(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025171835
(43)【公開日】2025-11-20
(54)【発明の名称】判定装置
(51)【国際特許分類】
B60W 40/08 20120101AFI20251113BHJP
【FI】
B60W40/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024077548
(22)【出願日】2024-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100135976
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】原 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】津川 優太郎
(72)【発明者】
【氏名】根本 広海
(72)【発明者】
【氏名】藤野 次郎
(72)【発明者】
【氏名】佐倉 衛
【テーマコード(参考)】
3D241
【Fターム(参考)】
3D241BA70
3D241CD12
3D241CE05
3D241DC54
3D241DD04
(57)【要約】
【課題】ドライバの顔に太陽の光が当たっている逆光状態をドライバが居眠りをしていると誤って判定しないように、ドライバの居眠りを判定できる判定装置を提供する。
【解決手段】判定装置は、第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、基準差を超えないと判定された場合、ドライバは居眠りしていると判定し、並びに、第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えると判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定する第3判定部を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であるか否かを判定する第1判定部と、
ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えるか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、前記基準開眼度以下であると判定され、且つ、前記第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、前記基準差を超えないと判定された場合、ドライバは居眠りしていると判定し、並びに、前記第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、前記基準開眼度以下であると判定され、且つ、前記第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、前記判定期間の間、前記基準差を超えると判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定する第3判定部と、
を有する、ことを特徴とする判定装置。
【請求項2】
更に、前記判定期間内における、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が大小に変動する変動数を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記変動数が基準数を超えたか否かを判定する第4判定部と、を有し、
前記第3判定部は、前記第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、前記基準開眼度以下であると判定され、且つ、前記第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、前記判定期間の間、前記基準差を超えると判定され、且つ、前記第4判定部によって、前記変動数が前記基準数を超えたと判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記第3判定部は、ドライバは居眠りをしていないと判定した時点から基準時間以内に、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、前記判定期間の間、前記基準差を超えると判定された場合、ドライバは居眠りをしていないと判定する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項4】
更に、ドライバの顔の明るさが第1基準輝度を超えるか否かを判定する第5判定部を有し、
前記第3判定部は、前記第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、前記基準開眼度以下であると判定され、且つ、前記第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、前記判定期間の間、前記基準差を超えると判定され、且つ、前記第5判定部によって、ドライバの顔の明るさが前記第1基準輝度を超えると判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項5】
更に、ドライバの顔の明るさが第2基準輝度を超えるか否かを判定する第6判定部と、
前記第6判定部によって、ドライバの顔の明るさが前記第2基準輝度を超えると判定された場合、前記基準差を小さくするように変更する変更部と、を有し、
前記第2判定部は、前記変更部によって変更された前記基準差を用いて、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、前記判定期間の間、前記基準差を超えるか否かを判定する、請求項1から4の何れか一項に記載の判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される監視装置は、ドライバの状態を監視する。例えば、監視装置は、ドライバが居眠りをしていないかを監視する。
