(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025020942
(43)【公開日】2025-02-13
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/426 20140101AFI20250205BHJP
A63F 13/537 20140101ALI20250205BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20250205BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20250205BHJP
【FI】
A63F13/426
A63F13/537
A63F13/55
A63F13/2145
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023124585
(22)【出願日】2023-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】木村 哲
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータ70を、ゲーム媒体Cが表示された表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける第1受付手段100aと、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する表示手段102と、表示手段102が第1方向を表示した後に表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける第2受付手段100bと、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合に、第2指定座標L2と、基準座標L0との位置関係に対応する第2方向D2に基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させる移動開始手段108と、として機能させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ゲーム媒体が表示された表示画面上の第1指定座標の指定をユーザから受け付ける第1受付手段と、
前記第1指定座標と、前記表示画面上の基準座標との位置関係に対応する第1方向を前記表示画面上に表示する表示手段と、
前記表示手段が前記第1方向を表示した後に前記表示画面上の第2指定座標の指定を前記ユーザから受け付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段が前記第2指定座標の指定を受け付けた場合に、前記第2指定座標と、前記基準座標との位置関係に対応する第2方向に基づいて、前記ゲーム媒体の移動を開始させる移動開始手段と、
として機能させる、プログラム。
【請求項2】
前記表示手段は、前記ゲーム媒体を前記第1方向に向かせることにより当該第1方向を表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記移動開始手段は、前記第1受付手段が前記第1指定座標の指定を受け付けたタイミングと、前記第2受付手段が前記第2指定座標の指定を受け付けたタイミングとの少なくとも一方から所定の待機時間を経過した後に前記ゲーム媒体の移動を開始させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記移動開始手段は、前記第1方向と、前記第2方向との角度が所定の閾値以下である場合、前記待機時間の経過によらず前記ゲーム媒体の移動を開始させる、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、
前記第1方向と、前記第2方向との角度に基づいて前記待機時間を決定する決定手段、としてさらに機能させ、
前記決定手段は、前記角度が第1角度である場合、前記待機時間を第1期間に決定し、前記角度が前記第1角度より小さい第2角度である場合、前記待機時間を前記第1期間より短い第2期間に決定する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第2受付手段が前記第2指定座標の指定を受け付けた場合、前記待機時間において、前記表示手段は、前記第2方向を前記表示画面上にさらに表示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項7】
前記第2受付手段が前記第2指定座標の指定を受け付けた場合、前記移動開始手段は、前記第1指定座標及び前記第2指定座標の位置関係に対応する第3方向にさらに基づいて、前記ゲーム媒体の移動を開始させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、
前記第2受付手段が前記第2指定座標を受け付けた後に、前記表示画面上の第3指定座標の指定を前記ユーザから受け付ける第3受付手段と、
前記第3受付手段が前記第3指定座標の指定を受け付けた場合、前記基準座標及び前記第3指定座標の位置関係に対応する第4方向と、前記第2指定座標及び前記第3指定座標の位置関係に対応する第5方向とに基づいて、前記移動開始手段により移動を開始させた前記ゲーム媒体をさらに移動させる移動手段と、
としてさらに機能させる、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを、
前記第2受付手段が前記第2指定座標の指定を受け付けた後に、前記基準座標を前記第1指定座標に近い座標に変更する変更手段、としてさらに機能させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
ゲーム媒体が表示された表示画面上の第1指定座標の指定をユーザから受け付ける第1受付部と、
前記第1指定座標と、前記表示画面上の基準座標との位置関係に対応する第1方向を前記表示画面上に表示する表示部と、
前記表示部が前記第1方向を表示した後に前記表示画面上の第2指定座標の指定を前記ユーザから受け付ける第2受付部と、
前記第2受付部が前記第2指定座標の指定を受け付けた場合に、前記第2指定座標と、前記基準座標との位置関係に対応する第2方向に基づいて、前記ゲーム媒体の移動を開始させる移動開始部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項11】
ゲーム媒体が表示された表示画面上の第1指定座標の指定をユーザから受け付ける第1受付部と、
前記第1指定座標と、前記表示画面上の基準座標との位置関係に対応する第1方向を前記表示画面上に表示する表示部と、
前記表示部が前記第1方向を表示した後に前記表示画面上の第2指定座標の指定を前記ユーザから受け付ける第2受付部と、
前記第2受付部が前記第2指定座標の指定を受け付けた場合に、前記第2指定座標と、前記基準座標との位置関係に対応する第2方向に基づいて、前記ゲーム媒体の移動を開始させる移動開始部と、
を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ディスプレイに対する座標の指示に基づいてゲームの操作を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、ポインティングデバイスを用いてジョイスティックを模した操作において、プレイヤにおける操作の混乱を防ぐゲームプログラムに関する技術が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、ジョイスティックのような操作感をタッチパネルで実現しつつ、プレイヤが基準座標を認識し易くしてプレイヤの意図しないゲーム制御が行われることを防止することが可能なプログラムに関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-068385号公報
