IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デサントジャパン株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-運動用上衣の肩紐 図1
  • 特開-運動用上衣の肩紐 図2
  • 特開-運動用上衣の肩紐 図3
  • 特開-運動用上衣の肩紐 図4
  • 特開-運動用上衣の肩紐 図5
  • 特開-運動用上衣の肩紐 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025021404
(43)【公開日】2025-02-13
(54)【発明の名称】運動用上衣の肩紐
(51)【国際特許分類】
   A41D 7/00 20060101AFI20250205BHJP
   A41D 13/00 20060101ALI20250205BHJP
   A41D 13/05 20060101ALI20250205BHJP
   A41D 13/02 20060101ALI20250205BHJP
   A41F 15/00 20060101ALI20250205BHJP
【FI】
A41D7/00 C
A41D13/00 115
A41D13/05 112
A41D13/02
A41F15/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024025302
(22)【出願日】2024-02-22
(31)【優先権主張番号】P 2023124850
(32)【優先日】2023-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517170052
【氏名又は名称】デサントジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】高岸 ともみ
(72)【発明者】
【氏名】橋本 一也
(72)【発明者】
【氏名】山田 恵理
(72)【発明者】
【氏名】森口 慎
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211AA02
3B211AB12
3B211AC17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】肩紐によって身頃を適切に引き上げつつ、着用者の肩にかかる着圧を分散させることができる運動用上衣の肩紐を提供する。
【解決手段】競泳用水着1の肩紐31,41は、30%伸長時の伸長側応力が7.7N以上28N以下に設定されている肩紐31,41であって、肩紐31,41は、競泳用水着1の胴部2の前側および後ろ側に接続されると共に、肩紐31,41の幅方向の中心線を含む位置で中心線に沿って長手方向に延びる開口部35,45を有し、肩紐31,41の長手方向において、開口部35,45は、肩紐のうち開口されていない非開口部よりも長く、開口部35,45を挟んで幅方向内側に位置する内側部分と、外側に位置する外側部分とのそれぞれの幅は、肩紐31,41の幅の1/3以上1/2以下に設定されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
30%伸長時の伸長側応力が7.7N以上28N以下に設定されている肩紐であって、
前記肩紐は、競泳用水着の胴部の前側および後ろ側に接続されると共に、前記肩紐の幅方向の中心線を含む位置で前記中心線に沿って長手方向に延びる開口部を有し、
前記肩紐の長手方向において、前記開口部は、前記肩紐のうち開口されていない非開口部よりも長く、
前記開口部を挟んで幅方向内側に位置する内側部分と、外側に位置する外側部分とのそれぞれの幅は、前記肩紐の幅の1/3以上1/2以下に設定されている
運動用上衣の肩紐。
【請求項2】
前記肩紐の長手方向の長さに対する前記開口部が設けられている部分の長さは、50%以上93%以下に設定されている
請求項1に記載の運動用上衣の肩紐。
【請求項3】
前記開口部は、前記運動用上衣を平置き状態で、着用者の肩の頂部に対応する位置に設けられている
請求項1又は2に記載の運動用上衣の肩紐。
【請求項4】
前記開口部は、前記肩紐の長手方向に沿って断続的に設けられている
請求項1又は請求項2に記載の運動用上衣の肩紐。
【請求項5】
前記肩紐は、長手方向に延びるベース生地部と、前記ベース生地部に一体的に設けられていると共に前記ベース生地部に対向するように折り返された一対の折返片部とを有し、
前記ベース生地部と前記一対の折返片部との間で、少なくとも前記開口部の長手方向の開口端部に対応する位置に芯材が配置されている
請求項1又は請求項2に記載の運動用上衣の肩紐。
【請求項6】
前記肩紐の幅に対する前記芯材の幅は、45%以上98%以下に設定されている
請求項5に記載の運動用上衣の肩紐。
【請求項7】
前記開口部は、スリットで構成されている
請求項1又は請求項2に記載の運動用上衣の肩紐。
