(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001654
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】保育ギフトシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241225BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024097967
(22)【出願日】2024-06-18
(31)【優先権主張番号】P 2023101007
(32)【優先日】2023-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】523132505
【氏名又は名称】合同会社Shutchohoiku
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(74)【代理人】
【識別番号】100227673
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 光起
(74)【代理人】
【識別番号】100231038
【弁理士】
【氏名又は名称】正村 智彦
(72)【発明者】
【氏名】波多野 充希
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】子育てをしている人が気兼ねなく保育サービスを受けることができる保育ギフトシステムを提供する。
【解決手段】贈与者が保育ギフトを購入する場合に操作する贈与者端末200と、贈与者端末にネットワークを介して互いに通信可能に接続されたサーバ400と、保育利用者端末300と、を備える保育ギフトシステムにおいて、贈与者端末200は、保育ギフトの購入の希望を示す購入希望情報を入力できるように構成された購入希望情報入力部202を有し、サーバ400は、購入希望情報入力部202に入力された購入希望情報を受け付ける購入希望情報受付部401と、購入希望情報受付部401が購入希望情報を受け付けた場合に、保育ギフトを特定するための保育ギフト情報を生成する保育ギフト情報生成部402と、保育ギフト情報生成部402により生成された保育ギフト情報を出力する保育ギフト情報出力部403と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保育サービスを受けることができる保育ギフトを購入するとともに、前記保育ギフトを購入した贈与者から前記保育ギフトを贈与された保育利用者が前記保育ギフトを介して前記保育サービスを申し込む保育ギフトシステムであり、
前記贈与者が前記保育ギフトを購入する場合に操作する贈与者端末と、前記贈与者端末にネットワークを介して互いに通信可能に接続されたサーバとを備え、
前記贈与者端末は、
前記保育ギフトの購入の希望を示す購入希望情報を入力できるように構成された購入希望情報入力部を有し、
前記サーバは、
前記購入希望情報入力部に入力された前記購入希望情報を受け付ける購入希望情報受付部と、
前記購入希望情報受付部が前記購入希望情報を受け付けた場合に、前記保育ギフトを特定するための保育ギフト情報を生成する保育ギフト情報生成部と、
前記保育ギフト情報生成部により生成された前記保育ギフト情報を出力する保育ギフト情報出力部とを有する、保育ギフトシステム。
【請求項2】
前記保育ギフト情報出力部は、前記保育ギフト情報を電子データで出力するものであり、
前記購入者端末は、前記電子データで出力された前記保育ギフト情報を受け付ける電子データ受付部をさらに備える、請求項1に記載の保育ギフトシステム。
【請求項3】
前記保育ギフト情報は、前記保育ギフト固有の番号又は文字、前記保育ギフトに紐づいた申込専用ページのコード、又は、前記保育ギフトに紐づいた申込専用ページのURLである、請求項1に記載の保育ギフトシステム。
【請求項4】
前記保育ギフト情報出力部は、前記保育ギフト情報を紙で出力するものである、請求項1に記載の保育ギフトシステム。
【請求項5】
前記保育利用者が前記保育ギフトを贈与された場合に操作するとともに、前記サーバにネットワークを介して互いに通信可能に接続される保育利用者端末をさらに備え、
前記保育利用者端末は、前記保育ギフト情報を入力できるように構成された保育ギフト情報入力部を有し、
前記サーバは、
前記保育ギフト情報入力部に入力された前記保育ギフト情報を受け付ける保育ギフト情報受付部と、
