IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 一平 義彦の特許一覧 ▶ 小柳 珠の特許一覧

特開2025-16133排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法
<>
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図1
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図2
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図3
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図4
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図5
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図6
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図7
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図8
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図9
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図10
  • 特開-排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016133
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法
(51)【国際特許分類】
   B08B 9/04 20060101AFI20250124BHJP
   E03C 1/308 20060101ALI20250124BHJP
【FI】
B08B9/04
E03C1/308
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119207
(22)【出願日】2023-07-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】523277806
【氏名又は名称】一平 義彦
(71)【出願人】
【識別番号】523277817
【氏名又は名称】小柳 珠
(74)【代理人】
【識別番号】100121496
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 重雄
(72)【発明者】
【氏名】一平 義彦
(72)【発明者】
【氏名】小柳 珠
【テーマコード(参考)】
2D061
3B116
【Fターム(参考)】
2D061AA04
2D061AE03
3B116AA13
3B116AB52
3B116BB22
3B116BB62
3B116BB90
(57)【要約】
【課題】高圧水の吐出制御を行うバルブを屋外に配置している場合でも、ノズルを持った作業員がバルブを開閉して排水管の洗浄作業を行う。
【解決手段】作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置1と、リモコン装置1からの制御信号に基づきメインバルブ2cの通水路2c4を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部2とを備え、メインバルブ2cの弁は、弁開閉ハンドル2c3の回動操作に連動し水の通水路2c4を開閉するように構成されており、バルブ開閉機構部2は、リモコン装置1からの制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部2aと、電流供給制御部2aから供給された電流によって回転軸を回転させるモータ2eと、モータ2aの回転軸に設けられ、弁開閉ハンドル2c3に連結されるハンドル連結部2d等を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧洗浄機から高圧水の噴射を制御して排水管を洗浄する排水管洗浄用バルブ開閉装置であって、
作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置と、
前記リモコン装置からの前記制御信号に基づきメインバルブの通水路を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部と、
を有することを特徴とする排水管洗浄用バルブ開閉装置。
【請求項2】
請求項1記載の排水管洗浄用バルブ開閉装置において、
前記メインバルブは、弁開閉ハンドルの回動操作に連動し水の通水路を開閉するように構成されており、
前記バルブ開閉機構部は、
前記リモコン装置からの前記制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部と、
前記電流供給制御部から供給された電流によって回転軸を回転させるモータと、
前記電流供給制御部および前記モータを搭載すると共に、脚部を有し、底面を少なくとも前記メインバルブの高さ以上浮かせたバルブ開閉機構部ボックスと、
前記バルブ開閉機構部ボックスの底面に固定された固定側メインバルブ挟持部と、
前記固定側メインバルブ挟持部に回動可能に連結され、回動して前記固定側メインバルブ挟持部との間で前記メインバルを挟持して固定する可動側メインバルブ挟持部と、
前記バルブ開閉機構部ボックスから突出する前記モータの回転軸に設けられ、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面において前記固定側メインバルブ挟持部と前記可動側メインバルブ挟持部とによって固定された前記メインバルブの弁開閉ハンドルに連結されるハンドル連結部と、
を有することを特徴とする排水管洗浄用バルブ開閉装置。
【請求項3】
請求項2記載の排水管洗浄用バルブ開閉装置において、
