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特開2025-16235表示制御装置、操作表示装置および表示制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016235
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】表示制御装置、操作表示装置および表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20250124BHJP
   G06F 3/0483 20130101ALI20250124BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0483
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119375
(22)【出願日】2023-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】317014747
【氏名又は名称】シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 裕史
(72)【発明者】
【氏名】志賀 洋二
(72)【発明者】
【氏名】森本 健詞
(72)【発明者】
【氏名】関口 満治
(72)【発明者】
【氏名】趙 鉉宇
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 直樹
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA25
5E555BA01
5E555BA14
5E555BA37
5E555BA45
5E555BB01
5E555BB14
5E555BB37
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB41
5E555CC03
5E555DB24
5E555DB43
5E555DC21
5E555DC52
5E555DD07
5E555EA04
5E555EA08
5E555EA14
5E555EA16
5E555EA26
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】画面の切り替えのために用意しておくページを選定する。
【解決手段】操作表示装置(1)は、ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である最前面タブ(T1)に表示させるように表示パネル(16)を制御するブラウザ部(5)を備える。ブラウザ部(5)は、最前面タブ(T1)に表示されているページから切り替え可能なページである切替候補ページを、当該切替候補ページを特定する、検索ワードリストL1における検索ワードにより少なくとも1つ特定する特定部(52)と、特定部により特定される切替候補ページを、最前面タブ(T1)の背面のページ領域として少なくとも1つ設けられる背面タブ(T2)に描画する描画部(53)と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である第1ページ領域に表示させるように表示装置を制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記第1ページ領域に表示されている前記画面から切り替え可能な画面である切替候補画面を、当該切替候補画面を特定する画面特定情報により少なくとも1つ特定する特定部と、
前記特定部により特定される前記切替候補画面を、前記第1ページ領域の背面の前記ページ領域として少なくとも1つ設けられる第2ページ領域に描画する描画部と、を備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記第1ページ領域に画面を表示させる場合に、前記画面特定情報に基づいて前記切替候補画面を取得するための取得情報を設定し、
前記描画部は、前記取得情報により取得した前記切替候補画面を前記第2ページ領域に描画する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記描画部は、前記切替候補画面を優先度の高い順に前記第2ページ領域に描画する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記第2ページ領域への前記切替候補画面の描画に使用されるメモリをさらに備え、
前記特定部は、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成し、
前記描画部は、前記リストにおける前記取得情報の各々に付与された優先度が高い順に前記切替候補画面の描画を行い、1つの前記切替候補画面の描画が行われるごとに前記メモリの使用容量を所定の上限値と比較し、前記使用容量が前記上限値を超えると描画を停止する、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第2ページ領域への前記切替候補画面の描画に使用されるメモリをさらに備え、
前記特定部は、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成し、
前記描画部は、前記メモリの使用容量が所定の上限値を超える場合、過去の前記リストには存在するが最新の前記リストに存在しない前記取得情報に対応する前記切替候補画面が描画された前記第2ページ領域を削除する一方、前記使用容量が前記上限値以下である場合、前記切替候補画面が描画された前記第2ページ領域を削除しない、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成するとともに、以前に作成された前記リストがあるか否かを判定し、
前記描画部は、以前に作成された前記リストがあると判定された場合、以前に作成された前記リストおよび新たに作成された前記リストの前記取得情報を比較し、以前に作成された前記リストには存在するが、新たに作成された前記リストに存在しない前記取得情報により特定される前記切替候補画面が描画されている前記第2ページ領域を削除する、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記描画部は、所定条件を満たす場合に前記切替候補画面の描画を行わず、前記所定条件を満たさない場合に前記切替候補画面の描画を行う、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記切替候補画面を指定する操作を受け入れる操作部をさらに備え、
前記特定部は、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成し、
前記制御部は、前記操作部により受け入れられる操作で指定される前記切替候補画面に対応する領域特定情報が前記リストに含まれている場合、当該切替候補画面が描画されている前記第2ページ領域を前記第1ページ領域と切り替える切替部を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
請求項8に記載の表示制御装置と、
前記表示制御装置により制御される表示装置と、を備える、操作表示装置。
【請求項10】
ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である第1ページ領域に表示させるように表示装置を制御する表示制御方法であって、