【特許文献2】特開2019-134880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、先行技術によっては、ユーザの利便性を十分に向上させることができない。例えば、ゲーム媒体が移動する方向の制御に関して、さらなる検討の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の側面は、コンピュータを、ゲーム媒体が表示された表示画面上の第1指定座標の指定をユーザから受け付ける第1受付手段と、第1指定座標と、表示画面上の基準座標との位置関係に対応する第1方向を表示画面上に表示する表示手段と、表示手段が第1方向を表示した後に表示画面上の第2指定座標の指定をユーザから受け付ける第2受付手段と、第2受付手段が第2指定座標を受け付けた場合に、第2指定座標と、基準座標との位置関係に対応する第2方向に基づいて、ゲーム媒体の移動を開始させる移動開始手段と、として機能させる、プログラムである。
【0008】
第1の側面において、表示手段は、ゲーム媒体を第1方向に向かせることにより当該第1方向を表示してよい。
【0009】
第1の側面において、移動開始手段は、第1受付手段が第1指定座標の指定を受け付けたタイミングと、第2受付手段が第2指定座標の指定を受け付けたタイミングとの少なくとも一方から所定の待機時間を経過した後にゲーム媒体の移動を開始させてよい。
【0010】
第1の側面において、移動開始手段は、第1方向と、第2方向との角度が所定の閾値以下である場合、待機時間の経過によらずゲーム媒体の移動を開始させてよい。
【0011】
第1の側面のプログラムは、コンピュータを、第1方向と、第2方向との角度に基づいて待機時間を決定する決定手段、としてさらに機能させてよく、決定手段は、角度が第1角度である場合、待機時間を第1期間に決定してよく、角度が第1角度より小さい第2角度である場合、待機時間を第1期間より短い第2期間に決定してよい。
【0012】
第1の側面において、第2受付手段が第2指定座標の指定を受け付けた場合、待機時間において、表示手段は、第2方向を表示画面上にさらに表示してよい。
【0013】
第1の側面において、第2受付手段が第2指定座標を受け付けた場合、移動開始手段は、第1指定座標及び第2指定座標の位置関係に対応する第3方向にさらに基づいて、ゲーム媒体の移動を開始させてよい。
【0014】
第1の側面のプログラムは、コンピュータを、第2受付手段が第2指定座標を受け付けた後に、表示画面上の第3指定座標の指定をユーザから受け付ける第3受付手段と、第3受付手段が第3指定座標を受け付けた場合、基準座標及び第3指定座標の位置関係に対応する第4方向と、第2指定座標及び第3指定座標の位置関係に対応する第5方向とに基づいて、移動開始手段により移動を開始させたゲーム媒体をさらに移動させる移動手段と、としてさらに機能させてよい。
【0015】
第1の側面のプログラムは、コンピュータを、第2受付手段が第2指定座標を受け付けた後に、基準座標を第1指定座標に近い座標に変更する変更手段、としてさらに機能させてよい。
【0016】
第2の側面は、ゲーム媒体が表示された表示画面上の第1指定座標の指定をユーザから受け付ける第1受付部と、第1指定座標と、表示画面上の基準座標との位置関係に対応する第1方向を表示画面上に表示する表示部と、表示部が第1方向を表示した後に表示画面上の第2指定座標の指定をユーザから受け付ける第2受付部と、第2受付部が第2指定座標を受け付けた場合に、第2指定座標と、基準座標との位置関係に対応する第2方向に基づいて、ゲーム媒体の移動を開始させる移動開始部と、を備える、情報処理装置である。
【0017】
第3の側面は、ゲーム媒体が表示された表示画面上の第1指定座標の指定をユーザから受け付ける第1受付部と、第1指定座標と、表示画面上の基準座標との位置関係に対応する第1方向を表示画面上に表示する表示部と、表示部が第1方向を表示した後に表示画面上の第2指定座標の指定をユーザから受け付ける第2受付部と、第2受付部が第2指定座標を受け付けた場合に、第2指定座標と、基準座標との位置関係に対応する第2方向に基づいて、ゲーム媒体の移動を開始させる移動開始部と、を備える、システムである。
【発明の効果】
【0018】
本開示によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】第1実施形態に係る端末装置2の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図3】第1実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図4】第1実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図5】第1実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図6】第2実施形態に係る端末装置2の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図7】第2実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図8】第3実施形態に係る端末装置2の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図9】第3実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図10】第3実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図11】第3実施形態に係る端末装置2の表示画面例を説明するための図である。
【
図13】端末装置2の変形例について説明するための図である。
【
図14】端末装置2の変形例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態(以下では、本実施形態という)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0021】
本開示において、「部」や「手段」、「装置」、「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置、ソフトウェアにより実現されても、2つ以上の「部」や「手段」、「装置」、「システム」の機能が1つの物理的手段や装置、ソフトウェアにより実現されてもよい。
【0022】
<1.システム1の概要>
本実施形態に係るシステム1は、端末装置2のユーザに対してゲームをプレイ可能にする。ユーザは、端末装置2を使用することにより、表示画面上の座標の指定に基づいてゲーム媒体C(ゲーム内のオブジェクトであり、例えば、ゲーム内のキャラクタ)を動作させるゲームをプレイすることができる。
【0023】
本開示に係るゲームでは、ユーザが指定した座標と、典型的には予め定められた基準座標との位置関係に基づいてゲーム媒体Cが動作する。このようなゲームにおいて、ゲーム媒体Cをユーザが意図したとおりに移動させるためには、ユーザは基準座標を常に把握しておく必要があった。ゲーム媒体Cの動作は、ユーザ自身が指定した座標と、基準座標との関係に基づいて決定されるからである。
【0024】
しかしながら、ユーザとしては、表示画面上のゲーム媒体Cに注目しながらゲームをプレイすることが一般的であり、基準座標の位置を把握し続けることは困難である。例えば、ユーザとしては基準座標の右側の座標を指定したつもりが、実際には基準座標の上側の座標を指定してしまうことがある。その場合、ゲーム媒体Cは、ユーザが意図した動作とは異なる動作を行う。結果として、ゲームの操作性が損なわれる。
【0025】
端末装置2によれば、ゲームの操作性を向上させることができる。端末装置2による効果の一例は、ユーザがはじめに指定した座標と、基準座標との位置関係がユーザの意図通りでなかった場合において、ゲーム媒体Cをユーザの意図通りに動作することを支援することである。本実施形態において、ゲーム媒体Cは、ゲーム内のキャラクタであるとして説明する。
