下方に設けられて支持する土台部30とを備えている。
【0025】
[壁面部]
4つの壁面部10は、内部スペースSの正面を閉塞する第1壁面部11と、背面を閉塞する第2壁面部12と、左側面を閉塞する第3壁面部13と、右側面を閉塞する第4壁面部14とで構成されている。
【0026】
各壁面部10は、4本の柱15と、隣り合う各2本の柱15の上端部を接続する3本の上桟16と、隣り合う各2本の柱15の間の上桟16の下方を覆う3つの面材17とを有している。隣り合う各2つの壁面部10(第1壁面部11と第3壁面部13、第3壁面部13と第2壁面部12、第2壁面部12と第4壁面部14、第4壁面部14と第1壁面部11)の角部では、2つの壁面部10が1本の柱15を共有している。つまり、実施形態1では、間仕切ユニット1は、柱15と上桟16とを12本ずつ有し、面材17を12枚有している。また、本実施形態1では、第1壁面部11の3つの面材17のうちの真ん中の面材17が、扉Dで構成されている。
【0027】
12本の柱15は、金属製の中空の角材(本実施形態1では、80mm×80mm×2091mm)であり、前後方向(縦方向)及び左右方向(横方向)に3本ずつそれぞれ間隔を空けて且つ対向する壁面部10の柱15の位置が揃うように、行列状に立設されている。本実施形態1では、第1壁面部11及び第2壁面部12の各4本の柱15は、内側2本の柱15のピッチ(芯々)が940mm、外側2本の柱15のピッチ(芯々)が1000mmとなるように設けられている。一方、第3壁面部13及び第4壁面部14の各4本の柱15は、全てピッチ(芯々)が1000mmとなるように設けられている。つまり、本実施形態1では、扉Dで構成される第1壁面部11の真ん中の面材17の両側の2本の柱15のピッチ(芯々)と、第2壁面部12の扉Dに対向する面材17の両側の2本の柱15のピッチ(芯々)とは、他の隣り合う各2本の柱15のピッチ(芯々)よりも若干短くなっている。
【0028】
12本の上桟16のうち、扉Dの上方の上桟16以外の上桟16は、50mm×30mm程度の金属製の中空の角材又は50mm×30mm程度の金属製の中空の角材の内面部と外面部を下方に10mm程度突出させた角材状部材で構成され、隣り合う各2本の柱15の上端部を接続するように2本の柱15に固定されている。なお、上記内面部とは、間仕切りユニット1の内面となる面部をいい、外面部とは、間仕切りユニット1の外面となる面部をいう。角材で構成された上桟16には、後述するガラスからなる面材17の上端が固定され、角材状部材で構成された上桟16には、内面部と外面部の突出部分の間に後述するルーバーからなる面材17の上端部が嵌められて固定されている。一方、扉Dの上方に設けられる上桟16は、金属製の中空の角材(本実施形態1では、50mm×100mm)で構成され、第1壁面部11の中2本の柱15の上端部を接続するように該2本の柱15に固定されている。12本の上桟16は、上端が同じ高さに位置するように設けられている。
【0029】
12枚の面材17は、上述した扉D以外は、ガラス又はルーバーで構成されている。本実施形態1では、第1壁面部11の3枚の面材17は、真ん中が扉Dで構成され、左右がガラスで構成されている。第2壁面部12の3枚の面材17は、全てルーバーで構成されている。第3壁面部13の3枚の面材17は、真ん中がルーバーで構成され、前後がガラスで構成されている。第4壁面部14の3枚の面材17は、第3壁面部13と同様に、真ん中がルーバーで構成され、前後がガラスで構成されている。扉D以外の面材17は、側端が柱15に当接し、上端が上桟16に当接し、下端が後述する下桟18に当接し、2本の柱15と上桟16と下桟18とからなる枠体内に嵌め込まれるように設けられている。
【0030】
扉Dは、本実施形態1では、ルーバー扉で構成され、鍵が取り付けられて施錠可能に構成されている。扉Dは、開閉扉で構成され、第1壁面部11の右から2本目の柱15に蝶番を介して開閉自在に取り付けられている。また、ガラスは、本実施形態1では、透明ガラスで構成されている。ルーバーは、本実施形態1では、腰高以上の高さの羽板aは半透明の樹脂材料で構成され、腰高より低い高さの羽板bは不透明の樹脂材料で構成されている。
【0031】
