(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018168
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】車両用ラゲッジマット
(51)【国際特許分類】
B60N 3/04 20060101AFI20250130BHJP
B60R 5/04 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
B60N3/04 A
B60R5/04 Z
B60N3/04 B
B60N3/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121652
(22)【出願日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】595030251
【氏名又は名称】株式会社ソーアップ
(74)【代理人】
【識別番号】100135965
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 要泰
(74)【代理人】
【識別番号】100100169
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 剛
(72)【発明者】
【氏名】磯田 俊介
【テーマコード(参考)】
3B088
3D022
【Fターム(参考)】
3B088FB02
3B088FB06
3B088FC02
3D022BC11
(57)【要約】
【課題】アウトドアで地面に敷設してフィールドマットとして使用でき、且つ人間の車中泊及び荷物を積載するに最適な車両用のラゲッジマットを提供すること。
【解決手段】この車両用のラゲッジマットは、水分吸収且つ速乾性の生地から形成された第一層、クッション性の高いダブルラッセル生地から形成された第二層、及び防水性能が高く且つ滑りを抑制するコーティング生地から形成された第三層の三層構造の車両用のラゲッジマットであって、前記ラゲッジマットの横幅Wは、使用する車両室内の横幅に適合する長さであり、長さLは、上端を前部シートの一部に固定された場合、該前部シートの背もたれ背面に沿って垂れ下がり、後部シートの背もたれを倒した床面を延在し、更に下端は車両のバンパー及びナンバープレートまでを覆う長さであり、更に、アウトドアにおいてフィールドマットとして使用することもできる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分吸収且つ速乾性の生地から形成された第一層、クッション性の高いダブルラッセル生地から形成された第二層、及び防水性能が高く且つ滑りを抑制するコーティング生地から形成された第三層の三層構造の車両用のラゲッジマットであって、
前記ラゲッジマットの横幅Wは、使用する車両室内の横幅に適合する長さであり、長さLは、上端を前部シートの一部に固定された場合、該前部シートの背もたれ背面に沿って垂れ下がり、後部シートの背もたれを倒した床面を延在し、更に下端は車両のバンパー及びナンバープレートまでを覆う長さである、車両用のラゲッジマット。
【請求項2】
撥水性の生地から形成された第一層、クッション性の高いダブルラッセル生地から形成された第二層、及び防水性能が高く且つ滑りを抑制するコーティング生地から形成された第三層の三層構造の車両用のラゲッジマットであって、
前記ラゲッジマットの横幅Wは、使用する車両室内の横幅に適合する長さであり、長さLは、上端を前部シートの一部に固定された場合、該前部シートの背もたれ背面に沿って垂れ下がり、後部シートの背もたれを倒した床面を延在し、更に下端は車両のバンパー及びナンバープレートまでを覆う長さである、車両用のラゲッジマット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のラゲッジマットであって、
前記ラゲッジマットの上端を前部シートの一部に固定する手段は、上端に取り付けられた紐とその先端に取り付けられたクリップによる手段、又はラゲッジマットの上端を袋状に形成し該前部シートに被せる手段による、車両用のラゲッジマット。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のラゲッジマットにおいて、
車内において、通常は、三層構造の車両用のラゲッジマットの第一層を上側、第三層を下側にして使用し、
