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特開2025-18954タバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルター
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  • 特開-タバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルター 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025018954
(43)【公開日】2025-02-06
(54)【発明の名称】タバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルター
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/02 20060101AFI20250130BHJP
   A24D 3/04 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
A24D3/02
A24D3/04
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024104464
(22)【出願日】2024-06-27
(31)【優先権主張番号】10-2023-0096764
(32)【優先日】2023-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519140925
【氏名又は名称】テヨン インダストリー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】TAEYOUNG INDUSTRY CORPORATION
【住所又は居所原語表記】329-21,Miyul-ro,Samnangjin-eup Miryang-si Gyeongsangnam-do 50465,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ギ シク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、イン ギュ
(72)【発明者】
【氏名】イム、ビョン ウン
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ジュン グク
【テーマコード(参考)】
4B045
【Fターム(参考)】
4B045BA02
4B045BC07
4B045BC08
4B045BC16
4B045BD02
4B045BD05
4B045BD38
4B045BD54
(57)【要約】      (修正有)
【課題】タバコフィルターの耐久性が改善されるように、タバコフィルター用紙補強材の製造装置を提供する。
【解決手段】タバコフィルター用紙補強材の製造装置100は、紙巻き紙を複数重ねて中空円筒状紙管に形成する紙管形成部、内部に長手方向に沿って円筒状紙管が挿入されるように備えられるガイド部21と、前記ガイド部を包むように備えられるものの、外周面の円周方向に沿って離隔した間隔をおいて複数個の貫通ホールが形成されたベース支持部23を含むジグフレーム、各前記貫通ホールを貫通して半径方向に沿って貫通配置されるものの、前記円筒状紙管の外周を加圧および圧着して複数個の支持翼部が形成された補強材に成形するように円周方向に沿って離隔配置された複数個の加圧成形部30、および前記ジグフレームの入口側に備えられるものの、前記円筒状紙管の外周にガイドライン溝を形成するように加圧力を提供するプレフォームジグ40を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙巻き紙を複数重ねて中空円筒状紙管に形成する紙管形成部;
内部に長手方向に沿って円筒状紙管が挿入されるように備えられるガイド部と、前記ガイド部を包むように備えられるものの、外周面の円周方向に沿って離隔した間隔をおいて複数個の貫通ホールが形成されたベース支持部を含むジグフレーム;
各前記貫通ホールを貫通して半径方向に沿って貫通配置されるものの、前記円筒状紙管の外周を加圧および圧着して複数個の支持翼部が形成された補強材に成形するように円周方向に沿って離隔配置された複数個の加圧成形部;および
前記ジグフレームの入口側に備えられるものの、前記円筒状紙管の外周にガイドライン溝を形成するように加圧力を提供するプレフォームジグを含む、タバコフィルター用紙補強材の製造装置。
