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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025016926
(43)【公開日】2025-02-05
(54)【発明の名称】食材の濯ぎ機及び洗浄濯ぎ装置
(51)【国際特許分類】
   A23N 12/02 20060101AFI20250129BHJP
【FI】
A23N12/02 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119740
(22)【出願日】2023-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】392035019
【氏名又は名称】吉泉産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001438
【氏名又は名称】弁理士法人 丸山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 啓輔
【テーマコード(参考)】
4B061
【Fターム(参考)】
4B061AA01
4B061BA01
4B061BA11
4B061BB07
4B061CA15
4B061CA33
(57)【要約】
【課題】本発明は、籠に大量の食材を入れても、食材を濯ぐことができ、また、食材が少ない場合には籠内で食材が偏ることを防止できる食材の濯ぎ機を提供する。
【解決手段】本発明に係る濯ぎ機40は、食材Fが投入される投入口21が上部に形成され、籠通水孔22を具える籠20と、籠を収容する濯ぎ槽41と、濯ぎ槽に濯ぎ液Rを注水する濯ぎ用注水手段47と、を具え、濯ぎ槽に籠を収容し、濯ぎ槽に濯ぎ液を注入することで食材を濯ぐ食材の濯ぎ機であって、籠の上側から投入口を覆うように装着され、蓋通水孔44を有する濯ぎ用通水蓋43を有し、籠は、食材が入れられた状態で濯ぎ用通水蓋により投入口が塞がれ、濯ぎ用通水蓋で塞がれた籠は、濯ぎ用昇降手段により濯ぎ液が溜められた濯ぎ槽に沈められて、濯ぎ用通水蓋の上から濯ぎ用注水手段により濯ぎ液を注水しつつ、濯ぎ用昇降手段により籠を濯ぎ槽内で上下に動かしながら食材の濯ぎを行なう。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食材が投入される投入口が上部に形成され、側面及び/又は底面が通水性を有する籠通水孔を具える籠と、
前記籠を収容する濯ぎ槽と、
前記濯ぎ槽に濯ぎ液を注水する濯ぎ用注水手段と、
前記籠を保持し、前記濯ぎ槽に沈める濯ぎ用昇降手段と、
を具え、
前記濯ぎ槽に前記籠を収容し、前記濯ぎ槽に前記濯ぎ液を注入することで前記食材を濯ぐ食材の濯ぎ機であって、
前記籠の上側から前記投入口を覆うように装着され、通水性を有する蓋通水孔を有する濯ぎ用通水蓋を有し、
前記籠は、前記食材が入れられた状態で前記濯ぎ用通水蓋により前記投入口が塞がれ、
前記濯ぎ用通水蓋で塞がれた前記籠は、前記濯ぎ用昇降手段により前記濯ぎ液が溜められた前記濯ぎ槽に沈められて、前記濯ぎ用通水蓋の上から前記濯ぎ用注水手段により前記濯ぎ液を注水しつつ、前記濯ぎ用昇降手段により前記籠を前記濯ぎ槽内で上下に動かしながら前記食材の濯ぎを行なう、
食材の濯ぎ機。
【請求項2】
前記濯ぎ用通水蓋を保持し、前記濯ぎ槽に前記籠が沈められるときに、前記濯ぎ用通水蓋で前記投入口を塞ぐ濯ぎ用通水蓋昇降手段を有する、
請求項1に記載の食材の濯ぎ機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の食材の濯ぎ機と、
前記濯ぎ機の上流側に、前記籠を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に洗浄液を注水する濯ぎ用注水手段とを具え、前記洗浄槽に前記籠を収容し、前記濯ぎ槽に前記洗浄液を注入することで前記食材を濯ぐ食材の洗浄機と、
を含む洗浄濯ぎ装置であって、
前記洗浄機は、
前記籠の上側から前記投入口を覆うように装着され、通水性を有する蓋通水孔を有する洗浄用通水蓋を有し、
前記籠は、前記食材が入れられた状態で前記洗浄用通水蓋により前記投入口が塞がれ、
