2025-20686 詰め替え容器

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2025020686

(43)【公開日】2025-02-13

(54)【発明の名称】詰め替え容器

(51)【国際特許分類】

   B65D 47/32 20060101AFI20250205BHJP

【ＦＩ】

B65D47/32 200

【審査請求】未請求

【請求項の数】7

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023124205

(22)【出願日】2023-07-31

(71)【出願人】

【識別番号】000006909

【氏名又は名称】株式会社吉野工業所

(74)【代理人】

【識別番号】100147485

【弁理士】

【氏名又は名称】杉村 憲司

(74)【代理人】

【識別番号】230118913

【弁護士】

【氏名又は名称】杉村 光嗣

(74)【代理人】

【識別番号】100154003

【弁理士】

【氏名又は名称】片岡 憲一郎

(72)【発明者】

【氏名】山崎 祥吾

【テーマコード（参考）】

3E084

【Ｆターム（参考）】

3E084AA02

3E084AA12

3E084AB01

3E084AB07

3E084BA02

3E084CA01

3E084CB02

3E084DA01

3E084DB12

3E084DB13

3E084EA02

3E084EB02

3E084EB03

3E084FA09

3E084FB01

3E084FC07

3E084GA01

3E084GB01

3E084KA05

3E084KB01

3E084LB02

3E084LC02

3E084LD01

(57)【要約】

【課題】詰め替え時に内容物が零れにくい詰め替え容器を提供する。
【解決手段】詰め替え容器１は、内容物２を収容する収容空間Ｓを有する容器本体部３と、容器本体部３に連なる外ノズル部４と、容器本体部３に連なり外ノズル部４の径方向内側に位置する内ノズル部５とを有し、内ノズル部５の内周面によって形成される吐出流路Ｃ１が、収容空間Ｓに収容された内容物２を吐出し、内ノズル部５の外周面と外ノズル部４の内周面とによって形成される空気置換流路Ｃ２が、内容物２の吐出に伴って内容物２を置換する空気を収容空間Ｓへ導入し、内ノズル部５の外周面における内環状領域６ａと外ノズル部４の内周面において内環状領域６ａに対向する外環状領域６ｂとによって形成される開閉部６が、外ノズル部４に対して内ノズル部５の先端部を径方向へ変位させることで生じる内ノズル部５の弾性変形によって空気置換流路Ｃ２を開き、内ノズル部５の弾性変形からの復元によって空気置換流路Ｃ２を閉じる。
【選択図】図４

【特許請求の範囲】

【請求項1】

内容物を収容する収容空間を有する容器本体部と、
前記容器本体部に連なる外ノズル部と、
前記容器本体部に連なり前記外ノズル部の径方向内側に位置する内ノズル部とを有し、
前記内ノズル部の内周面によって形成される吐出流路が、前記収容空間に収容された前記内容物を吐出し、
前記内ノズル部の外周面と前記外ノズル部の内周面とによって形成される空気置換流路が、前記内容物の吐出に伴って前記内容物を置換する空気を前記収容空間へ導入し、
前記内ノズル部の前記外周面における内環状領域と前記外ノズル部の内周面において前記内環状領域に対向する外環状領域とによって形成される開閉部が、前記外ノズル部に対して前記内ノズル部の先端部を径方向へ変位させることで生じる前記内ノズル部の弾性変形によって前記空気置換流路を開き、前記内ノズル部の弾性変形からの復元によって前記空気置換流路を閉じる、詰め替え容器。

【請求項2】

前記内ノズル部は、基部ノズルと、前記基部ノズルに対してシール位置と使用位置との間で前記内ノズル部の軸方向に移動できる先端ノズルとを有し、
前記先端ノズルは、前記シール位置から前記使用位置へ移動することで前記外ノズル部の前記内周面から離れることよって前記空気置換流路を開くシール部を有する、請求項１に記載の詰め替え容器。

【請求項3】

前記シール位置は前記使用位置よりも軸方向基端側に位置する、請求項２に記載の詰め替え容器。

【請求項4】

前記容器本体部、前記外ノズル部及び前記内ノズル部を有する詰め替え容器本体に着脱できる蓋体を有し、
前記蓋体は、前記詰め替え容器本体からの離脱に伴って前記先端ノズルを前記シール位置から前記シール位置よりも軸方向先端側に位置する前記使用位置へ移動する、請求項２に記載の詰め替え容器。

