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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016135
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 11/00 20200101AFI20250124BHJP
   B62J 1/12 20060101ALI20250124BHJP
   B62J 7/08 20060101ALI20250124BHJP
   B62J 9/14 20200101ALI20250124BHJP
   B62J 9/40 20200101ALI20250124BHJP
【FI】
B62J11/00
B62J1/12 Z
B62J7/08 C
B62J9/14
B62J9/40
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119209
(22)【出願日】2023-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大庭 佑介
(72)【発明者】
【氏名】藤田 勝正
(57)【要約】
【課題】シート底板の剛性を確保しながら軽量化を図ることができ、外観性への影響が小さい荷掛け紐部材の収納構造を提供する。
【解決手段】鞍乗り型車両は、シート(17)の裏に荷掛け紐部材(101、102)が収納される鞍乗り型車両において、シート(17)の裏に、左右に一対設けられた荷掛け紐部材取付部(82、83)と、荷掛け紐部材取付部(82、83)のそれぞれに取り付けられた荷掛け紐部材(101、102)と、車体前後方向に長手方向となるように収納された車載工具(94、95、96、97)と、を備え、荷掛け紐部材(101、102)は、展開位置と、収納位置と、の間を移動可能に取り付けられ、荷掛け紐部材(101、102)が、車載工具(94、95、96、97)に引っ掛けられて収納位置に保持される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート(17)の裏に荷掛け紐部材(101、102)が収納される鞍乗り型車両において、
前記シート(17)の裏に、少なくとも左右に一対設けられた荷掛け紐部材取付部(82、83)と、
前記荷掛け紐部材取付部(82、83)のそれぞれに取り付けられた輪形状の荷掛け紐部材(101、102)と、
前記シート(17)の裏に、車体前後方向に長手方向となるように収納された車載工具(94、95、96、97)と、を備え、
前記荷掛け紐部材(101、102)は、前記シート(17)の側部よりも車体幅方向外側に展開した展開位置と、前記シート(17)の側部よりも車体幅方向内側に収納された収納位置と、の間を移動可能に取り付けられ、
前記荷掛け紐部材(101、102)が、前記車載工具(94、95、96、97)に引っ掛けられて前記収納位置に保持される
ことを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項2】
前記荷掛け紐部材取付部(82、83)は、それぞれ、前記車載工具(94、95、96、97)よりも車体幅方向外側に設置され、
前記荷掛け紐部材(101、102)は、前記展開位置に移動した場合には、それぞれの前記荷掛け紐部材取付部(82、83)よりも車体幅方向外側に展開され、
前記荷掛け紐部材(101、102)は、前記収納位置に移動した場合には、それぞれの前記荷掛け紐部材取付部(82、83)よりも車体幅方向内側に収納される
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記車載工具(94、95、96、97)は、少なくとも一部が同一径で長手方向に連続する第1の車載工具(94、97)を備え、
前記荷掛け紐部材(101、102)が、前記第1の車載工具(94、97)に引っ掛けられて前記収納位置に保持される
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記第1の車載工具(94、97)は、ドライバー(94)または六角レンチ(97)の少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記車載工具(94、95、96、97)は、長手方向に凹凸を備える第2の車載工具(95、96)を備え、
前記第1の車載工具(94、97)は、左右に配置され、
前記第1の車載工具(94、97)の間には、前記第2の車載工具(95、96)が配置される
ことを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記第2の車載工具(95、96)は、スパナ(95)またはフックレンチ(96)の少なくともいずれかである
