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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018395
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】防火設備
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/16 20060101AFI20250130BHJP
   E06B 1/18 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
E06B5/16
E06B1/18 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023122070
(22)【出願日】2023-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100184066
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 恭
(72)【発明者】
【氏名】三室 智史
【テーマコード(参考)】
2E011
2E239
【Fターム(参考)】
2E011BA01
2E239CA02
2E239CA04
2E239CA22
2E239CA32
2E239CA54
2E239CA67
2E239CA68
2E239CA69
(57)【要約】
【課題】左右に防火窓等を設置してなる防火設備に対して、水密性を維持しながら施工を容易にする。
【解決手段】方立と、左右の縦枠を備え、方立は、室内側取付鋼材と、室外側カバーを有し、室内側取付鋼材は、見込方向に貫通するボルト貫通孔を有しており、室外側カバーは、本体部と、本体部の室外側から左右に延びるカバー壁と、本体部の左右側面から左右に延びる突片を有し、カバー壁の室内側面にタイト材が設けられており、室内側取付鋼材の室内側からボルト貫通孔を貫通させたボルトを室外側カバーの本体部に螺合させることで室内側に引き寄せられ、突片が左右の縦枠の室外側に当接するとともに、タイト材が左右の縦枠の室外側面に当接する。
【選択図】 図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方立と、左右の縦枠を備え、
方立は、室内側取付鋼材と、室外側カバーを有し、
室内側取付鋼材は、見込方向に貫通するボルト貫通孔を有しており、
室外側カバーは、本体部と、本体部の室外側で左右に延びるカバー壁と、本体部の左右側面から左右に延びる突片を有し、カバー壁の室内側面にタイト材が設けられており、室内側取付鋼材の室内側からボルト貫通孔を貫通させたボルトを室外側カバーの本体部に螺合させることで室内側に引き寄せられ、突片が左右の縦枠の室外側に当接するとともに、タイト材が左右の縦枠の室外側面に当接する防火設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の開口部に配置される防火設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の開口部に配置され、左右に防火窓等を設置してなる防火設備が知られている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-132160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物の開口部に配置され、左右に防火窓等を設置してなる防火設備に対して、水密性を維持しながら施工を容易にすることが求められている。
【0005】
本発明は、建物の開口部に配置され、左右に防火窓等を設置してなる防火設備に対して、水密性を維持しながら施工を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態は、方立と、左右の縦枠を備え、方立は、室内側取付鋼材と、室外側カバーを有し、室内側取付鋼材は、見込方向に貫通するボルト貫通孔を有しており、室外側カバーは、本体部と、本体部の室外側から左右に延びるカバー壁と、本体部の左右側面から左右に延びる突片を有し、カバー壁の室内側面にタイト材が設けられており、室内側取付鋼材の室内側からボルト貫通孔を貫通させたボルトを室外側カバーの本体部に螺合させることで室内側に引き寄せられ、突片が左右の縦枠の室外側に当接するとともに、タイト材が左右の縦枠の室外側面に当接する防火設備である。
【発明の効果】
【0007】
本実施形態によれば、建物の開口部に配置され、左右に防火窓等を設置してなる防火設備に対して、水密性を維持しながら施工を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の防火設備の内観図である。
図2】実施形態の防火設備の方立周りの縦断面図図である。
図3】実施形態の防火設備の方立周りの横断面図である。
図4】実施形態の防火設備の方立周りの一部拡大横断面図である。
図5】実施形態の防火設備の方立周りの一部を分解した横断面図である。
図6】実施形態の防火設備の方立部分の施工手順を説明するための横断面図である。
図7】実施形態の防火設備の方立部分の施工手順を説明するための横断面図である。
