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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025187507
(43)【公開日】2025-12-25
(54)【発明の名称】中枠
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/4805 20060101AFI20251218BHJP
   B65D 71/72 20060101ALI20251218BHJP
【FI】
B65D5/4805
B65D71/72
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024096370
(22)【出願日】2024-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006884
【氏名又は名称】株式会社ヤクルト本社
(74)【代理人】
【識別番号】110000431
【氏名又は名称】弁理士法人高橋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀧本 貴之
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060AB12
3E060AB16
3E060CB03
3E060CC33
3E060CC52
3E060DA14
3E060DA25
3E060EA20
3E067AA30
3E067AC11
3E067BA09B
3E067BB01B
3E067BC04B
3E067EA01
3E067EB01
3E067GD10
(57)【要約】
【課題】同一の切断線及び折り曲げ線を配置した複数の領域により複数の製品収容部を構成することが出来て、製品収容部を構成するのに多大な労力を必要とすることなく、収容するべき物品を安定した状態で収容することを可能にする箱体の中枠の提供。
【解決手段】本発明の中枠(10)は、箱体(100)内部に収容され、切断線(C)及び折り曲げ線(B)を形成した1枚の台紙(1)を適宜折り曲げることにより製造され、製品を収容する収容部(11、12)を有しており、切断線及び折り曲げ線は、製品長手方向(LSの)寸法に対応する折り曲げ線で折り曲げることにより、収容部の製品長手方向寸法を調整し、製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線で折り曲げる方向(例えば台紙1に垂直な方向と、垂直な方向に対して傾斜した方向)を変えることにより収容部の製品幅方向(WSの)寸法を調整する様に配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体内部に収容され、製品を収容する中枠において、
切断線及び折り曲げ線を形成した1枚の台紙を適宜折り曲げることにより製造され、
製品を収容する領域を有しており、
前記切断線及び折り曲げ線は、収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線で折り曲げることにより、前記収容する領域の製品長手方向寸法を調整し、収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線で折り曲げる方向を変えることにより前記収容する領域の製品幅方向寸法を調整する様に配置されていることを特徴とする中枠。
【請求項2】
前記製品を収容する領域は複数個所に設けられており、当該複数の製品を収容する領域における切断線と折り曲げ線は、当該収容する領域に対する相対位置が同一である請求項1の中枠。
【請求項3】
前記切断線及び折り曲げ線は、製品を収容する領域における製品底部側に設けられており、複数の切断線と折り曲げ線で包囲された複数の領域が設けられており、当該複数の領域の台紙との境界及び隣接する領域との境界には折り曲げ線が形成されており、製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線を原紙の裏側に折り曲げることにより、前記収容する領域の製品長手方向寸法を調整することが出来る請求項1、2の何れかの中枠。
【請求項4】
前記切断線及び折り曲げ線は、製品を収容する領域における製品幅方向縁部側に設けられた切断線と、当該切断線の製品長手方向両端部に形成された折り曲げ線を有しており、当該切断線及び折り曲げ線を有する領域を備え、前記切断線及び折り曲げ線を有する領域を前記折り曲げ線により折り曲げた後の前記切断線及び折り曲げ線を有する領域の延在する方向により、製品を収容する領域の製品幅方向寸法が調整される請求項3の中枠。
【請求項5】
前記切断線は前記折り曲げ線に対して、収容する領域の製品幅方向中心側に突出しており、当該突出した部分は、前記収容する領域に収容された製品の側縁部を上方から抑える様に配置されている請求項4の中枠。
【請求項6】
製品を収容する領域における製品口部側の領域の切断線及び折り曲げ線は、製品の口部を収容する空間を形成する様に配置されている請求項1の中枠。
【請求項7】
箱体内部に収容され、製品を収容する中枠の製造方法において、
切断線及び折り曲げ線を形成した1枚の台紙を適宜折り曲げる工程を有し、
前記台紙は製品を収容する領域を有しており、
収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線を選択して折り曲げることにより、前記収容する領域の製品長手方向寸法を調整する工程と、
収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線で折り曲げる方向を調節して、前記収容する領域の製品幅方向寸法を調整する工程、
を有することを特徴とする中枠の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用の箱体に収容されて、運搬するべき物品を収容することが出来る中枠に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば化粧品の詰め替え品等については、合成樹脂製の袋(パウチ)に充填してユーザーに送付される場合がある。
ここで、化粧品の種類その他の理由により当該パウチのサイズは一定ではなく、パウチの長手方向寸法(製品長手方向寸法)と幅方向寸法(製品幅方向寸法)が複数種類存在する。
