(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025017567
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】管理端末、入出金管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20230101AFI20250130BHJP
G07D 11/245 20190101ALI20250130BHJP
G06Q 20/18 20120101ALI20250130BHJP
【FI】
G06Q40/02
G07D11/245
G06Q20/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120686
(22)【出願日】2023-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】中澤 義忠
【テーマコード(参考)】
3E141
5L020
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
3E141CA04
3E141CA05
3E141CB04
3E141DA05
3E141DA10
5L020AA38
5L040BB01
5L055AA38
5L055BB01
(57)【要約】
【課題】警送計画とは異なる入出金装置への警送作業を防止することができる管理端末を提供すること。
【解決手段】少なくとも2つ以上の入出金装置10を管理する管理端末30であって、少なくとも2つ以上の入出金装置10のうち特定の入出金装置10に対応付けられているQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行う撮像部36と、少なくとも2つ以上の入出金装置10のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置10を特定するための特定情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10であるか否かを判定する制御部31と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つ以上の入出金装置を管理する管理端末であって、
前記少なくとも2つ以上の入出金装置のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置に対応付けられている二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置の二次元コードの読み取りを行う撮像部と、
前記少なくとも2つ以上の入出金装置のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置を特定するための特定情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置の二次元コードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定する制御部と、
を備えることを特徴とする管理端末。
【請求項2】
前記特定情報には、前記特定の入出金装置を特定するための装置号機の情報が含まれ、
前記制御部は、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる装置号機の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置の二次元コードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理端末。
【請求項3】
前記撮像部は、前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示された二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置の二次元コードの読み取りを行い、
前記制御部は、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる前記装置号機の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示された二次元コードに含まれる特定情報に含まれる前記装置号機の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の管理端末。
【請求項4】
前記特定情報には、更に、前記特定の入出金装置が設置されている店舗の情報が含まれ、
前記撮像部は、更に、前記特定の入出金装置が設置されている店舗に貼付あるいは表示された二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置が設置されている前記店舗の二次元コードの読み取りを行い、
前記制御部は、更に、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる店舗の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記店舗に貼付あるいは表示された二次元コードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置が設置された店舗であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の管理端末。
【請求項5】
前記特定情報には、更に、前記特定の入出金装置に対する補充作業または回収作業を実施するための補充金額または回収金額の情報が含まれ、
前記撮像部は、更に、前記特定の入出金装置に表示されている二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置に対する補充作業または回収作業を実施するための補充金額または回収金額の二次元コードの読み取りを行い、
前記制御部は、更に、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置に表示された二次元コードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の管理端末。
【請求項6】
前記管理端末は、更に表示部を備え、
前記制御部は、前記各判定の結果を示すフラグを設定し、設定された前記フラグに従ってメッセージを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1から5のうち何れか1項に記載の管理端末。
【請求項7】
少なくとも2つ以上の入出金装置と、前記少なくとも2つ以上の入出金装置を管理する管理端末と、前記管理端末と通信可能に接続された警備サーバと、を含む入出金管理システムであって、
前記警備サーバは、
前記少なくとも2つ以上の入出金装置のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置を特定するための特定情報の入力を受け付け、
前記入力を受け付けた前記特定情報の形式を変換し、
前記管理端末は、
前記警備サーバにより形式が変換された前記特定情報をダウンロードし、
前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示されている二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置の二次元コードの読み取りを行い、
前記警備サーバにより形式が変換された前記特定情報と、前記読み取りを行った前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示されている二次元コードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定する
ことを特徴とする入出金管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理端末、および入出金管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、入出金装置などへの現金の補充作業および回収作業などの警送業務は警送会社により実施されている。警送会社の警送作業員は、警送計画に基づき、店舗への入店、入出金装置への現金の補充、入出金装置から現金の回収などを実施している。
【0003】
そこで、例えば、作成した警送計画を管理装置から携帯型端末へ送信する管理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、警送作業員は、警送計画において計画していた入出金装置とは異なる入出金装置に対して現金の補充作業または回収作業を行ってしまうおそれがあった。また、警送作業員は、警送計画において計画していた店舗とは異なる店舗に設置された入出金装置へ入店して、現金の補充または回収してしまうおそれがあった。警送計画において計画していた入出金装置とは異なる入出金装置に対して現金の補充作業または回収作業などの警送作業を実施した場合には、入出金装置を保有する顧客に対し迷惑をかけることとなり、顧客との信頼関係に障害が発生する問題がある。
【0006】
本願発明は、上記課題に鑑み、警送計画とは異なる入出金装置への警送作業を防止することができる管理端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の管理端末は、少なくとも2つ以上の入出金装置を管理する管理端末であって、前記少なくとも2つ以上の入出金装置のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置に対応付けられている二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置の二次元コードの読み取りを行う撮像部と、前記少なくとも2つ以上の入出金装置のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置を特定するための特定情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置の二次元コードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記特定情報には、前記特定の入出金装置を特定するための装置号機の情報が含まれ、前記制御部は、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる装置号機の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置の二次元コードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定してもよい。
【0009】
また、前記撮像部は、前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示された二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置の二次元コードの読み取りを行い、前記制御部は、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる前記装置号機の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示された二次元コードに含まれる特定情報に含まれる前記装置号機の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定してもよい。
【0010】