図8】他の実施形態の防火設備の方立周りの一部拡大横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一実施形態の防火設備について、方立等の縦材1の左右に引き違い窓2,3を固定してなる連窓の例をあげ、図面を参考にして説明する。
(全体の構成)
本実施形態の防火設備は、図1に示すように、2つの引き違い窓2、3が縦材1によって左右に連結されて構成されており、建物の開口部に配置されている。
左右の引き違い窓2,3は、それぞれ上枠21,31、下枠22,32及び左、右縦枠23,24,33,34を四周に組んで窓枠が形成され、窓枠の内周にそれぞれ内障子25,35及び外障子26,36が開閉自在に配置されて構成されている。
【0010】
縦材1は、図2図3に示すように、方立11と、左右の通しアンカー12,12を備えており、方立11は、室内側取付鋼材111と、室外側カバー112を有している。
縦材1は、左側に左側に配置される引き違い窓3の右の縦枠34が取り付けられ,右側に右側に配置される引き違い窓2の左の縦枠23が取り付けられており、左右の引き違い窓2,3を連結している。
【0011】
方立11を構成する室内側取付鋼材111は、スチール等の金属材料からなり、開口部Aの左右方向で中央位置に配置され、上下端が建物の開口部Aに固定された一対の縦材取付部材(アンカー)5,5にビスb1,b1により取り付けられて、開口部Aに固定されている。
【0012】
方立11を構成する室外側カバー112は、アルミ合金等の金属材料からなり、左右の縦枠23,34の室外側連結部分を覆う室外側見付壁(カバー壁)112aを有しており、室外側見付壁112aの室内側面に左右の縦枠23,34に当接するタイト材s112,s112が設けられている。
【0013】
室外側カバー112は、室内側取付鋼材111の室外側に配置されて、室内側から室内側取付鋼材111を貫通するボルトb2により室内側に引き付けられて固定されており、タイト材s112,s112を左右の縦枠23,34の室外側に圧接させて連結部分の室外側における水密性を維持している。
【0014】
左右の通しアンカー12,12は、スチール等の金属材料からなり、室内側取付鋼材111の左右に配置されて、ビスb3により室内側取付鋼材111に固定されている。
なお、本実施形態の通しアンカー12は、図2に示すように、室内側取付鋼材111の縦材取付部材(アンカー)5,5に対する取付部位を露出するように、上下部分が切り欠かれている。
【0015】
左右の縦枠23,34は、左右の通しアンカー12,12に対して室内側及び室外側においてビスb4,b5により固定されることで縦材1の左右に取り付けられている。
縦材1の左右に取り付けられた縦枠23,34は、連結部分の室外側に室外側カバー112が配置されており、縦枠23,34の連結部分の室内側に耐火ボード71を内装した室内側部材7が配置されている。
【0016】
以上のように、本実施形態の防火設備は、防火建具である左右の引き違い窓2,3が、取付鋼材を備える縦材1によって連結されており、引き違い窓2,3の連結部分の室内側及び室外側が室内側部材7及び室外側カバー112に覆われて、全体として、防火性能を有する建具が構成されている。
以下、縦材1による左右の引き違い窓2,3の縦枠23,34の連結部分の構造について、さらに説明する。
【0017】
(縦材による縦枠の連結)
方立11を構成する室内側取付鋼材111は、図4図5に示すように、U字状の二つの鋼材を向かいあわせて溶接もしくはビス止め等により連結して形成されており、断面矩形中空形状の長尺部材である。なお、室内側取付鋼材111の製造方法は、限定されるものではない。
室内側取付鋼材111は、上下方向の適宜位置に、見込方向に貫通するボルト貫通孔111aを有している。
【0018】
方立11を構成する室外側カバー112は、図4図5に示すように、室外側見付壁(カバー壁)112aと、室外側見付壁112aの室内側面から室内方向に突出する断面中空形状の本体部112bと、本体部112bの左右側面から左右方向に延びる突片112c,112cを有している。
【0019】
本実施形態の室外側カバー112は、本体部112bが小さい幅寸法を有する室内側部分と、室内側部分に比べて大きい幅寸法を有する室外側部分とから形成されており、突片112cは室外側部分の左右側面に設けられている。
【0020】
室外側カバー112は、室外側見付壁112aの室内側面であって本体部112bよりも左右に延びる部位に長手方向に沿ってタイト材取付溝112d,112dが設けられており、タイト材取付溝112d、112dにタイト材s112,s112が取付けられている。
室外側カバー112は、本体部112bの室内側壁にボルトb2を螺合するボルト孔112eが設けられている。
【0021】
室外側カバー112は、室内側取付鋼材111の室外側に配置され、室内側取付鋼材111の室内側からボルト貫通孔111aを貫通させたボルトb2が室外側カバー112の本体部112bに設けられたボルト孔112eに螺合されることで室内側取付鋼材111に取り付けられている。
【0022】
通しアンカー12は、図4図5に示すように、見込壁12aと、見込壁12aの室内側端が縦枠側に屈曲して連続する室内側取付部12bと、見込壁12aの室外側端が反縦枠側に屈曲して連続する室外側取付部12cを有しており、室内側取付鋼材111とほぼ同じ長さ寸法を有する長尺部材である。
【0023】