前記洗浄用通水蓋で塞がれた前記籠は、前記洗浄液が溜められた前記洗浄槽に沈められて、前記洗浄用通水蓋の上から前記洗浄用注水手段により前記洗浄液を注水することで前記食材の洗浄が行なわれる、
食材の洗浄濯ぎ装置。
【請求項4】
前記洗浄機は、前記籠を保持し、前記洗浄槽に沈める洗浄用昇降手段を有し、
前記洗浄用通水蓋で塞がれた前記籠は、前記洗浄液が溜められた前記洗浄槽に沈められて、前記洗浄用通水蓋の上から前記洗浄用注水手段により前記洗浄液を注水しつつ、前記洗浄用昇降手段により前記籠を前記洗浄槽内で上下に動かしながら前記食材の洗浄を行なう、
請求項3に記載の食材の洗浄濯ぎ装置。
【請求項5】
前記洗浄機は、前記洗浄用通水蓋を保持し、前記洗浄槽に前記籠が沈められるときに、前記洗浄用通水蓋で前記投入口を塞ぐ洗浄用通水蓋昇降手段を有する、
請求項4に記載の食材の洗浄濯ぎ装置。
【請求項6】
前記籠を、前記洗浄機に移送し、前記洗浄機から前記濯ぎ機に移送し、前記濯ぎ機から搬出する搬送手段を有する、
請求項5に記載の食材の洗浄濯ぎ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜等の食材の濯ぎを行なう濯ぎ機、及び、洗浄と濯ぎを行なう洗浄濯ぎ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネギ、キャベツ、にんじんなどのカット野菜等の食材を洗浄する洗浄機が提案されている。たとえば、特許文献1では、洗浄籠に食材を投入し、蓋体を装着した状態で洗濯機の如き洗浄機に洗浄籠を収容し、食材を洗浄液で洗浄している。蓋体は、洗浄中に食材が洗浄籠から飛散することを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3210319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より多くの食材を洗浄、濯ぎ等するには、洗浄籠に多くの食材を投入することが有効である。しかしながら、特許文献1の洗浄機は、洗浄籠の上部が非透水性の蓋体により覆われているから、大量の食材を入れて洗浄を行なった場合、内部まで洗浄液が流通せず、また、内部の食材に十分に洗浄液が届かないから、食材の洗浄が不十分になる。また、同様の要領で、濯ぎ液を入れても、内部の食材に濯ぎ液が届かないから、濯ぎを十分に行なうこともできない。
【0005】
また、洗浄籠は洗浄機内で回転するが、洗浄籠に投入される食材が少ない場合に、洗浄籠内で食材が偏ってしまい、脱水等の際に洗浄籠が偏心回転して洗浄機が大きく揺れてしまうことがある。
【0006】
本発明の目的は、籠に大量の食材を入れても、食材を濯ぐことができ、また、食材が少ない場合には籠内で食材が偏ることを防止できる食材の濯ぎ機及び濯ぎと洗浄ができる洗浄濯ぎ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の食材の濯ぎ機は、
食材が投入される投入口が上部に形成され、側面及び/又は底面が通水性を有する籠通水孔を具える籠と、
前記籠を収容する濯ぎ槽と、
前記濯ぎ槽に濯ぎ液を注水する濯ぎ用注水手段と、
前記籠を保持し、前記濯ぎ槽に沈める濯ぎ用昇降手段と、
を具え、
前記濯ぎ槽に前記籠を収容し、前記濯ぎ槽に前記濯ぎ液を注入することで前記食材を濯ぐ食材の濯ぎ機であって、
前記籠の上側から前記投入口を覆うように装着され、通水性を有する蓋通水孔を有する濯ぎ用通水蓋を有し、
前記籠は、前記食材が入れられた状態で前記濯ぎ用通水蓋により前記投入口が塞がれ、
前記濯ぎ用通水蓋で塞がれた前記籠は、前記濯ぎ用昇降手段により前記濯ぎ液が溜められた前記濯ぎ槽に沈められて、前記濯ぎ用通水蓋の上から前記濯ぎ用注水手段により前記濯ぎ液を注水しつつ、前記濯ぎ用昇降手段により前記籠を前記濯ぎ槽内で上下に動かしながら前記食材の濯ぎを行なう。
【0008】
前記濯ぎ用通水蓋を保持し、前記濯ぎ槽に前記籠が沈められるときに、前記濯ぎ用通水蓋で前記投入口を塞ぐ濯ぎ用通水蓋昇降手段を有することができる。
【0009】
また、本発明の食材の洗浄濯ぎ装置は、
上記に記載の食材の濯ぎ機と、
前記濯ぎ機の上流側に、前記籠を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽に洗浄液を注水する濯ぎ用注水手段とを具え、前記洗浄槽に前記籠を収容し、前記濯ぎ槽に前記洗浄液を注入することで前記食材を濯ぐ食材の洗浄機と、
