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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016321
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】層移動が可能な基板移送装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20250124BHJP
   B65G 54/02 20060101ALI20250124BHJP
   B65G 49/00 20060101ALI20250124BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B65G54/02
B65G49/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023188369
(22)【出願日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2023-0095256
(32)【優先日】2023-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519433126
【氏名又は名称】ヴイエム インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】イ サンウ
(72)【発明者】
【氏名】チョェ ウヒョン
【テーマコード(参考)】
3F021
5F131
【Fターム(参考)】
3F021BA01
5F131AA02
5F131AA03
5F131BB02
5F131BB03
5F131BB04
5F131BB05
5F131BB11
5F131BB14
5F131BB18
5F131CA32
5F131DA02
5F131DA22
5F131DA23
5F131DA24
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA35
5F131DA36
5F131DA42
5F131DA43
5F131DB02
5F131DB43
5F131DB52
5F131DB57
5F131DB62
5F131DB72
5F131DB76
5F131DC03
5F131DC18
5F131DD02
5F131DD22
5F131DD33
5F131DD73
5F131KA02
5F131KA23
5F131KA24
5F131KA40
5F131KB17
(57)【要約】
【課題】限定的な面積での処理量増大のための基板の層移動が可能な基板移送装置を提供する。
【解決手段】本願発明の基板移送装置は第1移動プレート、前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレート、前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動し、基板を収容するように構成されたシャトル、及び前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第1レイヤートランスファーを含むことができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1移動プレートと、
前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレートと、
前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動し、基板を収容するように構成されたシャトルと、
前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第1レイヤートランスファーと、を含む基板移送装置。
【請求項2】
前記第1レイヤートランスファーの一端は、前記第1移動プレートと連結され、他端は、前記第2移動プレートと連結される請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項3】
前記第1レイヤートランスファーは、曲面を含んで螺旋形状で構成される請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項4】
前記第1移動プレートは、第1側面及び第2側面を含み、
前記第2移動プレートは、前記第1側面と対応される第3側面及び前記第2側面と対応される第4側面を含み、
前記第1レイヤートランスファーの一端は、前記第2側面より前記第1側面と近いように前記第1移動プレートと連結され、
前記第1レイヤートランスファーの他端は、前記第3側面より前記第4側面と近いように前記第2移動プレートと連結される請求項2に記載の基板移送装置。
【請求項5】
前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートは、磁気浮上レールを含み、
前記シャトルは、前記磁気浮上レールによって磁気浮上して前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動する請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項6】
前記第1移動プレートと隣接するように配置される第3移動プレートと、
前記第1移動プレート及び前記第3移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第3移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第1リンクをさらに含む請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項7】
前記第2移動プレート及び前記第3移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第2移動プレート及び前記第3移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第2レイヤートランスファーをさらに含む請求項6に記載の基板移送装置。
【請求項8】
前記第2移動プレートは、第3側面及び第4側面を含み、
前記第1レイヤートランスファーは、前記第3側面より前記第4側面と近いように前記第2移動プレートと連結され、
前記第2レイヤートランスファーは、前記第4側面より前記第3側面と近いように前記第2移動プレートと連結される請求項7に記載の基板移送装置。