前記バルブ開閉機構部には、さらに、
前記弁開閉ハンドルの全開状態を検出するハンドル全開状態検出センサと、
前記弁開閉ハンドルの全閉状態を検出するハンドル全閉状態検出センサとを有し、
前記電流供給制御部は、前記ハンドル全開状態検出センサおよび前記ハンドル全閉状態検出センサからセンサ信号に基づいて前記弁開閉ハンドルの全開状態または全閉状態が検出された場合、前記モータへの電流供給を停止するように制御することを特徴とする排水管洗浄用バルブ開閉装置。
【請求項4】
高圧洗浄機からの高圧水の排水管に噴射して洗浄する排水管の洗浄方法であって、
前記排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブは、サブハンドルの回動操作によって水の通水路を開閉するサブバルブを介して洗浄機側ホースに連結して当該サブバルブの通水路は開放しておき、
請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載の排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して排水管の洗浄を行う場合、作業員は前記ノズル側ホース先端のノズルと、前記リモコン装置とを持って、前記リモコン装置の操作により前記バルブ開閉機構部に制御信号を送って排水管の洗浄を行い、
請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載の排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外して排水管の洗浄を行う場合、前記サブバルブに前記ノズル側ホースを直接連結し、前記ノズル側ホース先端のノズルを持って排水管の洗浄作業を行う作業員と、前記サブバルブのサブハンドルを回動操作する作業員の2人で排水管の洗浄作業を行うことを特徴とする排水管の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧洗浄機からの高圧な水を集合住宅等の排水管に噴射することによって洗浄を行う排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一戸建ての場合は、基本的に屋外の排水マスから高圧洗浄機のノズルを差し込んで洗浄するが、集合住宅等でキッチン等の排水管の配管洗浄を行う場合は、屋外の排水マスからの洗浄はできないため、各戸内の水まわりの排水口から高圧洗浄機のノズルを差し込み、排水管内を洗浄する。そして集合住宅等の排水管の洗浄作業の場合、ホースに足を引掛けてホースがバルブから外れる等の事故を防止するため、高圧水の吐出制御を行うバルブは、高圧洗浄車やその近くの屋外(戸外)に配置して高圧洗浄作業を行うことが普通である。そのため、集合住宅等の排水管の洗浄作業には、洗浄作業者とバルブ操作者の2名が必要であり、バルブ操作者は屋外(戸外)に待機して、洗浄作業者からの指示に従って屋外(戸外)でバルブの開閉を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3135608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の排水管洗浄用バルブ開閉装置では、高圧水の吐出制御を行うバルブは高圧洗浄車やその近くの家の外すなわち屋外(戸外)に配置して高圧洗浄作業を行うため、洗浄作業には、ノズルを持って屋内で洗浄作業を行う者と、屋外(戸外)にてバルブの操作を行う者とで、少なくとも2名以上が必要である、という問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、高圧水の吐出制御を行うバルブを屋外(戸外)に配置している場合でも、ノズルを持った作業員がバルブを開閉して排水管の洗浄作業を行うことができる排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置は、高圧洗浄機から高圧水の噴射を制御して排水管を洗浄する排水管洗浄用バルブ開閉装置であって、作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置と、前記リモコン装置からの前記制御信号に基づきメインバルブの通水路を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置では、前記メインバルブは、弁開閉ハンドルの回動操作に連動し水の通水路を開閉するように構成されており、前記バルブ開閉機構部は、前記リモコン装置からの前記制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部と、前記電流供給制御部から供給された電流によって回転軸を回転させるモータと、前記電流供給制御部および前記モータを搭載すると共に、脚部を有し、底面を少なくとも前記メインバルブの高さ以上浮かせたバルブ開閉機構部ボックスと、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面に固定された固定側メインバルブ挟持部と、前記固定側メインバルブ挟持部に回動可能に連結され、回動して前記固定側メインバルブ挟持部との間で前記メインバルを挟持して固定する可動側メインバルブ挟持部と、前記バルブ開閉機構部ボックスから突出する前記モータの回転軸に設けられ、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面において前記固定側メインバルブ挟持部と前記可動側メインバルブ挟持部とによって固定された前記メインバルブの弁開閉ハンドルに連結されるハンドル連結部と、を有することも特徴とする。
また、本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置では、前記バルブ開閉機構部には、さらに、前記弁開閉ハンドルの全開状態を検出するハンドル全開状態検出センサと、前記弁開閉ハンドルの全閉状態を検出するハンドル全閉状態検出センサとを有し、前記電流供給制御部は、前記ハンドル全開状態検出センサおよび前記ハンドル全閉状態検出センサからセンサ信号に基づいて前記弁開閉ハンドルの全開状態または全閉状態が検出された場合、前記モータへの電流供給を停止するように制御することも特徴とする。
