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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025017238
(43)【公開日】2025-02-05
(54)【発明の名称】防災システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/10 20060101AFI20250129BHJP
   G06Q 50/26 20240101ALI20250129BHJP
   G08B 31/00 20060101ALI20250129BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20250129BHJP
   G01W 1/00 20060101ALN20250129BHJP
【FI】
G08B21/10
G06Q50/26
G08B31/00 B
G08B27/00 A
G01W1/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120250
(22)【出願日】2023-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】保 晴樹
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C086AA15
5C086DA08
5C086FA06
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA25
5C087AA37
5C087BB20
5C087BB73
5C087DD02
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF16
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】 監視対象地域に類似する地域の過去の発令情報から類似する気象情報又は河川情報を参考に自治体職員が適切なタイミングで発令を実行することができる防災システムを提供する。
【解決手段】 発令処理装置1が、監視対象地域の地形情報に類似する地形情報を有する監視対象外地域の地域情報を集約し、当該集約した地域情報の中から過去の発令情報を取得し、監視対象地域の気象情報又は河川情報と、過去の発令情報における過去の監視対象外地域の気象情報又は河川情報とを比較し、監視対象地域の気象情報又は河川情報が類似する過去の監視対象外地域の発令情報を基に発令卓2に発令情報を出力する防災システムである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自治体職員の発令判断を支援する防災システムであって、
監視対象地域及び監視対象外地域の気象情報、河川情報、地形情報及びハザードマップ情報の地域情報を入力し、自治体職員が使用する発令卓に監視対象地域の発令情報を出力する発令処理装置を備え、
前記発令処理装置は、前記監視対象地域の地形情報に類似する地形情報を有する前記監視対象外地域の地域情報を集約し、当該集約した地域情報の中から過去の発令情報を取得し、前記監視対象地域の気象情報又は河川情報と、前記過去の発令情報における過去の前記監視対象外地域の気象情報又は河川情報とを比較し、前記監視対象地域の気象情報又は河川情報が類似する過去の前記監視対象外地域の発令情報を基に前記発令卓に発令情報を出力することを特徴とする防災システム。
【請求項2】
前記発令処理装置は、過去の発令情報の中で、システムが発令を提案した提案時刻と、職員が発令を実施した実施時刻を記憶して、前記提案時刻と前記実施時刻に基づいて前記発令卓に自治体職員が発令情報を発令すべき時刻を出力することを特徴とする請求項1記載の防災システム。
【請求項3】
前記発令処理装置は、前記監視対象地域における気象情報又は河川情報の単位時間当たり変化量を算出し、地形情報が類似する前記監視対象外地域の過去に類似する気象情報又は河川情報の単位時間当たりの変化量を算出して比較し、当該比較結果に応じて発令情報を発令すべき時刻を制御することを特徴とする請求項2記載の防災システム。
【請求項4】
前記発令処理装置は、発令情報を発令すべき時刻を出力する際に、参考にした前記提案時刻、前記実施時刻に基づく評価情報及び前記参考にした気象情報又は河川情報も前記発令卓に出力することを特徴とする請求項2又は3記載の防災システム。
【請求項5】
前記発令処理装置は、全国のエリアをタイルに分割し、前記監視対象地域の地形情報に類似する前記分割した複数のタイルからなる地域の地域名を取得し、前記発令卓に出力することを特徴とする請求項1又は2記載の防災システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防災システムに係り、特に、過去の発令情報を基に自治体職員の発令判断を支援する防災システムに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
自治体職員は、防災に関して住民に避難等を呼び掛ける避難情報の発令を行う。そして、その発令を実行するために防災システムが利用されている。