【請求項9】
前記第2移動プレートと隣接するように配置される第4移動プレートと、
前記第2移動プレート及び前記第4移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第2移動プレート及び前記第4移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第2リンクをさらに含む請求項1に記載の基板移送装置。
【請求項10】
前記第1移動プレート及び前記第4移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第4移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第3レイヤートランスファーをさらに含む請求項9に記載の基板移送装置。
【請求項11】
前記第1移動プレートは、第1側面及び第2側面を含み、
前記第1レイヤートランスファーは、前記第2側面より前記第1側面と近いように前記第1移動プレートと連結され、
前記第3レイヤートランスファーは、前記第1側面より前記第2側面と近いように前記第1移動プレートと連結される請求項10に記載の基板移送装置。
【請求項12】
前記第1レイヤートランスファーは、前記シャトルの衝突又は墜落を防止するためのプロテクターを含む請求項1に記載の基板移送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は基板移送装置に関し、より詳細には基板の層移動が可能な基板移送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体又はディスプレー工程に使われる装備での面積減少は非常に重要である。例えば、基板移送装置が占める面積を減少させることによって、工場内にさらに多い装備を配置し、作業することができるので、生産性と生産能力が向上される。また、面積減少による工場内の空間使用が最適化されることによって、空間利用効率性が増大して費用節減に有利であり、移動経路を短縮させることによって、生産過程での移動時間を減らすことによって生産ラインを最適化することができる。したがって、半導体工程に使われる装備の単位面積当たり処理量を増加させるための技術が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1757865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の一課題は限定的な面積での処理量増大のための基板の層移動が可能な基板移送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態による基板移送装置は、第1移動プレート、前記第1移動プレートの下部に位置する第2移動プレート、前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動し、基板を収容するように構成されたシャトル、及び前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第1レイヤートランスファーを含むことができる。
【0006】
ここで、前記第1レイヤートランスファーの一端は前記第1移動プレートと連結され、他端は前記第2移動プレートと連結されることができる。
【0007】
ここで、前記第1レイヤートランスファーは曲面を含んで螺旋形形態に構成されることができる。
【0008】
ここで、前記第1移動プレートは第1側面及び第2側面を含み、前記第2移動プレートは前記第1側面と対応される第3側面及び前記第2側面と対応される第4側面を含み、前記第1レイヤートランスファーの一端は前記第2側面より前記第1側面と近いように前記第1移動プレートと連結され、前記第1レイヤートランスファーの他端は前記第3側面より前記第4側面と近いように前記第2移動プレートと連結されることができる。
【0009】
ここで、前記第1移動プレート及び前記第2移動プレートは磁気浮上レールを含み、前記シャトルは前記磁気浮上レールによって磁気浮上して前記第1移動プレート又は前記第2移動プレート上で移動することができる。
【0010】
ここで、前記第1移動プレートと隣接するように配置される第3移動プレート、及び前記第1移動プレート及び前記第3移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第3移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第1リンクをさらに含むことができる。
【0011】
ここで、前記第2移動プレート及び前記第3移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第2移動プレート及び前記第3移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第2レイヤートランスファーをさらに含むことができる。
【0012】
ここで、前記第2移動プレートは第3側面及び第4側面を含み、前記第1レイヤートランスファーは前記第3側面より前記第4側面と近いように前記第1移動プレートと連結され、前記第2レイヤートランスファーは前記第4側面より前記第3側面と近いように前記第1移動プレートと連結されることができる。
【0013】
ここで、前記第2移動プレートと隣接するように配置される第4移動プレート、及び前記第2移動プレート及び前記第4移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第2移動プレート及び前記第4移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第2リンクをさらに含むことができる。
【0014】
ここで、前記第1移動プレート及び前記第4移動プレートと連結されて前記シャトルを前記第1移動プレート及び前記第4移動プレートの中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第3レイヤートランスファーをさらに含むことができる。
【0015】
ここで、前記第1移動プレートは第1側面及び第2側面を含み、前記第1レイヤートランスファーは前記第2側面より前記第1側面と近いように前記第1移動プレートと連結され、前記第3レイヤートランスファーは前記第1側面より前記第2側面と近いように前記第1移動プレートと連結されることができる。
【0016】
ここで、前記第1レイヤートランスファーは前記シャトルの衝突又は墜落を防止するためのプロテクターを含むことができる。
