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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025019945
(43)【公開日】2025-02-07
(54)【発明の名称】プリンタ
(51)【国際特許分類】
   B65H 23/16 20060101AFI20250131BHJP
   B41J 15/16 20060101ALI20250131BHJP
【FI】
B65H23/16
B41J15/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123872
(22)【出願日】2023-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片方 尚紀
【テーマコード(参考)】
2C060
3F104
【Fターム(参考)】
2C060CB31
3F104AA02
3F104EA01
3F104JC07
(57)【要約】
【課題】印字媒体に張力を安定して付与することができるようにする。
【解決手段】プリンタは、印字媒体に印字を行う印字部と、前記印字部に前記印字媒体を供給する媒体供給部と、前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の供給ルートにおいて、前記印字媒体に対して張力を付与するテンションローラと、を備え、前記テンションローラは、弾性体で構成された軸部材と、前記軸部材の軸線方向に並んで前記軸部材の外周に回転自在に装着された複数の円筒状部材と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印字媒体に印字を行う印字部と、
前記印字部に前記印字媒体を供給する媒体供給部と、
前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の供給ルートにおいて、前記印字媒体に対して張力を付与するテンションローラと、
を備え、
前記テンションローラは、
弾性体で構成された軸部材と、
前記軸部材の軸線方向に並んで前記軸部材の外周に回転自在に装着された複数の円筒状部材と、
を有する、
プリンタ。
【請求項2】
請求項1に記載のプリンタであって、
前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の前記供給ルートにおいて、前記印字媒体に対して張力を付与するダンパ機構を備え、
前記ダンパ機構は、一端側が揺動自在に支持されており、他端側に設けられた前記テンションローラが前記印字媒体と接触する、
プリンタ。
【請求項3】
請求項1に記載のプリンタであって、
前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の前記供給ルートにおいて、前記テンションローラよりも前記印字媒体の搬送方向下流側に設けられて前記印字媒体に対して張力を付与するダンパ機構を備え、
前記ダンパ機構は、一端側が揺動自在に支持されており、他端側に回転自在に設けられたダンパローラが前記印字媒体と接触する、
プリンタ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプリンタであって、
前記テンションローラの前記軸部材は、引張コイルばねである、
プリンタ。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプリンタであって、
前記テンションローラは、前記複数の円筒状部材の数とそれぞれの長さを、前記印字媒体の幅に応じて変更可能である、
プリンタ。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のプリンタであって、
前記印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きの印字媒体と、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きの印字媒体と、のいずれも印字可能である、
プリンタ。
【請求項7】
請求項3に記載のプリンタであって、
前記印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きの印字媒体と、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きの印字媒体と、のいずれも印字可能であり、
前記表巻きの印字媒体は、前記印字面が前記テンションローラと接触する前記供給ルートで挿通され、
前記裏巻きの印字媒体は、非印字面が前記テンションローラと接触する前記供給ルートで挿通される、
プリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロール状に巻き回された帯状用紙の供給過程で、帯状用紙に生じる張力を制御するダンパ機構を備えたプリンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-76851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のダンパ機構は、印字媒体(帯状用紙)を支承するダンパ部材が一方向に進退動するように構成されている。しかしながら、印字媒体は、ロール部分からシート状に繰り出される位置が変化すること等により、ダンパ部材を押圧する方向が変わる。そのため、印字媒体が、ダンパ部材が進退動する方向とは異なる方向にダンパ部材を押圧する状態になった場合は、印字媒体に対して張力を安定して付与することができない。