また、本発明に係る排水管の洗浄方法は、高圧洗浄機からの高圧水の排水管に噴射して洗浄する排水管の洗浄方法であって、前記排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブは、サブハンドルの回動操作によって水の通水路を開閉するサブバルブを介して洗浄機側ホースに連結して当該サブバルブの通水路は開放しておき、上述のいずれかの排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して排水管の洗浄を行う場合、作業員は前記ノズル側ホース先端のノズルと、前記リモコン装置とを持って、前記リモコン装置の操作により前記バルブ開閉機構部に制御信号を送って排水管の洗浄を行い、上述のいずれかの排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外して排水管の洗浄を行う場合、前記サブバルブに前記ノズル側ホースを直接連結し、前記ノズル側ホース先端のノズルを持って排水管の洗浄作業を行う作業員と、前記サブバルブのサブハンドルを回動操作する作業員の2人で排水管の洗浄作業を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置は、作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置と、リモコン装置からの制御信号を受信する電流供給制御部と、電流供給制御部が受信した制御信号に基づいて高圧水の吐出を制御するバルブの弁を開閉させるバルブ開閉機構部とを有する。
そのため、高圧水の吐出制御を行うバルブを屋外(戸外)に設置したままでも、作業員は高圧水を噴射するホース先端のノズルと、リモコン装置を所有して屋内(戸内)に入ってリモコン装置を操作することにより屋内(戸内)の排水管の高圧洗浄作業を行うことができるので、1名でも高圧洗浄作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して屋内の排水管の洗浄作業を行っている状態を示す図である。
図2】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部の構造を示す正面図である。
図3】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部の構造を示す側面図である。
図4】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部のバルブ開閉機構部ボックス内の状態を示す平面図である。
図5】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部のメインバルブの構造を示す正面図である。
図6】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部におけるハンドル全開状態検出センサとハンドル全閉状態検出センサの設置位置を示す要部拡大平面図である。
図7】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部のメインバルブ挟持部において、可動側メインバルブ挟持部を開いて固定側メインバルブ挟持部との間でメインバルブを挟持する直前の状態を示す要部拡大側面図である。
図8】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部のメインバルブ挟持部において、可動側メインバルブ挟持部と固定側メインバルブ挟持部との間でメインバルブを挟持した状態を示す要部拡大側面図である。
図9】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を構成するバルブ開閉機構部のメインバルブ挟持部の固定側メインバルブ挟持部にメインバルブを装着する直前の状態を示すす要部拡大正面図である。
図10】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して屋内の排水管の洗浄作業を行う際のバルブ開閉機構部の接続関係を示す要部拡大図である。
図11】本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外して屋内の排水管の洗浄作業を行う際の接続関係を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置および排水管の洗浄方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施の形態は、あくまで、本発明の一例であり、本発明は、下記に説明する実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
<本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置の構成>
本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置は、リモコン装置1と、バルブ開閉機構部2と等を備えて構成されており、高圧洗浄機(図示せず。)に対して洗浄機側ホース3およびサブバルブ4を介して連結すると共に、ノズル側ホース5を介してノズル6と連結して、作業員はそのノズル6を集合住宅7の排水管7aに挿入し、リモコン装置1を操作して高圧洗浄機(図示せず。)からの高圧水を排水管7aに噴射して洗浄する。
【0011】
尚、本実施形態では、リモコン装置1は、後述するように有線式でケーブル8を介してバルブ開閉機構部2の電流供給制御部2aに接続されているが、本発明では有線式に限定されるものではなく、ケーブル8を使用しない無線式のリモコン装置を使用しても良いし、さらにはアプリをインストールしたスマートホン等の携帯電話を本実施形態のリモコン装置1として機能させても勿論良い。また、高圧洗浄機(図示せず。)は、部屋の外に駐車した車両(図示せず。)の荷台等に搭載されており、その荷台には発電機(図示せず。)も搭載されているものとする。
