(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025019488
(43)【公開日】2025-02-07
(54)【発明の名称】回路基板用電気コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/91 20110101AFI20250131BHJP
【FI】
H01R12/91
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123123
(22)【出願日】2023-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】390005049
【氏名又は名称】ヒロセ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138140
【弁理士】
【氏名又は名称】藤岡 努
(72)【発明者】
【氏名】早川 義隆
(72)【発明者】
【氏名】土井 健太郎
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB26
5E223AB60
5E223AC23
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB12
5E223CB22
5E223CB31
5E223CB38
5E223CD01
5E223DB11
(57)【要約】
【課題】固定ハウジングに対する可動ハウジングの相対移動を許容しつつ、良好なインピーダンス整合を実現できる回路基板用電気コネクタを提供する。
【解決手段】端子10の中間部15は、少なくとも一部が回路基板用電気コネクタ1の内部空間25に位置しており、回路基板用電気コネクタ1は、中間部15に対して内部空間25とは反対側に位置し、中間部15との間に隙間をもって中間部15に沿って延びる誘電材料製の沿設部23を有し、沿設部23は、中間部15が端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向で弾性変形したとき、中間部15に追従可能となっている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板の実装面に配置される回路基板用電気コネクタであって、
前記実装面に対して平行な一方向を端子配列方向として配列された複数の端子と、前記端子を介して前記回路基板に固定される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能な可動ハウジングとを有し、
前記端子は、前記固定ハウジングに保持される固定側被保持部と、前記可動ハウジングに保持される可動側被保持部と、前記固定側被保持部と前記可動側被保持部との間に位置し弾性変形可能な中間部とを有し、前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとに架け渡されて設けられている回路基板用電気コネクタにおいて、
前記中間部は、少なくとも一部が前記回路基板用電気コネクタの内部空間に位置しており、
前記回路基板用電気コネクタは、前記中間部に対して前記内部空間とは反対側に位置し、前記中間部との間に隙間をもって前記中間部に沿って延びる誘電材料製の沿設部を有し、
前記沿設部は、前記中間部が端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向で弾性変形したとき、前記中間部に追従可能となっていることを特徴とする回路基板用電気コネクタ。
【請求項2】
前記沿設部は、前記固定ハウジングの一部として形成されており、コネクタ幅方向で前記可動ハウジングに係止可能となっていることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
【請求項3】
前記沿設部は、前記固定ハウジングおよび前記可動ハウジングとは別部材として形成されており、前記固定ハウジングに保持されているとともに、コネクタ幅方向で前記可動ハウジングに係止可能となっていることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
【請求項4】
前記沿設部は、前記可動ハウジングに対して端子配列方向で当接する部分を有しておらず、
前記可動ハウジングは、前記沿設部に干渉することなく端子配列方向で移動可能となっていることとする請求項2または請求項3に記載の回路基板用電気コネクタ。
【請求項5】
前記沿設部は、前記可動ハウジングの一部として形成されており、コネクタ幅方向で前記固定ハウジングに係止可能となっていることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
【請求項6】
前記沿設部は、前記固定ハウジングおよび前記可動ハウジングとは別部材として形成されており、前記可動ハウジングに保持されているとともに、コネクタ幅方向で前記固定ハウジングに係止可能となっていることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
【請求項7】
前記沿設部は、前記固定ハウジングに対して端子配列方向で当接する部分を有しておらず、前記固定ハウジングに干渉することなく、前記可動ハウジングとともに端子配列方向で移動可能となっていることとする請求項5または請求項6に記載の回路基板用電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板の実装面に配置される回路基板用電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の回路基板用電気コネクタとして、例えば、特許文献1の電気コネクタが知られている。この特許文献1の電気コネクタでは、回路基板の実装面に対して平行な一方向を端子配列方向として配列された複数の端子が、互いに別体(別部材)をなす固定ハウジングと可動ハウジングに架け渡されて設けられている。固定ハウジングは、端子を介して回路基板に固定されている。可動ハウジングは、端子の弾性変形により固定ハウジングに対して相対移動可能となっている。
【0003】
端子は、金属帯状片を板厚方向に屈曲して作られており、下端側に形成された接続部で回路基板の実装面に半田接続可能となっているとともに、上端側に形成された接触部で相手コネクタに設けられた相手端子に接触可能となっている。また、接続部と接触部との間には、固定ハウジングに保持される固定側被保持部と、可動ハウジングに保持される可動側被保持部と、固定側被保持部と可動側被保持部とを連結する変形部が設けられている。
【0004】
変形部は、固定ハウジングおよび可動ハウジングのいずれにも保持されることなく両ハウジング同士の間で延びており、該変形部の弾性変形により可動ハウジングの移動を許容している。変形部は、誘電材料製のインピーダンス整合部によって被覆されている。インピーダンス整合部は、変形部との一体成形により該変形部の外面に接触して形成されており、該変形部とともに弾性変形可能となっている。特許文献1では、このようにインピーダンス整合部で変形部を被覆することにより、端子におけるインピーダンスが調整され、その結果、インピーダンス整合が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、インピーダンス整合部は、端子の変形部に接触して形成されている。このように誘電材料製のインピーダンス整合部が変形部に接触していると、該変形部におけるインピーダンスが過剰に低下するおそれがあり、端子におけるインピーダンス整合が困難となる。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑み、固定ハウジングに対する可動ハウジングの相対移動を許容しつつ、良好なインピーダンス整合を実現できる回路基板用電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係る回路基板用電気コネクタは、回路基板の実装面に配置される回路基板用電気コネクタであって、前記実装面に対して平行な一方向を端子配列方向として配列された複数の端子と、前記端子を介して前記回路基板に固定される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能な可動ハウジングとを有し、前記端子は、前記固定ハウジングに保持される固定側被保持部と、前記可動ハウジングに保持される可動側被保持部と、前記固定側被保持部と前記可動側被保持部との間に位置し弾性変形可能な中間部とを有し、前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとに架け渡されて設けられている。