【請求項8】
前記開口部は、溶着された溶着断面を有する
請求項1又は請求項2に記載の運動用上衣の肩紐。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動用上衣の肩紐に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、衣類のずり下がり防止のために衣料を保持する肩紐において、肩紐の幅方向中央よりも片側に偏在させて設けられた複数の穴を有する衣料用の肩紐が開示されている。これにより、肩紐の幅方向の中央よりも内側の緊締力(引張応力)を外側よりも低くすることで、肩紐の幅方向内側に位置する部分の着圧を低減させ、着用者の肩にかかる着圧の分散が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-138303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、運動用上衣としての競泳用水着は、一般的な水着ないし衣料よりも着圧が高いため、肩紐によって肩にかかる着圧も高まる傾向にある。したがって、特許文献1のように、肩紐の長さ方向に複数の穴を設けるだけでは、競泳用水着の肩紐の着圧を低減するための十分な効果が得られにくい。
【0005】
また、特許文献1のように肩紐の引張応力を落とすことは、肩紐による競泳用水着の胴部のずり下がりを防止するための引き上げ効果が低下する。そのため、大きな流水抵抗の要因となる首回りからの水の侵入を防ぐための肩紐による競泳用水着の胴部の引き上げ効果が得られにくい場合がある。
【0006】
本発明は、肩紐によって運動用上衣の胴部を適切に引き上げつつ、着用者の肩にかかる着圧を分散させることができる運動用上衣の肩紐を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
30%伸長時の伸長側応力が7.7N以上28N以下に設定されている肩紐であって、
前記肩紐は、運動用上衣の胴部の前側および後ろ側に接続されると共に、前記肩紐の幅方向の中心線を含む位置で前記中心線に沿って長手方向に延びる開口部を有し、
前記肩紐の長手方向において、前記開口部は、前記肩紐のうち開口されていない非開口部よりも長く、
前記開口部を挟んで幅方向内側に位置する内側部分と、外側に位置する外側部分とのそれぞれの幅は、前記肩紐の幅の1/3以上1/2以下に設定されている
運動用上衣の肩紐を提供する。
【0008】
本発明によれば、開口部が設けられている部分における肩紐は、所定の長さで幅方向の内側部分と外側部分とに分けられるので、非開口部に比べて、肩紐によって肩にかかっていた所定の着圧を、肩紐の内側部分と外側部分とに分散させやすい。また、内側部分と外側部分の幅が適切に設定されているので、肩紐全体の引張応力の低下も抑制できる。これにより、肩紐によって胴部を適切に引き上げつつ、着用者の肩にかかる着圧を分散させることができる。内側部分と外側部分の幅が肩紐の幅の1/3未満の場合、内側部分と外側部分の幅が狭くなりすぎて、面圧が高まりやすく、また、切れやすくなる等の製造上の不具合が生じる場合がある。内側部分と外側部分の幅が肩紐の幅の1/2を超過すると、内側部分と外側部分とが重複することになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、肩紐によって胴部を適切に引き上げつつ、着用者の肩にかかる着圧を分散させることができる運動用上衣の肩紐を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る肩紐を備えた競泳用水着の正面図。
図2】本発明に係る肩紐を備えた競泳用水着の背面図。
図3】左肩紐の展開図。
図4】右肩紐の展開図。
図5図3における矢印Vで示す部分を拡大して一部を断面表示した部分拡大図。
図6】裏返した状態の競泳用水着の肩紐周辺部分を模式的に示す拡大背面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、競泳水着の肩紐に関するものである。
【0012】
図1は、本発明に係る肩紐を備えた運動用上衣としての競泳用水着(以下、単に「水着」ともいう。)1の正面図である。図2は、水着1の背面図である。図1及び図2に示すように、水着1は、着用者の体を覆う胴部2と、胴部2の前側から後側にかけ渡される左右一対の肩紐31,41とを有する。
【0013】
胴部2は、着用者の正面側で胸部から膝部までを覆う前側部21と、背面側で背中から膝部までを覆う後側部22とを有する。胴部2は、全体として伸縮性生地で構成され、所定の着圧を有する。
【0014】
伸縮性生地は、着用者9に密着した状態で、着用されることが想定されている。伸縮性生地は、体長(経)方向の30%伸長時の伸長側応力が3.2N以上15.6N以下であることが好ましく、本実施形態では、例えば、7.5Nである。伸縮性生地は、身幅(緯)方向の30%伸長時の伸長側応力が2.4N以上19.0N以下であることが好ましく、本実施形態では、例えば、6.5Nである。なお、本実施形態では、伸縮性生地の体長方向の30%伸長時の回復側応力は0.297N、身幅方向の30%伸長時の回復側応力は1.036Nである。
