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特開2025-16361ホールガードを利用したボルト締結構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016361
(43)【公開日】2025-01-31
(54)【発明の名称】ホールガードを利用したボルト締結構造
(51)【国際特許分類】
   F16B 1/02 20060101AFI20250124BHJP
   F16B 35/04 20060101ALI20250124BHJP
【FI】
F16B1/02 M
F16B35/04 J
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024111366
(22)【出願日】2024-07-11
(31)【優先権主張番号】10-2023-0095122
(32)【優先日】2023-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2024-0073166
(32)【優先日】2024-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522495946
【氏名又は名称】ジーエヌアイ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GNI.Co.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】林昌洙
(57)【要約】      (修正有)
【課題】様々な大きさのホールを有するグレーティングプレートまたはスチールパッドなどの下部構造物を変更することなく、迅速かつ強固に設備を固定できるホールガードを利用したボルト締結構造を提供する。
【解決手段】様々な大きさのホールに装着可能なホールガード100を利用したボルト締結構造が開示される。これは、下部構造物の上にホールガード100を装着した状態でボルトが締結されるので、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドまたはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどにボルトを利用した締結が可能である。また、ホールガード下部面にボルトの下部横部が挿入される係止溝または下部横部を回転して固定する突出溝および突出部を形成することによって、下部横部の固定型または回動型形態ともにホールガード100に直立して固定されるようにすることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業施設の設備の下に位置し、締結のためのホールが形成されている下部構造物;
前記下部構造物のホールに挿入されて固定されるホールガード;
螺糸山が形成された上部縦部、前記上部縦部の下部から前記上部縦部を中心に両側に所定の長さを有するように形成された下部横部からなり、前記ホールガードに挿入されて固定されるT型ボルト;および
リング状で前記T型ボルトに締結され、前記T型ボルトが前記下部構造物の下部に墜落することを防止するために前記ホールガードに支持される墜落防止ワッシャーを含む、ホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項2】
前記ホールガードは、
前記下部構造物の上部に配置される支持部;
前記支持部の下部に配置され、前記下部構造物のホールに挿入されるホール挿入部;および
前記T型ボルトが挿入されるように前記支持部と前記ホール挿入部を貫通して形成されたボルトホールを含む、請求項1に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項3】
前記ホール挿入部の外径は、前記下部構造物に形成されたホールの内径と同じ大きさを有するように形成されるものである、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項4】
前記ホール挿入部の下部面には、前記ホールガードに挿入された前記T型ボルトが前記ホールガードに固定されるようにする溝状の係止溝を含む、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項5】
前記係止溝は、前記ホール挿入部の下部面から前記ボルトホールを中心に両側にそれぞれ形成されるものである、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項6】
前記係止溝の幅は、前記下部横部の厚さよりも大きい幅を有するものである、請求項4に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項7】
前記ボルトホールは、
前記T型ボルトの前記下部横部が前記ホールガードに挿入される時、前記下部横部が前記ホール挿入部を通過するように長孔形態を有するものである、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項8】
前記ホール挿入部の下部面の一側には、前記ホールガードに挿入された前記T型ボルトが前記ホールガードに固定されるように突出した形態を有する突出部を含む、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項9】
前記ホール挿入部の下部側面には、前記ホール挿入部に挿入された前記下部横部が前記ホール挿入部側面から突出するように形成された突出溝を含む、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項10】
前記下部横部は前記上部縦部と一体に形成され、前記上部縦部を中心に両側に同じ長さを有するように形成されるものである、請求項1に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項11】
前記下部横部は前記上部縦部と一体に形成され、前記上部縦部を中心に両側で互いに異なる長さを有するように形成されるものである、請求項1に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項12】
下部横部は、
前記下部横部が前記下部構造物の下部面と接するように、前記上部縦部を中心に一側または両側が前記ホール挿入部から突出する突出部位を有するものである、請求項2に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項13】
前記下部横部は前記上部縦部の下部に連結され、前記下部横部が前記上部縦部の下部で回動するように回動ピンによって連結されるものである、請求項1に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項14】
前記上部縦部は、前記下部横部が回動する際、前記上部縦部の内側に挿入されるようにする回動溝を含む、請求項13に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項15】
前記下部横部は、前記回動ピンを中心に前記下部横部の一側が他側より短い長さを有するように前記回動ピンによって前記上部縦部に連結されるものである、請求項14に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項16】
前記下部横部の一側端部は、上部から下部方向に傾斜するようにラウンドが形成されたものである、請求項15に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項17】
前記回動溝の溝の深さは、前記下部横部の一側および他側の長さより短い深さを有するものである、請求項15に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項18】
前記下部横部は、
前記下部横部が前記回動溝に挿入され、前記T型ボルトが前記ホールガードに挿入されるようにする挿入状態;および
前記T型ボルトが前記ホールガードに挿入された後、前記下部横部が前記上部縦部と垂直な状態を有するように回動され、前記T型ボルトが前記ホールガードに固定されるようにする固定状態を有するものである、請求項13に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項19】
産業施設の設備の下に位置し、締結のためのホールが形成されている下部構造物;
前記下部構造物に形成されたホールの内径と同じ大きさの外径を有し、前記下部構造物のホールに挿入されて固定されるホールガード;
螺糸山が形成された上部縦部、前記上部縦部の下端から折り曲げ部を介して延びて形成された下部横部からなり、前記ホールガードに挿入されるL型ボルト;および
リング状で前記L型ボルトに締結され、前記L型ボルトが前記下部構造物の下部に墜落することを防止するために前記ホールガードに支持される墜落防止ワッシャーを含み、
前記ホールガードは、
前記下部構造物の上部に配置される支持部;
前記支持部の下部に配置され、前記下部構造物のホールに挿入されるホール挿入部;および
前記L型ボルトが挿入されるように前記支持部と前記ホール挿入部を貫通して形成されたボルトホールを含む、ホールガードを利用したボルト締結構造。
【請求項20】