複数種類の寸法のパウチを箱に詰め、且つ、輸送中にパウチが動いて不安定な状態になることを防止するのは困難である。そのため、従来は、フィルム付きの段ボール台紙でパウチを固定し、或いは、緩衝材を箱とパウチの隙間に充填することが行われてきた。
しかし、従来の手法では、パウチの箱詰めの労力及びコストが多大になってしまうので、改善することが望まれてきた。
【0003】
その他の従来技術として、ズレ防止用突起により長さ方向寸法の異なる複数種類の容器を収容可能な包装体が提供されている(特許文献1)。しかし、係る包装体は単一の製品のみを収容するものであり、且つ、横方向の寸法を調整する機能がない。そのため、寸法が異なる複数種類のパウチを搬送するのには適用し難い。
また本出願人は、複数種類の物品をユーザーの希望するタイミングで収容することが出来る箱を提案している(特許文献2参照)。係る箱は有用であるが、箱の中枠自体の構造を提供するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-281161号公報
【特許文献2】特許第7158227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、同一の切断線及び折り曲げ線を配置した複数の領域により複数の製品収容部を構成することが出来て、製品収容部を構成するのに多大な労力を必要とすることなく、収容するべき物品を安定した状態で収容することを可能にする箱体の中枠の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の中枠(10)は、箱体(100)内部に収容され、製品(例えば化粧品の詰め替え用のパウチ)を収容する中枠(10)において、
切断線(C)及び折り曲げ線(B)を形成した1枚の台紙(1)を適宜折り曲げることにより製造され、
製品を収容する領域(収容部11、収容部12)を有しており、
前記切断線(C)及び折り曲げ線(B)は、収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線で折り曲げることにより、前記収容する領域(11、12)の製品長手方向(LSの)寸法を調整し、収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線で折り曲げる方向(例えば台紙1に垂直な方向と、当該垂直な方向に対して傾斜した方向)を変えることにより前記収容する領域(11、12)の製品幅方向(WSの)寸法を調整する様に配置されていることを特徴としている。
本発明において、前記製品を収容する領域(収容部11、収容部12)は、(台紙1の)複数個所に設けられており、前記複数の製品を収容する領域(収容部11、収容部12)における切断線(C)と折り曲げ線(B)は、当該収容する領域(11、12)に対する相対位置が同一であるのが好ましい。
【0007】
前記切断線(C)及び折り曲げ線(B)は、製品を収容する領域(収容部11、収容部12)における製品底部側に設けられており、複数の切断線(C)と折り曲げ線(B)で包囲された複数の領域(Sg1~Sg6)が設けられており、当該複数の領域(Sg1~Sg6)の台紙(1)との境界及び隣接する領域との境界には折り曲げ線(B11~B13、B21~B23)が形成されており、製品(パウチ)の長手方向寸法に対応する折り曲げ線(B11、B22)を原紙(1)の裏側(図2~5、図8において看者から離隔する側)に折り曲げることによって、前記収容する領域(収容部11、収容部12)の製品長手方向(LSの)寸法を調整することが出来るのが好ましい。
ここで、「製品底部側」という文言は、製品を中枠に収容した際に製品の支持基底面を示す。換言すれば、製品を中枠に収容した場合における中枠底面を意味している。「製品底部側」という文言は、製品の厚さ寸法が大きく(製品が)自立する場合における自立した製品の底部を意味する訳ではない。
【0008】
或いは前記切断線(C)及び折り曲げ線(B)は、製品を収容する領域(収容部11、収容部12)における製品幅方向(WSの)縁部側に設けられた切断線(C101~C104)と、当該切断線(C101~C104)の製品長手方向(LSの)両端部に形成された折り曲げ線(B41、B42、B51、B52、B141、B142、B151、B152)を有しており、当該切断線(C101~C104)及び折り曲げ線(B41、B42、B51、B52、B141、B142、B151、B152)を有する領域(Sg7、Sg9、Sg11、Sg13)を備え、前記切断線及び折り曲げ線を有する領域(Sg7、Sg9、Sg11、Sg13)を前記折り曲げ線(B41、B42、B51、B52、B141、B142、B151、B152)により折り曲げた後の前記切断線及び折り曲げ線を有する領域(Sg7、Sg9、Sg11、Sg13)の延在する方向(例えば台紙に垂直な方向と、当該垂直な方向に対して傾斜した方向)により、製品を収容する領域(収容部11、収容部12)の製品幅方向(WSの)寸法が調整されるのが好ましい。
【0009】
本発明において、前記切断線(C101~C104)は前記折り曲げ線(B41、B42、B51、B52、B141、B142、B151、B152)に対して、収容する領域(収容部11、収容部12)の製品幅方向(WSの)中心側に突出(偏寄)しており、当該突出した部分は、前記収容する領域に収容された製品(P)の側縁部(PA、図7)を上方から抑える様に配置されているのが好ましい。
【0010】
また本発明において、製品を収容する領域(収容部11、収容部12)における製品口部側の領域の切断線(C71、C72、C81、C82、C171、C172、C181、C182、C91、C92)及び折り曲げ線(BM1、BM2、BM11、BM12、BM3、BM4)は、製品の口部を収容する空間を形成する様に配置されているのが好ましい。
【0011】
本発明の製造方法は、
箱体(100)内部に収容され、製品(例えば化粧品の詰め替え用のパウチ)を収容する中枠(10)の製造方法において、
切断線(C)及び折り曲げ線(B)を形成した1枚の台紙(1)を適宜折り曲げる工程を有し、
前記台紙(1)は製品を収容する領域(収容部11、収容部12)を有しており、