【0015】
伸縮性生地の体長方向および身幅方向それぞれの伸長時の応力の測定は、幅50mm、長さ200mmの経緯各1枚ずつの生地片を用意し、つかみ幅を上下65mmずつ設け、つかみ間隔が100mmになるように、引張り試験機(島津製作所社:オートグラフAGS-X)に固定し、引張速度200mm/分で伸張させ、伸長率が30%の時の応力を読み取って、「伸長側応力」とし、伸長率が100%に達した時点で、回復速度200mm/分で回復させ、回復時の伸長率が30%のときの応力を読み取って、「回復側応力」とすることで測定した。引張応力の測定を行った伸縮性生地は、着用者の正面側に位置すると共に胸部を覆う生地に相当し、より詳しくは、図1にaで示される領域の試験片を切り取ったものに相当し、大腿部の生地と同等の素材である。
【0016】
図1および図2に示すように、肩紐31,41は、胴部2の前側部21と後側部22にかけ渡されている。左右一対の肩紐31,41は、着用者の左肩に配置される左肩紐31と右肩に配置される右肩紐41とを有する。
【0017】
左肩紐31は、前側部21の上縁部における幅方向の左側上縁部21aと後側部22の幅方向中央の上端部22aとに接続されている。右肩紐41は、前側部21の上縁部における右側上縁部21bと後側部22の幅方向中央の上端部22aとに接続されている。本実施形態では、左肩紐31と右肩紐41の後端部は、背中心Cに接続されている。
【0018】
図3には、展開状態の左肩紐31が示されている。図4には、展開状態の右肩紐41が示されている。図3および図4を参照すると、左肩紐31および右肩紐41は、少なくとも長手方向に伸縮性を有する。左肩紐31および右肩紐41は、30%伸長時の伸長側応力が7.7N以上28N以下に設定されていればよく、例えば、27.5Nに設定されている。左肩紐31および右肩紐41は、着用時の伸長率に対応する所定の割合で長手方向に伸長させた時に所定の応力を有する。本実施形態では、着用時の左肩紐31の長手方向の伸長率は47%である。47%伸長時の左肩紐31の回復側応力は、6.9N以上11.03N以下に設定されていればよく、例えば、7.9Nに設定されている。引張応力の測定を行った左肩紐31は、図3に矢印Vで示される部分に相当する。本実施形態では、着用時の右肩紐41の長手方向の伸長率は42%である。42%伸長時の右肩紐41の回復側応力は、6.2N以上9.21N以下に設定されていればよく、例えば、6.64Nに設定されている。なお、本実施形態では、左肩紐31および右肩紐41の長手方向の30%伸長時の伸長側応力は27.5Nである。左肩紐31および右肩紐41のそれぞれの伸長時の応力の測定は、左側開口部35を2つ挟んで上下5mmずつのつかみ幅を設け、引張り試験機(島津製作所社:オートグラフAGS-X)に固定し、引張速度200mm/分で伸張させ、伸長率がそれぞれの伸長率(42%または47%)の時の応力を読み取って、「伸長側応力」とし、伸長率が100%に達した時点で、回復速度200mm/分で回復させ、回復時の伸長率がそれぞれの伸長率(42%または47%)の時の応力を読み取って、「回復側応力」とすることで測定した。42%ないし47%伸長時の左右の肩紐31,41の回復側応力は、例えば、7.7N以上29.1N以下であってもよい。
【0019】
図3に示すように、左肩紐31は、左肩紐本体部32と、前側部21に接続される左前側接続部33と、後側部22に接続される左後側接続部34と、長手方向に延びる左開口部35と、を有する。
【0020】
左肩紐本体部32は、概ね一定の幅W1を有し、例えば、22mmに設定されている。左肩紐本体部32は、背面側から図1および図3の二点鎖線で示される、平置き状態で肩部の頂部に対応する位置(以下、「ショルダポイント」ともいう)P1よりも正面側に位置する部分にまたがっている。
【0021】
図3に示すように、左前側接続部33は、左肩紐本体部32の長手方向の一方側の一端部に連続している。左前側接続部33は、左肩紐本体部32の一端部から幅方向外側に広がるように形成されている部分である。左前側接続部33の幅は、先端部が最も広く、先端部の幅W2は、左肩紐本体部32の幅W1の159%の幅に設定されており、例えば、35mmに設定されている。図1に示すように、左前側接続部33は、前側部21の左側上縁部21aに接続されている。左側上縁部21aは、首回り部21cと、左脇口21dとが接続される部分である。
【0022】
図3に示すように、左後側接続部34は、左肩紐本体部32の長手方向の他方側の他端部に連続している。左後側接続部34は、左肩紐本体部32の他端部から水着1の幅方向両外側に向かって広がって、さらに幅方向外側に延びる全体として矩形状の部分である。
【0023】