【0005】
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、印字媒体に張力を安定して付与することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、印字媒体に印字を行う印字部と、前記印字部に前記印字媒体を供給する媒体供給部と、前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の供給ルートにおいて、前記印字媒体に対して張力を付与するテンションローラと、を備え、前記テンションローラは、弾性体で構成された軸部材と、前記軸部材の軸線方向に並んで前記軸部材の外周に回転自在に装着された複数の円筒状部材と、を有する、プリンタが提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記の態様によれば、軸部材が弾性体で構成されるので、印字媒体がテンションローラを押圧する方向に関わらず、印字媒体から押圧された方向に変位するように軸部材が変形し、軸部材からの反力によって印字媒体に張力が付与される。よって、印字媒体に対して安定して張力を付与することができる。また、プリンタに適用可能な印字媒体のうち、比較的幅が狭い印字媒体が適用された場合には、軸部材は、複数の円筒状部材のうち印字媒体と接触した円筒状部材が印字媒体に倣うように、曲げ方向に変形する。そのため、印字媒体の幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
図2図2は、テンションローラの斜視図である。
図3図3は、テンションローラの分解斜視図である。
図4図4は、テンションローラを軸方向から見た模式図である。
図5図5は、幅広のラベル連続体が適用された場合のテンションローラの作動状態について説明するための模式図である。
図6図6は、幅狭のラベル連続体が適用された場合のテンションローラの作動状態について説明するための模式図である。
図7図7は、本発明の第2実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に記載する形態は、図面の簡単な説明により説明される図面に限定されるものではない。
【0010】
(1)本発明のある態様は、印字媒体に印字を行う印字部と、前記印字部に前記印字媒体を供給する媒体供給部と、前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の供給ルートにおいて、前記印字媒体に対して張力を付与するテンションローラと、を備え、前記テンションローラは、弾性体で構成された軸部材と、前記軸部材の軸線方向に並んで前記軸部材の外周に回転自在に装着された複数の円筒状部材と、を有する、プリンタである。
【0011】
これによれば、軸部材が弾性体で構成されるので、印字媒体がテンションローラを押圧する方向に関わらず、印字媒体から押圧された方向に変位するように軸部材が変形し、軸部材からの反力によって印字媒体に張力が付与される。よって、印字媒体に対して安定して張力を付与することができる。また、プリンタに適用可能な印字媒体のうち、比較的幅が狭い印字媒体が適用された場合には、軸部材は、複数の円筒状部材のうち印字媒体と接触した円筒状部材が印字媒体に倣うように、曲げ方向に変形する。そのため、印字媒体の幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。さらに、軸部材が曲げ方向に変形することで、軸部材の両端部に生じる応力集中が低減されるので、軸部材の耐久性が向上する。
【0012】
(2)本発明のある態様は、(1)に記載のプリンタであって、前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の前記供給ルートにおいて、前記印字媒体に対して張力を付与するダンパ機構を備え、前記ダンパ機構は、一端側が揺動自在に支持されており、他端側に設けられた前記テンションローラが前記印字媒体と接触する、プリンタである。
【0013】
これによれば、テンションローラによって印字媒体の張力変化を抑制できる。さらに、ダンパ機構が印字媒体に追従して揺動することで、テンションローラでは抑制できない印字媒体の大きな張力変化を抑制できる。また、ダンパ機構にテンションローラが設けられるので、ダンパ機構とテンションローラとを別々に設ける場合よりもプリンタをコンパクトにできる。
【0014】
(3)本発明のある態様は、(1)に記載のプリンタであって、前記媒体供給部から前記印字部への前記印字媒体の前記供給ルートにおいて、前記テンションローラよりも前記印字媒体の搬送方向下流側に設けられて前記印字媒体に対して張力を付与するダンパ機構を備え、前記ダンパ機構は、一端側が揺動自在に支持されており、他端側に回転自在に設けられたダンパローラが前記印字媒体と接触する、プリンタである。