汚れた又は濡れた荷物の積載時、又はペット同行時には、反転して、第一層を下側、第三層を上側にして使用する、車両用のラゲッジマット。
【請求項5】
請求項4に記載のラゲッジマットにおいて、
前記ラゲッジマットの上端の固定する手段に加えて、該ラゲッジマットの下端又は側端に後部座席の持ち手に吊り下げる固定する手段を設け、ペット同行時には、これらの固定手段により該ラゲッジマットを吊り下げて、ペットを前面、床面及び後面の三面から保護する、車両用のラゲッジマット。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のラゲッジマットであって、
前記ラゲッジマットをアウトドアにおいてフィールドマットとして使用する際は、三層構造の車両用のラゲッジマットの第一層を下側、第三層を上側にして使用する、車両用のラゲッジマット。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のラゲッジマットであって、
前記ラゲッジマットの長さ方向又は幅方向の一部に端部からジッパーが設けられ、該ジッパーのスライダーを移動することにより、該ラゲッジマットに切り込みを形成することができる、車両用のラゲッジマット。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のラゲッジマットであって、
前記ラゲッジマットの端部に沿って芯材を形成し、収納時に該芯材を中心に巻き取ることができる、車両用のラゲッジマット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ラゲッジマットに関する。さらに具体的には、車両の後部シートを前方(車両進行方向)に移動し背もたれを後方に倒し、その上に敷設する車両用ラゲッジマットであって、且つアウトドア(車外活動全般)においては、フィールドマットとして使用可能な車両用ラゲッジマットに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の後部シートを前方に移動し背もたれを後方に倒して車内の床面をフラットにし、内部空間を有効利用することがある。この際、床面にラゲッジマットを敷設することにより快適に過ごすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-43514「車両用ラゲッジ構造」
【特許文献2】特開2003-291731「車両用ラゲージトレイ」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述したような車両用のラゲッジマットに関して、人間が快適に過ごせるラゲッジマットであり、且つ人間が車中泊で使用する場合、及び乾いた荷物又は濡れた荷物を積載する場合に応じた最適な素材から形成されたラゲッジマットは見つからなかった。更に、このような車両用のラゲッジマットをそのままアウトドアで使用する際に、地面に敷設してフィールドマットとして快適に使用できるものは存在しなかった。
【0005】
そこで本発明の目的は、アウトドアで地面に敷設してフィールドマットとして使用でき、且つ人間の車中泊及び荷物を積載するに最適な車両用のラゲッジマットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用のラゲッジマットは、一面において、水分吸収且つ速乾性の生地から形成された第一層、クッション性の高いダブルラッセル生地から形成された第二層、及び防水性能が高く且つ滑りを抑制するコーティング生地から形成された第三層の三層構造の車両用のラゲッジマットであって、前記ラゲッジマットの横幅Wは、使用する車両室内の横幅に適合する長さであり、長さLは、上端を前部シートの一部に固定された場合、該前部シートの背もたれ背面に沿って垂れ下がり、後部シートの背もたれを倒した床面を延在し、更に下端は車両のバンパー及びナンバープレートまでを覆う長さである。
【0007】
更に、本発明に係る車両用のラゲッジマットは、一面において、撥水性の生地から形成された第一層、クッション性の高いダブルラッセル生地から形成された第二層、及び防水性能が高く且つ滑りを抑制するコーティング生地から形成された第三層の三層構造の車両用のラゲッジマットであって、前記ラゲッジマットの横幅Wは、使用する車両室内の横幅に適合する長さであり、長さLは、上端を前部シートの一部に固定された場合、該前部シートの背もたれ背面に沿って垂れ下がり、後部シートの背もたれを倒した床面を延在し、更に下端は車両のバンパー及びナンバープレートまでを覆う長さである。
