(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016264
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/163 20240101AFI20250124BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119418
(22)【出願日】2023-07-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】519169823
【氏名又は名称】株式会社estie
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】束原 悠吾
(72)【発明者】
【氏名】岩成 達哉
(72)【発明者】
【氏名】勝田 良介
(72)【発明者】
【氏名】荒井 謙
(72)【発明者】
【氏名】山中 雄大
(72)【発明者】
【氏名】橋本 明広
(72)【発明者】
【氏名】山田 清生
(72)【発明者】
【氏名】松本 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 謙弘
(72)【発明者】
【氏名】河村 陽介
(72)【発明者】
【氏名】岩島 呂帆
(72)【発明者】
【氏名】平山 涼也
(72)【発明者】
【氏名】吉原 興宙
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC29
5L050CC29
(57)【要約】
【課題】物件の所有者または管理者が、物件情報を、紹介者に対し、適切に提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報が、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力する
情報処理方法。
【請求項2】
同一の前記物件についての前記物件情報を前記提供者及び前記第三者の両方から取得した場合、前記提供者から取得した前記物件情報のみを出力する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記提案リストに、予め登録された前記紹介者の紹介者固有情報を付加して出力する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記物件情報には前記提供者に関する提供者情報が含まれ、
前記物件情報から前記提供者情報を除外して前記提供者に出力する
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが生成された旨の通知を出力する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記通知に、前記提案リストを取得することが可能なアクセス情報を含める
請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記提供者から、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが出力された前記紹介者に対するメッセージを取得し、
取得した前記メッセージを前記紹介者に出力する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記提供者から取得した前記物件情報と、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報との各項目における比較結果を出力する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項11】
各項目における、前記提供者から取得した前記物件情報の、他の前記物件情報に対する優位点または劣位点を特定し、
特定した前記優位点または前記劣位点を出力する
請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記検索条件に対応しない前記物件情報のうち、前記提案リストに既に含まれている前記物件情報と類似度が高い前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記物件情報は複数の項目を含み、
含まれる前記項目数が所定数以上である前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記物件情報は複数の項目を含み、
含まれる前記項目に基づいて前記物件情報の優先度を決定し、
前記優先度に応じて前記提案リストに含まれる前記物件情報の表示方法を決定する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記項目ごとに重みを付与し、前記項目数及び前記項目ごとに付与された前記重みに基づいて前記優先度を決定する
請求項14に記載の情報処理方法。
【請求項16】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力する
処理部
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、賃貸不動産に関する情報を管理するシステムが提案されている。例えば、特許文献1に記載の賃貸不動産情報管理システムは、複数の賃貸不動産に関する情報を管理し前記各賃貸不動産に関与する複数の関係者をユーザとして前記情報を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の賃貸不動産情報管理システムは、賃貸用途のオフィス、店舗等の商業用不動産(物件)の所有者または管理者が、物件に関する情報(物件情報)を、不動産賃貸の仲介業者等の紹介者に対し、適切に提供できていない問題点があった。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、物件の所有者または管理者が、物件情報を、紹介者に対し、適切に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、前記提供者または第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力する処理部を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法にあっては、物件の所有者または管理者が、物件情報を、紹介者に対し、適切に提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】物件情報管理システムの構成例を示す説明図である。
【
図3】物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図4】紹介者DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図5】提案リストDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図6】物件情報入力画面の一例を示す説明図である。
【
図7】紹介者端末における物件検索画面の一例を示す説明図である。
【
図8】紹介者端末における検索結果画面の一例を示す説明図である。
【
図9】紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図10】提供者端末における通知画面の一例を示す説明図である。
【
図11】提供者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図12】提供者端末におけるメッセージ送信画面の一例を示す説明図である。
【
図13】物件情報登録処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】通知処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】実施形態2に係る提供者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図17】実施形態2に係る通知処理の一例を示すフローチャートである。