【0015】
これによれば、テンションローラによって印字媒体の張力変化を抑制できる。さらに、ダンパ機構が印字媒体に追従して揺動することで、テンションローラでは抑制できない印字媒体の大きな張力変化を抑制できる。また、ダンパ機構とは別にテンションローラが設けられるので、テンションローラを配置する位置の自由度が高まる。また、ダンパ機構及びテンションローラの構成を簡素にできるので、メンテナンスが容易になる。
【0016】
(4)本発明のある態様は、(1)から(3)のいずれか1つに記載のプリンタであって、前記テンションローラの前記軸部材は、引張コイルばねである、プリンタである。
【0017】
これによれば、テンションローラの作動に伴う摩耗粉の発生を抑制できる。よって、摩耗粉が原因の印字不良の発生を抑制できる。
【0018】
(5)本発明のある態様は、(1)から(4)のいずれか1つに記載のプリンタであって、前記テンションローラは、前記複数の円筒状部材の数とそれぞれの長さを、前記印字媒体の幅に応じて変更可能である、プリンタである。
【0019】
これによれば、幅が異なる様々な印字媒体に合わせて円筒状部材の数とそれぞれの長さを変更することで、軸部材が曲がる位置を調整できる。これにより、印字媒体と接触した円筒状部材が印字媒体に倣いやすくなり、印字媒体の幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。また、軸部材の両端部に生じる応力集中を効果的に低減できる。
【0020】
(6)本発明のある態様は、(1)から(5)のいずれか1つに記載のプリンタであって、前記印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きの印字媒体と、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きの印字媒体と、のいずれも印字可能である、プリンタである。
【0021】
これによれば、印字媒体が表巻きの印字媒体の場合であっても裏巻きの印字媒体の場合であっても、印字媒体に張力を適切に付与することができる。
【0022】
(7)本発明のある態様は、(3)に記載のプリンタであって、前記印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きの印字媒体と、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きの印字媒体と、のいずれも印字可能であり、前記表巻きの印字媒体は、前記印字面が前記テンションローラと接触する前記供給ルートで挿通され、前記裏巻きの印字媒体は、非印字面が前記テンションローラと接触する前記供給ルートで挿通される、プリンタである。
【0023】
これによれば、印字媒体が表巻きの印字媒体の場合であっても裏巻きの印字媒体の場合であっても、印字媒体に張力を適切に付与することができる。
【0024】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
【0025】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタ100の概略構成図である。プリンタ100は、いわゆるサーマルプリンタの一例である。
【0026】
図1に示すように、プリンタ100は、印字媒体としてのラベル連続体MLに配置されたラベルLに印字を行う印字部110と、印字部110にラベル連続体MLを供給する媒体供給部120と、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、ラベル連続体MLに対して張力を付与するテンションローラ130と、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、テンションローラ130よりもラベル連続体MLの搬送方向下流側に設けられてラベル連続体MLに対して張力を付与するダンパ機構140と、ラベル連続体MLからラベルLを剥離する剥離機構150と、不要となった台紙Sを巻き取る台紙巻取部160と、を備える。
【0027】
ラベル連続体MLは、複数のラベルLが長尺状の台紙Sに仮着された印字媒体である。ラベルLは、表面に、熱により発色する感熱発色層が形成された感熱紙であり、サーマルプリンタにより印字可能である。
【0028】
印字部110は、ラベル連続体MLに印字を行うサーマルヘッド111と、サーマルヘッド111との間でラベル連続体MLを挟持して搬送するプラテンローラ112と、を備える。
【0029】
プラテンローラ112は、サーマルヘッド111との間でラベル連続体MLを挟持し、回転駆動によって、ラベル連続体MLを搬送方向Fに搬送する。
【0030】
ラベルLがサーマルヘッド111とプラテンローラ112との間に挟持された状態でサーマルヘッド111の複数の発熱素子への通電が行われると、複数の発熱素子の熱によってラベルLが発色する。
【0031】
媒体供給部120には、ロール状のラベル連続体MLがセットされる。媒体供給部120からシート状に繰り出されたラベル連続体MLは、印字部110に搬送される。
【0032】