【0008】
更に、上記車両用のラゲッジマットでは、前記ラゲッジマットの上端を前部シートの一部に固定する手段は、上端に取り付けられた紐とその先端に取り付けられたクリップによる手段、又はラゲッジマットの上端を袋状に形成し該前部シートに被せる手段であってもよい。
【0009】
更に、上記車両用のラゲッジマットでは、車内において、通常は、三層構造の車両用のラゲッジマットの第一層を上側、第三層を下側にして使用し、汚れた又は濡れた荷物の積載時、又はペット同行時には、反転して、第一層を下側、第三層を上側にして使用してもよい。
【0010】
更に、上記車両用のラゲッジマットでは、前記ラゲッジマットの上端の固定する手段に加えて、該ラゲッジマットの下端又は側端に後部座席の持ち手に吊り下げる固定する手段を設け、ペット同行時には、これらの固定手段により該ラゲッジマットを吊り下げて、ペットを前面、床面及び後面の三面から保護してもよい。
【0011】
更に、上記車両用のラゲッジマットでは、前記ラゲッジマットをアウトドアにおいてフィールドマットとして使用する際は、三層構造の車両用のラゲッジマットの第一層を下側、第三層を上側にして使用してもよい。
【0012】
更に、上記車両用のラゲッジマットでは、前記ラゲッジマットの長さ方向又は幅方向の一部に端部からジッパーが設けられ、該ジッパーのスライダーを移動することにより、該ラゲッジマットに切り込みを形成することができるようにしてもよい。
【0013】
更に、上記車両用のラゲッジマットでは、前記ラゲッジマットの端部に沿って芯材を形成し、収納時に該芯材を中心に巻き取ることができるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、アウトドアで地面に敷設してフィールドマットとして使用でき、且つ人間の車中泊及び荷物を積載するに最適な車両用のラゲッジマットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】
図1Aは、本実施形態に係る車両用のラゲッジマットの全体を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1Aに示す車両用のラゲッジマットの使用態様を説明する図である。
【
図3】
図3は、車両用のラゲッジマットの他の使用状態を説明する図である。
【
図4】
図4は、車両用のラゲッジマットの更に他の使用状態を説明する図である。
【
図5】
図5は、
図1Aに示す車両用のラゲッジマットを、前方座席のヘッドレスト固定シャフトから吊るした使用状態を説明する図である。
【
図6】
図6は、車両にペットを同乗させて移動する場合の
図1Aに示す車両用のラゲッジマットを説明する図である。
【
図7】
図7は、
図1Aの車両用のラゲッジマットをアウトドアでフィールドマットとして使用した状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る車両用フィールドマットの実施形態に関し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。ここで同じ要素に対しては同じ参照符号を付し重複した説明を省略する。
【0017】
[全体構成]
(形状)
図1Aは、本実施形態に係る車両用のラゲッジマット10の全体を示す図である。ラゲッジマット10の横幅Wは、
図2~
図4に示すように、使用する車両室内の横幅に適合する長さである。長さLは、
図2に示すように、前部シート(運転席及び助手席)のヘッドレスト固定シャフトに吊るされた場合、前部シートの背もたれ背面に沿って吊るされ、後部シート(リアシート)の背もたれを倒した床面を敷き詰め、更に車両のバンパー及びナンバープレートまでを覆う長さである。このように、ラゲッジマット10の横幅Wと長さLは、適宜車両のモデルに適合するように決められる。
【0018】
(ラゲッジマットの固定方法)
ラゲッジマット10の上端部は、前部シートの上端部に固定される。
図5は、
図1Aに示す車両用のラゲッジマット10を、前方座席のヘッドレスト固定シャフト19aから吊るした使用状態を説明する図である。この固定手段12は、ラゲッジマット10の上端部に紐12aが取り付けられ、その先端にクリップ12bが取り付けられ、ヘッドレスト固定シャフト19aにクリップによって吊るされている。