また、間仕切りユニット1では、12枚の面材17のうちの扉D以外の面材17の少なくとも1つの下方に、設置面Gとの間に、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部Oが形成されている。本実施形態1では、図2図5に示すように、12枚の面材17のうちの扉D以外の全ての面材17の下方に、開口部Oが形成されている。
【0032】
具体的には、12枚の面材17のうちの扉D以外の全て(11枚)の面材17の下方には、各面材17の下枠となる下桟18が設けられている。下桟18は、上桟16と上下反転形状に形成されている。即ち、下桟18は、上桟16が角材の場合、同様の50mm×30mm程度の金属製の中空の角材で構成され、上桟16が角材状部材の場合、同様の50mm×30mm程度の金属製の中空の角材の内面部と外面部を上方に10mm程度突出させた角材状部材で構成され、角材および角材状部材共に、隣り合う各2本の柱15の下端よりも上方の部分を接続するように2本の柱15に固定されている。角材で構成された下桟18には、ガラスからなる面材17の下端が固定され、角材状部材で構成された下桟18には、内面部と外面部の突出部分の間に後述するルーバーからなる面材17の下端部が嵌められて固定されている。11本の下桟18は、下端が同じ高さに位置するように設けられている。
【0033】
また、全ての下桟18の下方には、間隔d(本実施形態1では51mm)を空けて補強桟19が設けられている。補強桟19は、50mm×40mm程度の下面が開口する断面コ字状の金属部材で構成され、下面が開口するように設けられ、隣り合う各2本の柱15の下端部を接続するように2本の柱15に固定されている。11本の補強桟19は、上端が同じ高さに位置するように設けられている。
【0034】
このように各2本の柱15の下端部を接続する補強桟19の上方に、所定の間隔dを空けて下桟18が設けられることにより、下桟18と補強桟19との間に開口部Oが形成されている。
【0035】
所定の間隔dは、本実施形態1では、51mmに形成されている。なお、所定の間隔dは、開口部Oが給水管及び電気配線を挿通可能に構成されるものであればいかなるものであってもよいが、例えば、40mm以上60mm以下とするのが好ましい。開口部Oが、給水管及び電気配線を挿通可能なものとなる一方、間仕切りユニット1の機能を損なわない大きさになるためである。
【0036】
[梁部]
間仕切りユニット1は、天井を備えず、4つの壁面部11~14で囲まれた内部スペースSの上面は開放されている。梁部20は、内部スペースSの上方に設けられている。
【0037】
梁部20は、2本の大梁21と、6本の小梁22とで構成されている。2本の大梁21は、金属製の中空の角材(本実施形態1では、50mm×100mm)で構成され、対向する第1壁面部11と第2壁面部12の中2本の対向する柱15どうしの上端部を接続するように該2本の柱15に固定されている。6本の小梁22は、金属製の中空の角材(本実施形態1では、40mm×40mm)で構成され、2本の大梁21に垂直に、2本の大梁21間及び2本の大梁21と第3及び第4壁面部13,14との間に架け渡されている。具体的には、6本の小梁22は、対向する第3壁面部13と第4壁面部14の中2本の柱15の互いに対向する柱15どうしを繋ぐように、第3壁面部13の柱15と左側の大梁21との間、2本の大梁21の間、右側の大梁21と第4壁面部14の柱15との間に架け渡され、端部が柱15又は大梁21に固定されている。
【0038】
[土台部]
間仕切りユニット1は、床材を備えず、4つの壁面部11~14で囲まれた内部スペースSの下面は開放されている。土台部30は、内部スペースSの下方で設置面上に設けられている。
【0039】
土台部30は、柱15と同数の12個のベースプレート31で構成されている。ベースプレート31は、間仕切りユニット1の荷重を支持できるものであればいかなる構成であってもよいが、本実施形態1では、柱15と同じ材料で板状に構成されている。ベースプレート31には、各柱15の下端部が固定され、柱15を介して間仕切りユニット1の荷重を支持している。
【0040】
このように、間仕切りユニット1は、4つの壁面部10と梁部20と土台部30とによって構成され、平面視矩形状の内部スペースSの上面は覆わずに、四方を施錠可能な扉Dを有する4つの壁面部10で取り囲むことにより、内部スペースSへの出入りを制限できるように構成されている。