【
図18】実施形態3に係る物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図19】実施形態3に係る紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図20】実施形態3に係る提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図21】実施形態4に係るサーバの構成例を示す説ブロック図である。
【
図22】実施形態4に係る物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図23】優先度DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図24】実施形態4に係る紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図25】実施形態4に係る提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、物件情報管理システムSの構成例を示す説明図である。本実施形態では、賃貸不動産物件(物件)に関する物件情報が登録されているデータベース(後述の物件情報DB141)から、取得した検索条件に対応する物件情報を抽出し、抽出した物件情報が含まれる提案リストを生成する物件情報管理システムSについて説明する。物件情報管理システムSは、情報処理装置1、システム端末2、提供者端末3、及び紹介者端末4を含む。各装置は、インターネット等のネットワークNを介して通信接続されている。
【0012】
情報処理装置1は、情報処理装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータである。本実施の形態では情報処理装置1がサーバコンピュータであるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。本実施の形態においてサーバ1は、不動産物件(物件)の取引の関係者向けに、賃貸候補となる物件に関する物件情報のデータベースへの登録、及び該データベースから物件情報を検索可能な文献情報管理サービスを提供する。詳しくは後述するように、サーバ1はシステム端末2または提供者端末3から取得した物件情報を物件情報DBに登録する。また、サーバ1は、紹介者端末4から物件の検索条件を取得し、取得した検索条件に対応する物件情報を抽出して、抽出した物件情報を紹介者端末4に出力する。なお、サーバ1が実行する処理の一部または全部は、システム端末2、提供者端末3、または紹介者端末4によって実行されてもよい。また、サーバ1は、システム端末2、提供者端末3、または紹介者端末4が実行する処理の一部または全部を実行するものであってもよい。
【0013】
システム端末2は、物件情報管理システムSを運用する運用者が使用する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。システム端末2は、運用者による物件情報の入力を受け付け、入力された物件情報をサーバ1に出力する。本実施形態において運用者は第三者に該当する(第三者は、所有者又は管理者を基準としている)。運用者は、例えば物件の所有者または管理者(提供者)から受信したメールまたは取得した営業資料などに記載されている物件情報をシステム端末2に入力し、サーバ1へ送信する。
【0014】
提供者端末3は、物件の所有者または管理者(提供者)が使用する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。提供者端末3は、提供者による物件情報の入力を受け付け、入力された物件情報をサーバ1に出力する。提供者は、自身が所有または管理する物件の物件情報を提供者端末3に入力し、サーバ1へ送信する。
【0015】
紹介者端末4は、物件の借用を希望する顧客(物件の借主)に物件の紹介を行う紹介者が使用する端末である、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。紹介者端末4は、紹介者による、顧客が希望する物件情報を抽出するための検索条件の入力を受け付け、入力された検索条件をサーバ1に出力する。また、紹介者端末4は、抽出された物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストをサーバ1から取得し、取得した提案リストを表示する。本実施形態において、紹介者は例えば、不動産賃貸の仲介業者、ブローカー等である。
【0016】
図2はサーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、及び補助記憶部14を備える。
【0017】
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。
【0018】
補助記憶部14は、大容量メモリ、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1(プログラム製品)、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、物件情報DB141、紹介者DB142、及び提案リストDB143を記憶している。物件情報DB141は、システム端末2または提供者端末3から取得した物件情報を格納するデータベースである。紹介者DB142は、紹介者の固有情報を格納するデータベースである。提案リストDB143は、検索条件に基づいて抽出された物件情報のうち、紹介者が選択した物件情報が含まれる提案リストに関する情報を格納するデータベースである。
【0019】
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであっても良く、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0020】
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。また、サーバ1は、CD(Compact Disk)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の可搬型記憶媒体1aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体1aからプログラムP1を読み取って実行するようにしても良い。
【0021】
図3は、物件情報DB141のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。物件情報DB141は、物件ID列、提供者ID列、提供者名列、識別情報列、名称列、住所列、広さ列、階数列、及び賃料列を含む。物件ID列は、各物件を識別するための物件IDを記憶している。提供者ID列は、物件の提供者を識別するための提供者IDを記憶している。提供者名列は、提供者IDに対応する提供者名を記憶している。識別情報列は、物件情報を取得した方法の種別を記憶している。物件情報が、提供者端末3から取得された情報である場合、識別情報列には「一次」が格納される。物件情報がシステム端末2から取得されたものである場合、識別情報には「二次」が格納される。すなわち、サーバ1が提供者端末3から取得した物件情報は一次情報であり、システム端末2から取得した物件情報は二次情報である。名称列、住所列、広さ列、階数列、及び賃料列は、それぞれ、物件IDと対応付けて物件の名称、物件の住所、物件の広さ(床面積)、物件の所在階数、及び物件の賃料を記憶している。物件情報DB141の各列に記憶されている情報は、物件情報の項目に該当する。なお、物件情報DBは、サーバ1が物件情報を取得した年月日を記憶する年月日列などを含んでもよい。
【0022】
