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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025020717
(43)【公開日】2025-02-13
(54)【発明の名称】化粧料組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/44 20060101AFI20250205BHJP
   A61K 8/9794 20170101ALI20250205BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20250205BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20250205BHJP
【FI】
A61K8/44
A61K8/9794
A61Q1/00
A61Q5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023124255
(22)【出願日】2023-07-31
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.プルロニック
(71)【出願人】
【識別番号】000000066
【氏名又は名称】味の素株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(72)【発明者】
【氏名】山崎 毅
(72)【発明者】
【氏名】池田 直哲
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB222
4C083AB232
4C083AB242
4C083AB332
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC172
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC342
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC442
4C083AC472
4C083AC482
4C083AC582
4C083AC661
4C083AC662
4C083AC712
4C083AC782
4C083AD022
4C083AD042
4C083AD072
4C083AD092
4C083AD132
4C083AD152
4C083AD172
4C083AD282
4C083AD352
4C083AD662
4C083BB23
4C083BB24
4C083CC12
4C083CC13
4C083CC19
4C083CC23
4C083CC38
4C083CC39
4C083DD11
4C083DD17
4C083DD21
4C083DD27
4C083EE06
4C083EE07
4C083EE17
(57)【要約】
【課題】化粧料や皮膚外用剤に用いることのできる、ナイロン粉体、アクリル粉体、またはウレタン粉体などのプラスチック粉体に代わる粉末組成物を含む化粧料組成物を提供すること。
【解決手段】(A)アシルリジンと(B)コメ粉とを含み、(A)アシルリジンの体積基準分布のメジアン径が9μm以下である粉末組成物を含む化粧料組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)アシルリジンと(B)コメ粉とを含み、(A)アシルリジンの体積基準分布のメジアン径が9μm以下である粉末組成物を含む化粧料組成物。
【請求項2】
粉末組成物全体を100質量%とした場合、前記(A)の含有量が2~40質量%であり、前記(B)の含有量が3~95質量%であり、前記(A)と前記(B)の合計量が10質量%以上である、請求項1記載の化粧料組成物。
【請求項3】
皮膚外用剤である、請求項1記載の化粧料組成物。
【請求項4】
リンスオフ洗浄料である、請求項1記載の化粧料組成物。
【請求項5】
メイクアップ化粧料である、請求項1記載の化粧料組成物。
【請求項6】
前記粉末組成物と無機粉体を含む請求項1~5のいずれか1項記載の化粧料組成物。
【請求項7】
さらに有機粉体を含む請求項6記載の化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
塗布時の感触や滑り性を改良する目的で、化粧料にナイロン粉体、アクリル粉体、ウレタン粉体などのプラスチック粉体を配合することがある。しかしながら、近年、環境負荷への関心が高まり、これらに代替する製品が求められる動きがみられてきた。例えば、特開2020-97552号公報には、(a)煙霧状疎水化シリカ6~10重量%、(b)オクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサン5~20重量%、(c)バチルアルコール、(d)マイクロプラスチックビーズを含まない(a)以外の粉末10~30重量%を含有する、マイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料が記載されている。また、特開2020-50840号公報には、特定の結晶性セルロースが集合して形成された多孔質セルロース粒子が配合された化粧料が記載されている。また、特開2020-152851号公報には、特定のセルロース誘導体粒子を含有する化粧品組成物が記載されている。しかしながら、依然として、ナイロン粉体、アクリル粉体、またはウレタン粉体などのプラスチック粉体に代わる、優れた粉末組成物が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-97552号公報
【特許文献2】特開2020-50840号公報