前記ホール挿入部の下部面の一側には、前記ホールガードに挿入された前記L型ボルトが前記ホールガードに固定されるように突出した形態を有する突出部を含む、請求項19に記載のホールガードを利用したボルト締結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルト締結構造に関し、より詳細には、様々な大きさのホールに装着可能なホールガードを利用したボルト締結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に生産施設では、グレーティングプレート(grating plate)のような下部構造物上に設備を固定して設置する。普通グレーティングプレートは、地面から所定の高さに設置され、グレーティングプレートの下には配管、配線などが設置される。このように棚のような形態を構成するために多数のグレーティングプレートを所定高さに配置することになり、その高さはおよそ4m~10m程度に達する。このように設置されたグレーティングプレート上に生産設備を固定して設置する。固定設置は、ブラケットを利用して該当設備とグレーティングプレートを締結する通常の方式で行われる。ただし、固定されて設備が載せられたグレーティングプレート上にグレーティングプレートの位置を変更せずに、ブラケットを利用して設備を該当グレーティングプレートに固定する作業は難しい。上述したように、グレーティングプレートが棚状で所定の高さに設置されているため、グレーティングプレートの下から他の作業者がボルト/ナットなどの締結具を締めるためにいちいち助力しなければならない。そのため、時間がかかり、グレーティングプレートの下の作業者には危険が伴う。
【0003】
一方、生産現場で前記のように棚状に設置されたグレーティングプレートの一部を持ち上げる場合、作業者が落下するなどの重大な安全事故が発生している。
【0004】
また、ボルトが締結されるグレーティングプレートのホールが破損してホールの大きさが一定でなくなったり、破損したホールによってボルト/ナットのような締結具の利用が不可能になり、グレーティングプレート自体を交換しなければならない問題が発生することもある。
【0005】
一方、生産現場の床は、ホールが形成されたグレーティングプレートの他に、格子状のホールが形成されたグレーティングプレートや平板状のスチールパッドなど、様々な形態の支持板が利用されることもある。このような格子状のホールが形成されたグレーティングプレートまたはスチールパッドに形成されたホールは、大きさが一定ではなく、グレーティングプレートに形成されたホールよりも大きい大きさを持ったり、格子状または長孔の形態を有する。従って、一般ボルトの大きさでは、様々なホールにそれぞれ対応して装着することができないため、それぞれのホールの大きさに合わせて締結できるボルト締結構造が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許10-0730721
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題を勘案したもので、様々な大きさのホールを有するグレーティングプレートまたはスチールパッドなどの下部構造物を変更することなく、迅速かつ強固に設備を固定できるホールガードを利用したボルト締結構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための本発明のホールガードを利用したボルト締結構造は、産業施設の設備の下に位置し、締結のためのホールが形成されている下部構造物、前記下部構造物のホールに挿入されて固定されるホールガード、螺糸山が形成された上部縦部、前記上部縦部の下部から前記上部縦部を中心に両側に所定の長さを有するように形成された下部横部からなり、前記ホールガードに挿入されて固定されるT型ボルトおよびリング形で前記T型ボルトに締結され、前記T型ボルトが前記下部構造物の下部に墜落することを防止するために前記ホールガードに支持される墜落防止ワッシャーを含む。
【0009】
前記ホールガードは、前記下部構造物の上部に配置される支持部、前記支持部の下部に配置され、前記下部構造物のホールに挿入されるホール挿入部および前記T型ボルトが挿入されるように前記支持部と前記ホール挿入部を貫通して形成されたボルトホールを含むことができる。
【0010】
前記ホール挿入部の外径は、前記下部構造物に形成されたホールの内径と同じ大きさを有するように形成することができる。
【0011】
前記ホール挿入部の下部面には、前記ホールガードに挿入された前記T型ボルトが前記ホールガードに固定されるようにする溝状の係止溝を含むことができる。
【0012】
前記係止溝は、前記ホール挿入部の下部面から前記ボルトホールを中心に両側にそれぞれ形成することができる。
【0013】
前記係止溝の幅は、前記下部横部の厚さよりも大きい幅を有することができる。
【0014】
前記ボルトホールは、前記T型ボルトの前記下部横部が前記ホールガードに挿入される時、前記下部横部が前記ホール挿入部を通過するように長孔形態を有することができる。
【0015】
前記ホール挿入部の下部面の一側には、前記ホールガードに挿入された前記T型ボルトが前記ホールガードに固定されるように突出した形態を有する突出部を含むことができる。
【0016】
前記ホール挿入部の下部側面には、前記ホール挿入部に挿入された前記下部横部が前記ホール挿入部側面に突出するように形成された突出溝を含むことができる。
【0017】
前記下部横部は、前記上部縦部と一体に形成され、前記上部縦部を中心に両側に同じ長さを有するように形成することができる。
【0018】
前記下部横部は、前記上部縦部と一体に形成され、前記上部縦部を中心に両側で互いに異なる長さを有するように形成することができる。
【0019】
前記下部横部は、前記下部横部が前記下部構造物の下部面と接するように、前記上部縦部を中心に一側または両側が前記ホール挿入部から突出する突出部位を有することができる。
【0020】
前記下部横部は、前記上部縦部の下部に連結されるが、前記下部横部が前記上部縦部の下部で回動するように回動ピンによって連結することができる。
【0021】
前記上部縦部は、前記下部横部が回動する際、前記上部縦部の内側に挿入されるようにする回動溝を含むことができる。
【0022】
前記下部横部は、前記回動ピンを中心に前記下部横部の一側が他側より短い長さを有するように、前記回動ピンによって前記上部縦部に連結することができる。
【0023】
前記下部横部の一側端部は、上部から下部方向に傾斜するようにラウンドが形成されたラウンド部を含むことができる。
【0024】
前記回動溝の溝の深さは、前記下部横部の一側および他側の長さより短い深さを有することができる。
【0025】
前記下部横部は、前記下部横部が前記回動溝に挿入されて、前記T型ボルトが前記ホールガードに挿入されるようにする挿入状態および前記T型ボルトが前記ホールガードに挿入された後、前記下部横部が前記上部縦部と垂直な状態を有するように回動されて、前記T型ボルトが前記ホールガードに固定されるようにする固定状態を有することができる。
【0026】
前記課題を解決するための本発明のホールガードを利用したボルト締結構造は、産業施設の設備の下に位置し、締結のためのホールが形成されている下部構造物、前記下部構造物に形成されたホールの内径と同じ大きさの外径を有し、前記下部構造物のホールに挿入されて固定されるホールガード、螺糸山が形成された上部縦部、前記上部縦部の下端から折り曲げ部を介して延びて形成された下部横部からなり、前記ホールガードに挿入されるL型ボルトおよびリング状で前記L型ボルトに締結され、前記L型ボルトが前記下部構造物の下部に墜落することを防止するために前記ホールガードに支持される墜落防止ワッシャーを含み、前記ホールガードは、前記下部構造物の上部に配置される支持部、前記支持部の下部に配置され、前記下部構造物のホールに挿入されるホール挿入部および前記L型ボルトが挿入されるように前記支持部と前記ホール挿入部を貫通して形成されたボルトホール含む。
【0027】
前記ホール挿入部の下部面の一側には、前記ホールガードに挿入された前記L型ボルトが前記ホールガードに固定されるように突出した形態を有する突出部を含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、下部構造物上にホールガードを装着した状態でボルトが締結されるため、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドまたはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどにボルトを利用した締結が可能である。
【0029】
また、ホールガードの下部面にボルトの下部横部が挿入される係止溝または下部横部を回転して固定する突出溝および突出部を形成することで、下部横部の固定型または回動型のいずれの形態もホールガードに直立して固定されるようにすることができる。
【0030】
さらに、ホールガードとT型ボルトまたはL型ボルトを利用して様々な大きさのホールに対して一方向からボルト設置が可能であるため、産業現場の床部位のほか、工事現場のHビーム構造物、天井または壁面構造物のフックかけ等、活用が広範囲である。
【0031】
本発明の技術的効果は、以上で言及したものに限定されず、言及されてないない他の技術的効果は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造を示す図である。
図2】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造を示す断面図である。
図3】本発明の第1実施例によるホールガードを示す図である。
図4】本発明の第2実施例によるホールガードを示す図である。
図5】本発明の第1実施例によるT型ボルトを示す図である。
図6】本発明のT型ボルトがホールガードを利用して下部構造物に締結された状態を示す図である。
図7】本発明の第2実施例によるT型ボルトを示す図である。
図8図5および図7に図示されたT型ボルトの他の形態を示す図である。
図9】本発明の第3実施例によるT型ボルトを示す図である。
図10】本発明の第4実施例によるT型ボルトを示す図である。
図11図9および図10に図示されたT型ボルトの他の形態を示す図である。
図12-15】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の装着方法を示す図である。
