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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001732
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】半導体発光装置
(51)【国際特許分類】
   H10H 20/853 20250101AFI20241226BHJP
【FI】
H01L33/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101369
(22)【出願日】2023-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000226242
【氏名又は名称】日機装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】木田 泉
(72)【発明者】
【氏名】稲津 哲彦
(72)【発明者】
【氏名】柴田 直樹
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA02
5F142AA52
5F142BA02
5F142BA32
5F142CA11
5F142CA13
5F142CB03
5F142CD02
5F142CD18
5F142CD44
5F142CD47
5F142CG03
5F142CG05
5F142CG23
5F142CG32
5F142DB02
5F142DB12
5F142DB32
5F142DB38
5F142DB54
5F142FA18
(57)【要約】
【課題】半導体発光装置の光取り出し効率および信頼性を向上させる。
【解決手段】半導体発光装置10は、パッケージ基板14と、パッケージ基板14上にフリップチップ接合される半導体発光素子12と、パッケージ基板14上の半導体発光素子12の周囲に設けられる枠体16と、パッケージ基板14上の半導体発光素子12の上面12aを被覆し、枠体16の上面16aを被覆し、半導体発光素子12の発光波長において透光性を有する封止部材18と、を備える。枠体16の上面16aの高さh1は、半導体発光素子12の上面12aの高さhaよりも小さい。半導体発光素子12の上面12aは複数の角部を有し、複数の角部のそれぞれから枠体16までの距離d1は、枠体16の上面16aの幅w1よりも小さい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ基板と、
前記パッケージ基板上にフリップチップ接合される半導体発光素子と、
前記パッケージ基板上の前記半導体発光素子の周囲に設けられる枠体と、
前記パッケージ基板上の前記半導体発光素子の上面を被覆し、前記枠体の上面を被覆し、前記半導体発光素子の発光波長において透光性を有する封止部材と、を備え、
前記枠体の前記上面の高さは、前記半導体発光素子の上面の高さよりも小さく、
前記半導体発光素子の前記上面は複数の角部を有し、前記複数の角部のそれぞれから前記枠体までの距離は、前記枠体の前記上面の幅よりも小さい半導体発光装置。
【請求項2】
前記パッケージ基板上に接合され、前記封止部材によって被覆される保護素子をさらに備え、
前記保護素子から前記枠体までの距離は、前記枠体の前記上面の幅よりも小さく、
前記半導体発光素子から前記保護素子までの距離は、前記枠体の前記上面の幅よりも小さい、請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
前記半導体発光素子は、前記パッケージ基板に接合するアノード電極およびカソード電極と、前記アノード電極および前記カソード電極上の半導体層と、前記半導体層上の透光性基板と、を備え、
前記枠体の前記上面の高さは、前記透光性基板の下面の高さよりも大きい、請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
前記枠体の前記上面の高さは、前記透光性基板の厚さが半分となる中間高さよりも大きい、請求項3に記載の半導体発光装置。
【請求項5】
前記半導体発光素子の前記上面から前記封止部材の頂部までの高さは、前記透光性基板の厚さよりも小さい、請求項3に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記透光性基板の厚さは、300μm以上500μm以下である、請求項3に記載の半導体発光装置。
【請求項7】
前記パッケージ基板と前記封止部材の間に隙間が設けられる、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
【請求項8】
前記複数の角部のそれぞれから前記枠体までの距離は、10μm以上300μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージ基板上に接合される半導体発光素子を樹脂で封止した半導体発光装置が知られている。例えば、封止樹脂を上に向かって凸となるドーム状に形成することにより、光取り出し効率を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-59754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