前記第1ページ領域に表示されている前記画面から切り替え可能な画面である切替候補画面を、当該切替候補画面を特定する画面特定情報により少なくとも1つ特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定される前記切替候補画面を、前記第1ページ領域の背面の前記ページ領域として少なくとも1つ設けられる第2ページ領域に描画する描画ステップと、を含む、表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用意されている画面を表示装置に表示させる表示制御装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラウザ機能を有する表示機器は、ユーザの操作に応じて複数のWebページを切り替えて最前面に表示することができる。例えば、特許文献1には、表示されているハイパーテキスト文書Aに設定されているリンクにより指定されるファイルを取得し、当該ファイルに基づいて、別のページを表タブに隠れて裏に存在させる裏タブを生成する携帯端末が記載されている。当該携帯端末は、ユーザのキー操作により、表示されている表タブのハイパーテキスト文書Aから裏タブのハイパーテキスト文書Bに表示を切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-242842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の携帯端末は、裏タブに存在させるハイパーテキスト文書を、上記のリンクにより指定されるファイルとして取得するため、所望のハイパーテキスト文書を選定することができない。
【0005】
本発明の一態様は、画面の切り替えのために用意しておくページを選定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示制御装置は、ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である第1ページ領域に表示させるように表示装置を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記第1ページ領域に表示されている前記画面から切り替え可能な画面である切替候補画面を、当該切替候補画面を特定する画面特定情報により少なくとも1つ特定する特定部と、前記特定部により特定される前記切替候補画面を、前記第1ページ領域の背面の前記ページ領域として少なくとも1つ設けられる第2ページ領域に描画する描画部と、を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示制御方法は、ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である第1ページ領域に表示させるように表示装置を制御する表示制御方法であって、前記第1ページ領域に表示されている前記画面から切り替え可能な画面である切替候補画面を、当該切替候補画面を特定する画面特定情報により少なくとも1つ特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定される前記切替候補画面を、前記第1ページ領域の背面の前記ページ領域として少なくとも1つ設けられる第2ページ領域に描画する描画ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、画面の切り替えのために用意しておくページを選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態1,2に係る操作表示システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態1に係る操作表示システムの機能的構成を示すブロック図である。
図3】上記操作表示装置のブラウザ部による、表示される可能性のある切替候補ページを予め背面タブに描画しておく処理の手順を示すフローチャートである。
図4】上記操作表示装置が検索ワードリストに基づいてIDリストを作成する手順を説明するための図である。
図5】上記ブラウザ部によるページ切り替えの処理の手順を示すフローチャートである。
図6】ページ切替を説明するための図である。
図7】本発明の実施形態2に係る操作表示システムの機能的構成を示すブロック図である。
図8図7に示す操作表示装置のブラウザ部による、表示される可能性のある切替候補ページを予め背面タブに描画しておく処理の手順を示すフローチャートである。
図9図7に示す操作表示装置が検索ワードリストに基づいてIDリストを作成する手順を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、詳細に説明する。
【0011】
〈操作表示システムのハードウェア構成〉
図1は、実施形態1に係る操作表示システム101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、操作表示システム101は、操作表示装置1と、サーバ装置2と、制御機器3とを備えている。操作表示装置1およびサーバ装置2は、通信を相互に行なうことができるように、インターネットなどのネットワーク4に接続されている。
【0013】
まず、操作表示装置1のハードウェア構成について説明する。
【0014】
操作表示装置1は、専用のOS(Operating System)を実装した組み込み機器である。操作表示装置1は、制御機器3についての操作を行うとともに、制御機器3の状態を表示するためのWebページ(画面)を表示するブラウザ機能を備えることにより、HMI(Human Machine Interface)機能を実現する専用機である。操作表示装置1は、工場などの厳しい環境に適合するように、防塵性、防滴性、耐振動性などを高めたコンピュータである。
【0015】
操作表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、メインメモリ12と、ROM(Read Only Memory)13と、表示メモリ14(メモリ)と、タッチパネル15(操作部)と、表示パネル16(表示装置)と、ネットワーク通信部17とを備えている。
【0016】
なお、操作表示装置1は、汎用のOSを実装したパネルコンピュータのような機器であってもよい。
【0017】
CPU11は、操作表示装置1のブラウザ機能を実現するためのブラウザプログラムを実行する処理装置である。具体的には、CPU11は、指示通知処理、ページ取得処理などを行う。指示通知処理は、ブラウザプログラムの実行に際して、タッチパネル15への操作に応じた指示内容をサーバ装置2に通知する処理である。ページ取得処理は、後述する切替候補ページを表示メモリ14において描画するときに、Webページのデータ(ページデータ)をサーバ装置2から取得する処理である。ページデータは、HTML(HyperText Markup Language)ファイルとして構成されている。
【0018】
Webページは、各種のオブジェクトを含む画面である。オブジェクトは、制御機器3に接続されている入出力機器の状態を表示するとともに、タッチパネル15への操作を受け付けるために設けられている。オブジェクトとしては、ランプ部品、データ表示器部品、スイッチ部品などの各種の部品画像が用意されている。Webページは、オブジェクトを含むことにより、HMI機能を実現するHMI画面の役割を果たす。
【0019】
なお、以降の説明では、Webページを単に「ページ」と称する。また、ページについては、操作表示装置1のユーザにとって、表示パネル16の表示面に表示される上記の画面として見えることから、必要に応じて「画面」と称する。
【0020】
メインメモリ12は、操作表示装置1における主記憶装置を構成するメモリであり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成される。ROM13は、OSの他、操作表示装置1の起動時およびリセット時に実行されるBIOS(Basic Input Output System)などの、操作表示装置1の動作に不可欠なプログラムを記憶している。
【0021】
表示メモリ14は、表示パネル16に表示されるページを構成するページデータを後述するブラウザ部5(図2参照)が画素単位で展開するVRAM(Video RAM)である。なお、表示メモリ14に高速動作が要求されない場合は、メインメモリ12の一部に表示メモリ14に代わる領域を設けてもよい。