収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線(B)を選択して折り曲げることにより、前記収容する領域(11、12)の製品長手方向(LSの)寸法を調整する工程と、
収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線(B)で折り曲げる方向(例えば台紙に垂直な方向と、当該垂直な方向に対して傾斜した方向)を調節して、前記収容する領域(11、12)の製品幅方向(WSの)寸法を調整する工程、
を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
上述の構成を具備する本発明によれば、複数パーツを必要とせず、切断線(C)、折り曲げ線(B)を形成した台紙(1)1枚のみで製造することが出来る。そして、切断線(C)は特定の部分を台紙(1)から切り離す様には形成されていないので、本発明の中枠(10)を製造する際に、台紙(1)の端切れが脱落して、作業場を汚染することがない。そのため、環境意識が高い現在の風潮に良く適合している。
本発明は一枚の台紙(1)に切断線(C)と折り曲げ線(B)を形成するだけで実施可能であるため、簡便かつ低コストで効果を発揮することが出来る。
【0013】
また、本発明によれば、前記切断線(C)及び折り曲げ線(B)は、収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線(B11~B13、B21~B23から選択される)で折り曲げることにより、前記収容する領域(11、12)の製品長手方向(LSの)寸法を調整し、収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線(例えばB41、B42、B51、B52、B141、B142、B151、B152)で折り曲げる方向(例えば台紙1に垂直な方向と、当該垂直な方向に対して傾斜した方向)を変えることにより前記収容する領域(11、12)の製品幅方向(WSの)寸法を調整する様に配置されているので、製品の縦方向寸法及び横方向寸法に対応して、収容する領域(11、12)の寸法を適宜調節することが出来る。
そのため、複数種類のサイズを有する製品であっても、収容する領域(11、12)の寸法を製品寸法に合わせて調節することにより、製品を確実に収容する領域(11、12)内で固定(安定)することが出来る。
【0014】
そして本発明によれば、階段状の切断線(C11、C21、C31、C41、C51、C61、C12、C22、C32、C42、C52、C62、C111、C121、C131、C141、C151、C161、C112、C122、C132、C142、C152、C162)を形成し、収容するべきパウチのサイズに対応して切断線(C)により包囲された領域(Sg1~Sg6)の折り曲げ方を変えることにより、パウチの複数の製品長手方向(LSの)寸法について安定して収容(固定)できるようにしている。
製品幅方向WSのサイズについても、領域(Sg7、Sg9、Sg11、Sg13)の固定部の折り曲げ方を台紙(1)に垂直な方向に折り曲げるか、台紙(1)に垂直な方向に対して傾斜した方向に折り曲げるかにより、パウチの幅方向寸法が変更されても、収容部(11、12)における製品幅方向WS(横方向)の隙間のサイズを変更して、製品幅方向WSについてパウチを固定することができる。
さらに、前記切断線(C)、折り曲げ線(B)は製品を収容する領域(収容部11、収容部12)に対する相対位置が同一である様に構成すれば、前記台紙(1)の製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る中枠の斜視図である。
図2図1で示す中枠を組み立てる前の台紙の状態を示す平面図或いは展開図であって、収容部11の製品長手方向LSの寸法を調整する機構の構造を説明する図である。
図3図2と同一の外形線、切断線、折り曲げ線を示す平面図或いは展開図であって、収容部12の製品長手方向LSの寸法を調整する機構の構造を説明する図である。
図4図2図3と同一の外形線、切断線、折り曲げ線を示す平面図或いは展開図であって、収容部11の製品幅方向(WSの)寸法を調整する機構の構造を説明する図である。
図5図2図4と同一の外形線、切断線、折り曲げ線を示す平面図或いは展開図であって、収容部12の製品幅方向(WSの)寸法を調整する機構の構造を説明する図である。
図6】収容部11、12の製品幅方向(WSの)寸法を調整する原理を説明する模式的な説明図である。
図7】収容部11、12の切断線が折り曲げ線よりも幅方向中心側に突出した部分の機能を説明する説明図である。
図8図2図5と同一の外形線、切断線、折り曲げ線を示す平面図或いは展開図であって、収容部11、12の口部における構造を説明する図である。
図9】図示の実施形態に係る中枠を収容する箱体(外箱)の一例を示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図示の実施形態では、中枠には2種類の寸法を有する製品として、例えば2種類のパウチが収容され、中枠には2箇所の製品収容部(凹部、空間)が形成されている。ただし、製品収容部は3か所以上であっても良いし、1個所でも良い。
図示の実施形態の説明において、切断線を符号Cで包括的に表現する場合がある。同様に、折り曲げ線を符号Bで包括的に表現する場合がある。
ここで、図示の実施形態を示す図1に表示される収容部11、12と、図2図5図8に表示される収容部11、12は、左右方向(製品幅方向WS)について逆に配置されている。
図1において、中枠10は箱体100(図1では図示せず:図9参照)内部に収容され、製品(例えば化粧品の詰め替え用のパウチ)は中枠10を介して確実且つ整然と箱体100内に収容される。図示の実施形態に係る中枠10では、製品を収容する領域として2箇所の製品収容部11、12(本明細書では単に「収容部」と言う場合がある)が設けられている。
中枠10は、切断線C及び折り曲げ線Bを形成した1枚の台紙1(図2図5図8参照)を適宜折り曲げることにより製造される。煩雑化の防止のため、図1では切断線C、折り曲げ線Bは省略している。
図1において、切断線Cと折り曲げ線Bで包囲された領域(Sg1~Sg19)と折り曲げ方向(A2~A18)が表示されている。これ等については、図2図5図8を参照して後述する。
【0017】