【発明の効果】
【0017】
本願発明の一実施形態によれば、基板の層移動が可能な基板移送装置が提供されて限定的な面積での処理量が増大されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態による基板移送装置を利用した基板移送過程を説明するための図面である。
図2】他の一実施形態による基板移送装置を利用した基板移送過程を説明するための図面である。
図3】一実施形態による層移動が可能な基板移送装置を説明するための図面である。
図4】一実施形態による層移動が可能な基板移送装置の側面図である。
図5】他の一実施形態による層移動が可能な基板移送装置を説明するための図面である。
図6】その他の一実施形態による層移動が可能な基板移送装置を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書に記載された実施形態は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明の思想を明確に説明するためのものであるので、本発明が本明細書に記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲は本発明の思想を逸脱しない修正例又は変形例を含むものと解釈されなければならない。
【0020】
本明細書で使用される用語は本発明での機能を考慮して可能な現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者の意図、判例、又は新しい技術の出現等によって変わり得る。但し、これとは異なり、特定の用語を任意の意味として定義して使用する場合にはその用語の意味に関して別に記載する。したがって、本明細書で使用される用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書の全般に亘る内容に基づいて定義されなければならない。
【0021】
本明細書に添付された図面は本発明を容易に説明するためのものであって、図面に図示された形状は本発明の理解を助けるために必要に応じて誇張されて表示されたものであるので、本発明が図面によって限定されるものではない。
【0022】
本明細書で本発明に関連した公知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合にこれに関する詳細な説明を必要によって省略する。
【0023】
図1は一実施形態による基板移送装置を利用した基板移送過程を説明するための図面である。
【0024】
図1を参照すれば、一実施形態による基板移送装置は複数のプロセシングチャンバー112乃至138、移動プレート140、磁気浮上レール142乃至148、複数のアーム152、154及び複数のシャトル162、164の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0025】
第1シャトル162及び/又は第2シャトル164は各々磁気浮上レール142乃至148に沿って移動して基板を移送することができる(以下、第1シャトル162を中心に説明する)。具体的に、第1シャトル162は複数のプロセシングチャンバー112乃至138の中でいずれか1つのチャンバーから基板を獲得し、獲得された基板を磁気浮上レール142乃至146に沿って移送することができる。その後、基板は複数のアーム152、154の中で少なくとも1つのアームによってロードロックチャンバー170に伝達されることができる。
【0026】
磁気浮上レール142乃至148は複数の領域を含むことができる。具体的に、磁気浮上レール142乃至148は移動プレート140の一面の中で一側縁に縦方向に沿って配置される第1レール領域142及び/又は移動プレート140の一面の中で他側縁に縦方向に沿って配置される第2レール領域146を含むことができる。
【0027】
磁気浮上レール142乃至148は第1レール領域142と第2レール領域146を連結するように構成される第3レール領域144及び/又は第4レール領域148を含むことができる。この場合、第3レール領域144及び/又は第4レール領域148は図1に図示されたように移動プレート140の横方向に沿って配置されることができる。
【0028】
一方、磁気浮上レール142乃至148は複数のシャトル162、164が移動する間に、複数のシャトル162、164のシャトルが互いに衝突しないようにいずれか1つのシャトルを停車させるための領域を含むことができる。このように停車のための領域は磁気浮上レール142乃至148の中で一部特定領域に含まれることができる。又は、このように停車のための領域は複数のシャトル162、164の移動方向及び/又は位置に基づいて磁気浮上レール142乃至148の中で一部領域として選択されてもよい。
【0029】
追加的に又は代案的に、磁気浮上レール142乃至148は複数のシャトル162、164の中でいずれか1つのシャトルが移動プレート140の一側縁(即ち、第1レール領域142)から移動プレート140の他側縁(即ち、第2レール領域146)に移動するための第3レール領域144及び/又は第4レール領域148を含むこともできる。
【0030】
複数のシャトル162、164は第1シャトル162及び/又は第2シャトル164を含むことができる。図1には複数のシャトル162、164が2つのシャトルを含むものと図示されたが、これに限定されない。例えば、複数のシャトル162、164は3つ以上のシャトルを含んでもよい。
【0031】
複数のシャトル162、164の各々は1つ以上の基板を収容することができる。例えば、複数のシャトル162、164の中で任意のシャトルは複数のプロセシングチャンバー112乃至138の中でいずれか1つのプロセシングチャンバーで処理されなければならない処理対象基板を載せ、該いずれか1つのプロセシングチャンバーに移送することができる。他の例えば、任意のシャトルはいずれか1つのプロセシングチャンバーで処理された基板を載せ、ロードロックチャンバー170に移送することができる。
【0032】
第2シャトル164は磁気浮上レール142乃至148の中で一領域を含む経路が第1シャトル162に提供されるように、磁気浮上レール142乃至148の中で予め決定された他領域に停車することができる。この場合、複数のシャトル162、164の中で他領域に停車するシャトルは他領域に相対的に近くに位置するシャトルとして決定されることができる。
【0033】