【0041】
-間仕切りユニットの使用例-
間仕切りユニット1は、例えば、集合住宅の屋上等に複数設置され、図6に示すように、内部スペースSにプランターPを設置して、プランターPにおいて野菜や果物等の植物の栽培が可能な貸菜園として用いることができる。
【0042】
間仕切りユニット1は、屋上において特定のスペースを、採光性及び通風性を確保しながら間仕切るものであるため、間仕切りユニット1によって間仕切られた内部スペースSは、植物の栽培に適した環境となる。以下、内部スペースSの採光性、通風性、配管・配線の挿通方法、アクセス制限について順に説明する。
【0043】
[採光性]
間仕切りユニット1は、天井板を設けず、内部スペースSの上方は開放されているため、採光性に優れている。そのため、間仕切りユニット1は、屋上やベランダ等の屋外又は半屋外に設置されることにより、内部スペースSに十分な日光を取り込むことができ、採光性に優れた植物の栽培に適した環境(内部スペースS)を間仕切ることができる。
【0044】
また、本実施形態1では、間仕切りユニット1の扉D以外の面材17は、ガラスかルーバーで構成され、ルーバーは、腰高以上の高さの羽板aが半透明の樹脂材料で構成されている。つまり、間仕切りユニット1は、扉Dを除く全周囲に亘り、面材17の腰高以上の部分が透明又は半透明の素材で構成されている。そのため、内部スペースSには、上方からだけでなく、側方からも日光を取り込むことができる。
【0045】
[通風性]
間仕切りユニット1では、互いに対向する第1壁面部11と第2壁面部12とにおいて、第1壁面部11では、3枚の面材17のうち真ん中がルーバー(戸板がルーバーからなるルーバー扉D)で構成され、第2壁面部12では、3枚の面材17の全てがルーバーで構成されている。また、互いに対向する第3壁面部13と第4壁面部14とにおいて、共に3枚の面材17のうち真ん中がルーバーで構成されている。つまり、本実施形態1の間仕切りユニット1では、対向する2つの壁面部10(壁面部対)において、少なくとも1つの面材17がルーバーで構成されている。このようにルーバーからなる面材17を対向面に配置することにより、内部スペースSに風が通り易くなる。本実施形態1の間仕切りユニット1では、前後方向及び左右方向のいずれにも内部スペースSに風が通り易い構成となっている。そのため、間仕切りユニット1は、屋上やベランダ等の屋外又は半屋外に設置されることにより、通風性に優れた植物の栽培に適した環境(内部スペースS)を間仕切ることができる。
【0046】
また、本実施形態1では、間仕切りユニット1の扉D以外の面材17全ての下方に開口部Oが形成されている。各開口部Oの開口面積はさほど大きいものではないものの、内部スペースSの全周囲に、さらに、扉D以外の面材17全ての下方に設けられることにより、内部スペースSの風通しがさらに向上することとなる。
【0047】
[配管・配線の挿通方法]
間仕切りユニット1では、12枚の面材17のうちの扉D以外の面材17の少なくとも1つの下方に、設置面Gとの間に給水管及び電気配線が挿通可能な開口部Oが形成されている。そのため、間仕切りユニット1に手を加えることなく、内部スペースS(菜園)の所望の箇所に給水設備や照明等の電気機器を設置し、給水管及び電気配線を開口部Oを介して間仕切りユニット1の外部へ取り出せばよい。
【0048】
また、本実施形態1では、間仕切りユニット1の扉D以外の面材17全ての下方に開口部Oが形成されている。つまり、内部スペースSの全周囲に開口部Oが設けられているため、水栓や電源に近い開口部Oから給水管及び電気配線を取り出せばよく、給水管及び電気配線を無駄に取り回す必要がない。
【0049】
[アクセス制限]
間仕切りユニット1では、12枚の面材17の少なくとも1つが施錠可能な扉Dで構成されている。そのため、扉Dを施錠することにより、内部スペースSへのアクセスを制限することができる。貸菜園として利用する場合には、借主に鍵を貸与することにより、借主のみが菜園(内部スペースS)にアクセス可能となる。
【0050】
-実施形態1の効果-