図2に示すように、左後側接続部34は、後側部22の幅方向中央部分に接続されている。本実施形態では、左後側接続部34は、後側部22の背中心Cで分断された左側後部22bと、右側後部22cとの間に配置されている。左側後部22bと右側後部22cとは、左後側接続部34を介して接続されている。左後側接続部34の左縁部34aおよび右縁部34bは、それぞれ、左側後部22bおよび右側後部22cに接続されている。後側部22には、背面開口部23が設けられており、左後側接続部34の下縁部34cは、背面開口部23の幅方向中央部を構成する。
【0024】
図4に示すように、右肩紐41は、右肩紐本体部42と、前側部21に接続される右前側接続部43と、後側部22に接続される右後側接続部44と、長手方向に延びる右開口部45と、を有する。
【0025】
右肩紐本体部42の幅W1は、左肩紐31と同様に概ね一定の幅を有し、例えば、22mmに設定されている。右肩紐本体部42は、背面側から図1および図4の二点鎖線で示されるショルダポイントP2よりも正面側に位置する部分にまたがっている。
【0026】
図4に示すように、右前側接続部43は、右肩紐本体部42の長手方向の一方側の一端部に連続している。右前側接続部43は、右肩紐本体部42の一端部から幅方向外側に広がるように形成されている部分である。右前側接続部43の幅は、先端部が最も広く、先端部の幅W2は、右肩紐本体部42の幅W1の159%の幅に設定されており、例えば、35mmに設定されている。図1に示すように、右前側接続部43は、前側部21の右側上縁部21bに接続されている。右側上縁部21bは、首回り部21cと、右脇口21eとが接続される部分である。
【0027】
図4に示すように、右後側接続部44は、右肩紐本体部42の下端に連続している。右後側接続部44は、右肩紐本体部42の他端部から水着1の幅方向両外側に向かって広がるスカート状の部分である。図2に示すように、右後側接続部44は、後側部22の幅方向中央部分に接続されている。本実施形態では、右後側接続部44は、幅方向の中心を左後側接続部34の幅方向の中心と一致させて、左後側接続部34よりも水着1の内側に接続されている。右後側接続部44の下縁部44aは、左後側接続部34の下縁部34cと共に、背面開口部23の幅方向中央部を構成する。
【0028】
図3~6を参照しながら、肩紐31,41および開口部35,45について説明する。
【0029】
図3を参照すると、左開口部35は、レーザ加工機(いわゆる、レーザカット)によって形成されるスリットである。左開口部35の断面は、レーザ加工時に溶融されて溶融断面を有する。左開口部35は、左肩紐31の幅方向の中心線C1を含む位置で中心線C1に沿って長手方向に延びている。本実施形態では、左開口部35は、複数の左開口部35で構成されている。各左開口部35は、左肩紐31の長手方向に沿って断続的に設けられている。各左開口部35は、長手方向に沿って等間隔で配置されている。隣接する左開口部35間には、左開口部35が設けられていない左非開口部36が形成されている。
【0030】
複数の左開口部35は、左前側接続部33と左肩紐本体部32にまたがって設けられた第1左開口部35aと、左肩紐本体部32に設けられた第2左開口部35b、第3左開口部35c、第4左開口部35dとを有する。各左開口部35の長手方向の長さL1は、一定の長さで形成され、例えば、40mmに設定されている。各左開口部35の長さL1は、各左開口部35の上端部に位置する左開口上端部35eと下端部に位置する左開口下端部35fとの間の長さである。長さL1は、43mmに設定されていてもよい。
【0031】
各左開口部35の長さL1は、左非開口部36の長手方向の長さL2よりも大きく設定されている。各左開口部35の長さL1に対する左非開口部36の長さL2の割合は、0%以上50%以下であることが好ましく、左非開口部36の長さL2は、例えば、10mmに設定されている。左非開口部36の長さL2は、隣接する左開口部35、例えば、第3左開口部35cの左開口下端部35fと第4左開口部35dの左開口上端部35eとの間の長さである。
【0032】
左肩紐31の長手方向の長さLに対する、複数の左開口部35が設けられている部分の長さ(複数の左開口部35の合計の長さ)の割合は、50%以上93%以下に設定されていればよく、例えば、78%である。本実施形態では、左肩紐31の長さLは、左肩紐31のうち概ね一定の幅を有する、左肩紐本体部32と左前側接続部33の長さLとする。幅が概ね一定とは、左肩紐本体部32の幅W1に対して27%以上159%以下の部分とする。
【0033】
図3および図5に示すように、左肩紐31における左開口部35が設けられている部分は、左開口部35によって、内側部分37と外側部分38とに分断されている。本実施形態において、内側部分37と外側部分38の幅W3は、概ね一致し、左肩紐31の幅W1に対して、1/3以上1/2以下であることが好ましく、例えば、11mmに設定されている。