図2図5図8で示す様に、収容部11、12において、切断線C、折り曲げ線Bは、同一態様で配置されている。ただし、収容部11、12を形成した際には、例えば図1で示す様に、2箇所の収容部11、12の製品長手方向LS(図2図5図8で上下方向)の寸法と、製品幅方向WS(図2図5図8で左右方向)の寸法は異なっており、収容部11の製品長手方向(LSの)及び製品幅(WSの)方向の寸法は、収容部12よりも大きく形成されている。
図1に示す図示の実施形態に係る中枠10は、台紙1における切断線Cが形成された領域を相互に離隔せしめ、折り曲げ線Bを折り曲げることにより、収容部11、12を製造している。そして、図示の実施形態では、中枠10における収容部11、12の製品幅方向(WSの)寸法と製品長手方向(LSの)寸法が調整できる。換言すると、切断線C及び折り曲げ線Bは、収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線Bで折り曲げることにより収容部11、12の製品長手方向(LSの)寸法を調整し、収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線Bで折り曲げる方向(例えば台紙1に垂直な方向と、垂直な方向に対して傾斜した方向)を変えることにより収容部11、12の製品幅方向(WSの)寸法を調整する様に設定され、台紙1に配置されている。
収容部11、12における製品幅方向(WSの)寸法の調整及び製品長手方向(LSの)寸法の調整については、図2図5図8を参照して後述する。
【0018】
本明細書において、収容部11、12の各々において、製品であるパウチの底部が収容される領域を「底部領域11BR、12BR」と表記する場合があり、パウチの口部が収容される近傍の領域を「口部領域11MR、12MR」(図1)と表記する場合がある。
中枠10を組み立てる前の台紙1の状態を示す図2において、中枠10に組み立てた際の側縁SE、底部側縁BE、口部側縁MEの外側の領域は、それぞれ側縁SE、底部側縁BE、口部側縁MEにおいて、台紙1の看者から離隔した側(図面の裏側に向う側)に折り曲げられる(矢印A1)。側縁SE、底部側縁BE、口部側縁MEの外側の領域を台紙1の看者から離隔した側に折り曲げることにより、中枠10の平面寸法が、箱体100(図9)に収容可能に縮小される。なお、側縁SE、底部側縁BE、口部側縁MEを台紙1の看者から離隔した側に折り曲げる構成は、図2図5図8の何れにおいても共通している。
【0019】
図2において、台紙1の収容部11の底部側縁BE側の領域には、切断線C11、C21、C31、C41、C51、C61と、切断線C12、C22、C32、C42、C52、C62が形成されている。
ここで、切断線C11、C12は、底部側縁BEに近い位置に形成され且つ底部側縁BEと平行に延在する底部折り曲げ線B11の製品幅方向(WSの)両端から形成され、製品長手方向LSを口部側(図2の上側)に向かって、且つ、収容部11の中心線CL11(収容部中心線CL11)に向かって製品長手方向LSに対して傾斜した方向に延在している。
切断線C21は切断線C11の口部側端部から製品幅方向WSと平行に、収容部中心線CL11に向かう方向に延在しており、切断線C22は切断線C12の口部側端部から製品幅方向WSと平行に、収容部中心線CL11に向かう方向に延在している。
【0020】
切断線C31、C32は、各々、切断線C21、C22の収容部中心線CL11側の端部から製品長手方向LSを口部側(図2の上側)に向かって延在している。
切断線C41、C42は、各々、切断線C31、C32の口部側端部(図2では上端部)から製品幅方向WSと平行に、収容部中心線CL11に向かう方向に延在している。
切断線C51、C52は、各々、切断線C41、C42の収容部中心線CL11側端部から製品長手方向LSに口部側(図2の上側)へ向かって延在している。
そして、切断線C61、C62は、各々、切断線C51、C52の口部側端部から製品幅方向WSに延在して、収容部中心線CL11上で合流している。
【0021】
製品幅方向WSに延在する切断線C21、C22の収容部中心線CL11側の端部の間には折り曲げ線B12が形成されており、製品幅方向WSに延在する切断線C41、C42の収容部中心線CL11側の端部の間には折り曲げ線B13が形成されている。
上述した様に、折り曲げ線B11が、切断線C11、C12の底部側縁BE側の端部の間に底部側縁BEと平行に形成されている。
図1図2において、折り曲げ線B11、B12、切断線C11、C12、C21、C22で囲まれた領域或いは切片を符号Sg1で示す。領域Sg1は等脚台形状に形成されている。
折り曲げ線B12、B13、切断線C31、C32、C41、C42で囲まれた領域は符号Sg2で示す。領域Sg2は製品幅方向(WSの)寸法が大きい長方形状に形成されている。
そして、折り曲げ線B13と、切断線C51、C52、C61、C62で囲まれた領域を符号Sg3で示す。領域Sg3は製品長手方向(LSの)寸法が大きな長方形状に形成されている。
【0022】
図2で示す様に、領域Sg1、Sg2、Sg3は、口部側縁MEに向かうほど、製品幅方向(WSの)寸法が小さくなる様に構成されている。換言すれば、切断線C11、C21、C31、C41、C51、C61、C12、C22、C32、C42、C52、C62は、当該切断線及び折り曲げ線B11、B12、B13で囲まれた領域Sg1、Sg2、Sg3が、口部側縁MEに向かうほど製品幅方向(WSの)寸法が小さくなる様に設定されている。
領域Sg1と領域Sg2の境界には段部(肩部)が形成され、当該段部は切断線C21、C22で構成されている。領域Sg2と領域Sg3の境界にも段部(肩部)が形成され、当該段部は切断線C41、C42で構成されている。
ここで、領域Sg1、Sg2、Sg3の形状、大きさ、切断線C11、C21、C31、C41、C51、C61、C12、C22、C32、C42、C52、C62及び折り曲げ線B11、B12、B13の寸法は、収容部1、2に収容されるパウチの寸法や、台紙自体のサイズにより、ケース・バイ・ケースに設定される。
【0023】
図1及び図2において、台紙1から図1に示す中枠10を製造するに際して収容部11の底部を形成するには、折り曲げ線B11で、領域Sg1を紙面裏側(看者から遠い側)に向かって、矢印A2方向へ、図2の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げる。