具体的に、第1シャトル162は第1レール領域142に沿って上方に移動中であり、第2シャトル164は第1レール領域142に沿って下方に移動中である。この場合、他領域に設定された第4レール領域148に相対的に近くに位置した第2シャトル164は第4レール領域148に移動して停車することができる。
【0034】
したがって、第1シャトル162は第1レール領域142に沿って続いて移動することができる。但し、第2シャトル164が停車する領域は第4レール領域148に限定されない。例えば、第1シャトル162に他の一領域を含む経路が提供されなければならない場合、第2シャトル166は他の他領域に停車してもよい。
【0035】
一方、図1は複数のシャトル162、164が同一なレール領域に沿って移動する例が図示されたが、これに限定されない。例えば、第1シャトル162は第3レール領域144を経由して第1レール領域142から第2レール領域146に移動中であり、第2シャトル164は第3レール領域144を経由して第2レール領域146から第1レール領域142に移動中であり得る。
【0036】
この場合、第4レール領域148に相対的に近くに位置した第1シャトル162は第4レール領域148を経由して第2レール領域146に移動することができる。したがって、第2シャトル164は第3レール領域144を経由して第1レール領域142に移動してもよい。即ち、複数のシャトル162、164は互いに衝突しないように移動方向及び/又は停車位置が制御されることができる。
【0037】
この場合、複数のシャトル162、164の総移動方向が最小になるように複数のシャトル162、164の各々の移動方向及び/又は停車位置が決定されることができる。このような構成によって、基板移送装置は複数のシャトル162、164に効率的な動線を提供することによって処理量(throughput)を向上させ、エネルギー消費量を軽減させることができる。
【0038】
図2は他の一実施形態による基板移送装置を利用した基板移送過程を説明するための図面である。
【0039】
図2を参照すれば、他の一実施形態による基板移送装置は第1移動プレート100、他の移動プレート102、及びこの2つを連結するリンク110を含むことができる。その外にも基板移送装置は図1の基板移送装置のように複数のプロセシングチャンバー、磁気浮上レール、複数のアーム、及び複数のシャトルを含むことができる。
【0040】
図2の基板移送装置を通じて基板処理量は向上されることができる。具体的に、移動プレート100と連結された複数のプロセシングチャンバーの中でいずれか1つが故障することができる。この時、シャトルはリンク110を通じて移動プレート100と連結された他の移動プレート102上に移動することができる。シャトルは基板を他の移動プレート102と連結された正常のプロセシングチャンバーに伝達することによって、基板には故障したプロセシングチャンバーで遂行される処理が遂行されることができる。
【0041】
このように、リンク110は移動プレートを連結させる橋としての役割を遂行することができる。リンク110を通じてシャトルが移動プレートの間を移動することができるので、効率的な基板処理を通じて処理量を増加させることができる。図2は長方形状のリンク110を図示したが、リンク110の形状はこれに限定されなく、円形、楕円形、波状、アーチ形、階段形、斜線形、スライド形等の多様であることができる。
【0042】
一実施形態によれば、リンク110は長さ調節ができるように具現されることができる、移動プレートの間の距離が特定値で固定されていない可能性があるので、リンク110は適切な長さで調節が可能であり得る。例えば、リンク110はスライド形、複数の端を含む形等で具現されることができるが、これに限定されない。
【0043】
基板処理量を増加させるため、移動プレートは隣接するように連結されてもよく、上下垂直配置に連結されてもよい。具体的に、第1移動プレートの下部に配置される第2移動プレートを利用することによって、プロセシングチャンバーの故障による代替プロセシングチャンバーへの移動や他の処理を遂行するプロセシングチャンバーへの移動を可能にすることができる。この時、上下に配置される移動プレートの間でシャトルを移動させることができる構造が必要である。
【0044】
本願発明は層移動が可能な基板移送装置であって、シャトルの層移動を可能にするレイヤートランスファーを含むことを特徴とする。以下では、層移動が可能な基板移送装置に対して図3乃至図7を参照して詳細に説明する。
【0045】
図3は一実施形態による層移動が可能な基板移送装置を説明するための図面である。
【0046】
図3を参照すれば、一実施形態による層移動が可能な基板移送装置は第1移動プレート100、第2移動プレート101、第3移動プレート102、及び第4移動プレート103を含むことができる。また、基板移送装置は各移動プレートと隣接するように配置される複数のプロセシングチャンバー、各移動プレート上に配置される複数のアーム、磁気浮上レール、及び複数のシャトルを含むことができる。
【0047】
第1移動プレート100の下部には第2移動プレート101が位置することができる。この時、第2移動プレート101は第1移動プレート100と対応されるように配置されることができる。具体的に、上から見た時、第1移動プレート100及び第2移動プレート101の中心軸又は中心点はオーバーラップされることができる。しかし、これに限定されなく、第2移動プレート101の位置は第1移動プレート100と対応されなく、自由に配置されることができる。
【0048】
第1移動プレート100及び第3移動プレート102は同一なレイヤー(層)に配置されることができる。第1移動プレート100及び第3移動プレート102は第1リンク196と連結されることができる。したがって、第1移動プレート100上に位置したシャトルは第1リンク196を通じて第3移動プレート102上に移動することができる。
【0049】
第3移動プレート102は第1移動プレート100と一直線上に配置されることができる。具体的に、正面から見た時、第1移動プレート100及び第3移動プレート102の中心点又は一軸はオーバーラップされることができる。しかし、これに限定されなく、第3移動プレート102の位置は第1移動プレート100と一直線上ではなく、自由に配置されてもよい。
【0050】
第3移動プレート102の下部には第4移動プレート103が位置することができる。第4移動プレート103は第3移動プレート102と対応されるように配置されることができる。具体的に、上から見た時、第3移動プレート102及び第4移動プレート103の中心軸又は中心点はオーバーラップされることができる。しかし、これに限定されなく、第3移動プレート102の位置は第4移動プレート103と対応されなく、自由に配置されることができる。