前記保育ギフト情報受付部が前記保育ギフト情報を受け付けた場合に、前記保育サービスを申し込む申込フォームを出力する申込フォーム出力部とを有する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の保育ギフトシステム。
【請求項6】
前記保育利用者端末は、
前記申込フォーム出力部により出力された前記申込フォームを受け付ける申込フォーム受付部と、
前記申込フォーム受付部が前記申込フォームを受け付けた場合に、前記保育利用者が希望する前記保育サービスのタイプを示す前記保育タイプを前記申込フォームで選択できるように構成された保育タイプ選択部をさらに備え、
前記サーバは、
前記保育タイプ選択部で選択された前記保育タイプを受け付ける保育タイプ受付部と、
前記保育タイプ受付部が前記保育タイプを受け付けた場合に、前記保育サービスの申し込みが完了したことを出力する申込完了出力部とを有する、請求項5に記載の保育ギフトシステム。
【請求項7】
前記保育タイプは、前記保育サービスを受ける場所、前記保育サービスを受ける時間、前記保育サービスに関する面談の有無、又は、前記保育サービスを提供する保育士である、請求項6に記載の保育ギフトシステム。
【請求項8】
前記保育利用者端末は、
前記保育利用者が前記保育ギフトを利用した場合に、前記贈与者に対するメッセージであるメッセージデータを入力できるように構成されたメッセージデータ入力部をさらに備え、
前記サーバは、
前記メッセージデータ入力部に入力されたメッセージデータを受け付けるメッセージデータ受付部と、
前記メッセージデータ受付部に前記メッセージデータが受け付けられた場合に、前記メッセージデータを加工した加工データを生成する加工データ生成部と、
前記加工データ生成部により生成された前記加工データを前記贈与者端末に出力する加工データ出力部とをさらに備える、請求項5に記載の保育ギフトシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保育サービスが提供される保育ギフトシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、子育てをしている人の負担を減らすために、子育てをしている人に対する支援システムが提案されている。例えば、上記の支援システムとしては、子供を預かる保育サービスを提供する提供システム、又は、育児用品の購入支援サービス(特許文献1参照)等が挙げられる。
【0003】
一方、子育てをしている人は、わが子に対する責任感が人一倍強く、子育てに注力しすぎてしまうので、子育て以外の時間を捻出することが困難となっている。そして、子育てをしている人が子育て以外の時間を捻出しようとした場合、子育てをしている人が自発的に保育サービスを申し込む必要があった。しかしながら、子育てをしている人が自発的に保育サービスを申し込んでしまうと、子育てを他人任せにしているように感じてしまうので、子育てをしている人は引け目を感じていた。
【0004】
また、子育て以外の時間の捻出を補助するために、子育てをしている人に対して、育児用品を贈与することも考えられる。しかしながら、そのような育児用品を贈与してもらったとしても、子育てをしている人は、子育てをする時間をそのまま子育て以外の時間に使うことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点を解決すべく、子育て以外に使える時間を、子育てをしている人に贈与するという新たな発想からなされたものであり、子育てをしている人が気兼ねなく保育サービスを受けることができることを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明に係る保育ギフトシステムは、保育サービスを受けることができる保育ギフトを購入するとともに、前記保育ギフトを購入した贈与者から前記保育ギフトを贈与された保育利用者が前記保育ギフトを介して前記保育サービスを申し込む保育ギフトシステムであり、前記贈与者が前記保育ギフトを購入する場合に操作する贈与者端末と、前記贈与者端末にネットワークを介して互いに通信可能に接続されたサーバとを備え、前記贈与者端末は、前記保育ギフトの購入の希望を示す購入希望情報を入力できるように構成された購入希望情報入力部を有し、前記サーバは、前記購入希望情報入力部に入力された前記購入希望情報を受け付ける購入希望情報受付部と、前記購入希望情報受付部が前記購入希望情報を受け付けた場合に、前記保育ギフトを特定するための保育ギフト情報を生成する保育ギフト情報生成部と、前記保育ギフト情報生成部により生成された前記保育ギフト情報を出力する保育ギフト情報出力部とを有することを特徴とする。