【0022】
タッチパネル15は、表示パネル16に表示されたページ上でのタッチ操作を受け入れて、タッチ操作信号を入力信号として出力する。タッチパネル15は、表示パネル16上に配置されているが、表示パネル16内に組み込まれていてもよい。
【0023】
表示パネル16は、ページデータに基づいたページを表示する表示装置である。表示パネル16としては、液晶表示パネル、EL(Electro-Luminescence)表示パネルなどの平板型表示パネルが用いられる。表示パネル16は、操作表示装置1の外装を形成する筐体に組み込まれるが、当該筐体と別体に構成されていてもよい。
【0024】
ネットワーク通信部17は、ネットワーク4を介して行われるネットワーク通信の機能を有している。
【0025】
続いて、サーバ装置2のハードウェア構成について説明する。
【0026】
サーバ装置2は、汎用のOS(Operating System)を実装したコンピュータによって構成されており、制御機器3と通信可能に接続されている。サーバ装置2は、指示機能、更新機能などを有している。指示機能は、操作表示装置1から通知される上述した指示内容に基づいて、制御機器3に対して制御指示を与える機能である。更新機能は、制御機器3から取得した後述する入力機器の状態に関するデータに基づいて、入力機器の状態をページデータにおいて更新する機能である。
【0027】
サーバ装置2は、CPU(Central Processing Unit)21と、メインメモリ22と、ROM(Read Only Memory)23と、補助記憶装置24と、ネットワーク通信部25、インタフェース部26とを備えている。
【0028】
CPU21は、OSの管理下でWebサーバプログラムを実行する処理装置である。具体的には、CPU21は、Webサーバプログラムの実行に際して、補助記憶装置24、ネットワーク通信部25、インタフェース部26などから各種のデータを受け取り、当該データに対して所定の処理を施す。また、CPU21は、その処理の結果を、ネットワーク通信部25、インタフェース部26などに出力する。
【0029】
メインメモリ22は、サーバ装置2における主記憶装置を構成するメモリであり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成される。ROM23は、OSの他、サーバ装置2の起動時およびリセット時に実行されるBIOS(Basic Input Output System)などの、サーバ装置2の動作に不可欠なプログラムを記憶している。
【0030】
補助記憶装置24は、サーバ装置2が保持すべき各種のデータ、特にページデータPDなどを記憶するために設けられている。補助記憶装置24は、HHD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などによって構成されている。
【0031】
ネットワーク通信部25は、ネットワーク4を介して行われるネットワーク通信の機能を有している。
【0032】
インタフェース部26は、制御機器3と通信可能に接続するための接続部である。インタフェース部26は、シリアルインターフェース、LAN(Local Area Network)などの各種のインタフェースを適宜装備している。
【0033】
制御機器3は、PLC(Programmable Logic Controller)、温度コントローラ、モータコントローラなどの制御を行う機器であり、通信機能を備えている。制御機器3は、図示しない入出力機器との間でデータの授受を行なう。入出力機器としては、センサ、スイッチのような入力機器、およびアクチュエータ、モータ、リレー、電磁弁、表示器のような出力機器が用いられる。制御機器3は、入出力機器の状態を記憶するためのメモリとしてデバイスメモリを有している。
【0034】
〈操作表示システムの機能的構成〉
図2は、操作表示システム101の機能的構成を示すブロック図である。
【0035】
まず、操作表示装置1の機能的構成について説明する。
【0036】
図2に示すように、操作表示装置1はブラウザ部5(制御部)を備えている。ブラウザ部5は、CPU11がブラウザプログラムを実行することにより実現される機能の部分である。ブラウザ部5は、設定部51と、特定部52と、描画部53と、操作処理部54(切替部)とを有している。
【0037】
ブラウザ部5は、表示メモリ14において、重なり合う複数のタブにページを描画して、ブラウザ機能によってページを最前のページ領域である最前面タブT1(第1ページ領域)に表示させるように表示パネル16を制御する。最前面タブT1の背面には、少なくとも1つの背面のページ領域である背面タブT2(第2ページ領域)が設けられる。操作表示装置1は、ブラウザ部5を備えることにより、表示パネル16を制御する表示制御装置として機能する。
【0038】
設定部51は、ページ特定情報(画面特定情報)を設定する。ページ特定情報は、最前面タブT1に表示されているページから切り替え可能なページである切替候補ページ(切替候補画面)を特定するための情報である。設定部51は、ページ特定情報としての検索ワードをまとめた検索ワードリストL1をページごとに設定する。
【0039】
検索ワードリストL1は、ページ切り替え(画面切り替え)を操作するためのオブジェクトを設定するワードの少なくとも一部が検索ワード(キーワード)として構成されているリストである。上記のオブジェクトは、例えば画面切替スイッチであり、サーバ装置2に用意されたページデータPDに記述されている。上記のオブジェクトには、切替候補ページのページデータPDの所在を示すリンクが設定されている。
【0040】
検索ワードリストL1は、操作表示装置1を使用するユーザまたはページデータPDを作成する業者によって作成される。また、設定部51は、検索ワードリストL1の作成の下準備として、ページデータPDを予め読み込んで、当該ページデータPDから候補となる検索ワードを抽出してもよい。
【0041】
なお、設定部51は、検索ワードリストL1の設定に代えて、ページデータPDにおける上記のリンクを検索ワードとして抽出することにより、検索ワードリストL1を作成してもよい。リンクの冒頭には、“http:”または“https:”が記載されているので、設定部51は、それらを検索ワードとする。これにより、検索ワードリストL1の作成を自動的に行うことができる。あるいは、設定部51は、過去に表示されたページのリンクまたはキーワードを抽出し、それらに基づいて検索ワードリストL1を作成してもよい。
【0042】
図4に示す例では、「pageX.html(X=1,2,3,‥)」がリンクを示している。当該リンクについては、上記の“http:”または“https:”が省略されている。これは、後述する図9に示す例についても同じである。
【0043】
特定部52は、切替候補ページをページ特定情報により少なくとも1つ特定する。具体的には、特定部52は、最前面タブT1にページを表示させる場合に、検索ワードリストL1に登録されている検索ワードに基づいて切替候補ページを取得するための取得情報をIDリストL2に設定し、当該取得情報により切替候補ページを特定する。取得情報は、例えば、ページデータPDのリンクである。特定部52は、当該取得情報と、切替候補ページを描画しておく背面タブT2を特定するタブID(領域特定情報)とを対応付けることによりIDリストL2(リスト)を作成する。
【0044】
特定部52は、描画部53が、表示メモリ14に背面タブT2を生成し、サーバ装置2からページデータPDを取得して表示メモリ14に読み込んだ後に、生成された背面タブT2に対応するタブIDを登録する。読み込みの完了後にタブIDを登録することにより、IDリストL2にタブIDが登録されていることを、読み込みが完了していることの判断に利用することができる。
【0045】