従来の防災システムは、監視対象地域の気象情報・河川情報に応じてシステムが発令を自治体職員に提案して、自治体職員が対象地域に発令を実行する。自治体職員が発令を実行するために判断材料となるのが「発令情報」である。
発令情報には、システムが発令を提案した発令提案時刻、自治体職員が発令を実行すべき時刻、発令対象地域名、住民に伝送される発令内容(発令メッセージ)が含まれる。
【0003】
従来の防災システムは、発令処理装置と、発令卓と、送信装置と、受信装置とを備えている。
発令処理装置は、監視対象地域の気象情報及び河川情報を監視し、その変化が特定状況(閾値)を超えたら発令卓に発令を促す発令情報を出力し、自治体職員がその発令卓の発令情報を参考に住民に避難等を呼び掛ける発令メッセージを出力する指示を入力すると、送信装置が地域住民に向けて遠隔の受信装置に発令メッセージを送信する。上記で特定状況とは、例えば警戒レベル3以上が閾値として用いられる。
【0004】
[関連技術]
尚、関連する先行技術には、特開2019-176223号公報「無線通信システム」(特許文献1)、特開2016-143379号公報「無線通信システム」(特許文献2)がある。
【0005】
特許文献1には、一斉指令の発令の防災無線システムが記載されている。
特許文献2には、非常時に安否確認のための警告発令を表示する防災無線システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-176223号公報
【特許文献2】特開2016-143379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の防災システムでは、災害の状況に応じて適切なタイミングで自治体職員が避難指示等の発令を実行するのが難しく、発令実行のタイミングが早過ぎたり、遅過ぎたりして、住民の避難を適切に行うことができないという問題点があった。
【0008】
尚、特許文献1,2には、監視対象地域に類似する地域の過去の発令情報から類似する気象情報又は河川情報を参考に自治体職員が適切なタイミングで発令を実行する構成についての記載がない。
【0009】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、監視対象地域に類似する地域の過去の発令情報から類似する気象情報又は河川情報を参考に自治体職員が適切なタイミングで発令を実行することができる防災システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、自治体職員の発令判断を支援する防災システムであって、監視対象地域及び監視対象外地域の気象情報、河川情報、地形情報及びハザードマップ情報の地域情報を入力し、自治体職員が使用する発令卓に監視対象地域の発令情報を出力する発令処理装置を備え、発令処理装置が、監視対象地域の地形情報に類似する地形情報を有する監視対象外地域の地域情報を集約し、当該集約した地域情報の中から過去の発令情報を取得し、監視対象地域の気象情報又は河川情報と、過去の発令情報における過去の監視対象外地域の気象情報又は河川情報とを比較し、監視対象地域の気象情報又は河川情報が類似する過去の監視対象外地域の発令情報を基に発令卓に発令情報を出力することを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記防災システムにおいて、発令処理装置が、過去の発令情報の中で、システムが発令を提案した提案時刻と、職員が発令を実施した実施時刻を記憶して、提案時刻と実施時刻に基づいて発令卓に自治体職員が発令情報を発令すべき時刻を出力することを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記防災システムにおいて、発令処理装置が、監視対象地域における気象情報又は河川情報の単位時間当たり変化量を算出し、地形情報が類似する監視対象外地域の過去に類似する気象情報又は河川情報の単位時間当たりの変化量を算出して比較し、当該比較結果に応じて発令情報を発令すべき時刻を制御することを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記防災システムにおいて、発令処理装置が、発令情報を発令すべき時刻を出力する際に、参考にした提案時刻、実施時刻に基づく評価情報及び参考にした気象情報又は河川情報も前記発令卓に出力することを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記防災システムにおいて、発令処理装置が、全国のエリアをタイルに分割し、監視対象地域の地形情報に類似する分割した複数のタイルからなる地域の地域名を取得し、発令卓に出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、発令処理装置が、監視対象地域の地形情報に類似する地形情報を有する監視対象外地域の地域情報を集約し、当該集約した地域情報の中から過去の発令情報を取得し、監視対象地域の気象情報又は河川情報と、過去の発令情報における過去の監視対象外地域の気象情報又は河川情報とを比較し、監視対象地域の気象情報又は河川情報が類似する過去の監視対象外地域の発令情報を基に発令卓に発令情報を出力する防災システムとしているので、自治体職員が適切なタイミングで発令を実行できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本システムの構成概略図である。