図16】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の他の実施例を示す斜視図である。
図17】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の他の実施例を示す図である。
図18】本発明の第3実施例によるホールガードを示す図である。
図19】本発明の第5実施例によるT型ボルトを示す図である。
図20】本発明の第5実施例によるT型ボルトの固定状態を示す図である。
図21】本発明の第5実施例によるT型ボルトの挿入状態を示す図である。
図22】本発明の第3実施例によるホールガードと第5実施例によるT型ボルトの結合方法を示す図である。
図23】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す斜視図である。
図24】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す図である。
図25】本発明の第4実施例によるホールガードを示す図である。
図26】本発明の第4実施例によるホールガードを利用したT型ボルトの結合方法を示す図である。
図27】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す斜視図である。
図28】本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す図である。
図29】本発明のL型ボルトを示す図である。
図30-33】本発明の第3実施例によるホールガードと第5実施例によるT型ボルトを利用したボルト締結構造の装着方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、様々な変形が可能であり、様々な実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変形、均等物又は代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するにあたり、関連する公知技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を損なうと判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
【0034】
以下、本発明による実施例を添付図面を参照して詳細に説明することとし、添付図面を参照して説明するにあたり、同一または対応する構成要素は同一の図面番号を付与し、これに対する重複した説明は省略することとする。
【0035】
図1は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造を示す図である。
図2は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造を示す断面図である。
図1および図2を参照すると、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造は、ホールガード100、T型ボルト200、墜落防止ワッシャー300、緩衝パッド400、ブラケット500、平ワッシャー600、結合ワッシャー700、緩み防止ワッシャー800および固定ナット900を含む。
【0036】
まず、ホールガード100は、産業施設の設備の下床に締結のためのホールが形成されている下部構造物に装着され、T型ボルト200だけを利用して装着できない、一例として、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド(S)またはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどに装着することができる。即ち、一般的なスチールパッド(S)またはグレーティング(G)ホールには、T型ボルト200だけを利用して設備をスチールパッド(S)またはグレーティング(G)に固定できるが、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド(S)またはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどには、下部構造物(G)にT型ボルト200がホールガード100を利用して装着することができる。
【0037】
図3は、本発明の第1実施例によるホールガードを示す図である。
図3を参照すると、本発明の第1実施例によるホールガード100は、板状の支持部110および支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。一例として、支持部110およびホール挿入部120は一体に形成することができる。支持部110およびホール挿入部120にはT型ボルト200が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通して形成することができる。
【0038】
支持部110は、板状を有するが、四角形または円形を有することができ、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさより大きい大きさを有することができる。即ち、支持部110は、下部構造物(S)の上部面に支持される部位であることができる。
【0039】
ホール挿入部120は、支持部110の下部に配置され、下部構造物(S)のホールに挿入することができる。ホール挿入部120は、所定の高さを有する円筒状を有することができる。この時、ホール挿入部120は、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさと同じ形態およびの大きさを有することができる。一例として、下部構造物(S)のホールが大きい円形を有するか、またはホールが破損してホールが拡張された場合、ホール挿入部120は下部構造物(S)に形成されたホールの大きさまたは拡張されたホールの大きさに合わせて形成することができる。このようなホール挿入部120は、下部構造物(S)上に固定される設備機器に応じて、一つまたは二つ以上が支持部110の下部に配置することができる。
【0040】
ホール挿入部120が下部構造物(S)のホールに挿入されると、ホールガード100は、支持部110によって下部構造物(S)の上部面に支持されることができるため、ホールガード100が下部構造物(S)の下に墜落することを防止することができる。
【0041】
また、ホール挿入部120が所定の高さを有する円筒状を有する場合、ホールガード100に形成されたボルトホール101は長孔形態を有することが好ましい。これは、T型ボルト200をホールガード100のボルトホール101に挿入する際、T型ボルト200の下部横部220が所定の高さを有するホール挿入部120に通過するようにするためである。一例として、本発明によるボルト締結構造は、T型ボルト200をホールガード100のボルトホール101に挿入する際、T型ボルト200の下部横部220から挿入されて装着される。したがって、T型ボルト200の下部横部220によってボルトホール101が長孔形態を持たないと、互いに干渉することなくT型ボルト200をボルトホール101に通すことができない。
【0042】
ホール挿入部120の下部には、T型ボルト200を固定するための溝状の係止溝102を含むことができる。一例として、係止溝102は、ホール挿入部120の下部面からボルトホール101を中心に両側にそれぞれ形成することができる。この時、係止溝102の幅は、T型ボルト200の下部横部220厚さより大きい幅を有することができる。また、係止溝102の深さは、T型ボルト200の下部横部220が係止溝102に挿入される時、T型ボルト200が固定されて回転しないようにする所定の深さを有することができる。即ち、係止溝102は、ホールガード100に装着されたT型ボルト200がホールガード100に固定されるようにすることができる。また、係止溝102によってT型ボルト200がホールガード100内で直立した状態で固定されるようにすることができる。したがって、作業者は、下部構造物(S)の上部でも固定ナット900を迅速かつ安定的にT型ボルト200に固定させることができる。
【0043】
また、係止溝102は、固定されたT型ボルト200が振動や衝撃によって緩むことを防止する機能を有することができる。一例として、ホールガード100に固定されたT型ボルト200は、設備機器で発生した振動や衝撃が下部構造物(S)に伝達されて緩む場合が発生することがある。しかし、本発明によるT型ボルト200は、係止溝102によってT型ボルト200が回転することを遮断することができるので、振動や衝撃によってT型ボルト200が緩むことを防止することができる。例えば、固定ナット900を解体させる場合にも、下部横部220が係止溝102によって固定されることができるため、作業者は、T型ボルト200を別に固定することなく、下部構造物(S)上部で固定ナット900を迅速かつ安定的に解体させることができる。
【0044】
図4は、本発明の第2実施例によるホールガードを示す図である。
図4を参照すると、第2実施例によるホールガード100は、第1実施例と同様に、板状の支持部110および支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。また、支持部110およびホール挿入部120には、T型ボルト200が挿入されて装着されるようにする長孔形態のボルトホール101が貫通されて形成することができる。ただし、第2実施例によるホールガード100のホール挿入部120は、楕円形を有することができる。
【0045】
一例として、下部構造物(S)のホールが大きい長孔形態を有していたり、またはホールが長孔形態で破損した場合、円形のホール挿入部120は、長孔形態の下部構造物(S)のホール内部で回転しながら長孔に沿って移動できるので、所望の位置にホールガード100を固定することが面倒な場合がある。しかし、第2実施例によるホールガード100は、ホール挿入部120が楕円形態を有するため、長孔形態の下部構造物(S)のホール内で回転することを防止することができる。したがって、下部構造物(S)のホールが長孔形態を有していても、作業者は、迅速かつ安定的にT型ボルト200に固定ナット900が締結されるようにすることができる。