【0026】
<2.システム1の機能構成>
図1を参照して、システム1の機能構成について説明する。システム1は、端末装置2、ゲームサーバ装置3及び通信ネットワーク4を含む。
【0027】
[端末装置2]
端末装置2は、ユーザがゲームをプレイするために使用する装置である。端末装置2は、例えば、ゲーム機、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ等の電子機器である。本実施形態では、端末装置2はスマートフォンであるとして説明する。
【0028】
端末装置2は、ゲームを実行することができる。ゲームを実行することは、ユーザから操作を受け付けること、ユーザから受け付けた操作に基づいてゲームに係る映像及び音声を生成すること、及び、生成した映像及び音声を出力することを含む。端末装置2がゲームサーバ装置3と通信することによってゲームを実行する場合には、端末装置2は、ユーザから受け付けた操作に関する情報をゲームサーバ装置3に対して送信し、ゲームサーバ装置3において生成されたゲームに係る映像及び音声に関する情報を受信してもよい。
【0029】
端末装置2は、制御部10、記憶部14、ネットワークインタフェース部18及びバス16を備える。制御部10、記憶部14及びネットワークインタフェース部18は、バス16を介して互いに電気的に接続されている。
【0030】
(記憶部14)
記憶部14は、ユーザがゲームをプレイするための各種情報を記憶する。記憶部14は、例えば、ゲームプログラム、ユーザに関するユーザ情報、及び、ゲームに係る映像及び音声に関する情報等を記憶する。また、記憶部14は、後述する制御部10が実行する各種プログラムを記憶する。
【0031】
(制御部10)
制御部10は、記憶部14に記憶された各種プログラムを実行することにより、受付手段100、表示手段102、判定手段104、決定手段106、移動開始手段108、移動手段110及び変更手段112として機能する。
【0032】
―受付手段100―
受付手段100は、第1受付手段100a、第2受付手段100b及び第3受付手段100cを含む。
【0033】
第1受付手段100aは、表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける。第1指定座標L1は、典型的には、停止状態にあるゲーム媒体Cを移動させようとするユーザが最初に指定した座標である。
【0034】
第2受付手段100bは、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定をユーザから受け付けた後で、表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける。
【0035】
第3受付手段100cは、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定をユーザから受け付けた後で、表示画面上の第3指定座標L3の指定をユーザから受け付ける。
【0036】
以上のとおり、第1指定座標L1、第2指定座標L2及び第3指定座標L3は、この順で、ユーザにより指定された座標である。以下、第1指定座標L1、第2指定座標L2及び第3指定座標L3を区別しないとき、これらをまとめて「指定座標」と称する。
【0037】
指定座標の指定は、例えば、端末装置2が備えるタッチパネルに対する接触、及び、端末装置2に接続されたマウスによるクリック等により行われる。受付手段100は、例えば、ユーザが端末装置2のタッチパネルに対してスワイプ操作を行った場合、スワイプの開始時点においてユーザが接触していた箇所を第1指定座標L1として、スワイプ中にユーザが接触していた箇所を第2指定座標L2として、スワイプの終了時点においてユーザが接触していた箇所を第3指定座標L3として指定を受け付ける。
【0038】
―表示手段102―
表示手段102は、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する。この際、表示手段102は、典型的には、ゲーム媒体Cを第1方向D1に向かせることにより当該第1方向D1を表示する。
【0039】
また、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合、表示手段102は、第2指定座標L2と、基準座標L0との位置関係に対応する第2方向D2を表示画面上に表示する。この際、表示手段102は、典型的には、ゲーム媒体Cを第2方向D2に向かせることにより当該第2方向D2を表示する。ユーザが端末装置2に対するスワイプ操作により第1指定座標L1及び第2指定座標を指定する場合、ゲーム媒体Cは、スワイプ操作に追従するように向きを変える。
【0040】
なお、ゲーム媒体Cを第1方向D1又は第2方向D2に向かせることは、典型的には、ゲーム媒体Cを移動させること及び移動に関する予備動作を行うことを含まない。ゲーム媒体Cを第1方向D1又は第2方向D2に向かせることは、例えば、ゲーム媒体Cをその場に立ち止まらせたまま、ゲーム媒体Cの視線を第1方向D1又は第2方向D2に向けることである。なお、本開示における「移動に関する予備動作」は、停止状態のゲーム媒体Cが移動を開始するまでの動作をスムーズに見せるための僅かに移動する動作を含み、例えば、移動開始時の助走等である。
【0041】
また、本開示における「方向」は、端末装置2の表示画面上のある座標から他の座標に向かう現実空間における方向と、当該現実空間における方向に対応するゲーム空間内の方向とを含む。例えば、「第1方向D1」は、表示画面上の基準座標L0から第1指定座標L1に向かう方向と、受付手段100が第1指定座標L1の指定を受け付けた際にゲーム媒体Cがゲーム空間内において視線を向ける方向とを含む。
【0042】
―判定手段104―
判定手段104は、ゲーム媒体Cの移動を開始させる移動開始条件が満たされているか否かを判定する。移動開始条件は、指定座標の指定を受け付けたタイミングからの経過時間に関する条件を含む。移動開始条件の一例は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間を経過することである。移動開始条件の他の一例は、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間を経過することである。すなわち、移動開始条件は、典型的には、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングでは満たされない条件である。所定の待機時間は、例えば、500ミリ秒~2秒等である。
【0043】
また、移動開始条件は、基準座標L0及び2以上の指定座標の間の位置関係に関する条件を含む。移動開始条件の一例は、第1方向D1と、第2方向D2との角度(すなわち、基準座標L0、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の位置関係に基づいて決定される角度。以下、「遷移角度」と称する。)が所定の閾値以下であることである。この場合の所定の閾値は、例えば、0度~30度等である。
【0044】
移動開始条件に複数の条件が含まれる場合、移動開始条件が満たされるのは当該複数の条件の少なくとも一部が満たされる場合であってもよく、当該複数の条件のすべてが満たされる場合であってもよい。移動開始条件は、例えば、「第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間を経過すること」と「遷移角度が所定の閾値以下であること」のいずれかを満たすことである。
【0045】
―決定手段106―