ことを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記第2の車載工具(95、96)は、スパナ(95)およびフックレンチ(96)であり、
前記フックレンチ(96)のフック部(96b)は、前記スパナ(95)の前方に配置され、
前記フック部(96b)の車幅方向で占める範囲(A1)と、前記スパナ(95)の車幅方向で占める範囲(A2)とは少なくとも一部が重複する
ことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗り型車両においては、シートの後部に荷物を括り付けるため、リアフレームやシートに、荷掛けフックを設ける技術が知られている。このような荷掛けフックは、使用しない場合にも外観露出していることが多く、引っ掛かったりして邪魔になる虞がある。そこで、荷掛けフックの収納構造に関する技術が提案されている(例えば、非特許文献1、2参照)。非特許文献1、2には、シート底板に支持された荷掛けフックがシートの幅方向に突き出した状態が開示される。非特許文献1、2に記載の車体では、荷掛けフックはシート底板に回動可能に支持されており、シートの幅方向に展開された展開位置と、シートの底板の内面に沿った収容位置と、の間を回動可能に支持される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】CBF190WH PARTS CATALOGUE、本田技研工業株式会社、2015年11月1日、p.66
【非特許文献2】CBF190WH PARTS CATALOGUE、本田技研工業株式会社、2019年4月20日、p.71
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、シートのシート底板は、下方に延びる外周壁部を備えている。このため、非特許文献1、2に記載のように、折り曲げ棒状の荷掛けフックがシート底板に支持される構成では、シート底板の外周壁面に切り欠き形状のフック逃げ部を設け、このフック逃げ部を通じて荷掛けフックが展開位置に保持される。しかしながら、フック逃げ部は外観性に影響を与え易い上に、シート底板の剛性を確保するためにシート底板が重量化し易いという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、シート底板の剛性を確保しながら軽量化を図ることができ、外観性への影響が小さい鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鞍乗り型車両は、シートの裏に荷掛け紐部材が収納される鞍乗り型車両において、前記シートの裏に、少なくとも左右に一対設けられた荷掛け紐部材取付部と、前記荷掛け紐部材取付部のそれぞれに取り付けられた輪形状の荷掛け紐部材と、前記シートの裏に、車体前後方向に長手方向となるように収納された車載工具と、を備え、前記荷掛け紐部材は、前記シートの側部よりも車体幅方向外側に展開した展開位置と、前記シートの側部よりも車体幅方向内側に収納された収納位置と、の間を移動可能に取り付けられ、前記荷掛け紐部材が、前記車載工具に引っ掛けられて前記収納位置に保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
シート底板の剛性を確保しながら軽量化を図ることができ、外観性への影響が小さい鞍乗り型車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
図2】実施の形態に係る車体フレームの斜視図である。
図3】実施の形態に係るシートの斜視図である。
図4】実施の形態に係るシートの底面図である。
図5】実施の形態に係るシート底板の後部を前方から見た斜視図である。
図6】従来技術の説明図である。
図7図6のVII-VII線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
【0010】
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
【0011】
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
【0012】
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
【0013】
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
【0014】
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
