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特開2025-18759作業機械の制御システム、作業機械、作業機械の制御方法、及び作業機械の遠隔操作システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018759
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】作業機械の制御システム、作業機械、作業機械の制御方法、及び作業機械の遠隔操作システム
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/20 20060101AFI20250130BHJP
   E02F 9/22 20060101ALI20250130BHJP
   E02F 3/43 20060101ALI20250130BHJP
   E02F 3/84 20060101ALI20250130BHJP
   E02F 9/26 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
E02F9/20 H
E02F9/22 C
E02F9/22 E
E02F3/43 B
E02F3/84 A
E02F9/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023122744
(22)【出願日】2023-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】根田 知樹
(72)【発明者】
【氏名】内田 陽介
(72)【発明者】
【氏名】谷重 聡
【テーマコード(参考)】
2D003
2D015
【Fターム(参考)】
2D003AA01
2D003AB02
2D003AB03
2D003AB04
2D003BA02
2D003BA03
2D003CA02
2D003DA04
2D003DB02
2D015HA03
(57)【要約】
【課題】作業効率の低下を抑制すること。
【解決手段】作業機械の制御システムは、作業機械の旋回体及び旋回体に取り付けられる作業機を自動制御する自動制御指令を出力する自動制御指令部と、自動制御に係る自動制御データを出力装置に出力させる出力処理部と、を備える。出力処理部は、旋回体及び作業機の少なくとも一方の動作を停止可能なロック装置が作動状態であると判定した場合、ロック装置が作動状態であることを示す出力データを出力装置に出力させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械の旋回体及び前記旋回体に取り付けられる作業機を自動制御する自動制御指令を出力する自動制御指令部と、
前記自動制御に係る自動制御データを出力装置に出力させる出力処理部と、を備え、
前記出力処理部は、前記旋回体及び前記作業機の少なくとも一方の動作を停止可能なロック装置が作動状態であると判定した場合、前記ロック装置が作動状態であることを示す出力データを前記出力装置に出力させる、
作業機械の制御システム。
【請求項2】
前記ロック装置を作動させるために操作される入力装置を備え、
前記ロック装置が作動状態であることは、前記入力装置が操作されている状態であることを含む、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項3】
前記ロック装置は、前記旋回体の旋回を停止可能な旋回駐車ブレーキを含む、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項4】
前記出力データは、前記自動制御が行われない原因を示すエラーデータを含む、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項5】
前記出力データは、前記自動制御が行われるように案内するガイダンスデータを含む、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項6】
前記ロック装置が作動状態であることを表示する表示装置を備える、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項7】
前記出力装置は、前記旋回体の運転室に配置される、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項8】
前記出力装置は、前記旋回体の運転室の外側に配置される、
請求項1に記載の作業機械の制御システム。
【請求項9】
請求項1に記載の作業機械の制御システムを備える、
作業機械。
【請求項10】
作業機械の旋回体及び前記旋回体に取り付けられる作業機を自動制御する自動制御指令を出力することと、
前記自動制御に係る自動制御データを出力装置に出力させることと、
前記旋回体及び前記作業機の少なくとも一方の動作を停止可能なロック装置が作動状態であるか否かを判定することと、
前記ロック装置が作動状態であると判定された場合、前記ロック装置が作動状態であることを示す出力データを前記出力装置に出力させることと、を含む、
作業機械の制御方法。
【請求項11】
請求項1に記載の作業機械の制御システムと、
前記作業機械の外部に配置され、前記作業機械を遠隔操作する遠隔操作装置と、を備える、
作業機械の遠隔操作システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機械の制御システム、作業機械、作業機械の制御方法、及び作業機械の遠隔操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
作業機械に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、掘削から排土までの一連の動作が自動制御される作業機械が知られている。また、旋回駐車ブレーキを作動するために操作される旋回ロックスイッチを備える作業機械が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-011694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
旋回ロックスイッチが操作された状態で作業機械の自動制御が開始されると、旋回体が旋回しない状態で作業機が動作する状況が発生する可能性がある。その結果、旋回体が旋回リリーフしながら旋回しない状態が続くこと等に起因して、作業機械の作業効率が低下する可能性がある。また、作業機ロックスイッチの操作ミスなどが起きた場合も、作業復帰に要する時間がかかり、作業効率が低下する可能性がある。
【0005】
本開示は、作業効率の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従えば、作業機械の旋回体及び旋回体に取り付けられる作業機を自動制御する自動制御指令を出力する自動制御指令部と、自動制御に係る自動制御データを出力装置に出力させる出力処理部と、を備える作業機械の制御システムが提供される。出力処理部は、旋回体及び作業機の少なくとも一方の動作を停止可能なロック装置が作動状態であると判定した場合、ロック装置が作動状態であることを示す出力データを出力装置に出力させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、作業効率の低下が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る作業機械を示す斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る作業機械の運転室を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る作業機械の動作を説明するための図である。
