(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016033
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】システム、コンテンツ出力方法、端末装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20250124BHJP
G06Q 50/26 20240101ALI20250124BHJP
【FI】
G06F3/12 371
G06F3/12 304
G06F3/12 331
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119039
(22)【出願日】2023-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】神久 翔
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC36
5L050CC36
(57)【要約】
【課題】例えば、簡易な手続で正しいコンテンツを出力可能な画像形成装置を含むシステム等を提供すること。
【解決手段】受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、前記受付装置は、利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、前記申請コンテンツに、前記処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、前記装置識別情報が前記画像形成装置から取得されると、当該装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するコンテンツ取得部と、を有し、前記画像形成装置は、前記受付装置が取得したコンテンツを出力する出力部を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、
前記受付装置は、
利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、
前記申請コンテンツに、前記処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、
前記装置識別情報が前記画像形成装置から取得されると、当該装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するコンテンツ取得部と、
を有し、
前記画像形成装置は、前記受付装置が取得したコンテンツを出力する出力部を有する
システム。
【請求項2】
前記受付装置は、前記利用者を識別する第1の利用者識別情報を取得する第1の取得部を更に有し、
前記受付部は、前記第1の利用者識別情報を利用して前記申請コンテンツを受け付け、
前記処理装置は、前記利用者を識別する第2の利用者識別情報を取得する第2の取得部を有し、
前記割当部は、前記第2の利用者識別情報と一致する第1の利用者識別情報に対応する前記申請コンテンツに、前記装置識別情報を割り当てる
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記割当部は、前記申請コンテンツが複数記憶されているときに、記憶されている申請コンテンツの中から選択された申請コンテンツに対して前記装置識別情報を割り当てる
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記受付装置は、
前記コンテンツから印刷ジョブを生成する生成部と、
前記印刷ジョブを、前記画像形成装置に送信する送信部と、
を更に有し、
前記出力部は、前記受付装置から受信した前記印刷ジョブを実行することで、前記コンテンツを出力する
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記受付装置において、
前記受付部は、前記申請コンテンツと、前記第1の利用者識別情報とを対応付けて発行申請情報として記憶し、
前記割当部は、前記発行申請情報に対して、前記申請コンテンツに更に装置識別情報を対応付けることで、申請コンテンツに装置識別情報を割り当てる
請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記受付装置は、前記処理装置から申請コンテンツの削除要求を受信したときは、前記発行申請情報から、削除要求に対応する申請コンテンツの情報を削除する
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記受付装置は、前記利用者が操作可能な携帯端末装置である請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記装置識別情報は、前記処理装置に設定された管理者が設定可能な文字列である請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記受付部は、前記利用者の識別カードから前記第1の利用者識別情報を取得する
請求項2に記載のシステム。
【請求項10】
受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、
前記受付装置は、
利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、
前記申請コンテンツに、前記処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、
前記申請コンテンツに対応するコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1のコンテンツ取得部と、
を有し、
前記画像形成装置は、
前記装置識別情報を取得すると、前記装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツを前記受付装置から取得する第2のコンテンツ取得部と、
前記取得したコンテンツを出力する出力部と、
を有するシステム。
【請求項11】
受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、
前記受付装置は、
利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、
前記申請コンテンツに対応するコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1のコンテンツ取得部と、
を有し、
前記画像形成装置は、
前記コンテンツを前記受付装置から取得する第2のコンテンツ取得部と、
前記処理装置からの要求に基づいて、前記コンテンツに当該処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、
前記装置識別情報が入力されると、前記装置識別情報に割り当てられた前記コンテンツを出力する出力部と、
を有するシステム。
【請求項12】
第1の端末装置と、第2の端末装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムにおけるコンテンツ出力方法であって、
第1の端末装置において利用者から申請コンテンツを受け付けるステップと、
前記申請コンテンツに、第2の端末装置を識別する装置識別情報を割り当てるステップと、
前記装置識別情報が前記画像形成装置において入力されると、前記装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するステップと、
前記取得したコンテンツを前記画像形成装置から出力するステップと、
を含むコンテンツ出力方法。
【請求項13】
他の端末装置から、利用者からの申請コンテンツを受け付ける受付部と、
前記申請コンテンツに、前記他の端末装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、
画像形成装置から前記装置識別情報を取得すると、当該装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツに基づいて、前記画像形成装置において実行可能な印刷ジョブデータを生成し、当該画像形成装置に送信する送信部と、
を備えた端末装置。
【請求項14】
利用者から申請コンテンツを受け付ける受付装置と、前記申請コンテンツに対応して装置識別情報を出力する処理装置と、前記申請コンテンツに対応するコンテンツを配信するサーバ装置とを含むシステムと通信可能な画像形成装置であって、
制御部と、画像形成部とを備え、
前記制御部は、
前記装置識別情報を取得し、
前記装置識別情報に対応した印刷ジョブを前記受付装置に要求し、
前記受付装置から、当該受付装置が前記装置識別情報から特定したコンテンツに基づく印刷ジョブを取得し、
前記印刷ジョブを実行して前記画像形成部からコンテンツを出力する
画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまなコンテンツの書類を出力するシステムがある。一例として行政では住民票や、印鑑証明といった証明書を一つのコンテンツとして出力するシステムがある。
【0003】
このようなシステムにおいて、効率よくコンテンツを出力するシステムが考えられている。例えば、住民及び職員の双方にとって、役所の窓口での手続きの負担を軽減でき、窓口での時間を短縮でき、全体の効率化を図ることができる技術として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、例えば、簡易な手続で正しいコンテンツを出力可能なシステム等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシステムは、受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、前記受付装置は、利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、前記申請コンテンツに、前記処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、前記装置識別情報が前記画像形成装置から取得されると、当該装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するコンテンツ取得部と、を有し、前記画像形成装置は、前記受付装置が取得したコンテンツを出力する出力部を有する。
【0007】
本開示のシステムは、受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、前記受付装置は、利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、前記申請コンテンツに、前記処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、前記申請コンテンツに対応するコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1のコンテンツ取得部と、を有し、前記画像形成装置は、前記装置識別情報を取得すると、前記装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツを前記受付装置から取得する第2のコンテンツ取得部と、前記取得したコンテンツを出力する出力部と、を有する。
【0008】
本開示のシステムは、受付装置と、処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムであって、前記受付装置は、利用者から申請コンテンツを受け付ける受付部と、前記申請コンテンツに対応するコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1のコンテンツ取得部と、を有し、前記画像形成装置は、前記コンテンツを前記受付装置から取得する第2のコンテンツ取得部と、前記処理装置からの要求に基づいて、前記コンテンツに当該処理装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、前記装置識別情報が入力されると、前記装置識別情報に割り当てられた前記コンテンツを出力する出力部と、を有する。
【0009】
本開示のコンテンツ出力方法は、第1の端末装置と、第2の端末装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備えたシステムにおけるコンテンツ出力方法であって、第1の端末装置において利用者から申請コンテンツを受け付けるステップと、前記申請コンテンツに、第2の端末装置を識別する装置識別情報を割り当てるステップと、前記装置識別情報が前記画像形成装置において入力されると、前記装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するステップと、前記取得したコンテンツを前記画像形成装置から出力するステップと、を含む。
