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特開2025-18334類似施設検索用プログラム、情報通信端末及び類似施設検索方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018334
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】類似施設検索用プログラム、情報通信端末及び類似施設検索方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/27453 20200101AFI20250130BHJP
【FI】
H04M1/27453
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121937
(22)【出願日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】304014143
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091546
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 正美
(74)【代理人】
【識別番号】100206379
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 正
(72)【発明者】
【氏名】平野 優
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127BA03
5K127GC04
5K127GC11
(57)【要約】
【課題】 短縮ダイヤル登録して普段から利用している施設に類似する施設を、容易に検索できるようにする。
【解決手段】 第1、第2、第3の受付ステップを通じて、短縮番号と、目的施設の登録名と、登録電話番号とが受け付けられ、これらを対応付けた登録リストが、リスト作成ステップにおいて、登録リスト格納部104に記録される。当該登録リストの登録名と登録電話番号との一方あるいは両方に基づいて、第1の検索ステップにおいて、インターネット上に開示された情報が検索され、抽出ステップにおいて、検索ステップの検索の結果得られた情報から1以上のキーワードが抽出される。これらのキーワードが、更新ステップにおいて、登録リスト格納部104の対応する登録リストに更新される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報通信端末に搭載されたコンピュータが実行する類似施設検索用プログラムであって、
新たに登録する短縮番号の入力を受け付ける第1の受付ステップと、
目的施設の登録名の入力を受け付ける第2の受付ステップと、
登録電話番号を受け付ける第3の受付ステップと、
前記短縮番号と、前記登録名と、前記登録電話番号とを対応付けた登録リストを、登録リスト記憶手段に記録するリスト作成ステップと、
前記登録名と前記登録電話番号との一方あるいは両方に基づいて、インターネット上に開示された情報を検索する第1の検索ステップと、
前記第1の検索ステップの検索の結果得られた情報から1以上のキーワードを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した前記キーワードを、前記登録リスト記憶手段の対応する前記登録リストに更新する更新ステップと
を実行することを特徴とする類似施設検索用プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の類似施設検索用プログラムであって、
前記登録リスト記憶手段の対応する前記登録リストに更新された前記キーワードを出力する第1の出力ステップと、
出力された前記キーワードに対する指示入力を受け付けて、前記登録リスト記憶手段の対応する前記登録リストの前記キーワードを編集する編集ステップと
を備えることを特徴とする類似施設検索用プログラム。
【請求項3】
請求項1に記載の類似施設検索用プログラムであって、
前記短縮番号の入力を受け付ける第4の受付ステップと、
前記第4の受付ステップにおいて受け付けた前記短縮番号が、類似施設の検索を指示するための拡張情報が付加されている場合に、前記短縮番号に基づいて、前記登録リスト記憶手段を参照し、キーワードを取得する参照ステップと、
現在位置測位手段を通じて、現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
前記参照ステップで取得した前記キーワードと、前記現在位置取得ステップで取得した前記現在位置と基づいて、類似施設を検索する第2の検索ステップと、
前記第2の検索ステップでの類似施設の電話番号を含む検索結果を出力する第2の出力ステップと、
出力された前記検索結果から類似施設の選択指示を受け付ける第5の受付ステップと、
前記第5の受付ステップにおいて受け付けた前記選択指示に応じた類似施設に対して、電話を発信する発信ステップと
を実行することを特徴とする類似施設検索用プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載の類似施設検索用プログラムであって、
前記参照ステップにおいて取得した前記キーワードを出力する第3の出力ステップと、
出力された前記キーワードに対する指示入力を受け付けて、取得した前記キーワードを修正する修正ステップと
を実行し、
前記第2の検索ステップにおいては、
前記修正ステップで修正した前記キーワードと、前記現在位置取得ステップで取得した前記現在位置と基づいて、類似施設を検索する
ことを特徴とする類似施設検索用プログラム。
【請求項5】
新たに登録する短縮番号の入力を受け付ける第1の受付手段と、
目的施設の登録名の入力を受け付ける第2の受付手段と、
登録電話番号を受け付ける第3の受付手段と、
前記短縮番号と、前記登録名と、前記登録電話番号とを対応付けた登録リストを、登録リスト記憶手段に記録するリスト作成手段と、
前記登録名と前記登録電話番号との一方あるいは両方に基づいて、インターネット上に開示された情報を検索する第1の検索手段と、
前記第1の検索手段による検索の結果得られた情報から1以上のキーワードを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記キーワードを、前記登録リスト記憶手段の対応する前記登録リストに更新する更新手段と
を備えることを特徴とする情報通信端末。
【請求項6】
情報通信端末で用いられる類似施設検索方法であって、
第1の受付手段を通じて、新たに登録する短縮番号の入力を受け付ける第1の受付工程と、
第2の受付手段を通じて、目的施設の登録名の入力を受け付ける第2の受付工程と、
第3の受付手段を通じて、登録電話番号を受け付ける第3の受付工程と、
リスト作成手段が、前記短縮番号と、前記登録名と、前記登録電話番号とを対応付けた登録リストを、登録リスト記憶手段に記録するリスト作成工程と、
第1の検索手段が、前記登録名と前記登録電話番号との一方あるいは両方に基づいて、インターネット上に開示された情報を検索する第1の検索工程と、
抽出手段が、前記第1の検索工程においての検索の結果得られた情報から1以上のキーワードを抽出する抽出工程と、
更新手段が、前記抽出工程で抽出した前記キーワードを、前記登録リスト記憶手段の対応する前記登録リストに更新する更新工程と
を有することを特徴とする類似施設検索方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、いわゆる短縮ダイヤル機能により、短縮番号と電話番号とを対応付けて登録した目的施設に類似する施設を検索できるようにするプログラム、装置、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるスマートフォンは、携帯電話機能を備えると共に、インターネットへの接続機能を備え、電話通信に加えて、Webページの閲覧、電子メールの送受信、SNS(Social Networking Service)の利用などができる情報通信端末である。また、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、タブレットPCなども、インターネットへの接続が可能な情報通信端末であり、いわゆるIP電話アプリケーションソフトウェア(以下、IP電話アプリと記載する。)を搭載することによって、IP電話端末としても機能することができる。なお、IP電話アプリは、インターネット回線を経由して、音声通話を可能にする通話アプリのことを意味する。