【0046】
上述したように、本発明によるボルト締結構造は、下部構造物(S)が大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドおよびホールが破損したり、ホールの大きさが一定でないグレーティングなどにホールガード100を利用することにより、T型ボルト200が下部構造物(S)に安全かつ簡単に装着されるようにすることができる。
【0047】
図5は、本発明の第1実施例によるT型ボルトを示す図である。
図5を参照すると、本発明の第1実施例によるT型ボルト200は、「┴」字型であり、上部縦部210および下部横部220を含む。下部横部220は、上部縦部210の下部に配置され、上部縦部210と一体に形成することができる。
【0048】
上部縦部210は、下部構造物(S)とその上に置かれるブラケット500および締結のための要素が提供する締結ホールを貫通する部位としてねじ溝が形成されており、その部位に固定ナット900が結合される。即ち、上部縦部210は、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、ホールガード100の上部に露出される部位であることができる。したがって、固定ナット900を露出された上部縦部210に締結することにより、ブラケット500が下部構造物(S)に固定されるようにすることができる。
【0049】
下部横部220は、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、ホールガード100のボルトホール101に挟まれ、下部構造物(S)の下側に位置しながらホールガード100の下面に圧着される部位であることができる。即ち、下部横部220は、ホールガード100の係止溝102に挿入され、T型ボルト200をホールガード100内で直立して固定されるようにすることができる。
【0050】
また、下部横部220の長さは、下部横部220がホールガード100の係止溝102に挿入されるように上部縦部210を中心に両側に突出されて形成することができる。この時、下部横部220の突出された両側は、上部縦部210を中心にそれぞれ異なる長さを有するように形成することができる。一例として、下部横部220の一側の長さは、ホールガード100の係止溝102に挿入される程度の長さを有し、下部横部220の他側の長さは、ホールガード100のホール挿入部120から突出する長さを有することができる。
【0051】
図6は、本発明のT型ボルトがホールガードを利用して下部構造物に締結された状態を示す図である。
図6を参照すると、下部横部220のうち一側は、ホールガード100のホール挿入部120内に配置され、一側より長さが長い他側は、ホール挿入部120から突出する突出部位221が下部構造物(S)の下部面に接することができる。これは、T型ボルト200によってホールガード100が下部構造物(S)に強固に固定されるようにするためである。一例として、下部構造物(S)にホールガード100およびT型ボルト200が挿入された状態で固定ナット900を締結すると、下部横部220の突出した突出部位221が下部構造物(S)の下部面を支持するため、ホールガード100は、下部横部220と固定ナット900との間で圧迫によって強固に固定されることができる。
【0052】
図7は、本発明の第2実施例によるT型ボルトを示す図である。
図7を参照すると、本発明の第2実施例によるT型ボルト200は、上部縦部210および下部横部220を含む。さらに、下部横部220は、上部縦部210の下部に配置され、上部縦部210と一体に形成することができる。
【0053】
ただし、第2実施例によるT型ボルト200の下部横部220の長さは、下部横部220がホールガード100の係止溝102に挿入されるように上部縦部210を中心に両側に突出されて形成され、両側が互いに同じ長さを有するように形成することができる。
【0054】
一例として、上部縦部210を中心に下部横部220の両側は、ホールガード100のホール挿入部120から突出する長さを有することができる。即ち、下部横部220の両側は、ホール挿入部120から突出する突出部位221を有することができる。したがって、下部横部220の両側突出部位221が下部構造物(S)を両側から支持することができるので、固定ナット900を利用して締結する際、T型ボルト200の直立を維持しながら、ホールガード100が下部構造物(S)により強固に固定されるようにすることができる。ただし、第2実施例の下部横部220の長さが第1実施例の下部横部220の長さよりも長い長さを有するため、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、下部から上部方向に挿入して締結しなければならない。
【0055】
図8は、図5および図7に図示されたT型ボルトの他の形態を示す図である。
ここで、図8(a)および図8(b)は、第1実施例によるT型ボルト200と第2実施例によるT型ボルト200で下部横部220の一端および他端が傾斜した形態をそれぞれ示し、図8(c)および図8(d)は、第1実施例によるT型ボルト200と第2実施例によるT型ボルト200において、下部横部220の下部が丸い形態をそれぞれ示す。
【0056】
まず、図8(a)および図8(b)を参照すると、T型ボルト200の下部横部220は一端と他端が傾斜した形態を有するが、下部横部220の上部の長さより下部の長さが短くなるように傾斜して形成することができる。即ち、下部横部220の一端および他端の下部角部を除去することにより、T型ボルト200をホールガード100に挿入時、下部横部220が柔軟にボルトホール101を通過するようにすることができる。また、図8(c)および図8(d)のように、下部横部220の下部面を丸い形態で形成することにより、下部横部220がより柔軟にボルトホール101を通過するようにすることができる。
【0057】
図9は、本発明の第3実施例によるT型ボルトを示す図である。
図9を参照すると、本発明の第3実施例によるT型ボルト200は「┴」字型であり、上部縦部210および下部横部220を含む。下部横部220は、上部縦部210の下部に配置され、上部縦部210に回動可能に連結することができる。
【0058】
上部縦部210は、下部構造物(S)とその上に置かれるブラケット500および締結のための要素が提供する締結ホールを貫通する部位としてねじ溝が形成されており、その部位に固定ナット900が結合される。即ち、上部縦部210は、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、ホールガード100の上部に露出する部位であることができる。したがって、固定ナット900を露出された上部縦部210に締結することにより、ブラケット500が下部構造物(S)に固定されるようにすることができる。また、上部縦部210には下部横部220の回動によって下部横部220が上部縦部210の内側に挿入されるように回動溝211を含むことができる。
【0059】
下部横部220は、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、ホールガード100のボルトホール101に挟まれ、下部構造物(S)の下側に位置しながらホールガード100の下面に圧着される部位であることができる。即ち、下部横部220は、ホールガード100の係止溝102に挿入され、T型ボルト200をホールガード100内で直立して固定されるようにすることができる。
【0060】
また、下部横部220は上部縦部210の下部に連結され、下部横部220が上部縦部210の下部で回動するように回動ピン212によって上部縦部210と連結することができる。即ち、下部横部220は、上部縦部210の下部で回動ピン212を中心に円を描くように回動することができる。一例として、下部横部220は、下部横部220が回動ピン212を中心に回動して上部縦部210の回動溝211に挿入される挿入状態および下部横部220が回動して上部縦部210と垂直な状態を有する固定状態を有することができる。
【0061】
即ち、第3実施例によるT型ボルト200は、下部横部220が挿入状態である時、ホールガード100のボルトホール101に挿入され、T型ボルト200がホールガード100に挿入された後、下部横部220が回動して上部縦部210と垂直な状態である固定状態を有する際、ホールガード100の係止溝102に締結されてホールガード100に固定されることができる。
【0062】
一例として、作業者は、下部横部220を回動溝211に挿入して挿入状態になるようにした後、T型ボルト200をホールガード100に挿入する。T型ボルト200がホールガード100に挿入された状態で、作業者は、T型ボルト200を軽く振って下部横部220が回動するようにする。下部横部220の回動によって下部横部220が固定状態を持つと、T型ボルト200を上部方向に移動させて下部横部220がホールガード100の係止溝102に締結することで、T型ボルト200がホールガード100に固定されるようにすることができる。
【0063】
この時、下部横部220の突出した両側は、それぞれ異なる長さを有するように形成することができる。一例として、下部横部220の一側の長さは、ホールガード100の係止溝102に挿入される程度の長さを有するが、下部横部220の他側の長さは、ホールガード100のホール挿入部120から突出する長さを有することができる。
【0064】