図4図4は、実施形態に係る作業機械の動作を説明するための図である。
図5図5は、実施形態に係る作業機械の制御システムを示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る作業機械の制御方法を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る第1表示データを表示する表示装置を模式的に示す図である。
図8図8は、実施形態に係る第2表示データを表示する表示装置を模式的に示す図である。
図9図9は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
図10図10は、他の実施形態に係る作業機械の制御方法を示すフローチャートである。
図11図11は、他の実施形態に係る第3表示データを表示する表示装置を模式的に示す図である。
図12図12は、他の実施形態に係る作業機械の遠隔操作システムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
[作業機械]
図1は、実施形態に係る作業機械1を示す斜視図である。作業機械1は、作業現場において稼働する。実施形態において、作業機械1は、油圧ショベルである。以下の説明において、作業機械1を適宜、油圧ショベル1、と称する。
【0011】
油圧ショベル1は、走行体3と、旋回体4と、作業機5と、油圧シリンダ6と、操作装置7と、車載モニタ8と、表示装置40と、入力装置9と、回転灯29と、制御装置14とを備える。
【0012】
走行体3は、旋回体4を支持した状態で走行する。走行体3は、一対の履帯3Aを有する。履帯3Aの回転により、走行体3は、走行動作する。走行体3の走行動作は、前進動作及び後進動作を含む。油圧ショベル1は、走行体3により作業現場を移動することができる。
【0013】
旋回体4は、走行体3に支持される。旋回体4は、走行体3よりも上方に配置される。旋回体4は、走行体3に支持された状態で旋回動作する。運転室2は、旋回体4に設けられる。
【0014】
作業機5は、旋回体4に取り付けられる。作業機5は、作業を実施する。実施形態において、作業機5により実施される作業は、掘削対象16を掘削する掘削作業及び掘削物を排土対象17に排出する排土作業を含む。作業機5により実施される作業は、掘削作業後に掘削物を排土対象17まで移動させる積込作業、及び排土作業後に掘削対象16に向かって移動する戻り作業を含む。
【0015】
作業機5は、ブーム5Aと、アーム5Bと、作業具としてのバケット5Cとを含む。ブーム5Aの基端部は、旋回体4の前部に動作可能に連結される。アーム5Bの基端部は、ブーム5Aの先端部に動作可能に連結される。バケット5Cの基端部は、アーム5Bの先端部に動作可能に連結される。なお、作業具の他の例として、クラムバケット、チルトバケット、チルトローテートバケット、及びグラップル等が挙げられる。
【0016】
油圧シリンダ6は、作業機5を動作させる。油圧シリンダ6は、ブームシリンダ6Aと、アームシリンダ6Bと、バケットシリンダ6Cとを含む。ブームシリンダ6Aは、ブーム5Aを上げ動作及び下げ動作させる。アームシリンダ6Bは、アーム5Bを掘削動作及びダンプ動作させる。バケットシリンダ6Cは、バケット5Cを掘削動作及びダンプ動作させる。ブームシリンダ6Aの基端部は、旋回体4に連結される。ブームシリンダ6Aの先端部は、ブーム5Aに連結される。アームシリンダ6Bの基端部は、ブーム5Aに連結される。アームシリンダ6Bの先端部は、アーム5Bに連結される。バケットシリンダ6Cの基端部は、アーム5Bに連結される。バケットシリンダ6Cの先端部は、バケット5Cに連結される。
【0017】
図2は、実施形態に係る作業機械1の運転室2を示す図である。図2に示すように、操作装置7は、運転室2に配置される。操作装置7は、走行体3、旋回体4、及び作業機5の少なくとも一つを動作させるために操作される。操作装置7は、運転室2に搭乗したオペレータに操作される。オペレータは、運転室2に配置された運転シート15に着座した状態で、操作装置7を操作することができる。
【0018】
操作装置7は、左操作レバー7A及び右操作レバー7Bと、左走行レバー7C及び右走行レバー7Dと、左フットペダル7E及び右フットペダル7Fとを含む。
【0019】
左操作レバー7Aは、旋回体4を旋回させるために操作される。また、左操作レバー7Aは、作業機5を動作させるために操作される。右操作レバー7Bは、作業機5を動作させるために操作される。左操作レバー7Aが左右方向に操作されることにより、旋回体4が左旋回動作又は右旋回操作する。左操作レバー7Aが前後方向に操作されることにより、アーム5Bがダンプ動作又は掘削動作する。右操作レバー7Bが左右方向に操作されることにより、バケット5Cが掘削動作又はダンプ動作する。右操作レバー7Bが前後方向に操作されることにより、ブーム5Aが下げ動作又は上げ動作する。なお、左操作レバー7Aが前後方向に操作されたときに旋回体4が右旋回動作又は左旋回動作し、左操作レバー7Aが左右方向に操作されたときにアーム5Bがダンプ動作又は掘削動作してもよい。右操作レバー7Bが左右方向又は前後方向に操作されたときに、旋回体4が左旋回動作又は右旋回動作してもよい。
【0020】
左走行レバー7C及び右走行レバー7Dは、走行体3を動作させるために操作される。左走行レバー7Cが前後方向に操作されることにより、走行体3の左側の履帯3Aが前進動作又は後進動作する。右走行レバー7Dが前後方向に操作されることにより、走行体3の右側の履帯3Aが前進動作又は後進動作する。
【0021】
左フットペダル7Eは、左走行レバー7Cと連動する。右フットペダル7Fは、右走行レバー7D連動する。左フットペダル7E及び右フットペダル7Fが操作されることにより、走行体3が前進動作又は後進動作されてもよい。
【0022】
車載モニタ8は、運転室2に配置される。車載モニタ8は、運転シート15の右前方に配置される。車載モニタ8は、表示装置8Aと、入力装置8Bとを有する。表示装置8Aは、規定の表示データを表示する。表示装置8Aとして、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。入力装置8Bは、オペレータに操作されることにより入力データを生成する。入力装置8Bとして、ボタンスイッチ、コンピュータ用キーボード、及びタッチパネルが例示される。なお、表示装置8Aと入力装置8Bとは別体でもよい。
【0023】
表示装置40は、運転室2に配置される。表示装置40は、運転シート15の右前方に配置される。表示装置40は、車載モニタ8の上方に配置される。表示装置40は、規定の表示データを表示する。なお、表示装置40の代わりに又は表示装置40に加えて音声出力装置が配置されてもよい。表示装置40は、自動制御に係る自動制御データを出力する出力装置の一例である。なお、表示装置40と車載モニタ8とは、一体でもよい。表示装置40と車載モニタ8とが1つの表示装置でもよい。
【0024】
車載モニタ8は、例えば油圧ショベル1の作業状況を表示する。油圧ショベル1の作業状況として、燃料の残量、作動油温度、及び油圧ショベル1の周辺画像が例示される。なお、車載モニタ8に表示される油圧ショベル1の作業状況が表示装置40に表示されてもよい。