封止部材をドーム状に形成する場合、半導体発光素子の上部に位置する封止部材の厚みを大きくする必要がある。封止部材を厚くするために封止部材の充填量を大きくすると、封止部材とパッケージ基板の材料の違いによって生じる歪みが大きくなり、封止部材の剥がれやクラックが発生しやすくなる。
【0005】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、半導体発光装置の光取り出し効率および信頼性を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様の半導体発光装置は、パッケージ基板と、パッケージ基板上にフリップチップ接合される半導体発光素子と、パッケージ基板上の半導体発光素子の周囲に設けられる枠体と、パッケージ基板上の半導体発光素子の上面を被覆し、枠体の上面を被覆し、半導体発光素子の発光波長において透光性を有する封止部材と、を備える。枠体の上面の高さは、半導体発光素子の上面の高さよりも小さく、半導体発光素子の上面は複数の角部を有し、複数の角部のそれぞれから枠体までの距離は、枠体の上面の幅よりも小さい。
【0007】
本発明によれば、半導体発光装置の光取り出し効率および信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る半導体発光装置の構成を概略的に示す断面図である。
図2】第1実施形態に係る半導体発光装置の構成を概略的に示す上面図である。
図3】第2実施形態に係る半導体発光装置の構成を概略的に示す断面図である。
図4】第3実施形態に係る半導体発光装置の構成を概略的に示す上面図である。
図5】第4実施形態に係る半導体発光装置の構成を概略的に示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、説明の理解を助けるため、各図面における各構成要素の寸法比は、必ずしも実際の発光素子の寸法比と一致しない。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体発光装置10の構成を概略的に示す断面図である。半導体発光装置10は、半導体発光素子12と、パッケージ基板14と、枠体16と、封止部材18とを備える。
【0011】
半導体発光素子12は、中心波長λが約360nm以下となる紫外光を発するように構成される半導体発光素子である。このような波長の紫外光を出力するため、バンドギャップが約3.4eV以上となる窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)系半導体材料が用いられる。本実施形態では、特に、中心波長λが約240nm~320nmの深紫外光を発するDUV-LED(Deep UltraViolet-Light Emitting Diode)チップについて示す。
【0012】
半導体発光素子12は、透光性基板20と、半導体層22と、アノード電極24と、カソード電極26と、保護層28とを備える。
【0013】
透光性基板20は、半導体発光素子12が発する紫外光に対して透光性を有する材料から構成される。半導体層22が発する光は、透光性基板20から半導体発光素子12の外部に出力される。透光性基板20は、例えば、サファイア(Al)から構成される。透光性基板20は、上面20aと、下面20bと、側面20cとを有する。上面20aおよび下面20bは、例えば矩形状である。上面20aおよび下面20bのサイズは特に限られないが、例えば1mm角である。透光性基板20の上面20aから下面20bまでの厚みtは、例えば100μm以上、200μm以上または300μm以上であり、例えば1000μm以下、700μm以下または500μm以下である。
【0014】
半導体層22は、透光性基板20の下に設けられ、透光性基板20の下面20bに設けられる。半導体層22は、例えば、n型半導体層と、活性層と、p型半導体層とを備える。半導体層22は、AlGaN系半導体材料から構成される。AlGaN系半導体材料は、In1-x-yAlGaN(0<x+y≦1、0<x<1、0<y<1)の組成で表すことができる。半導体層22は、保護層28によって被覆される。
【0015】
アノード電極24は、第1コンタクト電極24aと、第1パッド電極24bとを含む。第1コンタクト電極24aは、半導体層22と接触する内部電極であり、半導体層22に含まれるp型半導体層と接触する。第1コンタクト電極24aは、例えば、Rhなどの金属層から構成される。第1コンタクト電極24aは、保護層28によって被覆される。第1パッド電極24bは、保護層28の外側に露出する外部電極であり、保護層28に設けられる開口を介して第1コンタクト電極24aと電気的に接続される。第1パッド電極24bは、Ni/Auなどの金属層から構成される。
【0016】
カソード電極26は、第2コンタクト電極26aと、第2パッド電極26bとを含む。第2コンタクト電極26aは、半導体層22と接触する内部電極であり、半導体層22に含まれるn型半導体層と接触する。第2コンタクト電極26aは、例えば、Ti/Alなどの金属層から構成される。第2コンタクト電極26aは、保護層28によって被覆される。第2パッド電極26bは、保護層28の外側に露出する外部電極であり、保護層28に設けられる開口を介して第2コンタクト電極26aと電気的に接続される。第2パッド電極26bは、Ni/Auなどの金属層から構成される。