あるいは、特定部52は、描画部53が表示メモリ14に背面タブT2を生成するときに、生成した背面タブT2に対応するタブIDを登録してもよい。あるいは、特定部52は、予めIDリストL2にタブIDを登録して、リンクと対応付けてもよい。
【0046】
なお、以降の説明では、特定部52が、描画部53によるページデータPDの読み込みの完了後にIDリストL2にタブIDを登録することを前提とする。
【0047】
描画部53は、表示メモリ14に背面タブT2を生成し、生成した背面タブT2に、特定部52により特定される切替候補ページを描画する。具体的には、描画部53は、IDリストL2に登録されている取得情報(リンク)に基づいて、サーバ装置2からページデータPDを取得し、当該ページデータPDに基づいて、表示メモリ14に生成した背面タブT2にページを描画する。
【0048】
描画部53は、所定条件を満たす場合に切替候補ページの描画を行わず、当該所定条件を満たさない場合に切替候補ページの描画を行う。所定条件としては、時間的条件、表示内容条件、変動的条件などが挙げられる。
【0049】
時間的条件としては、例えば、ページデータPDの読み込み時間についての条件が挙げられる。切替候補ページのページデータPDのサイズに応じて、当該ページデータPDを表示メモリ14に読み込む時間が異なる。このため、読み込み時間が所定時間を超えるという条件を満たして、操作表示装置1が切替候補ページの描画と並行して行っている他の処理に影響が及ぶ可能性が高い場合、描画部53は、読み込みを停止して描画を行わない。一方、読み込み時間が所定時間以下である上記の条件を満たさない場合、描画部53は、読み込みおよび描画を行う。このような読み込み時間の条件は、ページデータPDに関わらず設定されるが、ページデータPDごとに設定されてもよい。
【0050】
表示内容条件としては、ページに特定のオブジェクトが配置されていることが挙げられる。この条件としては、ページに重要なデータをリアルタイムで表示するオブジェクトが配置されていること、ページにモーメンタリースイッチの部品が配置されていることなどが挙げられる。ページに重要なデータをリアルタイムで表示するオブジェクトが配置されている場合、当該データを見ることができる者を制限する必要がある。ページにモーメンタリースイッチの部品が配置されている場合、不用意にモーメンタリースイッチが操作されると重大事態を招く可能性がある。
【0051】
ページにこのような特定のオブジェクトが配置されているという条件を満たす場合、描画部53は、読み込みを停止して描画を行わず、当該条件を満たさない場合、描画部53は、読み込みおよび描画を行う。上記の条件を満たして描画が行われない場合、上記のようなページを見て操作することが許可された者がパスワードの入力などにより、描画を実行するようにしてもよい。
【0052】
変動的条件としては、CPU11の負荷率などの変動要素に関する条件が挙げられる。CPU11の負荷率が高い場合、CPU11が描画部53の描画処理よりも優先的に行う処理に影響を及ぼす可能性が高い。このため、CPU11の負荷率が所定値以上であるという条件を満たす場合、描画部53は、読み込みを停止して描画を行わず、当該条件を満たさない場合、描画部53は、読み込みおよび描画を行う。
【0053】
上記のような各種の条件の設定は、検索ワードを設定するときに操作表示装置1のシステム設計者によって行われる。また、当該条件の設定は、操作表示装置1の稼働時において、ブラウザ部5の動作設定としてユーザによって行われてもよい。
【0054】
操作処理部54は、切り替えて表示させるページに対応するリンクが、特定部52により作成されたIDリストL2に登録されている場合、タブの切り替えを行う。具体的には、操作処理部54は、表示メモリ14において、背面タブT2に描画されている切替候補ページのうち、切替候補ページが描画されている少なくとも1つの背面タブT2を、最前面タブT1と切り替える。切り替えられる背面タブT2は、タッチパネル15により受け入れられるタッチ操作で指定される切替候補ページが描画されている。操作処理部54は、表示メモリ14において最前面タブT1と切り替えた背面タブT2に描画されているページを表示パネル16に表示させる。
【0055】
操作処理部54は、切り替えて表示させるページに対応するタブIDが、特定部52により作成されたIDリストL2に登録されていない場合、タッチ操作に応じて、サーバ装置2から該当するページデータPDを取得する。操作処理部54は、取得したページデータPDに基づいて、切り替えるページを表示パネル16に表示させる。
【0056】
操作処理部54は、表示パネル16に表示されているページ上でユーザにより行われるタッチパネル15の操作に応じて制御機器3への制御指示が与えられると、当該制御指示をサーバ装置2へ通知する。また、操作処理部54は、サーバ装置2から更新されたページデータPDを受けると、当該ページデータPDに基づいてページを表示パネル16に表示させる。
【0057】
続いて、サーバ装置2の機能的構成について説明する。
【0058】
サーバ装置2は、Webサーバ部7と、HMI制御部8とを有している。
【0059】
Webサーバ部7は、操作表示装置1の描画部53の取得情報に基づくページデータPDの要求に応じて、補助記憶装置24に保存されているページデータPDから該当するページデータPDを取得して操作表示装置1に送信する処理を行う。また、Webサーバ部7は、操作表示装置1の操作処理部54からの制御指示を受けると、当該制御指示をHMI制御部8に伝達する。また、Webサーバ部7は、HMI制御部8から取得した制御機器3からの更新データに基づいて、補助記憶装置24における、当該データに対応するページデータPDの内容を書き替えて、更新された当該ページデータPDを操作表示装置1に送信する処理を行う。
【0060】
HMI制御部8は、上記の制御指示に基づいて、インタフェース部26を介して、デバイスメモリの内容の書き替えを制御機器3に指示する。HMI制御部8は、制御機器3から定期的に送信される、デバイスメモリの内容が更新された上記の更新データを取得して、Webサーバ部7に転送する。
【0061】
〈背面タブへの描画処理〉
図3は、操作表示装置1のブラウザ部5による、表示される可能性のある切替候補ページを予め背面タブT2に描画しておく処理の手順(表示制御方法)を示すフローチャートである。図4は、操作表示装置1が検索ワードリストL1に基づいてIDリストL2を作成する手順を説明するための図である。
【0062】
まず、図3に示すように、特定部52は、最前面タブT1にページを表示させるために、表示メモリ14により、ページデータPDが読み込まれたか否かを判定する(ステップS1)。ここで、表示メモリ14によるページデータPDの読み込みは、最前面タブT1のページデータPDを画面データとして読み込むことである。最前面タブT1についてのページデータPDの読み込みが終了していない段階で後述するタブの切替処理が行われると、最前面タブT1にページを表示する処理が遅くなる。したがって、表示メモリ14は、最前面タブT1についてのページデータPDをまず読み込む。そして、ステップS1において、特定部52は、その読み込みが行われたことを判定する。
【0063】
なお、ここで表示メモリ14により読み込まれるページデータPDは、HTML形式のデータであってもよいし、ページを構成する表示データであってもよい。
【0064】
特定部52は、ステップS1において、ページデータPDが読み込まれたと判定しなかった場合(NO)、当該判定を継続する。また、特定部52は、ステップS1において、ページデータPDが読み込まれたと判定すると(YES)、検索ワードリストL1に基づいてIDリストL2の作成を準備する(ステップS2)。
【0065】
図4に示すように、特定部52は、IDリストL2の作成において、検索ワードリストL1に登録されている検索ワードを、読み込まれたページデータPD(HTMLファイル)から検索する。ステップS2において、特定部52は、検索の結果、ページデータPDにおいてページをジャンプするためのアンカーリンクのタグである「a hrefタグ」により指定されるリンクを抽出して、IDリストL2に書き込む。この時点では、まだ、背面タブT2のタブIDがIDリストL2に登録されていない。