図4は、紹介者DB142のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。紹介者DB142は、紹介者ID列、紹介者名列、及び紹介者マーク列を含む。紹介者ID列には、紹介者を識別するための紹介者IDを記憶している。紹介者名列は、紹介者IDに対応する紹介者名を記憶している。紹介者マーク列は、紹介者のロゴマークを記憶している。
【0023】
図5は、提案リストDB143のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。提案リストDB143は、作成日列、紹介者ID列、提案リストID列、物件ID列、及び提供者ID列を含む。作成日列は、提案リストの作成日を記憶している。提案リストID列は、提案リストを識別するための提案リストIDを記憶している。紹介者ID列には、検索条件を入力し、提案リストに含める物件情報を選択した紹介者の紹介者IDを記憶している。物件ID列は、提案リストに物件情報が含まれる物件の物件IDを記憶している。なお、本実施形態において提案リストには複数の物件を含めることが可能であるため、物件ID列には複数の物件IDが記憶され得る。提供者ID列は、物件IDに列に記憶される物件IDに対応する、物件の提供者の提供者IDを記憶している。
【0024】
図6は、物件情報入力画面の一例を示す説明図である。物件情報入力画面は、システム端末2または提供者端末3に表示される。システム端末2または提供者端末3は、物件情報入力画面において、提供者ID、提供者名、物件の名称、物件の住所、物件の広さ、物件の所在階数、及び物件の賃料の入力を受け付ける。また、物件情報入力画面にはサーバ1への物件情報の送信を指示するための機能ボタン(送信ボタン)が表示され、送信ボタンが選択された場合、システム端末2または提供者端末3は入力された物件情報をサーバ1に送信(出力)する。なお、物件情報入力画面がシステム端末2に表示される場合において、提供者IDは入力されなくてもよく、この場合、サーバ1において提供者名に対応する提供者IDが割り当てられる。また、提供者端末3において物件情報入力画面が表示される場合、提供者ID及び提供者名は、提供者端末3が予め記憶している情報が自動入力されてもよい。
【0025】
図7は、紹介者端末4における物件検索画面の一例を示す説明図である。物件検索画面において、紹介者端末4は、顧客が希望する物件の物件情報を物件情報DB141から抽出するための検索条件の入力を受け付ける。物件検索画面において入力される検索条件は、例えば、物件の住所エリア、物件の広さ、物件の所在階数、及び賃料を含む。住所エリアについては、顧客が希望する物件が位置する市町村区、または最寄駅に基づいて定められるエリア名等の入力がなされる。物件の広さ、物件の所在階数、及び賃料については、顧客が希望する物件の各条件の範囲(下限値及び上限値)の入力がなされる。また、紹介者端末4は、物件検索画面において識別情報による絞り込みの選択を受け付ける。物件検索画面において「すべての物件情報」が選択された場合、上述した検索条件に合致するすべての物件情報が抽出される。「一次情報のみ」が選択された場合、上述した検索条件に合致し、物件情報DB141の識別情報列に「一次」が格納されている物件情報のみが抽出される。加えて、物件検索画面においては、物件情報の検索を指示する機能ボタン(検索ボタン)が表示される。検索ボタンが選択された場合、紹介者端末4は入力された検索条件をサーバ1に送信(出力)する。検索条件を受信したサーバ1は、物件情報DB141から、受信した検索条件に対応する物件情報を抽出する。
【0026】
サーバ1は、住所が検索条件に係る住所エリアに含まれ、広さ、所在階数、及び賃料がそれぞれ検索条件の物件の広さの範囲、物件の所在階数の範囲、及び賃料の範囲内にある物件情報を検索条件に対応する物件情報を抽出し、抽出した物件情報を紹介者端末4に送信(出力)する。
【0027】
図8は、紹介者端末4における検索結果画面の一例を示す説明図である。検索結果画面において、紹介者端末4は、物件情報DB141から抽出され、サーバ1から出力された(受信した)物件情報を表示する。各物件情報には、サーバ1から出力された、物件情報が提供者端末3から取得した一次情報であるか、またはシステム端末2から取得した二次情報であるかを示す識別情報が示される。なお、物件情報DB141に同じ物件に関する一次情報及び二次情報が記憶されている場合、サーバ1は、該物件の一次情報である物件情報のみを紹介者端末4に出力する。また、紹介者端末4は、物件情報ごとに提案リストに含めるためのチェックボックスを表示する。チェックボックスにチェックが入力された場合、該当する物件情報は提案リストに含められる。また、紹介者端末4は、検索結果画面において提案リストの作成を指示するための機能ボタン(提案リストボタン)。提案リストボタンが選択された場合、紹介者端末4は、チェックボックスにチェックが入れられた物件情報の物件ID、及び予め記憶している紹介者の紹介者IDをサーバ1に送信(出力)する。物件ID及び紹介者IDを受信したサーバ1は、受信した物件IDの物件情報を含む提案リストを作成する。
【0028】
図9は、紹介者端末4における提案リスト画面の一例を示す説明図である。提案リスト画面において、紹介者端末4は、サーバ1が送信(出力)した提案リストを表示する。提案リストには、検索結果画面において選択された(チェックが入れられた)物件の物件情報が記載される。すなわち、提案リストには、検索条件に対応して抽出された物件情報のうち少なくとも一部が含まれる。なお、物件情報のうち、識別情報は提案リストに記載されなくてもよい。また、提案リストには、紹介者端末4から送信された紹介者IDに基づき、紹介者DB142を参照して特定された紹介者固有情報(紹介者名及び紹介者ロゴマーク)が付加されている。さらに、提案リストには、提案リストを識別するために割り当てられた提案リストIDが付加されている。提案リストは、紹介者端末4において表示されることによって、紹介者及び顧客に提示される。なお、提案リストは印刷されてもよく、紙媒体によって紹介者及び顧客に提示されてもよい。また、本実施形態においてはサーバ1の制御部11が提案リストを作成するが、提案リストは紹介者端末4によって作成されてもよい。この場合、紹介者端末4は作成した提案リストをサーバ1に送信する。
【0029】
図10は、提供者端末3における通知画面の一例を示す説明図である。サーバ1は、提案リストを作成し、作成した提案リストの情報を提案リストDB143に登録した場合、登録された提案リストに含まれる物件の提供者の提供者端末3に通知を送信(出力)する。通知を受信(取得)した提供者端末3は、通知画面において、通知を受信した日時、登録された提案リストの提案リストID、及び提案リストに含まれる物件の物件名が表示される。また、通知画面には、提供者端末3において提案リスト画面の表示を指示する機能ボタン(提案リスト表示ボタン)が表示される。提案リストボタンが選択されると、提供者端末3は、サーバ1から提案リストを取得することが可能である。すなわち、提案リストボタンは、提案リストを取得することが可能なアクセス情報として表示される。
【0030】
図11は、提供者端末3における提案リスト画面の一例を示す説明図である。通知画面において提案リストボタンが選択されると、提供者端末3は、要求する提案リストの提案リストIDをサーバ1に送信(出力)する。提案リストの要求を受信(取得)したサーバ1は、提案リストIDに基づき提案リストDB143を参照して提案リストを特定し、特定した提案リストを提供者端末3に送信(出力)する。なおこのとき、サーバ1は提案リストに含まれる物件情報のうち、提供者ID及び提供者名(提供者情報)を除外して提供者端末3に出力する。すなわち、サーバ1は、提供者端末3から取得した物件情報が含まれる提案リストに含まれる他の物件情報から提供者情報を除外して提供者端末3に出力する。提供者端末3は、サーバ1から受信(取得)した、提供者情報が除外された他の物件情報を含む提案リストを表示する。また、提案リスト画面には、後述するメッセージ送信画面の表示を指示する機能ボタン(メッセージボタン)が表示される。メッセージボタンが選択された場合、提供者端末3は、メッセージ送信画面を表示する。