【0051】
第2移動プレート101及び第4移動プレート103は同一なレイヤー(層)に配置されることができる。第2移動プレート101及び第4移動プレート103は第2リンク(図示せず)と連結されることができる。したがって、第2移動プレート101上に位置したシャトルは第2リンクを通じて第4移動プレート103上に移動することができる。
【0052】
第1移動プレート100及び第2移動プレート101は第1レイヤートランスファー191によって連結されることができる。第1レイヤートランスファー191は第1移動プレート100及び第2移動プレート101と連結されてシャトルを第1移動プレート100及び第2移動プレート101の中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成されることができる。
【0053】
第1移動プレート100は第1側面181及び第2側面182を含むことができる。第1側面181は複数のプロセシングチャンバーを含む第1プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。また、第2側面182は複数のプロセシングチャンバーを含む第2プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。この時、第1プロセシングチャンバーグループ及び第2プロセシングチャンバーグループは互いに対向するように配置されることができる。
【0054】
第2移動プレート101は第1移動プレート100と同様に第1側面181と対応される第3側面183及び第2側面182と対応される第4側面184を含むことができる。第3側面183は複数のプロセシングチャンバーを含む第3プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。また、第4側面184は複数のプロセシングチャンバーを含む第4プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。この時、第3プロセシングチャンバーグループ及び第4プロセシングチャンバーグループは互いに対向するように配置されることができる。また、この時、第3プロセシングチャンバーグループは第1プロセシングチャンバーグループの下部に配置され、第4プロセシングチャンバーグループは第2プロセシングチャンバーグループの下部に配置されることができる。
【0055】
第1レイヤートランスファー191の一端は第1移動プレート100と連結され、他端は第2移動プレート101と連結されることができる。第1レイヤートランスファー191は図3のように曲面を含んで螺旋形状で構成されることができる。しかし、これに限定されなく、第1レイヤートランスファー191の形状は階段形状、長方形状等の多様であることができる。また、図3の螺旋形状は半周に図示したが、これに限定されなく、第1レイヤートランスファー191は1回転半等、複数回ねじれた形状の螺旋形状であってもよい。
【0056】
第1レイヤートランスファー191はシャトルの衝突又は墜落を防止するためのプロテクター(図示せず)を含むことができる。具体的に、第1レイヤートランスファー191上には2以上のシャトルが移動してもよい。この時、2以上のシャトルが互いに衝突することを防止するために、第1レイヤートランスファー191上の移動方向が設定されることができる。
【0057】
例えば、自動車道路のように左側の通行/右側の通行に沿って上部レイヤーから下部レイヤーに移動するシャトルと、下部レイヤーから上部レイヤーに移動するシャトルが一定の経路をたどることができる。この時、自動車道路の中央線ガードレールのように前記一定の経路の間(例、第1レイヤートランスファー191の中央)にシャトルの衝突を防止するためのプロテクターが配置されることができる。この時、プロテクターの形状はガードレール形状、棒形状等の多様にすることができる。また、プロテクターの材質は衝撃力を吸収することができるスポンジ材質、クッション材質等多様にすることができる。
【0058】
また、第1レイヤートランスファー191はシャトルが移動中に外に墜落することを防止するために配置されるプロテクター(図示せず)を含むことができる。例えば、プロテクターは第1レイヤートランスファー191の側面外側に配置されることができるが、これに限定されない。また、プロテクターの形状はガードレール、棒形状等多様にすることができる。また、プロテクターの材質は衝撃力を吸収することができるスポンジ材質、クッション材質等多様にすることができる。
【0059】
第1レイヤートランスファー191の一端は第1移動プレート100の第2側面182より第1側面181と近いように第1移動プレート100と連結されることができる。また、第1レイヤートランスファー191の他端は第2移動プレート101の第3側面183より第4側面184と近いように第2移動プレート101と連結されることができる。したがって、上から見た時第1レイヤートランスファー191の一端と他端は第1移動プレート100又は第2移動プレート101の互いに異なる側面と近く位置することができる。
【0060】
第1レイヤートランスファー191の一面には磁気浮上レールが配置されることができる。シャトルは第1レイヤートランスファー191の磁気浮上レールによって磁気浮上して第1移動プレート100上で第2移動プレート101に移動するか、又はその逆に移動することができる。例えば、第1移動プレート100と隣接するように配置された第1プロセシングチャンバーが故障することができる。この時、シャトルは基板を第2移動プレート101と隣接するように配置された第2プロセシングチャンバーに移動させるため第1レイヤートランスファー191を利用することができる。
【0061】
シャトルは第1レイヤートランスファー191を通じて第1移動プレート100のレイヤー(上部レイヤー)で第2移動プレート101のレイヤー(下部レイヤー)に移動することができる。シャトルは第1プロセシングチャンバーと同一な処理を遂行する第2プロセシングチャンバーに基板を伝達することができる。このように、第1レイヤートランスファー191を通じてレイヤーを切換することができるので、基板の処理量を向上させることができる。
【0062】
第3移動プレート102及び第4移動プレート103もまたレイヤートランスファー190によって連結されることができる。前記レイヤートランスファー190は第3移動プレート102及び第4移動プレート103と連結されてシャトルを第3移動プレート102及び第4移動プレート103の中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成されることができる。