【0012】
(リモコン装置1)
リモコン装置1は、ケーブル8を介してバルブ開閉機構部2に接続されており、作業員が操作するボタンとして、少なくともバルブ開閉機構部2において後述するモータ2eを回転させて弁開閉ハンドル2c3を開き高圧洗浄機(図示せず。)から高圧水の噴射を行う開ボタン1aと、モータ2eを逆回転させて弁開閉ハンドル2c3を閉じ高圧洗浄機(図示せず。)から高圧水の噴射を停止する閉ボタン1bとを有している。
【0013】
ここで、開ボタン1aおよび閉ボタン1bは、手を離すとスプリング(図示せず。)等によって押し戻されてオフとなる周知構造の押しボタンによって構成されており、押し続けている間はオン状態にあり、電流供給制御部2aからモータ2eへ開方向または閉方向に回転させる電流が供給されるように構成している。そのため、作業員は開ボタン1aおよび閉ボタン1bを押した後、途中で手を離して押している時間を調整することにより、メインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3の開閉角度を任意の角度に調整することができる。尚、開ボタン1aと閉ボタン1bとは一つのボタンで併用されていても勿論良い。また、リモコン装置1は、上述したようにケーブル8を使用しない無線式の制御信号をバルブ開閉機構部2の電流供給制御部2aに送信するように構成しても勿論良い。
【0014】
(バルブ開閉機構部2)
バルブ開閉機構部2は、図2図4等に示すように電流供給制御部2aと、モータドライバ2a1と、バッテリ2bと、メインバルブ2cと、ハンドル連結部2dと、モータ2eと、ハンドル全開状態検出センサ2fと、ハンドル全閉状態検出センサ2gと、バルブ開閉機構部ボックス2hと、運搬用ハンドル2i等を備えて構成される。
【0015】
(電流供給制御部2a)
電流供給制御部2aは、リモコン装置1からの制御信号を受信してモータドライバ2a1を介してバッテリ2bからモータ2eへ供給する駆動電流を制御して、モータ2eの駆動を制御してメインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3の開閉を制御すると共に、ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gそれぞれからの弁開閉ハンドル2c3の全開または全閉の検出信号の入力によってバッテリ2bからモータ2eへの駆動電流の供給を停止するように構成されている。
【0016】
(バッテリ2b)
バッテリ2bは、一時電池や充電池等の二次電池で構成され、モータ2eの駆動電流を予め蓄えている。
【0017】
(メインバルブ2c)
メインバルブ2cは、例えば、図5に示すように従来から使用されているバルブであって、後述するサブバルブ4とも同じ構造で、高圧洗浄機(図示せず。)からの高圧な水が送られてくる洗浄機側ホース連結口2c1と、ノズル側ホース5が連結されるノズル側ホース連結口2c2と、ハンドル回動軸2c31を介して回動することによって洗浄機側ホース連結口2c1とノズル側ホース連結口2c2との間の通水路2c4を開閉する弁(図示せず。)を開閉動作させる弁開閉ハンドル2c3等を有している。
【0018】
そして、洗浄機側ホース連結口2c1およびノズル側ホース連結口2c2には、図5等に示すように、雌ネジ部が設けられており、洗浄機側ホース連結口2c1の雌ネジ部にはプラグ2c5の雄ネジ部2c51が連結されている一方、ノズル側ホース連結口2c2の雌ネジ部にはソケット2c6の雄ネジ部2c61が連結される。
【0019】
(ハンドル連結部2d)
ハンドル連結部2dは、メインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3を挟持してモータ2eによって回動して弁開閉ハンドル2c3を開閉する部位で、図3等に示すようにバルブ開閉機構部ボックス2hの底板2h1から突出して設けられている。
【0020】
(モータ2e)
モータ2eは、電流供給制御部2aの制御に基づいてバッテリ2bから駆動電流が供給され、回転軸(図示せず。)やギヤ(図示せず。)等を介しハンドル連結部2dを回転させて弁開閉ハンドル2c3を開閉する。
【0021】
(ハンドル全開状態検出センサ2f)
ハンドル全開状態検出センサ2fは、図6に示すようにバルブ開閉機構部ボックス2hにおいて弁開閉ハンドル2c3が全開してメインバルブ2cの通水路2c4を全開にする位置に設けられ、その検出信号を電流供給制御部2aへ出力するように構成されている。
【0022】
(ハンドル全閉状態検出センサ2g)
ハンドル全閉状態検出センサ2gは、図6に示すようにバルブ開閉機構部ボックス2hにおいて弁開閉ハンドル2c3が全閉してメインバルブ2cの通水路2c4を全閉にする位置に設けられ、その検出信号を電流供給制御部2aへ出力するように構成されている。
【0023】
(バルブ開閉機構部ボックス2h)
バルブ開閉機構部ボックス2hは、図2図4等に示すように電流供給制御部2aやバッテリ2b、モータ2e等を内蔵した筐体で、その底板2h1の四隅にはそれぞれ脚部2h2を設けて底板2h1を浮かせ、その底板2h1にハンドル連結部2dを設けると共に、メインバルブ2c挟持して固定するメインバルブ挟持部2h3を設けている。
【0024】
メインバルブ挟持部2h3は、図5図7等に示すようにバルブ開閉機構部ボックス2hの底板2h1にネジ等で固定されるメインバルブ挟持部台座2h30と、メインバルブ挟持部台座2h30を介しバルブ開閉機構部ボックス2hの底板2h1に固定され、U字形状のメインバルブ挟持溝部2h31aを有する固定側メインバルブ挟持部2h31と、蝶番2h33を介して固定側メインバルブ挟持部2h31に回動可能に連結され、湾曲形状のメインバルブ挟持溝部2h32aを有する可動側メインバルブ挟持部2h32と、固定側メインバルブ挟持部2h31と可動側メインバルブ挟持部2h32とが閉じてメインバルブ2cを挟持した際、その状態を保持する固定ネジ2h34等で構成されている。尚、図7は、可動側メインバルブ挟持部2h32を開いてメインバルブ2cを挟持する前のメインバルブ挟持部2h3を示しており、図8は、メインバルブ挟持部2h3によってメインバルブ2cを挟持した状態を示している。
