(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018878
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】管理サーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20250130BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023204743
(22)【出願日】2023-12-04
(62)【分割の表示】P 2023122731の分割
【原出願日】2023-07-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2025-01-07
(71)【出願人】
【識別番号】322000465
【氏名又は名称】株式会社ジーシー
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】太田 陽平
(57)【要約】
【課題】ウェブサイト上のPDFを閲覧した顧客の反応や関心度を把握し、その度合いに応じた内容の広告及びメールを提供することで、確度の高い追加営業をユーザに行わせることが可能な広告画面提供方法を提供する。
【解決手段】
ユーザ端末100と、顧客端末110と、ユーザ端末100および顧客端末110とネットワークを介して接続される管理サーバ120であって、顧客端末110から顧客情報300を取得し、顧客情報300に含まれる顧客ジャンルと行動データ310を抽出し、抽出した行動データ310の内容が所定条件をみたす場合に顧客ジャンル及び行動データ310の内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、行動データ310に含まれるPDFIDと関心ジャンル及び関心度とを含むことにより解析結果700を生成するPDF解析部140を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、顧客端末と、前記ユーザ端末および前記顧客端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記顧客端末から顧客情報を取得し、前記顧客情報に含まれる顧客ジャンルと行動データを抽出し、抽出した前記行動データの内容が所定条件をみたす場合に前記顧客ジャンル及び前記行動データの内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、前記行動データに含まれるPDFIDと前記関心ジャンル及び前記関心度とを含むことにより解析結果を生成するPDF解析部と、
前記解析結果に含まれるPDFIDを参照し対応するPDFデータを有するユーザ情報を取得し、取得した前記ユーザ情報に含まれる全ての広告データを抽出し、抽出した前記広告データのうち前記解析結果の内容に対応する広告データを選定し、選定した前記広告データの内容に基づいて広告画面を生成する広告画面生成部と、
前記解析結果に含まれる関心度の数値の大きさに応じて広告表示時間を算出し、生成した前記広告画面及び前記広告表示時間を前記顧客端末に提供する広告画面提供部と、を有し、
前記顧客端末が提供された前記広告画面を前記広告表示時間の分だけ端末に表示し、顧客から広告表示領域の押下入力を受付けた場合に、メール画面の生成を前記管理サーバに要求する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
前記顧客端末に提供した広告画面の生成元となっている広告データと前記広告データを有するユーザ情報とに基づいてメール画面を生成するメール画面生成部と、
生成した前記メール画面を前記顧客端末に提供するメール画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項3】
ユーザ端末と、顧客端末と、前記ユーザ端末および前記顧客端末とネットワークを介して通信接続される管理サーバとを有する広告画面提供方法であって、
前記管理サーバが、前記ユーザ端末からユーザ情報を取得および記憶する工程と、
前記管理サーバが、前記顧客端末から顧客情報を取得および記憶する工程と、
前記管理サーバが、前記顧客情報に含まれる顧客ジャンルと行動データを抽出し、抽出した前記行動データの内容が所定条件をみたす場合に前記顧客ジャンル及び前記行動データの内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、前記行動データに含まれるPDFIDと前記関心ジャンル及び前記関心度とを含むことにより解析結果を生成する工程と、
前記管理サーバが、前記解析結果に含まれるPDFIDを参照し対応するPDFデータを有するユーザ情報を取得し、取得した前記ユーザ情報に含まれる全ての広告データを抽出し、抽出した前記広告データのうち前記解析結果の内容に対応する広告データを選定し、選定した前記広告データの内容に基づいて広告画面を生成する工程と、
前記管理サーバが、前記解析結果に含まれる関心度の数値の大きさに応じて広告表示時間を算出し、生成した前記広告画面及び前記広告表示時間を前記顧客端末に提供する工程と、を有し、
前記顧客端末が提供された前記広告画面を前記広告表示時間の分だけ端末に表示し、顧客から広告表示領域の押下入力を受付けた場合に、メール画面の生成を前記管理サーバに要求する工程を有する、
広告画面提供方法。
【請求項4】
請求項3に記載の広告画面提供方法において、
前記管理サーバが、前記顧客端末に提供した広告画面の生成元となっている広告データと前記広告データを有するユーザ情報とに基づいてメール画面を生成する工程と、
前記管理サーバが、生成した前記メール画面を前記顧客端末に提供する工程と、を有する、