【特許文献3】特開2020-152851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、化粧料や皮膚外用剤に用いることのできる、ナイロン粉体、アクリル粉体、またはウレタン粉体などのプラスチック粉体に代わる粉末組成物を含む化粧料組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究した結果、特定のアシルリジンとコメ粉とを特定の配合量で含む粉末組成物を化粧料組成物に配合することにより、上記の課題を解決できることを初めて見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の通りのものである。
〔1〕
(A)アシルリジンと(B)コメ粉とを含み、(A)アシルリジンの体積基準分布のメジアン径が9μm以下である粉末組成物を含む化粧料組成物。
〔2〕
粉末組成物全体を100質量%とした場合、前記(A)の含有量が2~40質量%であり、前記(B)の含有量が3~95質量%であり、前記(A)と前記(B)の合計量が0.1質量%以上である、前記〔1〕記載の化粧料組成物。
〔3〕
皮膚外用剤である、前記〔1〕記載の化粧料組成物。
〔4〕
リンスオフ洗浄料である、前記〔1〕記載の化粧料組成物。
〔5〕
メイクアップ化粧料である、前記〔1〕記載の化粧料組成物。
〔6〕
前記粉末組成物と無機粉体を含む前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項記載の化粧料組成物。
〔7〕
さらに有機粉体を含む前記〔6〕記載の化粧料組成物。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の化粧料組成物は、(A)アシルリジンと(B)コメ粉とを含む粉末組成物を含む。
【0007】
(A)アシルリジンは、体積基準分布のメジアン径が9μm以下であり、密着性向上の観点から、好ましくは6μm以下、更なる密着性向上および感触向上の観点から、より好ましくは5μm以下、密着性向上および製造時間の短縮の観点からさらに好ましくは4μm以下である。
本発明の(A)アシルリジンの個数基準分布のメジアン径は、4μm以下が好ましい。
アシルリジンのメジアン径は、レーザー回折/散乱式の粒子径分布測定装置を使用し、個数基準又は体積基準の粒子径分布を測定することによって求めることができる。メジアン径とは、通過分積算%の分布曲線が50%の横軸と交差するポイントの粒子径を意味する。「個数基準分布」とは、粒子径分布のそれぞれの粒径の頻度を計算するとき、粒子の数を計数してその個数を基準に計算している粒子径分布を表し、「体積基準分布」とは、粒子径分布のそれぞれの粒径の頻度を計算するとき、球状として仮定した粒子の体積を計数してその値を基準に計算している粒子径分布を表す。
アシルリジンのかさ密度は、好ましくは0.38g/mL以下である。また、前記かさ密度は、好ましくは0.01~0.38g/mLであり、0.05~0.38g/mLがより好ましく、0.1~0.36g/mLが更に好ましい。
アシルリジンのかさ密度は、以下の測定方法で測定することができる。
アシルリジンをミキサーで2分以上攪拌させ解砕し、得られた結晶のかさ密度を粉体流動性分析装置(例えば、パウダーレオメータFT-4(フリーマンテクノロジーTM社製))を用いて測定する。具体的には、一定量のアシルリジンをホルダーに測り取った後、利用手順に沿ってコンディショニングを行い、コンディショニング後の体積及びアシルリジンの質量から下記式よりかさ密度を測定する。
かさ密度=コンディショニング後の質量/コンディショニング後の体積 (g/mL)
【0008】
(A)体積基準分布のメジアン径が9μm以下であるアシルリジンの製造方法は、アシルリジンの塩基性溶液を塩酸等の溶液に滴下し晶析する製法又は機械等を用いた粉砕方法によって得られることができる。体積基準分布のメジアン径が9μm以下であるアシルリジンは、例えばWO2020/262367に記載の方法によって得ることができる。
【0009】
(A)アシルリジンのアシル基は、炭素数8~22の飽和又は不飽和脂肪酸アシルであり、例えばオクタノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、オクチルドデシル、オレイル、ベヘニル、ヤシ油脂肪酸アシル、パーム核油脂肪酸アシル、牛脂脂肪酸アシル等が挙げられるが、汎用的に入手できるという点でラウロイル及びオクタノイルからなる群から選択される1種以上であることが好ましい。すなわち、アシルリジンは好ましくは炭素数8~12の飽和脂肪酸アシルであり、ラウロイルリジン又はオクタノイルリジンであることがより好ましく、ラウロイルリジンであることが更に好ましい。
【0010】
本発明で用いられるコメ粉は実施例記載の原料に限定されるものではなく、コメ由来で化粧用に用いられるものであれば良く、たとえば、Greenphyt社のPhytMic Riceや、Lessonia社のMicrozest 25Riceなどが挙げられる。
【0011】
(A)アシルリジンの含有量は、粉末組成物全体を100質量%とした場合、好ましくは2~40質量%である。
(B)コメ粉の含有量は、粉末組成物全体を100質量%とした場合、好ましくは3~95質量%である。
(A)アシルリジンと(B)コメ粉との合計量は、好ましくは0.1質量%以上である。
【0012】