決定手段106は、遷移角度に基づいて、移動開始条件に係る待機時間を決定する。決定手段106は、典型的には、遷移角度が第1角度である場合、待機時間を第1期間に決定し、遷移角度が第1角度より小さい第2角度である場合、待機時間を第1期間より短い第2期間に決定する。すなわち、遷移角度が小さければ小さいほど、移動開始に係る待機時間が短くなる。
【0046】
―移動開始手段108―
移動開始手段108は、移動開始条件が満たされた場合に、1以上の指定座標に基づいて決定される方向に向かってゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0047】
一実施形態において、受付手段100が第2指定座標L2の指定を受け付けている場合、移動開始手段108は、第2方向D2に基づいてゲーム媒体Cの移動を開始させる。すなわち、移動開始手段108は、第1指定座標L1の後に指定された第2指定座標L2に対応する方向に向かってゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0048】
他の一実施形態において、受付手段100が第2指定座標L2の指定を受け付けている場合、移動開始手段108は、第2方向D2、及び、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の位置関係に対応する第3方向D3に基づいてゲーム媒体Cの移動を開始させる。すなわち、移動開始手段108は、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の位置関係に基づいて、ゲーム媒体Cに移動を開始させる方向を補正する。
【0049】
―移動手段110―
移動手段110は、移動開始手段108がゲーム媒体Cの移動を開始させた後に、さらにゲーム媒体Cを移動させる。
【0050】
一実施形態において、受付手段100が第2指定座標L2の指定を受け付けた場合、移動手段110は、第2方向D2にゲーム媒体Cを移動させる。また、受付手段100が第3指定座標L3の指定を受け付けた場合、移動手段110は、基準座標L0及び第3指定座標L3の位置関係に対応する第4方向D4にゲーム媒体Cを移動させる。
【0051】
他の一実施形態において、第3受付手段100cが第3指定座標L3の指定を受け付けた場合、移動手段110は、第4方向D4と、第2指定座標L2及び第3指定座標L3の位置関係に対応する第5方向D5とに基づいて、ゲーム媒体Cを移動させる。すなわち、移動手段110は、第2指定座標L2及び第3指定座標L3の位置関係に基づいて、ゲーム媒体Cに移動させる方向を補正する。
【0052】
―変更手段112―
変更手段112は、ユーザによる第2指定座標L2の指定に応じて、基準座標L0の座標を変更する。変更手段112は、典型的には、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた後に、基準座標L0を第1指定座標L1に近い座標に変更する。基準座標L0が変更されることにより、第1方向D1(すなわち、基準座標L0及び第1指定座標L1の位置関係に対応する方向)、第2方向D2(すなわち、基準座標L0及び第2指定座標L2の位置関係に対応する方向)及び第4方向D4(すなわち、基準座標L0及び第3指定座標L3の位置関係に対応する方向)が変更される。すなわち、変更手段112が基準座標L0を変更することにより、移動開始手段108がゲーム媒体Cの移動を開始させる方向及び移動手段110がゲーム媒体Cを移動させる方向が変更される。
【0053】
(ネットワークインタフェース部18)
ネットワークインタフェース部18は、通信ネットワーク4を介した他の装置との通信を実現する。ネットワークインタフェース部18は、例えば、TCP/IPプロトコルに基づく通信を実現してもよい。
【0054】
[ゲームサーバ装置3]
ゲームサーバ装置3は、端末装置2に対してゲームに係るサービスを提供する装置である。ゲームサーバ装置3は、端末装置2がユーザから受け付けた操作に関する情報を受信し、ゲームに係る映像及び音声に関する情報を生成し、その情報を端末装置2に対して送信してもよい。
【0055】
<3.端末装置2の動作>
[第1実施形態]
(第1実施形態に係る端末装置2の動作)
第1実施形態では、本開示に係る端末装置2の基礎的な態様について説明する。
図2―
図5は、第1実施形態に係る端末装置2の動作の一例を説明するための図である。
【0056】
図2は、端末装置2の動作の一例を説明するためのフローチャートである。まず、端末装置2は、ゲーム媒体Cが表示された表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける(S100)。
【0057】
次に、端末装置2は、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する(S102)。
【0058】
図3(A)は、S102における表示画面例を示す図である。
図3(B)は、S102におけるゲーム内の空間を俯瞰した概念図である。
【0059】
図3(A)の表示画面例には、基準座標L0、第1指定座標L1、ゲーム媒体C、第1方向D1及び目標地点Gが表示されている。目標地点Gは、ユーザがゲーム媒体Cを向かわせようとしている地点を仮想的に示すものである。
【0060】
図3(B)には、第1方向D1、ゲーム媒体C、目標地点G及び視点Vが示されている。視点Vは、表示画面を生成するための基準となる位置を示すものである。すなわち、
図3(A)の表示画面例は、
図3(B)の視点Vの位置からゲーム媒体Cを観測した状況に対応する。
【0061】
図3(A)の表示画面例を目視したユーザは、第1方向D1が目標地点Gに向いていないことを把握することができる。すなわち、仮にゲーム媒体Cが第1方向D1に移動を開始したら、意図している方向とは異なる方向に移動してしまうことをユーザは把握することができる。
【0062】
次に、端末装置2は、表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける(S104)。
【0063】
図4(A)は、S104における表示画面例を示す図である。
図4(B)は、S104におけるゲーム内の空間を俯瞰した概念図である。
【0064】
図4(A)の表示画面例には、基準座標L0、第1指定座標L1、第2指定座標L2、ゲーム媒体C、第2方向D2及び目標地点Gが表示されている。
図4(B)には、第2方向D2、ゲーム媒体C、目標地点G及び視点Vが示されている。
【0065】
図4(A)の表示画面例を目視したユーザは、第2方向D2が目標地点Gに向いていることを把握することができる。すなわち、意図している方向にゲーム媒体Cの移動を開始させられることをユーザは把握することができる。
【0066】
次に、端末装置2は、移動開始条件を満たしているか否かを判定する(S106)。本実施形態では、移動開始条件は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間を経過することであるとする。すなわち、端末装置2は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間を経過したか否かを判定する。
【0067】
待機時間が経過していないと判定された場合(S106 NO)、端末装置2は、ゲーム媒体Cの移動を開始させない。この場合、端末装置2は、第2指定座標L2の指定を継続的に受け付ける(S104)。すなわち、ユーザは、待機時間において第2指定座標L2を変更することができる。ユーザは、例えば、自身が最初に指定した第2指定座標L2ではゲーム媒体Cを目標地点Gに向かわせることができないと判断した場合、待機時間において第2指定座標L2を変更し、ゲーム媒体Cが移動を開始する方向を調整することができる。
【0068】
待機時間が経過したと判定された場合(S106 YES)、端末装置2は、ゲーム媒体Cの移動を開始させる(S108)。
【0069】
図5(A)は、S108における表示画面例を示す図である。
図5(B)は、S108におけるゲーム内の空間を俯瞰した概念図である。なお、
