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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018885
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】液体吐出構造及び美容器
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/30 20060101AFI20250130BHJP
【FI】
A61N1/30
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023221092
(22)【出願日】2023-12-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-15
(31)【優先権主張番号】202310921620.8
(32)【優先日】2023-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517384589
【氏名又は名称】深▲せん▼市宗匠科技有限公司
【住所又は居所原語表記】26th Floor, Gaoxin Community United Headquarters Building, No.63, Gaoxin South10th Road, Binhai Community, Yuehai Street, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王念欧
(72)【発明者】
【氏名】▲リ▼軻
(72)【発明者】
【氏名】儲文進
(72)【発明者】
【氏名】鐘華昌
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053HH02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】液体吐出構造及び美容器を提供する。
【解決手段】美容器は液体貯留部材10と液体貯留部材と接続されるベース20と、ベースとエネルギー出力構造40との間を取り外し可能に接続させる接続部材30を備える液体吐出構造1を有し、エネルギー出力構造により出力されるエネルギーは液体貯留部材を介して皮膚に伝送され、接続部材によりベースとエネルギー出力構造との間を取り外し可能に接続させる。液体貯留部材に貯留された液体は美容液であってもよく、美容器を使用する時に、美容器と皮膚との間に発生する作用力により液体貯留部材を押圧し、液体貯留部材に美容液を放出させることができ、エネルギー出力構造により出力されるエネルギーが液体貯留部材を介して皮膚に伝送可能であるため、美容器はエネルギーを出力するとともに、美容液を皮膚に塗ることができて、ユーザのスキンケアをより簡便で迅速にすることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留し、押圧される時に前記液体を放出するための液体貯留部材と、
出力するエネルギーが前記液体貯留部材を介して皮膚に伝送される1つのエネルギー出力構造を取り囲むように設けられ、前記液体貯留部材と接続されるベースと、
前記ベースの表面に設けられ、又は前記ベースの内部に嵌設され、前記ベースと前記エネルギー出力構造との間を取り外し可能に接続させる接続部材と、を備える、
ことを特徴とする液体吐出構造。
【請求項2】
前記液体貯留部材は、スポンジである、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項3】
前記液体貯留部材の厚さは、0.1~5mmである、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出構造。
【請求項4】
前記液体貯留部材は、マスク生地である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項5】
前記液体貯留部材は、別々に設けられる第1液体貯留部材及び第2液体貯留部材を備え、前記第1液体貯留部材及び前記第2液体貯留部材により接合されてなり、又は一体式構造である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項6】
前記第1液体貯留部材の面積は、前記第2液体貯留部材の面積よりも大きく、前記第1液体貯留部材及び前記第2液体貯留部材は、それぞれ異なる皮膚領域に作用する、
ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出構造。
【請求項7】
前記第1液体貯留部材は、第1種類の液体を貯留し、前記第2液体貯留部材は、第2種類の液体を貯留し、前記第1種類の液体及び前記第2種類の液体は、異なる液体である、
ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出構造。
【請求項8】
前記接続部材は、磁性体、係止溝及び係止釦のうちの任意の1つ又は複数の組み合わせである、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項9】
前記液体貯留部材と前記ベースとは、一体成形され、又は取り外し可能に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項10】
前記液体貯留部材の形状は、凹形体状であり、前記液体貯留部材の表面は、対向する内凹面及び外凹面、並びに前記内凹面と前記外凹面との間に位置するエッジ面を備え、前記内凹面は、平坦面及び折り畳み面を備え、前記平坦面が前記エネルギー出力構造の出力面を覆い、前記折り畳み面及び前記エッジ面が前記ベースの表面を覆う、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項11】
前記ベースの形状は、ボス筒状であり、前記ベースは、第1筒体部と、第1平台部及び第1凸起部を備える第1フランジ部とを備え、前記折り畳み面は、前記第1凸起部の前記エネルギー出力構造から離れる側の表面を覆い、前記エッジ面は、前記第1平台部の前記エネルギー出力構造から離れる側の表面を覆い、且つ前記第1凸起部は、前記エネルギー出力構造の出力面を取り囲む、
ことを特徴とする請求項10に記載の液体吐出構造。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の液体吐出構造を備える、
ことを特徴とする美容器。
【請求項13】
エネルギー出力構造と、内部に前記エネルギー出力構造の少なくとも一部が設けられる第2フランジ部を備えるヘッド部ケースとをさらに備え、
前記第2フランジ部は、第2平台部及び第2凸起部を備え、前記ベースは、一部が前記第2凸起部に嵌設される第1筒体部と、第1平台部を備える第1フランジ部とを備え、前記第1平台部と前記第2平台部とは、面接触して接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載の美容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は美容装置の技術分野に関し、特に液体吐出構造及び美容器に関する。
【背景技術】
【0002】
美容器は既に現代人がセルフイメージを高める重要なツールの一つとなっており、科学技術の継続的な進歩に伴い、美容器も徐々にアップグレードされて更新されている。現在主流の美容器は、主に「電磁波、光線療法、超音波、イオンの導入導出」などの技術手段を採用し、肌質を改善し、細紋を減少させ、美白にしてシミを薄くし、くまを解消するなどの問題に寄与することができ、美容効果を高めるために、ある美容器は使用時に美容液と組み合わせて使用する必要があり、しかし、現在の使用方式としては、通常、ユーザが先に美容液を塗ってから美容器を使用しているが、ユーザが簡便で迅速にスキンケアするニーズを満たすことができず、従って、如何に美容液と美容器とを組み合わせて使用するとともに、ユーザが簡便で迅速にスキンケアするニーズを満たすことができるかはさらに解決される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本願は上記の技術課題を解決するために、液体吐出構造及び美容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の第1態様は、
液体を貯留し、押圧される時に前記液体を放出するための液体貯留部材と、
前記液体貯留部材を収容するために使用され、出力するエネルギーが前記液体貯留部材を介して皮膚に伝送される1つのエネルギー出力構造を取り囲むように設けられるベースと、
前記ベースの前記液体貯留部材から離れる側に設けられ、又は前記ベース内に設けられ、前記ベースと前記エネルギー出力構造との間を取り外し可能に接続させる接続部材とを備える、液体吐出構造を提供する。
【0005】
本願の第2態様は、前述した液体吐出構造を備える美容器を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本願において、液体吐出構造の液体貯留部材には、液体が貯留され、該液体は美容液であってもよく、美容器を使用する時に、美容器と皮膚との間に発生する作用力により液体貯留部材を押圧し、液体貯留部材に美容液を放出させることができ、エネルギー出力構造により出力されるエネルギーが液体貯留部材を介して皮膚に伝送可能であるため、美容器はエネルギーを出力するとともに、美容液を皮膚に塗ることができて、ユーザのスキンケアをより簡便で迅速にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下、本願の技術案をより明確に説明するために、実施形態で使用する必要がある図面について簡単に紹介し、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を行わない前提で、これらの図面に従って他の図面をさらに得ることが可能であることは明らかである。