【0034】
図1および図3に示すように、左開口部35は、水着1を平置きした状態で、着用者の肩の頂部に対応する位置に配置されている。より詳しくは、第1左開口部35aの長手方向の中間部分にショルダポイントP1が位置している。
【0035】
図3に示すように、左肩紐31の幅方向中央部には、左肩紐31の幅方向のねじれを抑制するための左芯材31cが配置されている。左芯材31cは、左肩紐31の長手方向に沿って延びて、左前側接続部33と左肩紐本体部32に対応する部分に配置されている。本実施形態では、左肩紐31の長さLは、左肩紐31のうち、左芯材31cが配置されている部分の長さと一致している。左芯材31cは、少なくとも各左開口部35の長手方向の開口端部に対応する位置に配置されている。より詳しくは、左芯材31cは、左開口上端部35eと左開口下端部35fと重複する位置に配置されている。
【0036】
本実施形態において、左開口部35と右開口部45は、概ね同一の形状を有しているため、右開口部45については、簡潔に説明する。
【0037】
図4に示すように、右開口部45は、左開口部35と概ね同様の構成を有している。右開口部45は、右肩紐41の長手方向に沿って断続的に設けられた、第1右開口部45a、第2右開口部45b、第3右開口部45c、第4右開口部45dと、隣接する右開口部45間に位置する右非開口部46を有する。
【0038】
図4および図5に示すように、右肩紐41における右開口部45が設けられている部分は、右開口部35によって、内側部分37と外側部分38とに分断されている。本実施形態において、内側部分47と外側部分48の幅W3は、概ね一致し、右肩紐41の幅W1に対して、1/3以上1/2以下であることが好ましく、例えば、11mmに設定されている。
【0039】
図1および図4に示すように、右開口部45は、水着1を平置きした状態で、着用者の右肩の頂部に対応するに配置されている。より詳しくは、第1右開口部45aの長手方向の中間部分にショルダポイントP2が位置している。
【0040】
右肩紐41の幅方向中央部には、右芯材41cが配置されている。右芯材41cは、右肩紐41の長手方向に沿って延びて、右前側接続部43と右肩紐本体部42に対応する部分に配置されている。本実施形態では、右肩紐41の長さLは、左肩紐31と同様に、右肩紐41のうち右芯材41cが配置されている部分の長さと一致している。右芯材41cは、少なくとも各右開口部45の長手方向の開口端部に対応する位置に配置されている。より詳しくは、右芯材41cは、右開口上端部45eと右開口下端部45fと重複する位置に配置されている。
【0041】
図5は、図3における矢印Vで示す部分を拡大して一部を断面表示した部分拡大図である。図5では、説明の都合上、生地やテープをずらすと共に、生地の厚さが強調して示されている。本実施形態では、左肩紐31と右肩紐41の構成は概ね一致するため、左肩紐31についてのみ説明するとともに、右肩紐41の符号を図5において括弧付きで付する。
【0042】
図5に示すように、左肩紐31は、長手方向に延びるベース生地部31aと、ベース生地部31aの幅方向両側にそれぞれ連続すると共にベース生地部31aに対向するように内側に向かって折り返された一対の折返片部31bと、ベース生地部31aと一対の折返片部と31bの間に配置された左芯材31cと、一対の折返片部31bの内側に重ね合わされたテープ部材Tとを有する。
【0043】
左肩紐31は、ベース生地部31aの内側に、左芯材31c、一対の折返片部31b、および、テープ部材Tをこの順で積層することで構成されている。これらの各部材31a,31c,31b,T間には、ホットメルトHがそれぞれ配置されている。
【0044】
より詳しくは、ベース生地部31aの内側の面には、左芯材31cの外側の面がホットメルトHによって接合され、左芯材31cの内側の面には折返片部31bの外側の面がホットメルトHによって接合され、折返片部31bの内側の面にはテープ部材Tの外側の面がホットメルトHによって接合されている。
【0045】
ベース生地部31aは、ニットまたは布帛で構成されて、帯状を有している。ベース生地部31aは、長手方向に延びている。本実施形態において、ベース生地部31aの幅W1は、例えば、22mmに設定されているが、競泳用水着の規定に沿った幅W1、例えば、25mm以下であればよい。ベース生地部31aの幅W1は、左肩紐31の幅と一致している。ベース生地31aは、編み物の基布テープで構成されていることが好ましい。
【0046】
図3及び図5を参照すると、左芯材31cは、ホットメルトで接着されている基布テープによって構成されている。本実施形態において、左芯材31cは、左肩紐本体部32および左前側接続部33の全体に亘って長手方向に延びている。左芯材31cは、左芯材31cの幅方向の中心が、左肩紐31の中心線C1と一致するように配置されている。左芯材31cの幅W4は、左肩紐31の幅W1に対して45%以上98%以下の幅に設定されていることが好ましく、例えば、90%に設定されている。本実施形態では、左芯材31cの幅W4は、20mmに設定されている。