図1においては、プリンタ100に、ラベルLが外側に配置されるようにロール状に巻かれたラベル連続体ML、すなわち、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きのラベル連続体ML(表巻きの印字媒体)が適用された状態が示されている(実線のラベル連続体ML参照)。
【0033】
プリンタ100は、ラベルLが内側に配置されるようにロール状に巻かれたラベル連続体ML、すなわち、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きのラベル連続体ML(裏巻きの印字媒体)を適用することもできる(破線のラベル連続体ML参照)。
【0034】
プリンタ100は、媒体供給部120と印字部110との間に、テンションローラ130及びダンパ機構140を備える。
【0035】
テンションローラ130は、ラベル連続体MLに対して張力を付与しながら印字部110にラベル連続体MLを導く。テンションローラ130の構成については後で詳しく説明する。
【0036】
図1に実線で示すように、プリンタ100に表巻きのラベル連続体MLがセットされた場合は、テンションローラ130は、ラベル連続体MLの印字面(表面)と接触する。言い換えると、表巻きのラベル連続体MLは、印字面がテンションローラ130と接触する供給ルートで挿通される。
【0037】
また、図1に破線で示すように、プリンタ100に裏巻きのラベル連続体MLがセットされた場合は、テンションローラ130は、ラベル連続体MLの非印字面(裏面)と接触する。言い換えると、裏巻きのラベル連続体MLは、非印字面がテンションローラ130と接触する供給ルートで挿通される。
【0038】
ダンパ機構140は、ダンパ支持部材145に設けられた揺動軸141によって一端側が揺動自在に支持されている。ダンパ機構140の他端側には、ラベル連続体MLと接触するダンパローラ142が回転自在に設けられている。ダンパ支持部材145は、プリンタ100のフレームに固定されている。
【0039】
ダンパ機構140は、印字部110で印字されたラベルLがプリンタ100から排出される方向とは反対方向に向かって斜め下方に延びている。ダンパ機構140は、図1に白抜き矢印で示すように、揺動軸141を中心にして、他端側が上下方向に揺動自在となっている。
【0040】
揺動軸141の一端側には、トーションばね(図示せず)がダンパ支持部材145とダンパ機構140とに係合された状態で装着されている。このトーションばねの付勢力により、ダンパローラ142からラベル連続体MLに張力が付与される。
【0041】
また、ダンパ機構140には、ラベル連続体MLの幅方向の位置を規定するガイド(図示せず)が設けられる。プリンタ100は、様々な幅のラベル連続体MLを印字媒体として適用可能であるので、ガイドは、ラベル連続体MLの幅方向において位置調整可能に構成されている。
【0042】
本実施形態のガイドは、一例として、ラベル連続体MLを搬送方向Fに見て右側(図1の紙面奥側)に寄せた状態で位置決めする。これにより、搬送中のラベル連続体MLが蛇行することを抑制できる。
【0043】
ラベル連続体MLの搬送時は、テンションローラ130がラベル連続体MLの搬送に伴って生じる小さな衝撃を吸収し、テンションローラ130では吸収できない大きな衝撃をダンパ機構140が吸収する。
【0044】
つまり、テンションローラ130を設けることで、ダンパ機構140をより滑らかに揺動させることができる。また、テンションローラ130は、いわゆる印字縮み(局所縮み)の防止に効果的である。印字縮みとは、印字情報が搬送方向において設定サイズよりも縮小して印字されてしまう現象である。
【0045】
また、ダンパ機構140のストロークが大きいほど衝撃吸収効果が高くなる。よって、テンションローラ130は、ダンパ機構140をできるだけ大きくストロークさせることができる位置に設けることが好ましい。
【0046】
詳しく説明すると、ダンパ機構140のストロークを決めているのは、ラベル連続体MLのロール部分からラベル連続体MLがシート状に繰り出される位置からダンパローラ142までの距離(ラベル連続体MLのルート長)である。ダンパ機構140のストロークの前と後の前後差が長いほどよいと言え、その長さは、ルート長が長いほうがよい。
【0047】
例えば、図1において、裏巻きのラベル連続体MLが適用された場合を考えると、ラベル連続体MLのロール部分からラベル連続体MLがシート状に繰り出される位置からダンパローラ142の位置までを結んだ線を基準線として、テンションローラ130は、図1の左上側に位置することが好ましい。
【0048】
剥離機構150は、ラベル連続体MLから台紙Sを剥離するための転向板151と、剥離された台紙Sをガイドするガイド部材152と、を備える。
【0049】
転向板151は、台紙SのみをラベルLの搬送方向Fとは反対の方向Bに転向させる。
【0050】
台紙Sは、台紙巻取部160に巻き取られることにより、転向板151において、ラベルLの搬送方向Fとは反対の方向Bに転向されて、ラベルLから剥離される。
【0051】
また、プリンタ100は、制御ユニット170を備える。制御ユニット170は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)等を備えたマイクロコンピュータで構成される。
【0052】