【0003】
監視装置は、ドライバの顔の画像に基づいて開眼度を調べて、居眠りしているかを判定する。監視装置は、開眼度の低い状態(目を閉じた状態)が所定の時間継続して検出された場合、ドライバは居眠りしていると判定して、警告をドライバへ通知する。
【0004】
車両の進行方向に太陽があると、ドライバの顔に太陽の光が当たる逆光状態となるので、ドライバの開眼度は低くなる。そのため、ドライバは居眠りしていると誤って判定されるおそれがある。
【0005】
例えば、特許文献1は、右眼及び左眼のそれぞれの眼の周囲の光量を取得して、両眼の光量が設定した値以上に上昇し、且つ、眼の縦幅が閾値以下になった場合、ドライバの眼に直射光が当たっていると判定する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示されている技術では、ドライバが本当に居眠りをしている場合、ドライバが居眠りしていることを検出できないおそれがある。
【0008】
そこで、本開示は、ドライバの顔に太陽の光が当たっている逆光状態をドライバが居眠りをしていると誤って判定しないように、ドライバの居眠りを判定できる判定装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)一の実施形態によれば、判定装置が提供される。この判定装置は、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であるか否かを判定する第1判定部と、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えるか否かを判定する第2判定部と、第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、基準差を超えないと判定された場合、ドライバは居眠りしていると判定し、並びに、第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えると判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定する第3判定部と、を有する、ことを特徴とする。
【0010】
(2)(1)の判定装置において、更に、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が大小に変動する変動数を検出する検出部と、検出部により検出された変動数が基準数を超えたか否かを判定する第4判定部と、を有し、第3判定部は、第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えると判定され、且つ、第4判定部によって、変動数が基準数を超えたと判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定することが好ましい。
【0011】
(3)(1)又は(2)の判定装置において、第3判定部は、ドライバは居眠りをしていないと判定した時点から基準時間以内に、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えると判定された場合、ドライバは居眠りをしていないと判定することが好ましい。
【0012】
(4)(1)から(3)の何れかの判定装置において、更に、ドライバの顔の明るさが第1基準輝度を超えるか否かを判定する第5判定部を有し、第3判定部は、第1判定部によって、ドライバの左眼の開眼度及び右眼の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、第2判定部によって、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えると判定され、且つ、第5判定部によって、ドライバの顔の明るさが第1基準輝度を超えると判定された場合、ドライバは居眠りしていないと判定することが好ましい。
【0013】
(5)(1)から(4)の何れかの判定装置において、更に、ドライバの顔の明るさが第2基準輝度を超えるか否かを判定する第6判定部と、第6判定部によって、ドライバの顔の明るさが第2基準輝度を超えると判定された場合、基準差を小さくするように変更する変更部と、を有し、第2判定部は、変更部によって変更された基準差を用いて、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えるか否かを判定することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本開示に係る判定装置は、ドライバの顔に太陽の光が当たっている逆光状態をドライバが居眠りをしていると誤って判定しないように、ドライバの居眠りを判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態の監視装置の動作の概要を説明する図であり、(A)は、車室内を表す図であり、(B)は、左眼の開眼度の変化を表す図であり、(C)は、右眼の開眼度の変化を表す図であり、(D)は、開眼度の差の絶対値の変化を表す図である。
【
図2】第1実施形態の監視装置が実装される車両の概略構成図である。
【
図3】第1実施形態の監視装置の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。
【
図4】第2実施形態の監視装置の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。
【
図5】第3実施形態の監視装置の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。
【
図6】第4実施形態の監視装置の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1(A)から
図1(D)は、第1実施形態の監視装置の動作の概要を説明する図である。
図1(A)は、車室内を表す図であり、
