(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018038
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】絞り装置
(51)【国際特許分類】
B65D 35/28 20060101AFI20250130BHJP
【FI】
B65D35/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121428
(22)【出願日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】515151309
【氏名又は名称】株式会社セブンズ
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(74)【代理人】
【識別番号】100227673
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 光起
(74)【代理人】
【識別番号】100231038
【弁理士】
【氏名又は名称】正村 智彦
(72)【発明者】
【氏名】原田 裕次郎
【テーマコード(参考)】
3E065
【Fターム(参考)】
3E065AA10
3E065FA11
3E065GA10
3E065JA13
(57)【要約】
【課題】 隙間の開口方向を袋の引っ張り方向に合わせられるようにする。
【解決手段】 作業台などの被固定物に間隔を空けて固定される一対の支持体と、前記一対の支持体間に並列に支持される一対の絞り棒と、前記支持体に形成され、前記両絞り棒間に形成される隙間の開口方向を変更する開口方向変更機構とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業台などの被固定物に間隔を空けて固定される一対の支持体と、
前記一対の支持体間に並列に支持される一対の絞り棒と、
前記支持体に形成され、前記両絞り棒間に形成される隙間の開口方向を変更する開口方向変更機構とを備えていることを特徴とする絞り装置。
【請求項2】
前記開口方向変更機構が、前記一対の支持体それぞれの対向面に形成され、前記一対の絞り棒の端部が共通して差し込まれるガイド穴を備え、
前記一対の絞り棒の少なくとも一方が、前記ガイド穴の内周面に沿って移動可能に構成されている請求項1記載の絞り装置。
【請求項3】
前記ガイド穴の断面形状が、円形状であり、
前記一対の絞り棒の双方が、前記ガイド穴の内周面に沿って移動可能に構成されている請求項2記載の絞り装置。
【請求項4】
前記絞り棒の断面形状が、円形状である請求項2記載の絞り装置。
【請求項5】
前記絞り棒が、ストレート型のものである請求項2記載の絞り装置。
【請求項6】
前記絞り棒が、両端部がそれぞれ前記ガイド穴に差し込まれ支持された支持位置と、一方の端部が前記ガイド穴に差し込まれたまま他方の端部が前記ガイド穴から抜き取られた取外位置との間で移動可能に構成されている請求項3記載の絞り装置。
【請求項7】
前記少なくとも一方の支持体の前記ガイド穴が前記対向面から反対面に貫通しており、
前記絞り棒が、両端部がそれぞれ前記ガイド穴に差し込まれ支持された支持位置から前記貫通したガイド穴を通過するように移動可能に構成されている請求項3記載の絞り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絞り装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
加工工場では、例えば粘性のある原料(以下、内容物ともいう)が袋に封入された状態で届く。このため、袋から内容物を残さず絞り出すために絞り装置が使用される。
【0003】
前記絞り装置として、例えば特許文献1には、互いに対向する一対の側面部それぞれに形成された支持穴に、その支持穴の中心軸を回転軸として回転可能に軸止めされた巻取りロール及び押圧部材を備え、これらの間に形成される隙間に袋を通して内容物を絞り出すものが開示されている。
【0004】