【請求項2】
前記プレフォームジグは
前記ベース支持部の入口側に連結されるものの、内部に前記円筒状紙管が貫通する挿入ホールが形成されたプレフォーム本体部と、
前記プレフォーム本体部に円周方向に沿って前記貫通ホールの配置間隔と対応して配置されて前記円筒状紙管の外周に前記支持翼部の間の中央部ラインに沿って摩擦接触加圧されて前記ガイドライン溝を形成する複数個のプレフォーム突起を含むことを特徴とする、請求項1に記載のタバコフィルター用紙補強材の製造装置。
【請求項3】
前記加圧成形部は
前記貫通ホールを貫通して前記ジグフレーム内部に挿入されるものの、半径方向に沿って選択的に加圧位置に固定されるロッド部と、
前記ロッド部の端部に回転可能に連結されるものの、外周面が前記ガイドライン溝を回転式加圧接触して前記支持翼部を形成するように外側に行くほど断面が狭小化されて形成された成形ローラを含み、
前記加圧成形部は前記ジグフレームの長手方向に離隔した間隔をおいて複数個配置されることを特徴とする、請求項2に記載のタバコフィルター用紙補強材の製造装置。
【請求項4】
前記ジグフレームは
円周方向に沿って予め設定された間隔を有して外周面に複数個の成形孔が形成されて前記円筒状紙管の移送を案内するように長手方向に沿って延長形成された円筒状のガイド部と、
前記加圧成形部が設置され、内部に前記ガイド部が貫通して挿入されるベース支持部を含むことを特徴とする、請求項1に記載のタバコフィルター用紙補強材の製造装置。
【請求項5】
紙材質で備えられて長手方向に沿って延びる紙トウが幅方向に沿って複数個の分枝部に分岐され、円筒状に圧縮されて形成され外周面が巻き紙によって包まれた紙材質のフィルターロッド部;
前記フィルターロッド部の前方および後方のうち少なくともいずれか一側に備えられるものの、円筒状紙管を加圧して円周方向に沿って予め設定された角度間隔をおいて複数個の支持翼部が形成された中空型補強材が外接されるように紙管によって包まれた紙材質の補強フィルター部;および
前記フィルターロッド部および前記補強フィルター部を包む外部紙管を含む、紙補強材が挿入されたタバコフィルター。
【請求項6】
前記支持翼部は円周方向に沿って複数個所形成されるものの、外側に行くほど断面が狭小化されるように備えられることを特徴とする、請求項5に記載の紙補強材が挿入されたタバコフィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルターに関し、より詳細には、タバコフィルターの耐久性が改善されるためのタバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にタバコは、タバコ葉などの煙草をタバコの巻き紙で包み、タバコの巻き紙と煙草を燃焼させて発生するタバコの煙を吸入するものであり、煙の有害性分を濾過し煙の風味を改善するために吸入部にフィルターが備えられる。
【0003】
現在、市販されるフィルターは殆どがセルロースアセテート繊維を基盤として製造され、このようなセルロースアセテート基盤のフィルターは木材、綿の種などの植物から抽出したセルロースを酢酸溶液と反応させて製造される微細プラスチックである。この時、前記セルロースアセテートフィルターは環境条件により少なくとも3年以上の分解期間が要求される。このため、捨てられたフィルターそのものまたはフィルター内に吸着した毒性物質が微生物の分解を難しくさせ、多くの環境問題を誘発した。
【0004】
このため、セルロースアセテート繊維を代替する多様な生分解性繊維が開発されているが、フィルターに製造時、煙の有害性分に対する濾過性能と風味を維持することが難しいため商用化に到達できずにいるのが実情である。
【0005】
従来には環境に優しい紙フィルターを使ったタバコフィルターの研究が活発に進行していた。前記紙フィルターは一般的に植物基盤の天然繊維で製作されるため自然で分解されやすく生分解が可能であり、前記セルロースアセテート繊維に比べて相対的に環境に及ぼす影響が少ないので環境に優しい。また、前記紙フィルターは相対的に安い材料で大量生産に適合しており、これはタバコ製造の生産費用を節減することができる。
【0006】
しかし、前記紙フィルターは従来フィルターに比べて繊維構造がさらに希少であるため結束力が弱い。すなわち、前記紙フィルターは前記従来フィルターより密度が低くタバコの巻き紙を完ぺきに密着させることが難しいため、タバコの煙で有害物質を効果的に除去できず、前記セルロースアセテート繊維と比較した時にフィルター効能が減少し得る。