【0019】
図1Aでは2組の「紐+クリップ」の組み合わせが示されているが、この個数は任意であってよい。例えば、後部シートが二列ある車両において、後部シートの3個のヘッドレストに吊るす場合は、3組の「紐+クリップ」の組み合わせが必要となる。
【0020】
或いは、
図5に示すように、ラゲッジマット10の裏側の一部10bを袋状にして、前方座席のヘッドレスト19に被せるようにして、固定してもよい。その他、ラゲッジマット10は、前部シートに対して任意所望の方法で取り付けることができる。
【0021】
(ラゲッジマットの切り込み)
ラゲッジマット10は、上端から長さ方向Lに部分的に切り込みを形成するジッパー(ファスナー)14が取り付けられている。このジッパー14のスライダーを上端から下方に引き下げることにより、ラゲッジマット10はジッパー14の長さ部分において分離可能となる。ジッパー14を形成する位置及び長さは、任意所望であってよい。
【0022】
(層構成)
図1Bは、
図1Aに示す車両用のラゲッジマット10のA-Aの一部切断断面図である。車両用のラゲッジマット10は、基本的に三層構造から形成されている。
【0023】
ラゲッジマット10の中心素材(第二層)16は、立体織物(ダブルラッセル)である。ダブルラッセルは、ラッセル編みの一種で、ざっくりと編み目が開いて見える編み方である。ラッセル編み機で表地と裏地を同時に編む手法で作られるため、厚みがあり、形状安定性にすぐれ、型崩れしにくい素材である。好ましくは、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を使っており、クッション性の高い生地となっている。このため、車中泊やアウトドアで使用しても、寝心地及び座り心地に優れている。
【0024】
表面素材(第一層)17は、水分吸収且つ速乾性の生地である。この水分吸収且つ速乾性の生地は、好ましくは、厚手の防水性生地の一枚物で形成されている。更に、表面素材17は、車両用の各種室内用品として既に使用実績があり、吸水速乾に優れているポリエステル生地が好ましい。しかし、洗濯を予定していない場合には、撥水性の生地であってもよい。
【0025】
裏面素材(第三層)18は、防水性能が高く且つ滑りを抑制するコーティング生地である。防水性能の高いコーティング生地を使用することにより、室内で液体をこぼしても液体はラゲッジマット10を通過することがなく、車両の床面を汚すことがない。滑りを抑制するコーティング生地を使用することにより、使用時にラゲッジマット10がずれたり、移動したりすることがない。
【0026】
通常は、表面素材(第一層)17が上側に裏面素材(第三層)18が下側になるように使用する。しかし、濡れた荷物又は汚れた荷物を積載する場合は、防水性能が高い裏面素材(第三層)18が上側に表面素材(第一層)17が下側になるように使用して、ラゲッジマット10及び車両の濡れ又は汚れを防ぐことができる。同様に、上側の裏面素材18の表面の水分又は汚れも容易に拭き取ることができる。
この使用法によれば、犬や猫のペットを連れて遠出して、裏面素材(第三層)18の面を汚しても、車内清掃を容易にすることができる。
【0027】
このような三層構造からなるラゲッジマット10は、ダブルラッセルがもつクッション性を有しながら、三層の何れの素地も洗濯可能であって短時間に乾燥可能な性能(最適な洗濯性)を備えている。
【0028】
[各種使用態様]
(通常の使用態様)
図2は、
図1Aに示す車両用のラゲッジマット10の使用態様を説明する図である。車両は、後部シートを前方に移動し背もたれを後方に倒して後部空間を拡げた状態にある。ゲッジマット10は、前部シートのヘッドレスト19に固定部材12を利用して固定し、前部シート背もたれの背面に沿って吊るされ、下端で折り曲げられて、フラットになった後部シートエリアを延在し、車両のナンバープレート及びバンパー部分を覆って下方に垂れた状態で使用される。
【0029】
ラゲッジマット10は、三層構造の中心素材16によりクッション性が確保され、表面素材17の吸水速乾性の生地によりこぼれた水分は急速に吸収され、裏面素材18の防水性能によりその水分は車両に伝わることはない。
【0030】
ラゲッジマット10は、上端部でヘッドレスト19に固定されているため移動せず、さらに車両ナンバープレート及びバンパーを確実に覆っている。そのため、車内に物品を運び込む際、車両ナンバープレート及びバンパーは、ラゲッジマット10により保護されており、損傷することがない。