【0015】
図2は、実施の形態に係る車体フレーム11の斜視図である。
本実施の形態のフロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から後下方に延びる一本のメインフレーム31と、メインフレーム31の後端部から下方に延びる一本のピボットフレーム32と、ヘッドパイプ18においてメインフレーム31の前端の下方の位置から下方に延びる一本のダウンフレーム33と、ヘッドパイプ18とメインフレーム31とダウンフレーム33との接続部を補強するガセット34と、を備える。
【0016】
リアフレーム20は、メインフレーム31の後部から車体後端部まで延びる左右一対のシートフレーム41と、左右のピボットフレーム32の上下方向中間部からシートフレーム41の後端部まで延びる左右一対のリアサブフレーム42と、左右一対のシートフレーム41の前部を左右方向に接続するリア前部クロスメンバ43と、左右一対のシートフレーム41の後端部を左右方向に接続するリア後部クロスメンバ44と、リア前部クロスメンバ43とリア後部クロスメンバ44との間に形成されたシート係合部45と、を備える。
【0017】
ダウンフレーム33の下端部には、ユニットブラケット35が形成される。ユニットブラケット35は、後方が開放された折り曲げ板状である。ユニットブラケット35には、パワーユニット12が固定される。詳細には、ユニットブラケット35には、車幅方向に延びる軸状の固定具により、パワーユニット12のクランクケース23の前端部が固定される。
ピボットフレーム32の下端部には、ユニットブラケット36(図1参照)が形成される。ユニットブラケット36には、パワーユニット12が固定される。詳細には、ユニットブラケット36には、車幅方向に延びる軸状の固定具により、パワーユニット12のクランクケース23の後端部が固定される。
よって、車体フレーム11では、ダウンフレーム33とピボットフレーム32とが剛性部材の一例としてのパワーユニット12で接続される。ダウンフレーム33とピボットフレーム32との間がパワーユニット12を介して接続されており、本実施の形態の車体フレーム11は、バックボーンフレームである。
【0018】
図1に示すように、車体フレーム11には、車体カバー50が支持される。車体カバー50は、燃料タンク29を覆うタンクカバー51と、タンクカバー51の下方に設けられて車体を左右方向外側から覆う左右一対のセンターカバー52と、センターカバー52の後方でシート17の下方を左右方向外側から覆う左右一対のリアカバー53と、センターカバー52から下方に離間して配置されパワーユニット12の前端部を前方から覆うロアカバー54と、を備える。
【0019】
図3は、実施の形態に係るシート17の斜視図である。
シート17は、前後方向に延びる。シート17は、前端部17aがタンクカバー51の背面に沿って後下がりに傾斜する。また、シート17は、前部17b及び後部17cが水平又はわずかに後上がりに傾斜している。シート17の前部17bには運転者(乗員)が着座可能である。シート17の後部17cには、同乗者(乗員)が着座可能である。また、シート17の後部17cには、荷物を載せて括り付けることも可能である。
【0020】
シート17は、シート17の裏面を構成するシート底板60と、シート底板60に支持されるクッション70と、クッション70を覆う共にシート底板60に固定されるシート表皮80と、を備える。シート17は、リアフレーム20に着脱可能に支持される。
【0021】
図4は、実施の形態に係るシート17の底面図である。なお、図4では、シート底板60以外の部材、部品には、適宜に網点を付して示している。
本実施の形態のシート底板60は、樹脂部品である。シート底板60は、底面視では、前後方向に延びるオーバル状である。シート底板60は、上方に凹んだ浅底の容器状である。すなわち、シート底板60は、上下方向に厚みを有し前後方向に延びる板状の本体部61と、本体部61の外周部から下方に突出する外周壁部62とを有する。
【0022】
シート底板60には、前後左右に延びる複数のリブ60aが形成されている。これにより、シート底板60は適宜に剛性が確保され易くなっている。シート底板60の前端部には、車幅方向中央部に、タンクカバー51に突き当てられる突出部63が形成される。また、シート底板60には、車体フレーム11のシートフレーム41や、リア前部クロスメンバ43、リア後部クロスメンバ44に突き当てられる突き当て部71、72が設けられる。突き当て部71、72は、例えば、ラバーである。突き当て部71、72は、シート17が車体フレーム11に装着された際に車体フレーム11に突き当てられて圧縮される。これにより、シート17の装着時のがたつきが抑制される。
【0023】