【0007】
また、前記紙フィルターは熱気および水分に敏感であるので、喫煙者が吸入時に発生する唾と湿気などによって前記紙フィルターの形態が変形されるため吸収能力が相対的に低い。すなわち、喫煙時に発生する水分は内部に湿気を蓄積しており、紙材質が水分を吸収して前記紙フィルターの内部が詰まることになるので吸入圧力が高くなる。
【0008】
さらに、喫煙者がタバコを吸う時に加えられる唇または歯の圧力によって前記紙フィルターが変形または破損すると、紙の特性上初期の形態に復元が不可能であり有害物質の濾過性能も低下するので前記従来フィルターに比べて耐久性が低い。
【0009】
したがって、このような問題を考慮して前記セルロースアセテート繊維の代替材として使われる紙フィルターの弾力復原性と耐久性を改善するための研究が急を要しているのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記のような問題点を解決するために、本発明はタバコフィルターの耐久性が改善されるタバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルターを提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の課題を解決するために、本発明は紙巻き紙を複数重ねて中空円筒状紙管に形成する紙管形成部;内部に長手方向に沿って円筒状紙管が挿入されるように備えられるガイド部と、前記ガイド部を包むように備えられるものの、外周面の円周方向に沿って離隔した間隔をおいて複数個の貫通ホールが形成されたベース支持部を含むジグフレーム;各前記貫通ホールを貫通して半径方向に沿って貫通配置されるものの、前記円筒状紙管の外周を加圧および圧着して複数個の支持翼部が形成された補強材に成形するように円周方向に沿って離隔配置された複数個の加圧成形部;および前記ジグフレームの入口側に備えられるものの、前記円筒状紙管の外周にガイドライン溝を形成するように加圧力を提供するプレフォームジグを含むタバコフィルター用紙補強材の製造装置を提供する。
【0012】
そして、紙材質で備えられて長手方向に沿って延びる紙トウが幅方向に沿って複数個の分枝部に分岐され、円筒状に圧縮されて形成され外周面が巻き紙によって包まれた紙材質のフィルターロッド部;前記フィルターロッド部の前方および後方のうち少なくともいずれか一側に備えられるものの、円筒状紙管を加圧して予め設定された角度を有する複数個の支持翼部が形成された中空型補強材が外接されるように紙管によって包まれた紙補強材が挿入されたタバコフィルターを提供する。
【発明の効果】
【0013】
前記の解決手段を通じて、本発明は次のような効果を提供する。
【0014】
第1に、長手方向に沿って連続的に供給される円筒状紙管が前記プレフォームジグによって直線化されたガイドライン溝が形成されて後続加圧成形が安定的に案内されるので、前記加圧成形部の隙間により前記円筒状紙管が捩じられてせん断破切されることを防止して生産性を顕著に改善することができる。
【0015】
第2に、前記加圧成形部は前記ジグフレームの長手方向に沿って複数個の多段で形成されて、後方に行くほど前記成形孔の内側に深く挿入されるように前記弾発スプリングを調節して前記円筒状紙管に加圧力を選択的に提供することによって前記補強材を精巧に形成することによって寸法精密性を向上させることができる。
【0016】
第3に、前記補強材が内挿された前記補強フィルター部は紙材質を使って環境に優しい特性は維持するものの、複数重なって形成された前記支持翼部が外周面に包まれた紙管を支持することによって前記補強フィルター部の形状を維持して前記タバコフィルターの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置を示した側面図である。
図2】本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置を示した斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置を示した投影正面図である。
図4】本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置で成形ローラによる加圧断面図である。
図5】本発明の一実施例に係る紙補強材が挿入されたタバコフィルターを示した側断面図である。
図6】本発明の一実施例に係る紙補強材が挿入されたタバコフィルターで補強フィルター部を示した正面図である。