広告画面提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバおよび広告画面提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザは自社商品を紹介するPDF等の資料をウェブサイトに掲載して、それを閲覧した顧客に対し広告やメールを送るなどの追加営業を行っていた。しかし、顧客の反応や関心の度合いが正しく把握できないまま広告やメールを送ることにより、情報が過多あるいは不十分となって顧客の信用を得られず、営業の確度を高められなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、インターネットに接続されるコンピュータにより、広告主がすでに提供しているRSSに連動する広告コンテンツを広告媒体となるWebページに掲載するための広告配信方法が開示されている。
【0005】
しかし、特許文献1は、ウェブサイト上のPDFを閲覧した顧客の反応や関心度を把握し、その度合いに応じた内容の広告及びメールを提供することで、確度の高い追加営業をユーザに行わせることが可能な広告画面提供方法について意図しているものではない。
【0006】
本発明の目的は、ウェブサイト上のPDFを閲覧した顧客の反応や関心度を把握し、その度合いに応じた内容の広告及びメールを提供することで、確度の高い追加営業をユーザに行わせることが可能な広告画面提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態は、ユーザ端末100と、顧客端末110と、ユーザ端末100および顧客端末110とネットワークを介して接続される管理サーバ120であって、顧客端末110から顧客情報300を取得し、顧客情報300に含まれる顧客ジャンルと行動データ310を抽出し、抽出した行動データ310の内容が所定条件をみたす場合に顧客ジャンル及び行動データ310の内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、行動データ310に含まれるPDFIDと関心ジャンル及び関心度とを含むことにより解析結果700を生成するPDF解析部140を有する。
【0009】
また、管理サーバ120は、解析結果700に含まれるPDFIDを参照し対応するPDFデータを有するユーザ情報200を取得し、取得したユーザ情報200に含まれる全ての広告データ210を抽出し、抽出した広告データ210のうち解析結果700の内容に対応する広告データ210を選定し、選定した広告データ210の内容に基づいて広告画面900を生成する広告画面生成部150を有する。
【0010】
また、管理サーバ120は、解析結果700に含まれる関心度の数値の大きさに応じて広告表示時間を算出し、生成した広告画面900及び広告表示時間を顧客端末110に提供する広告画面提供部160を有する。また、顧客端末110が提供された広告画面900を広告表示時間の分だけ端末に表示し、顧客から広告表示領域の押下入力を受付けた場合に、メール画面1200の生成を管理サーバ120に要求する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ウェブサイト上のPDFを閲覧した顧客の反応や関心度を把握し、その度合いに応じた内容の広告及びメールを提供することで、確度の高い追加営業をユーザに行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施の形態における広告画面提供システムの構成例の概要を示す図である。
【
図2】本発明の一実施の形態における管理サーバのユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報および広告データの概要を示す図である。
【
図3】本発明の一実施の形態における管理サーバの顧客情報記憶部に記憶されている顧客情報および行動データの概要を示す図である。
【
図4】本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【
図5】本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理およびユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。
【
図6】本発明の一実施の形態における顧客情報取得処理および顧客情報記憶処理の概要を示す図である。
【
図7】本発明の一実施の形態におけるPDF解析処理の流れおよび解析結果の概要を示す図である。
【
図8】本発明の一実施の形態におけるPDF解析処理の概要を示す図である。
【
図9】本発明の一実施の形態における広告画面の概要を示す図である。
【
図10】本発明の一実施の形態における広告画面生成処理および広告画面記憶処理の概要を示す図である。
【
図11】本発明の一実施の形態における広告画面提供処理の概要を示す図である。
【
図12】本発明の一実施の形態におけるメール画面の概要を示す図である。
【
図13】本発明の一実施の形態におけるメール画面生成処理およびメール画面記憶処理の概要を示す図である。
【
図14】本発明の一実施の形態におけるメール画面提供処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態における広告画面提供システムの構成例の概要を示す図である。
【0014】
図1に示されるように、広告画面提供システムは、ユーザ端末100と、顧客端末110と、ユーザ端末100および顧客端末110とネットワークを介して通信接続される管理サーバ120とを有する。
【0015】
ユーザ端末100は、本システムの利用者であるユーザが有する端末を示す。顧客端末110は、ユーザの営業先である顧客が有する端末を示す。
【0016】
管理サーバ120は、ユーザ情報記憶部130と、広告データ記憶部131と、顧客情報記憶部132と、解析結果記憶部133と、広告画面記憶部134と、メール画面記憶部135と、PDF解析部140と、広告画面生成部150と、広告画面提供部160と、メール画面生成部170と、メール画面提供部180と、を有する。
【0017】
ユーザ情報記憶部130には、ユーザ情報200(後述、
図2)が記憶されている。広告データ記憶部131には、広告データ210が記憶されている。顧客情報記憶部132には、顧客情報300(後述、
図3)が記憶されている。解析結果記憶部133には、解析結果700(後述、
図7)が記憶されている。広告画面記憶部134には、広告画面900(後述、
図9)が記憶されている。メール画面記憶部135には、メール画面1200(後述、