本発明の化粧料組成物は化粧料又は皮膚外用剤として用いることができる。前記化粧料又は皮膚外用剤は、常法に従って、例えば所望の部位(例、皮膚、毛髪、頭皮、口唇、目元、まつげ、瞼、爪)に適用可能な任意の形態の製剤とすることができる。例えばケーキ状、ペースト状、液体状、粉状、スプレー状などがあげられる。また皮膚、口唇、まつげ、爪に対する化粧料または外用剤としては、例えば、サンスクリーン、ボディーパウダー、スプレーなどの日焼け止め、ファンデーション、おしろい、プライマー、BBクリーム、ボディカラー、ブロンザー、フェイスパウダー、ルースパウダー、マニキュア、チークカラー、化粧下地、コンシーラーなどのメイクアップ化粧料、リップカラー、リップライナー、リップスティックなどの口唇用化粧料、アイライナー、アイシャドウ、アイブロー、マスカラなどアイメイク化粧料、乳液、化粧水、クリーム、ジェル、美容液などのリーブオン化粧料、フェイスマスクが挙げられる。毛髪に対する化粧料または外用剤としては、例えば、整髪剤、毛髪用乳液、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、ヘアローションが挙げられる。頭皮に対する化粧料または外用剤としては、例えば、育毛剤が挙げられる。好ましい化粧料としては、例えば、メイクアップ化粧料、アイメメイク化粧料、口唇用化粧料、リーブオン化粧料が挙げられる。好ましい外用剤としては、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ムース剤、ゲルが挙げられる。本発明の特に好ましい用途としては、メイクアップ化粧料が挙げられる。
【0013】
化粧料又は皮膚外用剤として使用する場合、当該化粧料には通常、化粧料(医薬外用剤、医薬部外品を含む)に使用し得る成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で配合しても良い。例えば、油剤、無機粉体、水、界面活性剤、アミノ酸、アミノ酸誘導体、低級アルコール(例えば、エタノール)、多価アルコール(例えば、グリセリン、ブチレングリコール)、糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物、ポリマー類、水溶性高分子(例えば、ヒドロキシエチルセルロース)、被膜形成性高分子、ゲル化剤(例えば、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、12-ヒドロキシステアリン酸)、保湿剤(例えば、ピロリドンカルボン酸ナトリウム)、殺菌剤および抗菌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、抗真菌剤、角質軟化剥離剤、皮膚着色剤、ホルモン剤、紫外線吸収剤、育毛剤、発汗防止剤および収斂活性成分(例えば、ピロリドンカルボン酸亜鉛塩)、汗防臭剤、ビタミン剤、血流促進剤(血管拡張剤、血行促進剤)、生薬、植物抽出物、pH調整剤、キレート剤(例えば、EDTA-2Na)、UV吸収剤、UV散乱剤、有機アミン、高分子エマルジョン、ビタミン類、粘度調整剤、パール化剤、天然香料、合成香料、色素および顔料(例えば、赤202号、青1号)、酸化防止剤(例えば、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ペンタガロイルグルコシド)、酸化防止助剤、防腐剤(例えば、メチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール)、乳化剤、増粘剤、脂肪およびワックス、シリコーン化合物、香油等が挙げられる。
【0014】
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、または両性界面活性剤等が挙げられる。
【0015】
非イオン性界面活性剤としては、具体的には、親油性非イオン界面活性剤および親水性非イオン界面活性剤が挙げられ、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等)、グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等)、POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等)、POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等)、POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等)、プルロニック型類(例えば、プルロニック等)、POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等)、テトラ POE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等)、POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等)、POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等)、アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等)、POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE-アルキルアミン、POE-脂肪酸アミド、カプリリルグリコール、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド-トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0016】
カチオン性界面活性剤としては、具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジン、酢酸ミリスチン酸アミドブチルグアニジン、酢酸パルミチン酸アミドブチルグアニジン、ジステアリルジメチルアンモニウムサルフェート、ステアリルエチルジヒドロキシエチルアンモニウムエチルサルフェート、N-ヤシ油脂肪酸L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、等が挙げられる。
【0017】