【0031】
図12は、提供者端末3におけるメッセージ送信画面の一例を示す説明図である。メッセージ画面において、提供者端末3は、提供者端末3において表示された提案リストの提案リストID、該提案リストの作成指示をサーバ1に送信した紹介者端末4の紹介者の紹介者ID及び紹介者名、並びにメッセージ入力欄が表示される。メッセージ入力欄には、例えば、提供者の物件の補足情報、またはセールスポイント等が入力される。また、メッセージ送信画面には、メッセージの送信の指示するための機能ボタン(送信ボタン)が表示される。送信ボタンが選択された場合、提供者端末3は、入力されたメッセージをサーバ1に送信(出力)する。メッセージを受信(取得)したサーバ1は、取得したメッセージを紹介者端末4に送信(出力)する。
【0032】
図13は、物件情報登録処理の一例を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、システム端末2または提供者端末3から物件情報を受信(取得)する(S1)。制御部11は、取得した物件情報を物件情報DB141に記憶する(S2)。制御部11は、取得した物件情報が提供者端末3から受信した情報であるか否かを判定する(S3)。物件情報が提供者端末3から取得した情報である場合(S3:YES)、制御部11は、物件情報DB141の識別情報列に、「一次」を格納し(S4)、処理を終了する。物件情報が提供者端末3から取得した情報でない場合(S3:NO)、すなわちシステム端末2から取得した情報である場合、制御部11は物件情報DB141の識別情報列に「二次」を格納し(S5)、処理を終了する。
【0033】
図14は、提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。紹介者端末4は、検索条件の入力を受け付ける(S11)。紹介者端末4は、入力された検索条件をサーバ1に送信する(S12)。
【0034】
サーバ1の制御部11は、紹介者端末4から検索条件を受信(取得)する(S13)。制御部11は、物件情報DB141を参照して検索条件に対応する物件情報を抽出する(S14)。制御部11は、抽出された物件情報に、同じ物件に係る一次情報及び二次情報が含まれる場合、該物件の二次情報である物件情報を、抽出した物件情報から除外する(S15)。制御部11は、抽出した物件情報を紹介者端末4に送信(出力)する(S16)。
【0035】
紹介者端末4は、サーバ1から抽出された物件情報を受信(取得)する(S17)。紹介者端末4は、受信した物件情報を表示する(S18)。紹介者端末4は、提案リストに含める物件情報の選択を受け付ける(S19)。紹介者端末4は、選択された物件情報の物件ID及び記憶している紹介者IDをサーバ1に送信(出力)する(S20)。
【0036】
サーバ1の制御部11は、紹介者端末4から、選択された物件情報の物件ID及び紹介者IDを受信(取得)する(S21)。制御部11は、物件IDに基づき、物件情報DB141を参照して選択された物件情報が記載される提案リストを作成する(S22)。制御部11は、受信した紹介者IDに基づき、紹介者DB142を参照して提案リストに紹介者固有情報を付加する(S23)。また、制御部11は、提案リストに提案リストIDを割り当て(S24)、割り当てた提案リストIDを提案リストに付加する(S25)。制御部11は、提案リストを提案リストDB143に記憶する(S26)。制御部11は、提案リストを紹介者端末4に送信(出力)し(S27)、処理を終了する。
【0037】
紹介者端末4は、サーバ1から提案リストを受信(取得)する(S28)。紹介者端末4は、取得した提案リストを表示し(S29)、処理を終了する。
【0038】
図15は、通知処理の一例を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、例えば、
図14に示すS25において、提案リストが提案リストDB143に格納された場合、以下の処理を開始する。サーバ1の制御部11は、提供者端末3から取得した物件情報が含まれる提案リストが作成された旨の通知を提供者端末3に送信(出力)する(S31)。
【0039】
提供者端末3は、サーバ1から、提案リストが作成された旨の通知を受信(取得)する(S32)。提供者端末3は、通知を取得した旨を表示する(S33)。提供者端末3は、提案リストの表示の指示の入力を受け付ける(S34)。提供者端末3は、サーバ1に、提案リストIDによって特定される提案リストの要求を送信(出力)する(S35)。
【0040】
サーバ1の制御部11は、提供者端末3から、提案リストの要求を受信(取得)する(S36)。制御部11は、要求された提案リストの提案リストIDに基づき、提案リストDB143から提案リストを読み出す(S37)。制御部11は、読み出した提案リストから提供者情報を除外し(S38)、提供者情報を除外した提案リストを提供者端末3に送信(出力)する(S39)。
【0041】
提供者端末3は、サーバ1から、提供者情報を除外された提案リストを受信(取得)する(S40)。提供者端末3は、受信した提案リストを表示する(S41)。提供者端末3は、メッセージ送信画面を表示する(S42)。提供者端末3は、メッセージの入力を受け付ける(S43)。提供者端末3は、入力されたメッセージをサーバ1に送信(出力)し(S44)、処理を終了する。
【0042】
サーバ1の制御部11は、提供者端末3からメッセージを受信(取得)する(S45)。制御部11は、取得したメッセージを紹介者端末4に送信(出力)し(S46)、処理を終了する。
【0043】
以上の構成及び処理によれば、物件の所有者または管理者が、物件情報を、紹介者に対し、適切に提供することが可能になる。具体的には、物件の提供者が送信した物件情報(一次情報)が物件情報DB141に登録されるので、物件情報DB141に登録されている物件情報を最新の情報に保つことが可能である。また、紹介者は検索結果において物件情報が一次情報であるか否かを確認することが可能であるため、最新の一次情報を選択して提案リストに含めることが可能である。加えて、提供者は、提供者の物件の物件情報が含まれる提案リストを閲覧し、競合する物件の物件情報を確認し、競合する物件に対する自身の物件のセールスポイントなどをメッセージとして紹介者に出力することが可能である。なお、本実施形態において物件は賃貸用途のオフィス、または店舗等の商業用不動産等であるがこれに限られない。物件は、賃貸用途の住宅、マンション、あるいはアパート、または販売用途の建造物、オフィス、商業用の不動産、住宅、マンション、あるいはアパート等であってもよい。
【0044】
(実施形態2)
実施形態2に係るサーバ1は、提供者端末3に提案リストを出力する際、該提供者端末3から取得した物件情報と、提案リストに含まれる他の物件情報との各項目における比較結果、及び他の物件情報に対する該提供者端末3から取得した物件情報の優位点及び劣位点を提案リストに付加して出力する。以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
【0045】
図16は、実施形態2に係る提供者端末3における提案リスト画面の一例を示す説明図である。実施形態2に係るサーバ1は、提供者端末3に提案リストを送信(出力)する際、該提供者端末3から取得した物件情報が含まれる提案リストに含まれる他の物件情報の各項目において、提供者端末3から取得した物件情報の各項目との比較結果を出力し、提案リストに含める。なお、本実施形態において比較結果が出力される項目は、広さ及び賃料である。本実施形態においては、提供者の物件情報(本例において物件ID:P001の物件情報)には、自身の物件情報である旨が表示される。サーバ1は、他の物件情報の広さが提供者端末3から取得した物件情報(自身の物件情報)の広さよりも大きい場合、比較結果として上矢印を付加し、小さい場合、下矢印を付加する。また、サーバ1は、他の物件情報の階数が提供者端末3から取得した物件情報の階数よりも高い場合、比較結果として上矢印を付加し、低い場合、下矢印を付加する。また、サーバ1は、他の物件情報の賃料が提供者端末3から取得した物件情報の賃料よりも高い場合、比較結果として上矢印を付加し、安い場合、下矢印を付加する。