図5は、S104から第2指定座標L2が変更されなかった場合における状況を示す図である。
【0070】
図5(A)の表示画面例には、基準座標L0、第1指定座標L1、第2指定座標L2、目標地点Gに向かって移動するゲーム媒体C、第2方向D2及び目標地点Gが表示されている。
図5(B)には、第2方向D2、目標地点Gに向かって移動するゲーム媒体C、目標地点G及び視点Vが示されている。
【0071】
以上をまとめると、本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータ70を、ゲーム媒体Cが表示された表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける第1受付手段100aと、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する表示手段102と、表示手段102が第1方向D1を表示した後に表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける第2受付手段100bと、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合に、第2指定座標L2と、基準座標L0との位置関係に対応する第2方向D2に基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させる移動開始手段108と、として機能させる。
【0072】
(第1実施形態に係る端末装置2による効果)
端末装置2によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。具体的には、端末装置2によれば、ユーザは、はじめに指定した第1指定座標L1に対応する第1方向D1を把握したうえで(
図3参照)、ゲーム媒体Cの移動を開始させる第2方向D2を決定することができる(
図4―
図5参照)。これにより、ユーザが基準座標L0の位置を常には把握しない場合であっても、ゲーム媒体Cがユーザの意図しない方向に移動を開始してしまうことを抑制することができる。結果として、ゲームの操作性が向上する。
【0073】
また、表示手段102は、ゲーム媒体Cを第1方向D1に向かせることにより第1方向D1を表示する。
【0074】
この構成により、ゲームに対するユーザの没入感を損なうことなく、第1方向D1をユーザに対して示すことができる。
【0075】
また、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合、待機時間において、表示手段102は、第2方向D2を表示画面上にさらに表示する。
【0076】
この構成により、ユーザは、第2方向D2と目標地点Gとの関係を把握しながら、第2方向D2を調整することが容易になる。
【0077】
また、移動開始手段108は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングと、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けたタイミングとの少なくとも一方から所定の待機時間を経過した後にゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0078】
この構成により、ユーザは、待機時間において第2方向D2を調整することができるようになる。すなわち、ユーザとしては、意図した方向に向かってゲーム媒体Cの移動を開始させることが容易になる。
【0079】
[第2実施形態]
(第2実施形態に係る端末装置2の動作)
第2実施形態では、移動開始条件に遷移角度に関する条件が含まれる場合について説明する。具体的には、第2実施形態に係る端末装置2は、遷移角度が所定の閾値以下である場合、待機時間が経過するか否かに関わらず、ゲーム媒体Cの移動を開始させる。
図6―
図7は、第2実施形態に係る端末装置2の動作の一例を説明するための図である。
【0080】
図6は、端末装置2の動作の他の一例を説明するためのフローチャートである。なお、
図6のS200、S202及びS210については、それぞれ、
図2のS100、S102及びS108と同様であるため、以下では説明を省略する。
【0081】
第1方向D1を表示した後、端末装置2は、表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける(S204)。
【0082】
図7は、S204における表示画面例を示す図である。
図7の表示画面例には、基準座標L0、第1指定座標L1、第2指定座標L2、遷移角度θ、閾値角度θ’、境界B1、境界B2、領域AR、ゲーム媒体C、第2方向D2及び目標地点Gが表示されている。
【0083】
遷移角度θは、第1方向D1と第2方向D2との間の角度である。閾値角度θ’は、移動開始条件に係る閾値の角度である。すなわち、遷移角度θが閾値角度θ’以下である場合、端末装置2は、待機時間の経過を待たずゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0084】
境界B1は、第1方向D1を反時計回りに閾値角度θ’回転させた直線である。また、境界B2は、第1方向D1を時計回りに閾値角度θ’回転させた直線である。領域ARは、第1指定座標L1を含み、かつ、境界B1及び境界B2により囲まれる部分である。第2指定座標L2が領域ARに含まれる場合、遷移角度θは閾値角度θ’以下となる。すなわち、第2指定座標L2が領域ARに含まれる場合、端末装置2は、待機時間の経過を待たずゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0085】
第2指定座標L2の指定を受け付けた後、端末装置2は、移動開始条件が満たされているか否かを判定する(S206及びS208)。第2実施形態において、移動開始条件は、「第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間が経過すること」及び「遷移角度θが所定の閾値(すなわち、閾値角度θ’)以下であること」のいずれかが満たされることであるとする。
【0086】
まず、端末装置2は、第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングから所定の待機時間が経過したか否かを判定する(S206)。
【0087】
待機時間が経過したと判定された場合(S206 YES)、端末装置2は、ゲーム媒体Cの移動を開始させる(S210)。
【0088】
待機時間が経過していないと判定された場合(S206 NO)、端末装置2は、遷移角度θが閾値角度θ’以下であるか否かを判定する(S208)。
【0089】
遷移角度θが閾値角度θ’以下ではないと判定された場合(S208 NO)、端末装置2は、ゲーム媒体Cの移動を開始させない。この場合、端末装置2は、第2指定座標L2の指定を継続的に受け付ける(S204)。
【0090】
遷移角度θが閾値角度θ’以下であると判定された場合(S208 YES)、端末装置2は、ゲーム媒体Cの移動を開始させる(S210)。すなわち、第1方向D1及び第2方向D2の角度が小さい場合には、端末装置2は、ゲーム媒体Cの移動を直ちに開始させる。
【0091】
(第2実施形態に係る端末装置2による効果)
以上のとおり、移動開始手段108は、第1方向D1と、第2方向D2との角度(遷移角度θに相当)が所定の閾値(閾値角度θ’に相当)以下である場合、待機時間の経過によらずゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0092】
ゲーム媒体Cが移動を開始するまでの待機時間を設けた場合、ユーザが操作を行ってからゲーム媒体Cが実際に移動を開始するまでの間にタイムラグが生じるため、待機時間の長さによっては、ゲームの操作性を損なう可能性がある。そのため、ユーザの操作によっては、待機時間の経過を待たずにゲーム媒体Cの移動を開始させられることが望ましい。