実施形態1の間仕切りユニット1によれば、面材17の1つが施錠可能な扉Dで構成された4つの壁面部10(第1~第4壁面部11~14)により、屋外又は半屋外の特定のスペースを、内部へのアクセスが制限可能に間仕切ることができる。また、上記間仕切りユニット1によれば、天井を設けないことにより、内部スペースSに十分な日光を取り込むことができ、対向する2つの壁面部10にルーバーを設けることとしているため、内部スペースSへの通風性が確保される。さらに、上記間仕切りユニット1によれば、給水管及び電気配線を挿通可能な開口部Oを予め設けておくことにより、内部スペースSに給水設備や照明等の電気機器を容易に設置することができる。つまり、上記間仕切りユニット1によれば、屋外又は半屋外において、採光性及び通風性に優れた植物の栽培に適した環境(内部スペースS)を、内部へのアクセスが制限可能に間仕切ることができる。
【0051】
また、実施形態1の間仕切りユニット1では、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部Oを、複数の面材17のうちの扉D以外の面材17全ての下方に形成することとしている。このように、実施形態1の間仕切りユニット1によれば、開口部Oが内部スペースSの全周囲に設けられることとなるため、水栓や電源に近い開口部Oから給水管及び電気配線を取り出せばよく、給水管及び電気配線を無駄に取り回す必要がなくなる。
【0052】
また、実施形態1の間仕切りユニット1では、12枚の面材17のうちの扉D以外の面材17全ての下方に、該面材17の両側の2本の柱15を接続する下桟18を設け、全ての下桟18の下方に、上記2本の柱15の下端部を接続する補強桟19を設け、下桟18と補強桟19との間に開口部Oを形成することとしている。このように、上記間仕切りユニット1では、下桟18の下方に所定の間隔dを空けて補強桟19を設けるだけで、給水管及び電気配線を挿通可能な開口部Oを容易に形成することができる。
【0053】
《発明の実施形態2》
実施形態2の間仕切りユニット1は、実施形態1の間仕切りユニット1の一部の構成を変更したものである。具体的には、図7に示すように、実施形態2では、間仕切りユニット1では、12枚の面材17のうち、扉D以外の11枚の面材17全てがルーバーで構成されている。
【0054】
実施形態2の間仕切りユニット1では、12枚の面材17のうちの扉D以外の面材17は、全てルーバーで構成され、扉Dの戸板もルーバーで構成される。よって、実施形態2の間仕切りユニット1によれば、内部スペースSの全周囲にルーバーが設けられることとなるため、内部スペースSを実施形態1よりもより通風性に優れたものにすることができる。
【0055】
《その他の実施形態》
上記実施形態1,2では、4つの壁面部10がそれぞれ面材17を3枚ずつ備えるものであったが、本発明に係る間仕切りユニット1は、壁面部10が備える面材17の数が上記の3枚に限定されるものではなく、それぞれの壁面部10が面材17を2枚以上備え、また、対向する2つの壁面部10(第1壁面部11と第2壁面部12、第3壁面部13と第4壁面部14)において備える面材17の枚数が同数であれば、いかなる枚数であってもよい。
【0056】
また、上記実施形態1,2では、施錠可能な扉Dを1つのみ設ける例について説明しているが、扉Dの数も上記のものに限定されない。
【0057】
また、上記実施形態1,2では、4つの壁面部10の全てに、ルーバーで構成された面材17を少なくとも1つずつ設けていたが、内部スペースSの通風性を確保する観点からは、ルーバーで構成された面材17は、2組の対向する2つの上記壁面部からなる壁面部対の少なくとも一方の各壁面部に少なくとも1つ設けられていればよい。
【0058】
また、上記実施形態1,2では、12枚の面材17の扉D以外の面材17全ての下方に、開口部Oが形成されており、給水管や電気配線を取り回す必要がない点では、上記の形態が好ましいが、開口部Oは、扉D以外の面材17の少なくとも1つの面材17の下方に設けられていればよい。
【0059】