図12)が記憶されている。
【0018】
PDF解析部140は、顧客端末110から顧客情報300を取得し、顧客情報300に含まれる顧客ジャンルと行動データ310を抽出し、抽出した行動データ310の内容が所定条件をみたす場合に顧客ジャンル及び行動データ310の内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、行動データ310に含まれるPDFIDと関心ジャンル及び関心度とを含むことにより解析結果700を生成する。
【0019】
広告画面生成部150は、解析結果700に含まれるPDFIDを参照し対応するPDFデータを有するユーザ情報200を取得し、取得したユーザ情報200に含まれる全ての広告データ210を抽出し、抽出した広告データ210のうち解析結果700の内容に対応する広告データ210を選定し、選定した広告データ210の内容に基づいて広告画面900を生成する。
【0020】
広告画面提供部160は、解析結果700に含まれる関心度の数値の大きさに応じて広告表示時間を算出し、生成した広告画面900及び広告表示時間を顧客端末110に提供する。また、顧客端末110が提供された広告画面900を広告表示時間の分だけ端末に表示し、顧客から広告表示領域910の押下入力を受付けた場合に、メール画面1200の生成を管理サーバ120に要求する。
【0021】
メール画面生成部170は、顧客端末110に提供した広告画面900の生成元となっている広告データ210と広告データ210を有するユーザ情報200とに基づいてメール画面1200を生成する。
【0022】
メール画面提供部180は、生成したメール画面1200を顧客端末110に提供する。
<ユーザ情報記憶部>
図2(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200の構成例の概要を示す図である。
【0023】
図2(a)に示されるように、ユーザ情報200は、ユーザIDと、ユーザ名と、連絡先と、PDFデータと、広告データ210などのデータ項目により構成される。
【0024】
ユーザIDは、管理サーバ120が、ユーザを識別するための符号を示す。ユーザ名は、ユーザの氏名または名称を示す。連絡先は、ユーザの連絡先を示す。
【0025】
PDFデータは、ユーザが販売を希望する商品・サービスについての情報を掲載したPDF(Portable Document Format)の情報を示す。PDFデータは、PDFIDと、URLなどの情報を含む。なお、PDFIDは、管理サーバ120がPDFを識別するための符号を示す。URLは、PDFがアップロードされているウェブサイトのアドレスを示す。
【0026】
また、PDFデータは、ユーザが自身のホームページまたは特定のウェブサイト上にアップロードさせるPDFファイル(拡張子は「.PDF」である)を含む。PDFデータは、例えば、ユーザが自身のホームページ等にPDFファイルをアップロードして営業先である顧客にPDFを閲覧させる際に使用される全てのデータを含む。すなわち、PDFデータを参照することにより、管理サーバ120は、ユーザが顧客に閲覧させたPDFに関するデータ(どのPDFか、どこのウェブサイトにあるか、PDFの内容は何であるか等)を容易に把握できる。
【0027】
広告データ210は、ユーザ端末100がユーザから入力を受け付けることで取得する、ユーザが販売を希望する自社の商品・サービスの広告についての情報を示す(詳細は後述する)。
【0028】
図2(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200に含まれる広告データ210の構成例の概要を示す図である。広告データ210は、広告ID、ジャンル、エリア、価格、詳細説明などのデータ項目により構成される。
【0029】
広告IDは、管理サーバ120が、広告データ210を識別するための符号を示す。ジャンルは、ユーザが広告で紹介する商品・サービスの属する分野を示す。例えば、ジャンルはSNS、食料品、電子機器等である。
【0030】
エリアは、ユーザが希望する商品・サービスの販売および営業先(顧客)の所在地の地域を示す。例えば、エリアは首都圏、北陸、東海地方等である。なお、エリアの範囲の大きさは特に限定されず、例えば、市区町村単位で示されても良い。
【0031】
価格は、ユーザが希望する商品・サービスの販売価格を示す。例えば、価格は、15000円、8000円等である。
【0032】
詳細説明は、ユーザが広告で紹介する商品・サービスについての詳細な説明を示す。例えば、詳細説明は、商品の大きさ、色などの仕様や、サービスの細かい内容についての説明を文章や図によって示す情報である。なお、詳細説明は「平均年齢60代!?SNSマーケを教えた98%が収益化成功」のような広告文も含むものとする。あるいは、広告文は、商品・サービスについての仕様説明から自動生成されるようにしても良い。
<顧客情報記憶部>
図3(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の顧客情報記憶部132に記憶されている顧客情報300の構成例の概要を示す図である。
【0033】
図3(a)に示されるように、顧客情報300は、顧客IDと、顧客名と、連絡先と、顧客ジャンルと、行動データ310などのデータ項目により構成される。
【0034】
顧客IDは、管理サーバ120が、顧客を識別するための符号を示す。顧客名は、顧客の名称を示す。例えば、顧客名は「株式会社○○」等のように示される。顧客ジャンルは、顧客の属性を示す。例えば、顧客ジャンルは、電子機器、SNS、医療等である。
【0035】
行動データ310は、顧客端末110が顧客から入力を受け付けることで取得する、顧客のPDF閲覧時の行動についての情報を示す(詳細は後述する)。
【0036】
図3(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の顧客情報記憶部132に記憶されている顧客情報300に含まれる行動データ310の構成例の概要を示す図である。行動データ310は、閲覧PDF、アクセス回数、滞在時間、閲覧ページ数、アクセス時刻などのデータ項目により構成される。
【0037】