図2】発令処理装置の構成概略図である。
図3】本システムの処理の概略フロー図である。
図4】発令処理の具体的処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る防災システム(本システム)は、発令処理装置が、監視対象地域の地形情報に類似する地形情報を有する監視対象外地域の地域情報を集約し、当該集約した地域情報の中から過去の発令情報を取得し、監視対象地域の気象情報又は河川情報と、過去の発令情報における過去の監視対象外地域の気象情報又は河川情報とを比較し、監視対象地域の気象情報又は河川情報が類似する過去の監視対象外地域の発令情報を基に発令卓に避難情報の発令情報を出力するものであり、自治体職員が適切なタイミングで発令を実行できるものである。
【0018】
[本システム:図1
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの構成概略図である。
本システムは、図1に示すように、発令処理装置1と、発令卓2と、送信装置3と、受信装置4とを備えている。
【0019】
発令処理装置1は、発令卓2に接続すると共に送信装置3に接続し、送信装置3が無線通信により受信装置4に接続して発令内容(発令メッセージ)を送信し、受信装置4で発令内容を受信して音声又は文字、若しくは、その両方を出力している。
尚、受信装置4は、実際には複数個存在するが、図1では説明を簡単にするために一つだけ描画している。
【0020】
[発令処理装置1:図2
次に、発令処理装置1について図2を参照しながら説明する。図2は、発令処理装置の構成概略図である。
発令処理装置1は、図2に示すように、コンピュータ処理装置であり、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13とを備え、記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11で実行することで、以下に説明する機能を実現している。
インタフェース部13は、発令卓2と送信装置3に接続するインタフェース部である。
【0021】
記憶部12は、更に複数の記憶装置を備えており、ハザードマップ情報記憶部121、河川情報記憶部122、気象情報記憶部123、地形情報記憶部124、発令判断情報記憶部125、評価情報記憶部126を備えている。
【0022】
ハザードマップ情報記憶部121は、国土地理院が発行したハザードマップ情報を記憶している。ハザードマップ情報は、地域ごとの潜在的な災害リスクを示すものである。
河川情報記憶部122は、全国の現在及び過去の河川に関する情報を記憶している。
気象情報記憶部123は、地域毎の現在及び過去の気象情報を記憶している。
尚、気象庁が出す気象情報は、警戒レベルに対応付けられており、例えば「大雨警報(土砂災害)」は警戒レベル3、「土砂災害警戒情報」は警戒レベル4となっている。
【0023】
地形情報記憶部124は、タイルに分割したエリアから成る地域の地形情報を記憶している。タイルは、緯度経度で定義され、複数のタイルを集合して地域を構成し、その地域に地域名が付されている。
また、地形情報記憶部124には、類似する地形の地域を関連付けて記憶し、類似する地域を集約している。
【0024】
発令判断情報記憶部125は、過去の発令情報として、過去にシステムが発令提案した発令提案時刻、自治体職員が発令を実施した発令実施時刻、発令内容、発令対象地域名を記憶し、加えて発令当時の気象情報及び河川情報等の発令判断情報を記憶している。
【0025】
評価情報記憶部126は、上記発令提案時刻と発令実施時刻について、発令当時の気象情報及び河川情報に基づいて、その妥当性を評価した評価情報を記憶している。評価情報については後述する。
また、上記各記憶部の情報を利用した制御部11の具体的な処理については後述する。
【0026】
[発令卓2]
発令卓2は、発令処理装置1から出力(送信)された発令情報を表示し、当該発令情報に基づいて自治体職員が発令判断を行い、発令指示を入力して発令を実施し、送信装置3に発令内容を出力する。
【0027】
[送信装置3]
送信装置3は、発令卓2からの発令指示に従い発令内容を受信装置4に送信する。
[受信装置4]
受信装置4は、送信装置3からの発令内容を受信して表示出力又は音声出力する。
【0028】
[本システムの処理:図3
次に、本システムにおける処理について図3を参照しながら説明する。図3は、本システムの処理の概略フロー図である。
本システムでは、図3に示すように、発令処理装置1の制御部11は、地域情報記憶部124から類似する地域を抽出し、それら地域が類似していることを関連付けて記憶しておく(S1)。この関連付けで、類似する地域を集約するものである。
【0029】
また、制御部11は、発令判断情報記憶部125から過去の発令判断情報を取得し、発令の妥当性についての評価情報を生成し、評価情報記憶部126に記憶する(S2)。
【0030】