台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げられた領域Sg1につながる領域Sg2は、折り曲げ線B12において、図2の台紙1の紙面と平行となる様に、矢印A3方向に折り曲げられる。その結果、領域Sg2は領域Sg1の端部から口部側縁ME側に向かって台紙1の紙面と平行に延在する。
領域Sg2につながる領域Sg3は、折り曲げ線B13では折り曲げられず、領域Sg2と同様に図2の台紙1の紙面と平行な状態で口部側縁ME側に延在する。
折り曲げ線B11、B12、B13に対して上述した様な折り曲げ作業を施すことにより、製品長手方向LSが大きい収容部11を形成することが出来る。係る折り曲げ作業は、収容するべき製品の長手方向寸法に対応する折り曲げ線を選択して折り曲げることにより、収容部11の製品長手方向LSの寸法を調整する工程を構成する。
【0024】
次に、寸法の小さい製品(パウチ)が収容される収容部12については、図3図1を参照して説明する。
図3において、収容部12における切断線C及び折り曲げ線Bの配置、寸法は、図2で上述した収容部11における切断線、折り曲げ線の配置、寸法と同一である。
混同を防止するため、収容部11における切断線Cと折り曲げ線Bには、収容部12における切断線Cと折り曲げ線Bは異なる符号を付して記載する。
【0025】
図3の収容部12において、切断線C111、C121、C131、C141、C151、C161、C112、C122、C132、C142、C152、C162及び折り曲げ線B21、B22、B23が形成されているが、これらの寸法と配置は、それぞれ、図2における収容部11における切断線C11、C21、C31、C41、C51、C61、C12、C22、C32、C42、C52、C62及び折り曲げ線B11、B12、B13の寸法と配置と同様である。
すなわち、収容部11、12の各々において、同一の寸法及び配置にて、切断線Cと折り曲げ線Bが形成されている。そのため、収容部12を構成する切断線C111、C121、C131、C141、C151、C161、C112、C122、C132、C142、C152、C162及び折り曲げ線B21、B22、B23の詳細な配置と仕様(開始、終点位置、延在方向等)の説明は省略する。
【0026】
図3において、折り曲げ線B21、B22、切断線C111、C112、C121、C122で囲まれた領域を符号Sg4で示し、折り曲げ線B22、B23、切断線C131、C132、C141、C142で囲まれた領域を符号Sg5で示し、折り曲げ線B23と、切断線C151、C152、C161、C162で囲まれた領域を符号Sg6で示す。
ここで、切断線C161、C162は、各々、切断線C151、C152の口部側端部から製品幅方向WSに延在して、収容部12の中心線CL12上で合流している。
容部11、12において、同一の寸法及び配置にて、切断線C及び折り曲げ線Bが形成されているため、収容部11における領域Sg1、Sg2、Sg3と、収容部12における領域Sg4、Sg5、Sg6とは、その大きさ(面積)と、収容部11、12における配置が同一である。
【0027】
図3図1において、台紙1から図1に示す中枠10を製造する際に収容部12を形成するには、折り曲げ線による折り曲げ方法が、以下の様に収容部11の場合とは異なっている。
図2で説明した収容部11では、折り曲げ線B11において、領域Sg1が図2の台紙1の紙面裏側(看者から遠い側)に向かって紙面に対して垂直となる様に(矢印A2方向へ)折り曲げられる。
それに対して、図3で説明した収容部12では、(収容部11の領域Sg1に対応する収容部12の)領域Sg4は図3の台紙1の紙面に平行であり、折り曲げ線B21は折り曲げられていない。しかし、領域Sg4につながる領域Sg5が、図3の台紙1の紙面裏側(看者から遠い側)に向かって紙面に対して垂直となる様に(矢印A4方向へ)折り曲げられている。
また、領域Sg5につながる領域Sg6は、折り曲げ線B23において領域Sg5と垂直となる様に折り曲げられて(矢印A5)、台紙1の紙面と平行に領域Sg5の端部から底部側縁BE側に向かって延在する。
その様な折り曲げ作業を施すことにより、製品長手方向LSの寸法が小さい収容部12を形成することが出来る。係る折り曲げ作業は、収容するべき製品長手方向LSの寸法に対応する折り曲げ線を選択して折り曲げることにより、収容部12の製品長手方向LSの寸法を調整する工程を構成する。
【0028】
図2に示す収容部11において、図2の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げられている領域Sg1から口部側領域までの製品長手方向LSの長さ寸法は、図3に示す収容部12において、図3の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げられている領域Sg5から口部側領域までの製品長手方向LSの長さ寸法に比較して、収容部12の領域Sg4の長手方向LSの寸法の分だけ長い。
換言すると、収容部11の底部における折り曲げ線B11で図2の看者から離隔した側に折り曲げる(矢印A2方向に折り曲げる)のか、収容部12の底部における折り曲げ線B22(図3参照)で折り曲げる(矢印A4方向に折り曲げる)のかにより、製品の長手方向LSの寸法に対応して、収容部11、12における製品長手方向LSの寸法が調節できるのである。すなわち、台紙1に階段状の切断線Cを形成し、収容するべきパウチのサイズに対応して切断線Cにより包囲された領域Sg1~Sg6の折り曲げ方を適宜選択することにより、製品長手方向LS寸法が異なる複数種類のパウチを、複数の収容部11、12において安定して収容(固定)出来る。
【0029】
図3において、領域Sg6に折り曲げ線BN1を形成し、領域Sg4、Sg5と、領域Sg6の折り曲げ線BN1よりも底部側縁BE側の領域を、図3の台紙1と平行な状態として、領域Sg6を折り曲げ線BN1で図3の看者から離隔する方向に折り曲げ、折り曲げ線BN1よりも口部側縁ME側の領域を図3の台紙1と垂直な状態にすれば、収容部12の長手方向寸法を更に短く設定することが出来る。
【0030】
図2図5図8で明示されている様に、図示の実施形態に係る中枠10は、一枚の台紙1(展開図)に切り込み線、折り曲げ線を形成して、当該一枚の台紙1を切り取り、折り曲げることにより形成され、中枠10を形成する際に台紙1から切除されて破棄される部分はない。そのため、破棄された台紙1の部分により環境が悪化することは防止される。