【0066】
図4に示す例では、特定部52は、“画面切り替えSW?”という検索ワードについてワイルドカードである“?”に基づいて、HTMLファイルのURLから3つの文字列を抽出する。特定部52は、抽出した当該文字列に含まれるリンクである“page1.html”および“page2.html”をIDリストL2に登録する。
【0067】
次いで、特定部52は、以前のページ切替処理で作成されたIDリストL2があるか否かを判定する(ステップS3)。以前に何度か背面タブT2への描画処理が行われている場合、その描画処理ごとにIDリストL2が作成されている。このような場合、特定部52は、該当するIDリストL2があると判定する(YES)。この場合、描画部53は、最前面タブT1に現在表示されているページ以外で、以前のIDリストL2には存在するが、新たなIDリストL2には存在しないページの背面タブT2を全て削除する(ステップS4)。当該ページは切り替えられるページとは関係がないため、当該ページの背面タブT2を削除することが好ましい。
【0068】
描画部53は、ステップS3において、例えば、作成途中のIDリストL2に登録されているリンクの文字列(例えば“page1”)を、すでに作成されたIDリストL2におけるリンクの文字列と比較する。両者の文字列が一致しない場合、描画部53は、すでに作成されたIDリストL2において該当する文字列に対応する背面タブT2を削除する。また、両者の文字列が一致する場合、描画部53は、すでに作成されたIDリストL2において該当する文字列に対応する背面タブT2を削除しない。
【0069】
そして、描画部53は、表示メモリ14において背面タブT2を生成する(ステップS5)。さらに、描画部53は、IDリストL2に登録されているリンクに基づいて、生成された背面タブT2について必要なページデータPDをサーバ装置2のWebサーバ部7に要求する(ステップS6)。ステップS5において、描画部53Aは、特定部52に、読み出すべきページデータPDを問い合わせると、特定部52が、検索ワードリストL1の検索ワードに対応するリンクに基づいて切替候補のページデータPDを特定する(特定ステップ)。描画部53は、特定されたページデータPDを要求し、その要求に応じてサーバ装置2から送信されたページデータPDを取得して表示メモリ14に読み込む(ステップS7)。
【0070】
ページデータPDの読み込みが完了すると、特定部52は、生成された背面タブT2についてのタブIDをIDリストL2に登録するとともに、当該タブIDをリンクと対応付ける(ステップS8)。このようにして、特定部52は、IDリストL2の作成を進めていく。
【0071】
そして、描画部53は、取得したページデータPDに基づいて、背面タブT2にページを描画する(ステップS9,描画ステップ)。描画部53は、ページの描画において、取得したページデータPDに対応するタブIDをIDリストL2から取得して、当該タブIDの背面タブT2にページを描画する。
【0072】
その後、描画部53は、IDリストL2に挙げられた全てのタブIDの背面タブT2に描画が行われた否かを判定する(ステップS10)。描画部53は、ステップS9において、IDリストL2に挙げられた全てのタブIDの背面タブに描画が行われたと判定すると(YES)、処理を終える一方、そのように判定しなかった場合(NO)、処理をステップS6に移行する。また、特定部52は、ステップS3において、以前のページ切替処理で作成されたIDリストL2がないと判定すると(NO)、処理をステップS5に移行する。このように、描画部53は、背面タブT2を生成して、その背面タブT2にページを描画するという一連の処理を、1つのページごとに行う。
【0073】
〈タブの切替処理〉
図5は、ブラウザ部5によるページ切り替えの処理の手順を示すフローチャートである。図6は、ページ切替を説明するための図である。
【0074】
図5に示すように、操作処理部54は、ページを切り替えるタッチ操作がタッチパネル15に対して行われると、切り替えて表示させるページに対応するタブIDがIDリストに登録されているか否かを判定する(ステップS11)。操作処理部54は、ステップS11において、当該ページに対応するタブIDがIDリストに登録されていると判定すると(YES)、タッチ操作を無効にして、タブIDに対応する背面タブT2のページを最前面に切り替えて(ステップS12)、処理を終える。
【0075】
また、操作処理部54は、ステップS11において、上記ページに対応するタブIDがIDリストに登録されていないと判定すると(NO)、タッチ操作に応じてページを切り替えて(ステップS13)、処理を終える。操作処理部54は、タッチ操作されたオブジェクトに設定されたリンクによって指定されるファイル名のページデータPDをサーバ装置2に要求する。操作処理部54は、その要求に応じてサーバ装置2から提供されたページデータPDに基づいて、ページを表示パネル16に表示させる。
【0076】
なお、上述したように、特定部52が予めIDリストL2にタブIDを登録する場合、IDリストL2には、特定部52により、ページデータPDの読み込み完了を示すフラグが設けられる。この場合、操作処理部54は、当該フラグがONしていることを確認して、タブの切り替えを行うが、当該フラグがONしていなければ、タブの切り替えを行わない。
【0077】
例えば、図6に示すように、最前面タブT1に、ページPが描画されており、背面タブT21~T23に、それぞれ、「画面A」、「画面B」、「画面C」という名称のページP1~P3(切替候補画面)が描画されているとする。ページPは、スイッチSW1~SW3をオブジェクトとして含んでいる。スイッチSW1は、「画面A」に切り替えるためのスイッチ部品である。スイッチSW2は、「画面B」に切り替えるためのスイッチ部品である。スイッチSW3は、「画面C」に切り替えるためのスイッチ部品である。
【0078】
なお、図6において、理解しやすいように背面タブT1,T21~T23には、上部に突出するタブ部が設けられている。ただし、実使用上においてはこのタブ部は表示されない場合がある。
【0079】
ここで、ページPにおいて、スイッチSW1がタッチ操作された場合、ページP1に対応するタブIDがIDリストL2に登録されていると、操作処理部54は、背面タブT21を最前面タブT1と切り替える。これにより、背面タブT21が新たな最前面タブT1となる。
【0080】
また、ページPにおいて、スイッチSW1がタッチ操作された場合、仮に、ページP1に対応するタブIDがIDリストL2に登録されていないと、操作処理部54は、タッチ操作に応じて、ページP1のページデータPDをサーバ装置2から取得する。操作処理部54は、取得したページデータPDを最前面タブT1にページP1として描画して、描画されたページP1を表示パネル16の有効表示領域Rに表示させる。
【0081】
〈実施形態の効果〉
操作表示装置1のブラウザ部5は、特定部52と、描画部53とを有している。特定部52は、検索ワードリストL1の検索ワードに基づいて作成したIDリストL2のリンクにより、最前面タブT1に表示されているページから切り替え可能な切替候補ページを少なくとも1つ特定する。描画部53は、特定されたページを背面タブT2に描画する。これにより、背面タブT2に描画される切替候補ページを、検索ワードリストL1を設定することで選定することができる。
【0082】
特定部52は、IDリストL2においてリンクを設定する機能を有する。これにより、最前面タブT1にページを表示させるごとに、リンクが自動的に設定される。そして、生成された背面タブT2に、IDリストL2のリンクに基づいて取得されたページデータPDに基づいて、切替候補ページが描画されていく。予め検索ワードリストL1を設定しておけば、検索ワードリストL1に基づいて設定されたリンクにより、背面タブT2に切替候補ページを準備することができる。
【0083】