閲覧PDFは、顧客が閲覧したPDFについての情報を示す。例えば、閲覧PDFは、PDFIDを示し、すなわち「PDFID:○○〇〇」等のように示される。なお、ここでいうPDFは、ユーザが商品を紹介するためウェブサイト上にアップロードしたものを示す。
【0038】
アクセス回数は、顧客がPDFを閲覧するために当該PDFを含むウェブサイトにアクセスした回数を示す。すなわち、顧客がPDF閲覧を行った回数を示す。例えば、アクセス回数は「3回」等のように示される。
【0039】
滞在時間は、顧客がPDFを閲覧するために当該PDFを含むウェブサイトに滞在した時間を示す。すなわち、顧客がPDF閲覧を行った時間(秒数、分数)を示す。例えば、滞在時間は「12分」等のように示される。
【0040】
閲覧ページ数は、顧客がPDFを閲覧するために当該PDFを含むウェブサイトにおいてスクロールしたページ数を示す。すなわち、顧客がPDF閲覧を行ったPDFファイルのページ数を示す。例えば、閲覧ページ数は「10」等のように示される。
【0041】
アクセス時刻は、顧客がPDFを閲覧するために当該PDFを含むウェブサイトにアクセスした時刻を示す。すなわち、顧客がPDF閲覧を行った時刻を示す。例えば、アクセス時刻は「‘23/6/1 19:30」等である。
<全体処理>
図4は、本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【0042】
まず、S401にて、管理サーバ120はユーザ情報取得処理およびユーザ情報記憶処理(
図5で後述する)を行う。
【0043】
次に、S402にて、管理サーバ120は顧客情報取得処理および顧客情報記憶処理(
図6で後述する)を行う。
【0044】
次に、S403にて、管理サーバ120はPDF解析処理(
図7、8で後述する)を行う。
【0045】
次に、S404にて、管理サーバ120は広告画面生成処理および広告画面記憶処理(
図9、
図10で後述する)を行う。
【0046】
次に、S405にて、管理サーバ120は広告画面提供処理(
図11で後述する)を行う。
【0047】
次に、S406にて、管理サーバ120はメール画面生成処理およびメール画面記憶処理(
図12、
図13で後述する)を行う。なお、メール画面の生成を行わない場合、管理サーバ120は本工程を終了する。
【0048】
次に、S407にて、管理サーバ120はメール画面提供処理(
図14で後述する)を行う。
<ユーザ情報記憶処理>
図5(a)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を記憶する方法について説明する。
【0049】
まず、S501にて、管理サーバ120は、ユーザ情報入力画面をユーザ端末100に提供する。次に、S502にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報入力画面をディスプレイに表示させる。
【0050】
その後、ユーザが本発明に係るシステムを初めて利用する場合、または、広告データ210を変更し更新する場合、S503にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報200の入力をユーザから受け付ける。なお、この際ユーザから受け付けたユーザ情報200は、広告データ210を含む。
【0051】
次に、S504にて、ユーザ端末100は、S503で入力を受け付けたユーザ情報200を管理サーバ120に送信する。
【0052】
次に、S505にて、管理サーバ120は、S504で送信されたユーザ情報200を受信することにより、ユーザ情報200を取得する。次に、S506にて、管理サーバ120は、受信したユーザ情報200にユーザIDを付して、S503にて入力を受け付けたユーザ情報200をユーザ情報記憶部130に記憶する。また、管理サーバ120は、ユーザ情報200に含まれる広告データ210を広告データ記憶部131に記憶する。
<ユーザ情報取得処理>
図5(b)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を取得する方法について説明する。
【0053】
ユーザが本発明に係るシステムを2回目以降利用する場合、S507にて、ユーザ端末100はユーザIDの入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザIDは、ユーザ情報200に含まれる。
【0054】
次に、S508にて、ユーザ端末100は、S507で入力を受け付けたユーザIDを管理サーバ120に送信する。
【0055】
その後、S509にて、管理サーバ120は、S508で送信されたユーザIDのキーに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
<顧客情報記憶処理>
図6(a)は、本発明の一実施の形態における顧客情報記憶処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、顧客情報300を記憶する方法について説明する。
【0056】
まず、S601にて、管理サーバ120は、顧客情報入力画面を顧客端末110に提供する。次に、S602にて、顧客端末110は、顧客情報入力画面をディスプレイに表示させる。
【0057】
その後、顧客が本発明に係るシステムを初めて利用する場合、または、行動データ310を変更し更新する場合、S603にて、顧客端末110は顧客情報300の入力を顧客から受け付ける。なお、この際顧客から受け付けた顧客情報300は、行動データ310を含む。
【0058】
次に、S604にて、顧客端末110は、S603で入力を受け付けた顧客情報300を管理サーバ120に送信する。
【0059】
次に、S605にて、管理サーバ120は、S604で送信された顧客情報300を受信することにより、顧客情報300を取得する。
【0060】
次に、S606にて、管理サーバ120は、受信した顧客情報300に顧客IDを付して、S603にて入力を受け付けた顧客情報300を顧客情報記憶部132に記憶する。
<顧客情報取得処理>
図6(b)は、本発明の一実施の形態における顧客情報取得処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、顧客情報300を取得する方法について説明する。