【0008】
この保育ギフトシステムであれば、贈与者が購入希望情報を入力すると、サーバは保育ギフト情報を生成して出力するので、贈与者は、出力された保育ギフト情報に基づいて保育ギフトを購入することができ、その購入した保育ギフトを保育利用者に贈与することができる。そして、保育利用者は、他人である贈与者から保育ギフトを通じて保育サービスを贈与されるので、気兼ねなく保育サービスを受けることができ、保育サービスを受けている間に子育て以外のことをすることができる。
【0009】
保育ギフト情報の具体的な出力方法として、前記保育ギフト情報出力部は、前記保育ギフト情報を電子データで出力するものであり、前記購入者端末は、前記電子データで出力された前記保育ギフト情報を受け付ける電子データ受付部をさらに備えることが挙げられる。
このような構成であれば、保育ギフト情報が電子データで出力されるので、贈与者は、保育ギフト情報の電子データを保育利用者に送信することにより、保育ギフトを迅速に贈与することができる。
【0010】
前記保育ギフト情報の具体的な態様としては、前記保育ギフト固有の番号又は文字、前記保育ギフトに紐づいた申込専用ページのコード、又は、前記保育ギフトに紐づいた申込専用ページのURLであるものが挙げられる。
【0011】
前記保育ギフト情報出力部は、前記保育ギフト情報を紙で出力するものであることが挙げられる。
このような構成であれば、保育ギフト情報が紙で出力されるので、保育ギフトを紙媒体にして郵送することができる。
【0012】
前記保育ギフトシステムは、前記保育利用者が前記保育ギフトを贈与された場合に操作するとともに、前記サーバにネットワークを介して互いに通信可能に接続される保育利用者端末をさらに備え、前記保育利用者端末は、前記保育ギフト情報を入力できるように構成された保育ギフト情報入力部を有し、前記サーバは、前記保育ギフト情報入力部に入力された前記保育ギフト情報を受け付ける保育ギフト情報受付部と、前記保育ギフト情報受付部が前記保育ギフト情報を受け付けた場合に、前記保育サービスを申し込む申込フォームを出力する申込フォーム出力部とを有することが望ましい。
この構成であれば、保育ギフト情報入力部から保育ギフト情報が入力され、申込フォーム出力部から申込フォームが出力されるので、保育ギフトを贈与された保育利用者は、申込フォームから保育サービスの申し込みをすることができる。したがって、保育利用者は、贈与された保育ギフトを契機に保育サービスの申し込みをするので、保育サービスを受けている間に気兼ねなく子育て以外のことをすることができる。
【0013】
前記保育利用者端末は、前記申込フォーム出力部により出力された前記申込フォームを受け付ける申込フォーム受付部と、前記申込フォーム受付部が前記申込フォームを受け付けた場合に、前記保育利用者が希望する前記保育サービスのタイプを示す前記保育タイプを前記申込フォームで選択できるように構成された保育タイプ選択部をさらに備え、前記サーバは、前記保育タイプ選択部で選択された前記保育タイプを受け付ける保育タイプ受付部と、前記保育タイプ受付部が前記保育タイプを受け付けた場合に、前記保育サービスの申し込みが完了したことを出力する申込完了出力部とを有することが望ましい。
このような構成であれば、保育利用者が保育タイプを選択することができるので、保育利用者が希望する保育タイプを選択することによって、保育利用者のニーズに合った保育サービスを受けることができる。
【0014】
前記保育タイプの具体的な態様は、前記保育サービスを受ける場所、前記保育サービスを受ける時間、前記保育サービスに関する面談の有無、又は、前記保育サービスを提供する保育士であるものが挙げられる。
【0015】
前記保育利用者端末は、前記保育利用者が前記保育ギフトを利用した場合に、前記贈与者に対するメッセージであるメッセージデータを入力できるように構成されたメッセージデータ入力部をさらに備え、前記サーバは、前記メッセージデータ入力部に入力されたメッセージデータを受け付けるメッセージデータ受付部と、前記メッセージデータ受付部に前記メッセージデータが受け付けられた場合に、前記メッセージデータを加工した加工データを生成する加工データ生成部と、前記加工データ生成部により生成された前記加工データを前記贈与者端末に出力する加工データ出力部とをさらに備えるものが好ましい。