シート底板60の前後方向中央部には、タンデムベルト81が固定される。タンデムベルト81は、シート17の上面から、シート17に巻かれるようにシート17の左右を通過してシート17の裏面に配置される。タンデムベルト81の左右両端は、それぞれ、シート底板60に固定される。具体的には、タンデムベルト81の両端は、それぞれ、シート係合ステー74でシート底板60に押さえられた状態でボルト(固定具)75で固定される。
【0024】
シート係合ステー74は、シート底板60から下方に延びて下端が前方に突出する係合部74aを有する。この係合部74aがシートフレーム41のシート係合部45(図2参照)に後方から挿入される。これにより、シート17が前方、上方に移動することが規制され、シート17がリアフレーム20に仮止めされる。
【0025】
シート底板60の後部には、環状に形成されたロック係合部76が設けられる。ロック係合部76は、シート17がリアフレーム20上に配置された場合に、リア後部クロスメンバ44に形成された長孔44a(図2参照)を貫通してリア後部クロスメンバ44の下方に進入する。リア後部クロスメンバ44の下面には、シートロック機構(不図示)が配置されている。このシートロック機構が、貫通したロック係合部76に係合することでシート17がロックされる。すなわち、シート17がシート係合ステー74とロック係合部76とにより、車体フレーム11から離脱不能な状態となる。
【0026】
このとき、シートロック機構に所定の操作をすると解錠される。よって、シート17の後部17cを持ち上げ可能となる。よって、ロック係合部76をリア後部クロスメンバ44よりも上方に移動させて、シート17を後方に移動させることにより、シート係合部45からシート係合ステー74の係合部74aを抜き出し可能になる。すなわち、シート17を車体フレーム11から取り外すことができる。
【0027】
本実施の形態のシート底板60には、種々の車載工具91~97が支持される。すなわち、シート底板60には、種々の車載工具支持部64a、64b、65~69が形成されている。車載工具支持部64a~69は、車載工具91~97の形状に応じた爪形状や差込孔形状などで形成される。車載工具支持部64a~69には、爪形状などが弾性変形し、車載工具91~97がいわば圧入された状態で支持される。
【0028】
シート底板60の前後方向中央部には、複数の前側の車載工具支持部64a、64b、65が形成される。車載工具支持部64a、64b、65は、左側の突き当て部71、72と右側の突き当て部71、72との間に形成される。車載工具支持部64a、64b、65には、フックレンチ96のハンドル91や、差し替えドライバー94の柄92、引張り具93が支持される。特に、ハンドル91や柄92は、長手方向が左右方向となるように支持される。
【0029】
前側の車載工具支持部64a、64b、65の後方には、複数の後側の車載工具支持部66~69が形成される。車載工具支持部66~69は、左側の突き当て部71、72と右側の突き当て部71、72との間に形成される。車載工具支持部66~69には、差し替えドライバー94、スパナ95、フックレンチ96、六角レンチ97が支持される。差し替えドライバー94、スパナ95、フックレンチ96、六角レンチ97は、長手方向が前後方向となるように支持される。
【0030】
ここで、本実施の形態では、これら4つの車載工具94~97のうち、差し替えドライバー(第1の車載工具)94が右端(車幅方向一端、最外端)に配置される。差し替えドライバー94は、長手形状を有する軸状に延びる車載工具である。差し替えドライバー94は、少なくとも一部が径方向の大きさが同一で径方向の大きさが同一の部分が長手方向に連続的に形成される。差し替えドライバー94は、スパナ95やフックレンチ96に比べて断面形状が小さい。すなわち、径が小さい。
【0031】
また、これら4つの車載工具94~97のうち、六角レンチ(第1の車載工具)97が左端(車幅方向他端、最外端)に配置される。六角レンチ97は、長手形状を有する軸状に延びる車載工具である。六角レンチ97は、少なくとも一部が径方向の大きさが同一で径方向の大きさが同一の部分が長手方向に連続的に形成される。六角レンチ97は、その軸状部が略L字状に折り曲げられた形状である。六角レンチ97は、スパナ95やフックレンチ96に比べて断面形状が小さい。すなわち、径が小さい。
六角レンチ97の前端は、差し替えドライバー94の前端とほぼ同じ前後位置になるように支持される。
【0032】
よって、これら4つの車載工具94~97のうち、スパナ(第2の車載工具)95と、フックレンチ(第2の車載工具)96とが、差し替えドライバー94と、六角レンチ97との間に配置される。
【0033】
