(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018005
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】エアサスペンション装置
(51)【国際特許分類】
B60G 11/27 20060101AFI20250130BHJP
F16F 9/05 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
B60G11/27
F16F9/05
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121370
(22)【出願日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】青山 松一郎
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 航
【テーマコード(参考)】
3D301
3J069
【Fターム(参考)】
3D301AA03
3D301AA04
3D301AA05
3D301AA48
3D301AA74
3D301BA15
3D301DA14
3D301DA33
3D301DA45
3D301DA54
3D301DA60
3D301DA64
3D301DB60
3J069AA01
3J069CC31
3J069DD43
(57)【要約】
【課題】車両の地上高を比較的低くした場合にもエアサスペンションの動作が妨げられないようにする。
【解決手段】本発明は、サイドフレームsm1とロアリンクLnとの間を間接的に連結し、サイドフレームとロアリンクの間を伸縮自在なダイヤフラム10と、ダイヤフラムを保護するようにダイヤフラムを包囲するカバー40と、ダイヤフラムとカバーとの間の内部空間spに接続部jt1を有し、内部空間に存在する気体を外部と流通可能なホース50とを備え、ホースの開口部57は接続部よりも上方かつ、フェンダープロテクタfp1よりも上方に設けられている。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフレームとロアリンクとの間を直接連結又は間接連結し、前記フレームと前記ロアリンクの間を伸縮自在なダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムを保護するように前記ダイヤフラムを包囲する内部空間を備えるカバーと、を備えるエアサスペンション装置であって、
前記エアサスペンション装置は、前記ダイヤフラムと前記カバーとの間の前記内部空間に一方の開口部を有し、前記内部空間に存在する気体を外部と流通可能に接続されるホースを有し、
前記ホースの他方の開口部は、前記一方の開口部よりも上方かつ、フェンダープロテクタよりも上方に設けられているエアサスペンション装置。
【請求項2】
前記ホースの前記他方の開口部は、前記フェンダープロテクタとホイールハウスパネルとの間に設けられている請求項1に記載のエアサスペンション装置。
【請求項3】
前記ホースは、前記一方の開口部と前記他方の開口部との間に車体側に固定される固定部を有し、
前記一方の開口部と前記固定部との間に配置される前記ホースは弾性変形可能である請求項1に記載のエアサスペンション装置。
【請求項4】
前記エアサスペンション装置はフレーム車に搭載され、
前記フレーム車はサイドフレームとキャビンと、を備え、
前記ホースは前記サイドフレームに固定される第1固定部と前記キャビンに固定される第2固定部を有し、
前記第1固定部と前記第2固定部の間の前記ホースは弾性変形可能である請求項3に記載のエアサスペンション装置。
【請求項5】
前記ホースは、前記一方の開口部と前記第1固定部の間で弾性変形可能な第1弾性部材と、前記第1固定部と前記第2固定部の間で弾性変形可能な第2弾性部材と、を備え、
前記第2弾性部材は前記第1弾性部材よりも長い請求項4に記載のエアサスペンション装置。
【請求項6】
前記ホースは、前記一方の開口部と前記第1固定部の間で弾性変形可能な第1弾性部材と、前記第1固定部と前記第2固定部の間で弾性変形可能な第2弾性部材と、を備え、
前記第2弾性部材は前記第1弾性部材よりも弾性率が大きい請求項4に記載のエアサスペンション装置。
【請求項7】
前記ホースが前記エアサスペンションに接続される接続部は、車両の外側を向いている請求項1に記載のエアサスペンション装置。
【請求項8】
前記ホースの前記他方の開口部は、車両上下方向の寸法が車両前後方向の寸法よりも小さい請求項7に記載のエアサスペンション装置。
【請求項9】
キャニスタドレインの開口、又はバッテリが前記ホースの近傍かつ一方側にある場合、前記ホースの前記開口部は前記一方側に対して他方側を向いている請求項1に記載のエアサスペンション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアサスペンション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両には車体と車輪とを連結する装置としてサスペンションが知られており、サスペンションはサスペンションアーム、スプリング、ショックアブソーバ等から構成される。サスペンションに使用されるスプリングにはコイルスプリングが使用されることが多いが、スプリングには気体の注入排出により動作するエアサスペンション装置のエアスプリングも存在する。エアサスペンション装置のエアスプリングに関する従来の技術として、特許文献1にはエアスプリングとエアスプリングの外側を覆う蛇腹部を備えた蛇腹カバーを含み、エアスプリングと蛇腹部との間に中間カバーを設ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、車室内の居住空間の確保の観点から車両の床部を低床化した際にもエアサスペンションの動作が妨げられない仕様について鋭意検討している。