また、前記特定情報には、更に、前記特定の入出金装置が設置されている店舗の情報が含まれ、前記撮像部は、更に、前記特定の入出金装置が設置されている店舗に貼付あるいは表示された二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置が設置されている前記店舗の二次元コードの読み取りを行い、前記制御部は、更に、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる店舗の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記店舗に貼付あるいは表示された二次元コードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置が設置された店舗であるか否かを判定してもよい。
【0011】
また、前記特定情報には、更に、前記特定の入出金装置に対する補充作業または回収作業を実施するための補充金額または回収金額の情報が含まれ、前記撮像部は、更に、前記特定の入出金装置に表示されている二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置に対する補充作業または回収作業を実施するための補充金額または回収金額の二次元コードの読み取りを行い、前記制御部は、更に、前記特定の入出金装置を特定するための特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、前記撮像部が読み取りを行った前記特定の入出金装置に表示された二次元コードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額であるか否かを判定してもよい。
【0012】
また、前記管理端末は、更に表示部を備え、前記制御部は、前記各判定の結果を示すフラグを設定し、設定された前記フラグに従ってメッセージを前記表示部に表示してもよい。
【0013】
また、本発明の入出金管理システムは、少なくとも2つ以上の入出金装置と、前記少なくとも2つ以上の入出金装置を管理する管理端末と、前記管理端末と通信可能に接続された警備サーバと、を含む入出金管理システムであって、前記警備サーバは、前記少なくとも2つ以上の入出金装置のうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置を特定するための特定情報の入力を受け付け、前記入力を受け付けた前記特定情報の形式を変換し、前記管理端末は、前記警備サーバにより形式が変換された前記特定情報をダウンロードし、前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示されている二次元コードを撮像して前記特定の入出金装置の二次元コードの読み取りを行い、前記警備サーバにより形式が変換された前記特定情報と、前記読み取りを行った前記特定の入出金装置に貼付あるいは表示されている二次元コードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置であるか否かを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、警送計画とは異なる入出金装置への警送作業を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本実施形態に係る入出金管理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る入出金装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る管理端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る警備サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】入出金管理システムにより実行される入出金管理方法のうち警送計画処理の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図7】入出金管理システムにより実行される入出金管理方法のうち補充作業を行う場合に実施される警送作業処理の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図8】入出金管理システムにより実行される入出金管理方法のうち補充作業を行う場合に実施される警送作業処理において表示される画面例の一例である。
【
図9】入出金管理システムにより実行される入出金管理方法のうち回収作業を行う場合に実施される警送作業処理の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図10】入出金管理システムにより実行される入出金管理方法のうち回収作業を行う場合に実施される警送作業処理において表示される画面例の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面にしたがって本実施形態にかかる管理端末30を含む入出金管理システム1について説明する。
図1は、本実施形態に係る入出金管理システム1の構成の一例を示す図である。
【0017】
入出金管理システム1は、少なくとも2以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-n(nは2以上の自然数)、管理サーバ20、管理端末30、および警備サーバ40を備える。複数の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nを特に区別して説明しない場合には、以下「入出金装置10」と呼ぶ。入出金管理システム1は、現金の入金および出金を行うシステムであり、店舗等に配置された入出金装置10で用いられるシステムである。また、入出金管理システム1は、POS端末50を備えていてもよい。入出金装置10は、入出金機とも呼ばれる。
【0018】
入出金装置10と管理サーバ20と、はそれぞれネットワークNを通じて無線または有線により通信可能に接続されている。管理サーバ20と警備サーバ40と、はそれぞれネットワークNを通じて無線または有線により通信可能に接続されている。すなわち、入出金装置10と警備サーバ40と、はそれぞれ管理サーバ20を通じて通信可能に接続されている。また、管理端末30と警備サーバ40と、はそれぞれネットワークNを通じて無線または有線により通信可能に接続されている。上述の実施形態においては、各装置はネットワークNを通じて接続されているがこの限りではない。例えば、各装置は専用線を通じて通信可能に接続されていてもよい。
【0019】
入出金管理システム1は、入出金管理方法を実行する。入出金管理システム1が実行する入出金管理方法は、警送計画処理と、警送作業処理と、を備える。
【0020】
入出金装置10は、各店舗等に配置されている。各店舗には、少なくとも1台以上の入出金装置10、および少なくとも1台以上のPOS端末50が配置されている。入出金装置10は、1つの店舗に1台備えられていればよいが、この限りではない。例えば、1つの店舗に複数台の入出金装置10が備えられていてもよい。
【0021】
入出金装置10は、主に店舗のバックヤードに備えられる。入出金装置10は、入出金装置10の操作者の入金指示に基づき、POS端末50などから回収された現金の入金を受け付けるとともに、入出金装置10の操作者の出金指示に基づき、POS端末50などから要求された現金の出金を行う。また、入出金装置10は、入出金装置10の警送作業員の補充指示に基づき、警送作業員が警送した現金の補充を受け付けるとともに、警送作業員の回収指示に基づき、警送作業員が警送する現金の回収を受け付ける。また、入出金装置10は、銀行などの店舗に設置されるATM(Automatic Teller Machine)であってもよい。
【0022】
次に、入出金装置10のハードウェア構成について
図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る入出金装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0023】
入出金装置10は、各種入出力装置に接続する。入出金装置10は、制御部151によって装置全体が制御されている。入出金装置10は、ディスプレイ111、タッチパネル112、テンキー113、現金処理部114、プリンタ115を備える。また、入出金装置10は、制御部151、RAM152、不揮発性メモリ153、HDD154、通信インタフェース155、グラフィック処理装置156、入出力インタフェース157を備える。また、
図2に示す上記のハードウェア構成は入出金装置10の構成の一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。入出金装置10は、
図2に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
【0024】
ディスプレイ111は、表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ111は、タッチパネル112の下層に位置している。ディスプレイ111の表示する画面は、タッチパネル112を透過して、入出金装置10の操作者または管理端末30の警送作業員から視認可能である。入出金装置10の操作者または管理端末30の警送作業員は、ディスプレイ111によって表示された画面を見ながら、タッチパネル112に対するタッチ操作により処理の選択やデータ入力ができる。
【0025】
テンキー113は、ディスプレイ111に表示された画面に応じた操作をするための入力装置である。現金処理部114は、現金挿入口、および現金払出口を備える。現金処理部114は、警送作業員による補充作業や回収作業を含む警送作業を通じて、現金(硬貨、紙幣)の管理を行う。例えば、現金処理部114は、警送作業員の警送作業に伴う補充作業により現金挿入口に挿入された不足分の現金の補充を受け付けるとともに、警送作業員の警送作業に伴う回収作業により現金払出口から払い出された過剰分の現金の回収を受け付ける。
【0026】
また、現金処理部114は、現金挿入口を用いてPOS端末50から回収した売上金や両替金などの現金の入金を受け付けるともに、現金払出口を用いて釣銭準備金や両替金などの出金を受け付ける。現金処理部114は、制御部151からの指令に従い、現金の受け入れおよび排出する機能を有する。また、現金処理部114は、投入された現金を計数し、制御部151に通知する機能を有する。プリンタ115は、入出金装置10の履歴情報を紙に印刷する印字手段である。
【0027】
制御部151は、入出金装置10全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行する。制御部151は、例えば、CPU等である。制御部151には、バス158を介してRAM152、不揮発性メモリ153、HDD154、通信インタフェース155、グラフィック処理装置156、および入出力インタフェース157が接続されている。
【0028】
RAM152には、制御部151に実行させるOSのプログラム、入出金装置10における入出金処理、入出金管理方法などを実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM152には、制御部151による処理に必要な各種データが格納される。
【0029】