【0010】
本開示の端末装置は、他の端末装置から、利用者からの申請コンテンツを受け付ける受付部と、前記申請コンテンツに、前記他の端末装置を識別する装置識別情報を割り当てる割当部と、画像形成装置から前記装置識別情報を取得すると、当該装置識別情報に割り当てられた申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置から取得するコンテンツ取得部と、前記コンテンツに基づいて、前記画像形成装置において実行可能な印刷ジョブデータを生成し、当該画像形成装置に送信する送信部と、を備える。
【0011】
本開示の画像形成装置は、利用者から申請コンテンツを受け付ける受付装置と、前記申請コンテンツに対応して装置識別情報を出力する処理装置と、前記申請コンテンツに対応するコンテンツを配信するサーバ装置とを含むシステムと通信可能な画像形成装置であって、制御部と、画像形成部とを備え、前記制御部は、前記装置識別情報を取得し、前記装置識別情報に対応した印刷ジョブを前記受付装置に要求し、前記受付装置から、当該受付装置が前記装置識別情報から特定したコンテンツに基づく印刷ジョブを取得し、前記印刷ジョブを実行して前記画像形成部からコンテンツを出力する。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、例えば、簡易な手続で正しいコンテンツを出力可能なシステム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
【
図2】第1実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
【
図3】第1実施形態における受付装置のハードウェアの構成を説明する図である。
【
図4】第1実施形態における画像形成装置のハードウェアの構成を説明する図である。
【
図5】第1実施形態におけるサーバ装置のハードウェアの構成を説明する図である。
【
図6】第1実施形態における処理装置のハードウェアの構成を説明する図である。
【
図7】第1実施形態におけるソフトウェアの構成を説明する図である。
【
図8】第1実施形態における(a)印刷ジョブデータの一例、(b)発行申請情報の一例、(c)窓口IDの説明をする図である。
【
図9】コンテンツ管理情報の一例を説明する図である。
【
図10】第1実施形態の概要を説明するためのシーケンス図である。
【
図11】第1実施形態における処理(受付装置)について説明するフロー図である。
【
図12】第1実施形態における処理(受付装置)について説明するフロー図である。
【
図13】第1実施形態における処理(サーバ装置)について説明するフロー図である。
【
図14】第1実施形態における処理(処理装置)について説明するフロー図である。
【
図15】第1実施形態における処理(画像形成装置)について説明するフロー図である。
【
図16】第1実施形態における(a)受付装置の表示画面の一例、(b)受付装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図17】第1実施形態における(a)受付装置の表示画面の一例、(b)受付装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図18】第1実施形態における(a)受付装置の表示画面の一例、(b)受付装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図19】第1実施形態における(a)受付装置の表示画面の一例、(b)受付装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図20】第1実施形態における受付装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図21】第1実施形態における受付票の一例を示す図である。
【
図22】第1実施形態における処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図23】第1実施形態における(a)画像形成装置の表示画面の一例、(b)処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図24】第2実施形態における処理(受付装置)について説明するフロー図である。
【
図25】第2実施形態における処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図26】第3実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
【
図27】第4実施形態の概要を説明するためのシーケンス図である。
【
図28】第5実施形態の概要を説明するためのシーケンス図である。
【
図29】第6実施形態の概要を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
【0015】
さまざまなコンテンツ(書類)を出力するシステムがある。一例として行政では住民票や、印鑑証明といった証明書を一つのコンテンツとして出力するシステムを提供している。一般的に行政が証明書を交付するシステムでは、窓口を経由することが多かったが、利用者(市民)にとって使い勝手がよく、行政として効率よく証明書を交付するために、セルフ式の行政サービス機が多く導入されるようになった。
【0016】
しかし、セルフ式の行政サービス機は、専用機であることが必要であり、それらを新たに導入する必要がある。したがって、セルフ式の行政サービス機は、利用者が一定数以下の場合は、採算がとれず、設置が難しいという課題があった。
【0017】
また、セルフ式の行政サービス機を導入したとしても、当該装置は、専用機であることから、一般的な事務機として利用できないという課題があった。
【0018】
このような課題を解決するために、一般的な業務に利用可能な画像形成装置(複合機、MFP)と、受付用の端末装置とを組み合わせて、簡易で、かつ、効率よくコンテンツを出力できるシステムが考えられている。
【0019】
このようなシステムにおいて、利用者は、受付用の端末装置で、コンテンツの取得の指示をし、受付番号が印刷されている受付票を発行する必要がある。そして、利用者が、コンテンツを出力するスタッフに受付票を提示すると、スタッフは受付票に印刷されている受付番号を画像形成装置に入力する。スタッフが画像形成装置に正しい受付番号を入力するとことで、受付番号に対応するコンテンツを印刷することができる。
【0020】
しかし、利用者が受付票をなくしてしまうと、再度利用者はコンテンツの取得を行う必要があった。また、スタッフ等が、画像形成装置に受付番号を間違えて入力したときには、適切にコンテンツが印刷できないという問題が生じてしまう。また、スタッフ等は、正しくコンテンツを印刷するためには、上述したように受付番号を正しく入力する必要があり、間違えのリスクだけでなく、大きな負担が生じていた。
【0021】
このような新たな課題を解決するために、以下の実施形態では、簡易な手続で正しいコンテンツを出力可能なシステム等について説明する。
【0022】
[1.第1実施形態]
[1.1 システム全体]
図1は、システム1の概要を説明する図である。システム1は、コンテンツを出力するシステム1の概略を示す図である。
【0023】
システム1は、利用者からコンテンツの出力指示を受け付けることが可能な第1の端末装置として受付装置10と、コンテンツを出力(印刷)する画像形成装置20と、コンテンツが記憶されているサーバ装置30と、コンテンツを印刷する職員や、スタッフ(「スタッフ等」という場合がある)が操作する第2の端末装置として処理装置40とを含んでいる。また、画像形成装置20は、ネットワークNW2に接続されており、受付装置10と、処理装置40と接続している。
【0024】
画像形成装置20は、例えば、複合機や、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)と呼ばれる装置である。例えば、画像形成装置20は、ジョブ(印刷ジョブ)を実行すると、記録媒体である紙に画像を形成することができる。画像形成装置20は、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、プリンタ機能といった複数の機能を実行することができる。本実施形態では、画像形成装置20は、PC40から投入された印刷ジョブを実行することで、プリンタとして機能する。また、画像形成装置20は、後述するように受付装置10から投入された印刷ジョブを実行することで、コンテンツを出力(印刷)することができる。
【0025】
受付装置10は、システム1を利用する利用者が利用する端末装置である。受付装置10は、例えば、タッチパネルを搭載した表示装置(ディスプレイ)が設けられている。利用者は、画面に表示された操作ボタン等を選択することで、システム1に所望する操作を入力することができる。
【0026】
また、受付装置10は、印刷装置を備えている。例えば、受付装置10は、システム1に利用者からの指示の入力を受け付けたことを示す受付票や、控え等を印刷することができる。受付装置10は、例えばロール状の熱転写用紙を備えており、印刷装置が熱転写方式で熱転写用紙に印刷することで、いわゆるレシート状の受付票を印刷してもよい。また、印刷装置としては、例えばレザープリンタや、インクジェットプリンタ等で実現されてもよく、その場合は普通紙に受付票等を印刷してもよい。
【0027】
また、受付装置10は、カードリーダを備えていてもよい。受付装置10は、例えば、NFC(Near Field Communication)を利用して、カード(クレジットカード、交通系カード、会員カード、マイナンバーカード等)から情報を取得してもよい。また、受付装置10は、光学式の読み取り装置を利用することで、2次元コード等の識別符号を読み取ることで情報を取得してもよい。
【0028】
ここで、受付装置10は、画像形成装置20と、処理装置40とネットワークNW2を介して接続されている。
【0029】
ここで、ネットワークNW2は、一般的なネットワークであり、例えば、LAN(Local Area Network)等により構成されている。ネットワークNW2は、有線又は無線の何れであってもよく、例えば、モバイル通信網等を利用して接続してもよい。また、ネットワークNW2と、ネットワークNW3は同一のネットワークであってもよい。
【0030】
受付装置10は、サーバ装置30とネットワークNW1を介して接続されている。ネットワークNW1は、専用回線であり、閉域性をもつセキュアな通信路(ネットワーク)である。なお、NW1は、セキュアなネットワークであればよく、専用回線であることが好ましいが、例えば、VPN(Virtual Private Network)を構築することで、仮想的な通信路(専用回線)であってもよい。
【0031】
処理装置40は、例えば一般的なコンピュータである。通常のスタッフ等が、一般的な業務で使用してもよいし、スタッフ等が利用者とやり取りをする窓口の付近にある装置であってもよい。スタッフ等は、処理装置40を操作することで、利用者が所望するコンテンツの出力を、画像形成装置20に指示することが可能である。処理装置40は、例えば、利用者の有するカードを読み取るカードリーダや、利用者が顔認証を行うための撮像装置が接続されていてもよい。また、処理装置40は、ネットワークNW2に、1台のみ接続されてもよいし、複数台接続されていてもよい。
【0032】
サーバ装置30は、コンテンツを提供する装置である。ここで、本実施形態では、システム1が行政サービスに適用される場合を一例として説明する。例えば、サーバ装置30は、いわゆる行政(地方公共団体)が設置するサーバ装置30である。例えば、既存の住基システムで管理されている情報と、コンテンツとして証明書交付に必要な情報とを記憶したサーバ装置である。
【0033】
(サーバ装置の構成)
ここで、サーバ装置30は、コンテンツを提供する装置又はサービスである。
図1のシステム1は、簡略化し、サーバ装置30は単一の装置として記載しているが、複数のサーバ装置等から構成されるコンテンツを提供するサービスであってもよい。また、ブロックチェーン等の分散型のモデルを利用してコンテンツを提供してもよい。
【0034】
本実施形態では、サーバ装置30を利用したシステム1の一例として、地方公共団体が証明書を交付するときに利用するシステムについて説明する。
【0035】
例えば、サーバ装置30は、
図2に示すように、一般的な行政サービスに基づき証明書を交付するシステムである。
【0036】