【請求項5】

前記外ノズル部は、前記先端ノズルが前記シール位置にある時に前記シール部に接触する前記内周面上のシール領域と、前記シール領域よりも拡径し、前記先端ノズルが前記使用位置にある時に前記シール部と間隔を空けて対向する前記内周面上の対向領域と、前記対向領域よりも軸方向先端側において前記軸方向先端側に向けて縮径する縮径部と、前記縮径部から前記軸方向先端側へ伸びる外案内筒部と、前記外案内筒部よりも前記軸方向先端側において前記外案内筒部の内周面よりも縮径する前記外環状領域とを有し、
前記先端ノズルは、前記外案内筒部の前記内周面によって前記軸方向に案内される被案内筒と、前記被案内筒よりも縮径し前記被案内筒から前記軸方向先端側へ伸び、前記内環状領域を有する先端筒部と、前記被案内筒から軸方向基端側に向けて拡径する前記シール部とを有し、
前記基部ノズルは、前記先端ノズルの前記被案内筒の内周面を案内する外周面を有する内案内筒と、前記収容空間へ通じる前記空気置換流路の出口を有し、前記内案内筒を前記外ノズル部に連ねる連結壁とを有する、請求項２に記載の詰め替え容器。

【請求項6】

口部を有し前記収容空間を内側に形成する容器体と、前記シール領域、前記基部ノズル及び前記連結壁を有し前記口部に装着される内ノズルキャップと、前記縮径部、前記外案内筒部及び前記外環状領域を有し前記口部に装着される外ノズルキャップと、前記先端ノズルとを有する、請求項５に記載の詰め替え容器。

【請求項7】

前記内ノズル部の中心軸線を含む所定断面内で前記中心軸線から見た一方側のみにおいて前記外ノズル部の外周面に設けられ、前記外ノズル部の軸方向に伸びる縦リブと、上記所定断面内で前記中心軸線から見た他方側のみにおいて前記収容空間へ通じる前記空気置換流路の出口とを有する、請求項１に記載の詰め替え容器。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は詰め替え容器に関する。

【背景技術】

【0002】

ノズルを有する詰め替え容器が知られている（例えば特許文献１参照）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１０－１２６２２０号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

詰め替え容器は、詰め替え時に内容物が零れにくいことが好ましい。

【0005】

そこで本発明の目的は、詰め替え時に内容物が零れにくい詰め替え容器を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一態様は以下のとおりである。

【0007】

［１］
内容物を収容する収容空間を有する容器本体部と、
前記容器本体部に連なる外ノズル部と、
前記容器本体部に連なり前記外ノズル部の径方向内側に位置する内ノズル部とを有し、
前記内ノズル部の内周面によって形成される吐出流路が、前記収容空間に収容された前記内容物を吐出し、
前記内ノズル部の外周面と前記外ノズル部の内周面とによって形成される空気置換流路が、前記内容物の吐出に伴って前記内容物を置換する空気を前記収容空間へ導入し、
前記内ノズル部の前記外周面における内環状領域と前記外ノズル部の内周面において前記内環状領域に対向する外環状領域とによって形成される開閉部が、前記外ノズル部に対して前記内ノズル部の先端部を径方向へ変位させることで生じる前記内ノズル部の弾性変形によって前記空気置換流路を開き、前記内ノズル部の弾性変形からの復元によって前記空気置換流路を閉じる、詰め替え容器。

【0008】

［２］
前記内ノズル部は、基部ノズルと、前記基部ノズルに対してシール位置と使用位置との間で前記内ノズル部の軸方向に移動できる先端ノズルとを有し、
前記先端ノズルは、前記シール位置から前記使用位置へ移動することで前記外ノズル部の前記内周面から離れることよって前記空気置換流路を開くシール部を有する、［１］に記載の詰め替え容器。

