(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001651
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】ソケットハウジングおよびソケット
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20241225BHJP
【FI】
H01R13/52 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024097312
(22)【出願日】2024-06-17
(31)【優先権主張番号】202321584113.1
(32)【優先日】2023-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンウェイ チィー
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087EE11
5E087FF03
5E087FF06
5E087LL02
5E087QQ03
5E087QQ04
5E087RR12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電気自動車の充電の分野で使用されるソケットハウジングおよびソケットに関し、蓄積された水を排出することのできるソケットハウジングおよびソケットを提供する。
【解決手段】ソケットハウジング1は、ベース部10と、ベース部10の第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態の第1の壁部11とを備え、第1の壁部11は、ベース部の最下部と交差して外方に開いた第1の排水部12を備え、第1の排水部12は、第1の壁部11の内側根元部から第1の壁部11の外側根元部へ斜めに延びる通路の形態である。
【選択図】
図1(a)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットハウジング(1)であって、
前記ソケットハウジング(1)は、
- ベース部(10)と、
- 前記ベース部(10)の第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態の第1の壁部(11)と
を備え、
前記第1の壁部(11)は、前記ベース部と交差して外方に開いた第1の排水部(12)を備え、
前記第1の排水部(12)は、前記第1の壁部(11)の内側根元部から前記第1の壁部(11)の外側根元部へ斜めに延びる通路の形態である、
ソケットハウジング(1)。
【請求項2】
前記ソケットハウジング(1)は、前記第1の壁部(11)によって取り囲まれた、互いに離間した複数の第2の壁部(13)をさらに備え、
各第2の壁部は、前記ベース部(10)の前記第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態である、
請求項1に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項3】
各第2の壁部(13)は、前記ベース部(10)との交差部にそれぞれの第2の排水部(14)を備え、
各第2の排水部(14)は、それぞれの第2の壁部(13)の内側から外側に延びる通路の形態であり、
各第2の排水部(14)は、前記それぞれの第2の壁部(13)の軸方向に沿って、前記それぞれの第2の壁部(13)の自由端部まで連続して延びる、
請求項2に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項4】
前記第1の排水部(12)は、前記ベース部(10)と交差する前記内側根元部に配置された、前記第1の壁部(11)の入口部(121)から、前記ベース部(10)と交差する前記外側根元部に配置された、前記第1の壁部(11)の出口部(122)へ連続して延び、
前記第1の排水部(12)は、互いに結合された複数のチャネル部を含み、前記第1の壁部(11)の軸方向に対する各チャネル部の角度が、前記入口部(121)から前記出口部(122)に向かって徐々に大きくなる、
請求項2に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項5】
前記入口部(121)は溝を備え、
前記溝は、前記第1の壁部(11)の前記軸方向に沿って延び、前記第1の壁部(11)の内側から外側に向かって徐々に大きくなる断面を有する、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項6】
前記溝は、底部に案内傾斜面(15)を備え、
前記案内傾斜面(15)の高い端部が、前記入口部(121)に対して遠位に設けられ、
前記案内傾斜面(15)の低い端部が、前記入口部(121)に対して近位に設けられている、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項7】
前記出口部(122)は、断面が外方に拡大する逆漏斗形状に設けられている、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項8】
前記出口部(122)の前において、前記第1の排水部(12)の断面積は、前記入口部(121)から前記出口部(122)に向かって徐々に小さくなる、