図7】本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置による製造方法を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置および紙補強材が挿入されたタバコフィルターを詳細に説明する。ここで、前記タバコフィルター用紙補強材の製造装置は前記紙巻タバコフィルターに補強材を挿入してタバコフィルターを製作するための製造装置であって、補強材を除いたタバコフィルターを製造する装置を一部含むものと理解することが好ましい。この時、以下においてタバコフィルター用紙補強材の製造装置は補強材製造装置と同一の装置であり、同じ符号で説明および図示する。
【0019】
図1は本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置を示した側面図であり、図2は本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置を示した斜視図であり、図3は本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置を示した投影正面図であり、図4は本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置で成形ローラによる加圧断面図である。
【0020】
図1図4に示されたように、前記タバコフィルター用紙補強材の製造装置100は紙管形成部10、ジグフレーム20、加圧成形部30およびプレフォームジグ40を含むことが好ましい。
【0021】
ここで、前記紙管形成部(10、paper tube forming part)は通常の紙巻タバコフィルターを製造する一連の過程を経て最後の段階に備えられることが好ましい。詳細には、前記一連の過程は供給部10aから紙材質の紙トウを予め設定された引き出し速度で引き出しおよび移送し、カッティング部10bから前記紙トウを予め設定された幅間隔でカッティングする段階を含むことができる。この時、前記紙管形成部10では前記カッティング部10bで予め設定された間隔でカッティングされた分枝部を複数重ねて中空円筒状紙管に形成することが好ましい。
【0022】
そして、製造された複数重なった前記円筒状紙管は後述する前記補強材製造装置100の前記ジグフレーム20に挿入され、前記ジグフレーム20は前記紙管形成部10の隣接した一側に備えられて形成されることが好ましい。
【0023】
一方、図1図2に示されたように、本発明の一実施例に係る前記ジグフレーム20はガイド部21、固定部22およびベース支持部23を含むことが好ましい。
【0024】
ここで、前記ジグフレーム20で紙巻タバコフィルター内に備えられる紙材質補強材12が成形されることが好ましい。この時、前記ジグフレーム20の内部に長手方向に沿って円筒状紙管が挿入されるように備えられる前記ガイド部21が形成され、前記ガイド部21の両端は前記固定部22により拘束されることが好ましい。
【0025】
この時、前記ガイド部21は外周面の円周方向に沿って予め設定された間隔有して外周面に複数個の成形孔21aが形成されて前記円筒状紙管の移送を案内するように長手方向に沿って延長形成されることが好ましい。また、前記成形孔21aは前記加圧成形部30が貫通する貫通ホール23aの位置と対向して整列されることが好ましい。
【0026】
そして、前記ガイド部21は前記固定部22により前記ジグフレーム20の内部の中央部に固定されることが好ましい。詳細には、前記固定部22は前記ジグフレーム20の両端に備えられるものの、両端を前記ガイド部21の外径と対応する固定部材で拘束し、前記ジグフレーム20の中央部に固定されるように前記ベース支持部23に連結されて備えられることが好ましい。
【0027】
この時、前記円筒状紙管は前記紙管形成部10と連結される前記ガイド部21の一側に挿入(i)されることが好ましい。ここで、前記円筒状紙管は前記紙管形成部10と前記ジグフレーム20の間にある別途の移送ローラ(図示されず)により前記ガイド部21に移送され得る。
【0028】
また、前記ベース支持部23は両端が固定部22にクランピングされて形成されるものの、前記ガイド部21の外郭を包む形態で備えられることが好ましい。この時、前記ベース支持部23の内部には前記加圧成形部30が前記ガイド部21に接触して加圧できる余裕空間が形成され得る。
【0029】