【0063】
第3移動プレート102は第1移動プレート100と同様に第5側面185及び第6側面186を含むことができる。第5側面185は複数のプロセシングチャンバーを含む第5プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。また、第6側面186は複数のプロセシングチャンバーを含む第6プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。この時、第5プロセシングチャンバーグループ及び第6プロセシングチャンバーグループは互いに対向するように配置されることができる。
【0064】
第4移動プレート103は第3移動プレート102と同様に第5側面185と対応される第7側面187及び第6側面186と対応される第8側面188を含むことができる。第7側面187は複数のプロセシングチャンバーを含む第7プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。また、第8側面188は複数のプロセシングチャンバーを含む第8プロセシングチャンバーグループと隣接するように配置されることができる。この時、第7プロセシングチャンバーグループ及び第8プロセシングチャンバーグループは互いに対向するように配置されることができる。また、この時、第7プロセシングチャンバーグループは第5プロセシングチャンバーグループの下部に配置され、第8プロセシングチャンバーグループは第6プロセシングチャンバーグループの下部に配置されることができる。
【0065】
第3移動プレート102及び第4移動プレート103と連結されたレイヤートランスファー190の一端は第3移動プレート102と連結され、他端は第4移動プレート103と連結されることができる。前記レイヤートランスファー190は図3のように曲面を含んで螺旋形状で構成されることができる。しかし、これに限定されなく、前記レイヤートランスファーの形状は階段形状、長方形状等多様にすることができる。
【0066】
レイヤートランスファー190の一端は第3移動プレート102の第6側面186より第5側面185と近いように第3移動プレート102と連結されることができる。また、レイヤートランスファー190の他端は第4移動プレート103の第7側面187より第8側面188と近いように第4移動プレート103と連結されることができる。したがって、上から見た時、レイヤートランスファー190の一端と他端は第3移動プレート102又は第4移動プレート103の互いに異なる側面と近く位置することができる。
【0067】
また、前記レイヤートランスファー190は第1レイヤートランスファー191と対称に配置されてもよい。具体的に、図3はレイヤートランスファー190の一端が第1側面181と対応される第5側面185と近く連結されたことを図示したが、これとは異なり、レイヤートランスファー190の一端が第6側面186と近く連結されてもよい。この時、レイヤートランスファー190の他端は第8側面188ではない第7側面187と連結されることができる。この場合、レイヤートランスファー190と第1レイヤートランスファー191は互いに対称になるように配置されることができる。
【0068】
レイヤートランスファー190の一面には磁気浮上レールが配置されることができる。シャトルはレイヤートランスファー190の磁気浮上レールによって磁気浮上して第3移動プレート102上で第4移動プレート103に移動するか、又はその逆に移動することができる。例えば、第3移動プレート102と隣接するように配置された第5プロセシングチャンバーが故障することができる。この時、シャトルは基板を第4移動プレート103と隣接するように配置された第7プロセシングチャンバーに移動させるためにレイヤートランスファー190を利用することができる。
【0069】
シャトルはレイヤートランスファー190を通じて第3移動プレート102のレイヤー(上部レイヤー)で第4移動プレート103のレイヤー(下部レイヤー)に移動することができる。シャトルは第5プロセシングチャンバーと同一な処理を遂行する第7プロセシングチャンバーに基板を伝達することができる。このように、レイヤートランスファー190を通じてレイヤーを切換することができるので、基板の処理量を向上させることができる。
【0070】
また、例えば、第3移動プレート102と隣接するように配置された第5プロセシングチャンバー及び第1移動プレート100と隣接するように配置された第1プロセシングチャンバーが故障することができる。この時、シャトルは基板を第4移動プレート103と隣接するように配置された第7プロセシングチャンバーに移動させるために第3移動プレート102上で第1リンク196を通じて第1移動プレート100上にシャトルが移動することができる。また、シャトルは第1レイヤートランスファー191を利用して第1移動プレート100上で第2移動プレート101上に移動することができる。
【0071】
このように、シャトルは第1リンク196及び第2リンクを利用して水平に移動プレートの間を自由に移動することができる。また、シャトルはレイヤートランスファー190及び第1レイヤートランスファー191を利用して垂直に移動プレートの間の層移動を自由にすることができる。
【0072】
従来の基板移送装置は層移動のためにエレベーター等の追加的な装置を活用した。しかし、本願発明の層移動が可能な基板移送装置は移動プレート上に配置された磁気浮上レール及び移動プレートと連結されたレイヤートランスファーを利用して単純な構造を有することが長所である。したがって、ハードウェア設計及び設置が容易であり、費用が節減されることができる。
【0073】
図4は一実施形態による層移動が可能な基板移送装置の側面図である。
【0074】
図4を参照すれば、一実施形態による層移動が可能な基板移送装置は上部移動プレート401、下部移動プレート402、及びレイヤートランスファー430を含むことができる。また、基板移送装置は上部移動プレート401上に配置された第1磁気浮上レール410、下部移動プレート402上に配置された第2磁気浮上レール420、及び磁気浮上レール上で移動できるように構成されたシャトル300を含むことができる。
【0075】
レイヤートランスファー430の一面は上部移動プレート401に連結され、他面は下部移動プレート402に連結されることができる。レイヤートランスファー430の一面には磁気浮上レールが配置されているので、シャトル300は磁気浮上レールによって上部移動プレート401及び下部移動プレート402の間を移動することができる。