【0017】
保護層28は、半導体層22、第1コンタクト電極24aおよび第2コンタクト電極26aを被覆する。保護層28は、酸化物や窒化物などの誘電体材料から構成され、例えば、酸化シリコン(SiO)、酸化アルミウム(Al)、窒化シリコン(SiN)などから構成される。保護層28は、材料の異なる複数の保護層の積層体から構成されてもよい。
【0018】
パッケージ基板14は、平板形状を有し、接合面14aと、裏面14bとを有する。パッケージ基板14は、接合面14aに設けられる第1接合電極30および第2接合電極32を備える。パッケージ基板14は、裏面14bに設けられる第1実装電極34および第2実装電極36を備える。第1接合電極30は、パッケージ基板14の内部において第1実装電極34と電気的に接続される。第2接合電極32は、パッケージ基板14の内部において第2実装電極36と電気的に接続される。パッケージ基板14は、例えば無機材料から構成され、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(SiN)、炭化ケイ素(SiC)などのセラミック材料から構成される。
【0019】
半導体発光素子12は、パッケージ基板14上にフリップチップ接合される。半導体発光素子12は、第1接合電極30および第2接合電極32に接合される。半導体発光素子12は、第1接合部38および第2接合部40を介してパッケージ基板14に接合される。第1接合部38は、アノード電極24(第1パッド電極24b)と第1接合電極30の間に設けられ、アノード電極24と第1接合電極30を電気的に接続する。第2接合部40は、カソード電極26(第2パッド電極26b)と第2接合電極32の間に設けられ、カソード電極26と第2接合電極32を電気的に接続する。
【0020】
第1接合部38および第2接合部40は、例えば、スタッドバンプである。第1接合部38および第2接合部40は、例えば、Auなどの金属ワイヤの先端部を溶融させてボール状にしたものを第1接合電極30および第2接合電極32に押しつけることによりそれぞれ形成される。第1接合電極30および第2接合電極32に形成された第1接合部38および第2接合部40は、例えば超音波接合によってアノード電極24(第1パッド電極24b)およびカソード電極26(第2パッド電極26b)にそれぞれ接合される。
【0021】
半導体発光素子12がパッケージ基板14に接合された状態において、パッケージ基板14(接合面14a)から透光性基板20の下面20bまでの高さhbは、例えば透光性基板20の厚さtよりも小さく、例えば透光性基板20の厚さの半分t/2よりも小さい。パッケージ基板14から透光性基板20の下面20bまでの高さhbは、例えば200μm以下、100μm以下、50μm以下または30μm以下である。パッケージ基板14から透光性基板20の下面20bまでの高さhbは、例えば10μm以上、15μm以上、20μm以上または25μm以上である。
【0022】
半導体発光素子12がパッケージ基板14に接合された状態において、パッケージ基板14(接合面14a)から半導体発光素子12の上面12a(透光性基板20の上面20a)までの高さhaは、例えば100μm以上、200μm以上、300μm以上または400μm以上である。パッケージ基板14から半導体発光素子12の上面12aまでの高さhaは、例えば1000μm以下、700μm以下、600μm以下または500μm以下である。
【0023】
枠体16は、パッケージ基板14上の半導体発光素子12の周囲に設けられる。枠体16は、例えばパッケージ基板14の外周に沿って、パッケージ基板14の全周にわたって設けられる。枠体16は、パッケージ基板14の外周から離れて設けられてもよく、パッケージ基板14の外周よりも内側にずれた位置に設けられてもよい。枠体16は、例えばパッケージ基板14と同じ材料で形成され、パッケージ基板14と一体的に成型される。枠体16は、パッケージ基板14とは異なる材料で形成されてもよい。枠体16は、パッケージ基板14とは別体として成型されてもよく、任意の接合材料によってパッケージ基板14の接合面14aに接合されてもよい。
【0024】
枠体16は、上面16aを有する。枠体16の上面16aは、例えば平坦面である。枠体16の上面16aの高さh1は、半導体発光素子12の上面12a(透光性基板20の上面20a)の高さよりも小さい。パッケージ基板14から枠体16の上面16aまでの高さh1は、例えばパッケージ基板14から半導体発光素子12の上面12aまでの高さhaの95%以下、90%以下、85%以下または80%以下である。枠体16の上面16aの高さh1は、例えば透光性基板20の下面20bの高さhbよりも大きい。枠体16の上面16aの高さh1は、例えば透光性基板20の厚さtが半分(t/2)となる中間位置20dにおける高さ(中間高さhd)よりも大きい。パッケージ基板14から枠体16の上面16aまでの高さh1は、例えばパッケージ基板14から半導体発光素子12の上面12aまでの高さhaの50%以上、60%以上、70%以上または75%以上である。
【0025】