アニオン性界面活性剤としては、具体的には、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルメチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられ、例えば、ココイルグルタミン酸カリウム等のN-アシルグルタミン酸塩、N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、N-アシルサルコシネート塩(パルミトイルサルコシンNa、ラウロイルサルコシンNa、ココイルサルコシンNa等)、N-ココイルタウリンナトリウム、N-ココイル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ラウロイル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリントリエタノールアミン、N-パーム油脂肪酸-N-エチルタウリントリエタノールアミン、N-ココイルタウリンマグネシウム、N-ココイル-N-メチルタウリンマグネシウム、N-ラウロイル-N-タウリンマグネシウム、N-ラウロイル-N-メチルタウリンマグネシウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリンマグネシウム、ココイルイセチオン酸Na、ラウロイルイセチオン酸Na、ラウロイルメチルイセチオン酸Na等が挙げられる。
【0018】
両性界面活性剤としては、具体的には、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン等)、等が挙げられる。
【0019】
本発明の化粧料組成物には脂肪酸またはその塩が含まれて良い。脂肪酸またはその塩は、化粧料材料として一般的に用いられている脂肪酸の中和物、または脂肪酸エステルまたは油脂のケン化物であれば特に限定されない。本発明の洗浄料には脂肪酸石鹸が含まれていてもよく、脂肪酸石鹸とは脂肪酸とアルカリとを中和させてなる脂肪酸塩である。
脂肪酸としては、炭素数8~22の脂肪酸が好ましく、直鎖、分枝、飽和、不飽和のいずれであってもよく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸の1種または2種以上を組み合わせて使用してもよい。
脂肪酸の塩を構成するアルカリとしては、水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等の無機アルカリ、トリエタノールアミン等の有機アルカリ、リジンやアルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられるが、これらのアルカリの中でも、水酸化カリウムを用いることが好ましい。
脂肪酸の塩としては、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウムを用いることが好ましく、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウムを用いることがより好ましい。
脂肪酸の塩は、例えば脂肪酸をアルカリで中和することによって製造されるが、一般的に、完全に中和されるのではなく、生成物は未反応の(高級)脂肪酸も含んでいてもよい。
【0020】
多価アルコールとしては、具体的には、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、イソペンチルジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、エチルヘキシルグリセリン、1,2-ペンタンジオール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0021】
油剤としては、特に限定されるものでなく、例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、エーテル油、シリコーン油、シリコーン類等が挙げられる。
【0022】
油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂等が挙げられる。
【0023】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0024】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン、マイクロクリスタリンワックス等、水添ポリイソブテンの油分が例示される。
【0025】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0026】
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0027】
合成エステル油、エーテル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトラ(ジ-t-ブチルヒドロキシヒドロケイヒ酸)ペンタエリスリチル、トリー2-エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルサルコシンイソプロピル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリル、トリメリト酸トリトリデシル、12-ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、クロタミトン(C13H17NO)、ジカプリリルエーテル、水添ホホバ油等が挙げられる。
【0028】
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、PEG-10ジメチコン等の鎖状シリコーン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロポリシロキサン等の環状シリコーン油、カプリルメチコン、カプリルトリメチコン、ステアリルメチコン等の常温液状のアルキル変性シリコーン油;ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチル(パーフルオロアルキル)シロキサン共重合体等のフッ素変性シリコーン油等が挙げられる。
【0029】