【0076】
図4は曲面を含む螺旋形状のレイヤートランスファー430を図示したが、レイヤートランスファー430の形状はこれに限定されなく、スライド形状、階段形等多様にすることができる。
【0077】
シャトル300は内部に基板を収容できるように構成されることができる。シャトル300は磁気浮上レールと対向するように配置された永久磁石340を含むことができる。図4はシャトル300の下部に永久磁石が2つずつ配置されたものを図示したが、永久磁石の数はこれに限定されなく、1つずつ、3つずつ、4つずつ等になることができる。永久磁石340は磁気浮上レール410、420の電磁石との引力又は斥力によってシャトル300を磁気浮上させることができる。シャトル300は永久磁石340を利用して第1磁気浮上レール410又は第2磁気浮上レール420上で磁気浮上してプロセシングチャンバーに基板を伝達するか、又はプロセシングチャンバーで処理された基板を移動させることができる。
【0078】
シャトル300は少なくとも1つ以上の基板を収容できるように構成された第1空間310及び第2空間320を含むことができる。この時、第1空間310及び第2空間320は互いに分離されて区分されることができる。第1空間310及び第2空間320の環境は互いに異なるように設定されることができる。例えば、第1空間310は真空状態に設定され、第2空間320は非真空状態に設定されることができる。また、例えば、第1空間310及び第2空間320の温度及び/又は湿度等の環境が異なるように設定されることができる。
【0079】
第1空間310及び第2空間320は一軸に沿って配置されることができる。例えば、図4のように第1空間310及び第2空間320は地面と垂直である軸に沿って配置されることができる。この時、第1空間310は第2空間320の上部に配置されることができる。この場合、移動プレートでシャトル300が占める横面積が狭いので、移動側面で効率的であり得る。
【0080】
又は第1空間310及び第2空間320は地面と平行である軸に沿って配置されることができる。具体的に、図4と異なり、第1空間310及び第2空間320は横に並んで配置されることができる。この場合、移動プレートが縦に占める面積が小さくなることができる。
【0081】
第1空間310及び第2空間320は収容する基板の種類が異なることができる。具体的に、第1空間310はプロセシングチャンバーで処理される基板を収容し、第2空間320はプロセシングチャンバーで処理された基板を収容することができる。シャトル300はプロセシングチャンバーによる処理前/後の基板を分けて収容するので、処理前/後の基板に対する混乱を防止することができる。
【0082】
また、シャトル300の第1空間310及び第2空間320は互いに分離されているので、処理前/後基板の各々に最適化された環境を提供することができる。例えば、第1空間310は処理前基板を真空状態に収容し、第2空間320は処理後基板を非真空状態に収容することによって、シャトル300は各基板に最適化された環境を提供することができる。
【0083】
シャトル300は内部に収容された基板を支持することができる支持台350を含むことができる。具体的に、シャトル300の第1空間310及び/又は第2空間320は基板を支持できるように構成された支持台350を含むことができる。基板は支持台350上に配置されてシャトル300を通じて移動することができる。支持台350は処理前基板、処理後基板、ダミー基板、又は基板形状のセンサーを支持することができる。この時、ダミー基板は装置全体の安定性、性能等を評価するためのテスト用基板を意味することであり得る。
【0084】
一実施形態によれば、支持台350の一面は摩擦部材が配置されることができる。具体的に、支持台350の複数の面の中で基板の背面と接触する一面に摩擦部材が配置されることができる。この時、摩擦部材はシャトル300の微細な振れによって支持される基板が揺れないように、摩擦係数が高い物質を含むことができる。例えば、摩擦部材はネオプレン又はゴム等であるが、これに限定されない。
【0085】
シャトル300は内部に少なくとも1つ以上のセンサー(図示せず)を含むことができる。具体的に、シャトル300の第1空間310及び/又は第2空間320には内部環境をセンシングするセンサーが配置されることができる。センサーは温度センサー、湿度センサー、振動センサー、重さセンサー、又は勾配センサーであるが、これに限定されない。
【0086】
例えば、第1空間310又は第2空間320は基板の重さ又は基板の勾配を測定することができるセンサーを含むことができる。また、例えば、第1空間310又は第2空間320は各空間の温度/湿度又は真空状態が適切に設定されているか否かを確認することができるセンサーを含むことができる。この時、前記センサーは基板と同一な形状であるが、これに限定されない。
【0087】
センサーはシャトル300の内部の環境のみならず、基板移送装置の全体的な環境情報をセンシングすることができる。具体的に、シャトル300がプロセシングチャンバー内に入れば、センサーはプロセシングチャンバー内の環境情報をセンシングすることができる。また、シャトル300がロードロックチャンバー内に入れば、センサーはロードロックチャンバー内の環境情報をセンシングすることができる。このように、基板移送装置はシャトル300のセンサーを利用して装置内の環境情報をセンシングすることができる。
【0088】
図5は他の一実施形態による層移動が可能な基板移送装置を説明するための図面である。
【0089】
図5を参照すれば、他の一実施形態による層移動が可能な基板移送装置は図3の基板移送装置に追加的に他の形状の移動プレート及びトランスファーを含むことができる。
【0090】
基板移送装置は対角線に位置した2つの移動プレートを連結するレイヤートランスファーを含むことができる。具体的に、基板移送装置は第2移動プレート101及び第3移動プレート102と連結されてシャトルを第2移動プレート101及び第3移動プレート102の中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第2レイヤートランスファー192を含むことができる。
【0091】
第2移動プレート101は第1レイヤートランスファー191及び第2レイヤートランスファー192と各々互いに異なる側面と近いように連結されることができる。具体的に、第1レイヤートランスファー191は第2移動プレート101の第4側面184と近く配置され、第2レイヤートランスファー192は第2移動プレート101の第3側面183と近く配置されることができる。