即ち、下部横部220が固定状態で、下部横部220のうち一側は、ホールガード100のホール挿入部120内に配置され、一側より長さが長い他側は、ホール挿入部120から突出して突出する突出部位221が下部構造物(S)の下部面に接することができる。これは、図5に図示された第1実施例のように、T型ボルト200によってホールガード100が下部構造物(S)に強固に固定されるようにするためである。
【0065】
図10は、本発明の第4実施例によるT型ボルトを示す図である。
図10を参照すると、本発明の第4実施例によるT型ボルト200は、上部縦部210および下部横部220を含む。また、下部横部220は、上部縦部210の下部に配置され、上部縦部210に回動できるように連結することができる。
【0066】
ただし、第4実施例によるT型ボルト200の下部横部220の長さは、下部横部220がホールガード100の係止溝102に挿入されるように上部縦部210を中心に両側から突出して形成され、両側が互いに同じ長さを有するように形成することができる。一例として、上部縦部210を中心に下部横部220の両側は、ホールガード100のホール挿入部120から突出する長さを有することができる。即ち、下部横部220の両側はホール挿入部120から突出する突出部位221を有することができる。したがって、図7に図示された第2実施例のように、下部横部220の両側突出部位221が下部構造物(S)を両側から支持することができりので、固定ナット900を利用して締結する際、T型ボルト200の直立を維持しながら、ホールガード100が下部構造物(S)により強固に固定されるようにすることができる。
【0067】
また、第4実施例によるT型ボルト200は、下部横部220が回動して回動溝211に挿入される挿入状態を有するので、第4実施例の下部横部220の長さが第3実施例の下部横部220の長さより長い長さを有していても、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、上部方向から下部方向に挿入して締結することができる。
【0068】
図11は、図9および図10に図示されたT型ボルトの他の形態を示す図である。
ここで、図11(a)および図11(b)は、第3実施例によるT型ボルト200と第4実施例によるT型ボルト200において、下部横部220の一端および他端が傾斜した形態をそれぞれ示す。
【0069】
図8(a)および図8(b)を参照すると、T型ボルト200の下部横部220は、一端と他端が傾斜した形態を有することができる。即ち、下部横部220の一端および他端の下部角部を除去して下部横部220の一端および他端を傾斜するように形成することにより、下部横部220の挿入状態でT型ボルト200がホールガード100のボルトホール101に柔軟に通過するようにすることができる。
【0070】
続いて、図1および図2を参照すると、墜落防止ワッシャー300は、T型ボルト200に挿入されて上部縦部210に装着することができる。即ち、T型ボルト200は、墜落防止ワッシャー300が装着された状態でホールガード100のボルトホール101に嵌め込むことができ、墜落防止ワッシャー300がホールガード100の上部面で支持されるように配置されることにより、T型ボルト200が下部構造物(S)下部に墜落することを防止することができる。
【0071】
ブラケット500は、図面から分かるように「L」字形であることができるが、これに限定されず、一側部位が設備と結合され、他側部位が支持する部位と結合されることができる他の様々な形態が適用することができる。
【0072】
ブラケット500の一側には、設備との結合のための一つ以上の第1結合孔501が備えられ、他側には第2結合孔502が備えられる。ブラケット500の第1結合孔501を通して、結合ボルト10が設備のねじ孔(図示せず)に締結され、第2結合孔502にはT型ボルト200が挿入される。したがって、ブラケット500は、墜落防止ワッシャー300の上部に配置することができる。
【0073】
この時、ブラケット500と下部構造物(S)との間には、ワッシャーホール401を有する緩衝パッド400を含むことができる。緩衝パッド400は、墜落防止ワッシャー300がワッシャーホール401に挿入されるようにホールガード100の上部に配置することができる。したがって、緩衝パッド400によって下部構造物(S)から流入される振動が上部に伝達されることを防止することができ、墜落防止ワッシャー300によってブラケット500が構造的に浮き上がることを防止することができる。
【0074】
ブラケット500の上部には平ワッシャー600、結合ワッシャー700および緩み防止ワッシャー800が順次配置され、緩み防止ワッシャー800の上部には固定ナット900が締結される。緩み防止ワッシャー800の表面には固定ナット900を固定した後、振動や外部衝撃によって固定ナット900が緩まないように突出した部位が形成されることができる。
【0075】
図12図15は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の装着方法を示す図である。
ここで、ホールガード100は、二つの第2結合孔502を有するブラケット500に装着するために、一つの支持部110に二つのホール挿入部120が備えられたホールガード100が例示される。
【0076】
まず、図12を参照すると、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドのような下部構造物(S)の上にホールガード100を装着する。この時、ホールガード100のホール挿入部120は、下部構造物(S)のホールと同じ大きさおよび形態を有するホール挿入部120を選択することができる。選択されたホール挿入部120は、下部構造物(S)のホールに挿入して装着される。この時、ホール挿入部120は、下部構造物(S)上に固定される設備機器によって一つまたは二つ以上が支持部110の下部に配置することができる。
【0077】
図13を参照すると、ホールガード100上に墜落防止ワッシャー300が装着されたT型ボルト200が締結される。T型ボルト200は、下部構造物(S)上部から下部横部220をホールガード100に挿入し、挿入された下部横部220がホールガード100の下部の係止溝102に挿入されるようにすることによって締結することができる。この時、T型ボルト200は墜落防止ワッシャー300によって固定され、T型ボルト200が下部構造物(S)下部に墜落することを防止することができる。
【0078】
図14を参照すると、ホールガード100上に緩衝パッド400が装着される。緩衝パッド400は、ホールガード100の上部面を全てカバーするように配置することができ、緩衝パッド400に形成されたワッシャーホール401によって、T型ボルト200および墜落防止ワッシャー300は外部に露出することができる。緩衝パッド400は、一例として、弾性ゴム材質で形成することが好ましい。
【0079】
図15を参照すると、緩衝パッド400上にブラケット500が配置することができる。また、ブラケット500に露出されたT型ボルト200には、平ワッシャー600、結合ワッシャー700、緩み防止ワッシャー800および固定ナット900が順次締結することができる。この時、固定ナット900の結合によって、下部横部220の突出部位221が下部構造物(S)の下部面を支持してホールガード100を圧迫することにより、下部構造物(S)に締結されたホールガード100が強固に固定されることができる。
【0080】
図16は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の他の実施例を示す斜視図である。
図17は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の他の実施例を示す図である。
図16および図17を参照すると、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造の他の実施例は、ホールガード100、T型ボルト200、墜落防止ワッシャー300、ブラケット500、平ワッシャー600、緩み防止ワッシャー800および固定ナット900を含む。
【0081】
まず、ホールガード100を利用したボルト締結構造の他の実施例は、短いホールガード100およびT型ボルト200を利用して装着できない、一例として、ホールの深さが深かったり、または、ホールが互いに離隔して二重に形成されたスチールパッドまたはグレーティングなどに装着することができる。
【0082】
図18は、本発明の第3実施例によるホールガードを示す図である。
図18を参照すると、本発明の第3実施例によるホールガード100は、板状の支持部110および支持部110下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。一例として、支持部110およびホール挿入部120は一体に形成することができる。支持部110およびホール挿入部120には、T型ボルト200が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通して形成されることができる。ボルトホール101は、支持部110からホール挿入部120まで延びるように形成することができる。この時、ホール挿入部120に形成されたボルトホール101は、ホール挿入部120が内部が空の円筒状を有するように形成されることができ、支持部110に形成されたボルトホール101は、T型ボルト200がホールガード100に容易に挿入されるように長孔形を有することができる。
【0083】
支持部110は、板状を有するが、四角または円形を有することができ、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさより大きい大きさを有することができる。即ち、支持部110は、下部構造物(S)の上部面に支持される部位であることができる。
【0084】