【0009】
かかる回路基板用電気コネクタにおいて、本発明では、前記中間部は、少なくとも一部が前記回路基板用電気コネクタの内部空間に位置しており、前記回路基板用電気コネクタは、前記中間部に対して前記内部空間とは反対側に位置し、前記中間部との間に隙間をもって前記中間部に沿って延びる誘電材料製の沿設部を有し、前記沿設部は、前記中間部が端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向で弾性変形したとき、前記中間部に追従可能となっていることを特徴としている。
【0010】
本発明では、誘電材料製の沿設部が、端子の中間部との間に隙間をもって該中間部に沿って延びて設けられている。このように沿設部が中間部に沿って延びていることにより、該中間部におけるインピーダンスを調整して、その結果、端子におけるインピーダンス整合を図ることができる。このとき、沿設部は、中間部との間に隙間をもって位置しているので、該中間部に接触していない。したがって、中間部におけるインピーダンスが過剰に低下することないので、良好なインピーダンス整合を図りやすい。また、沿設部は、中間部に追従可能となっているので、中間部の弾性変形ひいては可動ハウジングの移動を妨げることはない。
【0011】
(2) (1)の発明において、前記沿設部は、前記固定ハウジングの一部として形成されており、コネクタ幅方向で前記可動ハウジングに係止可能となっていてもよい。
【0012】
(3) (1)の発明において、前記沿設部は、前記固定ハウジングおよび前記可動ハウジングとは別部材として形成されており、前記固定ハウジングに保持されているとともに、コネクタ幅方向で前記可動ハウジングに係止可能となっていてもよい。
【0013】
上述の(2)および(3)の発明のような構成とすることにより、可動ハウジングがコネクタ幅方向に移動するとき、沿設部は、コネクタ幅方向に弾性変形する中間部に追従する。その結果、可動ハウジングの移動後においても、沿設部と中間部との間の隙間が確保された状態、ひいてはインピーダンス整合が良好に図られた状態を維持しやすくなる。
【0014】
(4) (2)または(3)の発明において、前記沿設部は、前記可動ハウジングに対して端子配列方向で当接する部分を有しておらず、前記可動ハウジングは、前記沿設部に干渉することなく端子配列方向で移動可能となっていてもよい。このような構成とすることにより、可動ハウジングは、沿設部に干渉することがないので、端子配列方向で円滑に移動できる。
【0015】
(5) (1)の発明において、前記沿設部は、前記可動ハウジングの一部として形成されており、コネクタ幅方向で前記固定ハウジングに係止可能となっていてもよい。
【0016】
(6) (1)の発明において、前記沿設部は、前記固定ハウジングおよび前記可動ハウジングとは別部材として形成されており、前記可動ハウジングに保持されているとともに、コネクタ幅方向で前記固定ハウジングに係止可能となっていてもよい。
【0017】
上述の(5)および(6)の発明のような構成とすることにより、可動ハウジングがコネクタ幅方向に移動するとき、沿設部は、固定ハウジングとの係止位置を支点として変位することにより、端子の中間部に追従する。その結果、可動ハウジングの移動後においても、沿設部と中間部との間の隙間が確保された状態、ひいてはインピーダンス整合が良好に図られた状態を維持しやすくなる。
【0018】
(7) (5)または(6)の発明において、前記沿設部は、前記固定ハウジングに対して端子配列方向で当接する部分を有しておらず、前記固定ハウジングに干渉することなく、前記可動ハウジングとともに端子配列方向で移動可能となっていてもよい。このような構成とすることにより、可動ハウジングが端子配列方向に移動するとき、沿設部が固定ハウジングに干渉することがなく可動ハウジングとともに移動するので、可動ハウジングの移動が円滑となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明では、固定ハウジングに対する可動ハウジングの相対移動を許容しつつ、良好なインピーダンス整合を実現できる回路基板用電気コネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第一実施形態に係るソケットコネクタおよびプラグコネクタの斜視図であり、嵌合接続前の状態を示している。
【
図2】
図1のソケットコネクタの各部材を分離して示した斜視図である。
【
図3】
図1のソケットコネクタおよびプラグコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図であり、嵌合接続前の状態を示している。
【
図4】ソケットコネクタおよびプラグコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図であり、嵌合接続後の状態を示している。
【
図5】ソケットコネクタおよびプラグコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図であり、嵌合接続後においてフローティングが生じている状態を示している。
【
図6】本発明の第二実施形態に係るソケットコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。
【
図7】本発明の第三実施形態に係るソケットコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。
【
図8】本発明の第四実施形態に係るソケットコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。
【
図9】本発明の第五実施形態に係るソケットコネクタをコネクタ幅方向に見た側面図である。
【
図10】本発明の第六実施形態に係るソケットコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。
【
図11】本発明の第七実施形態に係るソケットコネクタの端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
【0022】
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係るソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2の斜視図であり、嵌合接続前の状態を示している。ソケットコネクタ1は、回路基板(図示せず)の実装面に実装される回路基板用電気コネクタである。また、ソケットコネクタ1に接続される相手接続体(相手コネクタ)としてのプラグコネクタ2は、他の回路基板(図示せず)の実装面に実装される回路基板用電気コネクタである。ソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2は、回路基板の実装面同士が対面した姿勢で、実装面に対して直角なコネクタ高さ方向(Z軸方向として示される上下方向)で嵌合接続され、電気コネクタ組立体を構成する。本実施形態では、ソケットコネクタ1に対してプラグコネクタ2が上方から嵌合接続されるようになっている。