【0025】
(運搬用ハンドル2i)
運搬用ハンドル2iは、上述したようにバルブ開閉機構部ボックス2hの上面2h4に起伏(回動)可能に設けられている。
【0026】
(サブバルブ4)
サブバルブ4は、図5に示すメインバルブ2cと同様に従来から使用されているバルブであって、回動することによって通水路を開閉する弁(図示せず。)を開閉動作させるサブンハンドル4aを有すると共に、プラグ4bとソケット4cとが取り付けられている。
【0027】
<本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置の使用方法>
次に、以上のように構成された本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置の使用方法等について説明する。
【0028】
(排水管洗浄用バルブ開閉装置の設置)
本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置では、まず、図7図9に示すようにバルブ開閉機構部ボックス2hの底板2h1のメインバルブ挟持部2h32において、固定側メインバルブ挟持部2h31に対し可動側メインバルブ挟持部2h3を閉じてメインバルブ2cを固定する。尚、上述したようにメインバルブ2cは市販の周知のもので、サブバルブ4と同じ物を使用している。
【0029】
次に、図1図10に示すように排水管洗浄用バルブ開閉装置に固定したメインバルブ2cのプラグ2c5に、サブバルブ4のソケット4cを連結し、サブバルブ4のプラグ4bに洗浄機側ホース3のソケット3aを連結する。尚、サブバルブ4を介さずに排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブ2cのプラグ2c5に洗浄機側ホース3のソケット3aを直接連結することも可能であるが、本実施形態では、後述するように排水管洗浄用バルブ開閉装置が故障等した際に排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外し、サブバルブ4を使用して従来のように2人体制で直ぐに洗浄作業を行うためである。
【0030】
一方、メインバルブ2cのソケット2c6には、図1図10に示すようにノズル側ホース5のプラグ5aを連結して、高圧洗浄機(図示せず。)からの高圧水が洗浄機側ホース3、サブバルブ4、排水管洗浄用バルブ開閉装置に固定されたメインバルブ2c、ノズル側ホース5を介しノズル側ホース5先端のノズル6から噴射されるように連結する。尚、本実施形態では、排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブ2cで高圧水の噴射制御を行うため、サブバルブ4のサブハンドル4aは開いておく。また、排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3は閉じておく。
【0031】
(排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して1人で洗浄作業を行う場合)
排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して1人で洗浄作業を行う場合、作業員はノズル側ホース5先端のノズル6と、排水管洗浄用バルブ開閉装置からケーブル8を介し延びるリモコン装置1とを掴んで、洗浄すべき集合住宅の室内(屋内)へ入り、ノズル側ホース5先端のノズル6を洗浄すべき排水管9に挿入し、リモコン装置1の開ボタン1aを操作してバルブ開閉機構部2のメインバルブ2cを開く。
【0032】
その際、上述したように開ボタン1aは押し続けている間はオン状態にあって電流供給制御部2aからモータ2eへ電流が供給されてメインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3が開く方向に回転し、開ボタン1aから指を離すとオフ状態となってモータ2eへの電流供給が停止し、メインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3の開閉角度を任意の位置に設定することができる。そのため、開ボタン1aを押す時間によってノズル6先端から吐出される水圧を調整することができる。また、ノズル6先端から吐出される水圧が強すぎる場合、作業員は閉ボタン1bを押すことにより弁開閉ハンドル2c3を閉じて水圧を弱くしたり、さらにはその箇所の排水管7aの高圧洗浄が終了した場合には、閉ボタン1bを押し続けて弁開閉ハンドル2c3を閉じることができる。
【0033】
これにより、作業員は、洗浄すべき集合住宅の室内(屋内)で作業する場合でも、リモコン装置1の開ボタン1aや閉ボタン1bの操作によって室外(屋外)に設置した排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3の回動操作が可能となり、通水路2c4を開閉することができるので、1人で排水管9の洗浄作業が可能となる。
【0034】
ここで、バルブ開閉機構部2には、図6に示すように弁開閉ハンドル2c3の全開状態を検出するハンドル全開状態検出センサ2fと、弁開閉ハンドル2c3の全閉状態を検出するハンドル全閉状態検出センサ2gとを設けており、ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gによって弁開閉ハンドル2c3の全開状態または全閉状態を検出している。
【0035】
ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gとが弁開閉ハンドル2c3の全開状態または全閉状態を検出すると、その検出信号は電流供給制御部2aへ出力され、電流供給制御部2aは、ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gからの弁開閉ハンドル2c3の全開状態または全閉状態の検出信号の入力によってバッテリ2bからモータ2eへ電流供給が停止する。