図1(B)は、左眼の開眼度の変化を表す図であり、
図1(C)は、右眼の開眼度の変化を表す図であり、
図1(D)は、開眼度の差の絶対値の変化を表す図である。
【0017】
図1(A)に示すように、車両10は監視装置11を有する。車両10の車室10A内では、ドライバ30は運転席40に着座する。監視カメラ2が、例えばダッシュボード上に配置される。
【0018】
監視装置11は、監視カメラ2により取得された監視画像に基づいて、ドライバ30を監視する。監視装置11は、判定装置の一例である。車両10は、自動運転車両であってもよい。
【0019】
監視カメラ2は、ドライバ30の顔を表す画像を取得可能である。監視装置11は、監視カメラ2により取得された監視画像に基づいて、ドライバ30の左眼の開眼度及び右眼の開眼度を検出する。
【0020】
監視装置11は、ドライバ30の左眼の開眼度及び右眼の開眼度、並びに、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値に基づいて、ドライバ30が居眠りをしているか否かを判定する。ドライバ30は居眠りしていると判定された場合、監視装置11は、ユーザインタフェース(UI)4を介して、ドライバ30へ警告を通知する。
【0021】
車両10の進行方向に太陽があると、ドライバ30の顔に太陽の光が当たる逆光状態となるので、ドライバ30は眼を細める。そのため、ドライバ30は居眠りしていると誤って判定されるおそれがある。
【0022】
ドライバが30居眠りをしていると誤って判定されることを防ぐには、ドライバ30は逆光状態にあるのか又は居眠りをしているのかを、正しく判定できることが望ましい。
【0023】
本開示の発明者は、逆光状態のドライバについて、調査を行った。その結果、本開示の発明者は、逆光状態のドライバは眼を細めるが何とかして前方を見ようとしているので、逆光状態のドライバの左右の眼の開眼度に差があることを知見した。なお、逆光状態ではない時には、ドライバの左右の眼の開眼度に差はほぼない。
【0024】
そこで、ドライバ30が閉眼していると判定された場合、監視装置11は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値に基づいて、ドライバ30が居眠りをしているか否かを判定する。
【0025】
ドライバ30の開眼度が、基準開眼度以下であると判定された場合、監視装置11は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値を調べる。監視装置11は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、所定の差判定期間の間、基準差を超えると判定された場合、ドライバ30は居眠りしていないと判定する。
【0026】
図1(B)及び
図1(C)に示すように、ドライバ30は逆光状態となったので、ドライバ30の左眼の開眼度は、時刻T1に基準開眼度Th1以下となり、ドライバ30の右眼の開眼度も、時刻T1に基準開眼度Th1以下となった。そして、
図1(D)に示すように、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、差判定期間Tmの間、基準差Th2を超えた。
【0027】
運転中のドライバ30は、逆光状態にあるので左眼及び右眼を細めているが、何とかして前方を見ようとするので、左右の眼の開眼度に差が生じた状態にある。
【0028】
ドライバ30が閉眼していると判定されても、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、判定期間の間、基準差を超えている場合、ドライバ30は逆光状態にあると推定される。ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値を調べることにより、逆光状態のドライバ30を居眠りしていると誤って判定することが防止される。
【0029】
また、ドライバ30の開眼度が、基準開眼度以下であると判定され、且つ、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、差判定期間Tmの間、基準差を超えないと判定された場合、監視装置11は、ドライバ30は居眠りしていると判定する。
【0030】
監視装置11は、ドライバ30は居眠りしていると判定した場合、UI4を介して、ドライバ30へ警告を通知して、運転に関与する程度を増大させる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の監視装置11は、ドライバ30の顔に太陽の光が当たっている逆光状態をドライバ30が居眠りをしていると誤って判定しないように、ドライバ30の居眠りを判定できる。
【0032】
図2は、本実施形態の監視装置11が実装される車両10の概略構成図である。車両10は、監視カメラ2と、ユーザインターフェース(UI)4と、監視装置11等とを有する。
【0033】
監視カメラ2と、UI4と、監視装置11とは、コントローラエリアネットワークといった規格に準拠した車内ネットワーク12を介して通信可能に接続される。
【0034】
監視カメラ2は、車両10を運転するドライバ30の顔を含む監視画像を取得可能に、車室10A内に配置される。監視カメラ2は、画像取得部の一例である。例えば、監視カメラ2は、運転席40の近傍の画像を取得可能に配置される。
図1に示すように、監視カメラ2は、例えば、ダッシュボードの上に配置される。監視画像は、ドライバの顔を表す第1情報から第3情報の一例である。
【0035】
監視カメラ2は、例えば所定の周期を有する画像取得時刻に監視画像を取得する。監視カメラ2は、監視画像を取得する度に、監視画像及び画像取得時刻を、車内ネットワーク12を介して監視装置11へ出力する。所定の周期として、例えば、0.1~0.5秒とすることができる。
【0036】
