(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025019914
(43)【公開日】2025-02-07
(54)【発明の名称】容器洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A47L 17/00 20060101AFI20250131BHJP
A47L 15/46 20060101ALI20250131BHJP
【FI】
A47L17/00 A
A47L15/46 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123814
(22)【出願日】2023-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002473
【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591192292
【氏名又は名称】株式会社中農製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】岩本 雄平
(72)【発明者】
【氏名】小谷 啓人
(72)【発明者】
【氏名】上野 耕司
(72)【発明者】
【氏名】古野 重和
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082DC02
(57)【要約】
【課題】利用者にとって使いやすい容器洗浄装置を実現する。
【解決手段】容器洗浄装置(1)は、容器(100)の開口が下向きになるように容器が載置される容器載置部(3)と、容器載置部に載置された容器に対して液体を吐出する容器内部洗浄ノズル(10)および容器外部洗浄ノズル(11)と、を備える。容器載置部は、円状に配置され上方向に突出した第1凸部(32)を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の開口が下向きになるように前記容器が載置される容器載置部と、
前記容器載置部に載置された前記容器に対して液体を吐出する第1吐出部と、を備え、
前記容器載置部は、円状に配置され上方向に突出した第1凸部を有する、容器洗浄装置。
【請求項2】
前記容器載置部は、
横方向に延びる第1ワイヤと、
前記第1凸部として、前記第1ワイヤの上側に配置された、円周方向に延びる第2ワイヤと、を有する、請求項1に記載の容器洗浄装置。
【請求項3】
前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、
前記容器載置部に対応する位置に前記容器を挿入可能な開口を有し、前記シンクの上側、かつ前記容器載置部が位置しない箇所を覆うシンクカバーと、を備え、
前記第1吐出部は、前記容器載置部において前記容器が載置される載置面より上側かつ前記シンクカバーより下側に配置され、前記容器載置部に接する前記容器の開口端の外側面に向けて、斜め下方向に液体を吐出する、請求項1または2に記載の容器洗浄装置。
【請求項4】
前記容器の蓋が載置される蓋載置部と、
前記蓋載置部に載置された前記蓋に対して液体を吐出する第2吐出部と、
前記蓋載置部と、前記蓋載置部に載置された前記蓋とを覆う蓋カバーと、
前記蓋カバーの開閉の状態を検出するカバーセンサと、を備える、請求項1または2に記載の容器洗浄装置。
【請求項5】
前記容器の蓋が載置される蓋載置部と、
前記蓋載置部に載置された前記蓋に対して液体を吐出する第2吐出部と、を備え、
前記蓋載置部は、円状に配置され上方向に突出した第2凸部を有する、請求項1または2に記載の容器洗浄装置。
【請求項6】
前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、
前記シンクの上側、かつ前記容器載置部が位置しない箇所を覆うシンクカバーと、を備え、
前記シンクカバーと、前記容器載置部とは、前記シンクに対して着脱自在である、請求項1または2に記載の容器洗浄装置。
【請求項7】
前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、
前記シンクの上側、かつ前記容器載置部および前記蓋載置部が位置しない箇所を覆うシンクカバーと、を備え、
前記シンクカバーと、前記蓋カバーとは、前記シンクに対して着脱自在であり、
前記カバーセンサは、前記蓋カバーが前記シンクから取り外されている状態を、前記蓋カバーが開である状態として検出し、
前記蓋カバーが開である場合、前記第2吐出部から液体を吐出させない、請求項4に記載の容器洗浄装置。
【請求項8】
前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、
前記シンクの液位を検出する液位センサと、を備える、請求項1または2に記載の容器洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、容器の開口部が下になるように容器の底面を吸着する吸着機構と底部を把持する把持機構とを備える容器洗浄装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、容器検出部による容器の配置が検出されたことを条件として、容器に対して洗浄液を吐出して容器の洗浄を行う洗浄装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-051904号公報
