(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025017282
(43)【公開日】2025-02-05
(54)【発明の名称】遮熱シート
(51)【国際特許分類】
B32B 15/08 20060101AFI20250129BHJP
F16L 59/02 20060101ALI20250129BHJP
F16L 59/08 20060101ALI20250129BHJP
E04B 1/76 20060101ALI20250129BHJP
【FI】
B32B15/08 D
F16L59/02
F16L59/08
E04B1/76 100D
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023130482
(22)【出願日】2023-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】504240371
【氏名又は名称】菊地シート工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】菊地 博子
【テーマコード(参考)】
2E001
3H036
4F100
【Fターム(参考)】
2E001DD00
2E001GA24
2E001HA33
2E001HB04
2E001HD11
2E001HD13
3H036AA09
3H036AB03
3H036AB13
3H036AB18
3H036AB24
3H036AC03
4F100AB33B
4F100AB33D
4F100AK15A
4F100AK15E
4F100AK51A
4F100AK51E
4F100DG04C
4F100DG06C
4F100DG15C
(57)【要約】
【課題】 強度に優れて耐久性があり、アルミ箔からの反射光による不快感が生じることなく、施工性にも優れる遮熱シートを提供する。
【解決手段】 アルミ箔層の表裏両面に保護樹脂層が付設されてなることを特徴とする遮熱シート。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミ箔層の表裏両面に保護樹脂層が付設されてなることを特徴とする遮熱シート。
【請求項2】
前記アルミ箔層が内部に断熱層を備えることを特徴とする請求項1記載の遮熱シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遮熱シートに関する。
【背景技術】
【0002】
屋外や屋内においてガラス繊維等の両面にアルミ箔が付設された遮熱シートが広く使用されているが、強度に優れず耐久性が劣り、とくに屋外での使用に不適であった。また、アルミ箔によって反射光による不快感が生じるとともに、施工性も良くなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明は上記の事情に鑑みて行ったもので、強度に優れて耐久性があり、反射光による不快感が生じることなく施工性にも優れる遮熱シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明では、アルミ箔層の表裏両面に保護樹脂層が付設されてなる遮熱シートを提供する。
【0005】
表側保護樹脂層が基布を介して2層とされて厚みを持つものとされることで、表面強度が高くなるとともにアルミ箔の反射光が遮断され、屋外使用に好適に用いられる。また、表側保護樹脂層が有色とされることでデザイン性が高まり、これによっても屋外使用に好適に用いられる。アルミ箔層を複数とすることで遮熱効果が高まり、アルミ箔の厚みは15~50μ程度のものが使用される。
アルミ箔
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、遮熱シートは強度に優れて耐久性があり、アルミ箔からの反射光による不快感が生じることないので屋外使用等が支障なく行える。また、熱融着や縫製加工も行えて施工性にも優れることで便利に使用できる。特に屋外使用等の場合、有色の表側保護樹脂層側が外面に使用されることでデザイン性に優れたものとなる
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 この発明の遮熱シートの実施例の拡大部分略図
【
図2】 この発明の遮熱シートの他の実施例の拡大部分略図
【発明の好ましい実施形態】
【0008】
図1はこの発明の第1実施例の遮熱シート1を示し、アルミ箔層2の両面に表側保護樹脂層4と裏側保護樹脂層5が付設されており、アルミ箔層2と表側保護樹脂層4、裏側保護樹脂層5のそれぞれとは接着剤6によるドライラミネート加工により接着固定されている。アルミ箔層2はガラス繊維やポリエチレン繊維よりなる基布層14の両面にアルミ箔10、11のそれぞれが接着固定されて構成されている。表側保護樹脂層4はガラス繊維やポリエチレン繊維よりなる基布層7を挟んで第1と第2の保護樹脂層8、9が溶着固定されている。表側保護樹脂層4を形成する第1と第2の保護樹脂層8、9、裏面側保護樹脂層5はともにウレタン樹脂や塩化ビニール樹脂よりなる。表側保護樹脂層4は白色やアイボリー等の色調を持つものが使用されている。
【0009】
上記のように遮熱シート1はアルミ箔層2の両面が表側保護樹脂層4、裏側保護樹脂層5で覆われ保護される。これにより遮熱シート1は強度に優れて耐久性があり、アルミ箔10、11からの反射光による不快感が生じることないので屋外使用等が支障なく行える。また、熱融着や縫製加工も行えて施工性にも優れることで便利に使用できる。特に屋外使用等の場合、有色の表側保護樹脂層4側が外面に使用されることでデザイン性に優れたものとなる。
【0010】
図2はこの発明の第2実施例の遮熱シート1を示し、アルミ箔層2の両面に表側保護樹脂層4と裏側保護樹脂層5が付設されており、アルミ箔層シート2と表側保護樹脂層、裏側保護樹脂層4、5のそれぞれとは接着剤6によるドライラミネート加工により接着固定されている。アルミ箔層2はアルミ箔10、ガラス繊維やポリエチレン繊維よりなる基布層14、耐炎化繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維等よりなるフェルトによって形成される断熱層20、ガラス繊維やポリエチレン繊維よりなる基布層14、アルミ箔11が順次接着固定されて構成されている。表側保護樹脂層4はガラス繊維やポリエチレン繊維よりなる基布層7を挟んで第1と第2の保護樹脂層8、9が溶着固定されている。表側保護樹脂層4と裏側保護樹脂層5はともにウレタン樹脂や塩化ビニール樹脂よりなる。表側保護樹脂層4は白色やアイボリー等の色調のものが使用されている。
【0010】
上記遮熱シート1は、第1実施例のものと同様の作用効果を発揮するとともに、フェルトよりなる断熱層20があることで断熱作用効果も発揮する。
【符号の説明】
【0011】
1 遮熱シート
2 アルミ箔層
4 表側保護樹脂層
5 裏側保護樹脂層
20 断熱層