【0023】
ソケットコネクタ1は、回路基板の実装面に対して平行な一方向(Y軸方向)を端子配列方向として配列された複数の金属板製のソケット端子10と、複数のソケット端子10を保持する樹脂等の誘電材料製(電気絶縁材製)のソケットハウジング20,30(後述する固定ハウジング20および可動ハウジング30)とを有している。
【0024】
図2は、ソケットコネクタ1の各部材を分離して示した斜視図である。
図3は、嵌合接続前におけるソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2の端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図であり、ソケット端子10の位置での断面を示している。
図2および
図3に示されているように、ソケット端子10は2列をなして配列されている。2列のソケット端子10は、端子配列方向(Y軸方向)および上下方向(Z軸方向)の両方向に対して直角なコネクタ幅方向(X軸方向)で互いに対称な向きに設けられている。また、本実施形態では、2列のソケット端子10は、千鳥状に配置されており、一方の列のソケット端子10と他方の列のソケット端子10とが端子配列方向で互いに異なって位置している。
【0025】
ソケットハウジング20,30は、ソケット端子10を介して回路基板(図示せず)に固定される固定ハウジング20と、固定ハウジング20に対して相対移動可能な可動ハウジング30とを有している。ソケット端子10は、固定ハウジング20と可動ハウジング30とに架け渡されて設けられている。
【0026】
ソケット端子10は、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られており、
図2に示されるように、その端子幅方向(ソケット端子10の板厚方向に対して直角な方向)が端子配列方向(Y軸方向)と一致するように配されている。ソケット端子10は、
図2および
図3に示されるように、下方に位置する一端部に形成された接続部11と、接続部11から上方へ向けて延びる固定側被保持部12と、接続部11よりも上方かつコネクタ幅方向内方に位置する他端部に形成された接触腕部13と、接触腕部13から下方へ向けて延びる可動側被保持部14と、固定側被保持部12と可動側被保持部14との間に位置する中間部15および移行部16とを有している。
【0027】
ソケット端子10のさらなる説明に先立ち、固定ハウジング20および可動ハウジング30の構成を説明する。固定ハウジング20は、
図1および
図2に示されるように、端子配列方向(Y軸方向)を長手方向とする略直方体外形の四角筒状をなしている。固定ハウジング20は、端子配列方向に延びる一対の側壁21と、端子配列方向での両端側でコネクタ幅方向(X軸方向)に延び、一対の側壁21によって連結される一対の端壁24とを有し、この一対の側壁21および一対の端壁24によって周壁を形成している。
図2および
図3に示されるように、端壁24は、コネクタ幅方向で側壁21より外側に及ぶ範囲にまで延びている。周壁に囲まれて上下方向に貫通する内部空間25は、
図3に示されているように、可動ハウジング30の一部およびソケット端子10の一部を収容している。固定ハウジング20を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチックや、エラストマー、ゴム等が挙げられる。
【0028】
側壁21は、該側壁21の下部をなす下側壁部22と、側壁21の下部以外の部分をなす沿設部23とを有している。下側壁部22には、
図3に示されるように、該下側壁部22の内壁面から没入するとともに上下方向に延びる溝状の固定側保持部22Aが形成されている。固定側保持部22Aは、その下端が開放されており、下方から圧入されたソケット端子10の固定側被保持部12を保持するようになっている。
【0029】
沿設部23は、
図3に示されるように、コネクタ幅方向で下側壁部22よりも内側に位置しており、該下側壁部22よりも薄く形成されている。本実施形態では、沿設部23の厚さ寸法は、
図3に示されているように、上方に向かうにつれて徐々に大きくなっている。また、沿設部23は、コネクタ幅方向でソケット端子10の後述の第一脚部15Aに対して外側、すなわち内部空間25とは反対側に位置している。沿設部23は、第一脚部15Aの外側面(コネクタ幅方向で外側に位置する板面)との間にコネクタ幅方向で若干の隙間をもって位置しており、該第一脚部15Aに沿って上下方向に延びている。本実施形態では、沿設部23は、端子配列方向において間欠部分を有しておらず、すなわち、端子配列方向全域にわたって連続して中実となっている。
【0030】
また、
図1ないし
図3に示されるように、沿設部23の上部には、可動ハウジング30に係止可能な係止部23Aが、端子配列方向での複数位置(本実施形態では3位置)に設けられている。係止部23Aは、沿設部23において第一脚部15Aに沿う壁部の上端から上方へ延びる起立部23Bと、起立部23Bの上端から延びる爪部23Cとを有している。爪部23Cは、
図1ないし
図3に示されるように、起立部23Bの上端からコネクタ幅方向内方へ延び、さらに下方へ向けて延びた鉤爪状をなしている。
【0031】
可動ハウジング30は、固定ハウジング20の内部空間25へ下方から挿入されて配置されており、
図3に示されるように、可動ハウジング30の下部が内部空間25の上部に収容されている。可動ハウジング30は、
図2に示されるように、端子配列方向に延びる一対の長壁31と、長壁31の下部に連結されるとともに端子配列方向に延びる一対の被係止壁部32と、端子配列方向での両端側でコネクタ幅方向(X軸方向)に延び、一対の長壁31および一対の被係止壁部32によって連結される一対の短壁33と、一対の長壁31および一対の短壁33から成る周壁に囲まれた空間を下方から閉塞する底壁34(
図3参照)とを有している。上記周壁に囲まれ上方へ開口した空間は、プラグコネクタ2の一部を受け入れるためのソケット側受入部35をなしている。可動ハウジング30を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチック等が挙げられる。
【0032】
長壁31の上部には、
図3に示されるように、該長壁31の内壁面から没入したソケット端子溝部31Aが配列形成されている。ソケット端子溝部31Aは、ソケット端子10の接触腕部13の上部に沿って上下方向に延びており、該接触腕部13の上部の弾性変形を許容可能となっている。
【0033】
被係止壁部32は、
図3に示されるように、長壁31の下端部からコネクタ幅方向で外側に向けて延びてから上方へ向けて延びており、端子配列方向に対して直角な面での断面形状が鉤爪状をなしている。被係止壁部32は、
図1および
図2に示されるように、端子配列方向で固定ハウジング20の係止部23Aと対応して位置する部分が、該係止部23Aと係止可能な被係止部32Aをなしている。被係止部32Aは、
図3に示されるように、上方に開放された溝部で係止部23Aの爪部23Cを受け入れるようになっており、その結果、被係止部32Aと爪部23Cがコネクタ幅方向で係止可能となっている。
【0034】
本実施形態では、爪部23Cは、被係止壁部32に対して端子配列方向で当接する部分を有していない。したがって、可動ハウジング30全体は、固定ハウジング20と干渉することなく端子配列方向で移動可能となっている。