特定部52は、以前のページ切替処理で作成されたIDリストL2があるか否かを判定する。以前にIDリストL2が作成されている場合、描画部53は、最前面タブT1に現在表示されているページ以外で、以前のIDリストL2には存在するが、新たなIDリストL2には存在しないリンクに対応するページが描画されている背面タブT2を全て削除する。
【0084】
これにより、切り替えられるページとは関係がないページの背面タブT2が削除される。それゆえ、不要な背面タブT2により表示メモリ14の使用容量が減少することを回避できる。したがって、表示メモリ14を有効に活用することができる。
【0085】
描画部53は、所定条件を満たす場合に切替候補ページの描画を行わず、当該所定条件を満たさない場合に切替候補ページの描画を行う。これにより、描画を行うと不都合が生じるような場合などに予め所定条件を設けておけば、当該不都合を回避することができる。所定条件としては、上述したように、各種の条件を設定することができる。それゆえ、多様な不都合に対応することができる。
【0086】
操作表示装置1のブラウザ部5は、操作処理部54を有している。操作処理部54は、タッチパネル15に受け入れられたタッチ操作で指定される切替候補ページに対応するタブIDがIDリストL2に含まれている場合、当該切替候補ページが描画されている背面タブT2を最前面タブT1と切り替える。これにより、選定された切替候補ページのうち、所望の切替候補ページを背面タブT2から最前面タブT1に切り替えて表示することができる。
【0087】
操作表示装置1は、表示パネル16と、表示パネル16へのページの表示を制御するブラウザ部5とを備える。これにより、操作表示装置1において、所望のページを切替候補ページとして選定して、選定した切替候補ページから選択した1つを、表示されているページと切り替えることができる。これは、後述する実施形態2の操作表示装置1A(図7参照)についても同じである。
【0088】
〈操作表示装置の構成形態〉
ブラウザ部5は、CPU11およびメインメモリ12の利用率が高い。このため、操作表示装置1を組み込み機器として構成する場合、OSの処理をブラウザ部5の動作に限定することが望ましい。したがって、組み込み機器としての操作表示装置1は、ブラウザ専用端末として機能する。これは、後述する実施形態2についても同じである。
【0089】
なお、HMI制御部8は、本実施形態において、サーバ装置2に設けられているが、操作表示装置1に設けられてもよい。ただし、HMI制御部8が操作表示装置1に設けられる場合、操作表示装置1のパフォーマンスが低下する。このため、HMI制御部8は、操作表示装置1ではなく、サーバ装置2に設けられることが好ましい。これは、後述する実施形態2についても同じである。
【0090】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、詳細に説明する。なお、本実施形態において、実施形態1における構成要素と同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記して、その説明を省略する。
【0091】
〈操作表示システムの構成〉
図1は、実施形態1に係る操作表示システム102のハードウェア構成を示すブロック図である。図7は、実施形態2に係る操作表示システム102の機能的構成を示すブロック図である。
【0092】
図1に示すように、操作表示システム102は、操作表示装置1Aと、サーバ装置2と、制御機器3とを備えている。図2に示すように、操作表示装置1Aは、実施形態1の操作表示システム101における操作表示装置1のブラウザ部5に代えて、ブラウザ部5Aを有するとともに、リソース管理部6を有している。
【0093】
ブラウザ部5Aは、ブラウザ部5と同じく、設定部51と、操作処理部54とを有しているが、ブラウザ部5の特定部52および描画部53に代えて、それぞれ特定部52Aおよび描画部53Aを有している。また、設定部51が管理している検索ワードリストL1においては、各検索ワードに優先度が付与されていてもよい。操作表示装置1Aは、ブラウザ部5Aを備えることにより、表示パネル16を制御する表示制御装置として機能する。
【0094】
特定部52Aは、特定部52と同じ機能を備える他、表示履歴Hを管理する。表示履歴Hは、最前面タブT1におけるページの表示の履歴である。特定部52Aは、例えば、IDリストL2から取得した、当該ページのページデータPDのリンクを、当該ページの表示の日付と対応付けて表示履歴Hを作成する。特定部52Aは、IDリストL2に登録されているファイル名について、所定期間における表示履歴Hから、日付の新しい順に高い優先度を付与する。あるいは、特定部52Aは、IDリストL2に登録されているファイル名について、検索ワードリストL1において各検索ワードに付与された優先度にしたがって優先度を付与する。
【0095】
リソース管理部6は、操作表示装置1Aにおいて実行されている各処理について、時々刻々と変化する表示メモリ14の使用状況を表示メモリ14の使用容量として管理する。リソース管理部6は、OSの機能として提供される。
【0096】
なお、メインメモリ12の一部を表示メモリ14として利用するUMA(Unified Memory Architecture)のような共有メモリ構成を操作表示装置1に適用してもよい。このような構成では、メインメモリ12において表示メモリ14を構成する表示メモリ領域の使用容量が増加すると、CPU11がアプリケーションプログラムを実行するなどのために使用するメインメモリ12の容量が不足する。この場合、リソース管理部6は、メインメモリ12における表示メモリ領域の使用容量を管理する。
【0097】
描画部53Aは、切替候補ページを優先度の高い順に背面タブT2に描画する。例えば、描画部53Aは、表示履歴Hに基づいて、切替候補ページの各々に付与された優先度の高い順に、切替候補ページを背面タブT2に描画する。あるいは、描画部53Aは、検索ワードリストL1における検索ワードの各々に付与された優先度の高い順に、切替候補ページを背面タブT2に描画する。
【0098】
描画部53Aは、リソース管理部6で管理されている、最前面タブT1へのページの表示、および背面タブT2への切替候補ページの表示に使用される表示メモリ14の使用容量をモニタする。描画部53Aは、表示メモリ14の使用容量が所定の上限値を超える場合、IDリストL2における切替候補ページ(リンク)の各々に付与された優先度が所定優先度より低い切替候補ページの描画を行わない。
【0099】
上記の優先度は、例えば、IDリストL2の最上段に記載された切替候補ページの優先度が最も高く、降順に優先度が低下していく。優先度の付与については、この例に限定されない。
【0100】
描画部53Aは、表示メモリ14の使用容量が所定の上限値を超える場合、過去のIDリストL2には存在するが最新のIDリストL2に存在しない切替候補ページが描画された背面タブT2を削除する。また、描画部53Aは、表示メモリ14の使用容量が上限値以下である場合、切替候補ページが描画された背面タブT2を削除しない。ここでの表示メモリ14の使用容量は、最前面タブT1へのページの表示、および背面タブT2への切替候補ページの表示に使用されるメインメモリ12の使用容量である。
【0101】
〈背面タブへの描画処理〉
図8は、操作表示装置1Aのブラウザ部5Aによる、表示される可能性のある切替候補ページを予め背面タブT2に描画しておく処理の手順(表示制御方法)を示すフローチャートである。図9は、操作表示装置1Aが検索ワードリストL1に基づいてIDリストL2を作成する手順を説明するための図である。
【0102】
まず、図8に示すように、特定部52Aは、ステップS21,S22において、それぞれ、図3に示す特定部52が行うステップS1,S2と同じ処理を行う。
【0103】