スパナ95は、長手形状を有する平板状の長手部95aと、長手部95aの一端に形成され長手部95aよりも幅が大きい一端係合部95bと、長手部95aの他端に形成され長手部95aよりも幅が大きい他端係合部95cと、を備える。スパナ95は、厚み方向が上下方向となるように車載工具支持部67に支持される。本実施の形態では、一端係合部95bが差し替えドライバー94の前端とほぼ同じ前後位置になるように支持される。
【0034】
フックレンチ96は、長手形状を有する平板状の長手部96aと、長手部96aの一端に形成されたフック部(係合部)96bと、を有する。フック部96bは、長手部96aよりも幅方向にはみ出す弧状に形成される。フック部96bの前端には、爪部96b1が形成される。フック部96bの後端部には、あご部96b2が形成される。あご部96b2は、長手部96aよりも幅方向に突出した形状である。フックレンチ96は、厚み方向が上下方向となるように車載工具支持部68に支持される。
【0035】
本実施の形態では、フックレンチ96は、長手部96aがロック係合部76の前方に位置する。また、フックレンチ96は、フック部96bのあご部96b2が、スパナ95の一端係合部95bよりも前側に配置される。よって、フック部96bの車幅方向で占める範囲A1と、スパナ95の車幅方向で占める範囲A2とは少なくとも一部が重複する。これにより、車幅方向に凹凸形状を有するスパナ95およびフックレンチ96が、互いの凹凸を埋めあうように配置されており、スパナ95とフックレンチ96とが効率よくシート底板60に配置されている。
【0036】
車載工具支持部64~69の車幅方向外側には、ベルト固定部(荷掛け紐部材取付部)82、83が形成される。ベルト固定部82、83は、車載工具支持部64~69の車幅方向両側に形成される。すなわち、ベルト固定部82、83は、シート底板60に左右に一対形成される。本実施の形態では、ベルト固定部82、83は、タンデムベルト81の固定位置、すなわち、ボルト75の取付位置よりも後方である。また、ベルト固定部82、83は、後側の突き当て部71の前側に形成される。ベルト固定部82、83は、リア後部クロスメンバ44よりも前側に位置する。ベルト固定部82、83は、第1の車載工具94、97の前端とほぼ同じ前後位置に形成される。ベルト固定部82、83には、荷掛けベルト(荷掛け紐部材)101、102が固定される。荷掛けベルト101、102は輪形状を形成するように固定される。
【0037】
本実施の形態の荷掛けベルト101、102は、所定長さの帯状の部材で構成される。荷掛けベルト101、102は、その帯状の部材を折り返して、両端を重ねた状態でリベット(固定具)103、104によりベルト固定部82、83に固定される。これにより、荷掛けベルト101、102は、両端が接続されて閉じた状態となり輪形状を形成する。荷掛けベルト101、102の輪形状の内部には、例えば、シート17の上方に荷物を括り付けるためのロープが通される。本実施の形態では、荷掛けベルト101、102は、車幅方向に沿って延び、シート底板60から車幅方向に食み出た状態でリベット103、104に固定される。なお、荷掛けベルト101、102は、リベット103、104に代えて、ボルトで固定してもよい。
【0038】
図5は、実施の形態に係るシート底板60の後部を前下方から見た斜視図である。なお、図5では、シート底板60以外の部材、部品には、適宜に網点を付して示している。
荷掛けベルト101、102は、折り返した部分、すなわち、リベット103、104から離れた先端部101a、102aが、リベット103、104で固定された部位に対して移動可能である。この荷掛けベルト101、102は、底面視で、シート底板60の外側に露出可能な長さであると共に、反対側に折り曲げた場合、すなわち、リベット103、104を覆うように折り曲げた場合には、車幅方向内側の車載工具94~97のいずれかに届く程度の長さに形成される。荷掛けベルト101、102は、シート17の側部よりも車体幅方向外側に展開した展開位置(図4の実線および図5の二点鎖線参照)と、シート17の側部よりも車体幅方向内側に収納された収納位置(図4の二点鎖線および図5の実線参照)と、の間を移動可能に取り付けられる。本実施の形態では、荷掛けベルト101、102は、収納位置では、先端部101a、102aの内側に第1の車載工具94.97を通すことにより、荷掛けベルト101、102が第1の車載工具94、97に引っ掛かった状態で収納位置に保持される。
【0039】
図6は、従来技術の説明図である。図7は、図6のVII-VII線断面図である。