枠体16の上面16aの高さh1は、例えば200μm以上、300μm以上、400μm以上または500μm以上である。枠体16の上面16aの高さh1は、例えば1500μm以下、1200μm以下、1000μm以下または800μm以下である。枠体16の上面16aの高さh1と半導体発光素子12の上面12aの高さhaの差Δh(=ha-h1)は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上であり、例えば500μm以下、400μm以下、300μm以下または200μm以下である。
【0026】
枠体16は、内周面16bと、外周面16cとを有する。枠体16の上面16aの幅w1(例えば内周面16bから外周面16cまでの幅w1)は、例えば100μm以上、200μm以上、300μm以上または400μm以上である。枠体16の上面16aの幅w1は、例えば1000μm以下、800μm以下、700μm以下または600μm以下である。半導体発光素子12(透光性基板20の側面20c)から枠体16(内周面16b)までの距離d1は、枠体16の幅w1よりも小さい。半導体発光素子12から枠体16までの距離d1は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。半導体発光素子12から枠体16までの距離d1は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0027】
封止部材18は、パッケージ基板14上の半導体発光素子12を被覆する。封止部材18は、例えば、枠体16よりも内側の領域を充填する。封止部材18は、パッケージ基板14の接合面14aと接触し、第1接合電極30および第2接合電極32と接触する。封止部材18は、透光性基板20の側面20cおよび上面20aと接触する。封止部材18は、枠体16の上面16aを被覆する。封止部材18は、半導体発光素子12の発光波長において透光性を有する材料から構成される。封止部材18は、半導体発光素子12のピーク発光波長における内部透過率が50%以上であり、好ましくは70%以上、80%以上または90%以上である。封止部材18は、透光性基板20よりも低屈折率の材料から構成される。封止部材18は、例えば、シリコーン樹脂やフッ素樹脂から構成される。封止部材18は、樹脂ではなく、石英などの無機材料またはガラス材料から構成されてもよい。封止部材18は、例えば蛍光体を含まないように構成される。
【0028】
封止部材18は、例えば上に凸となるレンズ形状またはドーム形状を有する。封止部材18の頂部42は、例えばパッケージ基板14に接合される半導体発光素子12の上部に位置する。封止部材18は、半導体発光素子12の上面12aの全体を被覆するように形成される。半導体発光素子12の上面12aから封止部材18の頂部42までの高さh2は、例えば50μm以上、100μm以上または200μm以上である。半導体発光素子12の上面12aから封止部材18の頂部42までの高さh2は、例えば500μm以下、400μm以下または300μm以下である。半導体発光素子12の上面12aから封止部材18の頂部42までの高さh2は、例えばパッケージ基板14から半導体発光素子12の上面12aまでの高さhaよりも小さく、透光性基板20の厚さtよりも小さい。半導体発光素子12の上面12aから封止部材18の頂部42までの高さh2は、透光性基板20の厚さの半分t/2より小さくてもよい。半導体発光素子12の上部に位置する封止部材18の高さh2を小さくすることにより、封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制できる。
【0029】
図2は、第1実施形態に係る半導体発光装置10の構成を概略的に示す上面図である。半導体発光装置10は、保護素子50をさらに備える。保護素子50は、半導体発光素子12をサージ電流や静電気から保護するダイオードであり、例えばツェナーダイオードである。保護素子50は、パッケージ基板14の接合面14aに接合される。保護素子50は、例えば第1接合電極30および第2接合電極32に接合され、半導体発光素子12と並列接続される。保護素子50の上面50aは、封止部材18によって被覆される。
【0030】
枠体16は、内周面16bおよび外周面16cが矩形状となるように構成される。枠体16は、半導体発光素子12および保護素子50が並ぶ縦方向のサイズが相対的に大きく、横方向のサイズが相対的に小さい長方形状を有する。枠体16の内側の縦方向の幅w2は、枠体16の内側の横方向の幅w3よりも大きい。枠体16の内側の縦方向の幅w2は、例えば枠体16の内側の横方向の幅w3の1.1倍以上2倍以下である。
【0031】
半導体発光素子12の上面12aは、複数の辺44a,44b,44c,44dおよび複数の角部46a,46b,46c,46dを有する。図2の例では、半導体発光素子12の上面12aは矩形状であり、四つの辺44a~44dおよび四つの角部46a~46dを有する。半導体発光素子12の上面12aは、矩形状ではなく、三角形や六角形、八角形といった四角形とは異なる多角形状を有してもよい。
【0032】