【特許文献2】特開2022-032177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような従来技術では、洗浄液を容器の適当な箇所に対して吐出するために、容器を把持する把持部によって容器を所定の位置に固定している。そのため、利用者が洗浄装置に容器を配置する際、容器の配置位置に注意を払う必要がある。容器の配置位置が適切ではないと、把持部が適切に容器を把持できず、適切に容器を洗浄することができない。または、容器の想定外の箇所に洗浄液が当たり、洗浄液が周囲に飛散するという問題が生じる。
【0006】
本発明の一態様は、利用者にとって使いやすい容器洗浄装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1に係る容器洗浄装置は、容器の開口が下向きになるように前記容器が載置される容器載置部と、前記容器載置部に載置された前記容器に対して液体を吐出する第1吐出部と、を備え、前記容器載置部は、円状に配置され上方向に突出した第1凸部を有する。
【0008】
本発明の態様2に係る容器洗浄装置は、上記態様1において、前記容器載置部は、横方向に延びる第1ワイヤと、前記第1凸部として、前記第1ワイヤの上側に配置された、円周方向に延びる第2ワイヤと、を有する構成であってもよい。
【0009】
本発明の態様3に係る容器洗浄装置は、上記態様1または2において、前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、前記容器載置部に対応する位置に前記容器を挿入可能な開口を有し、前記シンクの上側、かつ前記容器載置部が位置しない箇所を覆うシンクカバーと、を備え、前記第1吐出部は、前記容器載置部において前記容器が載置される載置面より上側かつ前記シンクカバーより下側に配置され、前記容器載置部に接する前記容器の開口端の外側面に向けて、斜め下方向に液体を吐出する構成であってもよい。
【0010】
本発明の態様4に係る容器洗浄装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記容器の蓋が載置される蓋載置部と、前記蓋載置部に載置された前記蓋に対して液体を吐出する第2吐出部と、前記蓋載置部と、前記蓋載置部に載置された前記蓋とを覆う蓋カバーと、前記蓋カバーの開閉の状態を検出するカバーセンサと、を備える構成であってもよい。
【0011】
本発明の態様5に係る容器洗浄装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記容器の蓋が載置される蓋載置部と、前記蓋載置部に載置された前記蓋に対して液体を吐出する第2吐出部と、を備え、前記蓋載置部は、円状に配置され上方向に突出した第2凸部を有する構成であってもよい。
【0012】
本発明の態様6に係る容器洗浄装置は、上記態様1または2において、前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、前記シンクの上側、かつ前記容器載置部が位置しない箇所を覆うシンクカバーと、を備え、前記シンクカバーと、前記容器載置部とは、前記シンクに対して着脱自在である構成であってもよい。
【0013】
本発明の態様7に係る容器洗浄装置は、上記態様4において、前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、前記シンクの上側、かつ前記容器載置部および前記蓋載置部が位置しない箇所を覆うシンクカバーと、を備え、前記シンクカバーと、前記蓋カバーとは、前記シンクに対して着脱自在であり、前記カバーセンサは、前記蓋カバーが前記シンクから取り外されている状態を、前記蓋カバーが開である状態として検出し、前記蓋カバーが開である場合、前記第2吐出部から液体を吐出させない構成であってもよい。
【0014】
本発明の態様8に係る容器洗浄装置は、上記態様1または2において、前記容器載置部の下側に配置され前記液体を受けるシンクと、前記シンクの液位を検出する液位センサと、を備える構成であってもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様によれば、利用者にとって使いやすい容器洗浄装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態の容器洗浄装置の構成を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態の容器洗浄装置の構成を示す平面図である。
【
図4】
図3において容器および蓋が載置された状態における断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態の容器洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態の容器洗浄装置の配管経路を示す図である。