【0025】
表示装置40は、自動制御に係る自動制御データを表示する。後述するように、旋回体4及び作業機5は、自動制御される。表示装置40は、旋回体4及び作業機5の自動制御に係る自動制御データを表示する。自動制御データとして、自動制御における目標掘削位置、排土目標位置、及び旋回体4の旋回範囲、自動運転の動作、及び後述する自動開始スイッチ9Bの操作等に関する情報が例示される。なお、自動制御に係る自動制御データが車載モニタ8に表示されてもよい。
【0026】
入力装置9は、運転室2に配置される。入力装置9は、所定の入力信号を生成するために操作される。入力装置9は、運転室2に搭乗したオペレータに操作される。オペレータは、運転室2に配置された運転シート15に着座した状態で、入力装置9を操作することができる。
【0027】
入力装置9は、旋回ロック入力装置の一例である旋回ロックスイッチ9Aと、自動開始スイッチ9Bと、ロックレバー9Cとを含む。旋回ロックスイッチ9Aは、運転シート15の右方に配置される。自動開始スイッチ9Bは、左操作レバー7Aに配置される。ロックレバー9Cは、運転シート15の左方に配置される。
【0028】
油圧ショベル1は、旋回体4の旋回を機械的な制動力によって停止可能な旋回駐車ブレーキ28(図5参照)を備える。旋回駐車ブレーキ28は、油圧式のネガティブブレーキであり、ソレノイドバルブ27からの圧油が導入されることによってブレーキが解除される。旋回ロックスイッチ9Aは、旋回駐車ブレーキ28を作動状態又は解放状態にするためにオペレータに操作される。旋回駐車ブレーキ28が解放状態になるように旋回ロックスイッチ9Aが操作されると、ソレノイドバルブ27を駆動する出力信号が制御装置14から出力された場合、旋回駐車ブレーキ28が解放される。旋回駐車ブレーキ28が解放されることにより、旋回体4が旋回可能となる。制御装置14は、旋回駐車ブレーキ28が作動状態になるように旋回ロックスイッチ9Aが操作されたことを示す入力信号、及び旋回駐車ブレーキ28が解放状態になるように旋回ロックスイッチ9Aが操作されたことを示す入力信号の一方又は両方を受信する。旋回駐車ブレーキ28は、旋回体4の動作を停止可能なロック装置の一例である。旋回ロックスイッチ9Aは、ロック装置である旋回駐車ブレーキ28を作動させるために操作される入力装置の一例である。
【0029】
なお、旋回ロックスイッチ9Aは、旋回駐車ブレーキ28が作動位置に操作されたことを示す検出信号を制御装置14に出力する。また、旋回ロックスイッチ9Aは、旋回駐車ブレーキ28が解放位置に操作されたことを示す検出信号を制御装置14に出力する。
【0030】
例えば、旋回駐車ブレーキ28が作動状態になるように旋回ロックスイッチ9Aがオペレータによって操作されると、旋回駐車ブレーキ28が作動し、旋回体4の旋回が停止する。旋回駐車ブレーキ28が作動しているとき、旋回体4が旋回動作するように左操作レバー7Aが操作されても、旋回体4は旋回しない。例えば旋回体4を旋回させない状態で作業機5を動作させる場合、オペレータは、旋回ロックスイッチ9Aを操作する。旋回体4を旋回させない場合、旋回体4を旋回させるための左操作レバー7Aが中立状態になる可能性が高い。油圧ショベル1が例えば傾斜面において作業する場合、左操作レバー7Aが中立状態であると、旋回体4の自重により旋回体4が旋回してしまう可能性がある。旋回ロックスイッチ9Aの操作により旋回駐車ブレーキ28が作動することにより、左操作レバー7Aが中立状態でも、旋回体4が旋回してしまうことが抑制される。
【0031】
なお、旋回体4を旋回させるための左操作レバー7Aが中立状態とは、左操作レバー7Aが所定方向に操作されることにより旋回体4が旋回動作する場合、少なくとも所定方向において左操作レバー7Aが中立状態であることを意味する。例えば、左操作レバー7Aが左右方向に操作されることにより旋回体4が旋回動作する場合、左操作レバー7Aが中立状態とは、少なくとも左操作レバー7Aが左右方向において中立状態であることを意味する。左操作レバー7Aが前後方向に操作されることにより旋回体4が旋回動作する場合、左操作レバー7Aが中立状態とは、少なくとも前後方向において左操作レバー7Aが中立状態であることを意味する。
【0032】
旋回ロックスイッチ9Aにランプ31が設けられる。旋回ロックスイッチ9Aが操作され、旋回駐車ブレーキ28が作動状態になると、ランプ31が点灯する。ランプ31は、ロック装置である旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを表示する表示装置の一例である。なお、車載モニタ8の表示画面の一部に、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す表示データが表示されてもよい。
【0033】
自動開始スイッチ9Bは、自動制御を開始するために操作される。ロックレバー9Cは、旋回体4、作業機5、及び走行体3のそれぞれの動作を停止させるために操作される。ロックレバー9Cが操作されると、パイロット油圧回路の流路が制御弁等の遮断装置により遮断され、操作装置7がオペレータにより操作されても、メインバルブ21は動作しない。したがって、旋回体4、作業機5、及び走行体3のそれぞれが動作不可能になる停止状態となる。遮断装置は、旋回体4、作業機5、及び走行体3の動作を停止可能なロック装置の一例である。ロックレバー9Cは、遮断装置を作動させるために操作される入力装置の一例である。なお、ロックレバー9Cによる停止は、油圧ショベル1の駆動体である旋回体4、作業機5、及び走行体3のうち、いずれか一つの駆動体を含む動作を停止するものであってもよい。
【0034】
回転灯29は、旋回体4の上部に設けられる。回転灯29は、旋回体4の運転室2の外側に配置される。回転灯29は、旋回体4の上面に配置される。回転灯29は、少なくとも赤色の光を射出する回転灯と、青色の光を射出する回転灯とを含む。例えば、旋回体4及び作業機5が自動制御される期間において、青色の回転灯29が作動する。自動制御を正常に行うことができない場合などの車両異常状態の期間においては、赤色の回転灯29が作動する。回転灯29は、自動制御に係る自動制御データを出力する出力装置の一例である。なお、回転灯29は出力装置の一例であって、点灯表示、点滅表示などの出力装置でもよい。また、出力装置は表示装置に限らず、ブザー音などの音を出力する出力装置であってもよい。
【0035】
なお、図5に示すように、油圧ショベル1は、位置センサ11、慣性センサ12、及び姿勢センサ13を備える。位置センサ11は、現場座標系における位置を検出する。位置センサ11は、全球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用して現場座標系における位置を検出する。全地球航法衛星システムは、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)を含む。全地球航法衛星システムは、緯度、経度、及び高度の座標データで規定される位置を検出する。位置センサ11は、GNSS衛星からGNSS電波を受信するGNSS受信機を含む。位置センサ11は、旋回体4において左右方向に間隔をあけて配置される。旋回体4の左右方向それぞれの位置センサ11の検出データに基づいて、旋回体4の方位が算出される。
【0036】