【0035】
底壁34には、
図3に示されるように、ソケット端子10の可動側被保持部14を圧入保持するための可動側保持部34Aが、上下方向で底壁34を貫通する孔部として形成されている。
【0036】
ソケット端子10の説明に戻る。接続部11は、
図3に見られるように、固定ハウジング20の底面より下方位置でコネクタ幅方向外方に向けて延びており、回路基板の実装面の対応回路部(図示せず)に半田接続されるようになっている。固定側被保持部12は、接続部11のコネクタ幅方向での内側の端部で屈曲され上方へ向けて直状に延びており、両側縁部(端子幅方向での両側で上下方向に延びる縁部)に形成された圧入突起で固定ハウジング20の固定側保持部22Aにより圧入保持されている。
【0037】
接触腕部13は、可動ハウジング30の長壁31の内壁面に沿って上下方向に延びており、上部がコネクタ幅方向(接触腕部13の板厚方向)で弾性変形可能となっている。具体的には、接触腕部13の下部は、
図3に示されるように、長壁31の内壁面に接面しており、該内壁面によってコネクタ幅方向で外側から支持されている。接触腕部13の上部は、
図3に示されるように、上下方向で長壁31のソケット端子溝部31Aに対応して位置しており、相手端子であるプラグ端子50との接触状態において、コネクタ幅方向で外側へ向けた弾性変形がソケット端子溝部31Aによって許容されている。接触腕部13の上端部には、プラグ端子50との接触のための接触部13Aが、コネクタ幅方向内方へ向けて突出するように屈曲して形成されている。
【0038】
可動側被保持部14は、
図3に示されるように、接触腕部13の下端から下方へ向けて直状に延びており、可動ハウジング30の底壁34によって保持されている。具体的には、可動側被保持部14は、両側縁部(端子幅方向での両側で上下方向に延びる縁部)に形成された圧入突起で可動ハウジング30の可動側保持部34Aにより圧入保持されている。
【0039】
中間部15は、上下方向に延びる第一脚部15Aと、コネクタ幅方向に延びる第二脚部15Bとを有しており、全体形状が略逆L字状をなしている。第一脚部15Aは、固定ハウジング20の沿設部23の内壁面に沿って上下方向に沿って直状に延びており、コネクタ幅方向で弾性変形可能となっている。この第一脚部15Aの弾性変形により、コネクタ幅方向における可動ハウジング30の移動(フローティング)が許容されている(
図5参照)。第一脚部15Aは、その下端からコネクタ幅方向外方へ向けて延びる移行部16を介して、固定側被保持部12の上端に連結されている。第一脚部15Aは、
図3に示されるように、コネクタ幅方向で沿設部23の内壁面との間に隙間を形成した位置に設けられている。
【0040】
沿設部23と第一脚部15Aとの間の隙間は、ソケット端子10において適切なインピーダンスが確保されるような寸法で形成されている。ここで、「適切なインピーダンス」の値は所定の許容範囲をもって設定されており、したがって、上記寸法も所定の許容範囲をもって設定されている。沿設部23は第一脚部15Aとともにコネクタ幅方向に弾性変形可能であり、弾性変形状態においても第一脚部15Aとの間に上記許容範囲内の寸法の隙間が確保されるようになっている(
図5参照)。
【0041】
また、第一脚部15Aは、端子配列方向にも弾性変形可能となっている。この第一脚部15Aの弾性変形により、端子配列方向における可動ハウジング30の移動(フローティング)が許容されている。
【0042】
第二脚部15Bは、第一脚部15Aの上端で直角に屈曲されてコネクタ幅方向内方へ向けて延び、可動側被保持部14の下端に連結されている。第二脚部15Bは、可動ハウジング30の被係止壁部32の底面(下面)に沿って直状に延びている。第二脚部15Bは、
図3に示されるように、コネクタ幅方向で被係止壁部32の底面との間に隙間を形成した位置に設けられている。
【0043】
被係止壁部32と第二脚部15Bとの間の隙間は、ソケット端子10において適切なインピーダンスが確保されるような寸法で形成されている。ここで、「適切なインピーダンス」の値は所定の許容範囲をもって設定されており、したがって、上記寸法も所定の許容範囲をもって設定されている。第二脚部15Bの弾性変形状態においても、被係止壁部32と第二脚部15Bとの間に上記許容範囲内の寸法の隙間が確保されるようになっている。
【0044】
本実施形態では、上述したように、沿設部23と第一脚部15A、および被係止壁部32と第二脚部15Bには、適切なインピーダンスが確保されるような寸法の隙間をもって位置しており、互いに接触していない。したがって、中間部15における特性インピーダンスが過剰に低下することなく、良好な特性インピーダンス整合が図られている。
【0045】
次に、ソケットコネクタ1の組立要領について説明する。まず、ソケット端子10の可動側被保持部14を可動ハウジング30の可動側保持部34Aへ下方から圧入することにより、ソケット端子10を可動ハウジング30に取り付ける。そして、ソケット端子10が取り付けられた可動ハウジング30を固定ハウジング20の内部空間25へ下方から進入させ、ソケット端子10の固定側被保持部12を固定ハウジング20の固定側保持部22Aに圧入する。その結果、ソケット端子10が固定ハウジング20に取り付けられる。このとき、可動ハウジング30の被係止部32Aの溝部に固定ハウジング20の係止部23Aの爪部23Cが上方から進入する。このようにして、ソケットコネクタ1の組立てが完了する。
【0046】
次に、相手コネクタであるプラグコネクタ2の構成を説明する。プラグコネクタ2は、相手端子としての複数の金属板製のプラグ端子50と、プラグ端子50を保持する樹脂等の誘電材料製(電気絶縁材製)のプラグハウジング60とを有している。プラグハウジング60を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチック等が挙げられる。プラグ端子50は、
図1および
図3に示されているように、ソケット端子10の配列方向と同じ方向(Y軸方向)を端子配列方向として2列をなして配列されている。2列のプラグ端子50は、ソケット端子10に対応して千鳥状に配置されている。
【0047】
プラグ端子50は、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られており、その端子幅方向が端子配列方向と一致するように配されている。プラグ端子50は、
図3に示されるように、一端部(
図3における上端部)に形成された接続部51と、他端部(
図3における下端部)に形成された接触腕部52と、接続部51と接触腕部52との間で階段状に屈曲された53とを有している。
【0048】
プラグ端子50のさらなる説明に先立ち、プラグハウジング60の構成を説明する。プラグハウジング60は、
図1に示されるように、端子配列方向(Y軸方向)を長手方向とする直方体外形をなしている。プラグハウジング60は、端子配列方向に延びる一対の側壁61と、コネクタ幅方向(X軸方向)に延び一対の側壁61の端部同士を連結する一対の端壁62とを有し、この一対の側壁61および一対の端壁62によって周壁を形成している。この周壁に囲まれて形成された内部空間は、
図3に示されるように、上下方向での中間位置に設けられた中間壁63によって上下に隔てられており、下側の内部空間であるプラグ側受入部64によってソケットコネクタ1の一部を受入可能となっている。また、プラグ側受入部64内には、中間壁63の下面から下方へ突出するとともに端子配列方向に延びる突壁65が設けられている。突壁65の下部には、突壁65の側面から没入するとともに上下方向に延びるプラグ端子溝部65Aが配列形成されている。
【0049】