を含む洗浄濯ぎ装置であって、
前記洗浄機は、
前記籠の上側から前記投入口を覆うように装着され、通水性を有する蓋通水孔を有する洗浄用通水蓋を有し、
前記籠は、前記食材が入れられた状態で前記洗浄用通水蓋により前記投入口が塞がれ、
前記洗浄用通水蓋で塞がれた前記籠は、前記洗浄液が溜められた前記洗浄槽に沈められて、前記洗浄用通水蓋の上から前記洗浄用注水手段により前記洗浄液を注水することで前記食材の洗浄が行なわれる。
【0010】
前記洗浄機は、前記籠を保持し、前記洗浄槽に沈める洗浄用昇降手段を有し、
前記洗浄用通水蓋で塞がれた前記籠は、前記洗浄液が溜められた前記洗浄槽に沈められて、前記洗浄用通水蓋の上から前記洗浄用注水手段により前記洗浄液を注水しつつ、前記洗浄用昇降手段により前記籠を前記洗浄槽内で上下に動かしながら前記食材の洗浄を行なう。
【0011】
前記洗浄機は、前記洗浄用通水蓋を保持し、前記洗浄槽に前記籠が沈められるときに、前記洗浄用通水蓋で前記投入口を塞ぐ洗浄用通水蓋昇降手段を有することができる。
【0012】
前記籠を、前記洗浄機に移送し、前記洗浄機から前記濯ぎ機に移送し、前記濯ぎ機から搬出する搬送手段を有することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の食材の濯ぎ機によれば、籠に食材を投入し、濯ぎ用通水蓋を被せて濯ぎ槽に入れて、濯ぎを行なうことができる。濯ぎ機は、通水蓋を付けた籠を濯ぎ槽内の濯ぎ液に沈め、濯ぎ用通水蓋の上から濯ぎ用注水手段により勢いよく濯ぎ液を注ぎ込むことで、濯ぎ用通水蓋から濯ぎ液が籠内に浸入し、食材の濯ぎを好適に行なうことができる。籠に多くの食材を投入した場合であっても、濯ぎ液を勢いよく注ぎ込むことで、内部の食材まで濯ぎ液を浸透させることができ、内部の食材も好適に濯ぐことができる。
【0014】
また、本発明の食材の濯ぎ機によれば、濯ぎ液を濯ぎ用通水蓋の上から注水しつつ、濯ぎ用昇降手段により籠を濯ぎ槽内で上下に動かすことで、食材の偏りを抑えることができる。籠内での食材の偏りを抑えることで、後工程で籠を回転させて脱水を行なうときに、先に籠内の食材を均す必要はなく、また、脱水時の籠の偏心回転を抑え、脱水機の揺れを低減できる。
【0015】
本発明の食材の洗浄濯ぎ装置によれば、上記濯ぎ機の上流側に配置された洗浄機を具える。洗浄機は、洗浄用通水蓋を被せて洗浄槽に入れて、洗浄を行なうことができる。洗浄機は、洗浄用通水蓋を付けた籠を洗浄槽内の洗浄液に沈め、洗浄用通水蓋の上から洗浄用注水手段により勢いよく洗浄液を注ぎ込むことで、洗浄用通水蓋から洗浄液が籠内に浸入し、食材の洗浄を好適に行なうことができる。そして、その後、上記した濯ぎ機により洗浄された食材を濯ぐことで、食材の洗浄と濯ぎが完了する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の食材の洗浄濯ぎ装置の斜視図であって、籠を洗浄機の上流側の搬送手段に載置した状態を示す。
図2図2は、籠の斜視図である。
図3図3は、籠に食材を投入した状態を示す斜視図である。
図4図4は、洗浄機に移送された籠を洗浄槽に沈める工程を示す洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
図5図5は、洗浄工程の洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
図6図6は、洗浄工程の籠内の洗浄液の流れを示す説明図である。
図7図7は、洗浄が完了した籠を洗浄槽から引き上げる工程を示す洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
図8図8は、濯ぎ機に移送された籠を濯ぎ槽に沈める工程を示す洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
図9図9は、濯ぎ工程の洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
図10図10は、濯ぎ工程の籠内の濯ぎ液の流れを示す説明図である。