このような構成であれば、保育利用者が保育ギフトを利用した場合に、加工データが贈与者端末に出力されるので、贈与者は、保育ギフトが単に利用されたことを知ることができるだけでなく、加工データを介して保育ギフトを贈与したことに感動を覚えることができる。
また、贈与者が保育ギフトを贈与した感動体験を得ることによって、サーバは、贈与者に再び保育ギフトを贈与する機会を喚起することができるとともに、メッセージデータを広告に使用して保育ギフトの利用を促進することができる。
【発明の効果】
【0016】
このように構成した本発明によれば、子育てをしている人が気兼ねなく保育サービスを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る保育ギフトシステムのシステム構成図である。
【
図2】同実施形態の保育ギフトシステムの機能構成図である。
【
図3】同実施形態の(a)保育ギフト購入時の画面、(b)保育ギフトを介した保育サービスの申込時の画面である。
【
図4】同実施形態の(a)保育ギフト購入時のフローチャート、(b)保育ギフトを介した保育サービスの申込時のフローチャートである。
【
図5】他の実施形態における保育ギフトシステムの機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明に係る保育ギフトシステムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
<保育ギフトシステムの全体構成>
本実施形態の保育ギフトシステム100は、保育サービスを受けることができる保育ギフトGを購入するシステムであるとともに、保育ギフトGを介して保育サービスを申し込むシステムである。ここで、保育サービスとは、子育てをしている人が一時的に保育士に子供を預かってもらうサービス、又は、保育士が子育てをしている家族に対して助言又は付き添いを行うことにより、保育士が子育てをしている家族を支援するサービスを言う。
【0020】
保育ギフトGは、保育利用者に贈与されて、保育利用者が保育サービスを申し込むと保育士がその保育利用者を訪問することによって保育サービスを受けることができるものである。ここで、保育ギフトGは、例えば電子メールといった電子媒体であってもよいし、紙媒体であってもよい。
【0021】
具体的に保育ギフトシステム100は、
図1に示すように、保育ギフトGを贈与する贈与者が操作する贈与者端末200と、保育ギフトGを贈与された保育利用者が操作する保育利用者端末300と、贈与者端末200及び保育利用者端末300にネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されたサーバ400とを備えている。
【0022】
贈与者端末200は、贈与者が保育ギフトGを購入する場合に操作する端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット、パソコン等である。ここで言う贈与者とは、自然人のみならず、例えば福利厚生等のために保育ギフトGを購入する会社等の法人も含む。
【0023】
保育利用者端末300は、保育利用者が保育ギフトGを贈与された場合に、保育ギフトGを介して保育サービスを申し込むための端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット、パソコン等である。ここで言う保育利用者とは、保育士の訪問中に子育て以外に時間を使うことを希望する人、又は、例えば育休中等に保育士による助言又は付き添いを希望する人を言う。なお、保育利用者は、上記の法人に雇用されていてもよく、例えば福利厚生として保育ギフトGを使用してもよい。
【0024】
サーバ400は、贈与者端末200及び保育利用者端末300との間で、保育ギフトGを購入する購入処理又は保育ギフトGを介して保育サービスを申し込む申込処理などを行うコンピュータである。
【0025】
以下に、贈与者端末200、保育利用者端末300及びサーバ400の機能について説明する。
【0026】
まず、贈与者が保育ギフトGを購入する場合における贈与者端末200及びサーバ400が資する機能及び動作について、
図2及び
図3(a)を参照しつつ説明する。
【0027】
贈与者端末200は、保育ギフトGの購入を希望する購入希望情報を入力するための購入希望画面W1をディスプレイに表示する購入希望画面表示部201と、当該購入希望画面W1を用いて購入希望情報を入力する購入希望情報入力部202とを有している。