プラグ端子50の説明に戻る。接続部51は、プラグハウジング60の底面(
図3における上面)よりも上方に位置し、連結部53の上端からコネクタ幅方向外方へ向けて延びており、回路基板(図示せず)の実装面の対応回路部に半田接続されるようになっている。接触腕部52は、ソケット端子10の接触腕部13と同じ形状をなしている。接触腕部52は、
図3に示されるように、連結部53の下端から、プラグハウジング60の突壁65の側面に沿って下方へ向けて延びており、コネクタ幅方向(接触腕部52の板厚方向)で弾性変形可能となっている。具体的には、接触腕部52の上部は、
図3に示されるように、突壁65の側面に接面しており、該側面によってコネクタ幅方向で内側から支持されている。接触腕部52の下部は、
図3に示されるように、上下方向で突壁65のプラグ端子溝部65Aに対応して位置しており、ソケット端子10との接触状態において、コネクタ幅方向で内側へ向けた弾性変形がプラグ端子溝部65Aによって許容されている。接触腕部52の下端部には、ソケット端子10との接触のための接触部52Aが、コネクタ幅方向外方へ向けて突出するように屈曲して形成されている。
【0050】
プラグ端子50は、プラグハウジング60の底面側(
図3における上面側)から該プラグハウジング60に取り付けられる。具体的には、連結部53の下端部が、中間壁63を貫通して形成されたプラグ端子保持孔部63Aで圧入保持されるとともに、連結部53の上端部が、側壁61の内壁面から没入して形成されたプラグ端子保持溝部61Aで圧入保持される。
【0051】
次に、ソケットコネクタ1とプラグコネクタ2との嵌合動作については説明する。まず、ソケットコネクタ1とプラグコネクタ2を、それぞれ対応する回路基板(図示せず)の実装面へ半田接続により実装する。すなわち、ソケット端子10の接続部11が回路基板の対応回路部に半田接続され、プラグ端子50の接続部51が他の回路基板の対応回路部に半田接続されることで、ソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2が、それぞれ対応する回路基板へ取り付けられる。
【0052】
次に、
図1および
図3に示されるように、プラグコネクタ2を、プラグ側受入部64(
図3参照)が下方に開口した姿勢として、ソケットコネクタ1の上方に位置させる。そして、プラグコネクタ2をそのままの姿勢で降下させ、突壁65をソケットコネクタ1の可動ハウジング30のソケット側受入部35へ上方から進入させる。これと同時に、プラグコネクタ2のプラグ側受入部64には、可動ハウジング30の周壁が下方から進入する。この結果、
図4に示されるように、ソケットコネクタ1とプラグコネクタ2とが嵌合する。
【0053】
プラグコネクタ2がソケットコネクタ1に嵌合されると、
図4に示されるように、ソケット端子10の接触腕部13は弾性変形しながら接触部13Aでプラグ端子50の接触腕部52の上部、すなわち根元側の部分に接圧をもって接触する。また、プラグ端子50の接触腕部52は弾性変形しながら接触部52Aでソケット端子10の接触腕部13の下部、すなわち根元側の部分に接圧をもって接触する。つまり、
図4に示されるように、ソケット端子10とプラグ端子50は2点で接触して電気的に導通する。本実施形態では、接触腕部52の上部はプラグハウジング60の突壁65に支持されており、また、接触腕部13の下部は可動ハウジング30の長壁31に支持されているので、ソケット端子10とプラグ端子50が十分に高い接圧をもって互いに接触している。このようにして、ソケットコネクタ1とプラグコネクタ2との嵌合接続動作が完了する。
【0054】
嵌合接続動作が完了した時点にてソケットコネクタ1とプラグコネクタ2との相対位置にずれがない場合には、ソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2は、
図4に示される正規位置にある。この正規位置において、ソケット端子10の第一脚部15Aは、コネクタ幅方向において固定ハウジング20の沿設部23の内壁面との間に所定の隙間を有するように位置している。ソケット端子10の第二脚部15Bは、上下方向において可動ハウジング30の被係止壁部32の底面との間に所定の隙間を有するように位置している。
【0055】
仮に、コネクタ嵌合接続動作が開始される直前にソケットコネクタ1とプラグコネクタ2との相対位置がずれていた場合には、コネクタ嵌合過程およびコネクタ嵌合後において、ずれが生じている方向へ可動ハウジング30が移動(フローティング)し、その結果、ずれが吸収された状態で嵌合接続が可能となっている(
図5参照)。
【0056】
また、嵌合接続動作が完了した時点において、ソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2が正規位置(
図4参照)にある場合でも、その後、例えば振動が生じる環境でコネクタが使用されたときには、ソケットコネクタ1の可動ハウジング30のフローティングによって、その振動が吸収される。
【0057】
図5は、嵌合接続されたソケットコネクタ1およびプラグコネクタ2の断面図であり、可動ハウジング30のフローティングが生じている状態を示している。
図5では、ソケット端子10の位置における、端子配列方向に対して直角な面での断面が示されている。また、この
図5では、可動ハウジング30がコネクタ幅方向(X軸方向)でX1側へフローティングした状態が示されている。可動ハウジング30がX1側へフローティングする場合、
図5に示される2つのソケット端子10、すなわちX1側およびX2側に位置する両方のソケット端子10の第一脚部15Aは、該第一脚部15Aの下端部近傍を支点として、X1側へ向けて傾斜するように弾性変形する。
【0058】
可動ハウジング30がX1側へ移動すると、
図5に示されるように、固定ハウジング20のX1側の沿設部23が、その下端部近傍を支点として、ソケット端子10のX1側の第一脚部15Aの弾性変形に追従してX1側へ向けて傾斜するように弾性変形する。このとき、X2側の沿設部23は、X2側の第一脚部15Aの弾性変形に追従してX1側へ弾性変形する。本実施形態では、沿設部23の厚さ寸法(X軸方向での寸法)は、該沿設部23の下端部で最も小さくなっている。したがって、沿設部23は、下端部近傍を支点としてコネクタ幅方向(X軸方向)で弾性変形しやすくなっており、ソケット端子10の第一脚部15Aに容易に追従できる。
【0059】
本実施形態では、上述したように、可動ハウジング30がコネクタ幅方向でフローティングすると、固定ハウジング20の2つの沿設部23は、該沿設部23に隣接している第一脚部15Aとともにコネクタ幅方向で弾性変形する。このように、沿設部23は、第一脚部15Aに追従可能となっているので、第一脚部15Aの弾性変形ひいては可動ハウジング30の移動を妨げることはない。
【0060】
また、沿設部23は、弾性変形状態においても、既述した所定の許容範囲で第一脚部15Aとの間に隙間を維持しており、第一脚部15Aに接触することはない。また、
図5に示されるように、コネクタ幅方向でのフローティング時においては、ソケット端子10の第二脚部15Bは弾性変形することがない。
【0061】
このように可動ハウジング30がフローティングしても、固定ハウジング20の沿設部23とソケット端子10の第一脚部15Aとの間に隙間が形成された状態が維持される。したがって、第一脚部15Aにおける特性インピーダンスが過剰に低下することないので、ソケット端子10における特性インピーダンス整合が図られた状態を維持することができる。
【0062】