図11図11は、濯ぎが完了した籠を濯ぎ槽から引き上げる工程を示す洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
図12図12は、濯ぎが完了した籠を濯ぎ機の下流側に搬出した状態を示す洗浄濯ぎ装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態に係る食材の濯ぎ機40について図面を参照しながら説明を行なう。濯ぎが行なわれる食材Fとして、ネギ、キャベツ、にんじんのみじん切りや千切りなどのカット野菜、或いは、これらを混合したミックス野菜を例示できるが、食材Fは、これに限定されるものではない。なお、図3図6及び図10を除き、食材Fの図示は省略している。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る濯ぎ機40を含む食材の洗浄濯ぎ装置10の要部構成を示す斜視図である。食材の洗浄濯ぎ装置10は、食材Fを洗浄する洗浄機30と、洗浄された食材Fを濯ぐ濯ぎ機40を並設した構成である。なお、本発明は、少なくとも濯ぎ機40を具える構成であればよい。
【0019】
本実施形態では、洗浄機30と濯ぎ機40は、同様の構造としている。洗浄機30には洗浄液として、たとえば洗浄・殺菌用の次亜塩素酸ナトリウム入りの水が使用され、濯ぎ機40には濯ぎ液として、たとえば真水が使用される。
【0020】
<籠20>
食材Fは、図2に示す籠20に投入され、洗浄、濯ぎが行なわれる。籠20は、上面が開口した食材Fの投入口21が形成されている。籠20は、図示では、有底の逆円錐台形状としているが、何れも有底の碗状、円筒状、角錐台形状、角柱形状等とすることができる。籠20は、周面と底面の少なくとも一部、望ましくは全面が通水性を具備する籠通水孔22を有する構造とする。たとえば、籠20の周面及び/又は底面をメッシュやパンチングメタルから構成した場合、メッシュの目やパンチングメタルの孔が籠通水孔22となる。籠通水孔22は、洗浄、濯ぎが行なわれる食材Fが流れ出さない程度の大きさである。図示の逆円錐台形状の籠20は、周面と底面の全面をメッシュから構成している。籠20は、所定の強度を具備し、錆発生を防止して、籠20の高温洗浄、殺菌等を行なうことができるように、ステンレス鋼から作製することが望ましい。籠20の上縁には、作業者或いは作業用アーム等が掴むフランジ23を外向きに突設することができる。
【0021】
図3は、食材Fが投入された籠20の斜視図である。籠20には、図示のように、投入口21と略面一となる程度まで食材Fを入れることができる。籠20には、食材Fを多く入れることができるため、効率よく食材Fを洗浄し、濯ぐことができる。
【0022】
<搬送手段11-14>
搬送手段は、食材Fが投入された籠20を洗浄注ぎ装置10内で上流側から下流側まで移送する手段である。搬送手段は、たとえばコンベアを例示できる。図示では、洗浄機30の上流側、洗浄機30内、濯ぎ機40内、濯ぎ機40の下流側に夫々搬送手段11-14を配置している。符号11を上流搬送手段、符号12を洗浄搬送手段、符号13を濯ぎ搬送手段、符号14を下流搬送手段と称する。
【0023】
これら搬送手段11-14は、独立又は共働して作動することができる。具体的には、上流搬送手段11に載置された籠20を洗浄機30に移送する場合には、上流搬送手段11と洗浄搬送手段12を作動させて、籠20を上流搬送手段11から洗浄搬送手段12に移送させる(図1の矢印11a)。また、洗浄機30から濯ぎ機40に籠20を移送する場合には、洗浄搬送手段12と濯ぎ搬送手段13を作動させて、籠20を洗浄搬送手段12から濯ぎ搬送手段13に移送させる(図7の矢印12a)。濯ぎ機40から籠20を下流側に搬出するには、濯ぎ搬送手段13と下流搬送手段14を作動させて、籠20を濯ぎ搬送手段13から下流搬送手段に移送させる(図11の矢印13a)。
【0024】
<洗浄機30>
洗浄機30は、図4に示すように、洗浄液Wを溜める洗浄槽31と、籠20を昇降させる洗浄用昇降手段(矢印32で示す)、籠20の上面を塞ぐ洗浄用通水蓋33、洗浄用通水蓋33を昇降させる洗浄用通水蓋昇降手段(矢印36で示す)、洗浄用通水蓋33の上側に配置され、洗浄用通水蓋33を介して洗浄液Wを注ぐ洗浄用注水手段37を有する。