請求項7に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項9】
前記第1の排水部は、前記出口部(122)の前において、外方に延びる曲がり部(16)を備える、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項10】
丸い角部(17)が、前記入口部(121)と前記出口部(122)の両方の縁部に形成されている、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項11】
前記出口部(122)は、前記出口部(122)を少なくとも部分的に取り囲む保護部を備える、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項12】
前記ベース(10)と前記第1の壁部(11)とは、一体成形プラスチック部品である、
請求項4に記載のソケットハウジング(1)。
【請求項13】
車体のシートメタル部品(4)に結合するためのソケット(2)であって、
前記ソケット(2)は、
- 前記車体の前記シートメタル部品(4)に結合される、請求項1から12のいずれか一項に記載の前記ソケットハウジング(1)であって、前記ベース部(10)の前記第1の側と反対の第2の側が、前記シートメタル部品(4)に向けて配置され、前記シートメタル部品(4)に協働的に結合される、ソケットハウジング(1)と、
- 前記複数の第2の壁部(13)によって画定された孔に一対一対応で収容される複数の接続端子(3)と
を備えるソケット(2)。
【請求項14】
前記ベース部(10)は、前記シートメタル部品(4)に対して所定の第1の角度(a1)にあり、
前記第1の排水部(12)は、前記第1の壁部(11)の軸方向に対して前記第1の角度(a1)よりも大きい角度範囲内の鋭角で傾斜している、
請求項13に記載のソケット(2)。
【請求項15】
各第2の壁部(13)は、自由端部で半径方向内方に突出するストッパを備え、
前記ストッパは、それぞれの端子が、前記第2の壁部(13)によって画定された孔から離れるのを防ぐように構成されている、
請求項13に記載のソケット(2)。
【請求項16】
各ストッパは、連続内周面を備え、
各ストッパは、それぞれの第2の壁部(13)の周方向に沿って閉ループ形状に延びる、
請求項13に記載のソケット(2)。
【請求項17】
前記ベース部(10)は、スナップ嵌めおよびねじ接続のうちの少なくとも一方によって、前記第2の側で前記シートメタル部品(4)に結合されている、
請求項13に記載のソケット(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ソケットハウジングおよびソケットに関し、特に、新エネルギー車のための充電機器の技術分野において電気自動車を充電するために使用されるソケットハウジングおよびソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
ソケットは、対になる電子デバイスとプラグイン嵌合して、これらの間の電気接続を行うために使用される。従来技術において、電気自動車は、外部充電ガンと嵌合する充電ソケットを備える。充電ソケットは、通常、ソケットハウジングと、端子取付ベースと、端子とを備える。端子取付ベースは、ソケットハウジングに固定して取り付けられ、端子は、端子取付ベースに取り付けられている。充電ソケットのハウジングは、車体のシートメタルに固定されている。具体的には、電気自動車を充電するために、充電パイルの充電プラグ(あるいは、充電ガンとして知られている)は、一般に、電気自動車の車体に設けられたソケットに挿入されて、充電を行う。ますます多くの電気自動車が運用されるにつれて、充電時の電気自動車の安全性能を向上させる方法が、考慮する必要のある要因となっている。
利用状況の複雑さにより、特に従来技術において、充電ソケットを野外で使用するときに、電気自動車は、雨、湿気、水跳ねなどの悪環境状態の中を通行する傾向があり、充電プラグ内に水が蓄積し、充電プラグのハウジング内が浸水する危険が生じることが多い。しかしながら、充電ソケットに入る水が適時に排出されず、ある程度蓄積すると、例えば、充電ソケットの導通孔の金属酸化が、水の蓄積によって加速し、充電ガンの充電端子と充電ソケットの導通孔との接触不良が生じ、充電中に充電ガンと充電ソケットとの間に熱が発生することがある。あるいは、それに加えてまたはその代わりに、水の蓄積によって短絡が生じることがあり、充電ガンおよび充電ソケットに損傷を与え、したがって、電気自動車に潜在的な安全上の危険性をもたらすことがある。
【0003】
従来技術において、端子取付ベースの内部キャビティに水が蓄積することを防ぐために、シートメタルが配置された車体の側に向かって開いた排水孔が、通常、端子取付ベースの周壁に形成され、内部キャビティの水が、ハウジングの内部を通して直接排出され、車体内に配置されて排水孔に防水連通する排水器具(波形管など)に入る。しかしながら、一部の用途において、排出された水が、シートメタルが配置された側で車体の内部に入ることができず、取付空間の形状および寸法に関する制約により、過度の余分な付属品の存在が許容されず、既存の充電ソケットの用途が制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施形態は、それぞれ簡単な構造を有し、蓄積された水を排出することのできるソケットハウジングおよびソケットを提供することによって、従来技術の上記の問題および欠点のうちの少なくとも1つの局面を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、以下の技術的解決策によって実用新案が実施される。