制御ユニット170は、各種情報を表示する表示部としてのディスプレイ、ユーザがプリンタ100に操作情報を入力する操作部、等を備えていてもよい。ディスプレイは、タッチパネルであってもよい。
【0053】
制御ユニット170は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することで、ラベルLへの印字及び印字に伴うラベル連続体MLの搬送等の各種処理を行う。制御ユニット170は、複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
【0054】
続いて、図2から図6を参照しながらテンションローラ130について説明する。
【0055】
図2は、テンションローラ130の斜視図である。図3は、テンションローラ130の分解斜視図である。図4は、テンションローラ130を軸方向から見た模式図である。図5は、プリンタ100に適用可能なラベル連続体MLのうち比較的幅が広いラベル連続体ML(以下、幅広のラベル連続体MLという。)が適用された場合のテンションローラ130の作動状態について説明するための模式図である。図6は、プリンタ100に適用可能なラベル連続体MLのうち比較的幅が狭いラベル連続体ML(以下、幅狭のラベル連続体MLという。)が適用された場合のテンションローラ130の作動状態について説明するための模式図である。
【0056】
図2図3に示すように、テンションローラ130は、ブラケット131と、ブラケット131に両端が係止される軸部材132と、軸部材132の外周に回転自在に装着される複数の円筒状部材133と、を有する。
【0057】
ブラケット131は、金属プレートをプレス成形して形成される。ブラケット131は、平板状のベース部131aと、ベース部131aの一端側においてベース部131aと直交する方向に折り曲げて形成された第1支持部131bと、ベース部131aの他端側においてベース部131aと直交する方向に折り曲げて形成された第2支持部131cと、を有する。ブラケット131は、合成樹脂をモールド成形して形成してもよい。
【0058】
第1支持部131bには、ブラケット131をプリンタ100のフレームにねじ締結で固定するための2つのねじ孔131dと、軸部材132を係止するための2つの係止孔131eと、が設けられる。
【0059】
第2支持部131cには、軸部材132を係止するための2つの係止孔131fが設けられる。
【0060】
軸部材132は、弾性体で構成される。本実施形態の軸部材132は、図3に示すように、金属製の引張コイルばねである。
【0061】
軸部材132は、例えば、天然ゴム、シリコンゴム等の合成ゴム、スポンジ、等で構成してもよい。軸部材132を引張コイルばねで構成した場合は、テンションローラ130の作動に伴う摩耗粉の発生を抑制できる。よって、摩耗粉が原因の印字不良の発生を抑制できる。
【0062】
軸部材132は、図2に示すように、一端が第1支持部131bの2つの係止孔131eによって係止され、他端が第2支持部131cの2つの係止孔131fによって係止される。
【0063】
複数の円筒状部材133は、軸部材132の軸線方向に並んで軸部材132の外周に回転自在に装着される。
【0064】
本実施形態では、一例として、3個の円筒状部材133が軸部材132に装着されている。円筒状部材133の数とそれぞれの長さは、適宜変更可能である。例えば、図2図3に示す円筒状部材133の半分の長さの円筒状部材133を6個設けてもよい。
【0065】
また、複数の円筒状部材133それぞれの長さは、異なっていてもよい。例えば、図2に示す円筒状部材133を1個と図2に示す円筒状部材133の2倍の長さの円筒状部材133を1個、という組み合わせにすることも可能である。
【0066】
本実施形態のテンションローラ130は、軸部材132が引張コイルばねとされるので、複数の円筒状部材133の組み換えを容易に行うことができる。
【0067】
ラベル連続体MLと接触した円筒状部材133は、ラベル連続体MLの搬送に伴って軸部材132を回転軸として回転する。これにより、ラベル連続体MLが搬送される際のラベル連続体MLの動き出しが滑らかになる。
【0068】
また、ラベル連続体MLと円筒状部材133とが摺動するとラベル連続体MLに摺動傷が生じるおそれがある。これに対して、本実施形態では、円筒状部材133が回転自在であるので、ラベル連続体MLと円筒状部材133とが摺動し難い。よって、ラベル連続体MLに摺動傷が生じることを抑制できる。
【0069】
円筒状部材133の材質としては、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、POM(Polyoxymethylene)等の合成樹脂を採用することが考えられる。ABSとPOMとを比較した場合は、摺動性が高いPOMを採用することがより好ましいと言える。
【0070】
以上説明したように、テンションローラ130は、軸部材132が弾性体で構成されるので、ラベル連続体MLに接触すると、ラベル連続体MLから押圧された方向に変位するように軸部材132が変形し、軸部材132からの反力によってラベル連続体MLに張力が付与される。
【0071】