【0025】
洗浄槽31は、籠20が上面まで浸かる深さ、幅及び長さを有している。本実施形態では、図5及び図6に示すように、洗浄搬送手段12も籠20を載置したまま、洗浄槽31内に沈めるため、洗浄槽31は、その分の深さも有する。
【0026】
洗浄槽31には、図6に示すように、オーバーフローした洗浄液W0を回収して、フィルター等で濾過する洗浄液回収機38が配置されている。
【0027】
洗浄用昇降手段は、具体的な構成を図示せず、図4図7中符号32、図6中符号αで示しているが、シリンダなどのアクチュエーターから構成することができ、籠20を洗浄槽31内で昇降させる。また、洗浄用通水蓋昇降手段も図4図7中符号36で示すのみであるがアクチュエーターなどから構成することができる。たとえば、動力源を少なくするために、洗浄用昇降手段32と洗浄用通水蓋昇降手段36をリンク等で接続し、1つのアクチュエーターで作動させる構成としてもよい。洗浄用通水蓋昇降手段36は、図4に示すように籠20が洗浄槽31の直上まで移送された状態で、図5に示すように洗浄用通水蓋33を降下させて籠20の上面を塞ぐ。また、洗浄用昇降手段32は、この状態で洗浄槽31に籠20を沈め、洗浄槽31内で籠20を図6に矢印αで示すように上下動させる。また、洗浄が完了した後には、図7に示すように洗浄用昇降手段(矢印32)は籠20を洗浄槽31から引き上げ、洗浄用通水蓋昇降手段(矢印36)は、籠20から洗浄用通水蓋33を外す。
【0028】
洗浄用通水蓋33は、図4乃至図6に示すように、一部又は略全部が通水性を有する構成とすることができる。たとえば、洗浄用通水蓋33自体をメッシュやパンチングメタルから構成することができ、この場合、メッシュの目やパンチングメタルの孔が蓋通水孔34となる。蓋通水孔34は、洗浄が行なわれる食材Fが流れ出さない程度の大きさである。洗浄用通水蓋33は、錆発生を防止して、籠20の高温洗浄、殺菌等を行なうことができるように、ステンレス鋼から作製することが望ましく、適宜強度を具備するためにフレーム35等で補強することが望ましい。
【0029】
洗浄用通水蓋33は、少なくとも籠20の上面を塞ぐ大きさを有する。図示では、食材Fの投入口21が略円形の籠20に対し、籠20の直径よりも大きい辺を有する略正方形の洗浄用通水蓋33を採用している。
【0030】
洗浄用注水手段37は、洗浄槽31に沈められた籠20内に洗浄液Wを注水する。洗浄用注水手段37は、図示しない洗浄液注水ポンプと洗浄液Wを溜める洗浄液貯溜タンク、及び、洗浄液注水ポンプに連繋された洗浄液注水ホース39を含む構成とすることができる。洗浄液貯留タンクは、上記した洗浄槽31の洗浄液回収機38にて回収された洗浄液W0の一部又は全部を再利用する構成とすることが望ましい。
【0031】
洗浄液注水ホース39は、図4乃至図6に示すように、洗浄用通水蓋33から下向きに開口する構成とすることができる。図示では、洗浄用通水蓋33の中央に洗浄液注水ホース39を接続している。この場合、洗浄液注水ホース39は、可撓性とし、洗浄用通水蓋33の昇降時に折れ曲がることなく追従する構成とすることが望ましい。
【0032】
然して、後述するとおり、籠20は、図4に示すように洗浄機30まで移送され、図5に示すように洗浄槽31に沈められて、図6に示すように、洗浄用注水手段37により洗浄液Wが注水されつつ、洗浄用昇降手段(矢印α)により籠20を洗浄槽31内で上下に動かすことで、食材が洗浄される。洗浄が完了すると、洗浄液Wの注水を止め、図7に示すように洗浄用昇降手段(矢印32))を作動させて籠20を上昇させ、洗浄用通水蓋昇降手段(矢印36)を作動させて洗浄用通水蓋33を外し、搬送手段12,13により籠20を濯ぎ機40に移送する(図7の矢印12a、図8)。
【0033】
<濯ぎ機40>
濯ぎ機40は、洗浄機30の下流側(図8では左側)に配置され、洗浄された食材Fが収容された籠20が搬送手段12,13により移送される。
【0034】
濯ぎ機40は、図8に示すように、濯ぎ液Rを溜める濯ぎ槽41と、籠20を昇降させる濯ぎ用昇降手段(矢印42で示す)、籠20の上面を塞ぐ濯ぎ用通水蓋43、濯ぎ用通水蓋43を昇降させる濯ぎ用通水蓋昇降手段(矢印46で示す)、濯ぎ用通水蓋43の上側に配置され、濯ぎ用通水蓋43を介して濯ぎ液Rを注ぐ濯ぎ用注水手段47を有する。