【0003】
このように、スマートフォンや種々の形態のPCなどの情報通信端末は、電話機能とインターネットへの接続機能とを備えるものであるため、電話帳機能やブックマーク機能を備える場合が多い。周知のように、電話帳機能は、よく電話を掛ける相手先の名前と電話番号とを対応付けて記憶しておくものである。また、ブックマーク機能は、閲覧したWebページの内、繰り返し閲覧する可能性のあるWebページについては、そのタイトルとURL(Uniform Resource Locator)とを対応付けて記憶しておくものである。
【0004】
従来から、情報通信端末の電話帳には、その相手先に関するWebページのURLなどの情報も登録しておくことができるものがある。この点を踏まえ、後に記す特許文献1には、電話帳に書き込まれたURLに関する情報とブックマークに登録したネットワーク上の位置情報であるURLとを相互に活用することのできる携帯電話端末等に関する発明が開示されている。特許文献1に開示された発明により、電話帳に登録されたURLとブックマークとして登録されたURLとの連携を図り、必要なWebページへのアクセスを容易にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4529860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に開示された発明により、目的とするWebページが明らかで、かつ、そのWebページのURLが、電話帳かブックマークに登録されている場合には、目的とするWebページへのアクセスを容易にすることができる。しかしながら、目的とするWebページが明らかではない場合には、従来通り、キーワードを入力し、検索エンジンを使用して、目的とするWebページを検索してアクセスする必要がある。キーワードを入力して行う従来の検索方法は、キーワードの入力が面倒になる場合がある。特に、時間に余裕がない場合には、できるだけ簡単に検索できることが重要になる。
【0007】
例えば、持病のある者が急に体調が悪くなり、掛かりつけの病院に電話をしたが、担当の医師がたまたま不在であり、診察を受けられないとする。この場合に、近隣の同様の診療科のある病院を急いで探したいが、キーワードを入力する検索は極めて面倒であり、目的とする別の病院が検索できるまでに、時間がかかってしまう場合もある。同様のことは、例えば旅行先で、掛かりつけの病院と同じ診療科のある病院を探したり、行きつけのお店とサービス内容が同様のお店を探したりする場合にも発生する。
【0008】
以上のことに鑑み、この発明は、短縮ダイヤル登録して普段から利用している施設に類似する施設を、容易に検索できるようにすることを目的とする。
【0009】
なお、以下においては、短縮ダイヤル登録して普段から利用している場所や施設を「目的施設」と記載し、この目的施設に類似する場所や施設を、「目的施設の類似施設」と記載することとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の類似施設検索用プログラムは、
情報通信端末に搭載されたコンピュータが実行する類似施設検索用プログラムであって、
新たに登録する短縮番号の入力を受け付ける第1の受付ステップと、
目的施設の登録名の入力を受け付ける第2の受付ステップと、
登録電話番号を受け付ける第3の受付ステップと、
前記短縮番号と、前記登録名と、前記登録電話番号とを対応付けた登録リストを、登録リスト記憶手段に記録するリスト作成ステップと、
前記登録名と前記登録電話番号との一方あるいは両方に基づいて、インターネット上に開示された情報を検索する第1の検索ステップと、
前記第1の検索ステップの検索の結果得られた情報から1以上のキーワードを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した前記キーワードを、前記登録リスト記憶手段の対応する前記登録リストに更新する更新ステップと
を実行することを特徴とする。
【0011】
この請求項1に記載の発明の類似施設検索用プログラムによれば、第1の受付ステップで新たに登録する短縮番号の入力が受け付けられ、第2の受付ステップで目的施設の登録名が受け付けられ、第3の受付ステップで登録電話番号が受け付けられる。これら短縮番号と登録名と登録電話番号とを対応付けた登録リストが、リスト作成ステップにおいて、登録リスト記憶手段に記録される。第1の検索ステップでは、当該登録リストの登録名と登録電話番号との一方あるいは両方に基づいて、インターネット上に開示された情報が検索される。抽出ステップでは、第1の検索ステップの検索の結果得られた情報から1以上のキーワードが抽出され、これらのキーワードが、更新ステップにおいて、登録リスト記憶手段の対応する登録リストに更新される。これにより、短縮番号と登録名と登録電話番号とからなる登録リストに、キーワードが付加される。
【0012】
また、請求項3に記載の類似施設検索用プログラムは、請求項1に記載の類似施設検索用プログラムであって、
前記短縮番号の入力を受け付ける第4の受付ステップと、
前記第4の受付ステップにおいて受け付けた前記短縮番号が、類似施設の検索を指示するための拡張情報が付加されている場合に、前記短縮番号に基づいて、前記登録リスト記憶手段を参照し、キーワードを取得する参照ステップと、
現在位置測位手段を通じて、現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
前記参照ステップで取得した前記キーワードと、前記現在位置取得ステップで取得した前記現在位置と基づいて、類似施設を検索する第2の検索ステップと、
前記第2の検索ステップでの類似施設の電話番号を含む検索結果を出力する第2の出力ステップと、
出力された前記検索結果から類似施設の選択指示を受け付ける第5の受付ステップと、
前記第5の受付ステップにおいて受け付けた前記選択指示に応じた類似施設に対して、電話を発信する発信ステップと
を実行することを特徴とする。
【0013】
この請求項3に記載の発明の類似施設検索用プログラムによれば、第4の受付ステップにおいて受け付けた短縮番号が、類似施設の検索を指示するための拡張情報が付加されていたとする。この場合、参照ステップにおいては、短縮番号に基づいて、登録リスト記憶手段を参照し、当該短縮番号により特定される目的施設に関するキーワードが取得される。また、現在位置取得ステップにおいて、現在位置測位手段を通じて、現在位置が取得される。第2の検索ステップにおいて、参照ステップで取得されたキーワードと、現在位置取得ステップで取得された現在位置と基づいて、類似施設が検索される。
【0014】
この検索結果が、第2の出力ステップにおいて出力され、出力された当該検索結果から、第5の受付ステップにおいて類似施設の選択指示が受け付けられる。この後、発信ステップにおいて、第5の受付ステップを通じて受け付けられた選択指示に応じた類似施設に対して、電話が発信される。これにより、短縮ダイヤル登録されている目的施設に対して付加されたキーワードに基づいて、当該目的施設に類似する類似施設の検索が自動的に行われ、この検索の結果に基づいて、目的とする類似施設に対して電話を掛けることができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、短縮ダイヤル登録がされ普段から利用している施設に類似する施設(目的施設の類似施設)を、容易に検索することが可能になる。更に、この検索結果を利用して、迅速に目的施設の類似施設に電話を掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施の形態のネットワークシステムの構成例を説明するための図である。