シリコーン類としては、例えばステアリル変性ジメチコン、ベヘニル変性ジメチコン等のアルキルおよびアルコキシシリコンワックス、3次元網目構造を形成しているシリコ-ン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられる。等が挙げられる。これらは1種のみを使用してもよく2種以上を併用してもよい。
【0030】
無機粉体としては、例えば、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、微粒子酸化鉄、オキシ塩化ビスマス、酸化ビスマス、三酸化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化コバルト、カーボンブラック、群青、紺青、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化チタン、微粒子酸化チタン、シリカ、シリル化シリカ、多孔性シリカ、アルミナ、酸化セリウム、窒化ホウ素、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭化珪素、色素、レーキ、セリサイト、マイカ、タルク、カオリン、クレー、ベントナイト、板状硫酸バリウム、バタフライ状硫酸バリウム、ハイドロキシアパタイト等が挙げられる。有機粉体として、ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン-アクリル酸共重合体樹脂粉末、べンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等があげられる。顔料として、酸化鉄(べンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ-酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β-カロチン等の天然色素が挙げられる。これらは1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。無機粉体は、さらに、上述のものの複合体(例えば、シリカ被覆酸化チタン、マイカ被覆酸化チタン、チタン被膜マイカ)であってもよく、上述のものにシリコーン処理、フッ素化合物処理、シランカップリング剤処理、シラン処理、有機チタネート処理、脂肪酸処理(例えば、ステアロイルグルタミン酸処理)、金属石鹸処理(例えば、ステアリン酸アルミニウム処理)、油剤処理、アミノ酸処理等の表面処理を施したもの(例えば、シリコーン処理タルク、シリコーン処理マイカ、シリコーン処理セリサイト、シリコーン処理酸化チタン、シリコーン処理赤色酸化鉄、シリコーン処理黄酸化鉄、シリコーン処理黒酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸処理酸化チタン、ステアロイルグルタミン酸処理黄酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸処理赤色酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸処理黒酸化鉄、ステアリン酸アルミニウム処理酸化チタン等)でもよい。
【0031】
UV吸収剤としては、例えば、紫外線吸収剤であり、化粧料に配合され得るものであれば特に限定されない。例えば、安息香酸系紫外線吸収剤としてパラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステルなどが挙げられる。アントラニル酸系紫外線吸収剤として、例えば、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレートなどが挙げられる。サリチル酸系紫外線吸収剤として例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレートなどが挙げられる。また、ケイ皮酸系紫外線吸収剤として、例えば、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメートなどが挙げられる。また、トリアジン系紫外線吸収剤として例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。さらに具体的には、ビス{〔4-(2-エチルヘキシロキシ)-2-ヒドロキシ〕フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス{4-(2-エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5-トリアジンなどが挙げられる。その他にも例えば、3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン。ジモルホリノピリダジノンなどのピリダジン誘導体。オクトクリレン、ジメチコジエチルベンジルマロネート(ポリシリコーン-15としても知られる)、2-ヒドロキシ-4メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾン-3としても知られる)などが挙げられる。
【0032】
粘度調整剤としてはポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロール、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー等の合成高分子化合物、ゼラチン、キサンタンガム、タラカントガム、ヒアルロン酸Na等の天然高分子類、モンモリロナイト、ベントナイト、ビーガムシリーズおよびクニピアシリーズ(クニミネ工業社製)等、ケイ酸マグネシウム等の天然コロイド性含水ケイ酸塩、ラポナイトシリーズ(ラポルテ社製)およびスメクトンシリーズ(クニミネ工業社製)、ジステアルジモニウムヘクトライト等の合成コロイド性含水ケイ酸塩および上記化合物の有機変性物等が挙げられ、これらの中から一種または二種以上が適宜選択され配合される。
【0033】