【0031】
(他の使用態様)
図3は、車両用のラゲッジマット10の他の使用状態を説明する図である。フィールドマット10は、必ずしもヘッドレスト19に固定されている必要はなく、後部床面を覆っているだけでもよい。
【0032】
(更に他の使用態様)
図4は、車両用のラゲッジマット10の更に他の使用状態を説明する図である。ここでは、ラゲッジマット10のジッパー14を引き下げ一部分離した状態にし、図示するように、運転席を前方に移動し背もたれを前倒して(又は後ろ倒して)ラゲッジマット10の右半分で覆い、左半分を助手席のヘッドレスト19に固定した状態で使用している。
【0033】
なお、図とは反対に、左半分の助手席を前方に移動し背もたれを前倒して(又は後ろ倒して)その面を覆い、右半分の運転席のヘッドレスト19に固定した状態で使用してもよい。
【0034】
車内空間が比較的狭い車種においても、右側又は左側空間に長い荷物を収納することが出来る。或いは、車中泊における寝る空間を確保することが出来る。
【0035】
(更に他の使用態様)
図6は、車両にペットを同乗させて移動する場合の
図1Aに示す車両用のラゲッジマットを説明する図である。上記[全体構成]の(層構成)の箇所で、防水性能が高い裏面素材(第三層)18が上側に表面素材(第一層)17が下側になるように使用すれば、犬や猫のペットを連れて遠出して、裏面素材(第三層)18の面を汚しても、車内清掃を容易にすることができると説明した。この場合、ラゲッジマット10の上端部の固定手段12(紐12aとクリップ12b)を、更に、下端部の固定手段12-1又は側端部の固定手段12-2を追加的に設けて、これを車内後部座席のウインドウ上方にある持ち手に吊り下げる。上端部の固定手段12と下端部又は側端部の固定手段12-1,12-2との4点支持により、ペットを前面、床面及び後面の三面から保護すると共に、使用後に車内清掃を容易にすることができる。
【0036】
[フィールドマットとしての使用態様]
図7は、
図1Aの車両用のラゲッジマット10をアウトドア(車外活動全般)30においてフィールドマット10cとして使用した状態を説明する図である。
図1Bを参照しながら説明したように、ラゲッジマット10は、水分吸収且つ速乾性の生地から形成された表面素材17と、ダブルラッセルから形成された中心素材16と、防水性能の高いコーティング生地から形成された裏面素材18との三層構造となっている。フィールドマット10cとして使用する場合、裏面素材18を地面に接触するように敷くのが好ましい。これにより地面からの湿気の伝わりが遮断され、フィールドマット10c上に伝わらず、座っていても快適に過ごすことができる。
【0037】
[変形例]
本実施例では、次のような変形例を取り得る。
(1)本実施例では、ラゲッジマットの使用を前部シートと後部シートとの全部で2列シートの車両を例にとって説明したが、これに限定されない。本実施例に係るラゲッジマットは、後部シートが2列以上設けられた、全部で3列以上のシートを備えた車両にも採用できる。
【0038】
(2)ラゲッジマットの収納を容易にするため、
図2のラゲッジマット10の下端部に沿って芯材(好ましくは、円柱状の布製部材)10bを取付けることができる。収納時には、ラゲッジマット10をこの芯材10bを中心に巻き上げて円柱形の棒状体にすることができる。最後に、この円柱形の棒状体は、ラゲッジマット10の上端部にある紐12aとクリップ12bを使って、縛っておくことができる。
【0039】
この芯材10bは、長さ方向に複数に分割したり、芯材自体の長さを下端部の長さの半分だけに取付けてもよい。収納時には、ラゲッジマット10の横幅Wを半分に折って重ね、1/2長の芯材を中心に巻き上げることにより、比較的短い棒状体に巻き上げることが出来る。なお、芯材の分割の個数又は芯材の長さは、これらに限定されず、任意所望の個数又は長さであってよい。
【符号の説明】
【0040】
10:ラゲッジマット、 10b:芯材、 10c:フィールドマット、 固定部代用の袋状部分、 12:固定手段、 12-1,12-2:追加の固定手段、 12a:紐、 12b:クリップ、 14:ジッパー,ファスナー、 16:第二層,中心素材,立体織物,ダブルラッセル、 17:第一層,表面素材、 18:第一層,コーティング生地、 19:ヘッドレスト、 19a:ヘッドレスト固定シャフト、 30:アウトドア、
W:横幅、 L:長さ、