慣性センサ12は、旋回体4の加速度及び角速度を検出する。慣性センサ12は、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を含む。慣性センサ12は、旋回体4に配置される。慣性センサ12は、旋回体4の旋回速度を検出することができる。
【0037】
姿勢センサ13は、作業機5の姿勢を検出する。作業機5の姿勢は、作業機5の角度を含む。姿勢センサ13は、作業機5に設けられる。姿勢センサ13は、ブーム5Aの姿勢を検出するブーム姿勢センサと、アーム5Bの姿勢を検出するアーム姿勢センサと、バケット5Cの姿勢を検出するバケット姿勢センサとを含む。ブーム姿勢センサは、例えば旋回軸に対するブーム5Aの角度を検出する。アーム姿勢センサは、ブーム5Aに対するアーム5Bの角度を検出する。バケット姿勢センサは、アーム5Bに対するバケット5Cの角度を検出する。姿勢センサ13として、ポテンショメータが例示される。なお、姿勢センサ13は、油圧シリンダ6(ブームシリンダ6A、アームシリンダ6B、バケットシリンダ6C)のストロークを検出するストロークセンサでもよい。また、ブーム5A、アーム5B、及びバケット5CのそれぞれにIMUが取り付けられる場合、IMUがブーム5A、アーム5B、及びバケット5Cのそれぞれの角度を検出してもよい。
【0038】
[作業機械の動作]
図3及び図4のそれぞれは、実施形態に係る油圧ショベル1の動作を説明するための図である。実施形態において、油圧ショベル1は、掘削動作と、ホイスト旋回動作と、排土動作と、ダウン旋回動作とを繰り返す。掘削動作とは、旋回体4の前面が掘削対象16に正対した状態で、バケット5Cで掘削対象16を掘削する動作をいう。ホイスト旋回動作とは、作業機5を上げる動作と旋回体4を旋回させる動作とがともに行われる動作をいう。ホイスト旋回動作は、ブーム5Aの上げ動作と旋回体4の旋回動作とがともに行われる動作を含む。例えば、ホイスト旋回動作とは、バケット5Cで掘削対象16を掘削した後、旋回体4の前面が排土対象17に正対し、掘削物を保持したバケット5Cが排土対象17の上方に配置されるように、作業機5を動作させ、旋回体4を旋回させる動作をいう。排土動作とは、旋回体4の前面が排土対象17に正対した状態で、バケット5Cに保持されている掘削物を排土対象17に排出する動作をいう。ダウン旋回動作とは、作業機5を下げる動作と旋回体4を旋回させる動作とがともに行われる動作をいう。ダウン旋回動作は、ブーム5Aの下げ動作と旋回体4の旋回動作とがともに行われる動作を含む。例えば、ダウン旋回動作とは、バケット5Cから排土対象17に掘削物を排出した後、旋回体4の前面が掘削対象16に正対し、バケット5Cが掘削対象16に配置されるように、作業機5を動作させ、旋回体4を旋回させる動作をいう。排土対象17として、ダンプトラックのベッセルが例示される。なお、排土対象17の他の例として、ホッパ、自走式土質改良機、及びベルトコンベア等が挙げられる。
【0039】
ホイスト旋回動作及びダウン旋回動作は、作業機5の動作と旋回体4の動作を含む複合動作の一例である。複合動作における作業機5の動作は、ブーム5Aの動作を含む。複合動作におけるブーム5Aの動作は、ブーム5Aの上げ動作又はブーム5Aの下げ動作を含む。ホイスト旋回動作において旋回体4が左旋回する場合、ダウン旋回動作において旋回体4は右旋回する。ホイスト旋回動作において旋回体4が右旋回する場合、ダウン旋回動作において旋回体4は左旋回する。すなわち、ホイスト旋回動作における旋回体4の旋回方向とダウン旋回動作における旋回体4の旋回方向とは異なる。なお、ホイスト旋回動作における旋回体4の旋回方向とダウン旋回動作における旋回体4の旋回方向とは同じでもよい。
【0040】
実施形態において、旋回体4及び作業機5は、自動制御される。自動制御においては、操作装置7の操作に基づかずに、制御装置14から出力される自動制御指令に基づいて旋回体4及び作業機5のそれぞれが動作する。制御装置14から出力される自動制御指令に基づいて旋回体4及び作業機5のいずれか一方が自動制御されてもよい。
【0041】
掘削作業の一例である掘削動作において、旋回体4及び作業機5のそれぞれは、手動操作される。すなわち、掘削動作において、オペレータによる操作装置7の操作に基づいて旋回体4及び作業機5のそれぞれが動作する。
【0042】
積込作業の一例であるホイスト旋回動作において、旋回体4及び作業機5のそれぞれは、自動制御される。作業機5は、積込位置へ自動的に移動される。掘削動作が終了した後、自動開始スイッチ9Bが操作されることにより、旋回体4及び作業機5の自動制御が開始される。ホイスト旋回動作においては、バケット5Cが排土対象17に設定された排土目標位置17Rに配置されるように、旋回体4が自動的に旋回し作業機5が自動的に動作する。ホイスト旋回動作においては、バケット5Cに保持された掘削物がバケット5Cからこぼれないように、ブーム5Aが上げ動作される。バケット5Cが排土目標位置17Rに到達すると、自動制御から手動操作に遷移する。すなわち、バケット5Cが排土目標位置17Rに到達すると、旋回体4及び作業機5の自動制御が解除される。なお、ホイスト旋回動作において、操作装置7がオペレータにより操作されることによっても、旋回体4及び作業機5の自動制御が解除されてもよい。
【0043】
排土作業の一例である排土動作において、旋回体4及び作業機5のそれぞれは、手動操作される。バケット5Cが排土目標位置17Rに到達して、旋回体4及び作業機5の自動制御が解除された後、オペレータは、操作装置7を操作して、バケット5Cを含む作業機5による排土動作を実施することができる。
【0044】
戻り作業の一例であるダウン旋回動作において、旋回体4及び作業機5のそれぞれは、自動制御される。作業機5は、戻り位置へ自動的に移動される。排土動作が終了した後、自動開始スイッチ9Bが操作されることにより、旋回体4及び作業機5の自動制御が開始される。ダウン旋回動作においては、バケット5Cが掘削対象16に設定された掘削目標位置16Rに配置されるように、旋回体4が自動的に旋回し作業機5が自動的に動作する。ダウン旋回動作においては、ブーム5Aが下げ動作される。バケット5Cが掘削目標位置16Rに到達すると、自動制御から手動操作に遷移する。すなわち、バケット5Cが掘削目標位置16Rに到達すると、旋回体4及び作業機5の自動制御が解除される。なお、ダウン旋回動作において、操作装置7がオペレータにより操作されることによっても、旋回体4及び作業機5の自動制御が解除される。掘削目標位置は、戻り位置の一例である。
【0045】
バケット5Cが掘削目標位置16Rに到達して、旋回体4及び作業機5の自動制御が解除された後、オペレータは、操作装置7を操作して、掘削動作を実施することができる。
【0046】
[制御システム]
図5は、実施形態に係る作業機械1の制御システム50を示すブロック図である。油圧ショベル1は、制御システム50を備える。制御システム50は、操作装置7と、入力装置9と、圧力センサ32と、制御装置14とを有する。制御装置14は、油圧ショベル1を制御する。制御装置14は、コンピュータシステムを含む。操作装置7、入力装置9、及び圧力センサ32のそれぞれは、制御装置14に接続される。
【0047】
左操作レバー7A及び右操作レバー7Bを含む操作装置7は、オペレータに操作されることにより、操作信号を生成する。操作装置7において生成された操作信号は、制御装置14に入力される。
【0048】