不揮発性メモリ153は、入出金装置10のシステム設定に必要な情報やファームウェア等を記憶する記憶部であり、例えば、EEPROM等である。不揮発性メモリ153は、バス158を介して情報を書き込むことができる。通信インタフェース155は、制御部151の制御のもと、ネットワークNを通じて管理サーバ20との間で通信を行う。入出金装置10は、通信インタフェース155による通信を行うことで、管理サーバ20から送信された情報の送受信を行う。入出金装置10は、通信インタフェース155を通じて管理端末30や警備サーバ40との間で通信を行ってもよい。
【0030】
HDD154は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD154は、入出金装置10の補助記憶装置として使用される。HDD154には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが記憶される。なお、HDD154に限らず、SSD(Solid State Drive)を使用することもできる。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。なお、入出金装置10-1、10-2・・・、10-nは、それぞれを識別する識別情報として装置号機の情報が付与されており、HDD154は、自装置の装置号機、および自装置が配置されている店舗を識別する識別情報として店舗名の情報が記憶されている。
【0031】
次に、管理サーバ20のハードウェア構成について
図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態に係る管理サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ20は、PC(Personal Computer)やサーバなどにより構成される。
【0032】
管理サーバ20は、制御部21、記憶部22、表示部23、入力部24、通信インタフェース25、およびバス26を備える。
図3に示すハードウェア構成は管理サーバ20の構成の一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。管理サーバ20は、
図3に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
【0033】
制御部21は、管理サーバ20全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行する。制御部21は、例えば、CPUなどである。制御部21には、バス26を介して記憶部22、表示部23、入力部24、および通信インタフェース25が接続されている。
【0034】
制御部21は、記憶部22のRAM、ROM、HDD、SSDなどに記憶されたプログラムを記憶部22のRAMに展開して順次実行することで、管理サーバ20全体の動作を制御する。制御部21は、OSのプログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行することにより管理サーバ20の全体動作を制御する。
【0035】
記憶部22は、RAM、ROM、HDD、SSDなどであり、制御部21が実行するプログラム、各種設定情報などを記憶する。また、記憶部22は、管理サーバ20において入力された情報、および、入出金装置10から送信された情報を記憶することができる。
【0036】
表示部23は、例えば液晶ディスプレイや有機ELなどのディスプレイであり、制御部21の制御のもとで管理サーバ20を操作する操作者などに対して操作画面などを表示する。入力部24は、表示部23と一体化したタッチパネルで、操作者の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部21に通知される。入力部24は、操作者の入力指示に基づき、入力を受け付ける。
【0037】
通信インタフェース25は、制御部21の制御のもと、ネットワークNを通じて入出金装置10または警備サーバ40との間で通信を行う。管理サーバ20は、通信インタフェース25による通信を行うことで、入出金装置10または警備サーバ40から送信された情報の送受信を行う。管理サーバ20は、通信インタフェース25を通じて管理端末30との間で通信を行ってもよい。
【0038】
次に、管理端末30のハードウェア構成について
図4を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係る管理端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。管理端末30は、警送作業員が携帯可能な携帯端末が使用される。携帯端末としては、タブレット(Tablet)、スマートフォン(Smartphone)、ウェアラブル端末(Wearable device)などを用いてもよい。
【0039】
管理端末30は、制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34、通信インタフェース35、および撮像部36を有する。
図4に示すハードウェア構成は管理端末30の構成の一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。管理端末30は、
図4に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
【0040】
制御部31は、管理端末30全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行する。制御部31は、例えば、CPUなどである。制御部31には、バス37を介して記憶部32、表示部33、入力部34、および通信インタフェース35が接続されている。
【0041】
制御部31は、記憶部32のRAM、ROM、HDD、SSDなどに記憶されたプログラムを記憶部32のRAMに展開して順次実行することで、管理端末30全体の動作を制御する。制御部31は、OSのプログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行することにより管理端末30の全体動作を制御する。
【0042】
記憶部32は、RAM、ROM、HDD、SSDなどであり、制御部31が実行するプログラム、各種設定情報などを記憶する。また、記憶部32は、管理端末30において入力された情報、および、警備サーバ40から送信された情報を記憶することができる。また、記憶部32は、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが格納されている。入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグは、制御部31による判定結果を示す指標である。制御部31は、判定結果に基づいて、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグをONまたはOFFに設定する。後述の警送作業処理が実行される前である初期設定状態においては、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグはOFFに設定されている。
【0043】
入店完了フラグは、警送計画において計画した店舗に警送作業員が入店できたか否かを示す指標である。入店完了フラグがONに設定されている場合には、警送計画において計画した店舗に警送作業員が入店できたことを示し、入店完了フラグがOFFに設定されている場合には、警送計画において計画した店舗に警送作業員が入店できていないことを示す。したがって、管理端末30は、記憶部32に格納された入店完了フラグを確認することにより、警送計画において計画した店舗に警送作業員が入店したのか、入店していないのかを認識することができる。
【0044】
装置特定完了フラグは、警送計画において計画した入出金装置10を警送作業員が特定できたか否かを示す指標である。装置特定完了フラグがONに設定されている場合には、警送計画において計画した入出金装置10の特定が完了したことを示し、装置特定完了フラグがOFFに設定されている場合には、警送計画において計画した入出金装置10の特定が完了していないことを示す。したがって、管理端末30は、記憶部32に格納された装置特定完了フラグを確認することにより、警送計画において計画した入出金装置10の特定が完了したのか、完了していないのかを認識することができる。
【0045】
補充/回収完了フラグは、警送計画において計画した補充作業または回収作業など警送作業が完了したか否かを示す指標である。補充/回収完了フラグがONに設定されている場合には、警送計画において計画した入出金装置10に対する補充作業または回収作業など警送作業が完了したことを示し、補充/回収完了フラグがOFFに設定されている場合には、警送計画において計画した入出金装置10に対する補充作業または回収作業など警送作業が完了していないことを示す。したがって、管理端末30は、記憶部32に格納された補充/回収完了フラグを確認することにより、警送計画において計画した入出金装置10に対する補充作業または回収作業など警送作業が完了したのか、完了していないのかを認識することができる。
【0046】
表示部33は、例えば液晶ディスプレイや有機ELなどのディスプレイであり、制御部31の制御のもとで管理端末30を操作する警送作業員などに対して操作画面などを表示する。入力部34は、表示部33と一体化したタッチパネルで、警送作業員の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部31に通知される。入力部34は、警送作業員の入力指示に基づき、入力を受け付ける。
【0047】
通信インタフェース35は、制御部31の制御のもと、ネットワークNを通じて警備サーバ40との間で通信を行う。管理端末30は、通信インタフェース35による通信を行うことで、警備サーバ40から送信された情報の送受信を行う。管理端末30は、通信インタフェース35を通じて入出金装置10や管理サーバ20との間で通信を行ってもよい。
【0048】
撮像部36は、例えばCMOSのカメラである。撮像部36は、制御部31の制御のもと、店舗の入り口に貼付された二次元コード、入出金装置10に貼付されている二次元コード、入出金装置10に表示されている二次元コードなどを撮像して、撮像した二次元コードの読み取りを行う。二次元コードとしては、QRコード(登録商標)、Data Matrix、PDF417、Aztec、MaxiCodeなど任意のコードを用いることができる。本実施形態においては、二次元コードとして以下QRコードを例にして説明するがこれに限定されず、他の二次元コードを用いてもよい。
【0049】
次に、警備サーバ40のハードウェア構成について
図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態に係る警備サーバ40のハードウェア構成の一例を示す図である。警備サーバ40は、PCやサーバなどにより構成される。
【0050】
警備サーバ40は、制御部41、記憶部42、表示部43、入力部44、および通信インタフェース45を有する。
図5に示すハードウェア構成は警備サーバ40の構成の一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。警備サーバ40は、
図5に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
【0051】
制御部41は、警備サーバ40全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行する。制御部41は、例えば、CPUなどである。制御部41には、バス46を介して記憶部42、表示部43、入力部44、および通信インタフェース45が接続されている。
【0052】