【0008】
図1】本願の実施例に係る液体吐出構造及びエネルギー出力構造の構造分解模式図である。
図2図1のA-A方向における断面模式図である。
図3】本願のいくつかの実施例に係る分割式の液体貯留部材の構造模式図である。
図4】本願のいくつかの実施例に係る液体貯留部材の構造模式図である。
図5】本願のいくつかの実施例に係る美容器の構造模式図である。
図6】本願のいくつかの実施例に係るエネルギー出力構造の出力面の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の実施例における図面と結び付けて、本願の実施例における技術案を明確且つ完全に説明し、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例によれば、当業者が創造的な労働を行わない前提で得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲内に属する。
【0010】
本願の説明において、別途明確な規定及び限定がない限り、用語「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取外可能な接続であってもよく、又は一体に接続されてもよく、直接繋がってもよいし、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、2つの素子の内部の連通であってもよく、通信接続であってもよく、電気的接続であってもよい。当業者であれば、上記用語の本願における具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0011】
図1及び図2を参照し、図1は本願の実施例に係る液体吐出構造及びエネルギー出力構造の構造分解模式図である。図2図1のA-A方向における断面模式図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、いくつかの実施例において、前記液体吐出構造1は液体貯留部材10、ベース20及び第1接続部材30を備える。前記液体貯留部材10は液体を貯留し、押圧される時に前記液体を放出するために使用される。前記ベース20は前記液体貯留部材10を収容するために使用され、前記ベース20が1つのエネルギー出力構造40を取り囲むように設けられ、前記エネルギー出力構造40により出力されるエネルギーが前記液体貯留部材10を介して皮膚に伝送される。前記第1接続部材30は、前記ベース20の前記液体貯留部材10から離れる側に設けられ、又は前記ベース20内に設けられ、前記第1接続部材30により前記ベース20と前記エネルギー出力構造40との間を取り外し可能に接続させる。
【0013】
本願において、前記液体吐出構造1の前記液体貯留部材10には、液体が貯留され、該液体は美容液であってもよく、美容器を使用する時に、美容器と皮膚との間に発生する作用力により前記液体貯留部材10を押圧し、液体貯留部材10に美容液を放出させることができ、前記エネルギー出力構造40により出力されるエネルギーが前記液体貯留部材10を介して皮膚に伝送可能であるため、美容器はエネルギーを出力するとともに、前記液体吐出構造1により美容液を皮膚に塗ることができて、ユーザのスキンケアをより簡便で迅速にすることができる。
【0014】
そのうち、前記エネルギー出力構造40は電気エネルギーを出力するために使用可能である。例えば、前記エネルギー出力構造40が微電流を出力するために使用可能である。前記エネルギー出力構造40が電気エネルギーを出力する時に、前記エネルギー出力構造40により出力されるエネルギーは前記液体貯留部材10を介して皮膚に伝送可能であり、前記液体貯留部材10に貯留された液体におけるイオンが前記液体貯留部材10の導電率を向上させることができるため、前記エネルギー出力構造40により出力されるエネルギーは前記液体貯留部材10を介して皮膚に伝送可能である。
【0015】
そのうち、前記液体貯留部材10に貯留された液体は、液状ゲル、液状水、液状乳液又は泡などであってもよいが、これらのみに限定されない。
【0016】
いくつかの実施例において、前記液体貯留部材10はスポンジである。そのうち、スポンジの材質は、ポリウレタンスポンジ、PVCスポンジ、ラテックススポンジ、形状記憶スポンジ(Viscoelastic foam)、スチロールスポンジ及び天然ゴムスポンジのうちの少なくとも1種を含む。
【0017】