しかしながら、前記特許文献1に係る絞り装置では、巻取りロール及び押圧部材が、それぞれ支持穴の中心軸を回転軸として回転可能に軸止めされているので、隙間の開口方法が固定される。このため、例えば絞り装置を身長の低い人に合わせて設置した場合、身長の高い人が使用すると、隙間の開口方向が袋を引っ張る方向と一致しなくなる。その結果、抵抗が大きくなって袋を引き抜き難いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、隙間の開口方向が袋の引っ張り方向に合うようにすることを主な課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係る絞り装置は、作業台などの被固定物に間隔を空けて固定される一対の支持体と、前記一対の支持体間に並列に支持される一対の絞り棒と、前記支持体に形成され、前記両絞り棒間に形成される隙間の開口方向を変更する開口方向変更機構とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成によれば、袋を一対の絞り棒間に形成される隙間に通して引っ張る際、その引っ張り方向に合わせて隙間の開口方向が変わる。その結果、隙間の開口方向が引っ張り方向と一致していない場合に比べて、袋を引っ張る際に生じる抵抗が小さくなり、袋を引き抜き易くなる。
【0009】
前記開口方向変更機構の具体的な実施態様としては、前記開口方向変更機構が、前記一対の支持体それぞれの対向面に形成され、前記一対の絞り棒の端部が共通して差し込まれるガイド穴を備え、前記一対の絞り棒の少なくとも一方が、前記ガイド穴の内周面に沿って移動可能に構成されているものが挙げられる。
【0010】
このような構成によれば、一対の絞り棒の端部が共通のガイド穴に差し込まれ、少なくとも一方の絞り棒がガイド穴の内周面に沿って移動可能に構成されているので、例えば一方の絞り棒が他方の絞り棒周りを移動する。これにより、袋を引っ張り方向に合わせて隙間の開口方向が変わる。その結果、袋を引っ張る際に生じる抵抗が小さくなり、袋を引き抜き易くなる。
【0011】
また、前記ガイド穴の断面形状が、円形状であり、前記一対の絞り棒の双方が、前記ガイド穴の内周面に沿って移動可能に構成されているものであってもよい。
【0012】
このような構成によれば、ガイド穴で一対の絞り棒を支持できるので、別途支持構造を設ける必要がなく構造が簡単になる。これにより、製造コストが抑えられ、さらに支持体を清掃し易くなる。
【0013】
また、前記絞り棒の断面形状が、円形状であれば、袋との接触面が小さくなるので、袋を引っ張る際に生じる抵抗がより小さくなる。
【0014】
また、前記絞り棒が、ストレート型であれば、長尺棒を切断するだけで形成できるので、製造コストを抑えられる。
【0015】
また、前記絞り棒が、両端部がそれぞれ前記ガイド穴に差し込まれ支持された支持位置と、一方の端部が前記ガイド穴に差し込まれたまま他方の端部が前記ガイド穴から抜き取られた取外位置との間で移動可能に構成されているものであってもよい。
【0016】
このような構成によれば、絞り棒を取外位置に移動できるので、この位置で他方の端部をガイド穴と対向しない位置までずらし、一方の端部をガイド穴から抜き取ることで、装置をばらすことなく簡単に取り外せる。その結果、絞り棒を細目に丸洗いでき清潔に保てる。また、このように取り外すことで、原料が付着し易い絞り棒中央が支持体に触れず、支持体も清潔に保てる。
【0017】
また、前記少なくとも一方の支持体の前記ガイド穴が前記対向面から反対面に貫通しており、前記絞り棒が、両端部がそれぞれ前記ガイド穴に差し込まれ支持された支持位置から前記貫通したガイド穴を通過するように移動可能に構成されているものであってもよい。
【0018】
このような構成によれば、絞り棒全体を貫通したガイド穴に通して簡単に取り外せる。その結果、絞り棒を細目に丸洗いでき清潔に保てる。
【発明の効果】
【0019】