【0061】
顧客が本発明に係るシステムを2回目以降利用する場合、S607にて、顧客端末110は顧客IDの入力を顧客から受け付ける。なお、顧客IDは、顧客情報300に含まれる。
【0062】
次に、S608にて、顧客端末110は、S607で入力を受け付けた顧客IDを管理サーバ120に送信する。
【0063】
その後、S609にて、管理サーバ120は、S608で送信された顧客IDのキーに対応する顧客情報300を顧客情報記憶部132から取得する。
<PDF解析処理の流れおよび解析結果>
図7は、本発明の一実施の形態におけるPDF解析処理の流れおよび解析結果の概要を示す図である。
【0064】
図7で示されるように、まず、顧客(顧客ID:0001とする)は、ユーザが自社のウェブサイトにアップロードしたPDFファイル(以下、PDFと略記)を閲覧する。その際に、顧客は、顧客端末110から当該PDFを表示するウェブサイトにアクセスし、顧客端末110に表示されるディスプレイによってPDFを閲覧する。
【0065】
次に、顧客端末110は、周知技術であるPDFトラッキングツール等を用いることにより顧客のPDF閲覧に伴う行動を解析し、閲覧PDF(PDFID)、滞在時間、閲覧ページ数、アクセス回数などの行動データ310を取得する。また、顧客端末110は顧客情報300を有しており、顧客情報300には、「顧客ジャンル」が含まれる。
【0066】
次に、顧客が本システムにログインした際に、管理サーバ120は、顧客端末110から顧客情報300および行動データ310を取得する。そして、管理サーバ120は、行動データ310の内容が所定条件をみたすか否か判定し、所定条件をみたす場合に「顧客ジャンル」と行動データ310の内容とから関心ジャンル及び関心度を算出する。
【0067】
所定条件をみたす場合とは、行動データ310に含まれるすべての項目の数値が所定の数値を上回るか、または一部の項目の数値が所定の数値を上回る場合である。例えば、行動データ310が「閲覧ページ数:10、滞在時間:12分」であって所定条件が「閲覧ページ数:8、滞在時間:5分」であった場合、行動データ310に含まれるすべての項目の数値が所定の数値を上回るため、行動データ310の内容が所定条件をみたすと判定される。なお、所定条件の各項目の数値は予め設定され、特に限定されない。
【0068】
そして、例えば、顧客ジャンルが「SNS」であり、行動データ310が上記のような場合に、管理サーバ120は、「関心ジャンル:SNS」で、その関心の度合いは高いと考えられるため「関心度:80」のように算出する。関心度は、数値が大きいほど顧客の関心の度合いが高いことを示し、その値は例えば0~100等で示されるが特に限定されない。
【0069】
その後、管理サーバ120は、算出した関心ジャンルと関心度と、顧客が閲覧したPDFを識別するためのPDFIDとを紐づけて一つの解析結果700として生成し、解析結果記憶部133に記憶する。
【0070】
このように、顧客が閲覧したPDFと、その際の顧客の行動に基づいて得られる顧客の関心のある分野と、関心の度合いがどの程度なのかを示す解析結果700を得ることにより、管理サーバ120は、顧客の関心やニーズを把握したうえで後述する処理により広告画面やメール画面の提供を行い、より確度の高い追加営業をユーザに行わせることができる。
<PDF解析処理>
図8は、本発明の一実施の形態におけるPDF解析処理の概要を示す図である。
【0071】
まず、S801にて、管理サーバ120のPDF解析部140は、顧客情報記憶部132から顧客情報300を取得し、顧客情報300に含まれる顧客ジャンルと行動データ310を抽出する。
【0072】
次に、S802にて、PDF解析部140は、S801で抽出した行動データ310の内容(アクセス回数・滞在時間・閲覧ページ数等)が所定条件をみたすか否かを判定する。行動データ310の内容が所定条件をみたす場合、PDF解析部140は、工程S803へ進行する。行動データ310の内容が所定条件をみたさない場合、PDF解析部140は、本工程を終了する。
【0073】
具体的には、既述の通り、行動データ310に含まれるすべての項目の数値が所定の数値を上回るか、または一部の項目の数値が所定の数値を上回る場合に、PDF解析部140は、「所定条件をみたす」と判定する。例えば、行動データ310が「閲覧ページ数:10、滞在時間:12分」であって所定条件が「閲覧ページ数:8、滞在時間:5分」であった場合、行動データ310に含まれるすべての項目の数値が所定の数値を上回るため、PDF解析部140は、行動データ310の内容が所定条件をみたすと判定する。なお、所定条件の各項目の数値は予め設定され、特に限定されない。
【0074】
次に、S803にて、PDF解析部140は、S801で抽出した顧客ジャンルと行動データ310の内容(アクセス回数・滞在時間・閲覧ページ数等)を参照し、それに応じて顧客の「関心ジャンル」及び「関心度」を算出する。
【0075】
例えば、抽出した顧客ジャンルが「SNS」であり、行動データ310の内容が「閲覧ページ数:10、滞在時間:12分」であってすべての項目が所定条件を高い水準で上回っているような場合、管理サーバ120は、「関心ジャンル:SNS」であり、その関心の度合いは高いので「関心度:80」のように算出する。関心度は、数値が大きいほど顧客の関心の度合いが高いことを示し、その値は例えば0~100等で示されるが、特に限定されない。また、関心度の算定方法についても予め設定されており特に限定されない。
【0076】
次に、S804にて、PDF解析部140は、S801で抽出した行動データ310のうち「閲覧PDF」に含まれる情報であるPDFIDと、それに紐づいた各項目から算出された「関心度」等とを含むことにより解析結果700を生成する。
【0077】
例えば、解析結果700は、「PDFID:○○○○、顧客(ID:0001)の関心ジャンルはSNSで、その関心度は80」のように生成される。すなわち、解析結果700はPDFID(顧客が閲覧したPDF)、関心ジャンル及び関心度(顧客の行動データ310から算出されたもの)を含んでいる。
【0078】
次に、S805にて、PDF解析部140は、S803で生成した解析結果700を解析結果記憶部133に記憶する。