次いで、特定部52Aは、IDリストL2に登録されているページが表示履歴Hにあるか否かを判定する(ステップS23)。特定部52Aは、ステップS23において、IDリストL2に登録されているページが表示履歴Hにあると判定すると(YES)、IDリストL2において当該ページの順位を日付の新しい順に入れ替える(ステップS24)。特定部52Aは、ステップS24の処理において、表示履歴Hにおける表示の日付が新しいほどページほど優先度が高いと判断して、IDリストL2におけるファイル名の順位をそれぞれの日付の新しい順に並び替える。IDリストL2において、ファイル名は、日付が新しいほど上位に位置する。
【0104】
続いて、描画部53Aは、IDリストL2におけるリンク(切替候補ページ)の各々に付与された優先度の高い順に表示メモリ14において背面タブT2を生成する(ステップS25)。さらに、描画部53Aは、IDリストL2に登録されているリンクに基づいて、生成された背面タブT2について必要なページデータPDをサーバ装置2のWebサーバ部7に要求する(ステップS26)。その要求に応じてサーバ装置2から送信されたページデータPDを取得して表示メモリ14に読み込む(ステップS27)。
【0105】
ページデータPDの読み込みが完了すると、特定部52Aは、生成された背面タブT2についてのタブIDをIDリストL2に登録するとともに、当該タブIDをリンクと対応付ける(ステップS28)。このようにして、描画部53Aは、IDリストL2の作成を進めていく。描画部53Aは、取得したページデータPDに基づいて、背面タブT2にページを描画する(ステップS29)。これにより、優先度の高い順にページが描画される。
【0106】
そして、描画部53Aは、全ての切替候補ページを背面タブT2に作成したか否かを判定する(ステップS30)。描画部53Aは、ステップS30において、全ての切替候補ページを背面タブT2に作成していないと判定すると(NO)、表示メモリ14の使用容量が上限値を超えたか否かを判定する(ステップS31)。描画部53Aは、ステップS30において、全ての切替候補ページを背面タブT2に作成したと判定すると(YES)、処理を終える。また、描画部53Aは、ステップS31において、表示メモリ14の使用容量が上限値を超えたと判定すると(YES)、処理を終えて、描画を停止する。
【0107】
なお、描画部53Aは、ステップS31において、表示メモリ14の使用容量が上限値を超えたと判定すると(YES)、IDリストL2を参照して、IDリストL2に存在しない古いページの背面タブT2を削除してもよい。この場合、描画部53Aは、表示メモリ14の使用容量が上限値を超えたと判定しないと、IDリストL2に存在しない古いページの背面タブT2を削除しない。
【0108】
特定部52Aは、ステップS23において、IDリストL2に登録されているページが表示履歴Hにないと判定すると(NO)、処理をステップS25に移行する。描画部53Aは、ステップS31において、表示メモリ14の使用容量が上限値を超えていないと判定すると(NO)、処理をステップS25に移行して、次に優先度の高い背面タブT2を生成し、その背面タブT2にページを描画するという一連の処理を行う。このように、描画部53Aは、優先度の高い順に背面タブT2を生成して、その背面タブT2にページを描画してから表示メモリ14の使用容量が上限値を超えたか否かの判定をするという一連の処理を、1つのページごとに行う。
【0109】
上記の処理において、特定部52Aは、ステップS23,S24の処理に代えて、検索ワードリストL1における検索ワードに優先度にしたがって、IDリストL2におけるページの順位を入れ替えてもよい。
【0110】
例えば、図9に示すように、検索ワードリストL1に登録されている検索ワードの検索ワードの優先度が“履歴表示SW03”、“グラフ表示SW??”、“画面切り替えSW?”の順に設定されているとする。特定部52Aは、IDリストL2の作成において、実施形態1において特定部52がIDリストL2を作成するのと同じ処理でIDリストL2を作成する。ただし、特定部52Aは、ファイル名と、背面タブT2のタブIDとを対応付けた後、ファイル名の順位を検索ワードの優先度にしたがって入れ替える。
【0111】
図9に示す例では、特定部52Aは、HTMLファイルの検索順、すなわち、ファイル名“page1.html”、“page1.htm2”、“page1.htm4”、“page1.htm5”の順に、ファイル名とタブIDとを対応付ける。対応付けが完了すると、特定部52Aは、図9に示すように、IDリストL2において、検索ワードの優先度にしたがって、ファイル名の順位を入れ替える。特定部52Aは、具体的に、ファイル名“page1.htm5”、“page1.htm4”、“page1.htm1”、“page1.htm2”の順に、ファイル名の順位を入れ替える。
【0112】
〈実施形態の効果〉
操作表示装置1Aのブラウザ部5Aは、特定部52Aと、描画部53Aとを有している。描画部53Aは、画面特定ページの各々に付与された優先度の高い順に、切替候補ページを背面タブT2に描画する。これにより、予め画面特定ページの各々に優先度を付与しておくことで、切替候補ページが優先度の高い順に描画されていく。それゆえ、多数の切替候補ページを描画する場合、表示メモリ14の使用容量が増大するために、切替候補ページの描画を中断せざるを得ない状態になっても、優先度の高い切替候補ページの描画を実行する可能性を高めることができる。
【0113】
描画部53Aは、IDリストL2における切替候補ページの各々に付与された優先度が高い順に切替候補ページの描画を行い、1つの切替候補ページの描画が行われるごとに上述した表示メモリ14の使用容量を所定の上限値と比較する。表示メモリ14の使用容量が所定の上限値を超える場合、描画部53Aは、切替候補ページの描画を停止する。これにより、当該切替候補ページが描画される場合の表示メモリ14の使用容量を削減することができる。したがって、表示メモリ14を有効に利用することができる。
【0114】
描画部53Aは、上述した表示メモリ14の使用容量が所定の上限値を超える場合、過去のIDリストL2には存在するが最新のIDリストL2に存在しない切替候補ページが描画された前記第2ページ領域を削除する。一方、描画部53Aは、上記の使用容量が上限値以下である場合、切替候補ページが描画された背面タブT2を削除しない。これにより、表示メモリ14の使用容量が上限値を超える場合には、不要となった過去に描画された背面タブT2が削除される。これにより、表示メモリ14の使用容量を削減することができる。したがって、表示メモリ14の使用容量を有効に利用することができる。
【0115】
〔ソフトウェアによる実現例〕
操作表示装置1,1A(以下、単に装置と呼ぶ)の機能は、装置を動作させるためのプログラムであって、装置をブラウザ部5,5Aに含まれる各部として機能させるためのプログラムにより実現することができる。このため、装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つのCPU11と少なくとも1つのメインメモリ12を有している。このCPU11とメインメモリ12とにより上記プログラムを実行することで、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0116】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0117】
また、ブラウザ部5,5Aの一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、ブラウザ部5,5Aとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。
【0118】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示制御装置は、ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である第1ページ領域に表示させるように表示装置を制御する制御部を備え、前記制御部が、前記第1ページ領域に表示されている前記画面から切り替え可能な画面である切替候補画面を、当該切替候補画面を特定する画面特定情報により少なくとも1つ特定する特定部と、前記特定部により特定される前記切替候補画面を、前記第1ページ領域の背面の前記ページ領域として少なくとも1つ設けられる第2ページ領域に描画する描画部と、を備える。