【0036】
そのため、ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gとによってメインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3の開き過ぎ及び閉じ過ぎを防止することができるので、洗浄作業を確実に行うことができると共に、モータ2eの焼き付け等の故障を減少させることができる。
【0037】
(排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外して2人で洗浄作業を行う場合)
これに対し、リモコン装置1やバルブ開閉機構部2が故障したり、リモコン装置1の電池が切れる等して排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用せずに洗浄作業を行う場合、図11に示すように排水管洗浄用バルブ開閉装置を取外し、サブバルブ4のソケット4cにノズル側ホース5のプラグ5aを直接連結し、従来のようにサブバルブ4のサブハンドル4aを別の作業員に回動操作させ、排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用せずに従来のように2人態勢で排水管9の洗浄作業を行う。
【0038】
このように本発明に係る実施形態の排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用した排水管の洗浄方法では、予め排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブ2cのプラグ2c5に直接、洗浄機側ホース3のソケット3aを連結するのではなく、サブバルブ4を介して洗浄機側ホース3のソケット3aを連結するので、排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外した場合でも、直ぐにサブバルブ4を使用することが可能となり、使い勝手を向上させることができる。
【0039】
<本発明に係る排水管洗浄用メインバルブ開閉装置のまとめ>
以上説明したように、本発明に係る実施形態の排水管洗浄用メインバルブ開閉装置は、作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置1と、リモコン装置1からの制御信号を受信する電流供給制御部2aと、電流供給制御部2aが受信した制御信号に基づいてメインバルブ2cの通水路2c4を開閉させるバルブ開閉機構部2とを有する。
【0040】
そのため、高圧水の吐出制御を行うメインバルブ2cやサブバルブ4を屋外(戸外)に設置したままでも、作業員はノズル側ホース5先端のノズル6とリモコン装置1とを所有して屋内(戸内)に入り、屋内(戸内)でリモコン装置1を操作することにより排水管5aの高圧洗浄作業を行うことができるので、1名で高圧洗浄作業を行うことができる。
【0041】
また、本発明に係る実施形態の排水管洗浄用メインバルブ開閉装置では、バルブ開閉機構部2は、弁開閉ハンドル2c3の回動操作に連動して水の通水路2c4を開閉する従来のバルブを使用しており、電流供給制御部2aが受信した制御信号に基づいて弁開閉ハンドル2c3を回動してメインバルブ2cの通水路2c4を開閉するように構成している。
【0042】
そのため、電流供給制御部2aのメインバルブ2cとして従来のハンドル回動式のバルブを使用することができるので、コストを低減することができる。
【0043】
また、本発明に係る実施形態の排水管洗浄用メインバルブ開閉装置では、バルブ開閉機構部2は、さらに、弁開閉ハンドル2c3の全開状態を検出するハンドル全開状態検出センサ2fと、弁開閉ハンドル2c3の全閉状態を検出するハンドル全閉状態検出センサ2gとを備え、ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gによって弁開閉ハンドル2c3の全開状態または全閉状態が検出された場合、電流供給制御部2aはモータ2eへの駆動電流の供給を停止してモータ2eの回転を停止するように構成している。
【0044】
そのため、作業員がリモコン装置1およびノズル6を把持して、メインバルブ2cが設けられたバルブ開閉機構部2を屋外に設置し、屋内にて洗浄作業を行う場合でも、ハンドル全開状態検出センサ2fとハンドル全閉状態検出センサ2gとによってメインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3の開き過ぎや閉じ過ぎを確実に防止して、排水管7aの洗浄作業を確実に行うことができると共に、排水管洗浄用メインバルブ開閉装置の寿命を延ばすことができる。
【0045】
尚、上記実施形態では、メインバルブ2cおよびサブバルブ4として従来のバルブを使用して説明したが、本発明ではこれに限らずメインバルブ2cとして専用のバルブを使用してもバルブ開閉機構部2を構成しても勿論良いし、さらにはサブバルブ4を使用せずにメインバルブ2cに洗浄機側ホース3を直接連結して排水管7aの洗浄作業を行うようにしても勿論良い。
【0046】
また、上記実施形態では、メインバルブ2cの弁開閉ハンドル2c3を開閉動作させるモータ2eの駆動電流はバルブ開閉機構部2に搭載したバッテリ2bから供給するように構成したが、本発明ではこれに限らず、バルブ開閉機構部2にはバッテリ2bを搭載せずに、発電機(図示せず。)やACコンセント(図示せず。)等からモータ2eへ駆動電流を供給するように構成しても勿論良い。
【0047】
また、上記実施形態の説明では、ハンドル2c3の全開状態と全閉状態とを検出するセンサとして、ハンドル全開状態検出センサ2fおよびハンドル全閉状態検出センサ2gを設けて説明したが、本発明ではこれに限らず、例えば、ハンドル全開状態検出センサ2fおよびハンドル全閉状態検出センサ2gを省略し、メインバルブ2cが全開または全閉状態になった場合、モータ2eを回そうとすると負荷が大きくなって電流値が急激に大きくなるので、モータ2eの電流値をモニターして所定の電流値を超えた場合には全開あるいは全閉と判断してモータ2eを止めるように構成しても良いし、さらには、ハンドル2c3の全開状態および全閉状態を検出しないように構成しても勿論良い。