【0093】
ここで、遷移角度θが小さい場合、第1方向D1は、ユーザが意図していた方向(すなわち、第2方向D2)に十分近いと推定される。このような場合、第2指定座標L2の指定を受け付けるための待機時間を短縮しても、ゲーム媒体Cがユーザの意図しない方向に移動を開始する可能性は十分に低い。すなわち、上記構成によれば、ゲーム媒体Cがユーザの意図しない方向に移動を開始することを抑制しつつ、ゲームの操作性を維持することができる。
【0094】
[第3実施形態]
(第3実施形態に係る端末装置2の動作)
第1実施形態及び第2実施形態では、ゲーム媒体Cは第2指定座標L2に基づいて決定される第2方向D2に移動する場合について説明した。第3実施形態では、2以上の指定座標の関係に基づいてゲーム媒体Cの移動する方向を決定する場合について説明する。
図8―
図11は、第3実施形態に係る端末装置2の動作の一例を説明するための図である。
【0095】
図8は、端末装置2の動作の他の一例を説明するためのフローチャートである。なお、
図8のS300、S302及びS308については、それぞれ、
図2のS100、S102及びS106と同様であるため、以下では説明を省略する。
【0096】
第1方向D1を表示した後、端末装置2は、表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける(S304)。端末装置2は、さらに、表示画面上に第1合成方向CD1を表示する(S306)。
【0097】
図9は、S304における表示画面例を示す図である。
図9の表示画面例には、基準座標L0、第1指定座標L1、第2指定座標L2、ゲーム媒体C、第2方向D2、第3方向D3、第1合成方向CD1及び目標地点Gが表示されている。
【0098】
第3方向D3は、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の位置関係に対応する方向である。ユーザがスワイプ操作により第1指定座標L1及び第2指定座標L2を指定する場合、第3方向D3は、第1指定座標L1から第2指定座標L2に向かうスワイプ操作の方向であるということもできる。
【0099】
第1合成方向CD1は、第2方向D2及び第3方向D3に基づいて決定される方向である。第1合成方向CD1、第2方向D2及び第3方向D3のそれぞれに対応するベクトルをcv1、v2及びv3とすると、cv1、v2及びv3の間には以下の関係式が成り立つ。
cv1=α2×v2+α3×v3
なお、α2及びα3はスカラー値であり、それぞれv2及びv3に対応する重み係数である。
【0100】
第1合成方向CD1を表示し、かつ、待機時間が経過した後(S308 YES)、端末装置2は、第1合成方向CD1に向かってゲーム媒体Cの移動を開始させる(S310)。
【0101】
次に、端末装置2は、表示画面上の第3指定座標L3の指定を受け付ける(S312)。
【0102】
図10は、S312における表示画面例を示す図である。
図10の表示画面例には、基準座標L0、第2指定座標L2、第3指定座標L3、第1合成方向CD1に移動を開始したゲーム媒体C、第4方向D4、第5方向D5、第2合成方向CD2及び目標地点Gが表示されている。
【0103】
第3指定座標L3は、ユーザが第2指定座標L2の後に指定した座標である。第4方向D4は、基準座標L0及び第3指定座標L3の位置関係に対応する方向である。
【0104】
第5方向D5は、第2指定座標L2及び第3指定座標L3の位置関係に対応する方向である。ユーザがスワイプ操作により第2指定座標L2及び第3指定座標L3を指定する場合、第5方向D5は、第2指定座標L2から第3指定座標L3に向かうスワイプ操作の方向であるということもできる。
【0105】
第2合成方向CD2は、第4方向D4及び第5方向D5に基づいて決定される方向である。第2合成方向CD2、第4方向D4及び第5方向D5のそれぞれに対応するベクトルをcv2、v4及びv5とすると、cv2、v4及びv5の間には以下の関係式が成り立つ。
cv2=α4×v4+α5×v5
なお、α4及びα5はスカラー値であり、それぞれv4及びv5に対応する重み係数である。また、v4の絶対値(ノルム)及びv5の絶対値は、それぞれ、基準座標L0と第3指定座標との距離、及び、第2指定座標L2と第3指定座標L3との距離に比例してよい。
【0106】
次に、端末装置2は、第2合成方向CD2に向かってゲーム媒体Cを移動させる(S314)。
【0107】
図11は、S314における表示画面例を示す図である。
図11の表示画面例には、基準座標L0、第2指定座標L2、第3指定座標L3、第1合成方向CD1に移動を開始した後に第2合成方向CD2に移動するゲーム媒体C及び目標地点Gが表示されている。
【0108】
(第3実施形態に係る端末装置2による効果)
以上のとおり、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合、移動開始手段108は、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の位置関係に対応する第3方向D3にさらに基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させる。
【0109】
この構成によれば、ゲームの操作性をさらに向上させることができる。具体的には、第2方向D2及び第3方向D3に基づいてゲーム媒体Cの移動を開始させることで、ユーザの意図した方向に移動を開始させることが容易になる。
【0110】
例えば、
図9において示したように、第1方向D1がユーザが意図しているより表示画面上で左側を向いていた場合、ゲーム媒体Cを目標地点Gに向かって移動させるために、ユーザは第1指定座標L1より右側の第2指定座標L2を指定する。この際、ゲーム媒体Cが移動を開始する方向に第3方向D3(すなわち、第1指定座標L1から第2指定座標L2に向かう方向)が考慮されることにより、ゲーム媒体Cは第2方向D2よりも右側に向かって移動を開始する。これにより、ユーザは、ゲーム媒体Cの移動開始方向に関してアシストが効いているように体感することができる。
【0111】
また、本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータ70を、第2受付手段100bが第2指定座標L2を受け付けた後に、表示画面上の第3指定座標L3の指定をユーザから受け付ける第3受付手段100cと、第3受付手段100cが第3指定座標L3の指定を受け付けた場合、基準座標L0及び第3指定座標L3の位置関係に対応する第4方向D4と、第2指定座標L2及び第3指定座標L3の位置関係に対応する第5方向D5とに基づいて、移動開始手段108により移動を開始させたゲーム媒体Cをさらに移動させる移動手段110と、としてさらに機能させる。
【0112】
この構成によれば、ゲームの操作性をさらに向上させることができる。具体的には、第4方向D4及び第5方向D5に基づいてゲーム媒体Cの移動させることで、ユーザの意図した方向に移動させることが容易になる。
【0113】
例えば、
図10において示したように、ゲーム媒体Cが移動を開始した方向が表示画面上で目標地点Gより左側を示している場合、ゲーム媒体Cを目標地点Gに向かって移動させるために、ユーザは第2指定座標L2より右側の第3指定座標L3を指定する。この際、ゲーム媒体Cが移動する方向に第5方向D5(すなわち、第2指定座標L2から第3指定座標L3に向かう方向)が考慮されることにより、ゲーム媒体Cは第4方向D4よりも右側に向かって移動する。これにより、ユーザは、ゲーム媒体Cの移動方向に関してアシストが効いているように体感することができる。
【0114】
<4.ハードウェア構成>
図12を参照して、上述してきた端末装置2を含む各装置をコンピュータ70により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0115】