【0006】
本開示の第1の態様によれば、ソケットハウジングであって、ベース部と、ベース部の第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態の第1の壁部とを備えるソケットハウジングが提供される。例示的な実施形態において、第1の壁部は、ベース部と交差して外方に開いた第1の排水部を備え、第1の排水部は、第1の壁部の内側根元部から第1の壁部の外側根元部へ斜めに延びる通路の形態である。したがって、第1の壁部の第1の排水部は、ベース部の最下部と交差し、外方に開いている。
【0007】
例示的な実施形態において、ソケットハウジングは、第1の壁部によって取り囲まれた、互いに離間した複数の第2の壁部をさらに備え、各第2の壁部は、ベース部の第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態である。
【0008】
例示的な実施形態において、各第2の壁部は、ベース部との交差部にそれぞれの第2の排水部を備え、各第2の排水部は、それぞれの第2の壁部の内側から外側に延びる通路の形態であり、各第2の排水部は、それぞれの第2の壁部の軸方向に沿って、それぞれの第2の壁部の自由端部まで連続して延びる。
【0009】
例示的な実施形態において、第1の排水部は、ベース部と交差する内側根元部に配置された、第1の壁部の入口部から、ベース部と交差する外側根元部に配置された、第1の壁部の出口部へ連続して延び、第1の排水部は、互いに結合された複数のチャネル部を含み、第1の壁部の軸方向に対する各チャネル部の角度が、入口部から出口部に向かって徐々に大きくなる。
【0010】
例示的な実施形態において、入口部は溝を備え、溝は、第1の壁部の軸方向に沿って延び、第1の壁部の内側から外側に向かって徐々に大きくなる断面を有する。
【0011】
例示的な実施形態において、溝は、底部に案内傾斜面を備え、案内傾斜面の高い端部が、入口部に対して遠位に設けられ、案内傾斜面の低い端部が、入口部に対して近位に設けられている。
【0012】
例示的な実施形態において、出口部は、断面が外方に拡大する逆漏斗形状に設けられている。
【0013】
例示的な実施形態において、出口部の前において、第1の排水部の断面積は、入口部から出口部に向かって徐々に小さくなる。
【0014】
例示的な実施形態において、第1の排水部は、出口部の前において、外方に延びる曲がり部を備える。
【0015】
例示的な実施形態において、丸い角部が、入口部と出口部の両方の縁部に形成されている。
【0016】
例示的な実施形態において、出口部は、出口部を少なくとも部分的に取り囲む保護部を備える。
【0017】
例示的な実施形態において、ベースと第1の壁部とは、一体成形プラスチック部品である。
【0018】
本開示の第2の態様によれば、車体のシートメタル部品に結合するためのソケットであって、車体のシートメタル部品に結合される上記のソケットハウジングであって、ベース部の第1の側と反対の第2の側が、シートメタル部品に向けて配置され、シートメタル部品に協働的に結合される、ソケットハウジングと、複数の第2の壁部によって画定された孔に一対一対応で収容される複数の接続端子とを備えるソケットが提供される。
【0019】
例示的な実施形態において、ベース部は、シートメタル部品に対して所定の第1の角度(a1)にあり、第1の排水部は、第1の壁部の軸方向に対して第1の角度(a1)よりも大きい角度範囲内の鋭角で傾斜している。
【0020】
例示的な実施形態において、各第2の壁部は、自由端部で半径方向内方に突出するストッパを備え、ストッパは、それぞれの端子が、第2の壁部によって画定された孔から離れるのを防ぐように構成されている。
【0021】
例示的な実施形態において、各ストッパは、連続内周面を備え、各ストッパは、それぞれの第2の壁部の周方向に沿って閉ループ形状に延びる。
【0022】
例示的な実施形態において、ベース部は、スナップ嵌めおよびねじ接続のうちの少なくとも一方によって、第2の側でシートメタル部品に結合されている。
【0023】
組み込まれて本明細書の一部を構成する添付図面は、説明と共に、本明細書に開示された主題のある態様を示し、開示された実施形態に関連するいくつかの原理の解釈を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1(a)】実施形態によるソケットハウジングの概略図であり、
図1(a)が概略斜視図である。
【
図1(b)】実施形態によるソケットハウジングの概略図であり、
図1(b)が正面図である。
【
図2】実施形態による
図1(b)のソケットハウジングの、線A-Aに沿った概略断面図である。
【
図3】実施形態による
図2の断面図の領域Oの部分拡大図である。
【
図4(a)】実施形態によるソケットの概略図であり、
図4(a)が概略右面図である。
【
図4(b)】実施形態によるソケットの概略図であり、