左右の通しアンカー12,12は、見込壁12a,12aが室内側取付鋼材111の左右見込壁に当接されてビスb3,b3により固定されており、通しアンカー12,12の室外側部分が室内側取付鋼材111よりも室外側に延びている。
【0024】
左右の引き違い窓2,3の縦枠23,34は、見込壁23a,34aと、室内側見付壁23b,34bと、室外側見付壁23c,34cを有しており、室内側見付壁23b,34bの外周端に室外側に屈曲した屈曲片23d,34dが設けられている。
また、縦枠23,34は、室外側見付壁23c,34cが室内側見付壁23b,34bよりも外周側に延びており、室外側見付壁23c,34cの外周端に室内側に屈曲した後にさらに外周側に屈曲した屈曲片23e,34eが設けられている。
【0025】
縦枠23,34は、左右の通しアンカー12,12の反方立側に配置され、室内側において、室内側見付壁23b,34bが通しアンカー12,12の室内側取付部12b,12bに室外側から当接させた状態でビスb4,b4により固定されている。
また、縦枠23,34は、室外側において、室外側の屈曲片23e,34eが通しアンカー12,12の室外側取付部12c,12cに室外側から当接させた状態で室外側からビスb5,b5により連結されている。
【0026】
左右の縦枠23,34が取付けられた縦材1は、室外側カバー112の本体部112bの室内側部分が室内側取付鋼材111より室外側に延びる左右の通しアンカー12,12の間に配置されるとともに、本体部112bの室外側部分は通しアンカー12,12よりも室外側に位置しており、左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの間に配置されている。
【0027】
このとき、室外側カバー112の本体部112bの室内側部分と左右の通しアンカー12,12との間、及び本体部112bの室外側部分と左右の縦枠23,34との間には、隙間(遊び)が設けられている。
【0028】
そして、左右の縦枠23,34が連結された縦材1は、室外側カバー112の室外側部分に設けられた突片112c,112cが左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの室外側面に重複するように当接もしくは圧接しているとともに、室外側見付壁112aの室内側面に設けられたタイト材s112,s112が縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの室外側面に圧接している。
【0029】
(縦材による窓の連結手順)
本実施形態の防火設備の左右の引き違い窓の連結部の施工手順の一例について、図面を参考にして、説明する。
図6(a)に示すように、縦材1は、左右の縦枠23,34を連結するに先立って、方立11の室内側取付鋼材111の左右側面に通しアンカー12,12が固定されている。左右の通しアンカー12,12は、見込壁12a,12aが室内側取付鋼材111の左右の見込壁にビスb3,b3により固定されており、室外側部分が室内側取付鋼材111よりも室外側に延びている。
そして、左右の縦枠23,34を、室内側取付鋼材111に固定された通しアンカー12,12に対して室外側から近づけ(矢印x1)、縦材1の左右に配置する。
【0030】
縦材1の左右に配置された左右の縦枠23,34は、図6(b)に示すように、室内側見付壁23b,34bが通しアンカー12,12の室内側取付部12b,12bの室外側面に当接され、室外側の屈曲片23e,34eが通しアンカー12の室外側取付部12c,12cに当接される。
【0031】
そして、通しアンカー12の室内側取付部12b,12bと縦枠23,34の室内側見付壁23b,34bを室内側からビスb4により固定するとともに、通しアンカー12の室外側取付部12c,12cと縦枠23,34の室外側の屈曲片23e,34eを室外側からビスb5により固定する。
【0032】
次に、図7(a)に示すように、左右に縦枠23,34が固定された室内側取付鋼材111及び通しアンカー12,12に対して、室外側カバー112を室外側から取り付ける(矢印x2)。
この時、室外側カバー112は、本体部112bの室内側部分が左右の通しアンカー12,12の室外側取付部12c,12cの間に挿入されるとともに、室外側部分が左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの間に挿入されるように取り付けられる。
【0033】
左右の通しアンカー12,12及び左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの間に本体部112bが挿入された室外側カバー112は、図7(b)に示すように、室外側見付壁(カバー壁)112aの室内側面に設けられたタイト材s112,s112が左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの室外側面に当接する。
【0034】
その後、室内側から室内側取付鋼材111のボルト貫通孔111aを介してボルトb2を挿入し(矢印x3)、室外側カバー112の本体部112bの室内側壁のボルト孔112eに螺合させて、室外側カバー112を室内側取付鋼材111に引寄せて取り付ける。
【0035】
室内側に引寄せられた室外側カバー112は、本体部112bの左右側面に設けられた突片112c,112cが左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cに対して室外側から重なるように当接し、それ以上の室内側への移動が規制され、見込み方向に位置決めされる。