制御部41は、記憶部42のRAM、ROM、HDD、SSDなどに記憶されたプログラムを記憶部42のRAMに展開して順次実行することで、警備サーバ40全体の動作を制御する。制御部41は、OSのプログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行することにより警備サーバ40の全体動作を制御する。
【0053】
記憶部42は、RAM、ROM、HDD、SSDなどであり、制御部41が実行するプログラム、各種設定情報などを記憶する。また、記憶部42は、警備サーバ40において入力された情報、管理サーバ20から送信された情報、および特定情報の形式を変換した情報を記憶することができる。
【0054】
表示部43は、例えば液晶ディスプレイや有機ELなどのディスプレイであり、制御部41の制御のもとで警備サーバ40を操作する操作者などに対して操作画面などを表示する。入力部44は、表示部43と一体化したタッチパネルで、操作者の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部41に通知される。入力部44は、操作者の入力指示に基づき、入力を受け付ける。例えば、入力部44は、警送計画を作成に必要な特定情報の入力を受け付ける。
【0055】
通信インタフェース45は、制御部41の制御のもと、ネットワークNを通じて管理サーバ20または管理端末30との間で通信を行う。警備サーバ40は、通信インタフェース45による通信を行うことで、管理サーバ20または管理端末30から送信された情報の送受信を行う。警備サーバ40は、通信インタフェース45を通じて入出金装置10との間で通信を行ってもよい。
【0056】
図1に示すように、警備サーバ40は、少なくとも2つ以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nのうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置10を特定するための特定情報の入力を受け付ける。
【0057】
警備サーバ40は、例えば、次に示すような行の形式で特定情報の入力を受け付ける。
(1)店舗名:A店舗
(2)補充金額:100000円
(3)装置号機:03
(4)回収金額:-
(5)その他作業:・・・
(6)・・・:・・・
【0058】
警備サーバ40は、入力を受け付けた特定情報の形式を変換する。特定情報の形式の変換とは、例えば、次に示すように行の形式で入力された特定情報をカンマ区切りの形式に変換することをいう。
“01_A店舗,02_100000,03_001,04_…,05_…”
【0059】
なお、特定情報の形式を変換する場合には、所定の通し番号を付加してもよい。上述の実施形態においては、カンマ区切りの形式の冒頭に通し番号として“01”、“02”、“03”、“04”・・・が付加されている。通し番号は、特定情報に含まれる各情報を一意に識別するための識別記号として用いられる。上述の実施形態においては、通し番号として任意の数字が設定されているがこの限りではなく、記号、アルファベット、アラビア文字、または数字やそれらの組み合わせなどを用いてもよい。警備サーバ40は、カンマ区切りの形式に変換した特定情報を記憶部42に格納する。
【0060】
特定情報の形式の変換は、行の形式で入力された特定情報の各情報をカンマ区切りの形式に変換することに限られない。例えば、特定情報の変換前の形式としては、変換後の形式とは異なる形式であればよく、行の形式以外にも、セルの形式、欄の形式、タブ区切りの形式、スペース区切りの形式、ピリオド区切りの形式、スラッシュ区切りの形式、バックスラッシュ区切りの形式、コロン区切りの形式、セミコロン区切りの形式であってもよい。
【0061】
例えば、特定情報の変換後の形式として、変換前の形式とは異なる形式であればよく、カンマ区切りの形式以外にも、タブ区切りの形式、スペース区切りの形式、ピリオド区切りの形式、スラッシュ区切りの形式、バックスラッシュ区切りの形式、コロン区切りの形式、セミコロン区切りの形式であってもよい。
【0062】
管理端末30は、警送作業前に、警送作業員の操作に基づいて、警備サーバ40により形式が変換された特定情報をネットワークNを通じて警備サーバ40からダウンロードする。上述の実施形態においては、警送作業員の操作に基づいて警備サーバ40からダウンロードしているがこの限りではなく、任意の時間やタイミングにおいて自動的にダウンロードするようにしてもよい。
【0063】
管理端末30は、少なくとも2つ以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nを管理する。管理端末30の撮像部36は、少なくとも2つ以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nのうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置10に対応付けられているQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行う。例えば、撮像部36は、特定の入出金装置10に貼付されたQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行う。入出金装置10に貼付されているQRコードには、QRコードが貼付されている入出金装置10を識別する装置号機の情報が含まれている。例えば、入出金装置10に貼付されているQRコードには、装置号機の情報として“001”が含まれる。
【0064】
管理端末30の制御部31は、少なくとも2つ以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nのうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置10を特定するための特定情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10であるか否かを判定する。警送計画における警送対象となる特定の入出金装置10を特定するための特定情報として、警備サーバ40からダウンロードした特定情報を用いることができる。例えば、制御部31は、特定の入出金装置10を特定するための特定情報に含まれる装置号機の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10であるか否かを判定する。例えば、QRコードに含まれる装置号機の情報が“001”であり、形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報が“03_001”である場合には、一致すると判定される。また、例えば、QRコードに含まれる店舗名の情報が“001”であり、形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報が“03_002”である場合には、一致しないと判定される。
【0065】
特定情報に含まれる装置号機の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致しない場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10ではないと判定し、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した入出金装置10とは異なる入出金装置10への現金の補充作業または回収作業などの警送作業を防止することができる。その結果、警送作業の誤りを抑止することができる。
【0066】
特定情報に含まれる装置号機の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致する場合には、制御部31は、装置特定完了フラグをONに設定する。管理端末30は、この装置特定完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の特定が完了したか否かを判定することができる。これにより、警送計画の進捗状況を確認することができ、警送計画の円滑な運用を図ることができる。
【0067】
上述の実施形態においては、撮像部36は、特定の入出金装置10に貼付されたQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行っているが、この限りではなく、特定の入出金装置10のディスプレイ111に表示されたQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行ってもよい。例えば、入出金装置10のディスプレイ111に表示されている警送開始キーの入力を受け付けた場合には、制御部151は、入出金装置10のディスプレイ111に自機の装置号機を示す情報を含むQRコードを表示するようにしてもよい。撮像部36は、入出金装置10のディスプレイ111に表示されたQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行うことができる。入出金装置10のディスプレイ111に表示されたQRコードを撮像するようにした場合には、QRコードを入出金装置10に貼付する必要がないことから、QRコードの貼着により入出金装置10の外観が損なわれることを防ぐことができる。
【0068】
また、管理端末30の撮像部36は、更に、特定の入出金装置10が設置されている店舗に貼付されたQRコードを撮像して特定の入出金装置10が設置されている店舗のQRコードの読み取りを行う。例えば、店舗入り口に貼付されているQRコードには店舗名の情報として“A店舗”が含まれる。
【0069】
管理端末30の制御部31は、特定の入出金装置10を特定するための特定情報に含まれる店舗の情報と、撮像部36が読み取りを行った店舗に貼付されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10が設置された店舗であるか否かを判定する。例えば、QRコードに含まれる店舗名の情報が“A店舗”であり、形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報が“01_A店舗”である場合には、一致すると判定される。また、例えば、QRコードに含まれる店舗名の情報が“A店舗”であり、形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報が“01_B店舗”である場合には、一致しないと判定される。
【0070】
特定情報に含まれる店舗の情報と、撮像部36が読み取りを行った店舗に貼付されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致しない場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10が設置された店舗ではないと判定し、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した店舗とは異なる店舗への入店することによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0071】
特定情報に含まれる店舗の情報と、撮像部36が読み取りを行った店舗に貼付されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致する場合には、制御部31は、入店完了フラグをONに設定する。管理端末30は、この入店完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている店舗への警送作業員の入店が完了したか否かを判定することができる。これにより、警送計画の進捗状況を確認することができ、警送計画の円滑な運用を図ることができる。