【0119】
上記の構成によれば、切替候補画面が画面特定情報により特定される。これにより、第2ページ領域に描画される切替候補画面を選定することができる。
【0120】
本発明の態様2に係る表示制御装置は、態様1において、前記特定部が、前記第1ページ領域に画面を表示させる場合に、前記画面特定情報に基づいて前記切替候補画面を取得するための取得情報を設定し、前記描画部が、前記取得情報により取得した前記切替候補画面を前記第2ページ領域に描画してもよい。
【0121】
上記の構成によれば、第1ページ領域に画面を表示させるごとに取得情報が自動的に設定され、第2ページ領域に、取得情報に基づいて取得された切替候補画面が描画されていく。これにより、予め取得情報を設定しておけば、当該取得情報により、第2ページ領域に切替候補画面を準備することができる。
【0122】
本発明の態様3に係る表示制御装置は、態様1または2において、前記描画部が、前記切替候補画面を優先度の高い順に前記切替候補画面を前記第2ページ領域に描画してもよい。例えば、前記描画部は、過去に前記第1ページ領域に表示された画面の表示履歴に基づいて、前記切替候補画面の各々に付与された優先度の高い順に、前記切替候補画面を前記第2ページ領域に描画してもよい。あるいは、前記描画部は、前記画面特定情報の各々に付与された優先度の高い順に、前記切替候補画面を前記第2ページ領域に描画してもよい。
【0123】
上記の構成によれば、例えば、表示履歴により、表示される頻度の高い画面を、優先的に第2ページ領域に表示することができる。また、予め画面特定情報の各々に優先度を付与しておくことで、切替候補画面が優先度の高い順に描画されていく。これにより、多数の切替候補画面を描画する場合、メモリの使用容量が増大するために、切替候補画面の描画を中断せざるを得ない状態になっても、優先度の高い切替候補画面の描画を実行する可能性を高めることができる。
【0124】
本発明の態様4に係る表示制御装置は、態様2において、前記第2ページ領域への前記切替候補画面の描画に使用されるメモリをさらに備え、前記特定部が、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成し、前記描画部が、前記リストにおける前記切替候補画面の各々に付与された優先度が高い順に前記切替候補画面の描画を行い、1つの前記切替候補画面の描画が行われるごとに前記メモリの使用容量を所定の上限値と比較し、前記使用容量が前記上限値を超えると描画を停止してもよい。
【0125】
上記の構成によれば、メモリの使用容量が上限値を超える場合には、切替候補画面の描画が停止される。これにより、当該切替候補画面が描画される場合のメモリの使用容量を削減することができる。したがって、メモリを有効に利用することができる。
【0126】
本発明の態様5に係る表示制御装置は、態様2において、前記第2ページ領域への前記切替候補画面の描画に使用されるメモリをさらに備え、前記特定部が、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成し、前記描画部が、前記メモリの使用容量が所定の上限値を超える場合、過去の前記リストには存在するが最新の前記リストに存在しない前記取得情報に対応する前記切替候補画面が描画された前記第2ページ領域を削除する一方、前記使用容量が前記上限値以下である場合、前記切替候補画面が描画された前記第2ページ領域を削除しなくてもよい。
【0127】
上記の構成によれば、メモリの使用容量が上限値を超える場合には、不要となった過去に描画された第2ページ領域が削除される。これにより、上記のメモリの使用容量を削減することができる。したがって、メモリを有効に利用することができる。
【0128】
本発明の態様6に係る表示制御装置は、態様2において、前記特定部が、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成するとともに、以前に作成された前記リストがあるか否かを判定し、前記描画部が、以前に作成された前記リストがあると判定された場合、以前に作成された前記リストおよび新たに作成された前記リストの前記取得情報を比較し、以前に作成された前記リストには存在するが、新たに作成された前記リストに存在しない前記取得情報により特定される前記切替候補画面が描画されている前記第2ページ領域を削除してもよい。
【0129】
上記の構成によれば、切り替えられる画面とは関係がない切替候補画面が描画されている第2ページ領域が削除される。それゆえ、不要な第2ページ領域により第2ページ領域を表示するためのメモリの使用容量が減少することを回避できる。したがって、当該メモリを有効に活用することができる。
【0130】
本発明の態様7に係る表示制御装置は、態様1から6のいずれかにおいて、所定条件を満たす場合に前記切替候補画面の描画を行わず、前記所定条件を満たさない場合に前記切替候補画面の描画を行ってもよい。
【0131】
上記の構成によれば、描画を行うと不都合が生じるような場合などに予め所定条件を設けておけば、当該不都合を回避することができる。
【0132】
本発明の態様8に係る表示制御装置は、態様1から7のいずれかにおいて、前記切替候補画面を指定する操作を受け入れる操作部をさらに備え、前記特定部が、前記切替候補画面に対応する取得情報のリストを作成し、前記制御部が、前記操作部により受け入れられる操作で指定される前記切替候補画面に対応する領域特定情報が前記リストに含まれている場合、当該切替候補画面が描画されている前記第2ページ領域を前記第1ページ領域と切り替える切替部を有していてもよい。
【0133】
上記の構成によれば、選定された切替候補画面のうち、所望の切替候補画面を第2ページ領域から第1ページ領域に切り替えて表示することができる。
【0134】
本発明の態様9に係る操作表示装置は、請求項8に記載の表示制御装置と、前記表示制御装置により制御される表示装置と、を備える。
【0135】
上記の構成によれば、操作表示装置において、所望の画面を切替候補画面として選定して、選定した切替候補画面から選択した1つを、表示されている画面と切り替えることができる。
【0136】
本発明の態様10に係る表示制御方法は、ブラウザ機能によって画面を最前面のページ領域である第1ページ領域に表示させるように表示装置を制御する表示制御方法であって、前記第1ページ領域に表示されている前記画面から切り替え可能な画面である切替候補画面を、当該切替候補画面を特定する画面特定情報により少なくとも1つ特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定される前記切替候補画面を、前記第1ページ領域の背面の前記ページ領域として少なくとも1つ設けられる第2ページ領域に描画する描画ステップと、を含む。
【0137】
上記の方法によれば、態様1に係る表示制御装置と同じく、第2ページ領域に描画される切替候補画面を選定することができる。
【0138】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0139】
1,1A 操作表示装置(表示制御装置)
5 ブラウザ部(制御部)
14 表示メモリ(メモリ)
15 タッチパネル(操作部)
16 表示パネル(表示装置)
52,52A 特定部
53,53A 描画部
54,54A 操作処理部(切替部)
L1 検索ワードリスト(画面特定情報)
L2 IDリスト(リスト)
P1~P3 ページ(切替候補画面)
T1 最前面タブ(第1ページ領域)
T2,T21~T23 背面タブ(第2ページ領域)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9