また、本実施形態では、上述したように、固定ハウジング20の沿設部23が、その下端部近傍を支点として、ソケット端子10の第一脚部15Aとともに可動ハウジング30の移動に追従して弾性変形する。したがって、沿設部23および第一脚部15Aの弾性変形状態においても、両者間の隙間が確保された状態、ひいては特性インピーダンス整合が良好に図られた状態を維持しやすくなる。
【0063】
また、可動ハウジング30が端子配列方向でフローティングする場合、そのフローティングは、ソケット端子10の中間部15が端子配列方向に弾性変形することにより許容される。本実施形態では、沿設部23は、可動ハウジング30に対して端子配列方向で当接する部分を有していない。したがって、可動ハウジング30は、沿設部23に干渉することがないので、端子配列方向で円滑に移動できる。
【0064】
このとき、沿設部23自体は、端子配列方向に弾性変形することなく、ソケット端子10の第一脚部15Aを覆った状態を維持しながら、弾性変形する中間部15に追従して移動する。本実施形態では、沿設部23は、端子配列方向全域にわたって連続して中実に形成されているので、中間部15が端子配列方向で弾性変形した状態にあるときにおいても、中間部15の第一脚部15Aを確実に覆っており、その結果、ソケット端子10において特性インピーダンス整合が図られた状態を良好に確保できる。
【0065】
<第二実施形態>
第一実施形態では、沿設部23は固定ハウジング20の一部として形成されていたが、第二実施形態では、沿設部が固定ハウジングおよび可動ハウジングとは別部材として形成されている点で、第一実施形態と構成が異なる。本実施形態では、第一実施形態との相違点を中心に説明し、沿設部を除き、第一実施形態と同じ部分には第一実施形態における符号に「100」を加えた符号を付して説明を省略する。
【0066】
図6は、第二実施形態に係るソケットコネクタ101の端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。この
図6では、端子配列方向(Y軸方向)におけるソケット端子110の位置での断面が示されている。本実施形態では、沿設部140は、誘電材料製(電気絶縁材製)であり、固定ハウジング120および可動ハウジング130とは別部材をなしている。沿設部140を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチックや、エラストマー、ゴム等が挙げられる。固定ハウジング120は、第一実施形態の固定ハウジング20から沿設部23を省略したような形状をなしている。また、固定ハウジング120および可動ハウジング130を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチック等が挙げられる。
【0067】
沿設部140は、第一実施形態の沿設部23の下端部に、固定ハウジング120に保持される固定部141を設けたような形状をなしている。固定部141は、
図6に示されるように、沿設部140は、ソケット端子110の第一脚部115Aに沿って延びる壁部の下端からコネクタ幅方向で外側に向けて延び、さらに下方に向けて延びており、端子配列方向に対して直角な断面形状が逆L字状をなしている。固定部141は、固定ハウジング120の下側壁部122に埋設されて固定されている。本実施形態では、固定部141は、下側壁部122と一体モールド成形されることにより、該下側壁部122に保持されている。沿設部140における固定部141以外の部分は、第一実施形態の沿設部23と同じ形状である。
図6に示されるように、沿設部140は、上部に設けられた係止部142で、可動ハウジングの被係止部132Aとコネクタ幅方向で係止可能となっている。
【0068】
図6に示されるように、沿設部140は、ソケット端子110の第一脚部115Aとの間にコネクタ幅方向で若干の隙間を形成して設けられている。この隙間は、第一実施形態と同様に、ソケット端子110において適切なインピーダンスが確保されるような寸法に設定されている。可動ハウジング130がコネクタ幅方向でフローティングする際には、沿設部140は、第一脚部115Aに沿って延びる壁部の下端部近傍、すなわち固定部141の上端部近傍を支点として、第一脚部115Aの弾性変形ひいては可動ハウジング130の移動に追従して傾斜するように弾性変形する。このフローティング状態においても、沿設部140と第一脚部115Aとの間に隙間を形成した状態は維持され、その結果、ソケット端子110における特性インピーダンス整合が図られた状態が維持される。
【0069】
<第三実施形態>
第二実施形態では、沿設部140は固定ハウジング120および可動ハウジング130とは別部材をなしていたが、第三実施形態では、沿設部が可動ハウジングの一部として形成されている点で、第二実施形態と構成が異なる。本実施形態では、第二実施形態との相違点を中心に説明し、沿設部を除き、第二実施形態と同じ部分には第二実施形態における符号に「100」を加えた符号を付して説明を省略する。
【0070】
図7は、第三実施形態に係るソケットコネクタ201の端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。この
図7では、コネクタ幅方向におけるX1側の半部の図示が省略されている。本実施形態では、可動ハウジング230は、第二実施形態の可動ハウジング130に沿設部および固定部を設けたような形状をなしている。可動ハウジング230を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチックや、エラストマー、ゴム等が挙げられる。また、固定ハウジング220を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチック等が挙げられる。
図7に示されるように、可動ハウジング230は、第二実施形態における被係止壁部132に対応する部分を有していない。本実施形態における可動ハウジング230は、長壁231の下端部から延びる沿設部237と、該沿設部237の下端部から延びる固定部238とを有している。
【0071】
沿設部237は、長壁231の下端部からコネクタ幅方向で外側に延出してから下方へ向けて延びており、端子配列方向に対する断面形状が略逆L字状をなしている。
図7に示されるように、沿設部237においてソケット端子210の第一脚部215Aに沿って延びる壁部は、第一実施形態および第二実施形態と同様に、上方に向かうにつれて厚さ寸法が徐々に大きくなる板状をなしている。また、固定部238は、第二実施形態と同様の形状をなしており、固定ハウジング220の下側壁部222に埋設されて固定的に保持されている。
【0072】
図7に示されるように、沿設部237は、ソケット端子210の第一脚部215Aとの間にコネクタ幅方向で若干の隙間を形成して設けられている。この隙間は、第一実施形態および第二実施形態と同様に、ソケット端子210において適切なインピーダンスが確保されるような寸法に設定されている。可動ハウジング230がコネクタ幅方向でフローティングする際には、沿設部237は、第一脚部215Aに沿って延びる壁部の下端部近傍、すなわち固定部238の上端部近傍を支点として、第一脚部215Aの弾性変形ひいては可動ハウジング230の移動に追従して傾斜するように弾性変形する。このフローティング状態においても、沿設部237と第一脚部215Aとの間に隙間を形成した状態は維持され、その結果、ソケット端子210における特性インピーダンス整合が図られた状態が維持される。
【0073】
本実施形態では、沿設部237の下端部から延びる固定部238が固定ハウジング220により保持されているので、沿設部237ひいては可動ハウジング230が端子配列方向で移動することはないが、これに替わる変形例として、可動ハウジングが端子配列方向で移動可能となっていてもよい。具体的には、固定部238に替えて、例えば、第一実施形態の係止部23Aと同じ形状の係止部を沿設部237の下端部から延ばして設けるとともに、第一実施形態の被係止部32Aと同じ形状の被係止部を固定ハウジング220の下側壁部222の上部に設けてもよい。