【符号の説明】
【0048】
1 リモコン装置
1a 開ボタン
1b 閉ボタン
2 バルブ開閉機構部
2a 電流供給制御部
2a1 モータドライバ
2b バッテリ
2c メインバルブ
2c1 洗浄機側ホース連結口
2c2 ノズル側ホース連結口
2c3 弁開閉ハンドル
2c31 ハンドル回動軸
2c4 通水路
2c5 プラグ
2c51 雄ネジ部
2c6 ソケット
2c61 雄ネジ部
2d ハンドル連結部
2e モータ
2f ハンドル全開状態検出センサ
2g ハンドル全閉状態検出センサ
2h バルブ開閉機構部ボックス
2h1 底板
2h2 脚部
2h3 メインバルブ挟持部
2h31 固定側メインバルブ挟持部
2h31a メインバルブ挟持溝部
2h32 可動側メインバルブ挟持部
2h32a メインバルブ挟持溝部
2h33 蝶番
2h4 上面
2i 運搬用ハンドル
3 洗浄機側ホース
4 サブバルブ
4a サブンハンドル
4b プラグ
4c ソケット
5 ノズル側ホース
6 ノズル
7 集合住宅
7a 排水管
8 ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-10-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧洗浄機から高圧水の噴射を制御して排水管を洗浄する排水管洗浄用バルブ開閉装置であって、
作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置と、
前記リモコン装置からの前記制御信号に基づきメインバルブの通水路を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部と、を有し、
前記メインバルブは、弁開閉ハンドルの回動操作に連動し水の通水路を開閉するように構成されており、
前記バルブ開閉機構部は、
前記リモコン装置からの前記制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部と、
前記電流供給制御部から供給された電流によって回転軸を回転させるモータと、
前記電流供給制御部および前記モータを搭載すると共に、脚部を有し、底面を少なくとも前記メインバルブの高さ以上浮かせたバルブ開閉機構部ボックスと、
前記バルブ開閉機構部ボックスの底面に固定された固定側メインバルブ挟持部と、
前記固定側メインバルブ挟持部に回動可能に連結され、回動して前記固定側メインバルブ挟持部との間で前記メインバルブを挟持して固定する可動側メインバルブ挟持部と、
前記バルブ開閉機構部ボックスから突出する前記モータの回転軸に設けられ、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面において前記固定側メインバルブ挟持部と前記可動側メインバルブ挟持部とによって固定された前記メインバルブの弁開閉ハンドルに連結されるハンドル連結部と、
を有することを特徴とする排水管洗浄用バルブ開閉装置。
【請求項2】
高圧洗浄機から高圧水の噴射を制御して排水管を洗浄する排水管洗浄用バルブ開閉装置であって、
作業員が操作するリモコン装置からの制御信号に基づいてメインバルブの通水路を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部を有し、
前記メインバルブは、弁開閉ハンドルの回動操作に連動し水の通水路を開閉するように構成されており、
前記バルブ開閉機構部は、
前記リモコン装置からの前記制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部と、
前記電流供給制御部から供給された電流によって回転軸を回転させるモータと、
前記電流供給制御部および前記モータを搭載すると共に、脚部を有し、底面を少なくとも前記メインバルブの高さ以上浮かせたバルブ開閉機構部ボックスと、
前記バルブ開閉機構部ボックスの底面に固定された固定側メインバルブ挟持部と、
前記固定側メインバルブ挟持部に回動可能に連結され、回動して前記固定側メインバルブ挟持部との間で前記メインバルブを挟持して固定する可動側メインバルブ挟持部と、
前記バルブ開閉機構部ボックスから突出する前記モータの回転軸に設けられ、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面において前記固定側メインバルブ挟持部と前記可動側メインバルブ挟持部とによって固定された前記メインバルブの弁開閉ハンドルに連結されるハンドル連結部と、
を有することを特徴とする排水管洗浄用バルブ開閉装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の排水管洗浄用バルブ開閉装置において、
前記バルブ開閉機構部には、さらに、
前記弁開閉ハンドルの全開状態を検出するハンドル全開状態検出センサと、
前記弁開閉ハンドルの全閉状態を検出するハンドル全閉状態検出センサとを有し、
前記電流供給制御部は、前記ハンドル全開状態検出センサおよび前記ハンドル全閉状態検出センサからセンサ信号に基づいて前記弁開閉ハンドルの全開状態または全閉状態が検出された場合、前記モータへの電流供給を停止するように制御することを特徴とする排水管洗浄用バルブ開閉装置。
【請求項4】
作業員が操作するリモコン装置からの制御信号に基づいてメインバルブの通水路を開閉することにより高圧洗浄機からの高圧水の噴射を制御するバルブ開閉機構部を有する排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して高圧洗浄機からの高圧水排水管に噴射して洗浄する排水管の洗浄方法であって、
前記排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブにおける高圧水の入口側は、サブハンドルの回動操作によって水の通水路を開閉するサブバルブを介して高圧洗浄機に接続された洗浄機側ホースに連結して当該サブバルブの通水路は開放しておき、