ホール挿入部120は、支持部110の下部に配置され、下部構造物(S)のホールに挿入することができる。ホール挿入部120は、所定の高さを有する円筒状を有することができる。一例として、第3実施例によるホール挿入部120の高さは、第1実施例および第2実施例によるホール挿入部120の長さより長い長さを有することができる。これは、短いホールガードおよびT型ボルト200を利用して装着できない、例えば、ホールの深さが深かったり、または、ホールが互いに離隔して二重に形成されたスチールパッドまたはグレーティングなどの下部構造物(S)に装着するためである。
【0085】
ホール挿入部120は、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさと同じ形態および大きさを有することができる。一例として、下部構造物(S)のホールが大きい円形を有するか、ホールが破損してホールが拡張された場合、ホール挿入部120は下部構造物(S)に形成されたホールの大きさまたは拡張されたホールの大きさに合わせて形成することができる。このようなホール挿入部120は、下部構造物(S)上に固定される設備機器に応じて、一つまたは二つ以上が支持部110の下部に配置されることができる。
【0086】
ホール挿入部120が下部構造物(S)のホールに挿入されると、ホールガード100は、支持部110によって下部構造物(S)の上部面に支持されることができるため、ホールガード100が下部構造物(S)の下に墜落することを防止することができる。
【0087】
ホール挿入部120の下部面の一側には、下部面から突出した形態を有する突出部103を含むことができる。突出部103は、T型ボルト200がホールガード100に挿入された後、T型ボルト200の下部横部220が回転しないように機能することができる。一例として、ホールガード100に挿入されたT型ボルト200の下部横部220が上部縦部210と垂直な状態になるように回動ピン212を中心に回転すると、下部横部220は、突出部103に掛けられて固定することができる。即ち、突出部103は、ホールガード100に装着されたT型ボルト200がホールガード100に固定されるようにすることができる。したがって、作業者は、下部構造物(S)の上部でも固定ナット900を迅速かつ安定的にT型ボルト200に固定させることができる。
【0088】
また、突出部103は、固定されたT型ボルト200が振動や衝撃によって緩むことを防止する機能を有することができる。一例として、ホールガード100に固定されたT型ボルト200は、設備機器で発生した振動や衝撃が下部構造物(S)に伝達されて緩む場合が発生することがある。しかし、本発明によるT型ボルト200は、突出部103によってT型ボルト200が回転することを遮断できるので、振動や衝撃によってT型ボルト200が緩むことを防止することができる。例えば、固定ナット900を解体させる場合にも、下部横部220が突出部103によって固定されることができるため、作業者は、T型ボルト200を別に固定することなく、下部構造物(S)の上部で固定ナット900を迅速かつ安定的に解体させることができる。
【0089】
図19は、本発明の第5実施例によるT型ボルトを示す図である。
図19を参照すると、本発明の第5実施例によるT型ボルト200は「┴」字型であり、上部縦部210および下部横部220を含む。下部横部220は、上部縦部210下部に配置され、回動ピン212によって上部縦部210に回動可能に連結することができる。
【0090】
上部縦部210は、下部構造物(S)とその上に置かれるブラケット500および締結のための要素が提供する締結ホールを貫通する部位としてねじ溝が形成されており、その部位に固定ナット900が結合される。即ち、上部縦部210は、T型ボルト200をホールガード100に装着する際、ホールガード100上部に露出する部位であることができる。したがって、固定ナット900を露出した上部縦部210に締結することにより、ブラケット500が下部構造物(S)に固定されるようにすることができる。また、上部縦部210には下部横部220の回動によって下部横部220が上部縦部210の内側に挿入されるようにする回動溝211を含むことができる。ここで、回動溝211の長さは、回動ピン212を基準に両側にそれぞれ配置された下部横部220の長さより短い長さを有するように形成することが好ましい。
【0091】
下部横部220はT型ボルト200をホールガード100に装着する際、ホールガード100のボルトホール101に挟まれて下部構造物(S)の下側に位置し、下部構造物(S)の下面に圧着される部位であることができる。即ち、下部横部220は、ホールガード100の突出部103にかかった状態で、T型ボルト200をホールガード100内で直立して固定されるようにすることができる。
【0092】
また、下部横部220は、上部縦部210の下部に連結され、下部横部220が上部縦部210の下部で回動するように回動ピン212によって上部縦部210と連結することができる。即ち、下部横部220は、上部縦部210の下部で回動ピン212を中心に円を描くように回動することができる。一例として、下部横部220は、下部横部220が回動ピン212を中心に回動して上部縦部210の回動溝211に挿入される挿入状態および下部横部220が回動して上部縦部210と垂直な状態を有する固定状態を有することができる。
【0093】
即ち、下部横部220が挿入状態を有する際、ホールガード100のボルトホール101に挿入することができ、T型ボルト200がホールガード100に挿入された後、下部横部220が回動して上部縦部210と垂直な状態である固定状態を有する際、下部横部220がホールガード100の突出部103に掛かってT型ボルト200がホールガード100に固定することができる。
【0094】
図20は、本発明の第5実施例によるT型ボルトの固定状態を示す図である。
図21は、本発明の第5実施例によるT型ボルトの挿入状態を示す図である。
図20および図21を参照すると、下部横部220は、回動ピン212を中心に下部横部220の一側が他側より短い長さを有するように上部縦部210に連結することができる。したがって、下部横部220は、図20の固定状態から図21の挿入状態になるように回転する場合、下部横部220の一側が上部方向に向き、他側が下部方向に向くように回転することができる。即ち、下部横部220が挿入状態を有する際、下部横部220の一側が常に回動溝211に挿入されるようにすることができる。
【0095】
また、下部横部220で他側より短い長さを有する一側端部は、上部から下部方向に傾斜するようにラウンドされたラウンド部222が形成されることができる。したがって、下部横部220が挿入状態になるように回転して回動溝211に挿入される場合、下部横部220のラウンド部222が回動溝211に挿入することができる。この時、回動溝211の長さは、下部横部220の一側の長さより短い長さを有するように形成されるので、図21のように、一側のラウンド部222だけが回動溝211に挿入され、残りの部位は回動溝211掛かって下部横部220の所定部位が回動溝211から突出する形態を有することができる。即ち、下部横部220一側の所定部位が突出した状態で固定することができる。
【0096】
動作例として、下部横部220は、図20の固定状態から図21の挿入状態になるように回転する場合、常に短い長さを有する一側が回動溝211に向くように回転することができ、一側のラウンド部222によって下部横部220が回動溝211に挿入される時に、上部縦部210に固定されるようにすることができる。また、下部横部220が図21の挿入状態から図20の固定状態になるように回転する場合、常に下部横部220が挿入状態のために回転する方向と反対方向に回転するようにすることができる。即ち、下部横部220は、固定状態または挿入状態を有するために、それぞれ回転する際、それぞれ常に同じ方向に回転するようにすることができる。したがって、使用者は、T型ボルト200をホールガード100に装着する際に、下部横部220の回転方向を推測することができるので、下部横部220を所望の方向に簡単に回転させることができ、これにより、作業速度を短縮することができる。
【0097】
図22は、本発明の第3実施例によるホールガードと第5実施例によるT型ボルトの結合方法を示す図である。
図22を参照すると、まずT型ボルト200は、下部横部220が回動溝211に挟まれた挿入状態で、ホールガード100のホール挿入部120に挿入することができる。この時、T型ボルト200は、下部横部220全体がホール挿入部120から露出されるまで下降することができる。下部横部220が下降すると、使用者は、回動溝211から突出した下部横部220部位をホール挿入部120の下部面に接触した状態で、T型ボルト200を上部方向に移動させることができる。即ち、図22のように、T型ボルト200を上部方向に移動させることで、下部横部220の一側がホール挿入部120の下部面に接触した状態でラウンド部222に沿って移動され、下部横部220が自然に回転するようにすることができる。したがって、下部横部220を挿入状態から固定状態に変更するためにT型ボルト200を振ったりする動作が要求されず、簡単に固定状態に変更させることができる。
【0098】
続いて、図16および図17を参照すると、墜落防止ワッシャー300は、T型ボルト200に挿入されて上部縦部210に装着することができる。即ち、T型ボルト200は、墜落防止ワッシャー300が装着された状態でホールガード100のボルトホール101に嵌め込むことができ、墜落防止ワッシャー300がホールガード100の上部面で支持されるように配置されることにより、T型ボルト200が下部構造物(S)の下部に墜落することを防止することができる。
【0099】
墜落防止ワッシャー300の上部には、ブラケット500を配置することができる。ブラケット500は、図面から分かるように「L」字形であることができ、これに限定されず、一側部位が設備と結合され、他側部位が支持する部位と結合されることができる他の様々な形態が適用されることができる。
【0100】