【0079】
次に、S806にて、PDF解析部140は、広告画面生成部150に広告画面生成処理を要求する。
【0080】
このように、顧客のPDF閲覧時の行動データに基づいて「関心ジャンル」と「関心度」を算出することによって、管理サーバ120は、顧客の関心のある分野と関心の度合いを把握したうえで顧客に最適な広告画面900を提供できる。
【0081】
すなわち、広告画面900の提供元(広告主)であるユーザは、当該PDFを閲覧した顧客に対して確度の高い追加営業を行うことができる。
<広告画面>
図9は、本発明の一実施の形態における広告画面900の概要を示す図である。
【0082】
図9に示されるように、広告画面900は、広告表示領域910と、PDF表示領域920と、を含む。広告画面900は、顧客端末110に表示される。
【0083】
広告表示領域910は、広告データ記憶部131から抽出した広告データ210に含まれる項目のうち、ジャンル・エリア・価格・詳細説明等の項目の内容を表示させる。例えば、広告表示領域910は、「平均年齢60代!?SNSマーケを教えた98%が収益化成功」のような広告文を表示させる。
【0084】
広告表示領域910が表示させる広告文は「詳細説明」のデータとして予め広告データ210に記憶されており、ジャンル・エリア・価格の内容に対応して最適なものが採択される。あるいは、広告文は、人工知能(AI)によって、ジャンル・エリア・価格・詳細説明のデータに基づいて自動生成されるようにしても良い。なお、広告表示領域910の表示のさせ方については特に限定されない。
【0085】
また、広告表示領域910は、広告画面900を閲覧した顧客からの押下入力(クリックまたはタップ等)を受け付けた場合、メール画面1200の生成をメール画面生成部170に要求する。
【0086】
PDF表示領域920は、解析結果700に含まれるPDFIDを参照して広告画面生成部150により抽出されたPDFデータ(及び当該PDFファイルがアップロードされているウェブサイト)の内容を表示させる。すなわち、PDF表示領域920は、顧客が閲覧したPDFページを表示させる。
【0087】
例えば、PDF表示領域920は「食用油イオン還元装置○○○○」、「油が1.5倍~3倍長持ち!」等のようなPDFファイルの内容(文章または図など)を表示させる。なお、PDF表示領域920の表示のさせ方については特に限定されない。
【0088】
このように、広告画面900を生成して顧客端末110に提供することにより、管理サーバ120は、顧客の関心が高い商品についての広告をユーザの代わりに自動的に提供することができる。すなわち、ユーザは、顧客に広告を提供する手間を省くことができ、さらに商品に関心の無い顧客に対してまで広告を提供するという無駄を低減できる。
<広告画面生成処理>
図10は、本発明の一実施の形態における広告画面生成処理の概要を示す図である。
【0089】
まず、S1001にて、管理サーバ120の広告画面生成部150は、S806で要求された広告画面900の生成リクエストを受け付ける。
【0090】
次に、S1002にて、広告画面生成部150は、S805で記憶された解析結果700を解析結果記憶部133から取得する。
【0091】
次に、S1003にて、広告画面生成部150は、S1002で取得した解析結果700に含まれるPDFIDを参照し対応するPDFデータを有するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
【0092】
例えば、顧客があるウェブサイト上のSNS商品に関するPDF(PDFID:0003とする)を閲覧した場合、広告画面生成部150は、その閲覧時の行動データ310等に基づいて生成された解析結果700に含まれるPDFID(すなわち、顧客が閲覧したPDFID:0003)を参照して、それと同一のPDFID:0003を含むPDFデータを有するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
【0093】
次に、S1004にて、広告画面生成部150は、取得したユーザ情報200に含まれる広告データ210の広告IDを参照し、当該ユーザが有する全ての広告データ210を広告データ記憶部131から抽出する。
【0094】
次に、S1005にて、広告画面生成部150は、S1004で抽出した広告データ210のうちS1002で取得した解析結果700の内容に対応する広告データ210を選定する。
【0095】
例えば、先の例でいうと、広告画面生成部150は、PDFID:0003(ジャンルはSNS)を含むPDFデータを有するユーザの広告データ210のうち、「SNSについて関心度の高い顧客向けの広告」を表示する広告データ210を選定する。
【0096】
次に、S1006にて、広告画面生成部150は、選定した広告データ210の内容に基づいて広告画面900を生成する。
【0097】
具体的には、広告画面生成部150は、選定した広告データ210に含まれる項目のうち、ジャンル・エリア・価格・詳細説明等の項目の内容に基づいて広告表示領域910を設けることにより広告画面900を生成する。広告画面生成部150は、例えば、「平均年齢60代!?SNSマーケを教えた98%が収益化成功」のような広告文を広告表示領域910に表示させることにより広告画面900を生成する。
【0098】
また、広告画面生成部150は、PDF表示領域920を含むことにより広告画面900を生成する。なお、PDF表示領域920は、顧客が閲覧したPDFページを表示させる。すなわち、顧客はあるPDFを閲覧して関心が高いことを示す挙動をとった際に、その行動データ310に基づいて生成された解析結果700から広告画面900として当該閲覧中のPDFページに広告が表示される。この広告表示領域910は、表示のさせ方について特に限定されないが、いわゆるポップアップ表示等のようなものとする。
【0099】
次に、S1007にて、広告画面生成部150は、生成した広告画面900を広告画面記憶部134に記憶する。
【0100】
次に、S1008にて、広告画面生成部150は、広告画面900の提供を広告画面提供部160に要求する。
<広告画面提供処理>