スポンジは、吸水性を有するため、液体を貯留するために使用可能であり、その内部が多くの細い空隙及び管により構成されて多孔性を有し、これにより、押圧される時に、1個又は数個の液体吐出孔しか有しない液体貯留部材に比べて、より均一に液体を放出することができる。また、スポンジは柔らかく、異なる表面の形状に適応可能であるため、より良好に皮膚に密着可能である。そのうち、スポンジの孔径は実際の状況に応じて適応的に設計されてもよい。
【0018】
いくつかの実施例において、前記液体貯留部材10の厚さは0.1~5mmである。好ましくは、前記液体貯留部材の厚さは0.5mm~3mmである。
【0019】
前記液体貯留部材10の厚さが0.1~5mmである場合に、貯留する液体の量は1回のフェイシャルケアの完成に適用される。前記液体貯留部材の厚さが0.5mm~3mmである場合に、貯留する液体の量は1回のフェイシャルケアの完成にさらに適する。
【0020】
他のいくつかの実施例において、前記液体貯留部材10はマスク生地である。そのうち、マスク生地は吸水性を有するため、液体を貯留することができる。マスク生地の材質は、紙質、布質、スパンレース不織布であってもよいが、これらのみに限定されない。
【0021】
いくつかの実施例において、前記液体貯留部材10は一体式構造であり、即ち、前記液体貯留部材10は1つの一体的なものである。
【0022】
図3を参照し、図3は本願のいくつかの実施例に係る分割式の液体貯留部材の構造模式図である。
【0023】
図3に示すように、他のいくつかの実施例において、前記液体貯留部材10は第1液体貯留部材11及び第2液体貯留部材12を備え、前記第1液体貯留部材11と前記第2液体貯留部材12とが別々に設けられ、前記液体貯留部材10は前記第1液体貯留部材11及び前記第2液体貯留部材12により接合されてなる。
【0024】
いくつかの実施例において、前記第1液体貯留部材11の面積は前記第2液体貯留部材12の面積よりも大きく、前記第1液体貯留部材11及び前記第2液体貯留部材12はそれぞれ異なる皮膚領域に作用する。例えば、前記第1液体貯留部材11は顔部領域に作用するために使用され、前記第2液体貯留部材12は目部領域に作用するために使用される。
【0025】
いくつかの実施例において、前記第1液体貯留部材11は、第1種類の液体を貯留し、前記第2液体貯留部材12は、第2種類の液体を貯留し、前記第1種類の液体及び前記第2種類の液体は異なる液体である。
【0026】
顔部の皮膚より、目部の皮膚の脂肪含量、毛穴及び油脂含量などのほうが少ないため、目部の皮膚は顔部の皮膚よりも脆弱であり、美容液を使用する時に、目部の皮膚及び顔部の皮膚の耐量も異なり、そのため、前記第1液体貯留部材11に第1種類の液体を貯留し
、前記第2液体貯留部材12に第2種類の液体を貯留することにより、目部の皮膚に対して目部美容液を使用し、顔部の皮膚に対して顔部美容液を使用し、スキンケアをより精細化することができる。
【0027】
いくつかの実施例において、前記第1液体貯留部材11及び前記第2液体貯留部材12はいずれもスポンジであり、且つ両者のスポンジの孔径の大さは同じである。
【0028】
他のいくつかの実施例において、前記第1液体貯留部材11及び前記第2液体貯留部材12はいずれもスポンジであるが、前記第1液体貯留部材11のスポンジの孔径は前記第2液体貯留部材12のスポンジの孔径よりも小さい。これは、スポンジの孔径が小さいほど、液体を吸收及び貯留する能力が強くなり、スポンジの孔径が大きいほど、濾過能力が相対的に強くなり、より良好に粒子が大きい不純物を濾過することができるためである。前記第1液体貯留部材11が顔部領域に作用し、前記第2液体貯留部材12が目部領域に作用する場合に、顔部領域が目部領域よりも大きく、前記第2液体貯留部材12に比べて、前記第1液体貯留部材11により多い液体を貯留する必要があり、目部の皮膚がより脆弱であるため、前記第2液体貯留部材12の濾過能力のほうが強い必要があり、これにより、前記第1液体貯留部材11のスポンジの孔径が前記第2液体貯留部材12のスポンジの孔径よりも小さい必要がある。
【0029】
図1に示すように、いくつかの実施例において、前記第1接続部材30は磁性体、係止溝及び係止釦のうちの任意の1つ又は複数の組み合わせである。
【0030】
いくつかの実施例において、前記液体貯留部材10と前記ベース20とは一体成形される。この時、前記液体貯留部材10及び前記ベース20はいずれも使い捨て製品であってもよく、毎回にスキンケアが完成した後、美容器における前記液体吐出構造1を交換する必要があり、このような方式はユーザにとってより簡便である。
【0031】