【0072】
管理端末30の撮像部36は、更に、特定の入出金装置10に表示されているQRコードを撮像して特定の入出金装置10に対する補充作業または回収作業を実施するための補充金額または回収金額のQRコードの読み取りを行う。例えば、補充金額に対応するQRコードには補充金額の情報として“100000”が含まれる。また、例えば、回収金額に対応するQRコードには回収金額の情報として“300000”が含まれる。
【0073】
管理端末30の制御部31は、更に、特定の入出金装置10を特定するための特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10に表示されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額であるか否かを判定する。
【0074】
例えば、QRコードに含まれる補充金額の情報が“100000”であり、形式を変換した特定情報に含まれる補充金額の情報が“02_100000”である場合には、一致すると判定される。また、例えば、QRコードに含まれる補充金額の情報が“100000”であり、形式を変換した特定情報に含まれる補充金額の情報が“02_200000”である場合には、一致しないと判定される。
【0075】
また、例えば、QRコードに含まれる回収金額の情報が“300000”であり、形式を変換した特定情報に含まれる回収金額の情報が“04_300000”である場合には、一致すると判定される。また、例えば、QRコードに含まれる回収金額の情報が“300000”であり、形式を変換した特定情報に含まれる回収金額の情報が“04_400000”である場合には、一致しないと判定される。
【0076】
特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10に表示されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致しない場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10により補充作業または回収作業が行われる補充金額または回収金額ではないと判定し、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した補充金額または回収金額以外の補充金額または回収金額により補充作業または回収作業されることによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0077】
特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10に表示されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致する場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額であると判定し、補充/回収完了フラグをONに設定する。管理端末30は、この補充/回収完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の補充または回収が完了したか否かを判定することができる。これにより、警送計画の進捗状況を確認することができ、警送計画の円滑な運用を図ることができる。
【0078】
なお、管理端末30の制御部31は、制御部31による各判定の結果を示す入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグをONまたはOFFに設定する。そして、設定された入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグに従ってメッセージを表示部33に表示する。
【0079】
例えば、制御部31は、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが全てONに設定されているか否かを判定する。そして、全てのフラグがONに設定されている場合には、制御部31は、全作業終了メッセージを表示部33に表示する。これにより、警送作業員の確認作業を容易に行うことができる。
【0080】
図6は、入出金管理システム1により実行される入出金管理方法のうち警送計画処理の一例を示すシーケンスチャートである。警送計画処理においては、警送対象の入出金装置10に対する補充作業または回収作業を含む警送作業の警送計画を作成する処理が実行される。
【0081】
入出金装置10は、入出金装置10の操作者の操作に基づき入出金操作を受け付けると、入出金取引を実施する(ステップS11)。この処理では、入出金装置10は、タッチパネル112への入金キーまたは出金キーへの入力操作を受け付けたか否かに基づいて入出金取引を受け付けたか否かを判断する。例えば、入出金装置10は、入金キーへの入力操作を受け付けると、入金取引を受け付け入金処理を実施する。入金処理では、POS端末50から出金した現金を、売上金として回収し入出金装置10へ投入する処理が行われる。入出金装置10は、出金キーへの入力操作を受け付けると、出金処理を受け付け出金処理を実施する。出金処理では、入出金装置10から現金を釣銭準備金として出金しPOS端末50に配布する処理が行われる。
【0082】
入出金装置10は、ステップS11で実施された取引結果を、RAM152に格納する(ステップS12)。例えば、入金処理を受け付けた場合には、入出金装置10は、入金されたことを識別する入金符号と、入金された金額(以下、「入金金額」とも呼ぶ)と、を対応付けた入出金情報を取引結果としてRAM152に格納する。一方で、出金処理を受け付けた場合には、入出金装置10は、出金されたことを識別する出金符号と、出金された金額(以下、「出金金額」とも呼ぶ)と、を対応付けた入出金情報を取引結果としてRAM152に格納する。
【0083】
入出金装置10は、ステップS12において格納された取引結果に基づいて入出金金額を自動算出する(ステップS13)。この処理では、入金符号が付された入金金額を加算するとともに、出金記号が付された出金金額を減算する算出処理が自動で実行される。ステップS11からステップS13までの処理は、タッチパネル112への終了キーの入力操作を受け付けるまでの間繰り返し実行される。
【0084】
そして、タッチパネル112への終了キーの入力操作を受け付けると入出金装置10は、ステップS13において自動算出した算出結果を管理サーバ20へ送信する(ステップS14)。この処理では、入出金装置10は、ステップS13において自動算出した算出結果を管理端末30や警備サーバ40へ直接送信してもよい。これにより、入出金管理システム1を作成する際の装置構成を簡略化し、コストの削減を図ることができる。算出結果には、ステップS13において自動算出された入出金金額を含む入出金情報が格納されている。
【0085】
管理サーバ20は、入出金装置10が自動算出した算出結果を受信したか否かを判断する。そして、ステップS14において入出金装置10により自動算出された算出結果が送信された場合には、管理サーバ20は、入出金装置10が自動算出した算出結果を受信する(ステップS15)。
【0086】
管理サーバ20は、ステップS15において受信した算出結果から補充金額または回収金額を算出する(ステップS16)。補充金額とは、入出金装置10へ入金すべき現金の金額の量をいい、回収金額とは、入出金装置10から回収すべき現金の金額の量をいう。管理サーバ20は、ステップS15において受信した算出結果に含まれる入出金金額が入出金装置10-1、10-2・・・、10-nごとに設定されている閾値を超えたか否かに基づき、補充金額および回収金額を算出する。
【0087】
ステップS15において受信した算出結果に含まれる入出金金額が各入出金装置10-1、10-2・・・、10-nごとに設定されている第1閾値を超えた場合には、第1閾値を超えた金額に対応する額を回収金額として算出する。ステップS15において受信した算出結果に含まれる入出金金額が各入出金装置10-1、10-2・・・、10-nごとに設定されている第2閾値未満である場合には、第2閾値に満たなかった金額に対応する額を補充金額として算出する。管理サーバ20は、算出した補充金額または回収金額の情報を入出金装置10-1、10-2・・・、10-nごとに記憶部22に格納する。第1閾値は、第2閾値以上であればよく、同じ値であってもよい。
【0088】
上述の実施形態では、管理サーバ20が補充金額または回収金額の算出を行っているがこの限りではない。入出金装置10、管理端末30、警備サーバ40の何れかの装置が補充金額または回収金額の算出を行ってもよい。
【0089】
警備サーバ40は、ステップS16において管理サーバ20により算出された入出金装置10-1、10-2・・・、10-nごとの補充金額または回収金額をダウンロードする(ステップS17)。
【0090】
警備サーバ40は、入力部44への入力操作に基づき警送対象の入出金装置10を特定するための特定情報の入力を受け付ける(ステップS18)。特定情報とは、警送計画を作成するために用いられ、少なくとも2以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nの中から警送対象の入出金装置10を識別するために用いられる。特定情報には、例えば、店舗名、補充金額、装置号機、回収金額、その他作業などの情報が含まれる。特定情報に含まれる店舗名の情報とは、警送対象の入出金装置10が設置されている店舗を識別するための識別情報である。特定情報に含まれる補充金額の情報とは、管理サーバ20がステップS16において算出した補充金額の情報である。特定情報に含まれる装置号機の情報とは、少なくとも2以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nの中から警送対象の入出金装置10を識別するための識別情報である。特定情報に含まれる回収金額の情報とは、管理サーバ20がステップS16において算出した回収金額の情報である。特定情報には、その他作業などの情報が含まれていてもよい。管理端末30は、特定情報として入力された各種情報により作成される警送計画を認識することにより、警送作業を実施することができる。
【0091】
警備サーバ40は、ステップS18において入力を受け付けた特定情報の形式を変換する(ステップS19)。例えば、警備サーバ40は、特定情報の形式を行形式からカンマ区切りの形式へ変換する。
【0092】
管理端末30は、
図6のステップS19において警備サーバ40により形式が変換された特定情報を警備サーバ40からダウンロードする(ステップS20)。管理端末30は、ダウンロードした特定情報を記憶部32に格納する。これにより警送作業員は、特定情報をダウンロードしたタブレットなどの管理端末30を持つだけで警送作業を行うことができる。
【0093】
次に、
図7、
図8を参照して、補充金額の補充作業を行う場合に実施される警送作業処理について説明する。
図7は、入出金管理システム1により実行される入出金管理方法のうち補充作業を行う場合に実施される警送作業処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図8は、入出金管理システム1により実行される入出金管理方法のうち補充作業を行う場合に実施される警送作業処理において表示される画面例の一例である。補充作業を行う場合に実施される警送作業処理においては、警送計画に基づいて警送対象の入出金装置10に対する補充作業が実行される。