【
図7】容器洗浄装置における動作モードと、洗浄液生成装置、第1バルブ、第2バルブ、第3バルブ、容器内部洗浄ノズル、容器外部洗浄ノズル、および蓋洗浄ノズルの動作との対応関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(容器洗浄装置の構成)
図1は、本実施形態の容器洗浄装置1の構成を示す斜視図である。
図2は、本実施形態の容器洗浄装置1の構成を示す平面図である。
図3は、
図2に示すA-Aにおける断面図である。
図4は、
図3において容器100および蓋101が載置された状態における断面図である。
【0018】
容器洗浄装置1は、筐体2、容器載置部3、蓋載置部4、蓋カバー5、シンクカバー6、カバーセンサ7、液位センサ8、容器センサ93、シンク9、容器内部洗浄ノズル10、複数の容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12を備える。容器洗浄装置1は、ボトル等の容器100および容器100の蓋101を洗浄する装置である。筐体2は、容器洗浄装置1の本体として、内部の機構を収容する。
【0019】
容器載置部3は、第1底部31、複数の第1凸部32、第1側部33、および第1補強部34を有する。容器載置部3は、洗浄される容器100が載置される部分である。容器載置部3は、容器100を挿入できるよう上側が開口している。ここでは、容器載置部3は、円筒状の籠を構成している。
【0020】
第1底部31は、容器100が載置されて当接する載置面を形成する。ここでは、第1底部31は、水平方向(横方向)に放射状に延びる複数の第1ワイヤを含む。第1底部31の中央は、開口している。
【0021】
第1凸部32は、第1底部31の上側に円状に配置され、第1底部31より上方向に突出している。複数の第1凸部32は、互いに異なる直径を有し、同心円状に配置されている。ここでは、第1凸部32は、円周方向に延びて円形状を形成する第2ワイヤを含む。なお、円状に配置された第1凸部32とは、完全な円形状ではなく、部分的な円形状であってもよい。例えば、第1凸部32は、円状に並ぶ複数の円弧状の突起であってもよい。例えば、第1凸部32は、円状に並ぶ複数の点状の突起であってもよい。
【0022】
第1側部33は、第1底部31および第1凸部32の周囲を囲う側壁を形成する。ここでは、第1側部33は、複数の第1ワイヤに繋がり、鉛直方向(縦方向)に延びる複数の第3ワイヤを含む。第3ワイヤおよび第1ワイヤは、1つのワイヤがL字に折り曲げられて形成されている。
【0023】
第1補強部34は、第1側部33を補強する。ここでは、第1補強部34は、環状の複数の第4ワイヤを含む。複数の第4ワイヤは、第1側部33の周囲を囲うように、第1側部33の外側に接続されている。
【0024】
蓋載置部4は、第2底部41、複数の第2凸部42、第2側部43、および第2補強部44を有する。蓋載置部4は、洗浄される容器100の蓋101が載置される部分である。蓋載置部4は、蓋101を挿入できるよう上側が開口している。ここでは、蓋載置部4は、円筒状の籠を構成している。
【0025】
第2底部41は、蓋101が載置されて当接する載置面を形成する。ここでは、第2底部41は、水平方向(横方向)に放射状に延びる複数の第5ワイヤを含む。第2底部41の中央は、開口している。
【0026】
第2凸部42は、第2底部41の下側に円状に配置されている。複数の第2凸部42は、互いに異なる直径を有し、同心円状に配置されている。ここでは、第2凸部42は、円周方向に延びて円形状を形成する第6ワイヤを含む。ただし、第1凸部32と同様に、第2凸部42は、第2底部41の上側に円状に配置され、第2底部41より上方向に突出している構成であってもよい。第2凸部42の形状も、第1凸部32と同様であってもよい。
【0027】
第2側部43は、第2底部41および第2凸部42の周囲を囲う側壁を形成する。ここでは、第2側部43は、複数の第5ワイヤに繋がり、鉛直方向(縦方向)に延びる複数の第7ワイヤを含む。第7ワイヤおよび第5ワイヤは、1つのワイヤがL字に折り曲げられて形成されている。
【0028】
第2補強部44は、第2側部43を補強する。ここでは、第2補強部44は、環状の第8ワイヤを含む。第8ワイヤは、第2側部43の周囲を囲うように、第2側部43の外側に接続されている。
【0029】
蓋カバー5は、蓋載置部4と、蓋載置部4に載置された蓋101とを覆う。蓋カバー5は、蓋載置部4からの液体の飛散を防ぐ。蓋カバー5は、下側が開口した中空の円柱形状である。蓋カバー5は、蓋回転軸51、および磁石52を有する。利用者は、蓋回転軸51を中心に蓋カバー5を回転させ、蓋カバー5を開閉することができる。蓋カバー5が閉じているとき、磁石52は、カバーセンサ7に対向する位置に配置されている。
【0030】