ここで、プリンタ100は、ロール状のラベル連続体MLが適用されるので、ロール部分の大きさ(ロール部分の直径)によって、ロール部分からラベル連続体MLがシート状に繰り出される位置が変化する。これにより、媒体供給部120からテンションローラ130までのラベル連続体MLの通過ルートが変化する。また、ダンパ機構140が揺動した場合や、テンションローラ130自体が変位した場合も、ラベル連続体MLの通過ルートが変化する。これにより、ラベル連続体MLがテンションローラ130を押圧する方向が変化する。
【0072】
そのため、仮に、プリンタ100に、特定の方向に進退動するように構成されたテンションローラを設けた場合は、ラベル連続体MLの通過ルートが変化して特定の方向とは異なる方向にラベル連続体MLがテンションローラを押圧する状態になると、ラベル連続体MLに対して張力を安定して付与することができない。
【0073】
これに対して、本実施形態のテンションローラ130は、軸部材132が弾性体で構成される。そのため、ラベル連続体MLがテンションローラ130を押圧する方向に関わらず、ラベル連続体MLから押圧された方向に変位するように軸部材132が変形し、軸部材132からの反力によってラベル連続体MLに張力が付与される。よって、ラベル連続体MLに対して安定して張力を付与することができる。
【0074】
例えば、図4では、実線で示すラベル連続体MLがテンションローラ130を押圧する方向が押圧方向1であり、変位後のテンションローラ130の位置が破線で示されている。また、点線で示すラベル連続体MLがテンションローラ130を押圧する方向が押圧方向2であり、変位後のテンションローラ130の位置が二点鎖線で示されている。
【0075】
本実施形態のテンションローラ130は、実線のラベル連続体MLがテンションローラ130を押圧する荷重と、点線のラベル連続体MLがテンションローラ130を押圧する荷重と、が等しい場合、両者におけるテンションローラ130の変位量は等しくなる。つまり、本実施形態のテンションローラ130は、ラベル連続体MLの通過ルートに影響を受けることなく、ラベル連続体MLに対して安定して張力を付与することができる。
【0076】
また、本実施形態のテンションローラ130は、プリンタ100に幅広のラベル連続体MLが適用された場合は、図5に示すように、ラベル連続体MLが複数の円筒状部材133に全体的に接触することで、複数の円筒状部材133が押圧方向に平行移動するように軸部材132が変形する。そのため、ラベル連続体MLの幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。
【0077】
また、本実施形態のテンションローラ130は、プリンタ100に幅狭のラベル連続体MLが適用された場合は、図6に示すように、軸部材132が、複数の円筒状部材133のうちラベル連続体MLと接触した円筒状部材133がラベル連続体MLに倣うように、曲げ方向に変形する。そのため、ラベル連続体MLの幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。さらに、軸部材132が曲げ方向に変形することで、軸部材132の両端部に生じる応力集中が低減されるので、軸部材132の耐久性が向上する。
【0078】
また、本実施形態のテンションローラ130は、特定の方向に進退動するように構成されたテンションローラと比較して、部品点数を削減可能である。
【0079】
また、上述したように、テンションローラ130は、複数の円筒状部材133の数とそれぞれの長さを変更可能である。よって、幅が異なる様々なラベル連続体MLに合わせて円筒状部材133の数とそれぞれの長さを変更することで、軸部材132が曲がる位置を調整できる。これにより、ラベル連続体MLと接触した円筒状部材133がラベル連続体MLに倣いやすくなり、ラベル連続体MLの幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。また、軸部材132の両端部に生じる応力集中を効果的に低減できる。
【0080】
<第2実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係るプリンタ200について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
【0081】
図7は、プリンタ200の概略構成図である。プリンタ200は、いわゆるサーマルプリンタの一例である。
【0082】
図7に示すように、プリンタ200は、印字媒体としてのラベル連続体MLに配置されたラベルLに印字を行う印字部110と、印字部110にラベル連続体MLを供給する媒体供給部120と、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、ラベル連続体MLに対して張力を付与するダンパ機構180と、ラベル連続体MLからラベルLを剥離する剥離機構150と、不要となった台紙Sを巻き取る台紙巻取部160と、制御ユニット170と、を備える。
【0083】
プリンタ200は、印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きのラベル連続体MLと、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きのラベル連続体MLと、のいずれも印字可能である。