旋回ロックスイッチ9A、自動開始スイッチ9B、及びロックレバー9Cを含む入力装置9は、オペレータに操作されることにより、入力信号を生成する。入力装置9において生成された入力信号は、制御装置14に入力される。旋回ロックスイッチ9Aは、制御装置14とソレノイドバルブ27との間に配置される。旋回ロックスイッチ9Aの操作により、ブレーキ制御部143からの出力によらずに旋回駐車ブレーキ28を作動させることができる。上述のように、制御装置14は、旋回駐車ブレーキ28が作動状態になるように旋回ロックスイッチ9Aが操作されたことを示す入力信号、及び旋回駐車ブレーキ28が解放状態になるように旋回ロックスイッチ9Aが操作されたことを示す入力信号の一方又は両方を受信する。
【0049】
また、制御システム50は、EPCバルブ20と、メインバルブ21と、エンジン22と、油圧ポンプ23と、油圧シリンダ6と、旋回モータ24と、旋回駐車ブレーキ28とを有する。
【0050】
旋回モータ24は、油圧モータである。旋回モータ24は、旋回体4を旋回させるための動力を発生する。ブームシリンダ6A、アームシリンダ6B、及びバケットシリンダ6Cを含む油圧シリンダ6は、作業機5を動作させるための動力を発生する。エンジン22は、油圧ショベル1の動力源である。油圧ポンプ23は、エンジン22により駆動される。油圧ポンプ23は、油圧シリンダ6及び旋回モータ24のそれぞれを作動させるための作動油を吐出する。メインバルブ21は、油圧ポンプ23に接続される。油圧ポンプ23は、メインバルブ21を介して油圧シリンダ6及び旋回モータ24のそれぞれに作動油を供給する。メインバルブ21は、スプールを有する。メインバルブ21のスプールが移動することにより、油圧ポンプ23から油圧シリンダ6に供給される作動油の方向及び流量が調整される。メインバルブ21は、例えばブームシリンダ6Aに供給される作動油の方向を調整することにより、ブームシリンダ6Aを伸ばしたり縮めたりすることができる。メインバルブ21は、ブームシリンダ6Aに供給される作動油の流量を調整することにより、ブームシリンダ6Aの作動速度を調整することができる。アームシリンダ6B及びバケットシリンダ6Cについても同様である。メインバルブ21のスプールが移動することにより、油圧ポンプ23から旋回モータ24に供給される作動油の方向及び流量が調整される。メインバルブ21は、旋回モータ24に供給される作動油の方向を調整することにより、旋回体4が左旋回動作又は右旋回動作するように旋回モータ24の回転方向を調整することができる。メインバルブ21は、旋回モータ24に供給される作動油の流量を調整することにより、旋回モータ24の回転速度を調整することができる。EPCバルブ20は、メインバルブ21のスプールを移動させるためのパイロット圧をメインバルブ21に与える。EPCバルブ20は、制御装置14からの制御指令に基づいて、パイロット圧を調整する。
【0051】
圧力センサ32は、旋回モータ24の作動油の圧力を検出する。圧力センサ32の検出データは、制御装置14に入力される。
【0052】
旋回駐車ブレーキ28は、旋回体4の旋回を停止可能である。旋回駐車ブレーキ28が作動することにより、旋回駐車ブレーキ28の機械的な制動力が発生し、旋回体4の旋回が停止される。旋回駐車ブレーキ28の作動が解除されることにより、旋回駐車ブレーキ28の制動力が解放され、旋回体4が旋回可能になる。旋回駐車ブレーキ28は、ネガティブディスクブレーキを含む。旋回駐車ブレーキ28は、一対のブレーキディスク25と、ブレーキシリンダ26と、ソレノイドバルブ27とを含む。ソレノイドバルブ27が駆動して、ブレーキシリンダ26が縮むことにより、一対のブレーキディスク25が相互に離隔して、旋回駐車ブレーキ28の作動が解除される。ソレノイドバルブ27の駆動が停止されると、ブレーキシリンダ26に設けられているスプリングの弾性力によりブレーキシリンダ26が伸びる。ブレーキシリンダ26が伸びることにより、一対のブレーキディスク25が相互に接触して、旋回駐車ブレーキ28が作動する。
【0053】
制御装置14は、自動制御指令部141と、動作制御部142と、ブレーキ制御部143と、出力処理部144とを有する。
【0054】
自動制御指令部141は、旋回体4及び作業機5を自動制御する操作信号である自動制御指令を生成する。以下の説明において、自動制御指令を適宜、自動操作信号、と称する。
【0055】
ブレーキ制御部143は、旋回駐車ブレーキ28を制御する。ブレーキ制御部143は、旋回体4を旋回させるために操作される左操作レバー7Aの操作状態、又は自動制御指令部141からの自動操作信号の出力状態に基づいて、旋回駐車ブレーキ28を制御する。例えば、ブレーキ制御部143は、手動操作で旋回体4の操作レバーが操作された場合、旋回駐車ブレーキ28を解放する信号を出力し、操作レバーが中立位置に操作された場合、旋回駐車ブレーキ28を作動させる信号を出力する。なお、旋回駐車ブレーキ28を解放する信号として、ソレノイドバルブを駆動させる信号が例示され、旋回駐車ブレーキ28を作動させる信号として、ソレノイドバルブを駆動させない信号が例示される。自動制御の場合、ブレーキ制御部143は、手動操作の場合と同様に旋回の自動操作信号に基づいて、旋回駐車ブレーキ28を制御する。なお、ブレーキ制御部143は、作業機5を動作させるために操作される操作レバー(7A,7B)の操作状態に基づいて、旋回駐車ブレーキ28を制御してもよい。例えば、ブレーキ制御部143は、作業機5を操作する操作レバー(7A,7B)が操作された場合、旋回駐車ブレーキ28を解放させる。
【0056】
自動操作信号が出力される自動制御において、ブレーキ制御部143は、旋回体4を動作させる左操作レバー7Aの操作状態に基づかずに、自動制御指令部141から出力された旋回体4を動作させる自動操作信号に基づいて、旋回駐車ブレーキ28を制御する。
【0057】
動作制御部142は、自動制御指令部141からの自動操作信号に基づいて、EPCバルブ20を駆動するためのEPC電流をEPCバルブ20に供給する。EPCバルブ20は、動作制御部142から供給されたEPC電流に基づいて、メインバルブ21のスプールにパイロット圧を与える。なお、自動制御ではなく手動により作業機5及び旋回体4を操作する場合には、動作制御部142は、オペレータによる操作レバーの操作信号に基づいて、EPCバルブ20を駆動するためのEPC電流をEPCバルブ20に供給する。
【0058】
ロックレバー9Cは、ロック位置とフリー位置との間で切換動作する。ロックレバー9Cがロック位置に切換操作された場合、図示しないロックスイッチは、ロックレバー9Cがロック位置に操作されたことを示すロック検出信号を出力する。一方、ロックレバー9Cがフリー位置に操作された場合、ロックスイッチはロックレバー9Cがフリー位置に操作されたことを示すフリー検出信号を出力する。動作制御部142は、ロックレバー9Cの操作信号に基づいて、遮断装置である制御弁を駆動制御する。ロックスイッチから送信されたロック検出信号を受信すると、制御弁を閉じるよう制御する。ロックスイッチから送信されたフリー検出信号を受信すると、制御弁を開くよう制御する。なお、制御弁の駆動は、他の制御装置等により制御されてもよい。
【0059】
出力処理部144は、自動制御に係る自動制御データを表示装置40に表示させる。出力処理部144は、自動操作信号が出力されている状態で、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であると判定した場合、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す表示データを表示装置40に表示させる。なお、表示装置40の表示として、シンボル等のアイコン表示、文字を使った表示、及び色による表示が例示される。