他のいくつかの実施例において、前記液体貯留部材10と前記ベース20とは取り外し可能に接続される。この時、前記液体貯留部材10のみが使い捨て製品であり、前記ベース20は毎回にスキンケアが完成した後、洗浄可能であり、そのため、前記液体貯留部材10のみを交換すればよく、このような方式は資源をさらに節約することができる。具体的には、前記液体貯留部材10と前記ベース20とが取り外し可能に接続される場合に、接続方式は、接着及び係着などであってもよいが、これらのみに限定されない。
【0032】
図1及び図4を結び付けて参照し、図4は本願のいくつかの実施例に係る液体貯留部材の凹面が上向きとなる構造模式図である。
【0033】
図1及び図4に示すように、いくつかの実施例において、前記液体貯留部材10の形状は凹形体状であり、前記液体貯留部材10の表面13は対向する内凹面131及び外凹面132、並びに前記内凹面131と前記外凹面132との間に位置するエッジ面133を備え、前記内凹面131は平坦面1311及び折り畳み面1312を備え、前記平坦面1311が前記エネルギー出力構造40の表面を覆い、前記折り畳み面1312及び前記エッジ面133が前記ベース20の表面を覆う。
【0034】
いくつかの実施例において、前記ベース20の形状はボス筒状であり、前記ベース20は第1筒体部21、第1フランジ部22を備え、前記第1フランジ部22は第1平台部221及び第1凸起部222を備え、前記折り畳み面1312は前記第1凸起部222の前記エネルギー出力構造40から離れる側の表面を覆い、前記エッジ面133は前記第1平台部221の前記エネルギー出力構造40から離れる側の表面を覆い、且つ前記第1凸起部222は前記エネルギー出力構造40の出力面を取り囲む。
【0035】
他のいくつかの実施例において、前記液体貯留部材10は前記ベース20内に収容され、前記液体貯留部材10の形状は立方体形、角丸立方体形及びボス形などであってもよいが、これらのみに限定されなく、前記ベース20は筒状(直筒状であってもよいし、テーパ筒状であってもよいし、ボス筒状であってもよい)であり、前記液体貯留部材10は一部が筒体の内部に設けられ、一部が筒体から張り出す。
【0036】
図1及び図5を結び付けて参照し、図5は本願のいくつかの実施例に係る美容器の構造模式図である。
【0037】
図1及び図5に示すように、いくつかの実施例において、前記美容器2は前述した任意の実施例における液体吐出構造1を備える。
【0038】
図1及び図5に示すように、いくつかの実施例において、前記美容器2はエネルギー出力構造40及びヘッド部ケース60をさらに備え、前記ヘッド部ケース60は第2フランジ部61を備え、前記エネルギー出力構造40は少なくとも一部が前記第2フランジ部61の内部に設けられ、前記第2フランジ部61は第2平台部611及び第2凸起部612を備え、前記ベース20は第1筒体部21及び第1フランジ部22を備え、前記第1フランジ部22は第1平台部221を備え、前記第1筒体部21は一部が前記第2凸起部612に嵌設され、前記第1平台部221と前記第2平台部611とは面接触して接続される。
【0039】
いくつかの実施例において、前記第1接続部材30は磁性体であり、且つ前記第1接続部材30は前記第1フランジ部22の壁に設けられてもよいし、前記第1フランジ部22の内部に嵌設されてもよく、相応的に、第2接続部材63は前記ヘッド部ケース60に設けられ、前記第2接続部材63は対応して前記第2フランジ部61の壁に設けられてもよいし、前記第2フランジ部61に嵌設されてもよく、前記第2接続部材63も磁性体であり、且つ前記第1接続部材30と互に吸引し合うことができる。
【0040】
いくつかの実施例において、前記エネルギー出力構造40と前記ヘッド部ケース60とは密封接続され、これにより、液体が前記ヘッド部ケース60の内部に入って内部のコンポーネントが錆びたり、短絡したりすることを回避し、前記内部コンポーネントは一部の前記エネルギー出力構造40を含む。具体的には、前記エネルギー出力構造40と前記ヘッド部ケース60との間はシーラントや溶接などの方式で接続される。
【0041】
図3及び図6を結び付けて参照し、図6は本願のいくつかの実施例に係るエネルギー出力構造の出力面の構造模式図である。
【0042】
図3及び図6に示すように、いくつかの実施例において、前記エネルギー出力構造40は第1エネルギー出力領域41及び第2エネルギー出力領域42を備え、前記第1エネルギー出力領域41は前記第1液体貯留部材11の位置に対応し、前記第2エネルギー出力領域42は前記第2液体貯留部材12の位置に対応し、異なるスキンケアモードにおいて、前記第1エネルギー出力領域41及び前記第2エネルギー出力領域42のエネルギー出力状態は異なり、例えば、顔部のスキンケアモードにおいて、前記第1エネルギー出力領域41のみはエネルギーを出力し、この時、前記第1液体貯留部材11は顔部の皮膚に接触し、目部のスキンケアモードにおいて、前記第2エネルギー出力領域42のみはエネルギーを出力し、この時、前記第2液体貯留部材12は目部の皮膚に接触し、顔全体のスキンケアモードにおいて、前記第1エネルギー出力領域41及び前記第2エネルギー出力領域42はいずれもエネルギーを出力することができ、前記第1液体貯留部材11及び前記第2液体貯留部材12はいずれも顔全体の任意の皮膚領域に接触することができる。