監視カメラ2は、CCDあるいはC-MOS等、赤外線に感度を有する光電変換素子のアレイで構成された2次元検出器と、その2次元検出器上に撮像対象となる領域の像を結像する撮像光学系を有する。監視カメラ2は、2次元検出器と共に、投光器を有していることが好ましい。投光器は、例えば撮像光学系の両側に配置された二個の近赤外LED(発光ダイオード)である。ドライバ30に近赤外光を照射することによって、夜間等の低照度時においてもドライバ30に不快感を与えることなくドライバ30の顔を撮像することができる。
【0037】
UI4は、通知部の一例である。UI4は、監視装置11に制御されて、警告等をドライバ30へ通知する。UI4は、警告等を表示するために、液晶ディスプレイ又はタッチパネル等の表示装置4aを有する。また、UI4は、警告等をドライバ30へ通知するための音響出力装置(図示せず)を有していてもよい。また、UI4は、ドライバ30から車両10への操作情報を入力する入力装置として、例えば、タッチパネル又は操作ボタンを有する。UI4は、入力された操作情報を、車内ネットワーク12を介して監視装置11へ出力する。
【0038】
監視装置11は、検出処理と、判定処理と、制御処理と、変更処理とを実行する。そのために、監視装置11は、通信インターフェース(IF)21と、メモリ22と、プロセッサ23とを有する。通信インターフェース21と、メモリ22と、プロセッサ23とは、信号線24を介して接続されている。通信インターフェース21は、監視装置11を車内ネットワーク12に接続するためのインターフェース回路を有する。
【0039】
メモリ22は、記憶部の一例であり、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリを有する。そしてメモリ22は、プロセッサ23により実行される情報処理において使用されるアプリケーションのコンピュータプログラム及び各種のデータを記憶する。メモリ22には、監視カメラ2から入力された監視画像が、画像取得時刻と関連付けられて記憶される。
【0040】
監視装置11が有する機能の全て又は一部は、例えば、プロセッサ23上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。プロセッサ23は、検出部231と、判定部232と、制御部233と、変更部234とを有する。判定部232は、第1判定部から第6判定部の一例である。プロセッサ23が有する機能モジュールは、プロセッサ23に設けられる、専用の演算回路であってもよい。
【0041】
プロセッサ23は、1個又は複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ23は、論理演算ユニット、数値演算ユニットあるいはグラフィック処理ユニットといった他の演算回路を更に有していてもよい。監視装置11は、例えば、電子制御装置(Electronic Contorol Unit:ECU)である。
【0042】
検出部231は、所定の周期を有する開眼度検出時刻に、複数の監視画像に基づいて、ドライバ30の開眼度を求める。周期は、例えば、0.1秒から5秒とすることができる。
【0043】
検出部231は、監視画像を入力して、眼の領域を検出するように学習した識別器を有する。この識別器は、監視画像を入力して、監視画像に含まれる眼の領域を検出する。
【0044】
識別器は、例えば、入力側から出力側に向けて直列に接続された複数の層を有するディープニューラルネットワーク(DNN)である。予め眼を含む画像を教師データとして用いてDNNに入力し学習を行うことにより、DNNは眼の領域を検出する識別器として動作する。また、識別器として、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト等の機械学習モデルを用いてもよい。
【0045】
また、検出部231は、監視カメラ2からドライバ30の顔までの距離を求める。例えば、検出部231は、画像に表される標準的な人の顔の大きさと距離との関係を参照して、監視画像に表されたドライバ30の顔の大きさに基づいて、監視カメラ2とドライバ30の顔との距離を求める。監視画像内のドライバ30の顔の領域は、顔の領域を検出するように学習した識別器を用いて検出される。
【0046】
検出部231は、監視カメラ2からドライバ30の顔までの距離と、監視画像における上まぶたと下まぶたとの間の画素数に基づいて、開眼度を求める。例えば、検出部231は、上まぶたと下まぶたとの間の最大の画素数を求めてもよい。開眼度は、例えば、mmの単位で表される。検出部231は、ドライバの右眼及び左眼のそれぞれの開眼度を判定部232へ通知する。
図1(B)及び
図1(C)に示すように、判定部232は、ドライバ30の左眼の開眼度及び右眼の開眼度について、時系列変化を得る。
【0047】
開眼度を正確に検出する観点からは、監視カメラ2による取得される監視画像の解像度を上げること、及び、ドライバ30の左右の眼の部分が大きく表されるようにて監視画像が取得することが挙げられる。
【0048】
また、検出部231は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値を求めて、判定部232へ通知する。
図1(D)に示すように、検出部231及び判定部232は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値の時系列変化を得る。
【0049】
図3は、本実施形態の監視装置11の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。次に、
図3を参照しながら、監視装置11の監視処理について、以下に説明する。監視装置11は、所定の周期を有する監視時刻に、
図3に示される動作フローチャートに従って監視処理を実行する。
【0050】
まず、判定部232は、ドライバ30の開眼度の平均値を求める(ステップS101)。例えば、判定部232は、ドライバ30の左右の眼のそれぞれについて、直近の一定期間内に得られた開眼度の平均値を求める。直近の一定期間として、10秒から30秒とすることができる。