【0005】
本発明の目的は、エアサスペンションを搭載した車両の地上高を比較的低くした場合にもエアサスペンションの動作が妨げられないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車両のフレームとロアリンクとの間を直接連結又は間接連結し、フレームとロアリンクの間を伸縮自在なダイヤフラムと、ダイヤフラムを保護するようにダイヤフラムを包囲する内部空間を備えるカバーとを備えるエアサスペンション装置である。エアサスペンション装置は、ダイヤフラムとカバーとの間の内部空間に一方の開口部を有し、内部空間に存在する気体を外部と流通可能に接続されるホースを有する。ホースの他方の開口部は、一方の開口部よりも上方かつフェンダープロテクタよりも上方に設けている。
【発明の効果】
【0007】
上記エアサスペンション装置によれば、車両の地上高を比較的低くした場合にもエアサスペンションの動作が妨げられないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るエアサスペンション装置を構成するカバーおよびホースを示す斜視図である。
【
図2】
図1に係るカバーと車体との接続を概略的に示す図である。
【
図6】カバーの内部であって、ピストンとダイヤフラムの接続部近傍を示す断面図である。
【
図7】カバーの内部であって、カバーの下部を示す断面図である。
【
図8】実施形態に係るエアサスペンション装置を搭載した車両の後輪付近を示す概略図である。
【
図9】実施形態に係るエアサスペンション装置を構成するホースと車体との接続を示す斜視図である。
【
図10】実施形態に係るエアサスペンション装置を構成するホースの開口部近傍を示す図である。
【
図11】実施形態に係るエアサスペンション装置を搭載した車両を側面両側から見た概略図である。
【
図12】エアサスペンション装置を前輪に搭載した実施形態を示す側面図である。
【
図13】
図12に係るエアサスペンション装置を車両前後方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図面において、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面において、各部材の大きさや比率は、実施形態の理解を容易にするために誇張し、実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
【0010】
本実施形態に係る車両構造は、最低地上高が200mm未満であってサイドフレームsm1とキャビン(図示省略)を備えるフレーム車であるSUV(Sports Utility Vehicle)等の後輪側のサスペンション装置等に利用できる。本実施形態に係る車両構造は、エアサスペンション装置のエアスプリング(ダイヤフラム10)とエアスプリングに関連する構成について説明する。なお、
図8の左側に配置しているショックアブソーバsb1や、ロアリンクLnのようなサスペンションメンバはサスペンションを構成しうるが、公知のものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0011】
エアサスペンション装置は、
図1、
図4、
図6等を参照して概説すれば、ダイヤフラム10と、外筒20と、ピストン30と、ダストカバー40(ダストブーツとも呼び得る)と、ホース50を備える。以下、詳述する。
【0012】
(ダイヤフラム)
ダイヤフラム10は、気体の流入・排出によって膨張したり、収縮したりしてサイドフレームsm1とロアリンクLnの間を伸縮自在に構成している。ダイヤフラム10は、本実施形態において中空の略円筒状に形成しているが、気体を流入・流出に伴って膨張・収縮できれば具体的な形状は円筒に限定されない。ダイヤフラム10は、公知の弾性変形可能なゴム材料等にて構成することができる。ダイヤフラム10は、本実施形態においてピストン30を介してサイドフレームsm1とロアリンクLnを間接的に連結している。ただし、エアサスペンションとして機能できれば、ダイヤフラムはサイドフレームsm1とロアリンクLnを直接連結してもよい。
【0013】
(外筒)
外筒20は、
図6に示すようにダイヤフラム10の径方向外方に配置し、ダイヤフラム10が膨張時に径方向に膨張しない、または膨張し難くなるように配置している。外筒20は、公知の金属またはプラスチック(樹脂)材料等にて構成することができる。
【0014】
(ピストン)
ピストン30はダイヤフラム10の上部に設けられ、ダストカバー40によって外部を包囲されるように構成している。ピストン30は、ダイヤフラム10を上下方向に押圧するようにダイヤフラム10と一体に構成している。ダイヤフラム10は、本実施形態において