図2】実施の形態の情報通信端末の構成例を説明するためのブロック図である。
図3】実施の形態の情報通信端末の短縮ダイヤル登録リストについて説明するための図である。
図4】実施の形態の情報通信端末において、短縮ダイヤルの拡張機能の利用時の表示画面の例について説明するための図である。
図5】実施の形態の情報通信端末において実行される、短縮ダイヤルの登録時の処理について説明するためのフローチャートである。
図6】実施の形態の情報通信端末において実行される、短縮ダイヤルの利用時の処理について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図を参照しながら、この発明によるプログラム、装置、方法の一実施の形態について説明する。この発明は、例えば、スマートフォンやIP電話アプリを搭載したノートPC、デスクトップPC、タブレットPCといった、電話機能とインターネットへの接続機能とを備えた情報通信端末に対して適用可能なものである。以下においては、持ち運びに適した携帯型のものであって、インターネットへの接続機能を備えると共に、例えば、IP電話アプリが搭載されることによって、電話機能をも備える情報通信端末に対して、この発明を適用した場合を例にして説明する。当該情報通信端末の外観は、例えば、スマートフォンやタブレットPCと同様のものである。
【0018】
また、IP電話アプリは、インターネット回線を経由して、音声通話を可能にする通話アプリのことを意味する。以下に説明する実施の形態において、IP電話アプリは、電話番号により相手先を特定して電話を掛けたり、自分に割り当てられている電話番号に掛かってきた電話を受けたりすることができるものである。すなわち、この実施の形態の情報通信端末で用いられるIP電話アプリは、電話番号を用いて電話を掛けたり、電話を受けたりすることができるものである。
【0019】
[ネットワークシステムの構成例]
図1は、実施の形態のネットワークシステムの構成例を説明するための図である。図1において、中央部分に示した広域ネットワーク2は、IP(Internet Protocol)網21と電話網22とを含む。IP網21は、インターネット・プロトコル・スイート技術を利用して相互接続されたコンピュータネットワークを意味し、いわゆる「インターネット」と等価のものである。電話網22は、公衆交換電話網、携帯電話網などを含み、主に音声通話サービスを実現するものである。
【0020】
図1において、符号BS(1)、BS(2)を付した部分は、携帯電話網の基地局やWi-Fi(登録商標)規格の無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントであり、実際には多数設けられている基地局やアクセスポイントの代表として示している。以下において、当該部分を基地局BS(1)、基地局BS(2)と記載する。図1に示すように、広域ネットワーク2には、基地局BS(1)を通じて情報通信端末1が接続され、基地局BS(2)を通じて情報通信端末4が接続されている。
【0021】
また、広域ネットワーク2のIP網21には、IP電話機3が接続され、広域ネットワーク2の電話網22には、従来からのアナログ方式の一般電話機5が接続されている。IIP電話機3は、IP網21に接続されている多数のIP電話機の代表として示している。同様に、一般電話機5は、電話網22に多数接続されている一般電話機の代表として示している。
【0022】
情報通信端末1は、基地局BS(1)を通じてIP網21に接続し、IP網21上に設けられたサーバ装置において開示されているWebページの検索と閲覧、電子メールの送受信、SNSの利用などができるものである。また、情報通信端末1は、搭載されたIP電話アプリを機能させることにより、IP網21に接続されたIP電話機3や電話網22に接続された一般電話機5に電話を掛けることができるものである。また、情報通信端末4が、スマートフォンやIP電話アプリが搭載されたものである場合には、情報通信端末1は、情報通信端末4に対しても電話をかけることができる。もちろん、情報通信端末1に対しては、IP電話機3や情報通信端末4や一般電話機5から情報通信端末1に対して割り当てられた電話番号を用いることによって電話を掛けることもできる。
【0023】
このように、情報通信端末1は、IP網21への接続機能を備えると共に、IP網21に接続されたIP電話機3や情報通信端末4、電話網22に接続された一般電話機5に電話を掛けることができるものである。このため、情報通信端末1は、いわゆる短縮ダイヤル機能を備える。短縮ダイヤル機能は、使用頻度の高い電話番号に対して、2~3桁の数字の短い特殊番号(短縮番号)を割り当てておき、当該短縮番号をダイヤルするだけで相手に電話を掛けることができるものである。
【0024】
この実施の形態の情報通信端末1の短縮ダイヤル機能は、従来からの短縮ダイヤル機能にとどまるものではない。この実施の形態の情報通信端末1は、この発明による類似施設検索用プログラム、情報通信端末、類似施設検索方法の一実施の形態が適用されたものである。この実施の形態の情報通信端末1は、短縮ダイヤル機能により登録された、電話を掛ける頻度が高い目的施設に類似する施設(目的施設の類似施設)を、いちいちキーワードを入力して検索することなく、簡単に検索することができるものである。更に、この実施の形態の情報通信端末1は、検索結果を使用者(ユーザ)に対して出力し、使用者が選択した類似施設に対して簡単に電話を掛けることができるものである。
【0025】
すなわち、この実施の形態の情報通信端末1は、短縮ダイヤル機能により、短縮番号と電話番号とが対応付けられて登録される目的施設の類似施設を、短縮ダイヤルを用いた指示入力を契機として、自動的に検索を行うことができるものである。この検索の結果に基づいて、類似施設に電話を掛けることができるものである。以下、この実施の形態の情報通信端末の構成と動作について具体的に説明する。
【0026】
[情報通信端末1の構成例]
図2は、実施の形態の情報通信端末1の構成例を説明するためのブロック図である。図2において、送受信アンテナ101A及び無線通信部101は、基地局BS(1)及びIP網21を通じて通信を行う機能を実現する。制御部102は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリがバスを介して接続されて構成されたマイクロプロセッサである。制御部102は、情報通信端末1の各部を制御する機能を実現する。
【0027】
記憶装置103は、例えば、記憶容量の比較的に大きな半導体メモリとそのドライバとからなる装置部であり、種々のデータの記録媒体への記録、読み出し、変更、削除を行う。記憶装置103は、必要となるデータやプログラムを記憶保持する他、種々の処理において生じる中間データを一時記憶する作業領域としても用いられる。登録リスト格納部104もまた、記憶容量の比較的に大きな半導体メモリとそのドライバとからなる装置部であり、詳しくは後述するが、短縮ダイヤル登録リストを記憶保持するものである。なお、ここでは説明を簡単にするため、別途、登録リスト格納部104を設けたが、記憶装置103の記憶容量が充分に大きな場合には、記憶装置103の記録媒体に記憶領域を定めて、登録リスト格納部104を設けることもできる。
【0028】
コーデック105は、相手先から送信されてきたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、これをスピーカ(受話器)105Rに供給する。また、コーデック105は、マイクロフォン(送話器)105Sを通じて収音した音声信号をデジタル音声信号に変換して自機に取り込む。このように、コーデック105とスピーカ105R、マイクロフォン105Sとで、通話を行う機能を実現する。
【0029】