【0051】
次に、判定部232は、ドライバ30の開眼度に基づいて、ドライバ30が閉眼状態にあるか否かを判定する(ステップS102)。例えば、ドライバ30の左眼の開眼度及び右眼の開眼度のそれぞれの平均値が、基準開眼度以下である場合、判定部232は、ドライバ30は閉眼状態にあると判定する。基準開眼度として、例えば、3mmとすることができる。通常、人の開眼度は、10mmから30mmの範囲にある。
【0052】
ドライバ30の左右の眼の開眼度の平均値の内、少なくとも1つの平均値が基準開眼度以下ではない場合、判定部232は、ドライバ30は閉眼状態にはないと判定する。
【0053】
ドライバ30は閉眼状態にあると判定された場合(ステップS102-Yes)、判定部232は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、差判定期間の間、基準差を超えるか否かを判定する(ステップS103)。
【0054】
基準差として、例えば0.5mmとすることができる。逆光状態にない場合、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値は、0.1mm程度である。開眼度の精度は、0.1mm程度はあるので、基準差を0.5mmとすることで、逆光状態にあるドライバ30の開眼度の状態を判定可能である。差判定期間として、例えば、3秒から5秒とすることができる。差判定期間は、判定期間の一例である。
【0055】
例えば、差判定期間は、ドライバ30は閉眼状態にあると判定された時刻から開始してもよい。また、差判定期間は、ドライバ30は閉眼状態にあると判定された時刻を含むようにしてもよい。
【0056】
開眼度の差の絶対値が基準差を超える場合(ステップS103-Yes)又はドライバ30は閉眼状態にないと判定された場合(ステップS102-No)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていないと判定して(ステップS104)、一連の処理を終了する。
【0057】
一方、開眼度の差の絶対値が基準差を超えない場合(ステップS103-No)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていると判定する(ステップS105)。
【0058】
なお、ステップS103とステップS105との間に、更に閉眼状態であるか否かを判定する処理を行ってもよい。判定部232は、所定の時間(例えば、3秒から5秒)の間、ドライバ30が閉眼状態であると判定した後に、ステップS105へ進むようにしてもよい。この間にドライバ30が閉眼状態ではないと判定された場合、一連の処理を終了する。
【0059】
次に、制御部233は、UI4を介して、ドライバ30へ警告を通知して(ステップS106)、一連の処理を終了する。例えば、制御部233は、UI4を介して、警告を表示装置4aに表示すると共に大きな警告音を出力する。これにより、監視装置11は、ドライバ30に対して、運転に関与する程度を増大させる。
【0060】
次に、
図1(B)から
図1(D)を参照して、監視装置11の動作を以下に説明する。
図1(B)の縦軸は左眼の開眼度を示し、横軸は時間を示す。
図1(C)の縦軸は右眼の開眼度を示し、横軸は時間を示す。
図1(D)の縦軸は開眼度の差の絶対値を示し、横軸は時間を示す。
【0061】
図1(B)及び
図1(C)に示すように、逆光状態となったドライバ30の左眼の開眼度は、時刻T1に基準開眼度Th1以下となり、ドライバ30の右眼の開眼度も、時刻T1に基準開眼度Th1以下となった。
【0062】
そして、
図1(D)に示すように、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、差判定期間Tmの間、基準差Th2を超えた。
図1(B)及び
図1(C)に示すように、差判定期間Tmの間、ドライバ30の左眼の開眼度及び右眼の開眼度も、基準開眼度Th1以下の状態にある。
【0063】
運転中のドライバ30は、逆光状態にあるので左眼及び右眼を細めているが、何とかして前方を見ようとする。通常、ドライバ30の利目の方が、利目でない眼より大きく開くので、左右の眼の開眼度に差が生じた状態にある。このように、逆光状態では、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度とに差が生じる。
【0064】
ドライバ30が閉眼していると判定されても、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、差判定期間の間、基準差を超えている場合、ドライバ30は逆光状態にあると推定される。ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値を調べることにより、逆光状態のドライバ30を居眠りしていると誤って判定することが防止される。
【0065】
以上詳述した本実施形態の監視装置によれば、ドライバの顔に太陽の光が当たっている逆光状態をドライバが居眠りをしていると誤って判定しないように、ドライバの居眠りを判定できる。
【0066】
次に、上述した本実施形態の監視装置11の変形例を以下に説明する。本変形例では、ドライバ30の顔の明るさに基づいて、基準差が変更される。
【0067】
検出部231は、監視画像に基づいて、ドライバ30の顔の明るさを検出する。検出部231は、監視画像を入力して、顔の領域を検出するように学習した識別器を有する。この識別器は、監視画像を入力して、監視画像に含まれる顔の領域を検出する。
【0068】
検出部231は、所定の輝度判定期間における、監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値を求める。監視画像がグレースケースで表される場合、輝度の平均値は、0から255の数値で表される。監視画像がカラー画像の場合、輝度の平均値は、赤画素の輝度と、緑画像の輝度と、青画素の輝度との平均値として求めてもよい。また、輝度の平均値は、監視画像の画素の輝度の平均値と、監視カメラ2のシャッタースピード等の露光時間に関するパラーメータとに基づいて求められてもよい。輝度判定期間として、例えば1秒から3秒とすることができる。