また、一枚の台紙1に切断線と折り曲げ線を形成するだけで実施可能なので、簡便かつ低コストで製造することが出来る。
【0031】
次に、同一サイズの収容部11、12の幅方向寸法を、パウチ(製品)の幅方向寸法に対応して調節する態様について説明する。
先ず図4を参照して、収容部11の幅方向寸法を調整する機構の構造を説明する。
図4において、台紙1の側縁SE(図4の右側縁)に近い位置で側縁SEと平行に延在した切断線C101と、収容部11の幅方向中心(収容部11の中心線)に延在する切断線CCL11と、収容部12に近い位置に切断線C101、CCL11と平行に延在する切断線C102が形成されている。
【0032】
収容部11の口部側縁ME側の端部において、収容部11の両端を結んで口部側縁MEと平行に延在する折り曲げ線BM1と、折り曲げ線BM1の両端から、収容部11の幅方向中心或いは切断線CCL11に向かい、製品長手方向LSに対して傾斜して延在して、切断線C71、C72がそれぞれ形成されている。ここで、切断線C71、C72は、切断線CCL11の位置までは到達していない。
切断線C71、C72の底部側縁BE側の端部から、折り曲げ線BM1と平行に、切断線C81、C82が、それぞれ収容部11の幅方向中心或いは切断線CCL11に向かって延在している。
切断線C81、C82と折り曲げ線BM1の(製品長手方向LSにおける)中間位置において、切断線C71から切断線C72まで延在する折り曲げ線BM2が、折り曲げ線BM1、切断線81、82と平行に延在している。
【0033】
切断線C101の製品長手方向LS両端側には、折り曲げ線B41、B42が形成されており、折り曲げ線B41、B42はそれぞれ切断線C71、切断線C11の端部に至っている。また、切断線C102の製品長手方向LS両端側には、折り曲げ線B51、B52が形成されており、折り曲げ線B51、B52はそれぞれ切断線C72、切断線C12の端部に至っている。
折り曲げ線B61は、切断線C71と切断線C81の合流部と切断線C31と切断線C41の合流部を結んで延在しており、切断線C101と平行に延在している。そして折り曲げ線B62は、切断線C72と切断線C82の合流部と切断線C32と切断線C42の合流部を結んで延在しており、切断線C102と平行に延在している。
【0034】
切断線C101は折り曲げ線B41、B42に対して、製品幅方向WSについて切断線CCL1側に偏奇している。また、切断線C102は折り曲げ線B51、B52に対して、製品幅方向WSについて、切断線CCL1側に偏奇している。係る構成による作用効果は、図7を参照して後述する。
【0035】
切断線C101、折り曲げ線B41、切断線C71、折り曲げ線B61、切断線C31、C21、C11、折り曲げ線B42で包囲された領域が符号Sg7で示されている。領域Sg7は概略台形状をしている。
領域Sg7に連続しており(つながっており)、折り曲げ線B61、切断線C81、CCL11、C61、C51、C41で包囲された領域は、符号Sg8で示されている。領域Sg8は、一部を切り欠いた長方形の様な形状であり、その製品長手方向LSの寸法は、領域Sg7の製品長手方向LSの寸法よりも小さい。
【0036】
切断線C102、折り曲げ線B51、切断線C72、折り曲げ線B62、切断線C32、C22、C12、折り曲げ線B52で包囲された領域が符号Sg9で示されている。領域Sg9は概略台形状をしており、収容部11の中心軸(切断線CCL11)について領域Sg7と対称な形状である。
領域Sg9に連続しており(つながっており)、折り曲げ線B62、切断線C82、CCL11、C62、C52、C42で包囲された領域は符号Sg10で示されている。領域Sg10は、一部を切り欠いた長方形の様な形状であり、その製品長手方向LSの寸法は、領域Sg9の製品長手方向LSの寸法よりも小さい。収容部11の中心軸(切断線CCL11)について、領域Sg10は領域Sg8と対称な形状である。
【0037】
図4図1において、台紙1から中枠10を製造する際に収容部11を形成するには、折り曲げ線B41、B42から、領域Sg7を矢印A6方向(図4において、看者から離隔する方向)に折り曲げる。同様に、折り曲げ線B51、B52から領域Sg9を矢印A8方向(図4において、看者から離隔する方向)に折り曲げる。
矢印A8方向に折り曲げられた領域Sg9は、図4の台紙に対して垂直に折り曲げられる。図1では明示されていないが、領域Sg7も図4の台紙に対して垂直に折り曲げられる。
【0038】
図4において、折り曲げ線B61で、領域Sg8を領域Sg7に対して矢印A7方向(図4の看者に近接する側)に折り曲げて、図4の紙面と平行に延在せしめる。同様に、折り曲げ線B62において、領域Sg10を領域Sg9に対して矢印A9方向(図4の看者に近接する側)に折り曲げて、図4の紙面と平行に延在せしめる。
図4に示す折り曲げ線B41、B42、B51、B52、B61、B62に対して上述した様な折り曲げ作業を施すことにより、製品幅方向WSの寸法が大きい収容部11(製品を収容する領域)を形成することが出来る。係る折り曲げ作業は、収容するべき製品の幅方向寸法に対応して折り曲げ線で折り曲げる方向を調節して、収容部11の製品幅方向(WSの)寸法を調整する工程を構成している。
【0039】
寸法の小さい製品(パウチ)が収容される収容部12について、図5図1を参照して説明する。
図5において、収容部12の幅方向寸法を、製品の幅方向寸法に対応して調節するための切断線C、折り曲げ線Bの配置、寸法については、図4で説明した収容部11における切断線、折り曲げ線の配置、寸法と同一である。
混同を防止するため、収容部11における切断線Cと折り曲げ線Bと、収容部12における切断線Cと折り曲げ線Bは異なる符号を付して表現している。
【0040】
図5において、収容部12には、切断線C103、C104、CCL12、C171、C172、C181、C182、C111、C121、C131、C141、C151、C161、C112、C122、C132、C142、C152、C162及び折り曲げ線B141、B142、B151、B152、B161、B162、BM11、BM12が形成されている。