パケット分解/復元部106は、マイクロフォン(送話器)105Sを通じて収音され、コーデック105でデジタル音声信号に変換された、相手先に送信する音声データから、送信用のパケットデータを形成する。ここで形成されたパケットデータは、無線通信部101及び送受信アンテナ101Aを通じて相手先に送信される。また、パケット分解/復元部106は、送受信アンテナ101A及び無線通信部101を通じて受信した、電話の相手先からのパケット化された音声データからパケット化前のデジタル音声データを復元する。復元されたデジタル音声データは、コーデック105に供給されて、上述したように再生処理される。
【0030】
表示部107は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electro Luminescence Diode)ディスプレイなどの薄型で比較的に大きな表示画面を有する表示部(表示素子)である。表示部107の表示画面に対しては、タッチセンサ108を設けることによって、表示部107と当該タッチセンサ108とにより、タッチパネル109が構成される。タッチパネル109は、表示出力インターフェースと入力インターフェースとしての機能を備えたユーザインターフェースである。GPSアンテナ110A及びGPS部110は、複数の人工衛星からの信号を受信し、自機(情報通信端末1)の現在位置を測位する機能を実現する。
【0031】
この実施の形態の情報通信端末1においては、登録リスト形成部120と登録リスト活用部130とが、新たな機能を提供する主要部となる。まず、登録リスト形成部120について説明する。図3は、実施の形態の情報通信端末の短縮ダイヤル登録リストについて説明するための図である。登録リスト形成部120は、短縮ダイヤル機能及びその拡張機能を実現するための短縮ダイヤル登録リスト(以下、登録リストと略称する。)を形成する機能を実現する。
【0032】
登録リスト形成部120は、一次登録受付部121、リスト作成部122、情報検索部123、キーワード抽出部124、登録リスト更新部125、キーワード編集部126からなる。登録リスト形成部120を構成する各部は、表示部107に表示される所定のメニューから、「短縮ダイヤルの登録」といった項目が選択された場合に、制御部102の制御の下に機能する。一次登録受付部121は、表示部107に短縮ダイヤルの登録画面を表示し、短縮番号、登録名等、登録番号の入力を、タッチパネル109を通じて受け付け、これを例えば記憶装置103の所定の領域に一時記憶する処理を行う。
【0033】
この実施の形態において、短縮番号は、3桁の数字であり、通常は、「001」からの連番で取得されるが、使用者が好みの3桁の数字を入力することも可能である。登録名等は、電話を掛ける頻度の高い目的施設、あるいは、確実かつ迅速に電話を掛けたい目的施設を認識可能にする情報であり、通常は目的施設の名称である。しかし、名称だけに限ら似、当該目的施設の略称や通称、また、目的施設のある場所などの情報を含めることができる。以下においては、説明を簡単するため、登録名等は、目的施設の名称、すなわち登録名であるものとして説明する。登録電話番号は、目的施設の電話番号である。このように、情報通信端末の一次登録受付部121とタッチパネル109とによって、短縮番号を受け付ける第1の受付手段、目的施設の登録名を受け付ける第2の受付手段、登録電話番号を受け付ける第3の受付手段の機能を実現する。
【0034】
リスト作成部122は、一次登録受付部121とタッチパネル109とが協働して受け付けて、記憶装置103に一時記憶した短縮番号、登録名、登録電話番号を関連付けた登録リストを作成し、これを登録リスト格納部104に格納する。このようにして登録リスト格納部104に格納された登録リストが、図3(A)に示すように、短縮番号、登録名、登録電話番号が関連付けられた登録リスト(一次登録)となる。図3(A)に示す登録リスト(一次登録)では、掛かりつけの病院、よく利用するレンタカー屋、よく食べに行く焼き肉店の電話番号が、001~003の短縮番号に対応付けられて登録されている。
【0035】
この図3(A)に示す登録リスト(一次登録)が、従来から短縮ダイヤル機能を実現するために必要な情報となる。すなわち、例えば、情報通信端末1の表示部107に表示されたソフトウェアキーとしてのテンキーを通じて、短縮番号を入力すれば、当該短縮番号に対応付けられている登録電話番号を用いて自動的に発信することができる。すなわち、目的施設の電話番号の全桁を入力することなく、短縮番号3桁を入力するだけで、目的施設に電話を掛けることができる。なお、この明細書においてテンキーは、0~9までの各数字キーと、*キーと#キーとからなるキー群を意味する。
【0036】
情報検索部123は、所定の検索エンジンを利用し、リスト作成部122によって、登録リスト格納部104に格納された登録リストの登録名と登録電話番号との一方あるいは両方を検索キーとして用いて、情報を検索する処理を行う。これにより、目的施設に関連する種々の情報が収取され、これが記憶装置に一時記憶される。キーワード抽出部124は、情報検索部123により検索されて収集され、一時記憶された検索結果を解析し、当該目的施設に関するキーワードを抽出する。抽出されるキーワードは、当該目的施設の特徴を表すものである。
【0037】
キーワード抽出部124は、例えばAI(artificial intelligence)技術が用いられ、目的施設の特徴等を示す、目的施設に関するキーワードの抽出が可能になっている。例えば、業態(飲食店、病院、レンタカー、塾など)、営業時間、営業内容(焼き肉、中華料理、内科、小児科、外科、受験指導など)、特徴(デリバリあり、夜間診療あり、大型車取り扱い、中高生受験指導)などの情報が抽出される。抽出されるキーワードの最大個数は、予め決められており、当該最大個数の範囲内において、適宜の数のキーワードが抽出される。
【0038】
登録リスト更新部125は、キーワード抽出部124によって抽出されたキーワードを、登録リスト格納部104に格納されている対応する登録リストに対して、キーワードとして更新(付加)する処理を行う。これにより、図3(B)の格納リスト(二次登録)に示すように、各目的施設のそれぞれに対してキーワードが更新(付加)される。なお、キーワードの抽出と更新は、目的施設の1つごとの登録時に行われる。しかし、登録リスト格納部104に複数の目的施設の登録リストが格納された後に、一括してキーワードの抽出と更新を行うようにすることもできる。
【0039】
この実施の形態の情報通信端末1においては、図3(B)に示したように、目的施設「△△病院」に対しては、「病院、総合、夜間診療」といったキーワードが更新されている。また、目的施設「〇〇レンタカー」に対しては、「レンタカー、(チェーン店名)、10時~20時営業、大型車取り扱い」といったキーワードが更新されている。また、目的施設「焼肉××」に対しては、「飲食、焼き肉、(チェーン店名)」といったキーワードが更新されている。なお、(チェーン店名)は、その目的施設がチェーン展開されているものであり、そのチェーン店名がキーワードとして抽出されて、更新されていることを意味している。
【0040】
しかし、情報通信端末1の情報検索部123と、キーワード抽出部124と、登録リスト更新部125との機能により、自動的に抽出されて更新されたキーワードだけでは不十分な場合もある。この場合、使用者の指示に応じて、キーワード編集部126が機能し、表示部107に登録リスト格納部104に格納されている目的施設の登録リストを表示し、表示部107に表示されるソフトウェアキーボードを通じてキーワードの編集を行うことができる。なお、使用者の指示は、所定のメニューから、例えば、「目的施設のキーワード編集」といった項目を選択するといったものである。
【0041】