カバーセンサ7は、蓋カバー5の開閉の状態を検出する。ここでは、カバーセンサ7は、磁気センサであり、蓋カバー5に設けられた磁石52が所定位置にあるか否かを検出する。磁石52が所定位置にあれば、蓋カバー5は閉じていると判断できる。ここでは、カバーセンサ7は、筐体2に固定されている。
【0031】
容器センサ93は、容器載置部3に載置された容器100を検出するセンサである。ここでは、容器センサ93は、光電センサである。なお、容器載置部3に載置された容器100を検出するセンサとして、光電センサに限らず、例えば、超音波センサ、高周波センサ、レーザーセンサ、画像センサ、圧力センサ、重量センサ、またはマイクロスイッチ等を用いることができる。
【0032】
シンク9は、容器載置部3および蓋載置部4の下側に配置され、洗浄液等の液体を受ける。シンク9は、受けた液体を排出する排出口91を有する。
【0033】
液位センサ8は、シンク9の中の液体の液位を検出する。ここでは、液位センサ8は、フロートセンサである。
【0034】
シンクカバー6は、シンク9の上側、かつ容器載置部3と蓋載置部4とが位置しない箇所を覆う。シンクカバー6は、容器載置部3に対応する位置に、容器100を上側から挿入可能な開口を有する。シンクカバー6は、液体が飛散することを防ぎ、また、利用者からシンク9の中を隠す役割を果たす。容器載置部3、蓋載置部4、および蓋カバー5は、シンクカバー6に固定されている。シンクカバー6は、シンク9に対して着脱自在となるように、シンク9の上部に取り付けられている。例えば、シンクカバー6は、締結部材(ねじ等)を用いずに、シンク9の壁の上端部に載置されることで取り付けられる、またはシンク9の壁の上端部を挟むことで取り付けられる。作業者は、シンク9に対してシンクカバー6を、工具を用いることなく容易に着脱することができる。作業者は、シンクカバー6をシンク9から取り外すことで、シンクカバー6に固定された容器載置部3、蓋載置部4、および蓋カバー5を一緒にシンク9から取り外すことができる。そのため、作業者は、シンク9の清掃等のメンテナンスを容易に行うことができる。なお、容器載置部3、および蓋載置部4は、筐体2に固定され、蓋カバー5は、シンクカバー6に固定されていてもよい。
【0035】
容器内部洗浄ノズル10は、容器載置部3に載置された容器100に対して洗浄液等の液体を吐出する吐出部である。容器内部洗浄ノズル10は、容器載置部3の中央に配置されている。容器100は、容器100の開口が下向きになるように、容器載置部3に載置される。容器内部洗浄ノズル10の吐出口は、容器載置部3に載置された容器100の開口の中に配置される。容器内部洗浄ノズル10は、容器100の内部に、上方向に洗浄液等の液体を吐出する。
【0036】
複数の容器外部洗浄ノズル11は、容器100の外側面に洗浄液等の液体を吐出する吐出部である。例えば、複数の容器外部洗浄ノズル11は、容器100の開口端102の外側面に液体を吐出する。容器100の開口端102は、例えば飲み口または注ぎ口となる箇所である。容器100の開口端102の外側面は、例えば蓋101と結合する箇所である。複数の容器外部洗浄ノズル11は、容器載置部3の周囲に、載置された容器100を囲うように、例えば等方的に配置されている。複数の容器外部洗浄ノズル11は、載置面を形成する第1底部31より上側、かつ、シンクカバー6より下側に配置されている。複数の容器外部洗浄ノズル11は、容器載置部3に接する容器100の開口端102の外側面に向けて、斜め下方向に洗浄液等の液体を吐出する。
【0037】
蓋洗浄ノズル12は、蓋載置部4に載置された蓋101に対して洗浄液等の液体を吐出する吐出部である。蓋洗浄ノズル12は、蓋載置部4の中央、かつ蓋載置部4の下方に配置されている。蓋101は、蓋101の開口が下向きになるように、蓋載置部4に載置される。蓋洗浄ノズル12は、蓋101の開口に向けて、液体が円錐状に広がるように上方に洗浄液等の液体を吐出する。
【0038】
(容器洗浄装置の制御)
図5は、容器洗浄装置1の構成を示すブロック図である。容器洗浄装置1は、制御部20、操作部24、洗浄液生成装置17、第1バルブ13、第2バルブ14、第3バルブ15、容器センサ93、カバーセンサ7、および液位センサ8を備える。制御部20は、操作入力部21、動作制御部22、およびセンサ入力部23を備える。
【0039】
操作部24は、利用者から洗浄動作に関する指示を受け付ける。例えば、操作部24は、利用者から容器洗浄モードでの動作指示、すすぎモードでの動作指示、および装置洗浄モードでの動作指示を受け付ける。操作部24は、入力される指示に応じた複数の操作ボタン等の入力装置を有してもよい。操作部24は、入力された指示を制御部20に出力する。
【0040】
洗浄液生成装置17は、洗浄成分を含む液体(洗浄液)を生成する。例えば、洗浄液生成装置17は、洗浄成分としてのオゾンを発生させて水に加えるオゾン発生装置、または界面活性剤等の洗浄成分を水に加える装置であってよい。または、洗浄液生成装置17は、汚れを落としやすくする温水を生成する装置であってもよい。
【0041】
第1バルブ13、第2バルブ14、および第3バルブ15は、液体の配管経路に設けられたバルブである。
【0042】