ポリマー類としてはアニオン性、カチオン性、ノニオン性、合成高分子系、セルロース系、でんぷん系、天然高分子、被膜形成剤などを用いることができる。たとえば、天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAl、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、メタクリン酸メチルクロスポリマー等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルメチルエーテル(PVM)、PVP(ポリビニルピロリドン)、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸、タウレート系合成高分子、アクリレート系合成高分子等が挙げられる。皮膜剤としては、例えば、アニオン性皮膜剤(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸高重合体等)、カチオン性皮膜剤(例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体等)、ノニオン性皮膜剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド、高分子シリコーン(ジメチコンクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、アルキル(C-30-45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー等)、シリコーンレジン、トリメチルシロキシケイ酸等)が挙げられる。
【0034】
キレート剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0035】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0036】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
【0037】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0038】
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0039】
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
【0040】
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0041】
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール、ソルビン酸塩、安息香酸ベンジル、デヒドロ酢酸Na等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキョウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、パルミトイルプロリン、パルミトイルグルタミン酸Mg等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等、塩類(例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム等)、炭酸プロピレン、退色防止剤(ドロメトリゾールトリシロキサン等)等が挙げられる。
【0042】
さらに、本発明の化粧料組成物は、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草、カリン、イチヤクソウ等の各種生薬抽出物、酢酸トコフェロール、グリチルレジン酸、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、アルギニン、リジン等のアミノ酸及びその誘導体、も適宜含有することができる。
【0043】
本発明の化粧料組成物の用途は一般的な化粧料用途であれば特に限定されるものではなく、起泡性洗浄料として固形石けん、液状(ハンドソープ、ボディシャンプー、シャワージェル)、洗顔フォーム、洗顔ジェル、ポンプフォーマー、粉状(洗顔パウダー)、ヘアシャンプー、メイク落とし(洗顔一体型、オイル型、二層分離型(オイル/水)、マイクロエマルジョン(双連続相)型、化粧水、乳液、ジェル型)や、リーブオン型スキンケアとして化粧水(一相(ポリオール-水)型、乳液・美容液、クリーム、ハンドクリーム、マスク、化粧下地などが挙げられる。また、リップバーム・リップクリーム、口紅、リップグロスなどの口唇化粧料、サンスクリーン(乳液・クリーム型、スプレー式、スティック・バーム型)、カラーコスメとして、ファンデーション、プレストパウダー、ルースパウダー、白粉、リキッドファンデーション、固形/バーム型(コンシーラー等)、アイカラー、ほほ紅、アイライナー、アイブローなどが挙げられる。また、制汗剤としてエアゾールスプレー式、ロールオン式、スティック型が挙げられる。またヘアケア製品としてリンス・コンディショナー・トリートメント、ブラッシング剤、スタイリング剤、ヘアオイル、ヘアスプレー、ヘアワックス、ヘアクリーム、艶出し、酸化染毛料、白髪染め、黒髪戻し、酸性染毛料、ヘアマニキュア、カラーリンス、パーマ剤、ネイルケアなどが挙げられる。
【実施例0044】
(アシルリジンの製造方法)
(調製例1のアシルリジン)
公報WO22-145471に従い、以下の通りアシルリジンを調製した。メタノール97.4gと水62.7gの混合溶液に水酸化ナトリウム5.7gを室温にて溶解させた後、約50℃に加温してから市販のNε-ラウロイルリジン結晶36.4gを加えて同温度にて溶解させてNε-ラウロイルリジンの溶液を得た。その後、30℃以下に冷却し続けた0.1mol/Lの濃度の塩酸水溶液(600mL)に、pHを0.7~1.3に維持しながら、Nε-ラウロイルリジンの溶液を75分かけて滴下した。滴下終了後、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整し、析出した結晶を濾過し、減圧乾燥して白色結晶36.0gを得た。得られた結晶の体積基準分布のメジアン径は、9μmであった。