従来技術のシートB17では、シート底板B60には、荷掛け部材として、折り曲げ金属棒状の荷掛けフックB101、B102を設けていた。この荷掛けフックB101、B102は、シートB17の側方から車体幅方向外側に展開された実線で示す展開位置と、シート底板B60の下方に収納される破線で示す収納位置と、の間を回動可能に支持されていた。ここで、図7の二点鎖線で示すように、荷掛けフックB101をシート底板B60の外周壁部B62を回避するように折り曲げた形状とすると、収納位置において、荷掛けフックB101をシート底板B60に沿わせることができない。すなわち、荷掛けフックB101、B102の収納性が悪化する。このため、シート底板B60の外周壁部B62に、下方から上方に切り欠かれた形状のフック逃げ部B62aを設けることにより、シート底板B60に沿わせることが可能な荷掛けフックB101、B102の形状としていた。
【0040】
しかしながら、フック逃げ部B62aを設けると、フック逃げ部B62aの切り欠き形状により外周壁部B62の剛性を低下させる恐れがある。デザイン上の観点からシートB17の後部の厚さは抑えたいために、後部以外の別の箇所で剛性を確保する必要があり、シート底板B60の重量が増大し易かった。また、フック逃げ部B62aを設けると、シート表皮B80でクッションB70を覆ってシート底板B60に固定する際に、シート表皮80がフック逃げ部B62aで凹んでしまい、見栄えが低下し易かった。
【0041】
すなわち、従来の折り曲げ金属棒状の荷掛けフックB101、B102では、シート底板B60の剛性低下に対応させるために、シートB17の重量増や、フック逃げ部B62aの不連続断面による乗り心地の低下、荷掛けフックB101、B102の収納時にフック逃げ部B62aの外観露出することによって外観性悪化、という課題があった。
【0042】
これに対して、本実施の形態では、荷掛け部材として、柔軟性を有する荷掛けベルト101、102を採用することで、荷掛けベルト101、102を曲げることにより、容易にシート底板60の外周壁部62を越えて展開可能である。したがって、シート底板60の外周壁部62に、荷掛けベルト101、102を通す切り欠き形状を形成する必要がない。このため、シート17の使い勝手と乗り心地を損ない難くすることができる。また、荷掛けベルト101、102が収納位置に保持されていても、切り欠き形状が無いために見栄えをよくすることができる。さらに、シート底板60を、樹脂の使用効率がよい断面形状にし易く、シート17を軽量化できる。したがって、これらに伴い、製造費用も抑制できる。
【0043】
また、荷掛けベルト101,102の収納位置に保持する際に、シート底板60に搭載の車載工具94~97を用いることで、荷掛けベルト101、102の収納専用の部材、形状を設ける必要がない。すなわち、収納専用のための大きな孔が発生することによるシート底板の剛性ダウンや、スライド構造を追加するなどの対応が必要ない。よって、本実施の形態では、簡素な構成でシート底板60の剛性を図りつつ、荷掛けベルト101、102を収納可能になっている。
【0044】
特に、本実施の形態では、荷掛けベルト101,102は、差し替えドライバー94や、六角レンチ97などの比較的小径の軸形状を有する第1の車載工具94、97に引っ掛け可能である。このため、収納位置では、荷掛けベルト101、102の輪形状を大きく広げることなく、荷掛けベルト101、102を第1の車載工具94、97に引っ掛け易くなっており、収納作業が容易になっている。
【0045】
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、シート17の裏に荷掛けベルト101、102が収納される鞍乗り型車両10において、シート17の裏に、少なくとも左右に一対設けられたベルト固定部82、83と、ベルト固定部82、83のそれぞれに取り付けられた輪形状の荷掛けベルト101、102と、シート17の裏に、車体前後方向に長手方向となるように収納された車載工具94、95、96、97と、を備え、荷掛けベルト101、102は、シート17の側部よりも車体幅方向外側に展開した展開位置と、シート17の側部よりも車体幅方向内側に収納された収納位置と、の間を移動可能に取り付けられ、荷掛けベルト101、102が、車載工具94~97に引っ掛けられて収納位置に保持される。
この構成によれば、荷掛けベルト101、102を使用するときには、荷掛けベルト101、102をシート17の裏に沿って幅方向に展開し易く、荷掛けベルト101、102を使用しないときにはシート17の裏に容易に収納できる。また、シート17の裏の車載工具94~97を利用して、荷掛けベルト101、102を収納位置に保持できる。このため、車体カバー50やシート17の裏に、荷掛けベルト101、102を展開位置や収容位置に保持するための専用の切り欠き形状などの細工は必要無い。よって、シート底板60の剛性を確保しながら軽量化を図ることができ、外観性への影響が小さい鞍乗り型車両10を提供することができる。