容器センサ93は、容器載置部3に載置された容器100を検出するセンサである。容器センサ93は、容器100の検出結果を制御部20に出力する。カバーセンサ7は、蓋カバー5の開閉の状態を検出する。カバーセンサ7は、検出結果を制御部20に出力する。液位センサ8は、シンク9の中の液体の液位を検出する。液位センサ8は、検出結果を制御部20に出力する。
【0043】
操作入力部21は、操作部24を介して、利用者から洗浄動作に関する指示の入力を受け付ける。例えば、操作入力部21は、いずれの動作モードで動作するかの指示、および、該動作モードで動作する動作期間の指示の入力を受け付ける。操作入力部21は、各動作モードに対応する操作部24が操作されている期間(操作ボタンが押し続けられている期間)を、各動作モードの動作期間の指示として受け付ける。なお、操作入力部21は、操作部24が操作された期間の長さまたは回数に応じて、動作期間を決定してもよい。操作入力部21は、受け付けた動作モードの指示および動作期間の指示を動作制御部22に出力する。
【0044】
センサ入力部23は、容器センサ93、カバーセンサ7、および液位センサ8から、センサの検出結果を受け付ける。センサ入力部23は、容器100の検出結果から、容器100が容器載置部3に載置されているか否かを判定し、判定結果を動作制御部22に出力する。センサ入力部23は、カバーセンサ7による検出結果から、蓋カバー5の開閉の状態を判定し、判定結果を動作制御部22に出力する。センサ入力部23は、液体の液位の検出結果から、シンク9の中の液体の液位が所定のレベルを超えているか否かを判定し、判定結果を動作制御部22に出力する。
【0045】
動作制御部22は、利用者から受け付けた指示およびセンサ入力部23の判定結果に応じて、洗浄液生成装置17、第1バルブ13、第2バルブ14、および第3バルブ15を動作させる。
【0046】
図6は、容器洗浄装置1の配管経路を示す図である。容器洗浄装置1は、液体(例えば水)を共有する液体源16を備える。液体源16は、例えば、水道の給水口である。液体源16から配管は2つに分かれ、一方の配管は第1バルブ13に接続され、他方の配管は第2バルブ14に接続されている。第1バルブ13の下流側は、洗浄液生成装置17に接続されている。洗浄液生成装置17の下流側と第2バルブ14の下流側とは、合流した後再び分かれ、一方の配管は第3バルブ15に接続されている。他方の配管は、分岐して複数の容器外部洗浄ノズル11および蓋洗浄ノズル12に接続されている。第3バルブ15の下流側は、容器内部洗浄ノズル10に接続されている。
【0047】
(動作モード)
図7は、動作モードと、洗浄液生成装置17、第1バルブ13、第2バルブ14、第3バルブ15、容器内部洗浄ノズル10、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12の動作との対応関係を示す図である。容器洗浄装置1は、動作モードとして、容器洗浄モード、すすぎモード、および装置洗浄モードを有する。
【0048】
容器洗浄モードでは、容器洗浄装置1は、容器100が容器載置部3に載置された状態で、容器内部洗浄ノズル10、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12から液体を吐出することで、容器100および蓋101を洗浄する。このとき、蓋101は、蓋載置部4に載置されている。動作制御部22は、容器洗浄モードの動作指示が入力され、容器100が容器載置部3に載置されており、かつ、蓋カバー5が閉じた状態である場合、洗浄液生成装置17を動作させ、第1バルブ13を開き、第2バルブ14を閉じ、かつ、第3バルブ15を開く。これにより、洗浄液生成装置17によって液体に洗浄成分が加えられ、洗浄成分を含む液体が、容器内部洗浄ノズル10、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12から吐出される。これにより、容器100および蓋101が洗浄される。容器載置部3には容器100が載置されているため、容器内部洗浄ノズル10から吐出される液体はシンクカバー6の上方には飛散しない。蓋載置部4は蓋カバー5で覆われているため、蓋洗浄ノズル12から吐出される液体は蓋カバー5の外側には飛散しない。動作制御部22は、動作期間の指示に応じた期間、容器洗浄モードで動作する。具体的には、動作制御部22は、操作部24が操作されている期間、容器洗浄モードで動作し、操作部24が操作されなくなると容器洗浄モードの動作を停止する。
【0049】
すすぎモードでは、容器洗浄装置1は、容器100が容器載置部3に載置された状態で、容器内部洗浄ノズル10、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12から洗浄成分を含まない液体を吐出することで、容器100および蓋101のすすぎを行う。動作制御部22は、すすぎモードの動作指示が入力され、容器100が容器載置部3に載置されており、かつ、蓋カバー5が閉じた状態である場合、洗浄液生成装置17を停止させ、第1バルブ13を閉じ、第2バルブ14を開き、かつ、第3バルブ15を開く。これにより、洗浄成分を含まない液体が、容器内部洗浄ノズル10、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12から吐出される。これにより、容器100および蓋101のすすぎが行われる。動作制御部22は、動作期間の指示に応じた期間、すすぎモードで動作する。