【0060】
出力処理部144は、旋回体4及び作業機5が自動制御される期間において、青色の回転灯29を作動させる。出力処理部144は、自動操作信号が出力されている状態で、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であると判定した場合、赤色の回転灯29を作動させる。
【0061】
旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることは、旋回ロックスイッチ9Aが操作されている状態であることを含む。旋回駐車ブレーキ28が作動状態であるか否かを判定することは、旋回ロックスイッチ9Aが操作されているか否かを判定することを含む。
【0062】
[作業機械の制御方法]
図6は、実施形態に係る油圧ショベル1の制御方法を示すフローチャートである。出力処理部144は、自動制御指令部141から自動操作信号が出力されているか否かを判定する。すなわち、出力処理部144は、旋回体4と作業機5の複合動作となる旋回体4及び作業機5が自動制御されるか否かを判定する(ステップSA1)。
【0063】
ステップSA1において、自動操作信号が出力されていると判定した場合(ステップSA1:Yes)、出力処理部144は、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であるか否かを判定する。上述のように、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であるか否かを判定することは、旋回ロックスイッチ9Aが操作されているか否かを判定することを含む。出力処理部144は、旋回ロックスイッチ9Aが操作されているか否かを判定する(ステップSA2)。なお、自動操作信号が出力されているか否かの判定に代わり、自動制御を開始するか否かの判定でもよい。この場合、出力処理部144は、例えば自動開始スイッチ9Bの操作信号に基づいて判定してもよい。
【0064】
ステップSA2において、自動制御において旋回ロックスイッチ9Aが操作されていると判定した場合(ステップSA2:Yes)、出力処理部144は、第1表示データを表示装置40に表示させる(ステップSA3)。
【0065】
図7は、実施形態に係る第1表示データを表示する表示装置40を模式的に示す図である。図7に示すように、自動制御において旋回ロックスイッチ9Aが操作されている場合、出力処理部144は、自動制御が行われない原因を示すエラーデータ41と、自動制御が行われるように案内するガイダンスデータ42とを表示装置40に表示させる。自動制御において旋回ロックスイッチ9Aが操作されている場合、すなわち、自動制御において旋回駐車ブレーキ28が作動状態である場合、作業機5は自動操作信号に従って上昇動作するものの、旋回体4は旋回駐車ブレーキ28の作動により旋回することができず、その結果、作業機5の動作と旋回体4の動作を含む複合動作が行われないことになる。出力処理部144は、作業機5の動作と旋回体4の動作を含む複合動作が行われない原因を示すエラーデータ41として、旋回駐車ブレーキ28が作動中であることを示すメッセージを表示させる。また、出力処理部144は、作業機5の動作と旋回体4の動作を含む複合動作が行われるように案内するガイダンスデータ42として、旋回ロックスイッチ9Aの操作を解除させるメッセージと、旋回ロックスイッチ9Aの操作の解除を促す画像、例えば旋回ロックスイッチ9Aの配置場所を表す画像とを表示させる。第1表示データが表示装置40に表示されることにより、オペレータは、旋回ロックスイッチ9Aの操作を解除することができる。なお、ガイダンスデータは、旋回ロックスイッチ9Aの操作を想起させるメッセージ又は画像のいずれかを表示してもよい。
【0066】
また、出力処理部144は、赤色の回転灯29を点灯させる(ステップSA4)。赤色の回転灯29が点灯することにより、油圧ショベル1の周囲の者(例えば監督者)は、自動制御が行われていないことを認識することができる。出力装置である回転灯29によって、自動操作信号による旋回体4の動作ができない状況であることを認識することができる。
【0067】
ステップSA2において、自動制御において旋回ロックスイッチ9Aが操作されていないと判定した場合(ステップSA2:No)、出力処理部144は、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧であるか否かを判定する(ステップSA5)。
【0068】
自動操作信号は出力されているものの、例えば作業機5が障害物に引っ掛かったり、作業機5が溝から脱出できなかったりして、旋回体4が旋回できない状況が発生する可能性がある。旋回体4の自動操作信号は出力されているものの、旋回体4が旋回できない状況が発生した場合、旋回モータ24に供給される作動油がリリーフされ、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧に達する。出力処理部144は、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧である場合、旋回体4が旋回できない状況が発生したと判定することができる。なお、リリーフ圧の検出は、油圧シリンダ6の圧力の検出でもよい。この場合、検出する圧力センサはブーム、アーム、バケットシリンダのうちいずれか一つの圧力センサであってもよい。
【0069】
ステップSA5において、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧であると判定した場合(ステップSA5:Yes)、出力処理部144は、第2表示データを表示装置40に表示させる(ステップSA6)。
【0070】
図8は、実施形態に係る第2表示データを表示する表示装置40を模式的に示す図である。図8に示すように、自動制御おいて旋回駐車ブレーキ28を解放させるソレノイドバルブを駆動させる信号がブレーキ制御部143から出力され旋回ロックスイッチ9Aが操作されてなく旋回体4が旋回できない場合、出力処理部144は、自動制御が行われない原因を示すエラーデータ43と、自動制御が行われるように案内するガイダンスデータ44とを表示装置40に表示させる。出力処理部144は、自動制御が行われない原因を示すエラーデータ43として、作業機5が障害物に接触している可能性があることを示すメッセージを表示させる。また、出力処理部144は、自動制御が行われるように案内するガイダンスデータ42として、例えば操作装置7の操作方法を示すメッセージ及び画像を表示させる。第2表示データが表示装置40に表示されることにより、オペレータは、旋回体4が旋回できない状況から脱することができる。なお、ガイダンスデータは操作装置7の操作方法を示すメッセージあるいは画像のいずれかを表示するようにしてもよい。
【0071】
また、出力処理部144は、赤色の回転灯29を点灯させる(ステップSA7)。赤色の回転灯29が点灯することにより、油圧ショベル1の周囲の者(例えば監督者)は、旋回体4が旋回できない状況の発生により自動制御が行われていないことを認識することができる。
【0072】
ステップSA1において、自動操作信号が出力されていないと判定された場合(ステップSA1:No)、又は、ステップSA5において、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧に達していないと判定された場合(ステップSA5:No)、処理が終了する。