【0047】
一対の折返片部31bは、中心線C1を挟んで、左芯材31cの幅方向両側から幅方向内側に向かって折り返されて、左芯材31cの内側の面に接合されている。各折返片部31bの幅W5は、例えば、10mmに設定されている。左芯材31cの幅方向両端は、折返片部31bによって覆われている。
【0048】
一対の折返片部31bが、ベース生地部31aの内側に折り返されると、一対の折返片部31bの端部同士が対向配置される。一対の折返片部31bの端部同士は、幅方向に離間しており、中心線C1の近傍には折返片部31bが配置されていない。折返片部31bは、幅方向において重複していない。一対の折返片部31bの端部間の隙間Gは、中心線C1を含んだ位置に配置されると共に、長手方向に延びている。テープ部材Tは、隙間Gを内側から覆うように、折返片部31bに積層されている。
【0049】
テープ部材Tは、織物または編み物の基布テープによって構成されている。テープ部材Tは、編み物の基布テープで構成されていることが好ましい。本実施形態において、テープ部材Tは、左肩紐本体部32の全体に亘って長手方向に延びている。テープ部材Tは、テープ部材Tの幅方向の中心が左肩紐31の中心線C1と一致するように配置されている。テープ部材Tの幅W6は、折返片部31bの端部間の隙間Gの幅よりも大きく、例えば、15mmに設定されている。
【0050】
図6は、裏返しにした状態の水着1の左右一対の肩紐31,41周辺を模式的に示す背面模式図である。図6に示すように、本実施形態では、テープ部材Tは、左右の肩紐31,41にまたがって配置された第1テープ部材T1と、左脇口21dに設けられた第2テープ部材T2と、右肩紐本体部42から右後側接続部44に設けられた第3テープ部材T3とを有する。図6では、第1テープ部材T1が貼り付けられている部分をグレーで示し、第2テープ部材T2および第3テープ部材T3が貼り付けられている部分をハッチングで示している。
【0051】
図6に示すように、第1テープ部材T1は、一端部T11が右肩紐本体部42に接合され、他端部T12が右後側接続部44に接合されている。一端部T11と他端部T12の間の第1テープ本体T10は、右肩紐本体部42から右前側接続部43および右脇口21eを通って、後側部22に回り込み、左肩紐31の左後側接続部34、左肩紐本体部32、左前側接続部33および首回り部21cを通って、右前側接続部43で一端部T11と重複しながら右肩紐41のショルダポイントP2を経由して右肩紐本体部42に延び、さらに右後側接続部44で、他端部T12に接続される。
【0052】
本実施形態では、一端部T11は、長手方向において第1右開口部45aと重複している部分である。一端部T11は、ショルダポイントP2に配置されている。ショルダポイントP2近傍では、右肩紐41は、ベース生地部41a、右芯材41c、折り返し片41b、一端部T11、および、第1テープ本体T10の5層構造を有する。
【0053】
第2テープ部材T2は、一端部T21が左肩紐本体部32の左前側接続部33側に接合され、他端部T22が左肩紐本体部32の左後側接続部34側に接合されている。一端部T21と他端部T22の間の第2テープ本体T20は、左前側接続部33から左脇口21dを通って、後側部22に回り込み、左後側接続部34で第1テープ部材T1と重複しながら左肩紐本体部32で、他端部T22に接続される。第2テープ部材T2は、一端部T21が左肩紐本体部32から左前側接続部33において第1テープ部材T1と重複し、他端部T22が左肩紐本体部32で第1テープ部材T1と重複している。
【0054】
一端部T21は、長手方向において第1左開口部35aに重複している部分である。他端部T22は、長手方向において第4左開口部35dに重複している部分である。一端部T21および他端部T22は、第1テープ部材T1と折返片部31bの間に配置されている。より詳しくは、一端部T21および他端部T22は、ベース生地部31a、左芯材31c、折返片部31b、一端部T21または他端部T22、および、第1テープ部材T1の5層構造を有する。
【0055】
第3テープ部材T3は、一端部T31が右肩紐本体部42の右後側接続部44側に接合され、他端部T32が右後側接続部44に接合されている。第3テープ部材T3は、右肩紐本体部42で第1テープ部材T1と重複し、下方に向かって第1テープ部材T1から離間すると共に右後側接続部44で終着する。
【0056】
一端部T31は、長手方向において第4右開口部45dに重複している部分である。一端部T31は、第1テープ部材T1と折返し片41bの間に配置されている。より詳しくは、一端部T31は、ベース生地部41a、右芯材41c、折り返し片41b、一端部T31、および、第1テープ部材T1の5層構造を有する。
【0057】
本実施形態に係る水着1は、次の効果を奏する。
【0058】