【0046】
また、サーバ1は、提供者端末3から取得した物件情報の、他の物件情報に対する優位点及び劣位点を特定する。具体的には、サーバ1は、提供者端末3から取得した物件情報が提案リストに含まれる他の物件情報の平均値よりも優れている項目を優位点とし、劣っている項目を劣位点とする。本実施形態においては、提供者端末3から取得した物件情報の広さは、他の物件情報の広さの平均値を上回っているため、サーバ1は広さの項目を優位点として特定する。また、提供者端末3から取得した物件情報の賃料は、他の物件情報の賃料の平均値よりも高いため、サーバ1は賃料の項目を劣位点として特定する。サーバ1は、提供者端末3に出力される提案リストに、提供者端末3から取得した物件情報の優位点及び劣位点を付加する。なお、優位点は提案リストに含まれる物件情報の中で最も優れている項目であり、劣位点は最も劣っている項目であってもよい。
【0047】
図17は、実施形態2に係る通知処理の一例を示すフローチャートである。S51~S58は、
図15に示すS31~S38と同様の処理である。情報処理装置の制御部11は、提供者端末3から取得した物件情報の各項目における比較結果を、他の物件情報の各項目に付加する(S59)。制御部11は、提供者端末3から取得した物件情報の優位点及び劣位点を提案リストに付加する(S60)。S61~S68は、
図15に示すS39~S46と同様の処理である。
【0048】
(実施形態3)
実施形態3に係るサーバ1は、紹介者端末4から取得した検索条件に対応しない物件情報のうち、検索条件に対応して提案リストに含まれる物件情報と類似度が高い物件情報を、提案リストに追加して含める。以下では、実施形態3について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
【0049】
図18は、実施形態3に係る物件情報DB141のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。実施形態3に係る物件情報DB141は、内装画像列、分割可否列、駐車場列、エレベーター台数列、及びレイアウト図面列を含む。内装画像列は、物件の内装画像を例えばファイル形式で記憶している。分割可否列は、物件を貸与する際の区画分割の可否を記憶している。駐車場列は、物件が所在する建造物が保有する駐車場の区画数を記憶している。エレベーター台数列は、物件が所在する建造物が保有するエレベーターの台数を記憶している。レイアウト図面列は、物件のレイアウトを示す図面を例えばファイル形式で記憶している。なお、内装画像列、分割可否列、駐車場列、エレベーター台数列、及びレイアウト図面列には、システム端末2または提供者端末3において入力された情報が格納されるが、全ての列に係る情報が入力されなくてもよい。情報が入力されなかった列には、空値が格納される。本実施形態において、物件情報は、各列において格納されている情報(値)を項目として含み、値が格納されている列の数を物件情報に含まれる項目数とする。すなわち、物件情報は、空値となっている列の情報を含まない。
【0050】
図19は、実施形態3に係る紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。実施形態3に係るサーバ1は、検索結果画面において選択された物件情報に追加して、検索結果画面において表示されていない物件情報のうち、選択された物件情報に対する類似度の高い(所定値以上である)物件情報であって含まれる項目数が所定数以上の物件情報を提案リストに含める。具体的には、サーバ1は、検索条件に対応しない(検索結果画面に表示されない)各物件情報の、検索結果画面において選択された(提案リストに既に含まれている)各物件情報に対する類似度を算出する。サーバ1は、例えば、住所に基づく物件間の距離、物件の広さの差、階数の差、及び賃料の差に基づいて物件情報同士の類似度を算出する。類似度は、物件間の距離が短いほど、または物件の広さの差、階数の差、あるいは賃料の差が小さいほど大きい。なお、サーバ1は、例えば物件情報同士のコサイン類似度またはユークリッド距離などを算出し、これらの値を物件情報同士の類似度としてもよい。サーバ1は、検索条件に対応しない物件情報のうち、提案リストに既に含まれている各物件情報に対する類似度の平均値が所定値以上である物件情報を、物件情報DB141を参照して特定する。サーバ1は、特定された物件情報のうち、含まれる項目数が所定数(例えば10)以上の物件情報を提案リストに追加して含める。本例においては、追加された物件情報は、追加物件情報として提案リストに記載される。
【0051】
図20は、実施形態3に係る提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。S71~S82は、
図14に示すS11~S22と同様の処理である。制御部11は、物件情報DB141に登録されている物件情報のうち検索結果画面において表示されていない各物件情報の、提案リストに含まれる各物件情報に対する類似度を算出する(S83)。制御部11は、提案リストに含まれる各物件情報に対する類似度の合計が所定値以上である物件情報のうち、含まれる項目数が所定数以上である物件情報を提案リストに追加して含める(S84)。S85~S91は、
図14に示すS23~S29と同様の処理である。なお、S83において物件情報が提案リストに追加された場合、追加された物件情報の提供者の提供者端末3に、実施形態1と同様に通知が送信されてもよい。
【0052】
(実施形態4)
実施形態4に係るサーバ1は、物件情報に含まれる項目に基づいて、各物件情報の優先度を決定する。サーバ1は、決定した優先度に応じて、提案リストに含まれる物件情報の表示方法を変更する。以下では、実施形態4について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
【0053】
図21は、実施形態4に係るサーバ1の構成例を示す説明図である。実施形態4に係るサーバ1の補助記憶部14は、優先度DB144を記憶している。優先度DB144は、物件情報DB141に格納されている物件情報の各項目の登録の有無に応じて物件情報に付与される優先度を格納するデータベースである。
【0054】
図22は、実施形態4に係る物件情報DB141のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。実施形態4に係る物件情報DB141は、内装画像列、分割可否列、駐車場列、エレベーター台数列、及びレイアウト図面列を含む。内装画像列は、物件の内装画像を例えばファイル形式で記憶している。分割可否列は、物件を貸与する際の区画分割の可否を記憶している。駐車場列は、物件が所在する建造物が保有する駐車場の区画数を記憶している。エレベーター台数列は、物件が所在する建造物が保有するエレベーターの台数を記憶している。レイアウト図面列は、物件のレイアウトを示す図面を例えばファイル形式で記憶している。なお、内装画像列、分割可否列、駐車場列、エレベーター台数列、及びレイアウト図面列には、システム端末2または提供者端末3において入力された情報が格納されるが、全ての列に係る情報が入力されなくてもよい。情報が入力されなかった列には、空値が格納される。本実施形態において、物件情報は、各列において格納されている情報を項目として含む。すなわち、物件情報は、空値となっている列の情報を含まない。
【0055】