【0050】
装置洗浄モードでは、容器洗浄装置1は、容器100が容器載置部3に載置されていない状態で、容器内部洗浄ノズル10からは液体を吐出せず、かつ容器外部洗浄ノズル11および蓋洗浄ノズル12から液体を吐出することで、容器載置部3および蓋載置部4を洗浄する。このとき、蓋101は、蓋載置部4に載置されていない。動作制御部22は、装置洗浄モードの動作指示が入力され、容器100が容器載置部3に載置されておらず、かつ、蓋カバー5が閉じた状態である場合、洗浄液生成装置17を動作させ、第1バルブ13を開き、第2バルブ14を閉じ、かつ、第3バルブ15を閉じる。これにより、洗浄成分を含む液体が、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12から吐出される。容器100が容器載置部3に載置されていないため、液体の飛散を防ぐため、動作制御部22は、上方に液体を吐出する容器内部洗浄ノズル10からは液体を吐出させない。複数の容器外部洗浄ノズル11は、容器載置部3の特に第1底部31に対して液体を吐出する。蓋洗浄ノズル12は、蓋載置部4の特に第2底部41に対して液体を吐出する。そのため、容器洗浄装置1は、容器載置部3または蓋載置部4における容器100または蓋101に接する部分を適切に洗浄することができる。これにより、容器載置部3および蓋載置部4の洗浄が行われる。動作制御部22は、動作期間の指示に応じた期間、装置洗浄モードで動作する。
【0051】
特に、容器外部洗浄ノズル11は、容器100の開口端102の外側面に向けて斜め下方向に液体を吐出する。この容器外部洗浄ノズル11により、容器洗浄モードでは、注ぎ口または飲み口となる容器100の開口端102の外側面を適切に洗浄し、装置洗浄モードでは、開口端102が接する容器載置部3を適切に洗浄することができる。容器洗浄装置1は、容器外部洗浄ノズル11および蓋洗浄ノズル12を利用して、容器100および蓋101の洗浄、ならびに、容器載置部3および蓋載置部4の洗浄の両方を適切に行うことができる。そのため、容器載置部3および蓋載置部4の洗浄のために追加の専用ノズルを設ける必要がない。
【0052】
なお、容器洗浄装置1は、シンク9の中の液体の液位が所定のレベルを超えている場合、いずれの動作モードでも動作しない。シンク9の中の液体の液位が所定のレベルを超えている場合、動作制御部22は、ユーザに液体の液位が所定のレベルを超えていることを、光出力または音出力によって報知してもよい。容器洗浄装置1は、報知のための表示装置またはスピーカ等を備えてもよい。容器100の内容物がシンク9の排出口91に詰まる等して、シンク9の中に液体が溜まる可能性がある。このような場合に、容器洗浄装置1は、液体を吐出する各動作モードによる動作を停止することができる。
【0053】
容器洗浄装置1は、蓋カバー5が開いた状態である場合、いずれの動作モードでも動作しない。容器洗浄装置1は、容器100が容器載置部3に載置されていない場合、容器洗浄モードおよびすすぎモードでは動作しない。これらは液体が容器洗浄装置1の外部に漏れないようにするためである。
【0054】
シンクカバー6と共に蓋カバー5がシンク9から取り外されている場合、カバーセンサ7に対応する位置に蓋カバー5が存在しない。そのため、カバーセンサ7は、蓋カバー5がシンク9から取り外されている状態を、蓋カバー5が開である状態として検出する。すなわち、シンクカバー6と共に蓋カバー5がシンク9から取り外されている場合、容器洗浄装置1は、容器内部洗浄ノズル10、容器外部洗浄ノズル11、および蓋洗浄ノズル12から液体を吐出させない。これにより、シンクカバー6を取り外している状態で、利用者が誤って操作部24を操作したとしても、容器洗浄装置1は、シンク9の外側に誤って液体を漏らすことを防止することができる。
【0055】
(使用方法)
利用者は、容器載置部3に自身の容器100を下向きに載置する。利用者は、蓋載置部4に蓋101を載置する。利用者は、蓋カバー5を閉じる。その後、利用者は、操作部24における容器洗浄モードに対応する操作ボタンを押し続ける。容器洗浄モードに対応する操作ボタンが押されている間、容器洗浄装置1は容器洗浄モードで動作する。次に利用者は、操作部24におけるすすぎモードに対応する操作ボタンを押し続ける。すすぎモードに対応する操作ボタンが押されている間、容器洗浄装置1はすすぎモードで動作する。これにより、容器100および蓋101に付着した洗浄成分を液体で洗い流すことができる。その後、利用者は、容器100および蓋101を容器洗浄装置1から取り出す。
【0056】