図11は、本発明の一実施の形態における広告画面提供処理の構成例の概要を示す図である。
【0101】
まず、S1101にて、管理サーバ120の広告画面提供部160は、S1008で要求された広告画面900の提供リクエストを受け付ける。
【0102】
次に、S1102にて、広告画面提供部160は、広告画面900を提供したい顧客IDに対応する顧客情報300を顧客情報記憶部132から抽出する。
【0103】
次に、S1103にて、広告画面提供部160は、S1007で記憶された広告画面900を広告画面記憶部134から抽出する。
【0104】
次に、S1104にて、広告画面提供部160は、S1002で取得した解析結果700に含まれる「関心度」の数値の大きさに応じて広告表示時間を算出する。
【0105】
例えば、解析結果700に含まれる関心度の数値が「80」である場合、広告画面提供部160は、広告表示時間を「80秒間」というように算出する。なお、広告表示時間は例えば0~100秒間で示されるが、特に限定されない。また、広告表示時間の算定方法についても予め設定されており特に限定されない。
【0106】
次に、S1105にて、広告画面提供部160は、S1103で抽出した広告画面900及びS1104で算出した広告表示時間の情報を顧客端末110に提供する。
【0107】
次に、S1106にて、顧客端末110は、提供された広告画面900を、提供された広告表示時間(の情報)の時間分だけ端末のディスプレイに表示する。例えば、広告画面提供部160から広告表示時間が「80秒間」と算出されて提供された場合、顧客端末110は、提供された広告画面900を80秒間だけ端末のディスプレイに表示する。
【0108】
次に、顧客端末110は、S1107にて、顧客から広告表示領域910の押下入力を受付けたか否かを判定する。顧客から広告表示領域910の押下入力を受付けた場合、顧客端末110は、工程S1108へ進行する。顧客から広告表示領域910の押下入力を受付けない場合、顧客端末110は、本工程を終了する。
【0109】
次に、S1108にて、管理サーバ120は、メール画面1200の生成をメール画面生成部170に要求する。
【0110】
このように、広告画面900を生成して顧客端末110に提供することにより、管理サーバ120は、顧客の関心が高い商品についての広告をユーザの代わりに自動的に提供することができる。すなわち、ユーザは、顧客に広告を提供する手間を省くことができ、さらに商品に関心の無い顧客に対してまで広告を提供するという無駄を低減できる。
【0111】
また、広告画面900が広告表示領域910を有することにより、管理サーバ120は、広告画面900を閲覧した顧客からの押下入力を受け付けた場合にメール画面1200の生成をメール画面生成部170に要求できる。
<メール画面>
図12は、本発明の一実施の形態におけるメール画面1200の概要を示す図である。
【0112】
図12に示されるように、メール画面1200は、メール表示領域1210と、メール文章表示領域1220と、を含む。メール画面1200は、顧客端末110に表示される。
【0113】
メール表示領域1210は、メール画面1200を提供する顧客端末110のメールアドレスや、送信元であるユーザのメールアドレス等を表示させる。
【0114】
具体的には、顧客情報300を参照し対応する顧客の連絡先からメールアドレスを抽出することにより提供先である顧客のメールアドレスを表示させる。また、顧客端末110に提供した広告画面900の生成元となっている広告データ210を有するユーザ情報200を参照し、対応するユーザの連絡先からメールアドレスを抽出することにより送信元であるユーザのメールアドレスを表示させる。なお、メール表示領域1210の表示のさせ方については特に限定されない。
【0115】
メール文章表示領域1220は、顧客に提供するメール本文の内容を表示させる。具体的には、メール文章表示領域1220は、顧客端末110に提供した広告画面900の生成元となっている広告データ210を参照し広告データ210に含まれる広告文などの内容から予め設定されているテンプレートの文章を表示させる。あるいは、メール文章表示領域1220は、広告データ210に含まれる広告文などの内容からAIによって自動生成される文章を表示させる。なお、メール文章表示領域1220の表示のさせ方については特に限定されない。
<メール画面生成処理>
図13は、本発明の一実施の形態におけるメール画面生成処理の概要を示す図である。
【0116】
まず、S1301にて、管理サーバ120のメール画面生成部170は、S1108で要求されたメール画面1200の生成リクエストを受け付ける。
【0117】
次に、S1302にて、メール画面生成部170は、S1105で顧客端末110に提供した広告画面900を広告画面記憶部134から取得する。
【0118】
次に、S1303にて、メール画面生成部170は、S1302で取得した広告画面900の生成の元となっている広告データ210を広告データ記憶部131から抽出する。
【0119】
次に、S1304にて、メール画面生成部170は、S1303で抽出した広告データ210に紐付いている広告IDを参照し対応する広告データ210を有するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
【0120】
次に、S1305にて、メール画面生成部170は、S1303で抽出した広告データ210及びS1304で取得したユーザ情報200に基づいてメール画面1200を生成する。
【0121】
具体的には、メール文章表示領域1220は、顧客端末110に提供した広告画面900の生成元となっている広告データ210を参照し広告データ210に含まれる広告文などの内容から予め設定されているテンプレートの文章を表示させる。あるいは、メール文章表示領域1220は、広告データ210に含まれる広告文などの内容からAIによって自動生成される文章を表示させる。なお、メール文章表示領域1220の表示のさせ方については特に限定されない。
【0122】
次に、S1306にて、メール画面生成部170は、生成したメール画面1200をメール画面記憶部135に記憶する。
【0123】
次に、S1307にて、メール画面生成部170は、メール画面1200の提供をメール画面提供部180に要求する。