例えば、地方公共団体は、証明発行サーバ(証明書発行サーバ)をそれぞれ設置する。そして、証明発行サーバは、証明書交付センターを利用して、受付装置10に対して証明書を交付可能とするための情報を提供する。
【0037】
証明書交付センターは、例えば、広域交付サーバが、受付装置10と、証明発行サーバとの通信を中継する。また、証明書で利用するデータの偽造・改竄を防止するための中継暗号化サーバを備えてもよい。
【0038】
また、証明書交付センターは、証明書の交付通数、交付場所等の統計情報を管理してもよい。
【0039】
ここで、証明書交付センターと、受付装置10との間のネットワークは、第三者からのアクセスを排除するために、閉域性が確保された専用回線を使用する。また、証明書交付センターと、地方公共団体間のネットワークは、行政機関内に閉じたネットワークであるLGWAN(総合行政ネットワーク:Local Government Wide Area Network)を利用してもよい。
【0040】
また、利用者の個人認証を行うために、公的個人認証サービスセンターを利用してもよい。例えば、JPKI認証方式の場合、証明書交付センターシステムは、識別カード(例えば、マイナンバーカード)に格納された利用者証明用電子証明書の失効確認を、公的個人認証サービスセンター(JPKIセンター)のOCSPサーバ(OCSPレスポンダ)へ問い合わせる。OCSPサーバ(OCSPレスポンダ)は、証明書交付センターシステムに対して、失効確認結果を返答する。
【0041】
このように、本実施形態では、サーバ装置30として説明するが、証明書発行サービスとして、複数のサーバ装置や、サービスを含んでもよい。なお、当該サービスの概要としては、例えば、地方公共団体情報システム機構に開示された仕組み(https://www.j-lis.go.jp/rdd/card/convinikoufu/cms_93097920214.html, https://www.j-lis.go.jp/rdd/card/convinikoufu/cms_93099520.html)等を利用することができる。
【0042】
また、以下の実施形態では、識別カードとして、マイナンバーカード(個人番号カード)を例に説明するが、個人、法人等を一意に識別できる識別情報が記録されたカードであればよい。また、マイナンバーカードは、一般的なカード形状だけでなく、例えばスマートフォン、スマーフォウォッチ等に識別情報を記録したものが含まれる。
【0043】
[1.2 ハードウェア構成]
各装置のハードウェア構成について、以下、図を参照して説明する。
図3は受付装置10、
図4は画像形成装置20、
図5はサーバ装置30、
図6は処理装置40のハードウェア構成の一例を示した図である。
【0044】
[1.2.1 受付装置]
図3に示すように、受付装置10は、制御部100と、記憶装置としてストレージ110、ROM120及びRAM130と、表示部140と、操作部150と、画像形成部160と、カード読取部165と、通信部170とを有している。
【0045】
制御部100は、受付装置10の全体を制御するための機能部である。制御部100は、ストレージ110や、ROM120に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0046】
ストレージ110は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージ110は、外部に接続可能なUSBメモリや、CD-ROMドライブ、BD-ドライブといった構成でもよい。また、ストレージ110は、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0047】
ROM120は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0048】
RAM130は、主に制御部100が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAM130は、ストレージ110や、ROM120から読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0049】
表示部140は、各種情報や、実行画面を表示可能な表示装置である。表示部140は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ等の表示装置であってもよい。また、表示部140は、表示装置が接続可能なインタフェースを含む。例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)や、DVI(Digital Visual Interface)、Display Portを介して接続される外部の表示装置で構成されてもよい。
【0050】
操作部150は、利用者からの操作入力が可能な操作装置である。例えば、表示部140と一体となったタッチパネルや、操作ボタン等の操作装置であってもよい。また、操作部150は、例えばキーボードや、マウスといった操作装置であってもよい。また、操作部150は、操作装置が接続可能なインタフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus))を含んでもよい。例えば、受付装置10は、異なる操作装置(タッチパネルを有した操作装置)を接続してもよい。
【0051】
画像形成部160は、画像を例えば記録紙に形成する。画像形成部160は、例えば感熱紙に画像を形成するサーマルプリンタ(熱転写式プリンタ)であり、例えば、プリンタ等の画像形成装置として構成されてもよい。また、画像形成部160は、電子的に画像ファイルとして画像を形成してもよい。
【0052】
カード読取部165は、各種カードから、例えば個人情報を識別するための情報などを読み取る装置である。例えば、識別カードとして、マイナンバーカードに格納されている利用者証明用電子証明書を読み取ることが可能である。また、カード読取部165は、ICカード(NFC等)を読み取るリーダであってもよいし、磁気データを読み取るリーダであってもよい。また、2次元コードを光学的に読み取る装置(バーコードリーダ等)であってもよい。
【0053】
通信部170は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。本実施形態においては、ネットワークNWを介して他の装置と通信可能となっている。
【0054】
本実施形態では、画像形成装置20と通信を行う第1通信部172と、サーバ装置30と通信を行う第2通信部174とを有している。ここで、第2通信部174は、例えば専用線で構成されると好ましい。
【0055】
なお、本実施形態では、ネットワークNW2を介して接続される装置(例えば、画像形成装置20、処理装置40)と通信を行う通信路が確立されている第1通信部172と、サーバ装置30と通信を行う通信路が確立されている第2通信部174とが物理的に異なる場合を例に説明するが、ソフトウェア的に切り離されていてもよい。例えば、第2通信部174は、VPN回線によって、サーバ装置30とセキュアな通信が確立されていればよい。
【0056】
すなわち、第1通信部172は、他の装置(本実施形態では、画像形成装置20、処理装置40)と通信を行う通信部であり、第2通信部174は、サーバ装置30とセキュアな通信を確立するための通信部である。
【0057】
また、受付装置10は、ネットワークNW2の他に、画像形成装置20と直接接続してもよい。また、受付装置10は、処理装置40と通信を行うときは、画像形成装置20を中継して通信してもよい。
【0058】
[1.2.2 画像形成装置]
図4に示すように、画像形成装置20は制御部200と、記憶装置としてストレージ210、ROM220及びRAM230と、表示部240と、操作部250と、画像形成部260と、画像読取部265と、カード読取部267と、通信部270とを有している。
【0059】
制御部200は、画像形成装置20の全体を制御するための機能部である。制御部200は、ストレージ210や、ROM220に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0060】
ストレージ210は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージ210は、外部に接続可能なUSBメモリといった構成でもよい。また、ストレージ210は、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0061】
ROM220は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0062】
RAM230は、主に制御部200が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAM230は、ストレージ210や、ROM220から読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0063】
表示部240は、各種情報や、実行画面を表示可能な表示装置である。表示部240は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ等の表示装置であってもよい。また、表示部240は、表示装置が接続可能なインタフェースを含む。例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)や、DVI(Digital Visual Interface)、Display Portを介して接続される外部の表示装置で構成されてもよい。
【0064】
操作部250は、利用者からの操作入力が可能な操作装置である。例えば、表示部240と一体となったタッチパネルや、操作ボタン等の操作装置であってもよい。また、操作部250は、例えばキーボードや、マウスといった操作装置であってもよい。また、操作部250は、操作装置が接続可能なインタフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus))を含んでもよい。例えば、画像形成装置20は、異なる操作装置(タッチパネルを有した操作装置)を接続してもよい。
【0065】
画像形成部260は、画像を例えば記録紙に形成する。画像形成部260は、例えば、像担持体を含み、当該像担持体上にトナー画像を形成し、当該像担持体上の画像を記録紙上に転写することによって画像を形成する。画像形成部260は、プリンタ等の画像形成装置として構成されてもよい。また、画像形成部260は、電子的に画像ファイルとして画像を形成してもよい。
【0066】
画像読取部265は、原稿(画像)を読取り、画像データとして出力する。画像読取部265は、例えばスキャナであり、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)を利用した読取装置であってもよい。
【0067】
カード読取部267は、各種カードから、例えば個人情報を識別するための情報などを読み取る装置である。例えば、識別カードに格納されている利用者識別情報を読み取ることが可能である。また、カード読取部267は、ICカード(NFC等)を読み取るリーダであってもよいし、磁気データを読み取るリーダであってもよい。また、2次元コードを光学的に読み取る装置(バーコードリーダ等)であってもよい。
【0068】
通信部270は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。本実施形態においては、ネットワークNW2を介して他の装置と通信可能となっている。
【0069】
[1.2.3 サーバ装置]
図5に示すように、サーバ装置30は、制御部300と、記憶装置としてストレージ310、ROM320及びRAM330と、通信部370とを有している。
【0070】
なお、上述したように、本実施形態では、単体のサーバ装置として説明しているが、必要に応じて、機能やデータをそれぞれ必要なサーバ装置に配置してもよい。
【0071】
制御部300は、サーバ装置30の全体を制御するための機能部である。制御部300は、ストレージ310や、ROM320に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0072】
ストレージ310は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージ310は、外部に接続可能なUSBメモリや、CD-ROMドライブ、BD-ドライブといった構成でもよい。また、ストレージ310は、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0073】
ROM320は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0074】