利用者は、容器100および蓋101を容器洗浄装置1に載置する前に、装置洗浄モードに対応する操作ボタンを押してもよい。利用者は、自身の容器100および蓋101が接触する容器載置部3および蓋載置部4を、事前に洗浄することができる。そのため、不特定多数の利用者が容器洗浄装置1を利用する場合でも、利用者は、抵抗なく容器洗浄装置1を利用することができる。また、容器洗浄装置1では、各動作モードで動作する動作期間を指示できる。そのため、好みが様々な利用者は、各自が満足するまで、容器洗浄装置1に洗浄等の動作を行わせることができる。
【0057】
利用者は、シンクカバー6の開口に容器100を挿入することで、容器載置部3に容器100を配置することができる。容器載置部3は、円状に配置された第1凸部32を有する。容器100の円形の開口端102が第1凸部32に載ると、容器100は斜めになるため、利用者は、自然と容器100の円形の開口端102が第1凸部32に載らないように容器100を配置する。すなわち、第1凸部32は、載置される容器100の位置を容器載置部3の中心にセンタリングするよう機能する。容器100が容器載置部3の所定の位置に配置されるため、容器100の周囲に配置された容器外部洗浄ノズル11は、容器100の適切な位置に液体を吐出することができる。また、容器100の内側に配置された容器内部洗浄ノズル10も、容器100の適切な位置に液体を吐出することができる。そのため、容器内部洗浄ノズル10および容器外部洗浄ノズル11は、載置された容器100を適切に洗浄することができる。また、容器100が容器載置部3の所定の位置に配置されるため、容器外部洗浄ノズル11から吐出された液体が容器100に意図しない角度で当たることを防ぐことができる。そのため、容器100に当たった液体が意図せぬ方向に飛散することを防ぐことができる。
【0058】
容器載置部3は、互いに異なる直径を有する複数の第1凸部32を有する。不特定多数の利用者が所持する複数の容器100は、異なる複数のサイズ(直径)であり得る。容器載置部3が複数の第1凸部32を有することで、複数の利用者に、複数のサイズの容器100を、適切に所定の位置に位置合わせさせることができる。複数の容器100を利用可能にするため、容器載置部3およびシンクカバー6の開口は、大きめの容器100に合わせたサイズである。載置される容器100の位置を容器載置部3の中心にセンタリングすることで、容器100とシンクカバー6の開口との間の隙間を均一にすることができる。そのため、容器洗浄装置1の内部から外側に液体が飛散することを抑制することができる。
【0059】
容器載置部3に載置された容器100の開口端102の外側面は、シンクカバー6より下側に位置し、容器100の一部(底部)は、シンクカバー6より上側に位置する。容器100の一部がシンクカバー6より上側に出ているため、利用者は、容易かつ手軽に容器100の設置および取り出しを行うことができる。また、容器洗浄装置1は、容器100全体を収容せずに飲料または利用者の口が当たる部分を洗浄することが可能である。そのため、容器洗浄装置1は、様々な長さの容器100を、適切に洗浄することができる。利用者は、容器洗浄装置1に様々な長さおよび様々な直径の容器100を配置するに当たって、特別な注意を払うことなく、容器100を適切に配置することができる。
【0060】
複数の容器外部洗浄ノズル11は、容器100の開口端102の外側面に向けて、斜め下方向に洗浄液等の液体を吐出する。そのため、上方向に液体が飛散しにくい。シンクカバー6は、複数の容器外部洗浄ノズル11より上側に位置している。また、容器100をシンクカバー6の開口に挿入することで、開口の隙間が狭くなる。これにより、液体がシンクカバー6の上側に飛散することをさらに抑制することができる。それゆえ、容器100のシンクカバー6より上側に出ている部分は、液体で濡れにくい。利用者は、手を濡らさずに容器100を容器洗浄装置1から取り出すことができる。
【0061】
第1補強部34(環状の第4ワイヤ)は、円筒状の籠を構成する第1側部33(第3ワイヤ)に対して、外側に溶接されている。そのため、容器100が第1補強部34に引っかかることなく、利用者は、容器100を容器載置部3に配置することができる。製造の観点からは、第1凸部32(第2ワイヤ)を円筒状の籠を構成する第1底部31(第1ワイヤ)の外側(下側)に溶接する方が、製造が容易である。また、第1凸部32が第1底部31の下側に位置している方が、容器100を第1底部31の任意の箇所に配置することが可能になる。しかしながら、様々な利用者が利用し得る容器洗浄装置1では、容器100が適切な位置に配置されるようにするために、敢えて第1凸部32を、載置面を形成する第1底部31の上側に設けている。
【0062】
このように、容器洗浄装置1は、洗浄のために容器100を配置するに当たって利用者が特別な注意を払わなくても、適切に容器100を洗浄することができる。そのため、容器洗浄装置1は、不特定多数の利用者が使いやすいものとなっている。
【0063】
(変形例)
なお、容器洗浄装置1は、容器洗浄モードでの動作後、利用者の指示なく自動的に所定の期間すすぎモードで動作してもよい。例えば、容器洗浄モードでの液体にオゾン等の洗浄成分が含まれているか否かは利用者には判別できない場合がある。容器洗浄装置1が、容器洗浄モードでの動作後、自動的にすすぎモードで動作すれば、容器100に付着した洗浄成分を洗い流さない事態を防ぐことができる。