収容部12における上述した切断線Cと折り曲げ線Bの寸法と配置は、それぞれ図4の収容部11における切断線C101、C102、CCL11、C71、C72、C81、C82、C11、C21、C31、C41、C51、C61、C12、C22、C32、C42、C52、C62及び折り曲げ線B41、B42、B51、B52、B61、B62、BM1、BM2の寸法と配置と同一である。すなわち、収容部11、12の各々において、同一の寸法及び配置にて、切断線Cと折り曲げ線Bが形成されている。
そのため、収容部12を構成する切断線C103、C104、CCL12、C171、C172、C181、C182、C111、C121、C131、C141、C151、C161、C112、C122、C132、C142、C152、C162及び折り曲げ線B141、B142、B151、B152、B161、B162、BM11、BM12の詳細な配置と仕様(開始、終点位置、延在方向等)の説明は省略する。
【0041】
図5において、切断線C103、折り曲げ線B141、切断線C171、折り曲げ線B161、切断線C131、C121、C111、折り曲げ線B142で包囲された領域は符号Sg11で示され、折り曲げ線B161、切断線C181、CCL12、C161、C151、C141で包囲された領域は符号Sg12で示されている。
また、切断線C104、折り曲げ線B151、切断線C172、折り曲げ線B162、切断線C132、C122、C112、折り曲げ線B152で包囲された領域は符号Sg13で示され、折り曲げ線B162、切断線C182、CCL12、C162、C152、C142で包囲された領域は、符号Sg14で示されている。
収容部12における領域Sg11、Sg12、Sg13、Sg14の大きさと、収容部11、12における配置は、収容部11における領域Sg7、Sg8、Sg9、Sg10と同様である。
【0042】
図5に示す台紙1から図1に示す中枠10を製造する際に、収容部12の底部を形成するには、折り曲げ線B141、B142から、領域Sg11を矢印A10方向(図5において、看者から離隔する方向)に折り曲げる。同様に、折り曲げ線B151、B152から領域Sg13を矢印A12方向(図5において、看者から離隔する方向)に折り曲げる。
収容部11の場合とは異なり、収容部12においては、領域Sg11を折り曲げ線B141、B142から矢印A10方向に折り曲げ、領域Sg13を折り曲げ線B151、B152から矢印A12方向に折り曲げた際に、領域Sg11、Sg13は、図5の台紙1に対して垂直には折り曲げられず、(図5の台紙1に対して垂直な仮想面に対して)収容部12の製品幅方向(WSの)中心或いは切断線CCL12方向に傾斜する様に(図6の切片D-1、E-1で示す様に)折り曲げる。
そして、折り曲げ線B161において、領域Sg12を領域Sg11に対して矢印A11方向(図5の看者に近接する側)に折り曲げて、図5の紙面と平行に配置する。同様に、折り曲げ線B162において、領域Sg14を領域Sg13に対して矢印A13方向(図5の看者に近接する側)に折り曲げて、図5の紙面と平行に配置する。
これにより、図5に示す収容部12おいて、製品幅方向(WSの)寸法が図4に示す収容部11の製品幅方向(WSの)寸法に比較して小さく調整することが出来る。係る折り曲げ作業は、収容するべき製品の幅方向寸法WSに対応して折り曲げ線で折り曲げる方向を調節して、収容部12の製品幅方向(WSの)寸法を調整する工程を構成する。
上述した折り曲げ作業により、製品の幅方向寸法WSに対応させることが出来るのかについては、図6を参照して説明する。
【0043】
図6は、収容部11、12の幅方向寸法を調整する原理を模式的に示しており、図6(A)は収容部11における幅方向寸法、図6(B)は収容部12における幅方向寸法を示している。図6(A)、(B)は収容部11、12を底部側縁BE(図1図2)側から見た図であり、符号Fは台紙1における収容部11、12に隣接する領域(隣接領域)を示している。
図6(A)において、領域Sg7を構成する切片D、領域Sg9を構成する切片Eはそれぞれ隣接領域Fに対して垂直に折り曲げられている。そして、領域Sg7、Sg9につながる領域Sg8、Sg10は、それぞれ台紙1の紙面(隣接領域F)と平行に、収容部11の中心方向(図6(A)の中央側)に向かって延在している。
図6(A)の状態では、収容部11において切片DE間の間隔が最も広くなり、幅方向WSの寸法が大きい製品Pを収容できる。
【0044】
一方、図6(B)においては、領域Sg11を構成する切片D-1、領域Sg13を構成する切片E-1は、それぞれ隣接領域Fに対して垂直な方向ではなく、垂直の方向よりも傾斜した方向に延在する様に折り曲げられている。そして、領域Sg11、Sg13につながる領域Sg12、Sg14は、それぞれ台紙1の紙面(隣接領域F)と平行に、収容部12の中心方向(図6(B)の中央側)に向かって延在している。
図6(B)の状態では、収容部12における切片D-1~E-1間の間隔が、図6(A)の収容部11の場合に比較して狭くなり、幅方向寸法が小さい製品Pを収容しても、幅方向に隙間が生じることが防止される。そして、傾斜している切片D-1、E-1が製品縁部と接触することにより、多岐に亘る製品幅方向(WSの)寸法に対して対応することが出来る。すなわち、収容部12では収容する製品Pの幅方向(WSの)寸法に柔軟性を持たせることが出来る。
図6(A)、(B)に示す様に、製品幅方向WSのサイズについて、領域Sg7、Sg9、Sg11、Sg13の折り曲げ方を台紙1に垂直な方向に折り曲げるか、台紙1に垂直な方向に対して傾斜した方向に折り曲げるかにより、製品(パウチ)の幅方向寸法が変更しても、収容部11、12における製品幅方向WS(横方向)の隙間寸法を変更して、製品幅方向WSの寸法が異なる複数のパウチを、それぞれ固定することができる。
【0045】
図4を参照して上述した様に、収容部11において、切断線C101は折り曲げ線B41、B42に対して、製品幅方向(WSの)中心側(切断線CCL11側)に偏奇しており、切断線C102は折り曲げ線B51、B52に対して、製品幅方向(WSの)中心側に偏奇している。
同様に、図5に示す収容部12において、切断線C103は折り曲げ線B141、B142に対して、製品幅方向(WSの)中心側(切断線CCL12側)に偏奇しており、切断線C104は折り曲げ線B151、B152に対して、製品幅方向(WSの)中心側に偏奇している。