【0073】
なお、ステップSA2において、出力処理部144は、旋回ロックスイッチ9Aが操作されたか否かを判定することにより、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であるか否かを判定することとした。旋回駐車ブレーキ28が作動状態である場合、自動操作信号が出力されているにもかかわらず、旋回体4が旋回できない状況が発生するので、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧に達する。そのため、出力処理部144は、ステップSA2において、圧力センサ32の検出値がリリーフ圧に達したか否かを判定することにより、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であるか否かを判定してもよい。
【0074】
[コンピュータシステム]
図9は、実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述の制御装置14は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。上述の制御装置14の機能は、コンピュータプログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、コンピュータプログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、プログラムに従って上述の処理を実行する。なお、コンピュータプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0075】
コンピュータプログラム又はコンピュータシステム1000は、上述の実施形態に従って、油圧ショベル1の旋回体4及び旋回体4に取り付けられる作業機5を自動制御する自動制御指令を出力することと、自動制御に係る自動制御データを表示装置40又は回転灯29に出力させることと、旋回体4及び作業機5の少なくとも一方の動作を停止可能なロック装置が作動状態であるか否かを判定することと、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であると判定された場合、ロック装置が作動状態であることを示す出力データを表示装置40又は回転灯29に出力させることと、を実行することができる。
【0076】
[効果]
以上説明したように、実施形態によれば、油圧ショベル1は、旋回体4及び旋回体4に取り付けられる作業機5を自動制御する自動制御指令(自動操作信号)を出力する自動制御指令部141と、自動制御に係る自動制御データを表示装置40及び回転灯29に出力させる出力処理部144と、を備える。出力処理部144は、旋回体4の動作を停止可能な旋回駐車ブレーキ28が作動状態であると判定した場合、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す出力データを表示装置40及び回転灯29に出力させる。
【0077】
実施形態によれば、自動制御指令(自動操作信号)が出力されているときに、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることが表示装置40に表示されるので、オペレータは、自動制御が行われない原因を認識することができる。自動制御が行われない原因を認識できるので、オペレータは、自動制御が行われるように処置を講じることができる。したがって、油圧ショベル1の作業効率の低下が抑制される。
【0078】
実施形態において、表示装置40は、ランプ31及び車載モニタ8とは別に設けられる。自動制御に係る自動制御データ及び自動制御において旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す表示データを表示するための表示装置40が設けられることにより、オペレータは、自動制御に係るデータを認識することができる。また、自動制御に係る自動制御データが表示されている表示装置40に、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す表示データが表示される場合、オペレータは、自動制御による動作の状態を把握しつつ、自動制御が行われない原因を認識することができる。
【0079】
[その他の実施形態]
図10は、他の実施形態に係る油圧ショベル1の制御方法を示すフローチャートである。出力処理部144は、自動制御指令部141から自動操作信号が出力されているか否かを判定する(ステップSB1)。なお、自動操作信号が出力されているとの判定に代わり、自動制御を開始するか否かの判定であってもよい。この場合、例えば自動開始スイッチの操作信号に基づき、判断するようにすればよい。
【0080】
ステップSB1において、自動操作信号が出力されていると判定した場合(ステップSB1:Yes)、出力処理部144は、ロックレバー9Cが作動状態であるか否かを判定する(ステップSB2)。
【0081】
ステップSB2において、自動制御においてロックレバー9Cが操作されていると判定した場合(ステップSB2:Yes)、出力処理部144は、第3表示データを表示装置40に表示させる(ステップSB3)。
【0082】
図11は、実施形態に係る第3表示データを表示する表示装置40を模式的に示す図である。図11に示すように、自動制御においてロックレバー9Cが操作されている場合、出力処理部144は、自動制御が行われない原因を示すエラーデータ45と、自動制御が行われるように案内するガイダンスデータ46とを表示装置40に表示させる。出力処理部144は、自動制御が行われない原因を示すエラーデータ45として、ロックレバー9Cが操作されていることを示すメッセージを表示させる。また、出力処理部144は、自動制御が行われるように案内するガイダンスデータ46として、ロックレバー9Cの操作を解除させるメッセージと、ロックレバー9Cの操作の解除を促す画像とを表示させる。第3表示データが表示装置40に表示されることにより、オペレータは、ロックレバー9Cの操作を解除することができる。なお、ガイダンスデータは、ロックレバー9Cの操作を解除させるメッセージ又は画像のいずれかを表示してもよい。
【0083】
また、出力処理部144は、赤色の回転灯29を点灯させる(ステップSB4)。赤色の回転灯29が点灯することにより、油圧ショベル1の周囲の者(例えば監督者)は、ロックレバー9Cの操作により自動制御が行われていないことを認識することができる。
【0084】
ステップSB1において、自動操作信号が出力されていないと判定された場合(ステップSB1:No)、又は、ステップSB2において、ロックレバー9Cが操作されていないと判定された場合(ステップSB2:No)、処理が終了する。
【0085】
上述の実施形態において、旋回ロックスイッチ9Aは、運転室2に配置されていればよく、運転室2の任意の位置に設置可能である。また、旋回駐車ブレーキ28を作動させるために操作される旋回ロック入力装置は、車載モニタ8に設けられてもよい。また、旋回ロック入力装置が表示装置40に設けられてもよい。旋回ロック入力装置は、例えばタッチパネルでもよい。また、旋回ロック入力装置がタブレット端末に設けられてもよい。また、旋回ロック入力装置は、運転室2の外部に設けられてもよい。例えば、旋回ロック入力装置が油圧ショベル1の遠隔地に配置され、旋回駐車ブレーキ28が遠隔操作されてもよい。自動開始スイッチ9Bについても同様である。
【0086】