このように構成された本発明によれば、隙間の開口方向を袋の引っ張り方向に合わせられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る絞り装置の構成を模式的に示す斜視図である。
【
図2】同実施形態の絞り装置の構成を模式的に示す一部拡大斜視図である。
【
図3】同実施形態の絞り装置の構成を模式的に示す断面図である。
【
図4】同実施形態の絞り装置の使用方法を模式的に示す斜視図である。
【
図5】同実施形態の絞り装置の絞り棒の動きを模式的に示す断面図である。
【
図6】同実施形態の絞り装置の使用方法を模式的に示す断面図である。
【
図7】同実施形態の絞り装置の使用方法を模式的に示す断面図である。
【
図8】同実施形態の絞り装置の絞り棒の取り外し方を模式的に示す斜視図である。
【
図9】その他の実施形態の絞り装置の構造を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<実施形態>
以下に、本発明に係る絞り装置の実施形態について説明する。
【0022】
本発明に係る絞り装置は、例えば工場などで袋に封入された粘性を有する原料を絞り出すためのものであり、被固定物に直接的又は間接的に固定して使用される。被固定物としては、例えば作業台や加工装置などが挙げられる。なお、いうまでもなく工場以外でも使用できる。
【0023】
本実施形態に係る絞り装置100は、作業台Xに直接的に固定されるものであり、
図1に示すように、作業台Xに間隔を空けて固定される一対の支持体10と、一対の支持体10の間に並列に架け渡され支持される一対の絞り棒20とを備え、
図4に示すように、これら一対の絞り棒20の間に形成される隙間gに袋Yを通して内容物Zを絞り出す。
【0024】
前記一対の支持体10は、
図1に示すように、別体であって同形状のものでる。本実施形態では、それぞれ作業台Xの側面に固定されているが、これに限定されず、例えば天面や底面に固定してもよい。支持体10は、具体的には、
図2及び
図3に示すように、絞り棒20を支持する支持部11と、この支持部11を作業台に固定するための台座12とを備えている。
【0025】
この台座12は、作業台Xとの接触面に板状の磁石12aを有し、この磁石の磁力によって作業台Xの金属部分に着脱可能に固定される。この磁石には、例えば磁力が強いネオジム磁石などが使用される。なお、支持体10は、金属や樹脂などの硬質材料によって形成すればよい。
【0026】
前記一対の絞り棒20は、ストレート型のものであり、軸方向と直交方向に切断した断面形状が円形状になっている。本実施形態の絞り棒20は、筒体であるが、必ずしも筒体である必要はなく、中実体であってもよい。また、一対の絞り棒20は、互いに同径であるが、必ずしも同径である必要はなく、異なる径であってもよい。なお、絞り棒20は、金属や樹脂などの硬質材料によって形成すればよい。
【0027】
しかして、本実施形態に係る絞り装置100は、支持体10に形成され、一対の絞り棒20の間に形成される隙間gの開口方向を変更する開口方向変更機構30をさらに備えている。
【0028】
この開口方向変更機構30は、具体的には、一対の支持体10の支持部11それぞれの対向面11aに形成され、一対の絞り棒20の端部20a,20bが共通して差し込まれるガイド穴31を備えている。つまり、一方の端部20aが、共に一方の支持体10に形成された一つのガイド穴31に差し込まれるとともに、他方の端部20bが、共に他方の支持体10に形成された一つのガイド穴31に差し込まれる。本実施形態では、一対の絞り棒20は、これらのガイド穴31に差し込まれ一対の支持体10に支持されている。したがって、ガイド穴31は、一対の絞り棒20の支持穴としても機能している。
【0029】
より具体的には、このガイド穴31は、断面形状が円形状になっており、内径が両絞り棒20の外径の和よりも長く設定されている。したがって、このガイド穴31に両絞り棒20を差し込むと、一対の絞り棒20の間にガイド穴31の内径と両絞り棒20の外径の和との差の分だけ隙間gが形成される。この隙間gは、絞り棒20の軸方向から見て一対の絞り棒20の対向方向と交差方向(本実施形態では、直交方向)へ開口する。