【0009】

［３］
前記シール位置は前記使用位置よりも軸方向基端側に位置する、［２］に記載の詰め替え容器。

【0010】

［４］
前記容器本体部、前記外ノズル部及び前記内ノズル部を有する詰め替え容器本体に着脱できる蓋体を有し、
前記蓋体は、前記詰め替え容器本体からの離脱に伴って前記先端ノズルを前記シール位置から前記シール位置よりも軸方向先端側に位置する前記使用位置へ移動する、［２］又は［３］に記載の詰め替え容器。

【0011】

［５］
前記外ノズル部は、前記先端ノズルが前記シール位置にある時に前記シール部に接触する前記内周面上のシール領域と、前記シール領域よりも拡径し、前記先端ノズルが前記使用位置にある時に前記シール部と間隔を空けて対向する前記内周面上の対向領域と、前記対向領域よりも軸方向先端側において前記軸方向先端側に向けて縮径する縮径部と、前記縮径部から前記軸方向先端側へ伸びる外案内筒部と、前記外案内筒部よりも前記軸方向先端側において前記外案内筒部の内周面よりも縮径する前記外環状領域とを有し、
前記先端ノズルは、前記外案内筒部の前記内周面によって前記軸方向に案内される被案内筒と、前記被案内筒よりも縮径し前記被案内筒から前記軸方向先端側へ伸び、前記内環状領域を有する先端筒部と、前記被案内筒から軸方向基端側に向けて拡径する前記シール部とを有し、
前記基部ノズルは、前記先端ノズルの前記被案内筒の内周面を案内する外周面を有する内案内筒と、前記収容空間へ通じる前記空気置換流路の出口を有し、前記内案内筒を前記外ノズル部に連ねる連結壁とを有する、［２］～［４］の何れか１項に記載の詰め替え容器。

【0012】

［６］
口部を有し前記収容空間を内側に形成する容器体と、前記シール領域、前記基部ノズル及び前記連結壁を有し前記口部に装着される内ノズルキャップと、前記縮径部、前記外案内筒部及び前記外環状領域を有し前記口部に装着される外ノズルキャップと、前記先端ノズルとを有する、［５］に記載の詰め替え容器。

【0013】

［７］
前記内ノズル部の中心軸線を含む所定断面内で前記中心軸線から見た一方側のみにおいて前記外ノズル部の外周面に設けられ、前記外ノズル部の軸方向に伸びる縦リブと、上記所定断面内で前記中心軸線から見た他方側のみにおいて前記収容空間へ通じる前記空気置換流路の出口とを有する、［１］～［６］の何れか１項に記載の詰め替え容器。

【発明の効果】

【0014】

本発明によれば、詰め替え時に内容物が零れにくい詰め替え容器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】本発明の一実施形態において詰め替え容器本体に蓋体が装着された状態を示す断面図である。

【図2】図１に示す状態から蓋体を離脱する時の状態を示す断面図である。

【図3】図２に示す状態から蓋体の離脱を終え、本容器への詰め替えを開始する時の状態を示す断面図である。

【図4】図３に示す状態から開閉部を開き、本容器へ内容物を移す時の状態を示す断面図である。

【図5】図３のＡ－Ａ断面図である。

【図6】図４のＢ－Ｂ断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を例示説明する。

【0017】

図１～図６に示すように、本発明の一実施形態において詰め替え容器１は、内容物２を収容する収容空間Ｓを有する容器本体部３と、容器本体部３に連なる外ノズル部４と、容器本体部３に連なり外ノズル部４の径方向内側に位置する内ノズル部５とを有し、内ノズル部５の内周面によって形成される吐出流路Ｃ１が、収容空間Ｓに収容された内容物２を吐出し、内ノズル部５の外周面と外ノズル部４の内周面とによって形成される空気置換流路Ｃ２が、内容物２の吐出に伴って内容物２を置換する空気を収容空間Ｓへ導入し、内ノズル部５の外周面における内環状領域６ａと外ノズル部４の内周面において内環状領域６ａに対向する外環状領域６ｂとによって形成される開閉部６（図３～図６参照）が、外ノズル部４に対して内ノズル部５の先端部を径方向へ変位させることで生じる内ノズル部５の弾性変形によって空気置換流路Ｃ２を開き、内ノズル部５の弾性変形からの復元によって空気置換流路Ｃ２を閉じる。