図12に示すように、コンピュータ70は、プロセッサ700と、記憶装置702と、入力I/F704と、データI/F706と、通信I/F708、及び表示装置710を含む。
【0116】
プロセッサ700は、記憶装置702に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ70における様々な処理を制御する。例えば、端末装置2の制御部10が備える各機能部等は、記憶装置702に記憶されたプログラムを、プロセッサ700が実行することにより実現可能である。
【0117】
記憶装置702は、例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。RAMは、プロセッサ700によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0118】
記憶装置702は、他にも、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶装置702は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。当該各種プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。この他、記憶装置702は、各種情報を登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じて記憶装置702にロードされることにより、プロセッサ700から参照される。
【0119】
入力I/F704は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F704の具体例としては、カメラ、ボタン、マイク、キーボード、マウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイスなどが挙げられる。入力I/F704は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介してコンピュータ70に接続されてもよい。
【0120】
データI/F706は、コンピュータ70の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F706の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置などがある。データI/F706は、コンピュータ70の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F706は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ70へと接続される。
【0121】
通信I/F708は、コンピュータ70の外部の装置と有線または無線により、通信ネットワーク4を介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F708は、コンピュータ70の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F708は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ70に接続される。
【0122】
表示装置710は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置710の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイなどが挙げられる。表示装置710は、コンピュータ70の外部に設けられてもよい。その場合、表示装置710は、例えばディスプレイケーブルなどを介してコンピュータ70に接続される。また、入力I/F704としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置710は、入力I/F704と一体化して構成することが可能である。
【0123】
また、上記実施の形態で記載された端末装置2が備える構成要素は、記憶装置702に格納されたプログラムがプロセッサ700によって実行されることで、定められた処理が他のハードウェアと協働して実現されるものとする。また、言い換えれば、これらの構成要素は、ソフトウェアまたはファームウェアとしても、それと対応するハードウェアとしても想定され、その双方の概念において、「機能」、「手段」、「部」、「処理回路」、「ユニット」、または「モジュール」などとも記載され、またそれぞれに読み替えることができる。
【0124】
<5.変形例>
[移動開始後の視点Vについて]
上記実施形態では、ゲーム媒体Cの移動開始後においても視点Vの位置は変わらないものとして説明した。これに限らず、視点Vの位置は、ゲーム媒体Cの移動に応じて変更されてもよい。
【0125】
図13(A)は、視点Vの位置が変更される場合の端末装置2の表示画面例を示す図である。
図13(B)は、視点Vの位置が変更される場合のゲーム内の空間を俯瞰した概念図である。
【0126】
図13(A)の表示画面例には、基準座標L0、第1指定座標L1、第2指定座標L2、第2方向D2に向かって移動を開始したゲーム媒体C、第2方向D2及び目標地点Gが表示されている。また、
図13(B)には、第2方向D2、第2方向D2に向かって移動を開始したゲーム媒体C、目標地点G及び視点Vが示されている。この例のように、視点Vは、ゲーム媒体Cを背面から観測する位置に変更されてもよい。また、移動開始後の移動方向の変更に追従するように視点Vの位置が逐次的に変更されてもよい。
【0127】
[基準座標L0の位置の変更について]
上記実施形態では、基準座標L0は予め設定された座標から変更されないものとして説明したが、これに限られない。本開示に係るプログラムは、コンピュータ70を、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた後に、基準座標L0を第1指定座標L1に近い座標に変更する変更手段112として機能させてもよい。
【0128】
図14は、基準座標L0の位置が変更される場合の端末装置2の表示画面例を示す図である。
図14の表示画面例には、元の基準座標L0、変更後の基準座標L’0、第1指定座標L1、第2指定座標L2、ゲーム媒体C、第2方向D2及び目標地点Gが表示されている。この場合、ゲーム媒体Cは、変更後の基準座標L’0と第2指定座標L2との位置関係に対応する第2方向D2に基づいて移動を開始する。
【0129】
基準座標L0が第1指定座標L1に近い座標に変更されることにより、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の距離の変化量に対する遷移角度θの変化量が大きくなるため、ユーザは比較的少ない操作量でゲーム媒体Cが移動を開始する方向を調整することが可能になる。
【0130】
[アシストの強度について]
上記実施形態では、第2合成方向CD2に対応するベクトルcv2は、第4方向D4に対応するベクトルv4及び第5方向D5に対応するベクトルv5の線形結合により決定されるとして説明した。この場合、線形結合の係数(上記実施形態のα4及びα5に相当)は時間を変数とする関数により決定されてもよい。
【0131】
例えば、v5の重み係数であるα5は、経過時間tを変数とする単調減少の関数により決定されてもよい。これにより、cv2は、経過時間tが小さいうちはv5に関する成分が比較的大きく、経過時間tが大きくなるにつれてv5に関する成分が小さくなる。すなわち、ユーザが操作を開始した直後は第5方向D5によるアシスト強度が大きく、時間が経過するにつれてアシスト強度が小さくなる。
【0132】
[ゲーム媒体Cの制御信号について]
端末装置2は、指定座標の指定に応じて、ゲーム媒体Cの動作を制御する制御信号を生成する生成手段としてさらに機能してもよい。制御信号は、ゲーム媒体Cを移動させることなくゲーム媒体Cの向きを制御する第1制御信号と、ゲーム媒体Cを移動させる第2制御信号を含む。生成手段は、移動開始条件が満たされている場合に限り第2制御信号を生成してもよい。