図23は、優先度DB144のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。優先度DB144は、項目列と、優先度列を含む。項目列は、物件情報に含まれる項目のうち、物件情報に含まれることによって物件情報に優先度が付与される項目を記憶している。優先度列は、項目が物件情報に含まれる場合に、物件情報に付与される優先度を記憶している。なお、ここでの優先度は、商業用不動産市場における商習慣や業界課題を踏まえて設定する。例えば、内装画像は入居中のオフィスは内見が行えないこと、分割可否は分割可能なことにより広い区画の不動産でも紹介者が提案候補に含め得ること、レイアウト図面は執務スペースや会議室スペースにおけるレイアウトをイメージに資するため紹介者が提案をし易くなること等から、優先度を高く設定している。
【0056】
図24は、実施形態4に係る紹介者端末4における提案リスト画面の一例を示す説明図である。サーバ1は、紹介者端末4から提案リストの要求を受信すると、紹介者端末4の検索結果画面において選択された物件情報に、物件情報DB141及び優先度DB144を参照して優先度を付与する。なお、優先度DB144に基づいて項目ごとに付与される優先度は重みに相当する。このとき、サーバ1は、例えば物件情報DB141において物件情報の内装画像列に値が格納されている(物件情報が内装画像の項目を含む)場合、該物件情報に優先度4を付与する。同様に、サーバ1は、物件情報の値が格納されている列に応じて優先度DB144を参照して優先度を付与する。サーバ1は、付与された優先度の累積値を物件情報の優先度とし、優先度の高い順に表示されるように物件情報を含めて提案リストを作成する。本例においては、提案リストに記載される物件情報には、優先度が対応付けられて表示される。なお、提案リストにおいて、物件情報には優先度に応じて色分け表示またはハイライト表示等がなされてもよい。
【0057】
図25は、実施形態4に係る提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。S101~S111は、
図14に示すS11~S21と同様の処理である。サーバ1の制御部11は、物件IDに基づき、物件情報DB141及び優先度DB144を参照して、選択された物件情報に優先度を付与する(S112)。制御部11は、優先度順に物件情報が表示されるように、物件IDに基づき、物件情報DB141を参照して選択された物件情報が記載される提案リストを作成する(S113)。S114~S120は、
図14に示すS23~S29と同様の処理である。
【0058】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【0059】
本明細書において特定の装置が実行すると説明した処理の少なくとも一部は、任意の情報処理装置により実行されてよい。例えば、上記実施形態においてサーバが実行すると説明した処理の少なくとも一部は、各端末により実行されてよい。逆に、上記実施形態において各端末が実行すると説明した処理の少なくとも一部は、サーバにより実行され、各端末は入出力等のユーザとのインタフェースとしてのみ機能してもよい。
【0060】
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(詳しくは、コンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、本明細書において説明した各装置を制御するコンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどの処理回路により実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。また、上記のコンピュータは、ASICのような特定用途向け集積回路、ソフトウエアプログラムを読み込むことで機能を実行する汎用プロセッサ、又はクラウドコンピューティングに使用されるサーバ上のコンピュータ等であってよい。また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、単数のコンピュータにより集中して処理されてもよく、複数のコンピュータにより分散して処理されてもよい。さらに、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
【0061】
また、本明細書においてフローチャート又はシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0062】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0063】
1 サーバ(情報処理装置)
1a 可搬型記憶媒体
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
141 物件情報DB
142 紹介者DB
143 提案リストDB
144 優先度DB
2 システム端末
3 提供者端末
4 紹介者端末
N ネットワーク
P1 プログラム
S 物件情報管理システム
【手続補正書】
【提出日】2023-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用する第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
情報処理方法。
【請求項2】
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用する第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが生成された旨の通知を出力する
情報処理方法。
【請求項3】
前記物件情報には前記提供者に関する提供者情報が含まれ、
前記物件情報から前記提供者情報を除外して前記提供者端末に出力する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記通知に、前記提案リストを取得することが可能なアクセス情報を含める
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
同一の前記物件についての前記物件情報を前記提供者端末及び前記第三者端末の両方から取得した場合、前記提供者端末から取得した前記物件情報のみを出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記提案リストに、予め登録された前記紹介者の紹介者固有情報を付加して出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記提供者端末から、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが出力された前記紹介者端末に対するメッセージを取得し、
取得した前記メッセージを前記紹介者端末に出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記提供者端末から取得した前記物件情報と、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報との各項目における比較結果を出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
各項目における、前記提供者端末から取得した前記物件情報の、他の前記物件情報に対する優位点または劣位点を特定し、
特定した前記優位点または前記劣位点を出力する
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記検索条件に対応しない前記物件情報のうち、前記提案リストに既に含まれている前記物件情報と類似度が高い前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記物件情報は複数の項目を含み、
所定数以上の前記項目数を含む前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記物件情報が含む前記項目に基づいて、前記物件情報の優先度を決定し、