【0046】
本実施の形態では、ベルト固定部82、83は、それぞれ、車載工具94~97よりも車体幅方向外側に設置され、荷掛けベルト101、102は、展開位置に移動した場合には、先端部101a、102aがそれぞれのベルト固定部82、83よりも車体幅方向外側に展開され、荷掛けベルト101、102は、収納位置に移動した場合には、先端部101a、102aがそれぞれのベルト固定部82、83よりも車体幅方向内側に収納される。
この構成によれば、簡単な構造で、ベルト固定部82、83を中心として、荷掛けベルト101、102を車体幅方向の収納位置と展開位置とに移動させることができる。
【0047】
また、本実施の形態では、車載工具94~97は、少なくとも一部が同一径で長手方向に連続する第1の車載工具94、97を備え、荷掛けベルト101、102が、第1の車載工具94、97に引っ掛けられて収納位置に保持される。
この構成によれば、少なくとも一部が同一径で長手方向に連続する第1の車載工具94、97の形状により、荷掛けベルト101、102を引っ掛け易くできる。
【0048】
また、本実施の形態では、第1の車載工具94、97は、ドライバー94または六角レンチ97の少なくともいずれかである。
この構成によれば、ドライバー94の円柱や六角レンチ97の六角柱などの形状により、荷掛けベルト101、102を引っ掛け易くできる。
【0049】
また、本実施の形態では、車載工具94~97は、長手方向に凹凸を備える第2の車載工具95、96を備え、第1の車載工具94、97は、左右に配置され、第1の車載工具94、97の間には、第2の車載工具95、96が配置される。
この構成によれば、シート17の裏面を有効利用して車載工具94~97を配置できる。
【0050】
また、本実施の形態では、第2の車載工具95、96は、スパナ95またはフックレンチ96の少なくともいずれかである。
この構成によれば、シート17の裏面を有効利用して車載工具94~97を配置できる。
【0051】
また、本実施の形態では、第2の車載工具95、96は、スパナ95およびフックレンチ96であり、フックレンチ96のフック部96bは、スパナ95の前方に配置され、フック部96bの車幅方向で占める範囲A1と、スパナ95の車幅方向で占める範囲A2とは少なくとも一部が重複する。
この構成によれば、フックレンチ96とスパナ95との凹凸形状を互いに埋め合わせるように配置することにより、シート17の裏面を有効利用して車載工具94~97を配置できる。
【0052】
[他の実施の形態]
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
【0053】
上記実施の形態では、荷掛け紐部材として、荷掛けベルト101、102を例示し、ベルト状の構成を例示したが、これに限定されず、紐状の構成でもよい。
【0054】
上記実施の形態では、ベルト固定部82、83は、シート底板60に左右に一対設けられる構成を説明したが、さらに、ベルト固定部を設けて荷掛けベルトをとりつけてもよい。すなわち、荷掛けベルトは、左右に一対設けられていれば、3つ以上設けてもよい。
【0055】
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として、内燃機関としてのエンジンを有する鞍乗り型車両10を例示したが、これに限定されない。例えば、鞍乗り型車両10としては、エンジンを有しない車両、すなわち、電動車両でもよい。よって、上記実施の形態では、車体を駆動するパワーユニット12としてエンジンを例示したが、パワーユニット12としては、駆動用の電動モータを備えるパワーユニットでもよい。また、接続体の一例としてパワーユニットを例示したが、例えば、インホイールモータなどを採用する電動の鞍乗り型車両においては、接続体としては、バッテリを収容するバッテリケースなどでもよい。すなわち、ダウンフレーム33の下端部と、ピボットフレーム32の下端部とには、バッテリケースが固定され、ダウンフレーム33の下端部と、ピボットフレーム32の下端部とが、バッテリケースを介して接続されてもよい。このとき、バッテリケース内の発熱部品としてのバッテリに対して、ロアカバー54により走行風を導くことが可能となり、バッテリを冷却可能である。
【0056】
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として前輪13と後輪15とを有する自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
【0057】
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