【0094】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10が配置されている店舗入り口に貼付されているQRコードを撮像することで入出金装置10が配置されている店舗入り口に貼付されているQRコードの読み取りを行う(ステップS31)。この処理では、警送作業員が店舗への入店時に管理端末30を操作することにより、入出金装置10が配置されている店舗入り口に貼付されているQRコードの読み取りを行うことができる。店舗の入り口に貼付されているQRコードには、QRコードが貼付されている店舗を識別する店舗名の情報が含まれている。
【0095】
管理端末30は、ステップS31において読み取りを行ったQRコードに含まれる店舗名の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報とが、一致するか否かを判定する(ステップS32)。
【0096】
ステップS31において読み取りを行ったQRコードに含まれる店舗名の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報と、を判定した結果、一致しないと判定された場合には、警送対象の入出金装置10ではないと判定し、管理端末30は、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。表示部33に表示されるエラーメッセージには、警送計画において計画した店舗とは異なる店舗で警送作業を行うおそれがあることを警送作業員に警告する文言を表示することができる。これにより、警送計画で計画した店舗とは異なる店舗への入店することによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0097】
ステップS31において読み取りを行ったQRコードに含まれる店舗名の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報と、を判定した結果、一致すると判定された場合には、管理端末30は、記憶部32に格納されている入店完了フラグをONに設定する(ステップS33)。管理端末30は、この入店完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている店舗への警送作業員の入店が完了したか否かを判定することができる。
【0098】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10に貼付されているQRコードを撮像することで入出金装置10に貼付されているQRコードの読み取りを行う(ステップS34)。
【0099】
管理端末30は、ステップS34において読み取りを行ったQRコードに含まれる装置号機の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報とが、一致するか否かを判定する(ステップS35)。
【0100】
ステップS34において読み取りを行ったQRコードに含まれる装置号機の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報と、を判定した結果、一致しないと判定された場合には、警送対象の入出金装置10ではないと判定し、管理端末30は、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。表示部33に表示されるエラーメッセージには、警送計画において計画した入出金装置10とは異なる入出金装置10に警送作業を行うおそれがあることを警送作業員に警告する文言を表示することができる。これにより、警送計画で計画した入出金装置10とは異なる入出金装置10への現金の補充作業を行うことによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0101】
ステップS34において読み取りを行ったQRコードに含まれる装置号機の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報と、を判定した結果、一致すると判定された場合には、管理端末30は、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる補充金額を表示部33に表示する(ステップS36)。警送作業員は、管理端末30の表示部33に表示された補充金額を認識することにより、警送作業において補充すべき補充金額を目視にて把握することができる。これにより、警送計画で計画した入出金装置10に対する補充金額の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0102】
そして、管理端末30は、記憶部32に格納されている装置特定完了フラグをONに設定する(ステップS37)。管理端末30は、この装置特定完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の特定が完了したか否かを判定することができる。
【0103】
入出金装置10は、
図8(1)に示す警送作業初期画面をディスプレイ111に表示している。
図8(1)に示す警送作業初期画面には、少なくとも「補充」キーと、「回収」キーと、を含む複数のキーが表示されている。警送作業初期画面に表示されている複数のキーのうち、警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「補充」キーの入力を受け付けたか否かを判定する。
【0104】
警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「補充」キーおよび「回収」キーの何れの入力も受け付けていない場合には、受け付けるまで処理は待機となる。警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「回収」キーの入力を受け付けた場合には、後述の
図9を参照して説明する回収金額の回収作業を行う場合に実施される警送作業処理が実行される。
【0105】
警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「補充」キーの入力を受け付けた場合には、入出金装置10は、「補充」キーの入力を受け付ける(ステップS38)。
【0106】
「補充」キーの入力を受け付けると、入出金装置10は、ディスプレイ111に現金挿入画面を表示する。
図8(2)は、現金挿入画面の一例を示す図である。現金挿入画面には、警送作業員に対し現金の挿入を促すメッセージが含まれる。現金挿入画面を見た警送作業員に対し、現金を投入するタイミングであることを把握させることができる。これにより、警送作業員による警送作業の誤りを抑止し、警送作業を円滑かつ安全に進行することができる。
【0107】
入出金装置10は、ステップS36において管理端末30に表示された補充金額に対応する現金が警送作業員による補充作業により現金挿入口に挿入されたか否かを判定する。管理端末30に表示された補充金額に対応する現金が警送作業員による補充作業により現金挿入口に挿入された場合(ステップS39)には、入出金装置10は、現金処理部114による現金の計数処理を開始するとともに、ディスプレイ111に現金計数画面を表示する。
図8(2)は、ディスプレイ111に表示される現金計数画面の一例を示す図である。現金計数画面には、警送作業員に対し現金を計数中であることを認識させるメッセージが含まれる。したがって、現金計数画面を見た警送作業員に対し現金が計数されている処理が実行されていることを把握させることができる。これにより、警送作業員の警送作業が順調であることを伝達でき、警送作業員の不安を抑止することで警送作業を円滑に進行することができる。
【0108】
現金処理部114による計数が終了すると、入出金装置10は、算出結果に基づく補充金額および対応するQRコードを含む補充金額確認画面をディスプレイ111に表示する(ステップS40)。
図8(4)は補充金額確認画面の一例を示す図である。補充金額確認画面には、算出結果に基づく補充金額、「確認」キー、「中止」キー、および対応するQRコードが表示されている。算出結果に基づく補充金額とは、
図6のステップS13で自動算出された入出金金額に基づいて算出された金額である。対応するQRコードとは、算出結果に基づく補充金額の情報を含むQRコードである。
【0109】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10のディスプレイ111の補充金額確認画面に表示されているQRコードを撮像することでQRコードの読み取りを行う(ステップS41)。管理端末30は、ステップS41において読み取りを行ったQRコードに含まれる補充金額と、
図6のステップS19において形式を変換した特定情報に含まれる補充金額と、が一致するか否かを判定する(ステップS42)。
【0110】
ステップS41において読み取りを行ったQRコードに含まれる補充金額と、
図6のステップS19において形式を変換した特定情報に含まれる補充金額と、が一致しないと判定された場合には、管理端末30は、表示部33に「不一致:中止キーを押してください」といったメッセージを表示し、一致すると判定された場合には、「一致:確認キーを押してください」といったメッセージを表示する。
図8(5)は、表示部33に表示されている端末確認画面の一例を示す図である。端末確認画面は、入出金装置10のディスプレイ111に表示されている補充金額が、警送計画において計画した補充金額と一致するか否かを警送作業員に目視で確認させる目的で表示される。
【0111】
図8(5)の表示メッセージを元に、警送作業員は入出金装置10のタッチパネル112にて「中止」キーまたは「確認」キーを押下する。
【0112】
入出金装置10はタッチパネル112にて「中止」キーの入力を受け付けた場合には、入出金装置10は、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した補充金額とは異なる補充金額が補充されることによる警送作業の誤りを管理端末30による判断と、警送作業員による判断と、の二重チェックにより抑止することで警送作業の信頼度を向上することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0113】
警送作業員によるタッチパネル112の入力操作に基づき「確認」キーの入力を受け付けた場合には、入出金装置10は、警送作業処理が完了したことを示すメッセージおよびQRコードを含む処理完了画面をディスプレイ111に表示する(ステップS43)。
図8(6)は、処理完了画面の一例を示す図である。処理完了画面には、警送作業が完了したことを示すメッセージと、警送作業が完了したこと示す情報が格納されたQRコードと、が含まれる。したがって、処理完了画面に表示されたメッセージを見た警送作業員に対し、警送作業が終了したことを把握させることができる。これにより、警送作業員に警送作業が完了したことを伝達でき、警送作業員に警送作業の進捗状況を伝達することができる。これにより、警送作業を円滑に進行することができる。
【0114】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10のディスプレイ111の処理完了画面に表示されているQRコードを撮像することでQRコードの読み取りを行う(ステップS44)。管理端末30は、処理完了画面に表示されているQRコードの読み取りが完了すると、記憶部32に格納されている補充/回収完了フラグをONに設定する(ステップS45)。管理端末30は、この補充/回収完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の補充または回収が完了したか否かを判定することができる。
【0115】