前記優先度に応じて前記提案リストに含まれる前記物件情報の表示方法を決定する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記項目ごとに重みを付与し、前記項目数及び前記項目ごとに付与された前記重みに基づいて前記優先度を決定する
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または前記第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力し、
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項15】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または前記第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力し、
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
処理部
を備える情報処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
【
図1】物件情報管理システムの構成例を示す説明図である。
【
図3】物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図4】紹介者DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図5】提案リストDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図6】物件情報入力画面の一例を示す説明図である。
【
図7】紹介者端末における物件検索画面の一例を示す説明図である。
【
図8】紹介者端末における検索結果画面の一例を示す説明図である。
【
図9】紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図10】提供者端末における通知画面の一例を示す説明図である。
【
図11】提供者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図12】提供者端末におけるメッセージ送信画面の一例を示す説明図である。
【
図13】物件情報登録処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】通知処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】実施形態2に係る提供者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図17】実施形態2に係る通知処理の一例を示すフローチャートである。
【
図18】実施形態3に係る物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図19】実施形態3に係る紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図20】実施形態3に係る提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図21】実施形態4に係るサーバの構成例を示す
ブロック図である。
【
図22】実施形態4に係る物件情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図23】優先度DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図24】実施形態4に係る紹介者端末における提案リスト画面の一例を示す説明図である。
【
図25】実施形態4に係る提案リスト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
図21は、実施形態4に係るサーバ1の構成例を示す
ブロック図である。実施形態4に係るサーバ1の補助記憶部14は、優先度DB144を記憶している。優先度DB144は、物件情報DB141に格納されている物件情報の各項目の登録の有無に応じて物件情報に付与される優先度を格納するデータベースである。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用する第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
情報処理方法。
【請求項2】
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用する第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが生成された旨の通知を出力する
情報処理方法。
【請求項3】
前記物件情報には前記提供者に関する提供者情報が含まれ、
前記物件情報から前記提供者情報を除外して前記提供者端末に出力する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記通知に、前記提案リストを取得することが可能なアクセス情報を含める
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
同一の前記物件についての前記物件情報を前記提供者端末及び前記第三者端末の両方から取得した場合、前記提供者端末から取得した前記物件情報のみを出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記提案リストに、予め登録された前記紹介者の紹介者固有情報を付加して出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記提供者端末から、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが出力された前記紹介者端末に対するメッセージを取得し、
取得した前記メッセージを前記紹介者端末に出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記提供者端末から取得した前記物件情報と、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報との各項目における比較結果を出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
各項目における、前記提供者端末から取得した前記物件情報の、他の前記物件情報に対する優位点または劣位点を特定し、
特定した前記優位点または前記劣位点を出力する
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記検索条件に対応しない前記物件情報のうち、前記提案リストに既に含まれている前記物件情報と類似度が高い前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記提案リストに既に含まれている前記物件情報と類似度が高い前記物件情報のうち、所定数以上の前記項目数を含む前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記物件情報が含む前記項目に基づいて、前記物件情報の優先度を決定し、
前記優先度に応じて前記提案リストに含まれる前記物件情報の表示方法を決定する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記項目ごとに重みを付与し、前記項目数及び前記項目ごとに付与された前記重みに基づいて前記優先度を決定する
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または前記第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力し、