【0035】
濯ぎ槽41は、籠20が上面まで浸かる深さ、幅及び長さを有している。本実施形態では、図9及び図10に示すように、濯ぎ搬送手段13も籠20を載置したまま、濯ぎ槽41に沈めるため、濯ぎ槽41は、その分の深さも有する。
【0036】
濯ぎ槽41は、図10に示すように、オーバーフローした濯ぎ液R0を回収してフィルター等で濾過する濯ぎ液回収機48が配置されている。
【0037】
濯ぎ用昇降手段は、具体的な構成を図示せず、図8図11中符号42、図10中符号βで示しているが、シリンダなどのアクチュエーターから構成することができ、籠20を濯ぎ槽41内で昇降させる。また、濯ぎ用通水蓋昇降手段も図8図11中符号46で示すのみであるが、アクチュエーターなどから構成することができる。たとえば、動力源を少なくするために、濯ぎ用昇降手段42と濯ぎ用通水蓋昇降手段46をリンク等で接続し、1つのアクチュエーターで作動させる構成としてもよい。濯ぎ用通水蓋昇降手段46は、図8に示すように籠20が濯ぎ槽41の直上まで移送された状態で、図9に示すように濯ぎ用通水蓋43を降下させて籠20の上面を塞ぐ。また、濯ぎ用昇降手段42は、この状態で濯ぎ槽41に籠20を沈め、濯ぎ槽41内で籠20を図10に矢印βで示すように上下動させる。また、濯ぎが完了した後は、図11に示すように濯ぎ用昇降手段(矢印42)は籠20を濯ぎ槽41から引き上げ、濯ぎ用通水蓋昇降手段(矢印46)は、籠20から濯ぎ用通水蓋43を外す。
【0038】
濯ぎ用通水蓋43は、図8乃至図10に示すように、一部又は略全部が通水性を有する構成とすることができる。たとえば、濯ぎ用通水蓋43自体をメッシュやパンチングメタルから構成することができ、この場合、メッシュの目やパンチングメタルの孔が蓋通水孔44となる。蓋通水孔44は、濯ぎが行なわれる食材Fが流れ出さない程度の大きさである。濯ぎ用通水蓋43は、錆発生を防止して、籠20の高温洗浄、殺菌等を行なうことができるように、ステンレス鋼から作製することが望ましく、適宜強度を具備するためにフレーム45等で補強することが望ましい。
【0039】
濯ぎ用通水蓋43は、少なくとも籠20の上面を塞ぐ大きさを有する。図示では、食材Fの投入口21が略円形の籠20に対し、籠20の直径よりも大きい辺を有する略正方形の濯ぎ用通水蓋43を採用している。
【0040】
濯ぎ用注水手段47は、濯ぎ槽41に沈められた籠20内に濯ぎ液Rを注水する。濯ぎ用注水手段47は、図示しない濯ぎ液注水ポンプと濯ぎ液Rを溜める濯ぎ液貯溜タンク、及び、濯ぎ液注水ポンプに連繋された濯ぎ液注水ホース49を含む構成とすることができる。濯ぎ液貯留タンクは、上記した濯ぎ槽41の濯ぎ液回収機48にて回収された濯ぎ液R0の一部又は全部を再利用する構成とすることが望ましい。
【0041】
濯ぎ液注水ホース49は、図8乃至図10に示すように、濯ぎ用通水蓋43から下向きに開口する構成とすることができる。図示では、濯ぎ用通水蓋43の中央に濯ぎ液注水ホース49を接続している。この場合、濯ぎ液注水ホース49は、可撓性とし、濯ぎ用通水蓋43の昇降時に折れ曲がることなく追従する構成とすることが望ましい。
【0042】
然して、以下で説明するとおり、籠20は、図8に示すように濯ぎ機40まで移送され、図9に示すように濯ぎ槽41に沈められて、図10に示すように濯ぎ用注水手段47により濯ぎ液Rが注水されつつ、濯ぎ用昇降手段(矢印β)により籠20を濯ぎ槽41内で上下に動かすことで、洗浄された食材の濯ぎが行なわれる(図10参照)。濯ぎが完了すると、濯ぎ液Rの注水を止め、図11に示すように濯ぎ用昇降手段(矢印42)を作動させて籠20を上昇させ、濯ぎ用通水蓋昇降手段(矢印46)を作動させて濯ぎ用通水蓋43を外し、搬送手段13,14により籠20を濯ぎ機40から下流側に搬出する(図11の矢印13a、図12)。
【0043】
なお、濯ぎ機40の下流側には、図示しないが、脱水装置を配置することができる。脱水装置は、たとえば、籠20を回転させて遠心力により脱水する装置を例示できる。
【0044】
<洗浄・濯ぎ>
上記構成の食材の洗浄濯ぎ装置10は、洗浄機30による洗浄工程、濯ぎ機40による濯ぎ工程を実行する。
【0045】