前記排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して排水管の洗浄を行う場合、作業員は前記メインバルブにおける高圧水の出口側に連結したノズル側ホース先端に設けられたノズルと、前記リモコン装置とを持って、前記リモコン装置の操作により前記バルブ開閉機構部に制御信号を送って排水管の洗浄を行い、
前記排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外して排水管の洗浄を行う場合、前記サブバルブに前記ノズル側ホースを連結し、前記ノズル側ホース先端に設けられたノズルを持って排水管の洗浄作業を行う作業と、前記サブバルブのサブハンドルを回動操作して排水管の洗浄作業を行う作業とを別の作業員が行うことを特徴とする排水管の洗浄方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置は、高圧洗浄機から高圧水の噴射を制御して排水管を洗浄する排水管洗浄用バルブ開閉装置であって、作業員の操作によって制御信号を送信するリモコン装置と、前記リモコン装置からの前記制御信号に基づきメインバルブの通水路を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部と、を有し、前記メインバルブは、弁開閉ハンドルの回動操作に連動し水の通水路を開閉するように構成されており、前記バルブ開閉機構部は、前記リモコン装置からの前記制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部と、前記電流供給制御部から供給された電流によって回転軸を回転させるモータと、前記電流供給制御部および前記モータを搭載すると共に、脚部を有し、底面を少なくとも前記メインバルブの高さ以上浮かせたバルブ開閉機構部ボックスと、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面に固定された固定側メインバルブ挟持部と、前記固定側メインバルブ挟持部に回動可能に連結され、回動して前記固定側メインバルブ挟持部との間で前記メインバルブを挟持して固定する可動側メインバルブ挟持部と、前記バルブ開閉機構部ボックスから突出する前記モータの回転軸に設けられ、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面において前記固定側メインバルブ挟持部と前記可動側メインバルブ挟持部とによって固定された前記メインバルブの弁開閉ハンドルに連結されるハンドル連結部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置は、高圧洗浄機から高圧水の噴射を制御して排水管を洗浄する排水管洗浄用バルブ開閉装置であって、作業員が操作するリモコン装置からの制御信号に基づいてメインバルブの通水路を開閉して高圧洗浄機からの高圧水を噴射させるバルブ開閉機構部を有し、前記メインバルブは、弁開閉ハンドルの回動操作に連動し水の通水路を開閉するように構成されており、前記バルブ開閉機構部は、前記リモコン装置からの前記制御信号を受信して電流の供給を制御する電流供給制御部と、前記電流供給制御部から供給された電流によって回転軸を回転させるモータと、前記電流供給制御部および前記モータを搭載すると共に、脚部を有し、底面を少なくとも前記メインバルブの高さ以上浮かせたバルブ開閉機構部ボックスと、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面に固定された固定側メインバルブ挟持部と、前記固定側メインバルブ挟持部に回動可能に連結され、回動して前記固定側メインバルブ挟持部との間で前記メインバルブを挟持して固定する可動側メインバルブ挟持部と、前記バルブ開閉機構部ボックスから突出する前記モータの回転軸に設けられ、前記バルブ開閉機構部ボックスの底面において前記固定側メインバルブ挟持部と前記可動側メインバルブ挟持部とによって固定された前記メインバルブの弁開閉ハンドルに連結されるハンドル連結部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る排水管洗浄用バルブ開閉装置では、前記バルブ開閉機構部には、さらに、前記弁開閉ハンドルの全開状態を検出するハンドル全開状態検出センサと、前記弁開閉ハンドルの全閉状態を検出するハンドル全閉状態検出センサとを有し、前記電流供給制御部は、前記ハンドル全開状態検出センサおよび前記ハンドル全閉状態検出センサからセンサ信号に基づいて前記弁開閉ハンドルの全開状態または全閉状態が検出された場合、前記モータへの電流供給を停止するように制御することも特徴とする。
また、本発明に係る排水管の洗浄方法は、作業員が操作するリモコン装置からの制御信号に基づいてメインバルブの通水路を開閉することにより高圧洗浄機からの高圧水の噴射を制御するバルブ開閉機構部を有する排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して高圧洗浄機からの高圧水排水管に噴射して洗浄する排水管の洗浄方法であって、前記排水管洗浄用バルブ開閉装置のメインバルブにおける高圧水の入口側は、サブハンドルの回動操作によって水の通水路を開閉するサブバルブを介して高圧洗浄機に接続された洗浄機側ホースに連結して当該サブバルブの通水路は開放しておき、前記排水管洗浄用バルブ開閉装置を使用して排水管の洗浄を行う場合、作業員は前記メインバルブにおける高圧水の出口側に連結したノズル側ホース先端に設けられたノズルと、前記リモコン装置とを持って、前記リモコン装置の操作により前記バルブ開閉機構部に制御信号を送って排水管の洗浄を行い、前記排水管洗浄用バルブ開閉装置を取り外して排水管の洗浄を行う場合、前記サブバルブに前記ノズル側ホースを連結し、前記ノズル側ホース先端に設けられたノズルを持って排水管の洗浄作業を行う作業と、前記サブバルブのサブハンドルを回動操作して排水管の洗浄作業を行う作業とを別の作業員が行うことを特徴とする。