図7を参照して、係る偏奇の理由を説明する。図示の煩雑を防止するため、図7では、収容部11における切断線C101と折り曲げ線B41(B42)の偏奇の状態のみを示している。
【0046】
図7において、収容部11にはパウチPが収容されている。パウチPの側端部PA(図7では右端部)において、符号Gで示す領域は、切断線C101が折り曲げ線B41(B42)よりも図示しない切断線CCL1側(図7では左側)に偏寄或いは突出している領域である。そして図7で明示されている様に、領域Gは、収容されたパウチPの側縁部PAを上方から抑える機能を有している。
すなわち、上述した偏奇は、領域Gを形成し、領域GによりパウチPが上方に飛び出してしまうことを防止するための構造である。
【0047】
次に、図1及び図8を参照して、収容部11、12の口部について説明する。
上述した通り、収容部11、収容部12の切断線、折り曲げ線の配置、寸法は同一であり、口部収納部についても収容部11、12では同一の構造となっている。
説明の簡略化のため、収容部11の口部収容部についてのみ説明する。
図示の実施形態では、中枠10に収容される製品はパウチであり、パウチの口部の寸法は規格で定まっている。そのため、収容部における口部収容部にパウチの口部を好適に収容することが出来る。
図8において、台紙1の収容部11の口部側縁MEの近傍の領域には、切断線C91、C92、C71、C72、C81、C82及び折り曲げ線BM1、BM2、BM3、BM4が形成されている。
切断線C71、C72、C81、C82及び折り曲げ線BM1、BM2は図4を参照して説明されているので、詳細な説明は省略する。
切断線C91、C92は、各々、口部側縁MEの近傍から製品長手方向LSに折り曲げ線BM2まで延在しており、折り曲げ線BM1の近傍で収容部中心線(切断線CCL11:図4参照)の側に折れ曲がる様に偏奇して延在している。
折り曲げ線BM3は、口部側縁MEの近傍で切断線C91、C92それぞれの口部側縁ME側端部を結んで延在している。折り曲げ線BM4は、切断線C91、C92それぞれの中間位置(収容部中心線側に折れ曲がる様に偏寄する口部側縁側の位置)を結んで延在している。
【0048】
図8において、切断線C91、C92、折り曲げ線BM3、BM4で囲まれた領域は符号Sg15で示されている。領域Sg15は製品幅方向(WSの)寸法が小さい長方形状に形成されている。
また、切断線C91、C92、折り曲げ線BM4、BM2(厳密には折り曲げ線BM2の中間において折り曲げ線BM2が途切れた部分)で囲まれた領域を符号Sg16で示す。領域Sg16は領域Sg15の底部側BE縁部につながる領域であって、製品幅方向(WSの)寸法が小さい長方形状と製品幅方向(WSの)寸法が変化する形状(すなわち台形形状)とを組み合わせた形状に構成されている。
切断線C71、C91、折り曲げ線BM1、BM2で囲まれた領域は符号Sg17で示されている。領域Sg17は左右が非対称な台形状に形成されている。
切断線C72、C92、折り曲げ線BM1、BM2で囲まれた領域は符号Sg18で示されている。領域Sg18は左右が非対称な台形状に形成されている。ここで、領域Sg18は、収容部中心線(切断線CCL11:図4参照)について、領域Sg17と対称な形状となっている。
また、切断線C71、C72、C81、C82、折り曲げ線BM2で囲まれた領域を符号Sg19で示す。領域Sg19は等脚台形状に形成されている。
【0049】
図8に示す台紙1から図1に示す中枠10を製造するに際して、収容部11の口部を形成するには、図8の折り曲げ線BM1において、領域Sg17、Sg18を紙面裏側(看者から遠い側)に向かって、それぞれ矢印A14、矢印A15方向へ、図8の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げる。
そして、図8の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げられた領域Sg17、Sg18につながる領域Sg19は、折り曲げ線BM2において、図8の台紙1の紙面と平行となる様に、紙面表側(看者に近接する側)に向かって、矢印A16方向に折り曲げられる。これにより、領域Sg19は、領域Sg17、Sg18の端部から底部側縁BE方向に延在する。
また、折り曲げ線BM3において、領域Sg15を紙面裏側(看者から遠い側)に向かって、矢印A17方向へ、図8の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げる。図8の台紙1の紙面に対して垂直となる様に折り曲げられた領域Sg15につながる領域Sg16は、折り曲げ線BM4において、図8の台紙1の紙面と平行となる様に、紙面表側(看者に近接する側)に向かって、矢印A18方向に折り曲げられる。これにより、領域Sg16は領域Sg15の端部から底部側縁BE方向に延在する。
図8及び図1に示す折り曲げ線BM1、BM2、BM3、BM4に対して上述した様な折り曲げ作業を施すことにより、図1に示す様な収容部11における口部収容部を形成することが出来る。
【0050】
図9は図示の実施形態に係る中枠10を収容する箱体100(外箱)の一例を示す。
但し、図示の実施形態に係る中枠10を収容する箱体100は、図9で示すものに限定される訳ではない。上述した中枠10が収容できる箱体であれば、全て適用可能である。
図9の箱体100の展開図において、箱体100の本体部100Aと蓋部100Bが示される。本体部100Aに中枠10が収容され、中枠10には収容部11及び12が形成される。図9において、中枠10と収容部11、12は仮想線で表示している。
【0051】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
【符号の説明】
【0052】
1・・・台紙
10・・・中枠
11、12・・・収容部(製品を収容する領域)
100・・・箱体
B・・・折り曲げ線(B11、B12、・・・・、B61、B62、BM1、・・・・等)
C・・・切断線(C11、C12、・・・・、C101、C102、・・・等)
P・・・製品(例えばパウチ)
PA・・・製品の側縁部
Sg1~Sg19・・・複数の切断線と折り曲げ線で包囲された領域
LS・・・製品長手方向(パウチの長手方向)
WS・・・製品幅方向(パウチの幅方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9