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▶ 伊藤 有二の特許一覧

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  • 特開-防犯網戸システム 図1
  • 特開-防犯網戸システム 図2
  • 特開-防犯網戸システム 図3
  • 特開-防犯網戸システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001607
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】防犯網戸システム
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/52 20060101AFI20241225BHJP
【FI】
E06B9/52 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023111057
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】598087025
【氏名又は名称】伊藤 有二
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 有二
(57)【要約】      (修正有)
【課題】防犯網戸は完全に閉まった状態で網戸と窓が固定されないと効果が期待できない。網戸には多くの横幅サイズがあり、防犯網戸へ交換の際の鍵の位置を正確に合わせるのは難しかった。鍵にスライダーロックを使用しても、網戸のフレームと窓のフレームを固定できないため、簡単に網戸を破壊できた。さらに網戸に取り付けたスライダーロックのスライダー部分は、屋外側に簡単に曲げることができてしまう。また、窓全体の枠と網戸のフレームの入りが浅い場合は、窓全体の枠から網戸を簡単に曲げることができるという課題もあった。
【解決手段】防犯波戸の鍵をスライダーロックにし、スライダー部分を格子と重なる高さに固定し、スライダーロックの鍵の部分で窓のフレームと網戸のフレームが固定されるようにすることにより課題を解決する。また、窓全体の枠と網戸のフレームの入りが浅い場合は、窓全体の枠と網戸を固定することで網戸が外れないようにする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防犯網戸として格子が取り付けられた網戸をスライダーロックにて施錠する方法
【請求項2】
スライダーロックにて施錠する防犯網戸のスライダー部分を格子と同じ高さになるように設置し、スライダー部分の破壊を防ぐ構造
【請求項3】
防犯網戸に取り付けられたスライダーロックに、窓のフレームと網戸のフレームとを固定できるようにした構造
【請求項4】
網戸のフレームに固定した部品を、窓全体の枠に取り付けられた部品に通過させることにより、網戸の強度を高めた構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、店舗などの建物に取り付けられている網戸の防犯に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
建物の窓枠に取り付けられている網戸は、外部から虫などの侵入を防ぎ、空気の入れ替え可能にすることが主な目的であった。
そのため、網戸を使用している際には、侵入者が外部から簡単に侵入できる状態であった。
それらを防ぐため、従来の網戸に人の侵入を防ぐための格子を取り付けた網戸と独自性を持った鍵を取り付ける防犯網戸という技術があった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
実登3142561
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常の網戸からこれらの防犯網戸に交換する際には、網戸のフレームと窓のフレームを固定できる鍵を、網戸側と窓側双方に正確に取り付けることが必須であるが、網戸には多くの横幅サイズがあり鍵の取り付けは容易ではなかった。窓のフレームに固定されていない側の網戸のフレームは、建物自体に取り付けられている窓全体の枠に入り込むことで網戸のフレームの強度を高めているため、鍵の取り付け位置が正確でないために網戸が完全に閉まっていない状態で鍵をかけてしまうと、窓全体の枠から外れた網戸のフレームは簡単に折り曲げることができるため、防犯効果が低くなる懸念があった。
また、防犯網戸の鍵にスライダーロックを使用した場合、網戸に取り付けられたスライダーロックのスライダー部分を、網を破って屋外側に曲げることで網戸の開閉が可能となってしまうという懸念があった。
さらに、スライダーロックはレールに乗った引き違い戸を左右に引き違いできないようにすることが目的のため、網戸のフレームと窓のフレームを固定することができず、網戸自体を屋外側に引っ張ることで簡単に破壊することができてしまうという懸念があった。
窓全体の枠と網戸の重なり部分が浅い場合は、網戸の強度を確保することが難しかった。
従来の防犯網戸にはこれらの課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
防犯網戸にスライダーロックで施錠ができるようにすることにより、鍵の位置を調節することができるため、網戸の横幅サイズが違っても、網戸が完全に閉まった状態で鍵をかけることが可能となる。
【0006】
スライダーロックのスライダーの高さを網戸に固定された格子の高さと合わせて固定することにより、格子とスライダーを干渉させることができるため、スライダーを屋外側に曲げることができなくなる。
【0007】
また、スライダーロックの鍵の部分に、鍵自体が窓のフレームに引っ掛かるようにすることで、網戸のフレームと窓のフレームを離れさせないように固定することができる。
【0008】
窓全体の枠と網戸のフレームの重なり部分が少なく、網戸の強度が確保できない場合は、網戸に取り付けられた網戸補強部品Aが、網戸を閉めたときに窓全体の枠に取り付けられた網戸補強部品Bの穴に通るようにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、以下の効果が期待できる。
【0010】
網戸や窓の横幅サイズが違っても、スライダーロックを使用することにより、網戸や窓枠の横幅サイズが違っても、鍵の位置を調整することにより、網戸が完全に閉まった状態で施錠することができるようになる。
【0011】
また、スライダーロックのスライダーを格子と干渉させることにより、スライダーを屋外側に曲げることができなくなることにより、防犯性が維持できるようになる。
【0012】
網戸のフレームと窓のフレームがスライダーロックにより固定されることにより、侵入者が網戸のフレームの真ん中部分を屋外側に強く引っ張り破壊しようとしても、容易に網戸フレームを破壊することができなくなる。
さらに窓のフレーム側には何も取り付ける必要が無いので、網戸交換時などの窓のフレームへの加工は不要となる。
【0013】
網戸を閉めた際に、網戸補強部品Aを網戸補強部品Bの穴に通ることにより、網戸が屋外側もしくは屋内側に曲げられても、引っ掛け部分が引っ掛かり網戸を外すことが難しくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の窓全体の正面図である。
図2】本発明の図1のスライダーロック部分を拡大した図である。
図3】本発明の図2の断面図である。
図4】本発明の窓全体枠の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明にかかわる防犯網戸システムを、以下に図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1のように、3.網戸のフレームに侵入者が容易に侵入できない間隔の4。格子を取り付ける。その格子の一部と同じ高さに5.スライダーロックのスライダー部分を網戸に固定する。
図2、3のように、スライダー上で8.スライダーロックの鍵部分を左側に移動させ、9.スライダーロックの窓フレーム固定金具で網戸のフレームに取り付けられたスライダーと2.窓のフレームを挟み込んで固定する。
図3のように、格子があるためスライダーを屋外側に曲げることはできない。
図4のように、網戸を閉めた際、網戸のフレームに取り付けた10.網戸補強金具Aが、窓全体の枠に取り付けられた11.網戸補強金具Bの穴に貫通する。網戸を強く屋外側に引っ張った際には、12.引っ掛け部分が網戸補強金具Bの穴に引っ掛かり簡単には網戸を外すことができなくなる。
【符号の説明】
【0017】
1 窓全体の枠
2 窓のフレーム
3 網戸のフレーム
4 侵入防止格子
5 スライダーロックのスライダー部分
6 ガラス
7 網
8 スライダーロックの鍵部分
9 スライダーロックの窓フレーム固定金具
10 網戸補強金具A
11 網戸補強金具B
12 引っ掛け部分
図1
図2
図3
図4