詳細には、前記ベース支持部23の内部は中空状で備えられるものの、前記貫通ホール23aが形成される外周面は平たく備えられて前記加圧成形部30が配置されるようにすることが好ましい。この時、前記ベース支持部23で前記加圧成形部30が配置されない面は開口されて形成されるものの、透明な遮り膜が付着されて前記ジグフレーム20の内部を確認することができる。
【0030】
一方、本発明の一実施例に係る前記加圧成形部30はロッド部31および成形ローラ32を含むことが好ましい。
【0031】
この時、前記ロッド部31は各前記貫通ホール23aを貫通して配置されるものの、前記ジグフレーム20の内部に挿入されるように半径方向に沿って延びて備えられることが好ましい。この時、前記ベース支持部23の外側面に前記ロッド部31の一端が収容される円筒状ケースが備えられることが好ましい。ここで、前記円筒状ケースが前記ベース支持部23に固定されるようにケース段が形成され得る。
【0032】
そして、前記ロッド部31の後端部には前記加圧成形部30が半径方向に沿って選択的に加圧位置に固定されるように弾発スプリング31aが介在されることが好ましい。また、前記ロッド部31の後端部の終端は前記ロッド部31の直径以上の拘束部で形成されて前記弾発スプリング31aが前記円筒状ケースと前記拘束部の間に備えられるようにすることが好ましい。
【0033】
この時、前記弾発スプリング31aは回転して前記成形ローラ32が前記成形孔21a内に挿入されて前記加圧位置に固定されるようにすることが好ましい。この時、前記加圧位置は前記成形ローラ32が前記円筒状紙管内に挿入される深さと理解することが好ましい。
【0034】
さらに、前記弾発スプリング31aの回転数により前記加圧位置は変更され得る。また、前記弾発スプリング31aのロックを解除して前記成形ローラ32が前記成形孔21aから後方移動され得る。
【0035】
一方、前記成形ローラ32は前記ロッド部31の端部に回転可能に連結されるものの、前記ベース支持部23内に備えられることが好ましい。この時、前記成形ローラ32の外周面が前記円筒状紙管に回転式加圧接触して前記支持翼部12aを形成するように、外側に行くほど断面が狭小化されるように備えられることが好ましい。
【0036】
詳細には、前記ロッド部31の終端には前記成形ローラ32と連結されるものの、前記成形ローラ32が回転できるように締結部材が締結されることが好ましい。この時、前記締結部材は前記成形ローラ32が回転できるように中心と連結されることが好ましい。すなわち、前記成形ローラ32の外周面に沿って前記ガイド部21内の前記円筒状紙管が加圧されて成形されることが好ましい。
【0037】
そして、前記加圧成形部30は前記ジグフレーム20の長手方向に離隔した間隔をおいて複数個備えられて前記円筒状紙管を加圧することが好ましい。
【0038】
さらに、前記加圧成形部30は前記ジグフレーム20の長手方向に沿って複数個の多段で形成されて、後方に行くほど前記成形孔21aの内側に深く挿入されるようにする。この時、前記弾発スプリング31aを調節して前記円筒状紙管に長手方向に沿って加圧力を選択的に提供することによって前記補強材12を精巧に形成することによって寸法精密性を向上させることができる。
【0039】
また、前記ロッド部31の後端部には前記加圧成形部30を選択的に加圧する前記加圧手段が連結されてもよい。この時、空圧および油圧などを活用する前記加圧手段によって前記加圧成形部30に圧縮力が提供され得る。また、電気装置によって前記加圧手段を自動化して前記加圧成形部30を制御してもよい。
【0040】
これに伴い、前記円筒状紙管は前記加圧成形部30により補強材12で形成されることが好ましい。この時、前記補強材12は前記円筒状紙管の外周を加圧および圧着して複数個の支持翼部12aが形成されることが好ましい。
【0041】
一方、本発明の一実施例に係る前記プレフォームジグ40はプレフォーム本体部41およびプレフォーム突起42を含むことが好ましい。ここで、前記プレフォームジグ40は前記加圧成形部30の以前段階に備えられることが好ましい。
【0042】
この時、前記プレフォームジグ40は前記ジグフレーム20の一側に備えられて前記円筒状紙管が前記プレフォーム突起42により事前成形されて移送されることが好ましい。すなわち、前記プレフォーム本体部41は前記ベース支持部23の入口側に連結されるものの、内部に前記円筒状紙管が貫通する挿入ホール41aが形成されることが好ましい。ここで、前記プレフォーム本体部41の上下部は前記固定部22に結合されて固定されることが好ましい。この時、前記挿入ホール41aに前記ガイド部21が挿入されて形成されてもよい。
【0043】