また、上記実施形態1,2又はその変形例に係る間仕切りユニット1において、4つの壁面部10が備える複数の面材17を、全て外寸法が等しいものとするのが好ましい。屋上等の壁付近に間仕切りユニット1を設置する場合、通風を確保できる方向が決まってしまう場合があるが、複数の面材17の全ての外寸法が等しくなるように構成することで、ルーバーを設ける位置を設置現場の環境に合わせて自由に変更できる。よって、上記の構成によれば、面材17の入れ替えが容易に行えるため、通風を容易に且つ確実に確保することができる。
【0060】
また、上記実施形態1,2又はその変形例に係る間仕切りユニット1は、内部スペースSを菜園として用いる他、直植えの植栽とベンチを置いて休憩スペースとして用いたり、また、採光性及び通風性に優れるため、物干しスペースや養蜂等の昆虫の飼育スペース等としても用いることができる。
【0061】
また、上記実施形態1,2又はその変形例に係る間仕切りユニット1において、梁部20の上部又は下部に日除けを設けてもよい。
【0062】
また、上記実施形態1,2及びその変形例において説明した各種寸法は、あくまでも一例であり、本発明に係る間仕切りユニットの各種寸法は、上記のものに限られない。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、屋外や半屋外に設置される間仕切りユニットに有用である。
【符号の説明】
【0064】
1 間仕切りユニット
10 壁面部
15 柱
16 上桟
17 面材
18 下桟
19 補強桟
G 設置面
O 開口部
S 内部スペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2025-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外又は半屋外において平面視矩形状の内部スペースを間仕切る間仕切ユニットであって、
上記内部スペースの4つの側面を閉塞する4つの壁面部を備え、
上記各壁面部は、
間隔を空けて立設された3本以上の柱と、
隣り合う各2本の上記柱の上端部を接続する複数の上桟と、
隣り合う各2本の上記柱の間の上記上桟の下方を覆う複数の面材とを有し、
隣り合う各2つの上記壁面部の角部では、該2つの壁面部が1本の上記柱を共有し、
上記複数の面材の少なくとも1つは、施錠可能な扉で構成され、
2組の対向する2つの上記壁面部からなる壁面部対の少なくとも一方の各壁面部は、少なくとも1つの上記面材がルーバーで構成され、
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材の少なくとも1つの下方には、設置面との間に、給水管及び電気配線が挿通可能な開口部が形成され
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材は、ガラス又は上記ルーバーで構成され、
上記扉以外の面材を構成する上記ルーバーは、腰高以上の高さに設けられた複数の半透明の羽板を有し、
上記内部スペースの上面は、面材で覆われずに開放されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の間仕切りユニットにおいて、
上記開口部は、上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材全ての下方に形成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の間仕切りユニットにおいて、
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材全ての下方に、該面材の両側の2本の上記柱を接続する下桟が設けられ、
全ての上記下桟の下方に、該下桟が接続する2本の上記柱の下端部を接続する補強桟が設けられ、
上記開口部は、上記下桟と上記補強桟との間に形成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載の間仕切りユニットにおいて、
上記複数の面材のうちの上記扉以外の面材は、全て上記複数の半透明の羽板を有する上記ルーバーで構成され、
上記扉は、戸板ルーバーからなるルーバー扉で構成されている
ことを特徴とする間仕切りユニット。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1つに記載の間仕切りユニットにおいて、
上記複数の面材は、全て外寸法が等しいものである
ことを特徴とする間仕切りユニット。