【0028】
購入希望画面表示部201は、購入希望情報を入力するための購入希望画面W1を表示するものである。具体的に購入希望情報は、保育ギフトGの購入を希望する旨、贈与者の氏名、保育ギフトGの種類選択(例えば電子媒体又は紙媒体)、又は、保育ギフトGの購入希望金額である。この購入希望入力画面W1は、贈与者端末200により予め設定されている。
【0029】
購入希望情報入力部202は、贈与者が保育ギフトGを購入するために、購入希望画面W1に購入希望情報を入力できるように構成されている。購入希望情報入力部202は、購入希望画面W1に購入希望情報が入力されると、その購入希望情報をサーバ400に出力する。
【0030】
サーバ400は、購入希望情報を受け付ける購入希望情報受付部401と、保育ギフトGを特定するための保育ギフト情報を生成する保育ギフト情報生成部402と、保育ギフト情報を出力する保育ギフト情報出力部403とを有する。
【0031】
購入希望情報受付部401は、購入希望情報入力部202に入力された購入希望情報を受け付けるものである。具体的に購入希望情報受付部401は、
図3(a)に示すように、購入希望情報入力部202が出力した購入希望情報をネットワークNTを介して受け付ける(S1)。
【0032】
保育ギフト情報生成部402は、購入希望情報受付部401が購入希望情報を受け付けた場合に、保育ギフト情報を生成するものである。ここで保育ギフト情報は、例えばシリアル番号又はパスワードといった保育ギフトG固有の番号又は文字、保育ギフトGに紐づいた申込専用ページのコード(例えばQRコード又はバーコード)、又は、当該申込専用ページのURLである。本実施形態において、申込専用ページには、保育ギフトG固有の番号又は文字を入力できるように構成されている。なお、申込専用ページは、保育ギフトGごとに固有に生成されるものであってもよいし、保育ギフトGで共通に生成されるものであってもよい。
【0033】
本実施形態において、保育ギフト情報生成部402は、保育ギフトG固有の番号又は文字、及び、申込専用ページのコード又はURLを少なくとも生成するものであり、より具体的には、
図3(a)に示すように、保育ギフトGのシリアル番号及び申込専用ページのQRコードを少なくとも生成する(S2)。なお、保育ギフト情報生成部402は、上記の保育ギフト情報の何れをも生成してもよい。
【0034】
保育ギフト情報出力部403は、保育ギフト情報生成部402により生成された保育ギフト情報を出力するものである。具体的に保育ギフト情報出力部403は、
図3(a)に示すように、保育ギフト情報生成部402により生成された保育ギフト情報を電子データで出力し(S3)、出力された保育ギフト情報は、ネットワークNTを介して贈与者端末200の電子データ受付部203により受け付けられる。
【0035】
電子データ受付部203が保育ギフト情報を受け付けると、贈与者は、その保育ギフト情報に基づいた保育ギフトGを受け取ることができ、贈与者は、当該保育ギフトGを保育利用者に贈与することができる。そして、保育ギフトGを贈与された保育利用者は、保育利用者端末300を用いて、保育ギフトGを介して保育サービスを申し込むことができる。
【0036】
次に、保育利用者が保育ギフトGを介して保育サービスを申し込む場合における保育利用者端末300及びサーバ400が資する構成及び動作について、
図2及び
図3(b)を参照しつつ説明する。
【0037】
保育利用者端末300は、保育ギフト情報を入力するための入力画面をディスプレイに表示する入力画面表示部301と、当該入力画面を用いて保育ギフト情報を入力する保育ギフト情報入力部302と、保育サービスを申し込む申込フォームW2を受け付ける申込フォーム受付部303と、保育サービスのタイプである保育タイプを選択できるように構成された保育タイプ選択部304と、保育サービスの申し込みの完了を受け付ける申込完了受付部305とを有する。
【0038】
入力画面表示部301は、保育ギフト情報を入力するための入力画面を表示するものである。本実施形態において、保育利用者は、保育利用者端末300を用いて申込専用ページのコード又はURLを読み取ると、入力画面表示部301は、申込専用ページを表示する。申込専用ページは、保育ギフトG固有の番号又は文字を入力できるように構成されている。
【0039】