RAM330は、主に制御部300が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAM330は、ストレージ310や、ROM320から読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0075】
通信部370は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。本実施形態においては、専用線を介して受付装置10と接続可能となっている。
【0076】
また、
図5の構成以外にも、例えば、サーバ装置30は、表示部や、操作部といった構成を更に有していてもよい。また、サーバ装置30は、表示装置や、操作装置が接続されることで、表示部や、操作部といった構成と同じ機能を実現してもよい。また、サーバ装置30は、後述するように、他の装置に対して操作や管理のためのユーザインタフェースを提供してもよい。
【0077】
[1.2.4 処理装置]
図6に示すように、処理装置40は、制御部400と、記憶装置としてストレージ410、ROM420及びRAM430と、表示部440と、操作部450と、カメラ部460と、カード読取部467と、通信部470とを有している。
【0078】
制御部400は、処理装置40の全体を制御するための機能部である。制御部400は、ストレージ410や、ROM420に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0079】
ストレージ410は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージ410は、外部に接続可能なUSBメモリや、CD-ROMドライブ、BD-ドライブといった構成でもよい。また、ストレージ410は、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0080】
ROM420は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0081】
RAM430は、主に制御部400が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAM430は、ストレージ410や、ROM420から読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0082】
表示部440は、各種情報や、実行画面を表示可能な表示装置である。表示部440は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ等の表示装置であってもよい。また、表示部440は、表示装置が接続可能なインタフェースを含む。例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)や、DVI(Digital Visual Interface)、Display Portを介して接続される外部の表示装置で構成されてもよい。
【0083】
操作部450は、利用者からの操作入力が可能な操作装置である。例えば、表示部440と一体となったタッチパネルや、操作ボタン等の操作装置であってもよい。また、操作部450は、例えばキーボードや、マウスといった操作装置であってもよい。また、操作部450は、操作装置が接続可能なインタフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus))を含んでもよい。例えば、処理装置40は、異なる操作装置(タッチパネルを有した操作装置)を接続してもよい。
【0084】
カメラ部460は、例えば利用者や、スタッフ等を画像認証するときに利用する装置である。例えば、制御部400は、利用者の顔をカメラ部460で撮影させ、顔画像として出力させる。
【0085】
カード読取部467は、各種カードから、例えば個人情報を識別するための情報などを読み取る装置である。例えば、マイナンバーカードに格納されている利用者証明用電子証明書を読み取ることが可能である。また、カード読取部467は、ICカード(NFC等)を読み取るリーダであってもよいし、磁気データを読み取るリーダであってもよい。また、2次元コードを光学的に読み取る装置(バーコードリーダ等)であってもよい。
【0086】
通信部470は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。本実施形態においては、NW2を介して、受付装置10、画像形成装置20と接続可能となっている。
【0087】
[1.3 ソフトウェア構成]
ソフトウェアの構成について、
図7を参照して説明する。
図7は、受付装置10と、画像形成装置20と、サーバ装置30と、処理装置40との主なソフトウェアの構成について説明する図である。
【0088】
[1.3.1 受付装置]
受付装置10の制御部100は、ストレージ110又はROM120に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0089】
コンテンツ取得部102は、サーバ装置30からコンテンツを取得する。コンテンツ取得部102は、取得したコンテンツをコンテンツ記憶領域112に記憶する。ここで、コンテンツ記憶領域112に記憶されるコンテンツは、所定の処理が実行後に削除されてもよい。例えば、コンテンツに基づく印刷ジョブデータが生成されとき、制御部100は、コンテンツ記憶領域112から、印刷ジョブデータに含まれたコンテンツは削除する。また、制御部100は、所定時間経過したコンテンツを削除してもよい。
【0090】
コンテンツ取得部102が取得するコンテンツは、例えば、本実施形態では行政である地方公共団体が交付する証明書に関するものである。証明書は、例えば、サーバ装置30が、地方公共団体が設置するものであれば、住民票(写)、住民票記載事項証明書、印鑑証明書、戸籍証明書、税証明書等といったものである。また、証明書は、地方公共団体以外にも、例えば他の行政が発行する証明書(法人の登記簿謄本(履歴事項全部証明書・登記事項証明書)、車検証、固定資産評価書等)であってもよい。
【0091】
個人認証部104は、利用者の正当性の認証を行う。個人認証部104は、例えば、カード読取部165を介して、マイナンバーカードに格納されている利用者識別情報(例えば、マイナンバーカード情報、電子証明書等)を取得する。そして、個人認証部104は、電子証明書と、利用者から入力されたパスワードを利用し、国の認証局(例えば、J-LIS)に問い合わせることで、利用者の本人確認を行う。ここで、利用者の正当性が認証できたときは、例えばコンテンツとして利用者に関する証明書の交付を受けることができる。また、利用者の正当性が認証できないときは、コンテンツを取得することができない。すなわち、利用者は例えばコンテンツとして証明書の交付を受けることができない。
【0092】
ここで、利用者の正当性とは、手続をしている利用者が本人であるかを示すものをいう。例えば、マイナンバーカードを利用して、個人認証を行い、利用者の正当性が確認できたときは、手続をしている利用者は、マイナンバーカードに記載された本人であることが確認できる。また、個人認証部104は、利用者の正当性を認証する方法としては、電子証明書として有効であるか否かを確認する方法を含む。個人認証部104は、電子証明書が有効でないときは、そもそも利用者の正当性が認証できない。また、個人認証部104は、電子証明書とパスワードを利用して正当性を認証することができる。個人認証部104は、電子証明書に対応するパスワードが一致したときは、利用者の正当性を認証できたとする。
【0093】
なお、個人認証部104は、例えばその他にも個人を認証できる仕組みを利用してもよい。例えば、携帯電話会社の利用者の情報を利用した認証や、他のサイトを経由した認証、個人を識別可能なカードを利用した認証、バイオメトリクス認証等を利用してもよい。
【0094】
印刷ジョブ生成部106は、画像形成装置20対して送信する印刷ジョブデータを生成する。印刷ジョブデータは、コンテンツを示すデータ(例えば、画像データ)と、印刷設定、その他の情報が含まれる設定情報とが含まれている。印刷ジョブ生成部106は、生成した印刷ジョブに関する印刷ジョブデータを印刷ジョブデータ記憶領域114に記憶する。
【0095】
印刷ジョブ生成部106は、例えば、サーバ装置30(J-LISサービス)から取得したコンテンツ(画像ファイルとしてマルチTIFFファイル)に、PJL(Printer Job Language)ヘッダを付与する。
【0096】
印刷ジョブ生成部106が生成する印刷ジョブデータは、例えば、
図8(a)に示す情報を含んでいる。例えば、
図8(a)に示す印刷ジョブデータは、コンテンツデータ(例えば、「ji-001.tiff」)に対して、設定情報を対応付けて記憶している。
【0097】
設定情報としては、当該コンテンツを出力可能なユーザ名(例えば、「gyosei」)と、ジョブ名(例えば、「JOB9477293」)と、ホールド指定(例えば「Hold Only」)と、部数(例えば、「1」)と、片面/両面出力の設定(例えば、「両面(長辺綴じ)」)と、排紙トレイ(例えば、「上トレイ」)と、ジョブ結果通知(例えば、「ON」)とを記憶している。
【0098】
ジョブ名は、画像形成装置20が印刷ジョブを特定するための名称である。ジョブ名は、任意の名称であってもよいし、コンテンツに対応する番号が付加されてもよい。例えば、コンテンツに対して、サーバ装置30が付加した番号(例えば、問い合わせ番号)を利用した番号であってもよいし、サーバ装置30が付加した番号そのものであってもよい。
【0099】
ホールド指定は、画像形成装置20において、印刷ジョブを直ぐに実行するか、印刷ジョブを一時的に保存し、出力者からの操作により印刷ジョブを実行するかを指定する。例えば、ホールド指定がされていると、画像形成装置20は、印刷ジョブを直ぐには実行せずに、出力者からの操作があった後に印刷ジョブを実行する。
【0100】
なお、
図8(a)では、「Hold Only」となっており、当該印刷ジョブは必ず一時的に保存されることになる。本実施形態では、サーバ装置30から取得したコンテンツに基づく印刷ジョブは、常にホールドの指定がされていてもよい。
【0101】
部数、片面/両面設定、排紙トレイ等は、画像形成装置20においてコンテンツを印刷するときの印刷条件を示す情報である。これ以外にも、印刷ジョブ生成部106は、例えば、ステープルの有無、カラー/白黒種別、用紙サイズ、給紙トレイ等の印刷条件を設定してもよい。
【0102】
なお、本実施形態におけるコンテンツを印刷するときの印刷条件は、印刷ジョブ生成部106が設定し、画像形成装置20において変更できないことが好ましい。例えば、印刷ジョブ生成部106が設定した部数は、画像形成装置20において変更することはできない。すなわち、利用者が受付装置10で設定した設定部数を、出力者が画像形成装置20において勝手に変更できないことが好ましい。
【0103】
ジョブ結果通知は、画像形成装置20が、受付装置10に対して印刷ジョブの実行結果を通知するか否かを示す情報である。ジョブ結果としては、例えば、画像形成装置20は、印刷ジョブを保存したこと、印刷ジョブを実行したこと、印刷ジョブを削除したこと、印刷ジョブを中止したこと、印刷ジョブがエラーであったこと等を通知することができる。
【0104】
受付票出力部108は、画像形成部160より、受付票を出力(印刷)する。受付票の詳細については後述するが、例えば受付番号を印刷した受付票を利用者に対して出力する。そして、利用者は、コンテンツを出力するスタッフ等の出力者に受付票を見せる。一般的に、出力者は、受付票に印刷されている受付番号に基づいて、コンテンツを出力する。また、本実施形態では、窓口(窓口で利用する処理装置、係員の情報等を含む情報)と発行するコンテンツとを対応付けることで、受付番号がなくてもコンテンツを出力することができる。
【0105】
コンテンツ記憶領域112は、サーバ装置30から取得したコンテンツが記憶される。印刷ジョブデータ記憶領域114は、印刷ジョブ生成部106が生成した印刷ジョブデータが記憶される。発行申請情報記憶領域116は、発行申請情報が記憶される。
【0106】
発行申請情報の一例を、
図8(b)を参照して説明する。発行申請情報は、利用者がコンテンツ(例えば証明書)の交付手続を行うと、現在申請しているコンテンツとして記憶される。発行申請情報は、例えば、コンテンツとして申請書類の種類(例えば、「住民票」)と、申請書類の発行部数(例えば、「2」)と、申請書類を申請している個人の利用者識別情報(例えば、「TK_01」)と、窓口ID(例えば「-」)とを含めて記憶している。この、コンテンツの種類を含む申請しているコンテンツのことを申請コンテンツという。例えば、受付装置10は、申請コンテンツに対応するコンテンツのデータをサーバ装置30から取得する事ができる。