図4(b)が斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下で、当業者が本開示を実施するための本開示の例示として提供される添付図面を参照しながら、本開示を詳細に説明する。以下の図面および例は、本開示の範囲を単一の実施形態のみに限定することを意図するものではなく、記載または図示される要素の一部または全部を入れ替えることによって他の実施形態を可能にすることを意図していることに注目すべきである。さらに、本開示のいくつかの要素を既知の構成要素を使用して部分的または完全に実施することができるという状態において、本開示の理解に必要なそのような既知の構成要素のそれらの部分のみを記載し、本開示との混同を避けるために、そのような既知の構成要素の他の部分の詳細な説明は省略する。
【0026】
本明細書に別段の規定がない限り、当業者は、ソフトウェアで実装されるものとして記載される実施形態は、これに限定されるべきではなく、ハードウェアで、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せで実装される実施形態を含むことができ、逆もまた同様であることを理解するであろう。本明細書において、個々の部分を示す実施形態は、限定的であると見なされるべきではない。しかしながら、本明細書において別段の明示がない限り、本開示は、複数の同一の構成要素を含む他の実施形態を包含することを意図し、逆もまた同様である。さらに、出願人は、別段の明示がない限り、本明細書または特許請求の範囲の用語を非一般的な意味または特別な意味に帰することを意図していない。加えて、本開示は、本明細書に記載される既知の構成要素の現在および将来の既知の等価の構成要素を、例示によって包含する。
【0027】
別段の規定がない限り、ソケットハウジングに関する本実用新案に記録された内容に記載される「下部」および「上部」、「上/上側」および「下/下側」などの用語は、相対的な概念である。具体的には、
図1および
図2に示す上方向および下方向は、それぞれの上端部および下端部を表す。すなわち、蓄積された水は、それ自体の重量に応じて、上から下へ自然に滑り落ち、排出される。本実施形態において、軸方向は、
図1および
図2に示す第1の壁部が突出する方向を指す。周方向は、図に示す周囲の方向を指す。
【0028】
図1は、実施形態によるソケットハウジングの概略図であり、
図1(a)が概略斜視図、
図1(b)が正面図である。
図2は、実施形態による
図1(b)のソケットハウジングの、線A-Aに沿った概略断面図である。
【0029】
本開示の一般的な技術的概念によれば、その態様において、例えば
図1および
図2に示すように、電気自動車の充電の分野に適したソケットハウジング1が提供され、例えば、ソケットハウジング1は、車体のシートメタル部品4に結合するために使用される。例として、前記ソケットハウジング1は、ベース部10と、ベース部10の第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態の第1の壁部11とを備え、第1の壁部11は、ベース部と交差して外方に開いた第1の排水部12を備える。したがって、ベース部10は、例えば、ベース部の第1の側と反対の第2の側で車体に装着および結合され、すなわち、ベース部10の第2の側は、車体に取り付けられる取付側と考えられる。
言い換えると、例として、ベース部10の第2の側の面は、車体(例えば、そのシートメタル部品)に装着され取り付けられる取付側の基準面であり、したがって、ソケットハウジング1とシートメタル部品の両方の組立てにおいて、ソケットハウジング1とシートメタル部品との間の相対位置決め寸法および角度が、ベース部10の第2の側の面に基づいて決定される。より詳細には、例えば、ベース部10は、平板形状の形態であり、ベース部10の第2の側の面は、平坦面であり、例えば、車体のシートメタル部品に密に当接し、シートメタル部品と共に組み合わされる。必要に応じて、ベース部10の第2の側は、外部環境、例えば、環境中の湿気から切り離されるまたは湿気に対してシールされることが期待される側、すなわち乾燥側である。
より具体的には、例として、第1の排水部12は、第1の壁部11の内側根元部から第1の壁部11の外側根元部へ斜めに延びる、すなわち、第1の壁部11を完全に貫いて延びる通路として特に実施される。第1の排水部12は、第1の壁部11の軸が配置された垂直面において、第1の壁部11の内側根元部から第1の壁部11を完全に貫いて第1の壁部11の外側根元部へ斜めに延びる通路の形態であることが好ましい。したがって、例えば、第1の壁部の最下点において、第1の壁部の内側根元部から外側根元部へ下向きに斜めに延びる貫通通路の実装を容易にし、それにより、第1の排水部12は、第1の壁部11自体を垂直かつ斜めに下向きに連続して貫通することができる。
したがって、第1の壁部11の第1の排水部12は、ベース部10の最下部と交差して外方に開き、すなわち、本質的に、第1の排水部12は、第1の壁部11の自由端部まで延びるのではなく、第1の壁部11の側壁の最下部を通って斜めに下向きに延びるだけである(言い換えると、第1の壁部11の軸方向における第1の排水部12の軸方向延長範囲は、第1の壁部11の自由端部まで、または自由端部を越えて延びない)。第1の排水部12は、第1の壁部11内に収容された水(例えば、第1の壁部11とベース部10の両方によって取り囲まれ外接された空間に蓄積された水)を、ソケットハウジング1の外側に排出するように構成されている。ここでは、「ベース部10の最下部と交差する」という表現は、第1の排水部12がベース部10の最下部と交差するように位置決めされていることを示すものである。