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項15】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者または前記第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力し、
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報を出力する
処理部
を備える情報処理装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用す
る第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情
報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれか
ら取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案
リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リス
トに含まれる他の前記物件情報を出力する
情報処理方法。
【請求項2】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用す
る第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情
報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれか
ら取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案
リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リス
トが生成された旨の通知を出力する
情報処理方法。
【請求項3】
前記物件情報には前記提供者に関する提供者情報が含まれ、
前記物件情報から前記提供者情報を除外して前記提供者端末に出力する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記通知に、前記提案リストを取得することが可能なアクセス情報を含める
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
同一の前記物件についての前記物件情報を前記提供者端末及び前記第三者端末の両方か
ら取得した場合、前記提供者端末から取得した前記物件情報のみを出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記提案リストに、予め登録された前記紹介者の紹介者固有情報を付加して出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記提供者端末から、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リ
ストが出力された前記紹介者端末に対するメッセージを取得し、
取得した前記メッセージを前記紹介者端末に出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記提供者端末から取得した前記物件情報と、前記提供者端末から取得した前記物件情
報が含まれる前記提案リストに含まれる他の前記物件情報との各項目における比較結果を
出力する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
各項目における、前記提供者端末から取得した前記物件情報の、他の前記物件情報に対
する優位点または劣位点を特定し、
特定した前記優位点または前記劣位点を出力する
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記検索条件に対応しない前記物件情報のうち、前記提案リストに既に含まれている前
記物件情報と類似度が高い前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記提案リストに既に含まれている前記物件情報と類似度が高い前記物件情報のうち、
所定数以上の前記項目数を含む前記物件情報を前記提案リストに追加して含める
請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記物件情報は複数の項目を含み、
前記物件情報が含む前記項目に基づいて、前記物件情報の優先度を決定し、
前記優先度に応じて前記提案リストに含まれる前記物件情報の表示方法を決定する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記項目ごとに重みを付与し、前記項目数及び前記項目ごとに付与された前記重みに基
づいて前記優先度を決定する
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取
得し、
前記提供者または前記第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出
するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得し
たものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案
リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力し、
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含ま
れる他の前記物件情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項15】
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用する第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが生成された旨の通知を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項16】
物件の所有者または管理者を含む提供者、または第三者から物件に関する物件情報を取
得し、
前記提供者または前記第三者から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出
するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者または前記第三者のいずれから取得し
たものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案
リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者に出力し、
前記提供者に、前記提供者から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストに含ま
れる他の前記物件情報を出力する
処理部
を備える情報処理装置。
【請求項17】
物件の所有者または管理者を含む提供者が使用する提供者端末、または第三者が使用する第三者端末から物件に関する物件情報を取得し、
前記提供者端末または前記第三者端末から取得した前記物件情報から特定の前記物件情報を抽出するための検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された、前記提供者端末または前記第三者端末のいずれから取得したものであるかを示す識別情報を含む前記物件情報を出力し、
前記物件を借主に紹介する紹介者が使用する紹介者端末から前記検索条件を取得し、
前記検索条件に対応して抽出された前記物件情報のうち少なくとも一部が含まれる提案リストを生成し、
前記提案リストを前記紹介者端末に出力し、
前記提供者端末に、前記提供者端末から取得した前記物件情報が含まれる前記提案リストが生成された旨の通知を出力する
処理部
を備える情報処理装置。