洗浄の前に、図2図3に示すように、籠20に洗浄・濯ぎを行なう食材Fを入れる。食材Fは、投入口21から籠20に投入する。本発明では、籠20内に強制的に洗浄液W、濯ぎ液を注水できるから、食材Fは、図3に示すように、投入口21と略面一になる程度まで入れることができる。
【0046】
食材Fを入れた籠20は、図1に示すように、上流搬送手段11に載置する。なお、洗浄機30は、洗浄搬送手段12と洗浄用通水蓋33が図1に示すように上位置に上がった状態でスタンバイさせておく。この状態から、上流搬送手段11と洗浄搬送手段12を作動させることで、籠20は矢印11aに示すように搬送され、図4に示すように洗浄機30まで移送される。
【0047】
<洗浄工程>
洗浄機30は、予め洗浄槽31に洗浄液Wを注水しておく。
【0048】
籠20が洗浄機30に到着すると、搬送手段11,12を停止させ、図4に示すように洗浄用昇降手段(矢印32)と洗浄用通水蓋昇降手段(矢印36)を作動させる。これにより、籠20は、下降を始めて洗浄槽31内に侵入すると共に、洗浄用通水蓋33が籠20の投入口21を塞ぐ。
【0049】
図5に示すように、籠20が、洗浄槽31内に侵入すると、籠20内に洗浄液Wが流入する。籠20内に洗浄液Wが流入することで、洗浄液Wよりも軽い食材Fは浮かび上がろうとするが、籠20の投入口21は、洗浄用通水蓋33で塞がれているから、食材Fの流出はない。
【0050】
ある程度、籠20が洗浄液W中に沈んだ、或いは、完全に籠20が洗浄液W中に沈んだ状態で、洗浄用注水手段を作動させる。これにより、図5に矢印W1で示すように、籠20内には洗浄液注水ホース39から強制的に勢いよく洗浄液Wが注入される。籠20内に注入された洗浄液Wは、図6に矢印W2,W3で示すように、食材Fを洗浄しながら食材F間を通って、籠通水孔22(メッシュなど)や洗浄用通水蓋33の蓋通水孔34から洗浄槽31内に広がる。籠20内に多量の食材Fを投入した場合であっても、洗浄液Wが勢いよく注ぎ込まれることで、食材Fを好適に洗浄できる。
【0051】
洗浄液Wの注入によって、オーバーフローした洗浄液W0(図6)は、洗浄液回収機38で回収され、フィルター等で濾過されて、再び洗浄液Wとして使用することができる。
【0052】
一旦、洗浄槽31に内に籠20が沈んだ後、洗浄液W1を注水しつつ、図6に矢印αで示すように、洗浄用昇降手段を作動させて、籠20を上下に動かす。これにより、籠20の食材F間により洗浄液Wを浸透させることができ、洗浄効果を高めることができる。また、籠20内の食材Fが少ない場合には、食材Fが注水される洗浄液W1によって籠20の片側に偏ってしまうことがあるが、洗浄液W中で籠20を上下に動かすことで、食材Fの偏りを防止できる。
【0053】
洗浄時間は、数秒から30秒程度とすることができる。所定時間洗浄液Wを注入し、籠20を上下動させた後、洗浄用注水手段37を停止させつつ、図7に示すように洗浄用昇降手段(矢印42)を作動させて、籠20を洗浄槽31から引き上げる。また、籠20がある程度洗浄槽31から引き上げられたところで、洗浄用通水蓋昇降手段(矢印46)を作動させて、洗浄用通水蓋33を籠20から外す。そして、籠20が洗浄槽31から完全に引き上げられると、洗浄工程が完了する。籠20は、内部で食材Fが偏ることなく均された状態で引き上げられる。
【0054】
そして、籠20が洗浄槽31から完全に引き上げられた後、洗浄された食材Fを入れた籠20は、搬送手段12,13により、濯ぎ機40まで移送する。なお、濯ぎ機40は、濯ぎ搬送手段13と濯ぎ用通水蓋43が図7に示すように上位置に上がった状態でスタンバイさせておく。この状態から、洗浄搬送手段12と濯ぎ搬送手段13を作動させることで、籠20は矢印12aに示すように搬送され、図8に示すように濯ぎ機40まで移送される。
【0055】
<濯ぎ工程>
濯ぎ機40は、予め濯ぎ槽41に濯ぎ液Rを注水しておく。
【0056】
籠20が濯ぎ機40に到着すると、搬送手段12,13を停止させ、図8に示すように濯ぎ用昇降手段(矢印42)と濯ぎ用通水蓋昇降手段(矢印46)を作動させる。これにより、籠20は、下降を始めて濯ぎ槽41内に侵入すると共に、濯ぎ用通水蓋43が籠20の投入口21を塞ぐ。
【0057】