【0092】
第3移動プレート102はレイヤートランスファー190及び第2レイヤートランスファー192と各々互いに異なる側面と近いように連結されることができる。具体的に、レイヤートランスファー190は第3移動プレート102の第5側面185と近く配置され、第2レイヤートランスファー192は第6側面186と近いように連結されることができる。
【0093】
第2レイヤートランスファー192はレイヤートランスファー190及び第1レイヤートランスファー191とすれ違いに配置されることができる。基板移送装置を正面から見た時、第2レイヤートランスファー192はレイヤートランスファー190及び第1レイヤートランスファー191とクロスされる地点がある。
【0094】
本願発明の基板移送装置は第2レイヤートランスファー192を導入することによって、シャトルの上下部に配置された移動プレートの間の移動のみならず、対角方向に配置された移動プレートの間の移動を提供することができる。
【0095】
図6はその他の一実施形態による層移動が可能な基板移送装置を説明するための図面である。
【0096】
図6を参照すれば、その他の一実施形態による層移動が可能な基板移送装置は図3の基板移送装置に追加的に他の形状の移動プレート及びトランスファーを含むことができる。
【0097】
基板移送装置は対角線に位置した2つの移動プレートを連結するレイヤートランスファーを含むことができる。具体的に、基板移送装置は第1移動プレート100及び第4移動プレート103と連結されてシャトルを第1移動プレート100及び第4移動プレート103の中でいずれか1つ上で他の1つ上に移動させるように構成された第3レイヤートランスファー193を含むことができる。
【0098】
第1移動プレート100は第1レイヤートランスファー191及び第3レイヤートランスファー193と各々互いに異なる側面と近いように連結されることができる。具体的に、第1レイヤートランスファー191は第1移動プレート100の第1側面181と近く配置され、第3レイヤートランスファー193は第1移動プレート100の第2側面182と近く配置されることができる。
【0099】
第4移動プレート103はレイヤートランスファー190及び第3レイヤートランスファー193と各々互いに異なる側面と近いように連結されることができる。具体的に、レイヤートランスファー190は第4移動プレート103の第8側面188と近く配置され、第3レイヤートランスファー193は第7側面187と近いように連結されることができる。
【0100】
第3レイヤートランスファー193はレイヤートランスファー190及び第1レイヤートランスファー191とすれ違わないように配置されることができる。基板移送装置を正面から見た時、第2レイヤートランスファー192はレイヤートランスファー190及び第1レイヤートランスファー191とクロスされる地点がない可能性がある。しかし、レイヤートランスファー190が第1レイヤートランスファー191と対称である場合、第3レイヤートランスファー193の配置及び連結形態も場合によって変わることができる。
【0101】
本願発明の基板移送装置は第3レイヤートランスファー193を導入することによって、シャトルの上下部に配置された移動プレートの間の移動のみならず、対角方向に配置された移動プレートの間の移動を提供することができる。
【0102】
実施形態による方法は様々なコンピュータ手段を通じて遂行されることができるプログラム命令形態で具現されてコンピュータ読出し媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読出し可能な記録媒体はプログラム命令語、データファイル、データ構造等を単独に又は組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読出し可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は実施形態のために特別に設計され、構成されたものであるか、或いはコンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読出し可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フレキシブルディスク、及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(flopticaldisk)のような磁気-光媒体(magneto-optical media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリ等のようなプログラム命令語を格納し、遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例としては、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタプリタ等を使用して、コンピュータによって実行されることができる高級言語コードも含む。前記ハードウェア装置は本発明による処理を遂行するため1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0103】
以上のように実施形態が限られた実施形態と図面によって説明されたが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば、前述の記載から様々な修正及び変形が可能である。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順番に遂行されるか、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路等の構成要素が説明された方法と異なる形態に結合又は組合されるか、他の構成要素又は均等物によって置き換えられるか、或いは置換されても適切な結果が達成されることができる。
【0104】
したがって、他の具現、他の実施形態、及び特許請求の範囲と均等であるものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
【符号の説明】
【0105】
100 第1移動プレート
101 第2移動プレート
102 第3移動プレート
103 第4移動プレート
191 第1レイヤートランスファー
192 第2レイヤートランスファー
図1
図2
図3
図4
図5
図6