【0107】
申請書類は、システム1で発行可能はコンテンツの種類が記憶される。申請書類の書類は、システム1で予め定められている。すなわち、受付装置10が、サーバ装置30から取得可能なコンテンツの種類である。コンテンツの種類は、予め管理者により設定されていてもよい。
【0108】
部数は、コンテンツである申請書類を印刷する部数である。なお、部数は、画像形成装置20で入力されてもよい。その場合、発行申請情報に部数の情報は含める必要はない。
【0109】
利用者識別情報は、利用者個人の識別情報であり、サーバ装置30からコンテンツを取得するときに利用することができる情報である。例えば、利用者識別情報としては、マイナンバーカードから取得される識別情報(マイナンバーカード情報)でもよく、マイナンバーカードに記憶された識別情報(マイナンバーカード情報)から生成される異なる情報でもよい。
【0110】
窓口IDは、処理装置40を識別するための装置識別情報である。例えば、窓口IDは、
図8(c)に示すように、処理装置40に対応付けて設定される。なお、窓口IDは、処理装置40を識別することができる情報であるため、例えば装置名や、IPアドレスをそのまま利用してよい。スタッフ等の出力者は、出力時に解りやすいものを使用した方が、出力者が入力するときに間違いを少なくすることができる。そのため、窓口IDは、スタッフ等が入力しやすい文字列で窓口IDを別に設定することが好ましい。例えば、窓口IDは、所定の桁数の数字(例えば、4桁の数字、6桁の数字等)でもよいし、英数字を組み合わせたものでもよい。なお、窓口IDは、所定の桁数の数字の場合、画像形成装置20のテンキーから直接入力でき、よりスタッフ等の利便性が向上する。
【0111】
また、本実施形態では装置識別情報の一例として窓口IDを利用するが、他の装置識別情報を利用してもよい。装置識別情報として利用するものは、装置を一意に識別できるものであり、かつ、画像形成装置20においてスタッフ等が入力するときに簡易なものが好ましい。また、装置識別情報の代わりに、スタッフ等の出力者の個人を識別する情報(出力者識別情報)を利用してもよい。このときは、処理装置40において、例えば、ログイン時に入力される出力者の識別情報を利用してもよいし、予め設定された出力者識別情報を用いてもよい。
【0112】
なお、上述した印刷ジョブデータには、更に受付番号を含んでもよい。受付番号は、コンテンツに対して付加されるパスワードの一種である。例えば、コンテンツを出力する出力者が、受付番号を利用することで、コンテンツを特定し、出力することが可能となる。
【0113】
また、受付番号は印刷ジョブデータに対して設定されるパスワードであってもよい。例えば、印刷ジョブデータは、暗号化されているときは、受付番号をパスワードとして設定される。そして、画像形成装置20において、入力した受付番号と、パスワードとして設定された受付番号が一致したときは、当該印刷ジョブデータを復号することができる。
【0114】
なお、受付番号、パスワードは識別符号の1つである。識別符号(識別番号)としては、パスワードの代わりにPINコードや、アクセスコード等と称してもよい。また、識別符号としては、受付番号の他に、受理番号、発行番号、管理番号等と称してもよい。本システムでは、ファイル(印刷ジョブデータ)に対してアクセスを制限するための情報、すなわちアクセス制限用の識別符号が設定される。すなわち、これらの識別符号を利用することで、印刷ジョブデータに対するアクセスを画像形成装置20に対して制限する。
【0115】
なお、受付番号を利用するシステムを併用する場合は、受付番号を含んでもよい。本実施形態は、受付番号を利用しないために、含まないこととして説明する。
【0116】
[1.3.2 画像形成装置]
画像形成装置20の制御部200は、ストレージ210又はROM220に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0117】
出力者認証部202は、出力者を認証し、コンテンツを出力可能な権限を有するか否かを確認する。例えば、出力者認証部202は、出力者が有するカードを利用し、カード認証を行うことで、権限を有するか否かを確認する。
【0118】
印刷部204は、印刷ジョブデータに基づいて、画像形成部260から画像を形成する。ここで、印刷部204は、印刷ジョブが投入されたときに、即時に印刷を開始してもよい。また、印刷部204は、印刷ジョブが投入されたときに、当該印刷ジョブの印刷ジョブデータを一時保存(ホールド)し、指示に基づいて印刷を行ってもよい。印刷部204は、印刷ジョブデータを保存するときは、印刷ジョブデータ保存領域212に記憶する。すなわち、印刷ジョブデータ保存領域212は、印刷ジョブデータを保存する保存部として機能する。
【0119】
また、印刷部204が印刷ジョブデータに含まれるコンテンツ(画像データ)を印刷するときは、印刷設定を参照する。印刷設定は、画像形成装置20において設定されていてもよいし、印刷ジョブデータに含まれていてもよい。印刷部204は、印刷ジョブデータに含まれている印刷設定を抽出し、抽出された印刷設定に従ってコンテンツ(画像データ)を印刷する。
【0120】
[1.3.3 サーバ装置]
サーバ装置30の制御部300は、ストレージ310又はROM320に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0121】
コンテンツ管理部302は、コンテンツを管理する機能を実現しており、例えば、受付装置10からの要求に応じてコンテンツを受付装置10に送信する。コンテンツ管理部302は、受付装置10から送信された申請情報に基づいて、コンテンツデータベース312から必要なコンテンツ(証明書)を抽出する。そして、コンテンツ管理部302は、抽出したコンテンツ(画像データ)を受付装置10に送信する。
【0122】
また、コンテンツ管理部302は、コンテンツが利用者に対して実際に出力された否かを管理してもよい。例えば、コンテンツ管理部302は、コンテンツが画像形成装置20において実際に印刷されたとき、画像形成装置20から送信された印刷完了通知に基づいて、コンテンツ管理情報記憶領域314に記憶されているコンテンツ管理情報を更新する。
【0123】
図9は、コンテンツ管理情報の一例を示した図である。コンテンツ管理情報は、例えば、コンテンツとして証明書を交付した連番の番号(問い合わせ番号)、コンテンツを画像形成装置20に送信した日時、当該交付にかかった手数料、コンテンツの印刷状態が記憶されている。また、コンテンツ管理情報は、これ以外にもコンテンツが印刷された地域、場所等という情報が含まれていてもよい。
【0124】
コンテンツの印刷状態は、コンテンツを画像形成装置20が実際に印刷したときは「出力済」となっている。なお、コンテンツに基づく印刷ジョブデータを、画像形成装置20が保存したタイミングで「出力済」としてもよい。
【0125】
なお、コンテンツの管理は、例えば行政サービスに関する証明書であれば、例えば証明書交付センターが管理してもよい。
【0126】
個人認証部304は、利用者の認証を行う。個人認証部304は、受付装置10の個人認証部104とほぼ同じであり、どちらか一方に機能を有していてもよい。個人認証部304は、必要に応じて個人認証を行うことにしてもよい。
【0127】
[1.3.4 処理装置]
処理装置40の制御部400は、ストレージ410又はROM420に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0128】
窓口ID設定部402は、処理装置40を識別するための窓口IDを設定する。設定された窓口IDは、窓口ID記憶領域412に記憶される。窓口IDは、管理者等により一律に設定されてもよいし、スタッフ等が設定してもよい。
【0129】
個人認証部404は、利用者の個人認証を行う。例えば、個人認証部404は、カード読取部467を介して読み取られた利用者のマイナンバーカードを利用して、利用者の個人認証を行う。
【0130】
[1.4 処理の流れ]
つづいて、本実施形態の処理の流れについて説明する。以下の処理は、
図7で説明した各構成が必要に応じて適宜実行することが好ましいが、説明の都合上、制御部が実行することとして説明する。
【0131】
[1.4.1 全体の流れ]
まず、システム1の全体の流れの概要について、
図10を参照して説明する。
【0132】
例えば、証明書の交付を希望する市民(利用者)は、交付操作を受付装置10で行う(S1002)。つづいて、受付装置10は、発行申請情報を更新し、受付票を印刷する(S1004)。
【0133】
印刷された受付票を利用者が受け取り、利用者は出力者であるスタッフ等に受付票を提示する(S1006)。そして、スタッフ等は、利用者に対して、利用者を識別するための識別情報が記憶されている識別カードの提示を求める(S1008)。ここで、識別カードは、例えば、マイナンバーカードであってもよい。
【0134】
利用者又はスタッフ等は、識別カードを処理装置40のカード読取部467で読み取り、認証処理を実行する(S1010)。なお、認証処理は、識別カードに記憶されている識別カードが取得できればよい。したがって、処理装置40は、利用者にパスワードを入力させ、正しく認証ができた場合に識別情報を取得してもよい。また、処理装置40は、特に認証等行わず、単に識別カードから識別情報を取得してもよい。また、処理装置40は、カメラ部460を利用し、顔認証で認証を行ってもよい。
【0135】
処理装置40は、利用者の識別情報を取得できたときは、受付装置10に、利用者が交付操作を行って申請しているコンテンツである申請コンテンツを要求する(S1012)。受付装置10は、発行申請情報を参照し、申請コンテンツ(例えば、証明書)のうち、利用者の識別情報に対応する申請コンテンツを申請コンテンツ応答として処理装置40に送信する(S1014)。
【0136】
処理装置40は、スタッフ等に、コンテンツ種類応答の結果を表示する(S1016)。例えば、処理装置40は、利用者が交付操作をして申請を行っている申請コンテンツの一覧表示を行ってもよい。そして、スタッフ等は、利用者が出力を所望する申請コンテンツを選択し、選択した申請コンテンツに関する情報と、処理装置40を識別する装置識別情報(例えば、窓口ID)とを含めて、処理装置40から受付装置10に送信する(S1018→S1020)。
【0137】
受付装置10は、処理装置40から申請コンテンツが選択された情報を受信すると、当該申請コンテンツに、窓口IDを対応付けて発行申請情報を更新する。すなわち、受付装置10は、申請コンテンツに、窓口IDを割り当てることになる。
【0138】
つづいて、スタッフ等が、画像形成装置20で、コンテンツを印刷する操作を行う。例えば、スタッフ等の出力者は、画像形成装置20に印刷指示を行う。このとき、スタッフ等は、処理装置40を特定する情報(例えば、窓口ID)を画像形成装置20に入力する。画像形成装置20は、窓口IDを含めた印刷ジョブデータ要求を、受付装置10に送信する(S1024)。
【0139】
ここで、受付装置10は、発行申請情報を参照し、窓口IDに対応するコンテンツをサーバ装置30から取得する(S1026)。例えば、受付装置10は、利用者識別情報(例えば、マイナンバーカードに関する情報)と、発行するコンテンツ(証明書の種類)、部数を含めてコンテンツ要求としてサーバ装置30に送信する。
【0140】
サーバ装置30は、コンテンツ要求に含まれている情報に基づき、コンテンツを出力する。すなわち、サーバ装置30は、コンテンツ応答として、コンテンツのデータを受付装置10に送信する(S1028)。
【0141】
受付装置10は、コンテンツに基づく印刷ジョブデータを生成する。そして、受付装置10は、生成した印刷ジョブデータを、画像形成装置20に送信する(S1030)。画像形成装置20は、受付装置10に、印刷ジョブデータが保存されたことを応答してもよい(S1032)。
【0142】
画像形成装置20は、印刷ジョブを実行し、印刷ジョブデータに基づいてコンテンツを印刷する(S1034)。
【0143】
画像形成装置20は、印刷が完了すると、印刷完了通知を受付装置10に送信してもよい(S1036)。また、受付装置10は、印刷完了通知を、サーバ装置30に送信してもよい(S1038)。
【0144】
利用者は、例えば、スタッフ等に手数料を支払う(S1040)と、出力者は、印刷物である証明書を利用者に引き渡す(S1042)。これにより、利用者は認証された本人の証明書を受け取ることが可能となる。
【0145】
また、画像形成装置20は、受付装置10以外の他の装置から印刷ジョブを受け付けることが可能である。すなわち、画像形成装置20は、証明書を交付するだけでなく、一般的な書類等を印刷することも可能である。これにより、画像形成装置20は、通常の機能に加えて、本来専用回線が必要な証明書の印刷を、受付装置10を介して行うことが可能となる。