【0030】
また、このガイド穴31は、互いに対向する支持体11の対向面11aから反対面11bへ貫通しており、貫通方向と直交方向に切断した断面形状が円形状になっている。なお、ガイド穴11は、対向面11aから反対面11bに至るまで同径に形成されている。
【0031】
このような構成により、前記絞り棒20は、
図8(a)に示すように、両端部20a,20bがそれぞれガイド穴31に差し込まれ支持された支持位置Aと、
図8(b)に示すように、一方の端部20aがガイド穴31に差し込まれたまま、他方の端部20bがガイド穴31から抜き取られた取外位置Bとの間で移動可能になっている。つまり、絞り棒20は、支持位置Aから一方の端部20aをさらにガイド穴31へ深く差し込むことで、他方の他端部20bがガイド穴31から抜けた取外位置Bに移動可能になっている。さらに、絞り棒20は、
図8(c)に示すように、取外位置Bに移動させた状態で、ガイド穴31から抜き取られた他方の端部20bをそのガイド穴31と対向しない位置までずらせるようになっている。この位置では、支持位置Aにおいて両支持穴11hの中心軸方向と略平行状態であった絞り棒20がその中心軸方向に対して傾いた状態となる。つまり、ガイド穴31は、絞り棒20の外径よりも長い内径を有しており、ガイド穴31とそのガイド穴31に差し込まれた絞り棒20との間に隙間が形成される。このため、取外位置Bにおいて、絞り棒20を一方の端部20a側を支点にその軸方向と直交方向へ回転させると、その一方の端部20a側がガイド穴31の内周面に接触し回転が規制されるまで傾く。より具体的には、絞り棒20は、一方の端部20aがガイド穴31の奥側及び開口側の二箇所で接触するまで回転し傾く。
【0032】
本実施形態の絞り棒20は、支持位置Aに移動させた状態で、両端部20a,20bがいずれも支持体10の反対面11bから突出する長さになっているが、必ずしもこの長さにする必要はない。例えば支持位置Aに移動させた状態で、両端部20a,20bがガイド穴31内に収まる長さにしてもよい。
【0033】
次に、本実施形態に係る絞り装置100の使用方法を
図4~
図7に基づき説明する。
【0034】
先ず、一対の絞り棒10間の隙間gに、袋Yの一端を挟み込む。なお、この袋Yの他端は開口しておく。そして、
図4に示すように、袋Yの一端を所定方向(
図4では、上方)に引っ張り、袋Y全体を隙間gに通す。これにより、袋Yの他端から内容物Zが絞り出される。
【0035】
ここで、袋Yを隙間gから引き抜く途中で、袋Yを引っ張る向きを変えると、これに伴って隙間gの開口方向がその引っ張り方向に合わせて変わる。詳述すると、例えば
図6に示すように、袋Yを真上に引っ張ると、隙間gも真上に向かって開口する。この状態から、
図7に示すように、袋Yを引っ張り方向を変え、斜め上に引っ張ると、両絞り棒20が並列(平行)状態を保ちながらガイド穴31の内周面に沿って移動し、これにより、隙間gが斜め上に向かって開口する。つまり、一対の絞り棒20は、
図5に示すように、ガイド穴31内をそのガイド穴31の中心軸を回転軸として回転する。また、絞り棒20は、それ自体の中心軸を回転軸として自転する。
【0036】
また、ガイド穴31の内周面は、軸方向から見て引っ張り方向に向かって先細り状になっている。これにより、袋Yを引っ張ると、両絞り棒20は、ガイド穴31の内周面に沿って互いに近づく方向へ移動する。なお、ガイド穴31は、断面円形状であるため、引っ張り方向が変わっても同様の状態が維持される。
【0037】
本実施形態に係る絞り装置100における絞り棒20を取り外す場合には、
図8に示すように、一対のガイド穴31が共に貫通孔であるため、絞り棒20を軸方向へ移動させるだけで、両ガイド穴31から抜き取って取り外せる。また、別の取り外し方として、先ず、
図8(a)に示すように、支持位置Aに配置された絞り棒20を、
図8(b)に示すように、絞り棒20の一方の端部20aをガイド穴31にさらに差し込み、他方の端部20bをガイド穴31から抜き取った取外位置Bへ移動させる。この状態から、