【0043】
以上は本願の実施例であり、当業者であれば、本願の実施例の原理から逸脱しない前提で、さらに若干の改良及び潤色を行うことができ、これらの改良及び潤色も本願の保護範囲として見なされることに留意すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-03-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留し、押圧される時に前記液体を放出するための液体貯留部材であって、前記液体貯留部材の形状は、凹形体状であり、前記液体貯留部材の表面は、対向する内凹面及び外凹面、並びに前記内凹面と前記外凹面との間に位置するエッジ面を備える液体貯留部材と、
出力するエネルギーが前記液体貯留部材を介して皮膚に伝送される1つのエネルギー出力構造を取り囲むように設けられ、前記液体貯留部材と接続されるベースと、
前記ベースの表面に設けられ、又は前記ベースの内部に嵌設され、前記ベースと前記エネルギー出力構造との間を取り外し可能に接続させる接続部材と、を備える、
ことを特徴とする液体吐出構造。
【請求項2】
前記液体貯留部材は、スポンジである、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項3】
前記液体貯留部材の厚さは、0.1~5mmである、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出構造。
【請求項4】
前記液体貯留部材は、マスク生地である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項5】
前記液体貯留部材は、別々に設けられる第1液体貯留部材及び第2液体貯留部材を備え、前記第1液体貯留部材及び前記第2液体貯留部材により接合されてなり、又は一体式構造である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項6】
前記第1液体貯留部材の面積は、前記第2液体貯留部材の面積よりも大きく、前記第1液体貯留部材及び前記第2液体貯留部材は、それぞれ異なる皮膚領域に作用する、
ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出構造。
【請求項7】
前記第1液体貯留部材は、第1種類の液体を貯留し、前記第2液体貯留部材は、第2種
類の液体を貯留し、前記第1種類の液体及び前記第2種類の液体は、異なる液体である、
ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出構造。
【請求項8】
前記接続部材は、磁性体、係止溝及び係止釦のうちの任意の1つ又は複数の組み合わせである、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項9】
前記液体貯留部材と前記ベースとは、一体成形され、又は取り外し可能に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項10】
記内凹面は、平坦面及び折り畳み面を備え、前記平坦面が前記エネルギー出力構造の出力面を覆い、前記折り畳み面及び前記エッジ面が前記ベースの表面を覆う、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出構造。
【請求項11】
前記ベースの形状は、ボス筒状であり、前記ベースは、第1筒体部と、第1平台部及び第1凸起部を備える第1フランジ部とを備え、前記折り畳み面は、前記第1凸起部の前記エネルギー出力構造から離れる側の表面を覆い、前記エッジ面は、前記第1平台部の前記エネルギー出力構造から離れる側の表面を覆い、且つ前記第1凸起部は、前記エネルギー出力構造の出力面を取り囲む、
ことを特徴とする請求項10に記載の液体吐出構造。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の液体吐出構造を備える、
ことを特徴とする美容器。
【請求項13】
エネルギー出力構造と、内部に前記エネルギー出力構造の少なくとも一部が設けられる第2フランジ部を備えるヘッド部ケースとをさらに備え、
前記第2フランジ部は、第2平台部及び第2凸起部を備え、前記ベースは、一部が前記第2凸起部に嵌設される第1筒体部と、第1平台部を備える第1フランジ部とを備え、前記第1平台部と前記第2平台部とは、面接触して接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載の美容器。