(調製例2のアシルリジン)
WO01/014317の製造実施例4に従い、白色結晶を得た。得られた結晶の各種測定をした結果、得られたNε-ラウロイルリジンの体積基準 分布のメジアン径は、14μmであった。
【0045】
(アシルリジンの各種粒子径の測定方法)
レーザー回折/散乱式の粒子径分布測定装置(HORIBA社製、Partica LA-950)を使用し、体積累積値を使って粒子径分布を測定した。測定して得られた結果を装置付属のソフトウェアを用いて解析することにより個数基準分布及び体積基準分布の各種粒子径を求めた。20mgのアシルリジンを5gのイソプロピルアルコールに添加し、出力300Wattの超音波装置を用いて30分間超音波に攪拌しながらさらして解砕し、分散した。この分散液の適量を装置の手順に従って500mLイソプロピルアルコールに添加し、透明度を確認しながら、適度な濃度の分散サンプルを調整した。このサンプルを10mL/minの流量で循環させながら30分間超音波を当てて一次粒子まで分散させ、脱気したのち、フローセルを用いてサンプル中のアシルリジンの粒度分布及び各種粒子径を求めた。
【0046】
(官能評価方法)
しっとり感、肌への付着性、転がり感、及びソフト感の4つの評価項目に関して専門パネル6名に聞き取り調査を行い、比較対照の評点を5とした時、それぞれの評価項目について以下の方法で評点をつけ6名の平均点により、その評価項目の評点を決定した。さらに、各評価項目の評点の平均値によりA~Dの4段階で判定した。
(評点):(評価)
6:非常に良好
5:良好
4:やや良好
3:やや不良
2:不良
1:非常に不良
(判定):(評点平均値)
A:4.1以上
B:3.6~4.0
C:3.1~3.5
D:3.0以下
【0047】
(粉末組成物の製造方法)
各々の原料を表に示す配合比(質量%)にて合計5.0gとなるように秤量し、ラボミルサー(テスコムミル&ミキサーTML162)に全ての原料を同時に投入した。100秒間(20秒を5回、各混合の間に内部壁面に付着した粉体をかき落とした)混合したものを評価サンプルとした。
【0048】

*1:大東化成工業 RICE PW
【0049】
【0050】
(処方例)
以下に示す化粧料組成物を常法に従い調製したところ、良好な感触に優れることが分かった。
【0051】
(リキッドファンデーション)
表に示す成分を用いてリキッドファンデーションを以下のようにして調製した。
A成分をホモミクサーで加温(75℃)、混合(4000rpm)した。A成分にB成分を加え、ホモミクサーで加温(75℃)、混合(4000rpm)した。さらにA成分にC成分を加え、ホモミクサーで加温(75℃)、混合(4000rpm)した。D成分を75℃まで加温し溶解した後、A成分に徐々に加えて乳化させた。その後パドルでかき混ぜながら30℃まで冷却した。本発明の粉末組成物を配合したリキッドファンデーションは感触に優れるものであった。
また、紫外線防御効果(Sun Protection Factor:SPF)測定として、SPF値はSPFアナライザー(Labsphere社製 UV-2000S SPFアナライザー)を用いてPMMAプレート(HELIOPLATE HD6(50mm×50mm))に各乳化組成物32mgを均一に塗布して測定(n=10)した。本発明の粉末組成物を配合したリキッドファンデーションは未配合のSPF値26.8に対し、42.1となりSPFブースト効果を示した。
【0052】

*1 DOWSIL SH 245 FLUID ダウ
*2 モレスコホワイト P-70 MORESCO
*3 エスカロール 557 Ashland
*4 NIKKOL SI-10RV 日光ケミカルズ
*5 SYNCROWAX HRC クローダ
*6 サンホワイト P-1 日興リカ
*7 NIKKOL SEFSOL-228 日光ケミカルズ
*8 DOWSIL SH 556 FLUID ダウ
*9 KSG-15 信越化学工業
*10 SA-TA-46R 三好化成
*11 SA-TR-10 三好化成
*12 SA-YP-10 三好化成
*13 SA-RPS-10 三好化成
*14 SA-BP-10 三好化成
*15 DPG-RF ADEKA
*16 MALTITOL(M0601) 東京化成工業
*17 PRODEWTM 700 (50%) 味の素
*18 濃グリセリン 花王
*19 ソルビトール 花王
【0053】
(プレストファンデーション)
表に示す成分を用いてプレストファンデーションを以下のようにして調製した。B成分を加熱溶解した。A成分を秤量し、ラボミルサーで30秒間混合した。A成分にB成分を加え、ラボミキサーで更に5分撹拌した後、ラボミルサーで30秒間×3回混合した。150μm目開き篩にて篩過して粒度をそろえ、金皿に充填して圧縮成形した。本発明の粉末組成物を配合したプレストファンデーションは感触に優れるものであった。
【0054】

*1 NAI-TA-46R 三好化成
*2 NAI-SERICITE FSE 三好化成
*3 NAI-MICA Y-2300 三好化成
*4 CR-50 石原産業
*5 MT-100Z テイカ
*6 MZ 500 テイカ
*7 NAI-RPS-10 三好化成
*8 NAI-YP-10 三好化成
*9 NAI-BP-10 三好化成
*10 リソカスタ ODSHS 高級アルコール工業
*11 サラコスP-8 日清オイリオグループ
*12 パールリーム 18 NIOF
*13 サラコス 5408 日清オイリオグループ
*14 EMALEX GWIS-110 日本エマルジョン
【0055】
(ルースパウダー)
表に示す成分を用いてルースパウダーを以下のようにして調製した。A成分を混合し、微粉砕機を使用し微粉砕化させる。得られたルースパウダーは、塗布時の滑り性、付着性、均一性に優れ、塗布後のしっとり感に優れていた