【0146】
[1.4.2 受付装置の処理]
以下、それぞれの装置の処理について説明する。まず、受付装置10において実行する処理について説明する。
【0147】
[1.4.2.1 受付票印刷処理]
図11は、受付装置10が、受付票を印刷する処理を説明する図である。まず、利用者は、受付装置10を利用して、出力するコンテンツを選択する(ステップS102)。すなわち、受付装置10は、利用者からのコンテンツの選択操作の入力を受け付ける。
【0148】
つづいて、制御部100は、認証処理を実行する(ステップS104)。認証処理は、個人認証部104が実行する処理である。制御部100は、認証処理により、例えばマイナンバーカードから取得された電子証明書にもとづき、サーバ装置30から個人認証の照合を行う。ここで、制御部100は、利用者の利用者識別情報(例えば、マイナンバーカードからマイナンバー情報)を取得することができる。
【0149】
また、制御部100は、認証処理により、証明書を取得するサーバ装置30を特定してもよい。例えば、制御部100は、マイナンバーカードに格納されている電子証明書から、利用者が証明書を取得可能な市区町村を特定する。そして、制御部100は、当該市区町村から、サーバ装置30を特定する。なお、サーバ装置30が、電子証明書を受信したことで、市区町村を特定してもよい。また、制御部100は、利用者により、証明書を取得する取得先を選択させてもよい。
【0150】
制御部100は、認証に失敗したときは(ステップS106;No)、エラー画面を表示する(ステップS111)。例えば、制御部100は、サーバ装置30により個人認証の照合で不照合を受けたとき、不照合結果通知画面を一定時間表示する処理を実行する。
【0151】
ここで、利用者によりキャンセル操作がされたときは(ステップS113;Yes)、制御部100は、別処理を実行する。利用者によりキャンセル操作がされていないときは、制御部100は、ステップS104から処理を繰り返して実行する(ステップS113;No→ステップS104)。
【0152】
制御部100は、認証が正しく行われたとき(例えば、サーバ装置30により個人認証の照合で不照合を受けていないとき)、コンテンツの出力条件を設定してもよい(ステップS108)。例えば、利用者により、コンテンツとして出力する証明書の部数が設定されると、制御部100は、出力条件(印刷設定)として、部数を設定する。
【0153】
制御部100は、受付番号を生成する(ステップS110)。受付番号は受付票に印字されるものであり、利用者及びスタッフ等が確認することができる。制御部100は、発行申請情報を更新する(ステップS112)。これにより、利用者が発行を希望するコンテンツを申請コンテンツとして、利用者の識別情報を対応付けて、発行申請情報を更新する。なお、このとき、制御部100は、申請コンテンツの印刷部数が入力されているときは発行申請情報に部数を記憶してもよい。なお、発行申請情報の更新は、発行申請情報が記憶されていないときは、新たに記憶することを含む。
【0154】
そして、制御部100は、受付票を出力し、処理を終了するか否かを判定する(ステップS114→ステップS116)。ここで、制御部100は、処理を終了しないときは、再びステップS102に戻り処理を実行する。例えば、制御部100は、出力するコンテンツを選択可能な表示画面を表示し、次の利用者の入力を受け付けてもよいし、受付の待機をしてもよい。
【0155】
[1.4.2.2 コンテンツ出力処理]
図12は、受付装置10が、コンテンツを出力する処理を説明する図である。まず、制御部100は、処理装置40から、申請コンテンツ要求を受信する(ステップS122)。このとき、申請コンテンツ要求には、処理装置40で認証された利用者の個人を識別する利用者識別情報が含まれていることから、制御部100は、利用者識別情報に対応する申請コンテンツを発行申請情報から抽出する。そして、制御部100は、申請コンテンツ要求の送信元である処理装置40に抽出した申請コンテンツを送信する(ステップS124)。
【0156】
つづいて、制御部100は、処理装置40から、1又は複数の申請コンテンツが選択されたことを受信すると(ステップS126;Yes)、併せて送信された窓口IDを選択された申請コンテンツに対応付ける。すなわち、制御部100は、選択された申請コンテンツの情報と、窓口IDとを利用して、発行申請情報を更新する(ステップS128)。これにより、申請コンテンツ(利用者が出力を希望するコンテンツ)に、装置識別情報である窓口IDが割り当てられることになる。
【0157】
なお、申請コンテンツ要求を受信していないときは、制御部100は、ステップS130に処理を遷移する(ステップS122;No)。また、ステップS126において、申請コンテンツが選択されなかったとき、タイムアウトしたときは、ステップS130に遷移してもよい。
【0158】
つづいて、制御部100は、画像形成装置20から、印刷指示を受信すると(ステップS130;Yes)、窓口IDに対応する申請コンテンツがあるか、発行申請情報を検索する。ここで、制御部100は、印刷指示がないとき(ステップS130;No)、窓口IDに対応する申請コンテンツがないときは(ステップS132;No)、ステップS142に処理を遷移する。なお、窓口IDに対応する申請コンテンツがないときは、制御部100は、エラーを示す情報を画像形成装置20に送信してもよい。
【0159】
つづいて、制御部100は、窓口IDに対応する申請コンテンツに基づいて、サーバ装置30に申請情報を送信する(ステップS134)。ここで、申請情報は、サーバ装置30からコンテンツを取得するのに必要な情報である。例えば、申請情報には、取得するコンテンツの種類、部数等を含む印刷設定、利用者識別情報を含んでもよい。また、申請情報は、発行申請情報と同じであってもよい。制御部100は、利用者個人識別情報を使ってサーバ装置30から、コンテンツを取得する。
【0160】
そして、制御部100は、コンテンツをサーバ装置30から受信すると(ステップS136;Yes)、受信したコンテンツに基づいて印刷ジョブデータを生成する(ステップS138)。そして、制御部100は、印刷指示を送信した画像形成装置20に対して、印刷ジョブデータを送信する(ステップS140)。
【0161】
制御部100は、処理が終了すると判定したときは処理を終了する(ステップS142;Yes)。また、制御部100は、処理を継続すると判定したときは、ステップS122から処理を繰り返し実行する。
【0162】
なお、制御部100は、印刷ジョブデータを画像形成装置20に送信するが、画像形成装置20から印刷ジョブデータの保存が完了したことを受信してもよい。ここで、制御部100は、画像形成装置20から印刷ジョブデータの保存が完了したことを受信できないときは、再度印刷ジョブデータを画像形成装置20に送信してもよい。また、制御部100は、画像形成装置20から印刷ジョブデータの保存が完了したことを受信できないときは、一度印刷ジョブデータを削除し、再度スタッフ等に手続をしてもらってもよい。また、制御部100は、印刷データの保存が完了した通知を所定時間・所定回数受信されない場合はタイムアウトとして処理を中止してもよい。
【0163】
また、制御部100は、画像形成装置20から印刷完了通知を受信したとき、サーバ装置30に印刷完了の印刷通知を送信してもよい。また、制御部100は、画像形成装置20により印刷が完了していないときは、サーバ装置30に未印刷の印刷通知を送信してもよい。
【0164】
ここで、制御部100は、画像形成装置20によりコンテンツ(証明書)の印刷が完了していないと判定するには、画像形成装置20から、印刷ができなかった通知に基づいて判定してもよい。また、制御部100は、所定時間経過しても画像形成装置20から印刷完了通知を受信しなかったときは、印刷が行われなかったと判定してもよい。例えば、印刷ジョブが投入されてから1時間、3時間、24時間といった所定時間経過しても印刷されないとき、営業時間経過しても印刷されていないときは、制御部100は印刷が完了していないと判定してもよい。
【0165】
[1.4.3 サーバ装置の処理]
図13は、サーバ装置30の処理を示した図である。制御部300は、認証情報を受信し(ステップS202)、認証処理を実行する(ステップS204)。すなわち、個人認証部304により、認証が行われる。
【0166】
制御部300は、正しく認証できたときは、正しく認証できたことを受付装置10に送信する(ステップS206;Yes→ステップS208)。また、制御部300は、正しく認証できなかったときは、認証できなかったことを受付装置10に送信する(ステップS206;No→ステップS210)。
【0167】
例えば、制御部300は、個人認証をチェックし、照合できたか否かで認証をしてもよい。制御部300は、正しく照合できた照合結果や、正しく照合できなかった不照合結果を受付装置10に送信してもよい。
【0168】
制御部300は、受付装置10から申請情報を受信したとき(ステップS212;Yes)、申請情報に基づいたコンテンツ(証明書)を受付装置10に送信する(ステップS214)。例えば、制御部300は、利用者が選択した証明書に基づいてコンテンツの画像データを生成する。ここで、制御部300は、コンテンツのデータだけでなく、申請情報に基づくデータを併せて受付装置10に送信してもよい。また、制御部300は、利用者識別情報を利用して、再度認証を行い、コンテンツを受付装置10に送信してもよい。
【0169】
また、制御部300は、受付装置10から印刷通知を受信して、印刷結果を記憶してもよい。この場合、制御部300は、コンテンツ(証明書)が実際に交付されたか否か等の統計情報を提供することが可能となる。
【0170】
[1.4.4 処理装置の処理]
図14は、処理装置40の処理を示した図である。制御部400は、利用者の認証処理を行う(ステップS302)。
【0171】
例えば、制御部400は、利用者がカード読取部467に読み取らせた認証カード(例えば、マイナンバーカード)や、利用者からのパスワード入力や、利用者の顔認証等を利用して利用者の認証を行う。制御部400は、利用者識別情報を利用して認証を行ってもよい。
【0172】
利用者の認証が正しく行われたときは(ステップS304;Yes)、制御部400は、認証カード(例えばマイナンバーカード)から利用者識別情報を取得する。例えば、制御部400は、利用者の認証カードから、利用者識別情報(例えば、マイナンバー情報)を取得する(ステップS306)。また、ステップS302において利用者識別情報を用いて認証しているときは、ステップS302で取得した利用者識別情報を取得すればよい。
【0173】
ここで、利用者識別情報は、受付装置10において認証時に利用した利用者識別情報と同じものである。このように、本実施形態では、受付装置10と、処理装置40とで、同一の利用者識別情報で認証されることから、受付装置10で操作した利用者と、窓口に来た利用者とが同一であることを保証することになる。
【0174】
利用者からの求めに応じ、スタッフ等が処理装置40を操作すると、制御部400は、受付装置10に対して利用者識別情報を含む申請コンテンツ要求を送信する(ステップS308)。受付装置10から、利用者識別情報に対応する申請コンテンツを受信すると、制御部400は、申請コンテンツの表示を行う(ステップS310)。
【0175】
例えば、制御部400は、申請コンテンツを一覧表示し、利用者が印刷を所望するコンテンツを選択する。このとき、スタッフ等は、利用者に確認をして、スタッフが申請コンテンツを選択してもよい。また、利用者が選択可能な装置(例えば、タッチパネル機能を有した表示装置)を利用して、利用者にコンテンツの一覧表示を提示してもよい。このとき、利用者が自ら申請コンテンツを選択してもよい。
【0176】
そして、1又は複数の申請コンテンツを選択されると(ステップS312;Yes)、制御部400は、選択された申請コンテンツと、処理装置40の識別情報である窓口IDとを受付装置10に送信する(ステップS314)。
【0177】
[1.4.5 画像形成装置の処理]
図15は、画像形成装置20の処理を示した図である。制御部200は、出力用認証処理を実行する(ステップS402)。ここで、出力者に出力権限がないときは、本処理はエラーとして処理を終了する(ステップS404;No)。制御部200は、エラー処理として、出力できないことを表示部に表示したり、再度認証を行うことを促したりしてもよい。
【0178】
出力者に出力権限があるときは(ステップS404;Yes)、制御部200は、装置識別情報(例えば、窓口ID等)の入力を受け付ける(ステップS406)。制御部200は、入力された窓口IDを含む印刷ジョブデータ要求を受付装置10に送信する(ステップS408)。
【0179】