【0074】
この変形例では、上記係止部と上記被係止部とがコネクタ幅方向で互いに係止する。したがって、可動ハウジングがコネクタ幅方向でフローティングする際、沿設部は上記係止部と上記被係止部との係止位置を支点として傾斜するように弾性変形することにより、端子の中間部の第一脚部に追従する。また、上記係止部と上記被係止部とは、端子配列方向で互いに当接(干渉)することがない。したがって、端子配列方向における可動ハウジングの円滑な移動、すなわちフローティングが可能となる。
【0075】
<第四実施形態>
第二実施形態では、沿設部140は固定ハウジング120および可動ハウジング130とは別部材をなしていたが、第四実施形態では、沿設部の一部が固定ハウジングの一部として形成されているとともに、沿設部の他部が可動ハウジングの一部として形成されている点で、第二実施形態と構成が異なる。本実施形態では、第二実施形態との相違点を中心に説明し、第二実施形態と同じ部分には第二実施形態における符号に「200」を加えた符号を付して説明を省略する。
【0076】
図8は、第四実施形態に係るソケットコネクタ301の端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。この
図8では、コネクタ幅方向におけるX1側の半部の図示が省略されている。本実施形態では、固定ハウジング320が固定側沿設部323を有しており、可動ハウジング330が可動側沿設部337を有している。固定ハウジング320おおよび可動ハウジング330を構成する誘電材料として、例えば、ポリアミド(PA)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチックや、エラストマー、ゴム等が挙げられる。
【0077】
固定側沿設部323は、固定ハウジング320の下側壁部322の上端部から上方へ延びており、第一実施形態の沿設部23(
図3参照)の上半部を省略したような形状をなしている。可動側沿設部337は、可動ハウジング330の長壁331の下端部から略逆L字状をなして下方へ延びており、第三実施形態の沿設部237(
図7参照)の下半部を省略したような形状をなしている。
【0078】
固定側沿設部323の上端部は、その厚さ方向(コネクタ幅方向)で外側半部が切り欠かれており、他部よりも薄くなっている。可動側沿設部337の下端部は、その厚さ方向(コネクタ幅方向)で内側半部が切り欠かれており、他部よりも薄くなっている。その結果、
図8に示されるように、固定側沿設部323の上端部と可動側沿設部337の下端部とは、コネクタ幅方向で互いに係止している。
【0079】
図8に示されるように、固定側沿設部323と可動側沿設部337とによって相俟って形成される壁部は、第一実施形態ないし第三実施形態と同様に、上方に向かうにつれて厚さ寸法が徐々に大きくなる板状をなしている。この壁部は、ソケット端子310の第一脚部315Aとの間にコネクタ幅方向で若干の隙間を形成して設けられている。この隙間は、第一実施形態ないし第三実施形態と同様に、ソケット端子310において適切なインピーダンスが確保されるような寸法に設定されている。可動ハウジング330がコネクタ幅方向でフローティングする際には、上記壁部は、固定側沿設部323の下端部近傍を支点として、第一脚部315Aの弾性変形ひいては可動ハウジング330の移動に追従して傾斜するように弾性変形する。このフローティング状態においても、上記壁部と第一脚部315Aとの間に隙間を形成した状態は維持され、その結果、ソケット端子310における特性インピーダンス整合が図られた状態が維持される。
【0080】
また、本実施形態では、固定側沿設部323の上端部と可動側沿設部337の下端部は、端子配列方向で互いに当接する部分を有していない。したがって、可動ハウジング330は、端子配列方向で円滑に移動(フローティング)することが可能となっている。
【0081】
<第五実施形態>
第一実施形態では、沿設部23は、端子配列方向全域にわたって連続して中実に形成されていることとしたが、第五実施形態では、沿設部は、端子配列方向でスリットが所定間隔をもって形成されていることにより、端子配列方向で不連続となっており、この点で、第一実施形態と構成が異なる。本実施形態では、第一実施形態との相違点を中心に説明し、第一実施形態と同じ部分には第一実施形態における符号に「400」を加えた符号を付して説明を省略する。
【0082】
図9は、第五実施形態に係るソケットコネクタ401をコネクタ幅方向に見た側面図である。この
図9では、端子配列方向(Y軸方向)におけるY2側の端部の図示が省略されている。本実施形態では、固定ハウジング420の沿設部423の上部が可動ハウジング430の下部に固定されており、この点で、沿設部23が可動ハウジング30に固定されていない第一実施形態のソケットコネクタ1と構成が異なっている。
【0083】
図9に示されるように、固定ハウジング420に設けられた沿設部423には、端子配列方向でソケット端子410同士の間に対応する位置にスリット426が形成されている。スリット426は、沿設部423の上下方向(Z軸方向)におけるほぼ全範囲にわたって連続して延び、沿設部423の板厚方向に貫通して形成されている。その結果、沿設部423において、端子配列方向での各スリット426の両側には、細条片427が形成されている。細条片427は、ソケット端子410の中間部(
図7には図示せず)とほぼ同じ幅寸法で形成されている。したがって、細条片427は、該細条片427に対応して位置する中間部を覆っている。
【0084】
本実施形態では、沿設部423が複数の細条片427によって形成されており、端子配列方向で不連続となっている。したがって、本実施形態では、第一実施形態のように沿設部23が端子配列方向全域にわたって連続して中実に形成されている場合と比べて、沿設部423がコネクタ幅方向でさらに弾性変形しやすくなり、これらの方向での可動ハウジング430のフローティングが容易となる。
【0085】
また、本実施形態では、固定ハウジング420の沿設部423は、その上部で可動ハウジング430に固定されている。したがって、端子配列方向における可動ハウジング430のフローティング時に、ソケット端子410の中間部が端子配列方向で弾性変形すると、沿設部423の細条片427が中間部に追従するようにして端子配列方向で弾性変形する。したがって、可動ハウジング430がフローティングした状態においても、沿設部423の細条片427がソケット端子410の中間部を覆った状態が維持される。また、このとき、細条片427と中間部との間に所定の隙間が形成された状態も維持される。その結果、ソケット端子410における特性インピーダンス整合が図られた状態を良好に確保できる。
【0086】
<第六実施形態>
第一実施形態では、ソケット端子10の中間部15の全体形状が略逆L字状をなしていたが、中間部の形状はこれに限られない。第六実施形態では、ソケット端子の中間部は略S字状に屈曲された部分を一部に有しており、この点で、第一実施形態と構成が異なる。本実施形態では、第一実施形態との相違点を中心に説明し、第一実施形態と同じ部分には第一実施形態における符号に「500」を加えた符号を付して説明を省略する。
【0087】
図10は、第六実施形態に係るソケットコネクタ501の端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。この
図10では、コネクタ幅方向におけるX1側の半部の図示が省略されている。