【0058】
(構成1)シートの裏に荷掛け紐部材が収納される鞍乗り型車両において、前記シートの裏に、少なくとも左右に一対設けられた荷掛け紐部材取付部と、前記荷掛け紐部材取付部のそれぞれに取り付けられた輪形状の荷掛け紐部材と、前記シートの裏に、車体前後方向に長手方向となるように収納された車載工具と、を備え、前記荷掛け紐部材は、前記シートの側部よりも車体幅方向外側に展開した展開位置と、前記シートの側部よりも車体幅方向内側に収納された収納位置と、の間を移動可能に取り付けられ、前記荷掛け紐部材が、前記車載工具に引っ掛けられて前記収納位置に保持されることを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、荷掛け紐部材を使用するときには、荷掛け紐部材をシートの裏に沿って幅方向に展開し易く、荷掛け紐部材を使用しないときにはシートの裏に容易に収納できる。また、シートの裏の車載工具を利用して、荷掛け紐部材を収納位置に保持できる。このため、車体カバーやシートの裏に、荷掛け紐部材を展開位置や収容位置に保持するための専用の切り欠き形状などの細工は必要無い。よって、シート底板の剛性を確保しながら軽量化を図ることができ、外観性への影響が小さい鞍乗り型車両を提供することができる。
【0059】
(構成2)前記荷掛け紐部材取付部は、それぞれ、前記車載工具よりも車体幅方向外側に設置され、前記荷掛け紐部材は、前記展開位置に移動した場合には、それぞれの前記荷掛け紐部材取付部よりも車体幅方向外側に展開され、前記荷掛け紐部材は、前記収納位置に移動した場合には、それぞれの前記荷掛け紐部材取付部よりも車体幅方向内側に収納されることを特徴とする構成1に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、簡単な構造で、荷掛け紐部材取付部を中心として、荷掛け紐部材を車体幅方向の収納位置と展開位置とに移動させることができる。
【0060】
(構成3)前記車載工具は、少なくとも一部が同一径で長手方向に連続する第1の車載工具を備え、前記荷掛け紐部材が、前記第1の車載工具に引っ掛けられて前記収納位置に保持されることを特徴とする構成1又は2に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、少なくとも一部が同一径で長手方向に連続する第1の車載工具の形状により、荷掛け紐部材を引っ掛け易くできる。
【0061】
(構成4)前記第1の車載工具は、ドライバーまたは六角レンチの少なくともいずれかであることを特徴とする構成3に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ドライバーの円柱や六角レンチの六角柱などの形状により、荷掛け紐部材を引っ掛け易くできる。
【0062】
(構成5)前記車載工具は、長手方向に凹凸を備える第2の車載工具を備え、前記第1の車載工具は、左右に配置され、前記第1の車載工具の間には、前記第2の車載工具が配置されることを特徴とする構成3または4に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、シートの裏面を有効利用して車載工具を配置できる。
【0063】
(構成6)前記第2の車載工具は、スパナまたはフックレンチの少なくともいずれかであることを特徴とする構成5に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、シートの裏面を有効利用して車載工具を配置できる。
【0064】
(構成7)前記第2の車載工具は、スパナおよびフックレンチであり、前記フックレンチのフック部は、前記スパナの前方に配置され、前記フック部の車幅方向で占める範囲と、前記スパナの車幅方向で占める範囲とは少なくとも一部が重複することを特徴とする構成6に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、フックレンチとスパナとの凹凸形状を互いに埋め合わせるように配置することにより、シートの裏面を有効利用して車載工具を配置できる。
【符号の説明】
【0065】
10 鞍乗り型車両
17 シート
82 ベルト固定部(荷掛け紐部材取付部)
83 ベルト固定部(荷掛け紐部材取付部)
94 差し替えドライバー(ドライバー、第1の車載工具、車載工具)
95 スパナ(第2の車載工具、車載工具)
96 フックレンチ(第2の車載工具、車載工具)
96b フック部
97 六角レンチ(第1の車載工具、車載工具)
101 荷掛けベルト(荷掛け紐部材)
102 荷掛けベルト(荷掛け紐部材)
A1 範囲
A2 範囲
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7