さらに、中空円筒壁の形態の第1の壁部11がベース部の第1の側から突出することを考慮すると、ベース部10の最下部において、ベース部10と第1の壁部11とは共に、蓄積された水が最も容易に集められるソケットハウジング1の最下位置を画定し、第1の壁部11は、この最下位置でベース部10と通じる。例として、第1の排水部11は、ソケットハウジング1の内側と外側との間で連通する貫通通路の形態で形成され、直線形状、円弧形状、または湾曲形状を含む。
【0030】
このような設定により、シートメタル部品4が配置される乾燥領域に通常設けられる排水構造を、排水を容易にする追加の取付器具または追加の構造(例えば、波形管接続)なしで、乾燥領域の外側に移動/再配置することが可能になり、それにより、排水構造によって乾燥領域に与える空間的影響を考慮する必要なく、組立ての難しさを軽減し、構成要素および部品の数を減らし、製造コストを削減し、また、ソケットハウジング1の後側の、シートメタル部品4が配置される乾燥領域において、ソケット2に残っている残留湿気の悪影響を完全になくす。
【0031】
本開示の例示的な実施形態によれば、さらに、例えば、ソケットハウジング1は、第1の壁部11によって取り囲まれた、互いに離間した複数の第2の壁部13をさらに備え、各第2の壁部13は、ベース部10の第1の側から連続して突出する中空円筒壁の形態であり、複数の端子のうちのそれぞれ1つを収容するように構成されている。言い換えると、各第2の壁部13は、複数の端子のうちのそれぞれ1つを取り付けるための取付孔を画定する。
【0032】
さらなる実施形態において、各第2の壁部13は、ベース部10との交差部にそれぞれの第2の排水部14を備え、各第2の排水部14は、それぞれの第2の壁部13の内側から外側に延びる通路の形態であり、各第2の排水部は、それぞれの第2の壁部の軸方向に沿って、それぞれの第2の壁部13の自由端部まで連続して延びる。
【0033】
従来技術と比較して、本実用新案のソケットハウジング1に関し、それぞれの第2の排水部14を、孔壁として機能する複数の第2の壁部13のそれぞれに設けて、それぞれの第2の排水部14が、各端子取付位置の追加の排水構造として機能するようにすることによって、相手側端子のプラグイン嵌合などにより生じた水滴などの状態で、端子のそのような取付孔に形成された蓄積された水を、排出することが可能になり、その後、排出された水を、第1の排水部12に向けてさらに案内することができ、それにより、そのような精巧な構造設計を通る2段階排水通路を設け、安全性能を向上させることができる。各端子のそれぞれの取付孔は、それぞれの第2の壁部13の下端部に垂直方向に設けられ、その後、蓄積された水を、それ自体の重量によって、第1の壁部11とベース部10とにより取り囲まれた空間内に自動的に排出し、続いて、さらなる排出のために第1の排水部12に向けて案内することができ、それにより排水効率を向上させることが好ましい。
【0034】
図3は、実施形態による
図2の断面図の領域Oの部分拡大図である。
【0035】
さらなる実施形態において、例えば、
図3に示すように、第1の排水部12は、ベース部10と交差する内側根元部に配置された、第1の壁部11の入口部121から、ベース部10と交差する外側根元部に配置された、第1の壁部11の出口部122へ連続して延び、第1の排水部12は、互いに結合された複数のチャネル部を含み、第1の壁部11の軸方向に対する各チャネル部の角度が、入口部121から出口部122に向かって徐々に大きくなる。
【0036】
第1の壁部11とベース部10の両方によって共に画定された空間(そのような空間は、蓄積された水の保持チャンバであると考えられる)、特に空間の下端部における、蓄積された水の排出の困難さを避けるために、第1の排水部12は、通常、例えば、ソケットハウジング1のベース部10と交差するまたはベース部10に接続するように設定される。具体的には、例として、第1の排水部12は、ベース10と交差する第1の壁部11の内側根元部に設けられた入口部121から、ベース10に交差する第1の壁部11の外側根元部に設けられた出口部122へ連続して延びる。
【0037】
さらに、第1の排水部12の通路の構造において、第1の壁部11に対する各チャネル部の角度が徐々に大きくなるそのような設定によって、第1の壁部11とベース部10とによって取り囲まれた空間(特に、ベース部10と交差する第1の壁部11の内側根元部の入口部121)に蓄積された水を、重力により自然に加速させて、流出させることができる。
【0038】
本開示による例示的な実施形態において、例えば、第1の壁部11の半径方向寸法と周方向寸法の両方に基づいて、第1の排水部12の断面寸法を決定することができる。具体的には、例として、図示する第1の排水部12の幅の2乗は、排水の流速に明確に相関し、第1の壁部11の半径方向寸法および周方向寸法は、必要に応じて、排水される量および排水の流速に関連する。
【0039】
本開示による例示的な実施形態において、例えば、入口部121は溝を備え、溝は、第1の壁部11の軸方向に沿って延び、第1の壁部11の内側から外側に向かって徐々に大きくなる断面を有する。そのような配置によって、入口部121の通水領域が大きくなり、排水効率が向上している。