図6に示すようにピストン30とリング等の保持手段hdでカシメることによって一体に構成している。ピストン30は、公知のプラスチック(樹脂)材料等で構成できる。なお、ダイヤフラム10に気体を送るタンクやコンプレッサはサイドフレームsm1(フレームに相当)の付近に配置できる(図示省略)。
【0015】
(ダストカバー)
ダストカバー40は、ダイヤフラム10を保護するようにダイヤフラム10、外筒20、及びピストン30を包囲する内部空間spを備える。ダストカバー40は、高さ方向に蛇腹を複数設けた形状を少なくとも一部に設けている。ダストカバー40の上部は、ベアリングbg(
図3参照)を介して車体(サイドフレームsm1)の下部に取り付け、下部をサスペンションのロアリンクLnに取り付けている(
図8参照)。ダストカバー40の内部空間spにはダイヤフラム10の伸縮(ストローク)に応じてエア等の気体を流通できるように構成している。
【0016】
ダストカバー40は、
図7に示すようにダイヤフラム10の内部空間に例えば0.5mm以上の砂等の異物が侵入しないようにエアバッグの径方向外方にリング41(ワインディングリングとも呼び得る)のように外部と連通する形状を設けないように構成している。ダイヤフラム10の下部はリング41によって包囲されるように構成している。ダストカバー40は、公知のプラスチック(樹脂)材料から構成できる。
【0017】
(ホース)
ホース50は、ダイヤフラム10とダストカバー40との間の内部空間spに気体を流入および流出可能に構成している。ホース50は、ダストカバー40の上部において内部空間spに存在する気体を外部と流通可能に接続するように構成している。ホース50は、
図1、
図8等に示すように車体のホイールハウスパネルwh1に沿って略上方に延びるように形成している。ホース50は、
図1等に示すように第1部分51と、第2部分52と、第3部分53と、第4部分54と、を備える。
【0018】
第1部分51は、ダストカバー40と上部で接続するように構成している。第1部分51は、後述する第3部分53と同様にゴム等の弾性材料から構成している。第1部分51は、蛇腹形状を備えるように構成できる。第1部分51は、接続部jt1と第2部分52に設けた車体との固定部fn1の間の部分であって、弾性変形可能なホース(第1弾性部材に相当)によって構成している。接続部jt1は、ダイヤフラム10とダストカバー40の間の内部空間につながる一方の開口部に相当する。固定部fn1は、接続部jt1と後述する開口部57の間であって、車体側に固定される第1固定部に相当する。
【0019】
ダストカバー40のような部品は剛体でつなぐことができないため、上記のように弾性変形可能な弾性材料を使用している。このように構成することによって、エアサスペンション装置の揺動を吸収(揺動に追従するように)できる。また、第1部分51とダストカバー40と接続部jt1は、車両(左右方向)の外側を向くように構成している。このように構成することによって、車両生産時の組み付けおよび検査の視認性を良好にすることができる。
【0020】
第2部分52は第1部分51と連続するように構成している。第2部分52は、少なくとも一部が平たい形状となるように構成している。これにより、路面走行時にタイヤから異物によるチッピング等で傷が発生しないようにタイヤとの距離をとるようにしている。第2部分52は、一例として車体の一部であるサイドフレームsm1にブラケットbr1(
図1参照)等で固定するように構成している。
【0021】
第2部分52の車体への固定は、ブラケットbr1(
図1参照)とサイドフレームsm1で第2部分52をはさみ、一端部をボルトまたはクリップ等の固定部fn1でサイドフレームsm1に固定している(一点留め)。また、他方の端部は嵌合でサイドフレームsm1に固定している(ツメによる嵌合)。このように構成することによって、第2部分52を含むホース50の多少の回転を許容しつつ、揺動による影響を緩和している。ホース50は、上述した固定部fn1と後述する固定部fn2(第2固定部に相当)のように固定部を複数設けている(
図1、
図9参照)。
【0022】
第3部分53は、第2部分52と連続するように構成している。第3部分53は上述のようにゴム等の弾性材料から構成している。このように構成することによって、車室内の揺動を吸収(揺動に追従)することができる。また、第3部分53は、固定部fn1と固定部fn2の間に配置されるホースである。第3部分53は、固定部fn1を挟んで第1部分51よりも開口部57(他方の開口部に相当)の側に配置される弾性変形可能な第2弾性部材に相当する。第3部分53は第1部分51よりも弾性率が大きくなるように構成している。エアサスペンション装置からサイドフレームsm1よりもサイドフレームsm1からキャビン(車室)の間の揺動量が大きくなることがあり得るが、このように構成することによって揺動による影響を吸収することができる。また、第3部分53は第1部分51よりも長くなるように構成している。このように構成することによって、揺動による影響を吸収しやすくできる。
【0023】
第3部分53は、第2部分52における固定部fn1と第4部分54の固定部fn2の間に位置し、弾性材料から構成している。これにより、ホース50からの振動をダイヤフラム10に伝達しにくくできる。第3部分53は第1部分51と同様に蛇腹形状を備えるように構成できる。
【0024】
第4部分54は、第3部分53と連続するように構成している。第4部分54は、