制御部200は、受付装置10から印刷ジョブデータを受信すると(ステップS410;Yes)、当該印刷ジョブデータを保存する(ステップS412)。そして、制御部200は、印刷ジョブを実行し、コンテンツを出力する(ステップS414)。例えば、制御部200は、画像形成部260からコンテンツを印刷してもよい。また、制御部200は、例えば通信部を介して利用者の端末装置に電子データとしてコンテンツを送信してもよい。
【0180】
なお、印刷ジョブデータを受信できないときは(ステップS410;No)、制御部400は、再度窓口IDを入力するか(ステップS416;Yes→ステップS406)、エラー処理を行う(ステップS416;No)。
【0181】
制御部200は、コンテンツの印刷が完了したときは、印刷完了を示す印刷通知を受付装置10に送信してもよい。
【0182】
[1.5 動作例]
動作例について、表示画面の一例を用いて説明する。
【0183】
例えば、
図16(a)に示すように、表示画面には、機能選択画面が表示されている。表示画面の領域R100に、「証明書の交付」と表示されている。利用者が、「証明書の交付」を選択すると、証明書を交付するサービスが開始される。このとき、例えば、
図16(b)に示すように、表示画面に同意事項や、注意事項といった利用者に伝えたいことを領域R110に表示してもよい。また、ボタンB110が選択されると、制御部100は、表示画面を次の表示画面(
図17(a))に遷移する。また、ボタンB120が選択されると、制御部100は、表示画面を前の表示画面(
図16(a))に遷移する。
【0184】
つづいて、受付装置10は、利用者にマイナンバーカードをセットするようなガイダンス画面を表示画面に表示する(例えば、
図17(a))。
図17(a)の表示画面では、領域R120に「マイナンバーカードをセットして下さい」とメッセージが表示されている。
【0185】
利用者が、カードリーダにマイナンバーカードをセットすると、受付装置10は、利用者に対して証明書を選択させる。
【0186】
例えば、
図17(b)の表示画面の領域R130に示すように、利用者は、コンテンツとして証明書の種類や、当該証明書に記載される記載事項等を選択することができる。また、利用者は、必要な証明書の交付部数を選択することも可能である。
【0187】
利用者が選択した書類について、受付装置10は、内容の確認を表示画面に表示する。例えば、
図18(a)の表示画面の領域R140には、証明書の種類、証明書への記載事項、部数が表示されている。
【0188】
また、利用者は何れかのタイミングで暗証番号を入力する。
図18(b)の表示画面の領域R150は、暗証番号の入力を受け付けることが可能である。例えば、
図18(b)は、利用者証明用や電子証明書用の暗証番号の入力を受け付ける表示画面である。
【0189】
受付装置10は、申請情報をサーバ装置30に送信し、コンテンツ(証明書)を受信する。受付装置10が処理を実行している間、例えば
図19(a)に示すように、プロセスの経過を示す表示画面を表示してもよい。
図19(a)の表示画面の領域R160は、プログレスバーを利用することで、処理がどの程度進んでいるのかを利用者に示している。
【0190】
そして、受付装置10は、利用者に対して最終的な申し込み画面を表示する。
図19(b)の表示画面は、領域R170に、出力される証明書の種類、部数が表示されている。また、表示画面の領域R170には、証明書の交付手数料の金額が表示されている。
【0191】
利用者が、
図19(b)のボタンB170の「申し込み」を選択することで、受付装置10は、発行申請情報を更新する。受付装置10は、受付票を出力する。
【0192】
このとき、受付装置10は、表示画面に受付票を出力していることを表示してもよい。例えば、
図20の表示画面は、領域R180において、受付票が印刷中であることを示す内容が表示されている。
【0193】
図21は、受付装置10が出力した受付票の一例を示す図である。例えば、受付票には、必要な項目が印刷されている。例えば、受付票には、手数料の金額と、交付部数と、交付年月日と、証明書を交付した連番(問い合わせ番号)が含まれていてもよい。また、受付装置10は、受付番号を印刷してもよい。
【0194】
また、受付装置10は、受付票に、例えば受付番号をバーコード等の識別符号で表したものを併せて印刷してもよい。
【0195】
利用者は、受付装置10から出力された受付票を受け取り、証明書を交付する窓口で、出力者(例えば、スタッフ等)に受付票を提出する。
【0196】
スタッフ等は、利用者に認証を促し、例えば、処理装置40のカード読取部467にマイナンバーカードを置いてもらう。そして、スタッフ等は、マイナンバーカードから利用者識別情報(例えば、マイナンバー情報)を取得する。そして、処理装置40から、受付装置10に利用者識別情報(例えば、マイナンバー情報)を送信すると、当該利用者が出力可能な申請コンテンツが画面に一覧表示される。
図22は、領域R200に、出力可能な申請コンテンツとして、2つの証明書が表示されている。
【0197】
出力者は、画像形成装置20において、証明書交付用のユーザとしてログインする。例えば、出力者が、証明者交付用ユーザの情報が記録されているカードを利用し、カード認証で画像形成装置20にログインする。そして、出力者は、画像形成装置20において、証明書を交付するモードに切り替える。
【0198】
例えば、
図23(a)の領域R242は、窓口IDを入力する入力欄が設けられている。出力者は、領域R242において、受付IDを入力することで、証明書を印刷することが可能となる。
【0199】
なお、領域R244は、部数の設定をすることができる領域である。
図23(a)ではグレーアウト表示されており、出力者は変更することができない。これにより、出力者が利用者の意図に反して、利用者が設定した部数より多い証明書を出力することを避けることが可能である。
【0200】
出力者は、証明書の交付を所望する利用者のマイナンバーカード等により、証明書を交付した本人であるかを確認することが好ましい。また、出力者は証明書に印字不良がないかを確認すると好ましい。
【0201】
また、出力者は、利用者より証明書の料金を受領すると好ましい。このとき、出力者が徴収すべき料金は、受付票に印刷されている料金である。出力者は、料金の受取りと引き換えに証明書を利用者に引き渡す。なお、出力者は、併せて領収証を作成してもよい。
【0202】
図23(b)は、処理装置40において表示される表示画面である。発行時に、証明書の発行を申請した者の氏名や住所等といった情報をR212に表示している。この情報は印刷された証明書が利用者の証明書であるかを確認するために表示している。これらの個人に関する情報は、例えばボタンB210が選択されることで、表示と非表示とを切り替えてもよい。
【0203】
また、領域R214には、料金が表示されている。これにより、スタッフ等は、利用者から徴収すべき料金を容易に確認することができる。
【0204】
[1.6 適用例]
本実施形態のシステムは、行政サービスにおいて適用される例について説明した。
すなわち、利用者が、個人認証の方法としてマイナンバーカードを利用し、コンテンツとして地方公共団体が交付する証明書を例に説明した。しかし、上述したシステムは、他のシステムにおいても利用可能である。
【0205】
例えば、サーバ装置が、航空会社や、鉄道事業者が管理する座席予約システムであってもよい。この場合、利用者は、受付装置10を利用して、必要な座席情報(例えば、利用する便、座席の種類、位置等)を入力する。受付装置10は、座席の予約管理のサービスを提供するサーバ装置30に座席情報を送信する。
【0206】
サーバ装置30は、座席の予約が確保できたときは、切符や航空券の画像データをコンテンツとして受付装置10に送信する。受付装置10は、切符や航空券の画像データに基づく印刷ジョブデータを生成し、画像形成装置20に送信する。画像形成装置20は、出力者の操作により、切符や航空券を印刷する。
【0207】
このように、本実施形態のシステムは、座席の予約システム等においても適用可能である。なお、座席の予約システム以外にも、例えば、映画館の予約システム、ホテルの宿泊予約システムにおいても適用することができる。
【0208】
なお、本システムは、利用者の操作により、単なるコンテンツを提供してもよい。例えば、コンテンツとして、新聞、絵、写真といったものを提供することにしてもよい。
【0209】
[1.7 効果]
上述したように、本実施形態によれば、受付装置10と、画像形成装置20とを組み合わせることにより、効率的にコンテンツを取得し、出力することが可能となる。効率的にコンテンツを取得可能となるのは、コンテンツを取得するための操作入力を受付装置10で行うことで、複数台の受付装置10を利用した場合であっても、それぞれのコンテンツを並列して取得することが可能となるからである。
【0210】
また、スタッフ等が、画像形成装置20からコンテンツを出力するときに、受付番号を使用せずに、処理装置40を識別する情報を利用すればよい。例えば、上述した実施形態では、窓口IDを利用して画像形成装置20からコンテンツの出力を行うことが可能となる。これにより、スタッフ等の出力者は、毎回異なる受付番号を使用することによる入力ミスを避けることが可能となり、また、毎回異なる番号を入力する必要がなくなり、利便性が向上する。
【0211】
このように、本実施形態によれば、利便性を確保しつつ、セキュリティが確保されたシステムを提供することが可能となる。
【0212】
[2.第2実施形態]
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、利用者が受付装置10で出力する操作をしたコンテンツを、取り消す場合の実施形態である。
【0213】
なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0214】
本実施形態は、受付装置10が
図24の処理を実行する。制御部100は、処理装置40から、申請コンテンツ要求を受信する(ステップS152)。このとき、申請コンテンツ要求には、利用者の個人を識別する利用者識別情報が含まれていることから、制御部100は、利用者識別情報に対応する申請コンテンツを発行申請情報から抽出する。そして、制御部100は、申請コンテンツ要求の送信元である処理装置40に抽出した申請コンテンツを送信する(ステップS154)。
【0215】
つづいて、制御部100は、処理装置40から、申請コンテンツが選択されたことを受信すると(ステップS156;Yes)、申請コンテンツに対する削除要求であるかを判定する(ステップS158)。これは、例えば、第1実施形態の
図14のステップS314において、処理装置40は、コンテンツを取得したい申請コンテンツの情報を送信していたが、本実施形態では、選択した申請コンテンツ情報の削除を示す情報を含めて送信する。
【0216】
図25は、処理装置40における表示画面の一例である。領域R300に申請コンテンツの一覧表示がされている。ここでは、スタッフ等は利用者が削除を申し出ている申請コンテンツを選択し、削除の指示を行う。これにより、処理装置40から受付装置10に対して削除要求が送信される。削除要求は、少なくとも削除する申請コンテンツを特定する情報を含めればよい。また、削除要求には、利用者識別情報を含めてもよい。
【0217】
制御部100は、申請コンテンツに対する削除要求であると判定すると(ステップS158;Yes)、発行申請情報から選択された申請コンテンツを削除する(ステップS160)。
【0218】
このように、本実施形態によれば、利用者は一度申請したコンテンツであっても、利用者の希望により取り消すことができる。
【0219】
[3.第3実施形態]
第3実施形態について説明する。本実施形態では、受付装置10の代わりに、携帯型端末装置12を利用した場合の実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0220】
図26は、第1実施形態の
図1を置き換えた図である。すなわち、受付装置10において提供した機能と同等の機能を有するアプリケーションを、利用者のスマートフォンや、タブレット等の装置にインストールする。利用者は、自分の携帯型端末装置12を利用することで、上述した実施形態と同等の機能を実現することが可能となる。
【0221】
また、この場合、受付票は携帯型端末装置12の表示画面に表示されるものであってもよい。
【0222】
また、携帯型端末装置12と、サーバ装置30とは、セキュアな通信路を確立できることが好ましい。この場合、例えばVPN機能を提供可能なアプリケーションで、セキュアな通信路を確立すればよい。また、サーバ装置30と、携帯型端末装置12の間に中継機能を有するアクセスポイントを備えてもよい。この場合、サーバ装置30と、アクセスポイントがセキュアな通信路(例えば、専用回線)で接続されればよい。
【0223】