図8(c)に示すように、ガイド穴31から抜き取った他方の端部20bをそのガイド穴31と対向しないようにずらし、絞り棒20全体を傾けた後、一方の端部20aをガイド穴31から抜き取り、取り外すこともできる。
【0038】
本実施形態によれば、袋Yを引っ張る際、その引っ張り方向に合わせて隙間gの開口方向が変わる。その結果、隙間gの開口方向が引っ張り方向と一致していない場合に比べて、袋Yを引っ張る際に生じる抵抗が小さくなり、袋Yを引き抜き易くなる。
【0039】
また、本実施形態では、ガイド穴31が断面円形状であるため、引っ張る際に両絞り棒20が互いに近づく方向へ移動する。これにより、袋Yを挟み込む力が増し、内容物Zが絞り出され易くなる。
【0040】
また、本実施形態では、絞り棒20が断面円形状であるため、引っ張る際に自転する。これにより、袋Yを引っ張る際に生じる抵抗がより小さくなり、袋Yを引き抜き易くなる。
【0041】
また、本実施形態では、一対の絞り棒20の両端20a,20bが、ガイド穴31に差し込まれ支持されている。つまり、ガイド穴31が支持穴としても機能している。これにより、別途支持穴を形成する必要がなく、支持体10の構造が簡単になる。その結果、支持体10を清掃し易くなる。
【0042】
また、本実施形態では、ガイド穴31が貫通孔であるため、絞り棒20を取外位置Bに移動できる。その結果、この位置で他方の端部20bをガイド穴31と対向しない位置までずらし、一方の端部20aをガイド穴31から抜き取ることで、装置をばらすことなく簡単に取り外せる。このため、絞り棒20を細目に丸洗いでき清潔に保てる。また、このように取り外すことで、原料が付着し易い絞り棒20中央が支持体10に触れず、支持体10も清潔に保てる。さらに、絞り棒20を軸方向へ移動させるだけで、取り外すこともできる。
【0043】
<その他の実施形態>
本発明に係る絞り装置は、前記実施形態の態様に限定されるものではない。例えば前記実施形態では、一対の支持体が別体のものであったが、別体のものなくてもよい。例えば台座同士が繋がった一体のものであってもよい。
【0044】
また、前記実施形態では、両支持体のガイド穴を共に貫通孔としたが、これに限定されない。例えば一方又は双方の支持体のガイド穴が、反対面で閉じられた有底状のものであってもよい。
【0045】
また、前記実施形態の開口方向変更機構は、両絞り棒が共にガイド穴の内周面に沿って移動できるものとしたが、例えば
図9に示すように、一方の絞り棒20のみがガイド穴31の内周面に沿って移動できるものとしてもよい。具体的には、この実施態様では、ガイド穴31が、対向面11aから反対面11bへ貫通しておらず、有底状をなしている。そして、その底面の中央に他方の絞り棒20が差し込まれる支持穴11hが形成されている。そして、一方の絞り棒20が、ガイド穴31の内周面に沿って移動することで、他方の絞り棒20周りを移動するように構成されている。このような実施態様であっても、隙間gの開口方向が袋の引っ張り方向に合わせて変わる。
【0046】
また、前記実施形態では、一対の絞り棒が共通のガイド穴に差し込まれているが、一対の絞り棒が別々のガイド穴に差し込まれているものであってもよい。
【0047】
また、前記実施形態では、絞り棒がストレート型のものであるが、これに限定されない。例えばガイド穴に差し込まれる両端部のみが小径になっているものであってもよい。
【0048】
また、絞り棒の断面形状は、円形状に限定されず、例えば多角形状、楕円形状のものであってもよい。ガイド穴の断面形状も、円形状に限定されず、例えば多角形状であってもよい。
【0049】
その他、本発明は前記各実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0050】
X ・・・被固定物
Y ・・・袋
Z ・・・内容物
100・・・絞り装置
10 ・・・支持体
11a・・・対向面
11b・・・反対面
30 ・・・開口方向変更機構
31 ・・・ガイド穴
20 ・・・絞り棒
20a・・・一方の端部
20b・・・他方の端部