図3(C)の格納リスト(キーワード編集後)に示すように、各目的施設に対するキーワードの編集を行うことができる。これにより、目的施設「△△病院」に対して、アンダーラインを付して示したように、「呼吸器科」といった使用者(情報通信端末1のユーザ)が掛かっている診療科を示すキーワードを追加することができる。また、目的施設「〇〇レンタカー」に対して、アンダーラインを付して示したように、「乗り捨てあり」といった使用者が利用したいサービスを示すキーワードを追加することができる。また、目的施設「焼肉××」に対して、キーワードとして挙げられていた「(チェーン店名)」を削除する共に、アンダーラインを付して示したように、「食べ放題」といった使用者が利用したいサービスを示すキーワードを追加することができる。
【0042】
このように、登録リスト形成部120は、短縮番号、登録名、登録電話番号といった従来からの短縮ダイヤル機能を実現するための情報に加えて、各目的施設に対する情報を検索し、キーワードを抽出して、これを各目的施設に対応して更新することができる。更には、登録リストに更新したキーワードを、必要に応じて、追加したり、削除したり、変更したりするなどの編集を行うことができる。
【0043】
次に、登録リスト活用部130について説明する。登録リスト活用部130は、短縮ダイヤル受付部131、処理判別部132、通常短縮発信部133、キーワード参照部134、キーワード等表示処理部135、キーワード修正部136、類似施設検索部137、選択指示受付部138、拡張短縮発信部139を備える。登録リスト活用部130を構成する各部は、例えば、表示部107に表示される所定のメニューから短縮ダイヤル機能を利用するための短縮ダイヤルボタンが選択された場合に機能する。
【0044】
短縮ダイヤル受付部131は、制御部102の制御の下、短縮ダイヤルの入力画面を表示部107に表示し、短縮ダイヤルの入力を受け付ける。この実施の形態の情報通信端末1においては、図3を用いて説明したように、短縮番号、登録名、登録電話番号を登録した目的施設に電話をかけたい使用者は、3桁の短縮番号をそのまま入力するので、短縮ダイヤル受付部131は、これを受け付ける。これに対して、目的施設の類似施設を検索して電話をかけたい場合、使用者は、拡張情報と目的施設の短縮番号とを入力する。この実施の形態において、拡張情報は「*」である。例えば、図3に示した、短縮番号が「001」で、登録名が「△△病院」の類似施設を検索し、その類似施設に電話を掛けたい場合には、使用者は、「*001」と入力するので、短縮ダイヤル受付部は、これを受け付ける。
【0045】
処理判別部132は、短縮ダイヤル受付部131を通じて受け付けた短縮番号の構成により、通常の短縮ダイヤル機能の実行指示か、短縮ダイヤルの拡張機能の実行指示かを判別し、判別結果を制御部102に通知する。短縮ダイヤル受付部131を通じて受け付けた短縮番号が、例えば「001」のように数字3桁であったとする。この場合、処理判別部132は、対応する登録電話番号を用いて電話を掛ける通常の短縮ダイヤル機能の実行指示であると判別する。また、短縮ダイヤル受付部131を通じて受け付けた短縮番号が、例えば「*001」のように拡張情報と数字3桁とであったとする。この場合、処理判別部132は、登録されている目的施設に類似する類似施設を検索して電話を掛けることを可能にする短縮ダイヤルの拡張機能の実行指示であると判別する。
【0046】
処理判別部132により、通常の短縮ダイヤルの実行指示であることが判別されたとする。この場合、制御部102の制御の下、通常短縮発信部133が機能し、短縮番号に対応する登録電話番号を取得し、これを用いて目的施設に対して発信する(電話を掛ける)処理を行う。すなわち、通常短縮発信部133は、受け付けた短縮番号に基づいて、登録リスト格納部104の登録リストを参照し、対応する登録電話番号を用いて、呼び出しリクエストを形成し、無線通信部101及び送受信アンテナ101Aを通じてIP網21に送出する。この呼び出しリクエストに着信先が応答した場合には、通話回線が接続されて通話が行われる。
【0047】
処理判別部132により、短縮ダイヤルの拡張機能の実行指示であることが判別されたとする。この場合、制御部102の制御の下、キーワード参照部134が機能する。キーワード参照部134は、入力された拡張情報と短縮番号との内の短縮番号(3桁の数字)に基づいて、登録リスト格納部104の登録リストを参照し、対応する目的施設のキーワードを抽出し、これをキーワード等表示処理部135に提供する。このように、キーワード参照部134により、入力された短縮番号に対応する登録リストが存在し、参照できた場合には、制御部102は、GPS部110を制御して、自機の現在位置を測位し、測位した現在位置をキーワード等表示処理部135に提供する。
【0048】
キーワード等表示処理部135は、提供された現在位置に対応する住所情報と、提供されたキーワードとを表示部107に表示する処理を行う。これにより、使用者は、現在位置はどこかと、目的施設に対して登録されたキーワードとを、表示部107を通じて確認できる。図4は、実施の形態の情報通信端末1において、短縮ダイヤルの拡張機能の利用時において表示部107に表示される表示画面の例について説明するための図である。
【0049】
この例の短縮ダイヤルの拡張機能の利用時の表示画面は、図4に示すように、表示部107の左上端側には、現在位置情報の表示欄H1が設けられ、その右下側に「再取得」ボタンB1が設けられている。また、表示部107の右上端側には、検索キーワードの表示欄H2が設けられ、その右下側に「キーワード編集」ボタンB2が設けられている。表示部107の縦方向の中央から下側に検査結果の表示欄H3が設けられ、その左上側に「再検索」ボタンB3が設けられている。検査結果の表示欄H3は、項番、距離、場所・施設名、TEL、URLの各欄を備える。
【0050】
項番は、検索結果の1つ1つに割り当てられる連続番号であり、図4に示した例の場合には、「1」と「2」の2つの類似施設が検索できたことが示されている。距離は、現在位置から検索された類似施設までのおおよその距離であり、例えば、地図データ上において、現在位置と検索された類似施設の位置とをプロットし、両地点間の距離として取得できる。場所・施設名は、検索された類似施設の場所や施設名を示す情報である。TELは、検索された類似施設の電話番号であり、URLは、検索された類似施設のいわゆるホームページのURL(uniform resource locator)である。また、図4に示すように、電話番号の表示欄のそれぞれには、「電話する」ボタンB4(1)、B4(2)設けられており、URLの表示欄のそれぞれには、「閲覧する」ボタンB5(1)、B5(2)が設けられる。また、表示部107の右上端部には「終了」ボタンB6が設けられる。
【0051】
キーワード等表示処理部135は、上述したように、GPS部110を通じて測位された現在位置に対応する住所を地図データから取得して、現在位置情報の表示欄H1に表示する。また、キーワード等表示処理部135は、キーワード参照部134により取得された目的施設のキーワードが、検索キーワードの表示欄H2に表示される。この場合、キーワード修正部136が機能し、使用者は、タッチパネル109を通じて、表示部107に表示されたキーワードの修正を行うことができる。使用者は、タッチパネル109を通じて、指示入力を受け付けて、キーワードの追加や削除や変更を行うことができる。なお、表示部107に表示されたキーワードについて、修正することなく、そのまま用いることもできる。
【0052】
この後、制御部102の制御の下、類似施設検索部137が機能して、自機の現在位置と、表示部107に表示されているキーワードとを用いて、現在位置近傍における当該キーワードに該当する施設(短縮登録された目的施設の類似施設)を検索する。例えば、短縮番号「*001」が入力された場合には、図3(C)に示した短縮番号が「001」で登録名が「△△病院」のキーワード「病院、総合、夜間診療、呼吸器科」が用いられて、現在位置近傍の類似施設が検索される。類似施設検索部137による検索結果は、図4の検索結果の表示欄H3に図4に示した態様で表示される。
【0053】