【0040】
具体的な例として、入口部121は、通常、例えば台形の長手方向断面を有する。幾何学的知識によれば、排水通路の高さを予め規定するときに、長手方向断面を台形形状として選択することによって、断面積をより大きくすることができ、すなわち、通水領域を最適に大きくすることができ、排水効率をさらに向上させることができる。したがって、本実用新案における排水通路の入口部121は、第1の壁部11の軸方向に沿って延びる排水通路(すなわち、排水トラフ)の断面積が内側から外側へと大きくなっていくように、台形の長手方向断面を採用することが好ましい。
【0041】
さらに、入口部121の排水通路を、例えば上から下に凹むように設定することによって、従来、ソケット2と充電ガンとのプラグ接続中に端子部の気体を抜く/排出することの難しさから生じる、比較的大きい差込みおよび引抜き力の問題を解決して、差込みおよび引抜き力を効果的に低減させることができ、同時に、充電ガンの本体と共に運ばれた水滴に起因して端子バレルで凝縮された水滴または端子孔に入る水滴を、排水孔を通して適時に排出し、水の蓄積を防ぐことができる。
【0042】
本開示による例示的な実施形態において、案内傾斜面15が、例えば、ソケットハウジング1の底部に、第1の排水部12の入口部121に近接して設けられ、案内傾斜面15の高い端部が、入口部121に対して遠位に設けられ、案内傾斜面15の低い端部が、入口部121に対して近位に設けられている。例として、型抜き/型持上げプロセスによって、高い端部と低い端部との間に高さの差が形成され、それにより、続いて、第1の壁部11によって取り囲まれた空間の湿気を排出することが可能になる。
【0043】
さらに、
図1~
図3に示すように、図示の実施形態において、出口部122は、例えば、断面が外方に拡大する逆漏斗形状に設けられている。したがって、ベルヌーイの原理によれば、このような設定により、断面が漸進的に大きくなる入口部122により排出された水をやや緩やかな流速で分散させることが容易になり、それにより、排出された水が出口で跳ねることを避ける。
【0044】
さらに、
図1~
図3に示すように、図示の実施形態において、例として、出口部122の前において、第1の排水部12の断面積は、入口部121から出口部122に向かって徐々に小さくなる。ベルヌーイの原理によれば、このような設定は、チャネル内の流速を加速させて、排水を促すのを助けることができる。
【0045】
加えて、図示の実施形態において、例えば、第1の排水部は、出口部122の前において、外方に延びる曲がり部16を備え、例えば、出口部122は、第1の壁部11に対して略垂直に角度が付けられ、排水通路は、出口部122に到達する前には曲がり形状の形態であり、それにより、泥水が外部から充電ソケットのソケットハウジング1の内部に跳ねることを防ぐ。
【0046】
具体的には、従来技術と比較して、このような曲がり部によって、泥水は、本質的に「縦樋」内に跳ね、泥水を、曲がり部の位置で妨げる/遮ることができ、泥水が内方に進み続けてソケット2に入ることができないようにし、泥水の跳ね防止効果を実現する。
【0047】
さらに、本開示による例示的な実施形態において、丸い角部17が、例えば、入口部121と出口部122の両方の縁部に形成されて、案内角部として機能し、それにより、尖った角部で流れの状態が突然/急に変わることを避ける。
【0048】
さらに、本開示による例示的な実施形態において、例えば、出口部122は、出口部122を少なくとも部分的に取り囲む保護部、例えば保護キャップをさらに備え、異物が出口部122に入ることまたは出口部122をふさぐことを防止する。
【0049】
図1~
図3に示すように、図示の実施形態において、製造コストを削減するために、例えば、ベース10と第1の壁部11とは、一体成形プラスチック部品であり、第1の排水部12は、例えば、プラスチックに孔を成形するまたは開けることによって形成されている。同様に、例として、複数の第2の排水部14は、直接成形によって形成されている。
【0050】
ソケットハウジング1のシールおよび防水性能を向上させるために、例えば、ソケットハウジング1は、例えば第1の壁部11および/または各第2の壁部13を取り囲むように設けられたシール部品をさらに備える。例として、シール部品は、例えば、ソケットハウジング1の周方向に延びる、閉ループ形状の形態のシールリングを備える。シール部品は、例えばゴムリングである。シール部品の特定の形状は、単に対応するシールを行うために必要となる。
【0051】
上記の設定のソケットハウジング1に基づいて、ベース部10と交差する第1の壁部11の根元部に設けられた第1の排水部12によって、従来技術(例えば、外部付属品を用いて乾燥領域からの排水を行う)と比べた以下の優れた技術的効果を実現することができる。すなわち、従来技術で採用された、シートメタル部品4が配置される乾燥領域に通常設けられる排水構造を、乾燥領域の外側に移動/再配置することが可能になり、排水を容易にする追加の取付器具または追加の構造(例えば、波形管接続)なしで、ソケットハウジング1に蓄積された水をハウジングの外側に水自体の重力によって円滑に流出させ排出し、それにより、排水構造により乾燥領域に与える空間的影響を考慮する必要なく、組立ての難しさを軽減し、構成要素および部品の数を減らし、製造コストを削減し、また、蓄積された水が端子の取付ソケットを通って流れる、またはさらには取付ソケットに流入することを避け、端子に与える悪影響を避ける。さらに、第1の排水部の形状、寸法、および内部構造に関する特定の設定は、排水を効果的に最適化し、異物が出口部122に入る悪影響も避ける。