また、受付装置10の機能を、クラウドサービスを提供可能なサーバ装置50で実現してもよい。例えば、サーバ装置50において、第1実施形態で説明した受付装置10の機能を実現する。利用者は、携帯型端末装置12により、サーバ装置50に例えばWEBブラウザでアクセスし、受付装置10と同等の機能を実現してもよい。
【0224】
また、このとき、発行申請情報は、サーバ装置50上に記憶されてもよい。これにより、受付装置10の機能を、携帯型端末装置12のアプリケーションで実現しても、サーバ装置50で実現しても、処理装置40は、サーバ装置50に対して窓口IDを送信すればよい。
【0225】
また、受付装置10の機能の一部を携帯型端末装置12のアプリケーションで実現し、携帯型端末装置12のアプリケーションで実現しなかった機能をサーバ装置50で実現してもよい。例えば、個人認証部104、受付票出力部108は携帯型端末装置12で実現し、コンテンツ取得部102、印刷ジョブ生成部106をサーバ装置50で実現してもよい。
【0226】
[4.第4実施形態]
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、受付装置10が、利用者からの操作を受け付けたときに、サーバ装置30からコンテンツを取得している実施形態である。
【0227】
本実施形態の全体の処理の流れについて、
図27のシーケンス図を使って説明する。
図27は、第1実施形態の
図10を置き換えた図である。
図10と同一の処理については同一の符号を付している。
【0228】
図27では、利用者からコンテンツの交付操作(S1002)がされたとき、受付装置10は、サーバ装置30に対してコンテンツ要求を送信する(S1026)。そして、受付装置10は、サーバ装置30からコンテンツ応答を受信し、コンテンツが申請コンテンツとして保存された状態で受付票を印刷する(S1004)。
【0229】
そして、受付装置10は、処理装置40から申請コンテンツ要求を受信すると、保存されている申請コンテンツの情報を処理装置40に送信する(S1012~S1016)。受付装置10は、処理装置40から申請コンテンツが選択されたことを受信すると、申請コンテンツに対応して発行申請情報に窓口IDを対応付ける。そして、受付装置10は、選択された申請コンテンツに対応するコンテンツのデータに基づいて、印刷ジョブデータを生成し、画像形成装置20に送信する(S1030)。
【0230】
なお、受付装置10は、申請コンテンツに、窓口IDに関する情報を付加してもよい。この場合、受付装置10は、窓口発行申請情報を記憶しなくてもよい。
【0231】
そして、画像形成装置20は、印刷指示があると(S1022)、スタッフ等の出力者から窓口IDの入力を受け付ける。そして、画像形成装置20は、保存されている印刷ジョブデータから、窓口IDに対応する印刷ジョブデータを実行し、コンテンツを印刷する(S1034)。
【0232】
このように、本実施形態によれば、画像形成装置20は、事前に印刷ジョブデータを取得しておくことができる。例えば、第1実施形態の処理では、利用者の申請したコンテンツを受付装置10が正しく取得できないとき、利用者は受付装置10でコンテンツを発行するための手続を再度行う必要がある。本実施形態では、利用者が受付装置10を操作しているときにコンテンツが取得され、受付装置10に保存されてから受付票が発行されている。したがって、利用者が受付票をスタッフ等の出力者に提示したタイミングで、コンテンツが取得できないといった状態を避けることが可能となる。
【0233】
[5.第5実施形態]
第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第4実施形態と同様にスタッフ等の出力者からの印刷指示の前に、画像形成装置20にコンテンツが保存されている実施形態である。第4実施形態と異なるのは、コンテンツを取得するタイミングは、第1実施形態と同様に申請コンテンツが選択された後である。
【0234】
本実施形態の全体の処理の流れについて、
図28のシーケンス図を使って説明する。
図28は、第1実施形態の
図10を置き換えた図である。
図10と同一の処理については同一の符号を付している。
【0235】
図28に示すように、処理装置40において申請コンテンツが選択されると(S1020)、受付装置10は、選択された申請コンテンツに対応するコンテンツをサーバ装置30から取得する(S1026、S1028)。そして、受付装置10は、取得したコンテンツに基づいて印刷ジョブデータを生成し、画像形成装置20に送信する(S1030、S1032)。
【0236】
画像形成装置20は、スタッフ等の出力者により、窓口IDが入力されると、窓口IDに対応する印刷ジョブデータを実行し、コンテンツを印刷する(S1022、S1034)。このように、本実施形態では、スタッフ等の出力者が画像形成装置20に窓口IDを入力するタイミングでは、画像形成装置20にコンテンツに基づく印刷ジョブデータが保存されている。例えば、第1実施形態では、画像形成装置20で窓口IDを入力した後に、コンテンツが取得できなかったときは、スタッフ等は窓口で改めて利用者にその旨を知らせる必要がある。本実施形態は、例えば、処理装置40において申請コンテンツを選択したあと、直ぐにコンテンツが取得できなかったことを確認することができるため、利用者に対して早めにその旨を通知し、再度コンテンツを発行する操作を促すことが可能となる。
【0237】
[6.第6実施形態]
第6実施形態について説明する。第6実施形態は、受付票が印刷されるタイミングでは、印刷ジョブデータが既に画像形成装置20に保存されている実施形態である。
【0238】
本実施形態の全体の処理の流れについて、
図29のシーケンス図を使って説明する。
図29は、第1実施形態の
図10を置き換えた図である。
図10と同一の処理については同一の符号を付している。
【0239】
利用者から、受付装置10においてコンテンツの交付操作が行われると(S1002)、受付装置10は、サーバ装置30からコンテンツを取得する(S1026、S1028)。そして、受付装置10は、取得したコンテンツに基づいて印刷ジョブデータを生成し、画像形成装置20に送信する(S1030)。
【0240】
このとき、受付装置10は、申請書類の情報や、部数の情報を併せて画像形成装置20に送信してもよい。例えば、画像形成装置20が発行申請情報を記憶しているときは、画像形成装置20は、申請処理の情報や、部数の情報を発行申請情報に記憶してもよい。また画像形成装置20は、印刷ジョブデータを生成したときは、発行申請情報にジョブ名を併せて記憶してもよい。
【0241】
そして、受付装置10は、画像形成装置20から、印刷ジョブデータが保存されたことを通知されると(S1032)、受付票を印刷する(S1004)。
【0242】
また、処理装置40は、利用者に対応する申請コンテンツの要求を、画像形成装置20に送信する(S1050)。画像形成装置20は、利用者に対応する申請コンテンツに関する情報を申請コンテンツ応答として処理装置40に送信する(S1052)。ここで、スタッフ等の出力者が申請コンテンツを選択すると(S1018)、処理装置40は、選択された申請コンテンツを画像形成装置20に対して通知する(S1054)。
【0243】
画像形成装置20は、申請コンテンツに窓口IDを対応付けるように発行申請情報を更新してもよい。また、画像形成装置20は、印刷ジョブデータに、窓口IDに関する情報を付加してもよい。
【0244】
画像形成装置20は、スタッフ等の出力者から、印刷指示がされると、コンテンツを印刷する(S1022、S1034)。このとき、画像形成装置20は、印刷指示に含まれている窓口IDに対応する印刷ジョブデータを、発行申請情報を参照して実行してもよい。また、印刷ジョブデータに窓口IDの情報が付加されているときは、当該窓口IDに対応する印刷ジョブデータを実行してもよい。
【0245】
このように、本実施形態においては、受付票を印刷するときには、画像形成装置20に印刷ジョブデータとしてコンテンツが既に保存されている。したがって、利用者が窓口でコンテンツの発行を申請するときに、待ち時間を減らすことができる。また、利用者が受付装置10での交付操作時に、コンテンツが取得できないときには、再度操作を行うことが可能となる。
【0246】
[7.変形例]
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
すなわち、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても技術的範囲に含まれる。
【0247】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、各実施形態を分けて説明しているが、可能な範囲で組み合わせて実行することが可能である。また、明細書に記載したいずれの技術についても、補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。
【0248】
また、上述した実施形態において、パスワードは、ファイルにアクセスするときに必要な識別符号である。また、ファイルは、印刷ジョブデータのファイル以外にも、コンテンツファイルや、単なるデータファイルであってもよい。また、ファイルについてのセキュリティは、パスワードの一致、不一致によって、ファイルの出力やアクセスが制限されればよい。したがって、実施形態で説明した様に、単なるファイルの設定項目や属性として記憶されている受付番号と一致、不一致を判定し、ファイルの出力やアクセスが制限されればよい。
【0249】
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0250】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。
【0251】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバ装置の記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【0252】
また、上述したデータは、装置内に記憶されるものではなく、外部の装置に記憶されて、適宜呼び出されてもよい。例えば、データをNAS(Network Attached Storage)に記憶したり、クラウド上に記憶したりしてもよい。
【0253】
なお、本開示の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される技術の組み合わせも、その範囲に含むものである。本開示のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に記載しているが、特許請求の範囲に記載されていないことを理由として技術的範囲から排除する意思ではない。
【0254】
また、上述した明細書において、「~の場合」「~のとき」という記載については、一つの例として説明しているものであり、記載した内容に限られる構成としているものではない。これらの場合やときでない構成についても、当業者であれば自明である範囲についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0255】
また、明細書に記載した処理や、データの流れについて順番を伴った記載について、記載している順番に限られない。例えば、処理の一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有している。
【0256】
また、実施形態において説明した機能は、それぞれの装置で実行することを説明しているが、1つの装置で実現したり、更に外部サーバを利用したりしてもよい。
【0257】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、例えば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本開示の一以上の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
【符号の説明】
【0258】
1 システム
10 受付装置
100 制御部
110 ストレージ
120 ROM
130 RAM
140 表示部
150 操作部
160 画像形成部
165 カード読取部
170 通信部
172 第1通信部
174 第2通信部
20 画像形成装置
200 制御部
210 ストレージ
220 ROM
230 RAM
240 表示部
250 操作部
260 画像形成部
265 画像読取部
267 カード読取部
270 通信部
30 サーバ装置
300 制御部
310 ストレージ
320 ROM
330 RAM
370 通信部
40 処理装置
400 制御部
410 ストレージ
420 ROM
430 RAM
440 表示部
450 操作部
460 カメラ部
467 カード読取部
470 通信部