そして、前記プレフォーム突起42は前記プレフォーム本体部41に円周方向に沿って前記貫通ホール23aの配置間隔と対応して複数個配置されることが好ましい。この時、前記プレフォーム突起42は前記円筒状紙管の外周を摩擦接触加圧してガイドライン溝を形成することが好ましい。ここで、前記ガイドライン溝は前記プレフォーム突起42により前記円筒状紙管が前記補強材12で成形される前に形成されるラインと理解することが好ましい。
【0044】
また、前記プレフォーム突起25の後端部にはスプリングが備えられ、前端部は前記ガイドライン溝に挿入されて前記円筒状紙管を加圧するように突出して形成されることが好ましい。この時、前記スプリングの回転によって固定されて前記成形孔21aに前記プレフォーム突起25の挿入を維持するようにすることが好ましい。この時、前記スプリングが巻き取られた後端部には前記加圧手段が連結されて自動化されてもよい。
【0045】
図3を参照すると、前記プレフォーム突起42は前記加圧成形部30による前記紙材質補強材12の成形を補助し、前記プレフォーム突起42により加圧された前記円筒状紙管は事前成形されてプレフォーム紙管11aが形成されることが好ましい。この時、前記プレフォーム紙管11aは前記ガイド部21により前記ジグフレーム20に移送されることが好ましい。
【0046】
すなわち、前記プレフォーム突起42は前記支持翼部12a間の中央部ラインに沿って摩擦接触加圧されてガイドライン溝が形成された前記プレフォーム紙管11aが形成されることが好ましい。
【0047】
また、図4を参照すると、前記成形ローラ32は前記プレフォーム突起42より狭い幅で形成され、前記プレフォーム紙管11aの前記ガイドライン溝に沿って圧力を加えるように前記円筒状紙管の中心にさらに隣接するように突出することが好ましい。
【0048】
これに伴い、長手方向に沿って連続的に供給される前記円筒状紙管11aが前記プレフォームジグ20により直線化された前記ガイドライン溝が形成されて後続加圧成形が安定的に案内される。したがって、前記加圧成形部30の隙間により前記円筒状紙管が捩じられてせん断破切されることを防止して生産性を顕著に改善することができる。
【0049】
また、前記紙巻き紙が複数重なって形成された前記円筒状紙管がプレフォームされて形成された前記プレフォーム紙管11aは前記加圧成形部30により再び圧縮されて成形され、前記複数重なった紙巻き紙が加圧圧着されて前記補強材12の強度が増加することによって前記タバコフィルター200の耐久性が向上し得る。
【0050】
そして、前記ベース支持部23の移送方向に沿って前記補強材12が吐出される出口には前記補強材12が移送されるように伝達装置22aが備えられることが好ましい。ここで、前記伝達装置22aは前記プレフォームジグ40が付着された反対方向の前記固定部22に締結されることが好ましい。
【0051】
詳細には、前記固定部22に垂直となるように結合された板材の下端面に前記伝達装置22aが締結されるものの、前記補強材12を中心に両側に配置されることが好ましい。この時、前記伝達装置22aは溝が備えられたローラ状で備えられるものの、前記補強材12の陥没した溝に噛み合って回転して前記補強材12を前方に移送することが好ましい。
【0052】
一方、図5図6を参照すると、前記補強材製造装置100により製作された紙補強材が挿入されたタバコフィルター200は紙材質のフィルターロッド部210と補強フィルター部220が結合されて形成されることが好ましい。詳細には、紙巻タバコフィルター用補強材が備えられたタバコフィルター200は外部紙管230により前記フィルターロッド部210および前記補強フィルター部220が包まれて一体に形成されることが好ましい。
【0053】
この時、前記補強フィルター部220には前記紙巻き紙が複数重なった前記円筒状紙管が加圧圧着されて円周方向に沿って予め設定された角度間隔をおいて複数個の支持翼部12aが形成された中空型補強材12が内側に備えられることが好ましい。ここで、前記支持翼部12aは円周方向に沿って予め設定された角度間隔をおいて複数個所形成されるものの、外側に行くほど断面が狭小化されるように備えられる。
【0054】
また、前記補強フィルター部220は前記補強材12の外面を包むように外周面が紙材質の巻き紙によって包まれて備えられることが好ましい。この時、前記補強フィルター部220で前記補強材12は外接されるように巻き紙(図示されず)により包まれて形成されることが好ましい。
【0055】