(1)30%伸長時の応力が7.7N以上28N以下に設定されている競泳用水着1の肩紐31,41は、競泳用水着1の胴部2の前側および後ろ側に接続されると共に、肩紐31,41の幅方向の中心線C1を含む位置で前記中心線C1に沿って長手方向に延びる開口部35,45を有し、肩紐31,41の長手方向において、開口部35,45は、非開口部36,46よりも長く、開口部35,45を挟んで幅方向内側に位置する内側部分37,47と、外側に位置する外側部分38,48とのそれぞれの幅W3は、肩紐31,41の幅W1の1/3以上1/2以下に設定されている。
【0059】
本構成によれば、開口部35,45が設けられている部分における肩紐31,41は、所定の長さで幅方向の内側部分37,47と外側部分38,48とに分けられるので、非開口部36,46に比べて、肩紐31,41によって肩にかかる所定の着圧を、肩紐31,41の内側部分37,47と外側部分38,48とに分散させやすい。また、内側部分37,47と外側部分38,48の幅W3が適切に設定されているので、肩紐全体の引張応力の低下も抑制できる。これにより、肩紐31,41によって胴部2を適切に引き上げつつ、着用者の肩にかかる着圧を分散させることができる。内側部分37,47と外側部分38,48の幅W3が肩紐31,41の幅W1の1/3未満の場合、内側部分37,47と外側部分38,48の幅W3が狭くなりすぎて、面圧が高まりやすく、また切れやすくなる等の製造上の不具合が生じる場合がある。内側部分37,47と外側部分38,48の幅W3が肩紐31,41の幅W1の1/2を超過すると、内側部分37,47と外側部分38,48とが重複することになる。
【0060】
(2)肩紐31,41の長手方向の長さLに対する開口部35,45が設けられている部分の長さは、50%以上93%以下に設定されている。本構成によれば、肩紐31,41の長さLに対して、開口部35,45の長さが適切に設定されているので、より効果的に着用者の肩に係る着圧を分散させることができる。肩紐31,41の長手方向の長さに対して開口部35,45の長さが50%未満である場合は、着圧を十分に低減しにくい。肩紐31,41の長手方向の長さに対して開口部35,45の長さが93%を超過すると、例えば、芯材の端部からの距離が短くなって、引き裂き強度が低下しやすくなりやすい。
【0061】
(3)開口部35,45は、競泳用水着1を平置き状態で、着用者の肩の頂部に対応する位置P1,P2に設けられているので、着圧が高まりやすい肩の頂部に、開口部35,45を設けることで、効果的に着圧を分散させやすい。
【0062】
(4)開口部35,45は、肩紐31,41の長手方向に沿って断続的に設けられているので、長手方向に連続して設けられる場合に比べて、内側部分と外側部分とが重複することを回避しやすく、内側部分と外側部分とが重複することによって着圧が高まる等の不具合を抑制できる。また、着用時等に開口部の端部において引き裂きが生じる等の不具合を抑制できる。
【0063】
(5)肩紐31,41は、長手方向に延びるベース生地部31aと、ベース生地部31aに一体的に設けられていると共にベース生地部31aに対向するように折り返された一対の折返片部31bとを有し、ベース生地部31aと一対の折返片部31bとの間で、少なくとも開口部35,45の長手方向の開口端部35e,35f,45e,45fに対応する位置に芯材31c,41cが配置されている。
【0064】
本構成によれば、開口部35,45の開口端部35e,35f,45e,45fは、引き裂き強度が低下しやすくなるが、芯材31c,41cを配置することで開口端部35e,35f,45e,45fにおける引き裂き強度の低下を抑制できる。
【0065】
(6)肩紐の幅W1に対する前記芯材31c,41cの幅W4は、45%以上98%以下に設定されているので、芯材31c,41cを適切な幅で設定することができる。例えば、芯材31c,41cが配置されている部分と配置されていない部分との間に段差部分が生じにくく、段差部分が幅方向外側から内側に向かって捲れ上がる等の肩紐31,41の幅方向の変形を抑制できる。肩紐31,41の幅W1に対する芯材31c,41cの幅W4が45%未満の場合、肩紐31,41の幅方向の変形が抑制しにくい。肩紐31,41の幅に対する芯材31c,41cの幅W4が98%を超過する場合、製造上作りにくくなりやすい。
【0066】
(7)開口部35,45は、スリットで構成されているので、所定の幅を有する複数の穴等で開口部を設ける場合に比べて、肩紐31,41を拡幅することなく引張応力を維持しやすい。言い換えると、肩紐31,41の幅を一定とした場合に、所定の幅を有する複数の穴等で開口部を設ける場合に比べて、肩紐31,41の引張応力の低下を抑制できる。
【0067】
(8)開口部35,45は、溶着された溶着断面を有するので、開口部35,45の断面のほつれを抑制できる。
【0068】