ブラケット500上部には平ワッシャー600および緩み防止ワッシャー800が順次配置することができ、緩み防止ワッシャー800の上部には固定ナット900が締結することができる。緩み防止ワッシャー800の表面には、固定ナット900を固定した後、振動や外部衝撃によって固定ナット900が緩まないように突出した部位が形成されることができる。
【0101】
図23は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す斜視図である。
図24は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す図である。
図23および図24を参照すると、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例は、ホールガード100、T型ボルト200、墜落防止ワッシャー300、緩衝パッド400、ブラケット500、平ワッシャー600、結合ワッシャー700、緩み防止ワッシャー800および固定ナット900を含む。
【0102】
まず、ホールガード100は、産業施設の設備の下の床に締結のためのホールが形成されている下部構造物(S)に装着され、T型ボルト200だけを利用して装着できない、一例として、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド(S)またはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどに装着することができる。
【0103】
図25は、本発明の第4実施例によるホールガードを示す図である。
図25を参照すると、本発明の第4実施例によるホールガードは、板状の支持部110および支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。一例として、支持部110およびホール挿入部120は一体に形成することができる。支持部110およびホール挿入部120には、T型ボルト200が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通して形成されることができる。ボルトホール101は、支持部110からホール挿入部120まで延びるように形成することができる。この時、ホール挿入部120に形成されたボルトホール101は、ホール挿入部120が内部が空の円筒状を有するように形成することができ、支持部110に形成されたボルトホール101は、T型ボルト200が挿入されて固定されるように円形ホール形を有することができる。
【0104】
支持部110は、板状を有するが、四角または円形を有することができ、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさより大きい大きさを有することができる。即ち、支持部110は、下部構造物(S)の上部面に支持される部位であることができる。
【0105】
ホール挿入部120は、支持部110の下部に配置され、下部構造物(S)のホールに挿入することができる。ホール挿入部120は、所定の高さを有する円筒状を有することができる。この時、ホール挿入部120は、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさと同じ形態およびの大きさを有することができる。一例として、下部構造物(S)のホールが大きい円形を有するか、またはホールが破損してホールが拡張された場合、ホール挿入部120は、下部構造物(S)に形成されたホールの大きさまたは拡張されたホールの大きさに合わせて形成することができる。このようなホール挿入部120は、下部構造物(S)上に固定される設備機器に応じて、一つまたは二つ以上が支持部110下部に配置されることができる。
【0106】
ホール挿入部120が下部構造物(S)のホールに挿入されると、ホールガード100は、支持部110によって下部構造物(S)の上部面で支持されることができるので、ホールガード100が下部構造物(S)下に墜落することを防止することができる。
【0107】
ホール挿入部120の下部面の一側には、下部面から突出した形態を有する突出部103を含むことができる。突出部103は、T型ボルト200がホールガード100に挿入された後、T型ボルト200の下部横部220が回転しないように機能することができる。一例として、ホールガード100に挿入されたT型ボルト200の下部横部220が上部縦部210と垂直な状態になるように回動ピン212を中心に回転すると、下部横部220は突出部103に掛かって固定することができる。即ち、突出部103は、ホールガード100に装着されたT型ボルト200がホールガード100に固定されるようにすることができる。したがって、作業者は、下部構造物(S)上部でも固定ナット900を迅速かつ安定的にT型ボルト200に固定させることができる。
【0108】
突出部103は、固定されたT型ボルト200が振動や衝撃によって緩むことを防止する機能を有することができる。一例として、ホールガード100に固定されたT型ボルト200は、設備機器で発生した振動や衝撃が下部構造物(S)に伝達されて緩む場合が発生することがある。しかし、本発明によるT型ボルト200は、突出部103によってT型ボルト200が回転することを遮断できるので、振動や衝撃によってT型ボルト200が緩むことを防止することができる。例えば、固定ナット900を解体させる場合にも、下部横部220が突出部103によって固定されるため、作業者はT型ボルト200を別に固定せずに、下部構造物(S)の上部で固定ナット900を迅速かつ安定的に解体させることができる。
【0109】
また、第4実施例によるホールガード100は、ホール挿入部120の下部側面に形成された突出溝104を含むことができる。突出溝104を通じてホール挿入部120に挿入されたT型ボルト200の下部横部220がホール挿入部120の側面に突出するようにすることができる。
【0110】
図26は、本発明の第4実施例によるホールガードを利用したT型ボルトの結合方法を示す図である。
図26を参照すると、一例として、第4実施例によるホールガードに締結されるT型ボルト200は、図9図11に図示された第4実施例による回動可能なT型ボルト200が締結されることができる。即ち、T型ボルト200は、下部横部220が回動溝211に挿入された挿入状態でホールガード100に挿入することができる。この時、下部横部220は、ホール挿入部120の下部側面に形成された突出溝104まで挿入されることができ、下部横部220は、図26のように、突出溝104を通じてホール挿入部120側面に突出するように回転することができる。したがって、下部横部220は、突出溝104を介して回転して上部縦部210と垂直状態を有する固定状態に変更することができる。
【0111】
即ち、下部横部220を回転させるために、下部横部220をホール挿入部120の下部面まで深く挿入する必要がなく、挿入途中で突出溝104を通して露出した下部横部220を回転させることができるため、迅速に下部横部220を固定状態に変更することができる。また、下部横部220を固定状態から挿入状態に変更する場合にも、突出溝104位置で下部横部220を回転させて挿入状態に変更することにより、T型ボルト200をホールガード100から迅速に除去することができる。このような突出溝104によって、下部横部220をホールガード100に少しだけ挿入しても、下部横部220が回転させるようにできるので、T型ボルト200の長さを減少させることができる。
【0112】
突出溝104によって上部縦部210と垂直な状態を有する下部横部220は、上部縦部210を基準として回転させて、突出部103に掛かって固定されるようにすることができる。また、下部横部220を挿入状態に変更するために、下部横部220を反対方向に回転させて突出溝104の位置に配置されるようにすることができる。
【0113】
続いて、図23および図24を参照すると、墜落防止ワッシャー300は、T型ボルト200に挿入されて上部縦部210に装着することができる。即ち、T型ボルト200は、墜落防止ワッシャー300が装着された状態でホールガード100のボルトホール101に嵌め込むことができ、墜落防止ワッシャー300がホールガード100の上部面で支持されるように配置されることにより、T型ボルト200が下部構造物(S)の下部に墜落することを防止することができる。
【0114】
墜落防止ワッシャー300上部には、ブラケット500が配置することができる。ブラケット500は、図面から分かるように「L」字形であることもあるが、これに限定されず、一側部位が設備と結合され、他側部位が支持する部位と結合されることができる他の様々な形態が適用されることができる。
【0115】
この時、ブラケット500と下部構造物(S)との間にはワッシャーホールを有する緩衝パッド400が含まれることができる。緩衝パッド400は、墜落防止ワッシャー300がワッシャーホールに挿入されるようにホールガード100の上部に配置することができる。したがって、緩衝パッド400によって下部構造物(S)から流入される振動が上部に伝達されるのを防止することができ、墜落防止ワッシャー300によってブラケット500が構造的に浮き上がることを防止することができる。
【0116】
ブラケット500の上部には平ワッシャー600、結合ワッシャー700および緩み防止ワッシャー800が順次配置され、緩み防止ワッシャー800の上部には固定ナット900が締結される。緩み防止ワッシャー800の表面には、固定ナット900を固定した後、振動や外部衝撃によって固定ナット900が緩まないように突出した部位が形成されることができる。
【0117】
図27は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す斜視図である。
図28は、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例を示す図である。