【0084】
ダンパ機構180は、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、ラベル連続体MLに対して張力を付与する。
【0085】
ダンパ機構180は、は、ダンパ支持部材145に設けられた揺動軸141によって一端側が揺動自在に支持されている。ダンパ機構140の他端側には、ラベル連続体MLと接触するテンションローラ182が設けられている。
【0086】
ダンパ機構180は、印字部110で印字されたラベルLがプリンタ100から排出される方向とは反対方向に向かって斜め下方に延びている。ダンパ機構180は、図7に白抜き矢印で示すように、揺動軸141を中心にして、他端側が上下方向に揺動自在となっている。
【0087】
揺動軸141の一端側には、トーションばね(図示せず)がダンパ支持部材145とダンパ機構180とに係合された状態で装着されている。このトーションばねの付勢力により、テンションローラ182からラベル連続体MLに張力が付与される。
【0088】
また、ダンパ機構180には、ラベル連続体MLの幅方向の位置を規定するガイド(図示せず)が設けられる。プリンタ200は、様々な幅のラベル連続体MLを印字媒体として適用可能であるので、ガイドは、ラベル連続体MLの幅方向において位置調整可能に構成されている。
【0089】
本実施形態のガイドは、一例として、ラベル連続体MLを搬送方向Fに見て右側(図7の紙面奥側)に寄せた状態で位置決めする。これにより、搬送中のラベル連続体MLが蛇行することを抑制できる。
【0090】
テンションローラ182は、弾性体で構成された軸部材132と、軸部材132の軸線方向に並んで軸部材132の外周に回転自在に装着された複数の円筒状部材133と、を有する。軸部材132は、金属製の引張コイルばねである。テンションローラ182は、第1実施形態のテンションローラ130と同様に、ラベル連続体MLに対して張力を付与する。
【0091】
このように、テンションローラ182は、軸部材132が弾性体で構成される。そのため、ラベル連続体MLがテンションローラ182を押圧する方向に関わらず、ラベル連続体MLから押圧された方向に変位するように軸部材132が変形し、軸部材132からの反力によってラベル連続体MLに張力が付与される。よって、ラベル連続体MLに対して安定して張力を付与することができる。
【0092】
また、複数の円筒状部材133の数とそれぞれの長さは、プリンタ200に適用されるラベル連続体MLの幅に応じて変更可能である。
【0093】
よって、幅が異なる様々なラベル連続体MLに合わせて円筒状部材133の数とそれぞれの長さを変更することで、軸部材132が曲がる位置を調整できる。これにより、ラベル連続体MLと接触した円筒状部材133がラベル連続体MLに倣いやすくなり、ラベル連続体MLの幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。また、軸部材132の両端部に生じる応力集中を効果的に低減できる。
【0094】
以下、本発明の第1実施形態に係るプリンタ100及び第2実施形態に係るプリンタ200の主な作用効果についてまとめて説明する。
【0095】
プリンタ100、200は、ラベル連続体MLに印字を行う印字部110と、印字部110にラベル連続体MLを供給する媒体供給部120と、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、ラベル連続体MLに対して張力を付与するテンションローラ130、182と、を備え、テンションローラ130、182は、弾性体で構成された軸部材132と、軸部材132の軸線方向に並んで軸部材132の外周に回転自在に装着された複数の円筒状部材133と、を有する。
【0096】
これによれば、軸部材132が弾性体で構成されるので、ラベル連続体MLがテンションローラ130、182を押圧する方向に関わらず、ラベル連続体MLから押圧された方向に変位するように軸部材132が変形し、軸部材132からの反力によってラベル連続体MLに張力が付与される。よって、ラベル連続体MLに対して安定して張力を付与することができる。また、プリンタ100、200に適用可能なラベル連続体MLのうち、比較的幅が狭いラベル連続体MLが適用された場合には、軸部材132は、複数の円筒状部材133のうちラベル連続体MLと接触した円筒状部材133がラベル連続体MLに倣うように、曲げ方向に変形する。そのため、ラベル連続体MLの幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。さらに、軸部材132が曲げ方向に変形することで、軸部材132の両端部に生じる応力集中が低減されるので、軸部材132の耐久性が向上する。
【0097】
プリンタ200は、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、ラベル連続体MLに対して張力を付与するダンパ機構180を備え、ダンパ機構180は、一端側が揺動自在に支持されており、他端側に設けられたテンションローラ182がラベル連続体MLと接触する。
【0098】