本実施形態では、開口部35,45が複数のスリットによって構成される例について説明したが、これに限られるものではなく、開口部35,45は、1本でもよいし、直線状のスリットと、ドット状の貫通孔を混在させて構成されてもよく、例えば、隣接するスリット間にドット状の貫通孔を設けるように構成されていてもよい。
【0069】
本実施形態では、開口部35,45の長さL1が一定である構成について説明したが、これに限られるものではなく、開口部35,45の長さL1は、一定でなくてもよい。
【0070】
本実施形態では、開口部35,45が肩紐31,41の幅方向の中心線C1に沿って延びる構成について説明したが、これに限られるものではなく、開口部35,45は、例えば、長手方向に向かって内側または外側に傾斜する斜め形状であってもよいし、波線状であってもよい。
【0071】
開口部35,45が複数のスリットによって構成される例について説明したが、これに限られるものではなく、開口部35,45は、複数のダイヤ形状の開口部を肩紐の長手方向に並べて配置してもよい。また、長手方向に並べて配置された複数のダイヤ形状の開口部は、肩紐の幅方向に2列ないし3列設けられていてもよい。なお、開口部の形状は、ロゴ形状などのデザインで形成されていてもよい。
【0072】
本実施形態では、左芯材31cおよび右芯材41cが長手方向の全体に設けられている構成について説明したが、これに限られるものではなく、肩紐31の長手方向において、少なくとも開口部35,45の開口端部35e,35f,45e,45fと重複する位置に設けられていればよい。
【0073】
本実施形態では、後側部22に背面開口部23が設けられている構成について説明したが、これに限られるものではなく、後側部22に背面開口部23が設けられていなくてもよい。
【0074】
本実施形態では、運動用上衣の肩紐を、競泳用水着に適用した場合について説明したが、運動用上衣の肩紐は、ブラトップ等の運動用上衣に適用することができる。
【0075】
なお、本発明の水着の着用方法は、上述の実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
【0076】
[付記]本開示は以下の態様を包含する。
【0077】
[態様1]
30%伸長時の伸長側応力が7.7N以上28N以下に設定されている肩紐であって、
前記肩紐は、運動用上衣の胴部の前側および後側に接続されると共に、前記肩紐の幅方向の中心線を含む位置で前記中心線に沿って長手方向に延びる開口部を有し、
前記肩紐の長手方向において、前記開口部は、前記肩紐のうち開口されていない非開口部よりも長く、
前記開口部を挟んで幅方向内側に位置する内側部分および外側に位置する外側部分のそれぞれの幅は、前記肩紐31,41の幅W1の1/3以上1/2以下の幅に設定されている
運動用上衣の肩紐。
【0078】
[態様2]
前記肩紐の長手方向の長さに対する前記開口部が設けられている部分の長さは、50%以上93%以下に設定されている
態様1に記載の運動用上衣の肩紐。
【0079】
[態様3]
前記開口部は、前記運動用上衣を平置き状態で、着用者の肩の頂部に対応する位置に設けられている
態様1又は態様2に記載の運動用上衣の肩紐。
【0080】
[態様4]
前記開口部は、前記肩紐の長手方向に沿って断続的に設けられている
態様1から態様3のいずれか1態様に記載の運動用上衣の肩紐。
【0081】
[態様5]
前記肩紐は、長手方向に延びるベース生地部と、前記ベース生地部に一体的に設けられていると共に前記ベース生地部に対向するように折り返された一対の折返片部とを有し、
前記ベース生地部と前記一対の折返片部との間で、少なくとも前記開口部の長手方向の開口端部に対応する位置に芯材が配置されている
態様1から態様4のいずれか1態様に記載の運動用上衣の肩紐。
【0082】
[態様6]
前記肩紐の幅に対する前記芯材の幅は、45%以上98%以下に設定されている
態様5に記載の運動用上衣の肩紐。
【0083】
[態様7]
前記開口部は、スリットで構成されている
態様1から態様6のいずれか1態様に記載の運動用上衣の肩紐。
【0084】
[態様8]
前記開口部は、溶着された溶着断面を有する
態様1から態様7のいずれか1態様に記載の運動用上衣の肩紐。
【符号の説明】
【0085】
1 競泳用水着(運動用上衣)
2 胴部
31 左肩紐(肩紐)
31a ベース生地部
31b 折返片部
31c 左芯材(芯材)
35 左開口部(開口部)
35e 開口端部
35f 開口端部
36 左非開口部(非開口部)
37 内側部分
38 外側部分
41 右肩紐(肩紐)
41c 右芯材(芯材)
45 右開口部(開口部)
45e 開口端部
45f 開口端部
46 右非開口部(非開口部)
47 内側部分
48 外側部分
C1 中心線
L 長さ
L1 長さ
L2 長さ
P1 ショルダポイント(位置)
P2 ショルダポイント(位置)
W1 幅
W3 幅
W4 幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6