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  • 特開-マッサージ施術用冷凍システム 図1
  • 特開-マッサージ施術用冷凍システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025017276
(43)【公開日】2025-02-05
(54)【発明の名称】マッサージ施術用冷凍システム
(51)【国際特許分類】
   A61F 7/00 20060101AFI20250129BHJP
【FI】
A61F7/00 331E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120334
(22)【出願日】2023-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】510131568
【氏名又は名称】株式会社ゴールデンフィールド
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】永野 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】金田 淳美
【テーマコード(参考)】
4C099
【Fターム(参考)】
4C099AA02
4C099CA01
4C099EA02
4C099LA23
4C099PA03
4C099TA03
(57)【要約】
【課題】本発明は、より高いマッサージ効果を提供することを目的とする。
【解決手段】
冷凍システムであって、マッサージの被施術者の施術前に、前記被施術者を収容するための、冷凍室を有する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージの被施術者の施術前に、前記被施術者を収容するための、冷凍室を含む、冷凍システム。
【請求項2】
前記冷凍室は、前記被施術者の要求に応じて、複数段階の温度調節が可能な制御部を有する、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項3】
前記被施術者は、前記冷凍室において、手足を除く皮膚を冷却されることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項4】
前記施術は、常温において、提供されることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍システム。
【請求項5】
前記被施術者が、前記冷凍室に収容されることで、血流量が下がることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍システム。





























【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ施術用の冷凍システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マッサージ施術の方法として様々な方法が考案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に、マッサージ効果を評価する方法として、人の血流状態の変化を基として目の周囲の体液循環の状態の変化を測り、体液循環の変化に基づいてマッサージ効果を評価する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-068105
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献のように、人体の血流の変化を測ることでマッサージ効果を評価することが考案されているように、マッサージ施術により血流量を高めることで、マッサージ効果を高めることができることは知られている。
【0006】
そこで、本発明は、より効果の高いマッサージ効果を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の冷凍システムの一実施形態は、マッサージの被施術者の施術前に、前記被施術者を収容するための、冷凍室を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の冷凍システムによれば、より効果の高いマッサージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施形態による、冷凍システムの概略図の一例である。
図2】本発明の第1の実施形態による、冷凍システムを使用したマッサージの施術方法を説明するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による冷凍システムは以下のとおりである。
[項目1]
マッサージの被施術者の施術前に、前記被施術者を収容するための、冷凍室を含む、冷凍システム。
[項目2]
前記冷凍室は、前記被施術者の要求に応じて、複数段階の温度調節が可能な制御部を有する、項目1に記載の冷凍システム。
[項目3]
前記被施術者は、前記冷凍室において、手足を除く皮膚を冷却されることを特徴とする、項目1に記載の冷凍システム。
[項目4]
前記施術は、常温において、提供されることを特徴とする、項目1に記載の冷凍システム。
[項目5]
前記被施術者が、前記冷凍室に収容されることで、血流量が下がることを特徴とする、項目1に記載の冷凍システム。
【0011】
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態による冷凍システムについて説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態による、冷凍システムの概略図の一例である。
【0013】
図1において、冷凍システムの一例として、冷凍室10と施術室20が示されている。冷凍室10は、電気エネルギーで駆動する圧縮機12、凝縮器13、膨張弁14および蒸発器15を含む。
【0014】
冷凍室10において、圧縮機12は、冷凍室内に収容された気体冷媒を圧縮し、圧縮により高温高圧となった冷媒ガスは凝縮器13を通ることで液化する。その後、液化した冷媒は、膨張弁14を抜け、圧力が急激に低下し沸点が下がる。沸点の低下した液体冷媒を蒸発器15に通し、冷媒を気化する。このように、蒸発器15を冷凍室に配置することで、冷凍室を冷却し、低温空間を維持できる。さらに、蒸発器15を通過した気化冷媒は、再度、圧縮機12に通され、冷却サイクルが継続する。
【0015】
冷凍室10は、温度調節を行う制御部16を含み、季節や日々の気候や被施術者の要求に応じて、冷凍室内の温度を調節する。温度調節は、Lv1・Lv2・Lv3・Lv4というように、複数段階に設定されている。具体的には、マイナス5度~マイナス10度の範囲で設定可能である。Lv4のように、レベルの数値が大きい方が、低い温度に設定されているため、被施術者の血流量はより下がり、血流量の差が大きくなるため、その後のマッサージにおける効果がより高まる。
【0016】
施術室20は、常温に設定されており、マッサージの施術を行うための、リラクゼーションベッドが配置されている。リラックス効果をより高めるために、照明は暗く設定されている。リラクゼーションベッドは、被施術者が仰向けの状態でも苦しくない構造を有する。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施形態による、冷凍システムを使用したマッサージの施術方法を説明するフローチャート図である。
【0018】
まず、S101において、被施術者を冷凍室10に収容する。マイナス5度~マイナス10度程度に設定された、冷凍室10において、被施術者は、冷凍室10内に設置された、椅子に座り、手足を除く皮膚を冷却される。手足以外の皮膚を冷やすことで、深部体温と皮膚感覚に差が生じる。冷却時間は、5分程度である。冷却温度は、季節や日々の気候や被施術者の要求に応じて、調節することができる。冷凍室10内の温度調節は、Lv1・Lv2・Lv3・Lv4というように、複数段階に設定されており、レベルの数値が大きい方が、低い温度に設定されている。数値の大きい方が、被施術者の血流量はより下がり、血流量の差が大きくなるため、その後のマッサージにおける効果がより高まる。なお、冷凍室10内に収容されている被施術者が寒さに耐えられない場合には、途中退出も可能である。
【0019】
次に、S102において、被施術者を常温の施術室20に移動させる。被施術者は、専用のリラクゼーションベッドで横になり、マッサージ施術を受ける。専用のリラクゼーションベッドは、被施術者が仰向けの状態でも苦しくない構造を有している。冷凍室10で冷却されることにより、血流が減少した状態から、常温の施術室20に移動することで、血流量が増加し、血圧値は約20mmHg ほど変化する。被施術者は、この急激な血流量の変化に伴って、マッサージを施術されることにより、より高いマッサージ効果及びリラックス効果を奏することができる。
【0020】
このように、本システムにより、被施術者に対し、より効果の高いマッサージを提供することできる。
【0021】
なお、図示しないが、冷凍室10内および施術室20に、スピーカー等の音出力装置を備えることもでき、音楽による演出をあわせて行うこともできる。
【0022】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0023】
1 冷凍システム
10 冷凍室
20 施術室













図1
図2