この後、目的とする類似施設が検索できた場合には、選択指示受付部138が機能し、タッチパネル109を通じて、使用者による類似施設の電話番号欄の「電話する」ボタンB4(N)(Nは1以上の整数)に対する選択操作が受け付けられる。選択指示受付部138を通じて、選択入力が受け付けられると、拡張短縮発信部139が機能し、選択された類似施設の電話番号を用いて発信する処理を行う。すなわち、拡張短縮発信部139は、選択された類似施設の電話番号(検索された情報に含まれる電話番号)を用いて、呼び出しリクエストを形成し、無線通信部101及び送受信アンテナ101Aを通じてIP網21に送出する。この呼び出しリクエストに着信先が応答した場合には、通話回線が接続されて通話が行われる。
【0054】
なお、現在位置が適切に検索できなかった場合には、「再取得」ボタンB1の表示上に使用者の指などを接触させる選択操作を行うことにより、制御部102がGPS部110を制御して、現在位置の測位処理を再度実行させることができる。また、「キーワード編集」ボタンB2が押下操作された場合には、キーワード修正部136が機能して、再度、指示入力を受け付けて、キーワードの追加や削除や変更を行うことができる。また、「再検索」ボタンB3が押下操作された場合には、類似施設検索部137が機能して、類似施設の再検索も可能である。
【0055】
従って、キーワードの編集は、類似施設の検索前においても、また、類似施設の検索後においても行うことができる。従って、現在位置情報の再取得を行ったり、キーワード編集を行ったりした場合には、「再検索」ボタンB3を選択操作して、新たな現在位置情報と編集したキーワードとを用いて、類似施設の検索を行うことができる。また、短縮ダイヤルの拡張機能の利用を終了する場合には、「終了」ボタンB6を押下操作することにより、図4に示した表示画面を消去して、元の表示画面の表示に戻し、当該拡張機能を終了させることができる。
【0056】
このように、登録リスト活用部130は、短縮番号の入力を受け付けた場合には、対応する登録電話番号を用いて自動発信する従来の短縮ダイヤル機能を実現できる。更に、登録リストに登録された各目的施設に対しては、キーワードが対応付けられて登録されている。これにより、登録リスト活用部130は、短縮番号が登録さている目的施設の類似施設の検索(短縮ダイヤルの拡張機能の実行)が指示された場合には、目的施設のキーワードを用いて、現在位置近傍の類似施設を検索できる。この検索結果を使用者に対して出力して、使用者の指示により、使用者が選択した類似施設に自動発信することができる。
【0057】
以下に、この実施の形態の情報通信端末1において行われる、短縮ダイヤルの登録時の処理と短縮ダイヤルの利用時の処理について、フローチャートを参照しながらまとめることとする。
【0058】
[短縮ダイヤルの登録時の処理]
図5は、実施の形態の情報通信端末1において実行される、短縮ダイヤルの登録時の処理について説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートの処理は、表示部107に表示される所定のメニューから、「短縮ダイヤルの登録」といった項目が選択された場合に、制御部102において実行され、制御部102が登録リスト形成部120の各部を制御して行われる処理である。
【0059】
まず、制御部102は、一次登録処理を開始し(ステップS101)、短縮ダイヤル機能を用いる場合に必要となる情報の登録画面を表示部107に表示すると共に、一次登録受付部121を制御して、所定の表示欄に短縮番号を表示する(ステップS102)。通常、短縮番号は、例えば、「001」~「020」までというように予め使用可能な番号が決められており、既に登録されている短縮番号を除き、登録可能な最も若い短縮番号が表示される。表示された短縮番号については、後述するように、使用者によって変更が可能である。
【0060】
次に、一次登録受付部121は、いわゆるソフトウェアキーボードを表示部107に表示し、登録名の入力を受付けるようにし(ステップS103)、ステップS103において、「戻る」ボタンが選択操作されたか否かを判別する(ステップS104)。ステップS104の判別処理において、「戻る」ボタンが選択操作されたと判別したときには、一次登録受付部121は、ステップS102の処理に戻って、短縮番号の変更指示入力を受け付け、短縮番号の変更を可能にする。
【0061】
ステップS103の処理において、登録名等が受け付けられて、所定の表示欄に表示された後に、いわゆるエンターキーなどの確定キーが選択操作されると、ステップS104の判別処理においては、「戻る」ボタンは操作されていないと判別する。この場合、一次登録受付部121は、登録電話番号の入力を受け付けるようにし(ステップS105)、ステップS105において、「戻る」ボタンが押下操作されたか否かを判別する(ステップS106)。
【0062】
ステップS106の判別処理において、「戻る」ボタンが押下操作されたと判別したときには、一次登録受付部121は、ステップS103の処理に戻って、登録名の変更指示入力を受け付け、登録名の変更を可能にする。ステップS105の処理において、登録電話番号が受け付けられて、所定の表示欄に表示された後に、いわゆるエンターキーなどの確定キーが選択操作されると、ステップS106の判別処理においては、「戻る」ボタンは操作されていないと判別する。この場合には、一次登録受付部121は、確認入力を受け付けるようにし(ステップS107)、ステップS107において、「戻る」ボタンが押下操作されたか否かを判別する(ステップS108)。
【0063】
ステップS108の判別処理において、「戻る」ボタンが押下操作されたと判別したときには、一次登録受付部121は、ステップS105の処理に戻って、登録電話番号の変更指示を受け付け、登録電話番号の変更を可能にする。ステップS107の処理において、所定の確認キー(例えば、表示部107に表示された「OK」ボタン)が選択操作されたと判別したとする。この場合、制御部102の制御の下、リスト作成部122が機能し、図3(A)に示したように、短縮番号と、登録名と、登録電話番号とからなる登録リストを作成し、これを登録リスト格納部104に格納する(ステップS109)。これにより、一次登録処理が完了する(ステップS110)。ステップS101~ステップS110までの一次登録処理が、従来からの短縮番号の登録処理に相当し、図3(A)に示した態様の登録リスト(一次登録)が作成される。
【0064】
次に、制御部102は、登録リスト形成部120の関係する各部を制御し、二次登録処理を開始する(ステップS111)。二次登録処理において、制御部102は、まず、情報検索部123を制御し、一次登録により形成された登録リストの登録名と登録電話番号との一方あるいは両方をキー情報をとして用い、目的施設に関する情報の検索処理を実行する(ステップS112)。この場合においては、所定の検索エンジンが利用される。
【0065】
この後、制御部102の制御の下、キーワード抽出部124が機能して、検索されて収集された目的施設に関する情報から当該目的施設に関するキーワードを抽出する(ステップS113)。目的施設に関するキーワードは、当該目的施設の特徴を表すものであり、上述もしたように、業態、営業時間、営業内容、特徴などの情報が抽出される。抽出されるキーワードの最大個数は、予め決められており、当該最大個数の範囲内において、適宜の数のキーワードが抽出される。
【0066】
次に、制御部102は、登録リスト更新部125を制御し、キーワード抽出部124が抽出したキーワードを対応する目的施設の登録リストのキーワードの欄に更新する処理を行う(ステップS114)。制御部102は、ステップS114において、登録リストのキーワードの欄に更新したキーワードを、表示部107に表示する(ステップS115)。この後、制御部102は、キーワード編集部126を制御して、キーワードの編集指示を受け付け、登録リストのキーワードの編集を行うようにし(ステップS116)、終了操作を受け付けたか否かを判別する(ステップS117)。
【0067】