【0018】

上記構成によれば、本容器７の口部７ａに詰め替え容器１の内ノズル部５の先端部を当て、押し付けることで外ノズル部４に対して内ノズル部５の先端部を径方向へ変位させることで生じる内ノズル部５の弾性変形によって開閉部６が空気置換流路Ｃ２を開き、空気置換流路Ｃ２を通した空気の置換（図４中の破線矢印参照）により、吐出流路Ｃ１を通して内容物２をスムーズに本容器７へ移すことができる。また本容器７へ内容物２を移し終えた時に内ノズル部５の先端部の押し付けをやめることで、内ノズル部５の弾性変形からの復元によって開閉部６が空気置換流路Ｃ２を閉じることができるので、内容物２の吐出を切れ良く終えることができる。したがって、詰め替え時に内容物２を零れにくくできる。

【0019】

また上記構成によれば、内容物２が粘性の液体である場合などにおいて、容器本体部３をスクイズ操作することなく、自重による自然落下によって内容物２を吐出することで、本容器７内での泡立ちを抑制してスムーズな詰め替えを実現できる。なお内容物２は特に限定されず、液体以外の例えば粉体であっても構わない。

【0020】

内ノズル部５は、基部ノズル５ａと、基部ノズル５ａに対してシール位置（図１に示す位置）と使用位置（図２に示す位置）との間で内ノズル部５の軸方向に移動できる先端ノズル５ｂとを有し、先端ノズル５ｂは、シール位置から使用位置へ移動することで外ノズル部４の内周面から離れることよって空気置換流路Ｃ２を開くシール部５ｂ１を有する。上記構成によれば、流通時、保管時などにおいて、先端ノズル５ｂがシール位置にある状態としておくことで、空気置換流路Ｃ２を通した内容物２の漏出を抑制できる。

【0021】

シール位置は使用位置よりも軸方向基端側に位置する。上記構成によれば、使用時だけ先端ノズル５ｂを引き出せばよいので、詰め替え容器１の全長を抑制できる。

【0022】

容器本体部３、外ノズル部４及び内ノズル部５を有する詰め替え容器本体８に着脱できる蓋体９を有し、蓋体９は、詰め替え容器本体８からの離脱に伴って先端ノズル５ｂをシール位置からシール位置よりも軸方向先端側に位置する使用位置へ移動する。上記構成によれば、使用時に蓋体９を離脱する操作に伴って自動的に先端ノズル５ｂを使用位置へ移動できるので、使い勝手を向上できる。

【0023】

蓋体９は、蓋体９が詰め替え容器本体８に装着される時に先端ノズル５ｂにスナップ嵌合する嵌合部９ａを有する。上記構成によれば、簡単な構造で、蓋体９の離脱に伴う先端ノズル５ｂのシール位置から使用位置への移動を実現できる。なお蓋体９の着脱のための構造は、図示するようなねじ結合などによる回転操作方式の構造に限らず、例えばスナップ嵌合などによる軸方向スライド操作方式の構造であってもよい。

【0024】

蓋体９は、蓋体９の装着時に先端ノズル５ｂの先端部をシールするシール体９ｂを有し、シール体９ｂは嵌合部９ａを有する。上記構成によれば、簡単な構造で、蓋体９の装着時における吐出流路Ｃ１のシールと、嵌合部９ａとを実現できる。

【0025】

外ノズル部４は、先端ノズル５ｂがシール位置にある時にシール部５ｂ１に接触する内周面上のシール領域４ａと、シール領域４ａよりも拡径し、先端ノズル５ｂが使用位置にある時にシール部５ｂ１と間隔を空けて対向する内周面上の対向領域４ｂと、対向領域４ｂよりも軸方向先端側において軸方向先端側に向けて徐々に縮径する傾斜縮径部４ｃと、傾斜縮径部４ｃから軸方向先端側へ伸びる外案内筒部４ｄと、外案内筒部４ｄよりも軸方向先端側において外案内筒部４ｄの内周面よりも縮径する縮径部４ｅとを有し、先端ノズル５ｂは、外案内筒部４ｄの内周面によって軸方向に案内される被案内筒５ｂ２と、被案内筒５ｂ２よりも縮径し被案内筒５ｂ２から軸方向先端側へ伸び、内環状領域６ａを有する先端筒部５ｂ３と、被案内筒５ｂ２から軸方向基端側に向けて拡径するシール部５ｂ１とを有し、基部ノズル５ａは、先端ノズル５ｂの被案内筒５ｂ２の内周面を案内する外周面を有する内案内筒５ａ１と、収容空間Ｓへ通じる空気置換流路Ｃ２の出口Ｃ２ａを有し、内案内筒５ａ１を外ノズル部４に連ねる連結壁５ａ２とを有する。上記構成によれば、簡単な構造で、外ノズル部４及び内ノズル部５を実現できる。