保育ギフト情報入力部302は、保育利用者が保育ギフト情報を入力できるように構成されている。保育ギフト情報入力部302は、保育ギフトG固有の番号又は文字が申込専用ページに入力されると、その保育ギフトG固有の番号又は文字をサーバ400の保育ギフト情報受付部404に出力する。
【0040】
保育ギフト情報受付部404が保育ギフト情報である保育ギフトG固有の番号又は文字を受け付けると、サーバ400の申込フォーム出力部405が申込フォームW2を生成して、保育利用者端末300に出力する。
【0041】
申込フォーム受付部303は、申込フォーム出力部405が出力した申込フォームW2を受け付けるものである。本実施形態において、申込フォーム受付部303は、申込フォームW2を受け付けて、申込フォームW2をディスプレイに表示する。
【0042】
保育タイプ選択部304は、申込フォーム受付部303が申込フォームW2を受け付けた場合に、保育利用者が希望する保育タイプを申込フォームW2で選択できるように構成されたものである。ここで言う保育タイプは、保育サービスを受ける場所、保育サービスを受ける時間、保育サービスに関する面談の有無、又は、保育サービスを提供する保育士である。
【0043】
申込フォームW2には、保育タイプごとに、保育タイプを選択して入力する保育タイプ選択欄が設けられており、申込フォーム受付部303が申込フォームW2を受け付けた場合に、保育タイプ選択部304は、申込フォーム選択欄から保育タイプを選択できるようになっている。
【0044】
本実施形態において、保育タイプ選択部304は、保育サービスを受ける場所を、保育利用者の自宅、保育園の他に、例えば喫茶店、自動車用品店等の場所からも選択できるようになっている。また、保育タイプ選択部304は、日時又は利用時間といった保育サービスを受ける時間を選択できるようになっている。その上、保育タイプ選択部304は、保育サービスを提供する保育士を、例えば保育士の経験年数、又は、保育士の力量に応じて選択できるようになっている。なお、保育タイプ選択部304は、保育士による子育てに関するセミナーの参加の有無、又は、保育士による産後の食事支援の有無を選択できるように構成されていてもよい。
【0045】
保育利用者が保育タイプ選択部304を介して保育タイプを選択すると、保育タイプが選択された申込フォームW2が、保育利用者端末300からネットワークNTを介して、サーバ400の保育タイプ受付部406に送信される(S4)。保育タイプ受付部406がその申込フォームW2を受け付けると、サーバ400の申込完了出力部407は、保育サービスの申込完了を出力する(S5)。
【0046】
申込完了受付部305は、ネットワークNTを介して、申込完了出力部407から保育サービスの申込完了を受け付ける。保育利用者は、申込完了受付部305が保育サービスの申込完了を受け付けたことを確認して、所望の保育サービスを受けることができる。
【0047】
<本実施形態の効果>
本実施形態の保育ギフトシステム100によれば、購入希望情報入力部202から購入希望情報が入力されると、サーバ400は保育ギフト情報を生成して出力するので、贈与者は、出力された保育ギフト情報に基づいて保育ギフトGを購入することができ、その購入した保育ギフトGを保育利用者に贈与することができる。そして、保育利用者は、他人である贈与者から保育ギフトGを通じて保育サービスを贈与されるので、気兼ねなく保育サービスを受けることができ、保育サービスを受けている間に子育て以外のことをすることができる。
【0048】
また本実施形態によれば、保育ギフト情報出力部403が保育ギフト情報を電子データで出力するので、贈与者端末200から保育ギフト情報の電子データを保育利用者端末300に送信することにより、保育ギフトGを迅速に保育利用者に贈与することができる。
【0049】
さらに本実施形態によれば、保育ギフト情報入力部302から保育ギフト情報が入力され、申込フォーム出力部405から申込フォームW2が出力されるので、保育ギフトGを贈与された保育利用者は、申込フォームW2から保育サービスの申し込みをすることができる。したがって、保育利用者は、贈与された保育ギフトGを契機に保育サービスの申し込みをするので、保育サービスを受けている間に気兼ねなく子育て以外のことをすることができる。
【0050】
その上本実施形態によれば、保育利用者が保育タイプ選択部304を介して保育タイプを選択することができるので、保育利用者が希望する保育タイプを選択することができ、保育利用者のニーズに合った保育サービスを受けることができる。
【0051】