【0069】
検出部231は、輝度判定期間に取得された監視画像のそれぞれについて、監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値を、監視画像の輝度として求める。さらに、検出部231は、輝度判定期間に取得された複数の監視画像の輝度の平均値を求める。
【0070】
検出部231は、輝度判定期間に取得された複数の監視画像の輝度の平均値を、監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値として、判定部232へ通知する。判定部232は、輝度判定期間における、監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値を、ドライバ30の顔の明るさとして用いる。
【0071】
監視装置11は、所定の周期を有する変更時刻に、変更処理を実行する。判定部232は、輝度判定期間における、監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値が、所定の基準輝度を超えるか否かを判定する。基準輝度は、例えば、200から230とすることができる。
【0072】
ドライバ30の顔の明るさが所定の基準輝度を超える場合、ドライバ30は逆光状態にあると推定される。基準輝度は、ドライバ30が逆光状態にある時の顔の明るさを判定できるように決定されることが好ましい。この基準輝度は、第2基準輝度の一例である。
【0073】
ドライバ30の顔の明るさが基準輝度を超える場合、変更部234は、基準差を小さくするように変更する。例えば、変更部234は、基準差を0.5mmから0.3mmに変更する。
【0074】
ドライバ30は逆光状態であることが判明しているので、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差があることを検出し易くなるように、基準差を変更するものである。
【0075】
一方、ドライバ30の顔の明るさが基準輝度を超えない場合、変更部234は、基準差を初期値(0.5mm)のままとする。
【0076】
判定部232は、変更部234によって変更された基準差を用いて、検出部231によって検出されたドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、基準差を超えるか否かを判定する。
【0077】
以上詳述した本変形例の監視装置によれば、ドライバ30が逆光状態にあることをより正確に判定できる。
【0078】
次に、本明細書に開示する第2実施形態から第4実施形態の監視装置について、
図4から
図6を参照しながら、以下に説明する。本実施形態の監視装置について、特に説明しない点については、上述した第1実施形態の監視装置に対する説明が適宜適用される。
【0079】
図4は、第2実施形態の監視装置11の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。本実施形態では、ステップS204の処理が追加されている点が、上述した第1実施形態とは異なる。ステップS201からS203、S205からS207の処理は、上述したステップS101からS106と同様である。
【0080】
本実施形態では、検出部231は、差判定期間内において、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値の大小に変動する変動数を検出する。検出部231は、開眼度との差の絶対値の極大値及び極小値を検出する。検出部231は、開眼度の差の絶対値が、時間の経過と共に極小値から増大して極大値を示した後低減して極小値を示すまでの変動を1回とカウントする。検出部231は、差判定期間内の変動数を、判定部232へ通知する。
【0081】
図1(D)に示す例では、開眼度の差の絶対値は、極小値P1を示し、次に極大値P2を示し、次に極小値P3を示し、次に極大値P4を示した後、極小値P5を示す。
【0082】
極小値P1から極小値P3までの変動、及び、極小値P3から極小値P5までの変動のそれぞれは、1回の変動としてカウントされる。なお、開眼度の差の絶対値の変動を検出する方法はこれに制限されない。例えば、検出部231は、開眼度の差の絶対値が、時間の経過と共に極大値から低減して極小値を示した後増大して極第値を示すまでの変動を1回とカウントしてもよい。
【0083】
本実施形態では、開眼度の差の絶対値が基準差を超える場合(ステップS203-Yes)、判定部232は、差判定期間内の変動数が基準数を超えたか否かを判定する(ステップS204)。
【0084】
本開示の発明者は、逆光状態のドライバについて、調査を行った。その結果、本開示の発明者は、逆光状態のドライバの左右の眼の開眼度は、逆光状態ではない時よりも激しく変動することを知見した。
【0085】
基準数は、逆光状態のドライバの左右の眼の開眼度の差の変動数と、逆光状態ではないドライバの左右の眼の開眼度の差の変動数とを明確に判定できるように決定されることが好ましい。基準数は、開眼度の差の絶対値の変動を検出する方法に応じて適宜決定され得る。
【0086】
変動数が基準数を超えた場合(ステップS204-Yes)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていないと判定して(ステップS205)、一連の処理を終了する。
【0087】
一方、変動数が基準数を超えない場合(ステップS204-No)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていると判定する(ステップS206)。そして、処理はステップS207へ進む。変動数が基準数を超えない場合、ドライバ30は逆光状態にはない可能性もあるので、安全をより確保するために、ドライバ30は居眠りをしていると判定する。