管理端末30は、警送作業処理の全ての予定が終了したか否かを判断する。全ての予定が終了したか否かの判定は、例えば、記憶部32に格納されている入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグの全てのフラグがONに設定されているか否かに基づいて行われる。
【0116】
警送作業処理の全ての予定が終了していない場合、すなわち、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグの何れかがOFFに設定されている場合には、管理端末30はOFFとなっているフラグに対応する作業を示すメッセージを表示部33に表示してもよい。例えば、装置特定完了フラグがOFFとなっている場合には、管理端末30は、警送計画において計画した装置号機の特定が完了していないことを示すメッセージを表示部33に表示する。これにより、警送作業処理のうち、警送計画において計画した作業のうち入出金装置10の特定が完了していないことを警送作業員に伝達することができる。これにより、警送作業処理のうち、足りない作業の特定を容易に行うことができ、警送作業を迅速かつ安全に進行することができる。
【0117】
警送作業処理の全ての予定が終了した場合には、管理端末30は警送作業処理の全作業終了メッセージを表示部33に表示する(ステップS46)。警送作業処理の全ての予定が終了したか否かの判定は、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが全てONに設定されているか否かに基づいて行われる。入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが全てONに設定されている場合には、制御部31は、警送作業処理の全ての予定が終了したと判定する。全作業終了メッセージには、警送作業処理の全作業が終了したことを示すメッセージを含めることができる。全作業終了メッセージを見た警送作業員に対し、全ての警送作業が終了したことを伝達することができる。これにより、警送作業員の確認作業を容易に行うことができる。この処理が終了すると、補充金額の補充作業を行う場合に実施される警送作業処理は終了となる。
【0118】
警送作業員は警送作業処理の終了後に、警備サーバ40から管理端末30の記憶部32に格納されている作業状況をダウンロードしてもよい。作業状況には、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグなどの各種情報が含まれる。これにより、警送計画の確認を警備サーバ40において行うことができ、警送作業の確認を容易に行うことができる。
【0119】
次に、
図9、
図10を参照して、回収金額の回収作業を行う場合に実施される警送作業処理について説明する。
図9は、入出金管理システム1により実行される入出金管理方法のうち回収作業を行う場合に実施される警送作業処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図10は、入出金管理システム1により実行される入出金管理方法のうち回収作業を行う場合に実施される警送作業処理において表示される画面例の一例である。回収作業を行う場合に実施される警送作業処理においては、警送計画に基づいて警送対象の入出金装置10に対する回収作業が実行される。
【0120】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10が配置されている店舗入り口に貼付されているQRコードを撮像することでQRコードの読み取りを行う(ステップS51)。この処理では、警送作業員が店舗への入店時に管理端末30を操作することにより、入出金装置10が配置されている店舗入り口に貼付されているQRコードの読み取りを行うことができる。店舗の入り口に貼付されているQRコードには、QRコードが貼付されている店舗を識別する店舗名の情報が含まれている。
【0121】
管理端末30は、ステップS51において読み取りを行ったQRコードに含まれる店舗名の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報とが、一致するか否かを判定する(ステップS52)。
【0122】
ステップS51において読み取りを行ったQRコードに含まれる店舗名の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報と、を判定した結果、一致しないと判定された場合には、警送対象の入出金装置10ではないと判定し、管理端末30は、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。表示部33に表示されるエラーメッセージには、警送計画において計画した店舗とは異なる店舗で警送作業を行うおそれがあることを警送作業員に警告する文言を表示することができる。これにより、警送計画で計画した店舗とは異なる店舗への入店することによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0123】
ステップS51において読み取りを行ったQRコードに含まれる店舗名の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる店舗名の情報と、を判定した結果、一致すると判定された場合には、管理端末30は、記憶部32に格納されている入店完了フラグをONに設定する(ステップS53)。管理端末30は、この入店完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている店舗への警送作業員の入店が完了したか否かを判定することができる。
【0124】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10に貼付されているQRコードを撮像することで入出金装置10に貼付されているQRコードの読み取りを行う(ステップS54)。
【0125】
管理端末30は、ステップS54において読み取りを行ったQRコードに含まれる装置号機の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報とが、一致するか否かを判定する(ステップS55)。
【0126】
ステップS54において読み取りを行ったQRコードに含まれる装置号機の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報と、を判定した結果、一致しないと判定された場合には、警送対象の入出金装置10ではないと判定し、管理端末30は、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。表示部33に表示されるエラーメッセージには、警送計画において計画した入出金装置10とは異なる入出金装置10に警送作業を行うおそれがあることを警送作業員に警告する文言を表示することができる。これにより、警送計画で計画した入出金装置10とは異なる入出金装置10への現金の回収作業を行うことによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0127】
ステップS54において読み取りを行ったQRコードに含まれる装置号機の情報と、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる装置号機の情報と、を判定した結果、一致すると判定された場合には、管理端末30は、
図6のステップS19において警備サーバ40が形式を変換した特定情報に含まれる回収金額を表示部33に表示する(ステップS56)。警送作業員は、管理端末30の表示部33に表示された回収金額を認識することにより、警送作業において回収すべき回収金額を目視にて把握することができる。これにより、警送計画で計画した入出金装置10に対する回収金額の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0128】
そして、管理端末30は、記憶部32に格納されている装置特定完了フラグをONに設定する(ステップS57)。管理端末30は、この装置特定完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の特定が完了したか否かを判定することができる。
【0129】
入出金装置10は、
図10(1)に示す警送作業初期画面をディスプレイ111に表示している。
図10(1)に示す警送作業初期画面には、少なくとも「補充」キーと、「回収」キーと、を含む複数のキーが表示されている。警送作業初期画面に表示されている複数のキーのうち、警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「回収」キーの入力を受け付けたか否かを判定する。
【0130】
警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「補充」キーおよび「回収」キーの何れの入力も受け付けていない場合には、受け付けるまで処理は待機となる。警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「補充」キーの入力を受け付けた場合には、前述の
図8を参照して説明する補充金額の補充作業を行う場合に実施される警送作業処理が実行される。
【0131】
警送作業員によるタッチパネル112への入力操作に基づき「回収」キーの入力を受け付けた場合には、入出金装置10は、「回収」キーの入力を受け付ける(ステップS58)。
【0132】
「回収」キーの入力を受け付けると、入出金装置10は、算出結果に基づく回収金額および対応するQRコードを含む回収金額確認画面をディスプレイ111に表示する(ステップS59)。
図10(2)は回収金額確認画面の一例を示す図である。回収金額確認画面には、算出結果に基づく回収金額、「確認」キー、「中止」キー、および対応するQRコードが表示されている。算出結果に基づく回収金額とは、
図6のステップS13で自動算出された入出金金額に基づいて算出された金額である。対応するQRコードとは、算出結果に基づく回収金額の情報を含むQRコードである。
【0133】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10のディスプレイ111の回収金額確認画面に表示されているQRコードを撮像することでQRコードの読み取りを行う(ステップS60)。管理端末30は、ステップS60において読み取りを行ったQRコードに含まれる回収金額と、
図6のステップS19において形式を変換した特定情報に含まれる回収金額と、が一致するか否かを判定する(ステップS61)。
【0134】
ステップS60において読み取りを行ったQRコードに含まれる回収金額と、
図6のステップS19において形式を変換した特定情報に含まれる回収金額と、が一致しないと判定された場合には、管理端末30は、表示部33に「不一致:中止キーを押してください」といったメッセージを表示し、一致すると判定された場合には、「一致:確認キーを押してください」といったメッセージを表示する。
図10(3)は、表示部33に表示されている端末確認画面の一例を示す図である。端末確認画面は、入出金装置10のディスプレイ111に表示されている補充金額が、警送計画において計画した補充金額と一致するか否かを警送作業員に目視で確認させる目的で表示される。
【0135】
図8(5)の表示メッセージを元に、警送作業員は入出金装置10のタッチパネル112にて「中止」キーまたは「確認」キーを押下する。
【0136】