半導体発光素子12は、複数の角部46a~46dのそれぞれが枠体16の内周面16bに近接して配置される。半導体発光素子12は、三つの辺44a~44cのそれぞれが内周面16bに近接して配置される。複数の角部46a~46dのそれぞれから枠体16までの距離d1は、例えば枠体16の幅w1よりも小さい。複数の角部46a~46dのそれぞれから枠体16までの距離d1は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。複数の角部46a~46dのそれぞれから枠体16までの距離d1は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0033】
保護素子50は、半導体発光素子12の一つの辺44dに近接して配置される。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば枠体16の幅w1よりも小さい。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば半導体発光素子12から枠体16までの距離d1と同程度である。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0034】
保護素子50は、枠体16に近接して配置される。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば枠体16の幅w1よりも小さい。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば半導体発光素子12から枠体16までの距離d1または半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2と同程度である。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0035】
本実施形態によれば、枠体16の上面16aの高さh1を、半導体発光素子12の上面12aの高さhaよりも小さくすることにより、半導体発光素子12の上面12aを被覆する封止部材18の高さh2を小さくできる。別の言い方をすれば、枠体16の上面16aの高さh1を下げることにより、より少ない量の封止部材18を用いて半導体発光素子12を被覆する封止部材18をドーム形状にすることができる。その結果、封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制でき、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0036】
本実施形態によれば、封止部材18が枠体16の上面16aを被覆するように設けられるため、枠体16の上面16aに封止部材18が設けられない場合に比べて、封止部材18の上面の曲率を緩やかにできる。これにより、半導体発光素子12の上面12aを被覆する封止部材18の高さh2を小さくでき、より少ない量の封止部材18を用いて半導体発光素子12を被覆する封止部材18をドーム形状にすることができる。その結果、封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制でき、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0037】
本実施形態によれば、半導体発光素子12から枠体16までの距離d1を小さくすることにより、半導体発光素子12と枠体16の間に設けられる封止部材18の量を少なくできる。特に、半導体発光素子12の複数の角部46a~46dのそれぞれと枠体16の間に設けられる封止部材18の量を少なくできる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0038】
本実施形態によれば、半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2を小さくし、保護素子50から枠体16までの距離d3を小さくすることにより、保護素子50の周囲に設けられる封止部材18の量を少なくできる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0039】
図2の平面視において、枠体16(枠体16の内周面16b)の内側を占める面積Sは、半導体発光素子12の上面12aを占める面積Pおよび保護素子50の上面50aを占める面積Qの合計面積(P+Q)の2倍以下であってもよい(つまり、S≦2×[P+Q])。言い換えれば、枠体16の内側において半導体発光素子12および保護素子50とは異なる部分の面積(S-P-Q)は、半導体発光素子12および保護素子50の合計面積(P+Q)より小さくてもよい。この場合、半導体発光素子12の上面12aおよび保護素子50の上面50aを被覆する封止部材18の量に対して、半導体発光素子12や保護素子50の周囲(例えば側方)に設けられる封止部材18の量を少なくできる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0040】
図2の平面視において、枠体16(枠体16の内周面16b)の内側を占める面積Sは、半導体発光素子12の上面12aを占める面積Pの2倍以下であってもよい(つまり、S≦2×P)。言い換えれば、枠体16の内側において半導体発光素子12とは異なる部分の面積(S-P)は、半導体発光素子12の面積Pより小さくてもよい。この場合、半導体発光素子12の上面12aを被覆する封止部材18の量に対して、半導体発光素子12の周囲(例えば側方)に設けられる封止部材18の量を少なくすることができる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0041】