ここで、前記フィルターロッド部210は前記円筒状紙管と類似する円筒状で製作されることが好ましい。詳細には、前記フィルターロッド部210は紙材質で備えられて長手方向に沿って延びる紙トウが幅方向に沿って複数個の分枝部に分岐され、円筒状に圧縮されて形成され外周面が紙材質の巻き紙(図示されず)により包まれて備えられることが好ましい。
【0056】
この時、前記フィルターロッド部210および前記補強フィルター部220を包む前記巻き紙(図示されず)は同じ紙材質で同じ製造過程によって形成されると理解することが好ましい。そして、前記紙管(図示されず)は前記フィルターロッド部210および前記補強フィルター部220にそれぞれ含まれて備えられると理解することが好ましい。
【0057】
また、前記補強フィルター部220は前記フィルターロッド部210の前方および後方のうち少なくともいずれか一側に備えられるものの、前記フィルターロッド部210には香味増進用カプセルが投入されて備えられてもよい。
【0058】
これに伴い、前記補強材12が内挿された前記補強フィルター部220は紙材質を使って環境に優しい特性は維持するものの、複数重なって形成された前記支持翼部12aが外周面に包まれた紙管を支持することによって前記補強フィルター部220の形状を維持して前記タバコフィルター200の変形を防止することができる。
【0059】
一方、図7は本発明の一実施例に係るタバコフィルター用紙補強材の製造装置による製造方法を示した概略図である。この時、前記円筒状紙管は一般的に円形の紙紙管を作る製造方法によって製作され得る。すなわち、前記紙管形成部10の以前段階の前記一連の過程により製作されるものの、前記紙管形成部10により複数重なる前記円形紙管に形成されると理解することが好ましい。
【0060】
詳細には、前記供給部10aは紙材質で備えられる前記紙トウを供給するものの、予め設定された引き出し速度で引き出しおよび移送するように備えられる。そして、前記カッティング部10bは前記供給部10aの一側に配置されるものの、前記紙トウが互いに均一な幅方向の間隔をおいて複数個の前記分枝部に分岐されるようにカッティングする複数個のカッティング刃が含まれることが好ましい。
【0061】
また、各前記カッティング刃は前記紙トウの移送方向に沿って配置され得る。これに伴い、前記カッティング部10bに供給される前記紙トウが複数個の前記分枝部で前記紙トウの長手方向に沿って連続的に分岐され得る。この時、前記紙管形成部10は前記カッティング部10bの一側に配置されるものの、前記分枝部を複数重ねて前記円筒状紙管を形成して、前記円筒状紙管は前記ジグフレーム20に移送されることが好ましい。
【0062】
そして、前記ジグフレーム20は形成された前記補強材12を外周面に巻き紙を包んで前記補強フィルター部220を形成するように、次の工程にすぐに移送され得るように前記第2紙管形成部10cと連結されて備えられることが好ましい。
【0063】
この時、前記第2紙管形成部10cは前記補強材12の外周面を前記紙巻き紙で包んで前記補強フィルター部220を製作するように備えられることが好ましい。ここで、前記ジグフレーム20の一側に形成された前記伝達装置22aにより前記補強材12が前記補強材12の外周面を包むように円形紙管を形成する前記第2紙管形成部10cに移送されることによって別途の移送装置なしに前記補強フィルター部220が形成されて生産性が向上し得る。
【0064】
以上で説明した通り、本発明は前述した各実施例に限定されるものではなく、本発明の請求項で請求する範囲を逸脱することなく本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって変形実施されることは可能であり、このような変形実施は本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0065】
10 紙管形成部
10a 供給部
10b カッティング部
10c 第2紙管形成部
11a プレフォーム紙管
11a 円筒状紙管
12 補強材
12a 支持翼部
20 ジグフレーム
21 ガイド部
21a 成形孔
22 固定部
22a 伝達装置
23 ベース支持部
23a 貫通ホール
25 プレフォーム突起
30 加圧成形部
31 ロッド部
31a 弾発スプリング
32 成形ローラ
40 プレフォームジグ
41 プレフォーム本体部
41a 挿入ホール
42 プレフォーム突起
100 補強材製造装置
200 タバコフィルター
210 フィルターロッド部
220 補強フィルター部
230 外部紙管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7