これによれば、テンションローラ182によってラベル連続体MLの張力変化を抑制できる。さらに、ダンパ機構180がラベル連続体MLに追従して揺動することで、テンションローラ182では抑制できないラベル連続体MLの大きな張力変化を抑制できる。また、ダンパ機構180にテンションローラ182が設けられるので、ダンパ機構180とテンションローラ182とを別々に設ける場合よりもプリンタ200をコンパクトにできる。
【0099】
プリンタ100は、媒体供給部120から印字部110へのラベル連続体MLの供給ルートにおいて、テンションローラ130よりもラベル連続体MLの搬送方向下流側に設けられてラベル連続体MLに対して張力を付与するダンパ機構140を備え、ダンパ機構140は、一端側が揺動自在に支持されており、他端側に回転自在に設けられたダンパローラ142がラベル連続体MLと接触する。
【0100】
これによれば、テンションローラ130によってラベル連続体MLの張力変化を抑制できる。さらに、ダンパ機構140がラベル連続体MLに追従して揺動することで、テンションローラ130では抑制できないラベル連続体MLの大きな張力変化を抑制できる。また、ダンパ機構140とは別にテンションローラ130が設けられるので、テンションローラ130を配置する位置の自由度が高まる。また、ダンパ機構140及びテンションローラ130の構成を簡素にできるので、メンテナンスが容易になる。
【0101】
テンションローラ130、182の軸部材132は、引張コイルばねとすることができる。
【0102】
これによれば、テンションローラ130、182の作動に伴う摩耗粉の発生を抑制できる。よって、摩耗粉が原因の印字不良の発生を抑制できる。
【0103】
テンションローラ130、182は、複数の円筒状部材133の数とそれぞれの長さを、ラベル連続体MLの幅に応じて変更可能である。
【0104】
これによれば、幅が異なる様々なラベル連続体MLに合わせて円筒状部材133の数とそれぞれの長さを変更することで、軸部材132が曲がる位置を調整できる。これにより、ラベル連続体MLと接触した円筒状部材133がラベル連続体MLに倣いやすくなり、ラベル連続体MLの幅方向において張力が偏って付与されることを抑制できる。また、軸部材132の両端部に生じる応力集中を効果的に低減できる。
【0105】
プリンタ200は、印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きのラベル連続体MLと、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きのラベル連続体MLと、のいずれも印字可能である。
【0106】
これによれば、印字媒体が表巻きのラベル連続体MLの場合であっても裏巻きのラベル連続体MLの場合であっても、印字媒体に張力を適切に付与することができる。
【0107】
プリンタ100は、印字媒体として、ロール状に巻かれて外側を向く面が印字面とされる表巻きのラベル連続体MLと、ロール状に巻かれて中心を向く面が印字面とされる裏巻きのラベル連続体MLと、のいずれも印字可能であり、表巻きのラベル連続体MLは、印字面がテンションローラ130と接触する供給ルートで挿通され、裏巻きのラベル連続体MLは、非印字面がテンションローラ130と接触する供給ルートで挿通される。
【0108】
これによれば、印字媒体が表巻きのラベル連続体MLの場合であっても裏巻きのラベル連続体MLの場合であっても、印字媒体に張力を適切に付与することができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0110】
例えば、上記各実施形態の印字媒体は、複数のラベルLが長尺状の台紙Sに配置されたラベル連続体MLである。しかしながら、印字媒体は、一方面に粘着面を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)、粘着面を有しない連続状のシート(連続シート)あるいは紙類に限らずサーマルヘッド111により印字可能なフィルム等であってもよい。
【0111】
また、上記各実施形態では、図1図7におけるプリンタ100、200の下側の面を底面として設置する態様について説明した。しかしながら、プリンタ100、200は、図1図7における右側の面、左側の面、及び上側の面のいずれかを底面として設置してもよい。
【0112】
また、第1実施形態のプリンタ100に第2実施形態のダンパ機構180を適用してもよいし、第2実施形態のプリンタ200に第1実施形態のテンションローラ130を適用してもよい。
【符号の説明】
【0113】
100 プリンタ
110 印字部
111 サーマルヘッド
112 プラテンローラ
120 媒体供給部
130 テンションローラ
131 ブラケット
131a ベース部
131b 第1支持部
131c 第2支持部
131d ねじ孔
131e 係止孔
131f 係止孔
132 軸部材
133 円筒状部材
140 ダンパ機構
141 揺動軸
142 ダンパローラ
145 ダンパ支持部材
150 剥離機構
151 転向板
152 ガイド部材
160 台紙巻取部
170 制御ユニット
180 ダンパ機構
182 テンションローラ
200 プリンタ
L ラベル
ML ラベル連続体(印字媒体)
S 台紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7