【0026】

先端ノズル５ｂの被案内筒５ｂ２の外周面と外ノズル部４の外案内筒部４ｄの内周面との一方は、軸方向に伸びるリブ１０又は溝を有する構成とすることが好ましい。上記構成によれば、簡単な構造で、先端ノズル５ｂの被案内筒５ｂ２の外周面と外ノズル部４の外案内筒部４ｄの内周面との間の通気路の確保と、外案内筒部４ｄによる被案内筒５ｂ２部の軸方向の案内とを実現できる。本実施形態では、先端ノズル５ｂの被案内筒５ｂ２の外周面が、軸方向に伸びるリブ１０を有する。

【0027】

口部を有し収容空間Ｓを内側に形成する容器体１１と、シール領域４ａ、基部ノズル５ａ及び連結壁５ａ２を有し口部に装着される内ノズルキャップ１２と、傾斜縮径部４ｃ、外案内筒部４ｄ及び縮径部４ｅを有し口部に装着される外ノズルキャップ１３と、先端ノズル５ｂとを有する。上記構成によれば、簡単な構造で詰め替え容器１を実現できる。先端ノズル５ｂは例えば、ポリエチレン等の樹脂、エラストマー、又はゴムによって形成できる。内ノズルキャップ１２及び外ノズルキャップ１３はそれぞれ例えば、ポリプロピレン等の樹脂によって形成できる。

【0028】

内ノズル部５の中心軸線Ｏ（図１～図２参照）を含む所定断面内で中心軸線Ｏから見た一方側のみにおいて外ノズル部４の外周面に設けられ、外ノズル部４の軸方向に伸びる縦リブ１４と、上記所定断面内で中心軸線Ｏから見た他方側のみにおいて収容空間Ｓへ通じる空気置換流路Ｃ２の出口Ｃ２ａとを有する。上記構成によれば、詰め替え時に、縦リブ１４と先端ノズル５ｂの先端部とで本容器７の口部７ａを挟み込むようにして本容器７の口部７ａに安定して載せ置く（図３～図４参照）ことができるので、内容物２の吐出時に内容物２が零れることを抑制できる。また、そのように載せ置くことで、収容空間Ｓへ通じる空気置換流路Ｃ２の出口Ｃ２ａが自然と上側にくるので、スムーズな空気置換（図４中の破線矢印参照）によるスムーズな内容物２の移行を実現できる。

【0029】

本発明の実施形態について前述したが、本発明は前述した実施形態に限定されず、前述した実施形態は本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。

【符号の説明】

【0030】

１ 詰め替え容器
２ 内容物
３ 容器本体部
４ 外ノズル部
４ａ シール領域
４ｂ 対向領域
４ｃ 傾斜縮径部
４ｄ 外案内筒部
４ｅ 縮径部
５ 内ノズル部
５ａ 基部ノズル
５ａ１ 内案内筒
５ａ２ 連結壁
５ｂ 先端ノズル
５ｂ１ シール部
５ｂ２ 被案内筒
５ｂ３ 先端筒部
６ 開閉部
６ａ 内環状領域
６ｂ 外環状領域
７ 本容器
７ａ 口部
８ 詰め替え容器本体
９ 蓋体
９ａ 嵌合部
９ｂ シール体
１０ リブ
１１ 容器体
１２ 内ノズルキャップ
１３ 外ノズルキャップ
１４ 縦リブ
Ｃ１ 吐出流路
Ｃ２ 空気置換流路
Ｃ２ａ 出口
Ｏ 中心軸線
Ｓ 収容空間

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】