【0064】
同様に、容器洗浄装置1は、装置洗浄モードでの動作後、利用者の指示なく自動的に所定の期間すすぎモードで動作してもよい。この場合、容器100が載置されていない状態であるため、容器内部洗浄ノズル10からは液体を吐出しない。容器載置部3等に付着した洗浄成分を洗い流しておくことで、例えばオゾンによって容器載置部3等が腐食することを防ぐことができる。
【0065】
また、容器洗浄装置1は、すすぎモードでの動作後、所定の条件が満たされれば、利用者の指示なく自動的に所定の期間装置洗浄モードで動作してもよい。所定の条件は、容器100が容器載置部3から取り除かれ、かつ蓋101が蓋載置部4から取り除かれることを含んでもよい。例えば、すすぎモードでの動作後、カバーセンサ7が、蓋カバー5が開である状態を検出した後、蓋カバー5が閉である状態を検出した場合、動作制御部22は、蓋101が蓋載置部4から取り除かれたと判断してもよい。すすぎモードでの動作後、容器センサ93が、容器載置部3に容器100を検出しなくなると、動作制御部22は、容器100が容器載置部3から取り除かれたと判断してもよい。これにより、利用者が容器洗浄装置1を利用した後に、自動で容器洗浄装置1を洗浄することができる。それゆえ、次の利用者は容器洗浄装置1の状態が清潔か気にしなくて済む。なお、容器洗浄装置1は、カバーセンサ7の代わりに、蓋載置部4に載置された蓋101を検出するセンサを備えてもよい。容器洗浄装置1が蓋載置部4を備えていなくてもよく、その場合は、所定の条件は、容器100が容器載置部3から取り除かれることを含む。
【0066】
なお、容器洗浄装置1は、蓋載置部4および蓋洗浄ノズル12を備えなくてもよい。容器洗浄装置1は、容器100のみを洗浄する構成であってもよい。
【0067】
容器洗浄装置1は、容器洗浄モードにおいて、液体に洗浄成分を加えなくてもよい。この場合、容器洗浄装置1は、すすぎモードを有しなくてもよい。また、容器洗浄装置1は、装置洗浄モードにおいて、液体に洗浄成分を加えなくてもよい。
【0068】
容器洗浄装置1は、容器100が容器載置部3に載置されているか否かに応じて、第3バルブ15の開閉を制御してもよい。容器洗浄装置1は、各動作モードにおいて、容器100が容器載置部3に載置されている場合、第3バルブ15を開き、容器100が容器載置部3に載置されていない場合、第3バルブ15を閉じてもよい。各動作モードにおいて、容器100が容器載置部3に載置されていれば、容器内部洗浄ノズル10から液体が吐出され、容器100が容器載置部3に載置されていなければ、容器内部洗浄ノズル10から液体が吐出されない。この場合、利用者は、容器洗浄モードと装置洗浄モードとを区別して操作する必要がない。
【0069】
なお、容器洗浄装置1は、洗浄液生成装置17を備えなくてもよい。この場合、容器洗浄モードとすすぎモードの区別はなく、容器洗浄装置1は、洗浄成分を含まない液体で容器100および蓋101を洗浄する。
【0070】
容器洗浄装置1によれば、利用者が所持する繰り返し利用可能な容器(水筒等)の利用を促進し、使い捨て容器の利用を抑制させることができる。このような効果は、例えば、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」等の達成にも貢献するものである。
【0071】
〔ソフトウェアによる実現例〕
容器洗浄装置1(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部20に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0072】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0073】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0074】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0075】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 容器洗浄装置
3 容器載置部
4 蓋載置部
5 蓋カバー
6 シンクカバー
7 カバーセンサ
8 液位センサ
9 シンク
10 容器内部洗浄ノズル(第1吐出部)
11 容器外部洗浄ノズル(第1吐出部)
12 蓋洗浄ノズル(第2吐出部)
13 第1バルブ
14 第2バルブ
15 第3バルブ
17 洗浄液生成装置
20 制御部
21 操作入力部
22 動作制御部
23 センサ入力部
24 操作部
31 第1底部(第1ワイヤ)
32 第1凸部(第2ワイヤ)
33 第1側部(第3ワイヤ)
34 第1補強部(第4ワイヤ)
41 第2底部(第5ワイヤ)
42 第2凸部(第6ワイヤ)
43 第2側部(第7ワイヤ)
44 第2補強部(第8ワイヤ)
100 容器
101 蓋
102 開口端