【0036】
この時、室外側カバー112と通しアンカー12,12及び左右の縦枠23,34との間に隙間(遊び)が設けられており、また、突片112c,112cが縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cに対して室外側から重なるように当接しているので、室外側カバー112や縦枠23,34に製造誤差が存在しても突片112cと縦枠23,34との重なり程度により誤差を吸収することができ、また、突片112cの幅内で縦枠23,34の左右方向の位置を調節することができ、突片112cと縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cとの間を確実に塞ぐことができる。
【0037】
室外側カバー112は、突片112cにより見込み方向に位置決めされた状態で、室内側面に設けられたタイト材s112が左右の縦枠23,34の室外側見付壁23c,34cの室外側面に対して好適な状態で押しつぶされて圧接しており、縦枠23,34の連結部の室外側における水密状態を維持している。
【0038】
その後、左右の縦枠23,34の連結部の室内側に室内側部材7をビス等の固定手段により取り付けて、施工を完了する。
以上、本実施形態の防火設備の左右の引き違い窓の連結部の施工手順の一例について、説明した。
【0039】
(実施形態の防火設備の効果)
以上のように、本実施形態の防火設備は、左右の窓2,3の縦枠23,34がスチール製の室内側取付鋼材111及び通しアンカー12,12を介して連結されているので、左右の窓2,3を強固に連結することができる。
そして、本実施形態の防火設備は、左右の窓2,3の縦枠23,34の間が全長に亘ってスチール製の室内側取付鋼材111及び通しアンカー12,12によって塞がれることとなり、火災時に左右の窓2,3の間に室内外を連通させる隙間が生じることがなく、防火性能を向上させることができる。
【0040】
本実施形態の防火設備は、左右の窓2,3の縦枠23,34の室外側を室外側カバー112によって覆っており、室外側カバー112に設けられた突片112cが縦枠23,34の室外側面と当接しているので、縦枠23,34と室外側カバー112との間に隙間が生じることがなく、室外からの火炎の侵入を防止して、防火性能を向上させることができる。
【0041】
本実施形態の防火設備は、左右の窓2,3の縦枠23,34の室外側の連結部分を乾式のタイト材が設けられた室外側カバー112によって覆い、室外側カバー112を室内側に引き付けて室内側取付鋼材111に固定することで乾式のタイト材を縦枠23,34に圧接させて水密しているので、室外側カバー112の固定によって縦枠23,34に対する水密を確保することができ、簡単な施工により水密性能を向上させることができる。
【0042】
本実施形態の防火設備は、室外側カバー112に設けられた突片112cが縦枠23,34の室外側面と当接することで室外側カバー112の見込み方向の位置決めを行うことができ、乾式のタイト材を好適な状態で縦枠23,34に圧接させることができるので、簡単な施工により防火性能及び水密性能を向上させることができる。
【0043】
(その他の実施形態)
本発明の防火設備を構成する各部材の形状、構成は、上記実施形態の防火設備の各部材の形状、構成に限定されるものではない。
例えば、左右の縦枠23,34の外周側の形状、構成に合せて、室内側取付鋼材111、室外側カバー112、及び通しアンカー12,12は、断面の形状が変更されてもよい。
【0044】
本実施形態の防火設備の縦枠23,34は、図8に示すように、見込壁23a,34aと、室内側見付壁23b,34bと、室外側見付壁23c,34cを有しており、室内側見付壁23b,34bの外周側は室外側に屈曲する屈曲片23d,34dが設けられている。
そして、本実施形態の縦枠23,34は、室外側見付壁23c,34cの外周側が室内側見付壁23b,34bは室内側に屈曲する屈曲片23e,34eが設けられている点で、先の実施形態の縦枠23,34と異なっている。
【0045】
本実施形態の通しアンカー12は、縦枠23,34の外周側の形状に合わせて、見込壁12aと、見込壁12aの室内側端が縦枠側に屈曲して連続する室内側取付部12bと、見込壁12aの室外側端が縦枠側に屈曲して連続する室外側取付部12cを有する長尺部材であってもよい。
【0046】
また、室外側カバー112は、通しアンカー12及び縦枠23,34の形状に合わせて、本体部112bの室内側部分を室内側取付鋼材111よりも小さい幅寸法を有するものとし、本体部112bの室外側部分を室内側取付鋼材111よりも大きい幅寸法を有するものとしてもよい。
【0047】
その他、以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0048】
11 :方立
111 :室内側取付鋼材
111a :ボルト貫通孔
112 :室外側カバー
112a :室外側見付壁(カバー壁)
112b :本体部
112c :突片
112e :ボルト孔
12 :通しアンカー
23,34:縦枠
s112 :タイト材
b2 :ボルト

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8