図9に示すように、籠20が、濯ぎ槽41内に侵入すると、籠20内に濯ぎ液Rが流入する。籠20内に濯ぎ液Rが流入することで、濯ぎ液Rよりも軽い食材Fは浮かび上がろうとするが、籠20の投入口21は、濯ぎ用通水蓋43で塞がれているから、食材Fの流出はない。
【0058】
ある程度、籠20が濯ぎ液R中に沈んだ、或いは、完全に籠20が濯ぎ液R中に沈んだ状態で、濯ぎ用注水手段47を作動させる。これにより、図9に矢印R1で示すように、籠20内には濯ぎ液注水ホース49から強制的に勢いよく濯ぎ液Rが注入される。籠20内に注入された濯ぎ液Rは、図10に矢印R2,R3で示すように、食材Fを濯ぎながら食材F間を通って、籠通水孔22(メッシュなど)や濯ぎ用通水蓋43の蓋通水孔44から濯ぎ槽41内に広がる。籠20内に多量の食材Fを投入した場合であっても、濯ぎ液Rが勢いよく注ぎ込まれることで、食材Fを好適に濯ぐことができる。
【0059】
濯ぎ液Rの注入によって、オーバーフローした濯ぎ液R0(図10)は、濯ぎ液回収機48で回収され、フィルター等で濾過されて、再び濯ぎ液Rとして使用することができる。
【0060】
一旦、濯ぎ槽41に内に籠20が沈んだ後、濯ぎ液R1を注水しつつ、図10に矢印βで示すように、濯ぎ用昇降手段を作動させて、籠20を上下に動かす。これにより、籠20の食材F間により洗浄液Rを浸透させることができ、濯ぎ効果を高めることができる。また、籠20内の食材Fが少ない場合には、食材Fが注水される濯ぎ液R1によって籠20の片側に偏ってしまうことがあるが、濯ぎ液R中で籠20を上下に動かすことで、食材Fの偏りを防止できる。
【0061】
濯ぎ時間は、数秒から30秒程度とすることができる。所定時間濯ぎ液Rを注入し、籠20を上下動させた後、濯ぎ用注水手段47を停止させつつ、図11に示すように濯ぎ用昇降手段(矢印42)を作動させて、籠20を濯ぎ槽41から引き上げる。また、籠20がある程度濯ぎ槽41から引き上げられたところで、濯ぎ用通水蓋昇降手段(矢印46)を作動させて、濯ぎ用通水蓋43を籠20から外す。そして、籠20が濯ぎ槽41から完全に引き上げられると、濯ぎ工程が完了する。籠20は、内部で食材Fが偏ることなく均された状態で引き上げられる。
【0062】
なお、濯ぎ工程の後、搬送手段13,14を作動させて、濯がれた食材Fが入れられた籠20(図11の矢印13a及び図12)を濯ぎ機40から搬出すればよい。また、必要に応じて脱水工程を行なうことができる。脱水機は、濯ぎ機40の下流側に並設できる。脱水機として、籠20を回転させて脱水を行なうものを例示できるが、本発明では、濯ぎ工程を経た籠20は、内部で食材Fが偏っていないため、作業者が予め食材Fの偏りを均す作業を行なう必要はなく、また、偏りにより生ずる籠20の偏心回転を抑え、脱水機の揺れの発生を抑えることができる。
【0063】
本発明の洗浄濯ぎ装置10、とくに濯ぎ機40によれば、籠通水孔22を有する籠20、蓋通水孔34,44を有する通水蓋33,43を用い、注水手段37,47により勢いよく籠20内に洗浄液W1、濯ぎ液R1を注水することで、食材Fを好適に洗浄し、また、濯ぐことができる。とくに、籠20に多くの食材Fを投入しても、洗浄液W、濯ぎ液Rが好適に食材F間を流通するから、大量の食材Fの洗浄、濯ぎを行なうことができ、効率がよい。加えて、籠20を洗浄液W、濯ぎ液R中で上下動させることで、より洗浄液W、濯ぎ液Rを食材Fに浸透させることができ、洗浄、濯ぎを好適に行なうことができる。
【0064】
さらに、籠20内に食材Fが少ない場合であっても、籠20を洗浄液W、濯ぎ液R中で上下動させることで、籠20内で食材Fの偏りを抑えることができるから、後工程の脱水時に籠20の偏心回転を抑え、脱水機の揺れを低減できる。
【0065】
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0066】
10 洗浄濯ぎ装置
11-14 搬送手段
20 籠
22 籠通水孔
30 洗浄機
31 洗浄槽
32,α 洗浄用昇降手段
33 洗浄用通水蓋
34 蓋通水孔
37 洗浄用注水手段
40 濯ぎ機
41 濯ぎ槽
42,β 濯ぎ用昇降手段
43 濯ぎ用通水蓋
44 蓋通水孔
47 濯ぎ用注水手段
F 食材
R 濯ぎ液
W 洗浄液
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12