上述の実施形態において、自動制御指令部141、動作制御部142、ブレーキ制御部143、及び出力処理部144のそれぞれが、別々のハードウエアにより構成されてもよい。
【0087】
上述の実施形態において、作業機械1が走行体3、旋回体4、及び作業機5を有する油圧ショベルであることとした。作業機械1は、旋回体4を有していればよい。
【0088】
上述の実施形態において、旋回体4は、電動旋回モータにより旋回してもよい。
【0089】
上述の実施形態において、作業機械1は、ハイブリッドショベル又は電動ショベルでもよい。作業機械1は、ロープショベルでもよい。
【0090】
上述の実施形態において、自動制御指令(自動操作信号)が出力されている場合に、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることの判定は、旋回ロックスイッチ9Aが操作されているかの判定(ステップSA2)及び圧力センサの検出値はリリーフ圧かの判定(ステップSA5)の両方であったが、いずれか一方の判定を有するものでもよい。
【0091】
上述の実施形態において、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す出力データの出力は、少なくとも表示装置40に表示されていればよい。なお、表示装置は、作業機械に設けられる表示装置やLEDなどのランプでもよく、例えば車載モニタの表示装置でもよい。また、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す出力データの出力による表示とともに、旋回ロックスイッチ9Aの操作状態を表示するようにしてもよい。この場合、表示装置40による表示とランプ31による表示との複数の表示により、オペレータは旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを容易に把握することができる。また、旋回駐車ブレーキ28が作動状態であることを示す出力データの出力による表示とともに、旋回ロックスイッチ9Aの操作状態を示す表示が同一の表示装置に表示される場合、より容易に認識が可能となる。
【0092】
上述の実施形態において、作業機械1は、遠隔操作されてもよい。図12は、他の実施形態に係る作業機械1の遠隔操作システム100を示す模式図である。遠隔操作システム100は、作業現場で作業する作業機械1を遠隔操作する。遠隔操作システム100は、上述の制御システム50を含む。遠隔操作システム100の少なくとも一部は、作業機械1の外部の遠隔操作室200に配置される。遠隔操作室200は、作業現場から離れた遠隔地に設置される。
【0093】
遠隔操作システム100は、遠隔操作装置140と、表示装置120と、コントローラ110とを備える。遠隔操作装置140は、遠隔操作室200に配置される。遠隔操作装置140は、遠隔操作室200においてオペレータに操作される。オペレータは、運転シート160に着座した状態で、遠隔操作装置140を操作することができる。遠隔操作装置140は、オペレータに操作されることにより、作業機5及び旋回体4を動作させる操作信号を生成する。
【0094】
表示装置120は、遠隔操作室200に配置される。表示装置120は、作業現場の画像を表示する。遠隔操作室200のオペレータは、表示装置120を介して作業現場の状況を視認することができる。オペレータは、表示装置120に表示される作業現場の画像を見ながら、遠隔操作装置140を操作する。作業機械1は、遠隔操作装置140によって遠隔操作される。なお、表示装置120に、上述の実施形態に置いて説明した第1表示データ、第2表示データ、及び第3表示データが表示されてもよい。また、車載モニタに表示される表示情報、表示装置40に表示される表示情報と同じ表示情報を表示するようにしてもよい。
【0095】
コントローラ110は、遠隔操作室200に配置される。コントローラ110は、コンピュータシステムを含む。作業機械1は、制御装置14Dを備える。制御装置14Dは、コンピュータシステムを含む。コントローラ110と制御装置14Dとは、通信システム400を介して通信する。通信システム400として、インターネット(internet)、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、携帯電話通信網、又は衛星通信網が例示される。通信システム400は、通信されるデータを中継する中継局を含んでもよい。
【0096】
また、遠隔操作室200には、車載モニタ、表示装置、旋回ロックスイッチ、及びロックレバーが配置されていることが好ましい。遠隔操作の場合、旋回ロックスイッチ及びロックレバーのON/OFF信号が作業機械1に送信され、作業機械1の制御装置14Dは、送信された信号に基づいて動作する。なお、作業機械1に乗り込んでスイッチ操作した後に、遠隔操作することも可能である。
【0097】
作業機械1には、回転灯29Bが設けられる。回転灯の動作により、車両の異常を認識することが可能となる。回転灯29Bが赤色に点灯することにより、油圧ショベル1の周囲の者(例えば監督者)は、自動制御が行われていないことを認識することができる。なお、油圧ショベル1の旋回体4の外面に表示装置40Dが配置されてもよい。油圧ショベル1の周囲の者(例えば監督者)は、表示装置40Dを確認することができる。表示装置40Dに、上述の実施形態に置いて説明した第1表示データ、第2表示データ、及び第3表示データが表示されてもよい。なお、異常を通知する回転灯の動作は、赤色の点灯に限らず、例えば、青色と赤色の両方の点灯など任意の点灯、点滅であってもよい。
【符号の説明】
【0098】
1…油圧ショベル(作業機械)、2…運転室、3…走行体、3A…履帯、4…旋回体、5…作業機、5A…ブーム、5B…アーム、5C…バケット、6…油圧シリンダ、6A…ブームシリンダ、6B…アームシリンダ、6C…バケットシリンダ、7…操作装置、7A…左操作レバー、7B…右操作レバー、7C…左走行レバー、7D…右走行レバー、7E…左フットペダル、7F…右フットペダル、8…車載モニタ、8A…表示装置、8B…入力装置、9…入力装置、9A…旋回ロックスイッチ(入力装置)、9B…自動開始スイッチ(自動開始入力装置)、9C…ロックレバー(入力装置)、11…位置センサ、12…慣性センサ、13…姿勢センサ、14…制御装置、14D…制御装置、15…運転シート、16…掘削対象、16R…掘削目標位置、17…排土対象、17R…排土目標位置、20…EPCバルブ(制御バルブ)、21…メインバルブ、22…エンジン、23…油圧ポンプ、24…旋回モータ、25…ブレーキディスク、26…ブレーキシリンダ、27…ソレノイドバルブ、28…旋回駐車ブレーキ(ロック装置)、29…回転灯、29B…回転灯、31…ランプ(表示装置)、32…圧力センサ、40…表示装置、40D…表示装置、41…エラーデータ、42…ガイダンスデータ、43…エラーデータ、44…ガイダンスデータ、45…エラーデータ、46…ガイダンスデータ、50…制御システム、141…自動制御指令部、142…動作制御部、143…ブレーキ制御部、144…出力処理部、100…遠隔操作システム、110…コントローラ、120…表示装置、140…遠隔操作装置、160…運転シート、200…遠隔操作室、400…通信システム、1000…コンピュータシステム、1001…プロセッサ、1002…メインメモリ、1003…ストレージ、1004…インターフェース。
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