<メール画面提供処理>
図14は、本発明の一実施の形態におけるメール画面提供処理の構成例の概要を示す図である。
【0124】
まず、S1401にて、管理サーバ120のメール画面提供部180は、S1307で要求されたメール画面1200の提供リクエストを受け付ける。
【0125】
次に、S1402にて、メール画面提供部180は、メール画面1200を提供したい顧客IDに対応する顧客情報300を顧客情報記憶部132から抽出する。
【0126】
次に、S1403にて、メール画面提供部180は、S1306で記憶されたメール画面1200をメール画面記憶部135から抽出する。
【0127】
次に、S1404にて、メール画面提供部180は、S1403で抽出したメール画面1200を顧客端末110に提供する。
【0128】
次に、S1405にて、顧客端末110は、S1404で管理サーバ120から提供されたメール画面1200を、端末のディスプレイに表示させる。
【0129】
このようにして、管理サーバ120は、生成したメール画面1200を顧客端末110に提供することにより、ユーザに対して自社商品の関心が高い顧客へ自動的にメール送信を可能にさせ、ユーザが顧客にメールを送る手間を省き、さらに確度の高い追加営業をユーザに行わせることができる。また、管理サーバ120は、顧客に対して関心の高い商品についてユーザと即時かつ容易にやり取りを開始させることができる。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本発明の実施の形態によれば、管理サーバ120は、ウェブサイト上のPDFを閲覧した顧客の反応や関心度を把握し、その度合いに応じた内容の広告及びメールを提供することで、確度の高い追加営業をユーザに行わせることができる。
【0130】
また、管理サーバ120は、顧客の関心が高い商品についての広告およびメールをユーザの代わりに自動的に提供することができる。すなわち、ユーザは、顧客に広告およびメールを提供する手間を省くことができ、さらに商品に関心の無い顧客に対してまで広告およびメールを提供するという無駄を低減できる。
【0131】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、ユーザ端末は、スマートフォン以外にも、ノート型PCや、タブレット端末等の様々な形態のユーザ端末を全て含むものである。
【0132】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
【0133】
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するネットワーク経由もしくはディスク等記憶媒体によるインストール型のソフトウェア、また、ASPなどのネットワーク型アプリケーションで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStateDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0134】
100 ユーザ端末
110 顧客端末
120 管理サーバ
130 ユーザ情報記憶部
131 広告データ記憶部
132 顧客情報記憶部
133 解析結果記憶部
134 広告画面記憶部
135 メール画面記憶部
140 PDF解析部
150 広告画面生成部
160 広告画面提供部
170 メール画面生成部
180 メール画面提供部
900 広告画面
1200 メール画面
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記顧客端末から顧客情報を取得し、前記顧客情報に含まれる行動データを抽出し、抽出した前記行動データが所定条件をみたす場合に前記行動データの内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、前記関心ジャンル及び前記関心度とを含む解析結果を生成する解析部と、
前記解析結果に対応するユーザ情報を取得し、取得した前記ユーザ情報に含まれる広告データを抽出し、抽出した前記広告データのうち前記解析結果に対応する広告データを選定し、選定した前記広告データの内容に基づいて広告画面を生成する広告画面生成部と、
前記解析結果に含まれる関心度に応じて広告表示時間を算出し、生成した前記広告画面及び前記広告表示時間を前記顧客端末に提供する広告画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
前記顧客端末に提供した広告画面の生成元となっている広告データと前記広告データを有するユーザ情報とに基づいてメール画面を生成するメール画面生成部と、
生成した前記メール画面を前記顧客端末に提供するメール画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記顧客端末から顧客情報を取得し、前記顧客情報に含まれる行動データを抽出し、抽出した前記行動データが所定条件をみたす場合に前記行動データの内容に応じて顧客の関心ジャンル及び関心度を算出し、前記関心ジャンル及び前記関心度とを含む解析結果を生成する解析部と、
前記解析結果に対応する、前記顧客端末により顧客が閲覧した情報を記憶させたユーザのユーザ情報を取得し、取得した前記ユーザ情報に含まれる広告データを抽出し、抽出した前記広告データのうち前記解析結果に対応する広告データを選定し、選定した前記広告データの内容に基づいて広告画面を生成する広告画面生成部と、
前記解析結果に含まれる関心度に応じて広告表示時間を算出し、生成した前記広告画面及び前記広告表示時間を前記顧客端末に提供する広告画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
前記顧客端末に提供した広告画面の生成元となっている広告データと前記広告データを有するユーザ情報とに基づいてメール画面を生成するメール画面生成部と、
生成した前記メール画面を前記顧客端末に提供するメール画面提供部と、を有する、
管理サーバ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、管理サーバに関する。