図27および図28を参照すると、本発明のホールガードを利用したボルト締結構造のまた他の実施例は、ホールガード100、L型ボルト201、墜落防止ワッシャー300、ブラケット500、平ワッシャー600、緩み防止ワッシャー800および固定ナット900を含む。
【0118】
まず、ホールガード100は、第3実施例によるホールガードが利用することができる。即ち、ホールガード100は、板状の支持部110および支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。一例として、支持部110およびホール挿入部120は、一体に形成することができる。支持部110およびホール挿入部120にはL型ボルト201が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通して形成されることができる。ボルトホール101は支持部110からホール挿入部120まで延びるように形成することができる。また、ホール挿入部120の下部面の一側には下部面から突出した形態を有する突出部103を含むことができる。突出部103は、L型ボルト201がホールガード100に挿入された後、L型ボルト201の下部横部201bが回転しないように機能することができる。一例として、ホールガード100にL型ボルト201の上部縦部201aが挿入されると、下部横部201bが突出部103に掛かってL型ボルト201がホールガード100に固定されるようにすることができる。
【0119】
図29は、本発明のL型ボルトを示す図である。
図29を参照すると、本発明によるL型ボルト201は「 └ 」字型であり、上部縦部201a、下部横部201bおよび折り曲げ部201cを含むことができる。下部横部201bは、折り曲げ部201cを介して上部縦部201aから下部まで延びた形態を有することができる。
【0120】
上部縦部201aは、下部構造物(S)とその上に置かれるブラケット500および締結のための要素が提供する締結ホールを貫通する部位としてねじ溝が形成されており、その部位に固定ナット900が結合される。即ち、上部縦部201aは、L型ボルト201をホールガード100に装着する際、ホールガード100上部に露出する部位であることができる。したがって、固定ナット900を露出された上部縦部201aに締結することによって、ブラケット500が下部構造物(S)に固定されるようにすることができる。
【0121】
下部横部201bは、結合時にホールガード100のボルトホール101に挟まれ、下部構造物(G)の下側に位置し、下部構造物(S)の下面に圧着される部位であることができる。
【0122】
下部横部201bは、L型ボルト201をホールガード100に装着する際、ホールガード100のボルトホール101に挟まれ、下部構造物(S)の下側に位置し、下部構造物(S)の下面に圧着される部位であることができる。即ち、下部横部201bは、ホールガード100の突出部103にかかった状態で、L型ボルト201をホールガード100内で直立して固定されるようにすることができる。
【0123】
ただし、L型ボルト201をホールガード100に装着する際には、折り曲げられた下部横部201bによって、L型ボルト201の上部縦部201aをホールガード100の下部から上部方向に挿入することにより、L型ボルト201がホールガード100に装着されるようにすることができる。一例として、ホールガード100を下部構造物(S)に装着する場合、ホールガード100にL型ボルト201と墜落防止ワッシャー300を先に締結し、L型ボルト201と墜落防止ワッシャー300が締結された状態でホールガード100が下部構造物(S)のホールに挿入することができる。したがって、ホールガード100にL型ボルト201を利用しても、T型ボルト200と同じようにL型ボルト201の下部横部201bがホールガード100の突出部103に掛かってL型ボルト201が固定されるようにすることで、作業者は、下部構造物(S)上部でも固定ナット900を迅速かつ安定的にL型ボルト201に固定させることができる。また、固定ナット900を解体させる場合にも、下部横部201bが突出部103によって固定されるため、作業者は、L型ボルト201を別に固定せずに、下部構造物(S)の上部で固定ナット900を迅速かつ安定的に解体させることができる。
【0124】
続いて、図27および図28を参照すると、墜落防止ワッシャー300の上部には、ブラケット500が配置されることができる。ブラケット500は、図面から分かるように「L」字形であることもあるが、これに限定されず、一側部位が設備と結合され、他側部位が支持する部位と結合されることができる他の様々な形態が適用することができる。ブラケット500上部には平ワッシャー600および緩み防止ワッシャー800が順次配置されることができ、緩み防止ワッシャー800の上部には固定ナット900が締結することができる。緩み防止ワッシャー800の表面には固定ナット900を固定した後、振動や外部衝撃によって固定ナット900が緩まないように突出した部位が形成されることができる。
【0125】
図30図33は、本発明の第3実施例によるホールガードと第5実施例によるT型ボルトを利用したボルト締結構造の装着方法を示す図である。
まず、図30を参照すると、ホールの深さが深かったり、または、ホールが互いに離隔して二重に形成されたスチールパッドまたはグレーティングのような下部構造物(S)上にホールガード100を装着する。ホールガード100のホール挿入部120は、下部構造物(S)のホールと同じ大きさおよび形態を有するホール挿入部120を選択することができる。選択されたホール挿入部120は、下部構造物(S)のホールに挿入して装着される。この時、ホールガード100は、緩衝パッド400が装着された状態で下部構造物(S)に装着することができる。
【0126】
図31を参照すると、ホールガード100上に墜落防止ワッシャー300が装着されたT型ボルト200が挿入される。即ち、T型ボルト200は、下部横部220が上部縦部210の回動溝211に挿入された挿入状態を有するようにして、下部構造物(S)上部からホールガード100に挿入することができる。この時、T型ボルト200は、下部横部220がホール挿入部120に挿入され、下部横部220全体がホール挿入部120から露出する際まで挿入することができる。
【0127】
図32を参照すると、ホールガード100に挿入されたT型ボルト200は、下部横部220によってホールガード100に固定される。即ち、下部横部220がホールガード100に挿入された後、回動溝211から突出した下部横部220の部位をホール挿入部120の下部面に接触した状態でT型ボルト200を上部方向に移動させることにより、下部横部220の一側がラウンド部222に沿って回転するようにする。下部横部220の回転により、下部横部220の上部面が下部構造物(S)に接し、下部横部220の側面がホール挿入部120の突出部103に接するようにすることで、T型ボルト200がホールガード100に固定されるようにすることができる。この時、T型ボルト200は、墜落防止ワッシャー300によって固定され、T型ボルト200が下部構造物(S)の下部に墜落することを防止することができる。
【0128】
図33を参照すると、ホールガード100と墜落防止ワッシャー300上にブラケット500が配置されることができる。また、ブラケット500に露出されたT型ボルト200には平ワッシャー600、緩み防止ワッシャー800および固定ナット900が順次締結することができる。この時、固定ナット900の結合によって、下部横部220が下部構造物(S)の下部面を支持し、ホールガード100の突出部103を圧迫することによって下部構造物(S)に締結されたT型ボルト200およびホールガード100が強固に固定することができる。
【0129】
上述したように、本発明によるホールガード100を利用したボルト締結構造は、下部構造物(S)の上にホールガード100を装着した状態でボルトが締結されるので、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドまたはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどにボルトを利用した締結が可能である。また、ホールガード100の下部面にボルトの下部横部220が挿入される係止溝102または下部横部220を回転して固定する突出溝104および突出部103を形成することによって下部横部220の固定型または回動型形態のいずれもホールガード100に直立して固定されるようにすることができる。さらに、ホールガード100とT型ボルト200またはL型ボルト201を利用して様々な大きさのホールに対して一方向にボルト設置が可能であるため、産業現場の床部のほかに工事現場のHビーム構造物、天井または壁面構造物のフック掛け等で活用が広範囲である。
【0130】
一方、本明細書と図面に開示された本発明の実施例は、理解を助けるために特定の例を示したに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施例の他にも本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって自明である。
【符号の説明】
【0131】
100 ホールガード
101 ボルトホール
102 係止溝
103 突出部
104 突出溝
110 支持部
120 ホール挿入部
200 T型ボルト
201 L型ボルト
201a、210 上部縦部
211 回動溝
212 回動ピン
201b、220 下部横部
201c 折り曲げ部
221 突出部位
222 ラウンド部
300 墜落防止ワッシャー
40 緩衝パッド
500 ブラケット
600 平ワッシャー
700 結合ワッシャー
800 緩み防止ワッシャー
900 固定ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図30
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図32
図33