図9に示すようにボルト等の固定部fn2によってブラケットbr2を介してホイールハウスパネルwh1の内壁面に固定することでキャビンに固定している。第4部分54は、上部に開口部57を設けている。第1部分51から第4部分の開口部57までは気体を流通できるように各々の内部を一続きに連通させている。また、開口部57は、ダストカバー40との接続部jt1よりも上方であり、フェンダープロテクタfp1よりも上方に位置するように構成している。
【0025】
これにより、ダストカバー40の内部空間spと外部とで気体を流通できる一方で、車両が走行した際に地面から舞い上がった泥水や砂などが開口部57から内部空間spを通じてダイヤフラム10の内部空間に侵入することを防止できる。また、開口部57の位置は、車両の冠水路走行試験における水位よりも高い位置(例えば
図11における地面より900mm以上)に配置できる(
図11参照)。
【0026】
また、第4部分54の開口部57はフェンダープロテクタfp1とホイールハウスパネルwh1の間に設けるように構成している。このように構成することによって、車室内への異音の伝達を低減することができる。開口部57の位置は上述のように地面から900mm以上の位置とすることができる。第4部分54は、ホイールハウスパネルwh1になるべく沿わせて上方に設置するように、側面として角形のような扁平な面を備えるように構成している。
【0027】
第4部分54の開口部57は、車両上下方向の寸法が車両左右方向または車両前後方向の寸法よりも小さくなるように平たい形状に構成している。このように構成することによって、開口部57の位置をできるだけ車両上方に位置させて、開口部57からダストカバー40とダイヤフラム10の内部空間に泥水や砂等が侵入することを防止できる。
【0028】
ホース50の開口部57の近傍には、キャニスタドレインや、
図10に示すようにフィラーホースft(ガソリン給油口から燃料タンクに繋がるホース)、AIR COMPRブリーザーホースcb(エアサスペンションのコンプレッサのブリーザーホース)等を配置できる。図示しないが、ホース50の開口部57は、AIR COMPRブリーザーホースcbよりも開口が大きく、水等が侵入しやすい。そのため、ホース50の開口部57を車両の下方に向けて配置することで、水等の侵入を抑制できる。
【0029】
また、
図1のようにキャニスタドレイン(燃料タンクから放出されるガソリン蒸気を車外に排出する部品)やバッテリが平面視でホース50の近傍かつ一方側にある場合、開口部57はキャニスタドレインやバッテリの側を向かない他方側を向くように配置できる。例えば、キャニスタドレインやバッテリがホース50に対して車幅方向内側に配置されている場合に、キャニスタドレインよりも車幅方向外方に位置するホース50の開口部57は、車幅方向外方を向くように配置できる。ダストカバー40の内部空間spには水が入らないようにしているが、仮に水が入り、開口部57から内部空間spに侵入した水が周囲に飛散しても、上記のように開口部57の向きを構成することでキャニスタドレインやバッテリに水がかかることを防止できる。
【0030】
なお、ホース50の第1部分51から第4部分54までは、第1部分51から第4部分54を一部品でホース50に構成してもよいし、第1部分51から第4部分54に成形した複数のホースを接合することでホース50を構成してもよい。
【0031】
本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。
図12は、エアサスペンション装置を車両の前輪に搭載した実施形態を示す側面図であり、
図13は
図12を車両前後方向から見た図である。
【0032】
上記ではエアサスペンション装置を車両の後輪に搭載したが、エアサスペンション装置は後輪に搭載する場合に限定されず、車両の前輪に搭載してもよい。この場合、ホース50aのハイトセンサとのスペースを考慮して、ダストカバー40aを
図12、
図13に示すようにサイドフレームsm2の下部に取り付け、ホース50aとの接続部jt2を左右方向における外方に向けることができる。
【0033】
そして、ホース50aを接続部jt2からサイドフレームsm2の上方に延在させ、サイドフレームsm2の上面に沿わせ車幅方向内側に延在させつつ、サイドフレームsm2の上面からホイールハウスパネルwh2の上部に向けて上方に延在させる。ホース50aの開口部57aは、
図12に示すようにフェンダープロテクタfp2より上方に配置できる。なお、
図13においてホース50aよりも後方にはショックアブソーバsb2を配置できる。
【0034】
このように構成することによっても、路面走行時にタイヤから飛散する泥や砂などがダストカバー40の内部空間spに侵入することを防止できる。なお、
図12、
図13に示す場合でも開口部57aはエンジンやバッテリのある場所(
図13の左側)を向かないように配置でき、ホース50aに対しても
図1の場合と同様に固定部fn1、fn2を設けることができる。
【符号の説明】
【0035】
10 ダイヤフラム、
40 ダストカバー(カバー)、
50 ホース、
51 第1部分(第1弾性部材)、
53 第3部分(第3弾性部材)、
57、57a 開口部(他方の開口部)、
fn1、fn2 固定部、
fp1、fp2 フェンダープロテクタ、
jt1、jt2 接続部(一方の開口部)、
sm1、sm2 サイドフレーム(フレーム)、
sp 内部空間、
wh1、wh2 ホイールハウスパネル、