警送作業員によるタッチパネル112の入力操作に基づき「中止」キーの入力を受け付けた場合には、入出金装置10は、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した回収金額とは異なる回収金額が回収されることによる警送作業の誤りを管理端末30による判断と、警送作業員による判断と、の二重チェックにより抑止することで警送作業の信頼度を向上することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0137】
警送作業員によるタッチパネル112の入力操作に基づき「確認」キーの入力を受け付けた場合には、入出金装置10は、警送作業処理が完了したことを示すメッセージおよびQRコードを含む処理完了画面をディスプレイ111に表示する(ステップS62)。
図10(4)は、処理完了画面の一例を示す図である。処理完了画面には、警送作業が完了したことを示すメッセージと、警送作業が完了したこと示す情報が格納されたQRコードと、が含まれる。したがって、処理完了画面に表示されたメッセージを見た警送作業員に対し、警送作業が終了したことを把握させることができる。これにより、警送作業員に警送作業が完了したことを伝達でき、警送作業員に警送作業の進捗状況を伝達することができる。これにより、警送作業を円滑に進行することができる。
【0138】
管理端末30は、警送作業員の操作に基づいて撮像部36を制御して、入出金装置10のディスプレイ111の処理完了画面に表示されているQRコードを撮像することでQRコードの読み取りを行う(ステップS63)。管理端末30は、処理完了画面に表示されているQRコードの読み取りが完了すると、記憶部32に格納されている回収完了フラグをONに設定する(ステップS64)。管理端末30は、この補充/回収完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の補充または回収が完了したか否かを判定することができる。
【0139】
管理端末30は、警送作業処理の全ての予定が終了したか否かを判断する。全ての予定が終了したか否かの判定は、例えば、記憶部32に格納されている入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグの全てのフラグがONに設定されているか否かに基づいて行われる。
【0140】
警送作業処理の全ての予定が終了していない場合、すなわち、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグの何れかがOFFに設定されている場合には、管理端末30はOFFとなっているフラグに対応する作業を示すメッセージを表示部33に表示してもよい。例えば、装置特定完了フラグがOFFとなっている場合には、管理端末30は、警送計画において計画した装置号機の特定が完了していないことを示すメッセージを表示部33に表示する。これにより、警送作業処理のうち、警送計画において計画した作業のうち入出金装置10の特定が完了していないことを警送作業員に伝達することができる。これにより、警送作業処理のうち、足りない作業の特定を容易に行うことができ、警送作業を迅速かつ安全に進行することができる。
【0141】
警送作業処理の全ての予定が終了した場合には、管理端末30は警送作業処理の全作業終了メッセージを表示部33に表示する(ステップS65)。警送作業処理の全ての予定が終了したか否かの判定は、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが全てONに設定されているか否かに基づいて行われる。入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが全てONに設定されている場合には、制御部31は、警送作業処理の全ての予定が終了したと判定する。全作業終了メッセージには、警送作業処理の全作業が終了したことを示すメッセージを含めることができる。全作業終了メッセージを見た警送作業員に対し、全ての警送作業が終了したことを伝達することができる。これにより、警送作業の確認作業を容易に行うことができる。この処理が終了すると、回収金額の回収作業を行う場合に実施される警送作業処理は終了となる。
【0142】
警送作業員は警送作業処理の終了後に、警備サーバ40から管理端末30の記憶部32に格納されている作業状況をダウンロードしてもよい。作業状況には、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグなどの各種情報が含まれる。これにより、警送計画の確認を警備サーバ40において行うことができ、警送作業の確認を容易に行うことができる。
【0143】
上述の実施形態のように、管理端末30の制御部31は、少なくとも2つ以上の入出金装置10-1、10-2・・・、10-nのうち警送計画における警送対象となる特定の入出金装置10を特定するための特定情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10であるか否かを判定することができる。
【0144】
そして、特定情報に含まれる装置号機の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致しない場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10ではないと判定し、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。このため、警送計画で計画した入出金装置10とは異なる入出金装置10への現金の補充作業または回収作業などの警送作業を防止することができる。その結果、警送作業の誤りを抑止することができる。
【0145】
また、特定情報に含まれる装置号機の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10のQRコードに含まれる特定情報に含まれる装置号機の情報と、が一致する場合には、制御部31は、装置特定完了フラグをONに設定する。管理端末30は、この装置特定完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の特定が完了したか否かを判定することができる。これにより、警送計画の進捗状況を確認することができ、警送計画の円滑な運用を図ることができる。
【0146】
また、特定の入出金装置10のディスプレイ111に表示されたQRコードを撮像して特定の入出金装置10のQRコードの読み取りを行うことができる。したがって、QRコードを入出金装置10に貼付する必要がないことから、QRコードの貼着により入出金装置10の外観が損なわれることを防ぐことができる。
【0147】
また、管理端末30の制御部31は、特定の入出金装置10を特定するための特定情報に含まれる店舗の情報と、撮像部36が読み取りを行った店舗に貼付されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10が設置された店舗であるか否かを判定することができる。
【0148】
特定情報に含まれる店舗の情報と、撮像部36が読み取りを行った店舗に貼付されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致しない場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10が設置された店舗ではないと判定し、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した店舗とは異なる店舗への入店することによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0149】
特定情報に含まれる店舗の情報と、撮像部36が読み取りを行った店舗に貼付されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる店舗の情報と、が一致する場合には、制御部31は、入店完了フラグをONに設定する。管理端末30は、この入店完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている店舗への警送作業員の入店が完了したか否かを判定することができる。これにより、警送計画の進捗状況を確認することができ、警送計画の円滑な運用を図ることができる。
【0150】
また、管理端末30の制御部31は、更に、特定の入出金装置10を特定するための特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10に表示されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致するか否かに基づいて、警送対象の入出金装置10が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額であるか否かを判定することができる。
【0151】
特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10に表示されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致しない場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額ではないと判定し、表示部33にエラーメッセージを表示し、警送作業処理を終了する。これにより、警送計画で計画した補充金額または回収金額以外の補充金額または回収金額により補充作業または回収作業されることによる警送作業の誤りを抑止することができ、入出金装置10の顧客との信頼関係が損なわれるのを防止することができる。
【0152】
特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、撮像部36が読み取りを行った特定の入出金装置10に表示されたQRコードに含まれる特定情報に含まれる補充金額または回収金額の情報と、が一致する場合には、制御部31は、警送対象の入出金装置10が補充作業または回収作業を行う補充金額または回収金額であると判定し、補充/回収完了フラグをONに設定する。管理端末30は、この補充/回収完了フラグを確認することにより、警送計画に計画されている入出金装置10の補充または回収が完了したか否かを判定することができる。これにより、警送計画の進捗状況を確認することができ、警送計画の円滑な運用を図ることができる。
【0153】
また、制御部31は、入店完了フラグ、装置特定完了フラグ、補充/回収完了フラグが全てONに設定されているか否かを判定し、全てのフラグがONに設定されている場合には、制御部31は、全作業終了メッセージを表示部33に表示することができる。これにより、警送作業員の確認作業を容易に行うことができる。
【0154】
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることはもちろんである。
【符号の説明】
【0155】
1 :入出金管理システム
10 :入出金装置
20 :管理サーバ
21 :制御部
22 :記憶部
23 :表示部
24 :入力部
25 :通信インタフェース
26 :バス
30 :管理端末
31 :制御部
32 :記憶部
33 :表示部
34 :入力部
35 :通信インタフェース
36 :撮像部
37 :バス
40 :警備サーバ
41 :制御部
42 :記憶部
43 :表示部
44 :入力部
45 :通信インタフェース
46 :バス
50 :POS端末
111 :ディスプレイ
112 :タッチパネル
113 :テンキー
114 :現金処理部
115 :プリンタ
151 :制御部
152 :RAM
153 :不揮発性メモリ
154 :HDD
155 :通信インタフェース
156 :グラフィック処理装置
157 :入出力インタフェース
158 :バス
N :ネットワーク