本実施形態によれば、封止部材18が枠体16の上面16aを被覆するように設けられるため、半導体発光素子12から枠体16までの距離d1を小さくする場合であっても、封止部材18による半導体発光素子12の封止性を向上できる。特に、枠体16の上面16aの幅w1は、半導体発光素子12から枠体16までの距離d1よりも大きいため、枠体16の上面16aを被覆する封止部材18によって封止性を高めることができる。その結果、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0042】
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係る半導体発光装置10Aの構成を概略的に示す断面図である。半導体発光装置10Aは、パッケージ基板14と封止部材18の間に隙間60が設けられる点で、上述の第1実施形態と相違する。以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通点については説明を適宜省略する。
【0043】
半導体発光装置10Aは、半導体発光素子12と、パッケージ基板14と、枠体16と、封止部材18とを備える。半導体発光装置10Aは、図2に示される保護素子50をさらに備えてもよい。半導体発光素子12、パッケージ基板14、枠体16および保護素子50は、第1実施形態と同様に構成されることができる。
【0044】
封止部材18は、パッケージ基板14との間に隙間60が設けられる点を除いて、第1実施形態と同様に構成されることができる。封止部材18は、例えばパッケージ基板14から離れて設けられ、パッケージ基板14の接合面14aと接触しない。封止部材18は、第1接合電極30および第2接合電極32と接触しなくてもよい。封止部材18は、パッケージ基板14と部分的に接触してもよい。例えば、パッケージ基板14の接合面14a、第1接合電極30および第2接合電極32の少なくともいずれかは、封止部材18と接触する部分と、封止部材18と接触しない部分とを有してもよい。
【0045】
封止部材18は、半導体発光素子12と部分的に接触してもよい。封止部材18は、例えば保護層28と接触しなくてもよい。封止部材18は、透光性基板20の側面20cの全体と接触してもよいし、透光性基板20の側面20cの一部のみと接触してもよい。つまり、透光性基板20の側面20cは、封止部材18と接触する部分と、封止部材18と接触しない部分とを有してもよい。封止部材18は、透光性基板20の上面20aの全体と接触する。
【0046】
封止部材18は、枠体16と部分的に接触してもよい。封止部材18は、例えば枠体16の内周面16bの一部のみと接触してもよい。つまり、枠体16の内周面16bは、封止部材18と接触する部分と、封止部材18と接触しない部分とを有してもよい。封止部材18は、枠体16の上面16aの実質的に全体と接触してもよく、枠体16の上面16aの面積の70%以上、80%以上または90%以上と接触してもよい。
【0047】
本実施形態によれば、封止部材18がパッケージ基板14から離れて設けられることにより、パッケージ基板14と封止部材18の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくできる。その結果、封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10Aの信頼性を向上できる。
【0048】
本実施形態によれば、封止部材18と枠体16の内周面16bの接触面積が小さくなるため、枠体16と封止部材18の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくできる。その結果、封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10Aの信頼性を向上できる。
【0049】
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態に係る半導体発光装置10Bの構成を概略的に示す上面図である。半導体発光装置10Bは、パッケージ基板14および枠体16に対して半導体発光素子12および保護素子50が斜めに配置される点で、上述の第1実施形態と相違する。以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通点については説明を適宜省略する。
【0050】
半導体発光装置10Bは、半導体発光素子12と、パッケージ基板14と、枠体16と、封止部材18と、保護素子50とを備える。半導体発光素子12および保護素子50は、第1実施形態と同様に構成されることができる。
【0051】
パッケージ基板14および枠体16は、正方形状となるように構成され、縦方向および横方向のサイズが同程度となるように構成される。枠体16の内周面16bおよび外周面16cは、正方形状となるように構成され、縦方向および横方向のサイズが同程度となるように構成される。枠体16の内側の縦方向の幅w2は、例えば枠体16の内側の横方向の幅w3の0.9倍以上1.1倍以下である。パッケージ基板14および枠体16は、長方形状となるように構成されてもよい。