【0052】
図4は、実施形態によるソケットの概略図であり、
図4(a)が概略右面図、
図4(b)が斜視図である。
【0053】
本実用新案の本開示の別の態様によれば、
図4に示すように、車体のシートメタル部品4に結合するためのソケット2も提供される。ソケット2は、車体のシートメタル部品4に結合される、上記実施形態に記載のソケットハウジング1であり、ベース部10の第1の側と反対の第2の側が、シートメタル部品4に向けて配置され、シートメタル部品4に協働的に結合される、ソケットハウジング1と、複数の第2の壁部13によって画定された孔に一対一対応で収容される複数の接続端子3とを備える。
【0054】
図4に示すように、図示の実施形態において、したがって、製造コストを削減するために、各端子は、単一のブランク板によって、一体打抜きプロセスを介して形成されている。
【0055】
接続端子の頑強性、安定性、および保持能力を向上させるために、ソケット2は、接続端子の取付孔として機能する、複数の第2の壁部13によって画定された孔を備える。例として、取付孔は、ソケットハウジング1の軸方向に設けられている。
【0056】
ソケットハウジング1は、電気自動車の充電ソケットのハウジングであることが好ましい。したがって、ソケット2は、電気自動車の充電ソケットである。これに対応して、プラグは、例えば、電気自動車の充電ソケットに嵌合する充電ガンである。これに対応して、例として、接続端子3は雌端子である。充電ガンに設けられ、接続端子に差し込まれる、対になる端子は、雄端子であり、接続端子3は、充電ガンに設けられ、充電ガンにプラグ接続される、対になる端子との、対になる接続部を形成することができる。
【0057】
複数の接続端子3は、自動車のバッテリパックおよび充電ガンの対になる端子に電気的に接続するために使用される。接続端子3の数および仕様は、必要に応じて選択される。具体的には、例として、複数の第2の壁部13と対応する端子とは、一対一で適応するように配置される。接続端子3は、対応する第2の壁部13によって画定された対応する取付孔に収容される。
【0058】
複数の接続端子3は、自動車、例えば電気自動車のバッテリパックおよび充電ガンの対になる端子に電気的に接続するために使用される。具体的には、例として、複数の第2の壁部13と対応する端子とは、一対一対応で配置される。接続端子3の数および仕様は、必要に応じて選択されるべきである。具体的には、例として、複数の第2の壁部13と対応する端子とは、一対一対応で適応するように配置される。接続端子3は、それぞれの第2の壁部13によって画定された対応する取付孔に収容される。実施形態において、複数の接続端子3は、以下の電気接続を行うために使用される。
すなわち、DC電源の正極DC+が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、DC電源の負極DC-が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、保護接地端子PE、すなわちGNDが、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、充電通信正極S+が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、充電通信負極S-が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、第1の充電接続確認端子CC1が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、第2の充電接続確認端子CC2が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、補助電源の正極A+が、それぞれの対になる端子に電気的に接続され、補助電源の負極A-が、それぞれの対になる端子に電気的に接続される。
すなわち、上記の9つの接続端子3は、電気自動車の送電充電のための接続デバイスのDC充電インターフェースの、関連する中国国家標準の電気接続に関する要件を満たすことができる。本明細書では、特定のデバイス構造、回路接続、および動作原理は、繰り返し説明しない。
【0059】
例として、ベース部10は、シートメタル部品4に対して所定の第1の角度a1にあり、第1の排水部12は、第1の壁部11の軸方向に対して第1の角度a1よりも大きい角度範囲内の鋭角で傾斜していることが好ましい。
【0060】
例として、第1の角度a1は、図示のソケットハウジング1の特定の取付位置に応じて予め設定された角度であり、通常は鋭角で、例えば、垂直方向(すなわち、鉛直線の方向)に対して15度傾斜し得ることがより好ましく、ソケットハウジング1は、車体のシートメタル部品に対してわずかに上方に取り付けられ、したがって、車体の設計の特定の適用におけるソケット2の取付の状況に一致し、プラグ、すなわち充電ガンをソケットに円滑に挿入して、充電のために所定の位置に装着し、その後、取外しのためにソケット2から引き抜くことが容易になり、これは人間工学的要求に従っている。
【0061】