ステップS117の判別処理において、終了操作を受け付けていないと判別したときには、ステップS116からの処理を繰り返し、キーワードの編集を継続して行うようにする。ステップS117の判別処理において、終了操作を受け付けたと判別したときには、当該二次登録処理を完了し(ステップS118)、短縮ダイヤルの登録処理を完了する。このステップS111~ステップS118の二次登録処理が、従来の短縮ダイヤルの登録処理には無い、新たな処理であり、目的施設に関連するキーワードを検索して、対応する目的施設に関連付ける処理となる。
【0068】
また、図5においては、説明を簡単にするため、一次登録処理(ステップS101~ステップS110)と、二次登録処理(ステップS111~ステップS118)と分けて示している。しかし、基本的には、1つの目的施設に対して、両方の処理が連続して実行されることになる。もちろん、複数の目的施設について、一次登録処理を行った後に、キーワードが対応付けられていない目的施設について、二次登録処理を行うようにすることも可能である。
【0069】
[短縮ダイヤルの利用時の処理]
図6は、実施の形態の情報通信端末において実行される、短縮ダイヤルの利用時の処理について説明するためのフローチャートである。図6に示すフローチャートの処理は、表示部107に表示される所定のメニューから、「短縮ダイヤルボタン」が選択された場合に、制御部102において実行され、制御部102が登録リスト活用部130の各部を制御して行われる処理である。
【0070】
まず、制御部102は、短縮ダイヤルの受付画面を表示部107に表示し、短縮ダイヤル受付部131を制御して、使用者から短縮ダイヤルの入力を受け付ける(ステップS201)。次に、制御部102の制御の下、処理判別部132が機能して、入力された短縮番号は、拡張情報が付加されたものか否かが判別される(ステップS202)。すなわち、処理判別部132は、入力された短縮番号は、例えば「001」などの従来からの短縮番号か、例えば「*001」といった拡張情報と短縮番号とからなるものかを判別する。
【0071】
ステップS202の判別処理において、入力された短縮番号は、拡張情報が無い従来からの短縮番号のみであると判別したとする。この場合、制御部102の制御の下、通常短縮発信部133が機能し、入力された短縮番号に基づいて、登録リスト格納部104の格納データを参照し(ステップS203)、登録リストが存在するか否かを判別する(ステップS204)。ステップS204の判別処理において、登録リストが存在すると判別したときには、通常短縮発信部133が、当該登録リストから当該短縮番号に対応する目的施設の登録電番号を取得する(ステップS205)。更に、通常短縮発信部133は、取得した登録電話番号を用いて、目的施設に対して発信する処理を行う(ステップS206)。なお、ステップS204の判別処理において、登録リストが存在しないと判別したときには、この図6に示した処理を終了する。このようにステップS201~ステップS206の処理により、従来から利用されている短縮ダイヤル機能が実現される。
【0072】
これに対して、ステップS202の判別処理において、入力された短縮番号は、拡張情報が付加されたものであると判別されたとする。この場合、制御部102の制御の下、キーワード参照部134が機能して、入力された短縮番号から拡張情報以外の短縮番号を抽出し、これを用いて登録リスト格納部104の格納データを参照する(ステップS207)。キーワード参照部134は、対応する登録リストが存在するか否かを判別する(ステップS208)。
【0073】
キーワード参照部134において対応する登録データが存在すると判別された場合には、これに応じて制御部102がGPS部110を制御し、現在位置を取得する処理を実行する(ステップS209)。制御部102は、GPS部110を通じて適切に現在位置が取得できたか否かを判別する(ステップS210)。ステップS210の判別処理において、現在位置が適切に取得できたと判別したとする。この場合、制御部102の制御の下、キーワード等表示処理部135が機能して、図4に示した態様の表示画面を表示し、取得した現在位置に応じた現在位置情報(住所情報)と検索キーワードとを表示する(ステップS211)。
【0074】
次に、制御部102の制御の下、キーワード修正部136が機能し、キーワードに対する編集入力を受け付ける(ステップS212)。ステップS212の処理では、表示されたキーワード(検索キーワード)の追加、削除、変更が可能にされる。この後、制御部102は、ソフトウェアキーボードのエンターキーが選択操作されるなどの編集の終了操作が行われたか否かを判別する(ステップS213)。ステップS213の判別処理において、終了操作は行われていないと判別したときには、ステップS212からの処理を繰り返し、キーワードの編集入力の受付を継続する。
【0075】
ステップS213の判別処理において、終了操作が行われたと判別したとする。この場合、制御部102の制御の下、類似施設検索部137が機能し、図4を用いて説明したように、表示されている現在位置情報とキーワードとを用いて、目的施設に類似する現在位置近傍の施設(目的施設の類似施設)を検索する(ステップS214)。ステップS214の検索処理により得られた結果は、類似施設検索部137によって、図4の検索結果の表示欄H3に示したように、表示部107に一覧表示される(ステップS215)。検索結果が表示しきれない場合には、検索結果の表示欄H3をスクロールさせることにより、その全部を見ることができる。
【0076】
この後、制御部102の制御の下、選択指示受付部138が機能し、図4に示したように表示される検索結果から、目的とする類似施設の「電話する」ボタンの押下操作を受け付けるようにする(ステップS216)。この場合、制御部102は、「電話する」ボタンが押下操作されずに、「終了」ボタンB6が押下操作されたか否かを判別する(ステップS217)。ステップS217の判別処理において、「電話する」ボタンB4(N)が押下操作され、「終了」ボタンB6は選択されていないと判別したとする。この場合、制御部102の制御の下、拡張短縮発信部139が機能し、選択された類似施設の電話番号を取得し(ステップS218)、取得した電話番号を用いて、選択した類似施設に対して発信する処理を行う(ステップS206)。
【0077】
なお、ステップS208において、入力された短縮番号に対応する登録データがないと判断された場合と、ステップS210において、現在位置が取得できないと判別された場合には、類似施設の検索はできないので、この図6に示す処理を終了する。同様に、ステップS217の判別処理において、「電話する」ボタンB4(N)が押下操作されず、「終了」ボタンB6が押下操作されたと判別したときにも、使用者は類似施設の検索を終了する操作を行ったので、この図6に示す処理を終了する。
【0078】
このように、この実施の形態の情報通信端末1は、従来からある短縮ダイヤル機能に加えて、現在位置の近傍に存在する施設であって、短縮登録された目的施設に類似する施設(目的施設の類似施設)の検索を簡単な操作で指示して、実行させることができる。
【0079】
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態の情報通信端末によれば、短縮番号を入力することにより、電話番号の入力をしなくても、目的施設に電話を掛けることできるという従来からの短縮ダイヤル機能が利用できることに加えて、拡張機能の利用が可能にされる。当該拡張機能は、短縮番号と電話番号とが対応付けられて登録された目的施設に関するキーワードを登録しておくことにより実現される。すなわち、現在位置近傍にある施設であって、目的施設の類似施設を、拡張情報と短縮番号を入力するだけで、当該目的施設のキーワードを用いて検索し、検索した見つかった類似施設に簡単に電話を掛けることができる。
【0080】
これにより、いつも利用している目的施設が何等かの理由によって利用できない場合に、現在位置近傍に位置する施設であって、目的施設の類似施設を検索して電話を掛け、利用することができる。情報通信端末1は、持ち運びに適した形態のものであり、目的施設近傍での利用に限ることなく、例えば、旅行先などにおいても、現在位置近傍に位置する施設であって、目的施設の類似施設を検索して電話を掛け、利用することができる。