【0052】
半導体発光素子12は、パッケージ基板14および枠体16に対して所定の角度θで回転させた向きで枠体16の内側に配置されている。半導体発光素子12の複数の辺44a~44dのそれぞれは、枠体16の内周面16bに対して所定の角度θを有するように配置される。所定の角度θは、例えば10度以上80度以下であり、例えば30度以上600度以下である。図4に示す例において、所定の角度θは45度である。
【0053】
半導体発光素子12は、複数の角部46a~46dのそれぞれが枠体16の内周面16bに近接して配置される。複数の角部46a~46dのそれぞれから枠体16までの距離d1は、例えば枠体16の幅w1よりも小さい。複数の角部46a~46dのそれぞれから枠体16までの距離d1は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。複数の角部46a~46dのそれぞれから枠体16までの距離d1は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0054】
保護素子50は、半導体発光素子12と同様、パッケージ基板14および枠体16に対して所定の角度θで回転させた向きで枠体16の内側に配置されている。保護素子50は、半導体発光素子12の一つの辺44dに近接して配置される。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば枠体16の幅w1よりも小さい。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば半導体発光素子12から枠体16までの距離d1と同程度である。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0055】
保護素子50は、枠体16に近接して配置される。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば枠体16の幅w1よりも小さい。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば半導体発光素子12から枠体16までの距離d1または半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2と同程度である。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば300μm以下、200μm以下、150μm以下または100μm以下である。保護素子50から枠体16までの距離d3は、例えば10μm以上、50μm以上、100μm以上または150μm以上である。
【0056】
本実施形態においても、半導体発光素子12から枠体16までの距離d1を小さくすることにより、半導体発光素子12と枠体16の間に設けられる封止部材18の量を少なくできる。特に、半導体発光素子12の複数の角部46a~46dのそれぞれと枠体16の間に設けられる封止部材18の量を少なくできる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0057】
本実施形態においても、半導体発光素子12から保護素子50までの距離d2を小さくし、保護素子50から枠体16までの距離d3を小さくすることにより、保護素子50の周囲に設けられる封止部材18の量を少なくできる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0058】
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態に係る半導体発光装置10Cの構成を概略的に示す上面図である。半導体発光装置10Cは、枠体16の内周面16bが矩形状ではなく、円弧状に延びるように形成される点で第3実施形態と相違し、それ以外の点で第3実施形態と共通する。
【0059】
本実施形態によれば、半導体発光素子12の上面12aの三つの辺44a~44cのそれぞれから枠体16までの距離d4を小さくすることができ、枠体16の内側に設けられる封止部材18の量をより少なくすることができる。その結果、封止部材18と枠体16の材料の違いによって封止部材18に加わる応力を小さくして封止部材18の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置10の信頼性を向上できる。
【0060】
以上、本発明を実施形態にもとづいて説明した。本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
【0061】
以下、本発明のいくつかの態様について説明する。
【0062】