具体的には、制御部11は、発令判断情報記憶部125から発令が為された地域の地域名、発令内容(発令メッセージ)、過去のシステムが発令提案した時刻(発令提案時刻)、自治体職員が発令実施した時刻(発令実施時刻)、当時の気象情報、当時の河川情報を取得し、気象情報と河川情報から発令提案時刻と発令実施時刻の妥当性を評価する。
【0031】
妥当性とは、その時刻が早過ぎたのか、適切だったのか、遅過ぎたのかを判定するものである。具体的には、過去の発令当時の気象の単位時間当たりの変化量、河川の水位の単位時間当たりの変化量を算出し、変化量に対する発令のタイミング(発令提案時刻、発令実施時刻)により妥当性を判断している。
この評価情報に基づきシステムが発令提案をすべきであった時刻(発令提案妥当時刻)と職員が発令実施をすべきであった時刻(発令実施妥当時刻)を算出することができる。
【0032】
また、制御部11は、監視対象地域の現在の気象情報と河川情報がハザードマップ情報に応じた特定の閾値(特定の降雨量の値、特定の河川の水位の値)を超えたか否かを判定し(S3)、超えていなければ(Noの場合)、判定処理S3を繰り返す。尚、制御部11は、発令前でも監視対象地域の現在の気象情報又は河川情報を受信装置4に定期的に配信するようにしてもよい。
【0033】
特定の閾値を超えた場合(Yesの場合)、制御部11は、発令処理(S4)に移行し、発令情報を発令卓2に表示出力する(S5)。この発令情報には、システムの発令提案時刻、自治体職員が発令すべき時刻、発令対象地域名、発令メッセージが含まれる。
【0034】
そして、制御部11は、発令卓2から発令指示が入力されたか否かを判定し(S6)、発令指示が入力されなければ(Noの場合)、判定処理S6を繰り返し、発令指示が入力されたならば(Yesの場合)、送信装置3を介して受信装置4に発令メッセージを送信する(S7)。
【0035】
[発令処理:図4
次に、上記発令処理S4について具体的に図4を参照しながら説明する。図4は、発令処理の具体的処理フロー図である。
発令処理S4が開始されると、図4に示すように、制御部11は、地域情報記憶部124から監視対象地域に類似する地域(監視対象外地域)を検索する(S11)。
【0036】
更に、制御部11は、処理S11で検索した類似する地域の過去に発令した発令判断情報を発令判断情報記憶部125から取得し(S12)、発令判断情報における過去の発令時の河川情報と気象情報を河川情報記憶部122と気象情報記憶部123を参照して特定期間取得する(S13)。
【0037】
そして、制御部11は、取得した特定期間の過去の気象情報又は河川情報の単位時間当たりの変化量(過去の変化量)を算出し(S14)、監視対象地域の現在の気象情報又は河川情報の単位時間当たりの変化量(現在の変化量)を算出して(S15)、現在の変化量に類似する過去の変化量を有する発令判断情報を抽出する(S16)。
【0038】
次に、制御部11は、当該発令判断情報に対応する評価情報を評価情報記憶126から取得する(S17)。
制御部11は、評価情報における過去の発令提案妥当時刻と発令実施時刻に基づき発令卓2に現在の発令提案時刻と発令すべき時刻、更に判断材料となった過去の気象情報又は河川情報も発令情報に含めて表示出力する(S18)。発令すべき時刻は、以下の式で求められる。
発令すべき時刻=現在の発令提案時刻+(過去の発令実施時刻-過去の発令提案妥当時刻)
尚、当該発令情報に、監視対象地域の現在の気象情報、河川情報も表示するようにしてもよい。
【0039】
そして、制御部11は、発令卓2で自治体職員から発令情報が入力されると、発令実施を行い(S19)、当該発令情報を発令判断情報記憶部125に記憶して、送信装置3に発令メッセージを出力して、発令メッセージが受信装置4に送信される(S7)。
【0040】
このように、発令情報を現在の気象情報又は河川情報に基づいて自治体職員が送信する場合に、発令処理装置1が、類似する地域の類似する気象情報又は河川情報を参考に発令提案時刻と発令すべき時刻を発令卓2に表示するようにしているので、自治体職員は適正に発令実施を判断できものである。
【0041】
[実施の形態の効果]
本システムによれば、発令処理装置1が、監視対象地域の地形情報に類似する地形情報を有する監視対象外地域の地域情報を集約し、当該集約した地域情報の中から過去の発令情報を取得し、監視対象地域の気象情報又は河川情報と、過去の発令情報における過去の監視対象外地域の気象情報又は河川情報とを比較し、監視対象地域の気象情報又は河川情報が類似する過去の監視対象外地域の発令情報を基に発令卓2に発令情報を出力するものであり、自治体職員が適切なタイミングで発令を実行できる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、監視対象地域に類似する地域の過去の発令情報から類似する気象情報又は河川情報を参考に自治体職員が適切なタイミングで発令を実行することができる防災システムに好適である。
【符号の説明】
【0043】
1…発令処理装置、 2…発令卓、 3…送信装置、 4…受信装置、 11…制御部、 12…記憶部、 13…インタフェース部、 121…ハザードマップ情報記憶部、 122…河川情報記憶部、 123…気象情報記憶部、 124…地形情報記憶部、 125…発令判断情報記憶部、 126…評価情報記憶部
図1
図2
図3
図4