【0056】

*1 NAI-TA-46R 三好化成
*2 NAI-SERICITE FSE 三好化成
*3 NAI-MICA Y-2300 三好化成
*4 CR-50 石原産業
*5 MT-100Z テイカ
*6 MZ 500 テイカ
*7 NAI-RPS-10 三好化成
*8 NAI-YP-10 三好化成
*9 NAI-BP-10 三好化成
【0057】
(口紅)
表に記載の成分を以下のようにして調製した。A成分を90℃以上で加熱溶解する。B成分を室温で秤量する。(A+B)成分をローラーで分散させる(3回)。(A+B)成分を80℃以上で加熱溶解し、真空脱泡する。その後を75℃で直充容器に充填する。さらに冷凍庫で30分間急冷した後、室温で口部を整形処理し口紅を得た。得られた口紅は滑らかな感触を有していた。
【0058】

*1サラコス 5418V 日清オイリオグループ
*2 TCG-M 高級アルコール工業
*3 カルコール 200GD 花王
*4 ELDEW(登録商標) PS-203R 味の素
*5 ABIL EM 90 Evonik
*6 Crodamol TN Croda
*7 パールリーム18 NOF
*8 ELDEW(登録商標) PS-304 味の素
*9 精製パラフィンワックス 日興リカ
*10 PMWAX 82 日興リカ
*11 サラコス EH 日清オイリオグループ
*12 DK-PGT-PASTE R7 大東化成工業
【0059】
(サンスクリーン)
表に示す成分を用いてサンスクリーンを以下のようにして調製した。キサンタンガムを分散させたB成分を、A成分に添加する。キサンタンガムが膨潤するまで(A+B)成分を混合する。
C成分を(A+B成分に添加し、均一になるまで混合する。別容器にて、固形分が完全溶解するまでD成分を混合する。D成分を、(A+B+C)成分に加え、均一になるまで混合する。さらに、E成分を加え、均一になるまで混合する。さらに、F成分を加え、均一になるまで混合する。本サンスクリーンは良好なSPFを示した。
【0060】

*1 濃グリセリン 花王
*2 プロピレングリコール ADEKA PG
*3 KELTROL CG-T 三晶
*4 HS-11P 味の素
*5 SL-205 味の素
*6 PS-203R 味の素
*7 PARSOL 1789 DSM
*8 PARSOL 340 DSM
*9 PARSOL EHS DSM
【0061】
(皮膚外用剤)
表に示す成分を用いて皮膚外用剤を以下のようにして調製した。
A成分とB成分をそれぞれ80℃に加熱して溶解した後、B成分にA成分を撹拌しながら加えた。ホモミキサーにて乳化し、(3000rpm,3分間,80℃)室温まで冷却して皮膚外用剤を得た。得られた皮膚外用剤は、塗布後のしっとり感に優れた。
【0062】

*1 マカデミアナッツ油 日光ケミカルズ
*2 シュガースクワラン 日光ケミカルズ
*3 TCG-M 高級アルコール工業
*4 PS-203 味の素
*5カルコール 220-8 0花王
*6 Zemea プロパンジオール 岩瀬コスファ
*7 濃グリセリン花王
*8 Nikkol SS-10V 日光ケミカルズ
*9 Nikkol デカグリン1-M 日光ケミカルズ
*10ケルトロール CG-SFT 三晶
*11 HS-11P 味の素
*12 CAE 味の素
*13 磐田化学工業
*14 純正化学
【0063】
(リンスオフ洗浄料)
表に示す成分を用いてリンスオフ洗浄料を以下のようにして調製した。A成分をディスパーで撹拌して溶解を確認する。A成分を撹拌しながらB成分を加え、分散させる。別に、混合したC成分をディスパーで撹拌しながらD成分を加え、分散させる。(A+B)成分を撹拌しながら、(C+D)成分を加えてリンスオフ洗浄料を得た。得られたリンスオフ洗浄料はすすぎ時の滑らかさに優れ、洗浄後の感触もしっとり感に優れるものであった。
【0064】

*1 CS-22 味の素
*2 デヒトン AB30 コグニス
*3 ロディケアL32-E ローディア日華
*4 サンソフトNo.700P-2 太陽化学
*5 Zemeaプロパンジオール Dupont
*6 精製ホホバ油 香栄興業
*7 Nikkol マカデミアンナッツ油 日光ケミカルズ
*8 JAGUAR S ローディア日華
【0065】
(ボディシャンプー洗浄料)
表に示す成分を用いてボディシャンプー洗浄料を以下のようにして調製した。F成分をG成分に分散させる。B成分を混合する。B成分に、A成分を加え、撹拌しながら75℃に加熱し、中和する。撹拌しながらC成分、D成分、E成分を順に加える。撹拌しながら40℃まで冷却し、F成分を加えて溶解する。G成分を加え、撹拌しながら室温まで冷却しリンスオフ洗浄料を得た。得られたボディシャンプー洗浄料はすすぎ時の滑らかさに優れ、洗浄後の感触もしっとり感に優れるものであった。
【0066】

*1 NAA-122 日油
*2 NAA-142 日油
*3 NAA-160 日油
*4エマール 270J 花王
*5ソフタゾリンCPB 川研ファインケミカル
*6 GCK-12K 味の素
*7エマレックスEG-di-SE 日本エマルジョン
*8メトローズ90SH-4000 信越化学
【0067】
(ヘアシャンプー洗浄料)
表に示す成分を用いてヘアシャンプー洗浄料を以下のようにして調製した。60-70℃にてA成分を攪拌溶解する。A成分溶解確認後、B成分を加える。均一溶解確認後、C成分を加えてpH5.5とする。攪拌しながら45℃まで冷却し、D成分を加える。攪拌しながら、室温まで冷却し、製品とする。ヘアシャンプー洗浄料を得た。得られたヘアシャンプー洗浄料はすすぎ時の滑らかさに優れ、洗浄後の感触もしっとり感に優れるものであった。
【0068】

*1 エマール E-27C 花王
*2 デヒトン K コグニスジャパン
*3 サンソフトNo.750 太陽化学
*4 マーコート2001 マツモト交商
*5 ジャガー EXCEL 三晶
*6 エマノーン3299V 花王
*7 エステパール30 日光ケミカルズ