本発明の第1の態様は、パッケージ基板と、前記パッケージ基板上にフリップチップ接合される半導体発光素子と、前記パッケージ基板上の前記半導体発光素子の周囲に設けられる枠体と、前記パッケージ基板上の前記半導体発光素子の上面を被覆し、前記枠体の上面を被覆し、前記半導体発光素子の発光波長において透光性を有する封止部材と、を備え、前記枠体の前記上面の高さは、前記半導体発光素子の上面の高さよりも小さく、前記半導体発光素子の前記上面は複数の角部を有し、前記複数の角部のそれぞれから前記枠体までの距離は、前記枠体の前記上面の幅よりも小さい半導体発光装置である。第1の態様によれば、枠体の上面の高さを小さくすることにより、半導体発光素子の上面を被覆する封止部材の高さを小さくできる。枠体の上面にも封止部材が設けられるため、封止部材の上面の曲率を緩やかにし、半導体発光素子の上面を被覆する封止部材の高さを小さくできる。また、半導体発光素子の角部から枠体までの距離を小さくすることにより、半導体発光素子と枠体の間に設けられる封止部材の量を少なくできる。その結果、封止部材と枠体の材料の違いによって封止部材に加わる応力を小さくし、封止部材の剥がれやクラックの発生を抑制できる。封止部材によって被覆される枠体の上面の幅を大きくすることによって、封止部材による封止性を向上できる。これにより、半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0063】
本発明の第2の態様は、前記パッケージ基板上に接合され、前記封止部材によって被覆される保護素子をさらに備え、前記保護素子から前記枠体までの距離は、前記枠体の前記上面の幅よりも小さく、前記半導体発光素子から前記保護素子までの距離は、前記枠体の前記上面の幅よりも小さい、第1の態様に記載の半導体発光装置である。第2の態様によれば、保護素子から枠体までの距離を小さくし、半導体発光素子から保護素子までの距離を小さくすることにより、保護素子の側方に設けられる封止部材の量を少なくできる。その結果、封止部材と枠体の材料の違いによって封止部材に加わる応力を小さくし、封止部材の剥がれやクラックの発生を抑制できる。
【0064】
本発明の第3の態様は、前記半導体発光素子は、前記パッケージ基板に接合するアノード電極およびカソード電極と、前記アノード電極および前記カソード電極上の半導体層と、前記半導体層上の透光性基板と、を備え、前記枠体の前記上面の高さは、前記透光性基板の下面の高さよりも大きい、第1または第2の態様に記載の半導体発光装置である。第3の態様によれば、枠体の上面の高さを透光性基板の下面の高さよりも大きくすることにより、半導体発光素子の上面を被覆する封止部材の高さをより好適に小さくすることができ、半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0065】
本発明の第4の態様は、前記枠体の前記上面の高さは、前記透光性基板の厚さが半分となる中間高さよりも大きい、第3の態様に記載の半導体発光装置である。第4の態様によれば、枠体の上面の高さを透光性基板の中間高さよりも大きくすることにより、半導体発光素子の上面を被覆する封止部材の高さをより好適に小さくすることができ、半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0066】
本発明の第5の態様は、前記半導体発光素子の前記上面から前記封止部材の頂部までの高さは、前記透光性基板の厚さよりも小さい、第3または第4の態様に記載の半導体発光装置である。第5の態様によれば、半導体発光素子の上面を被覆する封止部材の高さを透光性基板の厚さよりも小さくすることにより、封止部材の剥がれやクラックの発生を抑制でき、半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0067】
本発明の第6の態様は、前記透光性基板の厚さは、300μm以上500μm以下である、第3から第5のいずれか一つの態様に記載の半導体発光装置である。第6の態様によれば、透光性基板の厚みが大きい場合であっても、高さの小さい枠体を設けることにより、半導体発光素子の上面を被覆する封止部材の高さを小さくすることができる。これにより、封止部材の剥がれやクラックの発生を抑制して半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0068】
本発明の第7の態様は、前記パッケージ基板と前記封止部材の間に隙間が設けられる、第1から第6のいずれか一つの態様に記載の半導体発光装置である。第7の態様によれば、封止部材がパッケージ基板から離れて設けられるため、パッケージ基板と封止部材の材料の違いによって封止部材に加わる応力を小さくできる。その結果、封止部材の剥がれやクラックの発生を抑制することができ、半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0069】
本発明の第8の態様は、前記複数の角部のそれぞれから前記枠体までの距離は、10μm以上300μm以下である、第1から第7のいずれか一つの態様に記載の半導体発光装置である。第8の態様によれば、半導体発光素子から枠体までの距離を10μm以上300μm以下にすることにより、封止部材の剥がれやクラックの発生を抑制し、半導体発光装置の信頼性を向上できる。
【0070】
10…半導体発光装置、12…半導体発光素子、12a…上面、14…パッケージ基板、16…枠体、16a…上面、18…封止部材、20…透光性基板、20a…上面、20b…下面、22…半導体層、24…アノード電極、26…カソード電極、28…保護層、42…頂部、46a~46d…角部、50…保護素子。
図1
図2
図3
図4
図5