図10に示されるように、本実施形態では、ソケット端子510の中間部515の第一脚部515Aは、その下部に、略横S字状に屈曲され弾性変形可能な屈曲弾性部517を有している。屈曲弾性部517は、上下方向に延びる外側脚部517A、中間脚部517Cおよび内側脚部517Eと、これらのうち2つの脚部同士を連結する上側屈曲部517Bおよび下側屈曲部517Dとを有している。
【0088】
具体的には、コネクタ幅方向で外側から順に外側脚部517A、中間脚部517C、内側脚部517Eが並んで設けられており、外側脚部517Aと中間脚部517Cの上端同士が上側屈曲部517Bによって連結され、中間脚部517Cと内側脚部517Eの下端同士が下側屈曲部517Dによって連結されている。本実施形態では、このように第一脚部515Aの一部に屈曲弾性部517を設けることにより、第一脚部515Aの上下方向の寸法を大きくすることなく、第一脚部515Aのばね長を大きく確保できる。
【0089】
また、
図10に示されるように、固定ハウジング520の一部として設けられた沿設部523は、その上端部で、可動ハウジング330の下部に固定的に保持されている。具体的には、可動ハウジング530には、長壁531の下端部からコネクタ幅方向に張り出す張出部536が形成されており、沿設部523の上端部は、その張出部536で、例えば一体モールド成形により保持されている。沿設部523は、
図10に示されるように、中間脚部517Cと内側脚部517Eとの間で、下側屈曲部517Dの直上位置まで下方へ向けて延出する延出部523Dを有している。延出部523Dは、中間脚部517C、下側屈曲部517Dおよび内側脚部517Eとの間に所定寸法の隙間をもって位置している。この隙間は、ソケット端子510において適切なインピーダンスが確保されるような寸法で形成されている。ここで、「適切なインピーダンス」の値は所定の許容範囲をもって設定されており、したがって、上記寸法も所定の許容範囲をもって設定されている。
【0090】
延出部523Dは、弾性変形可能な沿設部523の一部に形成されており、中間脚部517C、下側屈曲部517Dおよび内側脚部517Eで形成される略U字状部分とともにコネクタ幅方向に変位可能となっている。上記略U字状部分が弾性変形すると、延出部523Dは、該略U字状部分に追従するように変位する。その結果、略U字状部分の弾性変形状態においても、略U字状部分と延出部523Dとの間に上記許容範囲内の寸法の隙間が確保されるようになっている。
【0091】
また、延出部523Dと、沿設部523の他部、具体的には、コネクタ幅方向で延出部523Dよりも外側に位置し上下方向で延出部523Dと同じ範囲に位置する部分523Eとの間には、
図10に示されるように、下方に開口する凹部528が形成されている。凹部528は、外側脚部517A、上側屈曲部517Bおよび中間脚部517Cで形成される略逆U字状部分を収容している。この略逆U字状部分は、凹部528の内壁面との間に所定寸法の隙間をもって位置している。この隙間は、ソケット端子510において適切なインピーダンスが確保されるような寸法で形成されている。ここで、「適切なインピーダンス」の値は所定の許容範囲をもって設定されており、したがって、上記寸法も所定の許容範囲をもって設定されている。上記略逆U字状部分の弾性変形状態においても、該略逆U字状部分と凹部528の内壁面との間には、上記許容範囲内の寸法の隙間が確保されるようになっている。
【0092】
また、本実施形態では、
図10に示されるように、ソケット端子510の第二脚部515Bは、第一実施形態の第二脚部15B(
図3参照)より短くなっている。
【0093】
本実施形態では、沿設部523の上端部が可動ハウジング330の張出部536に保持されているので、沿設部523ひいては可動ハウジング530が端子配列方向で移動することはないが、これに替わる変形例として、可動ハウジングが端子配列方向で移動可能となっていてもよい。具体的には、第一実施形態の係止部23Aと同じ形状の係止部を沿設部523の上端部に設けるとともに、張出部536に替えて、第一実施形態の被係止部32Aと同じ形状の被係止部を可動ハウジング530の下部に設けてもよい。
【0094】
<第七実施形態>
第一実施形態では、ソケットコネクタ1は該ソケットコネクタ1が実装される回路基板の実装面に対して直角な方向を接続方向として相手コネクタであるプラグコネクタ2に嵌合接続されていたが、第七実施形態では、回路基板の実装面に対して平行な方向を接続方向として相手コネクタであるプラグコネクタに嵌合接続されるようになっており、この点で、第一実施形態と構成が異なる。本実施形態では、第一実施形態との相違点を中心に説明し、第一実施形態と同じ部分には第一実施形態における符号に「600」を加えた符号を付して説明を省略する。
【0095】
図11は、第七実施形態に係るソケットコネクタ601の端子配列方向に対して直角な面での断面を示す断面図である。この
図11では、端子配列方向(Y軸方向)におけるソケット端子310の位置での断面が示されている。
図11に示されるように、本実施形態では、ソケットコネクタ601は、回路基板(図示せず)の実装面に対して平行な左右方向(
図11におけるX軸方向)を接続方向として、相手コネクタであるプラグコネクタ(図示せず)に嵌合接続されるようになっている。
【0096】
本実施形態のソケットコネクタ601は、第一実施形態のソケットコネクタ1(
図3参照)を横倒しにするとともにソケット端子10において接続部11が設けられている側の一端側部分を延長したような構成となっている。
図11に示されるように、本実施形態では、ソケット端子610には、固定側被保持部612の右端(X1側の端部)で屈曲されて下方へ向けて直状に延びる延長部618が設けられており、接続部611が延長部618の下端から右方へ向けて延びて設けられている。
図11に示されるように、上側(Z1側)のソケット端子610の延長部618は、下側(Z2側)のソケット端子610の延長部618よりも右方(X1側)に位置し、かつ、該延長部618よりも長く形成されている。
【0097】
本実施形態のソケットコネクタ601においても、第一実施形態と同様に、固定ハウジング620の沿設部623とソケット端子610の第一脚部615Aとの間の隙間は、ソケット端子610において適切なインピーダンスが確保されるような寸法で形成されている。沿設部623と第一脚部615Aとの間に隙間が形成された状態は、可動ハウジング630がフローティング状態にあるときも維持される。
【0098】
既述した第一実施形態ないし第七実施形態では、固定ハウジングに形成された内部空間に端子の中間部全体が収容されているが、これに替わる変形例として、中間部の一部のみが収容されるようにしてもよい。また、第一実施形態ないし第七実施形態では、端子の中間部は固定ハウジングの内部空間に収容されているが、これに替わる変形例として、可動ハウジングに内部空間を形成して、その内部空間に中間部を収容するようにしてもよい。
【0099】
第一実施形態ないし第七実施形態では、誘電体部材の沿設部はソケット端子の中間部に追従するときに弾性変形するが、沿設部が弾性変形することは必須ではなく、弾性変形を伴うことなく変位するようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0100】
1,101,201,301,401,501,601 ソケットコネクタ
10,110,210,310,410,510,610 ソケット端子
12,612 固定側被保持部
14 可動側被保持部
15,515 中間部
20,120,220,320,420,520,620 固定ハウジング
25 内部空間
30,130,230,330,430,530,630 可動ハウジング
23,140,237,423,523,623 沿設部
323 固定側沿設部
337 可動側沿設部