【0081】
従って、上述した実施の形態において、図3を用いて説明したように、掛かりつけの病院に類似する病院を、キーワードを入力することなく、簡単に検索して利用することができる。また、例えば、行きつけのレンタカー屋や行きつけの焼き肉屋といった行きつけの店舗(施設)に類似の店舗(施設)を、キーワードを入力することなく、簡単に検索して利用することができる。
【0082】
[変形例]
なお、上述した実施の形態では、GPS部110を用いて現在位置を測位するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、タッチパネル109を通じて住所を入力し、これを現在位置情報として用いることもできる。また、図示しなかったが、情報通信端末1が備えるカメラによって、住所が記載された対象物を撮影し、文字認識して得た住所情報を現在位置情報として用いることも可能である。また、マイクロフォン105Sを通じて住所を音声入力し、これをテキストデータに変換して現在位置情報として用いることも可能である。
【0083】
また、上述した実施の形態の情報通信端末1では、拡張情報として「*」を用いるようにし、「*」を短縮番号の前に付するようにしたが、これに限るものではない。短縮番号の後に「*」を付すようにしてもよい。また、「拡張情報として「*」ではなく「#」を用いるようにしたり、短縮番号としては、先頭に用いられることのない数字、例えば「9」を先頭に付すようにしたりしてもよい。要は、短縮番号との連結が可能であり、通常の短縮番号との区別が可能であって、拡張情報と短縮番号との分離が可能な種々の情報を拡張情報として用いることができる。
【0084】
また、基本的に電話番号が割り当てられている種々の施設を目的施設とすることができる。また、情報通信端末は、上述もしたように、スマートフォン、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPCなど、インターネットへの接続機能と電話機能とを備えた種々の情報通信端末に、この発明を適用することができる。なお、デスクトップPCに適用した場合には、当該デスクトップPCが設置された自宅や職場の近傍で、いつも利用する目的施設の類似施設を検索する場合に有効である。
【0085】
また、検索結果を登録リスト(短縮ダイヤル登録リスト)に上書きすることも可能とする。例えば、引越し、転勤、長期の出張等をした際に、登録されている登録リストから目的施設の登録リストを選択し、この選択した目的施設について、現在位置情報とキーワードを用いて検索処理を行う。この検索の結果得られた類似施設の中から、引越し先等で目的施設として登録したい施設が見つかったとする。この場合に、目的施設として登録したい施設を選択することにより、元の登録リストの情報を、当該目的施設として登録したい施設の情報で上書きすることにより、引越し先等における登録リストに更新することができる。
【0086】
なお、ここでは、登録リストから更新対象の目的施設を1件1件選択し、1件1件更新するようにしたが、これに限るものではない。既に登録されている登録リストから選択した複数の目的施設について、あるいは、既に登録されている登録リストの全部について、現在位置とキーワードを用いた検索を行うようにし、一括して更新することもできる。但し、この場合においても、検索により複数の類似施設が見つかった場合には、目的施設として登録する類似施設の選択は必要である。
【0087】
また、このような登録リストの更新は、例えば、所定のメニューから、例えば「短縮ダイヤル登録リストの更新」といった項目を選択することにより行うことができる。この場合、例えば、制御部102が、図4を用いて説明した表示画面に類似の表示画面であって、短縮番号の入力欄を有する表示画面を表示し、短縮番号の入力を受け付けることにより、目的施設の選択を受け付ける。この後、上述のキーワード参照部134、GPS部110、キーワード等表示処理部135、キーワード修正部136、類似施設検索部137、選択指示受付部138が機能し、類似施設の検索を行い、その検索結果から登録リストの更新を行うようにすればよい。
【0088】
また、現在位置やキーワードは、情報通信端末1の表示部108に表示して提供するものとして説明したが、これに限るものではない。情報通信端末1が備える例えばスピーカ105Sより音声により出力して使用者に提供することも可能である。また、必要に応じて、情報通信端末1と有線または無線により接続された例えば携帯用のプリンターから、紙にプリントアウトして使用者に提供するなどのことも可能である。
【0089】
[その他]
上述した実施の形態の説明からも分かるように、図5を用いて説明したフローチャートの処理を実行するプログラムが、請求項1、請求項2に記載した類似施設検索用プログラムの一実施の形態が適用されたものである。また、図6を用いて説明したフローチャートの処理を実行するプログラムが、請求項3、請求項4に記載した類似施設検索用プログラムの一実施の形態が適用されたものである。
【0090】
従って、図2を用いて説明した情報通信端末1の登録リスト形成部120を構成する各部の機能は、制御部102において実行されるプログラムにより、制御部102の機能として実現することができる。また、図2を用いて説明した情報通信端末1の登録リスト活用部130を構成する各部の機能は、制御部102において実行されるプログラムにより、制御部102の機能として実現することができる。
【0091】
また、図5図6のフローチャートを用いて説明した処理が、この発明による類似施設検索方法の一実施の形態が適用されたものである。また、図2を用いて説明した情報通信端末が、この発明による情報通信端末の一実施の形態が適用されたものである。
【0092】
また、請求項の第1、第2、第3の受付手段の機能は、情報通信装置1の一次登録受付部121とタッチパネル109とが協働して実現している。また、請求項のリスト作成手段の機能は、情報通信装置1のリスト作成部122が実現している。また、請求項の第1の検索手段の機能は、情報通信端末1の情報検索部123が実現している。また、請求項の抽出手段の機能は、情報通信端末1のキーワード抽出124が実現している。また、請求項の更新手段の機能は、情報通信端末1の登録リスト更新部125が実現している。
【0093】
また、請求項の第4の受付手段の機能は、情報通信端末1の短縮ダイヤル受付部131とタッチパネル109とが協働して実現している。また、請求項の参照手段の機能は、情報通信端末1のキーワード参照部134が実現している。また、請求項の現在位置測位手段の機能は、GPS部110及びGPSアンテナ110Aが実現している。また、請求項の第2の検索手段の機能は、情報通信端末1の類似施設検索部137が実現している。また、請求項の第5の受付手段の機能は、情報通信端末1の選択指示受付部138とタッチパネル109とが協働して実現している。また、請求項の発信手段の機能は、情報通信端末1の拡張短縮発信部139が実現している。
【符号の説明】
【0094】
1…情報通信端末、101A…送受信アンテナ、101…無線通信部、102…制御部、103…記憶装置、104…登録リスト格納部、105…コーデック、105R…スピーカ(受話器)、105S…マイクロフォン、106…パケット分解/復元部、107…表示部、108…タッチセンサ、109…タッチパネル、110…GPS部、110A…GPSアンテナ、120…登録リスト形成部、121…一次登録受付部、122…リスト作成部、123…情報検索部、124…キーワード抽出部、125…登録リスト更新部、126…キーワード編集部、130…登録リスト活用部、131…短縮ダイヤル受付部、132…処理判別部、133…通常短縮発信部、134…キーワード参照部、135…キーワード等表示処理部、136…キーワード修正部、137…類似施設検索部、138…選択指示受付部、139…拡張短縮発信部、2…広域ネットワーク、21…IP網、22…電話網、3…IP電話機、4…情報通信端末、5…一般電話機、BS(1)、BS(2)…基地局
図1
図2
図3
図4
図5
図6