<本発明の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0052】
例えば、保育利用者端末300は、贈与者端末200にサーバ400を介してメッセージを送信するものであってもよい。具体的には、
図4に示すように、保育利用者端末300は、贈与者に対するメッセージであるメッセージデータを入力できるように構成されたメッセージデータ入力部306をさらに備える。サーバ400は、メッセージデータ入力部306に入力されたメッセージデータを受け付けるメッセージデータ受付部408と、メッセージデータ受付部306にメッセージデータが受け付けられた場合に、メッセージデータを加工した加工データを生成する加工データ生成部409と、加工データ生成部409により生成された加工データを贈与者端末200に出力する加工データ出力部410とをさらに備える。その上、贈与者端末200は、加工データ出力部410が出力した加工データを受け付ける加工データ受付部204を備える。
【0053】
保育利用者は、保育ギフトGを介した保育サービスを受け終わると、例えば「保育ギフトをありがとう」といったメッセージデータをメッセージデータ入力部306に入力する。ここでメッセージデータは、文字、動画、又は、保育利用者又は保育利用者の子供の音声である。
【0054】
加工データ生成部409は、メッセージデータ入力部306に入力されたメッセージデータを加工して加工データを生成する。ここで加工データは、例えば文字にデコレーションを施したものであったり、動画又は音声に対応する字幕を作成するものであってもよい。
【0055】
その後、加工データ出力部410が加工データを贈与者端末200に出力して、加工データ受付部204が加工データを受け付ける。
【0056】
このような構成であれば、保育利用者が保育ギフトGを利用した場合に、加工データが贈与者端末200に出力されるので、贈与者は、保育ギフトGが単に利用されたことを知ることができるだけでなく、加工データを介して保育ギフトGを贈与したことに感動を覚えることができる。
また、贈与者が保育ギフトGを贈与した感動体験を得ることによって、サーバ400は、贈与者に再び保育ギフトGを贈与する機会を喚起することができるとともに、加工データを広告に使用して保育ギフトGの利用を促進することができる。
【0057】
本実施形態において、保育ギフト情報出力部403は、保育ギフト情報を電子データで出力するものであったが、保育ギフト情報の出力は、電子データに限られない。例えば、保育ギフト情報出力部403は、保育ギフト情報を紙で出力するものであってもよい。このような構成であれば、保育ギフト情報が紙で出力されるので、保育ギフトGを紙媒体にして郵送することができる。
【0058】
本実施形態において、保育ギフトシステム100は、保育利用者端末300を備えるものであったが、贈与者が保育ギフトGを購入する場合において、保育ギフトシステム100は、保育利用者端末300を備えない構成であってもよい。
【0059】
本実施形態では、保育利用者端末300は、申込フォーム受付部303及び保育タイプ選択部304を備えるものであり、サーバ400は、保育タイプ受付部406を備えるものであったが、保育利用者が保育ギフトGを介して保育サービスを申し込む場合に、保育利用者端末300は、申込フォーム受付部303及び保育タイプ選択部304を備えるものでなくてもよく、サーバ400は、保育タイプ受付部406を備えるものでなくてもよい。
【0060】
本実施形態において、保育利用者端末300では、保育ギフト情報が入力された後に保育タイプが選択されるものであったが、保育ギフト情報が入力される場合に、保育タイプが選択されるものであってもよい。
【0061】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0062】
100・・・保育ギフトシステム
NT ・・・ネットワーク
200・・・贈与者端末
201・・・購入希望画面表示部
202・・・購入希望情報入力部
203・・・電子データ受付部
300・・・保育利用者端末
301・・・入力画面表示部
302・・・保育ギフト情報入力部
303・・・申込フォーム表示部
304・・・保育タイプ選択部
305・・・申込完了受付部
400・・・サーバ
401・・・購入希望情報受付部
402・・・保育ギフト情報生成部
403・・・保育ギフト情報出力部
404・・・保育ギフト情報受付部
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