【0088】
以上詳述したように、本実施形態の監視装置によれば、開眼度の差の絶対値の変動数も判定することにより、ドライバ30の顔に太陽の光が当たっている逆光状態をより正確に判定できる。また、本実施形態の監視装置によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
【0089】
図5は、第3実施形態の監視装置11の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。本実施形態では、ステップS305及びS306の処理が追加されている点が、上述した第1実施形態とは異なる。ステップS301からS304、S307及びS308の処理は、上述したステップS101からS106と同様である。
【0090】
ドライバ30は居眠りをしていないと判定された場合(ステップS304)、判定部232は、ドライバ30の左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値が、差判定期間の間、基準差を超えるか否かを判定する(ステップS305)。
【0091】
開眼度の差の絶対値が基準差を超える場合(ステップS305-Yes)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていないと判定した時点から基準時間以内であるか否かを判定する(ステップS306)。判定部232は、開眼度の差の絶対値が、差判定期間の間、基準差を超えると判定された時刻が、ドライバ30は居眠りをしていないと判定した時点から基準時間以内であるか否かを判定する。基準時間として、例えば、3秒から10秒とすることができる。
【0092】
基準時間以内である場合(ステップS306-Yes)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていないと判定(ステップS304)する。その後、処理は、ステップS305へ進む。
【0093】
一方、開眼度の差の絶対値が基準差を超えない場合(ステップS305-No)、又は、基準時間以内ではない場合(ステップS306-No)、一連の処理を終了する。
【0094】
本実施形態では、ドライバ30は居眠りをしていないと判定された場合、ドライバ30は逆光状態にあると推定される。そこで、本実施形態では、閉眼状態を判定することなく、ドライバ30の逆光状態の判定を続ける。
【0095】
以上詳述したように、本実施形態の監視装置によれば、監視装置の処理量を低減することができる。また、本実施形態の監視装置によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0096】
図6は、第4実施形態の監視装置11の監視処理に関する動作フローチャートの一例である。本実施形態では、ステップS404の処理が追加されている点が、上述した第1実施形態とは異なる。ステップS401からS403、S405からS407の処理は、上述したステップS101からS106と同様である。
【0097】
本実施形態では、開眼度の差の絶対値が基準差を超える場合(ステップS403-Yes)、判定部232は、ドライバ30の顔の明るさが所定の基準輝度を超えるか否かを判定する(ステップS404)。
【0098】
判定部232は、輝度判定期間における監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値を、検出部231から取得する。判定部232は、輝度判定期間における監視画像の顔の領域の画素の輝度の平均値が、基準輝度を超えるか否かを判定する。この基準輝度は、第1基準輝度の一例である。基準輝度は、例えば、200から230とすることができる。輝度判定期間として、例えば1秒から3秒とすることができる。
【0099】
ドライバ30の顔の明るさが基準輝度を超える場合(ステップS404-Yes)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていないと判定して(ステップS405)、一連の処理を終了する。
【0100】
一方、ドライバ30の顔の明るさが基準輝度を超えない場合(ステップS404-No)、判定部232は、ドライバ30は居眠りをしていると判定する(ステップS406)。そして、処理はステップS207へ進む。ドライバ30の顔の明るさが基準輝度を超えない場合、ドライバ30は逆光状態にはない可能性もあるので、安全をより確保するために、ドライバ30は居眠りをしていると判定する。
【0101】
以上詳述したように、本実施形態の監視装置によれば、ドライバの顔の明るさに基づいて、逆光状態にあることをより正確に検出できる。また、本実施形態の監視装置によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
【0102】
本開示では、上述した実施形態の判定装置は、本開示の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、本開示の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
【0103】
例えば、上述した実施形態において、ドライバの開眼度を求める処理は一例であり、これに限定されるものではない。また、上述した実施形態において、ドライバの左眼の開眼度と右眼の開眼度との差の絶対値の変動数を検出する処理は一例であり、これに限定されるものではない。更に、上述した実施形態において、ドライバの顔の明るさを検出する処理は一例であり、これに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0104】
2 監視カメラ
4 ユーザインターフェース
4a 表示装置
10 車両
11 監視装置
21 通信インターフェース
22 メモリ
23 プロセッサ
231 検出部
232 判定部
233 制御部
234 変更部
12 車内ネットワーク