例として、より好ましくは、第1の排水部12が第1の壁部11の軸方向に対して傾斜する角度(第2の角度a2と呼ぶ)が小さすぎてはいけない。これは、第2の角度a2が第1の角度a1よりも小さいと、水を円滑に排出することができず、蓄積された水が、第1の壁部11とベース部10とによって共に取り囲まれた空間に残ることがあるからである。さらに、第2の角度a2は、大きすぎてはいけない。第2の角度a2が大きすぎる場合には、第1の壁部11が、プラスチックから一体に成形されたソケットハウジング1の開口孔によって形成されることを考慮すると、加工の難しさが増大することがあり、または、第1の排水部12の関連する複雑な内部設計をさらに考慮すると、加工が不可能になることがある。
したがって、総合的に考慮すると、例として、第2の角度範囲内のすべての角度から選択された任意の角度が、第2の角度a2としての、例えば、第1の角度a1よりもわずかに大きい鋭角、例えば第1の角度a1の2倍を超えない鋭角としての役割を果たすことができる。通常、例として、第1の角度a1が垂直方向または鉛直線の方向に対して15度傾斜している状態で、第2の角度範囲の最大角度値は、例えば30度であってよい。
【0062】
したがって、第1の角度a1および第2の角度範囲のこのような設定によって、第1の排水部12の便利な加工、ソケット2の取付環境の人間工学、差込みおよび引抜き動作、ならびに排水の円滑性の間の折り合いを、同時に実現することができる。
【0063】
さらに、本開示による追加の例示的な実施形態において、第1の排水部12の断面の寸法は、例えば、第1の角度a1および第2の角度範囲に応じて決まってよい。第1の排水部の構造に関し、特に入口部121の全体的な傾斜は、流速に影響を与えることがあり、したがって、断面の設計において考慮すべき要因である。
【0064】
したがって、第1の壁部11の半径方向寸法および周方向寸法に従い、さらに第1の角度a1および第2の角度範囲を考慮して、第1の排水部の断面の特定の形状およびその寸法は、単に、第1の壁部11とベース部10とによって取り囲まれた蓄積された水を、重力の作用によって流出させ排出することのできる通路が存在することを確実にするために必要となる。
【0065】
したがって、上記の設定に基づいて、また、第1の角度a1および第2の角度範囲の角度設定に基づいて、第1の排水部12の便利な加工、第1の排水部12の取付環境の人間工学、差込みおよび引抜き動作、ならびに排水の円滑性の間の折り合いを、同時に実現することができる。
【0066】
例として、取付孔およびそれぞれの取付孔に収容された接続端子3の保護を強化するために、ソケットハウジング1はストッパも有する。具体的には、各第2の壁部13は、自由端部で半径方向内方に突出するストッパを備え、ストッパは、それぞれの端子が、第2の壁部13によって画定された孔から離れることを防ぐように構成されている。具体的には、例として、各ストッパは、連続内周面を備え、各ストッパは、それぞれの第2の壁部13の周方向に沿って閉ループ形状に延びる。
【0067】
さらに、図示の実施形態において、ソケット2は、例えば、端子の後端部に嵌められた弾性シールスリーブをさらに備え、この弾性シールスリーブは、端子の外壁と端子を挿入する取付孔の内壁との間で押しつぶされて、それらの嵌合境界面をシールする。したがって、水がソケット2の後部でシートメタル部品のアセンブリに流入することをさらに防ぐことができる。
【0068】
さらに、
図4に示すように、図示の実施形態において、ベース部10は、スナップ嵌めおよびねじ接続のうちの少なくとも一方によって、第2の側でシートメタル部品4に結合されている。
【0069】
さらに、別の例示的な実施形態として、例として、ソケット2は、外部排水管を選択的にさらに備えることができ、この外部排水管は、第1の排水部12の出口部122に連通し、例えば、電気ポンプに結合されて、迅速な排水をさらに容易にする。
【0070】
さらに、本開示の他の態様によって提供されるソケット2が上記のソケットハウジング1を備えることを考慮すると、ソケット2は、したがって、上記のソケットハウジング1の利点も有しており、これは本明細書で繰り返し説明しない。
【0071】
本実用新案の上記の実施形態のソケットハウジング1およびソケット2を、電気自動車または他の電気機器を充電するために使用することができる。上記の説明は、例示的なものであり、限定的なものではない。本実用新案を、添付図面を考慮して説明したが、添付図面に示す実施形態は、本実用新案の好ましい実施形態を示すものであり、本実用新案の限定として理解することはできない。したがって、本実用新案の本開示の一般的な概念の原理および趣旨から逸脱することなく、修正を行うことができ、構造上または原理上矛盾することなく、様々な実施形態に記載された構造を自由に組み合わせることができることが、当業者には理解されよう。
【0072】
本実用新案の広さおよび範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されるべきである。
【0073】
「備える」という単語は、他の要素またはステップを除外せず、「a」または「an」という単語は、複数を除外しないことに留意すべきである。加えて、特許請求の範囲の要素の参照番号は、本実用新案の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【外国語明細書】