【0133】
上記実施形態で説明した各手段は、生成手段が生成した制御信号に基づいて機能してもよい。例えば、表示手段102は、第1制御信号に基づいて制御されるゲーム媒体Cの向きにより、第1方向D1及び第2方向D2を表示してもよい。また、移動開始手段108は、第2制御信号に基づいてゲーム媒体Cの移動を開始させてもよい。同様に、移動手段110は、第2制御信号に基づいてゲーム媒体Cを移動させてもよい。
【0134】
上記実施形態で説明したゲーム媒体Cの移動に関する予備動作も、一般的には、第2制御信号に相当する信号に基づいて行われる。
【0135】
[その他の変形例]
上記実施形態では、端末装置2は、ゲーム媒体Cを第1方向D1に向かせることにより第1方向D1を表示するものとして説明したが、これに限られない、第1方向D1は、例えば、表示画面上のマーカー(例えば、矢印)又は視点Vの変更により表示されてもよい。
【0136】
上記実施形態では、端末装置2は、第2指定座標L2の指定を受け付けた後でゲーム媒体Cの移動を開始させる例について説明した。これに限らず、端末装置2は、待機時間中に第2指定座標L2の指定を受け付けなかった場合、第1方向D1に基づいてゲーム媒体Cの移動を開始させてもよい。
【0137】
上記実施形態では、端末装置2は、移動開始条件は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングでは満たされない条件であるとして説明したが、これに限られない。すなわち、移動開始条件は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けることによって満たされる条件であってもよい。
【0138】
<6.その他の実施形態>
以下のような態様も、本開示の範囲に含まれる。
【0139】
[付記1]
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータ70を、ゲーム媒体Cが表示された表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける第1受付手段100aと、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する表示手段102と、表示手段102が第1方向D1を表示した後に表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける第2受付手段100bと、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合に、第2指定座標L2と、基準座標L0との位置関係に対応する第2方向D2に基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させる移動開始手段108と、として機能させる。
【0140】
[付記2]
付記1に記載のプログラムにおいて、表示手段102は、ゲーム媒体Cを第1方向D1に向かせることにより当該第1方向D1を表示してよい。
【0141】
[付記3]
付記1又は付記2に記載のプログラムにおいて、移動開始手段108は、第1受付手段100aが第1指定座標L1の指定を受け付けたタイミングと、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けたタイミングとの少なくとも一方から所定の待機時間を経過した後にゲーム媒体Cの移動を開始させてよい。
【0142】
[付記4]
付記3に記載のプログラムにおいて、移動開始手段108は、第1方向D1と、第2方向D2との角度が所定の閾値以下である場合、待機時間の経過によらずゲーム媒体Cの移動を開始させてよい。
【0143】
[付記5]
付記3又は付記4のプログラムは、コンピュータ70を、第1方向D1と、第2方向D2との角度に基づいて待機時間を決定する決定手段106、としてさらに機能させてよく、決定手段106は、角度が第1角度である場合、待機時間を第1期間に決定してよく、角度が第1角度より小さい第2角度である場合、待機時間を第1期間より短い第2期間に決定してよい。
【0144】
[付記6]
付記3から付記5のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合、待機時間において、表示手段102は、第2方向D2を表示画面上にさらに表示してよい。
【0145】
[付記7]
付記1から付記6のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた場合、移動開始手段108は、第1指定座標L1及び第2指定座標L2の位置関係に対応する第3方向D3にさらに基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させてよい。
【0146】
[付記8]
付記7に記載のプログラムは、コンピュータ70を、第2受付手段100bが第2指定座標L2を受け付けた後に、表示画面上の第3指定座標L3の指定をユーザから受け付ける第3受付手段100cと、第3受付手段100cが第3指定座標L3の指定を受け付けた場合、基準座標L0及び第3指定座標L3の位置関係に対応する第4方向D4と、第2指定座標L2及び第3指定座標L3の位置関係に対応する第5方向D5とに基づいて、移動開始手段108により移動を開始させたゲーム媒体Cをさらに移動させる移動手段110と、としてさらに機能させてよい。
【0147】
[付記9]
付記1から付記8のいずれか一つに記載のプログラムは、コンピュータ70を、第2受付手段100bが第2指定座標L2の指定を受け付けた後に、基準座標L0を第1指定座標L1に近い座標に変更する変更手段112、としてさらに機能させてよい。
【0148】
[付記10]
本開示の他の一態様に係る情報処理装置(端末装置2)は、ゲーム媒体Cが表示された表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける第1受付部と、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する表示部と、表示部が第1方向D1を表示した後に表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける第2受付部と、第2受付部が第2指定座標L2の指定を受け付けた場合に、第2指定座標L2と、基準座標L0との位置関係に対応する第2方向D2に基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させる移動開始部と、を備える。
【0149】
[付記11]
本開示の他の一態様に係るシステム1は、ゲーム媒体Cが表示された表示画面上の第1指定座標L1の指定をユーザから受け付ける第1受付部と、第1指定座標L1と、表示画面上の基準座標L0との位置関係に対応する第1方向D1を表示画面上に表示する表示部と、表示部が第1方向D1を表示した後に表示画面上の第2指定座標L2の指定をユーザから受け付ける第2受付部と、第2受付部が第2指定座標L2の指定を受け付けた場合に、第2指定座標L2と、基準座標L0との位置関係に対応する第2方向D2に基づいて、ゲーム媒体Cの移動を開始させる移動開始部と、を備える。
【符号の説明】
【0150】
1…システム
2…端末装置
3…ゲームサーバ装置
10…制御部
14…記憶部
70…コンピュータ
100…受付手段
100a…第1受付手段
100b…第2受付手段
100c…第3受付手段
102…表示手段
104…判定手段
106…決定手段
108…移動開始手段
110…移動手段
112…変更手段
C…ゲーム媒体
D1…第1方向
D2…第2方向
D3…第3方向
D4…第4方向
D5…第5方向
L0…基準座標
L1…第1指定座標
L2…第2指定座標
L3…第3指定座標